JP2001309774A - シガレット端面検査装置 - Google Patents

シガレット端面検査装置

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JP2001309774A
JP2001309774A JP2000133393A JP2000133393A JP2001309774A JP 2001309774 A JP2001309774 A JP 2001309774A JP 2000133393 A JP2000133393 A JP 2000133393A JP 2000133393 A JP2000133393 A JP 2000133393A JP 2001309774 A JP2001309774 A JP 2001309774A
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irradiation
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Shinzo Kida
信三 木田
Hisayoshi Tsumori
久喜 津守
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Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査対象となるシガレットの軸方向位置変動
に起因した悪影響を受けることなく、シガレット端面の
先落ち等の不良を正確に検査可能としたシガレット端面
検査装置を提供する。 【解決手段】 シガレット端面検査装置は基準面からの
シカレット端面までの離間長さXを測定するラインセン
サ8と、シガレット端面における各照射スポットと基準
面との間の離間距離D1,D2,D3をそれぞれ測定する
第1〜第3変位センサ16,18,20と、離間長さX
と離間距離Diとの間の偏差に基づき、シガレット端面
の良否を判定する品質管理コントローラ24とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造されたシガレ
ットの端面の不良、例えばシガレット端面からの刻たば
この先落ちの有無に加えて、シガレット端面に大きなパ
フ中骨などの露出の有無をも検査可能とするシガレット
端面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシガレット端面検査装置は例え
ば特許第2989171号に開示されている。この公知の検査
装置はいわゆるフィルタアタッチメント内の検査ドラム
に設けられており、このフィルタアタッチメントにて、
シガレットにフィルタを接続してフィルタシガレットが
製造される。
【0003】検査ドラムはその回転に伴い、その前段に
てダブルフィルタシガレットを切断して得た個々のフィ
ルタシガレットを受け取り、そして、搬送ガイドによ
り、そのフィルタ側の吸い口端面を案内しながら搬送す
る。この搬送過程にて、フィルタシガレットは検査装置
を通過し、この際に、検査装置にて、シガレット端面に
おける刻たばこの先落ちの有無が検査される。
【0004】具体的には、検査装置はフィルタシガレッ
トが通過する際、シガレット端面にレーザ光を局所的に
照射し、その反射光に基づきシガレット端面の局所的な
照射部位までの離間距離を測長するレーザ測長器と、こ
のレーザ測長器からの離間距離に基づき、シガレット端
面の先落ちの有無を判定する判定手段とを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フィルタと接続される
シガレットは、巻上げ機側の巻上げセクションにて製造
されたたばこロッドをその切断セクションにて、シガレ
ット2本分の長さを有したダブルシガレットに先ず切断
し、この後、ダブルシガレットをフィルタアタッチメン
ト内にて更に等分に切断して得られるが、しかしなが
ら、これら切断時でのスリップ等に起因して、シガレッ
ト長にある程度のばらつきが生じるのは避けられない。
【0006】このため、製造されたフィルタシガレット
の全長にもばらつきが発生し、このばらつきは、検査ド
