JP3710297B2 - 撮像システム、撮像制御装置、撮像制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

撮像システム、撮像制御装置、撮像制御方法、及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、撮影時の光学的パラメータ(以下、「光学的パラメータ」と言う)、及び幾何的カメラパラメータ(以下、「幾何的パラメータ」と言う)を、コンピュータにより自在に制御可能な撮像システム、撮像制御装置、撮像制御方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、広範囲の監視作業等を行なうために、大きく分けて次の2つの方法が用いられてきた。
第1の方法は、注目している場所毎に監視用のカメラを配置する方法であり、第2の方法は、広視野を撮影可能な監視用のカメラを使用する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来用いられていた上述の第1及び第2の方法には、次のような問題点があった。
まず、注目している場所毎にカメラを配置する第1の方法は、注目している場所の数が増加するに従って、カメラの台数を増やす必要があり、経済的な負担が大きくなる。
これに対して、広視野を撮影可能なカメラを使用する第2の方法は、例えば、監視領域の中である領域に異変が発生したとしても、その異変部分は撮影画像全体(監視領域全体)のごく小領域でしかない。したがって、異変の詳細を観測することはできず、これは異変の詳細を確認する目的に対して非常に不都合な問題である。この問題点を解決するために、カメラに光学的なズーム機能を具備させ、異変の生じている領域をズームアップして表示することが考えられるが、ズームアップ中には他の領域を監視できないという問題が残ってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するためになされたもので、使用するカメラ台数を増やすことなく異常発生した注目点を詳細に観測することができるとともに、他の注目点をも確実に観測することができ、効率的に且つ正確な監視作業を行うことが可能な撮像システム、撮像制御装置、撮像制御方法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的下において、本発明による撮像システムは、撮像範囲が変更可能な第1及び第2撮像手段を含む複数の撮像手段と、上記複数の撮像手段により撮像される画像中に複数の注目点を設定する注目点設定手段と、上記注目点設定手段により設定された複数の注目点を第1グループと第2グループに分け、上記第1グループの注目点の全てを上記第1撮像手段により撮像可能な範囲を第1撮像範囲として設定し、上記第2グループの注目点の全てを上記第2撮像手段により撮像可能な範囲を第2撮像範囲として設定する撮像範囲設定手段と、上記注目点設定手段により設定された複数の注目点での変化を検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果に基づいて、上記第1及び第2撮像手段のズームと撮影方向を変更する制御手段とを備え、上記検出手段により第1グループにおける1つ或いは複数の注目点での変化を検出した場合、上記制御手段は、上記第1撮像手段が上記検出された注目点のみを含む第3撮像範囲を撮像するよう上記第1撮像手段のズームと撮像方向を変更し、上記第2撮像手段が上記第2グループの注目点のみではなく上記第1グループに含まれ上記第3撮像範囲の撮像にともない上記第1撮像手段により撮像不能となった注目点を含む第4撮像範囲を撮像するよう上記第2撮像手段のズームと撮像方向を変更することを特徴とする。
また、本発明による撮像制御装置は、撮像範囲が変更可能な第1及び第2カメラを含む複数のカメラとネットワークを介して接続された撮像制御装置であって、上記複数のカメラにより撮像される画像中に複数の注目点を設定する注目点設定手段と、上記注目点設定手段により設定された複数の注目点を第1グループと第2グループに分け、上記第1グループの注目点の全てを上記第1カメラにより撮像可能な範囲を第1撮像範囲として設定し、上記第2グループの注目点の全てを上記第2カメラにより撮像可能な範囲を第2撮像範囲として設定する撮像範囲設定手段と、上記注目点設定手段により設定された複数の注目点での変化が検出されたか否かを判断する判断手段と、上記判断手段の判断結果に基づいて、上記第1及び第2カメラのズームと撮影方向を変更する制御コマンドを上記第1及び第2カメラに対して発行する発行手段とを備え、上記判断手段により第1グループにおける1つ或いは複数の注目点での変化が検出されたと判断した場合、上記発行手段は、上記第1カメラが上記検出された注目点のみを含む第3撮像範囲を撮像するよう上記第1カメラのズームと撮像方向を変更する制御コマンドを発行し、上記第2カメラが上記第2グループの注目点のみではなく上記第1グループに含まれ上記第3撮像範囲の撮像にともない上記第1カメラにより撮像不能となった注目点を含む第4撮像範囲を撮像するよう上記第2カメラのズームと撮像方向を変更する制御コマンドを発行することを特徴とする。
また、本発明による撮像制御方法は、撮像範囲が変更可能な第1及び第2カメラを含む複数のカメラにより任意の画像を撮像するための撮像制御方法であって、上記画像中に複数の注目点を設定する注目点設定ステップと、上記注目点設定ステップにより設定された複数の注目点を第1グループと第2グループに分け、上記第1グループの注目点の全てを上記第1カメラにより撮像可能な範囲を第1撮像範囲として設定し、上記第2グループの注目点の全てを上記第2カメラにより撮像可能な範囲を第2撮像範囲として設定する撮像範囲設定ステップと、上記注目点設定ステップにより設定された複数の注目点での変化を検出する検出ステップと、上記検出ステップでの検出結果に基づいて、上記第1及び第2カメラのズームと撮影方向を変更する制御ステップとを有し、上記検出ステップにより第1グループにおける1つ或いは複数の注目点での変化を検出した場合、上記制御ステップは、上記第1カメラが上記検出された注目点のみを含む第3撮像範囲を撮像するよう上記第1カメラのズームと撮像方向を変更し、上記第2カメラが上記第2グループの注目点のみではなく上記第1グループに含まれ上記第3撮像範囲の撮像にともない上記第1カメラにより撮像不能となった注目点を含む第4撮像範囲を撮像するよう上記第2カメラのズームと撮像方向を変更することを特徴とする。
また、本発明によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明による撮像制御方法の処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0037】
(第1の実施の形態)
本発明は、例えば、図1に示すような、監視システム100に適用される。
【0038】
この監視システム100は、上記図1に示すように、撮影時の光学的パラメータ及び幾何的パラメータを外部参照及び外部制御可能なカメラを複数台(ここでは、カメラ110及び120の2台とする)と、それらのカメラ制御装置130とを設けた構成としている。ここでは、説明の簡単のために、光学的パラメータとして”ズーム値”を用い、幾何的パラメータとして撮影方向を表す”パン値”及び”チルト値”を用いるものとする。
そして、監視システム100では、一方のカメラがある領域を撮影(以下、この動作を「監視」とも言う)しているときには、他方のカメラは監視範囲が重複しないように他の領域を監視するように制御を行なう。
以下、監視システム100のハードウェア構成、原理、及び処理手順について具体的に説明する。
【0039】
尚、光学的パラメータ及び幾何的パラメータについては、上記の”ズーム値”、”パン値”、及び”チルト値”に限らず、他のカメラパラメータを使用する、或いは、組み合わせて使用するようにしてもよい。また、ここでは、使用するカメラを2台とし、カメラ制御装置を1台としたが、これに限らず、さらに多数のカメラを使用するようにしてもよい。
【0040】
1.ハードウェア構成(上記図1参照)
監視システム100は、上述したように、2台のカメラ110及び120と、カメラ制御装置130とを備えている。
そして、カメラ制御装置130には、ポインティングデバイス150と、キーボード140と、モニタ160及び170とが接続されている。
【0041】
カメラ110とカメラ120は、各々が同様の構成としている。カメラ110は、撮像系により被写体を撮影して撮影画像(映像信号)を出力するカメラ部111と、カメラ部111の光学的パラメータ(”ズーム値”)を制御する光学的パラメータ制御部112と、カメラ部111の幾何的パラメータ(”パン値”及び”チルト値”)を制御する幾何的パラメータ制御部113とを備えている。また、カメラ120も同様に、カメラ部121と、光学的パラメータ制御部122と、幾何的パラメータ制御部123とを備えている。
【0042】
カメラ部111は、光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113による制御に従って撮影して得た映像信号(NTSC方式やYC分離方式等に従ったビデオ信号)を、直接外部のモニタ160に対して出力する。カメラ部121も同様にして、光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123による制御に従って撮影して得た映像信号を、直接外部のモニタ170に対して出力する。
【0043】
光学的パラメータ制御部112、122、及び幾何的パラメータ制御部113、123の各部は、制御信号線を介して、カメラ制御装置130と接続されている。この制御信号線を介した制御信号の通信が、各部とカメラ制御装置130との間で行われることで、カメラ制御装置130から、各部への光学的パラメータ及び幾何的パラメータの設定、取得、及び最適化等の制御が可能となる。
尚、上記の制御信号線としては、例えば、RS−232CやパラレルIO等を用いることが可能であり、通信方式の規格は限定されない。
