JP3719670B2 - Insulating film evaluation method, evaluation apparatus thereof, and manufacturing method of the evaluation apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁膜の損傷の有無を評価するための絶縁膜の評価方法、その評価装置及び該評価装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIは高速化及び高性能化の要求に伴い、MIS型トランジスタのゲート絶縁膜はますます薄膜化している。このため、ゲート電極をパターニングするドライエッチング工程において、該ドライエッチングによるゲート絶縁膜への損傷をいかにして抑制するかが大きな課題となっている。
【0003】
以下、従来の多結晶シリコンからなるゲート電極の形成方法について図11(a)及び図11(b)を参照しながらその概略を説明する。
【0004】
図11(a)に示すように、まず、上部にp型ウエル101aが形成されたシリコンからなる半導体基板101の主面上に、厚さが約2nmのゲート酸化膜102を形成し、続いて、多結晶シリコンからなるゲート形成膜103Aを堆積する。その後、リソグラフィ法により、ゲート形成膜103Aの上に、ゲートパターンを有するレジストパターン110を形成する。
【0005】
次に、レジストパターン110をマスクとして、ゲート形成膜103Aに対してドライエッチングを行なってゲート形成膜103Aから、ゲート長が約0.1μmのゲート電極103Bを形成することにより、図11(b)に示す構成を得る。ここで、ドライエッチングには、例えば誘導結合型(ICP:Inductively Coupled Plasma)エッチャを用いる。
【0006】
エッチング条件の一例を下記に示す。
ゲートパターンのドライエッチ工程においては、ゲート形成膜103Aに対して、約30%のオーバーエッチを行なっているが、エッチング選択比が十分に高いため、ゲート酸化膜102でエッチングを確実に停止することができる。このため半導体基板101はエッチングされることがない。
【0007】
ゲート酸化膜102の薄膜化に伴い、ゲート形成膜103Aに必要とされるエッチング選択比も高くなりつつあるが、エッチング技術の進展により、現在では100以上のエッチング選択比も得られるようになっている。
【0008】
しかしながら、従来のゲート電極の形成方法は、ゲート酸化膜102が10nm以下にまで薄膜化されると、ゲート酸化膜102にパンチスルーが発生するという問題がある。パンチスルーとは、エッチング選択比から理論的にはゲート酸化膜102によって十分にエッチングを停止できるはずであるにもかかわらず、ゲート酸化膜102におけるゲート電極103Bの側方領域に生じる破れ孔104をいう。図12にゲート酸化膜102に生じた破れ孔(パンチスルー)104が発生した様子を示す。
【0009】
以下、パンチスルーの発生原因を図13を参照しながら説明する。
【0010】
図13に示すように、通常、ゲート電極103Bに対するドライエッチングは、プラズマから供給される、ハロゲンイオン及び酸素イオンを含むエッチャント(エッチング種)と、シリコンのハロゲン化物を含むデポ性ラジカル(堆積性ラジカル)とが競合的に相互作用を起こすことによりエッチングが進行すると共に、必要なエッチング選択比が実現される。
【0011】
具体的には、エッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも大きい状態では、ゲート酸化膜102のエッチングが進行し、一方、エッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも小さい状態ではゲート酸化膜102のエッチングが抑制される。その結果、エッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも小さい状態では、ゲート形成膜103Aのゲート酸化膜102に対するエッチング選択比が大きくなる。
【0012】
このとき、デポ性ラジカルはプラズマから等方的に供給されるため、ゲート酸化膜102におけるゲート電極103Bの側方、例えばゲート電極103Bの側面から距離dをおいた領域には、ある程度の高さを持つゲート電極103Bが衝立(ついたて)となる、いわゆるシャドウイング効果によって、デポ性ラジカルが十分に供給されない。その上、ゲート電極103Bの側面から距離dをおいた領域には、ゲート電極103Bの側面で反射したエッチャントがゲート酸化膜102の上に集中して入射する。
【0013】
これにより、半導体基板101上において、全体ではエッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも小さいためゲート酸化膜102に対するエッチングが進行しない状態であるにもかかわらず、ゲート電極103Bの側方の近傍領域においては局所的にエッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも大きい状態が出現することになり、図12に示したようにゲート酸化膜102におけるゲート電極103Bの側方の近傍領域にパンチスルー104が発生する。
【0014】
ところで、ゲート酸化膜102に生じるパンチスルー104の有無を評価するには、一般に、光学顕微鏡又は電子顕微鏡を用いてゲート酸化膜102の表面状態を観察することによって行なっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のゲート酸化膜の評価方法は、半導体基板101の全体にわたって評価及び観察ができないという問題、及び目視による観察は不安定且つ不確実であるという問題を有している。
【0016】
本発明は、前記従来の問題に鑑み、ドライエッチ工程における絶縁膜の損傷を半導体基板の全面にわたって簡便に且つ確実に評価できるようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、pn接合を有する半導体基板の主面上にドライエッチングにより露出した絶縁膜と半導体基板との間に逆バイアスとなるように電圧を印加して、pn接合におけるリーク電流量を測定することにより、絶縁膜の損傷を評価する構成とする。
【0018】
一般に、MOSトランジスタにおけるソースやドレインである活性領域上のゲート酸化膜に生じるパンチスルーの深さは、数十〜数百nmである。
【0019】
そこで、本願発明者らは、種々の検討を重ねた結果、半導体基板の上部に接合面の位置がパンチスルーの深さよりも浅いpn接合を形成し、pn接合間のリーク電流を測定すると、パンチスルーが生じていない場合と比較して、リーク電流の値が1桁以上も大きくなるという知見を得ている。さらに、pn接合面がパンチスルーよりも深い場合であっても、該pn接合面に歪みやリーク電流が生じるという知見をも得ている。
【0020】
本発明は、この知見により得たpn接合のリーク電流特性を絶縁膜の損傷の評価に適用する。
【0021】
具体的に、本発明に係る絶縁膜の評価方法は、上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板の上に絶縁膜を形成する第1の工程と、絶縁膜の上に電極パターンを選択的に形成する第2の工程と、電極パターンをマスクとして第2導電型の不純物を半導体基板に導入して、第1半導体領域の上部に第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、第1半導体領域と第2半導体領域との界面にpn接合を形成する第3の工程と、絶縁膜の上に電極パターンと電気的に絶縁された測定用電極を形成する第4の工程と、測定用電極と半導体基板との間に絶縁膜を介して測定電圧を印加し、pn接合をリークするリーク電流を測定することにより、絶縁膜又は半導体基板の損傷を評価する第5の工程とを備えている。
【0022】
本発明の絶縁膜の評価方法によると、絶縁膜の上に電極パターンと電気的に絶縁された測定用電極を形成しておき、形成した測定用電極と半導体基板との間に絶縁膜を介して測定電圧を印加し、pn接合をリークするリーク電流を測定するため、半導体基板上の絶縁膜の状態を、顕微鏡等を用いた光学的な方法を用いることなく、電気的に観察することができる。その結果、ドライエッチ工程により被る絶縁膜の損傷を、半導体基板の全面にわたって簡便に且つ確実に評価できるようになる。
【0023】
本発明の絶縁膜の評価方法は、第5の工程において、リーク電流の値が所定値よりも大きい場合には絶縁膜を不良品と判定し、所定値よりも小さいか等しい場合には絶縁膜を良品と判定することが好ましい。
【0024】
また、本発明の絶縁膜の評価方法は、第5の工程において、第1の測定電圧で生じる第1のリーク電流の値と、第1の測定電圧よりも高い第2の測定電圧で生じる第2のリーク電流の値とを比較し、第2のリーク電流の値が第1のリーク電流の値よりも大きい場合には絶縁膜を不良品と判定し、第2のリーク電流の値が第1のリーク電流の値よりも小さいか等しい場合には絶縁膜を良品と判定することが好ましい。
【0025】
また、本発明の絶縁膜の評価方法は、第5の工程において、リーク電流の変化率が測定電圧を高くするに従って大きくなる場合には絶縁膜を不良品と判定し、リーク電流の変化率が測定電圧を高くしてもほとんど変化しない場合には絶縁膜を良品と判定することが好ましい。
【0026】
本発明の絶縁膜の評価方法において、電極パターンが平面櫛形状を有していることが好ましい。
【0027】
このようにすると、絶縁膜における電極パターンの櫛状の歯、すなわち突き出し部に囲まれた領域にドライエッチングのエッチャントが集中して、絶縁膜に対する損傷が増大するため、リーク電流の測定感度を高めることができる。
【0028】
本発明の絶縁膜の評価方法において、第2の工程は、絶縁膜の上に電極パターンと間隔をおいてダミー電極パターンを形成する工程を含むことが好ましい。
【0029】
本発明の絶縁膜の評価方法において、第1の工程は、半導体基板と構成が等しい第1の半導体基板及び第2の半導体基板とを用意する工程を含み、第4の工程は、測定用電極を形成するよりも前に、第1の半導体基板における電極パターンの側面上に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、第2の半導体基板における電極パターンの側面上に第1の側壁絶縁膜と厚さが異なる第2の側壁絶縁膜を形成する工程とを含み、第5の工程において、第1の側壁絶縁膜が形成された第1の半導体基板と、第2の側壁絶縁膜が形成された第2の半導体基板とをそれぞれ評価することが好ましい。
【0030】
このようにすると、互いに厚さが異なる側壁絶縁膜によって、絶縁膜に発生する損傷位置を特定することが可能となる。
【0031】
本発明の絶縁膜の評価方法において、絶縁膜がゲート絶縁膜であり、電極パターンがゲート電極であることが好ましい。
【0032】
このようにすると、ゲート電極の形成後に活性領域上に残されたゲート絶縁膜に生じた損傷の有無を評価することができるため、ゲート電極のパターニング工程におけるドライエッチのエッチング条件、及びゲート電極パターンの設計時における設計パターンの最適化を図ることができる。
【0033】
本発明に係る絶縁膜の評価装置は、pn接合を有する半導体基板の上面に形成された第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜の上に選択的に形成された電極パターンと、第1の絶縁膜の上で且つ電極パターンとの間に第2の絶縁膜を介在させて形成された測定用電極とを備えている。
【0034】
本発明の絶縁膜の評価装置によると、pn接合を有する半導体基板の上面に形成された第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜の上に選択的に形成された電極パターンと、第1の絶縁膜の上で且つ電極パターンとの間に第2の絶縁膜を介在させて形成された測定用電極とを備えているため、本発明の絶縁膜の評価方法を確実に実現することができる。
