JP3652062B2 - 発破地面の自動掘削負荷計測装置 - Google Patents

発破地面の自動掘削負荷計測装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発破地面の自動掘削負荷計測装置に係わり、特に、大規模鉱山等において発破をかけた後の掘削機による地面の掘削負荷を測定する発破地面の自動掘削負荷計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
露天掘り(直掘り)の大規模鉱山等においては、発破により一旦地面を爆破し、その後、爆破された地面を掘削機、例えば油圧ショベルで掘削する手段が採用されている。
【0003】
この時の採掘状況を図15〜図16を用いて説明する。図15は大規模鉱山全体の平面図である。この図で、Aは大規模鉱山の全体領域を示し、通常、縦、横それぞれ数km以上に及ぶ。A1 〜An は全体領域Aを小さく区分した区域を示し、各区域は、例えば、縦、横それぞれ50〜 200m程度に選定される。Bはこの鉱山現場の管理を行う鉱山管理事務所を示す。鉱山管理事務所Bは全体領域Aの内外の管理に都合の良い位置に設置される。
【0004】
図16は図15に示す1つの区域の平面図である。この場合、図15に示す区域A1 が方形で示される。Pb1、Pb2、・・・、Pbi、・・・は、区域A1における発破の設置位置を示す。また、d1 、d2 は発破相互の間隔を示す。通常、この間隔はほぼ等間隔とされることが多い。発破の設置位置(間隔)や爆薬の量は、全体領域Aにおけるある場所の地質調査の柱状サンプルや地形図を参考にして決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記大規模鉱山における作業の80%は表土の除去作業にあるといわれている。従って、発破の適否は作業全体に重大な影響を及ぼす。即ち、爆薬の量が少な過ぎたり、発破位置の間隔が広過ぎたりすると土石を充分にほぐすことができず、油圧ショベルによる掘削負荷が大きくなり、掘削に長時間を要し、予定時間通りの掘削ができず、ダンプトラックを長時間待機させることになる。逆に、爆薬量が多過ぎたり、発破位置の間隔が狭過ぎると土石が過剰にほぐされ、油圧ショベルの有する掘削能力を充分に生かしきれないばかりでなく、爆薬に大きなコストがかかるという問題が生じる。発破の計画者は、発破後の状態を見て、または油圧ショベルのオペレータから掘削の状況を聞いて次の区域の発破の計画を立案するが、鉱山に使用されている油圧ショベルの稼動率は、通常100%近く、オペレータに掘削時の負荷状態等をメモする余裕等はなく、逆に、そのための時間をとるとすれば稼働率が落ち生産性が低下するという問題が発生する。
【0006】
本発明は、上記の種々の問題点に鑑みて、自動的に正確な発破状態を計測し、表示することのできる発破地面の自動掘削負荷計測装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採った。
【0008】
発破後の地面を掘削する掘削機を利用して発破地面の掘削負荷を計測し表示する発破地面の自動掘削負荷計測装置において、
前記自動掘削負荷計測装置は、
前記掘削機のバケットのクラウド操作を検出するクラウド操作検出手段と、
前記クラウド操作検出された前記掘削機が掘削作業を行っている掘削位置を検出する掘削位置検出手段と、
前記検出された各掘削位置における前記掘削機のバケットシリンダのボトム圧力を掘削負荷として検出する掘削負荷検出手段と、
前記掘削機のバケットの開放操作を検出する開放操作検出手段と、
前記検出された前記開放操作が前記掘削機による掘削作業主体のときのものであるか、あるいは運搬車への掘削物の積込作業主体のときのものであるかを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記判定手段は、
前記掘削機による運搬車への積み込みに要する所定の時間幅を有する積込基準時間と、前記バケットの前回の開放操作から今回の開放操作に要した所要時間とを対比して、前記所要時間が前記積込基準時間の前記時間幅内に入っている時は、開放操作が積込作業主体のときのものであると判定することを特徴とする。
【0010】
また、前記自動掘削負荷計測装置は、表示手段を備え、
