JP3719617B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声信号等のデータを送信し、受信したデータを光担体に記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光担体の一つであるミニディスク(以下MDと呼ぶ)に記録された音声トラックを別のMD(ミニディスク)に複製(コピー)する場合には、MDプレーヤ又は、レコーダを送り装置として音声信号を出力し、もう一つのMDレコーダをこれに接続し、送り装置からの音声信号を受信して、MDに録音を行っていた。
上記の音声トラックの複製には、2台のMDプレーヤ/レコーダが必要であった。これを解決する手段として本発明者は、圧縮したデータのまま複製することができる記録装置について特願平7−319523で記載している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、音声トラックの複製を行うには、音声送り装置から、音声データを出力し、もう一方で、音声データを受信して録音するだけで、正確に複製されたか確認することができなかった。音声データを正確に復元するために、チェックサムコードやパリティーなどのチェックコード等を記録データに付加する必要がある。これらを付加した場合、音声受信装置は音声送り装置とチェックコードの相互確認を行わなければならないため、複製するのに多くの時間を要してしまう欠点がある。
【0004】
本発明の目的は、データの複製に要する時間の短縮を図り、正確に光担体の記録データを複製することができる記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1記載の発明は、記録装置において、第1のパラメータバイトと第 1 のパラメータバイトと同じデータである第2のパラメータバイトを有するサウンドフレームを最小単位として記録データがユーザ記録領域に記録された第1の光担体から記録データを再生する再生手段と、前記再生手段が再生した記録データを送信する送信手段と、前記再生手段及び前記送信手段を制御する第1の制御手段を有するマスター部と、
前記送信手段から記録データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した記録データを第2の光担体に記録する記録手段と、前記受信手段及び前記記録手段を制御する第2の制御手段とを有するスレーブ部とを備え、
前記第2の制御手段は前記受信手段が受信した記録データをサウンドフレーム毎に第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致しているか否かを確認し、第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致していることを確認した記録データを第2の光担体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とする。
【0006】
本願の請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録装置において、前記第2の制御手段はサウンドフレームの第1のパラメータバイトの開始バイト位置からnバイトまでの位置のデータと第2のパラメータバイトの最終バイト位置からnバイト差し引いた位置までのデータが各々一致しているか否か確認することを特徴とする。
【0007】
本願の請求項3記載の発明は、請求項2記載の記録装置において、前記nの値を変化させて比較することを特徴とする。
【0008】
本願の請求項4記載の発明は、第1のパラメータバイトと第 1 のパラメータバイトと同じデータである第2のパラメータバイトを有するサウンドフレームを最小単位として記録データがユーザ記録領域に記録された第1の光担体から記録データを再生する再生ステップと、再生されたた記録データを送信する送信ステップと、送信された記録データを受信する受信ステップと、受信された記録データを第2の光担体に記録する記録ステップと、を備え、受信された記録データをサウンドフレーム毎に第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致しているか否かを確認し、第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致していることを確認した記録データを第2の光担体に記録する、ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を用いるのに最適なMDシステムを実施例として以下に説明する。
MDシステムの場合、一つのトラックが複数の小ブロック記録データ(MD上では連続した領域から成る小ブロック記録データがMD上で複数個分散して存在する)から成っているが、これらのトラック(曲)のアドレス等の構成情報は各トラック毎に存在し、それらの情報は、目次情報としてMDの所定の領域に記録登録する。以下、この目次情報を記録する所定の領域を、UTOC(User Table of Contents)エリアと呼ぶ。このUTOCエリアは、最内周に位置している。
【0010】
このUTOCエリアの各トラックの構成情報の他に、各トラックに記録した年及び日時情報や、MDのディスク名称やトラックの名称等の付加情報等も記録登録することが出来る。また、ディスクID等も記録登録することが出来る。
以下、本発明の一実施例として、MDを複製する記録装置を取り上げる。図1は、本発明のMD記録装置の一実施例を示す系統図である。
図において、中央の縦の一点鎖線の左側には、MDを再生するためのブロックを示し、右側には、MDに記録するためのブロックを示す。本発明では、1つのMD記録装置に、複製するための再生メカニズムと、記録メカニズムの2つのMDドライブを搭載する。尚、左側のブロックは、複製しようとするオリジナルMDを再生することから、マスター部と称し、右側のブロックは、マスター部からのオリジナルMDの圧縮された音声データを受信し、MDに記録することから、スレーブ部と称する。
