JP3696908B2 - 画像形成システム及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、入力された画像データを複数の重連された画像形成装置にて出力する画像形成システム及び画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル複写機での処理の高速化に伴い、複写機内部に、読み取った画像データを記憶するためのフルページメモリを搭載したデジタル複写機が出現し始めている。このようなデジタル複写機では、読み取った画像データを一旦、ページメモリ内に記憶させ、出力の際にそれを読み出すように構成されているため、画像読取り動作と画像書出し動作のタイミングが、一般的な構成をとる複写機に比べて柔軟性があると言える。
【0003】
また、デジタル複写機を構成するリーダ/プリンタは、それぞれ、画像読取装置/画像出力装置として単独で利用することが可能であるため、例えば、外部インタフェース(I/F)装置を用いて一般のコンピュータシステムと接続し、画像の入出力装置として利用したり、複数組のリーダ/プリンタを分割して接続し、これらをコントロールする中央制御手段を設けて、複数のプリンタを同時に用いることで高CVを確保するようなシステムなどが提唱されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなデジタル複写機におけるシステム展開を考えた場合、複数の出力装置を同時に用いて高CVを達成できるシステム構成を実現する際、複数組のリーダ/プリンタを接続し、これらをコントロールする中央制御装置を用いるような手法では、その中央制御装置の構成において、接続できるリーダ/プリンタのセット数を決定しなければならず、必要に応じて柔軟なシステムの拡張をするという点において限界が生じるという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、必要なCVに応じて画像データの転送先の画像形成装置を任意に選択できる画像形成システム及び画像形成方法を提供することである。
【0006】
また、本発明の他の目的は、画像データ出力中に不要な割り込みが発生するのを防ぎ、さらに、使用不能状態にある画像形成装置に対する画像データ出力の要求の発生を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
及び
【作用】
上述の目的を達成するため、本発明にかかる複数の画像形成装置が通信可能に接続され、相互に画像データの送受信を行なう画像形成システムは、
前記複数の画像形成装置各々について、画像データの送信元及び画像データの送り先としての指定を許可する設定、画像データの送信元となるが画像データの送り先としての指定を許可しない設定、画像データの送信元とならないが画像データの送り先としての指定を許可する設定、画像データの送信元とならず、かつ、画像データの送り先としての指定をも許可しない設定の内のいずれかの設定を行なう設定手段と、
前記複数の画像形成装置の内、画像データの出力先となる画像形成装置を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定された画像形成装置に画像データを転送する転送手段と、
前記設定手段による設定に基づいて前記指定された画像形成装置における画像データの出力を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
以上の構成において、環境設定に基づいて画像データの出力先となる画像形成装置を任意に選択でき、システム内において、必要なCVに対して画像データの出力先となる画像形成装置の構成数を柔軟に変更できる。
【0009】
また、上述の画像形成システムにおいて、前記指定手段によって指定された画像形成装置が画像データ出力中の場合には、該画像形成装置は、画像データ出力中を示すコマンドを返送し、当該画像データの出力を続行する。
【0010】
これにより、画像データ出力中に不要な割り込みが発生するのを防ぐことができる。
【0013】
また、上述の画像形成システムにおいて、前記複数の画像形成装置夫々において、該複数の画像形成装置の状態を可視表示する手段を備え、また、前記指定手段によって指定された画像形成装置は、画像データ出力中の場合、該画像データ出力が終了するまで、画像データ出力中を示す可視表示を行なう。
【0014】
これにより、画像データ出力先として指定した画像形成装置の状態を容易に把握でき、また、画像データ出力先の指定を制限できる。
【0015】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施例を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施例に係るカラー複写装置(以下、装置という)の構成を示す概観図である。同図に示す装置は、カラー原稿を読み取り、さらにデジタル編集処理などを行なうカラーリーダー部351(以下、リーダー部という)と、異なった像担持体を持ち、リーダー部351から送られる各色のデジタル画像信号に応じてカラー画像を再現するプリンタ部352とに分けられる。
