JP3716300B2 - 電池有効利用回路 - Google Patents
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、並列に接続された2のn乗(n:正の整数)個の電池を有効に利用する電池有効利用回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のバッテリや乾電池を、並列に接続して例えば光源用電源として用いる場合、電池が消耗すると、たとえそれぞれの電池に容量が残存していたとしても、光源を点灯させた時の光量は光源としての活用に耐えない程度のものとなるため、従来このような場合は、電池が寿命であるとして、並列接続していた複数の電池をすべて廃却処分としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、光源を点灯させることができないという理由で、並列接続していた複数の電池を廃却していたのでは、それぞれの電池には未だ容量が残存しているため、エネルギを有効に活用しているとは言えず、無駄が発生していた。また、電池交換に至る寿命も十分とは言えないのが現状であった。
【0004】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、全ての電池を均等にほぼ最後まで使い切ることができ、エネルギを有効に活用して無駄をなくし、また電池としての寿命も延ばすことができる電池有効利用回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、並列に接続された2のn乗個(n:正の整数)の電池を有効に利用する電池有効利用回路において、上記2のn乗個の電池を2個宛の対としたときの2の(n−1)乗個の対毎に設けられ、その対をなす2個の電池をスイッチ機構の切り替え前に並列にするとともに、切り替えによってその2個並列電池を直列にして2個直列電池を形成する2個直列電池形成手段と、mを2から始まってnまで1宛順次増大する変数とするとき、2の(m−1)乗個直列電池の2組をスイッチ機構の切り替え前には並列にするとともに、切り替えによってその並列の2の(m−1)乗個直列電池同士を直列にして2のm乗個直列電池を形成する2のm乗個直列電池形成手段と、を備え、2個直列形成手段および2のm乗個直列電池形成手段の各々は、電池消耗の初期段階ではスイッチ機構が切り替えられる前の状態にあって2のn乗個の電池は並列になっており、電池消耗の進行段階に応じて先ず最初に2個直列形成手段のスイッチ機構を切り替え、続いて順次2のm乗個直列電池形成手段(m:2から始まってnまで1宛順次増大する変数)のスイッチ機構を切り替えることによって、全ての電池をほぼ均等に消尽することを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
図1はこの発明の電池有効利用回路の一例を模式的に示す図である。図において、この発明の電池有効利用回路1は、並列に接続された複数個の電池をほぼ均等に消尽することを可能にした回路であり、ここでは、複数個の電池として8個(2の3乗個)のバッテリ11,12,…,17,18を用いる場合について説明する。
【0008】
8個のバッテリ11〜18は2個宛の対となっており、バッテリ11,12が対P1、バッテリ13,14が対P2,バッテリ15,16が対P3,バッテリ17,18が対P4を構成し、この対P1,P2が上位の対P5を、また対P3,P4が上位の対P6を構成している。そして、対P5,P6がさらに上位の対P7を構成している。
【0009】
対P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7にはそれぞれスイッチ機構S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7が設けられている。スイッチ機構S1は切り替え部材S1a,S1bを有し、切り替え部材S1aはバッテリ11,12の正極同士を接続し、切り替え部材S1bはその負極同士を接続している。以下、同様に、スイッチ機構S2は切り替え部材S2a,S2bを有し、切り替え部材S2aはバッテリ13,14の正極同士を接続し、切り替え部材S2bはその負極同士を接続している。スイッチ機構S3は切り替え部材S3a,S3bを有し、切り替え部材S3aはバッテリ15,16の正極同士を接続し、切り替え部材S3bはその負極同士を接続している。また、スイッチ機構S4は切り替え部材S4a,S4bを有し、切り替え部材S4aはバッテリ17,18の正極同士を接続し、切り替え部材S4bはその負極同士を接続している。
【0010】
