JP3719639B2 - 無線通信用アダプタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、付属の無線電話機の動作状態を常に把握できるようにした無線通信用アダプタ及び遠隔監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機との送受信では、会社内のボタン電話機から携帯電話機に向けて直接接続するより、その間に携帯電話機を介在させた方が通話料金が安くなるので、携帯電話機を介在させて送受話する無線通信用アダプタが広く普及している。出願人は、この無線通信用アダプタを開発した企業であり、特許を取得するとともに、無線通信用アダプタの先発企業としてユーザ間に広く認知されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この無線通信用アダプタは、通信料金を低減する上ではきわめて有効であるが、本装置の完成度やユーザにとっての利便性をより高めるには更に下記のような課題があった。
【0004】
すなわち、無線通信用アダプタは、本アダプタに取り付けた携帯電話機を介在させて送受話するが、突然、あるときから通話状態が悪くなることがあった。このような事態の発生原因としては、第一には、本アダプタ周りの電波環境が変わったことであり、例えば、隣接して大きなビルが建設されると通話状態が一気に劣化することがあった。このような場合には、トラブルの原因を迅速に把握してビルの屋上などに強化用アンテナを設置して対処する必要がある。
【0005】
また、上記のような劇的な環境変化がなくても、例えば、携帯電話機のバッテリーが消耗して充電回路の動作に関わらず電源電圧が所定値を維持できず、そのために通話状態が劣化することもあった。かかるトラブルの場合にも、ユーザ側ではその原因が分からないので、トラブルの原因をいち早く把握して迅速に対処できるシステムが望まれるところである。
【0006】
更にまた、無線通信用アダプタを経由した通信によって発生した費用に関し、例えば1ヶ月ごとの積算通話料金を知ることができれば、ユーザ側では、この無線通信アダプタによって幾らの費用節減できたか把握することができ極めて有効である。
【0007】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであって、無線通信アダプタによる通信の品質を常に監視して、トラブル発生時にはその原因も含めてメンテナンスセンタにおいて迅速に把握できる遠隔監視システムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、n個の有線通信回線と、これに対応するn個の内部一般電話機とが、初期状態では非接続状態のn個の切替接点を介して接続されると共に、前記n個の有線通信回線には、有線通信回線からの呼出し音を検出するリング検出部と、有線通信回線の通話電流を検出するループ検出部とが、それぞれ設けられて構成され、前記n個の有線通信回線の何れかから呼出しがあると、呼出し音を検出した前記リング検出部の出力に基づいて、対応する前記切替接点を非接続状態から接続状態に変化させて、呼出し元の有線通信回線と、これに対応する前記内部一般電話機とを接続状態にする第1手段と、前記n個の内部一般電話機の何れかから発信動作があると、本アダプタに取り付けられた付属無線電話機を介在させて発信先の外部の無線電話機を呼出すか、或いは、対応する有線通信回線を通して発信先の外部の一般電話機を呼出して、何れかの外部の電話機との間を接続状態にする第2手段と、前記付属無線電話機が呼出しを受けると、前記ループ検出部の出力に基づいて前記n個の内部一般電話機のうち使用可能な一般電話機を検出し、検出した前記内部一般電話機と、発信元の外部の無線電話機とを、前記付属無線電話機を介在させて接続状態にする第3手段と、転送モードに設定されている場合には、前記呼出し音を検出した前記リング検出部の出力に応答して、前記付属無線電話機を介在させて外部の無線電話機を呼出して接続状態にする第4手段と、前記付属無線電話機の動作状態を監視する監視手段と、を備えている。
【0009】
請求項1に記載の発明は、前記付属無線電話機を充電する充電部を更に備えて構成され、前記充電部には、通話動作中は前記付属無線電話機への充電動作を停止する出力短絡部が設けられているのも好適である。また、本発明に係る無線通信アダプタと、メンテナンスセンタとを通信回線を通して接続すると遠隔監視システムを構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて、この発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である遠隔監視システムのブロック図を図示したものである。図示の通り、この遠隔監視システムは、メンテナンスセンタCENと無線通信用アダプタADAとが、一般公衆回線網REG及び移動体通信網MOBを通して接続されて構成されている。メンテナンスセンタCENには、汎用のパソコン1が配置され、モデム2を通して一般公衆回線REGに接続されている。
【0011】
