JP3699159B2 - 核融合装置の真空排気システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、大型核融合装置の大容量真空排気システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大型核融合装置の真空排気システムの運転モードとしては、主として次の4つがある。
A:初期排気モード、B:ヘリウムリークテストモード、C:放電洗浄モード、D:プラズマ燃焼モード。
【0003】
モードAは大型真空容器を大気圧から短時間で高真空に排気する必要があり、また、モードBはリーク箇所を通して真空容器内に流入するプローブガスとしての極微量のヘリウム以外の大気ガスを効率良く排気する必要がある。モードAとモードBにおいては、高真空領域で大排気速度を有する真空ポンプが必要となる。
【0004】
さらにモードCは、各種放電形態で生成した低温プラズマを用いて真空容器内の壁面を効率良く清浄化するためのものであり、真空容器内にヘリウム等を0.1Pa程度導入しながら長時間にわたって放電ガスを排気する必要がある。
【0005】
一方モードDは、重水素とトリチウムの核融合反応で生成するヘリウムと、未反応の重水素およびトリチウムを速やかに排気する必要がある。モードDでは、壁に入射するプラズマの温度を下げるためにプラズマ燃焼中、特定のガスを真空容器内に導入する場合(ガスブランケット)があり、この時排気口では10Pa程度になる。モードCとDにおいては、中真空領域で大排気速度を有する真空ポンプが必要となる。
【0006】
このように、大型核融合装置の真空排気システムは中真空から高真空の広い圧力範囲にわたって大排気速度を有するものが必要となっている。これに対して従来の大型核融合装置の真空排気システムは、図8に示す機械式ポンプ系、あるいは図9に示すクライオポンプ系のいずれかで構成されていた。
【0007】
前者の機械式の高真空ポンプ系は、図8の如く真空容器aの排気口に軸流圧縮機と類似構造のターボ分子ポンプb、及びロータの外周面又はステータの内周面のいずれか一方にねじ溝を有し、僅少の間隙をもってロータがステータ内で回転する式のねじ溝真空ポンプcが並列に接続されており、後者のクライオポンプ系は、図9の如く真空容器aの排気口に極低温に冷却された面(クライオパネル面)を持ち、そこに気相から入射した気体分子を凝縮捕獲して容器a内の排気を行う方式のクライオポンプd及びねじ溝真空ポンプcが直列に接続されている。
【0008】
尚、図8及び図9において、eは補助ポンプ、V1、V2、V3、V4、V5、はバルブを示す。又矢印Tはトリチウム処理系への流れの方向を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記大型核融合装置の排気システムを前者の機械式ポンプ系で構成する場合は、モードA、B用として大型ターボ分子ポンプb(排気速度が数万L/s級)が、モードC、D用としては大型ねじ溝真空ポンプc(排気速度が数千L/s級)が使われる。
【0010】
ターボ分子ポンプやねじ溝真空ポンプを使う長所としては、放射性ガスであるトリチウムの滞留量がきわめて少ないため安全上有利であること、連続排気が可能であること、単位排気速度当たりのポンプ据え付け面積が比較的小さいことである。
【0011】
問題点としては、大型ターボ分子ポンプや大型ねじ溝真空ポンプの単位排気速度あたりの価格が非常に高くなることである。
【0012】
又、核融合装置の真空排気システムでは、前記モードDでの運転形態が最も多いので、使用頻度の少ないモードAやモードBのために高価な大型ターボ分子ポンプを設置しておくことは不経済である。
【0013】
後者のクライオポンプ系で大型核融合装置の排気システムを構成する場合は、図9に示すように金属製で大口径のバルブV3と大型クライオポンプd(排気速度が数万L/s級)と大型ねじ溝真空ポンプc(排気速度が数千L/s級)とを直列に組み合わせ、前記モードAでは最初にバルブV3を閉とし、バルブV4を開として大型ねじ溝真空ポンプcで排気をし始め、その後バルブV3を開、バルブV4を閉として大型クライオポンプdで排気を行う。
