JP3698583B2 - Sensorless motor driver - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はビデオテープレコーダのシリンダやフロッピーディスクドライブのスピンドル等の回転用に用いられるブラシレスモータを駆動するセンサレスモータドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のセンサレスモータドライバは、図6に示すように、例えばパワートランジスタT1〜T6で構成された電流供給手段4で、パワートランジスタT1〜T6をドライブ信号DUU、DUL、DVU、DVL、DWU、DWLによってオン/オフ制御することにより3相の駆動電流を端子33〜35より出力する。ブラシレスモータ8は各相に前記駆動電流が供給されることによって駆動される。
【0003】
そして、センサレスモータドライバはブラシレスモータ8の各相のコイルで発生する逆起電圧VU、VV、VW及び各相に共通の中点電圧VNをコンパレータ回路1で比較し、矩形波信号PU、PV、PWを生成する。矩形波信号PU、PV、PWには後述のようにノイズが含まれているので、マスク回路2でノイズマスク信号VMASKに基づいてノイズの除去を行う。ノイズマスク信号VMASKはマスク信号生成回路50で生成される。矩形波信号PU、PV、PWに基づいてドライブ信号合成回路3でドライブ信号DUU、DVU、DWU、DUL、DVL、DWLを形成し、電流供給手段4に出力する。
【0004】
なお、FG回路6は信号PU’、PV’、PW’によってブラシレスモータ8での回転速度を示すFG信号を生成し、端子30より出力する。FG信号の波形は図7に示すようになっている。FG信号はブラシレスモータ8での回転速度を安定に保つためのサーボ機構(図示せず)等で利用される。
【0005】
図7は上記従来のセンサレスモータドライバの動作を示す逆起電圧VU、VV、VW、中点電圧VN、矩形波信号PU、PV、PW等の波形図である。図6を参照しながら説明すると、電流供給手段4では、各トランジスタT1〜T6のオン/オフの切り替わり時にブラシレスモータ8の各相に設けられているコイルの逆起電力によってノイズ80が発生する。このノイズは図7の波形VU、VV、VWに示すようにトランジスタオン/オフの切り替わり時に必ずいずれかの相で発生するため、コンパレータ回路1より出力される矩形波信号PU、PV、PWはノイズ81のようにノイズを含む信号となっている。
【0006】
そこで、かかるノイズを除去するためノイズマスク信号VMASKがマスク信号生成回路50で生成され、マスク回路2に供給される。マスク回路2には矩形波信号PU、PV、PWのそれぞれについてゲート回路10〜12が設けられてあり、ノイズマスク信号VMASKがローレベルであるときには信号のマスクが行われ、ノイズが通過しないようにしている。これにより、矩形波信号PU、PV、PWはノイズを含まない信号PU’、PV’、PW’となる。
【0007】
ドライブ信号合成回路3ではノイズを含まない信号PU’、PV’、PW’によってドライブ信号DUU、DVU、DWU、DUL、DVL、DWLが形成されているので、ブラシレスモータ8を安定して駆動することができる。ノイズ発生のタイミングはドライブ信号DUU、DVU、DWU、DUL、DVL、DWLによって特定できるので、マスク信号生成回路50は例えば一定電流でコンデンサを充放電する構成を用いてそのコンデンサでの充放電に要する時間を利用することによりノイズマスク信号に一定のノイズマスク期間が設けられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブラシレスモータ8の起動時やブラシレスモータ8にかかる負荷が重くなった時等には、前記サーボ機構によってブラシレスモータ8に大きな電流が流される。そのため、ブラシレスモータ8での逆起電力が大きくなるので、トランジスタT1〜T6のオン/オフ切り替わり時に発生するノイズも大きくなり、図8に示すノイズ85のようにノイズ自体の時間も長くなる。
【0009】
ノイズの時間がノイズマスク信号VMASKに含まれるノイズマスク期間より長くなると、ノイズが完全に除去されなくなり、信号PU’、PV’、PW’及びFG信号にもノイズ86、87のようにノイズが現れてしまう。こうなると、従来のセンサレスモータドライバではブラシレスモータ8の安定した回転特性が得られなくなってしまう。
【0010】
その対策として、前記マスク期間を長く設定することにより、ノイズの除去を完全とすることが考えられるが、図9に示すようにノイズマスク信号VMASKがローレベルであるマスク期間T1が長くなることによって、ブラシレスモータ8の回転子の回転位置の検出するための検出期間T2が短縮されてしまう。
【0011】
そのため、ブラシレスモータ8の回転速度が高速になると、検出期間T2がなくなってしまうので、センサレスモータドライバは回転位置を検出することができず、ブラシレスモータ8を駆動することができなくなっていた。したがって、ノイズマスク期間T1が長く設定されると、ブラシレスモータ8の回転周波数の帯域が落ち込み、高速でブラシレスモータ8を駆動することができなくなるという問題があった。
【0012】
本発明は上記課題を解決するもので、ブラシレスモータの回転周波数の帯域を落とすことなく、ブラシレスモータの起動時や負荷が重くなった時等のように、ブラシレスモータに流れる電流が増大したために出力切り替わり時のノイズの現れる時間が長くなっても、確実にノイズをマスクできるようにすることによりブラシレスモータの回転特性の安定化を図ったセンサレスモータドライバを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、ブラシレスモータの各相で発生する逆起電圧と前記各相の中点電圧とを比較して矩形波信号を生成するコンパレータ回路と、ノイズマスク期間を有するノイズマスク信号によって前記矩形波信号にマスクを行うマスク回路と、前記ノイズマスク信号を生成するマスク信号生成回路と、前記マスク回路によってマスクされた前記矩形波信号に基づいてドライブ信号を形成するドライブ信号形成手段と、前記ドライブ信号に基づいて前記ブラシレスモータに駆動電流を供給する電流供給手段と、前記駆動電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力信号に基づいて前記ノイズマスク期間を可変するノイズマスク可変手段と、を備えたセンサレスモータドライバにおいて、前記ノイズマスク可変手段は、充放電用コンデンサと、該コンデンサの出力電圧を基準電圧と比較する比較器とを備えており、前記電流検出手段の出力によって前記充放電用コンデンサを充電し、該コンデンサの充電開始から該コンデンサの電圧が前記基準電圧を超えて前記比較器の出力が反転するまでの期間をノイズマスク期間としたことを特徴とする。
、前記電流また、ブラシレスモータの各相で発生する逆起電圧と前記各相の中点電圧とを比較して矩形波信号を生成するコンパレータ回路と、ノイズマスク期間を有するノイズマスク信号によって前記矩形波信号にマスクを行うマスク回路と、前記ノイズマスク信号を生成するマスク信号生成回路と、前記マスク回路によってマスクされた前記矩形波信号に基づいてドライブ信号を形成するドライブ信号形成手段と、前記ドライブ信号に基づいて前記ブラシレスモータに駆動電流を供給する電流供給手段と、前記駆動電流を検出する電流検出手段と検出手段の出力信号に基づいて前記ノイズマスク期間を可変するノイズマスク可変手段と、を備えたセンサレスモータドライバにおいて、前記ノイズマスク可変手段は、差動接続された一対のトランジスタと定電流源用トランジスタとを備える差動増幅回路と、該差動増幅器からの出力電流により充放電されるコンデンサと、電圧VDよりV1高いVD+V1を第1閾値とする第1コンパレータと電圧VDよりV1低いVD−V1を第2閾値とする第2コンパレータとを有し、前記コンデンサの電圧が第1、第2閾値外に存するとき第1レベルの電圧を出力し、第1、第2閾値内に存するとき前記ノイズマスク用の第2レベルの電圧を出力するようになっており、且つ前記差動増幅回路の定電流源用トランジスタを前記電流検出手段の出力により制御して前記駆動電流に応じて前記差動増幅回路の定電流を可変し前記第2レベルの電圧幅を可変するようにしたことを特徴とする。
