JP3710604B2 - こんろ用バーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、環状のバーナヘッドと、バーナヘッド上に載置されるバーナキャップとを備えるこんろ用バーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
こんろ用バーナには、バーナヘッドの上面外周部のバーナキャップ用の座面にバーナキャップの下面外周部に垂設した多数の歯を着座させ、これら歯間の歯溝で炎孔を構成するものと、バーナキャップの下面外周部に前記座面に着座する環状壁を垂設し、該環状壁に、該環状壁の下端面から離間させて、放射状に複数の炎孔を形成したものとがある。
【0003】
また、実開昭49−526号公報により、図4に示す如く、バーナヘッドaの上面外周部の座面bにバーナキャップcの下面外周部に垂設した多数の歯を当接させ、これら歯間の歯溝で炎孔dを形成するバーナにおいて、座面bを径方向外方に向って下方に傾斜するテーパー面に形成して、炎孔dの向きを斜め下向きにすると共に、座面bの外方に張り出す斜め上向きの鍔部eを形成したものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示すバーナは、煮こぼれで炎孔dに煮汁が流入しても、座面bの傾斜によりバーナヘッドa内やこれに連る混合管への煮汁の侵入が防止される。然し、このものでは、バーナの炎Fを立上らせるために、斜め上向きの鍔部eを設ける必要があって、座面bと鍔部eとで形成される谷部に煮汁が溜り、谷部で煮汁がこびり付いてその清掃が面倒になる不具合がある。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、バーナヘッド内への煮汁の侵入やこびり付きを防止し、メンテナンスを容易にすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明では、環状のバーナヘッドと、バーナヘッド上に載置されるバーナキャップとを備えるこんろ用バーナであって、バーナキャップの下面外周部に、バーナヘッドの上面外周部のバーナキャップ用の座面に着座する環状壁を設け、該環状壁に、該環状壁の下端面から離間させて、放射状に複数の炎孔を形成するものにおいて、座面と環状壁の下端面とを径方向外方に向って下方に傾斜するテーパー面に形成すると共に、座面の内径を環状壁の内径より小さくして、座面に環状壁よりも径方向内方に張出す張出し部を形成し、環状壁の下端面に放射状に複数の凹溝を形成している。
【0007】
バーナキャップに設けた環状壁にその下端面から離間させて炎孔を形成しているため、座面を径方向外方に向って下方に傾斜するテーパー面に形成しても、炎孔を径方向外方に向って上方に傾斜するように形成することで炎を立上らせることができ、上記従来例のような鍔部が不要となる。
【0008】
そして、炎孔に煮汁が流入しても、流入した煮汁は座面の張出し部によって受け止められ、バーナヘッド内への煮汁の侵入が防止される。そして、張出し部によって受け止められた煮汁は凹溝内を座面の傾斜によって径方向外方に流れ、バーナヘッドの外部に排出される。従って、煮汁が座面上に溜ってこびり付くことはない。この場合、張出し部の内周縁部に上方に突出する堤部を形成しておけば、炎孔から多量に煮汁が流入しても、堤部で煮汁を堰止めて、バーナヘッド内への煮汁の侵入を確実に防止できる。
【0009】
また、常時は、凹溝を介してガスが噴出して、炎孔の炎を安定される保炎用の炎が凹溝から噴出するガスによって形成される。この場合、堤部があれば、これによって凹溝に流入するガスの流速が減速され、凹溝に安定した炎が形成されて、保炎効果が向上する。
【0010】
尚、凹溝を、溝深さが環状壁の内周側より外周側で深くなるように形成すれば、凹溝に形成される炎が上方に膨んで炎孔の炎に近づき保炎効果が一層向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1はガラストップタイプのこんろのガラス天板であり、ガラス天板1に開設した窓穴2の開口縁部に保護リング3を装着し、該リング3内にこんろ用バーナ4を臨ませている。
【0012】
こんろ用バーナ4は、こんろの器体内に取付けたバーナ支持板5に支持される混合管6と、混合管6に連結されるバーナヘッド7と、バーナヘッド7上に載置されるバーナキャップ8とで構成されており、バーナヘッド7を保護リング3内に下方から挿入してガラス天板1の上方に突出させている。
【0013】
バーナヘッド7は環状であって、周方向に延在する窪み部70が形成されている。そして、窪み部70の内周側の周壁部71の上端にバーナキャップ8の傘状の本体部80の下面中央部に垂設した筒部81を外嵌させて、窪み部70をバーナキャップ8で上方から覆うと共に、窪み部70の底壁に混合管6に連通する周方向複数箇所のガス流入口72を開設して、窪み部70とバーナキャップ8との間の空間をガス分布室9に構成している。
【0014】
