JP3705940B2 - 舟体形状の決定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両などの屋根に設置されるパンタグラフにおいて、架線に接触して電力を取込むための舟体の形状を決定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力を動力とする電動機によって駆動される車両として、たとえば電気鉄道車両がある。電気鉄道車両は、軌道の上方に所定の高さ位置に支持された架線に、車両の屋根に設置される集電装置であるパンタグラフが備える舟体を所定の押上げ力で接触させ、車両を駆動するための電力を取込む方式を採用している。
【0003】
このような電気鉄道車両は、パンタグラフの舟体に設けられた摺板を架線に摺動させながら電力を取込み、走行している。舟体は、車両の進行方向および上下方向に対して垂直な車両の幅方向に延びて細長く形成されている。この舟体には、空気流によって揚力および抗力が発生し、押上げ力変化が起こる。したがって舟体に働く全押上げ力が大きくなると、摺板と架線との摩擦力が大きくなるとともに、舟体が架線を持上げる結果となって、架線を破損したりする。また舟体の形状によっては、舟体に空気流による負の押上げ力、すなわち架線から舟体を離反させる力が働く。このような場合、舟体と架線とが非接触状態になるなどして、舟体は適切に電力を取込むことができなくなるという問題を生じる。
【0004】
これらの問題を解決する目的で、空気流による揚力特性を改善するための舟体が、たとえば特開平6−189408号公報に開示されている。この舟体は、長手方向に垂直な断面形状が楕円形である舟体本体と、舟体本体の上面側に設けられ、前記断面形状が略台形状の摺板と、舟体本体の下面側に設けられ、前記断面形状が略台形状の舟体フレームとから構成されている。この舟体は、舟体の進行方向と平行な方向に舟体に空気流が作用する条件の下に、摺板および舟体フレームの前記断面形状が決定され、空気流による押上げ力が所定範囲内となるように、適切な揚力特性を得ている。したがって舟体は、走行中にも適切な押上げ力で架線に接触され、電力を取込むことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特開平6−189408号公報に開示される舟体は、進行方向と平行な方向の空気流に対しては適切な押上げ力を得ることができる。しかしながら、車両がたとえば山岳地帯などの空気流が複雑な流れを有する場所を走行するとき、舟体には進行方向に対して迎角を持つ空気流が作用する。また車両がトンネルに進入し、もしくはトンネルから退出する場合、または車両の屋根に設けられた機器類が影響する場合など、車両のパンタグラフ付近の空気流が複雑な流れとなる場合においても、パンタグラフの舟体には迎角を持つ空気流が作用する。このように空気流が迎角を有する場合には、迎角の影響を受けて所定範囲外の空気流による押上げ力が働くので、舟体と架線とが適切に接触する全押上げ力を得られないという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、舟体に対して空気流が所定範囲の迎角で作用する場合において、舟体に作用する空気流による押上げ力が所定範囲内にあるように舟体の形状を決定する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、進行方向に対して垂直な方向に延び、長手方向に対して垂直な断面形状が縦寸法をhとしかつ横寸法をdとする長方形であり、進行方向および長手方向に対して平行な表面の面積をAとする舟体であって、
この舟体に、進行方向に対して迎角をα、速度をVとする密度ρの空気の空気流が作用したときの押上げ力FYを既知量として予め求め、
舟体の押上げ力係数CYを、次式
【0008】
【数2】
Figure 0003705940
【0009】
によって算出して、迎角αにおける縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hに対する押上げ力係数CYの関係を求め、
この関係から迎角αの選択範囲において、押上げ力FYの任意の上限値FYmaxおよび下限値FYminから算出される押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminに対応する前記縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲を求め、この範囲に基づいて縦寸法hの適値h1および横寸法dの適値d1を決定することを特徴とする舟体形状の決定方法である。
【0010】
