JP3704095B2 - アクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置、アクセス回線帯域制御ルータ装置、およびアクセス回線帯域制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクセス回線の帯域制御システムに関する。特に、LANなどのローカルネットワークを、アクセス回線を利用してコア・ネットワークに接続するネットワークシステムにおいて、複数のユーザーにより共用されるこのアクセス回線に関する、柔軟かつ高精度な帯域制御を実現するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、LANなどのユーザ・ネットワーク(ローカルネットワーク)および、各ユーザ・ネットワーク間のデータ転送を行うコア・ネットワークからなるネットワークシステムの一例を示す。
【0003】
図11に示すように、このネットワークシステムは、複数のLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)として構成されるユーザネットワーク1、2と、各ユーザネットワーク間のデータを転送するコアネットワーク3と、各ユーザネットワークとコアネットワークを接続するアクセス回線4、5と、アクセス回線4,5にユーザネットワーク1,2をそれぞれ接続するゲートウェイ装置6、7と、アクセス回線4,5をコアネットワーク3に収容するために設置されるエッジルータ8、9とを具備する。ユーザ・ネットワーク1,2には、それぞれネットワークを利用するアプリケーションが稼働する端末装置10が接続される。
【0004】
(1)インバウンドの帯域制御に関する問題
従来のアクセス回線を利用したLAN接続システムは、アクセス回線4,5のユーザ・ネットワーク(LAN)側の終端装置までを、固定帯域の接続サービスで提供する方式を採用する。このため、ユーザが、アクセス回線4,5へ入出力されるトラフィックの帯域を制御するには、ユーザ・ネットワーク1,2側に設置されたゲートウェイ装置6,7内で帯域制御処理を実行する必要があった。
【0005】
図12は、従来技術における帯域制御のポイントと方向を示す概念図である。図12に示すように、コア・ネットワーク3側からアクセス回線4,5への入力トラフィックの帯域は、ユーザ側で制御することができない。
【0006】
例えば、コア・ネットワーク3に接続された他のユーザ・ネットワーク(LAN)からファイルを取得するような、非対称なトラフィック特性をもつアプリケーションや、あるいは、一方的にコア・ネットワーク3側からアクセス回線4,5を介してデータが転送されてくる、コネクションを持たない映像伝送などのコネクションレス・アプリケーションなどを利用した場合、コア・ネットワーク3側からアクセス回線4,5を介してユーザ・ネットワーク4,5に大量のトラフィックが転送されてくる。この場合には、ユーザが設定したゲートウェイ装置6,7内の帯域制御が有効に機能しないという問題があった。
【0007】
また、従来においては、各装置内の帯域制御設定は、各装置毎に個別に行う必要があった。このため、ゲートウェイ装置6,7と、アクセス回線4,5に接続するエッジ・ルータ8,9の帯域設定を一元的に管理することは不可能である。したがって、これらの装置に設定された帯域設定データを変更する場合、各装置に個別に接続し、帯域設定を再度行う必要があった。
【0008】
さらに、従来は、ゲートウェイ装置6,7はユーザが、一方、エッジルータ8,9はネットワークオペレータが管理しており、ユーザ側から自由にアクセス回線の帯域設定を変更できないといった問題があった。
【0009】
(2)無線LANのネットワークシステムの帯域保証上の問題
無線LAN上では、ランダムアクセス方式を採用している。このため、アクセス回線4,5を無線LANであるユーザ・ネットワーク1,2に接続する場合、アクセス回線に関して帯域制御が行われても、無線LANに接続するエンドユーザの使用帯域が、厳密には保証できないという問題があった。
【0010】
さらに、無線LANではランダムアクセス方式を採用していることから、複数のユーザを無線LANに収容した場合、全体としてのスループットが落ちる。そのため、コア・ネットワーク3と通信するようなトラフィックを収容するときに、無線LANのスループットを超える容量を持つアクセス回線3,4が利用された場合、回線利用率が低下するという問題があった。
【0011】
(3)課金上の問題
従来のエッジ・ルータ8,9、ゲートウェイ装置6,7においては、アクセス回線へ転送されるパケットの転送量は測定できるが、使用帯域が測定できなかった。特に、アクセス回線利用に関する課金を従量課金で行う場合、転送されたパケットの転送量のみに基づいて課金されており、実際の使用帯域を考慮した課金ポリシーが採用できなかった。例えば、複数のユーザがアクセス回線を共用する場合において、同じデータ量を転送した場合、低速で長い時間をかけてデータを転送しても、あるいは高速で短い時間でデータ転送しても、両者への課金は同じという不公平感が存在していた。
【0012】
さらに、従来の課金システムは、コア・ネットワーク3で一元的に管理されていた。このため、複数のアクセス回線の帯域幅が異なる場合に、各アクセス回線の種別ごとに課金ポリシーを変化させると、アクセス回線の種別と課金ポリシーの組み合わせをすべて管理する必要があり、処理が複雑になるという問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のとおり、従来のアクセス回線を利用した複数のローカル・ネットワークを接続するネットワークシステムには、次の問題点があった。
【0014】
(1)すなわち、ユーザが、アクセス回線上で転送されるトラフィックを制御しようとしても、使用アプリケーションによっては、特にインバウンドのトラフィック型のアプリケーションの場合、ユーザ側では制御できないという問題があった。
【0015】
(2)たとえ単一のアクセス回線に接続するエッジ・ルータ8,9とゲートウェイ装置6,7であっても、帯域制御設定はこれらの装置毎、個別に設定する必要があるので一元的に帯域情報を管理できないという問題があった。
【0016】
