JP3697302B2 - 高速桁上げ回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は大規模集積回路に関し、とくにプログラム可能なまたは回路配置融通性あるロジックデバイスに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
プログラマブルロジックデバイス内で行われる機能の一つに算術演算がある。この発明の譲受人ジリンクス,インコーポレーテッド発売の回路配置融通性あるロジックアレーなどのデバイスは算術演算のほか多数の論理演算を行うことができる。それらデバイスは米国特許第4,870,302号、同第4,706,216号、および同第5,343,406号に記載してあり、それら記載を特許番号を引用してこの出願の明細書に組み入れる。これらデバイスは汎用機能を意図したものであるので、算術演算は比較的低速であるほか所要シリコン面積も大きい。
バークナー(Birkner)名義の米国特許第4,124,899号記載のプログラマブルアレーロジックデバイスおよびエルガマルほか(Elgamalet al)名義の米国特許第4,785,745号記載のユーザプログラマブルデバイスなど上記以外のプログラマブルロジックデバイスも算術演算用にプログラム可能である。これらデバイスにおいては、算術演算ほかの機能すなわち桁上げ論理を用いる機能の実行の速度は桁上げ信号の伝達の速度により制限される。また、桁上げ機能を実動化するのに用いる汎用論理が重要である。
ロジックデバイスが算術演算をいかに行うか、とくに遅延の原因は何であるかの理解のために、算術演算機能に関する以下の説明は加算器に焦点を絞って行う。しかし、この説明は減算器、インクリメンタ、デクリメンタ、アキュムレータほか桁上げ論理を用いる回路に該当するよう容易に拡張できる。
また、以下の説明はマルチビット加算器の中間段の動作を中心に行う。最下位ビットは、それ以下の位のビットからの桁上げ信号があり得ないので特別な場合である。最上位ビットも、桁上げビットが算術溢れの確定に使えるので特別な場合である。これら二つの特別な場合はより詳しく後述する。
【0003】
図1a、1bおよび2を参照して、単一ビット桁上げ伝搬加算器(図1aおよび図1b)の動作速度、したがって単一ビット加算器の縦続接続から成るマルチビット桁上げ伝搬加算器の動作速度が、桁上げ入力端子への信号の桁上げ出力端子への伝達速度にいかに制約されるかを次に述べる。
図1aに示す単一ビット加算器の動作を定めるブーレ論理式は
(1) Si =(Ai ∪Bi )∪Ci
(2) Ci+1 =Ai ・Bi +(Ai ∪Bi )・Ci
ここで∪は排他的論理和(XOR)演算を表わし、
・は論理積(AND)演算を表わし、
+は論理和(OR)演算を表わす。
式(1)は和が単一ビットAi およびBi の加算に加えてより下位のビットからの桁上げの関数であることを示している。式(1)および(2)の桁上げ伝搬加算器アルゴリズムは特定ビットに対する和が先行ビットからの桁上げ出力の発生まで計算できないことを示している。和Si はXORゲートの出力であり、そのゲートの入力、すなわちその一つが桁上げ入力信号Ci から成る入力の各々が有効になるまで発生できないのである。
また、桁上げ出力Ci+1 も、より下位の桁上げビットCi が有効になるまで発生できない。ここで図2を参照して、桁上げ伝搬加算器の相次ぐ段を通じた桁上げ信号の伝搬を説明する。第2の加算段Addi+1 間のANDゲートはその入力の一つをXORゲート66の出力から1ゲート分遅延ののちに受ける。しかし、桁上げ入力信号Ci が予め設定されている(すなわち、Addi は最下位ビットである)とすると、ANDゲート67は、Ai およびBi の影響がゲート61、62および62を伝達されて、他方の入力すなわちより下位のビットからの桁上げ出力Ci+1 がより下位のビットCi および加算すべきより下位のビットAi およびBi の桁上げにより発生される前に上記伝達を完了するまでさらに3ゲート分の遅延だけ待つことができよう。また、第2のビットAddi+1 の桁上げ出力Ci+2 は、桁上げビットCi+1 の発生後さらに2ゲート分だけ遅延を受ける。すなわち、Ai+1 およびBi+1 についての入力を信号Ci+1 に組み合わせてCi+2 を発生するには、Ci+1 をANDゲート67およびORゲート70経由で伝達しなければならない。したがって、第3段への入力のための有効な桁上げ信号
i+2 は、入力信号Ai およびBi の印加から5ゲート分の遅延時点まで得られない。このように、慣用の桁上げ伝搬加算器の動作速度は桁上げ信号の伝達により制約を受ける。慣用の桁上げ伝搬加算器の伝搬遅延は2n+1ゲート分である。ここでnは複数ビット加算器内の段数である。
【0004】
加算はそれ以外の多数の重要な演算の基礎であるので、桁上げ伝搬時間の高速化により高速加算回路を実現することはコンピュータ産業にとって重要である。概括的にいうと、構成素子密度および複雑性を犠牲にして桁上げ伝搬速度を確保するのが通常の手法である。
より高速の桁上げ伝搬を達成する周知のアルゴリズムの一つは桁上げ先見論理と呼ばれるものである。この桁上げ先見論理を実動化する回路を図3に示す。この論理を理解するには二つの新たな変数を導入する必要がある。すなわち、
(3) Pi =Ai ∪Bi
(4) Gi =Ai ・Bi
変数Pは、その値が大きいとき桁上げ入力が桁上げ出力に伝搬されるので「桁上げ伝搬」と呼ばれる。変数Gは、その値が大きいとき加算中にビットにより桁上げ出力が生ずるので「桁上げ発生」と呼ばれる。これら新たな変数によって式(1)および(2)は次のとおり変形できる、すなわち
(5) Si =Pi ∪Ci
(6) Ci+1 =Gi +Pi ・Ci
式(6)は、若干の代数の操作を加えて、新たな式すなわち各レベルでの桁上げビットが各レベルの加数および最下位の桁上げビットのみに左右される旨の式に変形するのに使うことができる。図3に示した4ビット加算器において次の式を実動化できる。すなわち、
Figure 0003697302
i およびPi の各々は式(3)および(4)に示されるとおりAi およびBi のみの関数であり、先行の桁上げ値の関数ではない。また、式(7)(b)に示されるとおり、C2 はG1 、P1 およびC1 の関数として計算され、式(7)(c)に示されるとおり、C3 はG2 、P2 およびC2 の関数として計算される。しかし、C2 はC1 によって解かれているので、C3 もC1 によって解くことができる。式(7)(d)およびより一般的な式(6)を注意深くみると、Ci+1 の各々がいくつかのGi 、Pi およびC1 の関数であることが明らかになろう。図3にみられるとおり、より下位のビットの隣接上位ビットへの印加は和の計算だけのためであって桁上げビットの計算のためではない。各桁上げビットはいくつかのGi 、Pi およびC1 の関数であるので最下位ビット以外のビットの桁上げ出力には左右されない。このように、桁上げ先見回路の桁上げ伝搬遅延は加算対象のビットの数には左右されない。
【0005】
図3および図1aをさらに参照すると、入力信号(AおよびB)の印加から一つの加算回路段の発生出力(Gi )および伝搬出力(Pi )への有効出力信号出現までの遅延は1ゲート分(図1aから認識できる)である。図3において桁上げ先見回路の桁上げ回復部によって加わる遅延は2ゲート分であり、したがって、加算器への入力信号印加から最後の桁上げビット発生までの遅延は3ゲート分となる。この関係は加算対象のビットの数には左右されない。複数ビット加算回路については、遅延は慣用の桁上げ伝搬加算器の遅延よりも大幅に小さくなる。しかし、段数の増加とともに回路素子数が大幅に増加する。桁上げ先見論理は、複数ビット加算器の1段の実動化に慣用の桁上げ伝搬加算器よりもずっと多い素子数を要する。すなわち、桁上げ伝搬の高速化が素子の高密度化を要することが上の説明から理解されよう。
図4は加算回路を実動化するための回路素子のもう一つの例を示す。図4の加算回路は非常に高速であるが図3の加算回路と同様に多数の回路素子を用いている。この例においても、高速桁上げ論理は素子の高密度化を伴っている。
ジリンクス,インコーポレーテッド 1989年発行のジリンクス社「プログラマブルゲートアレーデータブック」第6−30頁乃至第6−44頁には、従来の同社製プログラマブルロジックデバイスに実動化可能な種々の加算器および計数器が示してある。上記ジリンクス社データブックの上記頁を引用してその記載をこの明細書に組み入れる。同データブックの著作権者であるジリンクス,インコーポレーテッドは同データブックの上記頁の複写については何ら異存はないが、それ以外については著作権の権利を留保する。図4の加算回路は上記ジリンクス社データブックの第6−30頁に示してある。図5は計数器を示し、同データブックの第6−34頁に示してある。すなわち、図4および図5はこれまでのジリンクス社製品で行われる算術演算の応用を示す。これらジリンクス社製品では、和の計算には一つの関数発生器が必要となり、桁上げ関数の計算にはもう一つの関数発生器が必要となる。これら二つの関数発生器は、ジリンクス社製の慣用の回路配置融通性あるロジックアレーの一つの論理ブロックに通常は組み入れられている。