<リーダー部の構成>
図2は、本実施例に係る装置のリーダー部351を構成するデジタル画像処理部のブロック構成図である。
【0017】
本装置のリーダー部351において、原稿台上のカラー原稿は、不図示のハロゲンランプで露光され、原稿からの反射像がCCD101にて撮像される。そして、A/D・S/H部102にてサンプルホールド及びアナログ/デジタル(A/D)変換され、その結果、RGB三色のデジタル信号が生成される。
【0018】
各色の分解データは、シェーディング補正部103にてシェーディング及び黒補正が行なわれ、入力マスキング部104にてNTSC信号へ補正される。また、セレクタ124にて、画像信号が反射原稿の画像信号か、あるいは、装置外部からの画像信号かの選択を行ない、その結果を変倍部105に入力する。この変倍部105は、画像を主走査方向に拡大もしくは縮小し、変倍された画像信号は、LOG123及びセレクタ125(図示しないCPUによって、信号127を制御する)に入力する。LOG123からの出力はメモリ部106に入力され、ここで画像データの記憶が行なわれる。なお、メモリ部106では、画像データがYMCのデータ形式で格納されており、後述する4個の感光ドラムのそれぞれの動作タイミングに合わせて読み出される。
【0019】
マスキング・UCR部107は、セレクタ125(図示しないCPUによって、信号127が制御される)からの出力信号に対して4色分のマスキング・UCRがかけられる。また、γ補正部109ではγ補正が行なわれ、エッジ強調部110では、画像のエッジ強調がなされる。そして、エッジ強調後の画像信号は、アドオン部129を介してカラーLBP(カラーレーザビームプリンタ)352に出力される。
【0020】
領域生成部116へは、画先センサからの出力信号DTOP、装置内部で生成される水平同期信号HSNC1または装置外部で生成される水平同期信号HSNC2、紙先センサからの出力ITOP1が入力され、また、外部からの副走査書き込みイネーブル信号に基づいて、メモリ部106の主走査書き込みイネーブル及び読み出しイネーブル信号122、さらに、副走査書き込みイネーブル信号とそれぞれの色に対する4つの副走査読み出しイネーブル信号121が生成される。
【0021】
なお、ビデオバスセレクタ部130は、後述するように、装置外部にビデオ信号を出力したり、外部からのビデオ信号を入力するためのセレクタである。
<プリンタ部の構成>
本実施例に係る装置におけるプリンタ部の構成を説明する。
【0022】
図1において、符号301は、レーザ光を感光ドラム上に走査させるポリゴンスキャナ、302は、初段のマゼンタ(M)の画像形成部である。なお、シアン(C),イエロー(Y),ブラック(K)の各色についての画像形成部は、上記マゼンタ(M)と同様の構成をとり、それぞれ、符号303,304,305で示される。
【0023】
図4は、本実施例におけるプリンタ部内のポリゴンスキャナの構成を示す図である。同図に示すように、ポリゴンスキャナ301は、図示しないレーザ制御部により、MCYK独立に駆動されるレーザ素子401〜404からのレーザビームを各色の感光ドラム上に走査する。BD検知部405〜408は、走査されたレーザビームを検知し、それをもとに主走査同期信号を生成する。
【0024】
図4に示すように、本実施例に係る装置では、2枚のポリゴンミラーを同一軸上に配置し、1つのモータで回転させている。この場合、例えば、M,CとY,Kのレーザビームでは、主走査の走査方向が互いに逆方向になる。そのため、通常、一方のM,C画像に対して、他方のY,K画像データが、主走査方向に対して鏡像になるようにする。
【0025】
画像形成部302において、318は、レーザ光の露光により潜像を形成する感光ドラム、313は、感光ドラム318上にトナー現像を行なう現像器であり、現像器313内のスリーブ314は、現像バイアスを印加してトナー現像を行なう。また、315は、感光ドラム318を所望の電位に帯電させる1次帯電器、317は、転写後の感光ドラム318の表面を清掃するクリーナ、補助帯電器316は、クリーナ317で清掃された感光ドラム318の表面を除電し、1次帯電器315において良好な帯電を得られるようにする。そして、330は、感光ドラム318上の残留電荷を消去する前露光ランプ、319は、転写ベルト306の背面から放電を行なって感光ドラム318上のトナー画像を転写部材に転写する転写帯電器である。
【0026】
符号309,310は転写部材を収納するカセットであり、308は、カセット309,310から転写部材を供給するための給紙部である。また、311は、給紙部308により給紙された転写部材を転写部材に吸着させる吸着帯電器であり、312は、転写ベルト306の回転に用いられると同時に、吸着帯電器311と対になって、転写ベルト306に転写部材を吸着帯電させる転写ベルトローラである。
【0027】
