JP3713269B2 - 消防用ホース結束具 - Google Patents
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Description
従来の消防用ホース結束具としては、例えば非特許文献1に記載された合成皮革製のバンド(以下、革バンド)が知られている。その他、自動車の廃棄タイヤの一部分を所定の幅で輪切りにしたゴムチューブの輪切り品などが知られている。
桜護謨株式会社、2002年2月20日発行、サクラ防火機器総合カタログ、ホース周辺部品1−31
また、国内で使用される消防用ホースには、呼称口径が40mm、50mm、65mmという3種類の異径ホースが存在する。なお、特殊ホースとして75mmも知られている。ホース長さは、何れも20m程度が主流である。そのため、各呼称口径の消防用ホース毎に、二重巻きホースの直径も、汎用される呼称口径40〜65mmの消防用ホースの間で10cm程度異なる。その結果、伸縮性が劣る革バンド製の消防用ホース結束具では、これらの3種類の二重巻きホースに対処することができなった。
また、ゴムチューブ製の消防用ホース結束具は、前記革バンド製のものより異径ホースに対しての適応性に優れている。しかしながら、ゴムチューブは、基本的に自動車用のタイヤチューブを輪切りにしただけである。そのため、チューブの長さを調整する機能を有していない。これにより、大小3種類の異径の二重巻きホースに対して、正確に長さ調整を行うことができなかった。
その結果、例えば消防用ホースの呼称口径が小さい(40mm)二重巻きホースを結束するときには、ホースの締め付け力が低下し、例えば消防車による運搬時に、二重巻きホースの巻き付け形状が崩れ易かった。具体的には、ホース外周部がホース巻芯部から斜めに位置ずれしたり、結合金具が正しいホース外周位置から横ずれするおそれがあった。
(1) 延長時、消防士は防火ヘルメットを被って下向きの姿勢を強いられる。その結果、防火ヘルメットのしころ(庇)が消防士の視界を狭め、周辺の安全確認を十分に行うことができなかった。
(2) また、重量が嵩む呼吸器などを消防士が装着している場合には、完全防備の装いのまま屈み込んで二重巻きホースを地面に載置する動作、その姿勢から上体を起き上がらせるホース押し出しの動作などが、腰に大きな負担をかけていた。
(3) しかも、これらの二重巻きホースの載置やホース押し出しは、迅速さを要求されるホースの延長作業において、効率の良い作業とは言えなかった。
この発明は、安全、確実かつ迅速に立ち姿勢によるホース延長を行うことができる消防用ホース結束具を提供することを目的としている。
この発明は、弾性部材による結束具本体の伸縮では対応できないほど長さが異なる丸巻きホースでも対処が可能で、また島田折りホースを結束することもできる消防用ホース結束具を提供することを目的としている。
この発明は、丸巻きホースの外周部の横崩れを防止することができる消防用ホース結束具を提供することを目的としている。
この発明は、運搬時の振動などに対してホースの巻き付け形状がさらに崩れ難いとともに、丸巻きホースの外周部の横崩れをさらに防ぐことができる消防用ホース結束具を提供することを目的としている。
この発明は、片手でありながら、立ち姿勢で安全、確実かつ迅速にホース延長を行うことができる消防用ホース結束具を提供することを目的としている。
この発明は、丸巻きホースの周方向からの結束だけでなく、丸巻きホースの直径方向からの結束も可能な消防用ホース結束具を提供することを目的としている。
この発明は、丸巻きホースの結束の自由度が大きい消防用ホース結束具を提供することを目的としている。
また、結束具本体は、締め付け部材により長さ可変に構成したので、大径な丸巻きホースでも、小径な丸巻きホースでも良好に結束することができる。
丸巻きホースの外周部を、丸巻きホースの両側方から、弾性変形しない環状の紐により挟持するので、運搬時の振動などに対してホースの巻き付け形状がさらに崩れ難いとともに、丸巻きホースの外周部の横崩れをさらに防ぐことができる。
なお、消防用ホース結束具は、丸巻きホースの周方向からだけではなく、丸巻きホースの直径方向からの結束も可能である。
