JP3698604B2 - 撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD(Charge Coupled Device :電荷結合素子)などの撮像素子において、特に多画素の光電変換素子と色フィルタとを有する撮像素子と、撮像素子の出力信号を規定の駆動方式に変換する手段を設けた撮像装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、高解像度の撮像装置等に用いられ、好適な高画素数の撮像素子を有するものとしては、インターライン型のCCDイメージセンサがある。このCCDイメージセンサは、光電変換素子(以下では、PD又は画素ともいう)が行列状に配列され、入射した撮像光を信号電荷に変換する光電変換部と、この光電変換部に蓄えられた信号電荷を夫々読み出して垂直方向に転送する垂直転送部(VCCD)と、このVCCDから垂直転送されてきた信号電荷を水平方向に転送する水平転送部(HCCD)と、水平転送された信号電荷を撮像信号として出力する出力部とを有している。
【0003】
このインターライン型のCCDイメージセンサでは、各画素で光電変換された信号電荷がVCCDに転送され、4相駆動型の場合は駆動パルスφV1,φV2,φV3,φV4により順次HCCDに転送される。続いて、HCCDにおいて、2相駆動型の場合は駆動パルスφH1及びφH2により、VCCDから転送されてきた水平1列分の信号電荷が順次出力部に転送される。出力部においては、信号電荷が電圧信号に変換され、出力端子から撮像信号が出力される。
【0004】
ここで、撮像素子による1回の撮影動作で出力可能な画素数より、垂直方向において画素数の少ない画像表示部があるとする。このような画像表示部を用いた撮像装置として、特開平10−191364号公報(以下、従来例という)に記載されているものが知られている。
【0005】
以下、このような従来例の撮像素子と撮像装置とについて説明する。従来例の撮像装置における第1の方法では、撮像素子が1回の撮影動作で出力可能な画素数より、垂直方向の画素数の少ない画像表示部を用いた場合でも、所定行の画素からの信号電荷を間引いて撮像信号を読み出すことができる。しかも間引かれて出力された撮像信号からもカラーの撮像信号に変換することができる。
【0006】
第1の方法における信号処理の概要は、隣接する垂直方向4画素において、撮像素子の駆動制御により、隣接する2画素の電荷を撮像素子上で加算し、残りの隣接する2画素の電荷をVCCD上に転送することなく排出する。こうして撮像素子からの垂直読み出しライン数を垂直画素数の1/4にすることを特徴にしている。
【0007】
また、従来例の撮像装置の第2の方法における信号処理は、撮像素子が1回の撮影動作で出力可能な画素数より垂直方向の画素数の少ない画像表示部を用いた場合でも、撮像素子から所定行の画素の信号電荷を加算して読み出すことができる。しかも撮像素子から出力された加算撮像信号からもカラーの撮像信号に変換することができる。この方法によれば、暗時撮影においても良好な画像を表示できる。
【0008】
第2の方法における信号処理の概要は、撮像素子の駆動制御により、斜めを含む垂直方向4画素を加算することにより、撮像素子からの垂直読み出しライン数を垂直画素数の1/4にするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来の撮像装置においては、以下のような問題点がある。即ち第1の方法では、使用しない2画素分の電荷を排出するため、感度が1/2に低下する。即ち光の有効利用率が1/2になるという問題点がある。また第2の方法では、動画像としてテレビジョンモニタ等に出画するとき、必要なフィールド信号間のインタレースの空間位置を得ることができないという問題点がある。
【0010】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本願の請求項1,2,3,7,8,9,10の発明は、感度の低下を抑圧するため、光の有効利用率を向上しつつ、撮像素子からの垂直読み出しライン数を垂直画素数の1/3にすることが可能な撮像素子を提供することを目的とする。また本願の請求項4,5,6,11,12の発明は、撮像素子からの垂直読み出しライン数を所定値に削減すると共に、フィールド信号間の空間位置をインタレースの位置関係にできる撮像装置を提供することを目的とする。また本願の請求項13〜15の発明は、これに加えて撮像素子からの垂直読み出しライン数を所定値に削減すると共に、NTSCやPAL等の駆動方式に対応した撮像信号に変換できる撮像装置を提供することを更なる目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、第1〜第4の色フィルタが夫々の光電変換素子に対応して水平及び垂直方向に配列された色フィルタアレイと、前記複数の光電変換素子が水平及び垂直方向に配列され、前記色フィルタアレイを介して被写体を撮像して光電変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷を読み出して垂直方向に転送する複数の垂直転送部と、前記垂直転送部に転送された信号電荷を順次に読み出し、ライン毎に水平転送する水平転送部と、を有する撮像素子であって、前記色フィルタアレイは、第1の色フィルタと第2の色フィルタが交互に水平方向に配列された第1の色フィルタ群と、第3の色フィルタと第4の色フィルタが交互に水平方向に配列された第2の色フィルタ群と、第2の色フィルタと第1の色フィルタが交互に水平方向に配列された第3の色フィルタ群と、第1の色フィルタと第2の色フィルタが交互に水平方向に配列された第4の色フィルタ群と、第4の色フィルタと第3の色フィルタが交互に水平方向に配列された第5の色フィルタ群と、第2の色フィルタと第1の色フィルタが交互に水平方向に配列された第6の色フィルタ群と、がこの順序で配列されたものであり、前記第1〜第6の色フィルタ群を1単位として複数単位の前記色フィルタ群が垂直方向に配列されたことを特徴とするものである。
【0012】
本願の請求項2の発明は、請求項1の撮像素子において、第1〜第4の色フィルタは、夫々シアン、黄色、マゼンダ、緑色の成分を透過させることを特徴とするものである。
【0013】
本願の請求項3の発明は、請求項1の撮像素子において、第1〜第4の色フィルタは、夫々シアン、黄色、ホワイト、緑色の成分を透過させることを特徴とするものである。
【0014】
本願の請求項4の発明は、請求項1に記載の撮像素子と、前記撮像素子の出力信号から輝度信号と色信号を生成する映像信号処理手段と、を有する撮像装置であって、前記映像信号処理手段は、前記第2と第3の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から第1の色信号を生成し、前記第5と第6の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から前記第1の色信号と異なる色成分の第2の色信号を生成する第1のパターンと、前記第1と第2の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から前記第2の色信号を生成し、前記第4と第5の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から前記第1の色信号を作成する第2のパターンとの信号処理を行うことを特徴とするものである。
【0015】
本願の請求項5の発明は、請求項4の撮像装置において、前記第1及び第2のパターンにおいてR,G,Bを赤色、緑色、青色とするとき、前記第1の色信号は2R−Gに相当する色信号、前記第2の色信号は2B−Gに相当する色信号であることを特徴とするものである。