【0035】
本発明の絶縁膜の評価装置において、電極パターンが平面櫛形状を有していることが好ましい。
【0036】
本発明の絶縁膜の評価装置は、第1の絶縁膜の上に、電極パターンと間隔をおいて形成されたダミー電極パターンをさらに備えていることが好ましい。
【0037】
本発明の絶縁膜の評価装置において、第1の絶縁膜がゲート絶縁膜であり、電極パターンがゲート電極であることが好ましい。
【0038】
本発明に係る絶縁膜の評価装置の製造方法は、上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板の上面に第1の絶縁膜を形成する第1の工程と、第1の絶縁膜の上に電極パターンを選択的に形成する第2の工程と、電極パターンをマスクとして第2導電型の不純物を半導体基板に導入して、第1半導体領域の上部に第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、第1半導体領域と第2半導体領域との界面にpn接合を形成する第3の工程と、第1の絶縁膜の上に、測定用電極を電極パターンとの間に第2の絶縁膜を介在させて形成する第4の工程とを備えている。
【0039】
本発明の絶縁膜の評価装置の製造方法によると、上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板の上面に第1の絶縁膜を形成し、その上に電極パターンを選択的に形成する。続いて、電極パターンをマスクとして第2導電型の不純物を半導体基板に導入して、第1半導体領域の上部に第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、第1半導体領域と第2半導体領域との界面にpn接合を形成する。さらに、第1の絶縁膜の上で且つ電極パターンとの間に第2の絶縁膜を介在させて測定用電極を形成するため、本発明の絶縁膜の評価装置を確実に得ることができる。
【0040】
本発明の絶縁膜の評価装置の製造方法は、第2の工程において、電極パターンを平面櫛形状にパターニングすることが好ましい。
【0041】
本発明の絶縁膜の評価装置の製造方法において、第2の工程が、絶縁膜の上に、電極パターンと間隔をおいてダミー電極パターンを形成する工程を含むことが好ましい。
【0042】
本発明の絶縁膜の評価装置の製造方法において、第1の絶縁膜がゲート絶縁膜であり、電極パターンがゲート電極であることが好ましい。
【0043】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0044】
図1(a)及び図1(b)は本発明の第1の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置であって、(a)は平面構成を示し、(b)は(a)のIb−Ib線における断面構成を示している。ここでは、便宜上、半導体ウエハに形成された複数のトランジスタのうちの1つの活性領域上のゲート絶縁膜の損傷の有無を評価する評価装置を示している。
【0045】
図1(a)及び図1(b)に示すように、例えばシリコン(Si)からなる半導体基板(ウエハ)11には、その上部に形成された酸化シリコン(SiO2 )からなる素子分離領域12と、該素子分離領域12により囲まれてなるp+ 型層13とを有している。
【0046】
半導体基板11の主面上には、例えば熱酸化法によるゲート絶縁膜14が形成され、ゲート絶縁膜14上におけるp+ 型層13のほぼ中央部分には、リン(P)又はヒ素(As)等のn型の不純物がドープされたポリシリコンからなるゲート電極15が形成されている。
【0047】
p+ 型層13におけるゲート電極15の側方の領域には、p+ 型層13よりも浅い接合面を持ちソース又はドレインとなるn+ 型層(活性層)16が形成されており、これにより、p+ 型層13とn+ 型層16との界面にpn接合が形成される。
【0048】
ゲート電極15は、その側面及び上面が酸化シリコン又は窒化シリコン(Si3N4)等からなる絶縁膜17により覆われており、ゲート絶縁膜14の上には、ゲート電極15及び絶縁膜17を覆うように、n型の不純物がドープされたポリシリコンからなる測定用電極20が形成されている。
【0049】
このように、本実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置は、ゲート電極15を覆う絶縁膜17により、ゲート電極15と測定用電極20とが電気的に絶縁されている。また、半導体基板11には、ゲート電極15のパターニング工程におけるドライエッチングにより、ゲート絶縁膜14及びその下のn+ 型層16に達するパンチスルー21が生じている状態を示している。
【0050】
なお、p+ 型層13はイオン注入法により形成してもよく、p導電型を示す半導体基板11を用いてもよい。
【0051】
また、第1の実施形態においては、測定用電極20をゲート電極15の両側方に設けたが、いずれか一方でもよい。
【0052】
−評価方法−
以下、前記のように構成された評価装置を用いたゲート絶縁膜の評価方法を説明する。
【0053】
図1(b)に示すように測定用電極20と半導体基板11との間に、p+ 型層13とn+ 型層16とからなるpn接合に対して逆バイアスとなるように測定電圧を印加して、pn接合間のリーク電流を測定する。第1の実施形態においては、測定用電極20は、n+ 型層16と接続されているため、測定用電極20に正の電圧を印加し、半導体基板11には負の電圧を印加すればよい。
【0054】
図2(a)及び図2(b)は、第1の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置を用いて測定したpn接合間におけるリーク電流と印加電圧との関係(I−V特性)であって、(a)はゲート絶縁膜にパンチスルーが生じていない場合を表わし、(b)はゲート絶縁膜にパンチスルーが生じている場合を表わしている。ここで、横軸は印加電圧を表わし、縦軸はリーク電流を表わしている。
【0055】
図2(a)に示すように、ゲート絶縁膜14にパンチスルー21が生じていない場合には、印加電圧(測定電圧)が所定値を越えると印加電圧に比例して、リーク電流が増加する。
【0056】
これに対し、ゲート絶縁膜14にパンチスルー21が生じている場合には、前述したように、パンチスルー21は、ゲート絶縁膜14だけでなく、半導体基板11の上部に対しても数十nm程度の深さにまで断面凹状に形成され、その結果、その底部はpn接合面よりもさらに下方に位置している。このため、図2(b)に示すように、パンチスルー21が生じていると、それが生じていない場合と比べて、pn接合からのリーク電流は低い印加電圧で発生するようになる。さらに、印加電圧を印加し始める初期状態においては、パンチスルー21が生じていると、それが生じていない場合と比べて、リーク電流が1桁から2桁程度大きくなることを確認している。
【0057】
図3(a)及び図3(b)は平面櫛形状を有するゲート電極と活性領域上のゲート絶縁膜との走査型電子顕微鏡(SEM)写真であって、(a)はパンチスルーがゲート絶縁膜に生じている状態を示し、(b)はパンチスルーがゲート絶縁膜に生じていない状態を示している。
【0058】
また、図3(c)は、図3(a)に示すパンチスルーが生じている状態と、図3(b)に示すパンチスルーが生じていない状態とのそれぞれのpn接合間のI−V特性を表わしている。
【0059】
このように、半導体装置の一部としてパターニングされたゲート電極15とは電気的に絶縁された測定用電極20をゲート絶縁膜14の上に設けることにより、ゲート電極15に電圧を印加することなく、n+ 型層16と半導体基板11との間に形成されたpn接合間のリーク電流、すなわちゲート絶縁膜14の損傷に起因するpn接合間のリーク電流を測定することができる。これにより、ゲート電極15をパターニングする際のドライエッチング工程におけるゲート絶縁膜14のパンチスルーの有無を電気的に評価することができるようになる。その結果、ゲート電極15の形成後に行なうゲート絶縁膜14に対する損傷の検査工程を電気的に行なえるようになるので、目視検査による不安定さ及び不確実さ、さらには生産性の低さをも解消することができる。
【0060】
なお、ゲート電極15には、不純物がドープされた多結晶シリコンを用いたが、これに代えて、不純物がドープされた非晶質シリコンでもよく、さらには、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)等の金属や、タングステン、モリブデン又はコバルト(Co)等の金属シリサイドを用いてもよい。
【0061】
また、同様に、測定用電極20には、不純物がドープされた多結晶シリコンを用いたが、これに限られず、アルミニウム(Al)、アルミニウムを含む合金又はタングステン等の金属を用いてもよい。
【0062】
以下、ゲート絶縁膜の具体的な評価方法、すなわち良品と不良品との判定方法について図面を参照しながら説明する。
【0063】
図4(a)〜図4(c)は本発明の第1の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価方法を用いたゲート絶縁膜の品質の判定方法であって、(a)はリーク電流に基準値を設ける第1の判定方法を示し、(b)は異なる印加電圧(測定電圧)によるリーク電流の差分値を用いる第2の判定方法を示し、(c)はリーク電流の増分の印加電圧の増分に対する比の値(変化率)を用いる第3の判定方法を示している。
【0064】
−第1の判定方法−
まず、第1の判定方法は、図4(a)に示すように、リーク電流の値が、例えば、5.0×10-4A/cm2 以上の場合には不良品と判定し、5.0×10-4A/cm2 よりも小さい場合には良品と判定する。
【0065】
従って、第1の方法の判定式は下記の式(1)で表わすことができる。
【0066】
Ileak − α ≧ 0 … (1)
但し、Ileakは、評価対象である試料のリーク電流の値であり、αは基準値である。
【0067】
−第2の判定方法−
次に、第2の判定方法は、図4(b)に示すように、例えば、第1の印加電圧V1 (=1.5V)における第1の試料のリーク電流及び第2の試料のリーク電流の差分である第1の差分値ΔI1 を算出し、同様に、第2の印加電圧V2 (=2V)における第1の試料のリーク電流及び第2の試料のリーク電流の差分である第2の差分値ΔI2 を算出する。ここで、第2の差分値ΔI2 が第1の差分値ΔI1 よりも大きいか等しくなる試料をパンチスルーが生じているとして、該試料を不良品と判定する。また、第2の印加電圧V2 は第1の印加電圧V1 よりも大きい。
【0068】
すなわち、判定式は、下記の式(2)で表わすことができる。
【0069】
ΔI2 − ΔI1 ≧0 …(2)
判定式(2)による判定結果が真である場合に、第1の試料を不良品と判定し、逆に、判定結果が偽である場合に、第1の試料を良品と判定する。
【0070】
−第3の判定方法−
次に、第3の判定方法は、図4(c)に示すように、例えば、第1の印加電圧V1 (=1V)と第2の印加電圧V2 (=1.5V)との間の第1の電圧区間ΔV1 におけるリーク電流の変化量ΔI1 を算出し、同様に、第2の印加電圧V2 (=1.5V)と第3の印加電圧V3 (=2V)との間の第2の電圧区間ΔV2 におけるリーク電流の変化量ΔI2 を算出する。但し、第1の印加電圧V1 、第2の印加電圧V2 及び第3の印加電圧V3 はこの順に大きいとする。
【0071】
そこで、判定式は、下記の式(3)で表わすことができる。
【0072】
ΔI2 /ΔV2 − ΔI1 /ΔV1 > 0 …(3)
従って、判定式(3)による判定結果が真である場合に、試料を不良品と判定し、逆に、判定結果が偽である場合に、試料を良品と判定する。
【0073】
なお、本発明はゲート絶縁膜14の損傷の有無を判定することにより、ゲート絶縁膜14の良品及び不良品の判定を行なえるのみならず、ICPエッチャ等によるドライエッチングのエッチング条件の設定や、設定されたエッチング条件の経時的変化の評価に利用することができる。
