JP3699281B2 - 端子有り部品のパッケージング方法及びパッケージングシステム - Google Patents

端子有り部品のパッケージング方法及びパッケージングシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池やコンデンサなどの端子有り部品を、端子を露出させて部品本体を外装するためのパッケージング方法及びパッケージングシステムに関し、特にフィルム材によって部品本体を包み込む端子有り部品のパッケージング方法及びパッケージングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
端子有り部品としては、コンデンサやトランジスタなどを挙げることができるが、特に今日ではポリマー電解質を採用した薄型の二次電池の開発が進み、そのパッケージングが試行錯誤されている。
即ち、従来の液体電解質のリチュームイオン二次電池の場合、液漏れを防ぐなどのため金属容器で密封する必要があったために薄型が困難であったが、固体のポリマー電解質によれば液体電解質のような制約がなくより薄くすることが可能となった。
そこで、従来の固体電解質を採用したカード型電池をみると、例えば図9に示すように固体電解質100が、正極101と負極102、及び正極端子103と一体の正極リード104と負極端子105に接続された負極リード106とによって挟み込まれ、それがプラスチックシール107によってパッケージングされるといった方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えばリチュームイオン電池の用途の一つとして携帯電話への使用があるが、そのためには約十枚ほどのリチュームイオン電池を重ねる必要があるため、プラスチックシール107を用いたパッケージングによって厚みがかさんでしまっては、ポリマー電解質による薄型のメリットが失われてしまう。
【0004】
そこで、本発明は、かかる問題点の解決などを図るべく、端子有り部品をフィルム材によって気密にシールしてパッケージングする端子有り部品のパッケージング方法及びパッケージングシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の端子有り部品のパッケージング方法は、端子を露出させて部品本体をフィルム材によって包み込むものであって、フィルム材に前記部品本体を装填するための凹部を成形する凹部成形工程と、前記部品本体を前記凹部に装填した場合に、当該端子が位置する前記フィルム材の平面部に前記凹部と非連続な端子穴を打ち抜く端子穴打ち抜き工程と、前記部品本体を前記凹部内に装填する部品装填工程と、前記フィルム材の凹部成形面に対し前記端子穴に掛からないようにフィルム材を重ね合わせ、その上下のフィルム材を前記凹部の周縁部分でシールするシール工程と、シールした前記フィルム材を当該シール部分の外周に沿って前記端子穴に連続するように打ち抜く製品打ち抜き工程とを有することを特徴とする。
よって、本発明の端子有り部品のパッケージング方法では、端子穴を凹部と非連続で明けるので部品本体を装填する当該凹部の周縁部分を気密にシールすることができ、また、部品本体を装填する前に予め端子穴を形成することで、その端子穴に連続するようにシール部分の外周に沿って打ち抜けば、端子を露出させて部品本体をフィルム材によってパッケージングすることができる。
【0006】
また、本発明の端子有り部品のパッケージング方法は、前記フィルム材が、アルミニウムからなる長尺な帯状のベースフィルムとカバーフィルムとの2本がそれぞれ巻回されたものであって、全行程にわたって送り出されるベースフィルムに対して、カバーフィルムが、前記シール工程でベースフィルムに重ね合うように送り出されることを特徴とする。
よって、本発明の端子有り部品のパッケージング方法では、湿気を通さないアルミニウムによって内部の防湿性に優れ、またフィルム材を別々に設けたので、カバーフィルムをベースフィルムに重ね合わせる際に、カバーフィルムが端子穴に掛からないように簡単に調整することができ、フィルム材にもシワが付きにくい。
【0007】
一方、本発明の端子有り部品のパッケージングシステムは、端子を露出させて部品本体をフィルム材によって包み込むものであって、フィルム材が搬送されるパッケージングライン上に、フィルム材に前記部品本体を装填するための凹部を成形する凹部成形部と、前記部品本体を前記凹部に装填した場合に、当該端子が位置する前記フィルム材の平面部に前記凹部と非連続な端子穴を打ち抜く端子穴打ち抜き部と、前記部品本体を前記凹部内に装填する部品装填部と、前記フィルム材の凹部成形面にフィルム材を重ね合わせて前記凹部の周縁部分をシールするシール部と、シールした前記フィルム材を当該シール部分の外周に沿って前記端子穴に連続するように打ち抜く製品打ち抜き部とを有することを特徴とする。