【0014】
モードB、C及びモードDでは、バルブV3を開として大型クライオポンプdで排気を行う。
【0015】
クライオポンプ系の長所としては、高真空で比較的ガス流量や熱負荷の小さいモードA及びモードBにおいて大排気速度が得られ、高効率の運転が可能となることである。
【0016】
一方クライオポンプ系の問題点としては、モードAやモードBでの使用には適するが、モードCやモードDではヘリウムを排気するためにクライオパネル面を4K以下の極低温に冷却しなければならず、従って大容量のヘリウム冷凍機を使うので、単位排気速度あたりのポンプ据え付け面積が増大し、又、クライオパネル面の冷却に長時間を要するために運転操作が複雑となる。
【0017】
又、モードCやモードDでは、大流量のガスを排気するので、クライオポンプの排気能力がすぐに低下し、頻繁にクライオパネル面の再生(リフレッシュ)を行う必要がある。
【0018】
このため予備の大型クライオポンプを用意して交互に運転・再生を繰り返すので、運転コストが高くなってしまい、又、大型クライオポンプにおいて再生を行うために高価な大口径の金属製バルブを設置しなければならない。
【0019】
更に、モードDにおいて多量のトリチウムをクライオパネル面に吸蔵し、該クライオパネル面の再生時には可燃性を有する放射性のトリチウムガスが多量に該クライオパネル面から離脱するので、急激な圧力上昇により装置が破損する危険性があり、更にクライオパネル面の再生作業を短時間で行う必要があるため、この装置の危険性は一層高まり、クライオパネル面の再生作業には厳重な安全対策が求められる。
【0020】
本発明はこれらの問題点を解消し、効率的、経済的かつ安全性に優れた大型核融合装置のための大容量真空排気システムを構築することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成すべく、真空室からの排気路の下流端にクライオポンプを接続すると共に該排気路の中間部に、開度調整可能な第1第2弁板を有しこれら第1第2弁板間に中間室が形成されているコンダクタンス調整弁を介在し、前記第1弁板の上流側の前記排気路に第1ねじ溝真空ポンプを、前記中間室に第2ねじ溝真空ポンプを、前記第2弁板の下流側に第3ねじ溝真空ポンプをそれぞれ連通接続した核融合装置の真空排気システムにおいて、前記コンダクタンス調整弁は弁筐体の後方部の一側面の開口部に前記クライオポンプを装着すると共に他側面の開口部に前記第3ねじ溝真空ポンプを装着し、前記弁筐体の前方部に、前方端に形成の流入口に連る縮小断面の流路状の前記中間室を形成し、前記流入口の周縁部の弁座に接離可能な第1弁板と前記中間室の後端周縁部の弁座に接離可能な第2弁板を、前記弁筐体の後面に設けた駆動装置に連動させたことを特徴とする。
【0022】
【作用】
請求項1の核融合装置の真空排気システムにおいて、クライオポンプと第1第2第3ねじ溝真空ポンプとコンダクタンス調整弁を組み合わせたので、各々クライオポンプとねじ溝真空ポンプに適した作業条件で運転することができ、効率の良い運転が行える。
【0023】
又、前記コンダクタンス調整弁は第1弁板と第2弁板を有する中間室に第2ねじ溝真空ポンプを接続して中間室の排気を行うようにしたので、該コンダクタンス調整弁を安価な締切り弁として機能させることができる。
【0024】
更に、該コンダクタンス調整弁の中間室を形成する第1弁板と第2弁板を弁筐体の後部に設けた駆動装置に連動させたので、前記クライオポンプへの排気路のコンダクタンスの調整及び締切りを容易に行うことができる。
【0029】
請求項2の核融合装置の真空排気システムにおいて、前記第2弁板の中心透孔に前記駆動軸を移動自在に挿通すると共に該駆動軸の先端を前記第1弁板に固着し、これら第1弁板と第2弁板との間に第1スプリングを介在すると共に、該駆動軸上の突条と該第2弁板との間に第2スプリングを介在させたので、該駆動軸を後退させた場合、先ず第1弁板が開弁し、次いで第2弁板が開弁するように作用する。
