JP3716223B2 - ウェブ塗工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙パルプに使用される製紙機械用のウェブ塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製紙機械は、一般に図5,図6に示すように、紙層形成工程A,脱水工程B,乾燥工程C,塗工工程D,乾燥工程E,平滑工程F,巻取工程Gといった各工程(設備)より構成されている。
紙層形成工程Aに於いては、パルプ縣濁液(繊維+分散液)が、フローボックス1によって2枚の走行するエンドレスの網2,3を支持するワイヤロール4と、網で被覆された吸引ロール5との間へ向かって吹出され、脱水機器6,7を通り、網2,3との間に挟み込まれて行く工程で、網2,3の網目を通して繊維と分散液とに分離され、残された繊維分によって湿り状態のウェブ10が形成される。この過程では吸引ロール8や吸引箱9によって補助分離することもある。
【0003】
その後、脱水工程Bに於いて、ウェブ10は吸引ロール11でフェルト12へ移行され、2枚の走行するフェルト12,13を支持するプレスロール14,15で加圧されることにより一次脱水される。同様に2枚の走行するフェルト18,19を支持するプレスロール20,21で加圧されることにより二次脱水される。
【0004】
その後、乾燥工程Cに於いて、ウェブ10は吸引ロールでカンバス22aへ移行され、複数個の乾燥ロール25,吸引箱27,吸引ロール26で支持されながら、さらに水分を除去される。
続く塗工工程Dでは、供給ヘッダで均一な厚みに制御された塗工液が塗工ロール30,31の表面からウェブ10へ転写された後、乾燥箱35a,35bで補助乾燥される。
【0005】
次の乾燥工程Eで、ウェブ10はカンバス22bへ移行され、メッキ(又はセラミック)外被ロール37を経て、複数個の乾燥ロール25,吸引箱27,吸引ロール26で支持されながら、水分を除去され乾燥される。
続く平滑工程Fでは、ウェブ10は加圧ロール40,41でウェブ表面を加圧されることで平滑にされる。
【0006】
そして、最後に巻取工程Gにて、ウェブ10はドラム43により押し付けられながらスプール44に巻き付けられて巻取紙製品45となる。
塗工前のウェブの坪量(単位面積当たりの重さ),厚み,水分は、透過式のBM計29により、塗工後のウェブの坪量(単位面積当たりの重さ),厚み,水分は、透過式のBM計42により、それぞれ計測して、ウェブの幅方向,流れ方向にフィードバックをかけ修正することが出来る。なお、BM計とは、坪量計(B計),水分計(M計),キャリパー計(紙厚計)等のセンサーを搭載した機器である。
【0007】
特に、塗工工程Dでは、図7に示すように、2つのペーパロール28a,28bの間に幅方向に摺動しながらウェブを透過して時系列的に坪量と厚みと水分とを計測するBM計29を備えている。ペーパロール28bの下流において、公知の供給ヘッダ32a,32bからロッド33により均一な厚みに制御された塗工液は、塗工ロール30,31の表面からウェブ10の両面へ転写される。
【0008】
さらに、ウェブ10は表面に多孔を持つ空気吹出ダクト34で方向を変更された後、熱風吹出機能,吸引機能を備えた多孔(又は赤外線ヒータ)を持つ乾燥箱35a,35bの間を通って乾燥される。その後、ウェブ10はエキスパンダロール36で皺を伸ばされた後、メッキ(又はセラミック)外被ロール37へ供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の製紙機械の塗工工程(ウェブ塗工装置)では、以下のような課題がある。
(1)BM計29は透過式のために、このBM計29を通過させる分に応じて、乾燥ロール25から塗工ロール30,31までの間のウェブ10の走行距離が長くなり、抄速が早くなるにつれてこの間でのウェブの直線走行が不安定になって、ウェブが切れることが多くなり操業効率が低下するという不具合や、据え付けスペースも長くなってしまうという不具合があった。
【0010】
(2)塗工ロール30,31からウェブ10が離れる時に、粘性により塗工ロール30,31とウェブ10との間の塗工液が飛び散り、これにより、塗りムラが起こり易くなったり、また、空気吹出ダクト34が汚れやすくなったり、ウェブ10が切れやすくなったりして、操業効率の悪化を招くという不具合があった。
