JP3708990B2 - リボン巻を避けるための方法及び装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、綾巻パッケージの巻き取りに際してリボン巻を避けるための方法であって、綾巻パッケージが糸案内のための反転ねじ溝を備えた駆動ドラムによって駆動され、駆動ドラムの周速度が常に変化し、綾巻パッケージが駆動ドラムによって加速されて、駆動ドラムの運動経過にスリップを伴って追随し、巻成部コンピュータが駆動ドラムの駆動モータの回転数を制御する形式のもの、及び該方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
綾巻パッケージの巻き取り中には、綾巻パッケージの特定の直径範囲で綾巻パッケージの駆動ドラムと綾巻パッケージとの間の特定の回転数比に際して綾巻パッケージにリボン巻を生ぜしめるおそれがある。この場合には、糸が高い回転数で綾巻パッケージの周囲の狭い範囲に供給され、これによって綾巻パッケージの巻き取り経過が著しく不都合な影響を受ける。
【0003】
例えばドイツ連邦共和国特許公開第3703869A1号公報により、リボン巻を避けるための方法及び装置が公知である。リボン巻を避けるために、駆動ドラムと綾巻パッケージとの間に間欠的にスリップが生ぜしめられる。ドラム回転数がまず所定の値に高められる。ドラム回転数が所定の値に達すると、駆動部が遮断され、綾巻パッケージ及び駆動ドラムが所定の低い回転数まで速度を落とす。このような減速は機械的な条件、例えば支承摩擦及びパッケージ質量に関連している。減速特性は装置の慣性質量及び荷重モーメントによって著しく規定される。電気的若しくは機械的なパラメータの偏差によって、妨害作用(Stoerwir-
kung)も変化し、即ちリボン巻妨害サイクルがコンスタントでない。
【0004】
同じくドイツ連邦共和国特許公開第3916918A1号公報により、リボン巻を避けるための方法及び装置が公知である。綾巻パッケージの駆動ドラムがあらかじめ規定可能な周期的な作用に応じて駆動部によって加速並びに制動され、その結果、綾巻パッケージが駆動ドラムの運動経過に位相をずらして、即ちスリップを伴って追随する。パッケージ巻き取り行程中の綾巻パッケージの直径の増大に関連して周期的な作用の振幅若しくは振動数が変化される。
【0005】
公知の方法に応じて、駆動ドラムの回転数調整が最小回転数と最大回転数との間で行われる。駆動モータの回転数変化の所定の周期性によって妨害作用が規定される。綾巻パッケージの加速段階と制動段階とにおける同じスリップにおいては、綾巻パッケージに糸を平行な状態に重ねて巻き取るおそれがある。
【0006】
【発明の課題】
本発明の課題は、冒頭に述べた方法におけるリボン巻の防止に用いられる妨害作用をさらに改善することである。
【0007】
【発明の構成】
本発明の前記課題を解決するために、本発明に基づく方法では、駆動ドラムを制御技術的にモーメント調節器として作用するモータによって駆動し、巻成部コンピュータによって電流調整器における電流の目標値設定を行って、駆動ドラムをあらかじめ選択可能なコンスタントなモーメントで加速しかつあらかじめ選択可能なコンスタントな別のモーメントで制動して、これによって綾巻パッケージと駆動ドラムとの間に、駆動ドラムと駆動パッケージとの回転数比のリボン巻の原因となる一致が避けられるように、変化するスリップを生ぜしめるようになっている。さらに本発明に基づく構成では、駆動ドラムの駆動モータが、制御技術的にモーメント調節器として作用するモータである。
【0008】
【発明の利点】
駆動ドラムが制御技術的(regelungstechnisch)にモーメント調節器として作用するモータによって駆動される。このようなモータは電子的なコミュテーション付きの三相同期モータであってよい。このようなモータの利点が純然たるモーメント調節器としての制御技術的な特性にある。これによって、本発明に基づき駆動ドラムの加速モーメント及び制動モーメントが調節できる。駆動ドラムと綾巻パッケージとの間に生じるスリップがモータ作業時点に左右されず、良好に制御可能な妨害作用を生ぜしる。モーメント設定によって、生じるスリップが規定される。