【0011】
最初にマスター部を説明する。
1はMD(A)を示し、スピンドルモータA2によって回転自在と成される。光ピックアップA3からのレーザ光はMD(A)1の径方向にスライドモータA4によって摺動自在と成される。サーボ制御回路A7はスピンドルモータA2のスピンドルモータ制御、スライドモータA4のスライド制御、光ピックアップA3のフォーカス制御及びトラッキング制御、光ピックアップA3内の半導体レーザのレーザ制御等を行うもので、スピンドルモータA2はサーボ制御回路内のスピンドル制御回路によってCLV(Constant Linear Velocity)制御されて必要な回転数が与えられる。
【0012】
また、スライドモータA4はサーボ制御回路A7内のスライドモータ制御回路によって光ピックアップA3をMD(A)1の径方向に摺動動作させる制御行い、更に光ピックアップA3もサーボ制御回路A7内のフォーカス制御回路、トラッキング制御回路並びにレーザ制御回路によって、フォーカス、トラッキング並びに半導体レーザのオン/オフ等の制御が行なわれる。
【0013】
次に、再生の系路を説明する。MD(A)1の記録情報は光ピックアップA3によって読み取られ、ヘッドアンプA5を通って、アドレスデコーダA6と、EFM(8-14変調:Eight To Fourteen Modulation)/ACIRC(Advanced Cross Interleave Read-Solomon Code)変調復調回路A8に加えられる。アドレスデコーダA6では、MD(A)1に予め成型されている案内溝をわずかな量だけ蛇行させているCLV制御用正弦波信号に重畳されたアドレス情報を検出しデコードする。
【0014】
この出力をEFM/ACIRC変調復調回路A8に加える。EFM/ACIRC変調復調回路A8では、EFMとACIRCの復調を行い、その出力は、メモリコントローラA10へ入力される。
メモリコントローラA10は、EFM/ACIRC変調復調回路A8からのデータをバッファメモリ等の記憶回路A9へ格納する機能及び前述したスレーブ部へのデータ送信のために記憶回路A9からデータを読み出す機能をもっている。更に、読み出したデータを送信回路12へ出力し、送信回路12はスレーブ部へデータを出力する。
【0015】
システムコントローラ(マスターコントローラ)11は、再生、光ピックアップのサーチ動作等の全てのコントロールの指令信号と、MD(A)1のアドレス情報等の検出信号、サーボ制御回路A7、EFM/ACIRC変調復調回路A8、メモリコントローラA10の各部とバスを介し接続され制御データの受信及び送信を行う。また、13は、システムコントローラ11の入力装置部で各種指令信号等を出力する操作部であり、14はシステムコントローラ11からの各種データを表示するための表示装置である。
【0016】
更に、システムコントローラ11は、スレーブ部のコントローラである、システムコントローラ16に各指令を通信し、スレーブを制御する。
次に、スレーブ部を説明する。スレーブ部(図1の右側のブロック)もほぼマスター部と同様であるが、システムコントローラ16には、操作部、表示装置はないが、MDへの記録するため回路等を付加してある。マスター部の送信回路12からの記録する圧縮データを受信回路15で受信し、メモリコントローラB22を介して、記憶回路B23へ記録圧縮データを格納する。記憶回路B23へのデータ格納量が所定の量に達した時、記録データをMD(B)20へ記録する。
【0017】
即ち、記憶回路B23に格納されたデータをメモリコントローラB22が読みだし、EFM/ACIRC変調復調回路B21へ、出力する。
EFM/ACIRC変調復調回路B21は、EFMとACIRCの変調を行いヘッド駆動回路18へ出力し、ヘッド駆動回路18は、記録EFM信号に対応したN、S極の磁界を発生し、MD(B)20に磁界を加える。一方、MD(B)20に対し反対に配置した光ピックアップB19からは、コンピュータ等から成るシステムコントローラ16のシステム制御手段16aからの指令でサーボ制御回路B7’を介して出力されたハイパワーのレーザが、MD(B)20に照射される。MD(B)20を挟んだ記録ヘッド17からの磁界と、光ピックアップB19からのレーザ光の2つの連動により、MD(B)20に記録信号が記録される。
【0018】
次にマスター部に複製元のMDを挿入し、スレーブ部には、複製先のMDを挿入した時の複製動作を説明する。
図2はマスター部に挿入したMDの記録状態をディスク側面からみた半径断面を示す概念図である。この場合、1つのトラックが複数の記録信号パート(MD上では連続したエリアからなる小ブロック記録データがMD上で複数個分散して存在する。)から成っているために、このような状態(曲の構成情報)は前述したUTOCエリアに目次情報として記録登録してある。ここで図2で示したA、B、C、・・・、Iは各記録信号パートの開始位置アドレスまたは終了位置アドレスを示しているものとする。
【0019】
図3は、図2に示した記録信号パートの記録状態のテーブルである。前述のUTOCエリアから読み込んだ各トラック(曲)の目次情報を示す。
図2および及び図3に於いて、トラック1は、開始位置アドレスAで開始し終了位置アドレスBで終了する記録信号パートB1と、開始アドレスEで開始し終了アドレスFで終了する記録信号パートB3から構成されている。依って、トラック1の再生順序は、記録信号パートB1が最初で次に記録信号パートB3になる。記録信号パートB3でトラック1は終了する。従って、トラック1は、2つの記録信号パートから形成されている。
【0020】
