JP3720234B2 - 屋根材一体型太陽電池モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池モジュールのバックカバー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、太陽電池モジュール1は、図3乃至図5に示すように、受光面側から順にガラス製フロントカバー2、充填材3、太陽電池セル4、インターコネクター5、充填材6、バックカバー7を積層して構成され、屋根材などに使用するため、その周囲を枠材8によって包囲することで一体化されている。そして、太陽電池モジュール1は、詳細には図示しないが、出力を取り出すための出力端子などを備えている。
【0003】
このような太陽電池モジュール1を屋根材などに使用するに際しては、所望の耐火性能を満足する必要がある。このため、太陽電池モジュール1のバックカバー7には、通常、25μm以上の厚みの鋼板が構成材料として使用されている。この場合、鋼板と太陽電池セル4およびインターコネクター5との絶縁性を確保するため、図6に示すように、鋼板71の受光面側には、接着剤72を介してプラスチックフィルム73が貼り合わされている。
【0004】
また、バックカバー7の鋼板71には、腐食を防止するため、耐蝕性メッキ、例えば、亜鉛メッキを施した亜鉛メッキ鋼板が一般的に採用されている。このような耐蝕性メッキ鋼板の場合、メッキ層が損傷すると、鋼板の腐食が促進される。このため、鋼板71の裏面側にも接着剤72を介してプラスチックフィルム73を貼り合わせてバックカバー7を構成することも提案されている(図7参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した屋根材一体型太陽陽電池モジュールのバックカバーに一般的に使用されているプラスチックフィルムは、水蒸気透過率が10〜100g/m2 ・24h(40℃、90%RH)であることから、鋼板の腐食の原因となる水蒸気が透過することを避けることはできない。この結果、プラスチックフィルムを透過した水蒸気が長期にわたって鋼板に作用した場合、鋼板が腐食するという問題があった。すなわち、住宅の屋根材として使用される屋根材一体型の太陽電池モジュールは、例えば、20年以上の長期使用を前提としており、この間、プラスチックフィルムを透過した水蒸気が鋼板に作用することになり、水蒸気による鋼板の腐食を長期にわたって防止することはきわめて難しい。
【0006】
この場合、耐蝕性メッキ層の厚みを厚くしたり、プラスチックフィルムの厚みを厚くすることも考えられるが、新たなコストアップ要因になる他、十分に満足する防湿効果を得ることもできない。
【0007】
なお、太陽電池モジュールの受光面側からの水蒸気および酸素の透過は、フロントカバーによって完全に遮断されている。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、屋根材一体型太陽電池モジュールのバックカバーの構成材料である鋼板の水蒸気による腐食を長期にわたって確実に防止することのできる屋根材一体型太陽電池モジュールを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、受光面側から順にガラス製フロントカバー、充填材、太陽電池セル、インターコネクター、充填材、バックカバーが積層されてなる屋根材一体型太陽電池モジュールにおいて、前記バックカバーは、鋼板と、該鋼板の受光面側および裏面側にそれぞれ接着剤を介して貼り合わせられたプラスチックフィルムと、から構成され、前記裏面側のプラスチックフィルムに低水蒸気透過層がコーティングされていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、バックカバーを構成する鋼板の裏面側に低水蒸気透過層をコーティングしたプラスチックフィルムを貼り合わせることにより、鋼板に作用する水蒸気を可及的に減少させることができる。この結果、効果的な防湿性能を確保して鋼板の腐食防止性能を長期にわたって維持することができる。
【0011】
本発明において、低水蒸気透過層とは、水蒸気透過率が1.5g/m2 ・24h(40℃、90%RH)以下、好ましくは、1.0g/m2 ・24h(40℃、90%RH)以下のものをいう。
【0012】
この低水蒸気透過層としては、SiOx (シリカ)層や、金属層、例えば、アルミニウム層を挙げることができ、これらのシリカ層や金属層は、蒸着法によって形成することができる。
【0013】
本発明において、裏面側のプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルムを使用することが好ましい。ポリエチレンテレフタレートフィルムは、他のプラスチックフィルムに比較して水蒸気透過率が低い上に、安価に手に入れることができるからである。
【0014】
本発明において、鋼板としては、耐蝕性メッキを施した鋼板、例えば、亜鉛メッキ鋼板を用いることが好ましく、耐蝕性メッキを施した鋼板を使用することにより、より長期にわたって腐食防止を維持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
なお、太陽電池モジュール1の基本構成は、前述したものと同一であり、その詳細な説明は省略する。
【0017】
図1には、本発明の太陽電池モジュール1を構成するバックカバー10の一実施形態が示されている。