324は,転写部材を転写ベルト306から分離しやすくするための除電帯電器であり、325は、転写部材が転写ベルト306から分離する際の剥離放電による画像乱れを防止する剥離帯電器である。また、326,327は、分離後の転写部材のトナーの吸着力を補い、画像乱れを防止する定着前帯電器、322,323は、転写ベルト306を除電し、転写ベルト306を静電的に初期化するための転写ベルト除電帯電器である。328は、転写ベルト306の汚れを除去するベルトクリーナである。
【0028】
307は、転写ベルト306から分離され、定着前帯電器326,327で再帯電された転写部材上のトナー画像を転写部材に熱定着させる定着器である。340は、定着器307を通過する搬送路上の転写部材を検知する排紙センサであり、329は、給紙部308により転写ベルト306上に給紙された転写部材の先端を検知する紙先端センサである。この紙先端センサ329からの検出信号は、プリンタ部352からリーダ部351に送られ、リーダ部351からプリンタ部352にビデオ信号を送る際の副走査同期信号を生成するために用いられる。
<バスセレクタの説明>
図3は、本実施例に係るビデオバスセレクタ130、及びその周辺部の回路構成を示すブロック図である。
【0029】
図3に示すように、ビデオバスセレクタ130及びその周辺部は、双方向バッファ504,505,514,515,519,520,526,527,524,525、出力バッファ530、前記の双方向バッファを、不図示のCPUで制御する信号線506,513,521,528,529、周波数変換回路(FIFOで実現)523、A端子入力か、あるいはC端子入力を選択するセレクタ508、セレクタ508の出力を入力とするD−F/F507、A端子入力かB端子入力かを選択するセレクタ510、セレクタ510の出力を入力とするD−F/F512、また、B端子入力かC端子入力を選択するセレクタ516、セレクタ516の出力を入力とするD−F/F518、メモリユニット(IPU)の副走査同期信号ITOP2(531)及び主走査同期信号HSNC*(532)の3ステート出力バッファ530、そして、ORゲート542より構成されている。
【0030】
なお、ここでは、信号名に付される符号*は、その信号がローアクティブであることを示す。
【0031】
信号VVE1(533)は、他の装置(例えは、リーダプリンタ)への副走査ライトイネーブル信号、536は、他の装置(例えば、マスター装置)からの副走査ライトイネーブル信号、534は、他の装置への主走査イネーブル信号、541は、他の装置からの主走査イネーブル信号(ローアクティブ)で、周波数変換回路523のライトイネーブル信号及びライトリセット信号(539の反転信号)として使われる信号である。
【0032】
また、信号VCK535は、装置内部及び他の装置へのビデオクロック、540は、他の装置からのビデオクロックで、周波数変換回路523のライトクロックとして使われる信号、532は、主走査同期信号の反転信号で、ここでは、周波数変換回路523のリードリセット信号として使われる。522,539は、本装置内にビットマップメモリがあるとき2値化されてビットマップメモリに書き込まれたものが、それぞれ外部へ、または外部から送られる信号、529,528,537,506,509,511,513,521,517は、不図示のCPUでセットされるI/Oポート、538は、周波数変換回路523のイネーブル信号として使われる信号IEN*である。
【0033】
なお、A端子503、B端子501、C端子502は、それぞれ、図2に示すビデオバスセレクタ130の端子A1〜A3、B1〜B3、C1〜C3に相当する。
<各モードでの信号の流れ及び同期信号の説明>
以下、本実施例での各モードにおけるビデオ信号の流れ、及びI/Oポートの設定について詳細に述べる。なお、ここでは、信号の流れに関与する回路構成要素の符号のみを示す。
[通常コピー]
通常コピー時のビデオ信号の流れは、以下のようになる。
▲1▼ビデオ信号の流れ:101→102→103→104→124(信号126には、不図示のCPUにて“0”がセットされ、その結果、端子Aからん入力が選択されている)→105→123→106→125(ここでは、不図示のCPUで“0”がセットされ、端子Aからの入力が選択されている)→107→109→110→129→352
▲2▼ビデオセレクタ及びその周辺回路のI/O設定
506→論理high”1”
509→X(不定)
511→X
513→論理high”1”
517→X
521→X
528→論理high”1”
529→論理high”1”
537→論理high”1”
[外部インターフェイスへの出力時]
▲1▼ビデオ信号の流れ:101→102→103→104→124(126には、不図示のCPUで論理“0”がセットされ、A端子からの入力が選択)→105→125(127には、不図示のCPUで論理“1”がセットされ、B入力が選択)→107→109→110→130→205
▲2▼ビデオセレクタ及びその周辺回路のI/O設定
506→論理high”1”
509→X
511→X
513→論理high”1”
517→論理low ”0”
521→論理low ”0”
528→論理low ”0”
529→論理low ”0”