【0074】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0075】
図5(a)〜図5(e)は本発明の第2の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
【0076】
まず、図5(a)に示すように、シリコンからなる半導体基板11にの上部に、例えばシャロウトレンチ構造を有する素子分離領域12を選択的に形成する。その後、半導体基板11に対して、ホウ素(B)等のp型の不純物イオンをイオン注入することにより、p型ウエルとなるp+ 型層13を形成する。
【0077】
次に、図5(b)に示すように、熱酸化法等により、半導体基板11の主面上の全面に、例えば膜厚が約2nmのゲート絶縁膜14を成膜する。続いて、CVD法により、n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなるゲート電極形成膜、及び酸化シリコンからなるマスク形成膜を順次堆積する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、マスク形成膜からゲート電極パターンを有するマスク膜18を形成する。続いて、マスク膜18をマスクとして、ゲート電極形成膜に対して誘導結合型プラズマ法によるドライエッチングを行なって、ゲート電極形成膜から例えばゲート長が約0.1μmのゲート電極15を形成する。ここでは、ゲート電極15上のマスク膜18は除去せずに残しておく。このとき、図13に示したメカニズムにより、ゲート絶縁膜14におけるゲート電極15の側部の近傍領域にパンチスルー21が生じる場合がある。
【0078】
次に、図5(c)に示すように、CVD法により、半導体基板11上にゲート電極15を含む全面にわたって、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜を堆積し、続いて、エッチバック法により、堆積した絶縁膜からゲート電極15及びマスク膜18の側面を覆うサイドウォール19を形成する。
【0079】
次に、図5(d)に示すように、マスク膜18及びサイドウォール19をマスクとし、半導体基板11に対して、例えば、加速エネルギーが約3keV、ドーズ量が約1.5×1015cm-2の注入条件で、ヒ素(As)イオンをイオン注入することにより、p+ 型層13よりも浅い接合面を持ち、ソース又はドレインとなるn+ 型層16を形成する。
【0080】
次に、図5(e)に示すように、CVD法により、半導体基板11の上に、マスク膜18及びサイドウォール19を含めゲート電極15を覆うように、n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなる導電膜を堆積する。その後、堆積した導電膜をゲート電極15を含むようにエッチングして、導電膜から測定用電極20を形成する。
【0081】
このように、第2の実施形態によると、ゲート電極15をパターニングするドライエッチング工程の後に、ゲート電極15上に除去せずに残したマスク膜18と、ゲート電極15の側面上に設けたサイドウォール19とによって、ゲート電極15と測定用電極20とが電気的に絶縁分離される。
【0082】
なお、パンチスルー21には、サイドウォール19を形成する際に窒化シリコンが埋め込まれる場合もあるが、たとえ埋め込まれたとしても、その後のエッチバックによって埋め込まれた窒化シリコンが除去されて、再び穴状となる。さらに、その後の測定用電極20を形成する工程において、パンチスルー21には測定用電極20を構成する導電性の多結晶シリコンが埋め込まれる。
【0083】
ここで、p+ 型層13はイオン注入により形成したが、p型の半導体基板11を用いても、ゲート絶縁膜14の損傷の有無を電気的に評価することができるという効果を得ることができる。
【0084】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0085】
図6(a)及び図6(b)は本発明の第3の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置であって、(a)は平面構成を示し、(b)はゲート電極近傍のSEM写真である。
【0086】
第3の実施形態は、第1又は第2の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置と比べて、ゲート絶縁膜の損傷の有無の検出感度が向上する構成を有している。なお、ここでも、便宜上、半導体ウエハに形成された複数のトランジスタのうちの1つの活性領域上のゲート絶縁膜の損傷の有無を評価する評価装置を示している。なお、図6(a)において、図1(a)に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0087】
図6(a)に示すように、第3の実施形態に係るゲート電極25は、その両側部からゲート長方向に突き出すように形成された櫛型状の突き出し部25aを有している。なお、図示はしていないが、ゲート電極25の上面及び側面は、測定用電極20との間を電気的に絶縁する絶縁膜により覆われている。
【0088】
また、第1の実施形態と同様の方法により、半導体基板11には、素子分離領域12に囲まれたp+ 型13及びn+ 型層16によるpn接合が形成されている。
【0089】
また、図6(a)には、三方をゲート電極25及びその突き出し部25aにより囲まれた領域を、ゲート絶縁膜にパンチスルーが最も発生しやすいパンチスルー発生領域21Aとして示している。
【0090】
図6(b)はパンチスルー発生領域21Aを拡大したSEM写真であって、実際のパンチスルー21が写し出されている。
【0091】
このように、三方がゲート電極25により囲まれていると、ゲート電極25のパターニング時に、プラズマから異方性をもって入射するイオンを主成分とするエッチャントは十分に入射するものの、等方的に入射するデポ性ラジカルは、ゲート電極25のシャドウイング効果によって供給が不十分となる。その結果、パンチスルー発生領域21Aにおいては、エッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも大きい状態となりやすい。すなわち、エッチャントのフラックスが、ゲート電極25及びその突き出し部25aの各側面で反射してゲート絶縁膜に集中して供給されることになる。このため、三方をゲート電極25により囲まれる場合の方が、側面が1つの場合よりも供給量が多くなり、その結果、ゲート絶縁膜14のエッチングが局所的に集中して進行しやすくなる。
【0092】
このように、第3の実施形態によると、ゲート電極25の平面形状を櫛形状とすることにより、ゲート電極25のドライエッチング時にゲート絶縁膜に生じるパンチスルーの発生頻度を高めることができる。
【0093】
さらに、ゲート絶縁膜のパンチスルーの発生数が増えることにより、pn接合でのリーク電流を実質的大きくすることができるため、リーク電流の測定が容易となる。
【0094】
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0095】
第4の実施形態は、ゲート電極のパターン率とゲート絶縁膜に発生するパンチスルーとの相関を評価する方法について説明する。ゲート電極のパターン率とは、ゲート電極パターンの半導体チップ上に占める面積を該半導体チップの面積で除した値をいう。
【0096】
図7は本発明の第4の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置の平面構成を示している。図7において、図6(a)に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0097】
図7に示すように、第4の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置は、ゲート絶縁膜14の上に、ゲート電極25の両側に沿って、該ゲート電極25の突き出し部25aと間隔をおくようにダミー電極26が形成されている。該ダミー電極26はゲート電極25と同一の材料からなり、ゲート電極25のドライエッチングに同時にパターニングされて形成されている。
【0098】
従って、ダミー電極26の平面形状を変えることにより、ゲート電極のパターン率を任意に変更することができる。このため、ゲート電極25のドライエッチング工程におけるパターン率と、ゲート絶縁膜14に発生するパンチスルーとの相関を評価することができる。なお、ここでは、ダミー電極26をゲート電極25の両側に設けたがいずれか一方に設けてもよい。
【0099】
図8は第4の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置により得た、ゲート電極のパターン率とゲート絶縁膜に発生するパンチスルーによる不良率との関係を示している。
【0100】
ゲート電極のパターン率によってパンチスルーによる不良の発生頻度が変化する理由は以下のように考えられる。
【0101】
前述したように、多結晶シリコンからなるゲート電極のドライエッチングには、そのエッチングガスとして、臭化水素(HBr)、塩素(Cl2 )及び酸素(O2 )等が用いられる。このとき、デポ性ラジカルとなるのは、これらエッチャントとシリコン(Si)との反応生成物であるSiBrxOy(但し、x,yは整数)である。
【0102】
ところで、ゲート電極のパターン率が大きくなると、多結晶シリコンに対するエッチング量が少なくなり、従って、反応生成物であるSiBrxOyの生成量も少なくなる。その結果、エッチャントのフラックスはデポ性ラジカルのフラックスよりも大きい状態となるため、ゲート絶縁膜に発生するパンチスルーは増加する。
【0103】
逆に、ゲート電極のパターン率が小さくなり過ぎると、多結晶シリコンに対するエッチング量が増大して多量の反応生成物が発生する。その結果、デポ性ラジカルを生成する酸素ラジカル(O* )のプラズマ中からの供給が不足し、エッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも大きくなるため、やはり不良率が大きくなる。
【0104】
以上のことから、ゲート絶縁膜のパンチスルーによる不良率を小さくすることが可能となるゲート電極のパターン率には最適な範囲があることが分かる。
【0105】
本実験結果によると、ゲート電極のパターン率が20%〜40%の間ではゲート絶縁膜のパンチスルーによる不良が0%となり、ゲート電極のパターン率が50%以上では、ゲート絶縁膜に発生するパンチスルーが増加し、例えばパターン率が90%の場合は不良率が約80%となる。
【0106】
すなわち、ゲートパターンの設計時に、ゲート電極のパターン率を約20%〜40%とすれば、ゲート絶縁膜のパンチスルーによる不良を抑制することが可能となることが分かる。
【0107】
このように、第4の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置によると、ゲート電極のパターン率とゲート絶縁膜のパンチスルーとの相関を求めることができるため、この相関を設計ルールにフィードバックすることができるので、設計時にゲート電極のパターン率を決定することによって、ゲート絶縁膜のパンチスルーによる不良の発生を防止することが可能となる。
【0108】
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0109】
第5の実施形態は、ゲート絶縁膜にパンチスルーが生じる位置を評価する方法について説明する。具体的には、サイドウォールの厚さが互いに異なる第1の評価装置及び第2の評価装置を作製し、両装置のリーク電流の値の相違によりパンチスルーが生じた位置を評価する。
【0110】
ここで、第2の評価装置は第1の評価装置と比べてサイドウォールの基板面方向の膜厚を大きくなるように設定している。
【0111】
−第1の評価装置の製造方法−
