JP3704762B2

JP3704762B2 - Car side structure

Info

Publication number: JP3704762B2
Application number: JP24501895A
Authority: JP
Inventors: 昌也浜本; 功任田
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1995-09-25
Filing date: 1995-09-25
Publication date: 2005-10-12
Anticipated expiration: 2015-09-25
Also published as: JPH0986439A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の側部構造に関し、特にボディ本体に対するルーフ部の組付けの有無によりオープンボディに切換可能なクローズドボディの自動車におけるリヤフェンダーの共通化対策に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、ボディ本体にルーフ部が組み付けられてなるクローズドボディの自動車では、その側部構造として、ルーフ部にリヤピラーを予め一体に設けておき、ボディ本体側であるリヤフェンダーの車両前後方向前端部分に上記リヤピラーの下端を接合するようにした技術は知られている。しかしながら、この技術では、ベルトラインにデザイン上の破綻を来たさないように、リヤピラーとリヤフェンダーとの接合箇所を目立たなくしなければならず、そのためには、例えばＭＩＧ溶接により両者を接合した後、その溶接箇所の表面をサンダーで削って仕上げる等の作業を行う必要がある。したがって、作業効率はよくない。
【０００３】
そこで、近年では、上記リヤピラーを、ルーフ部側ではなく、リヤフェンダー側に一体に設けておき、そのリヤピラーの上端にルーフ部を接合するようにした技術が主流を占めている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにリヤフェンダーにリヤピラーを一体に設けておくようにする技術では、そのボディ本体を、例えば実開平２−２３２１９号公報に記載されているようなオープンボディとして用いようとする場合に、新たな問題が生じることになる。
【０００５】
すなわち、上記の場合には、上記リヤピラーの一体化されたクローズドボディ用のリヤフェンダーとは別に、リヤピラーの設けられていないオープンボディ専用のリヤフェンダーを用意する必要がある。したがって、部品としてのリヤフェンダーの共通化が困難になる。
【０００６】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、オープンボディに切換可能なクローズドボディの自動車の側部構造において、ボディ本体側とルーフ部側との接合ラインに工夫を加えることで、ＭＩＧ溶接等の作業効率のよくない接合作業を行わなくてもベルトラインに破綻を来たすことなくボディ本体にルーフ部を組み付けられるようにし、もって、作業効率の低下を招くことなく、オープンボディ及びクローズドボディの各場合におけるリヤフェンダーの共通化が図れるようにすることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項１の発明では、リヤフェンダーを上方に隆起させて隆起部を形成し、ボディ本体側とルーフ部側との接合位置をベルトラインから上方にずらすことで、ＭＩＧ溶接等の作業効率のよくない接合作業を行わなくても、ベルトラインに破綻を来たすことなくボディ本体にルーフ部を組み付けることができるようにした。
【０００８】
具体的には、本発明では、ボディ本体に、クローズドボディ用のルーフ部とオープンボディ用の後方格納式の幌屋根とが選択的に組み付けられるようにした自動車の側部構造が前提である。
【０００９】
そして、上記ボディ本体のリヤフェンダーにおける車両前後方向の前側部分を、ベルトラインよりも上方に隆起した状態の隆起部とする。その上で、上記ルーフ部に、下端が上記隆起部の上端に接合可能なリヤピラーを一体に設けるとともに、上記隆起部を、クローズドボディ用のルーフ部とオープンボディ用の後方格納式の幌屋根とが選択的に取付可能に設けるようにする。
【００１０】
上記の構成において、オープンボディを得ようとするときには、ボディ本体にルーフ部は組み付けられない。この場合には、リヤフェンダーがベルトラインよりも上方に隆起した状態のオープンボディが得られる。一方、クローズドボディを得ようとするときには、リヤフェンダーの隆起部の上端に、ルーフ部のリヤピラーの下端が接合される。このとき、これら隆起部及びリヤピラー間の接合部はベルトラインよりも上方に位置しているので、例えば両者をスポット溶接してその溶接箇所をガーニッシュで覆うような効率のよい作業で処理しても、ベルトラインに影響を及ぼすことはなく、ＭＩＧ溶接等のような低効率作業は不要である。よって、作業効率の低下を招くことなく、オープンボディ及びクローズドボディの各場合におけるリヤフェンダーの共通化が図れるようになる。
【００１１】
請求項２の発明では、上記請求項１の発明において、隆起部の上端を、該隆起部の上辺部における上記上端以外の部分よりも車室内側に変位させるようにする。
【００１２】
上記の構成において、ボディ本体に後方格納式の幌屋根が組み付けられる場合に、両端部が各々の隆起部に前後揺動可能に枢着されて上記幌屋根を後方格納可能にボディ本体に支持させるメインリンクには、隆起部を含むリヤフェンダーの前端部と共に、車両ドアが閉じられたときにその周縁との間でシールを行うドアシール部が設けられる。このとき、隆起部の上端が、該隆起部の上辺部における上記上端以外の部分よりも車室内側に変位しているので、幌屋根の格納時に、メインリンクの最も車室外側に位置する部分が隆起部の上記上辺部における上記上端以外の部分に干渉することは回避される。また、リヤフェンダー側のドアシール部の接続端を、隆起部の上端が車室内側に変位している分だけメインリンク側のドアシール部の接続端に接近させることができる。よって、メインリンク及びリヤフェンダー間でのドアシール部の途切れの回避と、幌屋根格納時における上記メインリンク及び車両間の車幅方向での干渉の回避とが共に可能となる。つまり、上記隆起部が設けられていない場合では、単にメインリンクの端部を車室内側に移動させてメインリンク及び車両間の干渉を回避しようとすると、その移動させた分だけメインリンク側のドアシール部の接続端と、リヤフェンダー側のドアシール部の接続端との間に隙間が生じ、その隙間の部分でシール切れが発生することになるのである。