同様にトラック2は、開始位置アドレスCで開始し終了位置アドレスDで終了する記録信号パートB2と、開始アドレスGで開始し終了アドレスHで終了する記録信号パートB4から構成されている。依って、トラック2の再生順序は、記録信号パートB2が最初で次に記録信号パートB4になる。記録信号パートB4でトラック2は終了する。従って、トラック2は、2つの記録信号パートから形成されている。
【0021】
また、UTOCエリアの情報には、他のトラック(曲)の録音時に使用する情報、即ち、記録可能なエリアの情報が記録登録されている。33で示す情報は、これに相当する。マスター部では、これには関与しない。
上述の各トラックの連結情報31〜32と記録可能エリアの情報33は、図1のシステムコントローラ11が読み取り、再生時に利用する。
次に図4及び図5には、スレーブ部に挿入した記録されるMDの記録状態を示した。
【0022】
図5は、図4に示した記録信号パートの記録状態のテーブルである。前述のUTOCエリアから読み込んだ各トラック(曲)の目次情報を示す。
図4および及び図5に於いて、トラック1は、開始位置アドレスAで開始し、終了位置アドレスBで終了する記録信号パートB1のみの単一パートで構成されている。そして、後の記録可能なエリアの情報として、52で示されたエリアが記録登録されてあり、アドレスC以降が、記録可能なエリアである。後述するが、コピー時にスレーブ部をコントロールする図1のシステムコントローラ16(スレーブコントローラ)が利用する。
【0023】
次に、マスター部に挿入したMD(A)1は、前述したように2トラック録音されておりこの第1トラックと第2トラックをスレーブ部のMD(B)20に複製する時の実際の動作を説明する。尚、スレーブ部に挿入したMD(B)20は、既に1トラックが記録されているが本発明では、この記録状態に追加して複製することができる。
【0024】
これは、目次情報をスレーブ部に全て、送信してしまうことで、一台のマスター部に複数のスレーブ部が接続された場合にも、スレーブ部単独で複製に関する処理を行えるようにするためである。目次情報には、前述したように、トラックの構成情報の他、トラック記録の年及び日時情報や、MD(A)1のディスク名称やトラックの名称も含まれているがこれら全てをマスター部からスレーブ部へ送信するようにした。尚、詳細については、後述する。
【0025】
同時に、システムコントローラ11では、システムコントローラ16に対して、目次情報の受信準備指令を指示する。スレーブ部のシステムコントローラ16では、この指示を受けた後、マスター部から複製元のディスクの目次情報を受信し、記憶回路B23へ格納するために、メモリコントローラB22に対して、転送されてくる目次情報の格納が可能な状態にしておく。この時、スレーブ部でデータを受信するときの同期信号には、マスター部からのデジタルオーディオインターフェース信号をスレーブ部で受信して得たシステムクロックの信号を利用する。
【0026】
送信回路12で送信する記録データの出力タイミングは、マスター部のシステムクロックに同期する。音声データをスレーブ部で受信するには、このマスターのシステムクロックに同期して受信しなければ、受信データを正常に受信出来ないためである。言い替えれば、マスター部は、マスター部自身のタイミングで送信データを連続で送信可能である。これを、例えばマスター部とスレーブ部のハンドシェイク方式でデータを転送する場合には、スレーブ部を複数個接続するシステでは、スレーブ部毎にハンドシェイクを行いデータの転送を行わなければならない。そのため、データのやり取りが複雑化して不向きである。
【0027】
マスター部での送信回路12の信号は、出力のみの信号である。逆にスレーブ部での受信回路15では、信号の受信のみを行う。
一例として、受信回路15で受信された音声データを記憶したスレーブ部の記憶回路B23のメモリ配置図を図9に示す。図において上部は、アドレスが上位である。91で示すエリアは、スレーブ部に装着された複写先のMD(B)20の目次情報を格納しておく記憶回路B23のメモリエリアである。言い替えれば、スレーブ部自身の目次情報エリアである。92で示すエリアは、マスター部から転送されてくる複写元のMDの目次情報を格納しておく記憶回路B23のメモリエリアである。更に、93で示すエリアは、後述するも、マスター部から送信されてくる記録データを格納しておく記憶回路28のメモリエリアである。
【0028】
スレーブ部での目次情報の受信準備完了すると、マスター部から目次情報が送信回路12へ送られ、その目次情報は、受信回路15を経由して、システムコントローラ16の指令によって、メモリコントローラB22により、前述した図9の92で示す記憶回路28のメモリエリアへ格納される。
【0029】
次に、マスター部に装着されたMDの複製するトラック番号の情報をマスター部からスレーブ部へ送出する。これには、マスター部のシステムコントローラ11とスレーブ部のシステムコントローラ16の通信で行う。本例では、トラック1とトラック2の番号がシステムコントローラ16に伝えられる。
目次情報の転送と、複製しようとするトラック番号を、スレーブ部へ転送した後は、実際に記録すべき記録データの送信及び受信に移行する。
【0030】
マスター部では第1トラックに相当するMD(A)1のディスクアドレスから圧縮データを記憶回路A9へ格納を始める。図2に示したアドレスAから、音声信号が圧縮された記録データを記憶回路A9に格納する。
同時に、システムコントローラ11は、システムコントローラ16に対して、複写動作の準備指令を指示する。スレーブ部のシステムコントローラ16は、この指示を受けた後、スレーブ部に挿入されたMD(B)20の次に記録可能な先頭アドレスである図4に示したMD(B)20のディスクアドレスCに光ピックアップB19を移動させる。
【0031】
