JPH0628585B2 - たばこ加工産業における棒状物品の欠陥の有無を検出する方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、たばこ加工産業における棒状の物品、特にシ
ガレットの外面の欠陥の有無を検出する方法であって、
上記の物品の外面の欠陥の有無の検出を、上記の物品が
検査時点にあって不動に固定されてコンベヤ上をその長
手軸線に対して横方向で移動されている間に、この物品
の長手軸線に対して平行に物品の套面近傍でその全長に
わたって導かれて光敏感な検出器に案内される光学的光
線により行う方法に関する。

更に本発明は、たばこ加工産業における棒状の物品、特
にシガレットの外面の欠陥の有無を検出するための装置
であって、この物品の長手軸線に対して平行にめの周面
に沿ってこの物品の套面近傍において案内される光線の
ための少なくとも一つの光源と、物品の欠陥の存在の証
しとなる光路の影響を把握するための少なくとも一つの
検出器を有する装備とを備えた、上記の物品の外面の欠
陥の有無の検出を、上記の物品が検査時点にあって不動
に固定されてコンベヤ上をその長手軸線に対して横方向
で移動されている間に、この物品の長手軸線に対して平
行に物品の套面近傍でその全長にわたって導かれて光敏
感な検出器に案内される光学的光線により行う装置に関
する。

「たばこ加工産業における棒状の物品」と云う概念は、
フイルタ或いはフイルタロッドを有しているかもしくは
有していないシガレット、チガリロおよび葉巻を意味す
る。

「光線」とは特に可視の或いは不可視の領域の光線を意
味する、もちろん原則的には、周波数が通常光線で称さ
れるような領域外に存在している電磁石的な光線も使用
可能である。

シガレット或いは類似物品を生産するに当って、或る欠
陥の生成を監視し、これらの欠陥に依存して欠陥信号を
形成することが臨ましい、これらの欠陥としては、 (1) 非円性 (2) 裂けた頭部 (3) シガレットにあって繊維が乱れた棒体 (4) フイルタシガレットにおける斜めに装着されたフイ
ルタ (5) フイルタシガレットにあっては、例えば平滑に巻か
れず、いまだに紙片が突出している結合紙 (6) フイルタシガレットにあっての欠陥のあるフイルタ
が掲げられる。

既に、米国特許第4011950 号から光電方式による測定方
法が公知になっている。この方法にあっては、突出して
いるフイルタ或いはフイルタを装着するための正しく巻
かれていない紙（いわゆる被覆紙）を検出するために、
光線はシガレットの一部に沿って、即ちシガレットのフ
イルタ領域内で案内される。周領域の一部分内に光源或
いは光電方式センサを設けなければならないので、最低
間隔を必要とし、これはシガレットの生産に著しい支障
となる。その際この領域内においてはどんな欠陥も確認
できない。

米国特許第4,277,678 号により、シガレットの転動運動
中に走査が行われるシガレットのための光電方式の走査
機構が開示されている、この機構では、唯一つの光線が
使用され、この光線はシガレット全長にわたって案内さ
れ、其後光電方式センサに当る。この測定方法の使用は
回動するシガレットの測定にのみ限られる。

本発明の根底をなす課題は、冒頭に記載した様式の、た
ばこ加工産業におけ棒状物品の欠陥の有無検出する方法
および装置を改善することである。

この課題は本発明による方法にあって以下のようにして
解決される。即ち、少なくとも一つの光源から発せられ
る光線を円筒形光体として発射し、この光線から物品が
検査時点において環状の投影を描いて中空円筒状光体或
いはそれらの一部分を形成することによって解決され
る。

「物品外套面」と云う概念は、物品の外側被覆、例えば
シガレット巻紙或いはフイルタ接合紙を意味する。フイ
ルタシガレットにあっては、フイルタの装着を行うため
のくるみ紙もこの「物品外套面」と云う概念に包括され
る。

光線を物品の周面の少なくとも一部分の周りをこの物品
の外套面に沿って案内し、この場合生起するすべての欠
陥を可能な限り把握できるように、周囲の光線によって
囲繞される部分が可能な限り広くなるようにするのが有
利である。

