JP3702561B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水ジェット推進を利用したPWC(Personal Water Craft)は、船体後部のポンプを駆動するエンジンを搭載している。このPWCエンジンは、船体中央寄りに配置されており、通常、エンジンの排気系には、熱害防止を図るため冷却装置が備えられている。図6に従来のPWCエンジンの排気系の一例を示す。
【0003】
図6に示すように、このエンジンの排気系aは、複数の排気口に接続される排気マニホールドbと、排気マニホールドbの下流端に接続される略U字形に湾曲したディフューザcと、ディフューザcの下流端に接続された第1排気チャンバdと、第1排気チャンバdに接続管eを介して接続された第2排気チャンバfとから主に構成される。この排気系aにおいては、排気マニホールドb等が内管・外管からなる二重管構造に形成されており、これら内管と外管との間に冷却水を流して排気系を冷却している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、PWCエンジンの排ガス規制が始まるにあたって、排気系aへの触媒の設置による排気浄化が検討されており、その場合の触媒の設置箇所としては、最も取り付け易い第1排気チャンバdが考えられる。しかしながら、前記排気系において、第1排気チャンバdのみに触媒を設置した場合、次の▲1▼〜▲3▼の問題が生ずる恐れがある。
【0005】
▲1▼排気系aが冷却され、しかも比較的排気温度が低い第1排気チャンバdに触媒を設置するため、触媒が反応しにくく、第1排気チャンバd内だけでは排気を浄化しきれない恐れがある。
▲2▼排気系aにおいて、第1排気チャンバdのみが高温になる。
▲3▼第1排気チャンバd内だけで排気を浄化しようとすると、場合によっては、触媒担持体が大型化してしまい、排気抵抗の増加を招く。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、排気マニホールド、ディフューザおよび排気チャンバからなるエンジンの排気系において、冷却水通路を有する排気系に対しても、高い排気浄化率が得られると共に、排気系における局部的な過熱箇所を無くし、さらには排気抵抗の増加によるエンジン出力の低下を防止する排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、次のような構成を有する。
すなわち、本発明は、エンジンの排気口に接続される排気マニホールドと、該排気マニホールドの下流端に接続される略U字形に湾曲したディフューザと、該ディフューザの下流端に接続された排気チャンバとを備えたエンジンの排気系において、前記ディフューザ内には、開放側をディフューザ内周面の内側部分に向けた横断面略U字形の触媒をディフューザ内周面の外側部分に沿わせて配設したことを特徴とするエンジンの排気浄化装置である。
発明においては、前記横断面略U字形の触媒をディフューザ内周面に外側部分側に偏らせて配設したことを特徴とする。
また、本発明においては、前記ディフューザは、上流端から下流端に行くに従ってその内径が徐々に大きくなるように形成されており、前記横断面略U字形の触媒は、その横断面形状がディフューザの内径変化に応じて変化すると共に、その開放側端部が、前記ディフューザの下流側に向かうにつれてディフューザの内周面の外側部分から漸次遠ざかることを特徴とする。
【0008】
また、本発明においては、前記排気マニホールド、前記ディフューザおよび前記排気チャンバの周壁には、冷却水通路が形成されることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、排気温度の比較的高いディフューザ内で触媒が未燃ガスと反応するため、排気浄化率を上げることができる。また、排気チャンバ内に触媒を設置した場合は、排気の燃焼される箇所がディフューザと排気チャンバとに分散するため、排気系の一箇所のみが過熱することを防止できる。それと同時に、排気チャンバ内の触媒が小型なもので済むので、触媒の設置による排気抵抗の増加も防げる。
【0010】
また、触媒がディフューザの内周面における外側部に沿って配設されることから、排気の乱流に対する整流効果が得られ、エンジンの出力向上も図れる。
【0011】
