JP3709475B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフボールに関するものであり、特にゴルフボール表面のディンプル配置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフボールの表面には、通常280個から540個のディンプルが設けられている。ディンプルの役割は、飛行時に空気の流れを乱すことによりその空力特性を向上させ、ゴルフボールの飛距離を伸ばすことにある。
【0003】
このようにディンプルは空力特性を向上させるので、その表面にディンプルが密に配置されたゴルフボールは、疎に配置されたゴルフボールよりも一般的に飛行性能に優れる。この観点より、ディンプルの配置方法について従来種々の提案がなされている。例えば、本出願人は、特開昭62−192181号(米国特許4813677号)において、ゴルフボール表面のうちディンプル以外の部分であるランド部(陸地部)が、1つのディンプルの平均面積以上の面積を有する新たなディンプルが形成できない大きさとされたゴルフボールを提案している。このゴルフボールでは、ランド部の面積が小さくされることにより、換言すればディンプルが密に配置されることにより、空力特性が高められている。このゴルフボールは本出願人によって市販されているが、その飛行性能の優秀さより、多くのゴルファーに好評を得るに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ゴルファーの飛距離に対する要求は非常に大きなものがある。特に近年、男性よりも筋力の劣る女性のゴルファーが急増したことに伴い、より飛距離の大きなゴルフボールが望まれるようになってきている。
【0005】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたもので、上記特開昭62−192181号において提案されたディンプルの配置を改良し、さらに、ゴルフボールの飛距離を伸ばすことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ディンプル及び該ディンプル以外の部分であるランド部を有し、その表面に成形金型のパーティングラインに相当する大円通路が形成されていないゴルフボールであって、
最小ディンプル面積の1/5以下で、かつ、短辺の長さが0.4mm以上で且つ面積が0.8mm以上であると共に、その内部にディンプルの一部を含まない長方形が形成できるランド部を、表面全体において32ケ所以下に制限し、且つ、表面全体を同一のディンプル配列とした20個のユニットにわけて、各ユニットに前記ランド部を1〜1.6個設け
さらに、残りのランド部の面積は前記ランド部よりも小さくしていることを特徴とするゴルフボールを提供している。
【0007】
詳しくは、本発明は、表面にディンプル及びディンプル以外の部分であるランド部を有するゴルフボールにおいて、下記の条件に該当するランド部のなかでも比較的面積の大きいランド部が、ゴルフボールの表面に40ケ所以下しか生じないようにディンプルを密に配置したことを特徴とするゴルフボールを提供するものである。即ち、
最小のディンプル面積の1/5以下で
長方形の短辺の長さが0.4mm以上で、
面積が0.8mm以上あり、かつ
内部にディンプルの一部を含まない
上記つの条件を充足する長方形が形成できるランド部を40ケ所以下に制限し、他のランド部は上記条件より更に小さい面積のランド部としている。
上記40ケ所以下に制限されるランド部は、大半が短辺0.4mm、面積が0.8mm2に近似した面積である
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のゴルフボールではディンプルが密に配置されており、下記の(1)から(3)の条件全てを満たす長方形が形成されるランド部の数は40ケ所以下である。
(1) 長方形の短辺の長さが0.4mm以上である。
(2) 面積が0.8mm以上である。
(3) 内部にディンプルの一部又は全部を含まない。
本発明では、上記3つの条件を充足する長方形が形成できるランド部が40ケ所以下に制限され、また、他のランド部は上記条件より更に小さいランド部とされている。40ケ所以下に制限されるランド部は、大半が短辺0.4mm、 面積が0.8mmに近似した形状であるが、最大面積のランド部であっても、ディンプルの平均面積以上の面積の新たなディンプルが形成出来ない大きさとされている。
