JP3721765B2 - 3次元流れの有限要素解析法、解析装置、成形品を製造する製造方法および解析法のプログラムを記録した媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
金属の鋳造、プラスチック成形などの分野の、流動過程の有限要素解析方法および解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、非圧縮性流体の流れの有限要素解析を行うばあい、安定な解をえるためには圧力と流速を求める格子点を食い違わせる必要があったこれは、Navier−Stokes式などの流れの式において圧力が1次微分、流速が2次微分であることに起因している。このため、有限要素法では流速の補間次数より圧力の補間次数を下げることが行われる。2次元での解析においても通常、たとえば4角形の有限要素を用いるばあい、4つの頂点で流速を求め、4角形の中心で圧力を求める必要がある。このとき、流速の補間次数は1次で圧力は0次となる。2次元解析ではGalerkin法を用いて同一格子点で流速と圧力を求める方法(Computer Methods in Applied Mechanics and Engineering、 58, (1986)、 J. G. Rice and R. J. Schnipke、 An Equal-Order Velocity-Pressure Formulation that does not Exhibit Spurious Pressure Modes、 P.135-149)があるが、補間関数で重み付けを行うGalerkin法は質量、運動量やエネルギーの保存を明示的に考慮した方法ではないため、安定な計算には細かな有限要素分割が必要であった。
【0003】
3次元流れの解析法として流動コンダクタンスという量を仮定し、流速の変数を消去して未知変数を圧力のみの1つに減らして計算する方法が特開平8−99431号公報、特開平9−150443号公報などに開示されているが、多孔質中の浸透流を表す近似的なダルシー流れの式にしか用いることができない。
【0004】
これまで、3次元流れの有限要素解析で自由表面の移動を計算するばあい、流れに乗って移動する質量0のマーカー粒子を仮定して計算する方法が主流であった。また、薄板流れ(Hele−Shaw流れ)のように近似解析では、VOF(Volume of Fluid)法のように格子点において流体が占める割合を計算し、この値から自由表面の位置を求めることができる。自由表面の変化が簡単なばあいは、変化した流体領域の形状に合わせて、有限要素分割をやり直したり、有限要素を追加または消去していく方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
流速と圧力が求まる格子点が食い違っていると、結果を表示するばあい、このままでは、流速と圧力は異なったデータ系列となり、統一的に処理できないという問題があった。また、Galerkin法を用いた場合は、前述のように定式化においては質量やエネルギーなどの保存則を考慮していないため、安定な解を求めるためには、有限要素分割を細かくする必要があり、結果的に計算時間の増大や解の精度の低下を招いていた。
【0006】
また、自由表面の計算でマーカー粒子を用いるばあいは、複雑な流れのばあい、時間が経過すると粒子の分布に偏りが発生する。このため、最初から莫大な数のマーカー粒子を用いるか、適当な時間ごとにマーカー粒子の再配置を行う必要があった。これも、結果的に計算時間の増大を招く。解析領域の再有限要素分割や有限要素の追加、消去する方法は、流れが分岐したり、合流するばあいを計算するには、有限要素の形状がひずんだり、重なったりするのを避けるための多くの条件を考慮しておかねばらない。VOF法に関しては薄板流れへの適用のみであり、3次元流れへの適用は見当たらない。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するもので、3次元流れにおける流速と圧力を同一の格子点上で求め、自由表面の移動を容易に計算することができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、3次元流れ解析の有限要素解析法であって、立体型要素を用い、コントロールボリューム法に基づいて離散化した運動量の式と、圧力項を除いて半離散化した運動量の式を離散化した連続の式に代入したあと圧力項を離散化してえられる圧力の式と、離散化した運動量の式から導出する速度補正式とを用いて流速および圧力を求める反復計算を行い、流速と圧力を同一節点上で求めることを特徴とする解析方法である。
