JP3704808B2 - ビデオカメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パン・チルト等のカメラ操作による撮像装置の移動速度を撮像倍率に応じて制御するようにしたビデオカメラシステムに係り、詳しくは、撮像装置にコンバージョンレンズ等の外付けの倍率変更装置が装着された際に、外付けの倍率変更装置と撮像装置本体の撮像倍率との総合倍率に基づいて撮像装置の移動速度を制御できるようにしたビデオカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ズームレンズ付き撮像装置を搭載したパンチルタ(カメラ操作装置)において、固定のスピードでパンチルタを駆動した場合、ワイド側とテレ側では得られる映像の変化量が異なり、ワイド側で適切な駆動スピードを設定すると、テレ側では非常に速くパンチルタが送られ、画像を確認することができなくなってしまう。
【0003】
また、被写体追尾システムでは、被写体を撮像情報により認識し、画面上の被写体の位置データを求め、それより追尾するためのパンチルタの駆動量、駆動方向を演算するが、この演算の係数をワイド側で最適になるように設定した場合、テレ側では不適当となってしまう。
【0004】
そこで、特定のズーム倍率を想定して設定されたパン・チルト操作速度を撮像時のズーム倍率に基づいて補正して撮像時のズーム倍率に応じた補正操作速度を得るカメラ操作速度補正部を備え、補正操作速度をパンチルタ等のカメラ操作装置へ供給することで撮像時のズーム倍率に応じたパン・チルト操作速度でパン・チルト操作を行なうようにしたビデオカメラシステムが考えられる。
【0005】
例えば、ワイド側で最適な操作速度が設定されている場合、カメラ操作速度補正部はワイド側で最適に設定された操作速度に1/相対倍率(相対倍率:現在のズーム倍率/ワイド側の倍率)を乗じて得た補正操作速度を出力する。この補正操作速度でパン・チルト操作を行なうことで、任意のズーム倍率位置で適切なカメラ操作速度を保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のビデオカメラシステムでは、撮像装置に内蔵されているズームレンズのズーム操作によって設定された倍率に基づいてパン・チルト操作速度を補正しているだけであるので、撮像レンズの前面または撮像レンズと撮像面との間にコンバージョンレンズ等の撮像倍率変更装置が装着された場合、コンバージョンレンズ等の撮像倍率変更装置が装着されたことによる撮像倍率の変化を検出できず、適切なカメラ操作速度を保つことができない。
【0007】
この発明はこのような課題を解決するためなされたもので、撮像装置にコンバージョンレンズ等の外付けの倍率変更装置が装着した場合は、装着された倍率変更装置を含めた撮像倍率に基づいてカメラ操作速度を適切に調整できるようにしたビデオカメラシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係るビデオカメラシステムは、コンバージョンレンズの倍率情報を前記カメラ操作速度補正部へ供給するコンバージョンレンズ倍率情報供給部を設けるとともに、コンバージョンレンズの倍率情報が供給された場合、特定の倍率を想定して設定されたパン・チルト操作速度を、コンバージョンレンズの倍率と撮像装置のズーム倍率との総合倍率に基づいて補正して総合倍率に応じた補正操作速度を出力するカメラ操作速度補正部を設けて構成される。
【0009】
また、この発明に係るビデオカメラシステムは、外付倍率変更装置の有無情報を制御装置へ伝達する外付倍率変更有無情報伝達器と、外付倍率変更装置の倍率情報を制御装置へ伝達する外付倍率情報伝達器とを備えるとともに、外付倍率変更装置の有無ならびに外付倍率変更装置の倍率情報に基づいて撮像装置の倍率と外付倍率変更装置の倍率との総合倍率を求め、求めた総合倍率に応じて移動装置による撮像装置の移動速度を制御する制御装置とを備えて構成される。
【0010】
なお、外付倍率変更装置の有無ならびに外付倍率情報を手動で設定できるようにしてもよい。例えば、外付けののスイッチや装置外部に設置される通信機能を通する制御装置で設定する。
【0011】