【0044】
光学的パラメータ制御部112、122は、カメラ部111、121における撮影画像全体に対して、光学的パラメータを自動制御する機能をも有する。この機能としては、自動的に合点画像を得る機能や、自動的に画像の明度バランスを調整する機能等がある。このような機能は、例えば、家庭用のビデオカメラに内蔵されているカメラモジュールを用いることで容易に実現できる。
ここで、光学的パラメータの調整(制御)を、カメラ制御装置130から行なうか、若しくは、光学的パラメータ制御部112、122が有する上記の自動制御機能に任せるかは、制御信号線を介してカメラ制御装置130から指示できるようになされている。
【0045】
また、光学的パラメータ制御部112、122は、カメラ部111、121のズームの制御及び参照を行なう機能を有する。この機能により、例えば、カメラ制御装置130から指示されたズーム値をカメラ111、121に設定したり、また、現在のズーム値の情報をカメラ制御装置130に提供したりすることが可能となる。
【0046】
幾何的パラメータ制御部113、123も、カメラ部111、121の撮影方向の制御及び参照を行なう機能を有する。この機能により、例えば、カメラ制御装置130から指示された方向ヘ、カメラ111、121の撮影方向を変えたり、また、現在どの方向が撮影方向となっているかという情報をカメラ制御装置130に提供したりすることが可能となる。
【0047】
一方、カメラ制御装置130は、汎用のコンピュータにより実現され、システム全体の動作制御を行うためのCPU131、CPU131の作業領域を含むRAM132、各種動作制御のための処理プログラムや各種データ等が記憶されるROM133、二次記憶部134、カメラ110及び120と通信を行うための入出力(I/O)回路135、及びネットワークを介した外部との通信を行うための通信インターフェース(I/F)回路136を備えている。そして、これらの各回路は、バス137により接続されており、互いにデータ授受するようになされている。また、バス137には、キーボード140、マウス等のポインティングデバイス150、及びモニタ(映像モニタ)160、170をも接続されている。
【0048】
このようなカメラ制御装置130において、例えば、外部(遠隔地)からの制御命令は、ネットワーク180を介して通信I/F回路136で受信される。この制御命令に従った制御信号は、I/O回路135により制御信号線を介して、カメラ110の光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113や、カメラ120の光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123に与えられる。したがって、カメラ110、120の光学的パラメータ及び幾何的パラメータは、このようにして与えられた制御信号により制御される。
また、キーボード140やポインティングデバイス150により入力された制御命令についても同様に、その制御命令に従った制御信号が、カメラ110の光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113や、カメラ120の光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123に与えられ、カメラ110、120の光学的パラメータ及び幾何的パラメータが制御される。
【0049】
2.基本原理
以下、図2〜図7を用いて、本実施の形態の基本原理について説明する。
【0050】
上記図2は、2台のカメラ110及び120で監視領域を撮像している様子を示したものである。図中”203”は、監視している撮像領域を示し、”A1 ,A2 ,A3 ,・・・”は、撮像領域203中に点在する注目点、すなわち監視ポイント(以下、「注目領域」とも言う)を示している。
【0051】
上記図3は、上記図2に示した撮像領域203に対して、カメラ110及び120の撮影方向(パン方向及びチルト方向)に対応する座標系を示したものである。図中のp軸はパン方向の変位(パン値)を表し、t軸はチルト方向の変位(チルト値)を表す。
例えば、−60°≦p≦60°、−45°≦t≦45°のような値をとるが、これは、使用するカメラ110及び120の制御可能範囲を表しており、カメラが有する性能に依存する。
【0052】
上記図4は、カメラ110及び120のとりうるズーム値zと、そのズーム値zに対応する撮影可能な画角を水平画角dp及び垂直画角dtで示した対応表である。
これは、カメラ110及び120に具備されている撮像系の性能に依存するが、例えば、カメラ110でのズーム値zが”2.0”である場合、上記図4の対応表により、水平画角dpを”82°”、垂直画角dtを”53°”とする範囲が撮影可能である、というように参照する。
【0053】
尚、ここでは、各々が同様の構成であるカメラ110とカメラ120を使用するため、上記図4の1種類の対応表を用意すればよいが、性能の異なるカメラを使用する場合には、その種類の数だけこの対応表を準備するようにする。
また、対応表中の各値が連続的な値をとることを考えると、上記図4の対応表は、最小値を求める関数”min(・・・)”を持って、次の関数で置き換えることも可能である。
Figure 0003710297
【0054】
上記図5は、上記図2に示したような、監視している撮像領域203中に点在する監視ポイントA1 ,A2 ,A3 ,・・・(図中ではNo.1,2,3,・・・)の位置及び範囲の属性(パラメータ)が設定(保持)された表を示したものである。
例えば、NO.1に示す監視ポイントA1 は、上記図3の座標系におけるp=52°、t=20°、また、ズーム値z=8.5の位置及び範囲に存在することを示している。
このような各パラメータは、カメラ110及びカメラ120の各々の撮影位置に依存するため、ここでは、上記図5の表を2種類用意する。
【0055】
上記図6は、ここで使用する2台のカメラ110及び120が、実際に撮像領域203中において、どのような領域を監視(撮影)しているかを示したものである。
ここで、カメラ110に具備されている光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113、カメラ120に具備されている光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123の各部は各々、カメラ制御装置130が出力する制御信号により、光学的パラメータ(ズーム値)及び幾何的パラメータ(パン値、チルト値、以下、これらを「撮影方向」とも言う)が制御される。
このとき、カメラ制御装置130から出力される制御信号は、2台のカメラ100とカメラ120で、全ての注目領域を撮影し、且つ、なるべく他のカメラと同じ領域を撮影せず、且つ、自分の受け持ちの監視ポイント群を最大限にズームアップして表示するための”ズーム値”、”パン値”、及び”チルト値”のパラメータを含む信号である。
したがって、上記図6では、監視ポイントA1 ,A2 ,A3 ,・・・,A8 が点在する撮像領域203全体に対して、カメラ110の撮影領域208に監視ポイントA1 〜A4 が含まれ、カメラ120の撮影領域209に監視ポイントA5 〜A8 が含まれている。
【0056】
そこで、カメラ110及びカメラ120が各々どのような制御を受けるかを、より具体的に説明する。
【0057】
まず、カメラ制御装置130に対して、受け持ちの監視ポイントA1 ,A2 ,・・・,An が与えられると、カメラ制御装置130にて、これらの監視ポイント群の中心座標から撮影方向(pc ,tc )が、次の式(1)により算出される。
Figure 0003710297
上記式(1)にて、”max(・・・)”及び”min(・・・)”は、最大値及び最小値を求める関数である。また、”p(・・・)”及び”t(・・・)”は、監視ポイントの位置に関するパラメータであり、上記図5に示した表を参照することにより得られる。
【0058】
また、ズーム値zについては、次の式(2)により算出される。
Figure 0003710297
上記式(2)にて、”argmax(・・・)”及び”argmin(・・・)”は、最大値及び最小値を与える”Ai ”を返す関数であり、”PTtoZ(・・・)”、”ZtoP(・・・)”、及び”ZtoT(・・・)”は、上記図4に示した対応表と等価な関数である。
【0059】
上述の式(1)及び(2)により、カメラ制御装置130にて算出されたパラメータ(pc ,tc ,z)は、カメラ110、120に具備されている光学的パラメータ制御部112、122、及び幾何的パラメータ制御部113、123に対して送信される。このようにして、カメラ110、120に対して適切な撮影方向及びズーム値が指示されることになる。
すなわち、上記図6に示したカメラ110の撮影領域208、及びカメラ120の撮影領域209は、カメラ制御装置130が、監視ポイントA1 〜A4 についての上記式(1)及び(2)、及び監視ポイントA5 〜A8 についての上記式(1)及び(2)を実行して得た各パラメータ(pc ,tc ,z)を、カメラ110及びカメラ120に対して各々送信することで実現される。
【0060】
上記図7は、上記図6に対して、ある別の時点(監視ポイントA1 及びA2 で異常が発生した時等)における監視の状態の例を示したものである。図中の”208’”は、このときのカメラ110の撮影領域を示しており、”209’”は、このときのカメラ120の撮影領域を示している。
上記図7に示すように、カメラ110が監視ポイントA1 及びA2 の詳細な状況を調べるためにズームアップしているときには、他方のカメラ120は、残りの監視ポイントA3 〜A8 を全て含むように撮影方向及びズームを変更している。
【0061】
このような動作制御を実現するために、例えば、カメラ制御装置130は常に、現在のカメラ110、120のズーム状態及び撮影方向を、I/O回路135を介して取り込み、これを参照する。そして、異常が発生した場合等、そのときの状況に応じて、カメラ制御装置130は、上述したようにして光学的パラメータ及び幾何的パラメータを算出し、これを制御信号としてカメラ110、120に与える。これにより、カメラ110、120の光学的パラメータ及び幾何的パラメータが変更制御されることになる。