また、ブラシレスモータの各相で発生する逆起電圧と前記各相の中点電圧とを比較して矩形波信号を生成するコンパレータ回路と、ノイズマスク期間を有するノイズマスク信号によって前記矩形波信号にマスクを行うマスク回路と、前記ノイズマスク信号を生成するマスク信号生成回路と、前記マスク回路によってマスクされた前記矩形波信号に基づいてドライブ信号を形成するドライブ信号形成手段と、前記ドライブ信号に基づいて前記ブラシレスモータに駆動電流を供給する電流供給手段と、前記駆動電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力信号に基づいて前記ノイズマスク期間を可変するノイズマスク可変手段と、を備えたセンサレスモータドライバにおいて、
FG信号の立ち上がりに同期したエッジ信号によってクロックのカウントを開始するカウンタと、前記電流検出手段の出力に基づいてカウント値を設定するカウント値設定手段とを有し、前記カウンタがカウントを開始して前記設定されたカウント値までカウントする期間をノイズマスク期間としたことを特徴とする。
【0014】
このような構成によると、センサレスモータドライバはコンパレータ回路でブラシレスモータの各相で発生する逆起電圧と各相の中点電圧をそれぞれ比較して矩形波信号を生成する。コンパレータ回路より出力される矩形波信号には、出力の切り替わり時に発生するノイズを含み、かかるノイズをマスクするためにマスク信号生成回路でノイズマスク信号を生成する。そして、センサレスモータドライバはマスク回路で前記矩形波信号のマスクを行い、このマスクされた矩形波信号によってドライブ信号合成回路では、電流供給手段へのドライブ信号を生成する。
【0015】
センサレスモータドライバは電流供給手段で例えばパワートランジスタ等を前記ドライブ信号によってオン/オフ制御し、これによって得られた駆動電流をブラシレスモータに供給することによってブラシレスモータを駆動する。例えばサーボ機構でモータの回転速度の制御用にブラシレスモータに流れる電流を検出する抵抗を設けている場合があり、この抵抗を電流検出手段で兼用することにより、センサレスモータドライバは駆動電流の検出を行う。
【0016】
起動時等のように負荷が重くなるときには駆動電流が増大するので、パワートランジスタ等のオン/オフの切り替わり時に発生するノイズ時間も長くなる。そこで、ノイズマスク期間を可変する手段でノイズマスク期間を長くしたノイズマスク信号を生成する。ノイズマスク期間を可変する手段は例えば駆動電流に応じてコンデンサの充放電電流を変化させ、コンデンサに充放電する時間を変化させることによりノイズマスク期間を可変する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態であるセンサレスモータドライバのブロック図である。センサレスモータドライバはコンパレータ回路1でブラシレスモータ8の各相に設けられているコイルで発生する逆起電圧VU、VV、VWを中点電圧VNとそれぞれ比較することによって矩形波信号PU、PV、PWを生成する。これにより、ブラシレスモータ8の回転子の回転位置を検出する。
【0018】
次に、マスク回路2で、ノイズマスク信号VMASKによって矩形波信号PU、PV、PWにマスクを行い、信号PU’、PV’、PW’とする。マスク回路2には矩形波信号PU、PV、PWのそれぞれに対応してゲート回路10〜12が設けられてあり、ノイズマスク信号VMASKがローレベルであるときに矩形波信号PU、PV、PWのマスクを行い、ノイズマスク信号VMASKがハイレベルであるときに信号PU、PV、PWを通過させる。なお、ノイズマスク信号VMASKはマスク信号生成回路5で生成される。
【0019】
ドライブ信号合成回路3では、マスクされた信号PU’、PV’、PW’に基づいてドライブ信号DUU、DVU、DWU、DUL、DVL、DWLを生成する。次に、電流供給手段4には、ドライブ信号DUU、DUL、DVU、DVL、DWU、DWLによってそれぞれオン/オフ制御されるパワートランジスタT1〜T6が設けられている。
【0020】
また、FG回路6では信号PU’、PV’、PW’に基づいてブラシレスモータ8の回転速度を示すFG信号を生成し、センサレスモータドライバの端子30より出力する。FG信号は回転の状況をモニターするためのモニター装置又は回転速度を安定に保つために設けられているサーボ機構(図示せず)等で使用される。
【0021】
NPN型パワートランジスタT1のコレクタは端子31に接続され、エミッタはNPN型パワートランジスタT2のコレクタに接続される。パワートランジスタT1のベースにはドライブ信号DUUが入力される。パワートランジスタT2のエミッタは端子32に接続され、ベースにはドライブ信号DULが入力される。そして、パワートランジスタT1、T2の接続中点は電流供給手段4の端子33を介してブラシレスモータ8のU相に接続されている。
【0022】
同様に、NPN型パワートランジスタT3のコレクタは端子31に接続され、エミッタはNPN型パワートランジスタT4のコレクタに接続される。パワートランジスタT3のベースにはドライブ信号DVUが入力される。パワートランジスタT4のエミッタは端子32に接続され、ベースにはドライブ信号DVLが入力される。そして、パワートランジスタT3、T4の接続中点は電流供給手段4の端子34を介してブラシレスモータ8のV相に接続されている。
【0023】
同様に、NPN型パワートランジスタT5のコレクタは端子31に接続され、エミッタはNPN型パワートランジスタT6のコレクタに接続される。パワートランジスタT5のベースにはドライブ信号DWUが入力される。パワートランジスタT6のエミッタは端子32に接続され、ベースにはドライブ信号DWLが入力される。そして、パワートランジスタT5、T6の接続中点は電流供給手段4の端子35を介してブラシレスモータ8のW相に接続されている。
【0024】
端子32とグランド間に抵抗RNFが接続される。この抵抗RNFにはブラシレスモータ8の各相に流れる駆動電流を合計した電流が流れる。そして、抵抗RNFに流れる電流の大きさに応じて抵抗RNFの両端の電圧が変化するので、抵抗RNFの電圧が電流供給手段4から電圧/電流変換回路7に入力されるようにしている。電圧/電流変換回路7は単に電圧を電流に変換するだけでなく、電圧が大きいとき電流を小さくし、電圧が小さいとき電流を大きくする。
【0025】
なお、抵抗RNFは前記サーボ機構(図示せず)でブラシレスモータ8の流れる電流の監視用としても用いられているもので、前記サーボ機構は駆動電流及びFG信号の監視を行い、例えば、ブラシレスモータ8の回転速度が低下した場合には、ブラシレスモータ8に流れる電流を大きくして回転速度を一定に保つような制御をする。また、抵抗RNFは電流供給手段4のグランドレベル側の端子32に設けられているが、電源電圧9と電流供給手段4の電源側の端子31に挿入されている場合でも同様に駆動電流を検出することができる。
【0026】
このセンサレスモータドライバでは、電流/電圧変換回路7が電流供給手段4から入力される電圧に応じて変化する電流をマスク信号生成回路5へ出力する。マスク信号生成回路5は電圧/電流変換回路7からの電流に応じてノイズマスク期間を可変する。
【0027】