測定技術的に特に敏感な優れた配設は、本発明の他の優
れた構成により、光線を光方向に対して垂直方向で物品
の周面の少なくとも一部分の周りにおいて物品の長手軸
線に対して垂直方向での物品断面よりも大きな面積を包
括するように照射するように行われる。特に、光線は筒
状光体として照射され、この筒状光体から、物品により
走査時点において環状の投影が描かれ、光線は中空筒状
光体になる。この筒状光体は物品の外套面に沿って案内
される。その際光線の中空筒状光体或いはその一部分
（少なくとも物品が検査コンベヤ上に載る下側の周面の
部分に関して）は半径方向に対して垂直な面では環状の
投影（或いはその一部分）、即ちいわゆる光環を生じ、
この光環の内側の境界は実際の物品の周面と一致する。

フイルタの傾斜状態、突出している結合テープ或いは不
正に巻付けられた結合テープ、裂けたシガレット頭部或
いは非真円のような欠陥は、周面のどの位置に生じるか
には関係なく、測定光線に影響を与え、このことは光線
に敏感な、特に光電方式の検出器によって欠陥として捉
えられる。

特別信頼性を有するかつどのような様式のドリフトにも
不敏感な欠陥の検出と測定値の形成は、本発明の他の構
成により、物品に沿って案内される光線から部分光線を
所属する検出器へと案内することによって可能となる。
この目的のため、物品を取巻く筒状光体を光源から送
り、其後個々の部分光線に絞り、これらの部分光線を別
個に所属する検出器に案内し、これらの検出器により部
分光を個別に検出するのが有利である。

被検査体としてのシガレットは現代の製造機械では単位
時間当り大多数の量で製造される。したがって、検査お
よび引続いて行われる相応する検査信号の評価には僅か
な時間のゆとりしか存在しない。其上、光路は、不都合
な外乱（例えば塵埃、振動）を光線の作用圏外に存在さ
せるために、可能な限り短くなければならない。この用
件は本発明の他の構成により、光線を半透明の鏡を径て
物品に、そしてこの物品に沿って案内し、光線を其後反
射させ、反射した光線を半透明の鏡から一つ或いは多数
の検出器に導くことによって解決される。

一つ或いは多数の光源から発する光中空円筒光体を例え
ば絞り機構により個々の、それぞれ一つの所属する検出
器に導入される部分光線に分解する代りに、全光線を唯
一つの検出器に案内することができる。光線強度は同様
に物品の欠陥によって影響をこうむる。

冒頭に記載した様式の装置の特徴とするところは、光線
が物品の周面の少なくとも一部分の周りにおいて外套面
に沿って光線が案内されるように構成されており、この
際光線の断面が、放射方向に対して垂直な面を基準にし
て、物品の長手軸線に対して垂直に測定した断面よりも
大きくなるように構成されていることである。

本発明による装置の他の構成は、特許請求の範囲第７項
から第１６項に記載した。

以下に添付図面に図示した実施例につき本発明を詳説す
る。

第１図および第２図において、光源１は光線２のような
測定光線を送り、この光線はレンズ３により円筒光体４
に変形される。この円筒光体はたばこ棒体６とフイルタ
７から成るフイルタシガレットＺのような棒状の検査物
品に導かれる。フイルタ７は、通常のように、たばこ棒
体との接ぎ合せを行う糊付けされた結合テープによって
たばこ棒体と結合されている。シガレットは回転可能な
検査ドラム９の凹部８内に存在しており、そこでシガレ
ットは半径方向の通路11に作用する負圧（吸気）によっ
て保持されている。フイルタシガレットは、公知のよう
に図示していない引渡し位置において給送ドラムから検
査ドラムへと供給される。この場合公知の制御スリット
のような制御部がこの引渡し位置においてフイルタシガ
レットＺに負圧を与える。次いでフイルタシガレットＺ
は検査ドラムから凹部８内への順次検査装置の傍らを案
内され、其後フイルタシガレットは同様に図示していな
い引渡し位置で排送ドラムに引渡される。この引渡し位
置において、通路11内の負圧は再び公知の制御スリット
のような制御部により遮断される。円筒光体４の光路内
には傾斜して配設された半透明の鏡16が設けられてお
り、この鏡を測定光線の一部（例えばほぼ半分）が通過
する。測定光線を反射させるには定置された鏡17と、凹
部８に所属しかつ検査ドラム９に固定された弓形の鏡18
とが役立つ。第２図にはこのシガレットのフイルタ端部
7aが示されているフイルタシガレットＺは円筒光体４を
中空筒状光体4′に形成し、この中空筒状光体の内側境
界面4′a はフイルタシガレットの外套面、即ち被覆紙
を含むシガレットの紙によって形成されている。一方外
側境界面4′b はレンズ３の光学的で幾何学的構成に依
存している。この中空筒状光体のこれに対して直立して
いる面上での投影は環状光線（第２図における4′）と
して現われる。