本発明に従えば、迎角αの選択範囲と、押上げ力FYの上限値FYmaxおよび下限値FYminから算出される押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminに対応して、舟体の長方形断面の縦寸法hおよび横寸法dの適値h1,d1を決定する。したがって迎角αの選択範囲内の空気流による押上げ力FYが、任意の上限値FYmaxと下限値FYminとの範囲内の値をとる舟体の長方形断面形状を決定することができる。このように決定された長方形断面形状を有する舟体を車両のパンタグラフに用いることによって、パンタグラフ付近の空気流が複雑な流れになる場合においても、舟体は適切な押上げ力で架線に接触し、パンタグラフは舟体を介して所要の通りに電力を取込むことができる。
【0011】
また迎角αにおける押上げ力係数CYに対する縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hの関係を予め風洞試験などから求めることによって、舟体の進行方向および長手方向に平行な表面の面積Aと、この舟体に作用する空気の密度ρと、空気流の速度Vとが既知であれば、これらの値から迎角αが任意の選択範囲で変動する空気流が作用したとき、押上げ力FYが任意の上限値FYmaxと下限値FYminとの範囲内にある舟体の長方形断面形状を求めることができる。したがって試作した舟体の空気流による押上げ力を風洞試験などによって計測することを繰返し行い、舟体の断面形状を決定する方法と比較して、短期間に容易に適切な舟体の断面形状を決定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の舟体形状の決定方法によって形状が決定される舟体2を示す斜視図であり、図2は、図1の舟体2を切断面線II−IIから見た断面図である。電気鉄道車両などの電動機によって駆動される車両の屋根には、集電装置であるパンタグラフが設置される。パンタグラフは、上枠および下枠を有する上下に伸縮自在な枠組みを備え、上枠に舟体支持手段を介して支持される舟体2を備えている。舟体2は、枠組の伸縮動作によって上下に変位され、少なくとも車両が走行するときには、車両が走行する軌道上方の所定の高さ位置に支持された架線に、押付けられて接触される。車両は、このようにパンタグラフの舟体2を架線に接触させ、架線から電力を取込むことによって、電動機によって駆動されて走行する。このとき舟体2は、好適に電力を取込むために、所定の押付け力FPで架線に押付けられる。この押付け力FPは、たとえば5.5kgfに設定される。
【0013】
舟体2は、舟体本体4と、舟体本体4の上部に設けられ架線に接触する摺板6とを含んで構成される。舟体本体4は、たとえば耐食性アルミニウム合金から成り、車両の進行方向である舟体2の進行方向8に対して垂直に延びて細長く形成されている。摺板6は、たとえば銅系または鉄系の焼結合金板から成り、舟体本体4の長手方向に延びる長尺の板状に形成されている。この実施形態においては、舟体本体4の上部に2枚の摺板6が舟体2の進行方向に隣接してそれぞれ設けられ、部分的に取替え可能なように短冊のタイル張り状に構成、舟体本体4に固定またはわずかの上下変形が可能なように弾性体によって架線に付勢されている。摺板6の端面には、架線が滑らかに摺板6上に乗移れるように傾斜がつけられている。また舟体2の長手方向の両端部2aには、ホーン10がそれぞれ設けられている。各ホーン10は、舟体本体4から舟体2の長手方向、すなわち舟体2の進行方向8に対して垂直に延び、先端部10aが下方に向けて湾曲している。このような各ホーン10によって、舟体2の長手方向両端部2aより外側に位置する架線を,滑らかに舟体2へ導くことができる。
【0014】
図3は、舟体2に空気流が作用することによって舟体2に働く力を舟体2の長手方向に対して垂直な面において示す図である。舟体2に、舟体2の長手方向に垂直な面内において、進行方向8に対して迎角αを成す方向12の空気流が速度Vで作用するとき、舟体2には、空気流が作用する方向12に対して垂直、かつ舟体2の長手方向に垂直な揚力FLと、空気流が作用する方向に対して平行、かつ舟体2の長手方向に垂直な抗力FDとが働く。言い換えるならば、舟体2には揚力FLと抗力FDとの合力ΣFが働く。この合力ΣFは、舟体2の進行方向8に対して平行、かつ舟体2の長手方向に垂直な抵抗力FXと、舟体2の進行方向8に対して垂直かつ舟体2の長手方向に垂直な押上げ力FYとに分解することができる。言い換えれば、舟体2には、空気流によって抵抗力FXおよび押上げ力FYとが働いている。空気流による押上げ力FYが舟体2に働くとき、舟体2に働く全押上げ力Pは、枠組などによって予め舟体2に加えられる所定の押付け力FPと、空気流による押上げ力FYとの和P=FP+FYとなる。