【００１３】
請求項３の発明では、上記請求項１又は２の発明において、車両ドアが閉じ状態のときに隆起部の前方でかつ該隆起部と上端同士が略同じ高さとなる位置に位置付けられるように、該車両ドアのアウタハンドル部を配置することとする。
【００１４】
上記の構成において、オープンボディの自動車がロールオーバした場合に、アウタハンドル部が破損ないし変形しないようにリヤフェンダーの隆起部により保護されるので、そのような場合でも、アウタハンドル部による車両ドアの開扉操作可能な状態は維持される。尚、アウタハンドル部がベルトラインよりも上方に位置していると、例えばスポーツカー等のような車高の低い自動車において、車室外側からのアウタハンドル部による車両ドアの開扉操作が行い易くなる。
【００１５】
請求項４の発明では、上記請求項１〜３の発明において、隆起部の車室外側部分に、自動車用燃料の注入口を配置するようにする。
【００１６】
上記の構成において、例えば自動車用の液体燃料を収容するためのタンクがリヤシートの背面側に設置されていて、タンクの大容量化を図るためにはタンクを上方にできるだけ延設する必要のある場合に、上記タンクに対する注入口の高さがとり易くなり、タンク内の液位と注入口との間の高低差により、注入口から注入された液体燃料をタンク内に円滑に流し込めるようになる。よって、タンクの大容量化が容易となる。
【００１７】
請求項５の発明では、上記請求項１〜４の発明において、隆起部の車室内側部分に、シートベルト用のアッパアンカボルトを取り付けるようにする。
【００１８】
一般に、着座した乗員の肩部にシートベルトが確実に掛かるようにするためには、シートベルト用のアッパアンカボルトはできるだけ上方位置に配置されることが好ましい。そこで、例えばスポーツカー等の車高の低い自動車では、タワーを立設してそのタワーにアッパアンカボルトを取り付けるようになされている。これに対し、上記の構成では、タワー等の部材を設けることなく、アッパアンカボルトを高い位置に取り付けることができるようになる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【００２０】
図１は、本発明の実施例に係る自動車の側部構造を示している。この自動車は２＋２座席の２ドア車であり、ボディ本体１にルーフ部４が組み付けられることでクローズドボディとなる一方、上記ルーフ部４の組付けを行わないことでオープンボディとなるようになされている。また、この自動車では、図示は省略しているが、自動車用燃料を収容するための燃料タンクはリヤシートの背面側に設置されている。
【００２１】
図１において、２はボディ本体１側である車両左側のリヤフェンダー、７は車両左側のドアである。上記リヤフェンダー２のフロント側部分（同図の左側部分）は、フロント側に向かってベルトラインＬから上方に徐々に隆起した状態の隆起部３とされている。また、上記ドア７のアウタハンドル部８もベルトラインＬから上方に隆起しており、その上端は上記隆起部３の上端と滑らかに連続するようになされている。さらに、上記ルーフ部４にはリヤピラー５が予め一体に設けられている。そして、リヤピラー５の下端は、上記隆起部３の上端に接合されており、その接合箇所の車室外側はガーニッシュ６で覆われている。
【００２２】
上記隆起部３及びリヤピラー５について、図２を参照しながら詳しく説明すると、隆起部３は、車室外側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部９ａ，９ａを有するインナパネル９と、車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部１０ａ，１０ａを有するアウタパネル１０とが、相対するフランジ部９ａ，１０ａにおいて互いに接合されてなっている。また、上記アウタパネル１０の上端部には車室内側に凹陥されてなる段部１０ｂが形成されている。但し、上記インナパネル９の上端部だけは、その断面形状がアウタパネル１０の場合と同様に車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしていて、アウタパネル１０の上記段部１０ｂと略全面的に接合して隆起部３の上端開口を閉塞するようになされている。そして、両パネル９，１０の上端接合部には、各々、隆起部３にリヤピラー５をボルト止めするための複数のボルト挿通孔１１，１１，…（同図には１つだけ示している）が設けられている。
【００２３】
一方、リヤピラー５は、上記隆起部３の場合と同様に、車室外側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部１２ａ，１２ａを有するインナパネル１２と、車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部１３ａ，１３ａを有するアウタパネル１３とが、相対するフランジ部１２ａ，１３ａにおいて互いに接合されてなっている。上記アウタパネル１３の下端部には、車室内側に凹陥されてなる段部１３ｂが形成されており、この段部１３ｂには上記隆起部３のボルト挿通孔１１，１１，…に対応する複数のボルト挿通孔１４，１４，…（図２には１つだけ示している）が設けられている。
【００２４】