(3)アクセス回線4,5を無線LANに接続する場合、無線LANに収容されたユーザの帯域保証を厳密に行うことが出来ないという問題点があった。また、無線LANに複数のユーザを収容する場合、アクセス回線の容量によっては、無線LANスループット低下のため、アクセス回線の利用率が低下するという問題点があった。
【0017】
(4)課金方式についても、従量制課金方式の場合、転送データ量(パケット量)のみを考慮しており、使用帯域を考慮した課金システムを適用できないという問題点があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、ユーザ・ネットワーク側に設置されたゲートウェイ装置と、コア・ネットワーク側に設置されたルータとの間で、帯域制御に関する情報の自動送受信機能を設け、この帯域制御情報の自動送受信機能によって、アクセス回線を介した複数のユーザ・ネットワークの間、あるいはユーザ・ネットワークとコア・ネットワークの間での、最適な帯域制御を実現する。
【0019】
本発明のある特徴によれば、ローカルネットワークを、アクセス回線を介して他のネットワークに接続するゲートウェイ装置であって、外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する帯域制御情報設定処理部と、前記アクセス回線をコア・ネットワークに収容するルータ装置に、前記帯域制御情報を送信する帯域制御情報送信部と、前記ルータ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する帯域制御設定結果情報受信部と、前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する通知処理部とを具備することを特徴とするアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置が提供される。
【0020】
本発明の他の特徴によれば、前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、パケット送信元アドレスおよびパケット送信宛先アドレスごとに設定される。
【0021】
本発明の他の特徴によれば、前記通知処理部は、前記帯域制御設定結果情報に、前記ゲートウェイ装置内における帯域制御の可否を示す情報を付加し、該情報が付加された帯域制御結果情報を、前記外部端末に通知する。
【0022】
本発明の他の特徴によれば、前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、前記ローカルネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第1の帯域制御情報と、前記コア・ネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第2の帯域制御情報とを含む。
【0023】
本発明の他の特徴によれば、上記アクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置は、さらに、前記アクセス回線へ転送されるパケットが使用する帯域の情報を収集し、該収集された使用帯域の情報を、パケット送受信の課金処理に用いられる第1の課金データとして生成する課金データ生成部を具備する。
【0024】
本発明の他の特徴によれば、前記課金データ生成部は、前記使用帯域の情報を、前記ローカルネットワークに属する端末装置ごとに収集する。
【0025】
本発明の他の特徴によれば、上記アクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置は、さらに、複数の無線LANインターフェースを備え、前記無線LANインターフェースごとに設定された前記帯域制御情報を参照することにより、前記無線LANインターフェースのそれぞれに対してパケットの転送を設定された帯域ごとに振り分ける無線LANインターフェース転送部を具備する。
【0026】
本発明の他の特徴によれば、上記アクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置は、さらに、パケットの送信元アドレスおよび宛先アドレスごとに、単位時間当たりの使用帯域および転送されるパケット量を測定して、該測定された使用帯域および転送パケット量を、パケット送受信の課金処理に用いられる第2の課金データとして生成するトラフィック量測定部を具備する。
【0027】
本発明の他の特徴によれば、アクセス回線をコア・ネットワークに収容するルータ装置であって、外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する帯域制御情報設定処理部と、ローカルネットワークを、アクセス回線を介して他のネットワークに接続するゲートウェイ装置に、前記帯域制御情報を送信する帯域制御情報送信部と、前記ゲートウェイ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する帯域制御設定結果情報受信部と、前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する通知処理部とを具備することを特徴とするアクセス回線帯域制御ルータ装置が提供される。
【0028】
本発明の他の特徴によれば、前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、パケット送信元アドレスおよびパケット送信宛先アドレスごとに設定される。
【0029】
本発明の他の特徴によれば、前記通知処理部は、前記帯域制御設定結果情報に、前記ゲートウェイ装置内における帯域制御の可否を示す情報を付加し、該情報が付加された帯域制御結果情報を、前記外部端末に通知する。
【0030】
本発明の他の特徴によれば、前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、前記コア・ネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第1の帯域制御情報と、前記ローカルネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第2の帯域制御情報とを含む。
【0031】
本発明の他の特徴によれば、上記アクセス回線帯域制御ルータ装置は、さらに、前記アクセス回線へ転送されるパケットが使用する帯域の情報を収集し、該収集された使用帯域の情報を、パケット送受信の課金処理に用いられる第1の課金データとして生成する課金データ生成部を具備する。