さらに、スイッチ機構S5は切り替え部材S5a,S5bを有し、切り替え部材S5aは対P1,P2の正極同士を接続し、切り替え部材S5bはその負極同士を接続している。スイッチ機構S6は切り替え部材S6a,S6bを有し、切り替え部材S6aは対P3,P4の正極同士を接続し、切り替え部材S6bはその負極同士を接続している。そして、スイッチ機構S7は切り替え部材S7a,S7bを有し、切り替え部材S7aは対P5,P6の正極同士を接続し、切り替え部材S7bはその負極同士を接続している。
【0011】
このような回路構成の基で、バッテリ11〜18は、並列に正極同士、負極同士が接続され、その正極側と負極側との間に負荷として、ここではモータ2が接続されている。
【0012】
上記構成の電池有効利用回路1において、各バッテリ11〜18が消耗し、モータ2が駆動しなくなったとき、この実施形態では、第2段階としてスイッチ機構S1〜S4を切り替え、図2の回路構成を形成する。すなわち、図2に示すように、スイッチ機構S1の切り替え部材S1a,S1bを切り替えて互いに接続し、またスイッチ機構S2の切り替え部材S2a,S2bを切り替えて互いに接続し、さらにスイッチ機構S3の切り替え部材S3a,S3bを切り替えて互いに接続し、スイッチ機構S4の切り替え部材S4a,S4bを切り替えて互いに接続する。
【0013】
このように、スイッチ機構S1〜S4は、その切り替えによって、対をなす2個のバッテリを直列に接続して2個組バッテリ(2個直列バッテリ)とし、それによって、対P1,P2,P3,P4は、それぞれ直列構成の2個組バッテリに変化する。例えば、スイッチ機構S1は、対P1をなす2個のバッテリ11,12を並列にするとともに、切り替えによってその2個のバッテリ11,12を直列に接続して2個組バッテリを形成するようになる。
【0014】
この対P1,P2,P3,P4の2個組バッテリは、合計で4個形成され、それらは互いに並列に接続されている。そして、各2個組バッテリは、1個のバッテリの残存容量に基づく各バッテリ電圧を2個分加算して出力するので、モータ2は再び駆動可能となる。
【0015】
次に、図2の回路構成の下で、各バッテリ11〜18がさらに消耗し、モータ2が駆動しなくなったとき、この実施形態では、第3段階としてスイッチ機構S5,S6を切り替え、図3の回路構成を形成する。すなわち、図3に示すように、スイッチ機構S5の切り替え部材S5a,S5bを切り替えて互いに接続し、またスイッチ機構S6の切り替え部材S6a,S6bを切り替えて互いに接続する。
【0016】
このように、スイッチ機構S5は、それまで並列であった対P1の2個組バッテリと対P2の2個組バッテリとを、その切り替えによって、直列に接続して4個のバッテリからなる4個組バッテリ(4個直列バッテリ)とする。また、同様に、スイッチ機構S6は、それまで並列であった対P3の2個組バッテリと対P4の2個組バッテリとを、その切り替えによって、直列に接続して4個のバッテリからなる4個組バッテリとする。
【0017】
この対P5,P6の4個組バッテリは、互いに並列に接続されている。そして、各4個組バッテリは、2個組バッテリの残存容量に基づく各バッテリ電圧を2つ分加算して出力するので、モータ2は再度駆動可能となる。
【0018】
次に、図3の回路構成の下で、各バッテリ11〜18がさらに消耗し、モータ2が駆動しなくなったとき、この実施形態では、第4段階としてスイッチ機構S7を切り替え、図4の回路構成を形成する。すなわち、図4に示すように、スイッチ機構S7の切り替え部材S7a,S7bを切り替えて互いに接続する。
【0019】
このように、スイッチ機構S7は、それまで並列であった対P5の4個組バッテリと対P6の4個組バッテリとを、その切り替えによって、直列に接続して8個のバッテリからなる8個組バッテリ(8個直列バッテリ)とする。
【0020】
この対P7の8個組バッテリは、すべてのバッテリ11〜18を直列に接続した構成を備え、4個組バッテリの残存容量に基づく各バッテリ電圧を2つ分加算して出力するので、モータ2は再度駆動可能となる。
【0021】
図5はスイッチ機構の具体例を示す図である。この図では、スイッチ機構S1を例として挙げている。スイッチ機構としては、例えばこの図に示すように、6点スイッチ20を採用すればよい。この6点スイッチ20の操作レバー21が切り替え部材S1a、S2bに相当し、この操作レバー21を一方に倒すと、図5(c)に示すように、対P1のバッテリ11,12は並列となり、他方に倒すと、図5(d)に示すように、対P1のバッテリ11,12は直列となり、2個組バッテリを形成するようになる。
【0022】
なお、ここでは、スイッチ機構として6点スイッチのような力学的スイッチを挙げて説明したが、力学的スイッチだけでなく、スイッチング素子のような電気的に作動するスイッチを活用し、電気回路に組み込むようにしてもよい。
【0023】