上記隆起部３及びリヤピラー５は、図３に示すように、隆起部３の上端部にリヤピラー５の下端開口部を外嵌した状態で互いに接合される。すなわち、隆起部３のアウタパネル１０の車室外側表面にリヤピラー５のアウタパネル１３の車室内側表面が密着した状態で、各々、隆起部３及びリヤピラー５の両ボルト挿通孔１１，１４においてボルト１５及びナット１６により締結固定されている。尚、上記接合の際に、スポット溶接を併用してもよい。そして、隆起部３のアウタパネル１０の段部１０ｂと、リヤピラー５のアウタパネル１３の段部１３ｂとにより形成された断面コ字状の溝内に、上記ガーニッシュ６が配置されている。このガーニッシュ６は、車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしていて、上記各ボルト１５の頭部を覆うように配設されている。また、ガーニッシュ６の車室外側の表面は、隆起部３及びリヤピラー５の各アウタパネル１０，１３の表面と略面一になるようになされている。
【００２５】
上記隆起部３のインナパネル９における上端近傍位置には、図４に示すように、フロントシートのシートベルト２１をその長さ方向の中間部で挿通可能に保持するためのアッパアンカボルト２２が取り付けられている。すなわち、上記インナパネル９には、上記アンカボルト２２を取り付けるための取付孔２３が設けられていて、アンカボルト２２はその軸部に樹脂製の鍔付筒状部材２４及びワッシャ２５を挿通保持した状態でナット２６により締結固定されている。上記筒状部材２４には、この筒状部材２４によりアンカボルト２２の軸心回りに回動可能に支持され、かつ上記シートベルト２１を挿通可能に保持するアンカプレート２７が配置されている。このアンカプレート２７には、上記アンカボルト２２の頭部及びその周辺部分を覆うアンカカバー２８が一体に設けられている。尚、同図において、２９は、例えばオープンボディ時に隆起部３の車室内側部分を覆うトリムである。
【００２６】
また、隆起部３の上端近傍位置には、図５に示すように、自動車用燃料の注入口３０が設けられている。すなわち、隆起部３のアウタパネル１０には凹部３１が設けられており、この凹部３１の底部に、図外の燃料タンクに連通するフィラーホース３２が接続されている。尚、同図において、３３は注入口３０を閉栓するフィラーキャップ、３４は上記凹部３１を覆うフィラーリッドである。
【００２７】
次に、上記ボディ本体１に対するルーフ部４の組付けが行われないオープンボディについて、図６を参照しながら説明する。ここでは、ルーフ部４に代えて、固定式の幌屋根４１がボディ本体１に組み付けられる。
【００２８】
上記幌屋根４１は、図示は省略するが、幌本体としてのキャンバスと、このキャンバスを所定形状に保形しかつ支持するための複数のリンク部材とからなっていて、上記リンク部材は、車室を車幅方向に跨ぐように延びかつ両端部においてそれぞれ取付プレート４３を介して隆起部３の上端部に取り付けられるメインリンクを有する。上記取付プレート４３はボルト挿通孔４３ａを備えていて、このボルト挿通孔４３ａ及び隆起部３のボルト挿通孔１１に挿通された取付ボルト４４とナット４５とで隆起部３に取り付けられる。その際に、隆起部３の他のボルト挿通孔１１には他のリンク部材等が取り付けられるが、不要なボルト挿通孔１１は閉塞される。尚、図６において、４６，４７はワッシャである。
【００２９】
さらに、後方格納式の幌屋根５１がボディ本体１に組み付けられる場合について、説明を加える。幌屋根５１のメインリンク５２の取付プレート５３は、図７に示すように、隆起部３の車室内側に車両幅方向に延びる軸心回りに回動可能に枢着されている。上記メインリンク５２の端部の車室外側部分は、図８に示すように、隆起部３のインナパネル９の屈曲断面形状に略倣う形状に切り欠かれた状態に形成されていて、幌屋根５１の使用時には隆起部３のアウタパネル１０の上端部を除く車室外側表面と滑らかに連続するようになされている。一方、各々、車両ドア７の周縁に対応するメインリンク５２の部分及びリヤフェンダー２の前端部の部分には、上記車両ドア７が閉じられたときにその周縁との間でシールを行うドアシール部５４ａ，５４ｂが設けられている。
【００３０】
したがって、本実施例によれば、ボディ本体１側の隆起部３と、ルーフ部４側のリヤピラー５との間の接合部がベルトラインＬよりも上方に位置しているので、両者をボルト１５で締結してそのボルト頭部をガーニッシュ６で覆うように処理しても上記ベルトラインＬが破綻することはなく、ＭＩＧ溶接等のような低効率作業は不要である。よって、作業効率の低下を招くことなく、ボディ本体１に対するルーフ部４の組付けの有無によりクローズドボディ及びオープンボディをそれぞれ得ることができ、クローズドボディ及びオープンボディでのリヤフェンダー２を共通化することができる。
【００３１】
そして、ボディ本体１に、ルーフ部４に代えて後方格納式の幌屋根５１が組み付けられる場合には、図７及び図８に示すように、メインリンク５２の最も車室外側に位置する部分ａを、隆起部３の上端が該隆起部３の他の上辺部分よりも車室内側に変位している分だけ車室内側に位置させることができるので、幌屋根格納時に上記部分ａが車両（同各図にｂで示す部分）に干渉するのを回避することができる。それとともに、リヤフェンダー２側のドアシール部５４ｂの接続端を、隆起部３の上端が車室内側に変位している分だけメインリンク５２側のドアシール部５４ａの接続端に接近させることもできる。よって、メインリンク５２及びリヤフェンダー２間でのドアシール部５４ａ，５４ｂの途切れを生じることなく、幌屋根格納時におけるメインリンク５２及び車両間の車幅方向での干渉を回避することができる。
【００３２】
つまり、上記隆起部が設けられていない場合では、図９に示すように、単にメインリンク５２′の端部をリヤフェンダー２′よりも車室内側に移動させて、メインリンク５２′の最も車室外側に位置する部分ａが車両（同図にｂで示す部分）に干渉するのを回避しようとすると、その移動させた分だけメインリンク５２′側のドアシール部５４ａ′の接続端と、リヤフェンダー２′側のドアシール部５４ｂ′の接続端との間に隙間ｓが生じることになり、その隙間ｓの部分でシール切れが発生することとなる。これに対し、本実施例によれば、シール切れの回避と、メインリンク５２及び車両間の干渉の回避とを共に両立させることができるのである。
【００３３】