消防用ホースの素材は限定されない。例えば、ゴム内張りのホースでもよいし、樹脂内張りのホースでもよい。
消防用ホースの口径は限定されない。例えば、汎用される呼称口径40mm、50mm、65mmでもよい。また、特殊な75mmでもよい。
消防用ホースの長さは限定されない。例えば、10〜20mのものでもよい。
丸巻きホースの直径および外周長さは限定されない。使用される消防用ホースの口径と長さとにより決定される。例えば、外径35〜45cm、外周長さ110〜140cmである。
結束具本体は帯形状でもよいし、紐形状でもよい。
結束具本体の素材としては、例えば布帛(織布、不織布、編布)、各種の合成樹脂シート、金属薄板などを採用することができる。また、廃棄された消防用ホースを所定長さの短冊状にカットしたものを採用してもよい。その場合、廃棄された消防用ホースのゴム張り面(内面)を、丸巻きホースの外周面に当接させれば、ホース結束時、丸巻きホースの外周面と結束具本体の内面との摩擦抵抗が大きくなり、ホース結束後の消防用ホース結束具のずれが防止される。なお、廃棄された消防用ホース製ではない結束具本体の場合でも、丸巻きホースの外周面との接触側の面にゴム張りまたは合成樹脂張りを施してもよい。
結束具本体は、複数の部分本体により構成してもよい。その際、隣接する部分本体と部分本体とを、対応する係止部材同士を係止して連結し、結束具本体を組み立てる。これにより、弾性部材による結束具本体の伸縮では対応できないほど長さが異なる丸巻きホースでも、対処することができる。また、綴れ折りされた島田折りホースにも対応することができる。
部分本体の形状としては、例えば帯形状、紐形状を採用することができる。
結束具本体の部分本体への分割数は限定されない。2つでも3つ以上でもよい。
第3の係止部材および第4の係止部材の種類としては、例えば第1の係止部材および第2の係止部材に利用されたものを採用することができる。
両係止部材の結束具本体の長さ方向における取り付け位置は限定されない。例えば、結合金具を基準として、その丸巻きホースの巻き付け側でもよいし、この丸巻きホースの巻き付け側とは反対側でもよい。
丸巻きホースの外周面と連続する一方の結合金具とは、例えば、内側の結合金具と外側の結合金具とが重なり状態で巻き取られる二重巻きホースの場合には、外部露出される外側配置の結合金具をいう。この一方の結合金具は、一重巻きホースの場合でも外側配置の結合金具となる。
丸巻きホースの巻き付け方向とは、消防用ホースが丸巻きホースに順次巻き取られていく方向をいう。
弾性部材は、糸状または紐状として結束具本体の一部に織り込んでもよい。この場合には、消防用ホース結束具による丸巻きホースの結束力を繊細に制御することができる。
また、弾性部材を結束具本体とは別体とし、結束具本体の一部分に連結してもよい。この場合、弾性部材の形状は限定されない。例えば、弾性部材は紐形状(環状を含む)でもよいし、帯形状でもよい。
弾性部材の結束具本体における形成位置は限定されない。ただし、丸巻きホースの外周面と連続する結合金具を、常時、丸巻きホースの巻き付け方向に引っ張ることができる位置でなければならない。
この場合、ホース結束時には、弾性力の大きい弾性部材が、丸巻きホースの外周面と連続する結合金具より丸巻きホースの巻き付け側に配置される一方、この結合金具を中心として丸巻きホースの巻き付け側とは反対側に、弾性力の小さい弱弾性部材が配置される。しかも、両弾性部材が、丸巻きホースの外周部を両側方から挟持するので、運搬時の振動などに対してホースの巻き付け形状がさらに崩れ難いとともに、丸巻きホースの外周部の横崩れをさらに防ぐことができる。ホース結束時、仮に弾性部材より弱弾性部材の弾性力が大きくなると、丸巻きホースの巻き付け強度が低下し、丸巻きホースの型崩れが発生し易い。
弱弾性部材の結束具本体における形成位置は限定されない。ただし、丸巻きホースの外周面と連続する結合金具を、常時、丸巻きホースの周方向において、弾性部材とは反対方向に引っ張ることができる位置でなければならない。
弱弾性部材が丸巻きホースの外周部を両側方から挟持可能とは、弱弾性部材の弾性力により、丸巻きホースの外周部を両側方から挟み込めることをいう。