【0006】
このように、図4および図5の加算回路においても、これら以外のジリンクス社製の従来の加算回路においても、加算器または計数器の各段を実動化するには少なくとも二つの関数発生器が必要になる。
図6cの真数表は加算対象の二つの単一ビット、すなわち桁上げ入力ビットおよび桁上げ出力ビットの間の論理関係を示す。この真数表を注意深く分析すると有用なパターンが得られる。AとBとが等しいとき(すなわち1、2、7および8行目)は、桁上げ出力Cout ビットはAおよびBの値である。AとBとが等しくないとき(3〜6行目)は、桁上げ出力Cout ビットの値は桁上げ入力ビットCinの値である。このパターンを等価ブーレ論理式は次のように表わす。
すなわち、
(10) Cout =(A∪B)・(Cin)+反転(A∪B)・A
(12) Cout =(A∪B)・(Cin)+反転(A∪B)・A
図6aに示した回路は式(10)を実動化する。この回路は二つの条件を満足する。AとBとが等しくないときは、桁上げ入力端子の信号が桁上げ出力端子に送られ、AとBとが等しいときは、Aの信号が桁上げ出力端子に送られる。図6aに示すとおり、加算対象の二つの単一ビットすなわちAおよびBはXORゲート51の二つの入力端子に加えられる。AとBとが等しい場合は、XORゲート51からのロウ出力信号がパストランジスタT1をオンにしパストランジスタT2をオフにし、Aから桁上げ出力端子COUT に信号を通過させる。AとBとが等しくない場合は、XORゲート51の出力はハイとなり、パストランジスタT2をオンにしパストランジスタT1をオフにする。これによって、桁上げ入力端子
INの信号を桁上げ出力端子COUT に通過させる。
【0007】
図7aは全加算器を示す。図6bおよび図7bは、図6aおよび図7aの回路の代表的表示をそれぞれ示す。図6aおよび図7aのインバータおよびトランジスタは図6bおよび7bではマルチプレクサMとして表示してある。
図2と図7aとの比較によって、上述の高速桁上げ論理が慣用の桁上げ伝搬加算器よりも高速の桁上げ信号伝搬を提供することが明らかになろう。図7aはこの発明による全加算器の回路構成の一つの段を示す。桁上げ伝搬は図6aについて上に述べたとおり制御される。上述のとおり、また図2に図示のとおり、慣用の桁上げ伝搬加算器の伝搬遅延は、加算対象ビット対あたり1ANDゲート分プラス1ORゲート分プラス1XORゲート分である。これに対して、この発明による回路の最悪の場合の遅延は、図7aに示すとおり、入力信号の一方、すなわちこの場合はBi が桁上げ出力信号まで伝搬されたとき、すなわちこの信号がXORゲート91プラスインバータ92を通過しパストランジスタ93をオンにしたときに生ずる。この状態は加算対象のビット全体について同時に生ずる。桁上げ信号がトランジスタ94などトランジスタの長い列を伝搬する際の伝搬遅延は加算結果の発生のためのゲート遅延に比べてごく小さい追加遅延になるだけである。図7aに示したような四つの全加算器を縦続接続すると、最悪の場合の出力信号Cout はXORゲート遅延プラスインバータ遅延プラス四つのパストランジスタのごく小さい伝搬遅延ののちに発生する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明によると、回路配置融通性ある論理ブロックを有し高速桁上げ論理を実動化する回路を備えるプログラマブルロジックデバイスを提供できる。加算器、減算器、累算器およびこれら以外の機能回路すなわち桁上げ論理を用いた回路を実動化する際にはこの高速桁上げ論理回路が有用である。高速桁上げ通路は回路配置融通性あるロジックアレー内の専用ハードウェアおよび専用相互配線回路で実現でき、桁上げ信号発生のための桁上げ伝搬信号はプログラム可能な関数発生器で発生できる。この専用桁上げ通路回路は桁上げ信号の高速伝搬と桁上げ論理利用の論理機能の高密度化を可能にする。桁上げ伝搬信号は和の発生にも用いる。いくつかの実施例、すなわち和をプログラム可能な関数発生器で発生するものと、専用XORゲートで発生するものと、桁上げ伝搬信号発生用ハードウェアで他の論理機能も発生できるものとを説明する。
一つの実施例においては、桁上げ論理を用いた回路は従来技術の回路よりも約4倍高速であり、約半数の論理ブロックで実現可能であり、汎用ロジック資源を他の機能に振り向けることを可能にする。また、一つの実施例は、定数と変数との間の加算または減算をその定数の提供のための相互配線回路を用いることなく可能にする。
【0009】
この発明は、二つの論理的に等価の桁上げ機能、すなわち、
(8) Ci+1 =(Ai ∪Bi )・(Ci )+(Ai ∪Bi )・Bi
(9) Ci+1 =(Ai ∪Bi )・(Ci )+(Ai ∪Bi )・Ai
の一つのブーレ関数簡略化を利用する。
高速桁上げ通路は上記Ci 関数を受け上記Ci+1 関数を発生する。上記式のAi およびBi のXOR関数は参照用テーブル関数発生器から発生する。桁上げ通路は、一つのビットの桁上げ出力を次のビットの桁上げ入力に接続した状態でアレーの形に実動化する。高速桁上げ通路はこのようにして実現される。一つの実施例では、和の関数Si を1ビットあたり二つ以上の関数発生器を要することなく発生できるようにXORゲートも備えてある。
桁上げ論理ハードウェアを汎用論理ブロックと関連して回路配置融通性ある論理アレーに組み入れたときは、この高速桁上げ論理回路には、近接論理ブロックの桁上げ入力と桁上げ出力との間に機能向上用の専用相互配線構造を備えるのが好ましい。
桁上げ論理ハードウェアには桁上げ信号発生用であって組合せ論理機能も発生できるマルチプレクサなど他の構成も含めることができる。
【0010】
【実施例】
図8aは回路配置融通性ある論理ブロック内で桁上げ論理を実動化する従来の回路を示す。図8bはこの発明による回路を示す。この発明によると、算術演算論理はプログラム可能なデバイスおよびハードウェアの組合せに実動化できる。従来技術のデバイスの場合と同様に、桁上げ通路は、高速度達成のために図8aにおけるMUX913および図8bにおけるMUX923を含むハードウェアで実動化する。図8aに示すとおり、入力信号を受けるためのデータ変形機能回路911およびXORゲート912も専用ハードウェアで実動化し、和の計算のための追加のデータ変形機能回路914および917およびXORゲート915および917はプログラム可能な関数発生器902に実動化する。
図8bにおいて、データ変形回路921およびXORゲート922は機能発生器903に実動化し、和の計算のためのXORゲート926は、プログラム可能な関数発生器または専用XORゲートであるユニット904に実動化する。
図8cは図8bの場合と同様に高速桁上げ論理を実動化でき、使用頻度の高いいくつかの論理機能を代替的に実動化できるこの発明のもう一つの回路を示す。マルチプレクサ801および804によって、ユーザは、図8bと同様に信号を転送するか、桁上げマルチプレクサ923の入力端子および制御端子に一定の0または1をそれぞれ供給するかを選択できる。この選択を行うようにメモリセル803および806でマルチプレクサ801および804をそれぞれ制御する。マルチプレクサ801および804が関数発生器903のAi 信号およびF出力をそれぞれ転送している場合は、図8cの回路は図8bの回路と同様に動作する。図8cにおいて、マルチプレクサ801および804は表Iに示すような図8bの回路のもたらす機能かそれ以外の組合せ機能かをユーザが選択することを可能にする。マルチプレクサ804は、桁上げ連鎖が演算のスキップまたは始動に用いられている際に桁上げ連鎖とは独立に関数発生器903を用いることを可能にする。
【0011】
Figure 0003697302
表Iの機能はすべて通常用いられている機能である。二つのマルチプレクサ801および804を制御用のメモリセル802,803,805および806とともに付加したことにより、チップ表面積の増加をほとんど伴うことなく図8bの回路の機能を強化できる。
マルチプレクサ804は三つのモードの選択を可能にする。算術演算においてはマルチプレクサ804は関数発生器903のF出力を供給する(関数発生器903は図8bに示すようにプログラムされている)。マルチプレクサ804はメモリセル805から一定の信号を供給するようにプログラムすることもできる。
