JP3705647B2 - 遅延回路および制御信号発生回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遅延回路および制御信号発生回路に関し、特に、電子回路中の信号の位相を制御して入力信号に対して所定の遅延を有する出力信号を得るための遅延回路および該遅延回路を用いた制御信号発生回路に関する。
近年、例えば、コンピュータ・システムにおけるCPU(Central Processing Unit)のクロックの高速化、或いは、SDRAM(Synchronous Dynamic Randum Access Memory)等を始めとする様々な電子デバイスの高速化の要求に伴って、高速のクロック等を精度良く生成するための制御信号発生回路および該制御信号発生回路に使用する遅延回路の提供が要望されている。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、同期式メモリにおけるクロック・アクセス時間は、主に、入力バッファの遅延,長配線による配線遅延,および,出力バッファの遅延等の遅延時間により規定されている。そして、これらの遅延時間は、チップサイズを小さくしたり、或いは、トランジスタ特性を大きく改善しない限り短縮化できないものであるため、例えば、同期式メモリを高速化することが困難となっている。
【0003】
ところで、近年のLSIのチップサイズは大型化する一方であり、長配線による配線遅延だけで1nsec.以上となることが多く、その結果、メモリに限らずクロック・アクセス時間を5nsec.以下にすることができないLSIが増えてきているのが実情である。このことは、クロック・アクセスを連続させる場合を考慮すると、100MHz程度の動作周波数が限界となることを意味している。
【0004】
一方、パイプ・ライン構成やパラレル−シリアル変換を行うことにより、チップ内部での信号の切り替わり周波数は、非常に高速化することが可能となり、出力回路がチップ内部の特性に追いつかなくなって来ている。
図1は従来の遅延回路の一例を示すブロック図である。図1において、参照符号300はユニット遅延回路(UD),301はマルチプレクサ(MUX),302は位相検出回路,そして,303はおよび304はRCディレイ回路を示している。
【0005】
図1に示す遅延回路は、多段のディレイ・ライン(ユニット遅延回路300が直列に接続されたもの)の各出力をマルチプレクサ301で選択することにより、入力されたクロック信号CLKから所定の遅延を有する出力信号CLK’を出力するようになっている。すなわち、マルチプレクサ301は、RCディレイ回路304を介してフィードバックされる信号を位相検出回路302で検出してクロック信号CLKと位相比較を行い、該位相検出回路302の出力に応じて所定の遅延時間を有するディレイ・ラインの出力が選択されるようになっている。なお、RCディレイ回路303,304抵抗(R)およびキャパシタ(C)による遅延回路を示しており、出力信号CLK’はRCディレイ回路303を介して出力される。
【0006】
従って、図1に示す遅延回路では、多数のユニット遅延回路300を駆動する必要があるため、消費電力の面で問題がある。
図2は従来の遅延回路の他の例を示すブロック図である。図2において、参照符号305はドライバ回路,306はマルチプレクサ(MUX),そして,307はキャパシタ・アレイを示している。
【0007】
図2に示す遅延回路は、ドライバ回路305の出力負荷(キャパシタ・アレイ307による容量)をマルチプレクサ306で選択することにより、そのノードの立ち上がり時間(Rise-Time) および立ち下がり時間(Fall-Time) を制御して、すなわち、信号波形のなまりを利用して、入力されたクロック信号CLKから所定の遅延を有する出力信号CLK’を出力するようになっている。マルチプレクサ306は、RCディレイ回路304を介してフィードバックされる信号を位相検出回路302で検出してクロック信号CLKと位相比較を行い、該位相検出回路302の出力に応じてキャパシタ・アレイ307の所定の出力負荷(容量)を選択するようになっている。なお、出力信号CLK’も、RCディレイ回路303を介して出力されるようになっている。
【0008】
従って、図2に示す遅延回路では、信号波形のなまりを利用して遅延時間を規定するために、ノイズに弱く、精度の面で問題がある。