また、丸巻きホースの外周面と連続する結合金具を、丸巻きホースの巻き付け方向に引っ張るのは、弾性部材だけでもよいし、締め付け部材だけでもよい。さらには、弾性部材と締め付け部材との両方でもよい。
また、結束具本体は、弾性部材により長さ可変に構成したので、大径な丸巻きホースでも、小径な丸巻きホースでも良好に結束することができる。
丸巻きホースの外周部を、丸巻きホースの両側方から弾性部材(輪ゴム)により挟持するので、運搬時の振動などに対してホースの巻き付け形状がさらに崩れ難いとともに、丸巻きホースの外周部の横崩れをさらに防ぐことができる。
第1の金具掛止部材および第2の金属掛止部材の形状は限定されない。例えば環状でもよいし、棒状でもよい。環状の場合には、金属製のリング、硬質合成樹脂製のリング、木製のリング、セラミックス製のリングなどの剛体でもよい。
前記結束具本体に設けられ、前記一方の結合金具を、常時、前記丸巻きホースの巻き付け方向に引っ張る弾性部材とを備え、前記弾性部材は、前記丸巻きホースの外周部を、該丸巻きホースの両側方から挟持可能な輪ゴムである消防用ホース結束具である。
また、丸巻きホースの外周部を、丸巻きホースの両側方から、弾性変形しない環状の紐により挟持するので、運搬時の振動などに対してホースの巻き付け形状がさらに崩れ難いとともに、丸巻きホースの外周部の横崩れをさらに防ぐことができる。
また、丸巻きホースの外周部を、丸巻きホースの両側方から弾性部材により挟持するので、運搬時の振動などに対してホースの巻き付け形状がさらに崩れ難いとともに、丸巻きホースの外周部の横崩れをさらに防ぐことができる。
消防用ホース結束具10は、二重巻きホース14の外周面に巻き付けられる帯形状を有した結束具本体15と、結束具本体15の一端部に連結されたバックル16の雌側部(第1の係止部材)17と、結束具本体15の他端部に連結され、雌側部17に係止されるバックル16の雄側部(第2の係止部材)18と、結束具本体15に設けられ、二重巻きホース14の外周面と連続する雌側金具12を、常時、二重巻きホース14の巻き付け方向に引っ張る短尺な第1の輪ゴム(弾性部材)19と、結束具本体15に設けられ、第1の輪ゴム19に比べて弾性力が小さく、かつ二重巻きホース14の外周部を両側方から挟持する長尺な第2の輪ゴム(弱弾性部材)20とを備えている。なお、第1の輪ゴム19と第2の輪ゴム20とは同じ弾性力でもよい。
第2の部分本体25の一端部には、バックル16の雌側部17が連結されている。また、第2の部分本体25の他端部の裏面には、雌側ファスナ部(第4の係止部材)27が縫着されている。雄側ファスナ部26と雌側ファスナ部27とにより、面状ファスナ29が構成されている。
図1〜図4に示すように、二重巻きホース14の結束時には、まず二つ折りにした消防用ホース13を巻き取り、二重巻きホース14を作製する。一方、バックル16の雄側部18と雌側部17とを係止し、両部分本体24,25を連結して結束具本体15を組み立てる。次に、軸線(巻芯)方向を水平にした縦置き状態の二重巻きホース14の外周面に、結束具本体15を巻き付ける。その後、雄側ファスナ部26と雌側ファスナ部27とを係止する。
このとき、係止された面状ファスナ29は雌側金具12を上方から被い、この状態のまま、第1の輪ゴム19は、二重巻きホース14の外周面と連続する雌側金具12より二重巻きホース14の巻き付け側に配置される。また、第2の輪ゴム20は、雌側金具12より二重巻きホース14の巻き付け側とは反対側に配置される。さらに、両輪ゴム19,20は、二重巻きホース14の外周部の離間した部分を両側方からそれぞれ挟持する。これにより、二重巻きホース14の外周部の横崩れを防止することができる。なお、結束具本体15は、二重巻きホース14に対して、その直径方向に巻き付けて掛止することもできる(図20参照)。この場合、面状ファスナ29は、雌側金具12の長さ方向に直交した状態で、この雌側金具12を上方から被うように配置される。
まず、消防士は両足をホース延長方向に開き、若干前傾姿勢をとる。次に、例えば右手で雄側金具11と雌側金具12とを上方から掴むとともに、左手の親指と人差し指とで、側方からバックル16の雌側部17の両切欠部17aより露出した1対の解除突起18aを握る(図5(a))。