また、車両ドア７のアウタハンドル部８をベルトラインＬよりも上方に隆起させることで、車室外側からのアウタハンドル部８の操作が行い易くなるようにしているが、その際に、上記アウタハンドル部８の上端が隆起部３の上辺と滑らかに接続するようにしているので、オープンボデイのときの自動車がロールオーバした場合に、上記アウタハンドル部８が破損ないし変形しないように隆起部３により保護することができ、そのような場合でも、アウタハンドル部８による車両ドア７の開扉操作可能な状態を確保することができる。
【００３４】
また、リヤシートの背面側に設置されている燃料タンクに対し、注入口３０を隆起部３に配置しているので、ベルトラインＬよりも高い位置にある分だけ上記タンクに対する注入口３０の高さを稼ぐことができ、タンクの大容量化を容易に図ることができる。
【００３５】
さらに、隆起部３にシートベルト用のアッパアンカボルト２２を配置しているので、車高の低い場合であっても、従来のようなタワー等の専用部材を用いることなく、アッパアンカボルト２２を高い位置に取り付けることができる。
【００３６】
尚、上記実施例では、隆起部３がベルトラインＬよりも高い位置にあることを利用して、シートベルト用のアッパアンカボルトや自動車用燃料の注入口を配置する例を示したが、これらに限らず、例えば車両用音響装置のスピーカを隆起部の車室内側に配置する等、種々のものを配置することができる。
【００３７】
また、上記実施例では、インナパネル９及びアウタパネル１０の各上端部同士が接合されてなる隆起部３の上端に、リヤピラー５のアウタパネル１３を接合するようにしているが、隆起部の上端とリヤピラーの下端との接合構造は上記のものに限定されるものではなく、必要に応じて適宜に設計することができるのは勿論である。
【００３８】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１の発明によれば、ボディ本体にルーフ部と幌屋根とが選択的に組み付けられるようにした自動車の側部構造として、上記ボディ本体のリヤフェンダーにおける車両前後方向の前側部分を、ベルトラインよりも上方に隆起した状態の隆起部とする一方、上記ルーフ部には、下端が上記隆起部の上端に接合可能なリヤピラーを一体に設けるとともに、隆起部に、ルーフ部と幌屋根とを選択的に取り付けられるようにしたので、ＭＩＧ溶接等の作業効率のよくない接合作業を行わなくてもベルトラインに破綻を来たすことなくボディ本体にルーフ部を組み付けることができ、この結果、作業効率の低下を招くことなく、クローズドボディ及びオープンボディでのリヤフェンダーの共通化を図ることができる。
【００３９】
請求項２の発明によれば、上記隆起部の上端を該隆起部の上辺部における上記上端以外の部分よりも車室内側に変位させるようにしたので、ルーフ部に代えて後方格納式の幌屋根をボディ本体に組み付け、その幌屋根のメインリンクの両端部を隆起部の車室内側部分に枢着する場合に、上記メインリンク及びリヤフェンダー前端部にそれぞれ設けられたドアシール部間でのシール切れを生じることなく、幌屋根の後方格納時における上記メインリンク及び車両間の車幅方向での干渉の回避を容易化することができる。
【００４０】
請求項３の発明によれば、車両ドアが閉じ状態のときに上記隆起部の前方でかつ該隆起部と上端同士が略同じ高さとなる位置に位置付けられるように、該車両ドアのアウタハンドル部を配置することとしたので、車高の低い場合に車室外側からのアウタハンドル部の操作を行い易くできるのみならず、オープンボデイの場合の自動車のロールオーバ時に上記アウタハンドル部が破損ないし変形しないようにリヤフェンダーの隆起部により保護してアウタハンドル部による車両ドアの開扉操作可能な状態を維持することができる。
【００４１】
請求項４の発明によれば、上記隆起部の車室外側部分に、自動車用燃料の注入口を配置するようにしたので、ベルトラインよりも高い位置にある分だけ燃料タンクに対する注入口の高さを稼ぐことができる結果、例えば上記燃料タンクがリヤシートの背面側に立設されている場合に、タンクを上方に延設することによってその大容量化を図ることができるようになる。
【００４２】
請求項５の発明によれば、上記隆起部の車室内側部分に、シートベルト用のアッパアンカボルトを取り付けるようにしたので、従来のようなタワー部材を用いることなく、アッパアンカボルトを高い位置に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る自動車の側部構造の要部を示す側面図である。
【図２】隆起部及びリヤピラーを示す分解斜視図である。
【図３】クローズドボディ時の隆起部及びリヤピラーを車両フロント側から示す断面図である。
【図４】隆起部にシートベルト用アッパアンカボルトが取り付けられた状態を車両フロント側から示す断面図である。
【図５】隆起部の車室外側部分に自動車用燃料の注入口が配置された状態を車両フロント側から示す断面図である。
【図６】ボディ本体に固定式の幌屋根が組み付けられた状態の隆起部を車両フロント側から示す断面図である。
【図７】ボディ本体に後方格納式の幌屋根が組み付けられた状態の要部を示す斜視図である。
【図８】隆起部に格納式幌屋根のメインリンクが枢着された状態を車両フロント側から示す断面図である。
【図９】リヤフェンダーに隆起部が無い場合の車両ドアに対するシール切れ状態を示す図８相当図である。
【符号の説明】
１ボディ本体
２リヤフェンダー
３隆起部
４ルーフ部
５リヤピラー
７車両ドア
８アウタハンドル部
２２アッパアンカボルト
３０注入口
４１幌屋根
Ｌベルトライン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a side part structure of an automobile, and more particularly, to a common countermeasure for rear fenders in a closed body automobile that can be switched to an open body depending on whether or not a roof portion is assembled to a body body.
