JP3722906B2 - 作業船用ワイヤたるみ制御装置 - Google Patents

作業船用ワイヤたるみ制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業船、例えば砂杭打船等の作業船における作業用ワイヤのたるみを自動的に制御するようにした、作業船用ワイヤたるみ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図5に示されるように、作業船上のウインチ5から繰り出され、さらに上記作業船に立設されたケーシングリーダの頂部を経由してケーシングパイプの上端部に先端部が連結されたワイヤ4のたるみ量を検出するに際し、ケーシングパイプの打ち込み深度を制御するウインチ5にかかる負荷を検出することにより、ワイヤ4のたるみ量を検出するようにしていた。すなわち、図5において、ウインチ5を駆動する油圧モータ100の出入口の油圧をそれぞれ油圧計101a、101bにより計測するとともに、各油圧計101a、101bにより計測された油圧間の油圧差を、油圧モータ100の出入口にそれぞれ連通する油圧ライン間に取り付けられた差圧計102により検出し、同差圧計102により検出された油圧差を油圧モータ100の負荷量として扱い、同差圧計102の出力信号をワイヤ4のたるみ量を表す信号として、ウインチ5の巻取り巻戻し作動を制御する制御装置103へ送るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば砂杭打船のような作業船の作業項目として、ケーシングパイプの上げ下げ作業がある。ケーシングパイプの上げ下げ作動は、そのケーシングパイプを吊り下げているワイヤの長さを調整することにより行なわれる。このようなケーシングパイプの上げ下げ作動において、ケーシングパイプが土中に貫入する際には、土中の状況に応じてケーシングパイプが受ける反力が一定ではなく、したがってケーシングパイプの土中への貫入速度が一定でないため、ケーシングパイプを吊り下げているワイヤにたるみが発生することがある。その際のワイヤの過度のたるみは、ワイヤ外れ等の原因となり作業に多大な支障を来すこととなるため、常にワイヤのたるみに注意を払いながらケーシングパイプの上げ下げ作業を行なうことが必要となる。しかしながら、従来、上述の図5に示されたようなワイヤのたるみ量検出装置が考えられてはいたものの、図5に示されたようなワイヤのたるみ量検出装置も含めて、ワイヤのたるみを正確に計測するための有効な手段がなかったため、実際上は、ワイヤのたるみの確認は、オペレータの目視に頼っていた。その場合には、必然的に、ケーシングパイプの上げ下げ作動の制御は、オペレータの手動制御によることとなり、このような事態が、作業の省力化にとって大きな障壁となっていた。
【0004】
そこで、本発明は、ワイヤのたるみ量を定量的に、しかも客観的に安定して計測することができ、定量的に計測されたワイヤの客観的なたるみ量に基づいて、ワイヤ外れを防止しつつ効率良くケーシングパイプの深度制御を自動的に遂行することができるような、作業船用ワイヤたるみ制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の作業船用ワイヤたるみ制御装置は、作業船上のウインチから繰り出され、上記作業船に立設されたケーシングリーダの頂部を経由してケーシングパイプの上端部に先端部が連結されたワイヤのたるみ制御装置において、上記ワイヤの繰り出し長さを計測するワイヤ繰り出し長さ計測装置と、同ワイヤ繰り出し長さ計測装置により計測された上記ワイヤの繰り出し長さの計測値および上記ケーシングパイプの打ち込み深度の計測値に基づいて、上記ケーシングリーダの頂部における上記ワイヤの水平張力を演算し、同水平張力に基づいて上記ウインチの巻取り巻戻し作動を制御するための制御信号を出力する演算装置と、同演算装置からの制御信号に従って上記ウインチの巻取り巻戻し作動を制御するウインチ制御装置とを備えており、上記演算装置が、上記ケーシングパイプの打ち込み深度を計測するグラウンド・レベル計の計測値を用いて上記ケーシングリーダの頂部から上記ケーシングパイプの上端部までのワイヤの長さを算出する計測値変換と、上記ワイヤ繰り出し長さ計測装置から送られた上記ワイヤの繰り出し長さを表すワイヤ繰り出し長さ信号および上記計測値変換から送られた上記ケーシングリーダの頂部から上記ケーシングパイプの上端部までの上記ワイヤの長さを表すケーシングリーダ・ケーシングパイプ間長さ信号に基づいて、上記ウインチと上記ケーシングリーダの頂部との間の上記ワイヤの長さを算出する減算器と、同減算器により算出された上