【0009】
巻成部コンピュータによって、駆動モータの電流調整器のための電流の目標値設定が行われる。このような目標値設定によって駆動モータの瞬間の作業時点が明らかである。このような作業時点に関連して、かつ綾巻パッケージのリボン巻の原因になるパラメータ、例えば綾巻パッケージ直径、綾巻パッケージ重量、既に巻き取られた糸長さ並びに綾巻パッケージの周速度に関連して、回転数経過に適合された正の若しくは負の加速を駆動モータに与えるように電流設定が行われる。これによって、綾巻パッケージが駆動ドラムに、制御されたスリップを伴って追随して、このようなスリップがリボン巻を効果的に妨害(防止)する。巻成部コンピュータが駆動モータの電流調整器、即ち最終段に電流目標値を与え、このような電流は発生されるトルクに直接に比例しており、従ってこのことはモーメント設定を意味している。これによって有利な形式で巻き取りプロセスに影響を及ぼすことが可能である。
【0010】
本発明に基づき巻成部コンピュータによって電流調整器における電流の目標値設定が行われ、従って駆動ドラムがあらかじめ選択可能なコンスタントなモーメントで加速され、かつあらかじめ選択可能なコンスタントな別のモーメントで制動される。電流設定に際して巻成部コンピュータは作業プログラムに応じて巻き取りプログラムにとって重要なすべてのパラメータ、例えばパッケージ質量、パッケージの圧着力、パッケージ直径、並びに糸の摩擦係数を考慮する。
【0011】
これまで装置の制動特性は質量の慣性及び存在する荷重モーメントによって規定されていたのに対して、本発明に基づき制動段階で荷重モーメントと逆向きのトルクを生ぜしめ、このトルクによって荷重モーメントを制御して程度の差こそあれ相殺することが可能である。これによって制動段階に強い影響を及ぼすことができる。
【0012】
本発明に基づき、制動段階で駆動ドラムと綾巻パッケージとの間のスリップを物理的に可能な最小値に減少させて、綾巻パッケージにあらかじめ選択された制動作用を生ぜしめることが可能である。このようなスリップ最小値は加速段階のスリップに比べて実際には存在しない。このような状態を達成するために、制動段階の減速のコンスタントな値が目立ったスリップの生じるような限界値を越えてはならない。減速の傾き角は限界値に関連して変化させられるが、この場合スリップはおおよそ変化しない。限界値は種々の制御ファクター、例えば巻き取るべき糸の摩擦係数、駆動ドラムへのパッケージの圧着力、並びにパッケージの巻き上げ量に基づく慣性力に関連している。本発明に基づき、加速段階若しくは制動段階のそれぞれの長さ、周期時間、巻き取り行程中の駆動ドラムの平均的な周速度を基準にした振幅を広い限界値内で選び、これによってリボン巻妨害を最適にすることが可能である。
【0013】
【実施例】
図1の時間・速度ダイヤグラムに、駆動ドラムの周速度V及び綾巻パッケージの周速度vの経過が示してあり、この場合、駆動ドラムの速度は最大の周速度Vmaxと最小の周速度Vminとの間の平均的な周速度Vmitを中心として同じ振幅で振動している。
【0014】
加速段階Aのモーメント設定によって、駆動ドラムが下側の転向点Vminからコンスタントなモーメントで加速される。わずかな遅れを以て綾巻パッケージが駆動ドラムに下側の転向点から追随するようになり、該転向点では綾巻パッケージは周速度vuに達している。綾巻パッケージは駆動ドラムに同じ速度で追随しようとするが、綾巻パッケージの慣性に基づき駆動ドラムの周速度Vと綾巻パッケージの周速度vとの間には速度差が残されたままであり、このような速度差はスリップSと呼ばれる。このようなスリップは駆動ドラムの速度の変化に伴って変化する。駆動ドラムが最大の周速度Vmaxを既に越えているのに対して、相応の遅れを以て綾巻パッケージの上側の転向点Voが達成され、該転向点から綾巻パッケージの周速度が駆動ドラムの回転数の減少に伴って同じく低下する。
【0015】
駆動ドラムの周速度が上側の限界値Vmaxに達すると、別のコンスタントな制動モーメントが生ぜしめられる。制動モーメントの選択によって駆動ドラムを介して綾巻パッケージの回転特性に影響が及ぼされる。示してあるように、綾巻パッケージはこの場合にはほとんどスリップなしに駆動ドラムに追随する。従って、対称的なスリップ動作による重なり合う並列巻き取り(Parallelwickeln)のおそれが避けられる。特性曲線経過を見やすくするために、制動段階でのゼロの範囲のスリップが増幅して示してある。