また、撮像装置に例えばコンバージョンレンズ等の外付倍率変更装置が装着されると、外付倍率変更装置の有無ならびに外付倍率情報が自動的に設定されるようにしてもよい。
【0012】
さらに、外付倍率変更装置の倍率が予め登録されている場合は、外付倍率変更装置の有無のみを設定するようにしてもよい。
【0013】
この発明に係るビデオカメラシステムは、撮像装置に例えばコンバージョンレンズ等の外付倍率変更装置を装着することで撮像倍率が変更された場合、その変更された撮像倍率情報を制御装置へ供給するようにしたので、制御装置は、特定の撮像倍率を想定して設定されたパン・チルト等の撮像装置の移動速度を、外付倍率変更装置の装着によって変更された撮像倍率に基づいて補正し、補正した移動速度で撮像装置のパン・チルト操作を行なわせる。よって、外付倍率変更装置を装着した場合でも、撮像装置を適正な移動速度で移動することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るビデオカメラシステムのブロック構成図である。この発明に係るビデオカメラシステムVCSは、ズームレンズ付きの撮像装置1と、パン・チルト操作ができるカメラ操作装置2と、被写体追尾装置3と、手動駆動制御器4と、駆動入力選択回路5と、駆動量・駆動方向演算器6と、コンバージョンレンズ有無設定器7と、コンバージョンレンズ倍率設定器8とからなる。
【0015】
撮像装置1は、撮像部10と、映像信号処理部11と、A/D変換部12と、輝度・色信号生成部13とを備える。撮像部11は、ズームレンズ11aと、絞り機構11bと、CCD等の撮像素子11cと、ズーム倍率検出装置11dを備える。
【0016】
撮像装置1は、撮像部10の前面に外付倍率変更装置としてのコンバージョンレンズ9を装着できる構造である。撮像装置1は、カメラ操作装置2に取り付けられている。撮像装置1は、手動ならびに図示しないズーム駆動信号に基づく遠隔操作によってズーム倍率を調整できるよう構成している。ズーム倍率検出器11dは、撮像部11のズーム倍率を検出し、検出したズーム倍率(撮像倍率)とワイド端でのズーム倍率との比をズーム相対倍率αとして出力するよう構成している。
【0017】
被写体から到達する撮像光LAは、ズームレンズ11a、絞り部11bを通って撮像素子11cに結像される。撮像素子11cから出力される映像信号は、映像信号処理部11で自動利得処理等の映像信号処理が施された後に、A/D変換部12へ供給されデジタル映像信号へ変換された後に、輝度・色信号生成部13へ供給される。輝度・色信号生成部13は、デジタル映像信号にデジタル演算処理を施して輝度信号と色差信号を生成して出力するとともに、コンポジット信号を生成して出力する。
【0018】
カメラ操作装置2は、駆動量・駆動方向演算器4から供給される速度指令(Vp,Vt)ならびに方向指令(Dp,Dt)に基づいて、このカメラ操作装置2に取り付けられた撮像装置1の撮像方向を移動させる。ここで、Vpはパン操作速度、Vtはチルト操作速度、Dpはパン操作方向、Dtはチルト操作方向である。パン操作とは、撮像装置をその垂直軸の周りに左右回転させて、被写体を水平方向に追う操作である。チルト操作とは、撮像装置をその水平軸の周りに上下に傾け、被写体を上下方向に追う操作である。
【0019】
モータ駆動部20は、パン操作に係る速度指令ならびに方向指令Vp,Dpに基づいてパン操作用モータ21の回転方向ならびに回転速度を制御するとともに、チルト操作に係る速度指令ならびに方向指令Vt,Dtに基づいてチルト操作用モータ22の回転方向ならびに回転速度を制御する。パン操作用のギア機構23は、パン操作用モータ21の回転出力に基づいてこのカメラ操作装置2に装着された撮像装置1を左右方向へ駆動する。チルト操作用のギア機構24は、チルト操作用モータ22の回転出力に基づいてこのカメラ操作装置2に装着された撮像装置1を上下方向へ駆動する。
【0020】
被写体追尾装置3は、輝度・色信号生成部13から供給される輝度信号ならびに色信号を格納する画像メモリ30と、追尾対象の被写体データを供給する追尾対象指定部31と、画像メモリ30に格納されている撮像画像の中から追尾対象の被写体を抽出し、被写体の位置情報(x,y)を出力する被写体認識・抽出処理部32と、自動追尾命令が供給されたいる場合は、抽出された被写体の位置情報(x,y)に基づいて追尾速度Vap,Vatと追尾方向Dap,Datを演算して出力する駆動量・方向演算処理部33とを備える。