記ウインチと上記ケーシングリーダの頂部との間の上記ワイヤの長さを、上記ウインチを最下点とし上記ケーシングリーダの頂部を通るカテナリ曲線の長さとして、同カテナリ曲線から上記ケーシングリーダの頂部における上記ワイヤの水平張力を求めるカテナリ演算器と、同カテナリ演算器により求められた上記ワイヤの上記水平張力と設定張力との差に基づいてウインチ制御信号を出力する比較器とを備え、上記ウインチ制御装置が、上記比較器から送られた上記ウインチ制御信号に基づいて、上記ワイヤの過度のたるみを防止する向きに上記ウインチの巻取り巻戻し作動を自動的に制御するように構成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。図1、図4(a)および図4(b)に示されるように、作業船1上のウインチ5から繰り出されたワイヤ4は、上記作業船に立設されたケーシングリーダ3の頂部に設けられたシーブ等のすべり無しワイヤ支持具により形成された通過ワイヤ支持部を経由して、その先端部がケーシングパイプ2の上端部に連結されている。ワイヤ4の繰り出し長さは、例えばロータリエンコーダよりなる線長計等のワイヤ繰り出し長さ計測装置6により計測される。この線長計等のワイヤ繰り出し長さ計測装置6は、例えば半径rのウインチ5のドラム上に整列巻きされたワイヤ4の繰り出し長さを、ドラムの回転角度θ を検出することにより計測する。
【0007】
ケーシングリーダ3の根元部には、ケーシングパイプ2の打ち込み深度を計測する例えばロータリエンコーダよりなるグラウンド・レベル計7が配設されている。このグラウンド・レベル計7は計測用ワイヤ10の巻取り巻戻しを行なう巻取り巻戻し装置と一体になっており、このグラウンド・レベル計7と一体となった巻取り巻戻し装置のドラムから繰り出された計測用ワイヤ10は、ケーシングリーダ3の頂部に設けられたシーブ等のすべり無しワイヤ支持具により形成された通過計測用ワイヤ支持部を経由して、その先端部がケーシングパイプ2の上端部に連結されている。グラウンド・レベル計7は、計測用ワイヤ10の繰り出し長さを計測することにより、ケーシングパイプ2の打ち込み深度を検出する。
【0008】
図1および図2に示されるように、線長計等のワイヤ繰り出し長さ計測装置6により計測されたワイヤ4の繰り出し長さを表すワイヤ繰り出し長さ信号、およびグラウンド・レベル計7により計測されたケーシングパイプ2の打ち込み深度を表すケーシングパイプ打ち込み深度信号は、それぞれ演算装置8へ送られる。演算装置8は、ワイヤ繰り出し長さ信号およびケーシングパイプ打ち込み深度信号に基づき、ウインチ制御信号をウインチ制御装置18へ送る。ウインチ制御装置18は、演算装置8から送られたウインチ制御信号に基づいて、ワイヤ4に過度のたるみが生じないようにウインチ5の巻取り巻戻し作動を制御する。
【0009】
次に、本発明によるワイヤ4のたるみ検出の原理について説明する。
図3(a)において、原点Oから横軸に水平距離を表すy座標をとり、縦軸に高さを表すz座標をとったときの原点Oを最下点とするOA間のワイヤの懸垂形状を表すカテナリ曲線を考える。ワイヤの単位重量をw、A点におけるワイヤの張力Taの水平成分、すなわち水平張力をTh、ワイヤの張力Taの鉛直成分をTv、OA間のカテナリ曲線の曲線長をSとすると、
A点(y,z)の高さzは
【数1】
z=a{cosh(y/a)−1}
OA間の曲線長Sは
【数2】
S=a・sinh(y/a)
ただし
【数3】
a=w/Th
となる。
【0010】
そこで、図3(b)に示されるように、図3(a)の原点をウインチ5のワイヤ繰り出し部とし、図3(a)のA点をケーシングリーダ3の頂部とすると、図3(a)のカテナリ曲線のOA間の水平距離、すなわちA点のy座標はウインチ5からケーシングリーダ3までの水平距離に相当し、カテナリ曲線のOA間の鉛直距離、すなわちA点のz座標はウインチ5のワイヤ繰り出し部の高さの水平レベルからケーシングリーダ3の頂部までの鉛直方向の高さに相当する。したがって、ウインチ5のワイヤ繰り出し部からケーシングリーダ3の頂部までのワイヤ4の長さが求まれば、ケーシングリーダ3の頂部におけるワイヤ4の水平張力Thが上記[数1]、[数2]および[数3]により求まる。このようにして求まったケーシングリーダ3の頂部におけるワイヤ4の水平張力の大きさによって、ワイヤ4のたるみの程度を知ることができるので、あらかじめケーシングリーダ3の頂部におけるワイヤ4の水平張力について、基準となる水平張力を設定しておくことによって、ケーシングリーダ3の頂部におけるワイヤ4の水平張力が常に少なくとも設定張力を維持するようにウインチ5の巻取り巻戻し作動を制御し、ワイヤ4の過度のたるみが生じるのを未然に防止することができる。その場合、設定張力に許容範囲を持たせて、ケーシングリーダ3の頂部におけるワイヤ4の水平張力が許容範囲内に維持されるようにウインチ5の巻取り巻戻し作動を制御するようにすることもできる。