【0015】
迎角αは、任意の基準位置Oに関して、この基準位置Oから進行方向8に移動した位置、すなわち図3において左側の位置をMとし、基準位置Oから空気流の流れ方向12と逆方向に移動した位置、すなわち図3において左斜め下方側の位置をNとしたときの角MONの成す角度である。この迎角αは、各位置M,Oを含む直線よりも位置Nが下方にあるような、舟体2に対して下方から、すなわち摺板6と反対側から空気流が作用するときを、正の迎角とし、逆に各位置M,Oを含む直線よりも位置Nが上方にあるような、舟体2に対して上方から、すなわち摺板6側から空気流が作用するときを負の迎角とする。舟体2における押上げ力FYは、上方向すなわち舟体2を架線に押付ける方向の力を正の押上げ力とし、下方向すなわち舟体2を架線から離反させる方向の力であるときを負の押上げ力とする。また舟体2に設けられたホーン10は、舟体2に比較して充分に細く、円柱と見なすことができるので、ホーン10に作用する空気流による力は無視することができる。
【0016】
上述した舟体2は、図1および図2から容易に理解されるように、車両に設けられたとき、車両の前後軸方向に対称となる形状を有している。したがって車両が前後方向一方および他方のどちらの方向に走行する場合においても、舟体2における空気流による押上げFYは上述したようにして説明することができる。
【0017】
舟体2において、進行方向8に対して垂直な長手方向の長さをwとし、長手方向に対して垂直な長方形状の断面形状の進行方向8に垂直な縦寸法をh、進行方向8に平行な横寸法をdとし、このときの舟体2の進行方向8および長手方向に平行な表面の面積をA=d×wとする。このような舟体2に、進行方向8に対して、迎角αを有する密度ρの空気の空気流が速度Vで作用したときに、この空気流によって舟体2に働く押上げ力FYを風洞試験などによって既知量として予め求める。この押上げ力FYから舟体2の押上げ力係数CYを、次式(1)
【0018】
【数3】
Figure 0003705940
【0019】
によって算出する。
ただし、押上げ力FYの単位は〔kgf〕とし、
空気の密度ρの単位は〔kgf・s2/m4〕とし、
空気流の速度Vの単位は〔m/s〕とし、
面積Aの単位は〔m2〕とする。
【0020】
この押上げ力係数CYは、押上げ力FYと、空気の密度ρおよび空気流の速度Vと、舟体2の進行方向8および長手方向に平行であり、空気流が作用する舟体2の表面の面積Aとで表される無次元数である。押上げ力FYの値は、空気の密度ρ、空気流の速度Vの2乗および面積Aの値の変化に比例して変化する。たとえば、空気の密度ρが2倍になったとき、押上げ力FYの値は2倍となり、空気流の速度Vが2倍になったとき押上げ力FYの値は4倍となり、面積Aが2倍になったとき押上げ力FYの値は2倍となる。したがって、舟体2の長手方向に対して垂直な長方形断面の縦寸法hと横寸法dとの比をn=d/hとするとき、この寸法比nと、舟体2に作用する空気流が有する迎角αが一定であれば、密度ρ、速度Vおよび面積Aの値に関係なく押上げ力係数CYは常に一定の値となる。
【0021】
図4は、縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hが2である舟体2において、空気流の迎角αと押上げ力係数CYとの関係を示すグラフであり、横軸は迎角αを示し縦軸は押上げ力係数CYを示す。寸法比n=2で一定である舟体2を用い風洞試験などによって、舟体2に作用する空気流の迎角αを変化させたときの空気流による押上げ力FYを計測し、この押上げ力FYから上記式(1)によって押上げ力係数CYを算出することによって、迎角αと押上げ力CYとの関係が求められる。押上げ力係数CYが負の値であるとき、空気流による押上げ力FYは負の値であり、すなわち舟体2には押下げようとする力が働いている。図4に示すように、寸法比n=2である場合、舟体2に作用する空気流の迎角αが、ほぼ±6°の範囲にあるとき、押上げ力係数CYは迎角αの増加に対して減少する。
【0022】
図5は、縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hが4である舟体2において、図4と同様に、空気流の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係を示すグラフであり、横軸は迎角αを示し縦軸は押上げ力係数CYを示す。寸法比n=4で一定である舟体2において、空気流の迎角αを変化させたとき、計測される押上げ力FYの値から押上げ力係数CYを算出することによって迎角αと押上げ力CYとの関係が求められる。図5に示すように、寸法比n=4である場合、迎角αがほぼ±6°の範囲にあるとき、押上げ力係数CYは迎角αの増加に対して増加する。