また、本発明の排気浄化装置を用いれば、触媒を反応させにくい冷却水通路を有する排気系であっても、確実な排気浄化を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、本発明の排気浄化装置をPWCエンジンの排気系に適用したものである。本実施形態に係る排気系2は、図1に示すように三つのシリンダA1を備えた多気筒エンジンAに接続されていて、図2に示すように各シリンダA1の排気口に接続される排気マニホールド4と、排気マニホールド4の下流端に接続される略U字形に湾曲したディフューザ6と、ディフューザ6の下流端に接続された第1排気チャンバ8とを備える。なお、図示は省略するが、第1排気チャンバ8の下流端には、従来と同様に(図6参照)、接続管を介して第2排気チャンバが接続される。
【0013】
排気マニホールド4は、前記三つのシリンダA1の配列方向と平行に延びる略円筒形状の合流管部4aと、この合流管部4aの周壁に突設されて三つの排気口にそれぞれ接続された三つの分岐管部4bとからなり、各分岐管部4bからの排気を合流管部4aで合流させ、ディフューザ6へ送る。
【0014】
ディフューザ6は、排気マニホールド4側の上流端から第1排気チャンバ8側の下流端に行くに従って、その内径が徐々に大きくなるように形成されており、排気マニホールド4からの排気を略180°反転させて第1排気チャンバ8に送る。
【0015】
第1排気チャンバ8は、その中央部に大径の胴部8aを備え、該胴部8aの上流端には、ディフューザ6に接続しかつ胴部8aに向けて拡径するテーパ部8bが一体形成される。また、胴部8aの下流端には、第2排気チャンバ(図示略)側に向けて縮径するテーパ部8cが一体に設けられる。
【0016】
これら排気マニホールド4、ディフューザ6および第1排気チャンバ8は、それぞれ内管・外管からなる二重管構造に形成されていて、各々の内管と外管との間の間隙は、冷却水通路10として構成される。この排気系2においては、排気マニホールド4、ディフューザ6および第1排気チャンバ8のそれぞれの冷却水通路10を各接合面で一致させて連通させており、これらの冷却水通路10に冷却水を流通させることによって、排気系2全体を良好に冷却して熱害防止を図っている。
【0017】
ディフューザ6内には、図2および図3に示すように、その内周面6aの外側部分6a1(曲がりの外側)に沿って、横断面略U字形(略半円状)の触媒担持体12が配設される。触媒担持体12は、多数の小孔12aを有するパンチングメタル製のプレートを曲げ加工したものである。触媒担持体12の形状は、そのU字形の横断面がディフューザ6の内径変化に応じて変化する形状で、かつ、全体としても側面視でディフューザ6の湾曲に合わせた略U字形である。触媒担持体12は、そのU字形横断面の開放12b側をディフューザ6の内周面6aの内側部分(曲がりの内側)に向け、かつ、該内周面6aにおける外側部分との間に略一定の隙間14を介して配設される。
【0018】
触媒担持体12の下流側端および上流側端のそれぞれには、図4および図5に示すように、ディフューザ6の内周面6aに当接する凹み部12cが設けられており、この凹み部12cをディフューザ6周壁にボルト16・ナット18で締着することで、触媒担持体12をディフューザ6内に支持・固定する。
【0019】
触媒は、この触媒担持体12の表面に担持される。例えば、小孔12aの表面を含む触媒担持体12の全表面(内側の面および外側の面)にアンダーコート層およびウォッシュコート層を形成し、このウォッシュコート層上にプラチナとロジウムとが所定の比率で混合された貴金属製触媒を担持させる。
【0020】
そして、本実施形態においては、図2に示すように、前記第1排気チャンバ8の胴部8a内にも、触媒を担持した触媒担持体22がステー20を介して胴部8aの中心軸上に設けられている。
【0021】
以上の構成を有する本実施形態の作用を説明する。
エンジンAの各シリンダA1から排出された排気は、図2に示すように、各分岐管部4bおよび合流管部4aを経て、排気マニホールド4からディフューザ6内に流入する。ディフューザ6内の触媒担持体12は、ディフューザ6の内周面6aから浮かせて(隙間14を有して)配設されるため、ディフューザ6に入った排気は、触媒担持体12の内側あるいは外側を通りながら、その未燃ガスを触媒と反応させて燃焼する。
【0022】
ディフューザ6を抜けた排気は、さらに第1排気チャンバ8に入り、残った未燃ガスが触媒担持体22の触媒と反応して浄化した後、図示しない接続管および第2排気チャンバを経て例えば水中に排出される。