すなわち、上記図7に示したカメラ110の撮影領域208’、及びカメラ120の撮影領域209’は、カメラ制御装置130が、監視ポイントA1 及びA2 についての上記式(1)及び(2)、及び監視ポイントA3 〜A8 についての上記式(1)及び(2)を実行して得た各パラメータ(pc ,tc ,z)を、カメラ110及びカメラ120に対して各々送信することで実現される。
このようにして、カメラ制御装置130がカメラ110、120での光学的パラメータ及び幾何的パラメータを常に参照及び制御することで、上記図7に示すような動作制御が実現される。
【0062】
上述のように、監視システム100は、ある時点における複数台のカメラの光学的パラメータ及び幾何的パラメータを、外部参照及び外部制御し、カメラ110とカメラ120の何れかで異常が発生した場合には、その異常発生領域を監視(撮影)しているカメラに対して、該異常発生領域の詳細を撮影するための光学的パラメータ及び幾何的パラメータを与え、他のカメラに対しては、撮像領域全体中に撮影されない領域が存在しないような光学的パラメータ及び幾何的パラメータを与えることで、カメラ110及び120の撮影方向及びズームを変更する。
これにより、使用するカメラ台数を増やすことなく、異常発生領域を詳細に観測することができると共に、他の領域をも確実に観測することができ、したがって、効率のよい監視システムを構築可能である。
【0063】
3.基本処理
以下、図8を用いて、本実施の形態での基本処理の流れについて説明する。
尚、カメラ制御装置130において、例えば、ROM133には、上記図8に示すフローチャートに従った処理プログラムが予め格納されており、この処理プログラムがCPU131により読み出され実行されることで、次に説明する動作が実施される。
【0064】
本処理プログラムが実行されると、先ず、カメラ制御装置130にて、初期設定として撮像領域中の監視したいポイント(監視ポイント)が設定される(ステップS301)。
この設定方法としては、自動設定、手動設定、予め設定しておく等、様々な方法が考えられるが特に限定しない。
設定された監視ポイントは、CPU131により処理されて、その位置及び範囲的な情報が上記図5に示したような表として、RAM132等に保持される。
【0065】
次に、CPU131は、初期設定として、カメラ110とカメラ120が監視(撮影)する領域を各々決定する(ステップS302)。
このとき、CPU131は、カメラ110とカメラ120に対して、上述したようにして、カメラ110とカメラ120がなるべく同じ領域を撮影しないような、且つ、全ての注目領域を撮影するような、パラメータ(pc ,tc ,z)を各々算出する。これらのパラメータが、カメラ110の光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113、カメラ120の光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123の各部に与えられ、これにより、カメラ110とカメラ120における撮影方向及びズームが制御されることになる。
尚、ここでの具体的なカメラ110、120の制御方法(パラメータ(pc ,tc ,z)の算出方法等)については、上述した通りであるため、その詳細な説明は省略する。また、後述するステップS305〜S308においても同様に、カメラ110、120がカメラ制御装置130から制御されるが、この制御方法についての詳細も上述した通りであるため、ここでは省略する。
【0066】
この後実際に、カメラ110とカメラ120による監視が開始される。カメラ110とカメラ120で得られた映像信号は、カメラ制御装置130に接続されているモニタ160とモニタ170に供給され、ここで画面表示される。ユーザは、これらのモニタ160、170の表示画面を観察する。
そして、ステップS303及びS310による繰り返しループ処理(異常検出ループ処理)により、異常が発見されるまで、又は、ポインティングデバイス150やキーボード140によりユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されるまで、この状態のまま観察が行われる。
【0067】
そこで、ユーザが異常を発見した場合、例えば、ユーザは、その旨を示すコマンドをポインティングデバイス150やキーボード140により入力する。
尚、異常発見の方法については、上述のようにな人間による観察の他に、所謂背景差分法やフレーム間差分法等と呼ばれる画像処理の技術を用いた自動動体検出(動き検出)等、様々な方法が存在するが、ここでもやはり特に限定はしない。例えば、上記の画像処理の技術を用いた方法を採用する場合、カメラ制御装置130にて、I/O回路135からカメラ110及び120の映像信号を取り込み、CPU131で所定の画像処理を行って、異常発生を検出するようにする。
【0068】
CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140から入力されたコマンドにより(或いは、上記の画像処理等により)、異常が発生したか否かを判別する(ステップS303)。
【0069】
ステップS303の判別の結果、異常が発生していない場合、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS310)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS303に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する。
【0070】
一方、ステップS303の判別の結果、異常が発生した場合、CPU131は、その異常が、カメラ110とカメラ120の何れのカメラが監視している領域で発生したものであるかを判別する(ステップS304)。
【0071】
ステップS304の判別の結果、カメラ110の監視領域で異常が発生した場合、CPU131は、カメラ110が具備している光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、異常が発生した注目領域の詳細を撮影するための撮影方向及びズーム値を示す信号である。これを受けたカメラ110は、撮影方向及びズーム値を変化させて、該注目領域の詳細を撮影する。これにより得られた映像信号は、モニタ160に供給され、ここで画面表示されることになる(ステップS305)。
【0072】
また、CPU131は、他方のカメラ120が具備している光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、撮像領域全体中に撮影されない注目領域が存在しないような撮影方向及びズーム値を示す信号である。これを受けたカメラ120は、撮影方向及びズーム値を変化させて、指示に従った領域を撮影する。これにより得られた映像信号は、モニタ160に供給され、ここで画面表示されることになる(ステップS306)。
【0073】
そして、上記の異常に対して所定の処置が施された後(ステップS309)、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS310)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS303に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する。
【0074】
ステップS304の判別の結果、カメラ120の監視領域で異常が発生した場合、この場合もステップS307及びS308と同様にして、CPU131は、カメラ120、110に対して所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として与える(ステップS307、ステップS308)。
そして、上記の異常に対して所定の処置が施された後(ステップS309)、ユーザからの本処理終了の指示があった場合には、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS303に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する(ステップS310)。
尚、ステップS307及びS308の各処理は、ステップS305及びS306の各処理にてカメラ110とカメラ120を入れ替えた処理であるため、その詳細な説明は省略する。
【0075】
(第2の実施の形態)
本発明は、例えば、図9に示すような、監視システム400に適用される。
【0076】
この監視システム400は、上記図1の監視システム100と同様の構成としているが、該構成に加えて、広範囲を撮影可能な固定カメラ(以下、「広視野固定カメラ」と言う)401を備えた構成としている。
広視野固定カメラ401は、カメラ110及びカメラ120のような撮影方向及びズームの変更が必ずしも必要のないカメラである。このため、広視野固定カメラ401は、撮像系により被写体を撮影して撮影画像(映像信号)を出力するカメラ部402のみを備えている。
また、広視野固定カメラ401から出力される映像信号を画面表示するモニタ403が、カメラ制御装置130のバス137に接続されている。
【0077】
このように、本実施の形態においては、撮影時の光学的パラメータ及び幾何的パラメータを外部参照及び外部制御可能な複数台のカメラ(ここでは、カメラ110とカメラ120の2台とする)と、それらのカメラ制御装置130と、1台の広視野固定カメラ401とを備えた構成となる。
そして、1台の広視野固定カメラ401を、常に撮像領域の全体を監視(撮影)するためのカメラとして使用し、2台のカメラ110及び120については、異常発生時において、撮像領域中の注目している領域に対するより詳細な情報を収集するために使用する。
