JP3714143B2 - 移動体識別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、書込み寿命が短い不揮発性の半導体メモリを仮想的に複数個のバンク部に分割した応答器において、上位コントローラが指定するメモリへの読み書きのメモリアドレスを変えずにバンク部を切換えできる移動体識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動組立てライン等では、多品種少量生産を自動化して生産性を向上させるために、製造物ごとの仕分け情報、品質情報等が必要である。
従って、このようなラインには、製造物を運ぶ複数のパレット等に取付けられた半導体メモリを有する複数の応答器と、複数の質問器により電磁波により非接触で該応答器の半導体メモリから前記情報を読み書きする複数の上位コントローラとから成る移動体識別装置が良く用いられるようになってきた。
【0003】
前記半導体メモリは小形化を図るために電池不要の不揮発性のメモリとしてEEPROMが用いられる。EEPROMはデータの読出し寿命が無制限であるが、書込み寿命が比較的短いために書込み回数の要求を満足しないことがある。
この解決手段としてメモリを仮想的に複数個に分割して使用することにより長寿命化を図る技術がある。
【0004】
このような第1の従来例として特開平3−237696号公報によれば、メモリを複数に分割して書込み回数が一定の値を越えると、メモリ自身が未使用のブロックに自動的に切換えるものが示されている。
【0005】
第2の従来例として特開平7−306921号公報によれば、メモリを複数個のファイルエリアと、該ファイルエリアの情報を有する1つのファイルディレクトリエリアとに分割して、外部より該ファイルディレクトリエリアを介してファイルエリアを選択的に1個だけ指定して読出し又は書込みを実行するICカードが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の従来例を移動体識別装置に応用すると、応答器のメモリ側で自動的に未使用ブロックに切換えるためメモリアドレスを指定する上位コントローラのプログラムを変えずに済むが、メモリが特別で、汎用品に比べ入手性が悪く、コストが高くなるという問題点があった。
【0007】
前記第2の従来例では、ファイルエリアへの読出し及び書込みの動作は外部の上位システムよりエリア指定されるので、前記のような移動体識別装置に応用し、一部の応答器のみメモリエリアを変更すると、複数の応答器が複数の上位コントローラと通信しているので、他の応答器は誤ったメモリエリアを指定したままとなる。
これを防ぐには複数の上位コントローラのプログラムを同時に変更してメモリアドレスを変更すると共に、ラインを停止してすべての応答器のメモリの使用エリアを同一に変更しなければならないという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、仮想的に複数に分割されたメモリへの読み書きを簡易にする移動体識別装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の作用、効果】
この発明に係る移動体識別装置は、有限の書き込み回数を有する不揮発性のメモリを備えた応答器と、非接触に上記応答器の上記メモリからデータを読み書きする質問器と、
上記質問器に対し、上記応答器の上記メモリへの読み書きを実行させるデータ及びアドレスを指定する上位コントローラとから成り、
予め定められた複数から成る工程の各工程において、上記上位コントローラを配置すると共に、上記質問器から上記応答器の上記メモリに所定の読み書きを行う移動体識別装置であって、
上記応答器の上記メモリには、仮想的に分割された第1及び第2のバンク部と、使用可能なバンク部を示すバンクコードを有する固有情報部とを有し、
上記上位コントローラには、使用可能な上記第1のバンク部が予め定められた所定の書き込み回数に達したことを判定する判定手段と、該判定手段により上記第1のバンク部より、未使用の上記第2のバンク部に上記バンクコードを変更するバンクコード変更手段と、該バンクコード変更手段によるバンクコードの変更により、上記第1のバンク部の記憶情報を上記第2のバンク部に転送する転送手段とを有する移動体識別装置において、
上記第1及び第2のバンク部には、書き込み回数を記憶する書き込み回数情報部を設け、
上記複数から成る工程の最終工程に配置された上記上位コントローラには、上記各工程の書き込み回数の総和を上記書き込み回数情報部に一括更新する更新手段を設けたことを特徴とするものである。