【0016】
本願の請求項6の発明は、請求項4の撮像装置において、前記第1及び第2のパターンにおいてR,G,Bを赤色、緑色、青色とするとき、前記第1の色信号は2Rに相当する色信号、前記第2の色信号は2Bに相当する色信号であることを特徴とするものである。
【0017】
本願の請求項7の発明は、第1〜第4の色フィルタが夫々の光電変換素子に対応して水平及び垂直方向に配列された色フィルタアレイと、前記複数の光電変換素子が水平及び垂直方向に配列され、前記色フィルタアレイを介して被写体を撮像して光電変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷を読み出して垂直方向に転送する複数の垂直転送部と、前記垂直転送部の終端部に接続され、前記垂直転送部から垂直転送された信号電荷を順次に取り込み、ライン毎に信号電荷を水平転送する水平転送部と、前記水平転送部から転送された信号電荷を撮像信号に変換して出力する出力部と、を有する撮像素子であって、前記色フィルタアレイは、水平方向の6列で1単位とする色フィルタ群が、垂直方向に複数単位配列されて構成されたものであり、前記出力部は、前記光電変換部において連続する垂直方向3列のうち、隣接2列の信号電荷を加算した信号を各ラインの撮像信号として出力することを特徴とするものである。
【0018】
本願の請求項8の発明は、請求項7の撮像素子において、前記垂直転送部から前記水平転送部への電荷転送を制御し、連続する垂直3列中の隣接2列の信号電荷を加算する電荷転送制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0019】
本願の請求項9の発明は、請求項7の撮像素子において、前記光電変換部から前記垂直転送部への信号電荷読み出しを、隣接2列の信号電荷の組合せを変えることにより制御し、連続する垂直3列中の隣接2列の信号電荷を加算する電荷転送制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0020】
本願の請求項10の発明は、請求項8又は9の撮像素子において、前記電荷転送制御手段は、異なるフィールドにおいて信号電荷を加算する2列の組み合わせを変化させることを特徴とするものである。
【0021】
本願の請求項11の発明は、請求項7に記載の撮像素子を用いた撮像装置であって、
前記撮像素子の出力信号に対して異なるフィールドにおける空間位相を異なる方向に変化させる空間位相変化手段具備することを特徴とするものである。
【0023】
本願の請求項12の発明は、請求項11の撮像装置において、前記空間位相変化手段は、異なるフィールドにおける前記撮像素子の出力信号の空間位相を、インタレースの位置関係にすることを特徴とするものである。
【0024】
本願の請求項13の発明は、請求項11の撮像装置において、前記撮像素子の出力信号に対して異なるフィールドにおける空間位相を異なる方向に変化させる空間位相変化手段と、前記撮像素子の光電変換部に対して信号電荷の読み出しパルスを与え、前記垂直転送部及び水平転送部に対して転送パルスを与える撮像素子駆動手段と、前記撮像素子駆動手段と空間位相変化手段に対して各放送規格に対応した駆動方式を設定する駆動方式設定手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0026】
本願の請求項14の発明は、請求項13の撮像装置において、前記駆動方式設定手段は、NTSC方式又はPAL方式の設定と、不要ラインの掃き出しの設定とを行うことを特徴とするものである。
【0027】
本願の請求項15の発明は、請求項13の撮像装置において、前記撮像素子は、有効画素数が水平1280画素、垂直960画素であり、前記駆動方式設定手段は設定によりNTSC方式又はPAL方式の撮像信号を出力することを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による撮像素子と撮像装置の各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による撮像装置の全体構成を示すブロック図である。この撮像装置は、レンズ101、絞り102、撮像素子103、撮像素子駆動回路104、撮像素子駆動制御回路105、アナログ処理回路106、アナログ・デジタル変換回路(A/D回路)107、カメラ部映像信号処理回路108、全体制御回路109を含んで構成される。
【0029】
図2は、本実施の形態の撮像装置に用いられる撮像素子103の内部構成と、一般的な読み出し動作手順を示す説明図である。図2において撮像素子103は、IT型又はPS型の固体撮像素子(CCD)とし、水平転送部(HCCD)201、電荷検出部202、光電変換部203、垂直転送部(VCCD)204を有している。この撮像素子103上には全画素反転配列のカラーフィルタが形成されていて、Yeはイエロー、Mgはマゼンタ、Cyはシアン、Gはグリーンの各色を表し、1つの光電変換素子に対して1色のカラーフィルタ(以下、色フィルタという)が設けられている。
【0030】
図3及び図4は、撮像素子103の色フィルタの配列方法を示す説明図である。色フィルタは6列毎の繰り返し周期を有し、図中の1単位は第1の色フィルタ群〜第6の色フィルタ群で構成される。これらの色フィルタ群は次のような色フィルタ配列の構成となっている。図3では第1の色フィルタをCyとし、第2の色フィルタをYeとし、第3の色フィルタをMgとし、第4の色フィルタをGとする。また図4では第1の色フィルタをCyとし、第2の色フィルタをYeとし、第3の色フィルタをW(ホワイト)とし、第4の色フィルタをGとする。
【0031】
第1の色フィルタ群は、第1の色フィルタと第2の色フィルタが交互に配列されて構成される。第2の色フィルタ群は、第3の色フィルタと第4の色フィルタが交互に配列されて構成される。第3の色フィルタ群は、第2の色フィルタと第1の色フィルタが交互に配列されて構成される。第4の色フィルタ群は、第1の色フィルタ群と同一に構成される。第5の色フィルタ群は、第4の色フィルタと第3の色フィルタが交互に配列されて構成される。第6の色フィルタ群は、第3の色フィルタ群と同一に構成される。
【0032】
また、図3と図4とでは、色フィルタの種類と配列が異なる。図3に示す配列では、図2と同じ色フィルタの配列を有し、Ye、Mg、Cy、Gの組み合わせで構成される。図4に示す配列では、Ye、W、Cy、Gの組み合わせで構成される。
【0033】
このように、横方向の画素配置を列と呼ぶと、6列の繰り返し周期を有する色フィルタ配列により、連続する3列毎から撮像信号の1行分を生成することができる。この場合、撮像素子の1/3のライン数を有する画素信号となるので、撮像素子の駆動周波数を全ライン読み出し駆動方法に比べて1/3の周波数に低減することができる。
【0034】
次に、これらの色フィルタの配列において、撮像素子の駆動制御及び信号処理により撮像信号を生成する方法を図5及び図6に示す。上記の駆動制御は図1の撮像素子駆動制御回路105によって行われ、上記の信号処理は映像信号処理手段である図1のカメラ部映像信号処理回路108によって行われるものとする。図5は図3と同じ色フィルタ配列の場合の信号処理方法を示し、図6は図4と同じ色フィルタ配列の場合の信号処理方法を示している。図5及び図6において、撮像素子の駆動制御方法及び信号処理方法をパターン1とパターン2の2種類に分類している。
【0035】
まず、図5のパターン1では、図3に示した第2の色フィルタ群と第3の色フィルタ群、及び第5の色フィルタ群と第6の色フィルタ群を用いて、隣接する水平2画素の信号を加算することで、輝度信号(Mg+Ye+G+Cy=Y)を生成している。また隣接する水平2画素の信号を減算することで、ライン順次の色差信号(Mg+Ye−G−Cy=2R−G)と(Mg+Cy−G−Ye=2B−G)とを生成している。ここで2R−Gを第1の色信号と呼び、2B−Gを第2の色信号と呼ぶ。
