JP3705782B2 - 棒材切断装置および円板状回転切断工具 - Google Patents

棒材切断装置および円板状回転切断工具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば建築材料に埋設されてその建築材料の壁面あるいは床面から一部が突き出した鉄筋などの金属製棒材や、塩化ビニル樹脂などからなる樹脂製棒材などを切断する為の棒材切断装置および円板状回転切断工具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、鉄筋コンクリートを施工するに際して、所定の形状に配設される鉄筋や、水道管などに用いられる塩化ビニル樹脂などの樹脂パイプなどは、製造上あるいは運搬上の取り扱いが容易な一定の長さ寸法とされており、施工現場においてかかる鉄筋コンクリートに埋設されるが、一部がその壁面あるいは床面に可及的に近い位置でたとえば壁面あるいは床面に面一となるように切断することが望まれる場合がある。
【0003】
そのような場合には、通常、外周刃と中央部に設けられた取付穴とを有する金属製の円板状回転切断工具が、その取付穴によって回転駆動軸の先端部に取り付けられた形式の棒材切断装置が用いられ、上記円板状回転切断工具を壁面あるいは床面に平行としつつ、その壁面あるいは床面に可及的に接近させた状態で棒材側へ移動させることによりその棒材が切断されていた。
【0004】
図7は、上述のような従来の棒材切断装置に取り付けられて用いられる円板状回転切断工具であるチップソー106を説明する図であり、回転駆動軸108においてチップソー106を固定する為にその中央部に当接させられる当接面110の外径φDを細線鎖線で示す。この図に示すように、かかるチップソー106には、その内周部に複数(図では3つ)の係合穴112が貫通して設けられており、上記回転駆動軸108に取り付けられる際には、上記当接面110から突き出された棒状係合部材114が上記複数の係合穴112に嵌め入れられ、上記チップソー106と回転駆動軸108との相対回転が防止されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記複数の係合穴112に嵌め入れられる棒状係合部材114の径はたとえば3mmφ程度と比較的小径である為、上記チップソー106および回転駆動軸108の回転に伴って生じる剪断方向の応力により折れたり摩滅したりする可能性が指摘されていた。施工現場においては、作業を急ぐあまり適切な値を超える押圧力をもって上記チップソー106を棒材に押しつけることも考えられるので、とりわけ上記チップソー106まわりの構成部材には優れた耐久性が求められるのである。そこで、上記係合穴112および棒状係合部材114の径を大きくすることが考えられるが、設計上、図7に示す回転駆動軸108における当接面110の外周から上記チップソー106の外周までの長さ寸法Lは可及的に長くとられることが望まれる為、上記回転駆動軸108における当接面110の外径φDはできるだけ小径に抑える必要があり、従って、上記棒状係合部材114の径の大径化には自ずと限界があった。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、耐久性に優れた構成により、回転駆動軸と円板状回転切断工具との相対回転を防止する棒材切断装置および円板状回転切断工具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段
かかる目的を達成する為に、本発明の要旨とするところは、外周刃と中央部に設けられた取付穴とを有する円板状回転切断工具が、その取付穴によって回転駆動軸の先端部に取り付けられる形式の棒材切断装置であって、前記円板状回転切断工具は、(a) 前記取付穴の円形内周面に続いてその外周側に向かうトルク伝達面を有する複数の係合溝を備えたものであり、(b) その係合溝と係合させられて前記トルク伝達面に当接する係合突起と、前記円板状回転切断工具に当接させられる環状当接面と、該環状当接面の内周側に形成された嵌合穴と、前記取付穴よりも大径とされた環状突起を一端部に有して該嵌合穴に嵌め入れられ、該環状突起を前記取付穴に係合させた状態で軸心方向に締め着けられることにより前記円板状回転切断工具のうち前記環状当接面に当接させられた位置よりも内周側の部分を円錐状に変形させた状態で該円板状回転切断工具を取り付ける取付部材とを前記回転駆動軸の先端部に備えていること特徴とするものである。