前記表示手段に、前記各掘削位置毎の掘削負荷をそれぞれ表示すると共に、前記各掘削位置における前記掘削機の作業内容が前記掘削作業主体であるか、あるいは積込作業主体であるかを表示することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図1〜図14を用いて説明する。
【0012】
図2は本実施形態に係わる自動掘削負荷計測装置を備える油圧ショベルの側面図である。
【0013】
図において、1は走行体、2は上部旋回体、3は運転室、4は上部旋回体2に回動可能に支持されたブーム、4Sはブーム4を駆動するブームシリンダ、5はブーム4に回動可能に支持されたアーム、5Sはアーム5を駆動するアームシリンダ、6はアーム5に回動可能に支持されたバケット、6Sはバケット6を駆動するバケットシリンダ、6pはバケットの回動中心となるピン、7Aは人工衛星からの信号を受信するためのアンテナ、8Aは鉱山事務所等に備えられるコンピュータと送受信するためのアンテナである。Cはバケット操作におけるクラウド方向、Dはダンプ方向、Oはバケット開方向を示す。
【0014】
この油圧ショベルは、通常、バケット6がクラウド方向Cに操作されると掘削が行われ、ダンプ方向Dに操作されると放土が行われる。またバケット開方向Oに操作される場合は、ダンプトラックへの土石等の積み込みまたは整地のための放土が行われる。1つの区域に発破が仕掛けられ、爆破が終了すると、当該区域に1台または複数台の油圧ショベルが入って爆破された地面を掘削し、掘削土石等をダンプトラックに積み込んで所定の個所へ運搬して処理を行う。
【0015】
図1は、本実施形態に係わる発破地面の自動掘削負荷計測装置のブロック図である。なお、図2に示す部分と同一の部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0016】
図において、6Srはバケットシリンダ6Sのロッド室、6Sbはボトム室、10,19は油圧ポンプ、11,20は油タンク、12は油圧ポンプ10とバケットシリンダ6Sの間に介在するコントロール弁、13はバケット6をクラウド方向またはダンプ方向に操作する操作レバー、14,23はそれぞれバケット操作用パイロット弁とバケット開閉用パイロット弁、15は操作レバー13によるバケット6のクラウド方向(図2におけるクラウド方向C)の操作信号Lcを検出する圧力スイッチ、16は操作レバー13によるバケット6のダンプ方向(図2におけるダンプ方向D)の操作信号Ldを検出する圧力スイッチ、17はバケットシリンダ6Sのボトム室6Sbの圧力信号Pbを検出する圧力センサ、18Sはバケット開閉シリンダ、18Srはバケット開閉シリンダ18Sのロッド室、18Sbはボトム室、21は油圧ポンプ19とバケット開閉シリンダ18S間に介在するコントロール弁、22はバケット6を開閉操作する操作レバー、24は操作レバー22によるバケット6の開方向の操作信号Lbを検出する圧力スイッチである。
【0017】
操作レバー13または22が操作されると、バケット操作パイロット弁14またはバケット操作開閉パイロット弁23の各パイロット圧力が制御されて、コントロール弁12または21を駆動する。
【0018】
また、7は、油圧ショベルに搭載され、人工衛星からの信号をアンテナ7Aで受信して油圧ショベルの地球上の絶対座標Pgを出力するGPS( Grobal Positioning System)、8はアンテナ8Aを備える無線送受信器、25は、油圧ショベルに備えられ、コンピュータで構成される処理装置(構成の詳細は後述する)、26は油圧ショベルのブーム角αを検出する角度センサ、27は油圧ショベルのアーム角βを検出する角度センサ、28は油圧ショベルの上部旋回体2の旋回中心に設置され、検出角度θを検出する磁気方位センサ、29は油圧ショベルに備えられ、スタートスイッチONまたはストップスイッチONに操作されたとき信号Ssを出力するスタート/ストップスイッチである。
【0019】
また、30は、例えば、図15に示す管理事務所B等に備えられるコンピュータ(構成の詳細は後述する)、31は処理装置25から送信される各種データをアンテナ31Aを介して受信する無線送受信機、32はコンピュータ30から出力される各種データを表示する表示装置である。
【0020】
図3は、磁気方位センサ28の方位検出を説明する図である。
【0021】
図において、2cは上部旋回体2の旋回中心、実線で示す4、5はそれぞれブーム4およびアーム5の軸線、6pはバケット6の回動ピンである。磁気方位センサ28は、上部旋回体2の正面方向の向き、即ち、ブーム4、アーム5、バケット6の向きが地磁気の北方向から何度傾いているかを検出し、その検出角度θを方位データとして検出する。