ラム上にてフィルタシガレットが検査装置を通過する
際、フィルタシガレットとレーザ測長器との間の離間長
さを変動させる。このような離間長さの変動分はレーザ
測長器からの出力に影響し、先落ちの検出精度を低下さ
せてしまう。なお、検査ドラム上にて、搬送ガイドによ
りシガレット端面を案内し、離間長さを正確に確保する
ことも考えられるが、この場合にはシガレット端面を潰
したり、また、その先落ちを更に大きくしてしまう。
【0007】また、公知の検査装置の場合、レーザ測長
器はシガレット端面を直径方向に横切る1つのライン上
のみを走査して離間距離を測定するだけでるあるため、
その走査ライン上以外に先落ちが存在していると、この
先落ちを検出することができない。更に、フィルタアタ
ッチメントにて製造されるフィルタシガレットの銘柄が
変更されると、そのシガレット端面の光反射率が大きく
異なることがある。このような場合には、レーザ測長器
からの離間距離が不正確になるので、レーザ測長器の調
整が必要となる等、フィルタシガレットの銘柄変更に容
易に対処できない。
【0008】本発明は上述の事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところはシガレット端面を高精度
に検査することができ、しかも、その不良の状態をも正
確に把握することができるシガレット端面検査装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明のシガレット端面検査装置(請求項1)は、シガレ
ットを横向きにして搬送する搬送経路に設けられ、この
搬送経路の側方に規定された基準面から搬送経路に向け
て所定の幅を有する光の照射帯を搬送経路と交差する方
向に形成し、シガレットが照射帯の一部を遮って通過し
たとき、照射帯の遮光部分に基づいて基準面からのシガ
レットの離間長さを測定する第1測定器と、搬送経路に
設けられ、基準面から搬送経路に向けて光をそれぞれ出
射して、シガレット端面内の搬送経路と交差する方向に
偏位した複数の領域に照射可能であり、シガレットが通
過する際、シガレット端面側からの反射光に基づき、基
準面と前記シガレット端面内の各照射スポットとの間の
離間距離をそれぞれ測定する複数の第2測定器と、第1
測定器により測定された離間長さと第2測定器により測
定された離間距離との偏差に基づきシガレット端面の凹
凸量を算出する算出手段と、算出した凹凸量に基づきシ
ガレット端面の不良の有無を判定する判定手段と備えて
いる。
【0010】上述の検査装置によれば、シガレットの長
さにばらつきがあり、基準面とシガレットとの間の離間
長さに変動が生じていても、第1測定器からの離間長さ
と第2測定器からの離間距離との間の偏差を求めること
で、シガレット端面の凹凸量を正確に算出でき、この算
出した凹凸量からシガレット端面の不良の有無を正確に
判別可能となる。
【0011】また、複数の第2測定器による照射スポッ
トは、シガレットの搬送に連れてシガレット端面上をそ
の搬送方向に移動することから、照射スポットのサイズ
と前記凹凸量の時間変化に基づき、凹凸域の面積をも把
握することが可能であり、そのシガレット端面の良否を
より高精度に判別可能となる。したがって、好ましく
は、各照射スポットはシガレット端面のほぼ全域をカバ
ーすべく、互いに偏位しているのが好ましい。
【0012】検査装置は、シガレットの銘柄により異な
るシガレット端面の光反射率に基づき、第2測定器から
出力される離間距離を補正する感度補正手段を更に含む
ことができる(請求項2)。この場合、シガレットの銘
柄が変更されても、この変更に容易に対処でき、そのシ
ガレット端面の不良の有無を正確に判別できる。更に、
検査装置は、第2測定器の出力精度の誤差を周期的に検
出し、その誤差に基づき第2測定器から出力される離間
距離を補正する較正手段を具備することができる(請求
項3)。このような較正手段は第2測定器の出力精度を
常時保証する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、シガレットにフィルタを
接続するフィルタアタッチメントの一部である検査ドラ
ム2を示す。この検査ドラム2はその外周面に等間隔を
