JP3721851B2 - インジェクタ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所謂コモンレール式のインジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
コモンレール式の燃料噴射システムの概要を図7に示す。図示するように、このシステムにあっては、燃料タンク1内の燃料は、フィルタ2およびフィードポンプ3を介して高圧ポンプ4に供給され、高圧ポンプ4によって高圧(数十〜数百MPa)に昇圧された後、通路5を介してコモンレール6と呼ばれる蓄圧容器に供給される。コモンレール6内の燃料は、燃料供給通路7を介して各インジェクタ8に供給される。
【0003】
各インジェクタ8に供給された高圧の燃料は、図8に示すように、その一部が通路9を介して圧力制御室10に供給され、残りが通路11を介してニードル弁12の先端側の燃料溜り13に供給される。圧力制御室10内の燃圧は、リリーフ弁14によって保持・解放される。リリーフ弁14は、通常バネ15に押圧されてリリーフ穴16を塞ぎ、圧力制御室10内の燃圧を保持し、電磁ソレノイド17が通電されるとバネ15に抗して引き上げられてリリーフ穴16を開放し、圧力制御室10内の燃圧を解放する。また、ニードル弁12は、バネ18によって常時下方に付勢されている。
【0004】
かかるインジェクタ8は、電磁ソレノイド17の通電を切ると、バネ15で押し下げられるリリーフ弁14によってリリーフ穴16が塞がれ、圧力制御室10内の燃圧が保持されるため、その燃圧およびバネ18によるニードル弁12の下降力がニードル弁12の先端側(燃料溜り13)の受圧部19の燃圧によるニードル弁12の上昇力よりも大きくなり、ニードル弁12が下降する。よって、ニードル弁12の先端の円錐部20がシート部21に着座し、インジェクタ8の噴孔22が塞がれ、燃料の噴射は行われない。
【0005】
また、電磁ソレノイド17が通電されると、リリーフ弁14がバネ15に抗して引上げられ、リリーフ穴16が開放されて圧力制御室10内の燃圧が解放(リリーフ)されるため、ニードル弁12の先端側(燃料溜り13)の受圧部19の燃圧によるニードル弁12の上昇力がバネ18によるニードル弁12の下降力よりも大きくなり、ニードル弁12が上昇する。よって、ニードル弁12の円錐部20がシート部21から離間し、インジェクタ8の噴孔22から高圧の燃料が噴射される。なお、圧力制御室10から流出した燃料は、燃料回収通路23を介して燃料タンク1に戻る(図8参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のインジェクタ8においては、圧力制御室10内の燃圧を保持・解放することでニードル弁12を昇降させ噴孔22の開閉を行っているので、噴孔22からの燃料の噴射を精度良くコントロールするには、リリーフ弁14によるリリーフ穴16の開閉(圧力制御室10内の燃圧を保持・解放)を高精度で行う必要がある。
【0007】
しかし、上記リリーフ弁14には、圧力制御室10内の極めて高圧(数十〜数百MPa)の燃料がリリーフ穴16から噴出されて一箇所に集中して流れ当るため、長期間運転すると、その燃圧によってリリーフ弁14のリリーフ穴16の対向する部分が僅かながら凹んでしまい、シールが不完全となる可能性がある。シールが不完全になると、リリーフ弁14がリリーフ穴16を覆っている(閉じている)ときであっても、リークが生じる。
【0008】
このように燃料がリークすると、リリーフ弁14によるリリーフ穴16の開閉(圧力制御室10内の燃圧を保持・解放)を高精度で行えなくなるため、ニードル弁12の昇降(噴孔22の開閉)を精度良くコントロールできず、噴孔22からの燃料の噴射を精度よくコントロールできない。具体的には、上記リークが生じると、圧力制御室10内の燃圧の上昇に時間遅れが生じ、ニードル弁12の下降レスポンスが悪化する。
【0009】