【0036】
同様にパターン2では、図3に示した第1の色フィルタ群と第2の色フィルタ群、及び第4の色フィルタ群と第5の色フィルタ群を用いて、隣接する水平2画素の信号を加算することで、輝度信号(Mg+Ye+G+Cy=Y)を生成している。また隣接する水平2画素の信号を減算することで、第1の色信号であるライン順次の色差信号(Mg+Ye−G−Cy=2R−G)と、第2の色信号であるライン順次の色差信号(Mg+Cy−G−Ye=2B−G)とを生成している。
【0037】
次に、図6のパターン1では、図4に示した第2の色フィルタ群と第3の色フィルタ群、及び第5の色フィルタ群と第6の色フィルタ群を用いて、隣接する水平2画素の信号を加算することで、輝度信号(W+Ye+G+Cy=Y)を生成している。また隣接する水平2画素の信号を減算することで、ライン順次の色信号(W+Ye−G−Cy=2R)と(W+Cy−G−Ye=2B)を生成している。ここで2Rを第1の色信号と呼び、2Bを第2の色信号と呼ぶ。
【0038】
同様にパターン2では、図4に示した第1の色フィルタ群と第2の色フィルタ群、及び第4の色フィルタ群と第5の色フィルタ群を用いて、隣接する水平2画素の信号を加算することで、輝度信号(W+Ye+G+Cy=Y)を生成している。また隣接する水平2画素の信号を減算することで、第1の色信号であるライン順次の色信号(W+Ye−G−Cy=2R)と、第2の色信号であるライン順次の色信号(W+Cy−G−Ye=2B)を生成している。
【0039】
このように、6列の繰り返し周期を有する色フィルタ配列により、連続する3列毎から撮像信号1行分を生成することができ、この撮像信号は2つの色信号を交互に生成するのに適した信号となっている。
【0040】
なお、以下の実施の形態における色フィルタ配列は、図5に示した色フィルタ配列であるとして説明する。
【0041】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2における撮像素子及び撮像装置について説明する。図7は、本実施の形態による撮像素子の構成図である。また図8及び図9は同撮像素子の画素読み出し動作手順を示す説明図である。以下図1、図7〜図9を用いて説明する。
【0042】
図7に示す撮像素子はIT型又はPS型のCCD固体撮像素子であり、水平転送部(HCCD)201、電荷検出部202、光電変換部203、垂直転送部(VCCD)204、水平ドレイン205を有している。水平ドレイン205は垂直転送部204からの信号電荷を水平転送部201に転送したり、基板側に排出するものである。またこの撮像素子上には、全画素反転配列の色フィルタが形成されている。図中のYeはイエロー、Mgはマゼンタ、Cyはシアン、Gはグリーンの各色を表し、1光電変換素子に1色の色フィルタが対応している。
【0043】
このように構成された本実施の形態による撮像装置の動作を説明する。図1のレンズ101及び絞り102を通過した被写体の撮像光は、撮像素子103によって光電変換される。このとき絞り102により適正露光となり、撮像素子103では、撮像素子駆動回路104の駆動信号によって、図7に示すように光電変換部203の信号電荷が垂直転送部204に移送される。その後垂直転送部204で垂直転送され、水平ドレイン205にて基板側に排出されなかった信号電荷は、水平転送部201を経て出力部である電荷検出部202から撮像信号が出力される。
【0044】
その後撮像素子103から出力された撮像信号は、図1のアナログ処理回路106に入力されて、ノイズ除去やゲイン調整等が施される。アナログ処理回路105の出力信号はA/D回路107にてデジタル信号に変換され、カメラ部映像信号処理回路108に入力される。カメラ部映像信号処理回路108では、各色フィルタに対応した撮像信号(画素信号)から輝度信号及び色信号を生成する。また、全体制御回路109は撮像素子駆動制御回路105及びカメラ部映像信号処理回路108を制御することによって、同一フィールドでの制御等のタイミング調整を行う。
【0045】
次に、撮像素子103において、垂直方向の画素数が画像表示部(図示せず)より多い場合の撮像素子の駆動方法を以下に説明する。図8(a)、(b)、(c)、及び図9(d)、(e)は撮像素子103の駆動方法を示す説明図であり、光電変換部203に蓄積された信号電荷の流れを示している。なお図8(a)には図7と同一のブロックには同じ番号を記し、図8(b)、(c)、及び図9(d)、(e)では、各ブロックに対する番号を省略している。また、ここでは撮像素子の1画素に対して2段の垂直転送部が対応しているものとする。
【0046】
まず図8(a)に示すように、光電変換部203に蓄積された各色フィルタに対応する信号電荷(図中のCy1,Ye1,Mg2,G2,・・ )は垂直転送部204に移送される。次に図8(b)に示すように、垂直方向に1画素分、即ち垂直転送段数としては2段転送され、色フィルタ(Cy1,Ye1 )に対応する信号電荷が水平ドレイン205で排出される。さらに図8(c)に示すように、垂直方向に2画素分、即ち計垂直方向に4段転送され、色フィルタ(Mg2,Ye3,G2,Cy3)に対応する信号電荷は水平ドレイン205を通過し、HCCD201に移動して垂直方向の2画素が混合される。その後混合された信号電荷はHCCD201内を転送され、図7の電荷検出部202を経て撮像信号として出力される。
【0047】
以下同様に図9(d)に示すように、垂直方向に1画素分、即ち計垂直方向に2段転送され、色フィルタ(Cy4,Ye4 )に対応する信号電荷は水平ドレイン205で排出される。そして図9(e)に示すように、色フィルタ(G5,Ye6,Mg5,Cy6)に対応する信号電荷が水平ドレイン205を通過し、HCCD201に移動して垂直方向の2画素が混合される。その後HCCD201内を水平転送され、図7の電荷検出部202を経て撮像信号として出力される。
【0048】
このような撮像素子103の駆動制御により、光電変換部203に蓄積された信号電荷は垂直方向に2画素混合と1画素排出(間引き) 処理とが繰り返される。このため、撮像素子103から出力される撮像信号のライン数が光電変換部の素子ライン数の1/3に変換される。ここで図7の垂直転送部204、水平ドレイン205、水平転送部201、及び図1の撮像素子駆動制御回路105は、垂直転送部204から水平転送部201への電荷転送を制御し、連続する垂直3列中の隣接2列の信号電荷を加算する電荷転送制御手段の機能を構成している。
【0049】
また、図8及び図9のように排出される垂直1画素の色フィルタ(Cy1,Ye1 及びCy4,Ye4 )と、HCCDで電荷混合されて出力される垂直2画素の色フィルタ(Ye3,Mg2,Cy3,G2及びYe6,G5,Cy6,Mg5)との組み合わせは、図5に示したパターン1に対応する。ここで電荷混合され出力される垂直2画素の色フィルタを(Mg2,Cy1,G2,Ye1及びG5,Cy4,Mg5,Ye4)とし、排出される垂直1画素の色フィルタを(Ye3,Cy3 及びYe6,Cy6 )とすると、この組み合わせは図5に示したパターン2に対応する。
【0050】
次に、このような駆動方法により撮像素子103から得られる信号成分について説明する。図5、図8及び図9に示すように、パターン1に対応する駆動方法で出力される撮像信号は、隣接する水平2画素の信号を加算することで輝度信号(Mg+Ye+G+Cy=Y)となり、また隣接する水平2画素の信号を減算することで(Mg+Ye−G−Cy=2R−G)と(Mg+Cy−G−Ye=2B−G)のライン順次の色差信号となる。同様にパターン2の駆動方法で出力される撮像信号は、隣接する水平2画素の信号を加算することで輝度信号(Mg+Ye+G+Cy=Y)となり、また隣接する水平2画素の信号を減算することで(Mg+Ye−G−Cy=2R−G)と(Mg+Cy−G−Ye=2B−G)のライン順次の色差信号となる。