【0009】
また、本発明により、3次元流れ解析の有限要素解析法に関し、立体要素を用い、コントロールボリューム法に基づいて離散化した運動量の式と、圧力項を除いて半離散化した運動量の式を離散化した連続の式に代入したあと圧力項を離散化してえられる圧力の式と、離散化した運動量の式から導出する速度補正式とを用いて流速および圧力を求める反復計算を行い、流速と圧力を同一節点上で求めることを特徴とする解析装置を提供する。
【0010】
また、本発明は、コントロールボリュームでは流入流出する流束を見積もることにより保存則を考慮した解析となるため、本質的に計算が安定で、移流項を計算するのと同じ方法で自由表面の移動も容易に計算できる解析方法である。
【0011】
また、本発明により、コントロールボリュームでは流入流出する流束を見積もることにより保存則を考慮した解析となるため、本質的に計算が安定で、移流項を計算するのと同じ方法で自由表面の移動も容易に計算できる解析装置を提供する。
【0012】
また、本発明は、温度を計算するエネルギーの式と反応を計算する拡散の式を容易に組み込み、コントロールボリュームでは流入流出する流束を見積もることにより保存則を考慮した解析となるため、本質的に計算が安定で、移流項を計算するのと同じ方法で自由表面の移動も容易に計算できる解析方法である。
【0013】
また、本発明により、温度を計算するエネルギーの式と反応を計算する拡散の式を容易に組み込み、コントロールボリュームでは流入流出する流束を見積もることにより保存則を考慮した解析となるため、本質的に計算が安定で、移流項を計算するのと同じ方法で自由表面の移動も容易に計算できる解析装置を提供する。
【0014】
また、本発明により、えられた自由表面の移動状況、流速分布、圧力分布、温度分布および物質の濃度分布の結果をもとに成形条件を決定し、この決定した成形条件で成形品を製造する製造方法を提供する。
【0015】
また、本発明により、3次元流れの有限要素解析法のプログラムを記録した媒体を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図を参照しつつ、本発明による3次元流れの有限要素解析法とその解析装置の一例である、熱硬化性樹脂成形における樹脂流動過程の解析法および解析装置の好ましい実施の形態の例を詳細に説明する。
【0017】
熱硬化性樹脂の自由表面が移動する3次元流れの式は以下で表される。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】
【数3】
【0021】
【数4】
【0022】
【数5】
【0023】
【数6】
【0024】
【数7】
【0025】
ここでx、y、zは3次元の空間座標であり、u、v、wはそれぞれ座標軸方向の樹脂の流速、p、T、cはそれぞれ圧力、温度および熱硬化性樹脂の既反応基濃度(反応率)である。fは流体占有率で、f=0の位置には流体が存在しないこと、0<f<1の位置は自由表面、f=1の位置は流体が満ちていることを示す。また、ρは密度、ηは粘度、Cvは比熱、kは熱伝導率、Dは拡散係数である。また、gx、gy、gzはそれぞれ重力加速度のx方向成分、y方向成分、z方向成分であり、Hは反応熱、Rは反応速度である。
【0026】
解析領域を有限要素で分割し、有限要素の各節点に対して、それぞれが重ならないようにコントロールボリュームを定義する。式(1)を、コントロールボリュームで積分し離散化する。積分記号の添え字CVはコントロールボリュームで積分することを表す。左辺第1項の時間微分は以下のように後退差分で表す。
【0027】
【数8】
【0028】
ここで、Niは節点iに対する補間関数、uiは節点iでのx方向の流速である。また、(n)はn回目の時間ステップであることを示し、n+1ステップとnステップの時間間隔がΔtである。
【0029】
式(1)の左辺第2、3、4項の移流項は非線型であり、単純に通常の補間関数を用いて積分しても解の空間的振動などの不具合が発生する。このため、本発明の一つである、流れの方向を考慮し、コントロールボリューム法にマッチした計算法を適用する。なお、この計算法は式(5)のT、式(6)のcおよび式(7)の自由表面の移動に対しても同様に用いることができる。u、v、w、T、c、fをまとめてφで表せば、移流項のコントロールボリュームに対する積分は、ガウスの定理を適用して、面積分に変換し、近似的にφを積分の外に出してφとすると
【0030】
【数9】
【0031】
である。ここで、φはコントロールボリューム界面Sでの流束qsの正負に応じて、上流側の節点の値を取る。また、コントロールボリュームiに対する流束qsは
