JP3706798B2 - バストカップ部の保形ボーン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバストカップ部の保形ボーンに関し、さらに詳しくはブラジャーなどの各種下着のバストカップ部に用いられる保形ボーンに関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、略半円状に成形した細い金属製線材や合成樹脂線材による保形ボーンが使用されている。保形ボーンは、バストカップ部の主に下部湾曲部に装着され、バストカップ部の形を整える働きをするものである。
金属製線材としては各種鋼材や形状記憶合金が使用されている。
また、合成樹脂製の保形ボーンの多くは、合成樹脂の棒状線材を押出加工により製造し、加熱状態で延伸加工を行った後に、プレス加工により所定の形状に折り曲げることにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術であれば下記のような課題がある。
(A)金属製線材を用いて保形ボーンを製造する場合は、安価に製造できるという利点はあるものの、金属製保形ボーンを使用したブラジャーなどを装着すると金属製線材の剛性が高すぎるために肌に不快な加圧感を与えてしまうことがある。また、保形ボーンが重いためブラジャーの重量も増加するという課題がある。さらに、洗濯などを繰り返すと、線材表面に設けられた被膜が破れて錆び等の劣化が起こる場合もある。
【0004】
(B)上記従来の合成樹脂製の保形ボーンでは、金属製保形ボーンに比べて軽く、かつ、押出加工後に延伸加工を行うので粘りが出て合成樹脂製にしては剛性を高く維持できるという利点はあるものの、保形ボーンの1本1本について押出加工、延伸加工、曲げ加工を行う必要があるので、製造工程が複雑で製造コストが高くなる問題がある。
さらに、延伸加工、曲げ加工を経て保形ボーンを製造するので、大量生産された製品の剛性、弾性、形状についてばらつきができやすいという課題もある。
【0005】
【発明の目的】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、バストカップ部の保形ボーンを提供することにある。
具体的な目的の一例を示すと、以下の通りである。
(a)実用上、十分な剛性と弾力性を備え、大量かつ安価に製造できる高品質な合成樹脂製の保形ボーンを提供する。
なお、上記に記載した以外の発明の課題及びその解決手段は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明を、例えば、本発明の実施の形態を示す図1から図10に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
第1発明は、下着等のバストカップ部周縁部に装着される保形ボーンにおいて、
保形ボーン3を射出成形による合成樹脂製とし、
保形ボーン3がバストカップ部2に装着された状態で考えて、保形ボーン3の表側面8、裏側面9の少なくとも一方の面には、5mm〜30mmの長さを有する直線状の段差形成面11が複数形成してあり、それらの段差形成面11のうち隣り合う2つの段差形成面11・11が鈍角φで接続されていることを特徴とする。
【0007】
第2発明は、第1発明において、例えば、図2に示すように、保形ボーン3がバストカップ部2に装着された状態で考えて、前記保形ボーン3は上側面6、下側面7、表側面8、裏側面9を含んで形成され、
保形ボーン3の上側面6はバストカップ部周縁部の湾曲にほぼ対応するようななだらかなカーブを描く曲面6aを含んで構成してあり、
前記隣り合う2つの段差形成面11・11と前記曲面6aによって略三角形状面が形成されていることを特徴とする。
第3発明は、第1発明又は第2発明において、保形ボーン3の基体4から突出する複数の直線形リブ5を設け、その直線形リブ5の側面18により前記段差形成面11が形成してあり、前記略三角形状面が略三角形切欠面10であることを特徴とする。
【0008】
第4発明は、第2発明において、例えば、図10に示すように、前記略三角形状面を略三角形突出面20としたことを特徴とする。
第5発明は、第1発明において、例えば、図2に示すように、保形ボーン3がバストカップ部2に装着された状態で考えて、前記保形ボーン3は上側面6、下側面7、表側面8、裏側面9を含んで形成され、
