JP3723418B2 - シガレット端面検査装置 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシガレット端面の良否、より詳しくはシガレット端面における刻たばこの先落ちの有無を検査するシガレット端面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシガレット端面検査装置はたとえば特許第2989171号に開示されている。この公知の検査装置は、シガレット端面に局所的にレーザ光を照射し、その照射部位からの反射光量に基づき、照射部位までの離間距離に応じた出力を発生するレーザ測長器と、レーザ測長器の出力に基づき、シガレット端面の凹凸、つまり、刻たばこの先落ちを判定する判定手段とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したレーザ測長器は、照射部位までの離間距離をその照射部位からの反射光量に基づいて計測するものであり、その計測のためにレーザ光に対するシガレット端面の平均的な反射特性が予め求められている。つまり、上述の検査装置による計測はその検査対象のシガレットが同一の銘柄であることを前提としている。
【0004】
このため、銘柄の異なるシガレットが検査対象となる場合には、その銘柄毎のシガレット端面の反射特性に基づいて離間距離を算出しなければならず、検査装置の調整は容易ではない。
また、同一銘柄のシガレットにあっても、個々のシガレット端面の反射特性は一様ではないし、しかも、シガレット端面でみてもその全域が同一の反射特性を有するものではないので、シガレット端面の先落ちを高精度に検査することは困難である。
【0005】
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは簡単な構成により、シガレットの銘柄の相違に起因する影響を受けず、しかも、シガレット端面の良否を高精度に検査可能としたシガレット端面検査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本発明のシガレット端面検査装置は、シガレットを横向きにして搬送する搬送経路の側方に、シガレットの軸線方向に互いに偏位した状態で配置され、シガレットが通過する際、そのシガレット端面の所定の照射スポットに光を照射し、照射スポットからの反射光量に基づき、前記照射スポットとの間の離間距離に応じた出力をそれぞれ発生する一対の変位センサと、一対の変位センサからの出力比に基づき、基準となる一方の変位センサと照射スポットとの間の離間距離を算出する算出手段と、前記シガレットと一方の変位センサとの間の離間長さと離間距離とを比較し、この比較結果に基づき、シガレット端面の良否を判定する判定手段とを備える。
【0007】
上述のシガレット端面検査装置によれば、一対の変位センサの出力比はシガレット端面の反射率特性を相殺し、それゆえ、出力比に基づいて算出される照射スポットの離間距離とシガレットの離間長さとを比較することより、シガレット端面に対する照射スポットの凹凸量、具体的には刻たばこの先落ちの有無が検査される。
【0008】
請求項2に係る本発明のシガレット端面検査装置は、シガレットの離間長さを光学的に検出する測長器をさらに備え、この場合、個々のシガレットの長さに僅かにばらつきがあっても、このばらつきが凹凸量の算出に影響することはない。請求項3に係る本発明のシガレット端面検査装置は、複数対の変位センサを備えている。これら各対の変位センサは、シガレット端面の互いに異なる照射スポットを検査し、シガレット端面のより正確な良否判定が可能となる。この場合、各対の変位センサの照射スポットはシガレット端面の全域をカバーするのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、フィルタアタッチメントの一部である検査ドラム2を示す。フィルタアタッチメントはシガレットにフィルタを接続してフィルタシガレットを製造する製造装置であり、ドラム列から構成されている。