【0051】
以上のように、撮像素子103に特定の信号電荷を基板側に排出する水平ドレイン205を設け、垂直方向に2画素電荷混合と1画素電荷排出とを繰り返すことにより、撮像素子のライン数を1/3に変換した撮像信号を生成することができる。このため、多画素の撮像素子から低い周波数での読み出しが可能になる。またこのとき出力される撮像信号からは、所定規格の輝度信号及び線順次の色差信号を生成でき、2画素電荷混合と1画素電荷排出との組み合わせを変えることによって、異なる空間位相の撮像信号を得ることができる。更にこの場合、撮像素子の光電変換部と垂直転送部との電荷の移送制御は、通常の撮像素子と同様で良く、特別な移送制御を行うための撮像素子の構成や、駆動制御回路を必要としない。
【0052】
なお、上記の実施の形態2においては、垂直転送部においては信号電荷を垂直方向に混合しない転送方法を説明したが、垂直転送部において電荷を垂直方向に混合して転送する場合でも、同様の効果を得ることができる。
【0053】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3における撮像素子及び撮像装置について説明する。図10及び図11は本実施の形態の撮像素子の構成図であり、図12は撮像素子の動作手順を示す説明図である。以下これらの図を用いて説明する。
【0054】
図10及び図11の撮像素子について、図7に示した実施の形態2の撮像素子と異なる点を中心に説明する。図10及び図11において、図7の撮像素子の構成と対応する部分には同一の符号を付している。図7の撮像素子と異なるのは、2種類の電荷移送制御パルス(a)206及び電荷移送制御パルス(b)207が用いられることと、水平ドレインが設けられていないことである。また、図10と図11で示すように、電荷移送制御パルス206及び電荷移送制御パルス207の対応する画素が、第1のモードと第2のモードとで異なっている。
【0055】
次にこのように構成された撮像素子の動作を図12(a)〜(c)を用いて説明する。まず図12(a)に示すように、第1の動作モードとして図10に示した電荷移送制御パルス(a)206により光電変換部203に蓄積された色フィルタ(図中のMg2,G2,Ye3,Cy3及びG5,Mg5,Ye6,Cy6・・)に対応する信号電荷を垂直転送部204に移送する。その直後は図12(b)に示すように光電変換部203に残っている色フィルタ(図中のCy1,Ye1 及びCy4,Ye4・・ )に対応する信号電荷を垂直転送部204に移送せずに、基板側に排出する。その後は図12(c)に示すように、垂直転送部204に移送した信号電荷を垂直転送し、図10のHCCD201に転送する。その後垂直方向に隣接する2画素の信号電荷をHCCD201上で混合する(図示せず)。
【0056】
これにより、光電変換部203に蓄積された信号電荷に対して垂直方向の2画素混合と1画素排出(間引き) 処理とが繰り返される。こうして、撮像素子103から出力される撮像信号のライン数は光電変換部のライン数の1/3となる。
【0057】
また、図12に示した第1の動作モードで排出される垂直1画素の色フィルタ(Cy1,Ye1 及びCy4,Ye4 )と、HCCDで電荷混合され出力される垂直2画素の色フィルタ(Ye3,Mg2,Cy3,G2及びYe6,G5,Cy6,Mg5)との組み合わせは、図5に示したパターン1に対応する。
【0058】
次に第2の動作モードとして、図11に示した電荷移送制御パルス(a)206により電荷混合されて出力される垂直2画素の色フィルタを(Mg2,Cy1,G2,Ye1及びG5,Cy4,Mg5,Ye4)とし、排出される垂直1画素の色フィルタを(Ye3,Cy3 及びYe6,Cy6 )とすると、この組み合わせは図5に示したパターン2に対応する。
【0059】
これにより、光電変換部203に蓄積された信号電荷に対して、垂直方向の2画素混合と1画素排出(間引き) との処理が繰り返される。このため、撮像素子103から出力される撮像信号のライン数を光電変換部のライン数の1/3に変換することができる。
【0060】
次に、このような駆動方法により撮像素子103から得られる信号成分について説明する。図5及び図10〜図12に示すように、パターン1に対応する駆動方法で出力される撮像信号において、隣接する水平2画素の信号を加算することで、輝度信号(Mg+Ye+G+Cy=Y )が得られる。また隣接する水平2画素の信号を減算することで、ライン順次の色差信号(Mg+Ye-G-Cy=2R-G)と色差信号(Mg+Cy-G-Ye=2B-G )が得られる。
【0061】
同様にパターン2の駆動方法で出力される撮像信号において、隣接する水平2画素の信号を加算することで、輝度信号(Mg+Ye+G+Cy=Y )が得られる。また隣接する水平2画素の信号を減算することで、ライン順次の色差信号(Mg+Ye-G-Cy=2R-G)と色差信号(Mg+Cy-G-Ye=2B-G )が得られる。
【0062】
以上のように、撮像素子の電荷移送制御と電荷排出制御により、垂直方向に2画素電荷混合と1画素電荷排出とを繰り返すと、撮像素子の1/3のライン数を有する撮像信号に変換することができる。このため多画素の撮像素子から低い周波数での読み出しが可能になる。またこのとき出力される撮像信号からは、輝度信号及び線順次の色差信号を生成でき、2画素電荷混合と1画素電荷排出との組み合わせを変えることによって、異なる空間位相の撮像信号を得ることができる。更にこの場合、撮像素子として水平ドレインのような特別な電荷排出構成を必要としない。
【0063】
なお、上記の実施の形態3においては、垂直転送部においては信号電荷を垂直方向に混合して転送する場合を説明したが、垂直転送部において電荷を垂直方向に混合せずに転送する構成でも、同様の効果を得ることができる。
【0064】
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4における撮像装置について説明する。図13は本実施の形態による撮像装置の全体構成を示すブロック図である。尚、図1の撮像装置と対応する部分には同一の符号を付けてそれらの説明は省略する。実施の形態1の撮像装置と異なる部分は、カメラ部映像信号処理回路108の後段に空間位相変化手段として垂直内挿処理回路110を設けたことと、全体制御回路111の機能が異なることである。
【0065】
以下、実施の形態1の撮像装置と異なる点を中心に説明する。この撮像装置の撮像素子103は、全体制御回路111、撮像素子駆動制御回路105、撮像素子駆動回路104によって撮像動作が制御される。本実施の形態の撮像動作は、実施の形態2及び実施の形態3で示した機能のいずれかを有するものである。即ち、実施の形態2のように撮像素子に対して電荷を排出する水平ドレインを設け、垂直方向に2画素電荷混合と1画素電荷排出とを繰り返すことにより、撮像素子の1/3のライン数の撮像信号を得てもよい。また、実施の形態3のように撮像素子の電荷移送制御パルスと電荷排出制御とにより、垂直方向に2画素電荷混合と1画素電荷排出とを繰り返し、撮像素子の1/3のライン数の撮像信号を得てもよい。
【0066】
また、実施の形態2及び3では、撮像素子から出力される撮像信号がカメラ部映像信号処理回路108により輝度信号及び線順次の色差信号に変換され、2画素電荷混合と1画素電荷排出との組み合わせを変えることによって、異なる空間位相の撮像信号を得ることが可能であった。本実施の形態では、この2画素電荷混合と1画素電荷排出の組み合わせを制御することにより、異なる空間位相の撮像信号を得る方法について具体化したことである。