図3は従来のPLL回路の一例を示すブロック図である。図3において、参照符号310は発振器,320は位相比較器,そして,330は制御回路を示している。
【0009】
一般に、制御信号(CTRL)によって、位相を制御可能な発振器をPLL(Phase-Locked-Loop) と呼ぶ。このPLL回路は、発振器(リング・オシレータ)を構成するゲートのディレイ値を電圧制御する方式が多く、通常、アナログ回路として構成されている。なお、ディレイ値をゲート負荷やトランジスタサイズ、或いは、ゲート段数等により制御する場合には、ディジタル・PLLとも称する。
【0010】
図3に示されるように、PLL回路は、リング・オシレータ(発振器)310のどのゲート段から出力を取り出すかによって、種々の位相(30度、90度、120度等)を有するクロックを得ることができ、従って、2倍周期、3倍周期等のクロックを作成することができる。
しかしながら、このPLL回路は、基本的に、発振器310、位相比較器320、および、制御回路330より構成されるが、位相比較およびディレイ値の制御は電源電圧や温度の変動(ノイズ等)に依存して変化してしまうという問題がある。さらに、通常、発振器310としてリング・オシレータを使用するため、消費電力の面でも問題がある。
【0011】
また、従来、PLLがリング・オシレータを使用するのに対して、開放型のゲート列を使用する場合を、一般に、DLL(Delay-Line-Lock) と呼ぶ。このDLL回路は、消費電力を大幅に削減することのできるディジタル方式のDLL回路に適用可能なものであり、ノイズに強く,低消費電力(少ないスタンバイ電流)および高速で安定した信号が要求される高速の汎用メモリ(DRAM等)のクロックやCPUの内部クロック等を発生する回路に適したものである。
【0012】
図4は関連技術としてのDLL回路の基本構成を示すブロック図である。図4において、参照符号411は第1の変換回路(CA)、412はゲート段数情報変換回路(CD)、413は第2の変換回路(CB)、そして、410は位相比較器420および制御回路430で構成される微調回路を示している。
図5は図4のDLL回路に適用される遅延回路の原理構成を示すブロック図である。図5(a) および図5(b) に示されるように、第1の変換回路CAは、縦列接続(アレイ状に配置) された複数のユニット回路(第1のユニット回路)UAを備え、また、第2の変換回路CBは、縦列接続された複数のユニット回路(第2のユニット回路)UBを備えて構成されている。
【0013】
第1の変換回路CAは、第1の入力信号CLK−Aおよび第2の入力信号CLK−Bが切り替わる第1の切り替わり時間差τを,対応する第1のゲート段数情報(Nビット)に変換する。また、第2の変換回路CBは、第1のゲート段数情報(Nビット)に応じて決められる第2のゲート段数情報(N’ビット)を,第2の切り替わり時間差τ’に変換する。そして、図5(a) および図5(b) に示す遅延回路は、第2の変換回路CBに入力される第3の入力信号INを第2の切り替わり時間差τ’だけ遅延して出力する(OUT)ようになっている。
【0014】
第1の変換回路CAは、第1のユニット回路UAを少なくとも2個以上規則的に繰り返すアレー構造を持ち,第1の入力信号CLK−Aを第1のユニット回路UAのアレー内において、第1の方向D1に伝播させるようになっている。また、第2の変換回路CBは、第1のユニット回路UAの1段当たりの遅延時間を再現する第2のユニットの回路UBを少なくとも2個以上規則的に繰り返すアレー構造を持ち,第3の入力信号INを該第2の変換回路(CB)において,第1の方向D1とは逆向きの第2の方向(D2)に伝播させるようになっている。
【0015】
図5(b) において、参照符号CEは、複数のリセット回路RSTで構成されたリセット部を示している。このリセット部CEは、第2の変換回路CBにおける第2のユニット回路UBのアレーの各段の入出力信号を、第3の入力信号INが入力される直前にリセットするものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図6は図5の遅延回路における入力時間差と出力時間差の関係を示す図である。