無線通信用アダプタADAには、汎用の携帯電話機3が取り付けられ、また、PBX主装置4などを経由してボタン電話機5(5-1,5-2)が接続されている。そして、通常の送受話は、ボタン電話機5⇔携帯電話機3⇔移動体通信網MOB⇔出先の携帯電話機か、或いは、ボタン電話機5⇔一般公衆回線網REG⇔相手の会社のボタン電話機で行われる。すなわち、「090」などから始まる携帯電話機固有の電話番号をボタン電話機5で入力した場合には、無線通信用アダプタADAが自動的に携帯電話機3を選択して、例えば、出先の社員の携帯電話機に向けて発信させる。同様に、出先の社員の携帯電話機から電話がかかってきた場合にも、携帯電話機3を経由して、ボタン電話機5に接続される。
【0012】
一方、ボタン電話機5で「06」などから始まる通常の電話番号を入力した場合には、無線通信用アダプタADAは、一般公衆回線網REGを選択して、通常の手順にしたがって相手の会社のボタン電話機に向けて発信させる。同様に、一般公衆回線網REGを経由して電話がかかってきた場合には、携帯電話機3を経由することなく、ボタン電話機5に直接接続される。
【0013】
但し、無線通信アダプタADAが転送モードに設定されていると、一般公衆回線網REGを経由して電話がかかってきた場合、携帯電話機3を経由して出先の携帯電話機に向けて発信する。この無線通信用アダプタADAは、このような転送モードでも動作するので、会社にかかってきた電話を出先の携帯電話機で受けることができ、個人企業などにとってきわめて有効である。
【0014】
本システムの大きな特徴は、無線通信用アダプタADAが、上記の動作を実現すると共に、携帯電話機3の動作状態を常に監視して点にある。監視項目としては特に限定されないが、例えば、携帯電話機の故障の有無、携帯電話機の受信レベル情報、通信先が圏外か否かの圏外表示情報、携帯電話機のバッテリの電圧低下警報情報、登録外の携帯電話機を接続しているか否かの情報、累積通話時間、累積通話料金などである。
【0015】
これらの監視項目のうち、携帯電話機の故障の有無、受信レベル情報、バッテリの電圧低下警報情報、通信先が圏外か否かの情報については、通常、下り情報として携帯電話機3から出力されるので、無線通信アダプタADAは、この下り情報を読むことによって上記の監視を行うことができる。また、累積通話時間、累積通話料金などについても、携帯電話機3からは、少なくとも一回ごとの通話時間や通話料金が下り情報として得られるので、その情報を無線通信アダプタADAにおいて累積すれば良いことになる。
【0016】
一方、登録外の携帯電話機とは、ユーザが勝手に携帯電話機3を取り替えたような場合に生じるが、電話番号が違うことによって無線通信アダプタADAの側で認識することができる。なお、実施例に示す無線通信アダプタADAは、充電回路を具備しており、携帯電話機3の非通話時に充電動作を行っているが、携帯電話機3からの下り情報(電池電圧低下警報情報)によってバッテリの寿命を知ることができる。
【0017】
このようにして常時の監視により得られた情報は、逐次、無線通信アダプタADAにおいて必要な演算処理がされた後、蓄積データとして記憶される。蓄積データとしては、特に限定されないが、▲1▼携帯電話通話時間の累計、▲2▼携帯電話通話料金の累計、▲3▼携帯電話節約料金の累計、▲4▼電池電圧低下の警報受信回数、▲5▼圏外表示受信である旨の情報受信回数、▲6▼設定値以下の受信感度レベルであったことの検出回数、▲7▼受信レベルの平均値などである。
【0018】
そして、初期設定時に設定された発報条件にしたがい、発報条件を満たす場合には、無線通信アダプタADAが一般公衆回線REGを通してメンテセンタCENを呼び出し異常内容を報知するようになっている。また、メンテナンス契約などによって常時管理が決まっているようなユーザに対しては、メンテナンスセンタCENから一定期間ごとに無線通信アダプタADAを呼び出し、必要な情報を吸い上げるようにしている。そして、異常が発見された場合には、異常内容に応じた適切な対応を迅速に行うことになる。
【0019】
図2は、本実施例にかかる無線通信アダプタADAの概略ブロック図であり、図3は、図2をやや詳細に図示した詳細ブロック図である。
図3に示すように、本アダプタADAには、PBX主装置4を経由してボタン電話機5-1,5-2に接続される内線接続端子JK1,JK2と、一般公衆回線REGに接続される外線接続端子JK3,JK4と、携帯電話機3に接続される携帯端子CN1と、表示ボードDISPに必要なデータを出力するデータ出力端子CN2と、パソコンからプログラムをダウンロードする場合などに使用される直列データ端子CN5とが設けられている。
【0020】
表示ボードDISPは、例えば、10桁の数字を表示する7セグメントのLED(10個)と、複数個の発光ダイオード(N個)とで構成されている。N個の発光ダイオードは、そのいずれが点灯しているかによって、無線通信アダプタADAの動作モードが分かるようになっており、具体的には、▲1▼着信転送モードになっているか、▲2▼通常動作モードであるか、▲3▼試験モードであるか、▲4▼工事設定モードであるか、▲5▼メンテナンス通信中であるかなどが分かるようになっている。
