JP3712785B2 - Exhaust gas filter and exhaust gas purification device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、ディーゼルエンジン等から排出される排ガス中に含まれるパティキュレート等を濾過する排ガスフィルタ及び排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題が深刻化したことに伴いディーゼルエンジン等の燃焼機関から排気される排気ガスとともに大気中に分散されるパティキュレート(スス等の粒子状物質)の処理が注目を集めている。これらのパティキュレートは排気管の途中に接続された排ガスフィルタにより捕集される。排ガスフィルタがそのままパティキュレートの捕集を進めるとエンジンの燃焼効率等に悪影響を及ぼすため、所定の捕集量に達するとパティキュレートを燃焼し排ガスフィルタを再生せねばならない。
【0003】
排ガスフィルタの再生は主として電気ヒータ方式が用いられる。電気ヒータ方式では排ガスの流入側もしくは流出側に電気ヒータを据付、電気ヒータを加熱してパティキュレートを加熱,発火させ燃焼させる。この時の燃焼温度は供給空気量により制御される。パティキュレートは全体が一度に燃焼するのではなく端部から徐々に燃焼が進行するので、必然的に排ガスフィルタに温度勾配が生じ熱応力が発生する。この際、パティキュレートの捕集量を正確に検知することができず目標捕集量に対して±40%の捕集量の変動が頻繁に発生するため異常燃焼が発生する可能性がある。この異常燃焼とは設定値より多くのパティキュレートが捕集された場合、再生時に1000℃以上もの高温度に急激に上昇する現象をいう。そのため、排ガスフィルタはこの異常燃焼に耐える耐熱性が必要である。また、排ガスフィルタは再生処理時の熱応力に基づいた疲労破壊が生じないように低熱膨張性,高耐熱衝撃性が強く要求される。また、パティキュレートの捕集効率が高く圧力損失の少ないことも求められ、これらの特性のバランスが極めて重要である。これらの要求を満たすため排ガスフィルタは各方面から検討が行われ種々の開発が行われている。
【0004】
例えば、排ガスフィルタに用いる材料としてコージェライト焼結体(2MgO・2Al2 O3 ・5SiO2 )が挙げられる。コージェライトの結晶は異方的な熱膨張を示し熱膨張係数はa軸が2.0×10-6/℃、c軸が−0.9×10-6/℃と異なっている。しかしながら、原料に含まれるカオリンやタルク等の板状結晶が押出し工程で剪断力を受け格子と平行な方向に分散されるので、焼結工程でこの板状結晶が焼結結晶の成長起点となりコージェライトの結晶のc軸は押出し方向(排ガス流路方向)に僅かながら多く配向された状態となる。従って、コージェライトの押出し方向の熱膨張係数は0.4〜0.7×10-6/℃となり押出し方向に垂直な方向の熱膨張係数は0.9〜1.5×10-6/℃となり全方向に渡って熱膨張係数が小さくなり熱衝撃に有利に働くことが検討されている。
【0005】
また、他の排ガスフィルタ用の材料としてチタン酸アルミニウム(Al2 O3 ・TiO2 )が挙げられる。チタン酸アルミニウムは溶融温度が1600℃以上と高く排ガスフィルタの再生時に発生する異常燃焼に対して抵抗力があり耐熱性に優れている。チタン酸アルミニウムの結晶についてもコージェライトの結晶と同様に異方的な熱膨張を示すが、チタン酸アルミニウムの結晶の熱膨張係数はa軸が11.8×10-6/℃、b軸が19.4×10-6/℃、c軸が−2.6×10-6/℃とコージェライトの結晶と比べて大きな異方性を有している。チタン酸アルミニウムは、大きな異方性を持つがためにチタン酸アルミニウム結晶粒子間にマイクロクラックを起こして高熱膨張化する性質がある。また、チタン酸アルミニウムは高温度下において酸化チタニウムと酸化アルミニウムに分解しやすいという性質も持っている。この様に、チタン酸アルミニウムは低熱膨張性,高耐熱性に優れた材料ではあるが、他のセラミック材料に比べて機械的強度が低く(結晶粒子間のマイクロクラックによる)高熱膨張化しやすい(結晶粒子の分解による)材料ともいえる。
【0006】
チタン酸アルミニウムの機械的強度や分解についての問題を改善するために、特開昭63−11585公報にはSiO2 :1〜10wt%,Al2 O3 :1〜10wt%,Fe2 O3 :0.1〜5wt%を含んだチタン酸アルミニウムの多孔質成形体の技術が開示されている。この成形体には上記成分が固溶体として存在し、チタン酸アルミニウム結晶粒子の分解抑制と機械的強度の向上を可能としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チタン酸アルミニウム結晶粒子の分解抑制と機械的強度の向上を可能とした材料組成にて作製した排ガスフィルタについては、分解抑制についての効果は大きいが、機械的強度については排ガスフィルタを構成する格子壁が多数の連通気孔を有する多孔質セラミックスであるが故に不十分なものである。