【0021】
駆動量・方向演算処理部33は、次の演算を行なうことで、追尾速度Vap,Vatと追尾方向Dap,Datを求める。
【0022】
VAP=a×f(x−x0)
VAT=b×f(y−y0)
VAP:符号付き駆動速度(パン操作用)
VAT:符号付き駆動速度(チルト操作用)
a:コンバージョンレンズを使用しないでワイド端で演算結果が最適になるように設定した係数(パン操作用)
b:コンバージョンレンズを使用しないでワイド端で演算結果が最適になるように設定した係数(チルト操作用)
f():エラー成分を算出するための関数
x:現在の画像メモリ上の位置データ(水平方向)
y:現在の画像メモリ上の位置データ(垂直方向)
x0:被写体を引き込ませたい画像メモリ上の位置データ(水平方向)
y0:被写体を引き込ませたい画像メモリ上の位置データ(垂直方向)
演算された符号付き駆動速度VAP,VATの絶対値を追尾速度Vap,Vatとする。パン操作追尾方向Dapは、演算された符号付き駆動速度VAPが正の場合は右方向、負の場合は左方向とする。チルト操作追尾方向Datは、演算された符号付き駆動速度VATが正の場合は上方向、負の場合は下方向とする。
【0023】
手動駆動制御器4は、手動駆動命令Dmp,Dmtによってパン操作ならびにチルト操作の方向と角度が指定されると、ワイド端で適切な操作速度になる速度Vmp,Vmtならびに方向Dmp,Dmtを演算して出力する。
【0024】
駆動入力選択回路5は、駆動量・駆動方向演算器6へ供給する速度,方向を、被写体追尾装置3の出力とするか手動駆動制御器4の出力とするかの選択切換を行なう。なお、被写体追尾装置3のみを備える構成の場合、ならびに、手動駆動制御器4のみを備える構成の場合、駆動入力選択回路5は不要である。
【0025】
駆動量・駆動方向演算器6は、特許請求の範囲に記載したカメラ操作速度補正部および制御装置を構成するものである。この駆動量・駆動方向演算器6は、手動駆動制御器4から供給される速度Vmp,Vmt、方向Dmp,Dmtまたは被写体追尾装置3から供給される速度Vap,Vat、方向Dap,Datと、ズーム倍率検出装置10dから供給される撮像装置1のズーム相対倍率(ワイド端のズーム倍率を仮に1としたときの倍率)αと、コンバージョンレンズ有無設定器7から供給されるコンバージョンレンズの有無情報と、コンバージョンレンズ倍率設定器8から供給されるコンバージョンレンズの倍率βとの基づいて、カメラ操作装置2に供給する速度Vp,Vt、方向Dp,Dtを演算して出力する。
【0026】
図2は駆動量・駆動方向演算器の速度演算処理動作を示すフローチャートである。駆動量・駆動方向演算器6は、ステップS1で、撮像装置1のズーム相対倍率αと、ワイド端で設定された速度Vmp,VmtまたはVap,Vat、ならびに方向Dmp,DmtまたはDap,Datを取得すると、ステップS2でコンバージョンレンズ9の有無を判断する。駆動量・駆動方向演算器6は、コンバージョンレンズ9が装着されている場合、ステップS3でコンバージョンレンズ9の倍率βを取得し、ステップS4で、
Vp=1/(α×β)×(VmpまたはVap)
Vt=1/(α×β)×(VmtまたはVat)
の演算を行なってカメラ操作装置2へ供給する速度Vp,Vtを演算するとともに、演算した速度Vp,Vtと駆動方向Dt,Dpを出力する。
【0027】
また、駆動量・駆動方向演算器6は、コンバージョンレンズ9が装着されていない場合は、ステップS5でコンバージョンレンズ9の倍率βを1に設定する。
【0028】
次に、コンバージョンレンズ有無設定器7ならびにコンバージョンレンズ倍率設定器8の具体例を説明する。図3は通信装置を用いて構成したコンバージョンレンズ有無設定器ならびにコンバージョンレンズ倍率設定器のブロック構成図である。パーソナルコンピュータシステム41からコンバージョンレンズの有無情報ならびにコンバージョンレンズの倍率情報を例えばRS−232C等のシリアル通信によって送出し、ビデオカメラシステムVCS側に設けた通信装置42でコンバージョンレンズの有無情報ならびにコンバージョンレンズの倍率情報を受信して、受信した情報を必要に応じてデコード等して駆動量・駆動方向演算器6へ供給する。
