JP3715476B2 - 等速ジョイント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の駆動力伝達部において、一方の伝達軸と他方の伝達軸とを連結させる等速ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車の駆動力伝達部では、一方の伝達軸と他方の伝達軸とを連結して回転力を各車軸へと伝達するために各種の等速ジョイントが用いられている。
【0003】
本出願人は、誘起スラスト性能をより一層向上させることを目的として、リング状のスパイダボス部から半径外方向に向かって突出する首部と前記首部に連続する頭部とを有するトラニオンが複数設けられ、前記トラニオンの頭部の上面部に第1曲面を形成すると共に該トラニオンの頭部の下面部に第2曲面を形成し、且つ前記トラニオンの頭部の上面部と下面部との間に前記第1曲面および第2曲面の間を周回する球面形成し、一方、環状部材の内周面に略楕円形状の切欠部を形成し、前記環状部材に対して前記トラニオンを所定角度傾斜させ、前記略楕円形状の切欠部に沿って前記トラニオンの前記球面を前記環状部材の球面状の凹部内に挿入することにより、前記環状部材の孔部内に前記トラニオンが装着される等速ジョイントの組み付け方法を提案している(特開2000−192984号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記提案に関連してなされたものであり、前記組み付け方法を実施したときの組立性を阻害することがなく、トラニオンの強度をより一層向上させることが可能な等速ジョイントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、リング状のスパイダボス部から半径外方向に向かって突出する首部と前記首部に連続する頭部とを有するトラニオンが複数設けられ、前記トラニオンの頭部の上面部に第1曲面を形成すると共に該トラニオンの頭部の下面部に第2曲面を形成し、且つ前記トラニオンの頭部の上面部と下面部との間に前記第1曲面および第2曲面の間を周回する球面形成し、一方、環状部材の内周面に略楕円形状の切欠部を形成し、前記環状部材に対して前記トラニオンを所定角度傾斜させ、前記略楕円形状の切欠部に沿って前記トラニオンの前記球面を前記環状部材の球面状の凹部内に挿入することにより、前記環状部材の孔部内に前記トラニオンが装着される等速ジョイントであって、
記首部の片側には、隣接するトラニオン側に向かって膨出する頸部が形成されることを特徴とする。
【0006】
この場合、前記頸部を、頭部側からみて、隣接するトラニオンに向かって徐々に先細りとなる断面曲線状に形成し、あるいは断面矩形状に形成するとよい。
【0012】
本発明によれば、首部に頸部を形成することによりトラニオンの支持断面積が大きくなり、該トラニオンの強度が増大する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る等速ジョイントについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0014】
図1および図2において、参照数字10は、本発明の実施の形態に係る等速ジョイントを示す。
【0015】
この等速ジョイント10は、図示しない第1軸の一端部に一体的に連結されて開口部を有する筒状のアウタカップ(アウタ部材)12と、第2軸13の一端部に固着されてアウタカップ12の孔部14内に収納されるインナ部材16とから基本的に構成される。なお、前記アウタカップ12は、一体的に形成されている。
【0016】
前記アウタカップ12の内壁面には、図1に示されるように、軸線方向に沿って延在し、軸心の回りにそれぞれ約120度の間隔をおいて3本の案内軌道18が形成される。
【0017】
前記案内軌道18は、図2に示されるように、アウタカップ12の軸心を中心として断面円弧状に形成された天井部20と、アウタカップ12の軸線方向に沿って延在する平面状に形成され前記天井部20の両側に相互に対向して形成された側面部22a、22bと、前記天井部20の両端部に相互に対向して形成され軸線方向に沿って延在する溝部24a、24bとから構成される。なお、前記溝部24a、24bには、側面部22a、22bと略直交する平面状の肩部25が形成されている。
【0018】