【0021】
また、N個の発光ダイオードの点灯箇所によっては、7セグメントLEDによって示される数字の意味を表している。例えば、7セグメントLEDの表示内容が▲1▼携帯電話節約料金の累計か、▲2▼電話番号か、▲3▼設定されたパラメータか、▲4▼携帯電話機の受信感度か、▲5▼エラー種別かなどが把握できるようになっている。
【0022】
また、本実施例の無線通信アダプタADAは、図2に示すように、中央制御部20と、内線アナログ通話制御部21と、網制御部22-1、22-2と、擬似回線部23-1,23-2と、FSK信号送受信部24と、信号レベルシフト部26と、デジタル音声処理部27と、携帯電話機3を充電する充電部28と、電源回路部29とで構成されている。
【0023】
図3に示すように、中央制御部20は、1チップマイコンU17と、書き換え可能なメモリであるEEPROM(U16) と、マイコンU17をリセットするための電源リセット部U18などで構成され、ワンチップマイコンU17は、メモリU16に記憶されているプログラムにしたがって装置各部の動作を制御している。
【0024】
内線アナログ通話路制御部21は、図3の中央上部に図示されており、トーンデコーダーU5,U6と、アナログスイッチU8,U9などからなり、ボタン電話機5の発信するDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号を認識したり、ワンチップマイコンU17の出力する400Hzのパルス波を、ローパスフィルタ部U24Aで整形した後、ボタン電話機5に供給している。
【0025】
図4は、図3の左上部に図示される疑似回線回路部23-1の一例を、より詳細に図示したものである。なお、同一構成の回路23-2がもう一つ存在するが、説明の便宜上、内線接続端子JK1に接続される部分23-1のみ説明する。
図3や図4に示すように、擬似回線制御部23-1は、フォトカプラPH1と、3つのリレーRY1,RY2,RY3と、各リレーRY3〜RY1の動作を制御するドライバーU7B,U7C,U7Dと、ハイブリッド回路HYとを中心に構成されている。ハイブリッド回路HYは、送話音と受話音を伝送する回路であり、この実施例では、3つのアンプU1,U2A,U2Bで構成されている。
【0026】
図4に示すように、リレーRY3は、ドライバーU7Bの出力レベルに応じて接点を切り替えるようになっており、ボタン電話機5-1からの出力(JK1)を、一般有線回線JK3の側(LA1,LA2)に伝えるか、リレーRY2の側に伝えるかを切り替えている。リレーRY2は、直流電圧の極性(±)を切り替えるためのリレーであり、ボタン電話機5-1から携帯電話機3を通して発信した場合、相手の携帯電話機がOFFフック状態となると、それに呼応してボタン電話機5-1(実際にはPBX主装置4)に供給する直流電圧の極性を切り換えるようにしている。なお、出先の携帯電話機がOFFフック状態になったことは、携帯電話機3に送られてくる課金信号などによって知ることができ、PBX主装置4に供給する電圧の極性を切り換えることによって、PBX主装置4では課金演算を開始することが可能となる。
【0027】
リレーRY1は、75VACの電話呼び出し音(リンギング音)をボタン電話機5-1に供給するか、ボタン電話機5-1と携帯電話機3の音声回路を接続するかを切り替えるリレーである。そして、これら3つのリレーRY3,RY2,RY1は、全て1チップマイコンU17に制御されて動作するドライバーU7B,U7C,U7Dによって接点が上下に切り換わるようになっている。
【0028】
また、リレーRY2とリレーRY1の間には、抵抗R5→トランジスタQ1→フォトカプラPH1→ダイオードDの直列回路が設けられている。そして、フォトカプラPH1のフォトトランジスタの出力は1チップマイコンU17に供給されている。したがって、リレーRY3の接点が下側に位置する状態において、ボタン電話機5-1がOFFフック状態になると、1チップマイコンU17は、フォトカプラPH1の発光ダイオードの点灯によりOFFフック状態への移行を認識することができる。また、ボタン電話機5-1がダイヤルパルスを送出すると、フォトカプラPH1の発光ダイオードの点滅により、1チップマイコンU17は、ダイヤルパルスを認識することができる。
【0029】
図5は、図3の左中央部に図示された網制御部22-1の一例を、より詳細に図示したものである。図5に示すように、網制御部22-1は、通話電流を検出するループ検出部PH3,PH4と、一般公衆回線REGからの呼び出し音を検出するリング検出部PH9と、ダイアルパルス(DP)かプッシュボタン(PB)信号を発生するダイヤラーU26と、ダイヤラーU26からのプッシュボタン(PB)信号の増幅部U28と、トーン(PB)音かパルス(DP)音であるかに応じてトランスTF1かフォトカプラPH5を介して一般公衆回線REGにダイヤル音を伝える伝達部30と、音声増幅部U30A,U30Bとで構成されている。なお、網制御網22-2についても網制御部22-1と同一の構成を採っている。