更に、システムコントローラ16は、マスター部からの記録データを受信し記憶回路B23へ格納するために、メモリコントローラB22に対して、転送されてくる記録データの格納が可能な状態にする。受信したデータは、実際の記録データであるので、93で示すエリアに格納することになる。
【0032】
スレーブでの複写動作準備動作が完了すると、システムコントローラ11では、この状態をシステムコントローラ16との通信によって認識する。
スレーブ部の複写動作準備完了の後、マスター部では、送信回路12への圧縮データ転送のために、メモリコントローラA10を記憶回路A9から圧縮データが読みだし可能な状態にする。この後、MD(A)1からの圧縮データの格納量に対し、送信回路12からの圧縮データの送出量が追い越さないようにメモリコントローラA10をコントロールしながら、圧縮データを読みだし送信回路12へ出力する。圧縮データの読みだしが前述した図2の第1トラックのディスクアドレスがBに到達した所で、次に引き続く記録パートであるB3の先頭アドレスEに光ピックアップA3を移動し、同様に記憶回路A9への圧縮データの格納を再開する。この動作中にも、スレーブ部へのデータ転送のための送信回路12の出力は継続して行う。
【0033】
スレーブ部では、マスター部のデータ送信回路12からの送信データを受信回路15を経由し、更にメモリコントローラB22を介して、記憶回路B23への格納を随時行う。 スレーブ部では、記憶回路B23への格納量が所定量に達した時に、複写先の記録可能なMD(B)20に圧縮データを記録する。ここで所定量とは、MDの場合、1クラスタに相当する。通常のMDを再生したのであれば、1クラスタの音声時間は、2.04秒の実時間に相当する。このようにして、記憶回路B23に所定量のデータが記録される度にMD(B)20への記録を繰り返す。
【0034】
複写時間について説明をする。1クラスタは、前述したように圧縮データを伸長すると実時間では、2.04秒であるが、この1クラスタに相当する圧縮データをマスター部で記憶回路に格納するに要する時間は、MDの場合、約500ミリ秒であり、実時間に対して4分の1の時間で格納可能である。また、本実施例では、マスター部からスレーブ部への1クラスタに相当する圧縮データの転送は、約100ミリ秒を必要とする。マスター部では、MD(A)1からの記憶回路A9への格納と、スレーブ部へのデータの送信を並列して行う。そのため、データ送信の速度と格納の速度がほぼ同じときは、マスター部での、記憶回路A9へ格納速度で、送信することが可能となる。
【0035】
従って、74分MDに74分間の音楽データが録音されているものでも、その4分の1の時間、即ち、約18分で複写することが可能である。
図2に示すように、トラック1は、記録信号パートB1と記録信号パートB3の2つに別れているために、ディスクアドレスBからディスクアドレスEへ移動するために、光ピックアップA3移動のサーチ動作が入ってしまい、記憶回路A9への圧縮データの格納動作が連続で行えない。このサーチ時間がある場合には、前述の複写時間は4分の1にはならずに複写時間は増えてしまうが、最長でも3分の1の時間で複写することが出来る。
【0036】
以上のようにして、マスター部でトラック1の記録信号パートB3のディスクアドレスFまで、記憶回路への圧縮データ格納動作が終了した後は、トラック1の圧縮データの格納を終了し、次にトラック2の最初の記録信号パートであるB2の開始ディスクアドレスであるCへ、光ピックアップA3を移動し、同様にしてMDからのデータ読みだしと、記憶回路A9への格納と、スレーブ部へのデータ送信のための記憶回路A9からの圧縮データの読み出しを繰り返す。トラック2の終了ディスクアドレスHまで圧縮データの格納及び送信が終了すると、マスター部からスレーブ部への圧縮データ転送は全て終了する。
【0037】
スレーブ部では、圧縮データの受信とMD(B)20への記録を並行して行っているから、マスター部のデータ送信終了後、2〜3秒後に圧縮データの記録が完了する。ところが、マスター部からスレーブ部への記録データ転送中に、スレーブ部は、受信した記録データをチェックしていない。スレーブ部で受信したデータに誤りがあった場合でも、スレーブ部では、誤った記録データに気付かずに、そのままMD(B)20に記録してしまう。誤ったデータを複写されたMD(B)20をMDプレーヤで音声再生した場合、複写元のMD(A)1と異なった音声が出力されてしまったり、MDフォーマット特有のATRACに準じていないためにミュートされてしまったりすることが発生する。
【0038】
これを回避するために本実施例では、スレーブ部で受信したデータがMD特有のATRACフォーマットに準じているかどうかのチェックを行うようにした。これを説明するために、MDのディスクフォーマットについて、詳記する。MDではディスクへの変調方式には、CD(コンパクトディスク)と同様にEFMを用い、誤り訂正方式はACIRCで、このフォーマットに情報圧縮した音声データ(CD−ROMデータ)をブロック毎にまとめて記録する。すなわちCD−ROM規格のモード2が用いられる。
【0039】
まず1EFMフレームの構成を図10に示す。1EFMフレームは588チャンネルビットで構成され、左から順に同期用のEFMフレームパターン100、サブコード101、オーディオデータ(CD−ROMデータ)102,104、エラー訂正符号103,105となっている。同期用のEFMフレームパターンは、EFMフレームを識別するための同期信号である。サブコードは、P、Q、R、S、T、U、V、Wの8ビットで成り立っている。特にサブコードQは、デジタルオーディオ信号のCDでは、アクセスや、トラック番号の表示、経過時間の表示等に利用される。
【0040】
ここで、先のオーディオデータ(CD−ROMデータ)は、1EFMフレーム当たり24バイトのデータ(6サンプル分=2チャンネル×16ビット×6)で構成されるMD、CDフォーマットを基本にCD−ROMフォーマットのモード2で成り立っており、98個のEFMフレームを集めて1セクターを構成するため、1セクター当たりCD−ROMデータが、24×98=2352バイトとなる。従って1セクターは、EFMフレームを98個集めて形成するサブコードQに等しい。