存して搬送溝4を有する。検査ドラム2は受取り位置に
て、隣接する上流ドラム(図示しない)から、その1つ
の搬送溝に互いに同軸の2本のフィルタシガレットSを
受け取り、その回転に伴い搬送し、そして排出位置にて
隣接する下流ドラム(図示しない)に排出する。なお、
上流及び下流ドラムもまた検査ドラム2と同様な溝付き
ドラムであり、そして、2本のフィルタシガレットSは
上流ドラム上にてダブルフィルタシガレットを等分に切
断したものである。
【0014】受取り位置から排出位置に向けて搬送され
る過程にて、搬送溝内の2本のフィルタシガレットSは
そのフィルタ側の吸い口端面がセンタガイド(図示しな
い)により案内され、左右の搬送経路にそれぞれ位置付
けられる。これら搬送経路上に位置付けられたフィルタ
シガレットSはそのシガレット側の端部が検査ドラム2
の両端面から所定の長さだけ突出する。
【0015】検査ドラム2の側方にはその回転方向でみ
て、センタガイドと排出位置との間に左右一対の検査装
置6を備えている。これら検査装置6は同一の構成であ
るので、以下には、その一方の検査装置6についてのみ
説明する。検査装置6はラインセンサ8及び変位センサ
ユニット10を備え、この実施の形態では、これらライ
ンセンサ8及び変位センサユニット10は検査ドラム2
の回転方向に順次隣接して配置されている。
【0016】図2は検査ドラム2の外周面にて規定され
る搬送経路Pを直線的に示しておりり、図2中、2点鎖
線で示すフィルタシガレットSは検査ドラム2の回転に
伴い、矢印で示すように図2中右方から左方に向けて搬
送される。ラインセンサ8はレーザ出射部12とレーザ
受光部14とを備えた透過型であって、これらレーザ出
射部12及びレーザ受光部14は搬送経路Pと交差する
方向に離間対向し、これらの間にフィルタシガレットS
の通過を許容する間隔が確保されている。
【0017】レーザ出射部12はレーザ受光部14に向
けてレーザ光を出射し、このレーザ光はその幅が搬送経
路P上を搬送されるフィルタシガレットSの軸線方向に
沿う照射帯LBを形成し、この照射帯LBは基準面から
所定の幅寸法を有している。より詳しくは、照射帯LB
を明瞭に示すため、図3ではラインセンサ8のレーザ出
射部12及びレーザ受光部14をフィルタシガレットS
の搬送方向に沿って離間対向するものとして示してあ
る。
【0018】図3から明かなように基準面BPは検査ド
ラム2の側方に規定され、レーザ光の照射帯LBの幅は
基準面BPから検査ドラム2側に向けて延びている。フ
ィルタシガレットSがラインセンサ8を通過するとき、
照射帯LBはフィルタシガレットSの先端部により部分
的に遮光される。したがって、フィルタシガレットSが
ラインセンサ8を通過する際、そのレーザ受光器14が
受け取る照射帯LBの幅は基準面BPからフィルタシガ
レットSの離間長さXを示し、この離間長さXに相当す
る測定信号を出力する。つまり、ラインセンサ8は、検
査ドラム2の回転に伴ってフィルタシガレットSが通過
するとき、その基準面BPからの離間長さXを測定す
る。
【0019】一方、変位センサユニット10は3つの第
1〜第3変位センサ16,18,20からなる。これら
変位センサはそのレーザの出射面が基準面BP上に位置
付けられた状態で(図3参照)、フィルタシガレットS
の搬送方向に離間して配置され、搬送されてくるフィル
タシガレットSにおけるシガレット端面に向けてレーザ
光を出射する一方、そのシガレット端面EFの照射スポ
ットから反射された反射光を受取り、その反射光の受光
強度に対応した測定信号をそれぞれ出力する。ここで、
各変位センサからの測定信号はシガレット端面EFの照
射スポットと基準面BPとの間の離間距離をそれぞれ示
す。ここで、フィルタシガレットSは搬送されているの
で、各変位センサはそのシガレット端面の通過中、その
測定信号を連続して出力することになる。
【0020】より詳しくは、第1〜第3変位センサ1
6,18,20はシガレット端面EFに対して、搬送経
路Pと交差する方向、つまり、検査ドラム2の径方向で
みて異なる照射スポットにレーザ光を照射する。これら
照射スポットR1,R2,R3はシガレット端面EF内に