また、第1の実施の形態と同様に、2台のカメラ110及び120については、カメラ制御装置130により、各監視範囲が重複しないように他の領域を監視するように制御される。このとき、上記図3に示したような座標系、上記図4に示したようなズーム値と撮影可能な画角に関する対応表、及び上記図5に示したような各監視ポイントの位置と範囲の情報を保持した表が用いられる。
【0078】
尚、上記図9の監視システム400において、上記図1の監視システム100と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。ここでは、第1の実施の形態と異なる点についてのみ、具体的に説明する。
また、第1の実施の形態と同様に、説明の簡単のために、光学的パラメータとしては”ズーム値”、幾何的パラメータとしては撮影方向を表す”パン値”及び”チルト値”とする。ここでも、”ズーム値”、”パン値”、及び”チルト値”に限られるものではなく、他のカメラパラメータを使用する、又は、組み合わせて使用するようにしてもよい。
【0079】
以下、監視システム400の原理、及び処理手順について具体的に説明する。
【0080】
1.基本原理
以下、図10〜図14を用いて、本実施の形態の基本原理について説明する。
【0081】
上記図10は、1台の広視野固定カメラ401と、2台のカメラ110及び120により、撮像領域を監視(撮影)している様子を示したものである。図中”411”は、2台のカメラ110及び120が監視している領域を示し(上記図6の領域208及び209に対応)、”A1 ,A2 ,A3 ,・・・”は、監視している撮像領域411中に点存する注目点(監視ポイント)を示している。また、”413”は、広視野固定カメラ401にて常に監視している領域(視野)を示している。
【0082】
上記図11は、広視野固定カメラ401で撮像領域411を監視中に、ある領域(ここでは、監視ポイントA1 )で異常が検出されたときの状態を示したものである。
このように、異常が検出されると、その監視ポイントA1 の詳細な状況を調べるために、2台のカメラ110とカメラ120の何れかのカメラ(ここでは例として、カメラ110とする)に対して、カメラ制御装置130からの制御信号(監視ポイントA1 についての上記式(1)及び(2)の実行で得られたパラメータ)が与えられることで、監視ポイントA1 がズームアップ表示される。このときのカメラ110の撮影領域を、図中”415”で示している。
【0083】
上記図12は、以前に異常が検出された注目領域(ここでは例として、上記図11の監視ポイントA1 とする)の該異常に対する所定の処置が終了する前に、新たに異常(ここでは、監視ポイントA3 での異常)が検出された状態を示している。
この場合、その監視ポイントA3 の詳細な状況を調べるために、カメラ制御装置130により詳細な情報を収集するための制御が行われていない状態(以下、「待機状態」と言う)にあるもう一方のカメラ120に対して、カメラ制御装置130からの制御信号(監視ポイントA3 についての上記式(1)及び(2)の実行で得られたパラメータ)が与えられることで、監視ポイントA3 がズームアップ表示される。このときのカメラ120の撮影領域を、図中”417”で示している。
【0084】
上記図13は、2台のカメラ110とカメラ120が両方とも待機状態でない場合(ここでは例として、上記図12の状態である場合とする)に、別の注目領域(ここでは、監視ポイントA6 とする)で新たな異常が検出された状態を示している。
この場合、新たに監視ポイントA6 で異常が検出されると、カメラ110とカメラ120の何れのカメラで、監視ポイントA6 を撮影するべきであるかに関し、カメラ制御装置130で判別される。この判別により、例えば、カメラ120が監視ポイントA6 を撮影する場合、カメラ制御装置130は、カメラ120の光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123に対して、新たに異常の検出された監視ポイントA6 を撮影範囲に含めるような撮影方向(パン、チルト)及びズームを変更するための指示を行なう(光学的パラメータ及び幾何的パラメータを与える)。
すなわち、カメラ制御装置130は、監視ポイントA3 〜A7 についての上記式(1)及び(2)を実行することで得たパラメータをカメラ120に与える。これにより、カメラ120の撮影範囲が変更される。図中の”419”が、カメラ制御装置130の制御によって更新されたカメラ120の撮影領域を示している。
【0085】
上記図14は、異常が検出された領域(ここでは例として、上記図13の監視ポイントA3 とする)の該異常に対して所定の処置が施され、この異常状態を解除された場合の状態を示している。
この場合、監視ポイントA3 を撮影していたカメラ120に具備されている光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123には、カメラ制御装置130から、カメラ120が撮影していた領域の中で依然として異常状態が解除されていない領域のみを全て含むような撮影方向(パン、チルト)及びズームに変更するための指示が与えられる(光学的パラメータ及び幾何的パラメータが与えられる)。
すなわち、カメラ制御装置130は、監視ポイントA3 を除く監視ポイントA5 〜A7 についての上記式(1)及び(2)を実行することで得たパラメータをカメラ120に与える。これにより、カメラ120の撮影範囲が変更される。図中の”420”が、カメラ制御装置130の制御によって更新されたカメラ120の撮影領域を示している。
【0086】
上述のように、監視システム400は、撮像領域の全体を常に監視する1台の広視野固定カメラ401を更に備えることで、撮影方向及びズームが制御可能な2台のカメラ110及び120で異常の詳細な状況を調べている最中に発生するその他の領域における異常発生の検出漏れを回避するように構成されている。これにより、さらに効率のよい監視システムを構築可能である。
【0087】
2.基本処理
以下、図15及び図16を用いて、本実施の形態での基本処理の流れについて説明する。上記図15は、撮像領域中に異常が検出された場合の処理を示したフローチャートであり、上記図16は、既に異常が検出されていた注目領域の該異常に対する所定の処置が行われることで異常状態が解除される場合の処理を示したフローチャートである。これらの処理は、並列実行の形態を採る。
尚、上述の第1の実施の形態と同様に、カメラ制御装置130において、例えば、ROM133には、上記図15及び図16に示すフローチャートに従った処理プログラムが予め格納されており、この処理プログラムがCPU131により読み出され実行されることで、次に説明する動作が実施される。
【0088】
2−1.撮像領域中に異常が検出された場合の処理(上記図15参照)
【0089】
本処理プログラムが実行されると、広視野固定カメラ401では、上述したような撮像領域全体の監視(撮影)が行われる。この撮影で得られた映像信号は、モニタ403に供給され、ここで画面表示される。ユーザは、モニタ403の表示画面を観察する(ステップS431)。
また、カメラ110及び120においても、上述したようにしてカメラ制御装置130の制御に従った監視(撮影)が行われ、それにより得られた映像信号がモニタ160及び170で画面表示される。ユーザは、これらのモニタ160、170の表示画面を観察する。
そして、ステップS431、S432、及びS440による繰り返しループ処理(異常検出ループ処理)により、異常が発見されるまで、又は、ポインティングデバイス150やキーボード140によりユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されるまで、この状態のまま観察が行われる。
【0090】
そこで、ユーザが異常を発見した場合、例えば、ユーザは、その旨を示すコマンドをポインティングデバイス150やキーボード140により入力する。
尚、ここでも第1の実施の形態と同様に、異常発見の方法については、人間による観察の他に、画像処理の技術を用いた自動動体検出等、様々な方法が存在するが、特に限定はしない。
【0091】
CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140から入力されたコマンドにより(或いは、上記の画像処理等により)、異常が発生したか否かを判別する(ステップS432)。
【0092】
ステップS432の判別の結果、異常が発生していない場合、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS440)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS331に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する。
【0093】
一方、ステップS303の判別の結果、異常が発生した場合、CPU131は、カメラ110が待機状態(カメラ制御装置130により詳細な情報を収集するための制御が行われていない状態)であるか否かを判別する(ステップS433)。
【0094】
ステップS433の判別の結果、カメラ110が待機状態であった場合、CPU131は、カメラ110に具備されている光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、異常が発生した領域の詳細を撮影するための撮影方向及びズーム値を示す信号である。これを受けたカメラ110は、撮影方向及びズーム値を変化させて、異常が検出された注目領域の詳細を撮影する。これにより得られた映像信号は、モニタ160に供給され、ここで画面表示されることになる(ステップS434)。
その後、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS440)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS431に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する。
【0095】