この発明によれば、更新手段が予め定められた工程の最終工程において、上位コントローラから各工程の書き込み回数の総和を更新するので、質問器と応答器との書き込み回数の更新のための通信時間を短縮することができるという効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態を図1乃至図5によって説明する。図1は、この発明の一実施形態による移動体識別装置をラインに応用した工程図、図2は図1に示す移動体識別装置の応答器に用いられているメモリのバンク切換えを示すメモリメモリマップ図、図3は図1による応答器のメモリにおける固有情報部及び10個のバンク部を示すメモリマップ図、図4は図1の応答器におけるメモリをバンク部1で使用している状態を示すメモリマップ図、図5は図1の応答器におけるメモリをバンク部1からバンク部2に切換えた状態のメモリマップ図である。
【0017】
図1において、移動体識別装置は、パレットに取付けられてラインの工程を循環して繰り返し移動されると共に、汎用の不揮発性のメモリ2が内蔵された応答器1と、応答器1と無線通信してメモリ2に対してデータを読み書きする質問器3と、質問器3を介して応答器1のメモリ2への読み書き動作を実行させるためのデータ及びメモリアドレスを指定する上位コントローラ4とから成っている。そして、ラインの工程毎に質問器3及び上位コントローラ4が配置されており、多数の応答器1がライン内を循環移動するように形成されている。
【0018】
図2乃至図5において、メモリ2には、書込み寿命が10万回で記憶容量512バイトのEEPROMを用いると、EEPROMの性質から読み書き可能な最少単位が1ページ単位の16バイトとなるので、全体が32ページから成り、書込み寿命10万回はページ単位となる。
ここで、メモリ2には、1ページから成る固有情報部と、1個のバンク部を3ページとして10個のバンク部とを有しており、最後のページ(31ページ)が余りとなっている。
【0019】
すなわち、ページ0には、固有情報部が割り当てられており、固有情報部は最初の通信で読出さないと応答器1のメモリ2のデータを読出し及び書込みできないものである。
固有情報部は、IDコード、照合コード、バンクコードから成っており、IDコードは応答器1を識別するために他の応答器1と異なる固有値で、一つの質問器3の通信エリア内に複数の応答器1が存在する場合の識別コードとして用いられる。
照合キーコードはセキュリティのため暗証コードとして用いる値で、照合キーが一致しないとメモリ2へのデータを読出し及び書込みができないものである。
バンクコードは使用中のバンク部を示す値で、バンクコード10,1の意味は、10は分割バンク数、1は使用中のバンク部番号を示す。
【0020】
図3に示すようにメモリ2のバンク部は、ぺージ1〜3がバンク部1、ページ4〜6がバンク部2、以下繰り返してページ28〜30がバンク部10となっており、バンク部のうち1ぺージは書込み回数の格納、残りの2ぺージがデータの格納に割り当てられており、データの書込みに指定可能なメモリアドレスは0〜31の32バイトである。
【0021】
図2(a)及び図4にメモリ2におけるバンク部1が使用されている状態を示している。すなわち、バンクコードが10,1で、IDコード、照合キーコード、ページ1〜30は、図4に示されている値が記憶されている。
【0022】
図2(b)及び図5にメモリ2においてバンク部がバンク部1からバンク部2に切換えられてバンク部2が使用されている状態を示している。すなわち、バンク部1を成すページ1,2と、バンク部2を成すページ4,5とが同一の値が記憶されており、バンクコードが10,2と成っている。
【0023】
メモリ2におけるバンク部の書込み回数の更新を、各工程毎で実施すると、書込むための通信時間が各工程に必要となり非効率である。
図1に示すラインでは、応答器がラインを一巡した時に生じるバンク部の書き込み回数は、ラインを稼動させてなくても事前に正確な値が確定する。よって、該書込みは、ラインの最終工程となる11番目の上位コントローラ4が応答器1に対してライン全体の書込み回数を一括して書き込みを実行するようにして応答器との通信時間が増加しないように構成されている。
【0024】
上記のように構成された移動体識別装置を図1乃至図7によって説明する。図6は図1に示す移動体識別装置の動作を示すフローチャート、図7は図1に示す移動体識別装置の各機器間の通信動作を示す通信方式図である。
ここで、図1に示すように11個の質問器3は上位コントローラ4からのメモリアドレスに従って通信可能な位置に移動した応答器1と1対1で通信してメモリ2に対して書込み動作を実行している。
【0025】
まず、上位コントローラ4は質問器3に書込み命令を指示すると[図7の(1)]、該命令を受けた質問器3がリードIDコマンドより[図7の(2)]、応答器1におけるメモリ2のページ0から固有情報部を読出し[図7の(3)]、バンクコード10,1からバンク部1が使用中であることを得る(ステップS101)。
【0026】
上位コントローラ4は指定のメモリアドレス16〜31をバンク部1のページ2に読み替え、質問器3は書込みコマンドにより応答器1におけるメモリ2のページ2にデータを書込み[図7の(4)]、応答器1からの正常終了を示す書込み完了コードを受取り[図7の(5)]、上位コントローラ4に(6)書込み完了を送信し[図7の(6)]、上位コントローラ4は該書込み完了を受信する(ステップS103)。