【0030】
図5の左側には、一般有線回線REGへの接続端子JK3の付近の回路構成が図示されている(なお、接続端子JK4の付近の回路構成も同一である)。図5に示す端子LA1,LA2は、図4に示す端子LA1,LA2と同一であり、ボタン電話機5-1と一般有線回線REGとを接続する機能を果たしている。なお、端子LA1は、一般有線回線REGに直結されるが、端子LA2は、フォトカプラPH3,PH4を通して一般有線回線REGに接続されている。フォトカプラPH3,PH4は、1チップマイコンU17と共にループディテクタを構成しており、フォトカプラPH3,PH4のフォトトランジスタ出力は、1チップマイコンU17に接続されている。
【0031】
したがって、リレーRY3が上側接点に接続されている図4の状態で(フォトカプラPH5のフォトトランジスタはOFF)、ボタン電話機5-1が持ち上げられてOFFフック状態に遷移すると、一般有線回線REGからの直流電圧に基づいてフォトカプラPH3,PH4の発光ダイオードが点灯してフォトトランジスタがON動作する。そのため、1チップマイコンU17はボタン電話機5-1のOFFフック状態への移行を知ることができる。
【0032】
一般公衆回線REGには、またリングディテクタ31が接続されている(図5の中央部)。リングディテクタ31は、全波整流回路SEC1とフォトカプラPH9を中心に構成され、全波整流回路SEC1の直流出力端子(+、−)には、フォトカプラPH9(発光ダイオード)とツェナーダイオードZD1とが直列接続されている。なお、フォトカプラPH9の発光ダイオードには、バリスタSV7が並列に接続されている。一方、全波整流回路SEC1の交流入力端子(〜)は、抵抗R79とコンデンサC66の直列回路を通して一般公衆回線REGに接続されている。リングディテクタ31は上記の通りに構成されているので、一般公衆回線REGから呼び出し音(リンギング音)が送られてきた場合、フォトカプラPH9の発光ダイオードが点滅することになり、このことによって、1チップマイコンU17は、ボタン電話機5が呼ばれていることを認識することになる。
【0033】
フォトカプラPH5とトランスTF1は、ダイヤラーU26の出力するダイヤルパルスやプッシュボタン信号を一般公衆回線REGに伝える伝達部30を構成している。この伝達部30において、ダイヤルパルスは、フォトカプラPH5を通して一般有線回線REGに伝達され、プッシュボタン信号は、トランスTF1を通して一般有線回線REGに伝達される。一般有線回線REGに送出されるダイヤルパルスは、具体的には、フォトカプラPH5のフォトトランジスタのON/OFF動作によって生成実現される。なお、一般公衆回線REGからは、リンギング音などの交流信号(75VAC)も供給されるので、伝達部30と一般有線回線REGの間には全波整流回路SEC2が設けられている。
【0034】
FSK信号送受信部24は、図3に示すように、1チップマイコンU17からのデジタルデータをFSK信号に変換する一方、FSK信号をデジタルデータに変換するFSKモデムU19と、接続切換用のアナログスイッチU32とで構成されている。また、デジタル音声処理部27は、AD部とDA部を内蔵する信号変換部(シングルレイルコーデック)U12,U13と、デジタルシグナルプロッセサ(エコーキャンセラ)U14と、接続切換用のアナログスイッチU15とで構成されている。
【0035】
デジタル音声処理部27は、自分の発した声がエコー音として戻ってくるのを防止するエコーキャンセラーを実現しており、携帯電話機3からの声は、先ず信号変換部U12においてデジタル信号に変換され、その後シグナルプロセッサU14で処理された後、再度、信号変換部U13においてアナログ信号に変換されて、ボタン電話機5に伝えられる。同様に、ボタン電話機5からの声は、信号変換部U13においてデジタル信号に変換され、その後シグナルプロセッサU14で処理された後、再度、信号変換部U12においてアナログ信号に変換されて、携帯電話機3に伝えられる。
【0036】
例えば、携帯電話機3を通して、ボタン電話機5-1と出先の携帯電話機とが会話する場合を例にとると、ボタン電話機5-1からの声は、ハイブリッド回路のアンプU2B,U2Aを通過する過程で、携帯電話機3からの送話声と混じってしまうことになる。そこで、携帯電話機3からの送話を、ハイブリッド回路のアンプU1を通してボタン電話機5-1に伝える前に、シグナルプロセッサU14にデジタルデータとして蓄積しておき、ボタン電話機5-1からの送話を携帯電話機3に伝える際に、蓄積されている前記のデジタルデータを減算して、携帯電話機3に対してボタン電話機5-1からの送話のみを伝えるのである。なお、シグナルプロセッサU14のデータ入力部SIN,RINには、リレーが設けれられており、駆動部U7A,U31Gによって一方のデータしか入力されないように制御されている。
【0037】