【0041】
また、1セクターの2352バイトの構成は、12バイトのセクターシンク、次に4バイトのセクターアドレス、及び、2336バイトのデータ(内、圧縮オーディオデータは2332バイト)となっている。データは、ユーザ記録領域であれば、圧縮されたオーディオデータがあり、UTOCエリアの場合には、トラックの連結情報や、ディスク名前、トラックの名前、記録した日時情報等の目次情報が入っている。セクターシンクは、1セクターの始めを識別するための同期信号である。セクターアドレスは、2バイトのクラスタ、1バイトのセクターで共に、アドレスを示す。モードは、各トラック(曲)のために必要なオーディオ情報として、ステレオ/モノの区別、及びエンファシスの情報等が定義されている。データは、最初の4バイトは無関係であるが、それに引き続く2332バイトは圧縮オーディオデータである。尚、アドレスを示すクラスタ、セクターは、二進数で表されている。
【0042】
更に、1クラスタは、36セクタから構成され、この単位の整数倍でMDに記録される。第Nクラスタを例にとれば、第Nクラスタの前半のクラスタのFC(16進)、FD(16進)、FE(16進)、FF(16進)の4個のセクタは、リンクセクタあるいは、サブデータ用のセクタで、オーディオデータとは区別する。00(16進)から1F(16進)の32個のセクタには、圧縮オーディオデータを記録する。CDフォーマットの場合、CIRC(クロスインターリーブリードソロモンコード)のインタリーブ長は、108EFMフレーム(14.5ミリ秒)である。CIRCの誤り訂正符号を使用してデータを記録するには、3セクターを無用な捨てセクターとする必要がある。
【0043】
このエリアをリンクエリアと呼ぶが、データを記録し始める前に、108EFMフレーム、即ち1セクター+α以上のリンクエリアを余分に用意する必要があり、更に、記録終了時にも同様に108EFMフレーム以上の余分なエリアを確保しなければならない。上記を施さなければ、誤り訂正のインターリーブが完結しなくなるためにリンクエリアを設けてある。
【0044】
そして、MDにおいては、この記録する単位としてクラスタと呼ぶ単位を設けて、この単位の整数倍で記録を行う。尚、MDでは、圧縮データの記録は、一旦バッファメモリにため込み、1クラスタ以上の圧縮記録データが格納された時に、MDへの記録を行う。また、サブデータ用のセクターは、今後のMDの機能アップに備えて確保してあるが、グラフィックスのデータ等への応用が考えられる。
【0045】
次に、MDの圧縮オーディオデータについて説明する。MDでは、424バイトの圧縮オーディオデータを1単位として扱い、これを「サウンドグループ」と呼び、左右、2チャンネルの合計424バイトの圧縮データを伸長して時間軸情報に戻すと、512サンプル(2チャンネル×16ビット×512=2048バイト)に相当する。これより424/2048=約1/5であるから、5分の1まで圧縮されている。この1サウンドグループは、512サンプル×サンプリング周波数44.1kHz=11.6ミリ秒であるから、時間にすれば、11.6ミリ秒となる。
【0046】
MDでは、424バイトの1サウンドグループを11個集めて、2個のセクターに記録している。図11の様に、サウンドグループの0、1、2、3、4、及び5の半分を偶数セクターへ配置し、5の半分から6、7、8、9、A(16進)のサウンドグループは、奇数セクターに配置している。
そして、1サウンドグループは、2個のサウンドフレームから構成されている。
1つのサウンドフレームは、212バイトで構成されており、サウンドフレームが、MDフォーマットの最小単位である。前述したようにステレオモードの場合には、左、右チャンネルになる。このサウンドフレームの構成を図12に示す。
【0047】
図12において、サウンドフレームは大きく3つのパートから構成されている。
図中の上部から、ファーストサウンドパラメータバイト、オーディオスペクトラムデータ、及びセカンドサウンドパラメータバイトである。ファースト及びセカンドの両方のサウンドパラメータバイトのエリアには、同じ内容を示すコードが入っている。
MDフォーマットの場合、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式は、アナログ−デジタル変換したオーディオデータを最大11.6ミリ秒の時間枠で区分し、MDCT(Modified Discrete Cosine Transform:変形離散コサイン変換)演算で複数の周波数帯域に分離し、MDCTで周波数軸に変換した後、人間の聴覚特性を利用して間引きを行い、約5分の1までのデータ量まで圧縮する方式である。
【0048】
これらATRACに不可欠な周波数パラメータや、スペクトラムデータのスケール等の各種のパラメータを前述のサウンドパラメータバイトのエリアに二重にコード化してある。同じパラメータを入れてあるのはこれらが重要な為である。従って、このサウンドパラメータが誤ってしまった場合には、ATRAC方式により圧縮された音声データを正常に伸長することが困難である。
【0049】
図12のセカンドサウンドパラメータバイトは、ファーストサウンドパラメータバイトの逆順序に格納されてある。すなわち、合計212バイトの中の1バイト目と212バイト目が同じデータとなり、同様に2バイト目と211バイト目が同じデータ、更に3バイト目と210バイト目が同じデータとなっている、以下、サウンドパラメータバイト領域は同様に同じデータが入っている。注意しなければならないのは、サウンドパラメータバイト領域は、オーディオスペクトラムデータのサイズによってパラメータのデータサイズが異なることである。その場合でも、ファーストサウンドパラメータとセカンドサウンドパラメータは、同じバイトサイズである。