【0023】
このように、舟体2に作用する空気流の迎角αと押上げ力係数CYとの関係は、舟体2の長手方向に垂直な長方形断面形状の縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hについてそれぞれ求めることができる。
【0024】
図6は、空気流の迎角αが3°、−3°、6°または−6°であるときの縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hに対する押上げ力係数CYの関係を示すグラフであり、横軸は縦寸法hと横寸法dとの比nを示し、縦軸は押上げ力係数CYを示す。実線24は、舟体2に作用する空気流の迎角αが3°であるときの寸法比nと押上げ力係数CYとの関係を示し、実線26は、舟体2に作用する空気流の迎角αが−3°であるときの寸法比nと押上げ係数CYとの関係を示す。破線28は、迎角αが6°であるときの寸法比nと押上げ力係数CYとの関係を示し、破線30は、迎角αが−6°であるときの寸法比nと押上げ力係数CYとの関係を示している。
【0025】
図6のグラフに示されるそれぞれの寸法比nと押上げ係数CYとの関係は、図4および図5において示されるように、寸法比nが一定であるときの舟体2に作用する空気流の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係を基に求めることができる。図6のグラフは、縦寸法hと横寸法dとの比nが1、2、3、4または5であるときの迎角αに対する押上げ力係数CYの関係を基に作成されているが、寸法比nの値を細かく分けることによって、迎角αに対する押上げ力係数CYの関係を詳細に求めることができる。また図6のグラフにおいて、nとCYの関係は1≦n≦5範囲で示されている。
【0026】
風洞試験などにおいて計測される空気流による舟体2の押上げ力FYは、舟体2の表面粗さなどによって少しの誤差を含んでいるが、ある迎角αにおける縦寸法hと横寸法dとの比nに対する押上げ力係数CYの関係は、ほぼ図6に示すように表され、押上げ力係数CYの値は寸法比n=2.5付近で正負が入換わる特性を持っている。
【0027】
図7は、本発明に従って、舟体2の断面形状を決定する手順の一例を示すフローチャートである。上述のように風洞試験によって、寸法比nと、迎角αと、押上げ力係数CYとの関係を求めた後、ステップS1において、舟体2に空気流が迎角αの任意の選択範囲で作用するときの押上げ力FYの上限値FYmaxおよび下限値FYminを設定する。押上げ力FYの上限値FYmaxおよび下限値FYminは、押付け力FPとの和である舟体2に働く全押上げ力Pが許容範囲内にあるように、たとえば2kgf≦P≦15.5kgfを満たすように設定される。次にステップS2において、この押上げ力FYの上限値FYmaxおよび下限値FYminと、空気の密度ρと、空気流の速度Vと、舟体2の進行方向8および長手方向に平行な表面の面積Aとを上述した式(1)に代入することによって、上限値FYmaxおよび下限値FYminに対応する押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminを算出する。
【0028】
ステップS3では、図6に示すように予め求めておいた迎角αの選択範囲における縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hに対する押上げ力係数CYの関係から、ステップS2において算出された押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminに対応する縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hの範囲を求める。最後にステップS4において、求められた縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲に基づいて、上述した面積Aを求める上で既知である横寸法dの適値d1から、縦寸法h=d/nの適値h1を算出する。このように縦寸法hおよび横方向dの適値h1,d1を決定し、舟体2の長方形断面形状を決定することができる。
【0029】