【0011】
次に図6および図7により演算装置8の具体例について説明する。図6および図7において、演算装置8は、ケーシングパイプ2の打ち込み深度dを計測するグラウンド・レベル計7の計測値、設定器14により設定されるケーシングパイプ長Lpおよびケーシングリーダ長Llを用いてケーシングリーダ3の頂部からケーシングパイプ2の上端部までのワイヤの長さGLを算出する計測値変換13と、ワイヤ繰り出し長さ計測装置6から送られたワイヤ4の繰り出し長さLLを表すワイヤ繰り出し長さ信号および計測値変換13から送られたケーシングリーダ3の頂部からケーシングパイプ2の上端部までのワイヤ4の長さGLを表すケーシングリーダ・ケーシングパイプ間長さ信号に基づいてウインチ5とケーシングリーダ3の頂部との間のワイヤ4の長さ△Lを算出する減算器12と、同減算器12により算出されたワイヤ4の長さ△Lおよび諸元設定器16から送られたワイヤ4の単位重量w、ウインチ5とケーシングリーダ3との間の水平距離Ly、ケーシングリーダ3の頂部の高さLl等の諸元の値に基づき、ウインチ5を最下点としケーシングリーダ3の頂部を通るカテナリ曲線にしたがって算出されるケーシングリーダ3の頂部におけるワイヤ4の水平張力Thを求めるカテナリ演算器15と、同カテナリ演算器15により求められたワイヤ4の水平張力Thと設定張力Th0 との差に基づいてウインチ制御信号をウインチ制御装置18へ送る比較器17とを備えている。
【0012】
ウインチ制御装置18は、比較器17から送られたウインチ制御信号に基づいて、ワイヤ4の水平張力Thが設定張力Th0 よりも小さいときは、ワイヤ4が過度にたるむ可能性が生じたものと判断し、ワイヤ4の水平張力Thが設定張力Th0 まで増加するようにワイヤ4を巻取るかワイヤ4の繰り出しを制動するようにウインチ5を作動させる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、本発明の作業船用ワイヤたるみ制御装置によれば、以下のような効果が得られる。
)作業船上のウインチから繰り出され、上記作業船に立設されたケーシングリーダの頂部を経由してケーシングパイプの上端部に先端部が連結されたワイヤのたるみ制御装置において、上記ワイヤの繰り出し長さを計測するワイヤ繰り出し長さ計測装置と、同ワイヤ繰り出し長さ計測装置により計測された上記ワイヤの繰り出し長さの計測値および上記ケーシングパイプの打ち込み深度の計測値に基づいて、上記ケーシングリーダの頂部における上記ワイヤの水平張力を演算し、同水平張力に基づいて上記ウインチの巻取り巻戻し作動を制御するための制御信号を出力する演算装置と、同演算装置からの制御信号に従って上記ウインチの巻取り巻戻し作動を制御するウインチ制御装置とを備えているので、ワイヤのたるみ量をケーシングリーダの頂部におけるワイヤの水平張力を演算することにより定量的に、しかも客観的に安定して計測することができ、定量的に計測されたワイヤの客観的なたるみ量に基づいて、ワイヤ外れを防止しつつ効率良くケーシングパイプの深度制御を自動的に遂行することができる。
)上記演算装置が、上記ケーシングパイプの打ち込み深度を計測するグラウンド・レベル計の計測値を用いて上記ケーシングリーダの頂部から上記ケーシングパイプの上端部までのワイヤの長さを算出する計測値変換と、上記ワイヤ繰り出し長さ計測装置から送られた上記ワイヤの繰り出し長さを表すワイヤ繰り出し長さ信号および上記計測値変換から送られた上記ケーシングリーダの頂部から上記ケーシングパイプの上端部までの上記ワイヤの長さを表すケーシングリーダ・ケーシングパイプ間長さ信号に基づいて、上記ウインチと上記ケーシングリーダの頂部との間の上記ワイヤの長さを算出する減算器と、同減算器により算出された上記ウインチと上記ケーシングリーダの頂部との間の上記ワイヤの長さを、上記ウインチを最下点とし上記ケーシングリーダの頂部を通るカテナリ曲線の長さとして、同カテナリ曲線から上記ケーシングリーダの頂部における上記ワイヤの水平張力を求めるカテナリ演算器と、同カテナリ演算器により求められた上記ワイヤの上記水平張力と設定張力との差に基づいてウインチ制御信号を出力する比較器とを備え、上記ウインチ制御装置が、上記比較器から送られた上記ウインチ制御信号に基づいて、上記ワイヤの過度のたるみを防止する向きに上記ウインチの巻取り巻戻し作動を自動的に制御するように構成されているので、ワイヤのたるみ量を実際のワイヤの繰り出し長さに基づいて、カテナリ演算器を有する演算装置により定量的に、しかも客観的に安定して計測することができ、定量的に計測されたワイヤの客観的なたるみ量に基づいて、ワイヤ外れを防止しつつ効率良くケーシングパイプの深度制御を自動的に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る作業船用ワイヤたるみ制御装置の全体斜視図である。