【0029】
図3では、通信データの上位データが0の場合はコンバージョンレンズ有り、上位データが1の場合はコンバージョンレンズ無し、下位データが0の場合はコンバージョンレンズ倍率βは2倍、下位データが1の場合はコンバージョンレンズ倍率βは1.5倍、下位データが2の場合はコンバージョンレンズ倍率βは0.8倍、下位データが3の場合はコンバージョンレンズ倍率βは0.7倍、下位データが4の場合はコンバージョンレンズ倍率βは0.6倍とした例を示している。パーソナルコンピュータシステム41側からコンバージョンレンズ倍率βのコードデータではなく、倍率そのものを数値データを送るようにしてもよい。データ通信を利用してコンバージョンレンズの有無情報ならびにコンバージョンレンズの倍率情報を供給する構成であるから、多種類の倍率を設定することができる。なお、赤外線通信等を用いて無線でデータ通信を行なうようにしてもよい。
【0030】
図4はディップスイッチを用いて構成したコンバージョンレンズ有無設定器ならびにコンバージョンレンズ倍率設定器のブロック構成図である。ビデオカメラシステムVCS側に、例えば5ビットのディップスイッチ43を設け、1ビットでコンバージョンレンズ9の有無を、残りの4ビットでコンバージョンレンズ9の倍率を設定する。デコーダ44は、各ビットの設定状態に応じて、コンバージョンレンズ9の有無情報ならびにコンバージョンレンズ9の倍率βを出力する。符号R1〜R5はプルアップ抵抗である。
【0031】
図5はコンバージョンレンズの装着に連動して作動するスイッチを用いて構成したコンバージョンレンズ有無設定器の説明図である。図5に示すコンバージョンレンズ有無設定器7は、撮像部10のズームレンズ鏡筒10eにコンバージョンレンズ9が装着されるとオンまたはオフ状態となるようにノンロック型のスイッチ45を設け、このスイッチ45のオン・オフ状態に応じてコンバージョンレンズの有無情報を出力するようにしたものである。符号R6はプルアップ抵抗である。
【0032】
なお、このビデオカメラシステムVCSの撮像装置1に装着するコンバージョンレンズ9の倍率を1種類に限定した場合、コンバージョンレンズ倍率設定器8は予め設定した特定の倍率βを出力する構成とすることで、レンズ倍率βの設定を不要にすることができる。さらに、コンバージョンレンズ9の倍率が1種類の限定される場合は、コンバージョンレンズ倍率設定器8を設けずに、移動量・駆動方向演算器6内に特定の倍率βのデータを予め登録しておき、コンバージョンレンズ9が装着されたときは、予め登録した倍率βを用いて、カメラ操作速度を演算するようにしてもよい。
【0033】
図6はコンバージョンレンズの装着を検出して有無情報を出力するコンバージョンレンズ有無設定器の説明図である。図6に示したコンバージョンレンズ有無設定器7は、レンズ鏡筒10eとコンバージョンレンズ9とが接する面に2組の電極10f,10gを設けるとともに、コンバージョンレンズ9側で2組の電極10f,10gに接する面9aを導電性とし、コンバージョンレンズ9が装着されると2組の電極10f,10g間が導通状態となるようにしたものである。
【0034】
図7はコンバージョンレンズの装着を検出した有無情報を出力するコンバージョンレンズ有無設定器とディップスイッチを用いて構成したコンバージョンレンズ倍率設定器を組み合わせたブロック構成図である。図5および図6に示したコンバージョンレンズ有無設定器7は、コンバージョンレンズ9の装着・脱着に応じて有無情報を出力するので、コンバージョンレンズ倍率設定器8で一度倍率を設定すれば、同一倍率のコンバージョンレンズ9を使用している間は、倍率の設定をコンバージョンレンズ9の装着の度に行なう必要がない。倍率の異なるコンバージョンレンズに交換する場合にのみ、倍率の設定を行なえばよい。
【0035】