例えば、ブラシレスモータ8の起動時や負荷が重くなった時等のように駆動電流が増大した場合には、トランジスタT1〜T6のオン/オフ切り替え時に発生するノイズの期間が上述のように長くなるが、ノイズマスク期間も長くなる。これにより、センサレスモータドライバではノイズの除去が確実に行われるようになる。また、ノイズマスク期間はブラシレスモータ8の特性等に基づいて設定される。
【0028】
電圧/電流変換回路7及びマスク信号生成回路5におけるノイズマスク期間を可変する手段のいくつかの回路例を図2、図3、図10に例示する。図2はコンデンサ163の充放電に要する時間を利用してノイズマスク期間を設ける回路例である。電流供給手段4の抵抗RNFから出力される電圧は電圧/電流変換回路7において変換器60で電流に変換され、マスク信号生成回路5に出力される。なお、変換器60は、減算回路等を利用したものであり、入力される電圧が低いほど出力される電流は大きくなり、逆に入力される電圧が高いほど出力される電流は小さくなる。マスク信号生成回路5では、ノイズマスク期間の計測開始時にはスイッチ161をオンするとともにスイッチ165をオフする。スイッチ161、164のオン/オフ制御はFG信号の立ち上がりから所定時間遅れた信号によって行われる。
【0029】
これにより、電圧/電流変換回路7からの出力電流は抵抗162を介してコンデンサ163に入力される。コンデンサ163の他端は接地されているので、コンデンサ63は充電される。コンデンサ163で充電された電圧は比較器166で基準電圧167と比較される。コンデンサ163の充電にともなってコンデンサ163の電圧が上昇し、基準電圧167を超えたときに比較器166の出力が反転する。
【0030】
この反転するタイミングを遅延信号として取り出し、充電開始時から遅延信号の間の期間をノイズマスク期間とする。そして、スイッチ161をオフしてスイッチ164をオンする。これにより、コンデンサ163はスイッチ164及び抵抗165を介して放電される。このように、マスク信号生成回路5では、連続的にノイズマスク期間を可変し、駆動電流が増大した場合にはコンデンサ163の充電電流が小さくなってノイズマスク期間を延長させることができる。
【0031】
マスク信号生成回路5の他の一例を図3に示す。図3において、端子61に抵抗RNFで発生した電圧VRNFが入力される。抵抗RNFは通常低抵抗値のものが用いられるので、抵抗RNFに発生する電圧は小さいので、レベルシフト回路62を通してNPN型のトランジスタQ1のベースに与えるようになっている。トランジスタQ1のエミッタはグランドに接続され、コレクタはNPN型のトランジスタQ2のコレクタに接続されている。
【0032】
トランジスタQ2のコレクタには、そのベースが接続されるとともに定電流源63が接続されている。トランジスタQ2のエミッタはグランドに接続されている。トランジスタQ2のベースはNPN型のトランジスタQ3のベースに接続されている。トランジスタQ3のエミッタはグランドに接続されている。トランジスタQ2とQ3は第1のカレントミラー回路を構成している。また、レベルシフト回路62と定電流源63、トランジスタQ1、Q2は電圧/電流変換回路7を構成している。
【0033】
トランジスタQ3のコレクタは差動接続されたNPN型のトランジスタQ4、Q5のエミッタに接続され、差動増幅器64の電流源として機能している。トランジスタQ4のコレクタはPNP型のトランジスタQ6のコレクタとベースに接続され、トランジスタQ5のコレクタはPNP型のトランジスタQ7のコレクタとベースに接続されている。トランジスタQ6とPNP型のトランジスタQ11は第2のカレントミラー回路を構成し、トランジスタQ7とPNP型のトランジスタQ8は第3のカレントミラー回路を構成している。トランジスタQ6、Q7、Q8、Q11のエミッタは電源電圧Vccに接続されている。
【0034】
トランジスタQ8のコレクタはNPN型のトランジスタQ9のコレクタとベースに接続されている。NPN型のトランジスタQ10はトランジスタQ9と共に第4のカレントミラー回路を構成しており、そのコレクタはトランジスタQ11のコレクタに接続されている。トランジスタQ9とQ10のエミッタはグランドに接続されている。
【0035】
トランジスタQ10とQ11のコレクタの接続点にコンデンサC1の一端が接続されており、このコンデンサC1の他端はグランドに接続されている。65はクランプ回路であり、その入力側がコンデンサC1に接続され、出力側がトランジスタQ2とQ3のベースに接続されている。クランプ回路65は2つのコンパレータ66、67を有しており、その一方のコンパレータ66の非反転端子(+)にコンデンサC1の電圧が与えられ、反転端子(−)に電圧Vaが与えられる。他方のコンパレータ67の非反転端子(+)には電圧Vbが与えられ、反転端子(−)にコンデンサC1の電圧が与えられるようになっている。電圧Va、Vbは図4(d)に示される。
【0036】
コンデンサC1の電圧は、また、コンパレータ68の非反転端子(+)とコンパレータ69の反転端子(−)にも与えられている。コンパレータ68の反転端子(−)には電圧VD+V1が与えられ、コンパレータ69の非反転端子(+)には電圧VD−V1が与えられている。コンパレータ68、69の出力はOR回路70を通して出力端子71にマスク信号として導出される。このマスク信号は出力端子71に接続されるマルチプレクサ(not shown)を介して図1に示すゲート回路10、11、12へ時系列に振り分けられる。
【0037】
次に図3の回路の動作を説明する。差動増幅器64のトランジスタQ4、Q5のベースにはFG回路6で形成され端子30から出力されるFG信号(図5参照)と同期したパルスP1、P2が印加される。パルスP1とP2は互いに逆極性の関係になっている。図4において、(a)はFG信号を示し、(b)はパルスP1を、また(c)はパルスP2を示している。トランジスタQ4、Q5はそれぞれのベースに印加されるパルスがハイレベルのときONし、ローレベルのときOFFする。従って、差動増幅器64におけるトランジスタQ4、Q5は交互にON、OFFする。
【0038】
図4に示すT1の期間はトランジスタQ5、Q7,Q8,Q9、Q10がONし、トランジスタQ4、Q6、Q11がOFFとなる。そのため、トランジスタQ5を流れる電流に応じた電流がトランジスタQ10を流れる。トランジスタQ10のコレクタ電流はコンデンサC1を放電する。次のT2の期間はトランジスタQ4〜Q11の状態が前記期間T1の場合と逆になるので、トランジスタQ4に流れる電流に応じた電流がトランジスタQ11に流れる。このためコンデンサC1はトランジスタQ10を通して充電される。
【0039】
このようにしてコンデンサC1は充電と放電を交互に繰り返す。その結果、コンデンサC1の電圧波形は図4の(d)に示すように三角波となる。ただし、三角波の頂点はクランプ回路65の働きによって図4の(d)に示される如くスライスされた形となる。
【0040】
このコンデンサC1の電圧はコンパレータ68と69に入力される。コンパレータ68の出力はコンデンサC1の電圧がVD+V1より高いときハイレベルで、その他のときローレベルとなる。一方、コンパレータ69の出力はコンデンサC1の電圧がVD−V1より低いときハイレベルで、その他のときローレベルとなる。従って、これらのコンパレータの出力をOR回路70を介して取り出すと、図4(e)に示すようになる。電圧VDとV1は図4の(d)に示す。VDを中心とする±V1の範囲において、OR回路70の出力はローレベルになる。このローレベルの期間A1、A2、・・・がマスク期間となる。この期間は前記三角波の傾斜によって変わる。換言すると、コンデンサの充放電電流の値によって変わる。そして、図2の回路において、コンデンサC1の充放電電流はトランジスタQ3の電流値に依る。
【0041】