【0067】
図14は、撮像素子103の出力信号と垂直内挿処理回路110の出力信号の空間位置関係を示す説明図であり、図5に示したパターン1の信号処理方法とパターン2の信号処理方法とを示している。
【0068】
まず、パターン1において、2画素混合(Mg2+Ye3,G5+Ye6,Mg8+Ye9, ・・)の空間位置に撮像素子出力信号(S10,S11,S12 ・・)が生成される。この信号は図14に示すように3画素間隔周期の信号である。この出力信号は図13のカメラ部映像信号処理回路108に入力され、輝度信号及び色信号に変換される。これらの輝度信号及び色信号は垂直内挿処理回路110に入力され、撮像素子出力信号(S10,S11,S12 ・・)の空間位置にある信号に対して内挿処理が行われ、垂直内挿出力信号(SO11,SO12 ・・)が生成される。
【0069】
次に、パターン2において、2画素混合(Cy1+Mg2,Cy4+G5,Cy7+Mg8, ・・)の空間位置に撮像素子出力信号(S20,S21,S22 ・・)が生成される。この信号も3画素間隔周期の信号である。この出力信号はカメラ部映像信号処理回路108により輝度信号及び色信号に変換される。これらの輝度信号及び色信号は垂直内挿処理回路110に入力され、撮像素子出力信号(S20,S21,S22・・・)の空間位置にある信号に対して内挿処理が行われ、垂直内挿出力信号(SO21,SO22 ・・)が生成される。ここで図14に示すように、パターン1の撮像素子出力信号(S10,S11,S12・・・)とパターン2の撮像素子出力信号(S20,S21,S22・・・)とを比較すると、パターン2の撮像素子出力信号(S20,S21,S22・・・)が図中の下方向に一画素分ずれている。
【0070】
このような撮像素子出力信号が垂直内挿処理回路110に入力されると、パターン1では内挿比率(11:1)の内挿処理により、信号(S10,S11 )から信号SO11が生成され、信号(S11,S12 )から信号SO12が生成される。一方、パターン2では内挿比率(1:11)の内挿処理により、信号(S20,S21 )から信号SO21が生成され、信号(S21,S22 )から信号SO22が生成される。以上のような内挿処理により、パターン1の垂直内挿出力信号(SO11,SO12 ・・)とパターン2の垂直内挿出力信号(SO21,SO22 ・・)との空間位置は1.5画素間隔となり、インタレースの位置関係にすることができる。
【0071】
以上のように、本実施の形態においては、垂直内挿処理回路110を設けることによって、撮像素子において2画素電荷混合と1画素電荷排出の組み合わせを変えただけで、撮像素子出力信号の空間位相をテレビジョン放送方式におけるインタレースの位置関係にすることができ、垂直方向の解像度を向上することができる。
【0072】
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5における撮像装置について説明する。図15は本実施の形態による撮像装置の全体構成を示すブロック図である。図13に示す実施の形態4と同一部分は、同一の符号を付けて詳細な説明は省略する。実施の形態4の撮像装置と異なるのは、カメラ部映像信号処理回路108の構成要素として、NTSC信号処理回路112とPAL信号処理回路113とを設けたことと、NTSC駆動設定回路114とPAL駆動設定回路115とから構成される駆動方式設定回路116を設けたことである。また全体制御回路117は駆動方式設定回路116から駆動方式が設定され、カメラ部映像信号処理回路108、垂直内挿処理回路110、撮像素子駆動制御回路105に対してシステム制御を行う。
【0073】
このように構成された撮像装置の動作について説明する。レンズ101及び絞り102を通過した被写体の撮像光は、撮像素子駆動回路104の動作により撮像素子103にて撮像され、撮像素子103から撮像素子出力信号が出力される。また、駆動方式設定回路116により設定された駆動方式により、全体制御回路117は撮像素子駆動制御回路105を介して撮像素子駆動回路104を制御する。また全体制御回路117は各駆動方式に応じてカメラ部映像信号処理回路108に対して必要な信号処理を制御する。
【0074】
図16及び図17は図15に示した撮像素子103の駆動タイミングの一例を示す説明図であり、図16はAフィールド、図17はBフィールドの場合を示す。図16及び図17において、(1)の垂直BLKは、テレビジョン信号での垂直ブランキング信号である。(2)のHDはテレビジョン信号での水平方向の基準信号、(3)のVDはテレビジョン信号での垂直方向の基準信号である。(4)のチャージパルス(CH)は撮像素子103において、光電変換素子に蓄積された信号電荷を垂直転送部に移送するための信号である。(5)のV転送パルスは移送された信号電荷を垂直転送部で垂直方向に転送するための信号である。(6)のH転送パルスは垂直転送部を転送された信号電荷を水平転送部で水平方向に転送するための信号である。(7)の撮像素子出力信号は転送パルス等によって読み出された撮像素子103の出力信号を示している。なお図16及び図17はいずれもフィールドの開始付近の駆動タイミングを示している。
【0075】
図16の撮像素子駆動タイミング図を用いて撮像素子103の動作を説明する。(5)に示すように、チャージパルス(CH)の前後に、V転送パルスとして高速な転送パルスを高速転送期間(前半) t2 及び高速転送期間(後半) t1 に発生させ、VCCDを駆動する。図18は図16又は図17に示す駆動タイミング時の撮像素子の読み出し信号の説明図である。図18において撮像素子103は、水平画素数をHとし、垂直画素数をVとし、垂直方向の正規の出力画素数はVより少ないものとする。
【0076】
まず高速転送(前半)期間t2 の高速パルスによってV1領域の信号が高速に転送される。そしてV2領域の正規の信号が読み出され、これに続き、高速転送(後半)期間t1 の高速パルスによってV3領域の信号が高速に転送される。
【0077】
次に、撮像素子駆動回路104の動作に基づき出力される撮像素子出力信号の処理方法の概要を図19を用いて説明する。図19に示すように、撮像素子103の全領域、即ち(x0 ,y0 )、(x0 ,y3 )、(x3 ,y3 )、(x3 ,y0 )で囲まれる領域はm0画素×n0ラインで構成されるものとし、映像信号の出力領域(m1画素×n1ライン) 即ち(x1 ,y1 )、(x1 ,y2 )、(x2 ,y2 )、(x2 ,y1 )で囲まれる領域以外を手振れ補正のための余裕領域として使用することが可能である。図19(b)に示すように、まず撮像素子駆動回路104による高速掃き出し処理により、(m0画素×n1ライン)の領域の撮像信号が読み出される。次にこの(m0画素×n1ライン)の領域の撮像信号はカメラ部映像信号処理回路108において、(m1画素×n1ライン)の領域の撮像信号として切り出される。その後図19(c)に示すように、クロック変換等を行い(m2画素×n1ライン)の撮像信号に変換される。ここで手振れ量検出手段(図示せず)で検出した動き検出データに基づいて、垂直方向の動きをキャンセルするように撮像素子の読み出し領域(m0画素×n1ライン)の位置が設定され、水平方向の動きをキャンセルするように撮像信号の出力領域(m1画素×n1ライン)の位置が設定される。
【0078】
これは、例えば撮像素子103のアスペクト比(縦横比) がテレビジョン信号と同じ4:3の場合、撮像素子103からの読み出し時に垂直方向にn1/ n0に切り出されるので、カメラ部映像信号処理回路108において水平方向にも同様にn1/ n0の比で切り出す必要がある。図19(b)では一般的にm1/ m0の比で切り出す場合を示しているが、この場合n1/ n0=m1/ m0の関係に設定する必要がある。次にこの切り出した水平領域の撮像信号をテレビジョン信号の出力フォーマットに合致するように、必要に応じてクロック変換や画素数変換等の処理を行う。