保形ボーン3の下側面7はバストカップ部周縁部の湾曲にほぼ対応するようななだらかなカーブを描く曲面7aを含んで構成してあり、
段差形成面13と前記曲面7aによって略弓形面が形成されていることを特徴とする。
【0009】
第6発明は、第5発明において、例えば図2に示すように、保形ボーン3の基体4から突出する直線形リブ5を設け、その直線形リブ5の側面18により前記段差形成面13が形成してあり、前記略弓形面が弓形切欠面12であることを特徴とする。
第7発明は、第3発明又は第6発明において、例えば、図5に示すように、前記複数の直線形リブ5を各直線形リブ5の延びる方向Snに対して鋭角θnで交差するように連結することにより、保形ボーン3の湾曲に沿ってリブ体を突出させたことを特徴とする。
【0010】
上記第1発明〜第7発明についてさらに説明する。
上記発明における、保形ボーンの上側面、下側面、表側面、裏側面という記載は、明瞭な境界線がない断面形状が円形のようなものであっても、上側、下側、表側、裏側(人体に面する側)に位置する面領域として認識できる。
第1発明、第2発明に記載の段差形成面11と第5発明に記載の段差形成面13は、保形ボーンの基体から突出されるリブ体の側面で構成されるもの、図10のように形成される段差形成面11である場合などを含んだ概念として使用している。
【0011】
第2発明における「略三角形状面」は、略三角形切欠面10と略三角形突出面20を含む概念で使用している。
第5発明における「略弓形面」は、略弓形切欠面12と略弓形突出面を含む概念で使用している。
【0012】
【作用及び効果】
第1発明であれば、保形ボーンを射出成形による合成樹脂製とすることにより、同じ品質の保形ボーンを大量かつ安価に製造することができる。また、保形ボーンの表側面、裏側面の少なくとも一方の面には、5mm〜30mmの長さを有する直線状の段差形成面が複数形成してあり、それらの段差形成面のうち隣り合う2つの段差形成面が鈍角で接続されていることにより、保形ボーンに加わる外力に対して、剛性を高めるように機能させることができる。したがって、ある程度の弾力性を有する合成樹脂を採用すれば、射出成形品であっても実用上、十分な剛性を備えた保形ボーンを提供することができる。
【0013】
第2発明であれば、前記隣り合う2つの段差形成面と前記曲面によって略三角形状面が形成されていることにより、変形に対して強い抵抗を示す三角形トラスに近い構造を作ることができ、保形ボーン全体が大きく変形することを抑えることができる。
第3発明であれば、保形ボーンの基体から突出する複数の直線形リブを設け、その直線形リブの側面により前記段差形成面を形成しているので、簡単な方法で前記略三角形切欠面を作ることができる。
【0014】
第4発明は、前記略三角形状面を略三角形突出面としたことにより、変形に対して強い抵抗を示す三角形トラスに近い構造を作ることができ、保形ボーン全体が大きく変形することを抑えることができる。
第5発明は、前記段差形成面と前記曲面によって略弓形面が形成されていることにより、変形に対して強い抵抗を示す三角形トラスに近い構造を作ることができ、保形ボーン全体が大きく変形することを抑えることができる。
【0015】
第6発明は、保形ボーンの基体から突出する直線形リブを設け、その直線形リブの側面により前記段差形成面を形成しているので、簡単な方法で略弓形切欠面を作ることができる。
第7発明であれば、前記複数の直線形リブを各直線形リブの延びる方向に対して鋭角で交差するように連結することにより、保形ボーンの湾曲に沿ってリブ体を突出させたので、保形ボーンの全体としての剛性を高めることができる。
【0016】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示すバストカップ部の保形ボーンの正面図、図2(A)は図1に示す保形ボーンの下部周縁部の拡大図、図2(B)は図2(A)のB−B線縦断面図、図2(C)は図2(A)のC−C線縦断面図、図3(X)は図1において矢印X方向から見た保形ボーン下部周縁部の斜視図、図3(Y)は図1において矢印Y方向から見た保形ボーン下部周縁部の斜視図、図4は保形ボーンが使用されるブラジャーの斜視図である。