537→論理high”1”
[外部インターフェイスからの入力時]
▲1▼ビデオの流れ:205→130→124(126には、不図示のCPUで論理“1”がセットされる)→105→123→106→125(127には、不図示のCPUで論理“0”がセットされる)→107→109→110→129→352
さらに、ここでは、メモリ部106の副走査ライトイネーブルは、領域生成部116に入力する信号536が用いられる。
▲2▼ビデオセレクタ及びその周辺回路のI/O設定
506→論理low ”0”
509→論理low ”0”
511→X
513→論理high”1”
517→論理low ”0”
521→論理high”1”
528→論理high”1”
529→論理low ”0”
537→論理low ”0”
次に、本実施例における他の装置とのインターフェイス部、及び各モードにおけるビデオ信号と同期信号の流れについて詳細に説明する。
【0034】
図5は、本実施例に係る他の装置とのインターフェイス部、及び各モードにおけるビデオ信号と同期信号の流れを説明するための図である。同図に示すように、本実施例に係る装置におけるインターフェイスは、メモリユニット(IPU)とのインターフェイスであるIPUインターフェイス201、他の装置(例えば、複写機)とのインターフェイスであるRインターフェイス1(202)、Rインターフェイス2(203)、他の装置との通信を司るCPUインターフェイス204、及び装置本体とのインターフェイスであるビデオインターフェイス205の5つのインタフェイスにて構成される。
【0035】
さらに、本インターフェイス部は、トライステートバッファ206,211,212,214,216、双方向バッファ207,209,210、後述する双方向バッファ208、トライステート機能を有するD−F/F215にて構成される。また、BTCN0〜BTCN10は、不図示のCPUによって設定されるI/Oポート、218は、IPUと本体との通信線(4ビット)、219は、主走査同期信号HSNC及び副走査同期信号ITOP、220は、8ビットのビデオ信号3系統+バイナリー信号BI+画像クロック+主走査イネーブル信号HVEの計27ビットの信号である。なお、221は、219と同様の信号、222は、220と同様な信号である。
【0036】
224は、他の装置(複写機)との8ビットの通信線、223は、他の装置(複写機)との4ビットの通信線である(いずれの通信線とも、後述する)。また、226は、画像クロック及び副走査ビデオイネーブル信号VVEの計2ビットの信号(236及び220の内の1ビット)、228は、ビデオ信号3系統+BI+HVEの計26ビット、225は、226及び228、233は、ビデオ信号3系統+BI+HVEの計26ビットの信号、234は、画像クロック及び副走査イネーブル信号の計2ビットの信号、235は、画像クロック(235の内の1ビット)、237は233及び234で236はVVE、232は画像クロック(226の内の1ビット)、238は、220及びHSNC,HVE,VVE,ITOPの計30ビットの信号である。
次に、各モードにおけるI/Oポートの制御及び信号の流れについて説明する。なお、ここでは、トライステートバッファ206,214,216,211,212は、論理low “0”でイネーブル状態、論理high”1”でハイインピーダンス状態となる。また、双方向バッファは、例えば、LS245のような素子で実現され、その端子Gが論理low “0”、端子Dが論理low “0”で、データの流れがB→Aとなり、また、端子Gが論理low “0”、端子Dが論理high”1”で、データの流れがA→Bに、そして、端子Gが論理high”1”でアイソレーション状態になる、さらに、D−F/Fは、イネーブル信号が論理low “0”のときにイネーブル状態、それが論理high”1”のときにハイインピーダンス状態となる。
[IPUインターフェイス→Rインターフェイス1(モード1)]
BTCN0←論理high”1”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←X
BTCN6←X
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←X
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
ただし、上述のように符号Xは不定を意味するが、信号は衝突しないように制御されている。また、信号の流れは、238→219→221,222→220→228→225、及び238→236+220→226→225である。
[IPUインターフェイス→Rインターフェイス2(モード2)]
BTCN0←論理high”1”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←X
BTCN4←論理high”1”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,222→220→228→233→237、及び238→236+220→226→234→237である。