【0008】
主成分としてチタン酸アルミニウムからなる排ガスフィルタにおいては、
1)焼成収縮率が大きくなり、寸法精度が悪くなる(結晶粒子径が小さいチタン酸アルミニウムを使用する場合/原料粒子径が小さいものからチタン酸アルミニウムを合成する場合)
2)機械的強度が低くなり、耐振動性が損なわれる(結晶粒子径が大きいチタン酸アルミニウムを使用し、排ガスフィルタの流路方向と流路方向の垂直方向に配向がない場合)
3)結晶の異方性が大きくなり、耐熱衝撃性が損なわれる(結晶粒子径が大きいチタン酸アルミニウムを使用し、排ガスフィルタの流路方向と流路方向の垂直方向に配向が大きすぎる場合)
等の課題を有していた。
【0009】
本発明は以上の課題を解決し、機械的強度と耐熱衝撃性を向上させた排ガスフィルタ及び排ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、粗大なマイクロクラックを低減させるように、排ガス流路方向に多数の貫通孔を有し貫通孔を形成する格子壁の気孔径が2〜150μmである第1の領域と0.08〜1μmである第2の領域に大きく分けられ、第1の領域と第2の領域においてそれぞれ極大値を有するように構成した。
【0011】
この発明によれば、機械的強度と耐熱衝撃性を向上させた排ガスフィルタ及び排ガス浄化装置を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、排ガス流路方向に多数の貫通孔を有し前記貫通孔を形成する格子壁が多孔質セラミックからなる排ガス中のパティキュレート等を除去する排ガスフィルタであって、粗大なマイクロクラックを低減させるように、前記格子壁を水銀圧入法にて測定した際の気孔分布において、横軸に気孔径,縦軸に細孔容積をとったグラフを形成した時に、気孔径が2〜150μmである第1の領域と気孔径が0.08〜1μmである第2の領域に大きく分けられ、前記第1の領域と前記第2の領域においてそれぞれ極大値を有するように構成したものであり、機械的強度と耐熱衝撃性が向上するという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、多数の貫通孔を形成する格子壁の多孔質セラミックが、主成分としてチタン酸アルミニウムからなる構成としたものであり、高耐熱性と低熱膨張性が向上するという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1において、第1の領域の気孔径2〜150μmと第2の領域の気孔径0.08〜1μmにおいて、前記第2の領域で極大値を示す気孔径の細孔容積を1とした時に、前記第1の領域で極大値を示す気孔径の細孔容積を40〜60とする構成としたものであり、安定した機械的強度と捕集能力を得ることができるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1において、第2の領域の気孔径0.08〜1μmにおいて、前記第2の領域で極大値を示す気孔径が0.2〜0.5μmの範囲にある構成としたものであり、安定した機械的強度を得ることができるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3、4いずれか1記載の排ガスフィルタと、前記排ガスフィルタを収納する容器と、前記排ガスフィルタを加熱する加熱手段と、前記容器内に空気などの酸化材を送り込む酸化材供給手段と、前記排ガスフィルタに所定量のパティキュレート等が付着したら前記加熱手段と前記酸化材供給手段を駆動させて、前記排ガスフィルタを加熱させるとともに酸化材を送り込むことによってパティキュレート等を燃焼させる制御装置を有する構成としたものであり、排ガスフィルタを強固に固定することができると共に捕集能力が高まるので細かなパティキュレート等を捕集できるという作用を有する。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図5を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による排ガスフィルタを示す斜視図であり、図2は本発明の一実施の形態による排ガスフィルタの流路面の部分拡大図、そして図3は本発明の一実施の形態による排ガスフィルタの断面図である。
【0018】