【0027】
上位コントローラ4は応答器2におけるメモリ2のバンク部1の書き込み回数更新の工程か、すなわち、最終工程か判断し(ステップS105)、該工程でなければ、ステップS101に戻る。
一方、ステップS105の判断が最終工程であれば、上位コントローラ4は質問器3を介して回数更新命令を応答器1に指示すると、[図7の(7)]、質問器3は読出しコマンドにより[図7の(8)]、応答器1におけるメモリ2のページ3から書込み回数を読出し[ 図7の(9) ] (ステップS107)、
質問器3は書込みコマンドにより所定のライン全体の累積書込み回数を応答器1のメモリ2に加算し[図7の(10)]、応答器1は該書込みが正常終了を示す書込み完了コードを質問器3を介して上位コントローラ4に書込み完了を送信し[図7の(11)]、上位コントローラ4は該書込み完了コードを受信して書込み完了となる[ 図7の(12) ] (ステップS109)。
【0028】
次に、最終工程において、上位コントローラ4は質問器3を介して応答器1のメモリ2におけるバンク部1の書込み回数(3ページ)が規定の10万回に達したか否かを判定し(ステップS111)、規定の10万回に達していなければ、ステップS101に戻る。
一方、規定の10万回に達しておれば、上位コントローラ4は質問器3を介して応答器1に切替え命令を指示し[図7の(13)]、質問器3は読出しコマンドにより[図7の(14)]、応答器1のメモリ2におけるバンク部1のページ1、2からデータを読出す[図7の(15)](ステップS113)。
【0029】
質問器3は書込みコマンドにより応答器1のメモリにおけるバンク部2のページ4、5にステップS113により読み出したデータを書込むと共に、ページ6に書込み回数1を書込む[図7の(16)]。応答器1は書き込み完了コードを質問器3に対して送信する[図7の(17)]。
【0030】
このようにして図2(b)及び図5に示すように、メモリアドレス0〜15はページ4、メモリアドレス16〜31はページ5、メモリアドレス32〜47はページ6に対応して、上位コントローラ4が指定するメモリアドレス0〜47の読出しと書込みが実行される(ステップS115)。質問器3は書込みコマンドにより[図7の(18)]、バンクコード10,2を応答器1のページ0に書込み、応答器1は書込み完了コードを送信し、質問器3が該書込み完了コードを受信する[図7の(19)]。
ここで、固有情報は正常に書込まれていないと応答器1は動作しなくなるため、質問器3はリードIDコマンドにより[図7の(20)]、応答器1のメモリ2における固有情報部を読出し[図7の(21)]、正常か否か確認してから正常であれば、上位コントローラ4に切換え完了を送信し[ 図7の(22) ] (ステップS117)、ステップS111に戻る。ステップS117において、固有情報部の読み出しが異常の場合には、固有情報部を書き直すことになる。なお、バンク部2からバンク部3に切換える場合には、図2(C)に示すようになる。
このようにして、メモリ2のバンク部が規定の10万回に達する毎に切り換えられてバンク部1から順にバンク部10まで達した状態において、上位コントローラ4は、バンク部10の書込み回数が10万回に達したことを判断すると、メモリ2が寿命に達したと推定して上位コントローラ4の液晶ディスプレイ(図示せず)に「該当する応答器1」及び「メモリ寿命」と表示する。
この表示を確認した作業者は、ラインを停止して寿命に達した応答器1のメモリ2を交換してラインを円滑に復帰するものである。
【0031】
上位コントローラ4は、バンク部を切換えた応答器1に書込み指示すると、最初にメモリ2の固有情報部からバンクコード2を得るので、上位コントローラの指定アドレス0〜47を変えなくても質問器3を介してバンク部2に対して書込み動作を実行できる。よって、使用中のバンク部が異なる応答器1がライン内に混在しても、上位コントローラ4の指定アドレスを変更することなく、応答器1のメモリ2に対して読み出し及び書込み動作を実行することができる。
【0032】
さらに、上位コントローラ4は質問器3を介して最初の通信で、応答器1の固有情報部からバンクコードを読み出して使用中のバンク部を特定する。よって、使用中のバンク部を特定するのに余分な通信を実行しないので、通信時間の遅れが生じにくいものである。
また、第1のバンク部が寿命に達する直前に、第1のバンク部の記憶情報を第2のバンク部に転送して、上位コントローラが応答器の第2のバンク部からデータを読み出し及び書込むので、第1のバンク部の記憶情報が所定の書込み回数に達しても、該記憶情報が喪失せずに、上位コントローラからメモリに対して有効に読み出しできる。
【0033】
さらに、バンク部のデータと書込み回数とは別々に書込みが可能となり、メモリへの書込み動作ごとには書込み回数を更新せずに一括して書込み回数を変更できる。よって、書込み回数の通信時間を減少できる。
【0034】
実施の形態2.