【0009】
上記の条件に該当するランド部が複数個あり、この複数個のランド部が連続あるいは一部重複している場合や、1つの連続したランド部に上記条件のランド部が複数個含まれる場合も、ランド部の数は1ケ所とカウントされる。
【0010】
ゴルフボールは、上下一対の半割金型によって成形される。通常、ゴルフボール表面のうち金型の接合部(パーテイングライン)に相当する部分には、ディンプルが存在しない大円通路が形成される。しかし、本出願人が特願平2−337564号で提案した方法等により、大円通路を全く有しないゴルフボールを作成することは可能である。本発明は、このような、パーティングラインに相当する大円通路を全く有しないゴルフボールに関するものである。なお、パーティングラインに相当する大円通路を有するゴルフボールでは、この大円通路を除いた領域において上記3つの条件を充足する長方形が形成できるランド部がカウントされ、その個数が40ケ所以下とされる。
【0011】
ゴルフボール表面は曲面であるので、このゴルフボール表面に画かれる図形は3次元形状となり、各辺は曲線となる。この図形は厳密には長方形ではないが、本明細書ではこれが近似的に長方形と称される。
【0012】
ディンプルの直径は通常2.50mm〜4.50mmの範囲であり、 よって、通常のディンプルの最小面積は略5mmである。面積0.8mmのランド部は、最小のディンプル面積の1/5以下であり、極めて小さい面積である。この小さい面積の長方形が形成され得るランド部が40ケ所以下に制限され、他の多数のランド部の面積がさらに小さく設定されていることより、ディンプルは極めて密に配置される。
【0013】
ランド部、特に、上記した条件に該当する長方形が形成できるような滑らかなランド部は飛行時に空気の流れを乱す効果を弱めるものである。このランド部の個数が少なくされ、しかも、大多数のランド部の面積がディンプル効果を弱めない程度の小さな面積とされることにより、空気の流れを乱す効果を有するディンプルが密に配置される。従って、飛行時における空力特性が向上し、飛距離が飛躍的に向上する。
【0014】
[実験例]
以下、図面に示す実験例に基づき本発明が詳説される。
本発明の効果を確認するため、表1に示されるディンプル諸元を有する第1実験例及び第2実験例のゴルフボールを作成した。
【0015】
【表1】
Figure 0003709475
【0016】
図1は第1実験例のゴルフボールが示された正面図であり、図2はその平面図である。このゴルフボールではディンプル総数が432個であり、ディンプル1は表1に示すようにA、B、C、D及びEの5種で、これらディンプル1の直径は4.30mm〜2.70mmの範囲であり、 面積は14.5mm〜5.7mmの範囲であり、 他の諸元は表1に示される通りである。
【0017】
図2において黒く塗り潰されている長方形10が、短辺の長さが0.4mm以上で、面積が0.8mm以上であり、かつ、内部にディンプルの一部及び全部を含まない長方形である。なお、この図では、ゴルフボールの球面が20個のユニットに分割された場合の1個のユニットについてのみ、長方形が示されている。長方形は、短辺が0.7mmであり、面積が1.9mmである。よって、この長方形の面積は、ディンプルAの面積である14.5mmの約1/7である。
【0018】
図2に示されるように、1個のユニットには長方形10が形成できると共に、 ディンプルの平均面積以上の面積を有する新たなディンプルが形成出来ない条件に該当するランド部2が、1ケ所だけ存在する。20個のユニットはそれぞれ同一のディンプル配置であるので、ゴルフボールの球表面全体としてはランド部2が20個存在している。他のランド部3は上記ランド部2の条件に該当しない、更に面積の小さなランド部である。
【0019】
ディンプルの一部及び全部を含まない長方形とは、図3に示されるような長方形10である。これに対して、内部にディンプルの一部を含む長方形とは、例えば図4に示されるような長方形10’のことである。また、内部にディンプルの全部を含む長方形とは、例えば図5に示されるような長方形10''のことである。
【0020】