検査ドラム2はその外周面に等間隔を存して多数の搬送溝4を有し、受取り位置にある搬送溝4にその上流ドラム(図示しない)から互いに同軸にして並ぶ2本のフィルタシガレットSを受け取り、その回転に伴い、受取ったフィルタシガレットSを排出位置に向けて搬送する。すなわち、検査ドラム2の外周面はフィルタシガレットSの搬送経路を構成する。一方、フィルタシガレットSが排出位置に到達すると、これらフィルタシガレットSは搬送溝4から排出され、下流ドラム(図示しない)に乗り移る。
【0010】
なお、上流および下流ドラムは検査ドラム2と同様な溝付きドラムであり、2本のフィルタシガレットSは上流ドラム、つまり、切断ドラム上にて製造されたダブルフィルタシガレットを等分に切断して得られる。
検査ドラム2上の2本のフィルタシガレットが受取り位置から排出位置に向けて搬送される過程にて、図2に示されるように搬送溝4内の2本のフィルタシガレットSはそのフィルタの吸い口端がセンタガイド6により案内されて、左右に離間し、左右のフィルタシガレットSは検査ドラム2の対応する側の端面8から所定の長さだけ突出する。この後、各フィルタシガレットSは検査装置10を通過する。すなわち、検査ドラム2の側方には左右一対の検査装置10が備えられ、検査装置10は図1中1点鎖線のブロックで示されている。
【0011】
検査装置10は同一構成であるので、以下には一方の検査装置10についてのみ説明する。
検査装置10は透過レーザ型のラインセンサ12を備え、ラインセンサ12はレーザ出射部14と、レーザ受光部16とから構成される。これらレーザ出射部14およびレーザ受光部16は検査ドラム2の径方向に離間対向し、これらの間にはフィルタシガレットSの通過を許容する間隔が確保されている。なお、図2において、作図上の都合からレーザ出射部14およびレーザ受光部16は、検査ドラム2の周方向に離間対向した状態で示してある。
【0012】
レーザ出射部14はレーザ受光部16に向けてレーザ光を出射し、その幅方向が検査ドラム2の軸線方向に沿ったレーザ照射帯L1を形成する。より詳しくは、レーザ照射帯L1は、検査ドラム2の側方に規定された基準面BPから検査ドラム2の端面に向けて延び、そして、フィルタシガレットSがラインセンサ12を通過する際に、フィルタシガレットSの端部にて部分的に遮光される幅寸法を有する。
【0013】
したがって、フィルタシガレットSがラインセンサ12を通過するとき、レーザ受光部16が受け取るレーザ照射帯L2の幅は、基準面BPからフィルタシガレットSの端面までのフィルタシガレットSの離間長さXLを示し、レーザ受光部16,すなわち、ラインセンサ12は離間長さXLを電気信号として出力する。
【0014】
検査装置10は上述のラインセンサ12に加え、変位センサ群18を備えている。これら変位センサ群18はたとえば反射レーザ型の三対の変位センサ、つまり、一対の上段変位センサ20a,20b、一対の下段変位センサ22a,22b、そして、一対の中段変位センサ24a,24bを含み、これら個々の変位センサ20〜24は、検査ドラム2の周方向、つまり、フィルタシガレットSの搬送方向に順次配置されている。
【0015】
より詳しくは、フィルタシガレットSの搬送方向でみて最も上流側に位置する一対の上段変位センサ20a,20bうち、基準となる上段変位センサ20bはそのレーザ出受面が前述の基準面BP上に配置されている。そして、他方の上段変位センサ20aは、フィルタシガレットSの搬送方向でみて上段変位センサ20bの上流側に隣接し、かつ、そのレーザ出受面が検査ドラム2の端面から離れる方向に基準面BPから所定の距離dだけ偏位した状態で配置されている。
【0016】
フィルタシガレットSが上段変位センサ20a,20bを通過する際、これら上段変位センサ20はフィルタシガレットSにおける端面の所定の照射スポットにレーザ光を照射し、その照射スポットからの反射光の受光量に基づき、照射スポットとその上段変位センサ20との間の離間距離に応じた出力Yを発生する。
ここで、図3から明らかなように各上段変位センサ20により照射される照射スポットRUはフィルタシガレットSの端面EFでみて同一の上段領域にある。したがって、一対の上段変位センサ20a,20bはフィルタシガレットSの通過中、その端面EF中、同一の照射スポットにレーザ光を照射し、その同一の照射スポットとの間の離間距離に応じた出力Yをそれぞれ連続して発生する。
【0017】