図6に示されるように、関連技術としてのDLL回路は、入力時間差に対する出力時間差の変化が理想とする直線状(図6中、破線参照)とはなっておらず、階段状の特性(図6中、実線参照)を示している。すなわち、入力信号(IN)に対する出力信号(OUT)の遅延が一定ではなく、入力時間差に対する出力時間差には、例えば、1段分のゲート(ユニット回路)に対応する量子化誤差TT0 が含まれ、さらに、入力時間差と出力時間差との間には、所定のオフセットTT1 が存在し、その結果、得られた出力信号の精度が低下することになっている。
【0017】
このように、PLL回路では、アナログ回路であるため電源ノイズに弱く、さらに、回路規模が大きくなると共に、消費電流が大きいといった問題があり、また、上記の関連技術としてのDLL回路では、量子化誤差TT0 やオフセットTT1 により出力信号の精度が低下するという問題があった。
本発明は、上述した従来の遅延回路が有する課題に鑑み、量子化誤差やオフセットの影響を受けることなく、高速のクロック等を精度良く生成するための制御信号発生回路および該制御信号発生回路に使用する遅延回路の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、入力信号の周波数に対して2倍の周波数を有する制御信号を発生する制御信号発生回路であって、前記入力信号INが供給され、縦列接続された複数のゲートユニットGAUを有する第1のゲート列GAと、該第1のゲート列の出力が供給され、縦列接続された複数のゲートユニットGBUを有する第2のゲート列GBと、該第2のゲート列GBの出力を前記入力信号INと比較する比較回路CPと、該比較回路CPの出力によって、前記第1のゲート列GAのどのゲート段から前記入力信号INの遅延を開始するか、および、前記第2のゲート列GBのどのゲート段から前記第1のゲート列の出力の遅延を開始するかを制御する遅延開始ゲート規定回路SRGと、を具備することを特徴とする制御信号発生回路が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明遅延回路によれば、ゲート列GAは縦列接続された複数のゲートユニットGAUを有し、ゲート規定回路RG,SRGにより、ゲート列GAのどのゲート段から入力信号INの遅延を開始するかが制御されるようになっている。
これによって、量子化誤差やオフセットの影響を受けることなく、高速のクロック等を精度良く生成するための制御信号発生回路に使用する遅延回路を構成することができる。
【0021】
さらに、本発明の制御信号発生回路によれば、第1のゲート列GAは、縦列接続された複数のゲートユニットGAUを有し、入力信号INが供給され、また、第2のゲート列GBも、縦列接続された複数のゲートユニットGBUを有し、第1のゲート列の出力が供給されている。比較回路CPは、第2のゲート列GBの出力を入力信号INと比較し、また、遅延開始ゲート規定回路SRGは、該比較回路CPの出力によって、第1のゲート列GAのどのゲート段から入力信号INの遅延を開始するか、および、第2のゲート列GBのどのゲート段から第1のゲート列の出力の遅延を開始するかを制御するようになっている。そして、入力信号INの周期に対して所定の関係を有する周期の制御信号を発生するようになっている。
【0022】
これによって、量子化誤差やオフセットの影響を受けることなく、高速のクロック等を精度良く生成するための制御信号発生回路を構成することができる。
【0023】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明に係る遅延回路および制御信号発生回路の各実施例を説明する。
図7は本発明の遅延回路の第1実施例を示すブロック図である。同図において、参照符号GAはゲート列を示し、RGはレジスタ回路(遅延開始ゲート規定回路)を示している。
【0024】
ゲート列GAは、縦列接続された複数のゲートユニットGAUを有し、これら各ゲートユニットGAUには、当該ゲート回路の前段のゲート回路の出力、および、入力信号INが供給されている。さらに、ゲートユニットGAUには、レジスタ回路(遅延開始ゲート規定回路)RGにおける当該ゲートユニットに対応したレジスタユニット(ユニット回路)RGUの出力が供給され、これにより、ゲート列GAのどのゲート段(どのゲートユニットGAU)から入力信号INの遅延を開始するかを制御するようになっている。
【0025】