従って、光線は、第１図および第２図より明らかなよう
に、少なくともフイルタ７の欠陥発生にとって特に臨界
的な領域内において、中空筒状光体の形で円筒軸線19に
対して平行に案内され、従ってフイルタシガレットの変
形とか、折曲ったとか、不正なフイルタとかに、或いは
結合片が粗雑に貼付けられたことによりフイルタシガレ
ットの表面から突出しているとかによる光線に対する影
響は極めて敏感に捉えられる。たばこ棒状６の欠陥発生
に関してもはや臨界とならない領域内においては、円筒
光体は上部領域においてのみ存在し、一方この円筒光体
は凹部８内におけるフイルタシガレットの載置面におい
ては覆われている。この載置面は−図面においてより見
易くするために極端に大きく図示した−添付図面の実施
例に比して負圧の配分を適当に強くすることによって極
めて小さな値に縮小可能である。この載置面は一般に、
たばこ棒体６の欠陥である、例えば裂けた物とか裂けて
特に著しく広がった頭部6aとかを捉えるのには十分であ
る。

鏡17と18並びに白いフイルタ面7aにおいて反射した光線
は半透明の鏡16によって部分的に転向され、絞り機構21
を通って光電方式の検出器 (光ダイオード、フオトトラ
ンジスタ、光電池および類似物)23....32 を有する評価
部22に導かれ第１図には三つの検出器(23, 24, 29)のみ
を示してある。

第３図には環状の絞り機構21が平面図でかつ環状の配列
Ｋ上およびその中心点での検出器23....31の位置が平面
図で示されている。検出器の各々には検出器23，24およ
び29に関しては符号21.3，21.4および21.9で示してある
絞り開口が設けられている。残りの絞り開口は図面を見
易くするために示さなかった。

光電方式の検出器23....32の各々の後方には調節可能な
スイッチ軸を備えたしきい値要素（シュミット−トリガ
ー）のようなパルス形成段33....42が接続されている。
これらのしきい値要素は、所属する光電方式検出器が一
定の電気的な出力信号（しきい値）に達した際、その出
力ｃに一定の大きさの電圧を与える。この電圧は、しき
い値を下廻った際、再び消失する。スイッチ軸の調節
は、フイルタシガレットが当該位置において「良好」と
表示される場合、検出器の出力信号が後続されているし
きい値要素において出力信号を発生させ、シガレットの
品質が所定の公差を下廻った際直ちに、上記の出力信号
が消滅されるように行われる。しきい値要素33....42の
出力信号はその都度アンド素子43....52の入力ａに与え
られ、このアンドー素子の入力ｂは時刻板14および近接
イニシアタ15とを有する検査時間附与体13の出力と結合
されている。検査時間附与体13は、検査すべきフイルタ
シガレットＺが連続的に回転する検査ドラム９上で検査
位置に存在している際、その都度パルスを発信する。こ
れに加えて、強磁性の材料から成るカム14a を備えてい
る時刻板14は、検査ドラム９の凹部８が検査すべきフイ
ルタシガレットＺと共に光学的な検査システムに関して
正しい検査位置内に存在している際このカム14a が近接
イニシアタの前方に達し、そこで検査パルスが発生され
るように、検査ドラム９に同期して駆動される。これに
よって検査ドラムの速度に無関係に常に正しい検査点に
おいて検査パルスが発せられる。検査パルスを、時刻板
と間接的に関連して発生させる代りに、直接的に、例え
ばシガレットにより、或いは検査ドラムにおける記号に
より光電的な走査により発生させることも可能である。