一方、一対の下段変位センサ22および一対の中段変位センサ24においても、前述した一対の上段変位センサ20と同様に、フィルタシガレットSの搬送方向に隣接し、そのレーザ出受面が互いにフィルタシガレットSの軸線方向に偏位して配置されている。そして、図3から明かなように一対の下段変位センサ22の照射スポットRDは端面EFの同一の下段領域にあって、一対の中段変位センサ24の照射スポットRMは端面EFの同一の中段領域にあり、照射スポットRU,RD,RMは端面EFの全域をカバーする。
【0018】
上述したラインセンサ12や各変位センサ20〜24の出力に加えて、検査ドラム2の周速、つまり、フィルタシガレットSの搬送速度に対応したパルス信号が品管コントローラ26に供給される。品管コントローラ26は各センサからの出力に基づき、個々のフィルタシガレットSにおける端面EFの良否を判定し、その判定結果が不良である場合には排除装置(図示しない)に向けて所定のタイミングで排除信号を出力する。
【0019】
なお、排除装置は、フィルタアタッチメント内において、前述した下流ドラムまたはこの下流ドラムよりも下流の搬送経路に配置されており、そして、品管コントローラ26はパルス信号に基づき、個々のフィルタシガレットSがラインセンサ12や各変位センサ20〜24を通過する期間、つまり、これらセンサからの出力の受取り期間である検査区間を決定する一方、さらに個々のフィルタシガレットSが各変位センサを通過した後、排除装置に到達するまでに要する時間を考慮し、排除信号の出力タイミングを決定する。
【0020】
品管コントローラ26は、各センサからの出力や排除信号の入出力のためのI/Oインタフェース、マイクロプロセッサ(MPU)およびROM,RAM等のメモリを備えたマイクロコンピュータからなり、図5に示す良否判定ルーチンにしたがいフィルタシガレットSにおける端面EFの良否を判定する。
良否判定ルーチンにおいて、検査対象となるフィルタシガレットSが検査装置10の各センサを通過中にあるとき、つまり、その検査区間にあるとき、品管コントローラ26はラインセンサ12の出力、つまり、フィルタシガレットSの離間長さXLを読み込み、その最大離間長さXL MAXを記憶する。また、同様にフィルタシガレットSが上段、下段および中段変位センサ20〜24の検査区間にあるとき、これらセンサからの出力、つまり、フィルタシガレットSの端面での各照射スポットにおける離間距離Yijを読み込み、その最大離間距離Yij MAXを記憶する(ステップS1)。
【0021】
ここで、変位センサ20〜24の出力Yijの添字iは上段(U)、下段(L)、中段(M)の何れを表し、添字jは変位センサにおける参照符号の添字a,bの何れかを表す。以下、添字に関しては同様な意味で使用する。
次に、品管コントローラ26は、各段毎の変位センサから得られる検査区間中、その最大離間距離の比、すなわち、出力比Zi(すなわち、Zi=Yib MAX/Yia MAX)に基づき、その基準となる変位センサ(その参照符号の添字がbである変位センサ)と照射スポットまでの離間距離Xibをそれぞれ算出する(ステップS2)。
【0022】
具体的に説明すると、変位センサから照射スポットまでの離間距離Xijと出力Yijとの関係は一般的に下式および図6のグラフで表される。
Yij=k・Xije …(1)
ここで、係数項kはフィルタシガレットSにおける端面EFの反射率、具体的にはそのシガレットの銘柄の相違に起因した値であり、累乗項eは変位センサの感度により一義的に決まる値であり、シガレットの銘柄とは無関係である。
【0023】
たとえば、一対の上段変位センサ20a,20bの最大離間距離YUa MAX、YUb MAXは上記の(1)式から、
YUa MAX=k・XUae …(2)
YUb MAX=k・XUbe …(3)
で表される。
【0024】
前述したように上段変位センサ20a,20b間には既知の間隔dが確保されるているので、XUaはXUb+dとして表すことができる(図6参照)。したがって、XUaをXUbで表せば、(2)式は以下の式で表すことができる。
YUa MAX=k・(XUb+d)e …(4)
それゆえ、出力比ZUは(3),(4)式から
となり、(5)式をXUbに関して書き直せば、
XUb=Z-1/e/(d−Z-1/e) …(6)
が得られる。
【0025】