【0032】
本発明の他の特徴によれば、前記課金データ生成部は、前記使用帯域の情報を、端末装置ごとに収集する。
【0033】
本発明の他の特徴によれば、上記アクセス回線帯域制御ルータ装置は、さらに、パケットの送信元アドレスおよび宛先アドレスごとに、単位時間当たりの使用帯域および転送されるパケット量を測定して、該測定された使用帯域および転送パケット量を、パケット送受信の課金処理に用いられる第2の課金データとして生成するトラフィック量測定部を具備する。
【0034】
本発明の他の特徴によれば、ローカルネットワークを、アクセス回線を介してコア・ネットワークに接続するゲートウェイ装置と、前記アクセス回線を前記コア・ネットワークに収容するルータ装置を含むアクセス回線帯域制御システムであって、前記ゲートウェイ装置は、外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する第1の帯域制御情報設定処理部と、前記ルータ装置に、前記帯域制御情報を送信する第1の帯域制御情報送信部と、前記ルータ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する第1の帯域制御設定結果情報受信部と、前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する第1の通知処理部とを具備し、前記ルータ装置は、外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する第2の帯域制御情報設定処理部と、前記ゲートウェイ装置に、前記帯域制御情報を送信する第2の帯域制御情報送信部と、前記ゲートウェイ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する第2の帯域制御設定結果情報受信部と、前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する第2の通知処理部とを具備することを特徴とするアクセス回線帯域制御システムが提供される。
【0035】
本発明の他の特徴によれば、ローカルネットワークに接続され、該ローカルネットワークから、アクセス回線およびコア・ネットワークを介して他のネットワークにアクセスする端末装置であって、前記アクセス回線の帯域制御情報を、前記ローカルネットワークのゲートウェイ装置内に設定させるための帯域制御情報設定指示信号を送信する帯域制御情報設定指示部と、前記アクセス回線をコア・ネットワークに収容するルータ装置に、前記帯域制御情報を送信する帯域制御情報送信部と、前記アクセス回線を前記コア・ネットワークに就床するルータ装置から、前記ゲートウェイ装置に受信された、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を、前記ゲートウェイ装置を介して受信する帯域制御設定結果情報受信部とを具備することを特徴とする端末装置が提供される。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図10を参照して、本発明の第1の実施形態に係るアクセス回線帯域制御システムを詳細に説明する。
【0037】
第1の実施形態は、ユーザ・ネットワーク側に設置されたゲートウェイ装置と、コア・ネットワーク側に設置されたルータとの間で、帯域制御に関する情報の自動送受信機能を設け、この帯域制御情報の自動送受信機能によって、アクセス回線を介した複数のユーザ・ネットワークの間、あるいはユーザ・ネットワークとコア・ネットワークの間での、最適な帯域制御を実行する機能を提供する。
【0038】
第1の実施形態においては、この帯域制御情報の自動送受信機能によって、ゲートウェイ装置またはエッジ・ルータに対し、アクセス回線の帯域制御設定を行えば、アクセス回線をコア・ネットワークに接続するゲートウェイ装置、およびアクセス回線をユーザ・ネットワークに接続するエッジ・ルータの帯域制御設定を一元的に管理可能となる。
【0039】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアクセス回線帯域制御システムの構成を示す概念図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るアクセス回線帯域制御システムは、コア・ネットワーク3と、該コア・ネットワーク3に設置されるエッジ・ルータ18と、ユーザ・ネットワーク1と、該ユーザ・ネットワーク1に設置されるゲートウェイ装置16と、コア・ネットワーク3とユーザ・ネットワーク1とを接続するアクセス回線4とを具備する。
【0040】
なお、本明細書において、帯域制御とは、プロトコル種別やIPアドレスに基づいて、ネットワークの帯域使用を制御することをいい、具体的には、例えば、あるサービスに一定の帯域を割り当てたり、あるサービスやアクセス回線が利用できる最大帯域を設定したりする制御を意味するものとする。また、エッジ・ルータとは、ルータ機能を持つ制御装置のうち、コア・ネットワークと他のネットワークとの境界に位置するルータをいう。
【0041】
ゲートウェイ装置16は、制御信号をエッジ・ルータ18との間で送受信する制御信号送受信部161を具備する。この制御信号送受信部161は、設定される帯域制御設定情報と帯域制御設定結果を、アクセス回線4を介して接続されるエッジ・ルータ18との間で送受信する。
【0042】
エッジ・ルータ18は、制御信号をゲートウェイ装置16との間で送受信する制御信号送受信部181を具備する。この制御信号送受信部181は、設定される帯域制御設定情報と帯域制御設定結果を、アクセス回線4を介して接続されるゲートウェイ装置16との間で送受信する。
【0043】
次に、第1の実施形態に係る制御信号送受信部161,181の構成および動作を説明する。
【0044】
(1)ユーザ・ネットワーク側からの帯域制御設定
ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161は、外部の端末(例えば、LANなどのユーザ・ネットワーク1に接続される端末装置)から帯域制御設定の要求を受信し、ゲートウェイ装置16内に帯域設定を行うとともに、エッジ・ルータ18の制御信号送受信部181へ帯域設定信号を送信する。
【0045】