図4に示すように、ブラジャー1は左右一対のバストカップ部2を有しており、ブラジャー装着時においてバストカップ部2の、例えば下側周縁部に保形ボーン3を装着することにより、ブラジャー1を好ましい形に保形するようにしてある。
【0017】
図1に示すように本実施形態に係る保形ボーン3は、全体形状が略半円形の湾曲体となっている。保形ボーン3は、その両端部の所定長さ領域を除いて、保形ボーン3の基体の表側面、裏側面に複数の直線形リブ5をそれぞれ突出させた構成になっている。保形ボーン素材は所定の弾力性のある合成樹脂を使用し、射出成形によって図1のような形に成形される。
【0018】
図2(B)に示すように、保形ボーン3の基体4は縦断面が長方形又は角が取れた長方形或いは略楕円形に形成してある。また、基体4は、保形ボーン3が図4に示すバストカップ部2に装着された状態で考えて、上側面6、下側面7、表側面8、裏側面9を含んで形成されている。基体4の上側面6はバストカップ部周縁部の湾曲にほぼ対応するようななだらかに曲がった曲面6aを含んで構成してあり、基体4の下側面7はバストカップ部周縁部の湾曲にほぼ対応するようななだらかに曲がった曲面7aを含んで構成してある。
【0019】
直線形リブ5は、図2(B)(C)に示すように断面形状が薄肉の略長方形体で構成してあり、この第1実施形態では基体4の表側面8、裏側面9の両方の面に直線形リブ5を突出形成した場合が示してある。
また、図5に示すように、複数の直線形リブ5(直線部)は、第1直線形リブ5−1の延びる方向S1,第2直線形リブ5−2の延びる方向S2,……,第n直線形リブ5−nの延びる方向Snに対してそれぞれ鋭角θ1,……,θn(直角より小さい角度)で交差するようにそれぞれ連結することにより、保形ボーン3の湾曲に沿ってリブ体を突出させるようにしてある。
このように複数の直線形リブ5を基体面より略垂直状に突出させて連結することにより、図2(A)に示すように各直線形リブ5の各接続部において略三角形切欠面10を生成する一対の段差形成面11・11を作ることができるとともに、略弓形切欠面12を生成する段差形成面13を作ることができる。つまり、直線形リブ5の左右に形成される略垂直に切り立った側面18・18により段差形成面11と段差形成面13を生成し、一対の段差形成面11・11と前記曲面6aに囲まれた領域を略三角形切欠面10とし、段差形成面13と前記曲面7aに囲まれた領域を略弓形切欠面12とするのである。
なお、一対の段差形成面11・11は、図2(A)に示すような鈍角φで接続されている。
また、上記略三角形状切欠面10と略弓形切欠面12は、保形ボーン3にかかる外力に対して抵抗する面として機能する。
【0020】
各直線形リブ(直線部)の長さL(図2(A)参照)は、図6(A)(B)に示すように保形ボーン3の形状により変化する。例えば、図6(A)に示すように、保形ボーン3の曲率半径rが小さい場合には、直線形リブの長さLは短くなり、図6(B)に示すように曲率半径rが大きい場合には、直線形リブの長さLは大きくなる。
但し、身体に装着するバストカップ部の大きさ及びその形状から考えて、各直線形リブの長さLは5mm〜30mmの範囲にすることが好ましく、さらに10mm〜20mm程度に設定することがより好ましい。
【0021】
図1に示すように、直線形リブは、少なくとも保形ボーンの中間部領域Wに設け、その中間部領域Wから端部領域へ直線部形リブが延びていくように設けることが好ましい。これは、保形ボーン3に外力が加わったときに、保形ボーン3の中間部領域Wが最も大きく変形するためであり、この中間部領域Wに直線形リブを設けて補強することにより、必要な剛性を有する保形ボーンを得ることができるためである。
各線形リブの長さは、保形ボーンの全域において同じ長さに設定することもできるが、図6(B)に示すように扁平な形状の場合は、保形ボーンの中間部領域W(図1参照)ほど短く、端部領域ほど長くなるように設定することも可能である。
【0022】
なお、図2においては、保形ボーンの下側周縁部から直線形リブの接続部の縁がわずかに突出するように形成してあるが、その突出量は、ブラジャーのバストカップ部に保形ボーンを挿入する場合に、引っかからない程度にすることが好ましい。
また、直線形リブの接続部の縁が保形ボーンの上側周縁部、下側周縁部内に完全に収まる構成も採用できる。
さらに、保形ボーンの下側周縁部から直線形リブをある程度突出させるときは、バストカップ部に保形ボーンを挿入する場合に引っかからないようにその突出部を面取りすることが好ましい。