ここで、各ゲートユニットGAUは、インバータ,NORゲート,NANDゲート,および,これらを組み合わせた回路により構成されている。また、レジスタ回路RGには、ゲート列GAにおいて遅延を開始するゲートユニットを規定するアドレス信号ADDRESS,書き込み信号WRITE,および, 入力信号INが供給され、レジスタ回路RGに記憶されるデータによってゲート列GAのどのゲート段(ゲートユニットGAU)から入力信号INの遅延を開始するかが制御されるようになっている。すなわち、レジスタ回路RGに記憶されるデータによって、ゲート列GAの内の任意の1つのゲートユニットが選択され、該選択されたゲートユニットから出力信号OUTが取り出されるゲートユニットまでの各ゲートユニット(GAU)による遅延時間が入力信号INに加えられて出力信号OUTとして出力されることになる。
【0026】
図8は本発明の遅延回路の第2実施例を示すブロック図であり、同図において、参照符号ISは入力切替え回路を示している。この図8に示す遅延回路は、図7の遅延回路に対して入力切替え回路ISを設けるようにしたものである。
図8に示されるように、入力切替え回路ISは、ゲート列GAにおける各ゲートユニットGAUに対応した複数のスイッチユニットISUを備えて構成されている。各スイッチユニットISUには、入力信号INおよびレジスタ回路RGにおける各レジスタユニットRGUの出力がそれぞれ供給され、レジスタ回路RGに記憶されるデータにより選択される任意の1つのスイッチユニットを介して対応するゲートユニットへ入力信号INが供給されるようになっている。すなわち、レジスタ回路RGに記憶されるデータによって、ゲート列GAの内の任意の1つのゲートユニットへ入力信号INが供給され、該入力信号が供給されたゲートユニットから出力信号OUTが取り出されるゲートユニットまでの各ゲートユニット(GAU)による遅延時間が入力信号INに加算されて出力信号OUTとして出力されるようになっている。
【0027】
図9は本発明の遅延回路の第3実施例を示すブロック図であり、また、図10は本発明の遅延回路の第4実施例を示すブロック図である。これら図9および図10に示す遅延回路は、上述した図7および図8の実施例において、レジスタ回路RGをシフトレジスタ回路SRGとして構成したものである。
図7および図8に示す第1および第2実施例では、遅延開始ゲート規定回路をレジスタ回路RGにより構成し、ゲート列GAにおいて遅延を開始するゲートユニットを規定するデータをアドレス信号ADDRESS,書き込み信号WRITE,および, 入力信号INにより直接設定するようになっている。これに対して、図9および図10に示す第3および第4実施例では、アップ・シフト信号(Up-SHIFT), ダウン・シフト信号(Down-SHIFT), および, 入力信号INにより、ゲート列GAにおいて遅延を開始するゲートユニットを規定するデータの設定を行うようになっている。
【0028】
すなわち、図9および図10の遅延回路では、シフト信号(Up-SHIFT, Down-SHIFT)により、シフトレジスタユニットSRGUのデータを順次シフトしてゲートれるGAにおける所定のゲートユニットGAUを選択するようになっている。なお、図9の第3実施例における他の構成は図7の第1実施例と同様であり、また、図10の第4実施例における他の構成は図8の第2実施例と同様である。
【0029】
図11は本発明の遅延回路の第5実施例を示すブロック図であり、同図において、参照符号CPは比較回路を示し、また、CTRは制御回路を示している。
図11に示されるように、比較回路CPには、ゲート列GAの出力OUTおよび基準信号Reference が供給され、該比較回路CPにおいて、ゲート列GAの出力信号OUTと基準信号Reference との比較が行われ、該比較回路CPからの出力に応じて制御回路CTRからレジスタ回路RGに対して所定の信号が出力されるようになっている。すなわち、制御回路CTRは、レジスタ回路RGに対して、書き込み信号WRITE,データ信号DATA, および, アドレス信号ADDRESS を出力するようになっている。
【0030】