【0032】
【数10】
【0033】
と離散化して計算することができる。
【0034】
右辺第1、2、3項の拡散項のコントロールボリュームに対する積分はガウスの定理により面積分に変換して補間関数で積分して離散化すれば、以下のとおりである。
【0035】
【数11】
【0036】
右辺第4項の圧力項は
【0037】
【数12】
【0038】
で計算する。右辺第5項の重力項の積分は以下となる。
【0039】
【数13】
【0040】
以上の式(8)〜式(13)から、uiに関して整理すると
【0041】
【数14】
【0042】
と表すことができる。ここでbi u,(n)はuに関する係数で、nステップの時間項、圧力項、重力項が含まれる。同様にv、wに関して
【0043】
【数15】
【0044】
【数16】
【0045】
である。
【0046】
またT、c、fに関しても同様に
【0047】
【数17】
【0048】
【数18】
【0049】
【数19】
【0050】
ここで、上付き添え字のTはTに関する係数、上付き添え字のcはcに関する係数、上付き添え字のfはfに関する係数であることを示す。
【0051】
式(4)の連続の式を用いて本発明の一つである圧力の式を導く。式(1)の圧力項以外の補間関数を用いて半離散化すると
【0052】
【数20】
【0053】
と表される。ここでdi u,(n)はbi x,(n)から圧力項に関するものを除いたものとなる。圧力pがコントロールボリューム内で一定と仮定し、積分の外に出すと
【0054】
【数21】
【0055】
ここで
【0056】
【数22】
【0057】
であり
【0058】
【数23】
【0059】
である。同様にv、wに関しても
【0060】
【数24】
【0061】
【数25】
【0062】
である。節点iに対するコントロールボリュームで(4)式を積分して離散化すると
【0063】
【数26】
【0064】
ここでNiは節点iに関する補間関数である。これに式(21)、式(24)、式(25)を代入すると次式の離散化した圧力の式をえる。
【0065】
【数27】
【0066】
この式をすべてのコントロールボリュームに対して重ね合せ、節点での圧力に関する全体連立方程式をえる。
【0067】
【数28】
【0068】
この式は、反復法で簡単に計算でき、求めた圧力の値が空間的振動を示すことはない。
【0069】
図1は以上の計算式を用いて行う反復計算手順の例を示したフローチャートである。流れの解析では、はじめに3次元解析領域を立体的な有限要素に分割して形状データを入力する。つぎに、流体の物性値を入力し、境界条件を入力し、初期条件を入力し、計算終了条件や反復計算の緩和係数などの解析条件を入力する。解析領域の形状のみに依存する積分を実施しておく。運動量の式(14)〜(16)の係数を計算し仮の圧力値で流速を求める。求めた流速で圧力の式(28)の係数を計算し、圧力を求める。求めた圧力で次式を用いて流速を補正する。
【0070】
【数29】
【0071】
【数30】
【0072】
【数31】
【0073】
必要であれば、温度の式(17)、反応の式(18)、自由表面の移動の式(19)を解く。解が収束しなければ、流速、圧力を次式で更新し、必要であれば温度、反応率も次式で更新し
【0074】
【数32】
【0075】
運動量の式の係数の計算に戻る。式(32)において、φは流速または圧力または温度または反応率を表し、rは緩和係数で0<r<2の範囲の値を取り、上付き添え字のNEWは新しく計算された値、OLDは古い計算値であることを示す。解が収束すれば、流体占有率の式(19)を用いて流体占有率分布を更新して自由表面を移動させ、つぎの時間のステップの計算に移る。最後の時間ステップであれば、計算を終了し、えられた解析結果をグラフィック処理して、等高線図、ベクトル分布図、グラフなどの形式で表示したプリンタなどに出力する。
【0076】
図2は前述した3次元流れの有限要素解析に用いる解析装置の例を示す説明図である。補助記憶装置を内蔵するコンピュータ201に入力装置202、表示装置203が接続されている。また、プリンタ204、外付けの補助記憶装置205が接続されていても良い。入力装置202により3次元解析領域形状データと、流体の物性値、境界条件、初期条件を入力し補助記憶装置に保存される。このデータをもとに、コンピュータで解析を行い、えられた解析結果は通常補助記憶装置に保存され、これをたとえばグラフィック処理して表示装置3により表示する。結果の表示はプリンタ装置で行っても良い。
【0077】
実施の形態1