なお、一見関連するように見える技術として、実開平3−42064号公報等が知られているが、ここで開示されている技術は、インジェクタという点では一致するものの、燃料の流れる向きが逆であり、公報第2図において燃料が噴孔5aから下方に流れて板状弁体7に流れ当らないため、本発明が課題とするような上述の問題はおきず、その点で全く異なる技術である。
【0010】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、リリーフ弁に生じる凹みを防止して、耐久性の向上を図ったインジェクタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明は、圧力制御室内の燃圧を受けて押し下げられている弁体を、上記燃圧をリリーフすることでリフトさせるインジェクタであって、上記圧力制御室内の燃圧を逃がすリリーフ穴が形成された弁座部を有する挿入部材と、該挿入部材の弁座部に着座離脱して上記リリーフ穴を開閉し、磁力によって吸着される材料からなるリリーフ弁と、該リリーフ弁の上面を上方に引き上げるための電磁ソレノイドと、上記リリーフ弁上記リリーフ穴に対向する面に取り付けられたセラミック製のシート部とを備え、上記リリーフ弁における上記シート部と上記リリーフ弁の上面との間に、上記電磁ソレノイドの磁界の通り道となる部分が確保されているものである。
【0012】
本発明によれば、圧力制御室からリリーフ穴を通って噴出した高圧燃料は、リリーフ弁それ自体の材質よりも硬質なセラミック製のシート部に流れ当るため、従来問題となった凹みの問題は生じない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0014】
図1は本実施形態に係るインジェクタの概要図であり、図2は上記インジェクタの部分拡大図である。
【0015】
図1および図2に示すインジェクタ8aは、前述した図7に示すコモンレール式燃料噴射システムに適用されるものであり、燃料供給通路7と燃料回収通路23とが接続されるノズルボディ24を有する。燃料供給通路7はノズルボディ24内の第1通路25および第2通路26に接続され、燃料回収通路23はノズルボディ24の第3通路27に接続されている。ノズルボディ24は、上部ノズルボディ24aと下部ノズルボディ24bとが、筒状の連結部材28によってネジ29を介して一体化されて構成されており、その内部に形成された収容穴30内にニードル弁31を軸方向にスライド自在に収容している。
【0016】
ニードル弁31の上方には、圧力制御室32が形成されている。図2にも示すように、圧力制御室32は、ニードル弁31の頂面33と、上部ノズルボディ24a内に形成された収容穴30の側面34と、収容穴30に上方から挿入された挿入部材35の下端面部36とから区画形成される。挿入部材35の側部には、第1通路25からの燃料が流入する環状の燃料貯留部37が形成されている。挿入部材35の内部には、燃料貯留部37内の燃料を圧力制御室32に導く中間通路38と、圧力制御室32内の燃圧(燃料)を上方へリリーフするリリーフ通路39とが形成されている。
【0017】
挿入部材35の上部には、リリーフ通路39の出口であるリリーフ穴40が開口されていると共に、そのリリーフ穴40を開閉するリリーフ弁41の中央弁座部42が凸状に形成されている。中央弁座部42の周囲には、環状に形成された周辺弁座部43が、中央弁座部42と同等の高さとなるように、挿入部材35の上部に形成されている。これら中央弁座部42および周辺弁座部43には、円板状に形成されたリリーフ弁41が着座・離間する。
【0018】
リリーフ弁41は、通常バネ44によって下方へ押し付けられ弁座部42、43に着座してリリーフ穴40を塞いでおり、電磁ソレノイド45が通電されるとバネ44に抗して上方に引き上げられ弁座部42、43から離間してリリーフ穴40を開放する。すなわち、リリーフ弁41は電磁ソレノイド50のアーマチュアを兼ねている。バネ44および電磁ソレノイド50は、上部ノズルボディ24aの頂部に装着される蓋部材51に夫々設けられている。蓋部材51の下面と挿入部材35の上面との間には、圧力制御室32からリリーフ通路39を通って流出した燃料を液密に収容するリリーフ室52が形成されている。