よって、本発明の端子有り部品のパッケージングシステムでは、端子穴を凹部と非連続で明けるので部品本体を装填する当該凹部の周縁部分を気密にシールすることができ、また、部品本体を装填する前に予め端子穴を形成することで、その端子穴に連続するようにシール部分の外周に沿って打ち抜けば、端子を露出させて部品本体をフィルム材によってパッケージングすることができる。
【0008】
また、本発明の端子有り部品のパッケージングシステムは、複数個の端子有り部品を同時にパッケージングするようしたものであることを特徴とする。
よって、本発明の端子有り部品のパッケージングシステムでは、複数の凹部を一度に成形してその各凹部へ部品本体を一度に装填するなどによって、複数のパッケージングを一括してすることができるので、生産性を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる端子有り部品のパッケージング方法及びパッケージングシステムの一実施の形態について図面を参照して説明する。端子有り部品には、前述した薄型のポリマー電池を挙げ、以下にポリマー電解質からなる素電池をアルミニュウムフィルムでパッケージングするものについて説明する。
図1は、ポリマー電池のパッケージングシステムを示した図であり、図2は、(1)〜(4)にパッケージングシステムのA、C、D及びG部を示した平面図である。
【0010】
このポリマー電池は、数ミリから1ミリ以下といった薄さで長方形のポリマー電解質を備えた素電池を用い、シール材であるアルミニュウムフィルムによって包み込んだものである。アルミニュウムフィルムは、樹脂材がラミネートされて絶縁されてものであって、40〜70μmの厚さのものである。またアルミニュウムフィルムは、同一幅の帯状のものが巻回されたベースフィルム1とカバーフィルム2のロール3,4が2本用意され、それぞれ所定の取り付け位置にて軸支されて同一方向(送り方向X)に送り出されるように設けられている。
また、ベースフィルム1は、パッケージングシステムの工程全域にわたって送られる一方、カバーフィルム2は、途中からベースフィルム1に重ね合わされるように送り出され、パッケージング終了後には重ね合わされたまま一体に巻き取られるようになっている。
そして、このパッケージングシステムでは、ベースフィルム1及びカバーフィルム2に挟み込まれたポリマー電解質を備えた素電池が、次の各工程を経てパッケージングされるものであって、特に送り方向Xに2個並べて一度にパッケージングできるよう構成されている。
【0011】
そこで、パッケージングシステムにおけるパッケージング方法を以下に具体的に説明していく。ロール3から送り出されたベースフィルム1は、ライン上の各部に設けられた不図示の各種加工装置に向けて水平に送られる。先ずA部では、素電池を装填可能な寸法大の凹部5(深さは約2mm程度)がベースフィルム1に成形される。凹部5は、ベースフィルム1の送り方向Xに所定の間隔をあけて2箇所同時に成形される。
そして続くB部では、ベースフィルム1の凹部5に成形時に生じた亀裂がないかなどピンポール検査にて確認が行われる。
次いで、ピンホール検査が終了してC部に送られたベースフィルム1は、端子穴6を形成するための打ち抜き加工が行われる。端子穴6は、後述するように素電池を凹部5に装填した場合に、その素電池に備えられた電極端子が位置する箇所に明けられるものである。具体的には、ベースフィルム1の幅方向の一方であって、後述するシールのための隙間を設けるために凹部5から少し離れた箇所である。
【0012】
そして、端子穴6が明けられたベースフィルム1の凹部5には、D部にて素電池11が装填される。素電池11には一辺に短冊状の2枚の電極端子12,12が平行に取り付けられており、その電極端子12,12は、先端が端子穴6内に位置する長さである。そして、凹部5に装填された素電池11は、E部でフォトセンサ16によってその存在が確認される。
続いてE部を過ぎたベースフィルム1には、素電池11が装填された凹部成形面にF部でカバーフィルム2が重ね合わされる。このとき、カバーフィルム2が端子穴6を塞いでしまわないように、F部でカバーフィルム2の端がカッター17によって所定幅だけカットされる。
【0013】
そして、上下に重ね合わされたベースフィルム1とカバーフィルム2とは、G部で凹部5周縁部分(図2(4)で示す斜線部分)の環状シール部7でシールされて、素電池11がベースフィルム1とカバーフィルム2とに密封される。このとき環状シール部7内は脱気され、素電池11は真空状態で保持される。
その後、ベースフィルム1とカバーフィルム2とに真空密封された素電池11がH部まで送られ、そこで環状シール部7の外周に沿ってベースフィルム1とカバーフィルム2とが打ち抜かれる。このとき、環状シール部7の外周は端子穴6に連続しているため、ベースフィルム1とカバーフィルム2とは、端子穴6部分を除く3辺がコ字状に打ち抜かれる。
【0014】