【0016】
加速段階と制動段階とのほぼ同じスリップにおいては、駆動ドラムとパッケージとの回転数比が平均値を中心として揺れ動き、リボン巻が十分に抑制されないことを特に考慮しなければならない。これとは逆に、加速段階と制動段階との異なるスリップによって利点として、前述の危険な回転数比が実質的に常にリボン巻領域から大きくずらされる。
【0017】
制動段階ではスリップは無視できる程度に小さく、駆動ドラムと綾巻パッケージとの回転数比は変化しない。この時点では綾巻パッケージの実際の周速度が規定でき、この周速度から綾巻パッケージ直径が算出される。綾巻パッケージ直径は別の方法によっても基準位置に対するパッケージホルダーの巻き取り位置から求められる。
【0018】
図2に示す時間・速度ダイヤグラムにおいては、連続する加速段階及び制動段階が異なる長さであって、それぞれの1サイクルが連続する3つの加速段階及び制動段階によって繰り返される。続く加速段階A1,A2,A3は順じに短くなり、同じく制動段階B1,B2,B3も順じに短くなっている。制動段階B3の後に、始まりの加速段階A1によって示されるサイクルが繰り返される。
【0019】
図3に示す時間・速度ダイヤグラムにおいては、連続する加速段階及び制動段階が異なる長さであるだけではなく、駆動ドラムの平均的な周速度Vmitを中心として振動する周速度の振幅も異なっており、周速度が異なる振幅のそれぞれ2つの限界値間で変わる。加速段階A1では綾巻パッケージが下側の転向点Vu1から上側の転向点Vo1まで加速される。この場合、駆動ドラムの回転数はVmin1からVmax1に増大する。第1の制動段階B1ではあらかじめ選ばれたモーメントによって綾巻パッケージがVu1の下側にある周速度Vu2に制動される。駆動ドラムの回転数がVmin2まで減少する。次の加速段階A1は先行の加速段階と同じ長さであるが、この場合、綾巻パッケージが周速度Vo2まで加速され、駆動ドラムが周速度Vmax2に達する。制動段階B2は先行の制動段階よりも長くなっており、綾巻パッケージは再び、下側の転向点Vu1の周速度まで制動される。駆動ドラムが、生ぜしめられる制動モーメントによって周速度Vmin1に達する。次いで、前述の制動及び加速サイクルが新たに繰り返される。
【0020】
図4に示す時間・速度ダイヤグラムにおいては、電流調整器のための電流の目標値設定がランダム発生器を用いて、2つの限界値VmaxとVminとの間で駆動ドラムの平均的な周速度を変化させるように行われ、あらゆる振幅が可能である。さらに、制動段階及び加速段階は任意である。
【0021】
4つのダイヤグラムには、綾巻パッケージの巻き取りに対して作用を意図的な及ぼすことによってリボン巻をどのように避けるかという選択可能な実施例が示されている。電流調整器における電流の適当な目標値設定によって、駆動ドラムがダイヤグラムに示してあるように、あらかじめ選択可能な任意のコンスタントなモーメントで加速されかつ、あらかじめ選択可能な任意のコンスタントな別のモーメントで制動される。
【0022】
図5は、詳細には図示してないワインダの巻成部(Spulstelle)の巻き取り装置の公知の構造を概略的に示している。巻成部1の駆動ドラム2上には綾巻パッケージ3が載っている。駆動ドラムは巻き取り軸から成っており、巻き取り軸の溝4によって、繰り出しボビン(図示せず)から到来する糸5が綾巻パッケージ3の周面6に供給されて、綾巻された糸層7を形成する。綾巻パッケージ3のスリーブ8がパッケージフレーム9内に保持されている。駆動ドラム2が駆動モータ(電子的なコミュテーション付きの三相同期モータ)10によって駆動される。駆動ドラム2が直接に駆動モータ10の延長されたローター軸11に取り付けられている。
【0023】