【0012】
セル805の論理0でマルチプレクサ923はマルチプレクサ801から入力を受ける。メモリセル802から供給される一定信号を桁上げ動作の始動のために供給することもできる。マルチプレクサ801が備わっていない場合も、マルチプレクサ804でAi 信号を桁上げ出力端子Ci+1 に経路付与できる。セル805の論理1でマルチプレクサ923が論理ブロックをスキップするようにすることもできる。
マルチプレクサ801は、算術演算の場合の桁上げ値の始動、論理演算の場合のAND機能(メモリセル802への論理1の入力による)またはOR機能(メモリセル802への論理0の入力による)の始動に使用できる。また、マルチプレクサ923をCi およびFi のANDまたはOR出力の発生に用いた場合は、マルチプレクサ801は一定値(AND機能の場合は、0、OR機能の場合は1)を生ずる。このように、マルチプレクサ801および804は単独でも図8cのような組合せでもこれら以外の実施例に使用できる。
ジリンクス社XC4000系デバイスに実動化した桁上げ論理
図10、11a、11bおよび11cは図8aの構造を実動化するのにジリンクス社製XC4000系製品で用いている回路の回路図である。
図10において、高速桁上げ論理は、多用途回路の回路配置に用いられる参照用テーブル関数発生器、マルチプレクサ、メモリセルおよび追加の論理ゲートを含む回路に組み入れてある。
参照用テーブル関数発生器の動作を図9a−9dに関連して説明する。図9aは四つの入力信号の可能性ある16の組合せの一つに応答して出力信号を発生できる16ビット参照用テーブルを示す。入力信号AおよびBはこの16ビット参照用テーブル内の四つのコラムのどれか一つを選択するようにXデコーダを制御する。入力信号CおよびDはこの16ビット参照用テーブルの四つのロウのどれか一つを選択するようにYデコーダを制御する。この16ビット参照用テーブルはそれぞれ選択されたロウおよびコラムの交点のビットを代表する出力信号を生ずる。そのような交点は16個あり、したがってそのようなビットも16個ある。それら16個のビットで表現できる機能の組合せは216通りあり得る。したがって、参照用テーブル内の16ビットでシミュレートすべきものがNORゲートである場合は、その参照用テーブル対応のカルノーマップは図9cに示すとおりになる。図9cにおいて、1番目のロウ(A=0、B=0を表わす)および1番目のコラム(C=0、D=0を表わす)の交点のビット以外のビットはすべて“0”である。この16ビット参照用テーブルで発生すべき機能が使用頻度のより低いものである場合(たとえば、A=0、B=0、C=0、D=0に対する出力信号が“1”であることを要求される場合)、2進符号「1」が2番目のロウと1番目のコラムとの交点に格納される。A=0、B=0、C=0、D=0のときおよびA=1、B=0、C=0、D=0のときの両方について2進符号「1」が要求される場合は、2進符号「1」が1番目のコラムと1番目および2番目のロウとの交点の各々に格納される。参照用テーブルの上記ローディングで表される論理回路は図9dに示すとおりである。すなわち、図9aの参照用テーブルは216個の論理機能の任意の一つの精密で単純な実動化を表わす。
【0013】
図9bは16個の選択ビットの任意の一つを生ずるためのもう一つの構成を示す。左側に「16個の選択ビット」と表示した縦方向コラムのレジスタ0−15の各々は2進符号1または0の被選択信号を含む。信号A、B、CおよびDおよびそれらの複数の適当な組合せを選択することにより、16個の選択ビットレジスタの16個の位置の特定の一つに格納されている特定のビットが出力リード線に伝送される。例えば、「1」レジスタ内のビットを出力リード線に伝送するには、そのように表示されリード線に信号A、B、C、Dを加える。上記16個の選択ビットレジスタ内の16個の位置の中の「15」と表示された信号を出力リード線に伝送するには、信号A、B、C、Dを該当コラムに加える。この構成を用いて216個の論理機能の任意の一つを実動化できる。
図10について述べると、入力端子F1およびF2から入力信号A0 およびB0 がそれぞれ供給される。関数発生器F、XNORゲートX101、メモリセルCL0、CL1、マルチプレクサM2、および第3の入力端子F3は、選択的に加算器または減算器として機能できるように組み合わされて動作する。関係発生器Fからの出力信号S0 を受ける蓄積セル(図示してない)を有するデバイスにより、上記組合せ回路を累算器または計数器として動作可能にすることもできる。XNORゲートX101の一方の入力はM2の出力であり、他方の入力はNORゲートN201の出力である。NORゲートN201への二つの入力は入力端子F2への信号およびCL7内の値の補数である。この回路をマルチビット加算器内の中間段として機能させるために、CL7はロウの信号をNORゲートN201に入力するように設定してある。これによって、NORゲートN201の出力は入力端子F2への信号になる。
【0014】
上記回路機能をインクリメントモードにするかデクリメントモードにするかを制御するために、マルチプレクサM2がNORゲートN201からの信号をXNORゲートX101で反転するか否かを定める。M2の供給する値はCL0による制御の下にF3またはCL1から供給される。CL1は静的な値の供給に通常用いられ、F3は動的に変動する信号を供給する。
M2により上記回路がインクリメントモードで機能している場合は、信号B0 がXNORゲートX101を通じてXNORゲートX103に伝搬される。XNORゲートの真数表は、XNORゲートの一方の端子への入力信号が他方の端子への信号がハイの場合にXNORゲートの出力に送られることを示している。したがって、M2の出力がハイの場合は、桁上げ論理はインクリメントモードで機能する。しかし、M2の出力がロウの場合は、信号B0 はXNORゲートX101により反転され、この回路の桁上げ論理はデクリメントモードで機能する。また、インクリメントモード/デクリメントモード選択用の制御信号がF3端子から供給される場合は、関数発生器Fに実動化された和論理が上記制御どおりインクリメントモードまたはデクリメントモードで機能するように、その制御信号を関数発生器Fにも加える。
この回路を加算器またはインクリメンタとして用いマルチプレクサM2がハイの信号を発生し入力B0 がXNORゲートX103の入力に伝達されている状態をまず考える。
メモリセルの第2のグループCL2−CL5およびCL7が図10の回路にいくつかの機能を生じさせるように共動する。その回路をマルチビット加算器の中間段として動作させるには、メモリセルCL3、CL4およびCL5をハイに設定する。これによって、組合せX103およびI104はXORゲート(図7aのXORゲート91と等価)として動作し、XNORゲートX103の出力でインバータI104を通過させる。メモリセルCL4をハイに設定することによって、端子F1からの信号をライン105に供給する。この回路配置において、図10のF段は図6aおよび図7aの桁上げ回路に等価となる。F1からの信号は、トランジスタT102(図7aのトランジスタ93と等価)がA0 とB0 との等しくなったのに応答してオンになった場合はC1 に伝搬される。メモリセルCL5をハイに設定することによって、セルCL7内の値がライン105に同時に伝搬されることを防ぐ。
【0015】
メモリセルCL3をロウに設定することによって、トランジスタT101およびT102はメモリセルCL2内の信号で制御される。CL2がハイであれば、トランジスタT101はオンとなり、C0 はC1 に伝搬される。メモリセルCL2およびCL3のこの回路配置により、桁上げ信号C0 がF段の桁上げ論理をスキップ可能になる。特定の段の桁上げ論理をこのようにスキップすることは、レイアウトの制約のために論理ブロック内の特定の段を加算器(または計数器など)の一つの段以外の何れかの用途に使う必要が生じた場合に有用になり得る。
メモリセルCL2をロウに設定した場合(CL3もロウのまま)は、T101はオフになりT102はオンになる。T102がオンのときは、ライン105の信号はC0 に伝搬される。ライン105への信号は、インバータI105およびI106とともに3:1マルチプレクサM101を構成するメモリセルCL4、CL5およびCL7に制御される。マルチプレクサM101は三つの信号、すなわち端子F1への信号、端子F3への信号の補数(F3)およびメモリセルCL7内の信号のどれをライン105に出力するかを制御する。端子F3への信号がマルチプレクサM2またはマルチプレクサM101に用いられることに注意されたい。
【0016】