このようにして、端子電極12,12を露出して素電池11がベースフィルム1とカバーフィルム2とでパッケージングされたポリマー電池13は、併設されたベルトコンベア18に載せられ搬送されていく。
一方、素電池11のパッケージングのために打ち抜かれた後の打ち抜き穴8を有するベースフィルム1とカバーフィルム2とは、重ねられたまま一体にロール9に巻き取られていく。
【0015】
次に、ベースフィルム1に凹部5を成形するA部に配置された凹部成形装置、端子穴6を打ち抜くC部に配置された打ち抜き装置、及びベースフィルム1とカバーフィルム2とを脱気シールするG部に配置された脱気シール装置について具体的に説明する。
そこで、図3は、凹部成形装置を示した正面図である。先ず図3に示す凹部成形装置21は、ベースフィルム1の平面から凹部5を絞り加工するものである。凹部成形装置21は、上フレーム22と下フレーム23とがガイドロッド24,24によって上下に連結され、そのガイドロッド24,24を摺動する可動台25が設けられている。その可動台25上には、成形凹部26の形成された下型27が固定されている。そして、可動台25は、その駆動手段である下側シリンダ28が連結固定されている。
【0016】
上フレーム22には、ベースフィルム1を下型27とで挟み込む上型31が固定されている。上型31は、成形凹部26とほぼ同寸法の貫通孔32が穿設され、そこに雄型33が入り込んでいる。雄型33は、上型31が固定された上側シリンダ34に連結固定されて上下動するよう構成され、非成形時にはその下端が上型31の貫通孔32内に位置している。
そして、このような凹部成形装置21に対して、ベースフィルム1が、上型31と下型27との間を水平に送られていく。図3では、紙面と垂直に裏側から表側方向である。
【0017】
そこで、送られるベースフィルム1に対して、先ず下側シリンダ28の駆動により下型27が上昇し、そのベースフィルム1が上型31に押し付けられてクランプされる。次いで、上側シリンダ34の駆動によって下降した雄型33が、クランプしたベースフィルム1に対して押し当てられ、図4に示すように成形凹部26内に絞り込まれたベースフィルム1に凹部5が成形される。
【0018】
次に、端子穴6を打ち抜く打ち抜き装置について説明する。図5は、打ち抜き装置を示した正面図である。
打ち抜き装置41は、ガイドロッド42,42を可動台43がシリンダ44によって上下に摺動するよう構成され、その可動台43上には下型45が設けられている。下型45は、前記凹部成形装置21で成形された凹部5を配置させるための凹室45Aが設けられ、そこから端子穴6を明けるためのダイ孔45Bが所定距離離して設けられている。そして、下型45の下にはダイ孔45Bから落ちるベースフィルム1の切れ端1aを受ける回収ボックス46が備えられている。一方、下型45の上方には、ベースフィルム1を受ける押え板47が固定されている。そして、その押え板47に形成された貫通孔には、シリンダ49によって上下動するパンチ48が、下型45のダイ孔45Bに入り込むよう構成されている。
【0019】
そこで、ベースフィルム1が、下型45と押え板47との間を水平な状態で送られる。図5では、紙面垂直に裏側から表側方向である。そして、前記凹部成形装置21で成形された凹部5が打ち抜き装置41に移動してきたところで、シリンダ44が駆動して可動台43が上昇する。ベースフィルム1は、可動台43とともに上昇する下型45の凹室45Aに凹部5がはまり込み、そのまま押え板47へ押し付けられてクランプされる。
ベースフィルム1がクランプされると、次いでシリンダ49が駆動してパンチ48がベースフィルム1を打ち抜く。即ちパンチ48は、図6に示すようにベースフィルム1の平面部分であって、凹部5から環状シール部7を超えた位置に端子穴6を形成する。そして、打ち抜かれたベースフィルム1の切れ端1aは、回収ボックス46へと落ちる。
【0020】
次に、ベースフィルム1とカバーフィルム2とを脱気シールする脱気シール装置について説明する。図7は、脱気シール装置を示した正面図である。脱気シール装置51は、ガイドロッド52,52を可動台53が下側シリンダ54によって上下に摺動するよう構成され、その可動台53上には下型55が設けられている。ガイドロッド52,52は上フレーム56及びした下フレーム57に固定され、下側シリンダ54が下フレーム57に固定される一方、上フレーム56の底面には上型58が固定されている。
下型55は、ベースフィルム1の凹部5が配置される凹室61が形成され、そこには下冷却板62が設けられている。一方、上型58には、大きな凹室63が形成され、そこへシールブロック64が上下に移動可能に設けられている。また、シールブロック64には、ベースフィルム1を挟んで下冷却板62と対面するように上冷却板65が設けられている。
【0021】