ステップS433の判別の結果、カメラ110が待機状態でなかった場合、CPU131は、カメラ120が待機状態であるか否かを判別する(ステップS435)。
【0096】
ステップS435の判別の結果、カメラ120が待機状態であった場合、ステップS434と同様にして、CPU131は、カメラ120に具備されている光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として与える(ステップS436)。
その後、ユーザからの本処理終了の指示があった場合には、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS431に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する(ステップS440)。
尚、ステップS436の処理は、ステップS434の処理にてカメラ110とカメラ120を入れ替えた処理であるため、その詳細な説明は省略する。
【0097】
ステップS435の判別の結果、カメラ120が待機状態でなかった場合、すなわちカメラ110とカメラ120の何れも待機状態でなかった場合、CPU131は、例えば、カメラ110及び120の撮影領域の位置、撮影中の異常個所の数等をパラメータとした所定の評価関数を用いて、新たに検出された異常が検出された注目領域を、カメラ110とカメラ120の何れのカメラで撮影するべきであるのかを評価する(ステップS437)。
【0098】
ステップS437の評価の結果、カメラ110で撮影する方が最適であると判別された場合、CPU131は、カメラ110に具備されている光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、これまでカメラ110が撮影していた領域に新たに異常が検出された注目領域を追加して、これらのすべてをカメラ110の撮影範囲に含めるための撮影方向及びズーム値を示す信号である。これを受けたカメラ110は、撮影方向及びズーム値を変化させて、その領域の詳細を撮影する。これにより得られた映像信号は、モニタ160に供給され、ここで画面表示されることになる(ステップS438)。
その後、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS440)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS431に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する。
【0099】
ステップS437の評価の結果、カメラ120で撮影する方が最適であると判別された場合、ステップS438と同様にして、CPU131は、カメラ120に具備されている光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として与える(ステップS439)。
その後、ユーザからの本処理終了の指示があった場合には、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS431に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する(ステップS440)。
尚、ステップS439の処理は、ステップS438の処理にてカメラ110とカメラ120を入れ替えた処理であるため、その詳細な説明は省略する。
【0100】
尚、ステップS434、S436、S438、及びS439における具体的なカメラの制御方法については、第1の実施の形態で詳述した通りである。
また、ステップS437において、撮影に使用するカメラを決定する具体的な方法はいくつか考えられるが、ここではその簡単な一例について説明する。
例えば、カメラ110の撮影方向が”p=pA ,t=tA ”であり、カメラ120のの撮影方向が”p=pB ,t=tB ”であり、新たに検出された注目領域(監視ポイント)の方向が”p=pN ,t=tN ”であるとする。このとき、
(pA - p N )2+(t A - t N )2≦(pB - p N )2+(t B - t N )2
なる関係を満たした場合にカメラ110を使用し、そうでない場合にはカメラ120を使用するように指示する。もちろん、ここで挙げた決定方法は、極簡単な方法の一例であり、更に他の方法によっても最適な決定を期待できる。
【0101】
2−2.既に異常が検出されていた注目領域に所定の処置が行われることで異常状態が解除される場合の処理(上記図16参照)
【0102】
本処理プログラムが実行されると、上記図15の処理プログラムの実行により異常が検出された注目領域の該異常に対して所定の処理が行われる(ステップS451)。
そして、ステップS451、S452、及びS460による繰り返しループ処理により、上記異常に対する問題が解決されるまで、又は、ポインティングデバイス150やキーボード140によりユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されるまで、この状態のまま問題解決ための上記所定の処理が行われる。
【0103】
そこで、ある異常に対して、問題が解決されると、CPU131は、その異常が検出された注目領域を撮影していたカメラの撮影範囲から、問題解決された注目領域を削除する処理を行う。
【0104】
例えば、CPU131は、問題解決された注目領域を撮影していたカメラがカメラ110であるか否かを判別する(ステップS453)。
【0105】
ステップS453の判別の結果、カメラ110であった場合、CPU131は、カメラ110が、今回問題が解決された注目領域以外にまだ未解決の異常が存在する注目領域を撮影しているか否かを判別する(ステップS453)。
【0106】
ステップS453の判別の結果、まだ未解決の異常が存在する注目領域を撮影している場合、CPU131は、カメラ110に具備されている光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、未解決の異常が存在する注目領域を全て含むように、カメラ110の撮影領域を縮小するための撮影方向及びズーム値を示す信号である。これを受けたカメラ110は、撮影方向及びズーム値を変化させて、その領域の詳細を撮影する。これにより得られた映像信号は、モニタ160に供給され、ここで画面表示されることになる(ステップS455)。
その後、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS460)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS451に戻り、繰り返しループ処理に復帰する。
【0107】
ステップS453の判別の結果、カメラ110の撮影領域に異常が存在する注目領域がない場合、CPU131は、カメラ110に具備されている光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、カメラ110を待機状態に戻すための撮影方向及びズーム値(初期状態の撮影方向及びズーム値)を示す信号である。これを受けたカメラ110は、撮影方向及びズーム値を変化させて、その領域の詳細を撮影する。これにより得られた映像信号は、モニタ160に供給され、ここで画面表示されることになる(ステップS456)。
その後、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS460)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS451に戻り、繰り返しループ処理に復帰する。
【0108】
ステップS453の判別の結果、カメラ110でなかった場合、すなわちカメラ120であった場合、ステップS455及びS456と同様にして、CPU131は、カメラ120に具備されている光学的パラメータ制御部122及び幾何的パラメータ制御部123に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として与える(ステップS458、ステップS459)。
そして、ステップS458又はステップS459の処理後、ユーザからの本処理終了の指示があった場合には、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS451に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する(ステップS460)。
尚、ステップS458及びS459の各処理は、ステップS455及びS456の各処理にてカメラ110とカメラ120を入れ替えた処理であるため、その詳細な説明は省略する。
【0109】
(第3の実施の形態)
本発明は、例えば、図17に示すような、監視システム500に適用される。
【0110】
この監視システム500は、上記図9の監視システム400と同様の構成としているが、撮影時の光学的パラメータ及び幾何的パラメータを外部参照及び外部制御可能なカメラを1台のみ備えた構成とした点が異なる。
また、監視システム500では、カメラ制御装置130のI/O回路135に3台のモニタ160、170、及び403が接続された構成としており、これらのモニタ160、170、及び403には、カメラ110及び広視野固定カメラ401が出力する映像信号が直接供給されるのではなく、I/O回路135を介して供給されるようになされている。このため、カメラ制御装置130のCPU131は、カメラ110及び広視野固定カメラ401が出力する各映像信号を編集してI/O回路135から出力する機能をも有している。
【0111】
尚、上記図17の監視システム500において、上記図9の監視システム400と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。ここでは、第2の実施の形態と異なる点についてのみ、具体的に説明する。
また、第1及び第2の実施の形態と同様に、説明の簡単のために、光学的パラメータとしては”ズーム値”、幾何的パラメータとしては撮影方向を表す”パン値”及び”チルト値”とする。ここでも、”ズーム値”、”パン値”、及び”チルト値”に限られるものではなく、他のカメラパラメータを使用する、又は、組み合わせて使用するようにしてもよい。