この発明の他の実施の形態を図8乃至図10によって説明する。図8はメモリのページ毎に書込み回数を割り付けたメモリマップ、図9は、図8に示すメモリにおいてバンク部1が使用されていることを示すメモリマップ、図10は、図9に示すメモリにおいてバンク部1からバンク部2へのバンク切換えを示すメモリマップである。
【0035】
前記実施の形態1では、メモリ2のバンク部毎に1個の書込み回数を割り付けられているので、バンク部を成す各ページの書込み回数の総和がバンク部の書込み回数となり、書込み回数を基準にバンク部の寿命を判断している。
しかしながら、バンク部の書込み回数が所定値を越えても、バンク部を構成している各ページは書込み寿命に達していないことが生じる。
そこで、この発明の実施の形態はバンク部を成す各ページの書込み回数を基準にバンク部の寿命を判断しようとするものである。
【0036】
図8乃至図10において、メモリは、メモリアドレス0〜15がページ1、メモリアドレス16〜31がページ2、メモリアドレス32〜47がページ3にそれぞれ対応するとともに、各ページのデータはデータ13バイトと、ページの書込み回数3バイトとから成っている。
【0037】
各ページへの書込みは、最初にページのデータを読出し、書込み回数に1を加算するとともに上位コントローラ4が指定するデータに置換えた後でメモリデータと書込み回数を書込む。
【0038】
ページ1〜3の何れかの書込み回数が規定値の10万回以上になると、バンク切換えが実行される。バンク切換えは図10に示すようにバンク部1のページ1〜3におけるデータを読出し、バンク部2のページ4〜6における書込み回数を全て1回に変更すると共に、読み出したページ1〜3のデータをコピーすることにより実行する。
【0039】
さらに、メモリにおけるページ0の固有情報部のバンクコードを10、1から10、2に書換えて使用中のバンク部をバンク部1からバンク部2に変更する。以上のようにメモリアドレス0〜15はページ4に、メモリアドレス16〜31はページ5に、メモリアドレス32〜47はページ6に対応し、上位コントローラ4が指定するメモリアドレスにしたがってメモリ2に対して読出しと書込みが実行される。
【0040】
実施の形態3.