巻成部の制御のために制御装置(巻成部コンピュータ)を設けてあり、該制御装置が接続部13を介してデーターベース14に接続されており、データーベースには、ここには示されてないすべての巻成部コンピュータが接続されており、データーベースはワインダの図示してない上位の中央制御ユニットに通じている。駆動ドラム2を駆動するための三相同期モータ10が制御通路15を介して、電流目標値の設定のために巻成部コンピュータ12に接続されている。信号通路16を介して速度・実際値がモータ内の発信器、例えば磁極輪の走査によって巻成部コンピュータに伝達される。
【0024】
巻成部コンピュータ12にはさらに別の発信器、例えば綾巻パッケージ3の直径の増大に際してパッケージフレーム9の位置を検出する発信器17が接続されている。この発信器は例えばポテンシオメーターであってよい。発信器17は信号通路18を介して巻成部コンピュータ12に接続されている。別の発信器19が実際のパッケージ回転数を検出するために用いられる。発信器19は例えば磁極輪から成っていてよく、磁極輪の信号順序から単位時間当たりの回転数が求められる。この発信器は信号通路20を介して巻成部コンピュータ12に接続されている。
【0025】
糸5がクリーナー22を通過して、次いで糸ガイドアイ21を介して駆動ドラム(巻き取り軸)2に達する。センサー23を用いて糸品質が検査され、信号が信号通路24を介して巻成部コンピュータ12に送られる。検出された糸品質が所定の基準から外れていると、信号通路25を介して切断装置26が操作されて、後続の図示してないものの公知の作業過程で、綾巻パッケージから繰り出された欠陥の糸部分が切除される。
【0026】
図6に駆動ドラム2のモータ駆動部のブロック回路が示してある。駆動モータ(電子的なコミュテーション付きの三相同期モータ)10においては本来のモータ駆動部101の前に電流調整器(最終段)102が接続してある。ワインダの上位の中央制御ユニット(図示せず)からデーターベース14を介して巻成部コンピュータ12にパッケージ速度が与えられる。これに基づいて巻成部コンピュータ12が制御通路15を介して信号を電流目標値の調節のための電流調整器102に与える。ローター位置発信器103を介したローターの位置のレスポンスに基づき、対応する固定子巻線の制御が最終段によって行われる。ローター位置発信器103がローター軸11に取り付けられており、ローター軸の延長部に駆動ドラム2が取り付けられている。ローター位置発信器103はホールセンサーから成っていてよい。ローター位置発信器の信号が信号通路104を介して電流調整器102に送られ、電流調整器が該信号に基づいて信号通路105を介して個々の固定子巻線を制御する。
【0027】
実際のモータ回転数、ひいては駆動ドラム2の実際速度を測定するために、ローター軸11に回転数測定器、例えば磁極輪を取り付けてあり、磁極輪が走査されて、その信号が信号通路16を介して、電流目標値の設定のために巻成部コンピュータに送られる。
【0028】
図7は電子的なコミュテーション付きの三相同期モータ(駆動モータ10)の回路を示しており、この場合、モータ駆動部110のコミュテーションがちょうど流れていない巻線内に誘導された電圧経過の監視部によって行われる。
【0029】
巻成部コンピュータ12が制御通路15を介して回転数目標値を最終段111に与えて、最終段が信号通路112を介して個々の固定子巻線への電流分配を制御するのに対して、信号通路113を介して、ちょうど電流の流れていない固定子巻線内の誘導された電圧経過のレスポンスが行われる。信号通路113を介して例えば最終段111内のマイクロプロセッサ114に向かって行われるこのようなレスポンスに基づき、ローター位置の検出、ひいては個々の固定子巻線への電流の必要な配分が行われる。マイクロプロセッサ114を用いて同時にモータの回転数が検出されて、信号通路16を介して巻成部コンピュータに送られる。さらに信号通路115を介して、個々の固定子巻線への電流の配分が制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンスタントな周波数及び、加速段階を制動段階よりも短くした振幅の時間・速度ダイヤグラム
【図2】コンスタントな振幅及び、加速段階でも制動段階でも変化する傾き角の時間・速度ダイヤフラム
【図3】加速段階でも制動段階でも変化する傾き角及び変化する振幅の時間・速度ダイヤフラム