したがって、上記の(6)式から上段変位センサ20a,20bの出力比Ziに基づき、基準となる上段変位センサ20bとその照射スポットRUとの間の離間距離XUbを算出することができ、算出された離間距離XUbはシガレットの銘柄、つまり、その端面EFの反射率とは無関係である。
また、ステップS2においては、下段及び中段変位センサ22,24のそれぞれの出力比DL,DMに基づき、下段変位センサ22bとその照射スポットRDとの間の離間距離XLb、そして、中段変位センサ24bとその照射スポットRMとの間の離間距離XMbもまた同様にして算出される。
【0026】
このようにして離間距離Xibがそれぞれ算出されると、品管コントローラ26は前述した離間長さXLと離間距離Xibとの間の偏差、つまり、フィルタシガレットSの端面EFに関して、各照射スポットの凹量Diをそれぞれ算出し(ステップS3)、そして、算出した凹量Di、すなわち、DU,DM,DLの全てがその上限値DU以内の許容範囲にあるか否か、つまり、その端面EFが正常であるか否かを判別する(ステップS4)。ここでの判別結果が偽となる場合、つまり、凹量DU,DM,DLの何れか1つでもその許容範囲内にない場合には端面EFに先落ちが発生し、その端面EFが不良であることを示し、品管コントローラ26は所定のタイミングにて、前述した排除装置に排除信号を供給する。この結果、排除装置は不良の端面EFを有するフィルタシガレットSをその搬送経路外に排除する。
【0027】
上述のルーチンは、つぎに検査対象とするフィルタシガレットSに対しても同様に繰返される。
本発明は上述の一実施の形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
たとえば、フィルタシガレットSの離間長さXLに変動がない場合、つまり、離間長さXLが既知である場合にはラインセンサ12を省略することも可能である。また、変位センサ群は3対の変位センサから構成されているが、一対の変位センサの段数に制約を受けるものではなく、要は端面EFの全域が検査可能であればよい。
【0028】
さらに、ラインセンサおよび変位センサはレーザ式に限らず、他の形式の光学センサをも使用可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係るシガレット端面検査装置によれば、一対の変位センサを使用するだけの簡単な構成で、シガレットの銘柄に拘わりなくシガレット端面における照射スポットの良否を高精度に判定することができる。
請求項2に係るシガレット端面検査装置によれば、シガレットの離間長さをも検出するので、シガレット長に変動があっても、シガレット端面の良否をより高精度に判定可能となる。
【0030】
請求項3に係るシガレット端面検査装置によれば、シガレット端面の検査領域が増加し、検査精度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタアタッチメントの一部をなす検査装置を備えた検査ドラムの概略図である。
【図2】図1の検査装置の概略平面図である。
【図3】図2の検査装置の各変位センサによる照射スポットを示した図である。
【図4】検査装置の各センサおよび品管コントローラを示したブロック図である。
【図5】図4の品管コントローラが実行する良否判定ルーチンを示したフローチャートである。
【図6】変位センサにおける離間距離−出力特性を示したグラフである。
【符号の説明】
2 検査ドラム(搬送経路)
10 検査装置
12 ラインセンサ(測長器)
20 上段変位センサ
22 下段変位センサ
24 中段変位センサ
26 品管コントローラ
XL 離間長さ
Yij センサ出力
Xij 離間距離
Di 凹量
【発明の属する技術分野】
本発明はシガレット端面の良否、より詳しくはシガレット端面における刻たばこの先落ちの有無を検査するシガレット端面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシガレット端面検査装置はたとえば特許第2989171号に開示されている。この公知の検査装置は、シガレット端面に局所的にレーザ光を照射し、その照射部位からの反射光量に基づき、照射部位までの離間距離に応じた出力を発生するレーザ測長器と、レーザ測長器の出力に基づき、シガレット端面の凹凸、つまり、刻たばこの先落ちを判定する判定手段とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したレーザ測長器は、照射部位までの離間距離をその照射部位からの反射光量に基づいて計測するものであり、その計測のためにレーザ光に対するシガレット端面の平均的な反射特性が予め求められている。つまり、上述の検査装置による計測はその検査対象のシガレットが同一の銘柄であることを前提としている。