具体的に、ゲート列GAの出力信号OUTが有する遅延時間が基準信号Reference よりも小さい場合(出力信号OUTが基準信号Reference よりも進んでいる場合)には、ゲート列GAにおけるゲートユニットGAUの数を増加させるように、レジスタ回路RGにおける後段のレジスタユニット(図11中、右方向のレジスタユニット)RGUに所定のデータが書き込まれて、入力切替え回路ISにおける後段のスイッチユニット(図11中、右方向のスイッチユニット)ISUが選択される。逆に、ゲート列GAの出力信号OUTが有する遅延時間が基準信号Reference よりも大きい場合(出力信号OUTが基準信号Reference よりも遅れている場合)には、ゲート列GAにおけるゲートユニットGAUの数を減少させるように、レジスタ回路RGにおける前段のレジスタユニット(図11中、左方向のレジスタユニット)RGUに所定のデータが書き込まれて、入力切替え回路ISにおける前段のスイッチユニット(図11中、左方向のスイッチユニット)ISUが選択される。
【0031】
図12は本発明の遅延回路の第6実施例を示すブロック図である。図12と図11との比較から明らかなように、図12に示す第6実施例では、図11に示す第5実施例におけるレジスタ回路RGの代わりにシフトレジスタ回路SRGが設けられている。
図12に示されるように、比較回路CPには、ゲート列GAの出力OUTおよび基準信号Reference が供給され、該比較回路CPにおいて、ゲート列GAの出力信号OUTと基準信号Reference との比較が行われ、該比較回路CPからの出力に応じてシフトレジスタ回路SRGに対するシフトアップ信号Up-SHIFTおよびシフトダウン信号Down-SHIFTが出力されるようになっている。
【0032】
具体的に、ゲート列GAの出力信号OUTが有する遅延時間が基準信号Reference よりも小さい場合には、ゲート列GAにおけるゲートユニットGAUの数を増加させるように、比較回路CPからシフトレジスタ回路SRGに対してシフトアップ信号Up-SHIFTが出力され、逆に、ゲート列GAの出力信号OUTが有する遅延時間が基準信号Reference よりも大きい場合には、ゲート列GAにおけるゲートユニットGAUの数を減少させるように、比較回路CPからシフトレジスタ回路SRGに対してシフトダウン信号Down-SHIFTが出力されることになる。
【0033】
図13および図14は本発明の遅延回路の第7実施例を示す回路図である。
図13および図14に示されるように、本実施例では、同一のシフトレジスタ(シフトレジスタ部)SRGの出力を受ける2つのゲート列GA1およびGA2が設けられている。ここで、ゲート列GA1の入力IN1およびゲート列GA2の入力IN2には、異なる信号が供給されるようになっており、これにより、同じ遅延時間を有する異なる2つの信号がそれぞれゲート列GA1の出力OUT1およびゲート列GA2の出力OUT2からそれぞれ出力されることになる。
【0034】
また、シフトレジスタ部SRGは、書き込み制御信号WRITE により書き込み状態が制御され、書き込み状態(信号WRITE が高レベル”H”)において、シフトアップ信号UP(Up-SHIFT)およびシフトダウン信号DOWN(Down-SHIFT)に基づいてゲート列GA1およびGA2の所定のゲートユニットを選択するデータがシフトされるようになっている。
【0035】
ここで、13および図14に示す遅延回路において、ゲートユニットGAUはそれぞれ複数の(4つの)インバータおよびナンドゲートにより構成され、また、シフトレジスタユニットSRGUはそれぞれ複数の(6つの)NチャネルおよびPチャネル型MOSトランジスタにより構成されているが、これら各ユニットGAU,SRGUの構成は、様々に変形させることができるのはいうまでもない。
【0036】
図15は本発明の制御信号発生回路の一実施例を示すブロック図である。図15に示されるように、制御信号発生回路は、第1の遅延回路および第2の遅延回路の2つの遅延回路、比較回路CP、および、シフトレジスタSRGを備えて構成されている。
第1の遅延回路は、縦列接続された複数のゲートユニットGAUを有する第1のゲート列GAと、該第1のゲート列GAの各ゲートユニットGAUに対する入力信号IN(IN1)の供給をシフトレジスタSRGに記憶されたデータに従って制御する第1の入力切替え回路IS1を備えている。また、第2の遅延回路は、縦列接続された複数のゲートユニットGBUを有する第2のゲート列GBと、該第2のゲート列GBの各ゲートユニットGBUに対する第1のゲート列GAの出力OUT1(IN2)の供給をシフトレジスタSRGに記憶されたデータに従って制御する第2の入力切替え回路IS2を備えている。