上述のとおり、F段がマルチビット加算器内の中間段として動作する場合は、F1端子への信号をライン105に出力するようにメモリセルをプログラムする。併せて、XNORゲートX103の供給する値、すなわちラインF1およびF2への入力A0 およびB0 の関数になるように設定された値が桁上げ入力信号C0 とF1 に生ずる値とのいずれを伝搬するかを決めるように、CL3はハイに設定してある。
F段がマルチビット加算器で最下位ビットを加算するために、論理零を桁上げ入力端子Carry InT か桁上げ入力端子Carry InB かの一方に加え信号伝搬のためにメモリセルを設定することによって桁上げ入力を零にプリセットすることができる。(この論理零の信号の発生は図11aに関連して後述する。)
G段の桁上げ入力信号C0 のプリセットのために、F3反転への信号、CL7内の信号またはF1への信号のいずれかを使うこともできる。F3反転の信号はCL5をハイにCL4をロウに設定することによってライン105への出力用に選択され、CL7の信号はCL4およびCL5の両方の信号をロウに設定することによって選択される。F1の入力端子は最低次ビットがG段で計算されるときにC1 信号をプリセットするのに使うこともできる。F1はF関数発生器へのF1入力が不要のとき用いることができる。F1をC1 プリセット用の入力として用いるために、メモリセルCL4およびCL5にハイの信号を格納する。また、CL3をロウにCL2をロウに設定してトランジスタT101をオフにするとともにトランジスタT102をオンにしてライン105の信号がC1 に伝搬するようにする。
【0017】
メモリセルCL7は3:1マルチプレクサM101の一部として機能するほかはNORゲートN201およびN202への一つの入力を制御する。F段が端子F1およびF2への値A0 およびB0 の加算のためのマルチビット加算器の中の中間段として機能するようにするために、CL7をハイに設定してN201の出力が入力端子F2への信号であるようにする。F1への入力値A0 に定数を加えるためにCL7はロウに設定してある。これによってN201への入力がハイになり、その出力がロウになり、加数がマルチプレクサM2に選択されるようにする。メモリセルCL0は、CL1の値またはF3の値をXNORゲートX101に選択的に印加し、このゲートX101によりX103が端子F1の値A0 に加えるべき出力を発生する。このように、CL7をロウにプログラムすることによって、相互配線資源、すなわち他の論理ブロック(図示してない)への信号供給に必要となる端子F2の接続を受ける相互配線資源を用いることなく、1ビットを入力値に加えるべき一定値としてプログラムすることができる。
図10のメモリセルの論理値のすべての組合せが許容できるのではない。例えば、M101内では、セルCL4がハイでメモリセルCL5がロウの場合は、それらハイおよびロウの信号の両方がライン105に同時に入力されることがあり得るので、コンテンションが生じ得る。このようなコンテンションを防ぐために、メモリセルプログラム用のソフトウェアを上記組合せを防止するようにプログラムする。または、ライン105に出力すべき二つの信号の一方だけを選択するように余分のメモリセルを加えることもできる。
【0018】
上述のとおり、二つの段すなわち各々がマルチビット加算器の1ビットを代表するF段およびG段を図10に示すとおり互いに縦続接続する。このようにして一つの論理ブロックで、桁上げ論理を用いるマルチビット機能の中の2つのビットを実動化できる。この構成は、これまでのジリンクス社製デバイスに比べて、桁上げ論理を使う機能の実動化に必要な回路素子の密度を大幅に改善する。これと対照的に、図5に示すとおり、従来技術の回路では論理ブロックあたり1ビットだけの密度でマルチビット計数器を実現している。
図10のG段について述べると、このG段のマルチプレクサM3がF段の桁上げ出力信号C1 を二つのインバータI107およびI108によるバッファを経て受ける。加算器では、桁上げ出力信号C1 を端子G4およびG1にそれぞれ現われている加数A1 およびB1 とG関数発生器で組み合わせて和ビットS1 を計算する。F段の桁上げ出力信号C1 も、G段の桁上げ論理の回路配置条件に応じて、トランジスタT103によるG段の桁上げ出力Ci+2 への伝搬に利用できる。
G段の桁上げ論理の大部分はF段の桁上げ論理と同じである。例えば、G段のXNORゲートX102はF段のXNORゲートX101と相似的に機能して同じマルチプレクサM2の出力による制御を受け、G段が加算器またはインクリメンタとして機能するか減算器またはデクリメンタとして機能するかを決める。また、G段のNORゲートN202はF段のNORゲートN201、すなわちメモリセルCL7による一方の入力の制御をG段の加数がそのG段の入力端子に接続してある相互配線資源の使用を要することなく一定値に強制的に収まるように行うNORゲートN201として機能する。
【0019】
しかし、F段のメモリセルCL2およびCL3に対して、G段はただ1個のメモリセルCL6を備える。CL6はCL3と同様に機能し、G段がマルチビット加算器内の中間段として機能するか桁上げ信号がG段の桁上げ論理をバイパスするかを制御する。CL6がハイの状態では、トランジスタT105はオンになり、G段はマルチビット加算器の中間段として機能する。CL6がロウの状態では、ロウの信号がトランジスタT106を経てインバータT110に印加され、トランジスタT103がオンになる(T104はオフとなる)。T103がオンになったことにより、C1 における桁上げ信号はG段の桁上げ論理をバイパスすることができる。F段の場合と同様に、G段または論理ブロック内の任意の特定の段をバイパスすることは、G段を他の機能のために用いる設計レイアウトによって要求され得る。
G段内のマルチプレクサM3およびM4は互いに組み合わせてF段のマルチプレクサM1およびM2とは異なった使い方をする。F段のマルチプレクサM2はG段の桁上げ論理およびF段の桁上げ論理がインクリメントモードで機能するかデクリメントモードで機能するかを制御する。しかし、G段はそれ自身のマルチプレクサM4を備え、それによって、関数発生器G内の和の論理がインクリメントモードおよびデクリメントモードのどちらで動作するかを制御する。M4は、その入力の一つG3が対応入力F3の場合と同様に同じ相互配線回路(図示してない)、すなわちF機能発生器のインクリメントモード/デクリメントモードを制御する回路に接続されている。
【0020】
G段のマルチプレクサM3およびM4への他の入力は、同時に必要となる信号が同一のマルチプレクサに入力されることがないように分配される。マルチビット加算器内の中間段として動作するには、G関数発生器はインクリメント・デクリメントモード間の動作モードの信号制御とより下位のビットからの桁上げ信号との両方を必要とする。したがって、F3へのインクリメント/デクリメントモード信号はG3経由でマルチプレクサM4にも印加し、下位ビットからの桁上げ出力信号はマルチプレクサM3に送り、これら両方の信号がG関数発生器に同時に供給されるようにする。
さらに、算術溢れの検出のために後述のとおり信号C1 およびC0 は比較する必要があり、したがって同時に供給されている必要がある。そこで、信号C1 は一方のマルチプレクサM3に入力され信号C0 は他方のマルチプレクサM4に入力され、これら両信号がG関数発生器に一緒に供給されるようにしている。
互いに縦続接続した二つの段を含む図10の回路は先行ブロックにおける最上位ビット処理の際の算術溢れをG段で検出する能力を備える。算術溢れの検出を、符号ビットの桁上げと最上位ビットの桁上げとの相違の認識によって行うことは当業者に周知である。したがって、算術溢れ状態の検出は符号ビットの桁上げと最上位ビットの桁上げとのXOR関数の計算によって達成する。図10の回路では、最上位ビットの桁上げはC0 すなわちF段への桁上げ入力に供給された符号ビットの桁上げ(F段へのA0 およびB0 信号とC0 信号との関数)はC1 すなわちF段への桁上げ出力に供給される。C0 はI120およびI121を経てG段内のマルチプレクサM4に送られる。C1 はI107およびI108を経てG段内のマルチプレクサM3に送られる。算術溢れ検出用に図10の回路を回路配置するために、M3はC1 をG関数発生器に経路づけするようにプログラムし、M4はC0 をG関数発生器に経路づけするようにプログラムする。G関数発生器はC1 およびC0 のXOR関数、すなわち上述のとおり算術溢れ検出信号であるこのXOR関数を計算するようにプログラムする。
【0021】
図10の回路はデクリメントでも機能する。デクリメントモードでは、この回路は計数器をデクリメントするか、または変数から定数を減算するなどの減算を行う。