本発明では、図6に示されるような、短辺の長さが0.4mm以上で、面積が0.8mm以上で、ディンプルの一部及び全部を含まない長方形10が2個以上形成できるランド部2も、1ケ所としてカウントされる。また、図7に示されるような、長方形10が互いに重なり合うランド部2も、1ケ所としてカウントされる。これらのランド部2も、ディンプルの平均面積以上の面積を有する新たなディンプルが形成できない大きさである。
【0021】
成形時の金型のパーティングライン上にはディンプルを形成することは出来ないため、第1実験例のゴルフボールにはディンプルと全く交差しない大円通路5が存在している。本発明はディンプルと全く交差しない大円通路5が存在しないゴルフボールに関するものであるが、便宜上、ディンプルと全く交差しない大円通路5が存在するゴルフボールによって、本発明の効果が確認される。
【0022】
前述の表1において、直径とは、図8に示されるディンプル1の両端部に引いた共通接線Lの両接点a、bの間の距離である。また、深さとは、この接線Lからディンプル最深部に下した線分の長さであり、図8において示される中点cとdの間の距離である。また、面積とは上記直径を有する円の面積であり、容積とは図中斜線で示された部分の容積であり、総容積とは全ディンプルの容積の和である。
【0023】
図9は第2実験例のゴルフボールが示された正面図であり、図10はその平面図である。このゴルフボールのディンプル諸元が、表1に示されている。このゴルフボールでは、ディンプル総数は420個で、A、B、C、D及びEの5種のディンプル1を備え、これらディンプル1の直径は4.30mm〜2.80mmの範囲であり、面積は14.5mm〜6.2mmの範囲である。
【0024】
図10では、ゴルフボールの表面を20個のユニットに分割したうちの1個のユニットに関して、短辺の長さが0.4mm以上であり、面積が0.8mm以上であり、内部にディンプルを含まない長方形10が黒く塗り潰されている。この図から明らかなように、1個のユニット内に、長方形を形成できるランド部2が1.6個存在している。
【0025】
即ち、上記1.6ケ所のランド部2は、2−aで示される1ケ所と、2−bで示される1/2ケ所と、2−cで示される1/10ケ所で、合計(1+1/2+1/10)で上記1.6ケ所となっている。 従って、ゴルフボールの球表面全体では、 上記ランド部2は32ケ所存在している。上記ランド部2−aから2−cの短辺の長さと面積とは、下記の表2に示される通りである。
【0026】
表2 ランド部の短辺の長さと面積
短辺の長さ(mm) 面積(mm
ランド部2−a 0.4 0.8
ランド部2−b 1.0 2.2
ランド部2−c 1.0 2.2
【0027】
第3実験例のゴルフボールはディンプル総数が432個のゴルフボールであり、正面図が図11に示され、平面図が図12にされている。図12では、20個に分割されたユニットのうちの1個のユニットに関し、その内部に存在する短辺の長さが0.4mm以上であり、面積が0.8mm以上であり、内部にはディンプルを含まない長方形10が黒く塗り潰されている。図示されるように、第3実験例のゴルフボールでは、1個のユニットに長方形10が形成され得るランド部2が4ケ所(2+(1/2)・4)存在している。
【0028】
即ち、1つのユニット内に完全に含まれるランド部2−xが2ケ所、隣接するユニットと半分がまたがるランド部2−yが4ケ所で、1つのユニット内に合計4ケ所のランド部2が存在する。よって、ゴルフボール表面全体としては、ランド部2が80ケ存在していることとなる。このように、第3実験例のゴルフボールには、上記条件に該当するランド部は第1実験例の略4倍存在し、第2実験例の略2倍存在している。この第3実験例のゴルフボールのディンプルパターンは、前述の特開昭62−192181号の第4実施例のゴルフボールと同一である。
【0029】
第4実験例のゴルフボールはディンプル総数420個のゴルフボールであり、正面図が図13示され、平面図が図14に示されている。図14はゴルフボール表面を20個に分割したユニットのうちの1つのユニットに関し、短辺の長さが0.4mm以上であり、面積が0.8mm以上であり、内部にディンプルを含まない長方形10が黒く塗り潰されている。図示されるように、1個のユニットに、上記長方形10を形成できるランド部2が9.1ケ所(6+(1/2)・6+1/10)存在している。
【0030】