エッジ・ルータ18の制御信号送受信部181は、ゲートウェイ装置16側から帯域設定信号を受信すると、エッジ・ルータ18内に帯域設定を行い、帯域設定完了信号をゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161に対して送信する。
【0046】
エッジ・ルータ18より帯域設定完了信号を受信したゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161は、その結果を帯域制御設定要求を送出した外部の端末へ通知する。
【0047】
(2)コア・ネットワーク側からの帯域制御設定
エッジ・ルータ18の制御信号送受信部181は、外部の端末から帯域制御設定の要求を受信し、エッジ・ルータ18内に帯域設定を行うとともに、ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161へ帯域設定信号を送信する。
【0048】
ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161は、エッジ・ルータ18から帯域設定信号を受信すると、ゲートウェイ装置16内に帯域設定を行い、帯域設定完了信号をエッジ・ルータ18の制御信号送受信部181に対して送信する。
【0049】
ゲートウェイ装置16より帯域設定完了信号を受信したエッジ・ルータ18の制御信号送受信部181は、その結果を帯域制御設定要求を送出した外部の端末へ通知する。
【0050】
なお、この場合、帯域制御信号は、アクセス回線を介して転送されてもよく、アクセス回線とは別の回線を介して転送されてもよい。
【0051】
第1の実施形態においては、帯域設定情報は、宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、宛先IPネットアドレス、送信元IPネットアドレス、または、これらIPアドレスとTCP/UDPポート番号の組などを単位として管理される。端末毎に帯域設定を行う場合は、宛先IPアドレスおよび送信元IPアドレス毎に帯域設定を実行することにより実現できる。
【0052】
図2は、第1の実施形態における、ユーザ・ネットワーク1に接続する端末10から、帯域制御情報をゲートウェイ装置16およびエッジ・ルータ18に設定する場合の帯域制御設定処理シーケンスを示す。
【0053】
端末10は、アクセス回線4における帯域制御設定要求信号を、ゲートウェイ装置16に送信する。この帯域制御設定要求信号には、ユーザ・ネットワーク1からアクセス回線4へ送出されるトラフィックの帯域制御設定情報と、コア・ネットワーク3からアクセス回線へ入力されるトラフィックの帯域制御設定情報が含まれる。
【0054】
ゲートウェイ装置16は、この帯域制御設定要求信号を受信すると、信号中の帯域制御設定情報に基づき、自装置内でのアクセス回線4への出力トラフィックの帯域制御設定を行う(帯域制御設定処理163)。ゲートウェイ装置16は、さらに、受信した帯域制御設定要求信号を、エッジ・ルータ18へ転送する。帯域制御設定要求信号を受信したエッジ・ルータ18は、信号中の帯域制御設定情報に基づき、アクセス回線への出力トラフィックの帯域制御設定を行う(帯域制御設定処理183)。
【0055】
自装置内での帯域制御設定を行ったエッジ・ルータ18は、帯域制御設定完了信号を生成し、ゲートウェイ装置16へ送信する。この帯域制御設定完了信号には、帯域設定が要求された装置毎の、帯域設定の可否が含まれている。
【0056】
帯域制御設定完了信号を受信したゲートウェイ装置16は、信号中にゲートウェイ装置16の帯域制御の可否を付加し、付加された帯域制御設定完了信号を、要求元の端末10へ送信する。端末10が帯域制御設定完了信号を受信して、帯域制御設定シーケンスは終了する。
【0057】
図3は、帯域制御設定要求信号および帯域制御設定完了信号のレイアウトの一例を示す。これらの信号は、全ての信号に共通のヘッダ部(3a〜3d)と、装置毎の帯域設定内容を示すデータ部(3e〜3g、3e’〜3g’)とから構成される。
【0058】
信号のヘッダ部には次の要素が含まれる。
【0059】
信号番号3aには、信号の番号が記載される。完了信号の場合、対応する要求信号と同一の信号番号が挿入される。信号種別3bには、要求信号か、完了信号かを表す信号の種別が記載される。信号送信元アドレス3cには、要求信号を発出した端末10のアドレスが記載される。信号長3dには、全信号の長さが記載される。
【0060】
信号のデータ部には、装置毎に次の要素が含まれる。複数の装置毎のデータが含まれることもある。図3においては、ある1つの端末についてのデータが3e〜3gであり、他の端末についてのデータが3e’〜3g’である。
【0061】
信号宛先アドレスには、帯域設定が行われる装置のアドレスが記載される。
【0062】
設定内容長(3e、3e’)には、装置毎の設定内容のデータの長さが記載される。設定内容(3f、3f’)には、要求信号の場合は、実際に装置に設定される帯域制御の内容が記載される。一方、完了信号の場合は、実際に設定に成功した帯域制御の内容が記載される。
【0063】
図4は、第1の実施形態に係るゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161の機能構成を示すブロック図である。
【0064】
ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161は、パケット入力部1615、1623と、パケット出力部1617、1625と、パケット転送部1613と、帯域制御部1621と、制御信号識別部1619とを具備する。
【0065】
パケット入力部1615は、ユーザ・ネットワーク1への各インタフェースからパケットを入力する。パケット出力部1617は、ユーザ・ネットワーク1への各インタフェースへパケットを出力する。パケット転送部1613は、パケット内に保持される当該パケットの宛先に応じて、パケットを各パケット出力部1625へ転送する。また、パケット転送部1613は、帯域制御信号を受信する制御信号識別部1619へ信号を転送する。制御信号識別部1619は、受信した制御信号に基づき、設定要求信号の場合は、帯域制御部1621へ帯域制御設定を行う。一方、設定完了信号の場合は、該当する設定要求の設定の可否を信号に追加し、設定要求を送出した端末10を宛先アドレスとしてパケット転送部1613へ転送する。さらに、設定要求信号をエッジ・ルータ18以外の外部端末から受信した場合は、設定要求信号を、エッジ・ルータ18を宛先にしてパケット転送部1613へ転送する。帯域制御部1621は、受信した帯域制御設定信号内に設定されたパラメータに基づき、アクセス回線へ出力するトラフィックの帯域制御を行う。パケット入力部1623は、アクセス回線を介してコア・ネットワーク3からパケットを入力する。パケット出力部1625は、コア・ネットワーク3へパケットを出力する。