このように迎角αの選択範囲と、押上げ力FYの上限値FYmaxおよび下限値FYminから算出される押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminに対応して、舟体2の長方形断面の縦寸法hおよび横寸法dの適値h1,d1が求められる。したがって、舟体2に任意の選択範囲内で変動する迎角αを有する空気流が作用するとき、空気流による押上げ力FYが任意の上限値FYmaxと下限値FYminとの範囲内になる舟体の長方形断面形状を決定することができるので、舟体2の全押上げ力Pを適切な値にすることができる。このような舟体2を車両に取付けることによって、車両のパンタグラフ付近の空気流が複雑な流れを有する場合においても、舟体2は適切に架線に接触し、車両は所要の通りに電力を取込むことができる。
【0030】
また舟体2に作用する空気流の空気の密度ρと、空気流の速度Vと、舟体2の進行方向8および長手方向に平行な表面の面積Aとが既知であれば、これらの値から、任意の選択範囲内で変動する迎角αを有する空気流が作用したときの押上げ力FYが任意の上限値FYmaxと下限値FYminとの範囲内になる舟体2の長方形断面形状を求めることができる。したがって、舟体を試作し、風洞試験などを繰返し行うことで舟体の断面形状を決定する方法と比較して、短期間に、かつ容易に適切な舟体の断面形状を決定することができる。
【0031】
さらに具体的に述べると、舟体2に作用する空気流の迎角αについて検討する場合、迎角αは、経験的に±3°程度の範囲で変動することが知られており、この範囲で検討すればよい。また舟体2の標準押上げ力などと呼ばれる架線に対する押付け力FPは5.5kgfに設定される。このように押付け力Fpが設定された舟体2において、空気流による押上げ力FYが10kgf以上になるとき、摺板6と架線との摩擦力が大きくなるとともに、舟体2が架線を持上げる結果となって、架線を破損したりする。また空気流による押上げ力FYが負となり、架線から舟体2を離反させる力が働く場合において、舟体2の全押上げ力Pが2kgf以下になるとき、舟体2と架線とが非接触状態になるなどして、舟体2は適切に電力を取込むことができなくなるという問題を生じる。すなわち、舟体2の架線に対する全押上げ力P=FP+FYが2kgf≦P≦15.5kgfの範囲内であれば、舟体2は正常に電力を取込むことができる。したがって空気流による舟体2の押上げ力FYの上限値FYmaxは10kgfに設定し、下限値FYminは−3.5kgfに設定すればよい。
【0032】
図7を参照して、ステップS1では、作用する空気流の迎角αの選択範囲を±3°とし、空気流による押上げ力FYの上限値FYmaxを10kgfとし、下限値FYminを−3kgfとして設定する。
【0033】
次にステップS2において、押上げ力FYの上限値FYmaxまたは下限値FYminに対応する押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminを式(1)から算出する。このとき、空気の密度ρを0.125kgf・s2/m4とし、舟体2に作用する空気流の速度Vを100m/s(=360km/h)とする。舟体2は、舟体本体4の上部に2枚の摺板6が隣接して設けられることによって構成されている。摺板6には、長手方向に垂直な幅が25mmである標準摺板が用いられているので、舟体2の進行方向の幅、すなわち舟体2の長手方向に垂直な長方形断面の横寸法dは0.05mとなる。舟体2の長手方向の長さwは0.8mとして設定されるので、舟体2の進行方向および長手方向に平行な表面の面積A=d×wが算出される。
【0034】
これらの値を式(1)に代入し、押上げ力FYの範囲の上限値FYmaxが10kgfであるときの押上げ力係数CYの上限値CYmaxを算出すると、
【0035】
【数4】
Figure 0003705940
【0036】
となり、同様に数値を代入して、押上げ力FYの下限値FYminが−10kgfであるときの押上げ係数CYの下限値CYminを算出すると、
C = −0.4
Ymin
となる。
【0037】
同様に押上げ力FYの上限値FYmaxが5.5kgfであるときの押上げ力係数CYの上限値CYmaxを算出すると、CYmax=0.22となり、押上げ力FYの下限値FYminが−5.5kgfであるときの押上げ力係数CYの下限値CYminを算出するとCY=−0.22となる。また押上げ力FYの上限値FYmaxが3kgfであるときの押上げ力係数CYの上限値CYmaxを算出すると、CYmax=0.12となり、押上げ力FYの下限値FYminが−3kgfであるときの押上げ力係数CYの下限値CYminを算出するとCY=−0.12となる。
【0038】