【0050】
本実施例では、このファーストサウンドパラメータとセカンドサウンドパラメータが同じ内容であることを利用して、一致しているかどうかを比較手段16bで比較照合し、受信データが正しく行われたかを検査する。サウンドパラメータバイトは、最低でも、3バイトは必要である。比較手段16bは、受信回路15で受信されたデータのサウンドフレーム毎に開始バイト位置からnバイト目のデータと最終バイト位置から、nバイト分差し引いたバイト位置のデータとをメモリコントローラB22で読み出し比較する。
【0051】
一般的には、データの送信受信時のデータの信頼性を確保するためにチェックサムコードや、パリティー等のチェックコードを実際のデータに付加して伝送し、受信先で、チェックサムコートやパリティーをチェックすることが行われているが、本実施例では、MDフォーマットの特徴を利用して、データ送受信時のデータの信頼性を得ることができる。
【0052】
チェックサムコードや、パリティーを使用した場合には、実際に必要とする送受信データにチェックサムやパリティーチェックのためのチェックコードを付加しなくてはならないために装置が複雑化してしまうが、本実施例では、付加している特別なデータがあるわけでないために装置が複雑になることはない。1サウンドフレーム単位毎のファーストサウンドパラメータとセカンドサウンドパラメータを受信先で、読み出し両者が一致しているかどうかを比較手段16bでチェックすることにより、データ送受信時のデータの信頼性を得ることができる。
【0053】
例えば、ファーストサウンドパラメータの開始バイト位置から1バイト分のデータとセカンドサウンドパラメータの最終バイト位置から1バイト分のデータをメモリコントローラB22で読み出し1ビットずつ比較する。比較が完了すると次のデータを1バイト分読み出し比較する。これを所定のバイトまで複数回繰り返し比較する。また、比較するデータを数バイト分を読み出し、数ビットずつ順次比較してもよい。
【0054】
ここで、もし一致していなければ、システムコントローラ16のシステム制御手段16aを介してシステムコントローラ11へその旨を通信で知らせることで、受信が失敗したサウンドフレームのデータを再度、送信し直すことが出来る。そのため、本実施例では、受信記録データを正確に記録することができるため、受信した記録データが誤っているのに気付かずに、そのまま、MDに記録してしまうという問題が解消される。
【0055】
以上のようにして、マスター部の複写元のMD(A)1のトラック1とトラック2をスレーブ部に転送し、スレーブ部では、比較手段16bで受信データが誤っていないかどうかをチェックし、正常に受信した場合には、スレーブ部のシステム制御手段16aによってサーボ制御回路B7’を制御し記録ヘッド17を介してMD(B)20へ記録データを記録する。全てのデータ送信及びスレーブ部での受信とMD(B)20への記録が終了した後、スレーブ部は、MD(B)20に記録したトラックの目次情報を作成する。
【0056】
これを説明するために、図8の本実施例のトラックの目次情報を作成するフローチャートを示す。図において、ステップST1では、スレーブ部で記録したMDのデータを第V2トラックとする目次情報を作成する。マスター部からの記録データは、2トラック分(複写元のMD(A)1の第1トラックと第2トラック分)転送されているが、単一のトラックとした目次情報(開始及び終了アドレス)を作成する。
具体的には、この第2のトラックのデータは複写元であるMD(A)1の第1トラックと第2トラックを加算したデータとなるのは言うまでもない。
【0057】
スレーブ部に挿入されたMD(B)20は、既に第1トラックが記録済みであるから、記録したトラックは、第2トラックとなる。これを図6のマスター部からスレーブ部へトラックをコピーした状態を示す半径断面の概念図で示せば、アドレスCから、アドレスEまでが、記録したエリアで、このアドレスCから、アドレスEまで記録信号パートを第2トラックとする目次情報をまずは作成したことになる。尚、このアドレスCからアドレスEまでに相当するトラックの正味の時間は、図2のマスター部の第1トラックと第2トラックを全て、合計した時間となる。
【0058】
即ち、図2のアドレスAからHまでのエリアの合計である。
次に、図8のステップST2では、第2トラックを分割し、第2トラックと第3トラックの目次情報を作成する。これには、複写元の目次情報を利用する。即ち、複写先であるMD(B)20の第2のトラックは、複写元のMD(A)1の第1のトラックと第2のトラックであるから、複写元のMD(A)1の第1トラックの演奏時間で、ステップST1で作成した第2トラックを分割すれば、第2トラックと第3トラックが、作成できる。複写先のMD(B)20の第1トラックの演奏時間は、図9の92で示したマスター部の目次情報をシステムコントローラ16が読み込んで算出することができる。
【0059】
この分割する演奏時間は、マスター部からスレーブ部への通信によっても得ることは可能であるが、本発明では、これをせずに、スレーブ部に処理を委ね、マスター部とスレーブ部を複数個接続したときの通信による処理数の増大を軽減させるようにした。この手法は、後述するが、トラックの名称や録音日時情報のトラックに付加された情報をも複写する時にも効果がある。
【0060】
以上の分割処理を図6で示せば、分割ポイントは、アドレスD、Eとなり、ステップST1で作成した第2トラックを第2トラックと第3トラックの2つに分割することになる。当然のことながら、アドレスDとアドレスEは連続したディスクアドレスである。
【0061】