図10の回路においては減算の実施にいくつかのモードを用いることができる。減算の三つの通常のモードは、2の補数モード、1の補数モードおよび符号・大きさモードである。
減算の2の補数モードを用いる場合は、最下位ビットの桁上げ入力ビットを論理1にプリセットする。その最下位ビットをF段から供給する場合は、その最下位ビットの桁上げ入力を桁上げ入力端子Carry InT またはCarryInB 経由でリセットし、メモリセルMCを信号のC0 への伝搬に設定する。プリセット信号をF段の桁上げ入力端子Carry InB またはCarryInT に印加するために、プリセット信号をもう一つの論理ブロックのF段で発生し、図10乃至図12に関連して後述する手段により最下位ビットのF段に供給する。この信号は上述のとおりF段で発生し、トランジスタT103をオンにトランジスタT104をオフにすることによってG段経由で次の論理ブロックに送ることもできる。このようにして、プリセット信号発生用のその論理ブロックのG段内の桁上げ論理はバイパスされる。
最下位ビットをG段で2の補数の減算で供給する場合は、マルチプレクサM101の三つの入力の一つをC1 の論理1へのプリセットに使えるように、トランジスタT101をオフにトランジスタT102をオンにすることもできる。マルチプレクサM101は、F3にロウの信号を印加しCL5をハイにCL4をロウに設定することによって、論理1をF3端子経由で供給できる。マルチプレクサM101は、CL7をハイに、CL5をロウに、CL4をロウにそれぞれ設定することによって、メモリセルCL7内の格納値として論理1を供給できる。また、マルチプレクサM101は、ハイの信号をF1に印加し、CL5およびCL4をハイに設定することによって、F1入力端子経由で論理1を供給できる。
【0022】
上記1の補数の減算または符号・大きさ減算を行うときは、最下位ビットの桁上げ入力は論理0に通常プリセットする。この1の補数の減算の場合は、符号ビットの桁上げ出力は最終解の発生のために最下位ビットに加えなければならない。この動作は、最下位ビットの桁上げ入力をプリセットするのではなく、符号ビットの桁上げ出力端子を最下位ビットの桁上げ入力端子に接続することによって達成できる。符号ビットの桁上げ出力は和出力に加算することもできる。最下位ビットをF段で計算する場合は、桁上げ入力端子Carry InT またはCarry InB に論理0を印加しメモリセルMCを桁上げ入力C0 への信号伝搬に設定することによって、桁上げ入力C0 を0にプリセットする。また、最下位ビットをG段で計算する場合は、桁上げ入力C1 を上述のとおりマルチプレクサM101内の三つの経路の一つ経由で0にプリセットする。F3端子経由で論理0を供給するために、ハイの信号をF3に印加する(反転されるから)。CL7経由で論理信号を供給するために、論理0をCL7に入力する。F1経由で論理0を供給するために、ロウの信号をF1に印加する。
上記2の補数の減算および1の補数の減算の両方については、マルチプレクサM2の出力はロウに設定しなければならない。符号・大きさ減算については、M2の出力は二つの数の符号が同じであればロウに設定する。二つの数の符号が互いに反対であればM2の出力はハイに設定する。
【0023】
マルチビット加算器に用いた図10の回路
図11aを参照してマルチビット加算器を説明する。各々が図10に示すような回路を含むブロック1乃至4の順序づけしたアレーを、図10にCi+2 で示し図11aの各論理ブロック内にCarry Outで示した桁上げ出力が、これら両図にCarry InB で示した上側論理ブロックの桁上げ入力端子と両図にCarry InT で示した下側論理ブロックの桁上げ入力端子とに接続されるように構成する。各論理ブロックは上側論理ブロックから(端子CarryInT に)または下側論理ブロックから(端子Carry InB に)桁上げ信号を選択的に受けることができる。この論理ブロックによる桁上げ信号の選択的受信が上側論理ブロックからか下側論理ブロックからかはメモリセルMCが制御する。MCがハイの状態にあればトランジスタT152がオンとなり、下側論理ブロックからの桁上げ信号を桁上げ信号入力端子Carry InB に受ける。MCがロウの状態では、トランジスタT151がオンになり、上側論理ブロックからの桁上げ信号を桁上げ信号入力端子Carry InT に受ける。例えば、ラインL112はブロック2の桁上げ信号出力端子をブロック1の桁上げ信号入力端子Carry InB およびブロック3の桁上げ信号入力端子CarryInT に接続する。同様に、ラインL113はブロック4の桁上げ信号出力端子をブロック3の桁上げ信号入力端子Carry InB およびブロック5(図示してない)の桁上げ信号入力端子Carry InT に接続する。このように、ブロック3は桁上げ信号をブロック4からラインL113経由で端子CarryInB に、またブロック2からラインL113経由で端子Carry InT に受ける。メモリセルMCのプログラムのしかたによって、トランジスタT151とT152のどちらがオンになり、桁上げ信号のどれがブロック3内部回路で用いられるかが決まる。
【0024】
図10に示すとおり、長いラインで信号品質を維持するために2ビットあたりさらに2ゲート分の遅延がインバータI101およびI102によって加わる(4ビットあたりおよそ4ゲート分の遅延)。これと対照的に、図2に示したような慣用の四段縦続接続桁上げ伝搬全加算器の出力信号COUT は、一つのXORゲートと四つのANDゲートと四つのORゲートと(9ゲート分の遅延)を通過するまで得られない。また、図3に示したような参照用桁上げ回路が高速桁上げ伝搬の達成のために回路素子の高密度化を要するのに対して、図10の回路は慣用の桁上げ伝搬加算器の場合よりも多い回路素子は必要としない。
桁上げ専用相互配線回路の主な利点はプログラム可能な桁上げ相互配線回路よりもずっと高速で動作することである。この性能向上はプログラム可能な相互配線回路の融通性を犠牲にして達成している。しかし、図11aに示した専用配線回路は桁上げ信号をアレー経由の二つの方向のいずれかに伝搬できる点において融通性がある。
図11bは桁上げ信号をアレー経由で選択方向に伝搬する専用配線回路を用いない配線構造を示す。図11bはマルチビット加算器またはそれ以外で桁上げ論理利用のマルチビット機能回路を形成する論理ブロックを相互接続する配線構造が必要となるメモリセル・相互接続の組の一部だけを示す。図11bにおいて、論理ブロック11−2の出力C0 は、メモリセルM11−2による制御の下に論理ブロック11−2の出力と配線ライン11−aとを接続する対応トランジスタをオンにすることによって、論理ブロック11−2または論理ブロック11−3に接続できる。論理ブロック11−2の出力C0 を論理ブロック11−1の入力CIBに接続する必要がある場合は、対応トランジスタをオンにしてライン11−aへの信号をブロック11−1の端子CIBに伝搬するようにメモリセルM11−1をプログラムする。出力C0 を論理ブロック11−3に接続する必要がある場合は、メモリセルM11−3の制御するトランジスタをオンにして配線ライン11−aを論理ブロック11−3の入力CITに接続する。これら以外のメモリセル(図示してない)も一つの論理ブロックから次のブロックへの信号伝搬の方向を制御するよう同様にプログラムできる。マルチビット加算器の各段経由の桁上げ信号伝搬方向の制御に融通性を与えるためには多数のメモリセルが必要になることは容易に理解されよう。
【0025】
図11cに示したもう一つの回路はより複雑な専用桁上げ相互配線回路である。この専用配線回路は桁上げ連鎖を任意の長さに蛇行した形で形成することを可能にする。上記ブロックのいくつかは図11aに示すように、すなわち桁上げ出力信号を上側論理ブロックおよび下側論理ブロックの両方に伝搬するように回路配置する。しかし、このアレーの上端部と下端部では回路配置は異にしてある。すなわち上端部では論理ブロックの桁上げ信号は下側論理ブロックの桁上げ入力に伝搬するとともに、右側論理ブロックの桁上げ入力に伝搬する。下端部の各回路は、論理ブロックの桁上げ出力信号が上側論理ブロックの桁上げ入力に伝搬されるとともに右側論理ブロックの桁上げ入力に伝搬されるように回路配置する。また、下端部回路の各々は上側論理ブロックおよび左側論理ブロックから桁上げ入力信号を受ける。各論理ブロックのメモリセルMCは、二つの桁上げ入力信号のいずれの桁上げ入力信号が図11aに関する上述の説明のとおり論理ブロックに受信されるかを制御する。