[0002]
[Prior art]
In general, in a closed-body automobile in which a roof part is assembled to a body body, as a side part structure, a rear pillar is provided in advance on the roof part, and the front fender direction front end part of the rear fender on the body body side is provided. A technique for joining the lower ends of the rear pillars is known. However, with this technology, the joint part between the rear pillar and the rear fender must be made inconspicuous so as not to cause a design failure in the belt line. For this purpose, for example, after joining the two by MIG welding. It is necessary to perform work such as grinding the surface of the welded part with a sander. Therefore, work efficiency is not good.
[0003]
Therefore, in recent years, a technique in which the rear pillar is provided integrally on the rear fender side, not on the roof part side, and the roof part is joined to the upper end of the rear pillar has been dominant.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the technique in which the rear pillar is integrally provided in the rear fender as described above, the body body is used as an open body as described in, for example, Japanese Utility Model Publication No. 23-23219. New problems will arise.
[0005]
That is, in the above case, it is necessary to prepare a rear fender dedicated to an open body without a rear pillar, in addition to the rear fender for a closed body in which the rear pillar is integrated. Therefore, it becomes difficult to share the rear fender as a part.
[0006]
The present invention has been made in view of such various points, and its main object is to devise a joint line between the body main body side and the roof portion side in a closed body automobile side structure that can be switched to an open body. By adding, the roof part can be assembled to the body without breaking the belt line even without performing inefficient work such as MIG welding, so that the work efficiency is not reduced. In addition, the rear fender can be shared in each case of the open body and the closed body.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the first aspect of the present invention, the rear fender is raised upward to form a raised portion, and the joining position of the body main body side and the roof portion side is shifted upward from the belt line. The roof part can be assembled to the body body without causing the belt line to fail even without performing inefficient work such as MIG welding.
[0008]
Specifically, the present invention is premised on a side structure of an automobile in which a closed body roof portion and an open body rear retractable hood roof are selectively assembled to the body body .
[0009]
And the front side part of the vehicle body front-rear direction in the rear fender of the body main body is defined as a raised portion that is raised above the belt line. In addition, the roof portion is integrally provided with a rear pillar whose lower end can be joined to the upper end of the raised portion, and the raised portion includes a roof portion for a closed body and a rear retractable hood roof for an open body. Is provided so as to be selectively attachable .
[0010]
In the above configuration, when an open body is to be obtained, the roof portion is not assembled to the body body. In this case, an open body with the rear fender raised above the belt line is obtained. On the other hand, when trying to obtain a closed body, the lower end of the rear pillar of the roof portion is joined to the upper end of the raised portion of the rear fender. At this time, since the joint between the raised portion and the rear pillar is located above the belt line, it can be processed by an efficient operation such as spot welding of both and covering the welded portion with garnish. The belt line is not affected, and low-efficiency work such as MIG welding is unnecessary. Therefore, the rear fender can be shared in each case of the open body and the closed body without deteriorating the working efficiency.
[0011]
In the invention of claim 2, in the invention of the first aspect, the upper end of the raised portion, so as to displace in the vehicle interior side than the portion other than the upper end of the upper side portion of the raised portion.
[0012]
In the above configuration, when a rear retractable hood roof is assembled to the body main body, both ends are pivotally attached to the respective ridges so as to be able to swing back and forth, and the hood roof is supported by the body main body so as to be stored rearward. The main link is provided with a door seal portion that seals between the front end portion of the rear fender including the raised portion and the periphery when the vehicle door is closed. At this time, the upper end of the raised portion, since the displacement in the vehicle interior side than the portion other than the upper end of the upper side portion of the raised portion, when stored in hood roof, most cabin located outside the main link It is avoided that the part which does does interfere with parts other than the said upper end in the said upper side part of a protruding part. Further, the connecting end of the door seal portion on the rear fender side can be brought closer to the connecting end of the door seal portion on the main link side by the amount that the upper end of the raised portion is displaced toward the vehicle interior side. Therefore, it is possible to avoid the breakage of the door seal portion between the main link and the rear fender and to avoid the interference in the vehicle width direction between the main link and the vehicle when the hood is stored. That is, when the above-mentioned bulge is not provided, if the end of the main link is simply moved to the vehicle interior side to avoid interference between the main link and the vehicle, the main link side is moved by the amount of the movement. A gap is generated between the connection end of the door seal portion and the connection end of the door seal portion on the rear fender side, and a seal breakage occurs at the gap portion.
[0013]
In the invention of claim 3, in the invention of claim 1 or 2 above, when the vehicle door is in a closed state, it is positioned in front of the raised portion and at a position where the raised portion and the upper end are substantially at the same height. The outer handle portion of the vehicle door is arranged.