ステップST3では、前述のとおり、MDの場合、トラック名称等の情報も付加することが可能であることから、複写元のMD(A)1の目次情報を読み込み、名称情報の有無を調べて、複写先のMD(B)20へ反映する。複写元のMD(A)1の第1トラックの名称があれば、複写先のMD(B)20の第2トラック名称へ複製し、また、複写元のMD(A)1の第2トラックの名称があれば、複写先のMD(B)20の第3トラックへ複製する。
【0062】
ステップST4は、ディスク名称の複製ステップで、ステップST3と、同様に、ディスク名称が、複写元のMD(A)1に記録されていれば、これを複写先のMD(B)20へ複製する。ここで、ディスク名称の複製を、意図的に行わない場合には、このステップを行わなくてもよい。本実施例のように、複写先のMD(B)20が、既に第1トラックが記録済みである場合には、複製をしない方が良い。ステップST5は、トラックの録音日時情報の複製ステップである。これについても、ステップST3のトラックネームの複製と同様である。録音日時情報が、複写元のMD(A)1に記録されていれば複製する。
【0063】
ステップST6は、ディスクの録音日時情報の複製ステップである。ステップST5と同様に処理する。また、ステップST4のディスク名称の複製ステップと同様に、意図的に行わない場合には、このステップを飛ばす。
最後にステップST7では、複写先のMD(B)20の第2トラックと第3トラックのトラックモードと呼ぶ情報を作成する。このトラックモードとは、エンファシス情報や、モノラル/ステレオ情報、著作権情報等である。複写元MDの第2トラック、第3トラックのトラックモード情報を複写元のMD(A)1の目次情報からスレーブ部へ転送し、複写先のMD(A)1に記録する。
【0064】
また、トラックモード情報が、1つのトラック内で変化する場合があるので、これも複製処理する。本例では、複写元のMD(A)1の第1トラック、第2トラックとも、トラック内でトラックモードの変化はない。変化があった場合には、記録信号パートの数が増加する。
【0065】
以上のようにして、複写先のMD(A)1の第2トラック、第3トラックの目次情報を作成する。図7は、図6に示した複写先のMD(B)20のUTOCデータ作成後の目次情報である。図7の72で示した記録信号パートB2が、第2トラックとなり、図6のアドレスCから始まりアドレスDで終了する。同様に図7の73で示した記録信号パートB3が、第3トラックとなり、図6のアドレスEから始まりアドレスFで終了する。
【0066】
ところで、複写元のMD(A)1の第1トラック、第2トラック共に、図3に示すように記録信号パートが2つに別れている。これは、編集等によって作成されたためである。この状態を図2で考察すると、第1トラックを再生する場合、記録信号パートB1のアドレスBの後、ディスク上で、アドレスBから離れたアドレスEまで、光ピックアップA3を移動しなければならない。
【0067】
この時、振動等で、サーボエラーが発生し、音声出力するための記憶回路A9の圧縮データがなくなった場合には、出力している音声が途切れてしまう。つまり、第1トラックのように記録信号パートが複数あり、それにつながっている次の記録信号パートが離れたディスク位置にあると、サーチ時間が必要になるために、圧縮データの記憶回路への格納を一旦停止しなければならない。従って、圧縮データの記憶回路A9への格納する機会をこのサーチ時間のために奪われてしまうのである。
【0068】
しかし、本実施例で複写先のMD(B)20の第2トラック及び第3トラックは、連続したMD(B)20の記録エリアに記録されて、しかも、1つの記録信号パートで完結しているために、圧縮データの記憶回路B23への格納を一旦停止しディスクをサーチしなければないような問題点も解決することが出来る。
また、MDフォーマットの場合、音声出力の音途切れを保護するために、1つのトラックの中に、複数の記録信号パートが存在する場合でも、先頭の記録信号パートと終了の記録信号パートを除く、中間の記録信号パートの長さを4クラスタ以上と規定されている。
【0069】
この規定のために、中間の記録信号パートの長さが4クラスタ未満の場合には、更なる編集、具体的には、トラックの分割や、トラックの連結が出来なくなってしまう。ところが、本実施例では、複写先のMD(B)20の第2トラック及び第3トラックは、連続したMD(B)20の記録可能エリアに記録され1つの記録信号パートで完結しているために、4クラスタ未満の記録信号トラックの分割、連結ができるMD提供することが出来る。
【0070】
図8のトラックの目次情報作成した後、これらの情報を複写先のMD(B)20のUTOCエリアに記録する。UTOCエリアへの記録が終了すると、複写動作の全てが終了する。
本実施例では、複写元のMD(A)1の第1トラックと第2トラックのトラック全部を複写したが、選択したトラックだけを複写することも可能である。
また、選択して複写する複写元のMD(A)1のトラックがフォーマット上、物理的に離れた位置に記録された複数のトラックであっても、整理したトラックとして、複製し再生することができる。更に、整理したトラックとして複製されるために、トラックの分割、連結ができない4クラスタ未満の記録信号データを編集できる複製された光担体を提供出来る。
【0071】
本実施例によると、ファーストサウンドパラメータバイトとセカンドサウンドパラメータバイトを比較するバイト位置を決定する値nを変化させることができるため、比較するバイト位置を変えることができる。比較するパラメータの数を多くすると、より正確なデータを記録することができる。
【0072】
本実施例によると、光担体をMDとし、上記2つのサウンドパラメータバイトを比較するようにしているため、忠実に音声を再現することができる。
【0073】
前述した実施例では、一度に複写するスレーブ部のディスクは、他の実施例においては1個であったが、スレーブ部を複数個、接続するシステムも可能である。この場合には、図1の右側のスレーブ部を複数個用意し、マスター部の送信回路12に複数のスレーブ部の受信回路を同一線で接続する。そして、マスター部及びスレーブ部間もマスター及びスレーブのコントローラを通信線で接続すれば構成できる。