【0023】
このように作用する本実施形態の排気浄化装置によれば、第1排気チャンバ8の触媒だけでなく、排気温度の高いディフューザ6内の触媒によっても排気が浄化されるため、排気系2の排気浄化率を上げることができる。したがって、排気系2が冷却水によって冷却されても、確実な排気浄化を行うことができる。
【0024】
また、排気が燃焼される箇所がディフューザ6と第1排気チャンバ8とに分散するため、排気系2の一箇所のみが過熱することを防止できる。また、第1排気チャンバ8内の触媒担持体22が小型なもので済むので、触媒の設置による排気抵抗の増加も防げる。
【0025】
また、排気は、ディフューザ6内において、触媒担持体12の内側あるいは外側で触媒に接触するので、広い接触面積によって効率的に排気を浄化でき、より一層浄化率を向上させることができる。
【0026】
また、触媒担持体12は、ディフューザ内周面6aにおける外側部分6a1に沿って配設されるため、整流板としても機能する。したがって、触媒担持体12により、排気の乱流に対する整流効果が得られるので、エンジンの出力向上も図れる。
【0027】
なお、本実施形態は本発明の好適な実施の態様であり、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定されない。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明の通り、本発明によれば、排気温度の高いディフューザ内で触媒が反応するので、排気浄化率を上げることができる。また、排気チャンバ内に触媒を設置した場合、排気系の一箇所のみが過熱することを防止できると共に、排気チャンバ内の触媒が小型なもので済むので、触媒の設置による排気抵抗の増加を防ぐこともできる。また、ディフューザ内において、排気の乱流に対する整流効果も得られるので、エンジンの出力向上も図れる。また、PWCエンジンの排気系のように触媒が反応しにくい排気系であっても、確実な排気の浄化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るPWCエンジンの斜視図である。
【図2】本実施形態に係るPWCエンジンの排気系の断面図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】本実施形態に係る触媒担持体を示す図であって、(a)は側面図、(b)は(a)におけるB矢視図である。
【図5】図2におけるA部を拡大した断面図である。
【図6】従来のPWCエンジンおよびその排気系の斜視図である。
【符号の説明】
2 排気系
4 排気マニホールド
6 ディフューザ
6a 内周面
6a1 内周面の外側部分
8 第1排気チャンバ
10 冷却水通路
12 触媒担持体
A PWCエンジン

Claims (4)

  1. エンジンの排気口に接続される排気マニホールドと、該排気マニホールドの下流端に接続される略U字形に湾曲したディフューザと、該ディフューザの下流端に接続された排気チャンバとを備えたエンジンの排気系において、
    前記ディフューザ内には、開放側をディフューザ内周面の内側部分に向けた横断面略U字形の触媒をディフューザ内周面の外側部分に沿わせて配設したことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記横断面略U字形の触媒をディフューザ内周面の外側部分側に偏らせて配設したことを特徴とする請求項1記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記ディフューザは、上流端から下流端に行くに従ってその内径が徐々に大きくなるように形成されており、
    前記横断面略U字形の触媒は、その横断面形状がディフューザの内径変化に応じて変化すると共に、その開放側端部が、前記ディフューザの下流側に向かうにつれてディフューザの内周面の外側部分から漸次遠ざかることを特徴とする請求項2記載のエンジンの排気浄化装置。
  4. 前記排気マニホールド、前記ディフューザおよび前記排気チャンバの周壁には、冷却水通路が形成されることを特徴とする請求項1から3のうちの1項記載のエンジンの排気浄化装置。
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