[0014]
In the above configuration, when the open body automobile rolls over, the outer handle is protected by the raised portion of the rear fender so that the outer handle is not damaged or deformed. The state where the door can be opened is maintained. When the outer handle portion is positioned above the belt line, for example, in an automobile with a low vehicle height such as a sports car, it is easy to open the vehicle door with the outer handle portion from the outside of the passenger compartment. Become.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first to third aspects of the present invention, an automobile fuel injection port is disposed on the outer side portion of the raised portion of the passenger compartment.
[0016]
In the above configuration, for example, a tank for storing liquid fuel for automobiles is installed on the back side of the rear seat, and in order to increase the capacity of the tank, it is necessary to extend the tank as much as possible upward In addition, the height of the inlet with respect to the tank can be easily taken, and the liquid fuel injected from the inlet can be smoothly poured into the tank due to the difference in level between the liquid level in the tank and the inlet. . Therefore, the capacity of the tank can be easily increased.
[0017]
According to a fifth aspect of the present invention, in the first to fourth aspects of the invention, an upper anchor bolt for a seat belt is attached to a vehicle interior side portion of the raised portion.
[0018]
In general, it is preferable that the upper anchor bolt for the seat belt is disposed in an upper position as much as possible in order to ensure that the seat belt is hooked on the shoulder portion of the seated occupant. Therefore, for example, in a low-height vehicle such as a sports car, a tower is erected and an upper anchor bolt is attached to the tower. On the other hand, in said structure, an upper anchor bolt can be attached to a high position, without providing members, such as a tower now.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0020]
FIG. 1 shows a side structure of an automobile according to an embodiment of the present invention. This automobile is a 2 + 2 seat two-door car, which is a closed body when the roof portion 4 is assembled to the body main body 1, while it is an open body when the roof portion 4 is not assembled. Yes. Further, in this automobile, although not shown, a fuel tank for containing automobile fuel is installed on the back side of the rear seat.
[0021]
In FIG. 1, 2 is a rear fender on the left side of the vehicle on the body body 1 side, and 7 is a door on the left side of the vehicle. A front side portion (left side portion in the figure) of the rear fender 2 is a raised portion 3 in a state of gradually rising upward from the belt line L toward the front side. Further, the outer handle portion 8 of the door 7 also protrudes upward from the belt line L, and the upper end thereof is smoothly continuous with the upper end of the raised portion 3. Further, a rear pillar 5 is integrally provided in the roof portion 4 in advance. The lower end of the rear pillar 5 is joined to the upper end of the raised portion 3, and the outer side of the joint portion is covered with a garnish 6.
[0022]
The bulging portion 3 and the rear pillar 5 will be described in detail with reference to FIG. 2. The bulging portion 3 has an U-shaped cross section that opens toward the outside of the passenger compartment and has flange portions 9a and 9a on both sides. A panel 9 and an outer panel 10 having a U-shaped cross section opened toward the vehicle interior side and having flange portions 10a and 10a on both sides are joined to each other at the opposing flange portions 9a and 10a. A stepped portion 10b is formed at the upper end of the outer panel 10 so as to be recessed toward the vehicle interior side. However, only the upper end portion of the inner panel 9 has a U-shaped cross section that is open toward the vehicle interior as in the case of the outer panel 10, and is substantially the same as the step portion 10 b of the outer panel 10. The upper end opening of the raised portion 3 is closed by joining the entire surface. Further, a plurality of bolt insertion holes 11, 11,... For bolting the rear pillar 5 to the raised portion 3 are respectively provided at the upper end joint portions of the panels 9 and 10 (only one is shown in the figure). Is provided.
[0023]
On the other hand, as in the case of the raised portion 3, the rear pillar 5 has an inner panel 12 having a U-shaped cross section that is open toward the outside of the vehicle compartment and having flange portions 12a and 12a on both sides, and a vehicle interior side. An outer panel 13 having a U-shaped cross section that is open toward the outside and having flange portions 13a and 13a on both sides is joined to each other at the opposing flange portions 12a and 13a. A step portion 13b is formed in the lower end portion of the outer panel 13 so as to be recessed toward the vehicle interior side. The step portion 13b has a plurality of steps corresponding to the bolt insertion holes 11, 11,. Bolt insertion holes 14, 14,... (Only one is shown in FIG. 2) are provided.
[0024]
As shown in FIG. 3, the raised portion 3 and the rear pillar 5 are joined to each other with the lower end opening of the rear pillar 5 being fitted over the upper end portion of the raised portion 3. That is, with the vehicle interior side surface of the outer panel 13 of the rear pillar 5 being in close contact with the vehicle exterior side surface of the outer panel 10 of the raised portion 3, the bolt 15 and the bolt 15 and the bolt insertion holes 11 and 14 of the raised portion 3 and the rear pillar 5, respectively. The nut 16 is fastened and fixed. In addition, you may use spot welding together in the case of the said joining. The garnish 6 is disposed in a U-shaped groove formed by the step 10 b of the outer panel 10 of the raised portion 3 and the step 13 b of the outer panel 13 of the rear pillar 5. The garnish 6 has a U-shaped cross section opened toward the vehicle interior side, and is disposed so as to cover the heads of the bolts 15. Further, the outer surface of the garnish 6 is made to be substantially flush with the surfaces of the outer panels 10 and 13 of the raised portion 3 and the rear pillar 5.