図9(a)〜図9(e)は本発明の第5の実施形態に係るゲート絶縁膜の第1の評価装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
【0112】
まず、シリコンからなる半導体基板11の上部に、第2の実施形態と同様にして、素子分離領域(図示せず)を選択的に形成する。その後、図9(a)に示すように、半導体基板11に対して、p型の不純物イオンをイオン注入することにより、p型ウエルとなるp+ 型層13を形成する。
【0113】
次に、図9(b)に示すように、熱酸化法等により、半導体基板11の主面上の全面に、例えば膜厚が約2nmのゲート絶縁膜14を成膜する。続いて、CVD法により、n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなるゲート電極形成膜、及び酸化シリコンからなるマスク形成膜を順次堆積する。その後、マスク形成膜からゲート電極パターンを有するマスク膜18を形成し、続いて、マスク膜18をマスクとして、ゲート電極形成膜に対して誘導結合型プラズマ法によるドライエッチングを行なって、ゲート電極形成膜から例えばゲート長が約0.1μmのゲート電極15を形成する。ここでも、ゲート電極15上のマスク膜18を除去せずに残しておく。このとき、前述したように、デポ性ラジカルの半導体基板11上への供給量が十分でなく且つゲート絶縁膜14の膜厚が10nm程度よりも小さいため、ゲート絶縁膜14におけるゲート電極15の側面から例えば距離dの位置にパンチスルー21が生じるとする。
【0114】
次に、図9(c)に示すように、CVD法により、半導体基板11上にゲート電極15を含む全面にわたって、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜を堆積し、続いて、エッチバック法により、堆積した絶縁膜からゲート電極15及びマスク膜18の側面を覆うサイドウォール19Aを形成する。ここでは、サイドウォール19Aの基板面方向の厚さx1 は、パンチスルー21のゲート電極15の側面からの距離dよりも小さい。
【0115】
次に、図9(d)に示すように、マスク膜18及びサイドウォール19Aをマスクとし、半導体基板11に対して、n型の不純物イオンをイオン注入することにより、p+ 型層13よりも浅い接合面を持ち且つソース又はドレインとなるn+ 型層16を形成する。
【0116】
次に、図9(e)に示すように、半導体基板11の上に、CVD法により、マスク膜18及びサイドウォール19Aを含めゲート電極15を覆うように、n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなる導電膜を堆積する。その後、堆積した導電膜をゲート電極15を含むようにエッチングして、導電膜から測定用電極20を形成する。
【0117】
−第2の評価装置の製造方法−
図10(a)〜図10(e)は本発明の第5の実施形態に係るゲート絶縁膜の第2の評価装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。
【0118】
まず、シリコンからなる半導体基板11の上部に、第1の評価装置と同様に、素子分離領域(図示せず)を形成する。その後、図10(a)に示すように、半導体基板11に対して、p型の不純物イオンをイオン注入することにより、p型ウエルとなるp+ 型層13を形成する。
【0119】
次に、図10(b)に示すように、熱酸化法等により、半導体基板11の主面上の全面に、第1の評価装置と同等の膜厚を持つゲート絶縁膜14を成膜する。続いて、CVD法により、n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなるゲート電極形成膜、及び酸化シリコンからなるマスク形成膜を順次堆積する。その後、マスク形成膜からゲート電極パターンを有するマスク膜18を形成し、続いて、マスク膜18をマスクとして、ゲート電極形成膜に対して誘導結合型プラズマ法によるドライエッチングを行なって、ゲート電極形成膜から、第1の評価装置と同等のゲート長を持つゲート電極15を形成する。この場合も、デポ性ラジカルの半導体基板11上への供給量が十分でなく且つゲート絶縁膜14の膜厚が10nm程度よりも小さいため、ゲート絶縁膜14におけるゲート電極15の側面から例えば距離dの位置にパンチスルー21が生じるとする。
【0120】
次に、図10(c)に示すように、CVD法により、半導体基板11上にゲート電極15を含む全面にわたって、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜を堆積し、続いて、エッチバック法により、堆積した絶縁膜からゲート電極15及びマスク膜18の側面を覆うサイドウォール19Bを形成する。第2の評価装置に係るサイドウォール19Bの基板面方向の厚さx2 は、第1の評価装置に係るサイドウォール19Aの基板面方向の厚さx1 よりも大きくなるようにパターンニングする。ここでは、サイドウォール19Bの基板面方向の厚さx2 は、パンチスルー21のゲート電極15の側面からの距離dよりも大きくなっている。
【0121】
次に、図10(d)に示すように、マスク膜18及びサイドウォール19Bをマスクとし、半導体基板11に対して、n型の不純物イオンをイオン注入することにより、p+ 型層13よりも浅い接合面を持ち且つソース又はドレインとなるn+ 型層16を形成する。
【0122】
次に、図10(e)に示すように、半導体基板11の上に、CVD法により、マスク膜18及びサイドウォール19Aを含めゲート電極15を覆うように、n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなる導電膜を堆積する。その後、堆積した導電膜をゲート電極15を含むようにエッチングして、導電膜から測定用電極20を形成する。
【0123】
−パンチスルー位置の評価方法−
以下、同一条件のドライエッチング工程によりパターニングされ且つ互いに異なる膜厚を持つサイドウォール19A、19Bが形成されたゲート電極15を有する第1の評価装置と第2の評価装置とを用いて、パンチスルー21の発生位置を特定する方法を説明する。
【0124】
まず、第1の評価装置に対して、第1の実施形態と同様に、測定用電極20と半導体基板11との間にpn接合に対して逆バイアスとなるように測定電圧を印加して、pn接合のリーク電流を測定すると、pn接合間に相対的に大きいリーク電流が観察される。
【0125】
これに対し、第2の評価装置の場合には、測定用電極20と半導体基板11との間にpn接合に対して逆バイアスとなるように測定電圧を印加しても、リーク電流はほとんど観察されない。
【0126】
このpn接合の測定結果から、パンチスルー21のゲート電極15の側面からの距離dは、目視によることなく、サイドウォール19Aの厚さx1 よりも大きく且つサイドウォール19Bの厚さx2 よりも小さいことを確認することができる。なお、具体的なパンチスルー21の有無の判定方法は、例えば第1の実施形態で説明した第1〜第3の判定方法のうちの1つを用いれば良い。
【0127】
このように第5の実施形態によると、ゲート電極15の側面上に設けるサイドウォール19の厚さ(サイドウォール長)を変えた複数の評価装置を用いてpn接合のリーク電流を測定することにより、ゲート絶縁膜14のパンチスルー21のゲート電極15の側面からの距離dを電気的に評価することが可能となる。
【0128】
前述したように、ゲート絶縁膜14に発生するパンチスルー21の位置は、エッチャントのゲート電極15の側面反射に依存するため、パンチスルー21の発生位置を評価できることにより、ゲート電極15に対するドライエッチング工程におけるエッチャントの入射角度を決定する圧力等のエッチング条件、及びゲート電極15の高さ寸法を最適化することができる。
【0129】
なお、第1〜第5の各実施形態においては、いずれもゲート電極15、25の導電型をn型としたが、これに限られず、p型としても同様の効果を得られることはいうまでもない。
【0130】
また、第1〜第5の各実施形態においては、絶縁膜の評価対象をゲート絶縁膜としたが、これには限られず、ゲート絶縁膜以外にも、絶縁膜上に形成された半導体、絶縁体又は導電体からなる部材に対して、該部材をプラズマを用いたドライエッチによりパターニングする際に、絶縁膜の下方にpn接合があって、該絶縁膜をエッチング停止層とするような場合に有効である。
【0131】
また、ゲート電極15、25のパターニングに用いるドライエッチング法は、誘導結合型プラズマエッチングに限られず、プラズマを用いるエッチング法であれば良い。
【0132】
【発明の効果】
本発明に係る絶縁膜の評価方法、その評価装置及びその評価装置の製造方法によると、半導体基板上の絶縁膜の状態を、目視に頼ることなく電気的に観察することができるため、ドライエッチ工程により被る絶縁膜の損傷を半導体基板の全面にわたって簡便に且つ確実に評価できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図である。
【図2】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置を用いて測定したpn接合間におけるリーク電流と印加電圧との関係(I−V特性)を表わすグラフであって、(a)はゲート絶縁膜にパンチスルーが生じていない場合を表わし、(b)はゲート絶縁膜にパンチスルーが生じている場合を表わしている。
【図3】(a)及び(b)は平面櫛形状を有するゲート電極と活性層上のゲート絶縁膜との走査型電子顕微鏡(SEM)写真であって、(a)はパンチスルーがゲート絶縁膜に生じている状態を示し、(b)はパンチスルーがゲート絶縁膜に生じていない状態を示している。(c)は(a)に示すパンチスルーが生じている状態と、(b)に示すパンチスルーが生じていない状態とのそれぞれのpn接合間のI−V特性を表わすグラフである。
【図4】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価方法を用いたゲート絶縁膜の品質の判定方法を示し、(a)はリーク電流に基準値を設ける第1の判定方法を示すグラフであり、(b)は異なる印加電圧によるリーク電流の差分値を用いる第2の判定方法を示すグラフであり、(c)はリーク電流の増分の印加電圧の増分に対する比の値を用いる第3の判定方法を示すグラフである。
【図5】(a)〜(e)は本発明の第2の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図6】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置を示し、(a)は平面図であり、(b)はゲート電極近傍のSEM写真である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置を示す平面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置により得た、ゲート電極のパターン率とゲート絶縁膜に発生するパンチスルーによる不良率との関係を示すグラフである。
【図9】(a)〜(e)は本発明の第5の実施形態に係るゲート絶縁膜の第1の評価装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図10】(a)〜(e)は本発明の第5の実施形態に係るゲート絶縁膜の第2の評価装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図11】従来の多結晶シリコンからなるゲート電極の形成方法を示す工程順の構成断面図である。
【図12】従来の多結晶シリコンからなるゲート電極の形成時に発生するパンチスルーを模式的に表わした構成断面図である。
【図13】従来の多結晶シリコンからなるゲート電極に発生するパンチスルーの発生原因を説明する模式的な構成断面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板(ウエハ)