この発明の他の実施の形態を図11によって説明する。図11は図1に示す応答器を上位コントローラで制御する通信方式図である。
この実施の形態による移動体識別装置は、メモリ2における各ページの書込みデータが16バイト単位でない2バイトの書込み命令で実行されるように構成されいる。このような実施の形態では、メモリ2への書込みは16バイトのページ単位で実行されるため、書込み命令のデータ数が2バイト(16バイトの倍数以外)の場合には、メモリ2から現在のデータを一旦読出し、書込みデータの一部を置き換えた後に再び、メモリ2に書込みを実行しなければならない。
【0041】
すなわち、図11に示すように上位コントローラ4は、書込み命令を指示すると[図11の(23)]、質問器3はリードIDコマンドにより[図11の(24)]、応答器1のページ0から固有情報部を読出してバンクコードからバンク部2が使用中であることを得る[図11の(25)]。質問器3は上位コントローラ4指定のメモリアドレス29、30をバンク部2のページ5に読み替えて、書込む前に読出しコマンドで[図11の(26)]、応答器1のバンク部2のページ5からデータを読み出す[図11の(27)]。読み出したデータの一部を上位コントローラが指定するデータに置換え、質問器3は書込みコマンドを実行して応答器1のメモリ2におけるページ5のデータを書込み[図11の(28)]、応答器1は書込み完了コードを送信し[図11の(29)]、質問器3がこれを受信する。
【0042】
16バイトの書込みの場合は質問器3と応答器1の間の通信は4回であるのに対して、前記の通り2バイトの書込みでは図11の(26),(27)が加算されて6回の通信となる。したがって、時間が延長される。また、バンク部は、メモリ2に読み書きできる最小単位の16バイトの倍数の記憶容量から成っているので、応答器1との通信回数(時間)を減少できる。
【0043】
さらに、書込み命令毎に書込み回数を更新する通信方式を説明する。前記の書込み完了コードに引き続き[図11の(29)]、質問器3は読出しコマンドを応答器1に送信すると[図11の(30)]、応答器1はメモリ2におけるバンク部2のページ6から書込み回数データを質問器3に送信する[図11の(31)]。
質問器3は該書込み回数に1を加算し、回数更新コマンドにより応答器1のメモリ2におけるページ6を書換え[図11の(32)]、応答器1は書込み完了コードを質問器3を介して上位コントローラ4に書込み完了を送信し[図11の(33)]、上位コントローラ4は書込み完了を受信する[図11の(34)]。
【0044】
以上のように書込み命令の度に書込み回数を更新すると、4回の通信が加算されるのである。この対策として、前記実施の形態1で説明したように書込み回数は一工程で一括して更新することで、通信時間の短縮をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による移動体識別装置をラインに適用した工程図である。
【図2】 図1の移動体識別装置の応答器におけるメモリのバンク切換えの変移を示すメモリマップ図である。
【図3】 図1の応答器におけるメモリに固有情報部、10個のバンク部を有するメモリマップ図である。
【図4】 図1の応答器におけるメモリをバンク部1で使用している状態を示すメモリマップ図である。
【図5】 図1の応答器におけるメモリをバンク部1からバンク部2に切換えた状態のメモリマップ図である。
【図6】 図1に示す移動体識別装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 図1に示す移動体識別装置の各機器間の通信動作を示す通信方式図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態による移動体識別装置における応答器のメモリの各ページに書込み回数を割り付けたメモリマップ図である。
【図9】 図8の応答器におけるメモリをバンク部1で使用している状態を示すメモリマップ図である。
【図10】 図8の応答器をバンク部1からバンク部2に切換えた状態を示すメモリマップ図である。
【図11】 この発明の他の実施の形態を示す移動体識別装置の2バイトのデータ書込みを実行する通信方式図である。
【符号の説明】
1 応答器、2 メモリ、3 質問器、4 上位コントローラ。
Claims (1)
- 有限の書き込み回数を有する不揮発性のメモリを備えた応答器と、非接触に上記応答器の上記メモリからデータを読み書きする質問器と、
上記質問器に対し、上記応答器の上記メモリへの読み書きを実行させるデータ及びアドレスを指定する上位コントローラとから成り、
予め定められた複数から成る工程の各工程において、上記上位コントローラを配置すると共に、上記質問器から上記応答器の上記メモリに所定の読み書きを行う移動体識別装置であって、
上記応答器の上記メモリには、仮想的に分割された第1及び第2のバンク部と、使用可能なバンク部を示すバンクコードを有する固有情報部とを有し、
上記上位コントローラには、使用可能な上記第1のバンク部が予め定められた所定の書き込み回数に達したことを判定する判定手段と、該判定手段により上記第1のバンク部より、未使用の上記第2のバンク部に上記バンクコードを変更するバンクコード変更手段と、該バンクコード変更手段によるバンクコードの変更により、上記第1のバンク部の記憶情報を上記第2のバンク部に転送する転送手段とを有する移動体識別装置において、
上記第1及び第2のバンク部には、書き込み回数を記憶する書き込み回数情報部を設け、
上記複数から成る工程の最終工程に配置された上記上位コントローラには、上記各工程の書き込み回数の総和を上記書き込み回数情報部に一括更新する更新手段を設けたことを特徴とする移動体識別装置。
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