アンド素子43....52の出力ｃの後方にはノア素子53....
62の入力ａが接続されており、このノア素子は入力信号
が１つでもあれば否定する。即ちこれらのノア素子は入
力信号を得た場合およびこの反対の場合出力信号を与え
ない。これらのノア素子53....62のすべての出力ｃは自
体公知の図示していないダイオードゲートを介して（反
対の作用を阻止する目的で）欠陥認知回路66に与えられ
る。評価部はこの目的のために自体公知の送りレジスタ
を備えている。この送りレジスタは記録された欠陥信号
を検査ドラム９上の欠陥あるフイルタシガレットの運動
に同期して、例えば投出位置にある電磁弁に同期して摺
動させ、従って欠陥あるフイルタシガレットが吹出しノ
ズルに達すると電磁弁が応動し、この吹出しノズルは欠
陥ありと認められたシガレットをその送り路から吹出
し、従ってシガレットは次の処理部への道程から排除さ
れる。

第１図〜第３図による装置の作動態様は以下の通りであ
る。

如何なる場合にあってもフイルタ延長部の臨界領域を越
えてフイルタシガレットＺが筒状光体４によって対称的
に囲繞されるようにその検査位置に達すると直ちに、近
接イニシアタ15が検査パルスを発生する。この検査パル
スはアンド素子43〜52のすべての入力ｂに存在してい
る。フイルタシガレットＺが基準に合致すると、即ち、
フイルタが存在し（検出器23が確認する事物が存在
し）、このフイルタが傾斜して装着されておらず、フイ
ルタ７のための結合テープが正しく巻かれており、突出
しておらず、たばこ棒体６、特にその頭部6aが裂けてい
ない場合、すべての光電方式の検出器23....32は十分に
強い電気的な信号を発生する。従って後続して設けられ
ているしきい値要素33....42の域が超過され、これらの
しきい値要素は出力信号を発生する。これらの出力信号
はアンドー素子43....52の入力ａに達し、これらのアン
ドー素子は、入力ｂにおいて近接イニシアタ15の検査パ
ルスが存在しているので、その出力ｃに信号を与え、こ
の信号はノットー素子53....62によって否定される。こ
れは、フイルタシガレットＺが正常である場合ノットー
素子の出力ｃに出力信号が生ぜず、従って欠陥認知回路
66が「良い」と認定したことを意味する。その際欠陥信
号は形成されず、フイルタシガレットＺは次の加工段へ
の移動が許容される。

上記に反して、上に述べた欠陥の一つに基いて光電方式
の検出器の出力信号がその所定の値に達しなかった場
合、所属するノットー素子が出力信号を発生し、この出
力信号は回路66により欠陥信号として認められ、フイル
タシガレットの選出動作が開始される。

このようにして、シガレットは一本一本検査される。こ
の場合原理上、いわゆるブレインシガレット、即ちフイ
ルタを持たないシガレットも検査することができる。こ
のような場合、もちろん特にフイルタ延長部によって条
件ずけられる予測される欠陥源の数は減り、従って検出
器を少なくて済む。

上記の装置は、その出力信号は上記以外に後続して設け
られたしきい値要素32....42のしきい値の選択的な値に
よって検査すべき対象物の特別な固有性に適合できる個
々の光電方式検出器23....32を使用することによって特
異にかつ選択的に感度領域を広げることができると云う
利点を持っている。

欠陥認知要素66を介して行う共通の評価の代りに、光電
子的な検査信号の各々の単独の評価或いはこのような検
査信号の群の単独の評価或いはこのような検査信号の群
の単独評価も可能である。

第４図〜第７図による装置（この場合第７図は第４図の
光路の一変形を示すに過ぎないが）は第１図〜第３図に
よる実施例に対して本質的に以下の点、即ち筒状光体10
4 が個々の光電方式検出器に案内される個々の検査光線
に絞り機構によって分割されておらず、一緒にまとまっ
た状態一つの光電方式検出器にのみ与えられる点で異な
る。一致している部材は同じ参照符号で、ただし位を10
0 番代に進めて示し、特に説明はしなかった。