図8はコンバージョンレンズの装着によってコンバージョンレンズの倍率情報を設定できるようにしたコンバージョンレンズ倍率設定器の説明図である。図8に示すコンバージョンレンズ倍率設定器8は、ズームレンズ鏡筒10eのコンバージョンレンズ当接面に複数の電極10hと接地電極10iを設けるとももに、コンバージョンレンズ9側にコンバージョンレンズ9がズームレンズ鏡筒10eに装着された状態で接地電極10iと1または複数の電極10hとを短絡させる導電性部材9bを設けて、コンバージョンレンズ9の倍率情報を設定するようにしたものである。
【0036】
複数の電極10hの特定のビットが接地電位となることでコンバージョンレンズ9が装着されたことを検出するようにしてもよいが、デコーダ44は複数の電極10hがすべて電源電位にあるときは、コンバージョンレンズ無しの情報を出力する構成とすることで、電極10hの個数を1ビット分削減することができる。また、電極10hの個数を減少させない場合は、より多種類の倍率の設定が可能となる。さらに、デコーダ44からコンバージョンレンズの有無情報を出力せずに、コンバージョンレンズが装着されていない場合は、倍率βが1である情報を出力する構成とすることで、コンバージョンレンズの有無情報を供給するための伝送線路(配線)をなくすことができる。
【0037】
なお、各電極10hを形成する位置をビット毎に径方向にずらして、各電極10hの周方向の長さを広げることで、コンバージョンレンズ9がある程度回動しても倍率設定が安定に行なえるようにしてもよい。また、径寸法を異ならしめた複数の導体リング状の各電極10hならびに接地電極10iを形成することで、コンバージョンレンズ9の回動位置にかかわらず有無情報や倍率情報を安定に設定できるようにしてもよい。
【0038】
さらに、レンズ鏡筒10e側に1対の電極を設けるとともに、コンバージョンレンズ9側は1対の電極間をレンズ倍率に応じて予め設定した抵抗値で短絡する構造とし、デコーダ44側は短絡抵抗値を検出することで、コンバージョンレンズの装着の有無ならびにレンズ倍率を出力するようにしてもよい。
【0039】
以上説明したように、この発明に係るビデオカメラシステムVCSは、コンバージョンレンズ有無設定器7と、コンバージョン倍率設定器8とを備えるとともに、ワイド端を想定して設定されたカメラ操作速度を、撮像倍率に応じたカメラ操作速度へ変換する駆動量・駆動方向演算器6を備えているので、コンバージョンレンズ9の装着によって撮像倍率が変更された場合でも、実際の撮像倍率に応じたカメラ操作速度で、撮像装置1のパン・チルト操作を行なうことができる。よって、撮像倍率が変更された場合でも、適切な操作速度でパン・チルト操作がなされる。
【0040】
また、コンバージョンレンズ有無設定器7は、コンバージョンレンズ9の装着・脱着によってコンバージョンレンズ有無情報を自動的に出力する構成にすることによって、コンバージョンレンズ9の有無を手動等で設定する操作が不要となり、操作性が改善される。
【0041】
さらに、コンバージョンレンズ倍率設定器9は、装着されたコンバージョンレンズ9の倍率を自動的に出力する構成にすることによって、コンバージョンレンズ9の倍率を手動等で設定する操作が不要となり操作性が改善されるとともに、倍率設定の間違いをなくすことができる。
【0042】
なお、図1では駆動量・駆動方向演算器6を独立に設ける構成を示したが、被写体追尾装置3または手動駆動制御器4の内部で速度の補正演算を行なって、実際の撮像倍率に応じた速度Vp,Vtを出力する構成としてもよい。
【0043】
さらに、この発明に係るビデオカメラシステムVCSは、固定焦点レンズとコンバージョンレンズとの組み合わせ、さらには、電子ズーム機能との組み合わせ等にも対応することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明に係るビデオカメラシステムは、撮像装置に例えばコンバージョンレンズ等の外付倍率変更装置を装着することで撮像倍率が変更された場合、その変更された撮像倍率情報を制御装置へ供給する構成にしたので、制御装置は、特定の撮像倍率を想定して設定されたパン・チルト等の撮像装置の移動速度を、外付倍率変更装置の装着によって変更された撮像倍率に基づいて補正し、補正した移動速度で撮像装置のパン・チルト操作を行なわせる。よって、外付倍率変更装置を装着した場合でも、撮像装置を適正な移動速度で移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るビデオカメラシステムのブロック構成図である。