【0008】
発明の効果】
このようにすれば、前記円板状回転切断工具は、前記取付穴の円形内周面に続いてその外周側に向かうトルク伝達面を有する複数の係合溝を備えたものである為、前記回転駆動軸におけるその円板状回転切断工具に当接させられる当接面の外径を好適に抑えたまま、前記回転駆動軸の先端部に備えられたその係合溝と係合させられる係合突起におけるその回転駆動軸の軸心まわりの剪断方向の断面積を可及的に大きくすることができる。すなわち、耐久性に優れた構成により、前記回転駆動軸と円板状回転切断工具との相対回転を防止する棒材切断装置を提供することができる。また、回転駆動軸の先端部には、係合溝と係合させられて前記トルク伝達面に当接する係合突起と、前記円板状回転切断工具に当接させられる環状当接面と、該環状当接面の内周側に形成された嵌合穴と、前記取付穴よりも大径とされた環状突起を一端部に有して該嵌合穴に嵌め入れられ、該環状突起を前記取付穴に係合させた状態で軸心方向に締め着けられることにより前記円板状回転切断工具のうち前記環状当接面に当接させられた位置よりも内周側の部分を円錐状に変形させた状態で該円板状回転切断工具を取り付ける取付部材とが備えられているため、円板状回転切断工具のうちの環状当接面よりも外側が軸心に垂直に保持されつつその環状当接面よりも内周側が円錐状に変形させられた状態で回転駆動軸に固定される。
【0009】
【第1発明の他の態様】
ここで、好適には、前記係合突起は、前記トルク伝達面に平面接触状態にて当接する為の当接平面を備えたものである。このようにすれば、円板状回転切断工具および回転駆動軸の回転に伴って生じる剪断応力を好適に分散させることができるという利点がある。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1および図2は、本発明の一実施例である携帯型の棒材切断装置10の全体の正面および側面を示す図である。かかる棒材切断装置10は、電動モータ12と、円板状回転切断工具として機能する円板状のチップソー(丸鋸)14が取り付けられる回転駆動軸16を回転可能に支持し、上記電動モータ12の出力軸18の回転力を減速してその回転駆動軸16に伝達する減速機20と、その減速機20に固定されて上記チップソー14を覆う浅い円形容器状の保護カバー22とを一体的に備えている。
【0015】
図3は、上記減速機20の断面構造を説明する為の展開図である。この図に示すように、上記減速機20は、たとえばアルミダイキャストなどにより構成されたハウジング24内に、上記出力軸18のピニオン26と噛み合う第1ギア28およびそれよりも小径の第2ギア30を有する第1軸32と、その第2ギア30と噛み合う第3ギア34およびそれよりも小径の第4ギア36を有する第2軸38と、その第4ギア36と噛み合う第5ギア40を有する第3軸42とをそれぞれの回転軸心が上記出力軸18の回転軸心と平行となるように回転可能に備えている。また、かかる減速機20では、上記回転駆動軸16がそれら3軸の回転軸心に対して垂直な回転軸心まわりに回転可能に支持されるとともに、上記第3軸42の一端に固定された傘歯車44とその回転駆動軸16の基端部に固定された傘歯車46とが相互に噛み合わされており、上記出力軸18の回転が減速されて上記回転駆動軸16に伝達されるようになっている。
【0016】
前記回転駆動軸16の先端部は前記保護カバー22内に突き出されており、その先端部には、前記チップソー14が固定されている。その保護カバー22には、前記減速機20とは反対側に開口を覆う比較的薄い鋼板製の保護プレート48がねじ50によって固定され、チップソー14を収容する略密閉した空間が形成されている。前記保護カバー22および保護プレート48には、壁面あるいは床面などの面52から突き出す鉄筋あるいは金属製・樹脂製の配管などの棒材54を入れる為のU字状の切欠56が外周側に開くように形成されており、その切欠56内で上記棒材54が切断されるようになっている。
【0017】