第2軸13にはリング状のスパイダボス部26が外嵌され、前記スパイダボス部26の外周面には、それぞれ案内軌道18に向かって膨出し軸心の回りに約120度の間隔をおいて3本のトラニオン28a〜28cが一体的に形成される。各トラニオン28a(28b、28c)は、図4に示されるように、リング状のスパイダボス部26から半径外方向に向かって膨出する首部30と、前記首部30と一体的に構成され、薄肉の扁平状に形成された頭部32とを有する。
【0019】
各トラニオン28a(28b、28c)の首部30において、スパイダボス部26の周方向に沿った一方の側には、図5乃至図10に示されるように、隣接するトラニオン28b(28c、28a)側に向かって僅かに膨出する頸部33が一体的に形成される。前記頸部33は、図8に示されるように、頭部32側からみるとその断面形状が隣接するトラニオン28bに向かって徐々に先細りとなる曲線状に形成されるとともに、図10に示されるように、第2軸13の軸線方向からみるとその断面形状が頭部32の浅いくびれ35に連続して略鉛直方向に沿って略直線状に形成されている。
【0020】
前記頭部32の上面部には、アウタカップ12の軸線方向からみると所定の曲率からなる円弧状に形成され(図2参照)、且つアウタカップ12の軸線と直交する方向からみると直線状に形成された第1曲面34aが設けられている(図3参照)。この場合、前記第1曲面34aの形状は、図3に示されるように、アウタカップ12の軸線と直交する方向からみて直線状に限定されるものではなく、所定の曲率からなる円弧状に形成してもよい。
【0021】
また、前記頭部32の下面部には、前記第1曲面34aと同様な第2曲面34bが首部30に連続するように形成されている。さらに、頭部32は、第1曲面34aと第2曲面34bとの間の外周面に形成された球面36を有する。なお、各トラニオン28a(28b、28c)において、前記第1曲面34aと球面36との境界部分および第2曲面34bと球面36との境界部分には、断面曲線状の図示しない面取部を設けてもよい。
【0022】
トラニオン28a(28b、28c)と側面部22a、22bとの間には、図4に示されるように、リング体からなり内周面の全体にわたって前記トラニオン28a(28b、28c)の球面36に対応する球面状の凹部40が形成された内側ローラ(第1環状部材)42と、前記内側ローラ42よりも大なる直径を有するリング体からなり、複数のニードルベアリング(ベアリング部材)44を介して前記内側ローラ42に外嵌される外側ローラ(第2環状部材)46とを有する。
【0023】
前記複数のニードルベアリング44は、外側ローラ46の内周面に形成された環状の凹部48内に転動自在に装着され、キーストン効果によって前記凹部48から脱落しないように組み込まれている。なお、図示しない保持金具等を用い、複数のニードルベアリング44が内側ローラ42の外周面に沿って装着されるように設けてもよい。
【0024】
前記内側ローラ42には、図11に示されるように、該内側ローラ42の孔部50に対してトラニオン28a(28b、28c)を容易に組み込むために、上面部54と内壁面との境界部分に略楕円形状の切欠部52が形成されている。
【0025】
前記外側ローラ46の外周面の上部側には、前記溝部24a、24bに対応する断面形状からなり半径外方向に向かって突出する環状凸部56が形成され、前記環状凸部56は、断面円弧状からなり天井部20と接触する第1係合面58と、平面状に形成されて肩部25と接触する第2係合面60とを有する。前記環状凸部56の下部側には、側面部22a、22bと面接触する外周面62が形成されている。
【0026】
この場合、前記環状凸部56は、外側ローラ46がアウタカップ12の軸線方向に沿って転動する際、第1係合面58が天井部20に係合し且つ第2係合面60が肩部25に係合することにより、前記軸線方向と略平行となるように外側ローラ46の姿勢を保持する機能を有する。
【0027】
前記トラニオン28a(28b、28c)の球面36と内側ローラ42の凹部40とは、それぞれ面接触するように設けられている。従って、トラニオン28a(28b、28c)は、内側ローラ42に対して点O(図2参照)を中心として矢印A方向に回動自在に設けられるとともに、該トラニオン28a(28b、28c)の軸線を回転中心として球面36に沿った周方向(矢印B方向)に回動自在に設けられる。
【0028】
また、トラニオン28a(28b、28c)および内側ローラ42は、外側ローラ46に保持されたニードルベアリング44に対し、一体的に上下方向(矢印C方向)に沿って変位自在に設けられている。