【0079】
このように垂直転送部の高速転送駆動と動画信号処理により撮像素子103の読み出し開始位置を制御することで、垂直方向の手振れを補正した動画像を得ることができる。
【0080】
次に、本実施の形態の撮像装置において、駆動方式設定回路116を構成するNTSC駆動設定回路114とPAL駆動設定回路115との動作と、設定された駆動方式に対応するカメラ部信号処理回路108の動作とを具体的に説明する。図20及び図21はNTSC規格に駆動設定された場合の撮像素子103の動作及び撮像素子出力信号の処理の概要を示した説明図である。また図22はPAL規格に駆動設定された場合の撮像素子103の動作及び撮像素子出力信号の処理の概要を示した説明図である。ここでは撮像素子103の全領域(m0画素×n0ライン)として(1280画素×960ライン)で構成されているものとする。
【0081】
図20はNTSC規格に駆動設定される第1の場合を示し、図21は第2の場合を示している。図20(a)に示すように、撮像素子103の全領域は(1280画素×960ライン) 即ち(x0 ,y0 )、(x0 ,y3 )、(x3 ,y3 )、(x3 ,y0 )で囲まれる領域で構成され、映像信号の出力領域 即ち(x1 ,y1 )、(x1 ,y2 )、(x2 ,y2 )、(x2 ,y1 )で囲まれる領域以外を手振れ補正のための余裕領域として使用する。まず撮像素子駆動回路104による高速掃き出し処理により、(1280画素×720ライン)の領域の撮像信号を、前述した実施の形態で説明したように2画素電荷混合と1画素電荷排出の駆動により読み出す。こうすると図20(b)に示すように、撮像素子103からの出力信号のライン数は1/3となり、(1280画素×240ライン)の撮像信号が読み出される。
【0082】
次にこの(1280画素×240ライン)の撮像信号はカメラ部映像信号処理回路108に入力され、(960画素×240ライン)の領域の撮像信号に切り出される。その後クロック変換等が行われ、水平方向3/4の画素数に変換され、(720画素×240ライン)の撮像信号となる。これは、DVフォーマットである1フィールドが720画素×240ラインの映像信号に相当している。
【0083】
また、このとき手振れ量検出手段(図示せず)で検出した動き検出データに基づいて、垂直方向の動きをキャンセルするように撮像素子の読み出し領域の位置が設定され、水平方向の動きをキャンセルするように撮像信号の出力領域の位置が設定される。
【0084】
このように、駆動方式設定回路116内のNTSC駆動設定回路114によりNTSC駆動方式が設定された場合は、前半と後半合わせて240ラインの高速掃き出し駆動と、2画素電荷混合と1画素電荷排出の駆動が行われ、撮像素子103からNTSC方式に合致した1フィールド240ラインの撮像信号を得ることができる。このとき33%(1.33=960 ライン/720ライン) の手振れ補正範囲が確保される。
【0085】
次に、NTSC規格に駆動設定される第2の場合について説明する。NTSC規格の駆動方法を設定する第2の場合として、図21(a)に示すように撮像素子103の全領域、即ち(x0 ,y0 )、(x0 ,y3 )、(x3 ,y3 )、(x3 ,y0 )で囲まれる領域として(1280画素×960ライン)で構成し、映像信号の出力領域、即ち、(x1 ,y1 )、(x1 ,y2 )、(x2 ,y2 )、(x2 ,y1 )で囲まれる領域以外を手振れ補正のための余裕領域として使用する。まず図15の撮像素子駆動回路104による高速掃き出し処理により、図21(b)に示すような(1280画素×864ライン)の領域の撮像信号を生成する。この処理は前述した各実施の形態と同様の2画素電荷混合と1画素電荷排出との駆動により行われる。こうすると、出力信号のライン数は1/3となり、撮像素子103から(1280画素×288ライン)の撮像信号が読み出される。
【0086】
次にこの(1280画素×288ライン)の撮像信号は、図21(c)に示すようにカメラ部映像信号処理回路108において水平方向1152画素の領域の撮像信号に切り出され、(1152画素×288ライン)の信号となる。その後クロック変換等により、水平方向5/8の画素数変換及び垂直方向5/6のライン数変換が行われ、(720画素×240ライン)の撮像信号となる。この信号はDVフォーマットである1フィールド、720画素×240ラインの信号に相当している。
【0087】
また、このとき手振れ量検出手段(図示せず)で検出した動き検出データに基づいて、垂直方向の動きをキャンセルするように撮像素子の読み出し領域の位置が設定され、水平方向の動きをキャンセルするように撮像信号の出力領域の位置が設定される。
【0088】
このように、駆動方式設定回路116内のNTSC駆動設定回路114によりNTSC規格の駆動方式が設定された場合には、前半と後半合わせて96ラインの高速掃き出し駆動と、2画素電荷混合と1画素電荷排出との駆動が行われる。これにより撮像素子103から288ラインの撮像信号が得られ、その後カメラ部映像信号処理回路106において、NTSC方式に合致した1フィールド240ラインの撮像信号が得られる。この場合、11%(1.11=960 ライン/864ライン) の手振れ補正範囲が確保される。
【0089】
図22(a)に示すように、撮像素子103の全領域は(1280画素×960ライン)で構成されている。そして、撮像信号の出力領域以外を手振れ補正のための余裕領域として使用するものとする。PAL規格の駆動方式が設定された場合、まず撮像素子駆動回路104による高速掃き出し処理により、図22(b)に示すように(1280画素×864ライン)の領域の撮像信号に変換される。前述した各実施の形態に示したように、2画素電荷混合と1画素電荷排出の駆動により信号を読み出すと、撮像素子103からの出力信号のライン数は1/3となる。こうして撮像素子103から(1280画素×288ライン)の撮像信号が読み出される。
【0090】
次にこのような(1280画素×288ライン)の撮像信号はカメラ部映像信号処理回路108に入力されると、図22に示すように(1152画素×288ライン)の領域の撮像信号に切り出される。その後クロック変換等により、水平方向5/8の画素数変換を行われ、(720画素×288ライン)の信号となる。この信号はDVフォーマットである1フィールド、720画素×288ラインの信号に相当する。
【0091】
また、このとき手振れ量検出手段(図示せず)で検出した動き検出データに基づいて、垂直方向の動きをキャンセルするように撮像素子の読み出し領域の位置が設定され、水平方向の動きをキャンセルするように撮像信号の出力領域の位置が設定される。
【0092】
このように、駆動方式設定回路116のPAL駆動設定回路115によりPAL規格の駆動方式が設定された場合は、前半と後半合わせて96ラインの高速掃き出し駆動と、2画素電荷混合と1画素電荷排出の駆動とがなされる。こうして撮像素子103からPAL方式に合致した1フィールド288ラインの撮像信号を得ることができる。この場合、11%(1.11=960 ライン/864ライン) の手振れ補正範囲が確保される。
【0093】
また、図21で示したNTSC規格の駆動方法における第2の場合と、図22で示したPAL規格の駆動方式の場合は、撮像素子103における撮像信号の出力領域のサイズが等しくなるので、画角、言い換えればレンズの焦点距離が等しくなる。このためNTSC版とPAL版とで、撮像装置の仕様を共通化することが可能となる。