図4は、前記チップソー14の構成を説明する平面図である。この図に示すように、かかるチップソー14は、たとえば円形鋼板の外周部に超硬合金製のチップ状の外周刃58がロウ着けされて構成されたものであり、その中央部には前記回転駆動軸16の軸径に対応する大きさの円形内周面62を有する取付穴60が貫通した状態で設けられている。かかる円形内周面62は、専ら前記チップソー14と回転駆動軸16との軸心を一致させる為に機能するものである。その円形内周面62は、後述する取付部材74の係合面78と面接触状態で当接するように、その母線が上記回転駆動軸16の回転軸心に対して所定の角度を有する環状の円錐面とされている。また、上記円形内周面62に続いてその外周側に向かうトルク伝達面66を有する複数本(本実施例では4本)の係合溝(切欠)64が形成されている。かかるトルク伝達面66は、専ら前記回転駆動軸16の回転トルクをチップソー14に伝達する為に機能するものである。
【0018】
前記回転駆動軸16の先端面の中央には嵌合穴68が形成されており、その嵌合穴68の外周側には環状当接面70が形成されている。この環状当接面70は、前記チップソー14の回転駆動軸16側の面とその回転駆動軸16の環状当接面70とが面接触状態で当接するように、その外周側に対して内周側が僅かに凹んだ環状の円錐面とされており、その母線が回転駆動軸16の回転軸心に対して所定の角度を有して傾斜させられている。また、前記回転駆動軸16の先端面には上記係合溝64と係合させられる為の複数本(本実施例では4本)係合突起72が形成されている。
【0019】
前記嵌合穴68内には、短円柱状の取付部材74が軸心方向の移動自在に嵌め入れられるようになっている。かかる取付部材74は、その軸心に形成された貫通穴80を通るボルト82によって前記回転駆動軸16の嵌合穴68内において締着されるようになっている。上記取付部材74の一端部には、前記チップソー14の取付穴60に係合するようにその取付穴60の内径よりも所定値たとえば数mm程度だけ大径とされた環状突起76が形成されている。その環状突起76のうちのチップソー14の取付穴60の円形内周面62と係合する係合面78は円錐状係合面とされており、その母線が回転軸心に垂直な面に対して所定の角度を有して傾斜させられている。
【0020】
以上のような構成により、前記チップソー14の取付穴60を通し且つ嵌合穴68に嵌め入れられた状態で取付部材74がねじ82によって前記回転駆動軸16の一端に締め着けられると、その取付部材74の環状突起72がチップソー14の取付穴60に係合させられてそれを軸心方向の面52から離隔する側へ付勢(変形)させられるので、そのチップソー14のうちの取付穴60の外周側に位置する部分が前記回転駆動軸16の先端面である環状当接面70に密着させられた状態でチップソー14が回転駆動軸16の一端に固定される。
【0021】
前記チップソー14が装着された状態では、前述のように、そのチップソー14の円形内周面62に続いてその外周側に向かう前記係合溝64には、前記回転駆動軸16の先端面から突設された係合突起72が嵌め入れられ、前記チップソー14と回転駆動軸16との相対回転が防止されるようになっている。ここで、好適には、前記係合突起72は、前記トルク伝達面66に平面接触状態にて当接する為の当接平面84を備えたものであり、前記回転駆動軸16の回転軸心まわりのトルクがそのトルク伝達面66を介して当接平面84延いてはチップソー14へと伝達される。かかるトルク伝達面66および当接平面84は、好適には、それらに共通の法線が前記チップソー14および回転駆動軸16の回転周方向の接線と一致するように形成されたものであり、前記チップソー14および回転駆動軸16の回転に伴って生じる剪断応力を前記当接平面84に略均一に分散させる構成とされている。なお、かかる回転駆動軸16の回転軸心まわりのトルクは、前記トルク伝達面66のみを介して伝達されるわけではなく、前記環状当接面70あるいは環状突起76の係合面78による摩擦を介しても伝達されるものである。
【0022】
前記回転駆動軸16の環状当接面70の外周縁から前記チップソー14の外周縁までの長さ寸法Lは、比較的大径の棒材54であっても切断が可能となるように、可及的に長くとられることが望まれる為、前記環状当接面70の外径φDはできるだけ小径に抑える必要がある。一方、前記係合突起72は、前記チップソー14および回転駆動軸16の回転に伴って生じる剪断応力により折れる可能性がある為、その剪断方向の断面積を可及的に大きくすることが望まれる。そこで、前述のような構成によれば、前記係合溝64が円形内周面62に可及的に近い部分に形成されている為、前記環状当接面70の外径を好適に抑えたまま、前記係合突起84における前記回転駆動軸16の軸心まわりの剪断方向の断面積を可及的に大きくすることができるのである。