【0066】
なお、制御信号識別部1619および他の構成の全部または一部は、中央制御部1611内に実装されるソフトウェアで構成してもよい。
【0067】
図5は、第1の実施形態に係るエッジ・ルータ18の制御信号送受信部181の機能構成を示すブロック図である。
【0068】
エッジ・ルータ18の制御信号送受信部181は、パケット入力部1815、1823と、パケット出力部1817、1825と、パケット転送部1813と、帯域制御部1821と、制御信号識別部1819とを具備する。
【0069】
パケット入力部1815は、コア・ネットワーク3への各インタフェースからパケットを入力する。パケット出力部1817は、コア・ネットワーク3への各インタフェースへパケットを出力する。パケット転送部1813は、パケット内に保持される当該パケットの宛先に応じて、パケットを各パケット出力部1825へ転送する。また、パケット転送部1813は、帯域制御信号を受信する制御信号識別部1819へ信号を転送する。制御信号識別部1819は、受信した制御信号に基づき、設定要求信号の場合は、帯域制御部1821へ帯域制御設定を行う。一方、設定完了信号の場合は、該当する設定要求の設定の可否を信号に追加し、設定要求を送出した端末10を宛先アドレスとしてパケット転送部1813へ転送する。さらに、設定要求信号をゲートウェイ装置16以外の外部端末から受信した場合は、設定要求信号を、ゲートウェイ装置16を宛先にしてパケット転送部1813へ転送する。帯域制御部1821は、受信した帯域制御設定信号内に設定されたパラメータに基づき、アクセス回線へ出力するトラフィックの帯域制御を行う。パケット入力部1823は、アクセス回線を介してユーザ・ネットワーク1からパケットを入力する。パケット出力部1825は、ユーザ・ネットワーク1へパケットを出力する。
【0070】
なお、制御信号識別部1819および他の構成の全部または一部は、中央制御部1811内に実装されるソフトウェアで構成してもよい。
【0071】
第1の実施形態によれば、ユーザ・ネットワーク側に設置されたゲートウェイ装置と、コア・ネットワーク側に設置されたルータとの間で、制御情報送受信部により、帯域制御設定情報が自動送受信されるので、アクセス回線を介した複数のユーザ・ネットワークの間、あるいはユーザ・ネットワークとコア・ネットワークの間での、最適な帯域制御が実現する。また、ゲートウェイ装置またはエッジ・ルータに対し、アクセス回線の帯域制御設定を行えば、アクセス回線をコア・ネットワークに接続するゲートウェイ装置、およびアクセス回線をユーザ・ネットワークに接続するエッジ・ルータの帯域制御設定を一元的に管理可能となる。
【0072】
第2の実施形態
次に、図6および図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係るアクセス回線帯域制御システムを、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0073】
第2の実施形態においては、ユーザ・ネットワーク側に設置されたゲートウェイ装置に、複数の無線LANインターフェースを実装し、これら無線LANインターフェース毎の帯域保証を実現する。
【0074】
図6は、第2の実施形態に係るゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161の機能構成を示すブロック図である。
【0075】
ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161は、無線パケット転送部1631と、パケット入力部1623と、パケット出力部1625と、パケット転送部1613と、帯域制御部1621と、制御信号識別部1619とを具備する。
【0076】
無線パケット転送部1631は、帯域制御部1621での設定に基づき、各無線LANインタフェース71,73へパケットを振り分け転送する。各無線LANインタフェース71,73は、それぞれ、パケット入力部1615およびパケット出力部1617を具備する。
【0077】
各帯域設定のクラスを各無線LANネットワークと一致させることにより、無線LANでの帯域保証なしに、アクセス回線4での保証を無線LANネットワークまで含めて提供することができる。
【0078】
なお、無線パケット転送部1631および他の構成の全部または一部は、中央制御部1611内に実装されるソフトウェアで構成してもよい。
【0079】
ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161内のパケット入力部1623と、パケット出力部1625と、パケット転送部1613と、帯域制御部1621と、制御信号識別部1619との構成および動作は、第1の実施形態と同様である。
【0080】
図7は、第2の実施形態における複数の無線LANを有するユーザ・ネットワーク1のゲートウェイ装置16による帯域制御イメージの一例を示す。図7において、無線LANは、IEEE802.11b(総帯域11Mbps)とし、アクセス回線として10Mbpsの帯域を持つネットワークを適用した場合を考える。ゲートウェイ装置16は、アクセス回線に接続するインタフェースと、無線LAN回線71,73に接続する無線LANインタフェースとを複数実装している。ゲートウェイ装置16内では、無線パケット転送部1627を介して、各無線LANインタフェース毎の帯域制御情報が受信され、帯域制御部1821において、無線LANインタフェース別に、アクセス回線の帯域制御設定が実行される。図7においては、一例として、使用帯域として、無線LAN#1に対して、70%の設定を、無線LAN#2に対して、30%の設定を行った場合が示されている。このように、無線LANインタフェース別に、アクセス回線の帯域制御情報を設定することで、無線LAN#1のネットワークに対して、アクセス回線帯域の70%の使用を保証できる。
【0081】