【0004】
このため、銘柄の異なるシガレットが検査対象となる場合には、その銘柄毎のシガレット端面の反射特性に基づいて離間距離を算出しなければならず、検査装置の調整は容易ではない。
また、同一銘柄のシガレットにあっても、個々のシガレット端面の反射特性は一様ではないし、しかも、シガレット端面でみてもその全域が同一の反射特性を有するものではないので、シガレット端面の先落ちを高精度に検査することは困難である。
【0005】
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは簡単な構成により、シガレットの銘柄の相違に起因する影響を受けず、しかも、シガレット端面の良否を高精度に検査可能としたシガレット端面検査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本発明のシガレット端面検査装置は、シガレットを横向きにして搬送する搬送経路の側方に、シガレットの軸線方向に互いに偏位した状態で配置され、シガレットが通過する際、そのシガレット端面の所定の照射スポットに光を照射し、照射スポットからの反射光量に基づき、前記照射スポットとの間の離間距離に応じた出力をそれぞれ発生する一対の変位センサと、一対の変位センサからの出力比に基づき、基準となる一方の変位センサと照射スポットとの間の離間距離を算出する算出手段と、前記シガレットと一方の変位センサとの間の離間長さと離間距離とを比較し、この比較結果に基づき、シガレット端面の良否を判定する判定手段とを備える。
【0007】
上述のシガレット端面検査装置によれば、一対の変位センサの出力比はシガレット端面の反射率特性を相殺し、それゆえ、出力比に基づいて算出される照射スポットの離間距離とシガレットの離間長さとを比較することより、シガレット端面に対する照射スポットの凹凸量、具体的には刻たばこの先落ちの有無が検査される。
【0008】
請求項2に係る本発明のシガレット端面検査装置は、シガレットの離間長さを光学的に検出する測長器をさらに備え、この場合、個々のシガレットの長さに僅かにばらつきがあっても、このばらつきが凹凸量の算出に影響することはない。請求項3に係る本発明のシガレット端面検査装置は、複数対の変位センサを備えている。これら各対の変位センサは、シガレット端面の互いに異なる照射スポットを検査し、シガレット端面のより正確な良否判定が可能となる。この場合、各対の変位センサの照射スポットはシガレット端面の全域をカバーするのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、フィルタアタッチメントの一部である検査ドラム2を示す。フィルタアタッチメントはシガレットにフィルタを接続してフィルタシガレットを製造する製造装置であり、ドラム列から構成されている。
検査ドラム2はその外周面に等間隔を存して多数の搬送溝4を有し、受取り位置にある搬送溝4にその上流ドラム(図示しない)から互いに同軸にして並ぶ2本のフィルタシガレットSを受け取り、その回転に伴い、受取ったフィルタシガレットSを排出位置に向けて搬送する。すなわち、検査ドラム2の外周面はフィルタシガレットSの搬送経路を構成する。一方、フィルタシガレットSが排出位置に到達すると、これらフィルタシガレットSは搬送溝4から排出され、下流ドラム(図示しない)に乗り移る。
【0010】
なお、上流および下流ドラムは検査ドラム2と同様な溝付きドラムであり、2本のフィルタシガレットSは上流ドラム、つまり、切断ドラム上にて製造されたダブルフィルタシガレットを等分に切断して得られる。