【0019】
周辺弁座部43には、リリーフ弁41を囲繞するようにしてリング状に形成されたスペーサ53が載置されている。スペーサ53は、リリーフ弁41の厚さより厚く形成されており、弁座部42、43と蓋部材51の下面との間において、リリーフ弁41の開閉ストロークを確保する。リリーフ弁41には、その上下面を連通して通路54が形成されている。通路54は、リリーフ弁41の昇降時にリリーフ室52内の燃料をリリーフ弁41の上下に流し、リリーフ弁41の昇降抵抗を減らす。リリーフ室52内の燃料は、挿入部材35および上部ノズルボディ24aに形成された第3通路27を介し、図7に示す燃料回収通路23に導かれ、燃料タンク1に戻る。
【0020】
上部ノズルボディ24a内には、燃料供給通路7に接続された第2通路26が形成されている。第2通路26の先端は、ニードル弁31にその軸方向に沿って形成された燃料通路55に接続されている。燃料通路55は、ニードル弁31の表面に形成された溝や、ニードル弁31をその収容穴30よりも小径に形成することによって形成された隙間から構成される。ニードル弁31は、上部に燃料通路55と圧力制御室32とを仕切る大径部56を有し、中間部にバネ57によって下方に押し付けられる鍔部58を有し、下部にシート部59に着座・離脱する円錐部60を有する。下部ノズルボディ24bの下端には、上記シート部59および噴孔61が形成されている。
【0021】
以上の構成によれば、図7に示すコモンレール6内の高圧(数十〜数百MPa)の燃料は、燃料供給通路7を介して図1に示すインジェクタ8aに供給され、第1通路25、燃料貯留部37および中間通路38を介して圧力制御室32内に供給されると共に、第2通路26を介してニードル弁31の先端側に供給され、ノズルボディ24内が高圧の燃料で満たされる。
【0022】
ここで、電磁ソレノイド50が通電オフのときには、バネ44で押し下げられるリリーフ弁41によってリリーフ穴40が塞がれ、圧力制御室32内の燃圧が保持される。従って、圧力制御室32内の燃圧およびバネ57によるニードル弁31の下降力が、ニードル弁31の先端側の受圧部62の燃圧によるニードル弁31の上昇力よりも大きくなり、ニードル弁31が下降する。よって、ニードル弁31の先端の円錐部60がシート部59に着座し、噴孔61が塞がれ、燃料の噴射は行われない。
【0023】
電磁ソレノイド50が通電オンされると、リリーフ弁41がバネ44に抗して引上げられ、リリーフ穴40が開放されて圧力制御室32内の燃圧が解放(リリーフ)される。従って、ニードル弁31の先端側の受圧部62の燃圧によるニードル弁31の上昇力が、バネ57によるニードル弁31の下降力よりも大きくなり、ニードル弁31が上昇する。よって、ニードル弁31の円錐部60がシート部59から離間し、燃料が噴孔61から高圧で噴射される。
【0024】
かかるインジェクタ8aのリリーフ弁41には、図2に示すように、上記リリーフ穴40に対向するようにして、セラミック製のシート部63が取り付けられている。セラミックス製のシート部63は、少なくともリリーフ穴40を覆う大きさの底面を有する円柱体又は角柱体等からなり、その形状に合わせてリリーフ弁41の下面に形成された収容穴64に装着されている。
【0025】
シート部63の収容穴64への装着は、圧入でもよいが、中間バメから隙間バメ程度で十分である。収容穴64が形成されたリリーフ弁41がバネ44によって下方に押され、シート部63がリリーフ穴40から噴出する燃料の燃圧によって上方へ押されるため、それらの相対力によってシート部63が収容穴64に保持されるからである。なお、ロー付け又は接着等を用いて装着してもよいことは勿論である。
【0026】
また、リリーフ弁41の材質は、電磁ソレノイド50の磁力によって吸着される材質、例えばケイ素鋼等が用いられる。この種の材質は、シート部63の材質であるセラミックスよりは軟らかい。
【0027】