なお、例えば、無線LAN#1、#2がともに複数のユーザを収容し、ゲートウェイ装置16からの出力がそれぞれ、4Mbps、1Mbps程度に低下した場合を考える。無線LAN#1のみがアクセス回線4に接続していれば、アクセス回線の利用率は、40%となるが、一方、無線LAN#2も同一アクセス回線に収容することで、アクセス回線の利用率は50%となり、回線利用率の向上が可能となる。
【0082】
第2の実施形態によれば、ユーザ・ネットワーク側に設置されたゲートウェイ装置に、複数の無線LANインターフェースを実装し、帯域制御部1821において、これら無線LANインターフェース毎の帯域保証が実現される。
【0083】
第3の実施形態
次に、図8乃至図10を参照して本発明の第3の実施形態に係るアクセス回線帯域制御システムを、第1および第2の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0084】
第3の実施形態においては、ユーザ・ネットワーク毎、あるいは端末装置毎の帯域使用量を考慮した課金処理を実現する。
【0085】
すなわち、第3の実施形態のゲートウェイ装置16においては、アクセス回線4へ転送されるパケットの使用帯域が測定される。同時に、あるいはこれに替えて、エッジ・ルータ18において、アクセス回線4へ転送されるパケットの使用帯域が測定される。
【0086】
ユーザネットワーク1の端末毎に使用帯域を測定するには、ゲートウェイ装置16において転送されるパケットの送信元アドレス毎を、エッジ・ルータ18において宛先アドレス毎に使用帯域を測定することにより実現できる。測定された使用帯域のデータを参照することにより、使用帯域に比例した従量課金が可能になる。
【0087】
図8は、第3の実施形態に係る課金システムの構成例および課金計算の一例を示す。図8に示すように、エッジ・ルータ18は、宛先アドレス毎に、転送された情報量と、その平均情報転送速度と、転送時刻とを、課金データとして生成、記憶する。一方、ゲートウェイ装置16は、パケットの送信元アドレス毎に、転送された情報量と、その平均情報転送速度と、転送時刻とを、課金データとして生成、記憶する。例えば、12時台の端末アドレス192.168.1.101への課金を計算する場合に、「1Mバイト転送につき、10円の課金、但し、平均転送速度が3Mbpsを越える場合には、30%増しの課金。」という課金ポリシーを考える。上記課金データから、次の式により、課金額96.4円が得られる。
【0088】
0.5×10+7×10×1.3+0.03×10+0.01×10=96.4
すなわち、「送信速度が3Mbpsを超える場合のパケットについては、その料金を30%増しにする」という課金のポリシーの実現が可能になる。
【0089】
さらに、ゲートウェイ装置16およびエッジ・ルータ18内で、課金データをアクセス回線の帯域に応じて生成、記憶し、使用帯域毎に、ゲートウェイ装置16で測定された課金データに応じて課金計算を行うことで、コア・ネットワーク3を管理する管理者は、アクセス回線種別を管理することなく、アクセス回線毎に異なった課金ポリシーにより課金処理を行うことが可能となる。
【0090】
例えば、「“アクセス回線の帯域が6Mbpsの場合、送信速度が3Mbpsを超える場合のパケットについては、その料金を20%増しにし、アクセス回線の帯域が10Mbpsの場合、送信速度が3Mbpsを超える場合のパケットについては、その料金を10%増しにする。」という課金ポリシーの実現が、ゲートウェイ装置16およびエッジ・ルータ18の設定変更で可能になる。
【0091】
図9は、第3の実施形態に係るゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161の機能構成を示すブロック図である。
【0092】
ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161は、パケット入力部1615,1623と、パケット出力部1617、1625と、パケット転送部1613と、帯域制御部1621と、制御信号識別部1619と、トラフィック量解析部1627と、トラフィック量収集部1629とを具備する。
【0093】
トラフィック量収集部1629は、各インターフェースに出力されるトラフィック量について、単位時間当たりの使用帯域と転送パケット量を測定する。トラフィック量解析部1627は、測定されたトラフィック量を、図10に示すフォーマットに加工し、この課金データを図示しない課金情報サーバへ定期的に送信する。このトラフィック量に基づく課金データを参照することにより、使用帯域に比例した従量課金が可能になる。
【0094】
図10に示すように、トラフィック毎に、データ転送時刻、送信元アドレス、宛先アドレス、平均情報転送速度、転送された情報量とが、課金データとして、トラフィック量解析部1627により生成、記憶される。
【0095】
なお、トラフィック量解析部1627および他の構成の全部または一部は、中央制御部1611内に実装されるソフトウェアで構成してもよい。
【0096】
ゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161内のパケット入力部1615,1623と、パケット出力部1617,1625と、パケット転送部1613と、帯域制御部1621と、制御信号識別部1619との構成および動作は、第1の実施形態と同様である。
【0097】
なお、図9のトラフィック量収集部1629およびトラフィック量解析部1627は、ゲートウェイ装置16内とともに、あるいはこれに替えて、エッジ・ルータ18内に具備されてもよい。
【0098】
第3の実施形態によれば、ゲートウェイ装置16およびエッジ・ルータ18内のトラフィック量収集部およびトラフィック量解析部により、単位時間当たりの使用帯域量が測定されるので、可変帯域回線を使用するユーザへ、使用帯域を考慮した料金サービスを提供することが可能となる。また、ゲートウェイ装置16およびエッジ・ルータ18において課金データを集積し、この課金データを課金計算に用いれば、アクセス回線の帯域に応じて異なった課金ポリシーで課金することが可能となる。
【0099】