【0018】
このバックカバー10は、鋼板11と、この鋼板11の受光面側および裏面側にそれぞれ接着剤12を介して貼り合わせられたプラスチックフィルム13,14と、から構成されており、そのうち、裏面側のプラスチックフィルム14の、鋼板11の裏面と対向する受光面側には、低水蒸気透過層15がコーティングされている。
【0019】
具体的には、裏面側のプラスチックフィルム14として、市販品である厚み12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム141を使用し、このPETフィルム141の一面に、低水蒸気透過層15として、厚み0.3μm以上のSiOx (シリカ)層151をコーティングしたものである。このシリカ層151は、蒸着法によって形成される。
【0020】
この場合、PETフィルム141および該PETフィルム141にコーティングされたシリカ層151の水蒸気透過率は、1.0g/m2 ・24h(40℃、90%RH)以下に低下する。この結果、安価で効果的な防湿性能を確保することが可能となり、鋼板11の腐食防止性能を長期にわたって維持することができる。
【0021】
また、鋼板11として、耐蝕性メッキ、例えば、亜鉛メッキを施した亜鉛メッキ鋼板を採用すると、鋼板11の腐食防止がさらに効果的となる。
【0022】
ここで、水蒸気透過率は、JIS K 7129に準拠して測定されたものである。
【0023】
図2には、本発明の太陽電池モジュール1を構成するバックカバー10の他の実施形態が示されている。
【0024】
このバックカバー10は、図1に示した実施形態のシリカ層151に代えて、低水蒸気透過層15として金属層152、例えば、アルミニウム層を蒸着法によって形成したものである。
【0025】
この実施形態においても、PETフィルム141および該PETフィルム141にコーティングされたアルミニウム層152の水蒸気透過率は、1.5g/m2 ・24h(40℃、90%RH)以下に低下し、安価で効果的な防湿性能を確保することが可能となり、鋼板11の腐食防止性能を長期にわたって維持することができる。
【0026】
なお、前述した実施形態においては、屋根材一体型の太陽電池モジュールのバックカバーについて説明したが、建材として使用される一般的な太陽電池モジュールのバックカバーとしても好適に採用することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、バックカバーを構成する鋼板に作用する水蒸気を可及的に減少させることができることから、効果的な防湿性能を確保して鋼板の腐食防止性能を長期にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池モジュールのバックカバー構造の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の太陽電池モジュールのバックカバー構造の他の実施形態を模式的に示す断面図である。
【図3】太陽電池モジュールの平面図、正面図および側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3に示した太陽電池モジュールの分解斜視図である。
【図6】従来の太陽電池モジュールのバックカバー構造の一例を模式的に示す断面図である。
【図7】従来の太陽電池モジュールのバックカバー構造の他例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 太陽電池モジュール
10 バックカバー
11 鋼板
12 接着剤
13 受光面側のプラスチックフィルム
14 裏面側のプラスチックフィルム
15 低水蒸気透過層
151 シリカ層
152 金属層(アルミニウム層)
Claims (8)
- 受光面側から順にガラス製フロントカバー、充填材、太陽電池セル、インターコネクター、充填材、バックカバーが積層されてなる屋根材一体型太陽電池モジュールにおいて、前記バックカバーは、鋼板と、該鋼板の受光面側および裏面側にそれぞれ接着剤を介して貼り合わせられたプラスチックフィルムと、から構成され、前記裏面側のプラスチックフィルムに低水蒸気透過層がコーティングされていることを特徴とする屋根材一体型太陽電池モジュール。
- 前記低水蒸気透過層は、シリカ層であることを特徴とする請求項1記載の屋根材一体型太陽電池モジュール。
- 前記低水蒸気透過層は、金属層であることを特徴とする請求項1記載の屋根材一体型太陽電池モジュール。
- 前記低水蒸気透過層は、裏面側のプラスチックフィルムの受光面側にコーティングされていることを特徴とする請求項1、2または3記載の屋根材一体型太陽電池モジュール。
- 前記低水蒸気透過層は、蒸着法により形成されたシリカ層であることを特徴とする請求項1、2または4記載の屋根材一体型太陽電池モジュール。
- 前記低水蒸気透過層は、蒸着法により形成されたアルミニウム層であることを特徴とする請求項1、3または4記載の屋根材一体型太陽電池モジュール。
- 前記裏面側のプラスチックフィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1記載の屋根材一体型太陽電池モジュール。
- 前記鋼板は、耐蝕性メッキを施した鋼板であることを特徴とする請求項1記載の屋根材一体型太陽電池モジュール。
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