その後、両膝で反動をつけながら、両腕をホース延長方向(前方)に振り出す。このとき、両解除突起18aを両指先でバックル内側にそれぞれ押し込む。これにより、バックル16の係止状態が解除され(図5(b))、二重巻きホース14はその堅固な巻き取り状態が外周側から解かれながら、前下方向に放り出される。地面に設置した二重巻きホース14は、路面を転動しつつ一気に延長される(図5(c))。
また、結束具本体15を両部分本体24,25によって組み立て可能に構成したので、両輪ゴム19,20による結束具本体15の伸縮だけでは対応できないほど、長さが異なる二重巻きホース14の場合でも、所定数の部分本体を追加して組み合わせることで対処が可能になる。また、綴れ折り状態の図示しない島田折りホースにも対応することができる。
図6〜図8に示すように、実施例2の消防用ホース結束具10Aは、第1の係止部材としてバックル30の雌側部31を採用し、第2の係止部材として、雌側部31に係止可能な1対の部分雄側部32を採用した例である。また、図示しないが実施例2におけるバックル16の雌側部17と雄側部18とは、実施例1とは形状が異なる1対の部分本体24,25同士を着脱自在に連結する第3の係止部材または第4の係止部材となる。
雌側部31は、平面視して矩形状のケーシング形状を有している。雌側部31の両側板の先端部分には、平面視した状態で雌側部31の中央部に向かう係止孔31aがそれぞれ形成されている。両係止孔31aには、対応する部分雄側部32の係止リング23Aがそれぞれ抜き差しされる。各係止リング23Aは平面視して略矩形状を有し、部分雄側部32の先端部にそれぞれ突設されている。両係止リング23Aの中央部には、係止穴23aがそれぞれ形成されている。各部分雄側部32は、切断されて1本の紐状となった第1の輪ゴム19Bの両端部にそれぞれ固着されている。
両突起固定板37と、雌側部31の底板との間には、両係止突起36の上部を、対応する貫通孔34aを通して、常時、昇降板34より上方に付勢する小径なコイルばね38がそれぞれ設けられている。したがって、両係止突起36は、小径なコイルばね38のばね力に抗して、昇降板34とは別個に単独で昇降可能となっている。一方、両コイルばね35,38のばね力に抗して係止解除操作ボタン22を押し下げると昇降板34は下がる。このとき、両突起固定板37は、対応する貫通孔34aより大きいので、昇降板34の押し下げに伴い、突起固定板37を介して、両係止突起36がそれぞれ押し下げられる。
まず、消防士は雄側金具11と雌側金具12とを上向きにし、バックル30の雌側部31を雌側金具12の上方に配置する。このとき、第1の輪ゴム19Bは、雌側金具12より二重巻きホース14の巻き付け方向に配置する。その後、第1の輪ゴム19Bを引き延ばしながら、両部分雄側部32を、対応する係止孔31aを通して雌側部31内にそれぞれ斜めに挿入する。これにより、両係止穴23aを介して、両部分雄側部32が各係止突起36にそれぞれ係止される。こうして、バックル30が連結される。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測できる範囲であるので説明を省略する。
図9〜図11に示すように、実施例3の消防用ホース結束具10Eでは、着脱自在なバックル16に代えて、連結リング16Aを採用している。また、第1の輪ゴム19と、第2の輪ゴム20とを着脱自在に連結する面状ファスナ29に代えて、特殊な構造を有した面状ファスナ連結構造体29Aを採用している。
下帯片41の元部は、幅は下帯片41と同じで、かつ下帯片41の略3倍の長さを有する上帯片44のうち、先端から略3分の1の長さ位置に縫着されている。上帯片44の下帯片41と重なる先端から略3分の1までの部分の裏面には、その略全域に雌側ファスナ部45が固着されている。また、上帯片44の元端から略3分の1の長さ位置までの部分は、上方に折り返した折り返し片部46となっている。この折り返し片部46の裏面には、その略全域に雄側ファスナ部47が固着されている。上帯片44と折り返し片部47との連結部分には、第2の輪ゴム20の一部が挟み込まれる。これにより、上帯片44が第2の輪ゴム20に対して着脱自在に連結される。