定電流源63の出力電流はトランジスタQ1、Q2を通してグランドへ流れる。端子61に入力される電圧VRNFが高いとき(従って、モータの駆動電流が大きいとき)はトランジスタQ1の導通度が高くなって定電流源63からトランジスタQ1を通して流れる電流が多くなり、その分、トランジスタQ2を流れる電流が小さくなる。そのためトランジスタQ3の電流も小さくなる。このようにして、トランジスタQ3の電流が小さくなると、コンデンサC1の充放電電流も小さくなり、図4の(d)の三角波の傾斜が緩やかになり、マスク期間A1、A2、・・・が広がる。つまり、モータの駆動電流が大きくなって電圧VRNFが高くなると、マスク期間は広くなる。逆に、モータの駆動電流が小さくなって電圧VRNFが低くなると、マスク期間は狭くなる。
【0042】
モータの負荷が大きくなってモータの駆動電流が大きくなると、三相駆動電流の切り換えに伴って生じるノイズの幅が広くなるが、本実施例によれば、駆動電流を検出し、その駆動電流が大きくなったときはノイズをマスクするためのマスク期間も広くなるので、ノイズを確実に除去できる。
【0043】
次に、図10はデジタル回路によりマスク期間を形成するように構成したマスク信号生成回路を示している。端子91を通して与えられる電圧VRNFによってカウント値設定回路92でカウント値が設定される。カウンタ93は図11に示すFG信号の立ち上がりに同期したエッジ信号Eによってカウント(クロックCLKのカウント)を開始する。カウントがカウント値設定回路92から与えられる設定値に至ると、カウンタ93はリセットする。これを図11を参照して説明すると、カウンタ93は最初のエッジ信号E1の入力時点t1からカウントを開始し、そのカウントが前記設定値に至ったt2でリセットされる。カウンタ93の出力はカウント中はローレベルで、それ以外はハイレベルである。
【0044】
次にエッジ信号E2が入力されると再びカウントを行い(t3)、設定値までカウントしてリセットされる。カウンタ93の出力がローレベルの期間がマスク期間になる。マスク信号は出力端子94へ導出される。この実施例では、マスク期間(ローレベル期間)はカウントの設定値によって決まる。この設定値は、モータの駆動電流を検出して得られる電圧VRNFの値に応じて変化する。
【0045】
図5は図1のセンサレスモータドライバの動作を示す信号の波形図である。図1のセンサレスモータドライバにおいて、ドライブ信号合成回路3はドライブ信号DUU、DUL、DVU、DVL、DWU、DWLを出力する。そして、電流供給回路4ではドライブ信号DUU、DUL、DVU、DVL、DWU、DWLがハイレベルであるときにパワートランジスタT1〜T6がオンし、ローレベルであるときにオフする。これにより、3相の駆動電流がブラシレスモータ8に供給され、ブラシレスモータ8は駆動される。
【0046】
ブラシレスモータ8では各相のコイルで逆起電圧VU、VV、VWが発生する。VU、VV、VWは図示するように互いに120゜ずつ位相がずれている。また、点線40で囲まれた時点に注目すると、ドライブ信号DWUがハイレベルの状態で、ドライブ信号DULがハイレベルからローレベルとなり、ドライブ信号DVLがローレベルからハイレベルとなっている。したがって、パワートランジスタT5がオン状態を継続し、パワートランジスタT2がオン状態からオフし、パワートランジスタT4がオフ状態からオンする。
【0047】
そのため、ブラシレスモータ8のU相のコイルでは逆起電圧VUにノイズ41が発生する。これはV相、W相についても同様である。このように、パワートランジスタT1〜T6のオン/オフの切り替え時には常にノイズが発生することとなる。なお、中点電圧VNも振動波形となっているが、これは各相で生ずる回路の非対称性が原因である。
【0048】
コンパレータ回路1では、逆起電圧VU、VV、VWを中点電圧VNとそれぞれ比較することによって矩形波信号PU、PV、PWが生成される。したがって、逆起電圧VUに生じるノイズ41も矩形波信号PUにノイズ42のように現れることになる。矩形波信号PV、PWについても同様の理由でノイズが現れる。
【0049】
これらのノイズを除去するために、マスク信号生成回路5はノイズマスク信号VMASKを生成し、マスク回路2に出力する。ノイズマスク信号VMASKはローレベルのときにノイズをマスクし、ハイレベルのときに信号を通過させる。これにより、矩形波信号PU、PV、PWはマスクされた矩形波信号PU’、PV’、PW’となる。ノイズ発生のタイミングはドライブ信号DUU、DVU、DWU、DUL、DVL、DWLの出力の切り替え時で特定できるので、上述したように図2や図3、図10に示す回路によってノイズ幅の長短に拘らずノイズを除去しうるのに十分なノイズマスク期間が得られる。
【0050】
また、FG回路6では、信号PU’、PV’、PW’に基づいて回転速度を示すFG信号が生成される。駆動中にブラシレスモータ8の負荷が重くなり、前記サーボ機構によってブラシレスモータ8に流れる電流が大きくなると、それにともなって点線43で囲まれた部分のように、ノイズの現れる時間も長くなる。そのため、矩形波信号PVにも点線44で示すように時間の長いノイズが現れる。
【0051】
そのため、上記従来のセンサレスドライバではノイズマスク期間が例えば期間K1で固定されているので、ノイズの除去を完全に行うことができず、信号PU’、PV’、PW’にノイズが現れることとなるが、本発明では、マスク信号生成回路5から出力されるノイズマスク期間がK2に示すように広くなるので、信号PU’、PV’、PW’にはノイズが現れないようになっている。これにより、負荷が重くなってもFG信号及びドライブ信号DUU、DUL、DVU、DVL、DWU、DWLには影響せず、ブラシレスモータ8の安定した回転特性が得られる。
【0052】
以上説明したように、本実施例のセンサレスモータドライバでは、起動時やブラシレスモータ8への負荷が重くなった場合のように、ブラシレスモータ8に流れる電流が大きくなってもノイズマスク期間が広くなるので、ノイズの除去を完全に行うことができる。そして、駆動電流が小さい場合には、ノイズマスク期間が短縮されるので、高速運転でもブラシレスモータ8の回転子の回転位置を検出することができ、ブラシレスモータ8の回転周波数の帯域を落とすことなく安定した回転特性が得られる。
【0053】
例えば、ブラシレスモータ8がビデオテープレコーダのシリンダを回転させるために用いられる場合のように、ブラシレスモータ8が大型でコイルのインダクタンス成分が大きく、かつモータ8に流れる電流が大きい場合には、トランジスタT1〜T6のオン/オフの切り替えで生ずるノイズも大きくノイズの時間が長くなるが、ノイズの除去を確実にすることができる。また、ビデオテープの走行不良等のためにブラシレスモータ8への負荷が重くなる状況が発生しやすいが、このときでもセンサレスモータドライバはブラシレスモータ8の駆動の安定化を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ブラシレスモータに供給する駆動電流を検出し、その検出信号に基づいてノイズマスク期間を可変するので、例えばブラシレスモータの起動時や負荷が重い時等のように駆動電流が大きくなっているために、パワートランジスタ等のオン/オフの切り替わり時に発生するノイズの期間が長くなっている場合でも、電流検出手段からの信号に基づいてノイズマスク期間を長くすることによって確実にノイズを除去することが可能となる。また、負荷が重くない場合には、ノイズマスク期間を短くすることによってモータの回転位置の検出が可能であるのでモータを高速回転させることができる。そのため、モータの回転周波数帯域を落とすことなく安定した回転特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のセンサレスモータドライバのブロック図。
【図2】 そのノイズマスク期間を可変する手段の一例の回路図。
【図3】 そのノイズマスク期間を可変する手段の別例の回路図。
【図4】 図3の手段の動作を示す波形図。
【図5】 図1のセンサレスモータドライバの動作を示す波形図。
【図6】 従来のセンサレスモータドライバの回路図。