図3は本発明の一実施の形態にかかわる解析対象である立方キャビティを示す斜視説明図である。図3において、31は立方キャビティを示しており、wはZ軸方向の流体の流速を示している。
【0078】
ここでは図3に示すような一辺の長さが1で、上(y=1)のxy面がz方向に速度1で動くばあいの立体キャビディ定常流れに適用した実施例を説明する。
【0079】
境界条件は上(y=1)のxy面でu=0、v=0、w=1を与え、それ以外の壁面ではu=0、v=0、w=0の条件を与えた。初期条件は、境界条件が与えられている節点以外はすべてu=0、v=0、w=0、p=0とした。流体の物性値は、ρ=1、η=0.01とした。また、流速および圧力の緩和係数は両者とも0.3とし、収束の判定は、相対誤差が0.001以下になることとした。
【0080】
解析領域を分割するために図4に示した6面体要素を用いる。図4は本発明の実施の形態1にかかわる6面体要素を示す説明図である。図4において、1、2、3、4、5、6、7および8は節点を示しており、41は6面体要素を示している。また、9は座標軸α、βおよびγの座標軸原点である。コントロールボリュームは、たとえば節点1に対しては図4に示したように、6面体要素の中心と、節点1を共有する3つの面の中心と、節点1を共有する3つの辺の中心で定義する3つの面の内側をこの要素のサブコントロールボリュームとし、節点1を共有する要素に対するすべてのサブコントロールボリュームを加えたものとなる。解析領域は20×20×20=8000要素に均等に分割した。なお、この要素における節点iに対する補間関数Niとしては一般的な次式を用いた。
【0081】
【数33】
【0082】
ここで、α、β、γは局所座標系で0から1までの値を取り、±は節点iでのNiの値が1となるように+か−となることを示す。全体座標系x、y、zで示されている積分は局所座標系にヤコビアンを用いて変換し、ガウスの求積法を用いて数値積分した。
【0083】
この解析のばあい、定常流れであるため式(1)〜式(3)の時間微分は不要となり、時間ステップは1回のみとなる。また、温度の式(5)、反応の式(6)を計算する必要はない。
【0084】
解析結果をグラフィック処理して図5の、立方キャビティでの圧力分布を示す説明図に示すような立方キャビティ51についての圧力分布をえた。流速と圧力が同じ節点上で求まっていないときは圧力を流速が求まっている節点に補間する必要があるばあいが多いが、本発明のように流速と圧力が同じ節点上で求まっているばあいは圧力の補間などを行う必要がなく、グラフィック処理を簡単に行うことができた。この解析条件のばあいレイノルズ数は100となるが、圧力分布はスムーズであり空間的な振動は見られない。図6は同時に計算された、立方キャビティでの流速ベクトル分布を示す説明図であり、61は立方キャビティを示している。これにも空間的振動は見られず、良好な計算結果である。
【0085】
なお、以上の解析は図2に示したハードウエア構成で、コンピュータにエンジニアリングワークステーションを用いて行った。収束までの反復回数は52回で、計算時間は約300秒とかなり短い時間で計算を完了した。
【0086】
実施の形態2
ここでは図7に示すようなインサート物があるキャビティ(1/2モデル)の中に流体が流入する流れに適用した実施の形態を説明する。図7は、本発明にかかわる解析対象のインサート物をもつキャビティを示す説明図である。図7において、71はキャビティであり、72はインサート物であり、73は対称面であり、74はゲートである。各部の寸法は、L1が10mm、L2が6mm、L3が1mmである。
【0087】
境界条件は入り口でu=2(cm/s)、v=0、w=0を与え、対称面では対称境界条件、それ以外の壁面ではu=0、v=0、w=0の条件を与え、自由表面ではp=0(Pa)を与えた。初期条件は、境界条件が与えられている節点以外はすべてu=0、v=0、w=0、p=0とした。流体の物性値は、ρ=1(g/cm3)、η=10(Pa・s)とした。また、流速および圧力の緩和係数はそれぞれ0.5と0.3とし、収束の判定は、相対誤差が0.01以下になることとした。解析領域の分割には実施の形態1と同様な6面体要素を用い、約10000要素に分割した。この解析のばあい、温度の式(5)、反応の式(6)は計算しない。
【0088】
自由表面の移動の計算は以下のように移流項を計算するのと同じように式(9)を用いて行った。初期条件として、入り口節点は最初流体で満たされているとして、f=1とし、それ以外の節点ではf=0とした。つぎに、f=1の節点に隣接する節点でf<1の節点がf=1になる時間を式(9)を用いて対応するコントロールボリュームに流入する流束を求めることによって行い、これを時間間隔Δtとしてつぎの時間ステップの計算を行う。隣接するf<0となる節点が多数あるばあいは最小のΔtを選択する。各時間ステップの計算はf>0の領域に対して行う。すべての節点でf>0となるか、時間ステップが設定した最大数を超えれば計算を完了する。