【図4】ランダム発生器によって生じる周期変化の時間・速度ダイヤフラム
【図5】巻き取り装置の概略図
【図6】駆動ドラム位置のセンサー式監視部を備えたモータ駆動部のブロック回路図
【図7】ローター誘導された電圧によるローターの位置検出装置を備えたモータ駆動部のブロック回路図
【符号の説明】
2 駆動ドラム、 3 綾巻パッケージ、 4 溝、 5 糸、 6周面、 7 糸層、 8 スリーブ、 9 パッケージフレーム、 10 駆動モータ、 11 ローター軸、 12 巻成部コンピュータ、 13 接続部、 14 データーベース、 15 制御通路、 16 信号通路、 17 発信器、 18 信号通路、 19 発信器、 20 信号通路、 21 糸ガイドアイ、 22 クリーナー、 23 センサー、 24,25 信号通路、 26 切断装置、 102 電流調整器、 103 ローラー位置発信器、 104,105 信号通路
Claims (8)
- 綾巻パッケージの巻き取りに際してリボン巻を避けるための方法であって、綾巻パッケージが糸案内のための反転ねじ溝を備えた駆動ドラムによって駆動され、駆動ドラムの周速度が常に変化し、綾巻パッケージが駆動ドラムによって加速されて、駆動ドラムの運動経過にスリップを伴って追随し、巻成部コンピュータが駆動ドラムの駆動モータの回転数を制御する形式のものにおいて、駆動ドラムを制御技術的にモーメント調節器として作用するモータによって駆動し、巻成部コンピュータによって電流調整器における電流の目標値設定を行って、駆動ドラムをあらかじめ選択可能なコンスタントなモーメントで加速しかつあらかじめ選択可能なコンスタントな別のモーメントで制動して、これによって綾巻パッケージと駆動ドラムとの間に、駆動ドラムと駆動パッケージとの回転数比のリボン巻の原因となる一致が避けられるように、変化するスリップを生ぜしめることを特徴とする、リボン巻を避けるための方法。
- 制動モーメントを、綾巻パッケージが少なくともほぼスリップなしに駆動ドラムと一緒に回転するように選ぶ請求項1記載の方法。
- 駆動ドラムを電子的なコミュテーション付きの三相同期モータによって駆動する請求項1又は2記載の方法。
- 巻成部コンピュータを介してそれぞれ加速段階及び制動段階のためのコンスタントな値として時間を設定し、パッケージ速度の上側及び下側の限界値に関連して加速及び制動のための傾き角を算出して、それぞれ駆動ドラムの加速のため及び制動のための電流の目標値設定を行う請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
- 綾巻パッケージの回転数及び駆動ドラムの回転数を連続的に測定して、巻成部コンピュータによって互いに比較し、スリップの回避に基づき回転数比の変化しない制動段階で綾巻パッケージの直径を規定して、それに基づいて加速段階及び制動段階に電流の目標値設定を行う請求項2から4のいずれか1項記載の方法。
- 綾巻パッケージの巻き取りに際してリボン巻を避けるための装置であって、綾巻パッケージの駆動部としてかつ糸の供給のために、糸案内の反転ねじ溝を備えた駆動ドラムが用いられており、巻成部コンピュータを設けてあり、該巻成部コンピュータによって駆動ドラムの駆動モータの回転数が制御されるようになっている形式のものにおいて、駆動ドラム(2)の駆動モータ(10)が、制御技術的にモーメント調節器として作用するモータであることを特徴とする、リボン巻を避けるための装置。
- 駆動ドラム(2)の駆動モータ(10)が電子的なコミュテーション付きの三相同期モータであり、駆動ドラム(2)の回転数の調整のために巻成部コンピュータ(12)が駆動モータ(10)の電流の目標値設定のための電流調整器(102,111)に作用接続されている請求項6記載の装置。
- 形成される綾巻パッケージ(3)の実際値データーの測定のためのセンサー(17,19)を設けてあり、該センサー(17,19)が、測定値を処理するため及び電流調整器(102,111)における電流の目標値設定に影響を及ぼすために巻成部コンピュータ(12)に接続されている請求項6又は7記載の装置。
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