[IPUインターフェイス→ビデオインターフェイス(モード3)]
BTCN0←論理high”1”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←X
BTCN4←X
BTCN5←X
BTCN6←X
BTCN7←X
BTCN8←X
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221及び222→220→238である。
[Rインターフェイス1→Rインターフェイス2(モード4)]
BTCN0←X
BTCN1←X
BTCN2←X
BTCN3←論理high”1”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←X
BTCN10←論理high”1”
信号の流れは、225→238→233→237,225→226→234→237である。
[Rインターフェイス1→ビデオインターフェイス(モード5)]
BTCN0←X
BTCN1←論理high”1”
BTCN2←X
BTCN3←論理high”1”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←X
BTCN6←論理high”1”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理low “0”
BTCN10←論理high”1”
信号の流れは、225→228+226→233+234→220→238,225→226→234→236→238である。
[Rインターフェイス2→Rインターフェイス1(モード6)]
BTCN0←X
BTCN1←X
BTCN2←X
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理high”1”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理low “0”
BTCN8←論理high”1”
BTCN9←X
BTCN10←論理high”1”
信号の流れは、237→233→228→225、及び237→234→226→225である。
[Rインターフェイス2→ビデオインターフェイス(モード7)]
BTCN0←X
BTCN1←論理high”1”
BTCN2←X
BTCN3←X
BTCN4←X
BTCN5←論理high”1”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←X
BTCN8←論理high”1”
BTCN9←論理low “0”
BTCN10←X
信号の流れは、237→233+234→220→238、及び237→234→236→238である。
[ビデオインターフェイス→IPUインターフェイス(モード8)]
BTCN0←論理low “0”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←X
BTCN4←X
BTCN5←X
BTCN6←X
BTCN7←X
BTCN8←X
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←X
信号の流れは、238→220→222、及び238→219→221である。
[ビデオインターフェイス→Rインターフェイス1(モード9)]
BTCN0←X
BTCN1←論理high”1”
BTCN2←X
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←X
BTCN6←X
BTCN7←論理low “0”
BTCN8←X
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→220→228→225、及び238→236+220→226→225である。
[ビデオインターフェイス→Rインターフェイス2(モード10)]
BTCN0←X
BTCN1←論理high”1”
BTCN2←X
BTCN3←X
BTCN4←論理high”1”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→220→228→233→237、及び238→236+220→226→234→237である。
[モード1+モード2(モード11)]
BTCN0←論理high”1”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,222→220→228→225,222→220→228→233→237,238→236+220→226→225、及び238→236+220→226→234→237である。
[モード1+モード3(モード12)]
BTCN0←論理high”1”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←X
BTCN6←論理high”1”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←X