なお、本発明はここでは記載していない様々実施の形態等を包含するということは十分に理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ限定されるものでなければならない。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、アクセス回線への、インバウンド、アウトバウンドの全ての出力の帯域制御が可能となる。このため、使用アプリケーションにかかわらず、高精度なアクセス回線の帯域制御が実現される。
【0101】
また、外部端末から、ゲートウェイ装置およびルータの帯域制御設定の一元管理が可能となるので、ユーザの要求に応じて、フレキシブルにアクセス回線を適用することができる。
【0102】
さらに、複数の無線LANインタフェースをゲートウェイ装置に実装することにより、無線LANをユーザ・ネットワークとして使用する場合においても、無線LANインタフェース毎にアクセス回線の帯域保証が可能となる。
【0103】
複数ユーザ収容により無線LANのスループットが落ちた場合にも、複数の無線LANを実装することにより、アクセス回線の回線利用率の低下を防ぐことができる。
【0104】
さらに、アクセス回線のトラフィック量について、単位時間当たりの使用帯域量を測定する手段を実装することで、可変帯域回線を使用するユーザへ、使用帯域を考慮した料金サービスを提供することができる。また、ゲートウェイ装置およびエッジルータにて課金計算のための課金データを集積し、課金計算を実行することによって、アクセス回線の帯域に応じて異なった課金ポリシーで課金することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアクセス回線帯域制御システムの構成を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における、ユーザ・ネットワーク1に接続する端末10から、帯域制御情報をゲートウェイ装置16およびエッジ・ルータ18に設定する場合の帯域制御設定処理シーケンスを示す図である。
【図3】帯域制御設定要求信号および帯域制御設定完了信号のレイアウトの一例を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係るゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161の機能構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係るエッジ・ルータ18の制御信号送受信部181の機能構成を示すブロック図である。
【図6】第2の実施形態に係るゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161の機能構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態における複数の無線LANを有するユーザ・ネットワーク1のゲートウェイ装置16による帯域制御イメージの一例を示す図である。
【図8】第3の実施形態に係る課金システムの構成例および課金計算の一例を示す図である。
【図9】第3の実施形態に係るゲートウェイ装置16の制御信号送受信部161の機能構成を示すブロック図である。
【図10】トラフィック量解析部1627により生成、記憶される、トラフィック毎の、データ転送時刻、送信元アドレス、宛先アドレス、平均情報転送速度、転送された情報量とを含む課金データの一例を示す図である。
【図11】LANなどのユーザ・ネットワーク(ローカルネットワーク)および、各ユーザ・ネットワーク間のデータ転送を行うコア・ネットワークからなるネットワークシステムの一例を示す図である。
【図12】従来技術における帯域制御のポイントと方向を示す概念図である。
【符号の説明】
1 ユーザネットワーク
3 コア・ネットワーク
4 アクセス回線
10 端末装置
16 ゲートウェイ装置
18 ルータ装置
Claims (17)
- ローカルネットワークを、アクセス回線を介して他のネットワークに接続するゲートウェイ装置であって、
外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する帯域制御情報設定処理部と、
前記アクセス回線をコア・ネットワークに収容するルータ装置に、前記帯域制御情報を送信する帯域制御情報送信部と、
前記ルータ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する帯域制御設定結果情報受信部と、
前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する通知処理部とを具備する
ことを特徴とするアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - 前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、
パケット送信元アドレスおよびパケット送信宛先アドレスごとに設定される
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - 前記通知処理部は、
前記帯域制御設定結果情報に、前記ゲートウェイ装置内における帯域制御の可否を示す情報を付加し、該情報が付加された帯域制御結果情報を、前記外部端末に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - 前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、
前記ローカルネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第1の帯域制御情報と、前記コア・ネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第2の帯域制御情報とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - 上記アクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置は、さらに、
前記アクセス回線へ転送されるパケットが使用する帯域の情報を収集し、該収集された使用帯域の情報を、パケット送受信の課金処理に用いられる第1の課金データとして生成する課金データ生成部を具備する
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - 前記課金データ生成部は、
