JP3704895B2 - 集合住宅 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の世帯が住居するマンション等の集合住宅に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
土地の有効利用を図るために、高層マンション等の集合住宅が建設されており、限られた土地内に複数の世帯分の住居を確保するために高さ、及び面積を建築法の基準内で最大で設計している。そのために、世帯分の駐車場を敷地内に設けることができず、一部を集合住宅の地下に設けている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図４に示すように屋内の地下内に設けられた駐車スペースは屋外の駐車スペースに比べ柱２１等が有るため狭く、柱２１や隣接する車にぶつからないように駐車及び出車するのに、何度も切り返しを必要として苦労を強いられる。また、屋内駐車場の大半はスロープ２２で形成された進入部があり、スロープ２２を下った所に駐車スペースが設けられているため、スロープ２２部分及び該スロープ２２部分の側方がデッドスペースとなっていた。さらに、進入時の車の高さを考慮して、高さ方向も乗用車を止めるだけでは十分すぎる程の高さが確保されており、この高さ分、集合住宅２３自体高層となり台風等で風の影響を受け易く、不安定な印象に見える。
【０００４】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、駐車が容易にでき、デットスペースを無くした集合住宅を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、第１に、地下に駐車場を有する集合住宅において、前記駐車場の進入部に車両が載置する台車を昇降手段により地面位置と地下位置とを昇降させ、前記台車には駐車スペースを指定する入力手段、駐車スペースに設けた識別片を判別するセンサーを設け、前記台車の前後に駐車スペースが形成されている地下位置で台車を横移動させる移動手段を設け、前記台車に設けたセンサーが駐車スペースに設けた識別片を検出して、前記センサーが入力手段で指定した駐車スペースの前で台車が停止すること、第２に、前記昇降手段は乗用車の高さ分の昇降を行うことを要旨とするものである。
【０００６】
本発明によれば、地下に駐車場を有する集合住宅において、前記駐車場の進入部に車両が載置する台車を昇降手段により地面位置と地下位置とを昇降させ、前記台車の前後に駐車スペースが形成されている地下位置で台車を横移動させる移動手段を設けたので、地下駐車場へ進入する際のスロープを設けることなく進入でき、土地の有効利用を図ってより多くの車を駐車することができる。
【０００７】
前記昇降手段は乗用車の高さ分の昇降を行うので、地下駐車場の高さを低くできることにより集合住宅自体の高さを低くでき、見た目に安定感を感じることができる。
【０００８】
前記台車には駐車スペースを指定する入力手段、駐車スペースに設けた識別片を判別するセンサーを設けているので、台車と駐車スペースとの間を前後に車を移動するだけで容易に駐車、及び出車ができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明の集合住宅の外観及び部分断面図、図２は本発明の集合住宅の地下駐車場を示す平面図、図３は本発明の動作を説明するフローチャートである。
【００１０】
これらの図に示すように、地上に複数の世帯が住居する高層の集合住宅１が形成され、地下には複数本の柱２が張られ、該柱２を除いたところを区切って駐車スペース３として形成している。集合住宅１の入口４とは別のところに車両を地面位置と地下位置との間を４本のシリンダー５と、該シンリンダー５内で油液の供給、排出で摺動し、台車６の四隅を支持する支持棒７とより構成される昇降手段８を介して昇降する台車６が設けられ、該台車６には駐車スペース３を指定するキーボードを有する入力手段９と、各駐車スペース３に設けた識別片１０を検出するセンサー１１とが設けられている。前記各シリンダー５内の油液はポンプ１２、バルブ１３を介してタンク１４内に供給、排出される。
【００１１】
地下位置では、入力手段９で指定された駐車スペース番号１５の駐車スペース３に車両を駐車できるように移動手段１６を介して台車６が案内される。前記移動手段１６はモータ１７、駆動歯車１８ａ、従動歯車１８ｂ、そしてチェーン１９より構成され、台車６の裏面にはチェーン１９と係合する凸部２０が設けられている。
【００１２】