レベルシフト回路26は、図3に示すアンプU11,U10B,U10Aからなり、無線通信アダプタADA内部のアナログ信号のレベルと、携帯電話機3のアナログ信号のレベルとを一致させている。充電制御回路28は、通話中の充電動作を停止してノイズの混入を防止する回路であり、図3や図6に示すように、脈流電圧を受けて直流の充電電圧に整形する安定化電源U37と、ON動作によって安定化電源U37の出力電圧を短絡させるフォトカプラPH11と、フォトカプラPH11をON/OFF動作させるドライバーU31Aとで構成されている。
【0038】
電源回路部29は、交流100vを受けて、直流5v、直流±6v、直流48v、及び交流75vに変換する回路である。交流75vは、ボタン電話機を呼び出すリンギング音として使用され、直流48vは、OFFフック時にボタン電話機に供給される直流電圧である。
【0039】
図6は、携帯電話機に対する充電回路28を図示したものである。図6に示す充電回路28は、全波整流回路SEC8と、安定化電源部U37と、出力短絡部33とで構成されている。出力短絡部33は、フォトカプラPH11とドライバーU31Aとで構成されており、フォトカプラPH11をON動作させることによって安定化電源部U37の出力を短絡させている。このような動作をさせるのは、通話動作中に携帯電話機3への充電動作を持続すると、送受話音に充電に伴うノイズ音が重畳されてしまうので、そのようなノイズの重畳を防止するためである。
【0040】
続いて、以上の構成からなる無線通信アダプタの動作内容を説明する。
[初期設定の動作]
本アダプタADAの初期設定(各種パラメータの設定)を行う場合には、内線接続端子JK1,JK2に接続したボタン電話機5を用いるか、データ出力端子CN5に接続したパソコンPCを用いるか、或いは、メンテナンスセンタから一般有線回線REGを経由して行うようにしている。このように、本アダプタADAでは、各種の方法によって初期設定が可能であるが、通常は、プッシュボタン信号を送出可能なボタン電話機5を使用している。
【0041】
ボタン電話機5を使用する場合には、プッシュボタン信号によってコマンドとデータとを順次送出することにより、無線通信アダプタADAの各種パラメータを設定していく。設定項目としては、特に限定されないが、例えば、▲1▼着信転送サービスを実現するか否か、▲2▼着信転送サービス可能に設定した場合には転送先電話番号、▲3▼携帯電話機3から得られる受信感度レベルが幾らを下回ると発報するかの受信感度警報レベル、▲4▼携帯電話機3から得られる電池電圧低下の警報に基づいて発報するか否か、▲5▼携帯電話機3から得られる圏外表示情報に基づいて発報するか否か、▲6▼携帯電話機3から得られる装置故障情報に基づいて発報するか否か、▲7▼登録外の携帯電話機が接続されていることを認識した場合に発報するか否か、についてボタン電話機5から設定してゆく。
【0042】
また、パソコンPCを使用する場合には、上記の初期設定に先立って、プログラム自体を書き込むこともできるようになっている。すなわち、本アダプタADAでは、メモリU16としてEEPROMを使用しているので、メモリの元の内容を消去して新たなプログラムを書き込むことができる。したがって、時代の推移やユーザの要望に迅速に対応することが可能となる。
【0043】
[ボタン電話機から出先携帯電話機への発信]
続いて、図4を参照しつつボタン電話機5-1から出先携帯電話機への発信動作を説明する。初期状態において、リレーRY3は下側の接点に接続され、リレーRY2とリレーRY1は上側の接点に接続されている。このような状態において、ボタン電話機5-1を持ち上げると(つまり、ONフック状態からOFFフック状態へ移行すると)、抵抗R5→トランジスタQ1→フォトカプラPH1の発光ダイオード→ダイオードD1→リレーRY2→リレーRY3の経路で直流電流が流れる。すると、発光ダイオードの点灯によってフォトトランジスタがON動作するので、1チップマイコンU17は、ボタン電話機5-1のOFFフック状態を知ることができる。
【0044】
次に、1チップマイコンU17は、400Hzのダイヤルトーンを発生するが、このダイヤルトーンは、ローパスフィルタU24A→アナログスイッチU8→アンプU1→リレーRY1→リレーRY2→リレーRY3を経てボタン電話機5-1に伝えられる(図3、図4参照)。
この動作によって、ボタン電話機5-1では、「ツー」という音を聞くことができるので、ボタン電話機5-1では、次に相手先の電話番号を入力することになる。電話番号は、プッシュボタン信号かダイヤルパルスで現れるが、プッシュボタン信号は、アンプU2B→アンプU2A→アナログスイッチU9を経てトーンデコーダU5に伝えられる。そして、トーンデコーダU5は、プッシュボタン信号をデコードして、これに対応する電話番号データを出力して1チップマイコンU17に伝える(図3参照)。
【0045】
一方、ボタン電話機5-1からダイヤルパルスが出力された場合は、そのパルスに対応して、図4に示す抵抗R5→トランジスタQ1→フォトカプラPH1の発光ダイオード→ダイオードD1→リレーRY2→リレーRY3→ボタン電話機5-1の直列回路が開閉されるので、発光ダイオードはダイヤルパルスに対応して点滅する。すると、発光ダイオードの点滅に対応してフォトトランジスタがON/OFF動作するので、フォトトランジスタの出力を受ける1チップマイコンU17では、ダイヤルパルスを認識することができる。