【0023】
上記構成のブラジャー保形ボーンの作用について説明する。
図11に示す直線形リブを突出させない従来の保形ボーンに、保形ボーンの径を広げるように係る外力F・Fが加わっても、この保形ボーンが連続した曲面で形成してあるので内部応力が特に大きくなるところはない。このため、保形ボーン全体としての剛性が小さくなって、外力F・Fが加わったときの保形ボーンの変形の度合いが大きくなる。
【0024】
これに対して、図1〜図3に示すような本実施形態に係る保形ボーンであれば、図2(A)に示すような外力F・Fに対して、外力F・Fが加わる間に存在する略三角形切欠面10の応力及び略弓形切欠面12の応力が他の部分に比べて大きくなる。これは、段差形成面11と段差形成面13が不連続面となっているので、これらの箇所に応力が集中するためのである。したがって、略三角形切欠面10の三角形をより扁平にするような応力分布となり、略弓形切欠面12を両側から圧縮するような応力分布となる。しかし、略三角形切欠面10、略弓形切欠面12ともに、三角形トラス構造に近い形状になっているので上記のような応力の集中に耐えることができるとともに、外力F・Fの作用は、外力F・Fの加わる間にある複数の略三角形状切欠面10、略弓形切欠面12で分散されるので、このような変形する外力F・Fに対して強い抵抗力を示す。同様に、図示しないが保形ボーンを捻るように加わる外力に対しても略三角形切欠面10、略弓形切欠面12は強い抵抗力を示す。
【0025】
さらに、保形ボーンに使用されている合成樹脂は、可撓性、弾力性を有するものが選ばれているので、応力がある程度大きくなっても破損するような不都合もなく、射出成形で製造した合成樹脂製の保形ボーンでであっても、実用上十分な剛性と弾力性を備えることができる。
【0026】
【他の実施形態】
図7(A)〜(C)はそれぞれ本発明の第2実施形態に係る保形ボーンを説明するための図である。
この第2実施形態は、第1実施形態で示すような連結された直線形リブ5を一条だけ設けるのではなく、図7に示すように複数個、列状に並べた構成としたものである。
【0027】
図8(A)〜(D)はそれぞれ本発明の第3実施形態に係る保形ボーンを説明するための図である。
この第3実施形態は、基体4の表側面、裏側面から突出されるリブ体を第1実施形態に示したような直線形リブを複数個連結したもので構成するのではなく、図8に示すように各直線形リブの中央部の近辺で間隔14を設けることにより、断続した複数のく字状リブ体16を形成した構成となっている。
【0028】
図9(A)〜(D)はそれぞれ本発明の第4実施形態に係る保形ボーンを説明するための図である。
この第4実施形態は、基体の表側面、裏側面から突出されるリブ体を第1実施形態に示したような直線形リブを複数個連結したもので構成するのではなく、図9に示すように略三角形リブ体17を互い違いに配置したように区画する間隔15を設けた構成としてある。
前記第2実施形態〜第4実施形態においても第1実施形態と同様に、略三角形切欠面10、略弓形切欠面12を備えているので、外力に対して実用上、十分な剛性を有するという特有の効果を得ることができる。
【0029】
図10(A)〜(C)はそれぞれ本発明の第5実施形態に係る保形ボーンを説明するための図である。
この第5実施形態は、前記第4発明で説明したように、基体4の表側面と裏側面から突出した略三角形突出面20を設けた実施形態である。このように突出した略三角形突出面20を設けることにより、保形ボーンに必要な剛性を得ることができる。
また、図示していないが、基体4から突出する略弓形突出面を設けることにより、同様の効果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態を示すバストカップ部の保形ボーンの正面図である。
【図2】図2(A)は図1に示す保形ボーンの下部周縁部の拡大図、図2(B)は図2(A)のB−B線縦断面図、図2(C)は図2(A)のC−C線縦断面図である。
【図3】図3(X)は図1において矢印X方向から見た保形ボーン下部周縁部の斜視図、図3(Y)は図1において矢印Y方向から見た保形ボーン下部周縁部の斜視図である。
【図4】図4は保形ボーンが使用されるブラジャーの斜視図である。