ステップS3では、図6に示す迎角αが3°、−3°、6°または−6°であるときの縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hに対する押上げ力係数CYの関係から、押上げ力係数CYがステップS2において算出された押上げ力係数CYの上限値CYmaxと下限値CYminとに対応する縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲を求める。図8は、図6に示す関係から上述した縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲を求める方法を説明するための図であり、ここでは迎角αの選択範囲が±3°であるので、図6における迎角αが3°および−3°であるときの各実線24,26で示す関係を対象とする。また図6のグラフにおいて寸法比nと押上げ力係数CYの関係は1≦n≦5の範囲で示されているので、求める寸法比nの範囲は1≦n≦5の範囲内に規定される。
【0039】
図8によれば、押上げ力FYの上限値FYmaxが10kgfであり、押上げ力係数CYの上限値CYmaxが0.4となるとき、迎角αが3°および−3°であるときの2つの関係において、押上げ力係数CYが0.4以下となる縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲は1≦n≦5である。同様に図8によれば、押上げ力FYの下限値FYminが−3kgfであり、押上げ力係数の下限値CYminが−0.12となるとき、押上げ力係数CYが−0.12以上となる寸法比nの範囲は2.15≦n≦2.65である。
【0040】
したがって押上げ力FYの上限値FYmaxが10kgf、下限値FYminが−3kgfであり、押上げ力係数CYの上限値CYmaxが0.4、下限値CYminが−0.12となるとき、押上げ力係数CYが0.4以下となり、かつ−0.12以上となる縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲は2.15≦n≦2.65となる。
【0041】
最後にステップS4において、求められたnの範囲2.15≦n≦2.65に基づいて、舟体2の長方形断面の縦寸法hおよび横寸法dの適値h1,d1を算出する。舟体2において横寸法dは上述したように既知であり、横寸法dの適値d1=dは0.05mとなる。したがって縦寸法h=d/nの適値h1は0.0233m≧h1≧0.0189mの範囲となり、この範囲内から縦寸法hの適値h1が選ばれ、縦寸法hおよび横寸法dの適値h1,d1が決定され、舟体2の長方形断面形状が決定される。
【0042】
このように縦寸法hおよび横寸法dの適値h1,d1を用いて舟体2の長方形断面を設定することによって、舟体2に作用する空気流の迎角αが±3°の範囲で変動する場合において、舟体2に働く押上げ力FYの範囲を上限値FYmax=10kgfと下限値FYmin=−3kgfとの間にすることができる。
【0043】
上述の説明では、空気流の迎角αが±3°の範囲で変動する場合において舟体2に働く押上げ力FYの上限値FYmaxを10kgf、下限値FYminを−3kgfとして設定し、舟体2の断面形状を決定したが、上限値FYmaxおよび下限値FYminを他の値に設定し、対応する舟体2の断面形状を決定することができる。たとえば、押上げ力FYの上限値FYmaxを3kgfとし、下限値FYminを−5.5kgfとしたとき、これらの値から算出される押上げ力係数CYの上限値CYmaxは0.12となり、下限値CYminは−0.22となる。したがって対応する縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲は、図8において上述したように求められるように2.1≦n≦2.9となり、この範囲に基づいて舟体2の断面形状が決定される。
【0044】
また上述の説明では、押上げ力FYの上限値FYmaxおよび下限値FYminを設定したが、上限値FYmaxまたは下限値FYminのどちらか一方のみを設定することもできる。たとえば、押上げ力FYの上限値FYmaxを5.5kgfとしたとき、この値から算出される押上げ力係数CYの上限値CYmaxは0.22となる。したがって対応する縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲は、図8において上述したように求められるように、1≦n≦3.4となり、この範囲に基づいて舟体2の断面形状が決定される。
【0045】
さらに上述の説明では、舟体2に作用する空気流の迎角αが±3°の範囲で変動する場合における舟体2の断面形状の決定方法について説明したが、空気流の迎角αが変動する範囲を他の範囲、たとえば±6°の範囲に設定することもできる。このとき、図6に破線28,30で示す迎角αが6°または−6°であるときの縦寸法hおよび横寸法dとの比nに対する押上げ力係数CYの関係から舟体2の断面形状を決定することができる。また迎角αの選択範囲は、上限値と下限値とが同値である任意の一定の迎角α1として設定することができる。このとき、迎角αがα1であるときの縦寸法hおよび横寸法dとの比nに対する押上げ力係数CYの関係を予め求めておくことによって、この関係から舟体2の断面形状を決定することができる。