即ち、1個のユニット内に完全に含まれるランド部2−xが6ケ所、隣接ユニットと半分がまたがるランド部2−yが6ケ所、長方形の1/10が存在するランド部2−zが1ケ所で、合計9.1ケ所存在している。従って、ゴルフボール表面全体にはランド部2が182ケ存在している。よって、ランド部2は第1実験例と比較して約9倍存在し、第2実験例と比較して約6倍存在している。この第4実験例のゴルフボールのディンプルパターンは、前述の特開昭62−192181号の第3実施例のゴルフボールと同一である。
【0031】
前述のように、第3実験例及び第4実験例のゴルフボールは特開昭62−192181号に係るゴルフボールであるため、ディンプルの平均面積以上の面積を有する新たなディンプルが形成され得るランド部を有しておらず、換言すれば、かなりディンプルが密に配置されたゴルフボールである。しかしながら、所定の長方形が形成され得るランド部の数は、第1実験例及び第2実験例のゴルフボールと比較して数倍以上であり、これらと比較した場合には、密にディンプルを配置したゴルフボールとは言えない。
【0032】
第5実験例のゴルフボールはディンプル総数392個のゴルフボールであり、正面図が図15に示され、平面図が図16に示されている。図16にはゴルフボールの表面を20個に分割したうちの1個のユニットに関し、短辺の長さが0.4mm以上で、面積が0.8mm以上で、内部にはディンプルを含まない長方形10が黒く塗り潰されている。図示されるように、1個のユニット内に、長方形10が形成され得るランド部2が11ケ所(10+(1/2)・2)存在している。
【0033】
即ち、1個のユニット内に完全に含まれるランド部2−xが10ケ所、隣接するユニットと半分またがるランド部2ーyが2ケ所で、合計11ケ所のランド部が存在し、従って、ゴルフボール表面全体としては、上記条件に該当するランド部2が220ケ存在している。このように、第5実験例のゴルフボールのランド部2の数は、第1実験例の11倍、第2実験例の約7倍と、多数となっている。第5実験例のゴルフボールのディンプルパターンは古くからゴルフボールに用いられてきたパターンであり、今なお多く用いられているパターンである。
【0034】
第6実験例のゴルフボールはディンプル総数408個のゴルフボールであり、正面図が図17に、平面図が図18に示されている。図18にはゴルフボールの表面を12分割したうちの1個のユニットに関し、短辺の長さが0.4mm以上で、 面積が0.8mm以上で、 内部にディンプルを含まない長方形10が黒く塗り潰されている。図示されるように、1個のユニット内に、上記長方形10が形成され得るランド部2が5ケ所(4+(1/2)・2)存在している。
【0035】
即ち、1個のユニット内に完全に含まれるランド2−xが4ケ所、隣接するユニットと半分またがるランド部2−yが2ケ所で、合計5ケ所のランド部が存在している。よって、ゴルフボール表面全体としては、上記条件に該当するランド部2が、5×12=60で60ケ所存在している。このように、第6実験例のゴルフボールは、第3実験例から第5実験例のゴルフボールと比較してランド部2の総数が少い。
【0036】
第3実験例、第4実験例、第5実験例及び第6実験例のランド部の短辺の長さと面積とが、下記の表3に示されている。
【0037】
表3 ランド部の短辺の長さと面積
短辺の長さ(mm) 面積(mm
第3実験例
ランド部2−a 0.7 1.6
ランド部2−b 0.8 1.8
ランド部2−c 0.7 1.6
ランド部2−d 0.7 1.6
ランド部2−e 0.7 1.6
ランド部2−f 0.9 2.0
第4実験例
ランド部2−a 1.1 2.9
ランド部2−b 0.6 1.5
ランド部2−c 1.1 1.5
ランド部2−d 0.7 2.0
ランド部2−e 1.1 1.5
ランド部2−f 0.7 2.0
ランド部2−g 0.6 1.5
ランド部2−h 1.1 2.9
ランド部2−i 0.6 1.5
ランド部2−j 1.1 1.5
ランド部2−k 0.6 1.5
ランド部2−l 1.1 1.5
ランド部2−m 0.7 2.0
第5実験例
ランド部2−a 0.6 1.5
ランド部2−b 0.6 1.6
ランド部2−c 0.5 1.4
ランド部2−d 0.6 1.6
ランド部2−e 0.6 1.7
ランド部2−f 0.6 1.5
ランド部2−g 0.6 1.6
ランド部2−h 0.6 1.5
ランド部2−i 0.6 1.5
ランド部2−j 0.6 1.6
ランド部2−k 0.6 1.5