ホース結束時には、結束具本体15を二重巻きホース14の外周面に巻き付け、雌側金具12の外周面の上端部に、面状ファスナ連結構造体29Aを配置する。このとき、ベース板40の先端を雌側金具12の大径な金口部の元縁部に当接して、面状ファスナ連結構造体29Aを位置決めする。
次に、第1の輪ゴム19の一部をリング金具42の両端部に引っ掛け、下帯片41と上帯片44とを重ね合わせる。これにより、第1の輪ゴム19の一部を両帯片41,44間に挟み込んで、両ピン突起49aが、対応する小リング42aにそれぞれ掛止される。この状態は、雄側ファスナ部43と雌側ファスナ部45との係止により維持される。こうして、消防用ホース結束具10Eにより二重巻きホース14がしっかりと締結される。
実施例3のその他の構成、作用、効果は、実施例2から推測できる範囲であるので説明を省略する。
図12に示すように、実施例4の消防用ホース結束具10Fでは、布ベルト製の結束具本体15に代えて、無端紐(輪ゴム)からなる結束具本体15Aを採用している。ゴム製の結束具本体15Aが、雌側金具12を、常時、二重巻きホース14の巻き付け方向に引っ張る弾性部材を兼用している。
また、結束具本体15Aの対向部間には、結束具本体15A(紐)の長さ方向に移動可能な紐間掛止具50が、合計4つ配設されている。各紐間係止具50は、正面視して矩形状を有した厚地の布片で、幅方向の両端部に紐通し孔部51がそれぞれ一体的に設けられている。結束具本体15Aの一端部には、雄側ファスナ部26の元部が連結され、結束具本体15Aの他端部には、雌側ファスナ部27の元部が連結されている。
その際、紐間掛止具50を結束具本体15Aの長さ方向に移動することで、二重巻きホース14の結束力を調整することができる。すなわち、紐間掛止具50は、締め付け部材を兼用する。しかも、この紐間掛止具50の結束具本体15Aの長さ方向への移動により、消防用ホース結束具10Fによる二重巻きホース14の結束形状を任意に変更することができる(例えば図13(a)、図13(b))。
実施例4のその他の構成、作用、効果は、実施例1から推測できる範囲であるので説明を省略する。
図14および図15に示すように、参考例の消防用ホース結束具10Gでは、結束具本体15Aを、1対の紐間掛止具50により連結された無端紐(輪ゴム)からなる2本の小径な部分結束具本体15Bにより構成している。結束具本体15Aを短くする場合には、部分結束具本体15Bの連結用の両紐間掛止具50を互いに離反する方向に移動させる。また、結束具本体15Aを長くする場合には、これらの紐間掛止具50を互いに近接する方向に移動させる。また、これらの紐間掛止具50を結束具本体15Aの長さ方向に移動させることで、消防用ホース結束具10Fによる二重巻きホース14の結束形状をさらに多様化することができる。その1例として、周方向の結束状態において、紐間掛止具50をホースの直径方向に移動することで、ホース直径方向からの結束と同じ結束状態が得られる。
参考例のその他の構成、作用、効果は、実施例4から推測できる範囲であるので説明を省略する。
図16および図17に示すように、実施例5の消防用ホース結束具10Hでは、結束具本体15Cとして、布ベルトの片面の全域に雌側ファスナ部52が固着されたものを採用している。結束具本体15Cの両端には、紐間掛止具50Aがそれぞれ固着されている。また、結束具本体15Cの両側部には、前記1対の紐間掛止具50が結束具本体15Cの長さ方向に移動可能にそれぞれ挿通されている。両紐間掛止具50には、互いの対向する端部側に雄側ファスナ部53の元部が固着されている。2対の紐間掛止具50は、各紐通し孔部51の長さ方向が結束具本体15Cの長さ方向に向けられて配置されている。
二重巻きホース14の外周面に結束具本体15Cを巻き付け、第1の輪ゴム19Aを、雌側金具12に掛止する。また、第2の輪ゴム20Aを、二重巻きホース14のうち、雌側金具12との連通部付近に引っ掛ける。二重巻きホース14は内周壁にゴム引きされた布ホースである。そのため、第2の輪ゴム20Aの強靱な結束力により、この第2の輪ゴム20Aが当接されたホースの一部分が偏平となる。その結果、このように二重巻きホース14を間に介在させても、雄側金具11に対して、二重巻きホース14の直径方向の外側から、第2の輪ゴム20Aをしっかりと掛止することができる。