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,222→220→238,222→220→228→225、及び238→236+220→226→225である。
[モード2+モード3(モード13)]
BTCN0←論理high”1”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←X
BTCN4←論理high”1”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,222→220→238,222→220→228→233→237、及び238→236+220→226→234→237である。
[モード1+モード2+モード3(モード14)]
BTCN0←論理high”1”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,222→220→238,222→238→225,222→220→238→233→237,238→236+220→226→225、及び238→236+220→226→234→237である。
[モード4+モード5(モード15)]
BTCN0←X
BTCN1←X
BTCN2←論理high”1”
BTCN3←論理high”1”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理low “0”
BTCN10←論理high”1”
信号の流れは、225→228→233→237,225→226→234→237,225→226+228→234+233→220→238、及び225→226→234→236→238である。
[モード6+モード7(モード16)]
BTCN0←X
BTCN1←論理high”1”
BTCN2←X
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理high”1”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理low “0”
BTCN8←論理high”1”
BTCN9←X
BTCN10←論理high”1”
信号の流れは、237→233→228→225,237→234→226→225,237→233+234→220→238、及び237→234→236→238である。
[モード8+モード9(モード17)]
BTCN0←論理low “0”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←X
BTCN6←X
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←X
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,238→228→225、及び238→220+236→226→225である。
[モード8+モード10(モード18)]
BTCN0←論理low “0”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←X
BTCN4←論理high”1”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,238→220→222,238→228→233→237、及び238→220+236→226→234→210である。
[モード9+モード10(モード19)]
BTCN0←X
BTCN1←論理high”1”
BTCN2←X
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→228→225,238→228→233→237,238→220+236→226→225、及び238→220+236→226→234→237である。
[モード8+モード9+モード10(モード20)]
BTCN0←論理low “0”
BTCN1←論理low “0”
BTCN2←論理low “0”
BTCN3←論理low “0”
BTCN4←論理low “0”
BTCN5←論理low “0”
BTCN6←論理low “0”
BTCN7←論理high”1”
BTCN8←論理low “0”
BTCN9←論理high”1”
BTCN10←論理low “0”
信号の流れは、238→219→221,238→220→222,238→228→225,238→228→233→237,238→220+236→226→225、及び238→220+236→226→234→237である。
【0037】
図6は、本実施例に係る画像メモリユニット(IPU)の内部構成を示すブロック図である。同図に示すユニットは、外部からの画像信号(スキャナ部351からの画像データやコンピュータからの画像データ)を画像メモリ604に記憶すること、及び外部機器(ここでは、スキャナ部351)と同期をとり、外部機器に対して画像メモリ604に記憶されたデータを出力する機能を有する。
【0038】
そこで、以下、それぞれの機能について説明する。
<画像メモリへの書き込み動作の説明>