【図5】図5は保形ボーンに形成される直線形リブを抜き出して描いた図であり、各直線形リブの接続角度を説明するための図である。
【図6】図6(A)(B)はそれぞれ形状の異なる保形ボーンの正面図である。
【図7】図7(A)は本発明の第2実施形態に係る保形ボーンの平面図、図7(B)は図7(A)のB−B線縦断面図、図7(C)は図7(A)のC−C線縦断面図である。
【図8】図8(A)は本発明の第3実施形態に係る保形ボーンの平面図、図8(B)は図8(A)のB−B線縦断面図、図8(C)は図8(A)のC−C線縦断面図、図8(D)は図8(A)のD−D線縦断面図である。
【図9】図9(A)は本発明の第4実施形態に係る保形ボーンの平面図、図9(B)は図9(A)のB−B線縦断面図、図9(C)は図9(A)のC−C線縦断面図、図9(D)は図9(A)のD−D線縦断面図である。
【図10】図10(A)は本発明の第5実施形態に係る保形ボーンの平面図、図10(B)は図10(A)のB−B線縦断面図、図10(C)は図10(A)のC−C線縦断面図である。
【図11】図11は従来の保形ボーンの正面図である。
【符号の説明】
2…バストカップ部、3…保形ボーン、4…基体、5…直線形リブ、6…上側面、6a…上側面の曲面、7…下側面、7a…下側面の曲面、8…表側面、9…裏側面、10…略三角形切欠面、11…段差形成面、12…略略弓形切欠面、18…直線形リブの側面、20…略三角形突出面、φ…鈍角、Sn…各直線形リブの延びる方向、θn…鋭角。
Claims (7)
- 下着等のバストカップ部周縁部に装着される保形ボーンにおいて、
保形ボーン(3)を射出成形による合成樹脂製とし、
保形ボーン(3)がバストカップ部(2)に装着された状態で考えて、保形ボーン(3)の表側面(8)、裏側面(9)の少なくとも一方の面には、5mm〜30mmの長さを有する直線状の段差形成面(11)が複数形成してあり、それらの段差形成面(11)のうち隣り合う2つの段差形成面(11・11)が鈍角(φ)で接続されていることを特徴とする、バストカップ部の保形ボーン。 - 前記請求項1に記載のバストカップ部の保形ボーンにおいて、保形ボーン(3)がバストカップ部2に装着された状態で考えて、前記保形ボーン(3)は上側面(6)、下側面(7)、表側面(8)、裏側面(9)を含んで形成され、
保形ボーン(3)の上側面(6)はバストカップ部周縁部の湾曲にほぼ対応するようななだらかなカーブを描く曲面(6a)を含んで構成してあり、
前記隣り合う2つの段差形成面(11・11)と前記曲面(6a)によって略三角形状面が形成されている、バストカップ部の保形ボーン。 - 請求項1又は請求項2に記載のバストカップ部の保形ボーンにおいて、保形ボーン(3)の基体(4)から突出する複数の直線形リブ(5)を設け、その直線形リブ(5)の側面(18)により前記段差形成面(11)が形成してあり、前記略三角形状面が略三角形切欠面(10)である、バストカップ部の保形ボーン。
- 請求項2に記載のバストカップ部の保形ボーンにおいて、前記略三角形状面を略三角形突出面(20)とした、バストカップ部の保形ボーン。
- 請求項1に記載のバストカップ部の保形ボーンにおいて、第1発明において、保形ボーン(3)がバストカップ部(2)に装着された状態で考えて、前記保形ボーン(3)は上側面(6)、下側面(7)、表側面(8)、裏側面(9)を含んで形成され、
保形ボーン(3)の下側面(7)はバストカップ部周縁部の湾曲にほぼ対応するようななだらかなカーブを描く曲面(7a)を含んで構成してあり、
段差形成面(13)と前記曲面(7a)によって略弓形面が形成されている、バストカップ部の保形ボーン。 - 請求項5に記載のバストカップ部の保形ボーンにおいて、保形ボーン(3)の基体(4)から突出する直線形リブ(5)を設け、その直線形リブ(5)の側面(18)により前記段差形成面(13)が形成してあり、前記略弓形面が略弓形切欠面(12)である、バストカップ部の保形ボーン。
- 請求項3又は請求項6に記載のバストカップ部の保形ボーンにおいて、前記複数の直線形リブ(5)が各直線形リブ(5)の延びる方向(Sn)に対して鋭角(θn)で交差するように連結することにより、保形ボーン(3)の湾曲に沿ってリブ体を突出させた、バストカップ部の保形ボーン。
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