検査ドラム2上の2本のフィルタシガレットが受取り位置から排出位置に向けて搬送される過程にて、図2に示されるように搬送溝4内の2本のフィルタシガレットSはそのフィルタの吸い口端がセンタガイド6により案内されて、左右に離間し、左右のフィルタシガレットSは検査ドラム2の対応する側の端面8から所定の長さだけ突出する。この後、各フィルタシガレットSは検査装置10を通過する。すなわち、検査ドラム2の側方には左右一対の検査装置10が備えられ、検査装置10は図1中1点鎖線のブロックで示されている。
【0011】
検査装置10は同一構成であるので、以下には一方の検査装置10についてのみ説明する。
検査装置10は透過レーザ型のラインセンサ12を備え、ラインセンサ12はレーザ出射部14と、レーザ受光部16とから構成される。これらレーザ出射部14およびレーザ受光部16は検査ドラム2の径方向に離間対向し、これらの間にはフィルタシガレットSの通過を許容する間隔が確保されている。なお、図2において、作図上の都合からレーザ出射部14およびレーザ受光部16は、検査ドラム2の周方向に離間対向した状態で示してある。
【0012】
レーザ出射部14はレーザ受光部16に向けてレーザ光を出射し、その幅方向が検査ドラム2の軸線方向に沿ったレーザ照射帯L1を形成する。より詳しくは、レーザ照射帯L1は、検査ドラム2の側方に規定された基準面BPから検査ドラム2の端面に向けて延び、そして、フィルタシガレットSがラインセンサ12を通過する際に、フィルタシガレットSの端部にて部分的に遮光される幅寸法を有する。
【0013】
したがって、フィルタシガレットSがラインセンサ12を通過するとき、レーザ受光部16が受け取るレーザ照射帯L2の幅は、基準面BPからフィルタシガレットSの端面までのフィルタシガレットSの離間長さXLを示し、レーザ受光部16,すなわち、ラインセンサ12は離間長さXLを電気信号として出力する。
【0014】
検査装置10は上述のラインセンサ12に加え、変位センサ群18を備えている。これら変位センサ群18はたとえば反射レーザ型の三対の変位センサ、つまり、一対の上段変位センサ20a,20b、一対の下段変位センサ22a,22b、そして、一対の中段変位センサ24a,24bを含み、これら個々の変位センサ20〜24は、検査ドラム2の周方向、つまり、フィルタシガレットSの搬送方向に順次配置されている。
【0015】
より詳しくは、フィルタシガレットSの搬送方向でみて最も上流側に位置する一対の上段変位センサ20a,20bうち、基準となる上段変位センサ20bはそのレーザ出受面が前述の基準面BP上に配置されている。そして、他方の上段変位センサ20aは、フィルタシガレットSの搬送方向でみて上段変位センサ20bの上流側に隣接し、かつ、そのレーザ出受面が検査ドラム2の端面から離れる方向に基準面BPから所定の距離dだけ偏位した状態で配置されている。
【0016】
フィルタシガレットSが上段変位センサ20a,20bを通過する際、これら上段変位センサ20はフィルタシガレットSにおける端面の所定の照射スポットにレーザ光を照射し、その照射スポットからの反射光の受光量に基づき、照射スポットとその上段変位センサ20との間の離間距離に応じた出力Yを発生する。
ここで、図3から明らかなように各上段変位センサ20により照射される照射スポットRUはフィルタシガレットSの端面EFでみて同一の上段領域にある。したがって、一対の上段変位センサ20a,20bはフィルタシガレットSの通過中、その端面EF中、同一の照射スポットにレーザ光を照射し、その同一の照射スポットとの間の離間距離に応じた出力Yをそれぞれ連続して発生する。
【0017】
一方、一対の下段変位センサ22および一対の中段変位センサ24においても、前述した一対の上段変位センサ20と同様に、フィルタシガレットSの搬送方向に隣接し、そのレーザ出受面が互いにフィルタシガレットSの軸線方向に偏位して配置されている。そして、図3から明かなように一対の下段変位センサ22の照射スポットRDは端面EFの同一の下段領域にあって、一対の中段変位センサ24の照射スポットRMは端面EFの同一の中段領域にあり、照射スポットRU,RD,RMは端面EFの全域をカバーする。
【0018】
上述したラインセンサ12や各変位センサ20〜24の出力に加えて、検査ドラム2の周速、つまり、フィルタシガレットSの搬送速度に対応したパルス信号が品管コントローラ26に供給される。品管コントローラ26は各センサからの出力に基づき、個々のフィルタシガレットSにおける端面EFの良否を判定し、その判定結果が不良である場合には排除装置(図示しない)に向けて所定のタイミングで排除信号を出力する。