12 素子分離領域
13 p+ 型層
14 ゲート絶縁膜
15 ゲート電極
16 n+ 型層
17 絶縁膜
18 マスク膜
19 サイドウォール(側壁絶縁膜)
19A サイドウォール(側壁絶縁膜)
19B サイドウォール(側壁絶縁膜)
20 測定用電極
21 パンチ スルー
25 ゲート電極
25a 突き出し部
26 ダミー電極[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an insulating film evaluation method for evaluating the presence or absence of damage to an insulating film, an evaluation apparatus therefor, and a method for manufacturing the evaluation apparatus.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the demand for higher speed and higher performance in LSIs, the gate insulating film of MIS type transistors has become increasingly thinner. For this reason, in the dry etching process for patterning the gate electrode, how to suppress damage to the gate insulating film due to the dry etching is a big problem.
[0003]
An outline of a conventional method for forming a gate electrode made of polycrystalline silicon will be described below with reference to FIGS. 11 (a) and 11 (b).
[0004]
As shown in FIG. 11A, first, a
[0005]
Next, dry etching is performed on the
[0006]
An example of etching conditions is shown below.
In the gate pattern dry etching process, about 30% overetching is performed on the
[0007]
As the
[0008]
However, the conventional method for forming a gate electrode has a problem that punch-through occurs in the
[0009]
Hereinafter, the cause of punch-through will be described with reference to FIG.
[0010]
As shown in FIG. 13, normally, dry etching for the
[0011]
Specifically, the etching of the
[0012]
At this time, since the depot radical is isotropically supplied from the plasma, the
[0013]
Thereby, on the
[0014]
Incidentally, in order to evaluate the presence or absence of the punch-through 104 generated in the
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional method for evaluating a gate oxide film has a problem that the
[0016]
In view of the above-described conventional problems, an object of the present invention is to make it possible to easily and reliably evaluate damage to an insulating film over the entire surface of a semiconductor substrate in a dry etching process.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention applies a voltage so that a reverse bias is applied between an insulating film exposed by dry etching on a main surface of a semiconductor substrate having a pn junction and the semiconductor substrate. By measuring the amount of leakage current at the junction, the insulating film is evaluated for damage.
[0018]
Generally, the depth of punch-through generated in a gate oxide film on an active region which is a source or drain in a MOS transistor is several tens to several hundreds of nm.
[0019]
Therefore, as a result of various studies, the inventors of the present application formed a pn junction whose junction surface is shallower than the punch-through depth above the semiconductor substrate, and measured the leakage current between the pn junctions. It has been found that the value of the leakage current is increased by one digit or more as compared with the case where no through occurs. Furthermore, even when the pn junction surface is deeper than the punch-through, it has been found that distortion and leakage current occur in the pn junction surface.
[0020]
The present invention applies the leakage current characteristics of the pn junction obtained from this finding to the evaluation of damage to the insulating film.
[0021]
Specifically, the insulating film evaluation method according to the present invention includes a first step of forming an insulating film on a semiconductor substrate having a first semiconductor region of a first conductivity type thereon, and an electrode on the insulating film. A second step of selectively forming a pattern; and introducing a second conductivity type impurity into the semiconductor substrate using the electrode pattern as a mask to form a second conductivity type second semiconductor region on the first semiconductor region. By doing so, a third step of forming a pn junction at the interface between the first semiconductor region and the second semiconductor region, and a fourth step of forming a measurement electrode electrically insulated from the electrode pattern on the insulating film And measuring the leakage current that leaks the pn junction by applying a measurement voltage through the insulating film between the measurement electrode and the semiconductor substrate, and evaluating the damage of the insulating film or the semiconductor substrate. The process is provided.
[0022]
According to the insulating film evaluation method of the present invention, a measurement electrode that is electrically insulated from the electrode pattern is formed on the insulating film, and the insulating film is interposed between the formed measurement electrode and the semiconductor substrate. In order to measure the leakage current that leaks the pn junction by applying a measurement voltage, the state of the insulating film on the semiconductor substrate can be electrically observed without using an optical method using a microscope or the like. it can. As a result, it becomes possible to easily and reliably evaluate damage to the insulating film that is caused by the dry etching process over the entire surface of the semiconductor substrate.