さらに、カメラ制御装置130のI/O回路135に3台のモニタ160、170、及び403を接続する構成としているが、このモニタの数に限定されるものではない。
【0112】
以下、監視システム500の原理、及び処理手順について具体的に説明する。
【0113】
1.基本原理
以下、図18〜図21を用いて、本実施の形態の基本原理について説明する。
【0114】
上記図18は、1台のカメラ110と、1台の広視野固定カメラ401とで撮像領域を監視(撮影)している様子を示したものである。図中の”501”は、カメラ110が監視している撮像領域を示し、”A〜G”のようなアルファベットで示されている領域は、撮像領域501中に点在する注目点(上述の”A1 〜A8 ”に示した監視ポイントに相当)を示している。さらに、”503”は、広視野固定カメラ401で常に監視している撮像領域(視野)を示している。
【0115】
尚、上述の第1の実施の形態と同様に、カメラ110の制御のために、上記図3に示したような座標系、上記図4に示したようなズーム値と撮像可能な画角に関する対応表、及び上記図5に示したような各監視ポイントの位置と範囲の情報を保持した表を用いる。ここでは、1台のカメラ110を使用しているため、上記図4の対応表及び上記図5の表は各々、1種類のみ用意される。
【0116】
上記図19(a)は、広視野固定カメラ401で撮像領域503全体を監視中に、ある注目領域で異常が検出された状態を示したものである。
図中の”504”(=A)は、異常が検出された注目領域を示している。このように、異常が検出されると、その注目領域504の詳細な状況を調べるために、上述したようにしてカメラ110がカメラ制御装置130から制御されることで、注目領域504がズームアップ表示される。このときのカメラ110の撮影領域を、図中”505”で示している。また、上記図19(b)は、このときのモニタ(例えば、モニタ160)の画面表示の様子を示している。
【0117】
上記図20(a)は、新たな異常が検出された状態を示している。
図中の”505”(=B)及び”506”(=C)は各々、新たな異常が検出された注目領域を示している。このように新たな異常が検出されると、依然として異常が存在する注目領域(ここでは例として、上記図19(a)の注目領域504とする)と共に、新たな異常が存在する注目領域505及び506を、カメラ110の撮影範囲に含めるために、カメラ110がカメラ制御装置130から制御されることで、カメラ110の撮影範囲が変更される。この変更後のカメラ110の撮影範囲を、図中”507”で示している。
上記図20(b)は、このときのモニタの画面表示の様子を示している。ここでは、3つの注目領域504、505、及び506で異常が検出された場合としているため、3つのモニタ160、170、及び403に各々、注目領域504、505、及び506がズームアップ表示される。このように、複数の異常が検出された場合には、カメラ110で撮影して得られた映像信号(すなわち、撮影領域507の映像信号)をそのままモニタに出力するのではなく、それぞれの異常が検出された注目領域の映像信号に拡大処理等の所定の信号処理を行って、モニタに出力する。このような動作は、カメラ制御装置130において、I/O回路135を介して供給されてくるカメラ110の映像信号を、CPU131にて処理し、これをI/O回路135を介して各々のモニタ160、170、及び403に供給することで実現できる。
【0118】
上記図21(a)は、異常が検出された注目領域(ここでは例として、上記図20(a)における注目領域504とする)の該異常に対して所定の処置が行われ、異常状態が解除された状態を示している。
この場合、カメラ110の撮影領域に、依然として異常状態が解除されていない注目領域505及び506のみが全て含まれるように、カメラ110がカメラ制御装置130から制御されることで、カメラ110の撮影範囲が変更される。この変更後のカメラ110の撮影範囲を、図中”508”で示している。また、上記図21(b)は、このときのモニタ(例えば、モニタ160及び170)の画面表示の様子を示している。
【0119】
上述のように、撮像領域の全体を常に監視する1台の広視野固定カメラ401と、撮影方向及びズームが制御可能な1台のカメラ110を併せて使用する構成としても、第1の実施の形態と同様に、異常発生領域を詳細に観測することができると共に、他の領域をも確実に観測することができ、したがって、効率のよい監視システムを構築可能である。また、監視システム500では、異常が存在する注目領域の映像信号を拡大して、モニタ160、170、及び403により画面表示するように構成したため、複数の異常が発生した場合でも、それらを詳細に観察することができる。
【0120】
2.基本処理
以下、図22及び23を用いて、本実施の形態での基本処理の流れについて説明する。上記図22は、撮像領域中に異常が検出された場合の処理を示したフローチャートであり、上記図23は、既に異常が検出されていた注目領域の該異常に対する所定の処置が行われることで異常状態が解除される場合の処理を示したフローチャートである。これらの処理は、並列実行の形態を採る。
尚、カメラ制御装置130において、例えば、ROM133には、上記図22及び図23に示すフローチャートに従った処理プログラムが予め格納されており、この処理プログラムがCPU131により読み出され実行されることで、次に説明する動作が実施される。
【0121】
2−1.撮像領域中に異常が検出された場合(上記図22参照)
【0122】
本処理プログラムが実行されると、先ず、カメラ制御装置130にて、初期設定として撮像領域中の監視したいポイント(監視ポイント)が設定される。この設定方法としては、自動設定、手動設定、予め設定しておく等、様々な方法が考えられるが特に限定しない。設定された監視ポイントは、CPU131により処理されて、その位置及び範囲的な情報が上記図5に示したような表として、RAM132等に保持される。
また、カメラ制御装置130にて、異常領域数(監視ポイント数)のカウンタ変数N、及び異常が発生している領域(監視ポイント)の情報を保持するための異常領域リストが初期化される(ステップS511)。
尚、上記異常領域リストは、現在、どの監視ポイントで異常が発生しているか等を記憶しておくためのものであり、RAM132等が用いられる。また、カウンタ変数Nは、上記異常領域リストに登録されている監視ポイントの数を示すものであり、これもRAM132等が用いられる。
【0123】
次に、広視野固定カメラ401では、上述したような撮像領域全体の監視(撮影)が行われる。この撮影で得られた映像信号は、カメラ制御装置130に供給され、このCPU131にて所定の信号処理が行われ、モニタ160、170、及び403の何れかのモニタ(ここでは、モニタ160とする)で画面表示される。ユーザは、モニタ160の表示画面を観察する(ステップS512)。
【0124】
そして、ステップS512、S513、及びS520による繰り返しループ処理(異常検出ループ処理)により、異常が発見されるまで、又は、ポインティングデバイス150やキーボード140によりユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されるまで、この状態のまま観察が行われる。
【0125】
そこで、ユーザが異常を発見した場合、例えば、ユーザは、その旨を示すコマンドをポインティングデバイス150やキーボード140により入力する。
尚、ここでも第1及び第2の実施の形態と同様に、異常発見の方法については、人間による観察の他に、画像処理の技術を用いた自動動体検出等、様々な方法が存在するが、特に限定はしない。
【0126】
CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140から入力されたコマンドにより(或いは、上記の画像処理等により)、異常が発生したか否かを判別する(ステップS513)。
【0127】
ステップS513の判別の結果、異常が発生していない場合、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS520)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS512に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する。
【0128】
一方、ステップS513の判別の結果、異常が発生した場合、CPU131は、該異常が発生した監視ポイントを異常領域リストに追加(登録)し、カウンタ変数Nを1増加する(ステップS514)。
【0129】
そして、CPU131は、カメラ110に具備されている光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、異常領域リストに基づき登録されている異常が検出されている領域を全て撮像範囲に含めるための撮影方向及びズーム値を示す信号である。これを受けたカメラ110は、撮影方向及びズーム値を変化させて、異常が検出された注目領域の詳細を撮影する。これにより得られた映像信号は、カメラ制御装置130に供給される(ステップS515)。
【0130】
カメラ制御装置130において、CPU131は、カメラ110からの映像信号に対して所定の信号処理を行い、異常が発生している各領域の拡大映像信号を生成する。
また、CPU131は、広視野固定カメラ402の映像信号が画面表示されれているモニタ160を除く、他のモニタ170、403に対して、モニタ番号1,2を定義すると共に、モニタカウンタ変数nを初期化する(ステップS516)。
尚、上記モニタカウンタ変数nもRAM132等が用いられる。
【0131】
そして、ステップS517〜S519による繰り返しループ処理により、異常領域リストに登録されている領域に対応する拡大映像信号を全て別々のモニタに出力する。