【0046】
以上の通り、ボタン電話機5-1からの出力がプッシュボタン信号であっても、またダイヤルパルスであっても、1チップマイコンU17は、ボタン電話機5-1が発信しようする電話番号を知ることができるのでこれを一時記憶する。そして、発信先が携帯電話機の場合には、先に記憶しておいた電話番号を携帯電話機3に送出して、その電話番号に向けた発信動作を行わせる。その後、出先の携帯電話機と回線が確立されたら、ボタン電話機5-1からの声は、アンプU2B→アンプU2A→アナログスイッチU15→信号変換部U13→シグナルプロセッサU14→信号変換部U12→アンプU11を経て携帯電話機3のTX端子に加わり、出先の携帯電話機に伝えられる(図3参照)。
【0047】
一方、出先の携帯電話機からの声は、携帯電話機3のRX端子→アンプU10A→アンプU10B→信号変換部U12→シグナルプロセッサU14→信号変換部U13→アナログスイッチU15→アンプU1→リレーRY1→リレーRY2→リレーRY3を経てボタン電話機5-1に伝えられる。
【0048】
その後、ボタン電話機5-1がONフック状態になれば、それまで発光ダイオードに流れていた通話電流が遮断されることになるので、1チップマイコンU17はONフック状態を認識することができ、出先の携帯電話機に対してONフック信号を送信して移動体通信回線MOBを開放することになる。逆に、出先の携帯電話機が先にONフック状態になれば、ONフック信号の受信によって1チップマイコンU17はその旨を認識し、回線開放の処理を行う。
【0049】
[ボタン電話機から社外の一般電話機への発信]
ボタン電話機5-1から社外の一般電話機に発信する場合も、1チップマイコンU17が発信先の電話番号を一時記憶するまでの動作は上記の場合と同じである。そして、発信先が一般の電話機の場合には、記憶していた電話番号をダイヤラーU26に送出して、その電話番号のプッシュボタン信号か、ダイヤルパルス信号を発生させる(図3、図4参照)。そしてプッシュボタン信号は、アンプU28→トランスTF1を経て一般有線回線REGに送出される。一方、ダイヤルパルス信号は、図5に示すバッファU3を経由してフォトカプラPH5の発光ダイオードに加わる。そして、発光ダイオードが点滅することによってフォトトランジスタがON/OFF動作して一般有線回線REGにダイヤルパルスが送出される。
【0050】
電話番号の送出動作が終わると、1チップマイコンU17は、フォトカプラPH5のフォトトランジスタをOFF状態にして、リレーRY3の接点を下側から上側に移動させる(図5、図4参照)。その後、一般有線回線REGを通して相手の電話機とつながり、一般有線回線REGからの電圧極性が反転すると、そのことはループディテクタPH3,PH4によって検出される。そして、ボタン電話機5-1は、一般有線回線REGに直結されているのであるから、後は、無線通信アダプタADAを介在することなく通話動作が行われる。なお、通話中、ループディテクタRH3,PH4には通話電流が流れるが、通話が終了して一般有線回線REGが開放されたら、ループディテクタRH3,PH4の出力変化によって1チップマイコンU17はそのことを認識することができる。
【0051】
[出先携帯電話機からボタン電話機の呼び出し]
出先の携帯電話機から無線通信アダプタADAの携帯電話機3に呼び出し動作があった場合には、1チップマイコンU17は、最初に、通話可能なボタン電話を確認する。具体的には、端子JK3の状態を示すループディテクタ(PH3とPH4の部分)と、端子JK4の状態を示すループディテクタ(PH7とPH8の部分)の出力によって、いずれのボタン電話機が使用可能であるかを調べる。
【0052】
ここでは、端子JK3に接続されたボタン電話機5-1が使用可能であったとすると、1チップマイコンU17は、図4のリレーRY1の接点を下側に移動させてリンギング音(75VAC)をボタン電話機5-1に供給する(なお、この時、リレーRY3の接点は下側に位置している)。続いて、ボタン電話機5-1がONフック状態からOFFフック状態に移行すると、1チップマイコンU17は、フォトカプラPH1の発光ダイオードの点灯(フォトトランジスタのON動作)によって、OFFフック状態への移行を認識できるので、通常の一般有線回線REGの場合と同様に、回線の電圧極性を反転させるべくリレーRY2の接点を上から下に移動させる。
【0053】
その後の動作は他の場合と同じであり、ボタン電話機5-1からの声は、アンプU2B→アンプU2A→アナログスイッチU15→信号変換部U13→シグナルプロセッサU14→信号変換部U12→アンプU11を経て携帯電話機3のTX端子に加わり、出先の携帯電話機に伝えられる。一方、出先の携帯電話機からの声は、携帯電話機3のRX端子→アンプU10A→アンプU10B→信号変換部U12→シグナルプロセッサU14→信号変換部U13→アナログスイッチU15→アンプU1→リレーRY1→リレーRY2→リレーRY3を経てボタン電話機5-1に伝えられる。
【0054】
[社外の一般電話機からボタン電話機の呼び出し]