[0023]
In the fifth step, the insulating film evaluation method of the present invention determines that the insulating film is defective when the value of the leakage current is larger than a predetermined value, and the insulating film is smaller than or equal to the predetermined value. Is preferably determined as non-defective.
[0024]
In the fifth step, the insulating film evaluation method of the present invention includes a first leakage current value generated at the first measurement voltage and a second measurement voltage higher than the first measurement voltage in the fifth step. When the value of the second leakage current is larger than the value of the first leakage current, the insulating film is determined to be defective, and the value of the second leakage current is If the value of the leak current is smaller than or equal to 1, it is preferable to determine that the insulating film is a non-defective product.
[0025]
In addition, in the fifth step, the insulating film evaluation method of the present invention determines that the insulating film is defective when the rate of change in leakage current increases as the measurement voltage is increased, and the rate of change in leakage current is If the measured voltage hardly changes even when the measurement voltage is increased, it is preferable to determine that the insulating film is a non-defective product.
[0026]
In the insulating film evaluation method of the present invention, the electrode pattern preferably has a planar comb shape.
[0027]
In this case, the etchant of the dry etching concentrates on the comb-shaped teeth of the electrode pattern in the insulating film, that is, the region surrounded by the protruding portion, and damage to the insulating film increases, so that the measurement sensitivity of the leakage current is increased. be able to.
[0028]
In the insulating film evaluation method of the present invention, it is preferable that the second step includes a step of forming a dummy electrode pattern on the insulating film at an interval from the electrode pattern.
[0029]
In the insulating film evaluation method of the present invention, the first step includes a step of preparing a first semiconductor substrate and a second semiconductor substrate having the same configuration as the semiconductor substrate, and the fourth step is a measurement electrode. Forming a first sidewall insulating film on the side surface of the electrode pattern in the first semiconductor substrate, and forming a first sidewall insulating film on the side surface of the electrode pattern in the second semiconductor substrate. Forming a second sidewall insulating film having a thickness different from that of the first semiconductor substrate on which the first sidewall insulating film is formed and forming a second sidewall insulating film in the fifth step. It is preferable to evaluate each of the formed second semiconductor substrates.
[0030]
In this way, it is possible to specify a damage position generated in the insulating film by the side wall insulating films having different thicknesses.
[0031]
In the insulating film evaluation method of the present invention, the insulating film is preferably a gate insulating film, and the electrode pattern is preferably a gate electrode.
[0032]
In this way, since it is possible to evaluate the presence or absence of damage caused in the gate insulating film left on the active region after the formation of the gate electrode, the etching conditions of the dry etch in the gate electrode patterning process, and the gate electrode pattern It is possible to optimize the design pattern at the time of designing.
[0033]
An insulating film evaluation apparatus according to the present invention includes a first insulating film formed on an upper surface of a semiconductor substrate having a pn junction, an electrode pattern selectively formed on the first insulating film, And a measurement electrode formed by interposing a second insulating film between the insulating film and the electrode pattern.
[0034]
According to the insulating film evaluation apparatus of the present invention, the first insulating film formed on the upper surface of the semiconductor substrate having a pn junction, the electrode pattern selectively formed on the first insulating film, and the first And the measurement electrode formed by interposing the second insulating film between the electrode pattern and the electrode pattern, the method for evaluating the insulating film of the present invention can be reliably realized. it can.
[0035]
In the insulating film evaluation apparatus of the present invention, the electrode pattern preferably has a planar comb shape.
[0036]
The insulating film evaluation apparatus of the present invention preferably further includes a dummy electrode pattern formed on the first insulating film with a space from the electrode pattern.
[0037]
In the insulating film evaluation apparatus of the present invention, it is preferable that the first insulating film is a gate insulating film and the electrode pattern is a gate electrode.
[0038]
The method for manufacturing an insulating film evaluation apparatus according to the present invention includes a first step of forming a first insulating film on an upper surface of a semiconductor substrate having a first semiconductor region of a first conductivity type on the upper portion, and a first insulation. A second step of selectively forming an electrode pattern on the film; a second conductivity type impurity is introduced into the semiconductor substrate using the electrode pattern as a mask; and a second conductivity type second electrode is formed on the first semiconductor region. Forming a pn junction at the interface between the first semiconductor region and the second semiconductor region by forming the two semiconductor regions, and forming a measurement electrode on the first insulating film with the electrode pattern And a fourth step in which a second insulating film is interposed therebetween.
[0039]
According to the method for manufacturing an insulating film evaluation apparatus of the present invention, the first insulating film is formed on the upper surface of the semiconductor substrate having the first semiconductor region of the first conductivity type on the upper portion, and the electrode pattern is selectively formed thereon. Form. Subsequently, a second conductivity type impurity is introduced into the semiconductor substrate using the electrode pattern as a mask, and a second conductivity type second semiconductor region is formed above the first semiconductor region. (2) A pn junction is formed at the interface with the semiconductor region. Furthermore, since the measurement electrode is formed on the first insulating film and with the second insulating film interposed between the electrode pattern, the insulating film evaluation apparatus of the present invention can be obtained with certainty.
[0040]
In the method for manufacturing the insulating film evaluation apparatus of the present invention, in the second step, the electrode pattern is preferably patterned into a planar comb shape.
[0041]
In the method for manufacturing an insulating film evaluation apparatus according to the present invention, it is preferable that the second step includes a step of forming a dummy electrode pattern on the insulating film at an interval from the electrode pattern.
[0042]
In the method for manufacturing an insulating film evaluation apparatus of the present invention, it is preferable that the first insulating film is a gate insulating film and the electrode pattern is a gate electrode.
[0043]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0044]
FIGS. 1A and 1B are gate insulating film evaluation apparatuses according to a first embodiment of the present invention, in which FIG. 1A shows a planar configuration and FIG. The cross-sectional structure in line -Ib is shown. Here, for the sake of convenience, an evaluation apparatus for evaluating the presence or absence of damage to the gate insulating film on one active region of a plurality of transistors formed on a semiconductor wafer is shown.
[0045]
As shown in FIGS. 1A and 1B, a semiconductor substrate (wafer) 11 made of, for example, silicon (Si) is formed on a silicon oxide (SiO 2) formed thereon. 2
[0046]
A
[0047]
p + The region on the side of the
[0048]
The side and top surfaces of the
[0049]
As described above, in the gate insulating film evaluation apparatus according to the present embodiment, the
[0050]
P + The
[0051]
In the first embodiment, the
[0052]
-Evaluation method-
Hereinafter, a method for evaluating a gate insulating film using the evaluation apparatus configured as described above will be described.
[0053]
As shown in FIG. 1B, between the
[0054]
2A and 2B show the relationship (IV characteristics) between the leakage current and the applied voltage between pn junctions measured using the gate insulating film evaluation apparatus according to the first embodiment. Here, (a) represents the case where punch through does not occur in the gate insulating film, and (b) represents the case where punch through occurs in the gate insulating film. Here, the horizontal axis represents the applied voltage, and the vertical axis represents the leakage current.
[0055]
As shown in FIG. 2A, when the punch-through 21 is not generated in the
[0056]
On the other hand, when the punch-through 21 is generated in the
[0057]
FIGS. 3A and 3B are scanning electron microscope (SEM) photographs of a gate electrode having a planar comb shape and a gate insulating film on an active region, where FIG. The state which has arisen in the film | membrane is shown, (b) has shown the state in which punch through has not arisen in the gate insulating film.
[0058]
FIG. 3C shows the IV between the pn junctions in the state where the punch-through shown in FIG. 3A occurs and the state where the punch-through shown in FIG. 3B does not occur. It represents the characteristics.
[0059]
As described above, the
[0060]
The
[0061]
Similarly, polycrystalline silicon doped with impurities is used for the
[0062]
Hereinafter, a specific evaluation method of the gate insulating film, that is, a determination method of a non-defective product and a defective product will be described with reference to the drawings.
[0063]
FIG. 4A to FIG. 4C are gate insulating film quality determination methods using the gate insulating film evaluation method according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 1 shows a first determination method for providing a reference value, (b) shows a second determination method using a difference value of leak currents with different applied voltages (measured voltages), and (c) shows an applied voltage with an increase in leak current. The 3rd determination method using the value (change rate) with respect to the increment of is shown.
[0064]
-First determination method-
First, as shown in FIG. 4A, the first determination method has a leak current value of, for example, 5.0 × 10. -Four A / cm 2 In the above case, it is determined as a defective product, and 5.0 × 10 -Four A / cm 2 If it is smaller than that, it is determined to be non-defective.
[0065]
Therefore, the determination formula of the first method can be expressed by the following formula (1).
[0066]
I leak -Α ≧ 0 (1)
However, I leak Is the value of the leakage current of the sample to be evaluated, and α is the reference value.
[0067]
-Second determination method-
Next, as shown in FIG. 4B, the second determination method is, for example, the first applied voltage V 1 The first difference value ΔI which is the difference between the leakage current of the first sample and the leakage current of the second sample at (= 1.5 V) 1 Similarly, the second applied voltage V 2 The second difference value ΔI that is the difference between the leakage current of the first sample and the leakage current of the second sample at (= 2V) 2 Is calculated. Here, the second difference value ΔI 2 Is the first difference value ΔI 1 A sample that is larger than or equal to that is determined to have a punch-through, and the sample is determined to be defective. The second applied voltage V 2 Is the first applied voltage V 1 Bigger than.