すなわち、CPU131は、異常領域リストに登録されているカウンタ変数Nにより示される領域の拡大映像信号を、モニタカウンタnにより示されるモニタに供給する。これにより、カウンタ変数Nにより示される領域の拡大映像信号が、n番目のモニタで画面表示される(ステップS517)。その後、CPU131は、モニタカウンタnを1増加して(ステップS518)、該モニタカウンタnがカウンタNを超えたか否かを判別し(ステップS519)、該モニタカウンタnがカウンタNを超えるまで、ステップS517及びステップS519を実行する。
尚、CPU131で行われる所定の信号処理は、画面表示する各領域のサイズが、モニタの画面サイズの大きさと同じサイズとなるようなデジタル画像拡大処理を含む。このデジタル画像拡大処理としては、例えば、線形補間法やキュービック補間法等と呼ばれている画像処理の技術を用いたものが利用可能である。
【0132】
このようにして、全ての異常が発生している領域の画面表示が完了した後、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS520)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS512に戻り、再び異常検出ループ処理に復帰する。
【0133】
2−2.既に異常が検出されていた注目領域に所定の処置が行われることで異常状態が解除される場合の処理(上記図23参照)
【0134】
本処理プログラムが実行されると、上記図22の処理プログラムの実行により異常が検出された注目領域の該異常に対して所定の処理が行われる(ステップS521)。
そして、ステップS521、S522、及びS529による繰り返しループ処理により、上記異常に対する問題が解決されるまで、又は、ポインティングデバイス150やキーボード140によりユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されるまで、この状態のまま問題解決ための上記所定の処理が行われる。
【0135】
そこで、ある異常に対して、問題が解決されると、CPU131は、該解決された領域を、異常領域リストから削除すると共に、カウンタ変数Nを1減少させる(ステップS523)。
尚、このステップS523の結果、異常領域リストに何も登録されていない、即ち異常は発生している領域が存在しない状態となった場合、図示していないが、CPU131は、カメラ110を待機状態に設定し、モニタに対して何も出力しない。そして、そのまま本処理終了となる。
【0136】
次に、CPU131は、カメラ110に具備されている光学的パラメータ制御部112及び幾何的パラメータ制御部113に対して、所定の指示(パラメータ(pc ,tc ,z))を制御信号として、I/O回路135を介して与える。この制御信号は、異常領域リストに基づき登録されている異常が検出されている残りの領域を全て撮像範囲に含めるための撮影方向及びズーム値を示す信号である。これを受けたカメラ110は、撮影方向及びズーム値を変化させて、異常が検出された注目領域の詳細を撮影する。これにより得られた映像信号は、カメラ制御装置130に供給される(ステップS524)。
【0137】
カメラ制御装置130において、CPU131は、カメラ110からの映像信号に対して所定の信号処理を行い、異常が発生している残りの各領域の拡大映像信号を生成する。また、CPU131は、モニタカウンタ変数nを初期化する(ステップS525)。
【0138】
そして、上記図22のステップS517〜S519と同様にして、ステップS526〜S528による繰り返しループ処理により、異常領域リストに登録されている残りの領域に対応する拡大映像信号を全て別々のモニタに出力する。
【0139】
このようにして、異常が発生している残りの領域全ての画面表示が完了した後、CPU131は、ポインティングデバイス150やキーボード140により、ユーザから本処理終了を示すコマンドが入力されたか否かを判別する(ステップS529)。
この判別の結果、本処理終了であった場合、本処理終了となり、そうでない場合には、ステップS521に戻り、再び繰り返しループ処理に復帰する。
【0140】
尚、上述の第3の実施の形態では、撮像範囲が可変なカメラ110を1台だけ使用した構成としたが、これに限らず、第2の実施の形態のような、複数台のカメラを使用した監視システムにも適用可能である。この場合、カメラの台数を増やすことにより、各々のカメラで撮像すべき異常が発生している領域の数が減少し撮像範囲が狭まることから、CPU131で行われるデジタル画像拡大処理での拡大率が減少し、より解像度の高い映像をモニタに出力することが可能となる。
また、撮像範囲が可変なカメラ110を設けずに、広視野固定カメラ401のみを用いるようにして、簡略化した構成としても、本発明の目的を達成することができる。この場合、例えば、広視野固定カメラ401によって撮像して得られた映像において、異常が発生していることが検知された部分に対してディジタル画像拡大処理を実行する。
【0141】
また、上述の第2及び第3の実施の形態では、1台の広視野固定カメラ401を使用した構成としたが、この広視野固定カメラ401は必ずしも必要としない。例えば、広視野固定カメラ401の代わりに、カメラ110と同様のカメラを設け、複数のカメラの中から常に撮像領域全体を監視しているカメラを1台だけ決めておけばよい。或いは、常に撮像領域全体を監視してカメラをある1台に固定せず、その場の状況に応じて動的に選択してももちろんよい。
【0142】
また、本発明の目的は、上述した各実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
【0143】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0144】
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0145】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、設定された複数の注目点を第1グループと第2グループに分け、第1グループの注目点の全てを第1撮像手段により撮像可能な範囲を第1撮像範囲として設定し、第2グループの注目点の全てを第2撮像手段により撮像可能な範囲を第2撮像範囲として設定しておき、第1グループにおける1つ或いは複数の注目点での変化を検出した場合、第1撮像手段が検出された注目点のみを含む第3撮像範囲を撮像するよう第1撮像手段のズームと撮像方向を変更し、第2撮像手段が第2グループの注目点のみではなく第1グループに含まれ第3撮像範囲の撮像にともない第1撮像手段により撮像不能となった注目点を含む第4撮像範囲を撮像するよう第2撮像手段のズームと撮像方向を変更するように構成した。
これにより、使用するカメラ台数を増やすことなく異常発生した注目点を詳細に観測することができるとともに、他の注目点をも確実に観測することができ、効率的に且つ正確な監視作業を行うことができる。
【0147】
具体的には例えば、撮影時の光学的パラメータ(フォーカス、ズーム、シャッタースピード、アイリス、ゲイン等のカメラ内部に関するパラメータ)、及び幾何的パラメータ(パン、チルト等の撮影方向に関するパラメータ)をインターフェースとして、外部(制御手段)から参照及び制御自在とするカメラ(撮像範囲が制御可能な撮像手段)を2台使用して、複数の注目点(監視ポイント)が設定された広範囲の撮像領域を、各々個々の撮像範囲で撮影(監視)する。このとき、各カメラの撮像範囲を、注目点の位置(パン角、チルト角、ズーム値の最大値や最小値)に基づいて、できるたけ同じ領域を撮像しないように、且つ、全ての注目点を撮像するように、外部制御する。
そして、背景差分法やフレーム間差分法等の画像処理技術により自動的に撮像領域中の変化(被写体の動き、異常)を検出する。変化が検出された場合には、所定の評価関数(各カメラの撮像範囲の位置、変化が検出された注目点の数等をパラメータとした関数)を用いて、2台のカメラのうち変化が検出された注目点を撮像するカメラを決定し、該カメラの撮像範囲が、その変化が検出された注目点を含む撮像範囲となるように、他方のカメラの撮像範囲が、該注目点以外の注目点を含む撮像範囲となるように、外部制御する。このとき、変化が生じている注目点が新たに検出された場合は、先に変化が検出された注目点と併せて、両方の注目点を含めるように、撮像範囲を変更する制御を行う。
これにより、各カメラからは、変化の生じている領域の映像と、変化の生じていない他の領域の映像とが得られ、この結果、変化の生じている領域をズームアップして追尾しながら画面表示すると共に、他の領域をも画面表示することができる。
【0148】
また、常に広範囲の撮像領域全体を撮像するカメラ(広視野固定カメラ)と、上述のようにして撮像範囲が制御されるカメラとを使用すれば、撮像領域全体を画面表示すると共に、変化の生じている領域をズームアップして追尾しながら画面表示することができる。このとき、変化の生じている注目点が複数あった場合には、撮像範囲を制御して得た映像信号において、該注目点の領域の映像信号に対して各々拡大処理を行い、個々に画面表示するようにしてもよい。
【0149】
したがって、本発明によれば、監視のためのカメラシステム(監視システム)の撮像領域を常に制御しながら、効率のよい監視作業を行なうこと等が可能となる。すなわち、従来の技術で監視システムを構築しようとしたときに発生していた、カメラの台数の増加に伴う経済的な負担が大きくなる問題や、広視野カメラを用いたために異常の詳細を確認する際に都合が悪いといった問題、また、ズームアップ中に他の領域を監視できなくなる等といった問題を解消することができ、効率的に且つ正確な監視作業等を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記監視システムにおいて、2台のカメラで撮像領域を監視している様子を説明するための図である。
【図3】上記撮像領域に対して、各カメラの撮影方向(パン方向及びチルト方向)に対応する座標系を説明するための図である。