【図2】駆動量・駆動方向演算器の速度演算処理動作を示すフローチャートである。
【図3】通信装置を用いて構成したコンバージョンレンズ有無設定器ならびにコンバージョンレンズ倍率設定器のブロック構成図である。
【図4】ディップスイッチを用いて構成したコンバージョンレンズ有無設定器ならびにコンバージョンレンズ倍率設定器のブロック構成図である。
【図5】コンバージョンレンズの装着に連動して作動するスイッチを用いて構成したコンバージョンレンズ有無設定器の説明図である。
【図6】コンバージョンレンズの装着を検出して有無情報を出力するコンバージョンレンズ有無設定器の説明図である。
【図7】コンバージョンレンズの装着を検出した有無情報を出力するコンバージョンレンズ有無設定器とディップスイッチを用いて構成したコンバージョンレンズ倍率設定器を組み合わせたブロック構成図である。
【図8】コンバージョンレンズの装着によってコンバージョンレンズの倍率情報を設定できるようにしたコンバージョンレンズ倍率設定器の説明図である。
【符号の説明】
1 撮像装置、2 カメラ操作装置、3 被写体追尾装置、4 手動駆動制御器、6 駆動量・駆動方向演算器、7 コンバージョンレンズ有無設定器、8 コンバージョンレンズ倍率設定器、9 コンバージョンレンズ
Claims (14)
- パン・チルト操作ができるカメラ操作装置と、このカメラ操作装置に装着された撮像装置と、該撮像装置の撮像光学系の特定の倍率を想定して設定されたパン・チルト操作速度を撮像時の倍率に基づいて補正して撮像時の倍率に応じた補正操作速度を得るカメラ操作速度補正部とを備え、補正操作速度を前記カメラ操作装置へ供給することで撮像時の倍率に応じたパン・チルト操作速度でパン・チルト操作を行なうようにしたビデオカメラシステムおいて、
コンバージョンレンズの倍率情報を前記カメラ操作速度補正部へ供給するコンバージョンレンズ倍率情報供給部を設けるとともに、
前記カメラ操作速度補正部は、コンバージョンレンズの倍率情報が供給された場合、特定の倍率を想定して設定されたパン・チルト操作速度を、コンバージョンレンズの倍率と撮像装置の倍率との総合倍率に基づいて補正して総合倍率に応じた補正操作速度を出力するよう構成したことを特徴とするビデオカメラシステム。 - 上記撮像装置はズーム機能を有することを特徴とする請求項1記載のビデオカメラシステム。
- 被写体を撮像する撮像装置と、この撮像装置の全てまたはその一部を移動させる移動装置と、駆動命令に基づいて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度ならびに移動方向を制御する制御装置とを備えたビデオカメラシステムにおいて、
外付倍率変更装置の有無情報を前記制御装置へ伝達する外付倍率変更有無情報伝達器と、外付倍率変更装置の倍率情報を前記制御装置へ伝達する外付倍率情報伝達器とを備えるとともに、
前記制御装置は、外付倍率変更装置の有無ならびに外付倍率変更装置の倍率情報に基づいて撮像装置の倍率と外付倍率変更装置の倍率との総合倍率を求め、求めた総合倍率に応じて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度を制御することを特徴とするビデオカメラシステム。 - 前記外付倍率変更有無情報伝達器は、前記外付倍率変更装置の有無を手動で設定する手動設定器で構成し、前記外付倍率情報伝達器は、前記外付倍率変更装置の倍率情報を手動で設定する手動設定器で構成したことを特徴とする請求項3記載のビデオカメラシステム。
- 前記外付倍率変更有無情報伝達器は、前記外付倍率変更装置を前記撮像装置に装着した際に作動するスイッチ機構からなることを特徴とする請求項3記載のビデオカメラシステム。
- 前記外付倍率情報伝達器は、前記外付倍率変更装置を前記撮像装置に装着した際に作動する1または複数のスイッチ機構からなることを特徴とする請求項3記載のビデオカメラシステム。
- 前記外付倍率変更有無情報伝達器又は外付倍率情報伝達器の少なくとも一方の機能を果たすコンピュータによる通信機能を有する外部制御装置を備えることを特徴とする請求項3記載のビデオカメラシステム。