【図7】 その従来のセンサレスモータドライバの動作を示す波形図。
【図8】 その従来のセンサレスモータドライバの動作を示す波形図。
【図9】 その従来のセンサレスモータドライバのノイズマスク信号を示す図。
【図10】本発明のノイズマスク期間を可変する手段の他の別例の回路図。
【図11】図10の手段の動作を示す波形図。
【符号の説明】
1 コンパレータ回路
2 マスク回路
3 ドライブ信号合成回路
4 電流供給手段
5 マスク信号生成回路
6 FG回路
7 電圧/電流変換回路
8 ブラシレスモータ
9 電源電圧
10〜12 ゲート回路
RNF 抵抗
T1〜T6 パワートランジスタ
PU、PV、PW 矩形波信号
DUU、DVU、DWU、DUL、DVL、DWL ドライブ信号
VU、VV、VW 逆起電圧
VMASK ノイズマスク信号[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sensorless motor driver for driving a brushless motor used for rotating a cylinder of a video tape recorder or a spindle of a floppy disk drive.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 6, the conventional sensorless motor driver includes, for example, a current supply unit 4 configured by power transistors T1 to T6. The power transistors T1 to T6 are driven by drive signals DUU, DUL, DVU, DVL, DWU, and DWL. By performing on / off control, a three-phase drive current is output from the
[0003]
The sensorless motor driver is a counter electromotive voltage V generated by the coil of each phase of the brushless motor 8.U, VV, VWAnd the midpoint voltage V common to each phaseNAre compared by the
[0004]
The
[0005]
FIG. 7 shows the back electromotive voltage V showing the operation of the conventional sensorless motor driver.U, VV, VW, Midpoint voltage VN, Rectangular wave signal PU, PV, PWFIG. Referring to FIG. 6, in the current supply unit 4, noise 80 is generated by the back electromotive force of the coil provided in each phase of the
[0006]
Therefore, in order to remove such noise, the noise mask signal VMASKIs generated by the mask
[0007]
In the drive
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the
[0009]
The noise time is the noise mask signal VMASKIs longer than the noise mask period included in the signal P, the noise is not completely removed, and the signal PU', PV', PWNoise also appears in the 'and FG signals as
[0010]
As a countermeasure against this, it is conceivable that noise removal is completed by setting the mask period longer, but as shown in FIG.MASKThe detection period T2 for detecting the rotational position of the rotor of the
[0011]
For this reason, when the rotational speed of the
[0012]
The present invention solves the above-mentioned problem, and since the current flowing through the brushless motor is increased, such as when the brushless motor starts up or when the load becomes heavy, without reducing the rotational frequency band of the brushless motor. It is an object of the present invention to provide a sensorless motor driver that stabilizes the rotational characteristics of a brushless motor by reliably masking the noise even when the noise appears at the time of switching.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention compares a counter electromotive voltage generated in each phase of a brushless motor with a midpoint voltage of each phase to generate a rectangular wave signal, and a noise mask period. A mask circuit for masking the rectangular wave signal with a noise mask signal having a mask signal generating circuit for generating the noise mask signal, and a drive signal based on the rectangular wave signal masked by the mask circuit Drive signal forming means; current supply means for supplying drive current to the brushless motor based on the drive signal; and current detection means for detecting the drive currentA sensorless motor driver comprising: a noise mask variable means for varying the noise mask period based on an output signal of the current detection means; wherein the noise mask variable means includes a charge / discharge capacitor and an output voltage of the capacitor And a comparator for comparing the charge / discharge capacitor with the output of the current detection means, and the voltage of the capacitor exceeds the reference voltage from the start of charging of the capacitor, and the comparator The period until the output is inverted is a noise mask period.