【0094】
以上のように、駆動方式設定回路116を設け、撮像素子103に対する高速掃き出し駆動と2画素電荷混合と1画素電荷排出との駆動を行うことによって、NTSC規格の設定時にはDVフォーマットに合致した1フィールド、720画素×240ラインの撮像信号を生成することができる。また、PAL規格の設定時にはDVフォーマットに合致した1フィールド、720画素×288ラインの撮像信号を容易に生成することができる。
【0095】
なお、実施の形態5においては、駆動方式設定回路116にNTSC駆動設定回路114とPAL駆動設定回路115とを設け、カメラ部映像信号処理回路108にNTSC信号処理回路112とPAL信号処理回路113とを設ける場合を説明した。しかしそれ以外の構成方法として、駆動方式設定回路116としてNTSC駆動設定回路114かPAL駆動設定回路115のどちらかを一方のみを取り付け、またカメラ部映像信号処理回路108としてNTSC信号処理回路112かPAL信号処理回路113のどちらかを一方のみを取り付けるようにしても良い。こうすると、システム構成時に、即ち工場での商品生産時に、NTSC用撮像装置とPAL用撮像装置とを容易に切り替えることができる。
【0096】
また、実施の形態5においては、撮像素子103の全領域が(1280画素×960ライン)で構成されている場合を説明したが、これに限らず他の画素数においても高速掃き出し駆動と2画素電荷混合と1画素電荷排出とを行い、撮像素子の垂直3行分に対して1行分を撮像信号として撮像素子から出力するように駆動することもできる。こうして撮像素子の駆動周波数を高くすることなく、NTSC方式及びPAL方式に合致した撮像素子出力信号を得ることができる。
【0097】
また、上記の各実施の形態においては、色フィルタとしてシアン、黄色、マゼンダ、緑色の組合せと、シアン、黄色、ホワイト、緑色の組合せとの2つの場合を説明したが、これに限らず例えばベイヤー配列と呼ばれている第1列が赤,緑、第2列が緑,青の繰り返し配列の場合でも同様の効果を得ることが可能である。言い換えれば、隣接2列の色フィルタから一つの色信号を生成でき、さらに連続する6列内に異なる2つの色信号を交互を生成できる色フィルタ配列であれば良い。
【0098】
また、上記の各実施の形態において、撮像素子の構造として一つの画素に対して二つの垂直転送段が対応し、また一つの垂直転送段に対して二つの水平転送段が対応している場合を説明したが、これに限るものではない。また、垂直転送部内の電荷の転送方法として、実施の形態2では電荷を混合しない場合を説明し、実施の形態4では混合する場合を示したが、これに限るものでない。
【0099】
【発明の効果】
本発明の撮像素子によれば、感度の低下を抑圧、あるいは光の有効利用率を向上しつつ、光電変換部の信号電荷に対して垂直読み出しライン数を垂直画素数の1/3にすることができる。
【0100】
また本発明の撮像装置によれば、撮像素子が1回の撮影動作で出力可能な画素数より、垂直方向の画素数の少ない画像の記録及び画像表示ができる。
【0101】
特に請求項1〜3記載の発明によれば、連続する3列毎から撮像信号1行分を生成することができ、撮像素子のライン数を削減した撮像信号を得ることで、撮像素子の駆動周波数を全ライン読み出し駆動に比べて低減することができる。
【0102】
特に請求項4〜6記載の発明によれば、映像信号処理手段を用いて連続する3列毎から一つの色信号を生成し、交互に二つの色信号を生成することができる。また撮像素子のライン数を削減したカラー撮像信号が得られ、撮像素子の駆動周波数を全ライン読み出し駆動に比べて低減することができる。
【0103】
特に請求項7〜10記載の発明によれば、垂直方向に2画素電荷混合と1画素電荷排出を繰り返すことにより、撮像素子のライン数の1/3のライン数の映像信号を得ることができ、多画素の撮像素子から低い周波数での読み出しが可能になる。またこのとき2画素電荷混合と1画素電荷排出の組み合わせを変えることによって、異なる空間位置の信号を得ることが可能である。
【0104】
請求項11,12記載の発明によれば、撮像素子において2画素電荷混合と1画素電荷排出の組み合わせを変えることによって、撮像素子の出力信号の空間位置をテレビジョン放送方式におけるインタレースの位置関係にすることができる。また、垂直方向の解像度を向上することができる。
【0105】
請求項13〜15記載の発明によれば、撮像素子に対する高速掃き出し駆動と2画素電荷混合と1画素電荷排出の駆動を行うことによって、NTSC設定時にはDVフォーマットに合致した1フィールド、720画素×240ラインの映像信号を生成することができる。また、PAL設定時にはDVフォーマットに合致した1フィールド、720画素×288ラインの映像信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1による撮像素子において、一般的な読み出し動作手順を示す説明図である。
【図3】実施の形態1による撮像素子において、色フィルタの第1の配列方法を示す説明図である。
【図4】実施の形態1による撮像素子において、色フィルタの第2の配列方法を示す説明図である。
【図5】実施の形態1による撮像素子において、第1の配列方法の色フィルタを有する画素から輝度信号と色信号とを生成する方法の説明図である。
【図6】実施の形態1による撮像素子において、第2の配列方法の色フィルタを有する画素から輝度信号と色信号とを生成する方法の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2による撮像装置に用いられる撮像素子の構成図である。
【図8】実施の形態2における撮像素子において、読み出し動作手順(その1)を示す説明図である。
【図9】実施の形態2における撮像素子において、読み出し動作手順(その2)を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態3による撮像装置に用いられる撮像素子の構成図(その1)である。
【図11】本発明の実施の形態3による撮像装置に用いられる撮像素子の構成図(その2)である。
【図12】実施の形態3における撮像素子において、読み出し動作手順を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態4による撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図14】実施の形態4による撮像素子において、撮像素子の出力信号と垂直内挿処理による撮像信号の空間位置関係を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態5による撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図16】実施の形態5による撮像素子の駆動タイミング(Aフィールド)の一例を示す説明図である。
【図17】実施の形態5による撮像素子の駆動タイミング(Bフィールド)の一例を示す説明図である。
【図18】実施の形態5による撮像素子において、画素読み出し範囲を示す説明図である。
【図19】実施の形態5による撮像素子において、手振れ補正を補償した撮像信号の出力領域を示す説明図である。
【図20】実施の形態5による撮像素子において、NTSC規格に駆動設定された場合の撮像素子出力信号の第1の処理方法を示す説明図である。
【図21】実施の形態5による撮像素子において、NTSC規格に駆動設定された場合の撮像素子出力信号の第2の処理方法を示す説明図である。
【図22】実施の形態5による撮像素子において、PAL規格に駆動設定された場合の撮像素子出力信号の処理方法を示す説明図である。
【符号の説明】
101 レンズ
102 絞り
103 撮像素子