【0030】
請求項3の核融合装置の真空排気システムにおいて、前記第1弁板を進退する第1駆動軸と第2弁板を進退する第2駆動軸とを設けたので、該第1弁板と第2弁板とを独立に進退させることができる。
【0031】
請求項4の核融合装置の真空排気システムにおいて、前記中間室の一側面に第1駆動装置と第2駆動装置を装着し、中間室の流入開口と排出口の弁座に摺接する第1弁板と第2弁板を該第1第2駆動装置に各々連結したので、該第1弁板と第2弁板を独立に進退させることができると共に、両弁板には駆動軸を挿通する前記透孔が不要となる。
【0032】
【実施例】
本発明の核融合装置の真空排気システムの第1実施例を図1乃至図4により説明する。
【0033】
1は排気が行なわれる真空室、2は排気速度が数万L/s級の大型クライオポンプ、3は排気速度が数千L/s級の大型の第1ねじ溝真空ポンプ、4は排気速度が数百L/s級の中間室排気用中型の第2ねじ溝真空ポンプ、5はクライオポンプ再生用の排気速度が数千L/s級の大型第3ねじ溝真空ポンプ、Vcは2重シール機構を持った中間室排気型コンダクタンス調整弁を示し、該コンダクタンス調整弁Vcは弁筐体6と弁体7からなり、該弁筐体6は中間室6aと後部室6bとからなり、又、弁体7は第1弁板7aと、第2弁板7bと、先端において該第1弁板7aに固定し該第2弁板7bの中心透孔に移動自在に嵌挿する駆動軸7cと、該駆動軸7cを進退する駆動装置7hと、これら第1第2弁板7a、7b間に張設した第1ベローズ7dと、該第2弁板7bと後部室6bの内側面間に張設した第2ベローズ7eと、前記第1第2弁板7a、7b間に介入した第1スプリング7fと、該第2弁板7bと前記駆動軸7cの中間部の突条7hとの間に介入した第2スプリング7gとからなる。
【0034】
そして前記中間室6aの流入口を前記真空室1の排出管1aに接続すると共に該排出管1aの中間の分岐部に前記第1ねじ溝真空ポンプ3を接続し、又前記中間室6aの排出口に前記第2ねじ溝真空ポンプ4を接続すると共に前記後部室6bの排出口に前記第3ねじ溝真空ポンプ5を接続した。7p及び7qは弁座を示す。
【0035】
更に前記第1ねじ溝真空ポンプ3と第2ねじ溝真空ポンプ4及び第3ねじ溝真空ポンプ5の下流側には、それぞれバルブ8、9、10が接続され、更にこれらバルブ8、9、10の下流側はそれぞれ補助ポンプ11を経てトリチウム処理系Tへと接続している。
【0036】
尚、ねじ溝真空ポンプ3、4、5は、潤滑油による汚染を防ぐため、無潤滑の磁気軸受形を採用している。
【0037】
次に、本発明の第1実施例の作用について説明する。
【0038】
初期排気モードAでは、図1に示すように駆動軸7cを進出させて第1第2弁板7a、7b共全閉状態とし、初めに第1第2第3の各ねじ溝真空ポンプ3、4、5により排気を行う。ねじ溝真空ポンプは中真空領域で大流量のガスの排気に適しているので、初期排気モードAでは効率よく排気が行われる。
【0039】
真空室1内の圧力が10−3Pa程度に低下したら、駆動装置7hを操作して駆動軸7cを後退させて図2の如く弁7a及び7bを全開とし、大型クライオポンプ2を作動させ、初期排気で必要される圧力10−6Pa程度まで排気を行う。
【0040】
この圧力領域では真空室1からの放出ガスは壁面からの水が大部分を占めており、水に対するクライオポンプ2の排気速度は、同一口径のターボ分子ポンプと比較するとその3倍以上である。
【0041】
又、前記クライオパネル面の温度も、水を凝縮させるための温度である数十K程度に冷却するだけでよいので、装置の運転効率が高く、又、高価なヘリウム冷凍機も不要である。
【0042】
ヘリウムリークテストモードBでは、バルブ8とバルブ9を全閉とするだけでよく、リークに起因する大気ガス中の水分を大型クライオポンプ2で排気し、プローブガスであるヘリウムを含む残留ガスを第3ねじ溝真空ポンプ5で排気する。リークディテクター(図示せず)は該第3ねじ溝真空ポンプ5の後段に接続する。これによりリークディテクターの感度や応答性が向上する。