The currentA comparator circuit that generates a rectangular wave signal by comparing the back electromotive voltage generated in each phase of the brushless motor with the midpoint voltage of each phase, and the rectangular wave signal by a noise mask signal having a noise mask period. A mask circuit that performs masking, a mask signal generation circuit that generates the noise mask signal, a drive signal forming unit that forms a drive signal based on the rectangular wave signal masked by the mask circuit, and a drive signal based on the drive signal A sensorless circuit comprising: current supply means for supplying drive current to the brushless motor; current detection means for detecting the drive current; and noise mask variable means for varying the noise mask period based on an output signal of the detection means. In the motor driver, the noise mask variable means includes a pair of differentially connected transistors. A differential amplifier circuit including a constant current source transistor, a capacitor charged and discharged by an output current from the differential amplifier, a first comparator having VD + V1 higher than the voltage VD as V1 + V1 as a first threshold, and V1 from the voltage VD A second comparator having a low VD-V1 as a second threshold value, and outputs a first level voltage when the voltage of the capacitor is outside the first and second threshold values, and falls within the first and second threshold values. The second level voltage for the noise mask is output when the current is present, and the constant current source transistor of the differential amplifier circuit is controlled by the output of the current detection means according to the drive current. The constant current of the differential amplifier circuit is varied to vary the voltage width of the second level.
A comparator circuit that generates a rectangular wave signal by comparing the back electromotive voltage generated in each phase of the brushless motor with the midpoint voltage of each phase, and the rectangular wave signal by a noise mask signal having a noise mask period. A mask circuit that performs masking, a mask signal generation circuit that generates the noise mask signal, a drive signal forming unit that forms a drive signal based on the rectangular wave signal masked by the mask circuit, and a drive signal based on the drive signal Current supply means for supplying drive current to the brushless motor, current detection means for detecting the drive current, and noise mask variable means for changing the noise mask period based on an output signal of the current detection means, In the sensorless motor driver with
A counter that starts clock counting by an edge signal synchronized with the rising edge of the FG signal; and a count value setting unit that sets a count value based on an output of the current detection unit, and the counter starts counting The period for counting up to the set count value is a noise mask period.