- 被写体を撮像する撮像装置と、
この撮像装置の全てまたはその一部を移動させる移動装置と、
撮像する被写体を認識して被写体を追尾するために前記移動装置による撮像装置の移動速度ならびに移動方向を出力する被写体追尾装置と、
この被写体追尾装置から出力された撮像装置の移動速度ならびに移動方向に基づいて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度ならびに移動方向を制御する制御装置とを備えたビデオカメラシステムにおいて、
外付倍率変更装置の有無情報を前記制御装置へ伝達する外付倍率変更有無情報伝達器と、外付倍率変更装置の倍率情報を前記制御装置へ伝達する外付倍率情報伝達器とを備えるとともに、
前記制御装置は、外付倍率変更装置の有無ならびに外付倍率変更装置の倍率情報に基づいて撮像装置の倍率と外付倍率変更装置の倍率との総合倍率を求め、求めた総合倍率に応じて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度を制御することを特徴とするビデオカメラシステム。 - 前記外付倍率変更有無情報伝達器は、前記外付倍率変更装置の有無の有無を手動で設定する手動設定器で構成し、前記外付倍率情報伝達器は、前記外付倍率変更装置の倍率情報を手動で設定する手動設定器で構成したことを特徴とする請求項8記載のビデオカメラシステム。
- 前記外付倍率変更有無情報伝達器は、前記外付倍率変更装置を前記撮像装置に装着した際に作動するスイッチ機構からなることを特徴とする請求項8記載のビデオカメラシステム。
- 前記外付倍率情報伝達器は、前記外付倍率変更装置を前記撮像装置に装着した際に作動する1または複数のスイッチ機構からなることを特徴とする請求項8記載のビデオカメラシステム。
- 前記外付倍率変更有無情報伝達器又は外付倍率情報伝達器の少なくとも一方の機能を果たすコンピュータによる通信機能を有する外部制御装置を備えることを特徴とする請求項8記載のビデオカメラシステム。
- 被写体を撮像する撮像装置と、この撮像装置の全てまたはその一部を移動させる移動装置と、駆動命令に基づいて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度ならびに移動方向を制御する制御装置とを備えたビデオカメラシステムにおいて、
外付倍率変更装置の有無情報を前記制御装置へ伝達する外付倍率変更有無情報伝達器を備え、
前記制御装置は、前記外付倍率変更有無情報伝達器から外付倍率変更装置が有ることを示す情報が供給された場合は、予め登録された外付倍率変更装置の倍率と前記撮像装置の倍率との総合倍率を求め、求めた総合倍率に応じて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度を制御することを特徴とするビデオカメラシステム。 - 被写体を撮像する撮像装置と、この撮像装置の全てまたはその一部を移動させる移動装置と、撮像する被写体を認識して被写体を追尾するために前記移動装置による撮像装置の移動速度ならびに移動方向を出力する被写体追尾装置と、この被写体追尾装置から出力された撮像装置の移動速度ならびに移動方向に基づいて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度ならびに移動方向を制御する制御装置とを備えたビデオカメラシステムにおいて、
外付倍率変更装置の有無情報を前記制御装置へ伝達する外付倍率変更有無情報伝達器を備え、
前記制御装置は、前記外付倍率変更有無情報伝達器から外付倍率変更装置が有ることを示す情報が供給された場合は、予め登録された外付倍率変更装置の倍率と前記撮像装置の倍率との総合倍率を求め、求めた総合倍率に応じて前記移動装置による前記撮像装置の移動速度を制御することを特徴とするビデオカメラシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13721696A JP3704808B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | ビデオカメラシステム |
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