次に図３に基づいて動作を説明する。集合住宅１の入口４とは別のところに設けた台車６上に車両を位置させて、車内より入力手段９より駐車スペース番号１５を指定すると（ＳＴ１）、バルブ１３が開となってシリンダー５内の油液がタンク内に排出されて台車６が乗用車の車高分、例えば１．６ｍ程下降する（ＳＴ２）。そして、下降にかかる時間Ｔ２（例えば３０秒）が経過すると（ＳＴ３）、バルブ１３が閉じて昇降手段８が停止する（ＳＴ４）。この時、台車６下面に形成された凸部２０が、前記台車６を移動するチェーン１９に係合している。
【００１３】
その位置で台車６に設けたセンサー１１が駐車スペース３に設けた識別片１０を検出して、前記駐車スペース番号１５と合致しなければ、モータ１７が通電され、該モータ１７の回転にともなってチェーン１９と係合した駆動歯車１８ａ、従動歯車１８ｂが回転して移動手段１６が駆動して台車６を横移動する（ＳＴ８）。そして前記センサー１１が入力手段９で指定した駐車スペース番号１５の識別片１０を検出すると（ＳＴ９）、モータ１７への通電が断たれ台車６が停止する（ＳＴ１０）。そこで、車両を台車の前後に移動するだけで容易に駐車することができる。
【００１４】
また、前記台車６が下降した位置で前記駐車スペース番号１５と合致していれば（ＳＴ５）、下降位置で台車６が停止状態を保持するので、車両を台車６の前後に移動して駐車することができる。さらに、車両を駐車スペース３に移動した後には、入力手段９を介して初期位置を指定すると（ＳＴ６）、ポンプ１２が駆動してタンク１４内の油液をシンリダー５内に供給して、上端に台車６を支持する支持棒７が押し上げられて、台車６が地面位置まで移動する（ＳＴ７）。
【００１５】
【発明の効果】
本発明に係る集合住宅は以上詳細に述べた如くであって、地下に駐車場を有する集合住宅において、前記駐車場の進入部に車両が載置する台車を昇降手段により地面位置と地下位置とを昇降させ、前記台車の前後に駐車スペースが形成されている地下位置で台車を横移動させる移動手段を設けたているので、地下駐車場へ進入する際のスロープを設けることなく進入でき、土地の有効利用を図ってより多くの車を駐車することができる。また、前記昇降手段は乗用車の高さ分の昇降を行うので、地下駐車場の高さを低くできることにより集合住宅自体の高さを低くでき、見た目に安定感を感じることができる。さらに、前記台車には駐車スペースを指定する入力手段、駐車スペースに設けた識別片を判別するセンサーを設けているので、台車と駐車位置との間を前後に車を移動するだけで容易に駐車、及び出車ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の集合住宅の外観及び部分断面図である。
【図２】 本発明の集合住宅の地下駐車場を示す平面図である。
【図３】 本発明の動作を説明するフローチャートである。
【図４】 従来の集合住宅を示す外観及び部分断面図である。
【符号の説明】
１ 集合住宅
２ 柱
３ 駐車スペース
４ 入口
５ シリンダー
６ 台車
７ 支持棒
８ 昇降手段
９ 入力手段
１０ 識別片
１１ センサー
１２ ポンプ
１３ バルブ
１４ タンク
１５ 駐車スペース番号
１６ 移動手段
１７ モータ
１８ａ 駆動歯車
１８ｂ 従動歯車
１９ チェーン
２０ 凸部
２１ 柱
２２ スロープ
２３ 集合住宅
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の世帯が住居するマンション等の集合住宅に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
土地の有効利用を図るために、高層マンション等の集合住宅が建設されており、限られた土地内に複数の世帯分の住居を確保するために高さ、及び面積を建築法の基準内で最大で設計している。そのために、世帯分の駐車場を敷地内に設けることができず、一部を集合住宅の地下に設けている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図４に示すように屋内の地下内に設けられた駐車スペースは屋外の駐車スペースに比べ柱２１等が有るため狭く、柱２１や隣接する車にぶつからないように駐車及び出車するのに、何度も切り返しを必要として苦労を強いられる。また、屋内駐車場の大半はスロープ２２で形成された進入部があり、スロープ２２を下った所に駐車スペースが設けられているため、スロープ２２部分及び該スロープ２２部分の側方がデッドスペースとなっていた。さらに、進入時の車の高さを考慮して、高さ方向も乗用車を止めるだけでは十分すぎる程の高さが確保されており、この高さ分、集合住宅２３自体高層となり台風等で風の影響を受け易く、不安定な印象に見える。