【0011】
(3)塗工ロール30,31からウェブ10が離れる角度が大きい方が、塗りムラや塗工液の飛び散りを減らす上で好ましい。この具体的手段として考えられるのは、塗工ロールの径を小さくすることであるが、塗工ロールの径を小さくすると遠心力により塗工液が飛散するという不具合が起こった。
(4)乾燥箱35a,35bを設置する為に、塗工ロール30,31からメッキ(又はセラミック)外被ロール37までの間のウェブ10の走行距離が長くなり、抄速が早くなるにつれてこの間でのウェブ10の直線走行が不安定になって、ウェブ10が切れることが多くなり操業効率が低下するという不具合や、据え付けスペースも長くなってしまうという不具合があった。
【0012】
(5)塗工液とウェブ10の性状によって伸びが変わり、エキスパンダロール36,メッキ(又はセラミック)外被ロール37の速度を微妙にコントロールしないとカンバス22bとメッキ(又はセラミック)外被ロール37との間でウェブ10に皺が入り切れることが多く、操業効率の悪化を招くという不具合があった。
(6)BM計29,42により計測を行なうためには、ウェブ10の自由走行距離が必要であり、ウェブ10がBM計29,42の横行ヘッドに引掛かって切れ易く、操業効率の悪化を招いていた。また、放射線を使うので取り扱いに厳重な注意が必要であった。
【0013】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、少ない設置スペースで、均一なウェブの塗工が安定して得られ、操業効率を向上することができるようにした、ウェブ塗工装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明のウェブ塗工装置は、ウェブの両面に応じてそれぞれ塗工ロールを備えたウェブ塗工装置において、該塗工ロールの下流側に、該塗工ロールにより処理されたウェブを非接触で移送させる空気吹出ロールと、該塗工ロールにより処理された該ウェブを乾燥させるための加熱空気を供給する加熱空気供給ロール及び加熱空気供給箱とがこの順に設けられ、該塗工ロールと該空気吹出ロールとは、該ウェブが該空気吹出ロールに非接触で支持された状態で該塗工ロールから離れるように配置され、該加熱空気供給ロールと該加熱空気供給箱とは、互いの間に該ウェブの走行路を形成するように対向して配置されていることを特徴としている。
【0015】
請求項2記載の本発明のウェブ塗工装置は、請求項1記載のウェブ塗工装置において、該空気吹出ロールは、風量調整可能に構成されていることを特徴としている
【0016】
請求項3記載の本発明のウェブ塗工装置は、請求項1又は2記載のウェブ塗工装置において、該空気吹出ロールの外周に、該ウェブの表面の汚れを除去するシャワ及びドクタが備えられていることを特徴としている
【0017】
請求項4記載の本発明のウェブ塗工装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェブ塗工装置において、塗工量を制御するために、反射式でウェブの状態を計測する計測手段がそなえられていることを特徴としている
【0018】
請求項5記載の本発明のウェブ塗工装置は、請求項4記載のウェブ塗工装置において、該計測手段は、撮像したカメラ画像を処理することにより該ウェブの表面状態を検出する手段と、レーザ光による該ウェブの厚みを検出する手段と、赤外線により該ウェブの水分を計測する手段とをそなえていることを特徴としている。
請求項6記載の本発明のウェブ塗工装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のウェブ塗工装置において、該空気吹出ロールは、多孔を有する円筒と中空軸上に突設され先端に該円筒に接触するシールを有し、軸方向に伸びて該中空軸と該円筒との間を周方向に仕切る一対の第1の仕切壁と、該中空軸と該円筒と該一対の第1の仕切壁とで囲まれて形成された第1の加圧室と、該中空軸に軸方向に形成された複数個の開孔と、該第1の加圧室を該開孔の数と同じように軸方向に分割する第2の仕切壁とをそなえたことを特徴としている。
請求項7記載の本発明のウェブ塗工装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のウェブ塗工装置において、該加熱空気供給箱は、該加熱空気供給ロールに沿った曲面を有していることを特徴としている。