【0074】
この実施例においては、マスター部のシステムコントローラ11のシステムクロックに同期させて記録データをスレーブ部で記録するようにしているため、複数個のスレーブ部を接続しても個々に受信確認の信号送出が省略できる。そのため、複数個のスレーブ部をマスター部に接続してもほぼ同時にマスター部からの記録データをスレーブ部で記録することができる。システムコントローラ11は、複数のスレーブ部をコントロールするために、複数のスレーブ部のID番号等でデータの送受信を管理すれば、所定のスレーブ部のディスクに記録することが実現可能である。このとき、複写元のMD(A)1から複写先のMD(B)20へ複製する時間を大幅に短縮することができる。
【0075】
【発明の効果】
本発明によると、マスター部から送出される記録データのパラメータをスレーブ部で照合するようにしているため、マスター部からの記録データをスレーブ部へ正確に複製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施例を示す系統図。
【図2】マスター部に装着したMDの第2トラックまで記録された状態を示す概念図。
【図3】図2に示した記録状態の時のUTOCエリアから読み込んだ目次情報のデータテーブルを示す図。
【図4】複写先のMDの第1トラックまで記録された状態を示す概念図。
【図5】図4に示した記録状態の時のUTOCエリアから読み込んだ目次情報のデータテーブルを示す図。
【図6】本発明の記録装置の実施例による、マスター部からスレーブ部へトラックの複写した状態を示す複写先のMDの概念図。
【図7】図6に示した複写先のMDのUTOCデータ作成後の目次情報のデータテーブルを示す図。
【図8】本発明の記録装置によるMDのトラックの目次情報の作成を示すフローチャート。
【図9】本発明の記録装置の一実施例におけるスレーブ部の記憶回路のメモリ配置を説明するため概念図。
【図10】1EFMフレームの構成を示す図。
【図11】MDフォーマットのデータフォーマットの構成図。
【図12】MDフォーマットのサウンドフレームの構成図。
【符号の説明】
1 MD(A)
2 スピンドルモータA
2’スピンドルモータB
3 光ピックアップA
4 スライドモータA
4’スライドモータB
5 ヘッドアンプA
5’ヘッドアンプB
6 アドレスデコーダA
6’アドレスデコーダB
7 サーボ制御回路A
7’サーボ制御回路B
8 EFM/ACIRC変調・復調回路A
9 記憶回路A
10 メモリコントローラA
11 システムコントローラ(マスターコントローラ)
12 送信回路
13 操作部
14 表示装置
15 受信回路
16 システムコントローラ(スレーブコントローラ)
16aシステム制御手段
16b比較手段
17、17’記録ヘッド
18、18’ヘッド駆動回路
19 光ピックアップB
20 MD(B)
21 EFM/ACIRC変調・復調回路B
22 メモリコントローラB
23 記憶回路B

Claims (4)

  1. 第1のパラメータバイトと第1のパラメータバイトと同じデータである第2のパラメータバイトを有するサウンドフレームを最小単位として記録データがユーザ記録領域に記録された第1の光担体から記録データを再生する再生手段と、前記再生手段が再生した記録データを送信する送信手段と、前記再生手段及び前記送信手段を制御する第1の制御手段を有するマスター部と、
    前記送信手段から記録データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した記録データを第2の光担体に記録する記録手段と、前記受信手段及び前記記録手段を制御する第2の制御手段とを有するスレーブ部とを備え、
    前記第2の制御手段は前記受信手段が受信した記録データをサウンドフレーム毎に第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致しているか否かを確認し、第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致していることを確認した記録データを第2の光担体に記録するよう前記記録手段を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1記載の記録装置において、前記第2の制御手段はサウンドフレームの第1のパラメータバイトの開始バイト位置からnバイトまでの位置のデータと第2のパラメータバイトの最終バイト位置からnバイト差し引いた位置までのデータが各々一致しているか否か確認することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2記載の記録装置において、前記nの値を変化させて比較することを特徴とする記録装置。
  4. 第1のパラメータバイトと第 1 のパラメータバイトと同じデータである第2のパラメータバイトを有するサウンドフレームを最小単位として記録データがユーザ記録領域に記録された第1の光担体から記録データを再生する再生ステップと、
    再生されたた記録データを送信する送信ステップと、
    送信された記録データを受信する受信ステップと、
    受信された記録データを第2の光担体に記録する記録ステップと、を備え、
    受信された記録データをサウンドフレーム毎に第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致しているか否かを確認し、第1のパラメータバイトと第2のパラメータバイトが一致していることを確認した記録データを第2の光担体に記録する、ことを特徴とする記録方法。
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