[0014]
According to such a configuration, the sensorless motor driver compares the back electromotive voltage generated in each phase of the brushless motor with the midpoint voltage of each phase by the comparator circuit to generate a rectangular wave signal. The rectangular wave signal output from the comparator circuit includes noise generated when the output is switched, and a mask signal generation circuit generates a noise mask signal in order to mask such noise. The sensorless motor driver masks the rectangular wave signal with a mask circuit, and the drive signal synthesizing circuit generates a drive signal to the current supply means based on the masked rectangular wave signal.
[0015]
The sensorless motor driver is a current supply means that controls on / off of a power transistor, for example, by the drive signal, and drives the brushless motor by supplying the drive current obtained thereby to the brushless motor. For example, a servo mechanism may be provided with a resistor that detects the current flowing through the brushless motor for controlling the rotation speed of the motor. By using this resistor also as the current detection means, the sensorless motor driver detects the drive current. Do.
[0016]
Since the drive current increases when the load becomes heavier, such as during startup, the noise time that occurs when the power transistor or the like is switched on / off also increases. Therefore, a noise mask signal having a longer noise mask period is generated by means for varying the noise mask period. The means for changing the noise mask period changes the charge / discharge current of the capacitor in accordance with, for example, the drive current, and changes the noise mask period by changing the charge / discharge time of the capacitor.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described. FIG. 1 is a block diagram of a sensorless motor driver according to an embodiment of the present invention. The sensorless motor driver is a counter electromotive voltage V generated by a coil provided in each phase of the
[0018]
Next, in the
[0019]
In the drive
[0020]
In the
[0021]
The collector of the NPN type power transistor T1 is connected to the terminal 31, and the emitter is connected to the collector of the NPN type power transistor T2. A drive signal DUU is input to the base of the power transistor T1. The emitter of the power transistor T2 is connected to the terminal 32, and the drive signal DUL is input to the base. The midpoint of connection between the
[0022]
Similarly, the collector of the NPN type power transistor T3 is connected to the terminal 31, and the emitter is connected to the collector of the NPN type power transistor T4. A drive signal DVU is input to the base of the power transistor T3. The emitter of the power transistor T4 is connected to the terminal 32, and the drive signal DVL is input to the base. The midpoint of connection between the
[0023]
Similarly, the collector of the NPN type power transistor T5 is connected to the terminal 31, and the emitter is connected to the collector of the NPN type power transistor T6. A drive signal DWU is input to the base of the power transistor T5. The emitter of the power transistor T6 is connected to the terminal 32, and the drive signal DWL is input to the base. The midpoint of connection between the power transistors T5 and T6 is connected to the W phase of the
[0024]
A resistor RNF is connected between the terminal 32 and the ground. A current obtained by summing the drive currents flowing in the respective phases of the
[0025]
The resistor RNF is also used for monitoring the current flowing through the
[0026]
In this sensorless motor driver, the current /
[0027]
For example, when the drive current increases such as when the
[0028]
Some circuit examples of means for varying the noise mask period in the voltage /
[0029]
As a result, the output current from the voltage /
[0030]
This inversion timing is taken out as a delay signal, and a period between the start of charging and the delay signal is defined as a noise mask period. Then, the
[0031]
Another example of the mask
[0032]
A base of the transistor Q2 is connected to the collector of the transistor Q2 and a constant
[0033]
The collector of the transistor Q3 is connected to the emitters of differentially connected NPN transistors Q4 and Q5, and functions as a current source for the
[0034]
The collector of the transistor Q8 is connected to the collector and base of an NPN transistor Q9. The NPN transistor Q10 forms a fourth current mirror circuit together with the transistor Q9, and its collector is connected to the collector of the transistor Q11. The emitters of the transistors Q9 and Q10 are connected to the ground.
[0035]
Capacitor C at the junction of the collectors of transistors Q10 and Q111Is connected to one end of this capacitor C1The other end of is connected to the ground. 65 is a clamp circuit, the input side of which is a capacitor C1The output side is connected to the bases of the transistors Q2 and Q3. The
[0036]
Capacitor C1Is also supplied to the non-inverting terminal (+) of the
[0037]
Next, the operation of the circuit of FIG. 3 will be described. The bases of the transistors Q4 and Q5 of the
[0038]
During the period T1 shown in FIG. 4, the transistors Q5, Q7, Q8, Q9, and Q10 are turned on, and the transistors Q4, Q6, and Q11 are turned off. Therefore, a current corresponding to the current flowing through transistor Q5 flows through transistor Q10. The collector current of transistor Q10 is the capacitor C1To discharge. In the next period T2, the state of the transistors Q4 to Q11 is opposite to that in the period T1, so that a current corresponding to the current flowing through the transistor Q4 flows through the transistor Q11. For this reason, the capacitor C1Is charged through transistor Q10.
[0039]
In this way, the capacitor C1Repeats charging and discharging alternately. As a result, capacitor C1The voltage waveform becomes a triangular wave as shown in FIG. However, the apex of the triangular wave is sliced as shown in FIG.
[0040]
This capacitor C1Is input to
[0041]
The output current of the constant
[0042]
When the motor load is increased and the motor drive current is increased, the width of noise generated with the switching of the three-phase drive current is widened. According to this embodiment, the drive current is detected and the drive current is When it becomes larger, the mask period for masking the noise becomes wider, so that the noise can be surely removed.