また、バーナヘッド7の上面外周部、即ち、窪み部70の外周側の周壁部73の上面にバーナキャップ8用の座面74を形成し、該座面74に、バーナキャップ8の本体部80の下面外周部に垂設した環状壁82を着座させている。環状壁82にはその下端面から離間させて放射状に複数の炎孔83が形成されており、ガス分布室9からのガスがこれら炎孔83を介して噴出して主炎Fが形成されるようにしている。尚、炎孔83は、主炎Fが立上るように、径方向外方に向って上方に傾斜している。
【0015】
座面74の内径は環状壁82の内径より小さく、座面74に環状壁82よりも径方向内方に張出す張出し部74aが形成されている。また、張出し部74aの内周縁部に、環状壁82の内周面の下部に隙間を存して対向する、上方に突出する堤部75が形成されている。また、座面74は径方向外方に向って下方に傾斜するテーパー面に形成されており、環状壁82の下端面も同様のテーパー面に形成されている。
【0016】
環状壁82の下端面には、放射状に複数の凹溝84が形成されている。各凹溝84は、図2に示す如く、炎孔83の配置ピッチの中央に位置しており、凹溝84から噴出するガスによって形成される小炎F´により主炎Fに対する保炎効果が得られるようにしている。ここで、凹溝84に流入するガスの流速は堤部75によって減速され、そのため、凹溝84から噴出するガスの燃焼状態が安定し、保炎効果が向上する。また、凹溝84は、溝深さが環状壁82の内周側より外周側で深くなるように形成されており、そのため、小炎F´が上方に膨んで主炎Fに近づき、保炎効果が一層向上する。
【0017】
バーナキャップ8の本体部80には環状壁82よりも外方に張り出す廂部85が形成されており、廂部85によって炎孔83への煮汁の流入が一応防止されるが、多量の煮こぼれを生ずると、廂部85の下面を伝って煮汁が炎孔83に流入することがある。然し、炎孔83から煮汁が流入しても、煮汁は張出し部74aで受け止められ、煮汁が多量に流入した場合でも堤部75によって煮汁が堰止められ、バーナヘッド7の窪み部70への煮汁の侵入が阻止される。そして、流入した煮汁は凹溝84内を座面74の傾斜によって径方向外方に流れてバーナヘッド7の外部に排出される。従って、座面74上に煮汁が溜ることはなく、煮汁のこびり付きは生じない。
【0018】
ところで、上記実施形態では、バーナキャップ8の本体部80の下面に一体成形した環状壁82に機械加工で炎孔83を孔明けしているが、図3に示す如く、本体部80と環状壁82とを別体に形成し、環状壁82に下端の凹溝84に加えて炎孔83となる上端の溝を鍛造等で成形しても良く、これによれば炎孔83の孔明け加工が不要となり、コストを安くできる。尚、このものでは、本体部80の下面に、炎孔83用の溝の配置ピッチ部分に配置させて、環状壁82の上部内周面に係合する突起86を形成し、本体部80に対し環状壁82を位置決めできるようにしている。
【0019】
また、上記実施形態では、バーナキャップ8として、環状のバーナヘッド7をその内径部(内周側周壁部71の内周空間)に亘って覆う円板状の全面キャップを用いているが、バーナヘッド7の内径部に臨む中央開口部を有する環状のバーナキャップを用いても良い。また、バーナヘッド7を内周側周壁部71を具備しない非環状に形成しても良く、この場合は、当然のこと乍らバーナキャップ8として全面キャップを用いる。
【0020】
以上、ガラストップタイプのこんろに使用するバーナについて説明したが、他のこんろに使用するバーナにも同様に本発明を適用できる。また、上記実施形態では、バーナヘッド7と混合管6とを別部材で形成しているが、バーナヘッド7と混合管6とを一体に形成するバーナにも同様に本発明を適用できる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、バーナヘッド内への煮汁の侵入や煮汁のこびり付きを防止できて、バーナのメンテナンスが容易になると共に、保炎効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明バーナの一例の断面図
【図2】 図1のバーナの展開側面図
【図3】 他の実施形態の要部の截断斜視図
【図4】 従来のバーナの断面図
【符号の説明】
7 バーナヘッド 74 座面
74a 張出し部 75 堤部
8 バーナキャップ 82 環状壁
83 炎孔 84 凹溝
Claims (3)
- バーナヘッドと、バーナヘッド上に載置されるバーナキャップとを備えるこんろ用バーナであって、
バーナキャップの下面外周部に、バーナヘッドの上面外周部のバーナキャップ用の座面に着座する環状壁を設け、該環状壁に、該環状壁の下端面から離間させて、放射状に複数の炎孔を形成するものにおいて、
座面と環状壁の下端面とを径方向外方に向って下方に傾斜するテーパー面に形成すると共に、
座面の内径を環状壁の内径より小さくして、座面に環状壁よりも径方向内方に張出す張出し部を形成し、
環状壁の下端面に放射状に複数の凹溝を形成する、
ことを特徴とするこんろ用バーナ。 - 前記張出し部の内周縁部に上方に突出する堤部を形成することを特徴とする請求項1に記載のこんろ用バーナ。
- 前記凹溝を、溝深さが環状壁の内周側より外周側で深くなるように形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のこんろ用バーナ。
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