図1において1は排ガスフィルタで、排ガスフィルタ1は円柱形状を有しており、上下にある排ガスの流路面1a,1bの直径が130〜158mm程度であり、排ガス流路方向に沿った長さは137mm〜167mm程度になるように構成されている。この排ガスフィルタ1の大きさは、エンジン排気量2000〜3000ccに好適に用いられ、しかもその排気量の排ガスのパティキュレート等を効率的に捕集できる大きさである。排ガスフィルタ1を円柱状とすることによって、加工精度を向上させることができ、しかも等方的に応力を分布させることができるので、加工歪等を低減させることができる。1cは排ガスフィルタ1の側面で、側面1cには気孔が形成されている場合もあるが断熱材等で密着されているのでパティキュレートの漏れは発生しない。排ガスフィルタ1を装置などに取り付ける際には、排ガスフィルタ1を無機繊維質の断熱材等で包み、更にSUS等のケーシング材にて挟み込むようにして装置内に固定、保持される。
【0019】
なお、本実施の形態では、流路面1a,1bの直径をほぼ同じとしたが、側面1cにテーパーをつけることにより、流路面1a側の直径を流路面1b側の直径よりも大きくしたり、その反対に流路面1b側の直径を流路面1a側の直径よりも大きく形成しても良い。なお直径が大きい方の流路面側から排ガスを排ガスフィルタ1に流入させた方が、流入面積を広くすることができるので圧力損失が低く、しかもパティキュレート等の補集量を多くすることができる。
【0020】
図2において、流路面1aには排ガスフィルタ1の排ガス流路方向に沿って断面方形状の複数の貫通孔2が設けられており、貫通孔2は多数の連通気孔が設けられた格子壁3で区切られている。格子壁3は流路面1aから流路面1bまで連続して構成されている。格子壁3の厚さt1 ,t2 はそれぞれ0.2〜0.3mm(200セル/平方インチ),0.4〜0.5mm(100セル/平方インチ)の範囲内で構成することが好ましい。この範囲を逸脱すると、機械的強度が小さくなり過ぎたり、捕集効率が落ちたり、圧力損失が高くなる等の不具合を生じることがある。
【0021】
本実施の形態では、押出し成形方法にて成形性を重視し排ガスフィルタを作製したのでt1 =t2 としたが、他の成形方法(例えば加工シートの積層)においてはt1 <t2 の関係やt1 >t2 の関係にしてもよい。例えば、図2において、L方向に平行な格子壁3の厚さを厚くして、M方向に平行な格子壁3の厚さを薄くすることによって、M方向に平行な格子壁3に排ガスが流れ易くすることなどの流量調整ができるので、排ガスフィルタ1を通過した排ガスの流れを制御することができ、排ガスフィルタ1の排気効率などを調整することができる。なお、外周部(側面1cに近い部分)よりも内部の格子壁3の厚さを厚くすることによって、外周部の方が排ガスが通過し易くなるので外周部の排ガスの通過量を内部よりも多くすることができ、一般に排ガス通過量の少ない外周部に多くの排ガスを流すことができる。従って排ガスフィルタ1は各部においてパティキュレート等の捕集量を均一化することができ、排ガスフィルタ1の捕集特性を向上させることができる。また、内部よりも外周部の格子壁3の厚さを厚くすることによって、外周部の機械的強度を向上させることができ、装置内部に排ガスフィルタ1を固定する際の締めすぎや振動等による排ガスフィルタ1の破損などを防止できる。
【0022】
また、格子壁3のL方向に沿ったピッチA1 とM方向に沿ったピッチA2 はそれぞれ2mm〜4mmの範囲(この範囲を逸脱すると、捕集効率が落ちたり、圧力損失が高くなる等の不具合が生じることがある)内が好ましい。本実施の形態においてはA1 =A2 としたことによって、等方的に機械的強度を向上させることができるとともに捕集能力を各部で均一にできるので、安定した特性を得ることができる。なお、ピッチA1 及びピッチA2 を異なるサイズにすることによって貫通孔2の断面形状を長方形にし、各部で格子壁3を通過する排ガスの量を調整して、補集能力の偏りを形成でき、排ガスフィルタ1を通過した排ガスの流量分布に変化を持たせることができるので配管の設計や排ガスフィルタ1の収納容器の設計等も容易になる。
【0023】
更に、貫通孔2の形成密度は、流路面1a,1bにおいて1平方インチあたり100〜200個程度が好ましい。
【0024】
4は貫通孔2に詰め込まれた封止材で、封止材4は貫通孔2同士が隣合わないように詰め込まれている。この封止材4は格子壁3と同じ材料で構成すると、格子壁3と封止材4の間に熱膨張係数の違いによる格子壁3の破損などが防止できる。なお、同じ材料で格子壁3と封止材4を構成しなくても、熱膨張係数等が近いもの等を選択すれば格子壁3と封止材4は異なる材料で構成しても良い。
【0025】
また、格子壁3と封止材4それぞれの構成材料の主成分を同じにすることもでき、加えて添加物の種類及びその量等を変化させてもよい。この様な構成にすることによって、格子壁3と封止材4の熱膨張係数はほぼ同じとすることができ、しかも封止材4の特性を変化させることができるので、封止材4を詰め込み易い硬さ等に調整することができるので、作業性が良くなり生産性が向上する。
【0026】