[0025]
As shown in FIG. 4, an upper anchor bolt 22 for holding the seat belt 21 of the front seat so as to be able to be inserted in the middle portion in the length direction is attached to a position near the upper end of the inner panel 9 of the raised portion 3. It has been. That is, the inner panel 9 is provided with a mounting hole 23 for mounting the anchor bolt 22, and the anchor bolt 22 has a shaft portion of the resin brazed tubular member 24 and a washer 25 inserted and held. The nut 26 is fastened and fixed in the state. The tubular member 24 is provided with an anchor plate 27 that is supported by the tubular member 24 so as to be rotatable about the axis of the anchor bolt 22 and holds the seat belt 21 so that the seat belt 21 can be inserted. The anchor plate 27 is integrally provided with an anchor cover 28 that covers the head of the anchor bolt 22 and its peripheral portion. In the figure, reference numeral 29 denotes a trim that covers the vehicle interior side portion of the raised portion 3 when the body is open, for example.
[0026]
Further, as shown in FIG. 5, an automobile fuel inlet 30 is provided near the upper end of the raised portion 3. That is, the outer panel 10 of the raised portion 3 is provided with a recess 31, and a filler hose 32 communicating with a fuel tank (not shown) is connected to the bottom of the recess 31. In the figure, 33 is a filler cap for closing the injection port 30, and 34 is a filler lid for covering the recess 31.
[0027]
Next, an open body in which the roof portion 4 is not assembled to the body main body 1 will be described with reference to FIG. Here, instead of the roof portion 4, a fixed hood roof 41 is assembled to the body main body 1.
[0028]
Although not shown, the hood roof 41 includes a canvas as a hood main body and a plurality of link members for retaining and supporting the canvas in a predetermined shape. And a main link that is attached to the upper end portion of the raised portion 3 via the attachment plate 43 at both ends. The mounting plate 43 is provided with a bolt insertion hole 43a, and is attached to the raised portion 3 with a mounting bolt 44 and a nut 45 inserted into the bolt insertion hole 43a and the bolt insertion hole 11 of the raised portion 3. At that time, other link members and the like are attached to the other bolt insertion holes 11 of the raised portion 3, but the unnecessary bolt insertion holes 11 are closed. In FIG. 6, 46 and 47 are washers.
[0029]
Further, the case where the rear retractable hood roof 51 is assembled to the body body 1 will be described. As shown in FIG. 7, the attachment plate 53 of the main link 52 of the hood roof 51 is pivotally attached to the vehicle interior side of the raised portion 3 so as to be rotatable around an axis extending in the vehicle width direction. As shown in FIG. 8, the outer side portion of the passenger compartment outside of the main link 52 is formed in a state of being cut out in a shape substantially following the bent cross-sectional shape of the inner panel 9 of the raised portion 3. When 51 is used, it is smoothly connected to the outer surface of the passenger compartment except for the upper end portion of the outer panel 10 of the raised portion 3. On the other hand, each of the main link 52 corresponding to the periphery of the vehicle door 7 and the front end portion of the rear fender 2 is a door seal portion that seals between the periphery of the vehicle door 7 when the vehicle door 7 is closed. 54a and 54b are provided.
[0030]
Therefore, according to the present embodiment, the joint between the raised portion 3 on the body body 1 side and the rear pillar 5 on the roof portion 4 side is located above the belt line L, so The belt line L does not fail even if the bolt head is covered with the garnish 6 and the low-efficiency work such as MIG welding is unnecessary. Therefore, a closed body and an open body can be obtained depending on whether or not the roof portion 4 is assembled to the body main body 1 without causing a reduction in work efficiency, and the rear fender 2 is shared by the closed body and the open body. be able to.
[0031]
When the rear retractable hood roof 51 is assembled to the body body 1 instead of the roof portion 4, as shown in FIGS. Can be positioned on the vehicle interior side by the amount that the upper end of the bulge 3 is displaced to the vehicle interior side relative to the other upper side portion of the bulge 3, so that the portion a It is possible to avoid interfering with the portion (b) in the figures. At the same time, the connection end of the door seal portion 54b on the rear fender 2 side can be brought closer to the connection end of the door seal portion 54a on the main link 52 side by the amount the upper end of the raised portion 3 is displaced toward the vehicle interior side. Therefore, the door seal portions 54a and 54b are not interrupted between the main link 52 and the rear fender 2, and the interference in the vehicle width direction between the main link 52 and the vehicle during storage of the hood can be avoided.
[0032]
That is, when the raised portion is not provided, as shown in FIG. 9, the end portion of the main link 52 'is simply moved to the vehicle interior side of the rear fender 2', and the most vehicle of the main link 52 'is moved. If it is attempted to avoid the interference between the portion a located outside the vehicle and the vehicle (the portion indicated by b in the figure), the connection end of the door seal portion 54a 'on the main link 52' side and the rear A gap s is formed between the door seal part 54b 'on the fender 2' side and a connection end of the door seal part 54b ', and a seal breakage occurs at the gap s. On the other hand, according to the present embodiment, it is possible to achieve both avoidance of a seal failure and avoidance of interference between the main link 52 and the vehicle.
[0033]
In addition, the outer handle portion 8 of the vehicle door 7 is raised above the belt line L so that the outer handle portion 8 can be easily operated from the outside of the passenger compartment. Since the upper end of the handle portion 8 is smoothly connected to the upper side of the raised portion 3, the raised portion 3 prevents the outer handle portion 8 from being damaged or deformed when the automobile rolls over in the open body. Even in such a case, it is possible to ensure a state in which the opening operation of the vehicle door 7 by the outer handle portion 8 can be performed.