【0043】
クライオポンプ2は排気を続けると前記クライオパネル面の気体分子捕捉能力が低下するので、時々該クライオパネル面の再生を行う必要がある。このクライオパネル面の再生時には、前記コンダクタンス調整弁Vcの弁体7の第1第2弁板7a、7bを全閉とする。
【0044】
しかし、該コンダクタンス調整弁Vcは、これら弁板7a、7bを完全気密とする必要はなく、第2ねじ溝真空ポンプ4により中間室6aの排気を行えばよい。
【0045】
従来のクライオポンプ系で大型核融合装置の排気システムを構成した図9の例では高価な大口径のバルブV3が必要だったが、本発明では第1第2弁板7a、7bによる二重シール部を閉とすると共に中間室6aを該第2ねじ溝真空ポンプ4で排気することにより、密閉度の高い安価な大口径バルブの効果が得られる。
【0046】
前記の放電洗浄モードCやプラズマ燃焼モードDでは、重水素やトリチウム、ヘリウム等を第1ねじ溝真空ポンプ3で排気し、T矢印方向のトリチウム処理系へ移送する。この時クライオポンプ2は運転を止めておくが、第2ねじ溝真空ポンプ4及び第3ねじ溝真空ポンプ5は排気可能な状態にしておく。
【0047】
そして駆動装置7bにより弁板7a、7bを駆動して図3或いは図4の如くコンダクタンス調整弁Vcのコンダクタンスを変化させ、排気システムとしての排気速度を調整して真空室1内の圧力を所定の値にする。
【0048】
このようにねじ溝真空ポンプ3、4、5を使った真空排気システムにより排気速度の調整範囲が大きく拡がり、モードCやモードDにおいて最適な排気速度が得られる。
【0049】
本発明の第2実施例を図5により説明する。
【0050】
本第2実施例では、第1実施例における駆動軸7c及び駆動装置7hの代りに弁板7a及び7bの操作を独立に行うことができるようにした駆動軸7i、7j及び駆動装置7k、7mを設けた。
【0051】
このように弁板7a及び7bを独立に動かすことにより、より精密な排気速度の調整が可能となる。
【0052】
本発明の第3実施例を図6により説明する。
【0053】
本第3実施例では、ゲート弁型の中間排気型コンダクタンス調整弁12を使用し、第1第2弁板12a、12b及びこれら弁板12a、12bのそれぞれの駆動装置12c、12dを有している。尚、12e及び12fは、それぞれ第1弁板12a及び第2弁板12bを駆動する第1駆動軸及び第2駆動軸である。
【0054】
このゲート弁型の中間排気型コンダクタンス調整弁12でも、前記第2実施例と同様に、弁板12a、12bを独立に動かすことにより、より精密な排気速度の調整を可能としている。
【0055】
尚、本第3実施例の中間排気型コンダクタンス調整弁12では、1枚の弁板を有する通常のゲート弁を2台用い、該ゲート弁を背中合わせに直列に連結し、その下部を第2ねじ溝真空ポンプ4に接続するようにしてもよい。
【0056】
本発明の第4実施例を図7により説明する。
【0057】
本第4実施例は、第1実施例における第1ねじ溝真空ポンプ3の下流側に排気速度が数十L/s級の小型の第4ねじ溝真空ポンプ13を取り付けた。該第4ねじ溝真空ポンプ13の追加により、より高い圧力での排気が可能となった。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、ターボ分子ポンプよりも構造簡単で大型化し易いねじ溝真空ポンプを使用したので、大容量の核融合装置用真空排気システムを構築し易い効果を有する。
【0059】
又、本発明によれば、中間室排気用中型ねじ溝真空ポンプ及びクライオポンプ再生用大型ねじ溝真空ポンプを、モードC、Dの際に排気速度の調整用として利用しているので、装置に無駄が無い効果を有する。
【0060】
又、本発明によれば、クライオパネル面の温度は数十Kと高いので、装置の運転は比較的小さい電力量で済み、エネルギー消費量の面からも経済的である効果を有する。