封止材4を流路面1a,1bそれぞれの貫通孔2に設けることによって、図3に示す様に貫通孔2は流入孔2aと流出孔2bに区分される。流路面1a側から排ガスを排ガスフィルタ1に流し込むと、排ガスはまず流入孔2aに入り込んだ後に格子壁3を通って流出孔2bに入り込み外部に放出される。この時排ガスが多孔質の格子壁3を通過する際に排ガスの中のパティキュレート等が格子壁3内に捕集される。
【0027】
排ガスフィルタ1を構成する材料としては例えば、以下のような組成が挙げられる。
【0028】
Al2 O3 ・・・47.2〜57.8wt%
TiO2 ・・・36.4〜44.6wt%
SiO2 ・・・ 3.0〜 9.0wt%
Fe2 O3 ・・・ 0.7〜 2.7wt%
上記組成をそれぞれ含み、しかも多少の不純物を含んで100wt%となるように調合した。不純物としては例えばZrO2 等が挙げられる。この様にチタン酸アルミニウムを主成分とすることによって、耐熱性に優れているので、高温状態になっても溶損を起こしにくく、更に低熱膨張係数を有するので、熱応力等で割れにくい。
【0029】
本実施の形態では、排ガスフィルタ1全体(格子壁3及び排ガスフィルタ1の側面1cを構成する部分)を上記材料で構成したが、少なくとも格子壁3を上記材料で構成することが好ましい。
【0030】
図4は本発明の一実施の形態による排ガスフィルタの気孔分布を示すグラフである。図4において、気孔径2〜150μmの間(以下第1領域と略す)と気孔径0.08〜1μm(以下第2領域と略す)の間にそれぞれ極大値を持つ様な気孔分布になっていることがわかる。本実施の形態は第2領域に気孔径の極大値が存在することを特徴とし、この極大値の存在により、排ガスフィルタ1の機械的強度と耐熱衝撃性を向上させることができる。排ガス流路方向と流路方向の垂直方向について配向のない場合は、熱膨張係数も等方的になって各方向共小さな熱膨張係数を示すが、チタン酸アルミニウムに粗大なマイクロクラックが存在し機械的強度が低い。排ガス流路方向と流路方向の垂直方向についての大きな配向がある場合は各方向共高い熱膨張を示し(例えば室温〜800℃の熱膨張係数:排ガス流路方向が−2.5×10-6/℃,流路方向と垂直な方向が2.4×10-6/℃)耐熱衝撃性が低いが、マイクロクラックは微細になり機械的強度が増大する。すなわち、第2領域に気孔径の極大値が存在すると、チタン酸アルミニウムの粗大なマイクロクラックを低減でき、同時に高い熱膨張を示すことはない。ちなみにこれらの気孔分布を説明すると、配向のない排ガスフィルタについて、粗大なマイクロクラックが多く発生するので、第2領域にあたる気孔分布は図4よりも気孔径が大きい方へシフトしており(例えば、0.1〜2μm)細孔容積も大きい。また、配向が大きい排ガスフィルタについて、第2領域にあたる気孔分布は図4よりも気孔径が低い方へシフトしている(例えば、第2領域は0.06〜0.5μm)。以上のように、第2領域はマイクロクラックによる気孔分布を示すもので、その領域によって配向の大きさが異なる。本実施例において、その第2領域は0.08〜1μmの気孔径範囲となる。
【0031】
次に、図4の測定方法等について説明する。
図4に示すデータは水銀圧入法によって求めた。水銀圧入法は排ガスフィルタ1に水銀が1g当り何cc浸透するかを求めたものである。実験は、排ガスフィルタ1の格子壁3を所定の容器に収納し、その容器内に段階的に圧力を変化させて水銀を圧入する。容器内の圧力が低いときは、比較的大きな気孔に水銀のみが入り込み、圧力が高いときは小さな気孔にまで水銀が入り込む。従って、所定の圧力の時に排ガスフィルタ1の格子壁3に水銀が1g当り何cc入り込むかを測定することによって、所定の気孔径がどの程度存在するか測定することができる。
【0032】
本実施の形態では実験に際して島津製作所(株)製(マイクロメリティックスポーアライザー9320形)を用いた。この様に測定した結果が図4に示すグラフである。
【0033】
図4において縦軸は、排ガスフィルタ1の格子壁3に1g当りに浸透した水銀の容積をとり、横軸は排ガスフィルタの格子壁3と水銀を収納した容器内の圧力から求められた気孔径である。図4からわかるように、10μm付近の気孔径を有する気孔が最も多く存在していて、しかも気孔径の分布は、2つの極大値を有することがわかる。すなわち、少なくとも前述の第1領域と第2領域にそれぞれ極大値を持つことがわかる。
【0034】
また、第2領域に存在する極大値を1とした場合、第1領域に存在する極大値は40〜60(特に好ましくは45〜55)とすることが好ましい。この範囲内で有れば十分な機械的強度と捕集能力を得ることができる。
【0035】
更に第2の領域内でも気孔径の極大値は、0.2〜0.5μmの間に存在することが好ましい。この範囲に気孔径の極大値がくるように排ガスフィルタ1を構成することで、機械的強度と耐熱衝撃性の向上が実現でき安定した排ガスフィルタ1を作製できる。