また、スイッチ機構としてスイッチング素子を用いた場合、マイコンを用いてその動作を制御し、例えばモータが駆動しなくなると、マイコンがそれを認識し、スイッチング素子を作動させて次の段階のバッテリ並列構成へと自動的に移行させるように構成してもよい。そのようにすることで、人手を介することなく、自動的にバッテリがほぼ完全に消耗するまで使用できるようになる。
【0024】
以上述べたように、この発明の実施形態では、始めはすべてのバッテリ11〜18を並列にしてモータ2を駆動させ、モータ2が駆動しなくなると、互いに並列の2個組バッテリを形成し、次に互いに並列の4個組バッテリを形成し、最後に8個組バッテリ、すなわちすべてのバッテリ11〜18を直列に接続するようにしたので、何れのバッテリもほぼ最後まで使い切ることができるようになる。また、エネルギを有効に活用して無駄をなくすことができ、さらにバッテリとしての寿命も延ばすことができる。
【0025】
なお、上記の説明では、例示としてバッテリの個数を8個としたが、このバッテリの個数は2のn乗個(n:正の整数)であれば何個でも構成することができる。
【0026】
その場合の電池有効利用回路は、2のn乗個の電池を2個宛の対としたときの2の(n−1)乗個の対毎に設けられ、その対をなす2個のバッテリを並列にするととともに、切り替えによってその対をなす2個のバッテリを直列に接続して2個組バッテリとするスイッチ機構(2個直列電池形成手段)と、nがm(mは2から始まってnまで1宛順次増大する変数)のとき、2の(m−1)乗個組バッテリ同士を並列にするとともに、切り替えによってその2の(m−1)乗個組バッテリ同士を直列に接続して2のm乗個組バッテリとするスイッチ機構(2のm乗個直列電池形成手段)と、を備えることとなる。
【0027】
また、上記の説明では、最終段階としてすべてのバッテリを直列に接続するようにしたが、その途中の段階を最終段階としてもよい。
【0028】
また、上記の説明では、バッテリを用いるようにしたが、バッテリに限定されることなく、乾電池やその他の、化学エネルギ、熱エネルギ、核エネルギ、太陽エネルギ等の各種エネルギを電気エネルギに変換する直流電圧源(電池)であればどのようなものでも用いることができる。その場合、起電力が同一で出力(減り)が同一な同じ型、ロットの電池を用いるようにするのが最も好ましい。
【0029】
さらに、負荷としてモータを使用するようにしたが、モータ以外の様々な電気機器を使用するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の電池有効利用回路では、始めはすべての電池を並列にして負荷を駆動させ、負荷が駆動しなくなると、互いに並列の2個組電池を形成し、次に互いに並列の4個組バッテリを形成し、この段階を順次行い、最後にすべての電池を直列に接続するようにしたので、何れの電池もほぼ最後まで使い切ることができるようになる。また、エネルギを有効に活用して無駄をなくすことができ、さらに電池としての寿命も延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電池有効利用回路の一例を模式的に示す図である。
【図2】この発明の電池有効利用回路の第2段階における回路構成を模式的に示す図である。
【図3】この発明の電池有効利用回路の第2段階における回路構成を模式的に示す図である。
【図4】この発明の電池有効利用回路の第2段階における回路構成を模式的に示す図である。
【図5】スイッチ機構の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 電池有効利用回路
2 モータ
11 バッテリ
12 バッテリ
13 バッテリ
14 バッテリ
15 バッテリ
16 バッテリ
17 バッテリ
18 バッテリ
20 6点スイッチ
21 操作レバー
P1 対
P2 対
P3 対
P4 対
P5 対
P6 対
P7 対
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7 スイッチ機構
S1a,S2a,S3a,S4a,S5a,S6a,S7a 切り替え部材
S1b,S2b,S3b,S4b,S5b,S6b,S7b 切り替え部材
【発明の属する技術分野】
この発明は、並列に接続された2のn乗(n:正の整数)個の電池を有効に利用する電池有効利用回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数のバッテリや乾電池を、並列に接続して例えば光源用電源として用いる場合、電池が消耗すると、たとえそれぞれの電池に容量が残存していたとしても、光源を点灯させた時の光量は光源としての活用に耐えない程度のものとなるため、従来このような場合は、電池が寿命であるとして、並列接続していた複数の電池をすべて廃却処分としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、光源を点灯させることができないという理由で、並列接続していた複数の電池を廃却していたのでは、それぞれの電池には未だ容量が残存しているため、エネルギを有効に活用しているとは言えず、無駄が発生していた。また、電池交換に至る寿命も十分とは言えないのが現状であった。