【0089】
図8は、解析結果をグラフィック処理して本発明の実施の形態2におけるインサート物をもつキャビティでの流動パターンを時間の順に(a)〜(d)に示した説明図である。図8において、81はキャビティであり、83は対称面であり、84はゲートである。キャビティ81は図7に示したインサート物72と同様のインサート物を含んでいる(図示せず)。これは、f=0.5の点が自由表面であるとして、時間とともに自由表面がどのように移動するかを示したものである。また、図9および図10は、それぞれ本発明の実施の形態2にかかわるインサート物をもつキャビティでの圧力分布、流速分布を示す説明図である。91はキャビティでの圧力分布、101はキャビティでの流速分布をそれぞれ示している。通常の3次元流れ解析に比較して要素分割は荒い方であるが、流動パターン、図9に示した流動途中の圧力分布はスムーズであり空間的な振動は見られない。図10に示した流動途中の流速においても空間的振動は見られず、良好な計算結果である。これらの結果は、コントロールボリューム法を用いていることによって荒い要素分割でも安定な計算が可能となり、結果として計算時間が短くなることを示している。
【0090】
なお、以上の解析は図2に示したハードウエア構成で、コンピュータにエンジニアリングワークステーションを用いて行った。非定常で、自由表面の移動も計算しているにもかかわらず計算時間は約1時間とかなり短い時間で計算を完了した。
【0091】
実施の形態3
ここでは熱硬化性樹脂成形において、実施の形態2と同様に図7に示すキャビティ(1/2モデル)に樹脂が流入する過程の流れ解析の一例として行った実施の形態を説明する。
【0092】
境界条件は入り口でu=2(cm/s)、v=0、w=0、T=120℃、c=1を与え、対称面では対称境界条件、それ以外の壁面ではu=0、v=0、w=0、T=180(℃)の条件を与え、自由表面ではP=0を与えた。初期条件は、境界条件が与えられている節点以外はすべてu=0、v=0、w=0、p=0とした。熱硬化性樹脂にはエポキシ樹脂を用い物性値を測定した。測定した物性値は、ρ=1.7(g/cm3)、ηは非ニュートニアンであり、せん断速度γに依存し、温度と反応率にも依存するため以下の式で表され
【0093】
【数34】
【0094】
ここで
【0095】
【数35】
【0096】
【数36】
【0097】
n=0.77、B=4.09×10-6(Pa・s)、τ*=2.52×10-9、Tb=11794(K)、cg=0.57、δ=6.92、またcv=0.97(J/g)、k=0.67(J/m・s・K)、H=260、gx=0、gy=0、gz=980(cm/s2)、D=0である。反応速度Rには次式を用いた。
【0098】
【数37】
【0099】
ここで
【0100】
【数38】
【0101】
【数39】
【0102】
であり、A1=2.44×109(1/s)、E1=12176(K)、A2=1.45×102(1/s)、E2=4167(K)、μ=0.67、ν=0.95とした。
【0103】
また、流速、圧力、温度および反応率の緩和係数はそれぞれ0.5、0.3、0.5および0.5とし、収束の判定は、相対誤差が0.01以下になることとした。解析領域の分割には実施の形態1と同様な6面体要素を用い、約3000要素に分割した。自由表面の移動の計算は実施の形態2のばあいと同様に行った。
【0104】
図11は解析結果をグラフィック処理して本発明の実施の形態3におけるインサート物をもつキャビティでの流動パターンを時間の順に(a)〜(d)に示した説明図である。図11において、111はキャビティであり、113は対称面であり、114はゲートである。キャビティ111は図7に示したインサート物72と同様のインサート物を含んでいる(図示せず)。これは、f=0.5の点が自由表面であるとして、時間とともに自由表面がどのように移動するかを示したものである。また、図12および図13は、それぞれ本発明の実施の形態3にかかわるインサート物をもつキャビティでの圧力分布、流速分布を示す説明図である。121はキャビティでの圧力分布、131はキャビティでの温度分布をそれぞれ示している。さらに、図14は流動途中の反応率分布を示す説明図である。141はキャビティでの反応率分布を示している。図13および図14においても、キャビティは、図7に示したインサート物と同様のインサート物を含んでいる(図示せず)。