【0022】
次に、処理装置25の構成を図4を用いて説明する。
【0023】
図4は図1に示す処理装置25のシステム構成図である。
【0024】
図において、251は図1に示す油圧ショベルの各部から出力される信号を入力する入力インタフェース、252は種々の演算処理を実行するCPU、253は各種の処理プログラム等を格納するROMまたはRAM、254は演算処理の結果等を格納するRAM、255は時刻信号を出力するタイマ、256は処理装置25で得られたデータを外部に出力するための出力インタフェースである。ROM253には、後に詳述する処理装置25において実行される、スタートプログラム253a、負荷圧サンプリングプログラム253b、掘削位置サンプリングプログラム253c、および終了プログラム253dの各プログラムが格納されている。
【0025】
次に、コンピュータ30の構成を図5を用いて説明する。
【0026】
図5は図1に示すコンピュータ30のシステム構成図である。
【0027】
図において、301は図1に示す無線送受信機31で受信した信号を入力する入力インタフェース、302は種々の演算処理を実行するCPU、303は処理プログラムや各種データが格納されるROMおよびRAM、304は処理の結果得られた表示データを格納するRAM、305は表示データを表示装置32等へ出力する出力インタフェースである。ROMおよびRAM303には、発破データ303a、負荷圧データ303b、および表示プログラム303cが格納されている。発破データ303aは、掘削工事現場の地図、発破を設けた位置、および火薬の使用量等のデータで格納されている。
【0028】
次に、処理装置25において実行される処理手順を図6〜図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0029】
図6は、処理装置25におけるスタータプログラム253aの実行に係わり、処理装置25における初期処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0030】
ステップ10において、発破終了後、地面の掘削を開始する時、オペレータによる油圧ショベルのスタート/ストップスイッチ29の操作を確認する。スタートスイッチ29がONされると信号Ssが出力される。ステップ11において、処理装置25はこの信号Ssを入力すると、図示されていない掘削回数をカウントする掘削カウンタn、作業サイクルをカウントする作業サイクルカウンタa、操作レバー13の操作時間をカウントするレバー操作時間カウンタCtl、および圧力センサ17の検出圧力Pbの積算値Pdをそれぞれ0にセットし、また、クラウドフラグFc、ダンプフラグFd、および開フラグFbをそれぞれOFFにセットし、サイクルタイム計測開始時刻Ct(0)に現在時刻をセットして、スタートプログラムを終了する。
【0031】
図7〜図9は、処理装置25における負荷圧サンプリングプログラム253bの実行に係わり、処理装置25において負荷圧データを得るための処理手順を示すフローチャートである。
【0032】
ここで、負荷圧サンプリングプログラムは、タイマ255の出力に基づき、一定時間毎、例えば10msec毎に起動される。またこの処理は、操作レバー13がバケット6をクラウド方向に操作されたとき(即ち、掘削が行われたとき)、この操作信号Lcがノイズでなくオペレータの意志であることを確認するため、操作信号Lcが一定時間、例えば 0.3sec継続して入力されたか否かを判断し、一定時間継続して入力されたときは掘削が行われたものとする確認処理を行い、また、掘削を終了して放土するときの操作信号Ldについても同様の確認処理を行う。さらに、掘削しダンプトラックに放土する一連の作業サイクル時間を計測するために、バケット6が開放されたとき出力される操作信号Lbについても同様の確認処理を行う。これらの確認処理がされて初めてそれぞれ所要の数値の設定やデータの取り込み動作が実行される。
【0033】