[0034]
In addition, since the inlet 30 is disposed in the raised portion 3 with respect to the fuel tank installed on the rear side of the rear seat, the height of the inlet 30 relative to the tank is higher than the belt line L. It is possible to increase the capacity of the tank easily.
[0035]
Furthermore, since the upper anchor bolt 22 for the seat belt is arranged on the raised portion 3, even if the vehicle height is low, the upper anchor bolt 22 can be attached without using a dedicated member such as a conventional tower. Can be mounted at a high position.
[0036]
In the above embodiment, the example in which the upper anchor bolt for the seat belt and the fuel inlet for the vehicle are arranged by utilizing the fact that the raised portion 3 is higher than the belt line L is shown. Not limited to this, for example, various speakers such as a speaker of a vehicle acoustic device can be arranged on the vehicle interior side of the raised portion.
[0037]
Moreover, in the said Example, although the outer panel 13 of the rear pillar 5 is joined to the upper end of the protruding part 3 where each upper end part of the inner panel 9 and the outer panel 10 is joined, the upper end of a protruding part and a rear pillar are combined. Of course, the joint structure with the lower end is not limited to that described above, and can be appropriately designed as necessary.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the invention of claim 1, the vehicle front-rear direction in the rear fender of the body body is used as the side part structure of the automobile in which the roof portion and the hood roof are selectively assembled to the body body. The roof portion is a raised portion that is raised above the belt line, and the roof portion is integrally provided with a rear pillar whose lower end can be joined to the upper end of the raised portion. The roof part can be assembled to the body without breaking the belt line without performing inefficient joint work such as MIG welding. As a result, the rear fender can be shared between the closed body and the open body without deteriorating the working efficiency.
[0039]
According to the invention of claim 2, since the to displace the vehicle interior side than the portion other than the upper end of the upper side portion of the raised portion on the end of the raised portion, the rear retractable instead roof portion When the hood roof is assembled to the body body and both ends of the main link of the hood are pivotally attached to the interior part of the ridge, the door seal between the main link and the front fender of the rear fender Thus, it is possible to facilitate the avoidance of interference in the vehicle width direction between the main link and the vehicle when the hood roof is stored rearward.
[0040]
According to the invention of claim 3, when the vehicle door is in the closed state, the outer handle portion of the vehicle door is positioned in front of the raised portion and at a position where the raised portion and the upper end are substantially at the same height. Therefore, when the vehicle height is low, not only can the outer handle be operated easily from the outside of the passenger compartment, but the outer handle can be damaged or deformed when the vehicle rolls over in the case of an open body. Therefore, the vehicle can be protected by the raised portion of the rear fender so that the vehicle door can be opened by the outer handle.
[0041]
According to the fourth aspect of the present invention, since the fuel fuel injection port is arranged on the outside of the cabin of the raised portion, the height of the fuel injection port relative to the fuel tank is increased by the amount higher than the belt line. As a result, the capacity of the fuel tank can be increased by extending the tank upward when the fuel tank is erected on the back side of the rear seat.
[0042]
According to the invention of claim 5, the vehicle interior side portion of the raised portion. Thus attach the upper anchor bolts for the seat belt, without using a conventional tower member, such as, high and Appaan Cabo belt position Can be attached to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a main part of a side part structure of an automobile according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing a raised portion and a rear pillar.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a raised portion and a rear pillar at the time of a closed body from the vehicle front side.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a state in which a seat belt upper anchor bolt is attached to a raised portion from the vehicle front side.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state in which a fuel injection port for an automobile is arranged on a vehicle exterior side portion of a raised portion from the vehicle front side.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a raised portion in a state where a fixed hood roof is assembled to the body body from the vehicle front side.
FIG. 7 is a perspective view showing a main part in a state in which a rear retractable hood roof is assembled to the body main body.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state in which a main link of a retractable hood roof is pivotally attached to a raised portion from the vehicle front side.
FIG. 9 is a view corresponding to FIG. 8 showing a state where a seal is cut off with respect to the vehicle door when the rear fender has no raised portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Body body 2 Rear fender 3 Raised part 4 Roof part 5 Rear pillar 7 Vehicle door 8 Outer handle part 22 Upper anchor bolt 30 Inlet
41 Covered Roof L Belt Line

Claims

A side part structure of an automobile in which a roof part for a closed body and a rear retractable hood roof for an open body are selectively assembled to the body body ,
The front part in the vehicle front-rear direction of the rear fender of the body body is a raised part that is raised above the belt line,
The roof part is integrally provided with a rear pillar whose lower end can be joined to the upper end of the raised part, and the raised part includes a roof part for the closed body and a rear retractable hood roof for the open body. A side part structure of an automobile, characterized in that can be selectively attached .

In the side part structure of the automobile according to claim 1,
Upper end of the ridge, vehicle side structure, characterized in that it is displaced to the vehicle interior side than the portion other than the upper end of the upper side portion of the raised portion.

In the side part structure of the automobile according to claim 1,
The outer handle portion of the vehicle door is arranged so that the vehicle door is positioned in front of the raised portion and at the position where the raised portion and the upper end are substantially at the same height when the vehicle door is closed. Car side structure.

In the side part structure of the motor vehicle according to any one of claims 1, 2, and 3,
A side part structure of an automobile, characterized in that an inlet for fuel for automobiles is arranged on the outside of the cabin of the raised portion.

In the side part structure of the motor vehicle according to any one of claims 1, 2, 3, and 4,
A side part structure of an automobile, characterized in that an upper anchor bolt for a seat belt is attached to a vehicle interior side portion of the raised portion.