【図2】 図1の実施の形態に係る作業船用ワイヤたるみ制御装置における演算装置に対する信号の授受関係を示すブロック図である。
【図3】 (a)図はカテナリ曲線において曲線長と張力との関係を説明するための説明図である。(b)図は(a)図における演算原理を図1の作業船用ワイヤたるみ制御装置に適用する場合の説明図である。
【図4】 図1の作業船用ワイヤたるみ制御装置の要部拡大図であり、(a)図はグラウンドレベル計と計測用ワイヤとの関係を示す図、(b)図はワイヤ繰り出し長さ測定装置とウインチとの関係を示す斜視図である。
【図5】 従来のワイヤたるみ検出装置の1例を示す油圧回路図である。
【図6】 図1の作業船用ワイヤたるみ制御装置における演算装置の1例を示す演算回路図である。
【図7】 図6の演算装置による演算過程を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 作業船
2 ケーシングパイプ
3 ケーシングリーダ
4 ワイヤ
5 ウインチ
6 線長計等のワイヤ繰り出し長さ計測装置
7 グラウンドレベル計
8 演算装置
10 計測用ワイヤ
12 減算器
13 計測値変換器
14 設定器
15 カテナリ演算器
16 諸元設定器
17 比較器
18 ウインチ制御装置
100 油圧モータ
101a,101b 油圧計
102 差圧計
103 制御装置
d 打ち込み深度
△L ウインチ・ケーシングリーダ頂部間ワイヤ長
GL ケーシングリーダ頂部・ケーシングパイプの上端部間ワイヤ長
LL ワイヤの繰り出し長さ全長
Lp ケーシングパイプの全長
Ll ケーシングリーダの高さ
Ly ウインチ・ケーシングリーダ間水平距離
S カテナリ曲線長
Ta カテナリ曲線を描くワイヤの軸方向張力
Th カテナリ曲線を描くワイヤの水平張力
Th0 設定張力
Tv カテナリ曲線を描くワイヤの鉛直張力
w ワイヤの単位重量

Claims (1)

  1. 作業船上のウインチから繰り出され、上記作業船に立設されたケーシングリーダの頂部を経由してケーシングパイプの上端部に先端部が連結されたワイヤのたるみ制御装置において、上記ワイヤの繰り出し長さを計測するワイヤ繰り出し長さ計測装置と、同ワイヤ繰り出し長さ計測装置により計測された上記ワイヤの繰り出し長さの計測値および上記ケーシングパイプの打ち込み深度の計測値に基づいて、上記ケーシングリーダの頂部における上記ワイヤの水平張力を演算し、同水平張力に基づいて上記ウインチの巻取り巻戻し作動を制御するための制御信号を出力する演算装置と、同演算装置からの制御信号に従って上記ウインチの巻取り巻戻し作動を制御するウインチ制御装置とを備えており、上記演算装置が、上記ケーシングパイプの打ち込み深度を計測するグラウンド・レベル計の計測値を用いて上記ケーシングリーダの頂部から上記ケーシングパイプの上端部までのワイヤの長さを算出する計測値変換器と、上記ワイヤ繰り出し長さ計測装置から送られた上記ワイヤの繰り出し長さを表すワイヤ繰り出し長さ信号および上記計測値変換器から送られた上記ケーシングリーダの頂部から上記ケーシングパイプの上端部までの上記ワイヤの長さを表すケーシングリーダ・ケーシングパイプ間長さ信号に基づいて、上記ウインチと上記ケーシングリーダの頂部との間の上記ワイヤの長さを算出する減算器と、同減算器により算出された上記ウインチと上記ケーシングリーダの頂部との間の上記ワイヤの長さを、上記ウインチを最下点とし上記ケーシングリーダの頂部を通るカテナリ曲線の長さとして、同カテナリ曲線から上記ケーシングリーダの頂部における上記ワイヤの水平張力を求めるカテナリ演算器と、同カテナリ演算器により求められた上記ワイヤの上記水平張力と設定張力との差に基づいてウインチ制御信号を出力する比較器とを備え、上記ウインチ制御装置が、上記比較器から送られた上記ウインチ制御信号に基づいて、上記ワイヤの過度のたるみを防止する向きに上記ウインチの巻取り巻戻し作動を自動的に制御するように構成されていることを特徴とする、作業船用ワイヤたるみ制御装置。
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