斜線のサークル領域でそれぞれ示され、シガレット端面
EFの上位置、中位置及び下位置に配置されている。こ
こで、シガレット端面EFの直径が8mmである場合、照
射域R1,R2,R3の直径はそれぞれ4mm、4mm、4mm
であって、これら照射域R1,R2,R3はフィルタシガ
レットSが通過する際、そのシガレット端面EFのほぼ
全域をほぼカバーすることができる。なお、図4に示さ
れるように照射スポットR1,R2,R3のうち、その少
なくとも1個の照射スポットを他の照射スポットよりも
大きくし、シガレットの直径方向でみて、シガレット端
面EFの全域を照射スポットR1,R2,R3にて完全に
カバーするものであってもよい。
【0021】更に、図1及び図3に示されているように
検査ドラム2には反射鏡22が備えられている。この反
射鏡22は、隣接する2つの搬送溝4の間に配置され、
検査ドラム2の回転に伴い、その反射面が変位センサユ
ニット10、つまり、各変位センサに対して、検査ドラ
ム2の1回転毎に1回ずつ対向する。なお、反射鏡22
と変位センサユニット10との間の距離は、各変位セン
サからのレーザ光を反射面にて確実に反射し、その変位
センサに戻すことができれば、任意の値に設定できる。
【0022】図5に示されるように前述したラインセン
サ8及び変位センサユニット10、つまり、第1〜第3
変位センサ16,18,20は品質管理コントローラ2
4に電気的に接続され、それらの測定信号を品質管理コ
ントローラ24に供給する。品質管理コントローラ24
はその詳細が図6に示されているように、マイクロプロ
セッサ(MPU)26、入力インタフェース28、出力
インタフェース30、各種の制御プログラムやデータを
記憶するROM,RAMのメモリ32,34に加え、マ
ップを記憶したメモリ36を含むマイクロコンピュータ
を備えている。
【0023】マップに関して詳しく説明すると、図7は
検査対象となるフィルタシガレットのシガレット端面と
変位センサとの間の距離と、変位センサから測定信号、
つまり、その出力との関係を例えば3つの銘柄A,B,
Cのフィルタシガレット毎に示している。図7の出力特
性から明かなように、変位センサの出力は前記距離が長
くなるに従い減少する傾向を示し、これは銘柄A,B,
Cに拘わらず共通の現象である。
【0024】また、変位センサの出力を同一の距離に
て、フィルタシガレットの銘柄毎に比較した場合、それ
らの出力レベルは銘柄A,B,Cによって異なる。この
理由はフィルタシガレットの銘柄毎に、その刻たばこに
使用されるたばこ葉の品種や配合比率等が異なるため、
シガレット端面の色彩、つまり、そのレーザ光の反射率
が相違することによる。
【0025】それゆえ、銘柄の異なるフィルタシガレッ
トにあっても正確に検査可能とするため、フィルタシガ
レットの銘柄毎に、図7のような変位センサの出力特性
に対応したマップ、つまり、変位センサの出力と離間距
離との関係を表すマップが予め用意され、そして、この
ようなマップがメモリ36に予め記憶されている。更
に、品質管理コントローラ24は第1〜第3変位センサ
16,18,20のための較正回路38をも含んでい
る。この較正回路38は比較器40を有し、この比較器
40は第1〜第3変位センサ16,18,20からの出
力をそれぞれ受け取る一方、基準信号発生器42からの
基準信号もまた受け取ることができる。より詳しくは、
基準信号発生器42は検査ドラム2の回転角度を検出す
る回転角度センサ44にも電気的に接続されている。こ
の回転角度センサ44からの回転角信号に基づき、基準
信号発生器42は検査ドラム2の回転中、前述した反射
鏡22が各変位センサを通過するタイミングで基準信号
を比較器40に出力し、そして、基準信号は変位センサ
の感度が正常な場合、反射鏡22から変位センサが受け
取る反射光の強度に相当する信号である。
【0026】比較器40は各変位センサからの出力を受
け取ると、その出力と基準信号との間の偏差を算出す
る。そして、その偏差が許容範囲にあれば、比較器40
は偏差を分配部46を介し、各変位センサに対応した補
正部48,50,52にそれぞれ供給する。しかしなが
ら、偏差が許容範囲以下であると、比較器40は入力イ