【0019】
なお、排除装置は、フィルタアタッチメント内において、前述した下流ドラムまたはこの下流ドラムよりも下流の搬送経路に配置されており、そして、品管コントローラ26はパルス信号に基づき、個々のフィルタシガレットSがラインセンサ12や各変位センサ20〜24を通過する期間、つまり、これらセンサからの出力の受取り期間である検査区間を決定する一方、さらに個々のフィルタシガレットSが各変位センサを通過した後、排除装置に到達するまでに要する時間を考慮し、排除信号の出力タイミングを決定する。
【0020】
品管コントローラ26は、各センサからの出力や排除信号の入出力のためのI/Oインタフェース、マイクロプロセッサ(MPU)およびROM,RAM等のメモリを備えたマイクロコンピュータからなり、図5に示す良否判定ルーチンにしたがいフィルタシガレットSにおける端面EFの良否を判定する。
良否判定ルーチンにおいて、検査対象となるフィルタシガレットSが検査装置10の各センサを通過中にあるとき、つまり、その検査区間にあるとき、品管コントローラ26はラインセンサ12の出力、つまり、フィルタシガレットSの離間長さXLを読み込み、その最大離間長さXL MAXを記憶する。また、同様にフィルタシガレットSが上段、下段および中段変位センサ20〜24の検査区間にあるとき、これらセンサからの出力、つまり、フィルタシガレットSの端面での各照射スポットにおける離間距離Yijを読み込み、その最大離間距離Yij MAXを記憶する(ステップS1)。
【0021】
ここで、変位センサ20〜24の出力Yijの添字iは上段(U)、下段(L)、中段(M)の何れを表し、添字jは変位センサにおける参照符号の添字a,bの何れかを表す。以下、添字に関しては同様な意味で使用する。
次に、品管コントローラ26は、各段毎の変位センサから得られる検査区間中、その最大離間距離の比、すなわち、出力比Zi(すなわち、Zi=Yib MAX/Yia MAX)に基づき、その基準となる変位センサ(その参照符号の添字がbである変位センサ)と照射スポットまでの離間距離Xibをそれぞれ算出する(ステップS2)。
【0022】
具体的に説明すると、変位センサから照射スポットまでの離間距離Xijと出力Yijとの関係は一般的に下式および図6のグラフで表される。
Yij=k・Xije …(1)
ここで、係数項kはフィルタシガレットSにおける端面EFの反射率、具体的にはそのシガレットの銘柄の相違に起因した値であり、累乗項eは変位センサの感度により一義的に決まる値であり、シガレットの銘柄とは無関係である。
【0023】
たとえば、一対の上段変位センサ20a,20bの最大離間距離YUa MAX、YUb MAXは上記の(1)式から、
YUa MAX=k・XUae …(2)
YUb MAX=k・XUbe …(3)
で表される。
【0024】
前述したように上段変位センサ20a,20b間には既知の間隔dが確保されるているので、XUaはXUb+dとして表すことができる(図6参照)。したがって、XUaをXUbで表せば、(2)式は以下の式で表すことができる。
YUa MAX=k・(XUb+d)e …(4)
それゆえ、出力比ZUは(3),(4)式から
となり、(5)式をXUbに関して書き直せば、
XUb=Z-1/e/(d−Z-1/e) …(6)
が得られる。
【0025】
したがって、上記の(6)式から上段変位センサ20a,20bの出力比Ziに基づき、基準となる上段変位センサ20bとその照射スポットRUとの間の離間距離XUbを算出することができ、算出された離間距離XUbはシガレットの銘柄、つまり、その端面EFの反射率とは無関係である。
また、ステップS2においては、下段及び中段変位センサ22,24のそれぞれの出力比DL,DMに基づき、下段変位センサ22bとその照射スポットRDとの間の離間距離XLb、そして、中段変位センサ24bとその照射スポットRMとの間の離間距離XMbもまた同様にして算出される。
【0026】