次に、社外の一般電話機からボタン電話機が呼ばれた場合について説明するが、本無線通信アダプタADAでは、図3に示すように、端子JK3にかかってきた電話は端子JK1側のボタン電話機に接続され、端子JK4にかかってきた電話は端子JK2側のボタン電話機に接続されるようになっている。そして、具体的動作は下記の通りである。
【0055】
一般有線回線REGを通して電話がかかってきた場合には、最初、一般有線回線REGからはリンギング音が送られてくる(なお、この時、フォトカプラPH5のフォトトランジスタはOFFである)。以下、図5に示すJK3端子に関連して説明すると、リンギング音は、抵抗R79とコンデンサC66を通して全波整流回路SEC1に伝えられ、フォトカプラPH9の発光ダイオードを点滅させる。すると、この発光ダイオードの点滅動作は、フォトカプラPH9のフォトトランジスタを通して1チップマイコンU17に伝えられるので、1チップマイコンU17は、JK1側のボタン電話機が呼び出されていることを知ることができる。
【0056】
そこで、1チップマイコンU17は、図4のドライバU7Bを制御して、リレーRY3の2つの接点を下側から上側に移動させる。すると、一般有線回路REGとJK1側のボタン電話機5-1とが接続されるので、以降、ボタン電話機5-1にリンギング音が伝えられることになる。これ以降の動作内容は、一般のボタン電話機に一般有線回線REGから電話がかかってきた場合と同じである。すなわち、ボタン電話機5-1をOFFフック状態に移行すれば、1チップマイコンU17の制御を受けることなく、通常の送受話動作が可能となる。
【0057】
[転送モードに設定されている場合の動作]
次に無線通信アダプタADAが転送モードに設定されている場合について説明する。なお、この無線通信アダプタADAは、ボタン電話機5やパソコンなどから初期設定されるが、この初期設定データとともに、転送先電話番号も設定されている。つまり、転送モードも動作可能な無線通信アダプタADAの場合には、1チップマイコンU17は、転送先の電話番号を予め記憶している。
【0058】
さて、転送モードに設定されている無線通信アダプタADAに対して端子JK3を通してリンギング音が供給された場合、1チップマイコンU17は、フォトカプラPH9を通してリンギング音を確認した後、該当する電話番号(出先の携帯電話機の電話番号)を携帯電話機3に送出する。具体的には、1チップマイコンU17の直列データ出力端子TX1を通して転送先の電話番号を送出し、その番号に向けて発信することを指示する。
【0059】
すると、携帯電話機3は、該当する出先の携帯電話機を呼び出すので、携帯電話機3と出先の携帯電話機の間で送受話回線が確立された後、携帯電話機3を介在させて送受話動作を行わせる。すなわち、一般有線回線REGからの音声は、トランスTF1を経由してアンプU30Aに伝えられ、アンプU30B→アナログスイッチU15→信号変換部U13→シグナルプロセッサU14→信号変換部U12→アンプU11を経て携帯電話機3のTX端子に加えられ、出先の携帯電話機に伝えられる。
【0060】
一方、出先の携帯電話機からの音声は、携帯電話機3のRX端子に現れ、アンプU19A→アンプU10B→信号変換部U12→シグナルプロセッサU14→信号変換部U13→アナログスイッチU15→アンプU28→トランスTF1を経て一般有線回線REGに伝えられる。
【0061】
[蓄積データをメンテナンスセンタに発信する場合]
蓄積データをメンテナンスセンタCENに発信する場合には、1チップマイコンU17の出力する蓄積データは、FSKモデムU19においてFSK信号に変換され、アナログスイッチU32を経て、アンプU28(U29)→トランスTF1(TF2)→一般有線回線REGの経路を通ってメンテナンスセンタCENのパソコン1に伝えられる(図3)。
【0062】
一方、メンテナンスセンタCENからのコマンドなどは、パソコン1に接続されたモデム2によってFSK信号に変換され、一般有線回線REGを通して無線通信アダプタADAに伝えられる。そして、トランスTF1(TF2)→アンプU30A(U33A)→アナログスイッチU32の経路を経てFSKモデムU19に伝えられ、ここでFSK信号がデジタルデータに変換されて1チップマイコンU17に与えられる。
【0063】
このように、この実施例ではFSK信号によってメンテナンスセンタCENと無線通信アダプタADAとの通信を行っているので、簡易な回路構成によって蓄積データの収集が可能となる。具体的にはFSK信号送受信回路24を設けるだけで足りることになる。もっとも、蓄積データの伝送は、FSK信号に限られるものではなく、他の変調方式を採用してもよく、またアナログ信号に限る必要もない。例えば、1チップマイコンU17との間でデジタルデータの授受が可能な機器や回路を用意すれば、メンテナンスセンタCENと1チップマイコンU17との間のデータ伝送によって蓄積データを回収することができる。
【0064】
[メンテナンスセンタから蓄積データを読み出す場合]