ンタフェース28,MPU26及び出力インタフェース
30を介して、品質管理コントローラ24から清掃要求
信号を出力する。ここで、このような清掃要求信号は、
変位センサにおけるレーザ光出射面の汚れなどが発生し
ていることを示し、フィルタアタッチメントのオペレー
タに変位センサの清掃を促す。なお、比較器40は基準
信号の供給を受けたときのみ、その比較動作を実施す
る。
【0027】一方、補正部48,50,52には対応す
る変位センサからの出力、すなわち、測定信号もまた供
給され、各補正部はその測定信号を前述の偏差分だけ補
正し、補正後の測定信号を入力インタフェース28を介
してMPU26に供給する。ここで、各補正部には検査
ドラム2の1回転当たり1回ずつ偏差が供給されるの
で、各変位センサからの測定信号は周期的、つまり、検
査ドラム2の1回転毎に較正されることになる。
【0028】なお、前述したラインセンサ8からの測定
信号や、各種の設定値及びタイミング信号もまた入力イ
ンタフェース28を介してMPU26に供給される。こ
こで、各種の設定値にはフィルタアタッチメントにより
製造されるフィルタシガレットの銘柄や種々の判定閾値
などのデータが含まれ、これらは品質管理コントローラ
24の入力キーパッド54等から与えられる。また、タ
イミング信号はフィルタアタッチメントの運転速度、つ
まり、フィルタシガレットの搬送速度や、検査ドラム2
上の検査位置から排除装置(図示しない)までのフィル
タシガレットの搬送距離とに基づき、後述する排除信号
の出力時期を決定する。
【0029】MPU26は、ラインセンサ8からの測定
信号や第1〜第3変位センサ16,18,20からの補
正後の測定信号に基づき、フィルタシガレットSにおけ
るシガレット端面の不良の有無を判定する良否検査ルー
チンを実行し、この良否検査ルーチンの詳細は図8に示
されている。図8の良否検査ルーチンのステップS1に
て、先ず、製造されるフィルタシガレットSの銘柄K
や、種々の判定閾値XL,XH,Y,Z等がそれぞれ読み
込まれ、そして、ラインセンサ8からの出力に基づき現
在の検査対象となるフィルタシガレットSの離間長さX
が読み込まれる(ステップS2)。
【0030】この後、離間長さXが判定閾値XLとXH
の間の許容範囲にあるか否かが判別され(ステップS
3)、この判別結果が偽(No)の場合、MPU26は出
力インタフェース30を介して品質管理コントローラ2
4から異常信号を出力する(ステップS4)。一方、ス
テップS3の判別結果が真(Yes)の場合、フィルタシ
ガレットCの銘柄K及び第1〜第3変位センサ16,1
8,20からの各出力に基づき、前述のマップから第1
〜第3離間距離D1,D2,D3がそれぞれ読み込まれる
(ステップS5)。 より詳しくは、フィルタシガレッ
トCの銘柄Kが図7中の銘柄Aである場合には、銘柄A
の出力特性と第1〜第3変位センサ16,18,20の
各出力から第1〜第3離間距離D1,D2,D3がそれぞ
れ決定される。この後、先に測定した離間長さXと第1
〜第3離間距離D1,D2,D3との間のそれぞれの偏差
ΔD1,ΔD2,ΔD3が次式に基づき算出される(ステ
ップS6)。
【0031】 ΔD1=X−D1 ΔD2=X−D2 ΔD3=X−D3 ここで、偏差ΔDi(添字iは1,2,3の何れかを表
す)はフィルタシガレットCにおけるシガレット端面に
対し、対応する変位センサにより照射される照射スポッ
トRi(ここでも、添字iは1,2,3の何れかを表
す)での凹凸量を示す。
【0032】次に、偏差ΔDiが0以下であるか否かが
判別され(ステップS7)、ここでの判別結果が真の場
合、更に、偏差ΔDiが判定閾値Y(例えば−2mm)よ
りも小さいか否かが判別される(ステップS8)。ここ
での判別結果も真である場合、MPU26はそのフィル
タシガレットCのシガレット端面が正常であると判別し
(ステップS9)、そして、ステップS2以降のステッ
プを繰り返して実施し、次に検査対象となるフィルタシ
ガレットCのシガレット端面を検査する。
【0033】ステップS8の判別結果が真の場合、MP
U26は出力インタフェース30を介して品質管理コン
トローラ24から凹不良の排除信号を前述したタイミン