【0061】
又、本発明によれば、二重シール型のバルブを用いると共にその中間室を排気する構造により、安価なバルブの利用が可能となる効果を有する。
【0062】
本発明においては、大型クライオポンプはモードA、Bにおいて主として水の排気に用いられ、又モードC、Dでは該クライオポンプは停止しており、前記トリチウムが滞留したり大量に放出されたりしないので、装置破損の危険性がなく、安全性が高い効果を有する。
【0063】
更に、本発明によれば、核融合装置の真空排気システムにおいて、モードA、Bに従来用いられていた高価な大型ターボ分子ポンプを使用しないですみ、又、モードA、Bの時に作動させる大型クライオポンプにとって該モードA、Bは好適な作業環境であり、経済的、効率的である上、高い安全性を保つ効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1乃至図4】 本発明の第1実施例のシステム図である。
【図5】 本発明の第2実施例のシステム図である。
【図6】 本発明の第3実施例のシステム図である。
【図7】 本発明の第4実施例のシステム図である。
【図8】 機械式ポンプ系の従来例のシステム図である。
【図9】 クライオポンプ系の従来例のシステム図である。
【符号の説明】
1 真空室
2 クライオポンプ
3 第1ねじ溝真空ポンプ
4 第2ねじ溝真空ポンプ
5 第3ねじ溝真空ポンプ
6 弁筐体
6a 中間室
7a、12a 第1弁板
7b、12b 第2弁板
7c 駆動軸
7f 第1スプリング
7g 第2スプリング
7h 駆動装置
7i、12e 第1駆動軸
7j、12f 第2駆動軸
7k、12c 第1駆動装置
7n 突条
7m、12d 第2駆動装置
7p、7q 弁座
13 第4ねじ溝真空ポンプ
Vc コンダクタンス調整弁
Claims (4)
- 真空室からの排気路の下流端にクライオポンプを接続すると共に該排気路の中間部に、開度調整可能な第1第2弁板を有しこれら第1第2弁板間に中間室が形成されているコンダクタンス調整弁を介在し、前記第1弁板の上流側の前記排気路に第1ねじ溝真空ポンプを、前記中間室に第2ねじ溝真空ポンプを、前記第2弁板の下流側に第3ねじ溝真空ポンプをそれぞれ連通接続した核融合装置の真空排気システムにおいて、前記コンダクタンス調整弁は弁筐体の後方部の一側面の開口部に前記クライオポンプを装着すると共に他側面の開口部に前記第3ねじ溝真空ポンプを装着し、前記弁筐体の前方部に、前方端に形成の流入口に連る縮小断面の流路状の前記中間室を形成し、前記流入口の周縁部の弁座に接離可能な第1弁板と前記中間室の後端周縁部の弁座に接離可能な第2弁板を、前記弁筐体の後面に設けた駆動装置に連動させたことを特徴とする核融合装置の真空排気システム。
- 前記駆動装置の駆動により進退する駆動軸は前記第2弁板の中間透孔に移動自在に挿通すると共に先端において前記第1弁板に固着し、これら第1弁板と第2弁板との間に第1スプリングを介在すると共に、該第2弁板と該第2弁板の後方位置の前記駆動軸に形成の突条との間に第2スプリングを介在したことを特徴とする請求項1に記載の核融合装置の真空排気システム。
- 前記駆動装置の駆動によりそれぞれ進退する第1駆動軸と第2駆動軸を具備し、該第1駆動軸は前記第2弁板の透孔を挿通して先端において前記第1弁板に固着すると共に前記第2駆動軸は先端において前記第2弁板に固着したことを特徴とする請求項1に記載の核融合装置の真空排気システム。
- 前記コンダクタンス調整弁は、前記中間室の一側面に第1駆動装置と第2駆動装置を装着し、該第1駆動装置に連動して進退する第1駆動軸の先端部を、前記中間室の流入開口の周縁部の弁座に摺接可能な第1弁板に連結すると共に、前記第2駆動軸の先端部を、前記中間室の排出口に周縁部の弁座に摺接可能な第2弁板に連結して構成したことを特徴とする請求項1に記載の核融合装置の真空排気システム。
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