この場合も光源101 から与えられ、レンズ103 により筒
状光体104 に形成される検査光線を、この実施例の場合
唯一つの検出器103 へ導くには、直立して相前後して起
立された鏡面117aと117bを備えた定置の鏡117 が役立
つ、これらの鏡面117aと117bは筒状光体104 を、これフ
イルタシガレットＺの全長を通過した後、（鏡面117a）
直角に屈折させ、これを（鏡面117bは）他の道を通って
シガレット軸線119 に平行に光電方式の検出器123 に戻
す。レンズ171 は十分な焦点形成のために働く。検出器
の後方には評価部170 が接続されており、この評価部は
検出器によって与えられた出力電圧の評価と所定の欠陥
有りとの認知が行われる規準の下廻りを検出するために
働く。この目的のため検査値は目標値と公知様式で比較
され、過大な違いがある場合は欠陥信号が発生される。
検査時点はこの実施例にあっても第１図〜第３図に記載
した検査時間附与要素によって確定される。

検査ドラムは参照符号109 で示した。この検査ドラムは
定置のガラス壁172，173により本来の光学系 (鏡117 、
レンズ107 と171 、光源101)よって分割されており、汚
物の浸入が可能な限り阻止されている。汚物浸入の危険
を減少させるためには空気案内部174 が役立つ。この空
気案内部を介して塵埃を含まない空気が検査ドラム109
に面した側の板に沿って吹込まれる。これによって塵埃
が沈殿しにくくなる。部分的に、即ちフイルタシガレッ
トＺの周囲の最大の部分を径てこのフイルタシガレット
の全長に沿って案内されて来る筒状光体は鏡117 で転向
され、平行な光路で検査されるべきシガレットの外側を
検出体123 に案内される。

付加的にフイルタ切断面107Aを光電方式で走査すること
によって達し得る安全性が高まる。この目的のため、後
続して設けられている評価部179 以外に光電方式の検出
器177 を備えたレンズ176 が設けられている。走査点17
8 は、特に第５図から明らかなように、これが半分が面
107a内に、半分がその外側に存在するようにフイルタ切
断面107aの縁部領域に当接している。フイルタ107 が正
確にたばこストック106 と同列に位置していない場合、
即ちフイルタが幾分曲折している場合、走査点178 はず
れ、従って検出器177 は多量の光を受ける（点が全く切
断面107a上に存在している）か或いは全く光を受けない
（点は切断面107aの外側に存在している）。従ってこの
ような偏倚は欠陥と認められる。

第４図〜第６図による装置の作動態様は以下の通りであ
る。

光源101 から送られた光線102 はレンズ103 により筒状
光体104 に変形され、この筒状光体をシガレットＺは検
査点において部分的な中空筒状光体104′に形成し、こ
の中空筒状光体はフイルタシガレット軸線119 に対して
平行にシガレット外套面に沿って案内される。検査ドラ
ム109 の溝108 内のフイルタシガレットの載置領域内の
中空円筒状光体は（第１図〜第３図による装置にあって
は少なくとも重要なフイルタ領域内において行われてい
るが）、もちろんこの装置にあっては評価部123,170 に
到達しない。フイルタ107 の一部分が正常である場合に
相当する状態と異って光路内に突出している場合、即ち
たばこ棒体106 或いはその頭部106aが幾分裂けていると
かフイルタの結合テープが不正に巻かれているとかする
と、光電方式検出器123 上の光の強度が変り、一定のし
きい値を越えた場合欠陥と認められる。フイルタ107 が
欠けているか、或いはフイルタが折れ曲っている場合、
付加的評価部177, 179が応動し、この評価部が過多の光
を含んでいるか或いは全く光を含んでいない場合、この
状態が欠陥として評価される。