【図4】各カメラのとりうるズーム値と、そのズーム値に対応する撮影可能な画角を水平画角及び垂直画角で示した対応表を説明するための図である。
【図5】上記撮像領域中に点在する監視ポイントの位置及び範囲の属性(パラメータ)が設定(保持)された表を説明するための図である。
【図6】各カメラが実際に上記撮像領域中において、どのような領域を監視(撮影)しているかを説明するための図である。
【図7】ある別の時点における各カメラの監視の状態を説明するための図である。
【図8】上記監視システムの基本処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態において、本発明を適用した監視システムの構成を示すブロック図である。
【図10】上記監視システムにおいて、1台の広視野固定カメラと2台のカメラで撮像領域を監視している様子を説明するための図である。
【図11】上記広視野固定カメラの監視中に、ある領域で異常が検出されたときの状態を説明するための図である。
【図12】以前に異常が検出された注目領域の該異常に対する所定の処置が終了する前に、新たに異常が検出された状態を説明するための図である。
【図13】2台のカメラが両方とも待機状態でない場合に、別の注目領域で新たな異常が検出された状態を説明するための図である。
【図14】異常が検出された領域の該異常に対して所定の処置が施され、この異常状態を解除された場合の状態を説明するための図である。
【図15】上記監視システムの基本処理において、撮像領域中に異常が検出された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】上記監視システムの基本処理において、既に異常が検出されていた注目領域の該異常に対する所定の処置が行われることで異常状態が解除される場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態において、本発明を適用した監視システムの構成を示すブロック図である。
【図18】上記監視システムにおいて、1台の広視野固定カメラと1台のカメラで撮像領域を監視している様子を説明するための図である。
【図19】上記広視野固定カメラの監視中に、ある領域で異常が検出されたときの状態を説明するための図である。
【図20】以前に異常が検出された注目領域の該異常に対する所定の処置が終了する前に、新たに異常が検出された状態を説明するための図である。
【図21】異常が検出された注目領域の該異常に対して所定の処置が行われ、異常状態が解除された状態を説明するための図である。
【図22】上記監視システムの基本処理において、撮像領域中に異常が検出された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図23】上記監視システムの基本処理において、既に異常が検出されていた注目領域の該異常に対する所定の処置が行われることで異常状態が解除される場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 監視システム
110、120 カメラ
111、121 カメラ部(撮像系)
112、122 光学的パラメータ制御部
113、123 幾何的パラメータ制御部
130 カメラ制御装置
131 CPU
132 RAM
133 ROM
134 二次記憶部
135 I/O回路
136 通信I/F回路
137 バス
140 キーボード
150 ポインティングデバイス(マウス)
160、170 モニタ
180 ネットワーク

Claims (14)

  1. 撮像範囲が変更可能な第1及び第2撮像手段を含む複数の撮像手段と、
    上記複数の撮像手段により撮像される画像中に複数の注目点を設定する注目点設定手段と、
    上記注目点設定手段により設定された複数の注目点を第1グループと第2グループに分け、上記第1グループの注目点の全てを上記第1撮像手段により撮像可能な範囲を第1撮像範囲として設定し、上記第2グループの注目点の全てを上記第2撮像手段により撮像可能な範囲を第2撮像範囲として設定する撮像範囲設定手段と、
    上記注目点設定手段により設定された複数の注目点での変化を検出する検出手段と、
    上記検出手段の検出結果に基づいて、上記第1及び第2撮像手段のズームと撮影方向を変更する制御手段とを備え、
    上記検出手段により第1グループにおける1つ或いは複数の注目点での変化を検出した場合、上記制御手段は、上記第1撮像手段が上記検出された注目点のみを含む第3撮像範囲を撮像するよう上記第1撮像手段のズームと撮像方向を変更し、上記第2撮像手段が上記第2グループの注目点のみではなく上記第1グループに含まれ上記第3撮像範囲の撮像にともない上記第1撮像手段により撮像不能となった注目点を含む第4撮像範囲を撮像するよう上記第2撮像手段のズームと撮像方向を変更することを特徴とする撮像システム。
  2. 上記第1及び第2撮像手段で得られた映像信号に対して拡大処理を行う信号処理手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  3. 上記信号処理手段は、上記映像信号の一部に対して拡大処理を行うことを特徴とする請求項2記載の撮像システム。
  4. 上記制御手段は、上記第1及び第2撮像手段を制御するための所定のインターフェースを有することを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  5. 上記検出手段は、上記第1及び第2撮像手段により得られた映像信号に所定の信号処理を行って上記画像中の動きを検出することで、上記画像中に設定された複数の注目点での変化を自動的に検出することを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  6. 上記所定の信号処理は、少なくとも背景差分法又はフレーム間差分法を用いた画像処理を含むことを特徴とする請求項5記載の撮像システム。
  7. 撮像範囲が変更可能な第1及び第2カメラを含む複数のカメラとネットワークを介して接続された撮像制御装置であって、
    上記複数のカメラにより撮像される画像中に複数の注目点を設定する注目点設定手段と、
    上記注目点設定手段により設定された複数の注目点を第1グループと第2グループに分け、上記第1グループの注目点の全てを上記第1カメラにより撮像可能な範囲を第1撮像範囲として設定し、上記第2グループの注目点の全てを上記第2カメラにより撮像可能な範囲を第2撮像範囲として設定する撮像範囲設定手段と、
    上記注目点設定手段により設定された複数の注目点での変化が検出されたか否かを判断する判断手段と、
    上記判断手段の判断結果に基づいて、上記第1及び第2カメラのズームと撮影方向を変更する制御コマンドを上記第1及び第2カメラに対して発行する発行手段とを備え、
    上記判断手段により第1グループにおける1つ或いは複数の注目点での変化が検出されたと判断した場合、上記発行手段は、上記第1カメラが上記検出された注目点のみを含む第3撮像範囲を撮像するよう上記第1カメラのズームと撮像方向を変更する制御コマンドを発行し、上記第2カメラが上記第2グループの注目点のみではなく上記第1グループに含まれ上記第3撮像範囲の撮像にともない上記第1カメラにより撮像不能となった注目点を含む第4撮像範囲を撮像するよう上記第2カメラのズームと撮像方向を変更する制御コマンドを発行することを特徴とする撮像制御装置。
  8. 撮像範囲が変更可能な第1及び第2カメラを含む複数のカメラにより任意の画像を撮像するための撮像制御方法であって、
    上記画像中に複数の注目点を設定する注目点設定ステップと、
    上記注目点設定ステップにより設定された複数の注目点を第1グループと第2グループに分け、上記第1グループの注目点の全てを上記第1カメラにより撮像可能な範囲を第1撮像範囲として設定し、上記第2グループの注目点の全てを上記第2カメラにより撮像可能な範囲を第2撮像範囲として設定する撮像範囲設定ステップと、
    上記注目点設定ステップにより設定された複数の注目点での変化を検出する検出ステップと、
    上記検出ステップでの検出結果に基づいて、上記第1及び第2カメラのズームと撮影方向を変更する制御ステップとを有し、
    上記検出ステップにより第1グループにおける1つ或いは複数の注目点での変化を検出した場合、上記制御ステップは、上記第1カメラが上記検出された注目点のみを含む第3撮像範囲を撮像するよう上記第1カメラのズームと撮像方向を変更し、上記第2カメラが上記第2グループの注目点のみではなく上記第1グループに含まれ上記第3撮像範囲の撮像にともない上記第1カメラにより撮像不能となった注目点を含む第4撮像範囲を撮像するよう上記第2カメラのズームと撮像方向を変更することを特徴とする撮像制御方法。
  9. 上記制御ステップにより第1及び第2カメラで得られた映像信号に対して拡大処理を行う信号処理ステップを更に含むことを特徴とする請求項8記載の撮像制御方法。
  10. 上記信号処理ステップは、上記映像信号の一部に対して拡大処理を行うステップを含むことを特徴とする請求項9記載の撮像制御方法。
  11. 上記制御ステップは、上記第1及び第2カメラを制御するための所定のインターフェースを用いて、該撮像範囲を制御するステップを含むことを特徴とする請求項8記載の撮像制御方法。
  12. 上記検出ステップは、上記第1及び第2カメラにより得られた映像信号に所定の信号処理を行って上記画像中の動きを検出することにより、上記画像中に設定された複数の注目点での変化を自動的に検出するステップを含むことを特徴とする請求項8記載の撮像制御方法。
  13. 上記所定の信号処理は、少なくとも背景差分法又はフレーム間差分法を用いた画像処理を含むことを特徴とする請求項12記載の撮像制御方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の撮像制御方法の処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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