また、第2の輪ゴム20Aは、二重巻きホース14のうちの雌側金具12との連通部付近を介して、二重巻きホース14の直径方向の外側から雄側金具11に掛止するようにしたので、第2の金具掛止部材が単なる輪ゴムであっても、ホース結束時、第2の輪ゴム20Aが雄側金具11から簡単に外れ難い。
実施例5のその他の構成、作用、効果は、実施例4から推測できる範囲であるので説明を省略する。
図18に示すように、実施例10の消防用ホース結束具10Iでは、結束具本体15として、実施例5の場合と同じように、両端部付近に固定式のバックル16Aが配設された布ベルトを採用している。また、第2の輪ゴム20Aには、切断箇所が存在しない輪ゴムを採用している。さらに、第1の輪ゴム19Aとしては、その切断位置が雌側金具12の掛止部分で、しかも第1の輪ゴム19Aの切断された一端部に、短尺な雄側ファスナ部54の元部が固着されている。また、第1の輪ゴム19Aの切断された他端部に、短尺な雌側ファスナ部55の元部が固着されている。
ホース結束時には、予め雄側ファスナ部54と雌側ファスナ部55とを係止し、第1の輪ゴム19Aを無端形状のものとしておく。
その後、二重巻きホース14の外周面に結束具本体15を巻き付け、第1の輪ゴム19Aを、雌側金具12に掛止する。また、第2の輪ゴム20Aを、二重巻きホース14のうち、雌側金具12との連通部付近に引っ掛ける。
ホース結束解除時には、雄側ファスナ部54と雌側ファスナ部55との係止状態を解除することで、消防用ホース結束具10Iによる二重巻きホース14の結束状態が簡単かつすばやく解除することができる。
実施例6のその他の構成、作用、効果は、実施例5から推測できる範囲であるので説明を省略する。
図19に示すように、別の参考例の消防用ホース結束具10Jでは、結束具本体15を、同じ直径の輪ゴムである1対の部分結束具本体15Dから構成している。両部分結束具本体15Dの一方の端部同士は、雄側ファスナ部56により連結されている。また、両部分結束具本体15の他方の端部同士は、雌側ファスナ部57により連結されている。そして、一方の部分結束具本体15Dには、部分結束具本体15Dの長さ方向に移動可能な4個のS字フック58が配設されている。これらのS字フック58は、例えば上下配置された雄側ファスナ部56と雌側ファスナ部57とを結ぶ仮想線を中心として、一方の部分結束具本体15Dの右側と、一方の部分結束具本体15Dの左側とにそれぞれ2個ずつ配置されている。
ホース直径方向からの結束時には、まず結束具本体15をゴムの弾性力に抗して内側から外方に引き伸ばし、この状態のまま、結束具本体15の内部空間に二重巻きホース14を押し込むか、その反対に二重巻きホース14に結束具本体15を外方から挿着する。これにより、消防用ホース結束具10Jにより、二重巻きホース14がホース直径方向から結束される(図25)。
別の参考例の消防用ホース結束具10Jは、二重巻きホース14をその外周方向から結束することも可能である。
なお、図23(a)、図24(a)、図24(b)の消防用ホース結束具10Jでは、二重巻きホース14の表面側および裏面側において、対応する部分結束具本体15Dを絞る前記紐間掛止具50が1対または2対使用されている。
また、図23(b)の消防用ホース結束具10Jでは、両部分結束具本体15Dを周方向に120度ごとの放射状に配置する三叉の紐間掛止具59が1対使用されている。
別の参考例のその他の構成、作用、効果は、実施例6から推測できる範囲であるので説明を省略する。
11 雄側金具(結合金具)、
12 雌側金具(結合金具)、
13 消防用ホース、
14 二重巻きホース(丸巻きホース)、
15,15A,15C 結束具本体、
16,30 バックル、
17,31,31A,31B 雌側部(第1の係止部材)、
18,32,32A,32B 雄側部(第2の係止部材)、
19 第1の輪ゴム(弾性部材)、
19A 第1の輪ゴム(第1の金具掛止部材)、
20 第2の輪ゴム(弱弾性部材)、
20A 第2の輪ゴム(第2の金具掛止部材)、
24 第1の部分本体、
25 第2の部分本体、
26 雄側ファスナ部(第3の係止部材)、
27 雌側ファスナ部(第4の係止部材)。
50 紐間掛止具(締め付け部材)、