以上の構成からなる本実施形態の作用を述べる。
【0028】
圧力制御室32からリリーフ穴40を通って噴出した高圧(数十〜数百MPa)の燃料は、リリーフ弁41それ自体の材質(ケイ素鋼等)よりも硬質なセラミック製のシート部63に流れ当る。このため、圧力制御室32内の高圧(数十〜数百MPa)の燃料がリリーフ穴40から噴出されて一箇所に集中して流れ当ることにより長期の運転に伴って発生する、リリーフ弁41のリリーフ穴40の対向する部分の凹みが、未然に防止される。
【0029】
すなわち、仮に、上記セラミック製シート部63がなく、リリーフ弁41が収容穴64のない一体物であったとすると、上記リリーフ穴40から噴出した高圧(数十〜数百MPa)の燃料が、比較的軟らかいリリーフ弁41の材質(ケイ素鋼等)に直接流れ当るため、その流れ当った部分が燃圧等によって凹んでしまうのであるが、本実施形態では、リリーフ穴40から噴出した高圧(数十〜数百MPa)の燃料が、リリーフ弁40の材質(ケイ素鋼等)よりも遥かに硬質なセラミック製のシート部63に流れ当るため、かかる凹みの発生が回避されるのである。
【0030】
このように、本実施形態では、従来問題となっていたリリーフ弁41の凹みの問題が回避できるので、長期間運転しても、リリーフ弁41とリリーフ穴40との的確なシールを確保でき、リリーフ弁41が弁座部42に着座したときの燃料のリークを防止できる。よって、長期間運転後であっても、ニードル弁31の昇降、すなわち、噴孔61からの燃料の噴射を、精度よくコントロールできる。具体的には、リリーフ弁41が弁座部42に着座したとき(圧力制御室32内の燃圧を保持するとき)、燃料がリークしないので、リークに基く圧力制御室32内の燃圧の上昇の遅れを回避できる。よって、長期間の運転後であっても、ニードル弁31の下降レスポンスが良好に維持され、耐久性・信頼性が向上する。
【0031】
また、本実施形態では、図2に示すように、セラミック製のシート部63がリリーフ弁41に形成された収容穴64に装着されており、リリーフ弁41には収容穴64の天井面とリリーフ弁41の上面との間に、電磁ソレノイド50の磁界の通り道65が確保されている。このように、リリーフ弁41に電磁ソレノイド50の磁界の通り道65が確保されるため、リリーフ弁41は、電磁ソレノイド50が通電オンされると、セラミック製シート部63の存在に影響されることなく、確実に上方へ引き上げられる。
【0032】
別の実施形態を図3乃至図に示す。
【0033】
図3のものは、セラミックス性のシート部63aを平板状に形成し、それをリリーフ弁41の下面の全面に接合したものであり、その他は前実施形態と同様の構成となっている。よって、同様の構成部分には同一の符号を用いて説明を省略する。セラミックス性のシート部63aとリリーフ弁41の下面と接合には、ロー付け又は接着剤等が用いられる。この実施形態は、図2に示す前実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、周辺弁座部43がセラミックス性のシート部63aに当接するため、リリーフ弁41側のその当接部の摩耗をも抑制できる。
【0034】
図4のものは、セラミックス性のシート部63bを球状(ボール状)に形成し、それをリリーフ弁41の下面の収容穴64bに収容し、中央弁座部42の頂面42aを球状に凹ませたものである。球状シート部63bは、図2の実施形態と同様の理由から、収容穴64bに中間バメから隙間バメ程度で装着されている。この実施形態は、図2に示す最初の実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、球状シート部64bを用いることにより、円柱状または角柱状のシート部63を用いる図2のタイプよりもコストダウンが図れる。
【0035】