[0068]
That is, the determination formula can be expressed by the following formula (2).
[0069]
ΔI 2 − ΔI 1 ≧ 0 (2)
When the determination result by the determination formula (2) is true, the first sample is determined as a defective product. Conversely, when the determination result is false, the first sample is determined as a non-defective product.
[0070]
-Third determination method-
Next, as shown in FIG. 4C, the third determination method is, for example, the first applied voltage V 1 (= 1V) and the second applied voltage V 2 The first voltage interval ΔV between (= 1.5V) 1 Of leakage current ΔI 1 Similarly, the second applied voltage V 2 (= 1.5V) and the third applied voltage V Three The second voltage interval ΔV between (= 2V) 2 Of leakage current ΔI 2 Is calculated. However, the first applied voltage V 1 , Second applied voltage V 2 And the third applied voltage V Three Are larger in this order.
[0071]
Therefore, the determination formula can be expressed by the following formula (3).
[0072]
ΔI 2 / ΔV 2 − ΔI 1 / ΔV 1 > 0 (3)
Therefore, when the determination result by the determination formula (3) is true, the sample is determined as a defective product. Conversely, when the determination result is false, the sample is determined as a non-defective product.
[0073]
Note that the present invention can determine whether the
[0074]
(Second Embodiment)
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0075]
FIG. 5A to FIG. 5E show cross-sectional structures in the order of steps of the method for manufacturing the gate insulating film evaluation apparatus according to the second embodiment of the present invention.
[0076]
First, as shown in FIG. 5A, an
[0077]
Next, as shown in FIG. 5B, a
[0078]
Next, as shown in FIG. 5C, an insulating film made of, for example, silicon nitride is deposited on the entire surface including the
[0079]
Next, as shown in FIG. 5D, the
[0080]
Next, as shown in FIG. 5E, the n-type impurity is doped on the
[0081]
As described above, according to the second embodiment, after the dry etching process for patterning the
[0082]
Note that silicon nitride may be embedded in the punch-through 21 when the
[0083]
Where p + Although the
[0084]
(Third embodiment)
Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0085]
6A and 6B are gate insulating film evaluation apparatuses according to the third embodiment of the present invention, in which FIG. 6A shows a planar configuration, and FIG. 6B shows an SEM near the gate electrode. It is a photograph.
[0086]
The third embodiment has a configuration in which the detection sensitivity of whether or not the gate insulating film is damaged is improved as compared with the gate insulating film evaluation apparatus according to the first or second embodiment. Here, for the sake of convenience, an evaluation apparatus for evaluating the presence or absence of damage to the gate insulating film on one active region among a plurality of transistors formed on the semiconductor wafer is also shown here. In FIG. 6A, the same components as those shown in FIG. 1A are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0087]
As shown in FIG. 6A, the
[0088]
Further, by the same method as that in the first embodiment, the
[0089]
FIG. 6A shows a region surrounded by the
[0090]
FIG. 6B is an SEM photograph in which the punch-through
[0091]
As described above, when the three sides are surrounded by the
[0092]
As described above, according to the third embodiment, by making the planar shape of the
[0093]
Furthermore, since the number of occurrences of punch-through in the gate insulating film increases, the leakage current at the pn junction can be substantially increased, so that the leakage current can be easily measured.
[0094]
(Fourth embodiment)
Hereinafter, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0095]
In the fourth embodiment, a method for evaluating the correlation between the pattern rate of the gate electrode and the punch-through generated in the gate insulating film will be described. The pattern ratio of the gate electrode is a value obtained by dividing the area of the gate electrode pattern on the semiconductor chip by the area of the semiconductor chip.
[0096]
FIG. 7 shows a planar configuration of an evaluation apparatus for a gate insulating film according to the fourth embodiment of the present invention. In FIG. 7, the same components as those shown in FIG. 6A are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0097]
As shown in FIG. 7, the gate insulating film evaluation apparatus according to the fourth embodiment is spaced apart from the protruding
[0098]
Therefore, the pattern ratio of the gate electrode can be arbitrarily changed by changing the planar shape of the
[0099]
FIG. 8 shows the relationship between the pattern rate of the gate electrode and the failure rate due to punch-through generated in the gate insulating film, obtained by the gate insulating film evaluation apparatus according to the fourth embodiment.
[0100]
The reason why the occurrence frequency of defects due to punch-through changes depending on the pattern rate of the gate electrode is considered as follows.
[0101]
As described above, in dry etching of a gate electrode made of polycrystalline silicon, hydrogen bromide (HBr), chlorine (Cl 2 ) And oxygen (O 2 ) Etc. are used. At this time, the deposition radical becomes SiBr which is a reaction product of these etchants and silicon (Si). x O y (Where x and y are integers).
[0102]
By the way, when the pattern rate of the gate electrode increases, the amount of etching with respect to polycrystalline silicon decreases, and accordingly, the reaction product SiBr is reduced. x O y The production amount of is also reduced. As a result, since the etchant flux is larger than the deposit radical flux, punch-through generated in the gate insulating film increases.
[0103]
Conversely, if the pattern rate of the gate electrode becomes too small, the amount of etching with respect to polycrystalline silicon increases and a large amount of reaction products are generated. As a result, oxygen radicals (O * ) Is not supplied from the plasma, and the etchant flux is larger than the deposition radical flux, which also increases the defect rate.
[0104]
From the above, it can be seen that there is an optimum range for the pattern rate of the gate electrode that can reduce the defect rate due to punch-through of the gate insulating film.
[0105]
According to the result of this experiment, when the gate electrode pattern rate is between 20% and 40%, the defect due to punch-through of the gate insulating film is 0%, and when the gate electrode pattern rate is 50% or more, it occurs in the gate insulating film. Punch-through increases. For example, when the pattern rate is 90%, the defect rate is about 80%.
[0106]
That is, it can be seen that if the gate electrode pattern ratio is about 20% to 40% during gate pattern design, defects due to punch-through of the gate insulating film can be suppressed.
[0107]
Thus, according to the gate insulating film evaluation apparatus according to the fourth embodiment, the correlation between the pattern rate of the gate electrode and the punch-through of the gate insulating film can be obtained, and this correlation is fed back to the design rule. Therefore, by determining the pattern rate of the gate electrode at the time of design, it becomes possible to prevent the occurrence of defects due to punch-through of the gate insulating film.
[0108]
(Fifth embodiment)
Hereinafter, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0109]
In the fifth embodiment, a method for evaluating a position where punch-through occurs in a gate insulating film will be described. Specifically, a first evaluation device and a second evaluation device having different sidewall thicknesses are manufactured, and a position where punch-through has occurred due to a difference in leak current value between the two devices is evaluated.
[0110]
Here, the second evaluation apparatus is set so that the film thickness of the sidewall in the substrate surface direction is larger than that of the first evaluation apparatus.
[0111]
-Manufacturing method of first evaluation device-
FIG. 9A to FIG. 9E show cross-sectional structures in the order of steps of the method for manufacturing the first evaluation apparatus for a gate insulating film according to the fifth embodiment of the present invention.
[0112]
First, an element isolation region (not shown) is selectively formed on an upper portion of a
[0113]
Next, as shown in FIG. 9B, a
[0114]
Next, as shown in FIG. 9C, an insulating film made of, for example, silicon nitride is deposited on the entire surface including the
[0115]
Next, as shown in FIG. 9D, by using the
[0116]
Next, as shown in FIG. 9 (e), an n-type impurity is doped on the
[0117]
-Manufacturing method of second evaluation device-
FIG. 10A to FIG. 10E show cross-sectional structures in the order of steps of the method for manufacturing the second evaluation apparatus for a gate insulating film according to the fifth embodiment of the present invention.
[0118]
First, similarly to the first evaluation apparatus, an element isolation region (not shown) is formed on the upper part of the
[0119]
Next, as shown in FIG. 10B, a
[0120]
Next, as shown in FIG. 10C, an insulating film made of, for example, silicon nitride is deposited on the entire surface including the
[0121]
Next, as shown in FIG. 10D, n-type impurity ions are ion-implanted into the
[0122]
Next, as shown in FIG. 10E, the n-type impurity is doped on the
[0123]
-Punch-through position evaluation method-
Hereinafter, punch-through is performed using a first evaluation device and a second evaluation device each having a
[0124]
First, as in the first embodiment, a measurement voltage is applied to the first evaluation apparatus so that a reverse bias is applied to the pn junction between the
[0125]
On the other hand, in the case of the second evaluation apparatus, even when a measurement voltage is applied between the
[0126]
From the measurement result of the pn junction, the distance d from the side surface of the
[0127]
As described above, according to the fifth embodiment, the leakage current of the pn junction is measured by using a plurality of evaluation apparatuses in which the thickness (sidewall length) of the
[0128]
As described above, since the position of the punch-through 21 generated in the
[0129]
In each of the first to fifth embodiments, the conductivity type of the
[0130]
In each of the first to fifth embodiments, the evaluation target of the insulating film is the gate insulating film. However, the present invention is not limited to this, and other than the gate insulating film, a semiconductor formed on the insulating film, an insulating film When a member made of a body or a conductor is patterned by dry etching using plasma, there is a pn junction below the insulating film, and the insulating film is used as an etching stop layer. It is valid.