請求項8記載の本発明のウェブ塗工装置は、請求項記載のウェブ塗工装置において、該加熱空気供給箱、軸方向に伸びた複数個の仕切壁により、周方向に沿って区画された複数個の加圧室をそなえ、該加熱空気供給ロール、軸方向に伸びた複数個の仕切壁により、周方向にそって区画された複数個の加圧室をそなえるとともに、該加熱空気供給箱の該曲面と該加熱空気供給ロールの円筒とで囲まれた加熱室をそなえ、該加熱空気供給ロール及び該加熱空気供給箱それぞれの隣り合う二つのうち一方の加圧室から空気が該加熱室に向かって吹き出され、該空気は該ウェブの水分を除いたあとに、該加熱空気供給ロール及び該加熱空気供給箱それぞれの隣り合う二つのうち他方の加圧室か該加熱室外部に出て行くことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態としてのウェブ塗工装置を説明すると、図1〜図3は本発明の第1実施形態としてのウェブ塗工装置を示すもので、図1はその構成を示す模式的な側面図、図2はその空気吹出ロールを示す模式的な断面図、図3はその加熱空気供給箱及び加熱空気供給ロールの要部を示す模式的な断面図である。なお、図1〜図3において、図7と同符号は同様なものを示しており、これらについては一部説明を省略する。
【0020】
本実施形態にかかる製紙機械は、紙層形成工程A,脱水工程B,乾燥工程C,塗工工程D,乾燥工程E,平滑工程F,巻取工程Gといった各工程(設備)より構成されている(図5,図6参照)が、塗工工程(塗工設備)Dを中心に、従来例とは幾つかの異なる特徴的な構成がそなえられている。
つまり、図1に示すように、本実施形態のウェブ塗工装置(塗工設備)Dでは、前工程(乾燥工程C)の乾燥ロール25から出たウェブ10はペーパロール128aを経て、供給ヘッダ132bから供給されロッド133で幅方向に均一な厚みに制御された加圧ロール131の表面の塗工液に接し、次いで供給ヘッダ132aからロッド133で幅方向に均一な厚みに制御されたゴム外被塗工ロール130表面の塗工液に接し加圧されることで、ウェブ10の両面に塗工液が転写されるようになっている。
【0021】
さらに、ウェブ10はゴム外被塗工ロール131に張り付いた状態で、まずゴム外被塗工ロール130から離れ、次いで表面に多孔を持つ空気吹出ロール134により支持されながらゴム外被塗工ロール131から離れ、表面に多孔(又は赤外線ヒータ)を持つ加熱空気供給箱135aと、表面に多孔を持つ加熱空気供給ロール135bとの間を走行しながら補助乾燥され、空気吹出ロール136で方向を変え、次工程(乾燥工程E)のメッキ(又はセラミック)外被ロール37へ送られて、複数のメッキ(又はセラミック)外被ロール37,吸引箱27,吸引ロール26を経た後、ペーパロール128bから平滑工程Fに進むようになっている。
【0022】
最終の乾燥ロール25,ペーパロール128a,最終のメッキ(又はセラミック)外被ロール37,ペーパロール128bの各外周には、ウェブ10に向けて反射式のBM計(計測手段)、即ち、幅方向に摺動しながら時系列的にCCDカメラ画像処理によるウェブの表面状態(繊維の並び)、レーザ光による厚みと赤外線による水分を計測するBM計129a,129b,142a,142bが備えられている。
【0023】
このようなBM計129a,129b,142a,142bを通じて得られるウェブ10の厚みと表面状態とからウェブ10の密度を予測して、ロッド133の回転と塗工液の濃度とを通じて塗工量を制御出来るようになっている。
ところで、加熱空気供給箱135a及び加熱空気供給ロール135bの上流部及び下流部には、空気吹出ロール134,136が隣接して配置されている。これらの空気吹出ロール134(又は136)には、図2に示すように、多孔1341を持つ円筒1340と中空軸1345上に突設され先端にシール1343を持つ軸方向に伸びた仕切壁1342とで囲まれて加圧室1346が形成されている。
【0024】
中空軸1345には幅方向に複数個の開孔1347とこの開孔1347に装備されたダンパ1349とがあり、また、加圧室1346は仕切壁1344で開孔の数と同じように軸方向に分割されているので、空気吹き出し量と圧力とを幅方向各部ごとに制御することが出来るようになっている。