図12において、P1は0.9MPaの等圧線を示しており、P2は0MPaの等圧線を示している。また、図13において、T1は140℃の等温線を示しており、T2は180℃の等温線を示している。さらに、図14において、R1は0.05の等反応率線を示している。通常の3次元流れ解析に比較して要素分割は荒い方であるが、流動パターン、図12に示した流動途中の圧力分布を示す等圧線の形状は図13においても、キャビティは、図7にスムーズであり空間的な振動は見られない。図13に示した流動途中の温度においても等温線の形状に空間的振動が見られず、良好な計算結果である。図14に示した流動途中の反応率においても等反応率線の形状に空間的振動は見られず、良好な計算結果である。これらの結果は、コントロールボリューム法を用いていることによって荒い要素分割でも安定な計算が可能となり、結果として計算時間が短くなることを示している。
【0105】
なお、以上の解析は図2に示したハードウエア構成で、コンピュータにエンジニアリングワークステーションを用いて行った。非定常で、自由表面の移動と温度と反応率を計算しているにもかかわらず計算時間は約3時間とかなり短い時間で計算を完了した。
【0106】
実施の形態4
実施の形態3のばあいと同様だが、樹脂の種類を変えて解析を行った。測定した樹脂の物性値は、粘度に関しては、n=0.85、B=4.92×10-4(Pa・s)、τ*=2.80×10-7、Tb=1479(K)、cg=0.44、δ=3.36であり、反応速度式に関しては、A1=6.75×10-1、E1=3829、A2=3.86×104(1/s)、E2=6496(K)、μ=0.52、ν=0.101であり、その他の物性値は実施の形態3のばあいと同じである。
【0107】
図15は本発明の実施の形態4におけるインサート物をもつキャビティでの圧力分布の解析結果を示す説明図である。図14において、P3は0.5MPa等圧線を示しており、P4は0MPaの等圧線を示している。実施の形態3の圧力分布の解析結果と比較して、インサート物上下の圧力差が小さく、流動圧力も小さい。
【0108】
えられたこれらの解析結果は、ここで用いた樹脂の方が成形性に優れ、流動過程においてインサート物を変形させたり移動させたりすることが少ないと考えられる。この樹脂を用いて成形品を製造した結果、インサート物が変形したり成形品表面から見える位置に移動することなどがない良好な成形品をえることができた。
【0109】
実施の形態5
本発明の3次元流れの有限要素解析法を図2の装置を用い、エディタープログラムを用いてFORTRAN言語でコーディングして補助記憶装置にソースプログラムとして保存した。もちろんFORTRAN以外の言語、たとえばPASCAL言語やC言語を用いても良い。保存したソースプログラムをFORTRAN言語のコンパイラープログラムを用いて実行可能なロードモジュールプログラムに変換した。ソースプログラムまたはロードモジュールプログラムもしくはソースプログラムとロードモジュールプログラムをもとにCD−ROM成形用のマスター金型を作製し、このマスター金型によってソースプログラムまたはロードモジュールプログラムもしくはソースプログラムとロードモジュールプログラムを保存したCD−ROMを製造した。同様に、プログラムを保存する媒体としてフロッピーディスクを選び、ソースプログラムまたはロードモジュールプログラムもしくはソースプログラムとロードモジュールプログラムを図2のコンピュータにフレキシブルディスクドライブを接続しフレキシブルディスクに保存した。プログラムを保存する媒体としてはこれらの他にもちろん、DATテープ、カセットテープ、MD、DVD−ROMなどを用いることができる。
【0110】
【発明の効果】
本発明にかかわる3次元流れの有限要素解析装置によれば、コントロールボリューム法に基づいた離散化を行い、運動量の式と連続の式から導出した解が空間的振動をおこさない圧力の式を用いることによって計算を安定に行うことができ、比較的荒い要素分割でも精度良く計算できるために、実用的な計算時間で3次元モデルを用いた解析領域形状または成形品形状に忠実な解析を行うことができる。
【0111】
また、コントロールボリュームに適した移流項および自由表面の移動の計算方法を用いるため、粘度が小さいばあいや流速が大きいばあいおよび複雑形状のキャビティのなかの自由表面の移動が、実用的な計算時間で精度良い解析結果をえることができる。
【0112】
また、圧力と流速、ならびに温度と熱硬化反応率を同じ節点で求めることができるため、圧力を求める節点が流速とずれている一般的な流れ解析法と異なり、結果をグラフィック表示するばあい、圧力を流速が求まる節点まで補間することなく容易に表示などを行うことができる。