【0004】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、全ての電池を均等にほぼ最後まで使い切ることができ、エネルギを有効に活用して無駄をなくし、また電池としての寿命も延ばすことができる電池有効利用回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、並列に接続された2のn乗個(n:正の整数)の電池を有効に利用する電池有効利用回路において、上記2のn乗個の電池を2個宛の対としたときの2の(n−1)乗個の対毎に設けられ、その対をなす2個の電池をスイッチ機構の切り替え前に並列にするとともに、切り替えによってその2個並列電池を直列にして2個直列電池を形成する2個直列電池形成手段と、mを2から始まってnまで1宛順次増大する変数とするとき、2の(m−1)乗個直列電池の2組をスイッチ機構の切り替え前には並列にするとともに、切り替えによってその並列の2の(m−1)乗個直列電池同士を直列にして2のm乗個直列電池を形成する2のm乗個直列電池形成手段と、を備え、2個直列形成手段および2のm乗個直列電池形成手段の各々は、電池消耗の初期段階ではスイッチ機構が切り替えられる前の状態にあって2のn乗個の電池は並列になっており、電池消耗の進行段階に応じて先ず最初に2個直列形成手段のスイッチ機構を切り替え、続いて順次2のm乗個直列電池形成手段(m:2から始まってnまで1宛順次増大する変数)のスイッチ機構を切り替えることによって、全ての電池をほぼ均等に消尽することを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
図1はこの発明の電池有効利用回路の一例を模式的に示す図である。図において、この発明の電池有効利用回路1は、並列に接続された複数個の電池をほぼ均等に消尽することを可能にした回路であり、ここでは、複数個の電池として8個(2の3乗個)のバッテリ11,12,…,17,18を用いる場合について説明する。
【0008】
8個のバッテリ11〜18は2個宛の対となっており、バッテリ11,12が対P1、バッテリ13,14が対P2,バッテリ15,16が対P3,バッテリ17,18が対P4を構成し、この対P1,P2が上位の対P5を、また対P3,P4が上位の対P6を構成している。そして、対P5,P6がさらに上位の対P7を構成している。
【0009】
対P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7にはそれぞれスイッチ機構S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7が設けられている。スイッチ機構S1は切り替え部材S1a,S1bを有し、切り替え部材S1aはバッテリ11,12の正極同士を接続し、切り替え部材S1bはその負極同士を接続している。以下、同様に、スイッチ機構S2は切り替え部材S2a,S2bを有し、切り替え部材S2aはバッテリ13,14の正極同士を接続し、切り替え部材S2bはその負極同士を接続している。スイッチ機構S3は切り替え部材S3a,S3bを有し、切り替え部材S3aはバッテリ15,16の正極同士を接続し、切り替え部材S3bはその負極同士を接続している。また、スイッチ機構S4は切り替え部材S4a,S4bを有し、切り替え部材S4aはバッテリ17,18の正極同士を接続し、切り替え部材S4bはその負極同士を接続している。
【0010】
さらに、スイッチ機構S5は切り替え部材S5a,S5bを有し、切り替え部材S5aは対P1,P2の正極同士を接続し、切り替え部材S5bはその負極同士を接続している。スイッチ機構S6は切り替え部材S6a,S6bを有し、切り替え部材S6aは対P3,P4の正極同士を接続し、切り替え部材S6bはその負極同士を接続している。そして、スイッチ機構S7は切り替え部材S7a,S7bを有し、切り替え部材S7aは対P5,P6の正極同士を接続し、切り替え部材S7bはその負極同士を接続している。
【0011】
このような回路構成の基で、バッテリ11〜18は、並列に正極同士、負極同士が接続され、その正極側と負極側との間に負荷として、ここではモータ2が接続されている。
【0012】