入力モードに設定された外部インターフェイス609から入力されるRGB信号616〜618(各8ビット)は、3ステートバッファ610を介して、信号620〜622となり、さらに周波数変換部613(ここでは、FIFOが使用されている)に送られる。このとき、3ステートバッファ610,612はイネーブル状態、3ステートバッファ611はディスイネーブルとなるように、CPU603で制御される。
【0039】
次に、この周波数変換部613では、書き込みクロック信号として外部のクロック(信号618の内の1ビット)、書き込みリセット信号として外部主走査同期信号(信号618の内の1ビット)、書き込みイネーブル信号として外部主走査同期信号(信号618の内の1ビット)、読み出しクロック信号として内部クロック(VCKIPU)、読み出しリセット信号として内部主走査同期信号(外部主走査同期信号及び内部クロックVCKIPUによって、内部SYCN発生器614で生成されるHSYNCIPU)、読み出しイネーブル信号(内部主走査同期信号及び内部クロックにより、図示しないエリアイネーブル生成器により発生されるENIPU2)を制御信号として用いることにより、外部の画像クロックと本メモリユニット内の画像クロックとの同期がとられ(主走査同期信号は、スキャナ部351のものが使用される)、ここからの出力信号623〜625はデータコントローラ607を介して画像メモリ604に書き込まれる。
【0040】
なお、ここでは、画像メモリ604は、1画素についてRGB計24ビット分の容量を有し、このときのメモリ制御信号の制御は、外部副走査イネーブル信号(信号619の内の1ビット)や、内部主走査同期信号HSYCNIPUなどに基づいて、アドレスコントローラ606、セレクタ608での選択にて行なわれる。
【0041】
コンピュータから画像メモリ604への書き込みは、コンピュータからCPU603へ、例えば、GPIBなどで送られた画像データが、外部インターフェイス609及び信号線601にてCPU603内のメモリに蓄積される。そして、CPU603が、アドレスコントローラ606、データコントローラ607、セレクタ608を制御して、画像メモリ604にコンピュータからの画像データを書き込むことで実現される。なお、ここでの画像転送は、いわゆるDMAを用いてよい。
<外部機器への画像データ出力動作の説明>
画像メモリ604に記憶されたデータは、データコントローラ607、3ステートバッファ611、及び外部インターフェイス609を介して、スキャナ部351の外部インターフェイス、外部インターフェイス609、3ステートバッファ612から入力される主走査同期信号及び副走査同期信号に基づいて、アドレスコントローラ606で生成されるアドレスにより画像メモリ604から読み出される。このとき、ENIPU2はディスイネーブル、3ステートバッファ611,612はイネーブル状態に、また、3ステートバッファ610はディスイネーブルとなるよう、CPU603で制御される。
【0042】
図7は、本実施例に係る複写装置のシステム接続形態(以降、この接続形態を重連システムと呼ぶ)を示す。
【0043】
図7において、符号1001,1002,1003,1004は、全て1セットのデジタル複写機(以降、この1セットを1ステーションと呼ぶ)で、それぞれがシステムアドレスを持っている。なお、このシステムアドレスは、重連システムとして接続されている中で同一のものはなく、また、必ずアドレス0のものが存在することが必要である。また、ビデオ信号の切り換えを行なうために、このシステムアドレスの接続順序が決められている。
【0044】
具体的には、図7に示す接続系においては、アドレス0のステーションを一番端に置き、そこから順に、システムアドレスが更新されるように接続する。
【0045】
図7において、符号1005,1006,1007は、重連システム接続のためのケーブルであり、その内訳は、1010に示すように、RGBのビデオ信号線が24本、ビデオ制御線が3本、そして、シリアル通信線が4本含まれている。また、1008は、これらの複写装置と一般のコンピュータ1009を接続するためのインターフェイス機器である。
【0046】
図8は、重連システム内でのビデオ信号の接続形態を示す図である。同図において、符号1101,1102,1103,1104は、図7に示すステーション1001,1002,1003,1004内のインターフェイス部のみを抜き出して示したものである。そして、ケーブル1105,1106,1107には、RGBのビデオ信号線24本とビデオ制御線3本が含まれる。
【0047】
上述のように、本接続系では、他のステーションとの接点(それぞれのI/F部の符号“1”と“2”にて示された箇所)とシステムアドレスとの関係は、自分自身のステーションよりも低いアドレスを有するステーションは“1”の接点に、また、自分自身よりも高いアドレスのステーションを“2”の接点に接続する。なお、以上の関係を保てば、システムアドレスは、必ずしも連続になっていなくとも不都合は生じない。
【0048】