【０００４】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、駐車が容易にでき、デットスペースを無くした集合住宅を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、第１に、地下に駐車場を有する集合住宅において、前記駐車場の進入部に車両が載置する台車を昇降手段により地面位置と地下位置とを昇降させ、前記台車には駐車スペースを指定する入力手段、駐車スペースに設けた識別片を判別するセンサーを設け、前記台車の前後に駐車スペースが形成されている地下位置で台車を横移動させる移動手段を設け、前記台車に設けたセンサーが駐車スペースに設けた識別片を検出して、前記センサーが入力手段で指定した駐車スペースの前で台車が停止すること、第２に、前記昇降手段は乗用車の高さ分の昇降を行うことを要旨とするものである。
【０００６】
本発明によれば、地下に駐車場を有する集合住宅において、前記駐車場の進入部に車両が載置する台車を昇降手段により地面位置と地下位置とを昇降させ、前記台車の前後に駐車スペースが形成されている地下位置で台車を横移動させる移動手段を設けたので、地下駐車場へ進入する際のスロープを設けることなく進入でき、土地の有効利用を図ってより多くの車を駐車することができる。
【０００７】
前記昇降手段は乗用車の高さ分の昇降を行うので、地下駐車場の高さを低くできることにより集合住宅自体の高さを低くでき、見た目に安定感を感じることができる。
【０００８】
前記台車には駐車スペースを指定する入力手段、駐車スペースに設けた識別片を判別するセンサーを設けているので、台車と駐車スペースとの間を前後に車を移動するだけで容易に駐車、及び出車ができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明の集合住宅の外観及び部分断面図、図２は本発明の集合住宅の地下駐車場を示す平面図、図３は本発明の動作を説明するフローチャートである。
【００１０】
これらの図に示すように、地上に複数の世帯が住居する高層の集合住宅１が形成され、地下には複数本の柱２が張られ、該柱２を除いたところを区切って駐車スペース３として形成している。集合住宅１の入口４とは別のところに車両を地面位置と地下位置との間を４本のシリンダー５と、該シンリンダー５内で油液の供給、排出で摺動し、台車６の四隅を支持する支持棒７とより構成される昇降手段８を介して昇降する台車６が設けられ、該台車６には駐車スペース３を指定するキーボードを有する入力手段９と、各駐車スペース３に設けた識別片１０を検出するセンサー１１とが設けられている。前記各シリンダー５内の油液はポンプ１２、バルブ１３を介してタンク１４内に供給、排出される。
【００１１】
地下位置では、入力手段９で指定された駐車スペース番号１５の駐車スペース３に車両を駐車できるように移動手段１６を介して台車６が案内される。前記移動手段１６はモータ１７、駆動歯車１８ａ、従動歯車１８ｂ、そしてチェーン１９より構成され、台車６の裏面にはチェーン１９と係合する凸部２０が設けられている。
【００１２】
次に図３に基づいて動作を説明する。集合住宅１の入口４とは別のところに設けた台車６上に車両を位置させて、車内より入力手段９より駐車スペース番号１５を指定すると（ＳＴ１）、バルブ１３が開となってシリンダー５内の油液がタンク内に排出されて台車６が乗用車の車高分、例えば１．６ｍ程下降する（ＳＴ２）。そして、下降にかかる時間Ｔ２（例えば３０秒）が経過すると（ＳＴ３）、バルブ１３が閉じて昇降手段８が停止する（ＳＴ４）。この時、台車６下面に形成された凸部２０が、前記台車６を移動するチェーン１９に係合している。
【００１３】
その位置で台車６に設けたセンサー１１が駐車スペース３に設けた識別片１０を検出して、前記駐車スペース番号１５と合致しなければ、モータ１７が通電され、該モータ１７の回転にともなってチェーン１９と係合した駆動歯車１８ａ、従動歯車１８ｂが回転して移動手段１６が駆動して台車６を横移動する（ＳＴ８）。そして前記センサー１１が入力手段９で指定した駐車スペース番号１５の識別片１０を検出すると（ＳＴ９）、モータ１７への通電が断たれ台車６が停止する（ＳＴ１０）。そこで、車両を台車の前後に移動するだけで容易に駐車することができる。
【００１４】
また、前記台車６が下降した位置で前記駐車スペース番号１５と合致していれば（ＳＴ５）、下降位置で台車６が停止状態を保持するので、車両を台車６の前後に移動して駐車することができる。さらに、車両を駐車スペース３に移動した後には、入力手段９を介して初期位置を指定すると（ＳＴ６）、ポンプ１２が駆動してタンク１４内の油液をシンリダー５内に供給して、上端に台車６を支持する支持棒７が押し上げられて、台車６が地面位置まで移動する（ＳＴ７）。
【００１５】
【発明の効果】