上記構成の電池有効利用回路1において、各バッテリ11〜18が消耗し、モータ2が駆動しなくなったとき、この実施形態では、第2段階としてスイッチ機構S1〜S4を切り替え、図2の回路構成を形成する。すなわち、図2に示すように、スイッチ機構S1の切り替え部材S1a,S1bを切り替えて互いに接続し、またスイッチ機構S2の切り替え部材S2a,S2bを切り替えて互いに接続し、さらにスイッチ機構S3の切り替え部材S3a,S3bを切り替えて互いに接続し、スイッチ機構S4の切り替え部材S4a,S4bを切り替えて互いに接続する。
【0013】
このように、スイッチ機構S1〜S4は、その切り替えによって、対をなす2個のバッテリを直列に接続して2個組バッテリ(2個直列バッテリ)とし、それによって、対P1,P2,P3,P4は、それぞれ直列構成の2個組バッテリに変化する。例えば、スイッチ機構S1は、対P1をなす2個のバッテリ11,12を並列にするとともに、切り替えによってその2個のバッテリ11,12を直列に接続して2個組バッテリを形成するようになる。
【0014】
この対P1,P2,P3,P4の2個組バッテリは、合計で4個形成され、それらは互いに並列に接続されている。そして、各2個組バッテリは、1個のバッテリの残存容量に基づく各バッテリ電圧を2個分加算して出力するので、モータ2は再び駆動可能となる。
【0015】
次に、図2の回路構成の下で、各バッテリ11〜18がさらに消耗し、モータ2が駆動しなくなったとき、この実施形態では、第3段階としてスイッチ機構S5,S6を切り替え、図3の回路構成を形成する。すなわち、図3に示すように、スイッチ機構S5の切り替え部材S5a,S5bを切り替えて互いに接続し、またスイッチ機構S6の切り替え部材S6a,S6bを切り替えて互いに接続する。
【0016】
このように、スイッチ機構S5は、それまで並列であった対P1の2個組バッテリと対P2の2個組バッテリとを、その切り替えによって、直列に接続して4個のバッテリからなる4個組バッテリ(4個直列バッテリ)とする。また、同様に、スイッチ機構S6は、それまで並列であった対P3の2個組バッテリと対P4の2個組バッテリとを、その切り替えによって、直列に接続して4個のバッテリからなる4個組バッテリとする。
【0017】
この対P5,P6の4個組バッテリは、互いに並列に接続されている。そして、各4個組バッテリは、2個組バッテリの残存容量に基づく各バッテリ電圧を2つ分加算して出力するので、モータ2は再度駆動可能となる。
【0018】
次に、図3の回路構成の下で、各バッテリ11〜18がさらに消耗し、モータ2が駆動しなくなったとき、この実施形態では、第4段階としてスイッチ機構S7を切り替え、図4の回路構成を形成する。すなわち、図4に示すように、スイッチ機構S7の切り替え部材S7a,S7bを切り替えて互いに接続する。
【0019】
このように、スイッチ機構S7は、それまで並列であった対P5の4個組バッテリと対P6の4個組バッテリとを、その切り替えによって、直列に接続して8個のバッテリからなる8個組バッテリ(8個直列バッテリ)とする。
【0020】
この対P7の8個組バッテリは、すべてのバッテリ11〜18を直列に接続した構成を備え、4個組バッテリの残存容量に基づく各バッテリ電圧を2つ分加算して出力するので、モータ2は再度駆動可能となる。
【0021】
図5はスイッチ機構の具体例を示す図である。この図では、スイッチ機構S1を例として挙げている。スイッチ機構としては、例えばこの図に示すように、6点スイッチ20を採用すればよい。この6点スイッチ20の操作レバー21が切り替え部材S1a、S2bに相当し、この操作レバー21を一方に倒すと、図5(c)に示すように、対P1のバッテリ11,12は並列となり、他方に倒すと、図5(d)に示すように、対P1のバッテリ11,12は直列となり、2個組バッテリを形成するようになる。
【0022】
なお、ここでは、スイッチ機構として6点スイッチのような力学的スイッチを挙げて説明したが、力学的スイッチだけでなく、スイッチング素子のような電気的に作動するスイッチを活用し、電気回路に組み込むようにしてもよい。
【0023】
また、スイッチ機構としてスイッチング素子を用いた場合、マイコンを用いてその動作を制御し、例えばモータが駆動しなくなると、マイコンがそれを認識し、スイッチング素子を作動させて次の段階のバッテリ並列構成へと自動的に移行させるように構成してもよい。そのようにすることで、人手を介することなく、自動的にバッテリがほぼ完全に消耗するまで使用できるようになる。
【0024】
以上述べたように、この発明の実施形態では、始めはすべてのバッテリ11〜18を並列にしてモータ2を駆動させ、モータ2が駆動しなくなると、互いに並列の2個組バッテリを形成し、次に互いに並列の4個組バッテリを形成し、最後に8個組バッテリ、すなわちすべてのバッテリ11〜18を直列に接続するようにしたので、何れのバッテリもほぼ最後まで使い切ることができるようになる。また、エネルギを有効に活用して無駄をなくすことができ、さらにバッテリとしての寿命も延ばすことができる。