前記使用帯域の情報を、前記ローカルネットワークに属する端末装置ごとに収集する
ことを特徴とする請求項5に記載のアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - 上記アクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置は、さらに、
複数の無線LANインターフェースを備え、前記無線LANインターフェースごとに設定された前記帯域制御情報を参照することにより、前記無線LANインターフェースのそれぞれに対してパケットの転送を設定された帯域ごとに振り分ける無線LANインターフェース転送部を具備する
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - 上記アクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置は、さらに、
パケットの送信元アドレスおよび宛先アドレスごとに、単位時間当たりの使用帯域および転送されるパケット量を測定して、該測定された使用帯域および転送パケット量を、パケット送受信の課金処理に用いられる第2の課金データとして生成するトラフィック量測定部を具備する
ことを特徴とする請求項1に記載のアクセス回線帯域制御ゲートウェイ装置。 - アクセス回線をコア・ネットワークに収容するルータ装置であって、
外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する帯域制御情報設定処理部と、
ローカルネットワークを、アクセス回線を介して他のネットワークに接続するゲートウェイ装置に、前記帯域制御情報を送信する帯域制御情報送信部と、
前記ゲートウェイ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する帯域制御設定結果情報受信部と、
前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する通知処理部とを具備する
ことを特徴とするアクセス回線帯域制御ルータ装置。 - 前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、
パケット送信元アドレスおよびパケット送信宛先アドレスごとに設定される
ことを特徴とする請求項9に記載のアクセス回線帯域制御ルータ装置。 - 前記通知処理部は、
前記帯域制御設定結果情報に、前記ゲートウェイ装置内における帯域制御の可否を示す情報を付加し、該情報が付加された帯域制御結果情報を、前記外部端末に通知する
ことを特徴とする請求項9に記載のアクセス回線帯域制御ルータ装置。 - 前記帯域制御情報設定処理部に設定される前記帯域制御情報は、
前記コア・ネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第1の帯域制御情報と、前記ローカルネットワークから前記アクセス回線へ送出されるデータに関する第2の帯域制御情報とを含む
ことを特徴とする請求項9に記載のアクセス回線帯域制御ルータ装置。 - 上記アクセス回線帯域制御ルータ装置は、さらに、
前記アクセス回線へ転送されるパケットが使用する帯域の情報を収集し、該収集された使用帯域の情報を、パケット送受信の課金処理に用いられる第1の課金データとして生成する課金データ生成部を具備する
ことを特徴とする請求項9に記載のアクセス回線帯域制御ルータ装置。 - 前記課金データ生成部は、
前記使用帯域の情報を、端末装置ごとに収集する
ことを特徴とする請求項13に記載のアクセス回線帯域制御ルータ装置。 - 上記アクセス回線帯域制御ルータ装置は、さらに、
パケットの送信元アドレスおよび宛先アドレスごとに、単位時間当たりの使用帯域および転送されるパケット量を測定して、該測定された使用帯域および転送パケット量を、パケット送受信の課金処理に用いられる第2の課金データとして生成するトラフィック量測定部を具備する
ことを特徴とする請求項9に記載のアクセス回線帯域制御ルータ装置。 - ローカルネットワークを、アクセス回線を介してコア・ネットワークに接続するゲートウェイ装置と、前記アクセス回線を前記コア・ネットワークに収容するルータ装置を含むアクセス回線帯域制御システムであって、
前記ゲートウェイ装置は、
外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する第1の帯域制御情報設定処理部と、
前記ルータ装置に、前記帯域制御情報を送信する第1の帯域制御情報送信部と、
前記ルータ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する第1の帯域制御設定結果情報受信部と、
前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する第1の通知処理部とを具備し、
前記ルータ装置は、
外部の端末装置から受信される、前記アクセス回線の帯域制御情報を自装置内に設定する第2の帯域制御情報設定処理部と、
前記ゲートウェイ装置に、前記帯域制御情報を送信する第2の帯域制御情報送信部と、
前記ゲートウェイ装置から、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を受信する第2の帯域制御設定結果情報受信部と、
前記帯域制御設定結果情報を、前記帯域制御情報を送出した前記外部端末に通知する第2の通知処理部とを具備する
ことを特徴とするアクセス回線帯域制御システム。 - ローカルネットワークに接続され、該ローカルネットワークから、アクセス回線およびコア・ネットワークを介して他のネットワークにアクセスする端末装置であって、
前記アクセス回線の帯域制御情報を、前記ローカルネットワークのゲートウェイ装置内に設定させるための帯域制御情報設定指示信号を送信する帯域制御情報設定指示部と、
前記アクセス回線をコア・ネットワークに収容するルータ装置に、前記帯域制御情報を送信する帯域制御情報送信部と、
前記アクセス回線を前記コア・ネットワークに就床するルータ装置から、前記ゲートウェイ装置に受信された、該ルータ装置における帯域設定の結果を示す帯域制御設定結果情報を、前記ゲートウェイ装置を介して受信する帯域制御設定結果情報受信部とを具備する
ことを特徴とする端末装置。
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