第６図のダイヤグラムには、光電方式検出器177 の出力
信号Ｂが或る時間にわたって記録されている。時間b(フ
イルタが上方へ折れ曲っている)或いは時点c(フイルタ
が下方へ折れ曲っている)での検査にあって、フイルタ
が正しく横たわっている場合の検査時点ａに関する値に
対比した、接合不備のフイルタにおける出力信号の立上
りと降下が認められる。検査時点ｄにあって信号が存在
せず、このことはフイルタに欠陥があることの表示であ
る。

第７図による装置にあっては、第４図の転向鏡の代りに
転向プリズム181 が設けられている。

第８図および第９図は、本発明による検査ドラム209 内
の収容部208 の本発明にとって特別有利な構成を示して
いる。

即ち、検査すべきフイルタシガレットＺは、ウエップ29
1, 292, 293 の様式の対称的に設けられている支持部材
（第９図にあっては図面を見易くするためフイルタシガ
レットが装填されずに示されている）上に保持されてお
り、これらの支持部材のこれによって保持されているフ
イルタシガレットとの載置面は断面が環状断面を形成し
ている通常の送り凹部の面に比して小さい。このこと
は、従来の凹部に比較して三つのウエッブの載置面の総
和に関しても云えることである。これによって、担持さ
れるフイルタシガレットＺに対して平行に指向している
ウエップ291, 292, 293 間に環状光体204′のための光
透過通路294 と295 が形成され、従って検査ドラムの端
面を境面過する必要がない。検査すべきフイルタシガレ
ットＺに沿って案内される環状光体２０４′はフイルタ
シガレットＺの殆んと全表面を走査する。必要な場合
は、ウエッブの領域内に更に鏡面化した部材を設けるこ
とが可能である。

フイルタシガレットＺを支持部材291，292および293 に
保持するには、収容部208 当り一つ或いは多数の通路29
6 を介して検査ドラム209 内に流入する吸気が働く。第
８図はこのような通路の断面図を示している。

公知の制御装置、例えば制御リングにより、吸気の通路
296 内への受入れはフイルタシガレットＺを収容するた
めには接続され、引渡しのためには遮断される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、多数の光電方式検出器による検査ドラム上で
のフイルタシガレットの光学的走査の態様図、 第２図はシガレットおよび鏡を備えている検査ドラムの
（第１図の矢印Ａに相当する）拡大図、 第３図は光電方式検出器、所属する絞りおよび評価回路
とを備えた評価部の図面、 第４図は唯一つの光電方式検出器による検査ドラム上で
のフイルタシガレットの光学的な走査の態様図、 第５図は検査ドラムの（第４図の矢印Ａに相当する）拡
大図、 第６図は第４図および第５図による測定装置における異
る欠陥の発生の際の測定信号に関するダイヤグラム、 第７図は第４図および第５図における光路の変形した実
施例の図、 第８図と第９図はシガレット当り三つの支持部材を備え
た検査ドラム断面の側面図および平面図。 図中符号は ２，１０２……光線 ４……円筒光体 ４′……中空筒状光体 ２３〜３２，１２３……検出器 Ｚ……物品

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4011950（ＵＳ，Ａ) 米国特許4277678（ＵＳ，Ａ)