グ信号に基づき出力させる(ステップS10)。ここ
で、凹不良の排除信号はそのシガレット端面に許容範囲
を越えた刻たばこの先落ちが発生していることを示す。
更に、前述のステップS7の判別結果が偽の場合には、
偏差ΔDiが判定閾値Z(例えば1mm)よりも大である
か否か判別され(ステップS11)、ここでの判別結果
が偽の場合には前述のステップS9にて、そのシガレッ
ト端面が正常であると判定される。しかしながら、ステ
ップS11の判別結果が真となる場合、MPU26は出
力インタフェース30を介して品質管理コントローラ2
4から凸不良の排除信号を前述したタイミング信号に基
づき出力させる。ここで、凸不良の排除信号はそのシガ
レット端面から刻たばこの一部が実際に突出している
か、或いは突出していないものの、シガレット端面に大
きなパフ中骨等が露出していることを示す。つまり、パ
フ中骨は白く、レーザ光に対する反射率が高いので、こ
の場合、変位センサが受け取る反射光強度が強くなり、
この結果、その変位センサにて測定される離間距離Di
が許容範囲よりも短くなってしまう。
【0034】前述した排除装置が品質管理コントローラ
24から排除信号を受け取ると、排除装置は排除作動を
行い、そのシガレット端面が不良と判定されたフィルタ
シガレットCをその搬送経路外に排除する。前述の説明
から既に明かなように、基準面BPに対し、検査対象と
なるフィルタシガレットC自体の位置がその軸線方向に
変動していたとしても、各変位センサにより測定した離
間距離Diとラインセンサ8により測定した離間距離X
とを比較して、各照射スポットRi での偏差ΔDiを求
めているので、これらの偏差ΔDiは各照射スポットRi
の凹凸量を正確に示し、そのシガレット端面の良否を
正確に判別することができる。
【0035】また、照射領域Ri はシガレット端面のほ
ぼ全域、または、その全域を完全に走査するので、シガ
レット端面の全域の凹凸を確実に検査でき、その良否を
より正確に判別可能となる。更に、第1〜第3変位セン
サ16,18,20により測定される離間距離Diは、
フィルタシガレットCの銘柄に基づき補正、つまり調整
されているので、照射領域Riの離間距離Diは正確な値
を示し、シガレット端面の良否の正確な判別に大きく寄
与する。また、製造されるフィルタシガレットCの銘柄
が変更された場合でも、各銘柄毎に変位センサの出力特
性がマップとして準備されているので、品質管理コンピ
ュータ24にフィルタシガレットCの銘柄を入力するだ
けで、その銘柄変更に容易に対処することができる。
【0036】更にまた、各変位センサの出力は前述した
較正回路38により検査ドラム2の1回転毎に較正され
ることから、測定した離間距離Diの精度を確実に保証
することができる。本発明は上述の一実施の形態に制約
されるものではなく、種々の変形が可能である。例え
ば、シガレット端面の良否の判定には前述した離間距離
iのみならず、照射領域Ri及び偏差Diに基づいて求
めることができる凹凸の面積を加えることができ、この
場合にはシガレット端面の良否を更に正確に判定可能と
なる。
【0037】また、フィルタシガレットの銘柄毎に変位
センサの出力特性を示すマップを準備する代わりに、そ
の銘柄毎に変位センサの出力から離間距離を近似的に演
算して求める演算式を使用することも可能である。更
に、ラインセンサ及び変位センサはレーザ光を使用する
ものに限らず、他の発光源を使用するものであってもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシガレット
端面検査装置(請求項1)によれば、シガレット自体の
軸線方向位置の変動を考慮し、シガレット端面における
照射スポットの凹凸量を測定しており、しかも、複数の
照射スポットはシガレット端面の検査域を拡大する結
果、シガレット端面の良否を正確に検査することができ
る。
【0039】また、シガレット端面の凹凸量を測定する
変位センサの出力はシガレットの銘柄毎にその感度が調
整されるので(請求項2)、各照射スポットの凹凸量を
より高精度に測定可能であり、更に、変位センサの出力
が周期的に較正される結果(請求項3)、各照射スポッ