Claims (6)
- 両端部に結合金具を有する消防用ホースを巻き取った丸巻きホースの外周面に巻き付け、該丸巻きホースを結束する消防用ホース結束具において、
前記丸巻きホースの外周面に巻き付けられる帯紐形状を有した結束具本体と、
該結束具本体の一端部に連結された第1の係止部材と、
前記結束具本体の他端部に連結され、前記第1の係止部材に係止される第2の係止部材と、
前記結束具本体に設けられ、前記丸巻きホースの外周面と連続する一方の結合金具またはその付近を、常時、前記丸巻きホースの巻き付け方向に引っ張る締め付け部材とを備え、
前記結束具本体の一部には、前記丸巻きホースの外周部を該丸巻きホースの両側方から挟持可能な弾性変形しない環状の紐が設けられた消防用ホース結束具。 - 前記丸巻きホースは、両端部に結合金具を有した消防用ホースを長さ方向の中間点付近から二重折りし、一方の結合金具を外側に配置し、他方の結合金具を内側に配置して巻き取ったもので、
前記環状の紐は、一方の結合金具より丸巻きホースの巻き付け側と、他方の結合金具より丸巻きホースの巻き付け側とは反対側とに、それぞれ配置される請求項1に記載の消防用ホース結束具。 - 両端部に結合金具を有する消防用ホースを巻き取った丸巻きホースの外周面に巻き付け、該丸巻きホースを結束する消防用ホース結束具において、
前記丸巻きホースの外周面に巻き付けられる帯紐形状を有した結束具本体と、
該結束具本体の一端部に連結された第1の係止部材と、
前記結束具本体の他端部に連結され、前記第1の係止部材に係止される第2の係止部材と、
前記結束具本体に設けられ、前記丸巻きホースの外周面と連続する一方の結合金具またはその付近を、常時、前記丸巻きホースの巻き付け方向に引っ張る弾性部材とを備え、
前記弾性部材は、前記丸巻きホースの外周部を、該丸巻きホースの両側方から挟持可能な輪ゴムである消防用ホース結束具。 - 前記丸巻きホースは、両端部に結合金具を有した消防用ホースを長さ方向の中間点付近から二重折りし、一方の結合金具を外側に配置し、他方の結合金具を内側に配置して巻き取ったもので、
前記弾性部材は、一方の結合金具より丸巻きホースの巻き付け側と、他方の結合金具より丸巻きホースの巻き付け側とは反対側とに、それぞれ配置される請求項1に記載の消防用ホース結束具。 - 両端部に結合金具を有した消防用ホースを長さ方向の中間点付近から二重折りし、一方の結合金具を外側に配置し、他方の結合金具を内側に配置して巻き取った丸巻きホースの外周面に巻き付け、該丸巻きホースを結束する消防用ホース結束具において、
前記丸巻きホースの外周面に巻き付けられる帯紐形状を有した結束具本体と、
該結束具本体の一端部に連結され、前記一方の結合金具に掛止される第1の金具掛止部材と、
前記丸巻きホースの直径方向の外側から、該丸巻きホースのうち、一方の結合金具との連通部付近を介して、前記他方の結合金具に掛止される第2の金具掛止部材と、
前記結束具本体に設けられ、前記一方の結合金具を、常時、前記丸巻きホースの巻き付け方向に引っ張る締め付け部材とを備え、
前記結束具本体の一部には、前記丸巻きホースの外周部を該丸巻きホースの両側方から挟持可能な弾性変形しない環状の紐が設けられた消防用ホース結束具。 - 両端部に結合金具を有した消防用ホースを長さ方向の中間点付近から二重折りし、一方の結合金具を外側に配置し、他方の結合金具を内側に配置して巻き取った丸巻きホースの外周面に巻き付け、該丸巻きホースを結束する消防用ホース結束具において、
前記丸巻きホースの外周面に巻き付けられる帯紐形状を有した結束具本体と、
該結束具本体の一端部に連結され、前記一方の結合金具に掛止される第1の金具掛止部材と、
前記丸巻きホースの直径方向の外側から、該丸巻きホースのうち、一方の結合金具との連通部付近を介して、前記他方の結合金具に掛止される第2の金具掛止部材と、
前記結束具本体に設けられ、前記一方の結合金具を、常時、前記丸巻きホースの巻き付け方向に引っ張る弾性部材とを備え、
前記弾性部材は、前記丸巻きホースの外周部を、該丸巻きホースの両側方から挟持可能な輪ゴムである消防用ホース結束具。
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