図5に参考例を示す。図示するようにこの参考例では、セラミックス性のシート部63cを大径部66と小径部67とからなる2段形状とし、それをリリーフ弁41に形成された2段形状の収容穴64cに装着したものである。2段形状のシート部63cは、図2の実施形態と同様の理由から、2段形状の収容穴64cに中間バメから隙間バメ程度で装着されている。また、シート部63cの大径部66の底面には、中央弁座部42が係合する凹部68が形成されている。この参考例は、リリーフ弁41が弁座部42、43に着座したときシート部63cの凹部68が中央弁座部42に嵌まるため、静的リーク量を少なくできる。
【0036】
図6にさらに別の参考例を示す。
【0037】
図示するようにこの参考例では、リリーフ弁41には前述した図5に示すものを用い、中央弁座部42dを小径部69とコーン部70と大径部71とから構成し、その中央弁座部42dを挿入部材35に形成された収容穴72に上下方向にスライド自在に装着したものである。中央弁座部42dの下方には、圧力制御室32が形成されている。圧力制御室32は、中央弁座部42dの下面と、ニードル弁31の頂面と、ニードル弁31の収容穴30の側面とから区画形成される。収容穴30は、収容穴72と同一内径に形成されている。挿入部材35には、圧力制御室32と連通するように、燃料通路73が形成されている。燃料通路73は、図1に示す第1通路25に接続されている。
【0038】
この参考例によれば、中央弁座部42dは、圧力制御室32内の燃圧を受けて押し上げられるため落下することはなく、リリーフ弁41が下がったときにはシート部63cが当接して収容穴72内を下降する。従って、この参考例にあっては、リリーフ弁41が下降したときシート部63cに当接する中央弁座部42dが下降して逃げることにより、それらの当接に基く部材の変形をも防止できる。上記中央弁座部42dの材質は、セラミックスのみならず、その他の金属であってもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかるインジェクタによれば、電磁ソレノイドによって上方に引き上げられるリリーフ弁におけるリリーフ穴に対向する面に、セラミック製のシート部を設けたため、リリーフ弁に生じる凹みを防止でき、耐久性・信頼性を向上させることができる。また本発明にかかるインジェクタによれば、リリーフ弁におけるシート部とリリーフ弁の上面との間に、電磁ソレノイドの磁界の通り道となる部分が確保されているため、セラミック製のシート部の存在に影響されることなく、電磁ソレノイドによりリリーフ弁を確実に吸着して上方に引き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すインジェクタの概要図である。
【図2】 上記インジェクタの部分拡大図である。
【図3】 別の実施形態を示すインジェクタの部分拡大図である。
【図4】 別の実施形態を示すインジェクタの部分拡大図である。
【図5】 参考例を示すインジェクタの部分拡大図である。
【図6】 別の参考例を示すインジェクタの部分拡大図である。
【図7】 コモンレール式の燃料噴射システムの概要図である。
【図8】 従来例を示すインジェクタの概要図である。
【符号の説明】
8a インジェクタ
31 弁体としてのニードル弁
32 圧力制御室
40 リリーフ穴
41 リリーフ弁
42 弁座部としての中央弁座部
63 セラミック製のシート部

Claims (1)

  1. 圧力制御室内の燃圧を受けて押し下げられている弁体を、上記燃圧をリリーフすることでリフトさせるインジェクタであって、上記圧力制御室内の燃圧を逃がすリリーフ穴が形成された弁座部を有する挿入部材と、該挿入部材の弁座部に着座離脱して上記リリーフ穴を開閉し、磁力によって吸着される材料からなるリリーフ弁と、該リリーフ弁の上面を上方に引き上げるための電磁ソレノイドと、上記リリーフ弁上記リリーフ穴に対向する面に取り付けられたセラミック製のシート部とを備え、上記リリーフ弁における上記シート部と上記リリーフ弁の上面との間に、上記電磁ソレノイドの磁界の通り道となる部分が確保されていることを特徴とするインジェクタ。
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