ステップ20において、負荷圧サンプリングプログラム253bが起動すると、操作レバー13のクラウド方向の操作信号Lcが入力されたか否かを判断する。入力されていない場合はステップ21において、クラウド操作判定用カウンタ値Ccを0にセットし、かつ、クラウドフラグFcをOFFにする。次いで、ステップ22で、操作レバー13のダンプ方向操作信号Ldが入力されたか否か判断し、入力されていない場合はステップ23において、ダンプ操作判定用カウンタ値Cdを0にセットし、かつ、ダンプフラグFdをOFFにする。次いで、ステップ24において、操作レバー22のバケット開方向の操作信号Lbが入力されたか否かを判断し、入力されていない場合はステップ25において、バケット開操作判定用カウンタCbを0にセットし、かつバケット開フラグをOFFにする。そして、ステップ26において、クラウドフラグFcがONか否かを判断し、ONでない場合には、ステップ27において、同様にダンプフラグFdがONか否か判断し、ONでなければ処理を終了する。
【0034】
このような処理が10msec毎に行われて行くうちに、ステップ20において、オペレータが掘削を行うために操作レバー13をクラウド方向に操作すると、操作信号Lcが検出され、次いでステップ28において、クラウドフラグFcがONか否かが判断される。この場合、ONになっていないので、ステップ29において、クラウド操作判定用カウンタ値Ccが予め定められた値Ccoになっているか否か判断する。設定値Ccoを例えば30回とすると、負荷圧サンプリングプログラム253bは上記の例では10msec毎に実行されるので、クラウド操作判定用カウンタ値Ccが0から30になるまでには0.3secを要し、この時間間隔でオペレータの操作意志の確認を行うことになる。
【0035】
即ち、クラウド操作判定用カウンタ値Ccが予め定められた値Ccoになっていない場合には、ステップ30においてクラウド操作判定用カウンタ値Ccに「「1 」を加算し、次にステップ22、ステップ23、ステップ24、ステップ25、ステップ26、ステップ27を経て処理を終了する。この処理を10msec毎に繰り返して行くと、やがてステップ29において、クラウド操作判定用カウンタ値Ccが値Ccoに達し、オペレータによる操作レバー13のクラウド方向への操作を確認することになる。この操作が確認されると、ステップ31において、クラウドフラグFcをONにし、掘削カウンタnに「1」を加算し、そのときの掘削位置P6p(ピン6pの位置)、およびそのときの時刻to(n)を格納し、かつ、ダンプフラグFdをOFFにする。次いで、ステップ22、ステップ23、ステップ24、ステップ25、ステップ26、ステップ27を経て処理を終了する。
【0036】
上記ステップ31の処理が終了して10msec経過後に再度負荷圧サンプリングプログラムが実行されるが、このときは前回のステップ31の処理でクラウドフラグFcがONとなっているので、ステップ28でこれを判断し、処理はステップ22、ステップ23を経てステップ24へ移行する。クラウドフラグFcはONの状態にあるので、ステップ25を経て、ステップ26でこれが判断され、ステップ32へ移行する。ステップ32では、クラウド操作時間のカウント値Ctlに「1」を加算し、かつ、そのときの圧力センサ17の検出値(負荷圧)Pbをそれまでの負荷圧の積算値Pd(この場合は最初の掘削であるので「0」)に加算する。次いで、ステップ27を経て処理を終了する。この処理が掘削動作中、10msec毎に実行され、その都度、クラウド操作時間のカウント値Ctlに「1」が加算され、負荷圧データが積算されていく。
【0037】
次に、掘削動作が終了すると、オペレータは操作レバー13をダンプ方向へ操作する。この動作は、ステップ20およびステップ21を経てステップ22の処理で判断される。次いで、ステップ33でダンプフラグFdがONであるか否か判断し、この場合はダンプ方向へ切り換えられたばかりであるので、ダンプフラグFdはOFFの状態にあり、ステップ34においてダンプ操作判定用カウンタ値Cdが所定値Cdoになっているか否か判断し、ステップ35において所定値Cdoにはなっていないので、ダンプ操作判定用カウンタ値Cd に「1」を加算し、ステップ24、ステップ25、ステップ27を経て処理を終了する。クラウド方向操作の場合と同様、この処理がCd =Cdoになる(ダンプ方向操作が確認される)まで繰り返され、ステップ34でこれが判断されると、ステップ36でダンプフラグFdをONし、クラウドフラグFcをOFFにする。次いで、ステップ24、ステップ25、ステップ26を経てステップ27でダンプフラグFdがONであることを判断し、次いで、ステップ37で掘削回数nが更新されているか否かをみる。この場合、掘削回数nはステップ31で「1」が加算され、更新されているので、ステップ38の処理を実行することになる。