図3に示すように、加熱空気供給箱135aには、多孔1353を持つ曲面1352と容器1351の内面にある軸方向に伸びた仕切壁1354とで囲まれて加圧室1355a,1360aが形成されている。
【0025】
また、加熱空気供給ロール135bには、多孔1358を持つ円筒1357と中空軸1361の外面に突設され先端にシール1364を持つ軸方向に伸びた仕切壁1359とで囲まれて加圧室1355b,1360bが形成されている。
ウェブ10は、このような加熱空気供給箱135aの曲面1352と加熱空気供給ロール135bの円筒1357とで囲まれた加熱室1356において、加圧室1355a,1355bから多孔1353,1358を通って吹出された空気と接触する間に水分を除かれ乾燥し、湿った空気は多孔を通り加圧室1360a,1360bから外部に出て行くようになっている。
【0026】
加熱室1356間のウェブ10の走行は、曲面1352と円筒1357との隙間や、管路1362a(又は1362b)と1363a(1363b)の風量と圧力を制御することによって安定する。
さらに、図示しないが、加圧室1355a(又は1355b)、1360a(又は1360b)は軸方向に壁で仕切って各々風量と圧力とを制御しても良い。
【0027】
なお、乾燥ロール25,ペーパロール128a,ゴム外被塗工ロール130,131及びメッキ(またはセラミック外被)ロール37はウェブ10の走行が安定するように速度制御することが出来るようになっている。
空気吹出ロール134(又は136),乾燥ロール135bは図示しないが回転可能(必ずしも常時回転する必要は無い)に構成されており、汚れ防止の為に、シャワ151とドクタ152とが備えられている。
【0028】
本発明の第1実施形態としてのウェブ塗工装置は、上述のように構成されているので、以下のような作用効果を奏する。
つまり、BM計は反射式で加熱ロール25,ペーパロール128aの表面とともに走行するウェブ10を計測するので、抄速が早くなってもウェブ10はロールに支持され走行が安定してウェブが切れ難くなり、操業効率が向上する。
【0029】
また、据え付けスペースも短くて済む。
ウェブ10は、塗工ロール131の表面に貼り付いた状態で塗工ロール130から離れ、次いで、空気吹出ロール134に支持された状態で塗工ロール131から離れるので、塗工ロール130,131の径を減らすこと無しにウェブ10が離れる角度を従来の倍確保でき、塗工ロールとウェブ間の塗工液の飛び散りが減り、塗りムラが起こら無い。また、空気吹出ロール134は回転してシャワ151とドクタ152とで表面の汚れを除去できるので、ウェブ10が切れることが無く、操業効率が向上する。
【0030】
ウェブ10は、空気吹出ロール134,136及び加熱空気供給ロール135bの空気圧によって膨らむように支持されているので、抄速が上がっても走行が安定してウェブ10が切れることが無く、この点からも操業効率が向上する。
さらに、塗工後の乾燥は曲面を利用するので据え付けスペースも短くなる利点がある。
【0031】
塗工液とウェブ10の性状によって伸びが変わっても空気吹出ロール134,136の風量調整によりウェブ10の伸びの変化を容易に吸収出来るので、ウェブ10に皺が入り難くなり、操業効率が上がる。
BM計129a,129b,142a,142bは、CCDカメラ画像とレーザ光と赤外線とを用いており、計測のためのウェブ10の自由走行距離が不要となり、またこれらのBM計は反射式の為、横行ヘッドとウェブ10との距離も遠いので、ウェブが引掛かって切れることも無く、操業効率が向上する。
【0032】
また、放射線を使わないので取り扱いが容易である利点もある。
以上のように、本実施形態としてのウェブ塗工装置によれば、従来に比べ少ない設置スペースで均一なウェブの塗工が安定して得られ、操業効率を確実に向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態としてのウェブ塗工装置を説明すると、図4はその構成を示す模式的な側面図である。なお、図4において、図1〜図3と同符号は同様なものを示しており、これらについては一部説明を省略する。
【0033】