図11cに示した複雑な専用配線回路は設計レイアウトにより高い融通性を与える点でとくに有用である。マルチビット加算器もしくはマルチビット計数器、またはそれら以外のマルチビット算術機能回路は論理ブロックの特定のコラムに限定される必要はない。例えば、論理ブロックB3、B4、A4およびA3を含む馬蹄状回路配置の形に8ビット計数器を実動化できる。ここでブロックA3は最下位ビットおよびそのすぐ上位のビットを含み、A4はさらにその次の上位ビットを含み、B4はさらにその次の上位ビットを含み、最後にB3は二つの最上位ビットを含むものとする。各論理ブロックのメモリセルMC(図10)は、桁上げ信号を論理ブロックA3のC0 から論理ブロックA4のCITへ、論理ブロックA4のC0 から論理ブロックB4のCIBへ、さらに論理ブロックB4のC0 から論理ブロックB3のCIBへ伝搬する。論理ブロックの内部回路により(図10に示すとおり)任意の特定ビットの桁上げ論理はバイパスされ得るから、8ビット計数器(または桁上げ論理を利用したそれ以外の機能回路)は隣接ブロック内に実現する必要はない。したがって、例えば最下位ビットは論理ブロックA3でなく論理ブロックA2にあり、それ以外の六つのビットは上述の例の場合と同様にブロックA4、B4、B3にあり得る。ブロックA3内のメモリセルCL2、CL3およびCL4を適切にプログラムすることによって、論理ブロックA2の桁上げ信号C0 は論理ブロックA3の桁上げ論理をバイパスし、論理ブロックA4のCITに伝搬する。
【0026】
この発明による桁上げ論理回路
図12aは図8bの実施例を実動化する回路配線融通性ある論理ブロックCLBを示す。この論理ブロックCLBには四つの関数発生器F、G、HおよびJが含まれる。関数発生器F、G、HおよびJの各々は図9a乃至9dに関連して上に述べた参照用テーブルを含む。すなわち、各関数発生器は、入力信号F0乃至F3、G0乃至G3、H0乃至H3、J0乃至J3の任意の関数をそれぞれ供給する。入力変数AおよびBの算術機能を実動化するために、関数発生器の各々において1ビットを処理する。例えば、最低次の和ビットS0 はAおよびBの最低次ビットから、すなわちF関数発生器内のビットA0 およびB0 から計算できる。ビットA0 はF関数発生器のFB入力端子および入力端子F0、F1、F2、またはF3に供給される。ビットB0 はF関数発生器のもう一つの端子に供給されるか、その関数発生器内で他の入力の関数として発生される。加算を行うには、桁上げ入力ラインCINに論理0を供給する。同様に、ビットA1 およびB1 はG関数発生器に供給し、より高次のビットについても同様とする。これら関数発生器の各々は、図8bのユニット903で示したとおりAおよびBビットのXOR関数を発生するように適当な参照用テーブルをロードすることによってプログラムする(図8bに示すとおり、B入力値は関数発生器の内部でA入力用ライン以外のラインへの他の入力の関数として発生することもできる。関数発生器は四つの入力の任意の関数を供給できるのでこれが可能になる)。このように、関数発生器は任意のデータ変形921を実動化し、対応ビットAi およびBi のXOR関数922をそれぞれ発生する。この実施例は算術演算を4ビット演算に限定するものではない。すなわち、CLBは複数のCLBのアレーの一つとして形成され図示のCLBの上に接続されたCLBでより高次のビットを処理することもできるからである。
【0027】
高速桁上げMUX C1、C2、C3およびC4がこれら関数発生器と関連づけてある。MUX C1は桁上げ入力信号CIN(算術演算が加算であってF関数発生器が最低次のビットを受けているとき0になる)とB入力信号FBとを受け、出力信号C1OUTを発生する。MUX C2はC1OUT信号および第2のB入力信号GBを受けて、出力信号C2OUTを発生する。MUX C3およびC4は等価的に接続してある。MUX4は論理ブロックCLBから信号COUTを発生する。関数発生器F、G、HおよびJはそれぞれの出力信号X、Y、ZおよびVとしてそれぞれの桁上げ伝搬信号Pi をそれぞれ発生する。これらの出力信号により、図6aに関連して上述したように桁上げMUX C1、C2、C3およびC4を制御し、累算桁上げ出力関数COUTを供給する。
図10のインバータI101およびI102に関連して上に述べたとおり、桁上げ信号C0 に周期的に電力再供給を行う必要がある。電力再供給バッファの接続の頻度はこの発明を実施した相互配線アーキテクチャーによって定める。図12aに示すとおり、インバータI121およびI122を含む電力再供給バッファは、桁上げ信号通路内の四つのマルチプレクサごとに、あるいはCLB一つごとに配置する。もう一つの実施例では、電力再供給バッファは桁上げ信号通路内の二つのマルチプレクサごとに設けてあり、したがって、各CLBあたり二つの再供給バッファが設けてある。もちろん、この発明は一つのCLBが四つの関数発生器を含むアーキテクチャーに限られない。それ以外に多数の変形が可能である。
【0028】
図12aの実施例は、図8bの和Si を発生するのに、同図に図示のものの近傍、好ましくはそれの右か左に隣接して配置して示したものと同一のもう一つのCLBを用いている。桁上げ伝搬信号Pi を左または右の和CLBに供給するために、MUX B1、B2、B3およびB4をそれぞれのメモリセル1乃至5でセットして、桁上げMUX C1、C2、C3およびC4の出力を送出する。メモリセル3および7はMUX S3およびS1にMUX B3およびB1の出力を送出させるように同様にセットされる。このようにして、桁上げMUX C1、C2、C3およびC4の出力が出力ラインXB、YB、ZBおよびVBに生ずる。桁上げCLBの右または左の和CLBにおいては、出力XBはラインFBと入力F0乃至F3の一つとに接続する。出力Xは入力F0乃至F3の他方の一つに接続する。関数発生器G、HおよびJへの等価的接続を設ける。和CLBにおいては、関数発生器F、G、HおよびJが互いに連続するビットについての和の出力を供給する。
図12bは1ビットあたり一つだけの関数発生器を要するこの発明のもう一つの実施例を示す。図12bのCLBは図12aのものと類似しているが、和の計算のためのXORゲートS1乃至S4を含む。
図12aの実施例では一つのメモリセル1でMUX B3およびB4の両方を制御しているが、図12bの実施例ではMUX B4はメモリセル9で制御され、MUX B3はメモリセル6および7による制御を受ける三入力MUXである。また、既述のとおり、図12aの実施例では1ビットの桁上げと和とが二つの互いに別のCLBで計算されるのに対して、図12bの実施例ではXORゲートS1乃至S4が桁上げおよび和の両方を単一のCLB内で計算することを可能にしている。したがって、図12bの実施例のほうが算術演算機能の実動化においてより効率的であり、一方図12aの実施例のほうがより高密度であってPCBあたりのコストが低い。これら以外に多数の変形がもちろん可能である。例えば、図12bにおいて、メモリセル9でMUX B3を制御し、MUX B4への一つの制御を供給するようにメモリセル6および7の一つをメモリセル9で置換してメモリセルを節約することもできる。もう一つの実施例では、一つのメモリセルで四つのメモリセルB1乃至B4全部の桁上げモードを活性化できる。
【0029】
図12aおよび12bの実施例において、図10のマルチプレクサM1、M3およびM4、またはこれらマルチプレクサM1、M3およびM4の回路配置のための関連回路配置メモリセルは必要ないことに注意されたい。また、図10の場合と対照的に、F0乃至F3などの関数発生器入力は完全に置換可能であることにも注意されたい。入力信号はこれら入力の任意の選ばれた一つに導くことができ、後述の相互配線構造経由で信号を経路づけする際に有利になる。図12aおよび12bにおいて、いずれのデータ変形論理(図8bのデータ変形ユニット921を見よ)もユーザに選択可能であり、算術演算入力の特定のピンへの入力の必要性によって制約されない。このように、ユーザ設計を経路づけするソフトウェアはより容易に経路を見出すことができ、その経路は通常はより短縮される。さらに、図8bに示したこの発明のデバイスを図8aのデバイスと比較してみると、図8aのデバイスは、Ai 、Bi およびCi 入力が関数発生器902に供給され、それによって追加入力数を一つに制限することを必要とする。これと対照的に、図8bの実施例はデータ変形機能921内に三つの変数の任意の関数を収容できる。和Si をもう一つの関数発生器904で計算する場合は、その関数発生器はデータ変形領域927において二つの追加入力の任意の関数により上記
i 関数を変形できる。
【0030】
桁上げ回路を用い得る経路づけアーキテクチャー