【0023】
図5は、(a)図4に示す本実施例のチップソー14が回転駆動軸16に取り付けられた様子と、(b)図7に示す従来のチップソー106が回転駆動軸108に取り付けられた様子を比較して示す断面図である。従来のチップソー106が回転駆動軸108の先端部に締着されると、かかるチップソー106は、図5(b)に示すように、上記回転駆動軸108の先端面に形成された環状当接面110に当接させられ且つその環状当接面110よりも内周側に位置する取付穴116がその環状当接面110側へ付勢された状態となることから、前記チップソー106自体が僅かに傘状すなわち円錐状に変形させられるものであった。そのように変形させられたチップソー106では、その外周刃58が上記回転駆動軸108とは反対側すなわち面52側へ移動させられた状態で棒材54が切断される為、棒材54の切断状態においては、上記チップソー106の外周刃58が面52に可及的に接近させられるという利点があるが、前記棒材54に斜めに切り込むものである為、前記外周刃58に負担がかかるなどの弊害の発生が懸念される。本実施例のチップソー14によれば、前記取付穴60の一部が切り欠かれているすなわち前記円形内周面62に続いてその外周側に向かう係合溝64が形成されている為、図5(a)に示すように、前記チップソー14のうちの取付穴60の外周側に位置する部分が前記回転駆動軸16の先端面である環状当接面70に密着させられた状態でチップソー14が回転駆動軸16の一端に固定されつつ、そのチップソー14における前記環状当接面70よりも外周側は、前記回転駆動軸16の回転軸心と垂直に保たれている。すなわち、前記係合溝64が形成されていることにより、前記回転駆動軸16への締着に関与する部分のみが円錐状に変形し、それよりも外周側の部分においてはほとんど変形することなく前記棒材54の切断に用いることができる。この為、前記棒材54の軸心に対して垂直に切り込むことができ、前記外周刃58に負担がかかるなどの弊害を発生させないという利点がある。
【0024】
また、前記保護プレート48の取付穴86は、面52側ほど大径となるテーパ面とされているとともに、その取付穴86と同様のテーパ面形状を有するフランジ88を備えたナット90がそのフランジ88が取付穴86のテーパ面と係合する状態でその取付穴86内に嵌め入れられ、前記保護カバー22を貫通させられたねじ50に螺合されている。このように、前記保護プレート48の板厚内において上記ナット90のフランジ88とその保護プレート48との係合がおこなわれ、前記保護カバー22の厚み内において上記ナット90とねじ50との螺合がおこなわれていることから、前記チップソー14の外周刃58の位置が可及的に面52に接近させられている。
【0025】
また、前記保護カバー22の面52側には、図1および図2に示すように、前記棒材54の切断に際して、前記チップソー14とその棒材54との相対位置を定める為にその棒材54に当接させられる当接部材92が、そのチップソー14に対して相対移動可能且つ固定位置変更可能に設けられている。そのように、前記棒材54の径寸法に応じてかかる当接部材92とチップソー14との相対位置を適宜変更して固定することにより、その当接部材92に当接させられる棒材54と前記チップソー14との相対位置が好適に定められ、前記外周刃58がその棒材54に不適切に食い込むなどして好適な切断がおこなわれなかったり、前記チップソー14が痛んだりといった不具合が好適に防止される。
【0026】
また、前記回転駆動軸16に固定された傘歯車46の外周面には回止穴94が形成されるとともに、前記ハウジング24内には、その回止穴94に嵌め入れられる押しピン96がその傘歯車46の外周面に対して接近離隔可能に設けられるとともにスプリング98によりその押しピン96が前記傘歯車46の外周面に対して離隔する方向へ付勢されており、その押しピン96が押し込み操作されて回止穴94内に嵌め入れられることにより、前記回転駆動軸16の相対回転が阻止された状態で、前記チップソー14が容易に且つ安全に着脱されるようになっている。
【0027】
また、前記回転駆動軸16の先端部には、その径方向に貫通穴100が形成されるとともに、前記取付部材74の外周には、その貫通穴100に嵌め入れられてその取付部材74側へ突き出されるピン102が係合させられる為の回止溝104が前記回転駆動軸16の回転軸心方向に形成されている。そのように、上記ピン102がその回止溝104に係合させられることにより、前記回転駆動軸16と取付部材74との相対回転が好適に防止されるようになっている。