【0038】
ところで、幾度かのバケットのクラウド(掘削)とダンプ(放土)を繰り返した後は、油圧ショベルは、ダンプトラックに掘削した土石類を積み込む。このとき、オペレータはバケットを開方向に操作する。その結果は、ステップ24において、バケット開操作信号LbがONとなることにより判定される。次に、ステップ41において、開フラグFbがONか否かが判定される。最初は開フラグFbはOFFであるのでステップ42に導かれる。次に、ステップ43でバケット開操作判定用カウンタCbがバケット開カウンタ設定値Cboに到達したと判断されるまで、Cbのカウンタは累積される。バケット開操作判定用カウンタCbがバケット開カウンタ設定値Cboに到達するとステップ44が実行される。ここでは、バケット開フラグFbをONとし、このときの時刻を作業サイクルタイム計測開始時刻Ct(a)に格納する。格納後、作業サイクルカウンタaに「1」を加算してステップ26、ステップ27、ステップ37を経てステップ38を実行する。
【0039】
ステップ38では、以下の処理が実行される。
【0040】
(1)作業サイクルカウンタaのときのクラウド操作時間のカウント値Ctlの積算値Ctl(a,n)から同じ作業サイクルカウンタaで前回までのクラウド操作時間カウント値Ctl(a,n−1)を減算して今回のクラウド操作時間までのカウント値ΔCtl(a,n)を得る。
【0041】
(2)今回のクラウド操作時間カウント値ΔCTl(a,n)に負荷圧サンプリングプログラム233cの繰り返し時間間隔Ts(10msec)を乗算して今回の掘削時間ΔTlを得る。
【0042】
(3)今回得られた負荷圧の積算値Pd(a,n)から、前回までの負荷圧の積算値Pd(a,n−1)を減算して今回の負荷圧ΔPd(a,n)を得る。
【0043】
(4)今回の負荷圧ΔPdl(a,n)を今回の操作時間ΔTlで除して今回の平均負荷圧Pa(a,n)を得る。
【0044】
この演算結果は逐次、無線送受信機8を介して鉱山管理事務所B等のコンピュータ30へ送信される。
【0045】
次に、ステップ45において、作業サイクルカウンタaが更新されているか否かを判断する。油圧ショベルが数回の掘削および放土の作業の後、ダンプトラックに土石等を積み込むと、ステップ44において作業サイクルカウンタaが更新されるので、ステップ45で作業サイクルカウンタaの更新が確認される。次に、ステップ46において、ダンプトラックに積み込むまでの作業サイクル時間Tcycを、前回の作業サイクルカウンタCt(aー1)を今回の作業サイクルカウンタCt(a)から減算したものに、繰り返し時間間隔(10ms)Tsを乗算して求める。
【0046】
次に、この作業サイクル時間Tcycが、ダンプトラックがあまり来ない時の掘削作業主体の時のものか、あるいは、ダンプトラックが次々に来て積み込む積み込み作業主体の時のものかを、自動的に判定する処理について説明する。
【0047】
通常、ダンプトラックが次々来る時の掘削と積み込みに要する時間は一定であり、その時間を基準サイクル時間Trefとし、この基準サイクル時間Trefに対してダンプトラックの到来時間の誤差分と掘削作業時のバケット開操作に要する時間を△Tband1および△Tband2とする。
【0048】
はじめに、ステップ47において、今回得られた作業サイクル時間Tcycと基準サイクル時間Trefに△Tband1を加えたものとを比較する。この作業サイクル時間Tcycが大きいかまたは等しい場合は、ステップ49でフラグF25=1に設定する。フラグF25=1はダンプトラックへの積み込みが行われていない掘削作業主体であることを意味する。
【0049】
次に、ステップ48で作業サイクル時間Tcycが、基準サイクル時間Trefに△Tband1を加えたものより小さい場合であって、かつ基準サイクル時間Trefから△Tband2を減算したものより大きい場合は、フラグF25=0に設定する。このフラグF25=0は、今回の作業がダンプトラックへの積み込み作業であることを意味する。さらに、作業サイクル時間Tcycが基準サイクル時間Trefから△Tband2を減算したものに等しいか、または小さい場合は、フラグF25=1に設定する。この場合は、通常のダンプトラックへの積み込み作業に関わらないバケットの開操作の場合と判定し、この場合のバケットの開操作は掘削作業のためのものと判定する。