このようにして離間距離Xibがそれぞれ算出されると、品管コントローラ26は前述した離間長さXLと離間距離Xibとの間の偏差、つまり、フィルタシガレットSの端面EFに関して、各照射スポットの凹量Diをそれぞれ算出し(ステップS3)、そして、算出した凹量Di、すなわち、DU,DM,DLの全てがその上限値DU以内の許容範囲にあるか否か、つまり、その端面EFが正常であるか否かを判別する(ステップS4)。ここでの判別結果が偽となる場合、つまり、凹量DU,DM,DLの何れか1つでもその許容範囲内にない場合には端面EFに先落ちが発生し、その端面EFが不良であることを示し、品管コントローラ26は所定のタイミングにて、前述した排除装置に排除信号を供給する。この結果、排除装置は不良の端面EFを有するフィルタシガレットSをその搬送経路外に排除する。
【0027】
上述のルーチンは、つぎに検査対象とするフィルタシガレットSに対しても同様に繰返される。
本発明は上述の一実施の形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
たとえば、フィルタシガレットSの離間長さXLに変動がない場合、つまり、離間長さXLが既知である場合にはラインセンサ12を省略することも可能である。また、変位センサ群は3対の変位センサから構成されているが、一対の変位センサの段数に制約を受けるものではなく、要は端面EFの全域が検査可能であればよい。
【0028】
さらに、ラインセンサおよび変位センサはレーザ式に限らず、他の形式の光学センサをも使用可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係るシガレット端面検査装置によれば、一対の変位センサを使用するだけの簡単な構成で、シガレットの銘柄に拘わりなくシガレット端面における照射スポットの良否を高精度に判定することができる。
請求項2に係るシガレット端面検査装置によれば、シガレットの離間長さをも検出するので、シガレット長に変動があっても、シガレット端面の良否をより高精度に判定可能となる。
【0030】
請求項3に係るシガレット端面検査装置によれば、シガレット端面の検査領域が増加し、検査精度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタアタッチメントの一部をなす検査装置を備えた検査ドラムの概略図である。
【図2】図1の検査装置の概略平面図である。
【図3】図2の検査装置の各変位センサによる照射スポットを示した図である。
【図4】検査装置の各センサおよび品管コントローラを示したブロック図である。
【図5】図4の品管コントローラが実行する良否判定ルーチンを示したフローチャートである。
【図6】変位センサにおける離間距離−出力特性を示したグラフである。
【符号の説明】
2 検査ドラム(搬送経路)
10 検査装置
12 ラインセンサ(測長器)
20 上段変位センサ
22 下段変位センサ
24 中段変位センサ
26 品管コントローラ
XL 離間長さ
Yij センサ出力
Xij 離間距離
Di 凹量
Claims (3)
- シガレットを横向きにして搬送する搬送経路の側方にシガレットの軸線方向に互いに偏位した状態で配置され、シガレットが通過する際、そのシガレット端面の所定の照射スポットに光を照射し、前記照射スポットからの反射光量に基づき、前記照射スポットとの間の離間距離に応じた出力をそれぞれ発生する一対の変位センサと、
前記変位センサからの出力比に基づき、基準となる一方の変位センサと前記照射スポットとの間の離間距離を算出する算出手段と、
前記シガレットと前記一方の変位センサとの間の離間長さと前記算出した離間距離とを比較し、この比較結果に基づき、前記シガレット端面の良否を判定する判定手段と
を具備したことを特徴とするシガレット端面検査装置。 - 前記離間長さを光学的に検出する測長器をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシガレット端面検査装置。
- 前記シガレット端面の互いに異なる照射スポットを検査すべく複数対の変位センサを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のシガレット端面検査装置。
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