【0113】
また、成形品形状の設計、成形条件の設定、材料の選定などの成形条件を決定でき、品質に優れ信頼性の高い成形品を効率的に製造することができる。
【0114】
また、3次元流れの有限要素解析法をプログラム化してCD−ROMやフロッピー(登録商標)ディスクなどの媒体に保存すれば、容易に他の装置で利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の3次元流れの有限要素解析法の手順の例を示すフローチャートである。
【図2】 本発明の3次元流れの有限要素解析装置のハードウエア構成の例を示す説明図である。
【図3】 本発明の一実施の形態における解析対象の立方キャビティを示す説明図である。
【図4】 本発明の一実施の形態における6面体要素を示す説明図である。
【図5】 本発明の一実施の形態における立方キャビティでの圧力分布を示す説明図である。
【図6】 本発明の一実施の形態における立方キャビティでの流速分布を示す説明図である。
【図7】 本発明の一実施の形態における解析対象のインサート物をもつキャビティの1/2モデルを示す説明図である。
【図8】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの流動パターンを示す説明図である。
【図9】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの圧力分布を示す説明図である。
【図10】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの流速分布を示す説明図である。
【図11】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの熱硬化性樹脂の流動パターンを示す説明図である。
【図12】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの熱硬化性樹脂の圧力分布を示す説明図である。
【図13】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの熱硬化性樹脂の温度分布を示す説明図である。
【図14】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの熱硬化性樹脂の反応率分布を示す説明図である。
【図15】 本発明の一実施の形態におけるインサート物をもつキャビティでの熱硬化性樹脂の圧力分布を示す説明図である。
【符号の説明】
201 コンピュータ、202 入力装置、203 表示装置、204 内蔵補助記憶装置、205 外付け補助記憶装置。
Claims (4)
- 熱硬化性樹脂の物性値に基づく熱硬化性樹脂の3次元流れの有限要素解析装置であって、3次元解析領域を立体的な有限要素に分割した形状データと前記熱硬化性樹脂の密度、粘度、比熱、熱伝導率、拡散係数および反応速度と、境界条件および初期条件とを入力する手段と、入力した前記形状データと前記熱硬化性樹脂の密度、粘度、比熱、熱伝導率、拡散係数および反応速度と境界条件および初期条件とを記憶する補助記憶装置と、立体要素を用いるコントロールボリューム法に基づいて離散化した運動量の式
b i u,(n) は運動量の式を離散化する過程で定められるuに関する係数で、nステップの時間項、圧力項、重力項が含まれる。b i v,(n) 、b i w,(n) も同様にそれぞれvおよびwに関する係数である)
と、圧力項を除いてコントロールボリューム法に基づいて半離散化した運動量の式
と、コントロールボリューム法に基づいて離散化した運動量の式から導出する流速補正式
前記補助記憶装置に記憶された形状データと
前記熱硬化性樹脂の密度、粘度、比熱、熱伝導率、拡散係数および反応速度と
前記境界条件および初期条件とから、コンピュータにより流速および圧力を求める反復計算を行い、前記流速と圧力を同一節点上で解を収束させて前記流速と圧力とを求める3次元流れの有限要素解析手段と、前記同一節点上で求められた流速と圧力を記憶する補助記憶装置とを備え、前記流速と圧力により熱硬化性樹脂の3次元流れを求めることを特徴とする3次元の有限要素解析装置。 - コントロールボリュームに流入流出する流束を計算することによって自由表面の移動を計算する解析手段を含む請求項1記載の3次元流れの有限要素解析装置。
- コンピュータを、請求項1記載の3次元流れの有限要素解析装置として動作させるプログラムを記録した記録媒体。
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