【0028】
このように、本実施例によれば、円板状回転切断工具である前記チップソー14は、前記取付穴60の円形内周面62に続いてその外周側に向かうトルク伝達面66を有する係合溝64を備えたものである為、前記回転駆動軸16におけるそのチップソー14に当接させられる環状当接面70の外径φDを好適に抑えたまま、前記回転駆動軸16の先端部に備えられたその係合溝64と係合させられる係合突起72におけるその回転駆動軸16の軸心まわりの剪断方向の断面積を可及的に大きくすることができる。すなわち、耐久性に優れた構成により、前記回転駆動軸16とチップソー14との相対回転を防止する棒材切断装置10を提供することができる。
【0029】
また、本実施例では、前記係合突起72は、前記トルク伝達面66に平面接触状態にて当接する為の当接平面84を備えたものである為、前記チップソー14および回転駆動軸16の回転に伴って生じる剪断応力を好適に分散させることができるという利点がある。
【0030】
また、本実施例では、円板状回転切断工具である前記チップソー14には、前記回転駆動軸16の先端部に設けられた係合突起72と係合させられる為の係合溝64が、前記取付穴60の円形内周面62に続いてその外周側に向かって形成されている為、前記回転駆動軸16におけるそのチップソー14に当接させられる環状当接面70の外径φDを好適に抑えたまま、前記回転駆動軸16の先端部に備えられたその係合溝64と係合させられる係合突起72におけるその回転駆動軸16の軸心まわりの剪断方向の断面積を可及的に大きくすることができる。すなわち、耐久性に優れた構成により、前記回転駆動軸16との相対回転を防止するチップソー14を提供することができる。
【0031】
また、本実施例では、前記トルク伝達面66は、前記係合突起72に平面接触状態にて当接する為に平面状とされたものである為、前記チップソー14および回転駆動軸16の回転に伴って生じる剪断応力を好適に分散させることができるという利点がある。
【0032】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、さらに別の態様においても実施される。
【0033】
たとえば、図6は、本発明の他の実施例である棒材切断装置120においてチップソー122が回転駆動軸124に取り付けられた様子を示す断面図である。この図に示すように、かかるチップソー122は、上記回転駆動軸124の先端面である当接平面126と、ねじ82によって上記回転駆動軸124に固設された取付部材128におけるその回転駆動軸124側の面130との間で挟圧されることにより上記回転駆動軸124の一端に固定されている。そのような棒材切断装置120およびチップソー122に本発明が適用されても良く、かかる態様においても、耐久性に優れた構成により、上記チップソー122と回転駆動軸124との相対回転を防止する棒材切断装置120を提供することができる。
【0034】
また、前述の係合溝64は、矩形状を成すものであったが、本発明の係合溝はこれに限定されるものではなく、たとえば円形状、楕円形状、半円形状、あるいは半楕円形状などを成すものであっても構わない。ここで、半円形状あるいは半楕円形状の係合溝では、その弦の部分が平面状のトルク伝達面とされるのが好ましい。
【0035】
また、前述の係合突起72は、矩形柱状を成すものであったが、本発明の係合突起はこれに限定されるものではなく、たとえば円柱状、楕円柱状、半円柱状、あるいは半楕円柱状などを成すものであっても構わない。ここで、半円柱状あるいは半楕円柱状の係合突起では、その平面部分が当接平面とされるのが好ましい。
【0036】
また、前述の実施例においては、チップソー14に形成された複数の係合溝64のすべてに係合させるべく、その係合溝64と同じ本数の係合突起72が前記回転駆動軸16の先端部に設けられていたが、かかる係合突起72が係合させられない係合溝64があっても構わず、そうしたトルク伝達に関与しない係合溝64であっても、図5に示すように、前記チップソー14における前記環状当接面70よりも外周側を前記回転駆動軸16の回転軸心と垂直に保つ効果には寄与するのである。
【0037】