メンテナンスセンタCENから蓄積データを読み出す場合には、メンテナンスセンタCENは、最初に、携帯電話機3を呼び出す。一方、携帯電話機3では、発信元の電話番号が分かるようになっているので(発信者番号通知サービスを享受している)、1チップマイコンU17は、メンテナンスセンタCENから電話がかかったことを認識できる。すると、1チップマイコンU17は、メンテナンスセンタCENからの呼び出しを確認した旨を返信して電話回線を切断する。
【0065】
その後、1チップマイコンU17は、改めてメンテナンスセンタCENを呼び出し、蓄積している情報をFSK信号によってメンテナンスセンタCENに送出する。具体的には、蓄積データは、FSKモデムU19によってFSK信号に変換され、アナログスイッチU32を経て、アンプU28(U29)→トランスTF1(TF2)→一般有線回線REGの経路でメンテナンスセンタCENのパソコン1に伝えられる。
【0066】
[メンテナンスセンタからの設定データの付与]
一方、メンテナンスセンタCENは、無線通信アダプタADAに対して各種のデータを設定することもできる。各種のデータはコマンドと共に送出されるが、これらのデータは、パソコン1に接続されたモデム2によってFSK信号に変換され、一般有線回線REGを通して無線通信アダプタADAに伝えられる。そして、トランスTF1(TF2)→アンプU30A(U33A)→アナログスイッチU32の経路を経てFSKモデムU19に伝えられ、FSK信号がデジタルデータに変換されて1チップマイコンU17に与えられる。
【0067】
以上、本発明の一実施例を説明したが、実施例で示した具体的な構成及び動作は、特に、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明の趣旨は、付属した無線電話機の動作状態を監視する点にあり、本発明の趣旨を逸脱することなく、各種の変更が可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線通信アダプタによる通信の品質を常に監視して、トラブル発生時にはその原因も含めてメンテナンスセンタにおいて迅速に把握できる遠隔監視システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る遠隔監視システムの概略構成図である。
【図2】本実施例に係る無線通信アダプタの概略構成図である。
【図3】図2を少し詳細に示した構成図である。
【図4】疑似回線回路網の部分を示す回路図である。
【図5】網制御回路部の部分を示す回路図である。
【図6】充電部を示す回路図である。
【符号の説明】
3 無線電話機(携帯電話機)
5 一般電話機(ボタン電話機)
REG 一般有線通信回線
ADA 無線通信用アダプタ
Claims (6)
- n個の有線通信回線と、これに対応するn個の内部一般電話機とが、初期状態では非接続状態のn個の切替接点を介して接続されると共に、前記n個の有線通信回線には、有線通信回線からの呼出し音を検出するリング検出部と、有線通信回線の通話電流を検出するループ検出部とが、それぞれ設けられて構成され、
前記n個の有線通信回線の何れかから呼出しがあると、呼出し音を検出した前記リング検出部の出力に基づいて、対応する前記切替接点を非接続状態から接続状態に変化させて、呼出し元の有線通信回線と、これに対応する前記内部一般電話機とを接続状態にする第1手段と、
前記n個の内部一般電話機の何れかから発信動作があると、本アダプタに取り付けられた付属無線電話機を介在させて発信先の外部の無線電話機を呼出すか、或いは、対応する有線通信回線を通して発信先の外部の一般電話機を呼出して、何れかの外部の電話機との間を接続状態にする第2手段と、
前記付属無線電話機が呼出しを受けると、前記ループ検出部の出力に基づいて前記n個の内部一般電話機のうち使用可能な一般電話機を検出し、検出した前記内部一般電話機と、発信元の外部の無線電話機とを、前記付属無線電話機を介在させて接続状態にする第3手段と、
転送モードに設定されている場合には、前記呼出し音を検出した前記リング検出部の出力に応答して、前記付属無線電話機を介在させて外部の無線電話機を呼出して接続状態にする第4手段と、
前記付属無線電話機の動作状態を監視する監視手段と、
を備えていることを特徴とする無線通信用アダプタ。 - 前記リング検出部は、整流回路の直流出力端子に接続されたフォトカプラで構成されている請求項1に記載の無線通信アダプタ。
- 前記ループ検出部は、有線通信回線と内部電話機との間に設けられたフォトカプラで構成されている請求項1又は2に記載の無線通信アダプタ。
- 前記監視手段では、前記無線電話機の故障の有無と、前記無線電話機の受信レベル情報を監視している請求項1〜3の何れかに記載の無線通信アダプタ。
- 前記監視手段では、前記無線電話機の通話料金を監視して累積演算している請求項1〜3の何れかに記載の無線通信アダプタ。
- 前記付属無線電話機を充電する充電部を更に備えて構成され、
前記充電部には、通話動作中は前記付属無線電話機への充電動作を停止する出力短絡部が設けられている請求項1〜5の何れかに記載の無線通信アダプタ。
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