【0050】
このフラグF25=1またはフラグF25=0のフラグ情報は、他の掘削負荷情報等と共に、無線送受信機24を介して逐次管理事務所Bのコンピュータ30に送信される。
【0051】
次に、処理装置25における掘削位置サンプリングプログラム253cの実行に係わり、先にステップ31において求めた掘削位置P6pを算出するための処理手順を図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0052】
ステップ70において、GPS7からの信号Pg、磁気方位センサ28からの検出信号θ、ブーム角センサ26およびアーム角センサ27からの検出信号α、βを読み込む。次に、ステップ71において、油圧ショベルの旋回中心とブーム4の上部旋回体2との連結点2cとの間の水平距離(既知)、および角度α、β用いて上記連結点2cとバケットピン6pとの間の水平距離Lを演算し、先に読み出された信号Pg、演算された距離L、および方位θに基づいて掘削位置(バケットピン6pの位置)P6pを演算する。
【0053】
次に、終了プログラム253dの実行に係わり、処理装置25において実行される終了処理の処理手順を図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0054】
ステップ80において、掘削または積み込み作業を終了すると、オペレータによるスタート/ストップスイッチ29の操作を確認する。ストップスイッチ29がONされると信号Ssが出力され、ステップ81において、作業終了のステータスを出力すると共に、現在の時間t0、クラウド操作時間の積算値Tl、負荷圧力の積算値Pdを無線送受信機8を介して管理事務所Bのコンピュータ30に送信し、処理を終了する。
【0055】
次に、管理事務所Bに配置され、処理装置25から送信される負荷圧データを表示処理するコンピュータ30および表示装置32の動作を図12〜図14を用いて説明する。
【0056】
図12はコンピュータ30における表示プログラム303cの実行に係わり、受信した負荷圧データ303bを表示装置32に表示するための処理手順を示すフローチャートである。
【0057】
コンピュータ30は、油圧ショベルによる掘削および積み込みの作業開始前に、発破データ303aに基づいて表示装置32の画面に作業区域および発破設置位置を表示する。この状態で、ステップ90において、油圧ショベルから新しい負荷圧データを受信したか否かを判断する。新しい負荷圧データが受信すると、ステップ91で、表示装置32の表示画面に、入力された掘削位置データP6pに相当する位置に○を表示し、かつその近辺に掘削負荷圧△Pd(a,n)を表示し、さらに、前記○の中に、今回の作業サイクルが、掘削作業主体であったか、積み込み作業主体であったかをフラグF25に基づいて色分けして表示する。次にステップ92において、ストップスイッチ29がONされているか否かを判定し、ONされていない時は、ステップ90からの処理を繰り返す。掘削および積み込みの一連の作業が終了して、オペレータによりストップスイッチ29がONされると、ステップ93において、図11のステップ81の処理により送信されてきたクラウド操作時間の積算値Tl、および負荷圧力の積算値Pdを表示すると共に、現在時刻t0から掘削作業開始時刻t0(1)を減算して作業に要した全経過時間を表示する。
【0058】
さらに、ステップ94において、作業サイクルタイム毎のクラウド操作時間の積算値Tl、および積算負荷圧力Pdと、掘削主体かまたは積み込み主体かを表す表示、掘削位置P6pが含まれる小区域の記号が表示される。
【0059】
図13は、表示装置32の表示画面の一部拡大図である。
【0060】
図において、Pbiは発破を設置した位置の一つを示し、発破位置Pbiの周辺の○印は掘削位置であり、数字は負荷圧を表している。なお、負荷圧は実際の負荷圧ではなく、実際の負荷圧を0〜100のレベルに区分したときのレベル表示である。
【0061】
図14は、表示装置32の他の表示画面の一部拡大図である。
【0062】
図において、Pbiは発破を設けた位置の一つを示し、この表示例は、区域をさらに小区域(例えば 5m四方)に細分し、これら小区域毎に掘削時間および負荷圧(レベル)の平均値を表示するようにしている。勿論、この場合には、図示されていないが、表示プログラム303cに掘削時間および負荷圧レベルの平均値演算の処理手順が付加されることになる。
【0063】