一つのCLBからもう一つのCLBへの信号経路付与のアーキテクチャーを図12cおよび12dに示す。図12cはロジックと信号経路とを組み合わせるタイルを示す。図12dは水平方向に互いに隣接する二つのタイルTILE1,1 およびTILE2,1 、すなわち図12eに示したようにチップ形成の際に互いに接続される二つの隣接タイルを示す。TILE1,1 において右に延びるラインはTILE2,1 において左に延びるラインと一線上に配置し互いに接続する。図12cのコアタイルは、タイルの上端および下端に設けたラインを含む。互いに重ねるときは、これら上端ラインおよび下端ラインは互いに接続する。完全集積化回路チップでは、図12cのタイルは組み合わされて図12eに図示の構成、すなわち素子Cがコアタイルを含み、素子N、S、EおよびWがチップの入力出力用の北、南、東および西端タイルを含み、素子NW、NE、SWおよびSEが追加のチップ入力出力用の角タイルを含む図12e図示の構成を形成する。DSおよびDCなどの除算器は互いに隣接する導体ラインをプログラム可能な形で接続状態または非接続状態にすることを可能にする。
【0031】
図12cについて述べると、図12aまたは12bのCLBが図の中央近傍に示してある。図12aおよび12bで左側にあるCLK経由の入力ラインJBは図12cのCLBの左側に対応して配置してある。簡略化のために、ラインJF、FOおよびCLKだけに符号を付けてある。図12aおよび12bの場合と同様に、桁上げ入力ラインCINが図面の最下部からCLBに延び桁上げ出力ラインCOUTが図面の最上部から延びる。X経由の出力線VBは図12aおよび12bならびに図12cのCLBの右から延びている。図12cにおいては、ラインVBおよびXのみに符号をつけてある。図12cには24本の入力選択ラインM0乃至M23も示してあり、簡略化のためそのうちのM23のみに符号をつけてある。ラインM0乃至M23は北、南、東および西側のタイルからの入力信号を選択してCLBへの入力とする。図12cには多数の小さい白マルが示してある。これら白マルの各々はプログラム可能な相互接続点PIP、すなわち円内で交叉する水平ラインおよび垂直ラインを電気的に接続するように、1個のトランジスタ、数個のトランジスタ、アンチヒューズ、EPROMセルなどの手段によりプログラムできるPIPを表わす。簡略化のために、PIP 一つだけに符号をつけてある。図12cには黒マルでそれぞれ表示した固定接続も示してある。X経由のCLB出力ラインVBはPIPによりそれらラインの一つ、例えば固定接続を有するQOに、プログラム可能な形で接続できる。
【0032】
図12dを参照すると、タイルTILE1,1 内のCLB1,1 のF関数発生器Xの出力に生ずる伝搬信号Pi はPIPX1,1,1により直接相互接続ラインQ01,1 すなわちタイルTILE2,1 に延びるQ01,1 に接続できるとともに、
PIPF04,2,1 によりCLB2,1 のF0入力に接続できる。図12aに示すとおり、高速桁上げMUX C1からの桁上げ出力信号Ci+1 はマルチプレクサB1およびS1経由でCLB1,1 のXB出力に接続する。PIPXB2,1,1 はもう一つの直接接続ラインQ11,1 、すなわちPIPGB3,2,1 経由でCLB2,1 のG関数発生器の入力線G0に接続されているラインQ11,1 に接続されている。これはタイルTILE2,1 のG関数発生器内で計算されるべき次の和ビットのための桁上げ入力Ci として作用する。より高次のビットもそれぞれ対応して接続する。このように、伝搬機能および高速桁上げ機能がタイルTILE1,1 に生じ、加算機能がタイルTILE2,1 に生じる。
ピンF0乃至F3の完全な相互交換可能性が二つの利点の一つをもたらす。図12の実施例では少数のPIPでも十分な相互交換可能性で得られる。PIPの各々が約6個のトランジスタを要するので、PIPの数の削減はチップ寸法を削減する。より多くのPIPを設ける場合は、関数発生器の入力全部への高速経路が通常得られ、したがってチップ動作はより高速になる。
【0033】
追加の機能
図12aまたは12bの桁上げマルチプレクサC1乃至C4は、算術演算における桁上げ機能に使用中でない場合は、ANDまたはOR機能ほかの機能の発生に使うことができる。例えば、図12aのラインFBに論理0を加えることによって、F機能発生器のX出力信号と桁上げ入力信号CINとのAND関数を発生するようにマルチプレクサC1をプログラムする。また、ラインFBに論理1を加えることによって、X出力信号の補数と桁上げ入力信号CINとのOR関数を発生するようにマルチプレクサC1をプログラムする。
桁上げ論理およびその他の論理の両方を生ずる回路
図13は図8cの実施例を実動化する回路配置融通性ある論理ブロックCLBの回路図を示す。この論理ブロックは二つの関数発生器FおよびGを備える。関数発生器FおよびGの各々は図9a乃至9dと関連して上に述べた参照用テーブルを含む。すなわち、各関数発生器は入力信号F0乃至F3またはG0乃至G3のあらゆる関数を発生する。図12aまたは図12bの場合と同様に、算術演算の場合はこれら関数発生器の各々で1ビットを取り扱う。マルチプレクサN1およびN2はM1およびM2からの値を桁上げマルチプレクサC1およびC2の入力端子に転送するようにセットされている。同様に、マルチプレクサL1およびL2は関数発生器FおよびGからの出力を桁上げマルチプレクサC1およびC2の制御端子に転送するようにセットされている。このモードにおいて、図13の構成要素は図12aおよび12bの対応構成要素と同様に機能する。
しかし、マルチプレクサL1,L2,M1,M2,N1およびN2は桁上げマルチプレクサC1およびC2の動作に付加的機能をもたらす。マルチプレクサL1およびL2はメモリセル5および6の記憶内容である一定値を供給するようにセットできる。セル5または6に格納されている値を桁上げマルチプレクサC1およびC2に加えて、マルチプレクサN1およびN2の出力を選択させることができる。マルチプレクサN1およびN2がセル3および4からの一定値1を供給するようにセットされている場合は、桁上げマルチプレクサC1およびC2は桁上げ入力信号とマルチプレクサL1およびL2からの値とのOR出力を生ずる。マルチプレクサN1およびN2がセル3および4からの一定値0を供給するようにセットされている場合は、桁上げマルチプレクサC1およびC2は桁上げ入力信号とマルチプレクサL1およびL2からの値とのAND出力を生ずる。このようにしてANDまたはOR出力を容易に発生できる。マルチプレクサM1およびM2は関数発生器FおよびGへの入力信号の一つを選択し、マルチプレクサN1およびN2に入力信号としてそれぞれ加える。メモリセル7および9はマルチプレクサM1を制御し、メモリセル8および10はマルチプレクサM2を制御する。このようにして、表I記載の機能は図13の回路で実現でき、一方それら以外の機能は関数発生器FおよびGで達成できる。
【0034】
マルチプレクサL1およびL2によって、上記関数発生器が他の機能を達成する一方で桁上げマルチプレクサC1およびC2がスキップおよび始動に使用可能になることが図13から理解されよう。マルチプレクサN1およびN2は関数発生器入力信号の一つおよび経路づけを用いることなく始動および論理機能の達成を可能にする(図示してないが、例えば図の左に位置づける)。
図13と同様の実施例はマルチプレクサM1およびN1(それらと等価なM2およびN2)を含む回路への第5の入力を備える。必要があればN1の出力として第5の信号を供給する。その実施例は、関連の関数発生器Fで四つの入力信号F0−F3の任意の関数を発生できる一方表Iの機能を実動化できる利点を有する。
【0035】
図13の回路の応用
表Iには図8cの回路で実動化可能な機能を挙げてある。図13において、マルチプレクサM1およびM2は、関数発生器への入力信号F0−F3およびG0−G3から選択して桁上げマルチプレクサC1およびC2への入力として供給することを可能にする。マルチプレクサM1およびM2によって、図12bのラインFBおよびGBが不要になる。レイアウトによっては、これでチップ表面積の節約が可能になる。いずれにしても、マルチプレクサM1およびM2は信号F0−F3およびG0−G3の任意のものを入力信号とすることを可能にし、それによって融通性を高めている。
桁上げマルチプレクサC1で入力信号F0−F3の一つを受けるようにマルチプレクサをセットすることによって、集積回路チップの他の部分からの桁上げ入力信号の共用連動が可能になる。
入力信号F0−F3およびG0−G3の経路にマルチプレクサN1およびN2を配置することによって、関連の関数発生供給への負担なく桁上げ信号を(一定値で)立ち上がらせることができる。
動的に切換え可能な差/一致比較器
ユーザには差比較器と一致比較器との動的切換えを必要とする場合がある。差比較器においては、3を2と比較すると差3−2は正になる。減算は一方の入力を反転して加算することにより行われ、その動作は減算の各ビットにつき一つの反転入力を有するXORゲートで達成できる。