【0029】
さらに、トラニオン28a(28b、28c)は、溝部24a、24bに係合する環状凸部56が設けられた外側ローラ46を介して、案内軌道18に沿ってアウタカップの軸線方向(矢印D方向)に摺動自在に設けられている。
【0030】
本発明の実施の形態に係る等速ジョイント10は基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0031】
図示しない第1軸が回転すると、その回転力は、アウタカップ12を介してインナ部材16に伝達され、トラニオン28a(28b、28c)を通じて第2軸13が所定方向に回転する。
【0032】
すなわち、アウタカップ12の回転力は、案内軌道18に接触する外側ローラ46およびニードルベアリング44を介して内側ローラ42に伝達され、さらに、前記内側ローラ42の凹部40に面接触する球面36を介してトラニオン28a(28b、28c)に伝達されることにより前記トラニオン28a(28b、28c)に係合する第2軸13が回転する。
【0033】
この場合、図示しない第1軸を有するアウタカップ12に対して第2軸13が所定角度傾斜すると、内側ローラ42に形成された球面状の凹部40に対してトラニオン28a(28b、28c)の球面36が面接触した状態を保持しながら、前記トラニオン28a(28b、28c)は点Oを回動中心として矢印A方向に摺動変位し、あるいはトラニオン28a(28b、28c)の軸線を回転中心として球面状の凹部40に沿って周方向(矢印B方向)に摺動変位する。
【0034】
また、前記トラニオン28a(28b、28c)は、外側ローラ46に保持されたニードルベアリング44に対して摺動する内側ローラ42と一体的に、該トラニオン28a(28b、28c)の軸線方向(矢印C方向)に沿って変位する。
【0035】
さらに、前記トラニオン28a(28b、28c)は、案内軌道18に沿って摺動する外側ローラ46を介して、該トラニオン28a(28b、28c)の軸線と略直交する方向、すなわち、案内軌道18の長手方向に沿って変位する。この場合、第1係合面58が天井部20に係合し且つ第2係合面60が肩部25に係合することにより、アウタカップ12の軸線方向と略平行となるように外側ローラ46の姿勢が保持される。
【0036】
従って、アウタカップ12の軸線方向と略平行となるように外側ローラ46の姿勢を保つことにより、該外側ローラ46のすべり摩擦を減少させ、前記すべり摩擦に起因するフリクションの発生を抑制することができる。
【0037】
なお、前記外側ローラ46は、環状凸部56および外周面62を介して案内軌道18に沿って摺動するとともに、内側ローラ42との間に介装されたニードルベアリング44を介して案内軌道18を転動するように設けられているため、摩擦係数を減少させることができる。また、外側ローラ46は、案内軌道18に対して環状凸部56および外周面62を介して面接触しているため接触面積が増大し、接触面圧を低減させることができる。
【0038】
このようにして、第1軸の回転運動は、アウタカップ12に対する第2軸13の傾斜角度に影響されることなく該第2軸13に円滑に伝達される。
【0039】
本実施の形態では、トラニオン28a(28b、28c)の側面に球面36を設け、前記球面36に対応する凹部40が形成された内側ローラ42との間で摺動変位するとともに、前記トラニオン28a(28b、28c)と内側ローラ42とが該トラニオン28a(28b、28c)の軸線方向に沿って変位自在に設けられることにより、スライド抵抗を減少させ誘起スラスト力を低減させることができる。また、トラニオン28a(28b、28c)と内側ローラ42の凹部40とが、それぞれ面接触して接触面圧を低減させることにより、等速ジョイント10の耐久性を向上させることができる。
【0040】
次に、本発明の実施の形態に係る等速ジョイント10の組み付け方法について、内側ローラ42の孔部50内にトラニオン28a(28b、28c)を装着する場合を例にして以下説明する。
【0041】
略楕円形状の切欠部52が設けられた内側ローラ42(図11参照)では、図16に示されるように、前記内側ローラ42に対してトラニオン28a(28b、28c)を角度θだけ傾斜させて前記略楕円形状の切欠部52に沿ってトラニオン28a(28b、28c)を挿入することにより、トラニオン28a(28b、28c)に対して内側ローラ42が装着される。この場合、第2軸13は、図16中、紙面と略直交する方向に延在している。