図4に示すように、本実施形態では、塗工ロール230,231が斜めに配置されており、空気吹出ロール234が塗工ロール230に近接させ加熱空気供給ロール235bの直上流に配設され、加熱空気供給ロール235bの下に加熱空気供給箱235aを配置している。
本発明の第2実施形態としてのウェブ塗工装置は、上述のように構成されているので、第1実施形態と略同様の作用効果を奏する。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明のウェブ塗工装置によれば、ウェブは空気吹出ロールの空気圧によって膨らむように支持されているので抄速が上がっても走行が安定して切れることが無く、操業効率が向上する。また、ウェブが空気吹出ロールに支持された状態で塗工ロールから離れるように構成されているので、塗工ロールの径を減らすこと無しにウェブが離れる角度を従来の倍確保でき、塗工ロールとウェブとの間の塗工液の飛び散りが減り、塗りムラを防止できる。また、塗工後の乾燥は曲面を利用するので据え付けスペースも短くなる利点がある。
【0036】
求項記載の本発明のウェブ塗工装置によれば、塗工液とウェブの性状によって伸びが変わっても空気吹出ロールの風量調整によりウェブの伸びの変化を容易に吸収出来るので、ウェブに皺が入り難く、操業効率が上がる。
【0037】
請求項記載の本発明のウェブ塗工装置によれば、空気吹出ロールが回転して空気を介してウェブを支持しながらシャワとドクタとでウェブ表面の汚れを除去することができるので、ウェブが切れることが無く汚れを除去でき、操業効率が向上する。
請求項記載の本発明のウェブ塗工装置によれば、塗工量を制御するために、反射式でウェブの状態を計測する計測手段がそなえられているので、例えばペーパロール表面上で走行するウェブを計測することができるようになって、抄速が早くなってもウェブはロールに支持され走行が安定して切れ難くなり、操業効率が向上し、据え付けスペースも短くて済む。
【0038】
請求項記載の本発明のウェブ塗工装置によれば、カメラ画像とレーザ光と赤外線とを用いており、計測のためのウェブの自由走行距離が不要となり、しかも反射式で計測する為、例えば横行ヘッドとウェブとの距離も遠くでき、ウェブが引掛かって切れることも無く、操業効率が向上する。また、放射線を使わないので取り扱いが容易である利点もある。
請求項6記載の本発明のウェブ塗工装置によれば、第1の加圧室は第2の仕切壁で開孔の数と同じように軸方向に分割されているので、空気吹き出し量と圧力とを幅方向各部ごとに制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのウェブ塗工装置の構成を示す模式的な側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのウェブ塗工装置の空気吹出ロールを示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態としてのウェブ塗工装置の加熱空気供給箱及び加熱空気供給ロールの要部を示す模式的な断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態としてのウェブ塗工装置の構成を示す模式的な側面図である。
【図5】製紙機械の上流部の各工程(設備)を示す模式的な側面図である。
【図6】製紙機械の中,下流部の各工程(設備)を示す模式的な側面図である。
【図7】製紙機械の中,下流部の塗工工程(設備)を示す模式的な側面図である。
【符号の説明】
1 フローボックス
2,3 エンドレスの網
4 ワイヤロール
5 吸引ロール
6,7 脱水機器
8 吸引ロール
9 吸引箱
10 ウェブ
11 吸引ロール
12,13 フェルト
14,15 プレスロール
18,19 フェルト
20,21 プレスロール
22a,22b カンバス
25 乾燥ロール
26 吸引ロール
27 吸引箱
28a,28b ペーパロール
29 BM計
30,31 塗工ロール
32a,32b 供給ヘッダ
33 ロッド
34 空気吹出ダクト
35a,35b 乾燥箱
37 メッキ(又はセラミック)外被ロール
40,41 加圧ロール
42 BM計
43 ドラム
44 スプール
45 巻取紙製品
128a ペーパロール
129a,129b,142a,142b BM計(計測手段)
130,131,230,231 ゴム外被塗工ロール
132a,132b 供給ヘッダ
133 ロッド