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】たばこ加工産業における棒状の物品、特に
   シガレットの外面の欠陥の有無を検出する方法であっ
   て、上記の物品の外面の欠陥の有無の検出を、上記の物
   品が検査時点にあって不動に固定されてコンベヤ上をそ
   の長手軸線に対して横方向で移動されている間に、この
   物品の長手軸線に対して平行に物品の套面近傍でその全
   長にわたって導かれて光敏感な検出器に案内される光学
   的光線により行う方法において、少なくとも一つの光源
   から発せられる光線を円筒形光体として発射し、この光
   線から物品が検査時点において環状の投影を描いて中空
   円筒状光体或いはそれらの一部分を形成することを特徴
   とする、上記たばこ加工産業における棒状の物品、特に
   シガレットの外面の欠陥の有無を検出する方法。
2. 【請求項２】光線で物品を少なくともその周面の最大部
   分にわたって囲繞することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項に記載の方法。
3. 【請求項３】物品に沿って案内される光線の部分光線を
   所属している検出器に案内することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項或いは第２項に記載の方法。
4. 【請求項４】光線を光源から発射し、個々の部分光線を
   次第に絞って所属する検出器に案内することを特徴とす
   る特許請求の範囲第３項に記載の方法。
5. 【請求項５】光線を部分透過性の鏡を介して物品方向で
   この物品に沿って案内すること、光線をその後反射させ
   ること、および反射された光線を部分透過性の鏡を介し
   て一つ或いは多数の検出器に導くことを特徴とする特許
   請求の範囲第３項或いは第４項に記載の方法。
6. 【請求項６】円筒形光体の光線を一つの検出器のみに案
   内することを特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項
   或いは第５項に記載の方法。
7. 【請求項７】たばこ加工産業における棒状の物品、特に
   シガレットの外面の欠陥の有無を検出するための装置で
   あって、この物品の長手軸線に対して平行にめの周面に
   沿ってこの物品の套面近傍において案内される光線のた
   めの少なくとも一つの光源と、物品の欠陥の存在の証し
   となる光路の影響を把握するための少なくとも一つの検
   出器を有する装備とを備えた、上記の物品の外面の欠陥
   の有無の検出を、上記の物品が検査時点にあって不動に
   固定されてコンベヤ上をその長手軸線に対して横方向で
   移動されている間に、この物品の長手軸線に対して平行
   に物品の套面近傍でその全長にわたって導かれて光敏感
   な検出器に案内される光学的光線により行う装置におい
   て、光線が物品(Z) の周面の少なくとも一部分の周りに
   おいて外套面に沿って光線が案内されるように構成され
   ており、この際光線の断面が、放射方向に対して垂直な
   面を基準にして、物品の長手軸線に対して垂直に測定し
   た断面よりも大きくなるように構成されていることを特
   徴とする上記装置。
8. 【請求項８】光線の案内が、物品の周面の少なくとも一
   部分の周りにおいて、物品によって左右される中空の円
   筒状光体として或いはこの光線の一部分として光路に対
   して垂直に起立している面に対して環状に投影が描かれ
   るように行われるように構成されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第７項に記載の装置。
9. 【請求項９】物品に沿って案内される光線から部分光線
   が所属する検出器 (23〜32，123)に案内されるように構
   成されている、前記特許請求の範囲第７項或いは第８項
   に記載の装置。
10. 【請求項１０】部分光を形成するために絞り機構(21)が
    設けられている、特許請求の範囲第９項に記載の装置。
11. 【請求項１１】光路内に傾斜して設けられた半透明の鏡
    (16)および光線を反射させる鏡(17, 18)が設けられてお
    り、この場合上記半透明の鏡が測定光線を少なくとも一
    つの検出器（23〜32）に転向させるように構成されてい
    る、特許請求の範囲第９項或いは第１０項に記載の装
    置。
12. 【請求項１２】中空筒状光体の光が唯一つの検出器(12
    3) に案内されるように構成されている、前記特許請求
    の範囲第７項或いは第８項或いは第１１項に記載の装
    置。
13. 【請求項１３】検査コンベヤ(11)が検査ドラム(9) とし
    て形成されており、この検査ドラムが物品(z) を収容し
    かつ送るための吸気管路を備えたトラフ(8)を有してい
    る、特許請求の範囲第７項から第１２項までのうちのい
    ずれか一つに記載の装置。
14. 【請求項１４】検査コンベヤ、特に検査ドラム(209) が
    これによって移送されて来る物品(Z) の各々のための少
    なくとも三つの支持部材(291,292,293) を備えており、
    これらの支持部材の物品に対する載置面が外方の支持部
    材間に存在している面(294,295) に比して小さい、特許
    請求の範囲第７項から第１３項のいずれか一つに記載の
    装置。
15. 【請求項１５】支持部材が物品に対して対称的に設けら
    れていてかつこの物品に対して平行に指向しているウエ
    ッブとして形成れている、特許請求の範囲第１４項に記
    載の装置。
16. 【請求項１６】支持部材間に物品を少なくとも検査の間
    保持する吸気のための管路(296) が設けられている、特
    許請求の範囲１４或いは１５に記載の装置。