【0042】
なお、図15および図16中、θは組み付け角度、Rはトラニオン28a(28b、28c)の球面36の半径、Hはトラニオン28a(28b、28c)の球面幅、rは内側ローラ42の切欠部52の短半径、hは内側ローラ42の幅、dは頸部33の所定寸法とトラニオン28a(28b、28c)の首部30の半径との合計値、Xは組み付け角度がθだけ傾斜したときのトラニオン28a(28b、28c)の球面36の投影長幅、Yは組み付け角度がθだけ傾斜したときのトラニオン28a(28b、28c)の球面36の投影短幅、δは内側ローラ42の切欠部52とトラニオン28a(28b、28c)の首部30とのクリアランスを、それぞれ示している。
【0043】
この場合、トラニオン28a(28b、28c)の球面36の投影短幅Yが2R(球面の直径)よりも小さくなる(内側ローラ42の幅h内に球面36を確保する)ための条件は、次の式(1)で表される。
【0044】
【数7】
Figure 0003715476
【0045】
また、Y<Xとなるための条件は、次の式(2)で表される。
【0046】
【数8】
Figure 0003715476
【0047】
さらに、トラニオン28a(28b、28c)と内側ローラ42とが干渉しないための条件としては、次の式(3)で表される。
【0048】
【数9】
Figure 0003715476
【0049】
上記式(1)、式(2)および式(3)を充足するように、トラニオン28a(28b、28c)および内側ローラ42の切欠部52の形状を設定する。なお、組み付け角度θは、図16中の紙面(3本のトラニオン28a〜28cの軸芯を含む面)上において、等速ジョイント10の作動角度(第1軸と第2軸13とによって形成される角度)に基づいて決定される内側ローラ42の軸線とトラニオン28a(28b、28c)の軸線とがなす角度よりも大きく設定されているものとする。
【0050】
ここで、比較例に係るトラニオン70a(70b、70c)の形状(図23乃至図28参照)と本実施の形態に係るトラニオン28a(28b、28c)の形状とを比較検討する。
【0051】
比較例では、頭部72側からみたトラニオン70a(70b、70c)の首部74の断面形状が真円状に形成されているのに対し、本実施の形態に係る等速ジョイント10を構成するトラニオン28a(28b、28c)では、隣接するトラニオン28b(28c、28a)の一方側に僅かだけ膨出する頸部33が形成され、頭部32側からみてその断面形状が徐々に先細りとなる曲線状に形成されている。
【0052】
また、比較例では、第2軸13の軸線方向からみると、頭部72のくびれ76(図28参照)が大きく且つ該頭部72の軸線を対称軸として線対称に形成されているのに対し、本実施の形態では、比較例よりも首部30の直径が大きく且つ非対称に形成されている。
【0053】
従って、本実施の形態では、トラニオン28a〜28cの支持断面積を大きくして該トラニオン28a〜28cの強度をより一層向上させることができる。さらに、本実施の形態では、スパイダボス部26の周方向に沿った一方側にのみ頸部33を形成しているため、トラニオン28a〜28cの内側ローラ42に対する組立性が阻害されることがなく、円滑に組み付けることができる。さらにまた、頸部33の断面形状を曲線状に形成することにより、スパイダボス部26を含むトラニオン28a〜28cを一体成形する図示しない金型の構造を簡素化することができる。
【0054】
次に、変形例に係るトラニオン80a〜80cを図17乃至図22に示す。この変形例に係るトラニオン80a〜80cでは、頭部32側からみた頸部82の断面形状を角状に形成している点で異なり(図20参照)、断面形状を角状に形成することにより、トラニオン80a〜80cの支持断面積をより一層大きく設定することができるという利点が得られる。その他の作用効果は、前記実施の形態と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
【0055】
なお、本実施の形態では、3つのトラニオン28a〜28c、80a〜80cが設けられたトリポートタイプの等速ジョイント10を用いて説明しているがこれに限定されるものではなく、図示しないバイポットタイプの等速ジョイントにも適用可能であることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0057】