シールブロック64は、ベースフィルム1に成形された凹部5の周縁部に沿って環状にシールするように環状の凸部を有し、一方、そのシールブロック64が押し付けられる下型55の凹室61外周部にはゴム材からなる環状のシール受66が埋設されている。
また、下型55の上面外周には環状のシールリング67が装填され、下型55と上型58とが重ね合わされて両凹室61,63で囲まれる空間が気密に保たれるよう構成されている。更に、下型55には気密になった空間を真空にするための真空路68が穿設され、図示しない真空ポンプへと接続されている。
一方、上フレーム56には筒状のガイド71が立設され、そのガイド71に嵌挿された摺動ロッド72にシールブロック64が固定されている。そして、シールブロック71は、その摺動ロッド72内を通って配線されたヒータによって加熱されるよう構成されている。更に、上フレーム71にはガイド71を覆うようにカバー73が設けられ、そのカバー73に固設された上側シリンダ74に摺動ロッド72が連結固定されている。
【0022】
そこで、素電池11を挟み込んだベースフィルム1とカバーフィルム2とが脱気シール装置51へと送られると、図8に示すように下側シリンダ54の駆動によって下型55が上型58へ当接し、凹室61,63により密閉空間が形成される。そして、真空ポンプによって密閉空間内の空気が抜かれると、重ね合わされたベースフィルム1とカバーフィルム2との間の空気も抜かれて、その間が真空になる。
続いて、シリンダ74が駆動して摺動ロッド72が下降すると、ベースフィルム1とカバーフィルム2とが、加熱したシールブロック64によって下型55のシール受66へと押し付けられる。このとき、シール熱による製品への影響を防ぐために、素電池11が下冷却板62と上冷却板65とによって押さえつけられている。
【0023】
これによって、素電池11を挟み込んだベースフィルム1とカバーフィルム2とは、その間が真空状態に保たれ、樹脂がラミネートされた両フィルム1,2が加熱シールされる。
そして、シリンダ54,74の駆動によって解放されたベースフィルム1とカバーフィルム2は、素電池11をシールして保持した状態で図示しない打ち抜き装置へと送られる。そこで、シール外周が打ち抜かれて、端子電極12,12を露出した素電池11を、ベースフィルム1とカバーフィルム2とで気密にパッケージングしたポリマー電池が完成する。
【0024】
よって、本実施の形態のパッケージング方法及びパッケージングシステムによれば、アルミニュウムフィルムによってパッケージングするようにしたので、ポリマー電解質の薄さの効果を損なうことなくポリマー電池自体を薄くさせることができた。
また、ベースフィルム1に端子穴6を明けることによって電極端子12,12が加工工程中常ににフリーな状態であるようにしたので、それらが触れあってショートしてしまうことなく、適正なパッケージングが可能となった。
また、凹部5の周縁部に環状シール部7ができるように端子穴6を凹部5から離した位置に設けたので、アルミニュウムフィルムを気密にシールすることができ、加えて脱気シールしたので、素電池11の品質を低下させることなく、電池としての信頼性を確保することができた。
また、ベースフィルム1とカバーフィルム2とに湿気を通すことがないアルミニュウムフィルムを使用したので、素電池11を包み込んだ内部の防湿性に優れ、この点からも素電池11の品質を低下させることなく、電池としての信頼性を確保することができた。
【0025】
また、カバーフィルム2をベースフィルム1と別個に設けたので、それぞれの平面を途中でよじってシワを生じさせることなく送り出すことができ、両フィルム1,2を重ね合わせる直前のF部でカバーフィルム2をカットするようにして、端子穴6にカバーフィルム2が掛かることなくフィルム端部の位置合わせをすることができるので、外観を損ねさせて商品価値を低下させることなくパッケージングすることができる。
また、送り方向Xに2個づつ一括してパッケージングするので、生産性を向上させることができた。
【0026】
なお、本発明は、前記実施の形態のものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、アルミニュウムフィルムをベースフィルム1とカバーフィルム2の2本を用い、ベースフィルム1へカバーフィルム2を重ねてシールしたが、幅広のアルミニュウムフィルムを幅方向に折り曲げて重ねるようにしてシールしてもよい。