【0036】
排ガスフィルタ1の製造方法としては、まず、本実施の形態の上記所定の原料を混合し、その中にバインダや造孔剤などを入れて、坏土状とし、その坏土状体を押出し成形法にてハニカム形状に成形し、その成形体を乾燥後、封止材を充填,焼成して作製される。造孔剤の種類,粒径,添加量やセラミック原料の粒径,形状などが変化すると、前述の気孔径の極大値がずれたり、割合が変化する。
【0037】
図5は本発明の一実施の形態による排ガス浄化装置を示す概略図である。
図5において10はエンジン、11は排ガスフィルタ、12は排ガスフィルタ11を収納する断熱材、13は排ガスフィルタ11及び断熱材12を収納する容器、14は排ガスフィルタ11に熱を供給する加熱体、15は容器13内の圧力を測定する圧力センサ、16は送風機、17は制御装置である。
【0038】
以上の様に構成された排ガス浄化装置について以下その動作について説明する。
【0039】
まずエンジン10から出た排ガスが容器13内に導入され、排ガスは排ガスフィルタ11でパティキュレート等を除去された後に外部に放出される。排ガスフィルタ11が所定の圧力損失値に達すると、圧力センサ15が検知し制御装置17がエンジン10を停止させる。次に、加熱体14を発熱させるとともに、送風機16を駆動させて容器13内に空気を流し込むと、熱と空気により排ガスフィルタ11に捕集されたパティキュレート等に着火する。パティキュレートの燃焼は加熱体14側から排ガスフィルタ11の他端側に向けて伝搬される。
【0040】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
【0041】
(実施例)
本実施例における排ガスフィルタについて、熱膨張係数、水銀圧入法で測定したデータ,機械的強度(圧縮強度),耐熱衝撃性等を試料1として(表1)にまとめた。なお、比較例(試料2,3)についても同じ表に示した。
【0042】
【表1】
【0043】
試料Noが2,1,3の順にチタン酸アルミニウム結晶粒子の配向を大きくさせた。
【0044】
試料2については、排ガスフィルタの測定方向に対し熱膨張係数の差がなく殆ど配向していない。この試料2については、第2領域は0.1〜2μmで粗大なマイクロクラックを有するために機械的強度が低い。また、機械的強度が低いために耐熱衝撃性も低いことがわかる。
【0045】
試料3については、排ガスフィルタの測定方向に対し熱膨張係数の差が大きい。この試料3については第2領域は0.06〜0.5μmで機械的強度は高いが、熱膨張係数の差が大きいために耐熱衝撃性も低いことがわかる。
【0046】
試料1については、ある程度の配向性を示しながら、機械的強度は高く高耐熱衝撃性であるといえる。この試料の第2領域の範囲は0.08〜1μmであった。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、排ガス流路方向に多数の貫通孔を有し貫通孔を形成する格子壁が多孔質セラミックからなる排ガス中のパティキュレート等を除去する排ガスフィルタであって、粗大なマイクロクラックを低減させるように、格子壁を水銀圧入法にて測定した際の気孔分布において、横軸に気孔径,縦軸に細孔容積をとったグラフを形成した時に、気孔径が2〜150μmである第1の領域と気孔径が0.08〜1μmである第2の領域に大きく分けられ、第1の領域と第2の領域においてそれぞれ極大値を有する構成としたことにより、気孔径が0.08〜1μmである第2領域に気孔径の極大値が存在すると、チタン酸アルミニウムの粗大なマイクロクラックを低減でき、同時に高い熱膨張を示すことがなく、機械的強度と耐熱衝撃性を向上できる。
以上
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による排ガスフィルタを示す斜視図
【図2】図2は本発明の一実施の形態による排ガスフィルタの流路面の部分拡大図
【図3】図3は本発明の一実施の形態による排ガスフィルタの断面図
【図4】本発明の一実施の形態による排ガスフィルタの気孔分布を示すグラフ
【図5】本発明の一実施の形態による排ガス浄化装置を示す概略図
【符号の説明】
1,11 排ガスフィルタ
2 貫通孔
3 格子壁
4 封止材
10 エンジン
12 断熱材
13 容器
14 加熱体
15 圧力センサ
16 送風機
17 制御装置[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to an exhaust gas filter and an exhaust gas purification device for filtering particulates and the like contained in exhaust gas discharged from a diesel engine or the like.