すなわち、トラニオンの支持断面積を大きくして該トラニオンの強度をより一層向上させることができる。さらに、スパイダボス部の周方向に沿った一方側にのみ頸部を形成しているため、トラニオンの環状部材に対する組立性が阻害されることがなく、円滑に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る等速ジョイントの長手方向と略直交する方向の縦断面図である。
【図2】図1に示す等速ジョイントの一部拡大縦断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った縦断面図である。
【図4】アウタカップ内に配設されたインナ部材の分解斜視図である。
【図5】スパイダボス部を含むトラニオンの斜視図である。
【図6】図5に示すトラニオンの正面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿った縦断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線に沿った横断面図である。
【図9】図5に示すトラニオンの平面図である。
【図10】図9のX−X線に沿った縦断面図である。
【図11】前記インナ部材を構成する内側ローラの斜視図である。
【図12】図11に示される内側ローラの平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った縦断面図である。
【図14】図12のXIV−XIV線に沿った縦断面図である。
【図15】内側ローラをトラニオンに装着するための設定条件に供される説明図である。
【図16】内側ローラをトラニオンに装着するための設定条件に供される説明図である。
【図17】変形例に係るトラニオンの斜視図である。
【図18】図17に示すトラニオンの正面図である。
【図19】図18のXIX−XV線に沿った縦断面図である。
【図20】図18のXX−XX線に沿った縦断面図である。
【図21】図17に示すトラニオンの平面図である。
【図22】図21のXXII−XXII線に沿った縦断面図である。
【図23】比較例に係るトラニオンの斜視図である。
【図24】図23に示すトラニオンの正面図である。
【図25】図24のXXV−XXV線に沿った縦断面図である。
【図26】図24のXXVI−XXVI線に沿った横断面図である。
【図27】図23に示すトラニオンの平面図である。
【図28】図27のXXVIII−XXVIII線に沿った縦断面図である。
【符号の説明】
10…等速ジョイント 12…アウタカップ
18…案内軌道 20…天井部
22a、22b…側面部 24a、24b…溝部
25…肩部 26…スパイダボス部
28a〜28c、80a〜80c…トラニオン
30…首部 32…頭部
33、82…頸部 34a、34b…曲面
35…くびれ 36…球面
40、48…凹部 42…内側ローラ
44…ニードルベアリング 46…外側ローラ
50…孔部 52…切欠部
56…環状凸部 58、60…係合面

Claims (3)

  1. リング状のスパイダボス部から半径外方向に向かって突出する首部と前記首部に連続する頭部とを有するトラニオンが複数設けられ、前記トラニオンの頭部の上面部に第1曲面を形成すると共に該トラニオンの頭部の下面部に第2曲面を形成し、且つ前記トラニオンの頭部の上面部と下面部との間に前記第1曲面および第2曲面の間を周回する球面形成し、一方、環状部材の内周面に略楕円形状の切欠部を形成し、前記環状部材に対して前記トラニオンを所定角度傾斜させ、前記略楕円形状の切欠部に沿って前記トラニオンの前記球面を前記環状部材の球面状の凹部内に挿入することにより、前記環状部材の孔部内に前記トラニオンが装着される等速ジョイントであって、
    記首部の片側には、隣接するトラニオン側に向かって膨出する頸部が形成されることを特徴とする等速ジョイント。
  2. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記頸部は、頭部側からみて、隣接するトラニオンに向かって徐々に先細りとなる断面曲線状に形成されることを特徴とする等速ジョイント。
  3. 請求項1記載の等速ジョイントにおいて、
    前記頸部は、頭部側からみて、断面矩形状に形成されることを特徴とする等速ジョイント。
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