[0131]
Further, the dry etching method used for patterning the
[0132]
【The invention's effect】
According to the insulating film evaluation method, the evaluation apparatus, and the manufacturing method of the evaluation apparatus according to the present invention, the state of the insulating film on the semiconductor substrate can be electrically observed without relying on visual observation. It becomes possible to easily and reliably evaluate damage to the insulating film caused by the process over the entire surface of the semiconductor substrate.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B show a gate insulating film evaluation apparatus according to a first embodiment of the present invention, FIG. 1A is a plan view, and FIG. It is sectional drawing in the Ib line.
FIGS. 2A and 2B are relationships (IV characteristics) between a leakage current and an applied voltage between pn junctions measured using the gate insulating film evaluation apparatus according to the first embodiment of the present invention; (A) shows a case where punch through does not occur in the gate insulating film, and (b) shows a case where punch through occurs in the gate insulating film.
FIGS. 3A and 3B are scanning electron microscope (SEM) photographs of a gate electrode having a planar comb shape and a gate insulating film on an active layer, in which FIG. The state which has arisen in the film | membrane is shown, (b) has shown the state in which punch through has not arisen in the gate insulating film. (C) is a graph showing IV characteristics between pn junctions in the state where punch-through shown in (a) occurs and the state where punch-through shown in (b) does not occur.
FIGS. 4A to 4C show a method for determining the quality of a gate insulating film using the gate insulating film evaluation method according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 6 is a graph showing a first determination method for providing a value, (b) is a graph showing a second determination method using a difference value of leakage currents with different applied voltages, and (c) is an application of an increase in leakage current. It is a graph which shows the 3rd determination method using the value of ratio with respect to the increment of a voltage.
FIGS. 5A to 5E are cross-sectional views in order of steps showing a method for manufacturing a gate insulating film evaluation apparatus according to a second embodiment of the present invention;
6A and 6B show a gate insulating film evaluation apparatus according to a third embodiment of the present invention, FIG. 6A is a plan view, and FIG. 6B is an SEM photograph in the vicinity of the gate electrode; It is.
FIG. 7 is a plan view showing an evaluation apparatus for a gate insulating film according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a graph showing the relationship between the gate electrode pattern rate and the defect rate due to punch-through generated in the gate insulating film, obtained by the gate insulating film evaluation apparatus according to the fourth embodiment of the present invention;
FIGS. 9A to 9E are structural cross-sectional views in order of steps showing a method for manufacturing a first evaluation apparatus for a gate insulating film according to a fifth embodiment of the present invention;
FIGS. 10A to 10E are structural cross-sectional views in order of steps showing a method for manufacturing a second evaluation apparatus for a gate insulating film according to a fifth embodiment of the present invention;
FIG. 11 is a structural cross-sectional view in order of steps showing a conventional method for forming a gate electrode made of polycrystalline silicon.
FIG. 12 is a structural cross-sectional view schematically showing punch-through that occurs when forming a conventional gate electrode made of polycrystalline silicon.
FIG. 13 is a schematic cross-sectional view illustrating the cause of punch-through occurring in a conventional gate electrode made of polycrystalline silicon.
[Explanation of symbols]
11 Semiconductor substrate (wafer)
12 Device isolation region
13 p + Mold layer
14 Gate insulation film
15 Gate electrode
16 n + Mold layer
17 Insulating film
18 Mask film
19 Side wall (side wall insulating film)
19A Side wall (side wall insulating film)
19B Side wall (side wall insulating film)
20 Electrode for measurement
21 punch through
25 Gate electrode
25a Protruding part
26 Dummy electrode
Claims (16)
上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板の上にゲート絶縁膜を形成する第1の工程と、
ドライエッチングにより前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を選択的に形成し、該ゲート電極の側面及び上面に絶縁膜を形成する第2の工程と、
前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純物を前記半導体基板に導入して、前記第1半導体領域の上部に第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面にpn接合を形成する第3の工程と、
前記ゲート絶縁膜の上に前記ゲート電極及び前記絶縁膜を覆うように測定用電極を形成する第4の工程と、
前記測定用電極と前記半導体基板との間に前記ゲート絶縁膜を介して測定電圧を印加し、前記pn接合をリークするリーク電流を測定することにより、前記ドライエッチングにおける前記ゲート絶縁膜の破れ孔を評価する第5の工程とを備えていることを特徴とする絶縁膜の評価方法。 An insulating film evaluation method for evaluating the presence or absence of a torn hole generated in a gate insulating film,
A first step of forming a gate insulating film on a semiconductor substrate having a first semiconductor region of a first conductivity type thereon;
A second step of selectively forming a gate electrode on the gate insulating film by dry etching and forming an insulating film on a side surface and an upper surface of the gate electrode ;
By introducing a second conductivity type impurity into the semiconductor substrate using the gate electrode as a mask and forming a second conductivity type second semiconductor region on the first semiconductor region, the first semiconductor region and A third step of forming a pn junction at the interface with the second semiconductor region;
A fourth step of forming a measurement electrode on the gate insulating film so as to cover the gate electrode and the insulating film ;
A measurement voltage is applied between the measurement electrode and the semiconductor substrate via the gate insulating film, and a leakage current that leaks through the pn junction is measured, whereby a tear hole in the gate insulating film in the dry etching is obtained. And a fifth step of evaluating the insulating film.
前記第4の工程は、前記測定用電極を形成するよりも前に、前記第1の半導体基板におけるゲート電極の側面上に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の半導体基板におけるゲート電極の側面上に前記第1の側壁絶縁膜と厚さが異なる第2の側壁絶縁膜を形成する工程とを含み、
前記第5の工程において、前記第1の側壁絶縁膜が形成された第1の半導体基板と、前記第2の側壁絶縁膜が形成された第2の半導体基板とをそれぞれ評価することを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の絶縁膜の形成方法。The first step includes a step of preparing a first semiconductor substrate and a second semiconductor substrate having the same configuration as the semiconductor substrate,
The fourth step includes a step of forming a first sidewall insulating film on the side surface of the gate electrode in the first semiconductor substrate before forming the measurement electrode;
Forming a second sidewall insulating film having a thickness different from that of the first sidewall insulating film on a side surface of the gate electrode in the second semiconductor substrate,
In the fifth step, the first semiconductor substrate on which the first sidewall insulating film is formed and the second semiconductor substrate on which the second sidewall insulating film is formed are evaluated, respectively. The method for forming an insulating film according to any one of claims 1 to 5.
上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板の上面に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上に選択的に形成されたゲート電極と、
前記第1半導体領域における前記ゲート電極の側方の領域に該第1半導体領域よりも浅い接合面を持つ第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面に形成されたpn接合と、
前記ゲート電極の側面及び上面に形成された絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上で且つ前記ゲート電極及び前記絶縁膜を覆うように形成された測定用電極とを備えていることを特徴とする絶縁膜の評価装置。 An insulating film evaluation apparatus for evaluating the presence or absence of a broken hole in a gate insulating film,
A gate insulating film formed on an upper surface of a semiconductor substrate having a first semiconductor region of a first conductivity type on the upper portion;
A gate electrode selectively formed on the gate insulating film;
Forming a second conductive type second semiconductor region having a junction surface shallower than the first semiconductor region in a region lateral to the gate electrode in the first semiconductor region; A pn junction formed at an interface with two semiconductor regions;
An insulating film formed on a side surface and an upper surface of the gate electrode;
An insulating film evaluation apparatus comprising: a measuring electrode formed on the gate insulating film so as to cover the gate electrode and the insulating film .
上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体基板の上面にゲート絶縁膜を形成する第1の工程と、
ドライエッチングにより前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を選択的に形成し、該ゲート電極の側面及び上面に絶縁膜を形成する第2の工程と、
前記ゲート電極をマスクとして第2導電型の不純物を前記半導体基板に導入して、前記第1半導体領域の上部に第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面にpn接合を形成する第3の工程と、
前記ゲート絶縁膜の上に、前記ゲート電極及び前記絶縁膜を覆うように測定用電極を形成する第4の工程とを備えていることを特徴とする絶縁膜の評価装置の製造方法。 A method of manufacturing an insulating film evaluation apparatus for evaluating the presence or absence of a broken hole in a gate insulating film,
A first step of forming a gate insulating film on an upper surface of a semiconductor substrate having a first semiconductor region of a first conductivity type on the upper portion;
A second step of selectively forming a gate electrode on the gate insulating film by dry etching and forming an insulating film on a side surface and an upper surface of the gate electrode ;
By introducing a second conductivity type impurity into the semiconductor substrate using the gate electrode as a mask and forming a second conductivity type second semiconductor region on the first semiconductor region, the first semiconductor region and A third step of forming a pn junction at the interface with the second semiconductor region;
On the gate insulating film, a manufacturing method of the evaluation device of the insulating film, characterized in that it comprises a fourth step that form a measuring electrode so as to cover the gate electrode and the insulating film.
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