【0037】
ここで、入力信号INは、バッファBF0を介し、信号IN1として第1の入力切替え回路IS1に供給され、また、第1のゲート列GAの出力OUT1は、バッファBF1を介し、入力信号IN2として第2の入力切替え回路IS2に供給されるている。また、第1のゲート列GAの出力OUT1および第2のゲート列GBの出力OUT2は、EORゲートG01により論理が取られて出力OUTとして出力されるようになっている。なお、バッファBF0を介した入力信号IN(IN1)およびバッファBF1を介した第1のゲート列GAの出力OUT1をEORゲートG02により論理を取って出力するようにしてもよい。これにより、入力信号INの半分の周期(2倍の周波数)の出力信号OUTがEORゲートG01(G02)から取り出すことが可能となる。
【0038】
また、第1のゲート列GAおよび第2のゲート列GBにおける各ゲートユニットGAUおよびGBUは、シフトレジスタSRGに記憶されたデータにより同時に同じゲート段数のものが選択されるようになっている。なお、図15において、参照符号DL1およびDL2は、長配線ディレイ(遅延)を打ち消すための設けられた抵抗およびキャパシタを有するディレイモニタ回路を示している。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、記憶するデータによって、ゲート列のどのゲート段から入力信号の遅延を開始するかを制御する遅延開始ゲート規定回路によって、量子化誤差やオフセットの影響を受けることなく、高速のクロック等を精度良く生成するための制御信号発生回路および該制御信号発生回路に使用する遅延回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の遅延回路の一例を示すブロック図である。
【図2】従来の遅延回路の他の例を示すブロック図である。
【図3】従来のPLL回路の一例を示すブロック図である。
【図4】関連技術としてのDLL回路の基本構成を示すブロック図である。
【図5】図4のDLL回路に適用される遅延回路の原理構成を示すブロック図である。
【図6】図5の遅延回路における入力時間差と出力時間差の関係を示す図である。
【図7】本発明の遅延回路の第1実施例を示すブロック図である。
【図8】本発明の遅延回路の第2実施例を示すブロック図である。
【図9】本発明の遅延回路の第3実施例を示すブロック図である。
【図10】本発明の遅延回路の第4実施例を示すブロック図である。
【図11】本発明の遅延回路の第5実施例を示すブロック図である。
【図12】本発明の遅延回路の第6実施例を示すブロック図である。
【図13】本発明の遅延回路の第7実施例を示す回路図(その1)である。
【図14】本発明の遅延回路の第7実施例を示す回路図(その2)である。
【図15】本発明の制御信号発生回路の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
GA…第1のゲート列
GB…第2のゲート列
IN…入力信号
OUT…出力信号
CP…比較回路
RG…レジスタ回路
SRG…シフトレジスタ回路
Claims (3)
- 入力信号の周波数に対して2倍の周波数を有する制御信号を発生する制御信号発生回路であって、
前記入力信号が供給され、縦列接続された複数のゲートユニットを有する第1のゲート列と、
該第1のゲート列の出力が供給され、縦列接続された複数のゲートユニットを有する第2のゲート列と、
該第2のゲート列の出力を前記入力信号と比較する比較回路と、
該比較回路の出力によって、前記第1のゲート列のどのゲート段から前記入力信号の遅延を開始するか、および、前記第2のゲート列のどのゲート段から前記第1のゲート列の出力の遅延を開始するかを制御する遅延開始ゲート規定回路と、を具備することを特徴とする制御信号発生回路。 - 前記制御信号発生回路は、さらに、前記第1のゲート列の出力および前記第2のゲート列の出力の論理を取る出力論理回路を具備することを特徴とする請求項1の制御信号発生回路。
- 前記制御信号発生回路は、さらに、前記入力信号および前記第1のゲート列の出力の論理を取る出力論理回路を具備することを特徴とする請求項1の制御信号発生回路。
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