[0002]
[Prior art]
In recent years, as environmental problems have become serious, the treatment of particulates (particulate matter such as soot) dispersed in the atmosphere together with exhaust gas exhausted from a combustion engine such as a diesel engine has attracted attention. These particulates are collected by an exhaust gas filter connected in the middle of the exhaust pipe. If the exhaust gas filter advances the collection of particulates as they are, it adversely affects the combustion efficiency of the engine. Therefore, when the predetermined amount of collection is reached, the particulates must be burned to regenerate the exhaust gas filter.
[0003]
For the regeneration of the exhaust gas filter, an electric heater method is mainly used. In the electric heater method, an electric heater is installed on the exhaust gas inflow side or outflow side, and the electric heater is heated to heat, ignite and burn the particulates. The combustion temperature at this time is controlled by the amount of supplied air. The particulates as a whole do not burn at once, but gradually burn from the end, which inevitably creates a temperature gradient in the exhaust gas filter and generates thermal stress. At this time, the collected amount of the particulates cannot be accurately detected, and the variation in the collected amount of ± 40% with respect to the target collected amount frequently occurs, so that abnormal combustion may occur. This abnormal combustion refers to a phenomenon in which when more particulates than the set value are collected, the temperature rapidly rises to a high temperature of 1000 ° C. or higher during regeneration. Therefore, the exhaust gas filter needs to have heat resistance that can withstand this abnormal combustion. Further, the exhaust gas filter is strongly required to have a low thermal expansion property and a high thermal shock resistance so as not to cause fatigue failure based on the thermal stress during the regeneration process. Further, it is required that the particulate collection efficiency is high and the pressure loss is small, and the balance of these characteristics is extremely important. In order to satisfy these requirements, exhaust gas filters have been studied from various directions and various developments have been made.
[0004]
For example, a cordierite sintered body (2MgO · 2Al 2 O 3 · 5SiO 2 ) may be used as a material for the exhaust gas filter. Cordierite crystals exhibit anisotropic thermal expansion, and the coefficients of thermal expansion are 2.0 × 10 −6 / ° C. for the a axis and −0.9 × 10 −6 / ° C. for the c axis. However, since plate crystals such as kaolin and talc contained in the raw material are subjected to a shearing force in the extrusion process and dispersed in a direction parallel to the lattice, the plate crystals become the growth starting point of the sintered crystals in the sintering process. The c-axis of the light crystal is in a slightly oriented state in the extrusion direction (exhaust gas flow path direction). Accordingly, the thermal expansion coefficient of cordierite in the extrusion direction is 0.4 to 0.7 × 10 −6 / ° C., and the thermal expansion coefficient in the direction perpendicular to the extrusion direction is 0.9 to 1.5 × 10 −6 / ° C. Thus, it has been studied that the thermal expansion coefficient is reduced in all directions and this is advantageous for thermal shock.
[0005]
Also, aluminum titanate (Al 2 O 3 · TiO 2 ) are mentioned as a material for the other of the exhaust gas filter. Aluminum titanate has a high melting temperature of 1600 ° C. or higher, has resistance to abnormal combustion that occurs during regeneration of the exhaust gas filter, and is excellent in heat resistance. The aluminum titanate crystal also exhibits anisotropic thermal expansion similar to the cordierite crystal, but the coefficient of thermal expansion of the aluminum titanate crystal is 11.8 × 10 −6 / ° C. and the b axis is 19.4 × 10 −6 / ° C. and the c-axis is −2.6 × 10 −6 / ° C., which is larger than the cordierite crystal. Since aluminum titanate has a large anisotropy, it has the property of causing microcracks between aluminum titanate crystal particles and increasing the thermal expansion. In addition, aluminum titanate has a property of being easily decomposed into titanium oxide and aluminum oxide at a high temperature. As described above, aluminum titanate is a material excellent in low thermal expansion and high heat resistance, but has lower mechanical strength than other ceramic materials (due to microcracks between crystal grains) and is likely to have high thermal expansion (crystals). It can also be said to be a material (by decomposition of particles).