また、前記実施の形態では、ポリマー電池を例に挙げ、その薄さの効果などに着目して説明したが、端子有り部品としては電池に限定されることなく、その場合、前述したと同様な効果を奏するものである必要はない。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、端子を露出させて部品本体をフィルム材によって包み込むものであって、フィルム材に前記部品本体を装填するための凹部を成形する凹部成形工程と、前記部品本体を前記凹部に装填した場合に、当該端子が位置する前記フィルム材の平面部に前記凹部と非連続な端子穴を打ち抜く端子穴打ち抜き工程と、前記部品本体を前記凹部内に装填する部品装填工程と、前記フィルム材の凹部成形面に対し前記端子穴に掛からないようにフィルム材を重ね合わせ、その上下のフィルム材を前記凹部の周縁部分でシールするシール工程と、シールした前記フィルム材を当該シール部分の外周に沿って前記端子穴に連続するように打ち抜く製品打ち抜き工程とを有するので、端子有り部品をフィルム材によって気密にシールしてパッケージングする端子有り部品のパッケージング方法を提供することが可能となった。
【0028】
また、本発明は、端子を露出させて部品本体をフィルム材によって包み込むものであって、フィルム材が搬送されるパッケージングライン上に、フィルム材に前記部品本体を装填するための凹部を成形する凹部成形部と、前記部品本体を前記凹部に装填した場合に、当該端子が位置する前記フィルム材の平面部に前記凹部と非連続な端子穴を打ち抜く端子穴打ち抜き部と、前記部品本体を前記凹部内に装填する部品装填部と、前記フィルム材の凹部成形面にフィルム材を重ね合わせて前記凹部の周縁部分をシールするシール部と、シールした前記フィルム材を当該シール部分の外周に沿って前記端子穴に連続するように打ち抜く製品打ち抜き部とを有するので、端子有り部品をフィルム材によって気密にシールしてパッケージングする端子有り部品のパッケージングシステムを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリマー電池のパッケージングシステムを示した図である。
【図2】パッケージングシステムのA、C、D及びG部を示した平面図である。
【図3】凹部成形装置を示した正面図である。
【図4】凹部成形装置の成形部を示した拡大断面図である。
【図5】打ち抜き装置を示した正面図である。
【図6】打ち抜き装置の打ち抜き部を示した拡大断面図である。
【図7】脱気シール装置を示した正面図である。
【図8】脱気シール装置のシール部を示した拡大断面図である。
【図9】固体電解質を採用したカード型電池のパッケージングを示した図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム
2 カバーフィルム
5 凹部
6 端子穴
7 環状シール部
11 素電池
12 電極端子
13 ポリマー電池

Claims (4)

  1. 端子を露出させて部品本体をフィルム材によって包み込む端子有り部品のパッケージング方法において、
    フィルム材に前記部品本体を装填するための凹部を成形する凹部成形工程と、
    前記部品本体を前記凹部に装填した場合に、当該端子が位置する前記フィルム材の平面部に前記凹部と非連続な端子穴を打ち抜く端子穴打ち抜き工程と、
    前記部品本体を前記凹部内に装填する部品装填工程と、
    前記フィルム材の凹部成形面に対し前記端子穴に掛からないようにフィルム材を重ね合わせ、その上下のフィルム材を前記凹部の周縁部分でシールするシール工程と、
    シールした前記フィルム材を当該シール部分の外周に沿って前記端子穴に連続するように打ち抜く製品打ち抜き工程とを有することを特徴とする端子有り部品のパッケージング方法。
  2. 請求項1に記載の端子有り部品のパッケージング方法において、
    前記フィルム材は、アルミニウムからなる長尺な帯状のベースフィルムとカバーフィルムとの2本がそれぞれ巻回されたものであって、全行程にわたって送り出されるベースフィルムに対して、カバーフィルムが、前記シール工程でベースフィルムに重ね合うように送り出されることを特徴とする端子有り部品のパッケージング方法。
  3. 端子を露出させて部品本体をフィルム材によって包み込む端子有り部品のパッケージングシステムにおいて、
    フィルム材が搬送されるパッケージングライン上に、
    フィルム材に前記部品本体を装填するための凹部を成形する凹部成形部と、
    前記部品本体を前記凹部に装填した場合に、当該端子が位置する前記フィルム材の平面部に前記凹部と非連続な端子穴を打ち抜く端子穴打ち抜き部と、
    前記部品本体を前記凹部内に装填する部品装填部と、
    前記フィルム材の凹部成形面に対し前記端子穴に掛からないようにフィルム材を重ね合わせ、その上下のフィルム材を前記凹部の周縁部分でシールするシール部と、
    シールした前記フィルム材を当該シール部分の外周に沿って前記端子穴に連続するように打ち抜く製品打ち抜き部とを有することを特徴とする端子有り部品のパッケージングシステム
  4. 請求項3に記載の端子有り部品のパッケージングシステムにおいて、
    複数個の端子有り部品を同時にパッケージングするようしたものであることを特徴とする端子有り部品のパッケージングシステム。
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