以上説明したように、本実施形態によれば、オペレータに直接掘削状況を聞かなくても、作業内容が掘削主体か積み込み主体であるかが自動的に判定され、掘削負荷圧の高い掘削主体の作業をしていることが解れば、各掘削位置に対するその後の発破の処置をより適正に行うことができる。
【0064】
【発明の効果】
上記のごとく、本発明では、掘削機が掘削作業を行っている掘削位置および掘削時におけるバケットの掘削荷を検出すると共に、バケットの開操作毎にその掘削位置における作業が掘削主体か、または積み込み主体であるかを自動的に判定して、表示するようにしたので、発破位置や発破量等を適正に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る発破地面の自動掘削負荷計測装置のブロック図である。
【図2】本実施形態に係わる自動掘削負荷計測装置を備える油圧ショベルの正面図である。
【図3】図1に示す磁気方位センサ28の方位検出を説明する図である。
【図4】図1に示す処理装置25のシステム構成図である。
【図5】図1に示すコンピュータ30のシステム構成図である。
【図6】図1に示す処理装置25の処理手順を説明するフローチャートである。
【図7】図1に示す処理装置25の処理手順を説明するフローチャートである。
【図8】図1に示す処理装置25の処理手順を説明するフローチャートである。
【図9】図1に示す処理装置25の処理手順を説明するフローチャートである。
【図10】図1に示す処理装置25の処理手順を説明するフローチャートである。
【図11】図1に示す処理装置25の処理手順を説明するフローチャートである。
【図12】図1に示すコンピュータ30の表示処理手順を説明するフローチャートである。
【図13】図1に示す表示装置32の表示画面の一部拡大図である。
【図14】図1に示す表示装置32の他の表示画面の一部拡大図である。
【図15】露天堀される大規模鉱山全体の平面図である。
【図16】図15に示す1つの区域の平面図である。
【符号の説明】
6 バケット
6S バケットシリンダ
7 GPS
13 操作レバー
15 圧力スイッチ
17 圧力センサ
22 操作レバー
24 圧力センサ
25 処理装置
253b 負荷圧サンプリングプログラム
26 角度センサ
27 角度センサ
28 磁気方位センサ
30 コンピュータ
303b 負荷圧データ
32 表示装置
Pbi 発破設置位置
P6p 掘削位置
Tref 基準サイクル時間
Tcyc 作業サイクル時間

Claims (3)

  1. 発破後の地面を掘削する掘削機を利用して発破地面の掘削負荷を計測し表示する発破地面の自動掘削負荷計測装置において、
    前記自動掘削負荷計測装置は、
    前記掘削機のバケットのクラウド操作を検出するクラウド操作検出手段と、
    前記クラウド操作検出された前記掘削機が掘削作業を行っている掘削位置を検出する掘削位置検出手段と、
    前記検出された各掘削位置における前記掘削機のバケットシリンダのボトム圧力を掘削負荷として検出する掘削負荷検出手段と、
    前記掘削機のバケットの開放操作を検出する開放操作検出手段と、
    前記検出された前記開放操作が前記掘削機による掘削作業主体のときのものであるか、あるいは運搬車への掘削物の積込作業主体のときのものであるかを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする発破地面の自動掘削負荷計測装置。
  2. 請求項1の記載において、
    記判定手段は、
    前記掘削機による運搬車への積み込みに要する所定の時間幅を有する積込基準時間と、前記バケットの前回の開放操作から今回の開放操作に要した所要時間とを対比して、前記所要時間が前記積込基準時間の前記時間幅内に入っている時は、開放操作が積込作業主体のときのものであると判定することを特徴とする発破地面の自動掘削負荷計測装置。
  3. 請求項1ないしは請求項2のいずれか1つの請求項記載において、
    前記自動掘削負荷計測装置は、表示手段を備え、
    前記表示手段に、前記各掘削位置毎の前記掘削負荷をそれぞれ表示すると共に、前記各掘削位置における前記掘削機の作業内容が前記掘削作業主体であるか、あるいは積込作業主体であるかを表示することを特徴とする発破地面の自動掘削負荷計測装置。
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