【0046】
図9は、空気流の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係から、車両が特定区間を走行するとき舟体2に作用する空気流の迎角αの範囲を求める方法を示すフローチャートである。上述のような風洞試験によって寸法比nと、迎角αと、押上げ力係数CYとの関係を求めた後に、ステップS11において、舟体2を有するパンタグラフが設けられた車両が、中腰走行試験などと呼ばれる舟体2を架線に接触することなく特定区間を走行する試験を行う。このとき舟体2において、空気流による押上げ力FYと、空気流の速度Vとを連続的に計測する。次にステップS12で、特定区間において、連続的に計測された押上げ力FYおよび速度Vと、空気の密度ρと、舟体2における面積Aとを式(1)にそれぞれ代入することによって、特定区間における押上げ力係数CYの範囲を算出する。最後にステップS13においては、図3および図4に示すような予め求められた既知の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係から、ステップS12において求められた押上げ力係数CYの範囲に対応する迎角αの範囲を求める。たとえば、試験に使用された舟体2の縦寸法hと横寸法dとの比nがたとえば2に設定されている場合、図3に示す寸法比n=2であるときの空気流の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係から、求められた押上げ力係数CYの範囲に対応する迎角αの範囲を求める。
【0047】
上述した方法によって、車両が任意に定められる特定区間を走行するとき、舟体2に作用する空気流の迎角αの範囲を正確に求めることができる。このようにして求められた迎角αの範囲に基づいて迎角αの選択範囲を設定することによって、特定区間を走行する車両において、さらに適切な舟体2の断面形状を決定することができる。
【0048】
図10は上述した本発明に従う舟体形状の決定方法によって形状が決定される他の舟体102の一部を示す平面図であり、図11は図10の舟体102を切断面線XI−XI線から見た断面図である。図10および図11に示す舟体102の基本的構成は、図1および図2における舟体2と類似しているので対応する部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。舟体102の進行方向8に平行な幅方向両側部には、空気流が舟体102に作用したときの空力騒音を低減させるための縁体104がそれぞれ設けられている。各縁体104は舟体102の長手方向に延びており、舟体102の進行方向8の前後に突出している。各縁体104は、長手方向に垂直な断面形状が台形状の基部103と、この基部103から進行方向8に平行な方向に突出する突部105とを有する。突部105は、四角錐状の形状を有し、舟体102の長手方向に複数形成され、各突部105間に凹所106が形成されている。このような縁体104を設けることによって、空気流が舟体2に作用して長手方向に一様な渦の発生を防ぎ、空力騒音を低減させることができる。
【0049】
各縁体104の上端108は、摺板6の摩耗限界面109より下方に位置し、かつ下端110は、舟体本体4の下面より上方の位置となるように設けられる。したがって、このような空気流による空力騒音を下げるための縁体104が設けられた舟体102においても、縁体104の上方および下方に、本体4および摺板6による長方形断面の部分の各角部111がそれぞれ露出することによって、縁体104を設けない場合とほぼ同様の前述のような特性を示すので、この舟体本体4および摺板6からなる部分の形状を、上述した方法によって、空気流による押上げ力FYが適切な値となる舟体102の長方形断面形状に決定することができる。
【0050】
上述した実施形態においては、摺板が一体的に固定される舟体の断面形状が長方形状として舟体の形状を決定しているが、摺板はばねなどによって三次元系の変位を許容した状態で支持される構成とし、この支持状態を配慮した上で舟体の形状を決定するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