トの凹凸量の測定精度を常時保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタアタッチメントの検査ドラムを示した
概略正面図である。
【図2】検査装置のラインセンサ及び変位センサユニッ
トの配置を示した図である。
【図3】理解を助けるためにラインセンサの配置を90
°変更して示した図である。
【図4】シガレット端面の照射スポットを示した図であ
る。
【図5】ラインセンサ及び変位センサユニットが接続さ
れた品質管理コントローラを示した図である。
【図6】図5の品質管理コントローラの内部構成を概略
的に示したブロック図である。
【図7】変位センサの出力特性を示したグラフである。
【図8】品質管理コントローラのMPUが実行する良否
検査ルーチンを示したフローチャートである。
【符号の説明】
2 検査ドラム 6 検査装置 8 ラインセンサ 10 変位センサユニット 16,18,20 変位センサ 22 反射鏡 24 品質管理コントローラ 26 MPU(判定手段) 36 メモリ(感度補正手段) 38 較正回路(較正手段) Di 離間距離 S フィルタシガレット Ri 照射スポット X 離間長さ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 AA22 AA49 BB06 CC00 EE09 FF02 FF44 GG04 HH03 HH04 HH15 JJ02 JJ05 JJ25 MM02 PP13 QQ23 RR06 SS04 TT03 4B044 CF04Y CF06Y CM14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シガレットを横向きにして搬送する搬送
    経路に設けられ、前記搬送経路の側方に規定された基準
    面から前記搬送経路に向けて所定の幅を有する光の照射
    帯を前記搬送経路と交差する方向に形成し、前記シガレ
    ットが前記照射帯の一部を遮って通過したとき、前記照
    射帯の遮光部分に基づいて前記基準面からの前記シガレ
    ットの離間長さを測定する第1測定器と、 前記搬送経路に設けられ、前記基準面から前記搬送経路
    に向けて光をそれぞれ出射してシガレット端面内の前記
    搬送経路と交差する方向に偏位した複数の照射スポット
    に照射可能であり、前記シガレットが通過する際、前記
    シガレット端面側からの反射光に基づき、前記基準面と
    前記シガレット端面内の各照射スポットとの間の離間距
    離をそれぞれ測定する複数の第2測定器と、 前記第1測定器により測定された離間長さと前記第2測
    定器により測定された離間距離とに基づき前記シガレッ
    ト端面の凹凸量を算出する算出手段と、 前記算出した凹凸量に基づき前記シガレット端面の不良
    の有無を判定する判定手段とを具備したことを特徴とす
    るシガレット端面検査装置。
  2. 【請求項2】 シガレットの銘柄により異なるシガレッ
    ト端面の光反射率に基づき、前記第2測定器から出力さ
    れる前記離間距離を補正する感度補正手段を更に具備し
    たことを特徴とする請求項1に記載のシガレット端面検
    査装置。
  3. 【請求項3】 前記第2測定器の出力精度の誤差を周期
    的に検出し、前記誤差に基づき、前記第2測定器から出
    力される離間距離を補正する較正手段を更に具備したこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のシガレット端面
    検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011114439A1 (ja) * 2010-03-16 2011-09-22 日本たばこ産業株式会社 シガレット検査装置
CN113124784A (zh) * 2021-03-17 2021-07-16 红塔烟草(集团)有限责任公司 一种基于激光扫描共聚焦技术的初烤烟部位判定方法

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