[0006]
In order to improve the mechanical strength and decomposition of aluminum titanate, JP-A-63-11585 discloses SiO 2 : 1 to 10 wt%, Al 2 O 3 : 1 to 10 wt%, Fe 2 O 3 : A technique for a porous molded body of aluminum titanate containing 0.1 to 5 wt% is disclosed. In the molded body, the above components are present as a solid solution, which makes it possible to suppress decomposition of aluminum titanate crystal particles and improve mechanical strength.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, an exhaust gas filter manufactured with a material composition that enables suppression of decomposition of aluminum titanate crystal particles and improvement of mechanical strength has a great effect on suppression of decomposition, but constitutes an exhaust gas filter with respect to mechanical strength. Since the lattice wall is a porous ceramic having a large number of continuous air holes, it is insufficient.
[0008]
In the exhaust gas filter made of aluminum titanate as the main component,
1) The firing shrinkage ratio increases and the dimensional accuracy deteriorates (when aluminum titanate having a small crystal particle size is used / when aluminum titanate is synthesized from a material having a small particle size)
2) Mechanical strength is reduced and vibration resistance is impaired (when aluminum titanate having a large crystal particle diameter is used and there is no orientation in the direction perpendicular to the flow path direction of the exhaust gas filter)
3) Crystal anisotropy increases and thermal shock resistance is impaired (when aluminum titanate with a large crystal particle size is used and the orientation is too large in the direction perpendicular to the flow channel direction of the exhaust gas filter)
It had problems such as.
[0009]
An object of the present invention is to solve the above problems and to provide an exhaust gas filter and an exhaust gas purification device having improved mechanical strength and thermal shock resistance.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, the present invention provides a first method in which the pore diameter of the lattice wall having a large number of through holes in the exhaust gas flow path direction and forming the through holes is 2 to 150 μm so as to reduce coarse microcracks . The first region and the second region of 0.08 to 1 μm are roughly divided, and the first region and the second region are configured to have maximum values.
[0011]
According to the present invention, it is possible to provide an exhaust gas filter and an exhaust gas purification device with improved mechanical strength and thermal shock resistance.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The invention according to
[0013]
The invention according to
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect, when the pore size of the first region is 2 to 150 μm and the pore size of the second region is 0.08 to 1 μm, the maximum value is obtained in the second region. When the pore volume having a pore diameter of 1 is taken as 1, the pore volume having a pore diameter showing a maximum value in the first region is set to 40 to 60, and stable mechanical strength and trapping are obtained. It has the effect that it is possible to obtain a collecting ability.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect, when the pore diameter of the second region is 0.08 to 1 μm, the pore diameter showing the maximum value in the second region is 0.2 to 0.00. The structure is in the range of 5 μm, and has an effect that a stable mechanical strength can be obtained.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided an exhaust gas filter according to any one of the first, second, third, and fourth aspects, a container that stores the exhaust gas filter, a heating unit that heats the exhaust gas filter, An oxidant supply means for sending an oxidant such as air into the container; and when a predetermined amount of particulates or the like adheres to the exhaust gas filter, the heating means and the oxidant supply means are driven to heat the exhaust gas filter. It is configured to have a control device that burns particulates and the like by feeding an oxidizing material, and the exhaust gas filter can be firmly fixed and the collection ability is increased so that fine particulates can be collected. Has an effect.
[0017]
Embodiments of the present invention will be described below with reference to FIGS.
(Embodiment)
FIG. 1 is a perspective view showing an exhaust gas filter according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a partially enlarged view of a flow passage surface of the exhaust gas filter according to an embodiment of the present invention, and FIG. 3 is an embodiment of the present invention. It is sectional drawing of the exhaust gas filter by this form.