請求項1の本発明によれば、迎角αの選択範囲と、押上げ力FYの上限値FYmaxおよび下限値FYminから算出される押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminに対応して、舟体の長方形断面の縦寸法hおよび横寸法dの適値h1,d1を決定する。したがって迎角αの選択範囲内の空気流による押上げ力FYが、任意の上限値FYmaxと下限値FYminとの範囲内の値をとる舟体の長方形断面形状を決定することができる。このように決定された長方形断面形状を有する舟体を車両のパンタグラフに用いることによって、パンタグラフ付近の空気流が複雑な流れになる場合においても、舟体は適切な押上げ力で架線に接触し、パンタグラフは舟体を介して所要の通りに電力を取込むことができる。
【0052】
また迎角αにおける押上げ力係数CYに対する縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hの関係を予め風洞試験などから求めることによって、舟体の進行方向および長手方向に平行な表面の面積Aと、この舟体に作用する空気の密度ρと、空気流の速度Vとが既知であれば、これらの値から迎角αが任意の選択範囲で変動する空気流が作用したとき、押上げ力FYが任意の上限値FYmaxと下限値FYminとの範囲内にある舟体の長方形断面形状を求めることができる。したがって試作した舟体の空気流による押上げ力を風洞試験などによって計測することを繰返し行い、舟体の断面形状を決定する方法と比較して、短期間に容易に適切な舟体の断面形状を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の舟体形状の決定方法によって形状が決定される舟体2を示す斜視図である。
【図2】図1の舟体2を切断面線II−IIから見た断面図である。
【図3】舟体2に空気流が作用することによって舟体2に働く力を舟体2の長手方向に対して垂直な面において示す図である。
【図4】縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hが2である舟体2において、空気流の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係を示すグラフである。
【図5】縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hが4である舟体2において、空気流の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係を示すグラフである。
【図6】空気流の迎角αが3°、−3°、6°または−6°であるときの縦寸法hと横寸法dとの比nに対する押上げ力係数CYの関係を示すグラフである。
【図7】本発明に従って、舟体2の断面形状を決定する手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図6に示す関係から縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲を求める方法を説明するための図である。
【図9】空気流の迎角αに対する押上げ力係数CYの関係から、特定区間を走行する車両の舟体2に作用する空気流の迎角αの範囲を求める方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明に従う舟体形状の決定方法によって形状が決定される他の舟体102の一部を示す平面図である。
【図11】図10の舟体102を切断面線XI−XI線から見た断面図である。
【符号の説明】
2,102 舟体
4 舟体本体
6 摺板
8 進行方向
10 ホーン
12 空気流の方向
104 縁体
105 突部
106 凹所
Y 押上げ力
d 横寸法
h 縦寸法
w 長さ寸法

Claims (1)

  1. 進行方向に対して垂直な方向に延び、長手方向に対して垂直な断面形状が縦寸法をhとしかつ横寸法をdとする長方形であり、進行方向および長手方向に対して平行な表面の面積をAとする舟体であって、
    この舟体に、進行方向に対して迎角をα、速度をVとする密度ρの空気の空気流が作用したときの押上げ力FYを既知量として予め求め、
    舟体の押上げ力係数CYを、次式
    Figure 0003705940
    によって算出して、迎角αにおける縦寸法hと横寸法dとの比n=d/hに対する押上げ力係数CYの関係を求め、
    この関係から迎角αの選択範囲において、押上げ力FYの任意の上限値FYmaxおよび下限値FYminから算出される押上げ力係数CYの上限値CYmaxおよび下限値CYminに対応する前記縦寸法hと横寸法dとの比nの範囲を求め、この範囲に基づいて縦寸法hの適値h1および横寸法dの適値d1を決定することを特徴とする舟体形状の決定方法。
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