図14は差比較器と一致比較器との間の動的切換えを実動化できる回路を示す。この回路は図12bまたは図13の回路に一つの外部ANDゲートを追加することによって効率的に実動化できる。減算A−Bを行うために、GT/反転EQ信号を論理1にセットし、論理1を最低次の桁上げ端子Cihに供給する。すなわち、二つの項AおよびBの各ビットAi およびBi につきANDゲートAND14i はAi を転送する。したがって、FB=Ai (図12b)またはF3=Ai (図13)となり、減算が実現できる。最も高次のビットからの桁上げ連鎖出力の結果から大きい方の入力が把握される。
【0036】
二つの数AおよびBが互いに等しいかどうかの判定のために、GT/反転EQを0にセットし、それによって桁上げ連鎖がビットごとの比較を行うようにし、各ビットのAND出力を生ずる。全ビットが一致したときだけ出力は1となる。したがって、外部ANDゲートは、マルチプレクサMUX14i への0入力にAi または0を供給することによって、二つの機能の間の切換えを可能にする。入力信号GT/反転EQに応じて機能は変化するので、この信号を変化させることによって減算と一致機能との間の動的切換えが容易になる。
図14の回路の図12bのアーキテクチャでの実動化は、図示しない関数発生器、すなわち関数発生器F,G,HおよびJの左側に設けた関数発生器におけるANDゲートAND14i の実動化のために各ビットに一つのANDゲートを備えること、およびこれらANDゲートの出力をラインFB、GB、HBおよびJB、ならびに比較中の数AおよびBの追加のビットについて図12bの上または下に配置できるものとして図示していない追加の関数発生器に加えることによって得られる。二つの項AおよびBのビットは関数発生器F,G,HおよびJ、すなわちF1,G1,H1およびJ1入力を反転したXOR出力を生ずるようにプログラムされたこれら関数発生器のF0およびF1入力に加えられる。マルチプレクサC1,C2,C3およびC4と隣接論理ブロックの対応マルチプレクサとは関数発生器F,G,HおよびJの出力信号で制御されるようにプログラムしてある。このようにして図14の回路は実動化され、この回路の構成はGT/反転EQ信号で決められる。
【0037】
図13の回路における図14の回路の実動化は図12bの回路における実動化と同様である。図13においては、ANDゲート14i の出力は関数発生器入力、たとえばF3およびF4の一方に供給され、マルチプレクサM1およびM2はその信号をマルチプレクサN1およびN2に転送するようにセットされ、それらマルチプレクサN1およびN2はその信号を桁上げマルチプレクサC1およびC2に供給する。
【0038】
この発明のいくつかの実施例を図12a,12bおよび13に関連づけて上に詳述してきた。上の説明に基づき、この発明の上述の特徴を組み入れたこれら以外の実施例が当業者に自明になろう。例えば、互いに隣接していない論理ブロックを相互接続することも可能である。また、図12aおよび12bは桁上げ論理4段と四つの関数発生器とを備える論理ブロックを示し、図13は桁上げおよび他の論理2段と二つの関数発生器とを備える論理ブロックを示しているが、異なる段数を有する論理ブロックおよび通常の機能の発生用の他のハードウェアを有する論理ブロックを形成することも可能である。
さらに他の例について述べると、図12aおよび12bの制御回路はメモリセルにより制御するものと説明したが、これらメモリセルがSRAMメモリセル、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ヒューズ、アンチヒューズで構成できることは明らかである。また、制御信号は論理ゲートの出力信号およびほかの利用可能な信号で供給できることも明らかである。これら実施例および上記説明に基づき自明なこれら以外の実施例はこの発明の範囲内に含めることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
図1aは慣用の全加算器の一つの段を示す概略図。
図1bは図1aに示した慣用の全加算器段の記号。
図2は互いに縦続接続した二つの全加算器の概略図。
図3は桁上げ先見論理を備える4ビット加算器の概略図。
図4a、4b、4cおよび4dは従来技術の加算器の概略図。
図5は従来技術の計数器の概略図。
図6aはこの発明による桁上げ論理1ビット発生回路の概略図であり、図6bは図6aの回路の代替的表示。
図6cは変数A、B、CinおよびCout の間の関係を示す真数表。
図7aはこの発明による桁上げ論理を用いた全加算器の1ビット発生用の回路の概略図であり、図7bは図7aの回路の代替的表示。
図8aはジリンクス,インコーポレーテッド製XC4000系デバイスに用いた桁上げ論理の算術演算部の単純化した図。
図8bはこの発明による桁上げ論理の算術演算部の単純化した図。
図8cは他の論理機能も発生できる桁上げ論理回路の単純化した図。
図9aは図8bおよび図8cのFおよびG関数発生器の参照用テーブル実施例。
図9bは図8bおよび図8cのFおよびG関数発生器のもう一つの参照用テーブル実施例。
図9cは図9aまたは図9bの参照用テーブル関数発生器についてのカルノーマップ。
図9dは図9aまたは図9bの参照用テーブル関数発生器により実動化できる216論理関数の一つ。
図10はジリンクス社製XC4000系デバイスに用いてある二段保有論理ブロック、すなわち図8aの回路を含む論理ブロックの概略図を示す。
図11aは専用桁上げ論理相互配線回路の一つの実施例を示す論理アレーの概略図。
図11bはプログラム可能な相互配線により実動化した桁上げ相互配線回路の一つの例を示す概略図。
図11cは専用桁上げ論理相互配線回路の一実施例を示す概略図。
図12aはこの発明による回路配置融通性ある論理ブロック(CLB)であって、和の計算用にもう一つのCLBと組み合わせた場合に図8bの回路を実動化する4段式のCLBの概略図。
図12bはこの発明によるもう一つのCLBであって、和の計算用に専用ハードウェアを用いて図8bの回路を実動化したCLB。
図12cは図12aまたは図12bのCLBと、CLBのアレーの相互接続用の相互接続経路とを結合するタイル。
図12dは水平方向に互いに組み合わせた図12cのタイル二つ。
図12eは図12cに示したようなコアタイルと外部接続用端タイルおよび角タイルとを含むFPGAチップ。
図13は図8cの回路を実動化したこの発明によるCLB。
図14は図12bまたは図13の回路で実動化できる動的に切換可能な比較回路。
【符号の説明】
51 XORゲート
T1,T2 パストランジスタ
M マルチプレクサ
91 XORゲート
92 インバータ
93 パストランジスタ
911,914,917,921,927 データ変形機能回路
912,915,916,922,926 XOR回路
901 専用関数発生器
902 プログラム可能な関数発生器
903 関数発生器
904 関数発生器または専用関数発生器
801,804,923 マルチプレクサ
802,803,805,806 制御用メモリ

Claims (2)

  1. 論理ブロックのアレーを含むプログラマブルロジックデバイスであって、各論理ブロックが少なくとも一つの回路、すなわち
    第1の入力信号(Ai )を供給する入力端子と、
    桁上げ入力端子(Ci )および桁上げ出力端子(Ci+1 )と、
    前記入力端子および前記桁上げ入力端子の一方を前記桁上げ出力端子に接続する桁上げ連鎖マルチプレクサ(923)と、
    前記第1の入力信号と少なくとも一つの他の入力信号との関数を発生する参照用テーブル(903)と、
    前記参照用テーブルから供給される信号を含む少なくとも二つの入力信号から選択を行うように制御され前記桁上げ連鎖マルチプレクサを制御する制御マルチプレクサ(804)と
    を含む少なくとも一つの回路を備えるプログラマブルロジックデバイス。
  2. 論理ブロックのアレーを含むプログラマブルロジックデバイスであって、各論理ブロックが少なくとも一つの回路、すなわち
    第1の入力信号(Ai )を供給する入力端子と、
    前記第1の入力信号およびもう一つの信号の一方を出力として生ずる入力選択マルチプレクサ(801)と、
    桁上げ入力端子(Ci )および桁上げ出力端子(Ci+1 )と、
    前記入力選択マルチプレクサの前記出力および前記桁上げ入力端子の一方を前記桁上げ出力端子に接続する桁上げ連鎖マルチプレクサ(923)と、
    前記桁上げ連鎖マルチプレクサを制御できる信号を発生する参照用テーブル(903)と
    を含む少なくとも一つの回路を備えるプログラマブルロジックデバイス。
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