134,136,234 空気吹出ロール
1340 円筒
1341 多孔
1342 仕切壁
1343 シール
1344 仕切壁
1345 中空軸
1346 加圧室
1347 開孔
1349 ダンパ
135a,235a 加熱空気供給箱
135b,235b 加熱空気供給ロール
1351 容器
1352 曲面
1353,1358 多孔
1354 仕切壁
1355a,1355b,1360a,1360b 加圧室
135b 加熱空気供給ロール
1356 加熱室
1357 円筒
1359 仕切壁
1361 中空軸
1362a,1362b,1363a,1363b 管路
1364 シール
151 シャワ
152 ドクタ
A 紙層形成工程(紙層形成設備)
B 脱水工程(脱水設備)
C 乾燥工程(乾燥設備)
D 塗工工程(塗工設備)
E 乾燥工程(乾燥設備)
F 平滑工程(平滑設備)
G 巻取工程(巻取設備)

Claims (8)

  1. ウェブの両面に応じてそれぞれ塗工ロールを備えたウェブ塗工装置において、
    該塗工ロールの下流側に、該塗工ロールにより処理されたウェブを非接触で移送させる空気吹出ロールと、該塗工ロールにより処理された該ウェブを乾燥させるための加熱空気を供給する加熱空気供給ロール及び加熱空気供給箱とがこの順に設けられ、
    該塗工ロールと該空気吹出ロールとは、該ウェブが該空気吹出ロールに非接触で支持された状態で該塗工ロールから離れるように配置され、
    該加熱空気供給ロールと該加熱空気供給箱とは、互いの間に該ウェブの走行路を形成するように対向して配置されている
    ことを特徴とする、ウェブ塗工装置。
  2. 該空気吹出ロールは、風量調整可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のウェブ塗工装置。
  3. 該空気吹出ロールの外周に、該ウェブの表面の汚れを除去するシャワ及びドクタが備えられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のウェブ塗工装置。
  4. 塗工量を制御するために、反射式でウェブの状態を計測する計測手段がそなえられている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェブ塗工装置。
  5. 該計測手段は、撮像したカメラ画像を処理することにより該ウェブの表面状態を検出する手段と、レーザ光による該ウェブの厚みを検出する手段と、赤外線により該ウェブの水分を計測する手段とをそなえている
    ことを特徴とする、請求項4記載のウェブ塗工装置。
  6. 該空気吹出ロールは、
    多孔を有する円筒と
    中空軸上に突設され先端に該円筒に接触するシールを有し、軸方向に伸びて該中空軸と該円筒との間を周方向に仕切る一対の第1の仕切壁と
    該中空軸と該円筒と該一対の第1の仕切壁とで囲まれて形成された第1の加圧室と、
    該中空軸に軸方向に形成された複数個の開孔と、
    該第1の加圧室を該開孔の数と同じように軸方向に分割する第2の仕切壁とをそなえた
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のウェブ塗工装置。
  7. 該加熱空気供給箱は、該加熱空気供給ロールに沿った曲面を有している
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のウェブ塗工装置。
  8. 該加熱空気供給箱、軸方向に伸びた複数個の仕切壁により、周方向に沿って区画された複数個の加圧室をそなえ、
    該加熱空気供給ロール、軸方向に伸びた複数個の仕切壁により、周方向にそって区画された複数個の加圧室をそなえるとともに、
    該加熱空気供給箱の該曲面と該加熱空気供給ロールの円筒とで囲まれた加熱室をそなえ、
    該加熱空気供給ロール及び該加熱空気供給箱それぞれの隣り合う二つのうち一方の加圧室から空気が該加熱室に向かって吹き出され、該空気は該ウェブの水分を除いたあとに、該加熱空気供給ロール及び該加熱空気供給箱それぞれの隣り合う二つのうち他方の加圧室か該加熱室外部に出て行く
    ことを特徴とする、請求項記載のウェブ塗工装置。
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