[0018]
In FIG. 1,
[0019]
In the present embodiment, the diameters of the flow path surfaces 1a and 1b are substantially the same. However, by tapering the side surface 1c, the diameter of the flow path surface 1a is made larger than the diameter of the flow path surface 1b, On the contrary, the diameter on the channel surface 1b side may be formed larger than the diameter on the channel surface 1a side. Note that when the exhaust gas flows into the
[0020]
In FIG. 2, a flow path surface 1a is provided with a plurality of through
[0021]
In the present embodiment, since the exhaust gas filter was produced with emphasis on formability by the extrusion molding method, t 1 = t 2 , but in other molding methods (for example, lamination of processed sheets), t 1 <t 2 A relationship or a relationship of t 1 > t 2 may be used. For example, in FIG. 2, by increasing the thickness of the
[0022]
Further, the pitch A 1 along the L direction of the
[0023]
Furthermore, the formation density of the through
[0024]
4 is a sealing material packed in the through-
[0025]
Moreover, the main components of the constituent materials of the
[0026]
By providing the sealing
[0027]
Examples of the material constituting the
[0028]
Al 2 O 3 ... 47.2 to 57.8 wt%
TiO 2 ... 36.4 to 44.6 wt%
SiO 2 ··· 3.0~ 9.0wt%
Fe 2 O 3 ... 0.7 to 2.7 wt%
Each of the above compositions was included and some impurities were included so as to be 100 wt%. Examples of the impurity include ZrO 2 . Since aluminum titanate is the main component in this way, it has excellent heat resistance, so that it does not easily cause melting damage even at high temperatures, and has a low thermal expansion coefficient, so it is difficult to crack due to thermal stress or the like.
[0029]
In the present embodiment, the entire exhaust gas filter 1 (the portion constituting the
[0030]
FIG. 4 is a graph showing the pore distribution of the exhaust gas filter according to one embodiment of the present invention. In FIG. 4, the pore distribution has a maximum value between a pore diameter of 2 to 150 μm (hereinafter abbreviated as a first region) and a pore diameter of 0.08 to 1 μm (hereinafter abbreviated as a second region). I understand that. The present embodiment is characterized in that a maximum value of the pore diameter exists in the second region, and the presence of this maximum value can improve the mechanical strength and thermal shock resistance of the
[0031]
Next, the measuring method of FIG. 4 will be described.
The data shown in FIG. 4 was obtained by the mercury intrusion method. The mercury intrusion method is to determine how many cc of mercury per 1 g permeate into the
[0032]
In the present embodiment, Shimadzu Corporation (micromeritics poreizer 9320 type) was used in the experiment. The result of measurement in this way is the graph shown in FIG.
[0033]
In FIG. 4, the vertical axis represents the volume of mercury that permeates into the
[0034]
When the maximum value existing in the second region is 1, the maximum value existing in the first region is preferably 40 to 60 (particularly preferably 45 to 55). If it is within this range, sufficient mechanical strength and collection ability can be obtained.
[0035]
Furthermore, it is preferable that the maximum value of the pore diameter exists between 0.2 and 0.5 μm even in the second region. By configuring the
[0036]
As a manufacturing method of the
[0037]
FIG. 5 is a schematic view showing an exhaust gas purifying apparatus according to an embodiment of the present invention.
In FIG. 5, 10 is an engine, 11 is an exhaust gas filter, 12 is a heat insulating material for storing the
[0038]
The operation of the exhaust gas purification apparatus configured as described above will be described below.
[0039]
First, exhaust gas emitted from the
[0040]
【Example】
Next, specific examples of the present invention will be described.
[0041]
(Example)
Regarding the exhaust gas filter in this example, the thermal expansion coefficient, data measured by the mercury intrusion method, mechanical strength (compressive strength), thermal shock resistance, and the like are summarized in Sample 1 (Table 1). The comparative examples (
[0042]
[Table 1]
[0043]
The orientation of the aluminum titanate crystal particles was increased in the order of
[0044]
As for
[0045]
[0046]
[0047]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, an exhaust gas filter that removes particulates or the like in exhaust gas in which a lattice wall having a large number of through holes in the direction of the exhaust gas flow path and made of a porous ceramic is formed, In the pore distribution when the lattice wall was measured by mercury porosimetry in order to reduce coarse microcracks, when the graph was formed with the pore diameter on the horizontal axis and the pore volume on the vertical axis, the pore diameter was By having a configuration in which the first region that is 2 to 150 μm and the second region that has a pore diameter of 0.08 to 1 μm are each configured to have a maximum value in each of the first region and the second region, When the maximum value of the pore diameter exists in the second region having a pore diameter of 0.08 to 1 μm, coarse microcracks of aluminum titanate can be reduced, and at the same time, high thermal expansion is not exhibited, and mechanical strength and resistance Impact resistance can be improved.
[Brief description of drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an exhaust gas filter according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a partially enlarged view of a flow path surface of the exhaust gas filter according to an embodiment of the present invention. Fig. 4 is a cross-sectional view of an exhaust gas filter according to an embodiment of the invention. Fig. 4 is a graph showing the pore distribution of the exhaust gas filter according to an embodiment of the invention. Fig. 5 is a schematic diagram showing an exhaust gas purification apparatus according to an embodiment of the invention. Figure [Explanation of symbols]
1,11
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