[0043]
Next, FIG. 10 shows a mask signal generation circuit configured to form a mask period by a digital circuit. Voltage V applied through
[0044]
Next, the edge signal E2Is input again (t3), counts up to the set value and is reset. A period in which the output of the
[0045]
FIG. 5 is a waveform diagram of signals showing the operation of the sensorless motor driver of FIG. In the sensorless motor driver of FIG. 1, the drive
[0046]
In the
[0047]
Therefore, in the U-phase coil of the
[0048]
In the
[0049]
In order to remove these noises, the mask
[0050]
In the
[0051]
For this reason, in the conventional sensorless driver, the noise mask period is fixed at, for example, the period K1, and therefore noise cannot be completely removed.U', PV', PWHowever, in the present invention, the noise mask period output from the mask
[0052]
As described above, in the sensorless motor driver of the present embodiment, the noise mask period is widened even when the current flowing through the
[0053]
For example, when the
[0054]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the drive current supplied to the brushless motor is detected and the noise mask period is varied based on the detection signal, for example, when the brushless motor is started or when the load is heavy. Since the drive current is increased, the noise mask period is lengthened based on the signal from the current detection means even when the period of noise generated when the power transistor or the like is switched on / off is long. This makes it possible to reliably remove noise. When the load is not heavy, the rotational position of the motor can be detected by shortening the noise mask period, so that the motor can be rotated at high speed. Therefore, stable rotation characteristics can be obtained without reducing the rotation frequency band of the motor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a sensorless motor driver according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a circuit diagram showing an example of means for changing the noise mask period.
FIG. 3 is a circuit diagram of another example of means for varying the noise mask period.
4 is a waveform diagram showing the operation of the means of FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a waveform diagram showing an operation of the sensorless motor driver of FIG. 1;
FIG. 6 is a circuit diagram of a conventional sensorless motor driver.
FIG. 7 is a waveform diagram showing the operation of the conventional sensorless motor driver.
FIG. 8 is a waveform diagram showing the operation of the conventional sensorless motor driver.
FIG. 9 is a diagram showing a noise mask signal of the conventional sensorless motor driver.
FIG. 10 is a circuit diagram of another example of the means for varying the noise mask period of the present invention.
11 is a waveform diagram showing the operation of the means of FIG.
[Explanation of symbols]
1 Comparator circuit
2 Mask circuit
3 Drive signal synthesis circuit
4 Current supply means
5 Mask signal generation circuit
6 FG circuit
7 Voltage / current conversion circuit
8 Brushless motor
9 Power supply voltage
10-12 gate circuit
RNF resistance
T1-T6 power transistors
PU, PV, PW Square wave signal
DUU, DVU, DWU, DUL, DVL, DWL Drive signal
VU, VV, VW Back electromotive force
VMASK Noise mask signal
Claims (3)
前記ノイズマスク可変手段は、充放電用コンデンサと、該コンデンサの出力電圧を基準電圧と比較する比較器とを備えており、前記電流検出手段の出力によって前記充放電用コンデンサを充電し、該コンデンサの充電開始から該コンデンサの電圧が前記基準電圧を超えて前記比較器の出力が反転するまでの期間をノイズマスク期間としたことを特徴とするセンサレスモータドライバ。A comparator circuit that generates a square wave signal by comparing the back electromotive voltage generated in each phase of the brushless motor and the midpoint voltage of each phase, and masks the rectangular wave signal by a noise mask signal having a noise mask period. A mask circuit for performing, a mask signal generating circuit for generating the noise mask signal, drive signal forming means for forming a drive signal based on the rectangular wave signal masked by the mask circuit, and the drive signal forming means based on the drive signal A current supply unit that supplies a drive current to the brushless motor; a current detection unit that detects the drive current; and a noise mask variable unit that varies the noise mask period based on an output signal of the current detection unit. In sensorless motor driver,
The noise mask variable means includes a charge / discharge capacitor and a comparator that compares an output voltage of the capacitor with a reference voltage, and charges the charge / discharge capacitor by an output of the current detection means, A sensorless motor driver characterized in that a period from the start of charging until the voltage of the capacitor exceeds the reference voltage and the output of the comparator is inverted is defined as a noise mask period .
前記ノイズマスク可変手段は、差動接続された一対のトランジスタと定電流源用トランジスタとを備える差動増幅回路と、該差動増幅器からの出力電流により充放電されるコンデンサと、電圧VDよりV1高いVD+V1を第1閾値とする第1コンパレータと電圧VDよりV1低いVD−V1を第2閾値とする第2コンパレータとを有し、前記コンデンサの電圧が第1、第2閾値外に存するとき第1レベルの電圧を出力し、第1、第2閾値内に存するとき前記ノイズマスク用の第2レベルの電圧を出力するようになっており、且つ前記差動増幅回路の定電流源用トランジスタを前記電流検出手段の出力により制御して前記駆動電流に応じて前記差動増幅回路の定電流を可変し前記第2レベルの電圧幅を可変するようにしたことを特徴とするセンサレスモータドライバ。 The noise mask variable means includes a differential amplifier circuit including a pair of differentially connected transistors and a constant current source transistor, a capacitor charged and discharged by an output current from the differential amplifier, and V1 from a voltage VD. A first comparator having a higher threshold VD + V1 as a first threshold and a second comparator having a second threshold VD−V1 lower than the voltage VD by V1−V1, and when the voltage of the capacitor is outside the first and second thresholds, A voltage of one level is output, and when it is within the first and second thresholds, a voltage of the second level for the noise mask is output, and a constant current source transistor of the differential amplifier circuit is output. Controlled by the output of the current detection means, the constant current of the differential amplifier circuit is varied according to the drive current, and the voltage width of the second level is varied. Support motor driver.
FG信号の立ち上がりに同期したエッジ信号によってクロックのカウントを開始するカウンタと、前記電流検出手段の出力に基づいてカウント値を設定するカウント値設定手段とを有し、前記カウンタがカウントを開始して前記設定されたカウント値までカウントする期間をノイズマスク期間としたことを特徴とするセンサレスモータドライバ。A counter that starts clock counting by an edge signal synchronized with the rising edge of the FG signal; and a count value setting unit that sets a count value based on an output of the current detection unit, and the counter starts counting A sensorless motor driver characterized in that a period for counting up to the set count value is a noise mask period.
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