ランド部2−l 0.5 1.4
第6実験例
ランド部2−a 0.4 0.9
ランド部2−b 0.9 0.8
ランド部2−c 0.4 0.9
ランド部2−d 0.5 1.2
ランド部2−e 0.4 1.2
ランド部2−f 0.4 0.8
【0038】
上記第1実験例から第6実験例のゴルフボールは、いずれもバラタカバー及びリキッドセンターを有する糸巻きボールであり、その構造及び配合は同一である。また、外径は42.70±0.03mmに統一されており、コンプレッションは95±2に統一されている。
【0039】
[飛距離の評価]
第1実験例から第6実験例のゴルフボールを、「ツルテンパー社」製のスイングロボットを用いて、ドライバー(W1)にて、ヘッドスピード45m/sの条件で飛距離テストに供した。スピンは3500±300rpm、ボール打出角が10±0.5度となるようにマシン条件を調整した。各ボール20個ずつ実験した結果の平均を下記の表4に示す。
【0040】
【表2】
Figure 0003709475
【0041】
表4中、飛距離とはボール発射地点から、ボール静止地までの距離のことである。また、弾道高さとは、ボール発射地点から見た弾道最高点の仰角のことである。
【0042】
表4に示されるように、第1実験例及び第2実験例のゴルフボールは、第3実験例、第4実験例、第5実験例及び第6実験例のゴルフボールに比べ滞空時間が長く、飛距離が大きなゴルフボールであることが確認できた。
【0043】
これは、上記長方形10が形成できる程度の比較的大きく且つ形状がなめらかなランド部2が存在する位置では、ディンプルによる空気の流れを乱して空力特性を向上させるというディンプル本来の効果が弱まるためと思われる。すなわち、ランド部2の存在箇所が多くなる程ゴルフボールの飛行時の空力特性が低下し、逆にランド部2の存在箇所が少なくなる程ディンプル効果が弱められないことによると思われる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のゴルフボールでは、所定長方形が形成されうるランド部の個数が40ケ所以下とされており、また、各ランド部の面積がディンプル平均面積以上の面積を有する新たなディンプルが形成できない大きさとされているので、ディンプルが極めて密である。従って、空気の流れを乱すというディンプル効果が弱められず、ディンプル効果によって空力特性が向上し、飛距離が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実験例に係わるゴルフボールの正面図である。
【図2】 第1実験例のゴルフボールの平面図である。
【図3】 ディンプルとランド部の関係を示す概略図である。
【図4】 同上
【図5】 同上
【図6】 同上
【図7】 同上
【図8】 ディンプルの諸元を説明するための図面である。
【図9】 本発明の第2実験例に係わるゴルフボールの正面図である。
【図10】 第2実験例のゴルフボールの平面図である。
【図11】 第3実験例のゴルフボールの正面図である。
【図12】 第3実験例のゴルフボールの平面図である。
【図13】 第4実験例のゴルフボールの正面図である。
【図14】 第4実験例のゴルフボールの平面図である。
【図15】 第5実験例のゴルフボールの正面図である。
【図16】 第5実験例のゴルフボールの平面図である。
【図17】 第6実験例のゴルフボールの正面図である。
【図18】 第6実験例のゴルフボールの平面図である。
【符号の説明】
1 ディンプル
2 ランド部
5 大円通路
10 長方形

Claims (1)

  1. ディンプル及び該ディンプル以外の部分であるランド部を有し、その表面に成形金型のパーティングラインに相当する大円通路が形成されていないゴルフボールであって、
    最小ディンプル面積の1/5以下で、かつ、短辺の長さが0.4mm以上で且つ面積が0.8mm以上であると共に、その内部にディンプルの一部を含まない長方形が形成できるランド部を、表面全体において32ケ所以下に制限し、且つ、表面全体を同一のディンプル配列とした20個のユニットにわけて、各ユニットに前記ランド部を1〜1.6個設け
    さらに、残りのランド部の面積は前記ランド部よりも小さくしていることを特徴とするゴルフボール。
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