本発明に係る集合住宅は以上詳細に述べた如くであって、地下に駐車場を有する集合住宅において、前記駐車場の進入部に車両が載置する台車を昇降手段により地面位置と地下位置とを昇降させ、前記台車の前後に駐車スペースが形成されている地下位置で台車を横移動させる移動手段を設けたているので、地下駐車場へ進入する際のスロープを設けることなく進入でき、土地の有効利用を図ってより多くの車を駐車することができる。また、前記昇降手段は乗用車の高さ分の昇降を行うので、地下駐車場の高さを低くできることにより集合住宅自体の高さを低くでき、見た目に安定感を感じることができる。さらに、前記台車には駐車スペースを指定する入力手段、駐車スペースに設けた識別片を判別するセンサーを設けているので、台車と駐車位置との間を前後に車を移動するだけで容易に駐車、及び出車ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の集合住宅の外観及び部分断面図である。
【図２】 本発明の集合住宅の地下駐車場を示す平面図である。
【図３】 本発明の動作を説明するフローチャートである。
【図４】 従来の集合住宅を示す外観及び部分断面図である。
【符号の説明】
１ 集合住宅
２ 柱
３ 駐車スペース
４ 入口
５ シリンダー
６ 台車
７ 支持棒
８ 昇降手段
９ 入力手段
１０ 識別片
１１ センサー
１２ ポンプ
１３ バルブ
１４ タンク
１５ 駐車スペース番号
１６ 移動手段
１７ モータ
１８ａ 駆動歯車
１８ｂ 従動歯車
１９ チェーン
２０ 凸部
２１ 柱
２２ スロープ
２３ 集合住宅
Claims (2)
- 地下に駐車場を有する集合住宅において、前記駐車場の進入部に車両が載置する台車を昇降手段により地面位置と地下位置とを昇降させ、前記台車には駐車スペースを指定する入力手段、駐車スペースに設けた識別片を判別するセンサーを設け、前記台車の前後に駐車スペースが形成されている地下位置で台車を横移動させる移動手段を設け、前記台車に設けたセンサーが駐車スペースに設けた識別片を検出して、前記センサーが入力手段で指定した駐車スペースの前で台車が停止することを特徴とする集合住宅。
- 前記昇降手段は乗用車の高さ分の昇降を行う請求項１記載の集合住宅。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18452097A JP3704895B2 (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 集合住宅 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18452097A JP3704895B2 (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 集合住宅 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1113300A JPH1113300A (ja) | 1999-01-19 |
| JP3704895B2 true JP3704895B2 (ja) | 2005-10-12 |
Family
ID=16154646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18452097A Expired - Fee Related JP3704895B2 (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 集合住宅 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3704895B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104878967A (zh) * | 2014-02-28 | 2015-09-02 | 新明和工业株式会社 | 停车系统 |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP18452097A patent/JP3704895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1113300A (ja) | 1999-01-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050114 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050201 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050307 |
|
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