また、前述の実施例においては、前記係合溝64に係合突起72を係合させたとき、図4に示すように、その係合溝64と係合突起72との間に所定の隙間ができるように構成されていた。これは、前記係合溝64と係合突起72との係合を容易にする為であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、かかる係合溝と係合突起とが略隙間なく嵌合させられるものであっても構わない。
【0038】
また、前述の棒材切断装置10は、前記棒材54を把持するクランプ装置と、そのクランプ装置に対して直線的な相対移動あるいは相対回動可能に連結するスライド装置あるいはスイング装置とを備えたものであってもよい。
【0039】
なお、前述の切断作業の説明においては、棒材54が施工されて立設されていたが、前記棒材切断装置10は、未だ施工されていない棒材54の切断に利用されても構わない。
【0040】
その他一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である棒材切断装置を示す正面図である。
【図2】図1の棒材切断装置の側面図である。
【図3】図1の棒材切断装置の変速機および保護カバー内の断面構造を説明する展開図、すなわち出力軸、第1軸、第2軸、第3軸の回転軸心を通る切断線により切断して示す断面図である。
【図4】図1の棒材切断装置に取り付けられる本発明の一実施例であるチップソーの構成を説明する平面図である。
【図5】回転駆動軸のチップソー取付構造を示す断面図であって、(a)は図4に示す本実施例のチップソーが回転駆動軸に取り付けられた様子を、(b)は図7に示す従来のチップソーが回転駆動軸に取り付けられた様子をそれぞれ示す。
【図6】本発明の他の実施例である棒材切断装置においてチップソーが回転駆動軸に取り付けられた様子を示す断面図である。
【図7】従来のチップソーの構成を説明する平面図である。
【符号の説明】
10、120:棒材切断装置
14、122:チップソー(円板状回転切断工具)
16、124:回転駆動軸
54:棒材
58:外周刃
60:取付穴
62:円形内周面
64:係合溝
66:トルク伝達面
72:係合突起
84:当接平面

Claims (6)

  1. 外周刃と中央部に設けられた取付穴とを有する円板状回転切断工具が、該取付穴によって回転駆動軸の先端部に取り付けられる形式の棒材切断装置であって、
    前記円板状回転切断工具は、前記取付穴の円形内周面に続いてその外周側に向かうトルク伝達面を有する複数の係合溝を備えたものであり、
    該係合溝と係合させられて前記トルク伝達面に当接する係合突起と、前記円板状回転切断工具に当接させられる環状当接面と、該環状当接面の内周側に形成された嵌合穴と、前記取付穴よりも大径とされた環状突起を一端部に有して該嵌合穴に嵌め入れられ、該環状突起を前記取付穴に係合させた状態で軸心方向に締め着けられることにより前記円板状回転切断工具のうち前記環状当接面に当接させられた位置よりも内周側の部分を円錐状に変形させた状態で該円板状回転切断工具を取り付ける取付部材とを前記回転駆動軸の先端部に備えていることを特徴とする棒材切断装置。
  2. 前記係合突起は、前記トルク伝達面に平面接触状態にて当接する為の当接平面を備えたものである請求項1の棒材切断装置。
  3. 前記トルク伝達面とこれに平面接触状態にて当接する前記当接平面は、それらの法線が前記円板状回転切断工具の回転周方向の接線と一致するように形成されたものである請求項2の棒材切断装置。
  4. 前記取付部材の一端に設けられた環状突起は、前記取付穴と係合するための円錐状係合面を有するものである請求項1乃至3のいずれかの棒材切断装置。
  5. 前記円板状回転切断工具の円形内周面が、前記環状突起の円錐状係合面と面接触するように回転軸心に対して所定の角度を有する環状の円錐面とされていることを特徴とする請求項4の棒材切断装置。
  6. 外周刃と中央部に設けられた取付穴とを有し、棒材を切断するために棒材切断装置の回転駆動軸の先端部に取り付けられる円板状回転切断工具であって、
    前記取付穴の円形内周面に続いてその外周側に向かうトルク伝達面を有する複数の係合溝が備えられ、
    前記取付穴の円形内周面が、回転軸心に対して所定の角度を有する環状の円錐面とされていることを特徴とする円板状回転切断工具。
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