104 撮像素子駆動回路
105 撮像素子駆動制御回路
106 アナログ処理回路
107 アナログ・デジタル変換回路(A/D回路)
108 カメラ部映像信号処理回路
109,111,117 全体制御回路
110 垂直内挿処理回路
112 NTSC信号処理回路
113 PAL信号処理回路
114 NTSC駆動設定回路
115 PAL方式駆動設定回路
116 駆動方式設定回路
201 水平転送部(HCCD)
202 電荷検出部
203 光電変換部
204 垂直転送部(VCCD)
205 水平ドレイン
206,207 電荷移送制御パルス

Claims (15)

  1. 第1〜第4の色フィルタが夫々の光電変換素子に対応して水平及び垂直方向に配列された色フィルタアレイと、前記複数の光電変換素子が水平及び垂直方向に配列され、前記色フィルタアレイを介して被写体を撮像して光電変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷を読み出して垂直方向に転送する複数の垂直転送部と、前記垂直転送部に転送された信号電荷を順次に読み出し、ライン毎に水平転送する水平転送部と、を有する撮像素子であって、
    前記色フィルタアレイは、
    第1の色フィルタと第2の色フィルタが交互に水平方向に配列された第1の色フィルタ群と、
    第3の色フィルタと第4の色フィルタが交互に水平方向に配列された第2の色フィルタ群と、
    第2の色フィルタと第1の色フィルタが交互に水平方向に配列された第3の色フィルタ群と、
    第1の色フィルタと第2の色フィルタが交互に水平方向に配列された第4の色フィルタ群と、
    第4の色フィルタと第3の色フィルタが交互に水平方向に配列された第5の色フィルタ群と、
    第2の色フィルタと第1の色フィルタが交互に水平方向に配列された第6の色フィルタ群と、がこの順序で配列されたものであり、
    前記第1〜第6の色フィルタ群を1単位として複数単位の前記色フィルタ群が垂直方向に配列されたものであることを特徴とする撮像素子。
  2. 第1〜第4の色フィルタは、夫々シアン、黄色、マゼンダ、緑色の成分を透過させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮像素子。
  3. 第1〜第4の色フィルタは、夫々シアン、黄色、ホワイト、緑色の成分を透過させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮像素子。
  4. 請求項1に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子の出力信号から輝度信号と色信号を生成する映像信号処理手段と、を有する撮像装置であって、
    前記映像信号処理手段は、
    前記第2と第3の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から第1の色信号を生成し、前記第5と第6の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から前記第1の色信号と異なる色成分の第2の色信号を生成する第1のパターンと、
    前記第1と第2の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から前記第2の色信号を生成し、前記第4と第5の色フィルタ群を構成する色フィルタに対応する撮像素子の出力信号から前記第1の色信号を作成する第2のパターンとの信号処理を行うものであることを特徴とする撮像装置。
  5. 前記第1及び第2のパターンにおいてR,G,Bを赤色、緑色、青色とするとき、前記第1の色信号は2R−Gに相当する色信号、前記第2の色信号は2B−Gに相当する色信号であることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記第1及び第2のパターンにおいてR,G,Bを赤色、緑色、青色とするとき、前記第1の色信号は2Rに相当する色信号、前記第2の色信号は2Bに相当する色信号であることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  7. 第1〜第4の色フィルタが夫々の光電変換素子に対応して水平及び垂直方向に配列された色フィルタアレイと、
    前記複数の光電変換素子が水平及び垂直方向に配列され、前記色フィルタアレイを介して被写体を撮像して光電変換する光電変換部と、
    前記光電変換部で発生した信号電荷を読み出して垂直方向に転送する複数の垂直転送部と、
    前記垂直転送部の終端部に接続され、前記垂直転送部から垂直転送された信号電荷を順次に取り込み、ライン毎に信号電荷を水平転送する水平転送部と、
    前記水平転送部から転送された信号電荷を撮像信号に変換して出力する出力部と、を有する撮像素子であって、
    前記色フィルタアレイは、
    水平方向の6列で1単位とする色フィルタ群が、垂直方向に複数単位配列されて構成されたものであり、
    前記出力部は、
    前記光電変換部において連続する垂直方向3列のうち、隣接2列の信号電荷を加算した信号を各ラインの撮像信号として出力するものであることを特徴とする撮像素子。
  8. 前記垂直転送部から前記水平転送部への電荷転送を制御し、連続する垂直3列中の隣接2列の信号電荷を加算する電荷転送制御手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の撮像素子。
  9. 前記光電変換部から前記垂直転送部への信号電荷読み出しを、隣接2列の信号電荷の組合せを変えることにより制御し、連続する垂直3列中の隣接2列の信号電荷を加算する電荷転送制御手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の撮像素子。
  10. 前記電荷転送制御手段は、
    異なるフィールドにおいて信号電荷を加算する2列の組み合わせを変化させることを特徴とする請求項8又は9記載の撮像素子。
  11. 請求項7に記載の撮像素子を用いた撮像装置であって、
    前記撮像素子の出力信号に対して異なるフィールドにおける空間位相を異なる方向に変化させる空間位相変化手段具備することを特徴とする撮像装置。
  12. 前記空間位相変化手段は、
    異なるフィールドにおける前記撮像素子の出力信号の空間位相を、インタレースの位置関係にするものであることを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  13. 前記撮像素子の光電変換部に対して信号電荷の読み出しパルスを与え、前記垂直転送部及び水平転送部に対して転送パルスを与える撮像素子駆動手段と、
    前記撮像素子駆動手段と空間位相変化手段に対して各放送規格に対応した駆動方式を設定する駆動方式設定手段と、を具備することを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
  14. 前記駆動方式設定手段は、
    NTSC方式又はPAL方式の設定と、不要ラインの掃き出しの設定とを行うものであることを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
  15. 前記撮像素子は、
    有効画素数が水平1280画素、垂直960画素であり、前記駆動方式設定手段は設定によりNTSC方式又はPAL方式の撮像信号を出力することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
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