【0025】
なお、上記の説明では、例示としてバッテリの個数を8個としたが、このバッテリの個数は2のn乗個(n:正の整数)であれば何個でも構成することができる。
【0026】
その場合の電池有効利用回路は、2のn乗個の電池を2個宛の対としたときの2の(n−1)乗個の対毎に設けられ、その対をなす2個のバッテリを並列にするととともに、切り替えによってその対をなす2個のバッテリを直列に接続して2個組バッテリとするスイッチ機構(2個直列電池形成手段)と、nがm(mは2から始まってnまで1宛順次増大する変数)のとき、2の(m−1)乗個組バッテリ同士を並列にするとともに、切り替えによってその2の(m−1)乗個組バッテリ同士を直列に接続して2のm乗個組バッテリとするスイッチ機構(2のm乗個直列電池形成手段)と、を備えることとなる。
【0027】
また、上記の説明では、最終段階としてすべてのバッテリを直列に接続するようにしたが、その途中の段階を最終段階としてもよい。
【0028】
また、上記の説明では、バッテリを用いるようにしたが、バッテリに限定されることなく、乾電池やその他の、化学エネルギ、熱エネルギ、核エネルギ、太陽エネルギ等の各種エネルギを電気エネルギに変換する直流電圧源(電池)であればどのようなものでも用いることができる。その場合、起電力が同一で出力(減り)が同一な同じ型、ロットの電池を用いるようにするのが最も好ましい。
【0029】
さらに、負荷としてモータを使用するようにしたが、モータ以外の様々な電気機器を使用するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の電池有効利用回路では、始めはすべての電池を並列にして負荷を駆動させ、負荷が駆動しなくなると、互いに並列の2個組電池を形成し、次に互いに並列の4個組バッテリを形成し、この段階を順次行い、最後にすべての電池を直列に接続するようにしたので、何れの電池もほぼ最後まで使い切ることができるようになる。また、エネルギを有効に活用して無駄をなくすことができ、さらに電池としての寿命も延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電池有効利用回路の一例を模式的に示す図である。
【図2】この発明の電池有効利用回路の第2段階における回路構成を模式的に示す図である。
【図3】この発明の電池有効利用回路の第2段階における回路構成を模式的に示す図である。
【図4】この発明の電池有効利用回路の第2段階における回路構成を模式的に示す図である。
【図5】スイッチ機構の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 電池有効利用回路
2 モータ
11 バッテリ
12 バッテリ
13 バッテリ
14 バッテリ
15 バッテリ
16 バッテリ
17 バッテリ
18 バッテリ
20 6点スイッチ
21 操作レバー
P1 対
P2 対
P3 対
P4 対
P5 対
P6 対
P7 対
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7 スイッチ機構
S1a,S2a,S3a,S4a,S5a,S6a,S7a 切り替え部材
S1b,S2b,S3b,S4b,S5b,S6b,S7b 切り替え部材
Claims (1)
- 並列に接続された2のn乗個(n:正の整数)の電池を有効に利用する電池有効利用回路において、
上記2のn乗個の電池を2個宛の対としたときの2の(n−1)乗個の対毎に設けられ、その対をなす2個の電池をスイッチ機構の切り替え前に並列にするとともに、切り替えによってその2個並列電池を直列にして2個直列電池を形成する2個直列電池形成手段と、
mを2から始まってnまで1宛順次増大する変数とするとき、2の(m−1)乗個直列電池の2組をスイッチ機構の切り替え前には並列にするとともに、切り替えによってその並列の2の(m−1)乗個直列電池同士を直列にして2のm乗個直列電池を形成する2のm乗個直列電池形成手段と、を備え、
2個直列形成手段および2のm乗個直列電池形成手段の各々は、電池消耗の初期段階ではスイッチ機構が切り替えられる前の状態にあって2のn乗個の電池は並列になっており、電池消耗の進行段階に応じて先ず最初に2個直列形成手段のスイッチ機構を切り替え、続いて順次2のm乗個直列電池形成手段(m:2から始まってnまで1宛順次増大する変数)のスイッチ機構を切り替えることによって、全ての電池をほぼ均等に消尽することを特徴とする電池有効利用回路。
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