図9は、本重連システム内でのシリアル通信線の接続形態を示す図である。同図において、符号1201,1202,1203は、図7に示すそれぞれのステーション1001,1002,1003中のインターフェイス部のみを抜き出したものである。ここでのシリアル通信のための信号線は、ATN*(1207),SiD*(1206),DACK*(1205),OFFER*(1204)の4本である。これらの打ち、ATN*は、重連システムのマスターステーション(システムアドレス0のものと定義する)からのデータ転送中を表す同期信号であり、ATN*が論理Lowのときにデータ転送が行なわれる。なお、マスターステーション以外のステーション(以後、これをスレーブステーションと呼ぶ)では、ATN*のラインは、常に入力状態になっている。
【0049】
OFFER*は、スレーブステーションに対してデータの送信をする際に論理Lowとなり、マスターステーションでは、常に入力状態になっている。複数のスレーブステーション間では、“Wired−Or”で接続されている。DACK*は、データの受信側がデータ受信を完了したことを示す信号であり、各ステーション間は、“Wired−Or”で接続されている。従って、受信側が複数ステーションある場合は、最も遅くデータ受信完了を示したステーションがDACK*をインアクティブにしたときに、ライン上のDACK*はインアクティブになる。これによって、ステーション間でのデータ授受の同期をとる。
【0050】
SiD*は、双方向のシリアルデータであり、ATN*(マスター→スレーブ)、OFFER*(スレーブ→マスター)に同期してデータがやり取りされる。ここでのデータ転送方法は、半二重調歩同期方式であり、変調速度(Baud Rate)やデータ形式は、システム起動時にあらかじめ設定される。
【0051】
インターフェイス部(1201,1202,1203)からそれぞれのステーションのコントローラには、8本の信号線が出ており、TxD/RxDは、シリアル通信の送信/受信それぞれに接続され、ATNo,DACKo,OFFERoは入力のI/Oポートに、また、ATNi,DACKi,OFFERiは、出力のI/Oポートにそれぞれ接続されている。
【0052】
なお、図10は、図9に示す各信号データの送信時のタイミングチャートである。
【0053】
本実施例では、上述のような構成をとるインターフェイスを用いて重連システムを構築し、図9に示すシリアル通信線を介して通信を行なうが、以下、その際に用いられる主なコマンドについて説明する。
【0054】
図11は、本実施例に係る重連システムでのシリアル通信に用いられるコマンドを示す。同図に示すように、インターフェイスクリアコマンドは、重連システムに係るパラメータをリセットするためのもので、システムアドレスが0に定義されているマスターステーションが、自分自身の初期化終了後に発行し、OFFER*を入力に固定する。各スレーブステーションは、このコマンドを受けてATN*を入力に固定し、内部パラメータを初期化する。
【0055】
ステータス要求コマンドは、重連システムに接続されているスレーブの状態などの情報収集のためのポーリングコマンドで、マスターステーションがインターフェイスクリアコマンド発行後、一定時間を置いて、各スレーブに向けて発行される。このコマンドは、パラメータとしてスレーブを指定するための要求先アドレスを含んでいる。
【0056】
ステータス転送コマンドは、上記のステータス要求コマンドにより指定されたスレーブが、自分自身の状態を重連システム中の各ステーションに報告するためのコマンドである。マスターステーションからの指名があった場合は、一定時間内に本コマンドを発行しなければならない。このコマンドには、自分のシステムアドレスや、エラーの有無、ウエイト中やコピー中を表わす各種フラグ、用紙の種類や紙の有無などのパラメータが含まれる。
【0057】
また、マスターステーションからのステータス要求コマンドで指名されたスレーブが、一定時間を経過してもステータス転送コマンドを発行しない場合には、マスターステーションは、指名したスレーブステーションが重連システム中に接続されていないものと判断する。
プリントスタートコマンドは、画像を転送するステーションがどのステーションを使用するのか、また、使用される各ステーションに、どのように枚数を分配するのか等を指定し、使用されるステーションに画像受け取りの準備をさせるためのコマンドである。このコマンドには、画像転送元アドレス・要求先アドレス・用紙サイズ・枚数等がパラメータとして含まれる。
【0058】
また、画像転送終了コマンドは、画像転送元ステーションが他のステーションに対して画像転送の終了を報告するためのものである。
【0059】
そこで、タンデムシステムを用いて、ある1つのリーダの原稿台上に置かれた原稿画像を複数のプリンタから出力する際の手順について説明する。
【0060】
図7に示すように、A,B,C,Dの4台のステーションがタンデムシステムとして接続されていて、ステーションAのリーダ部の原稿台上に原稿が置かれているとする。そして、ステーションAのリーダ部の操作パネルにおいて、図12に示すような画面操作して、ステーションB,C,Dが異常がなく使用できることを確認した後、A,B,C,D全てのステーションを用いて出力するように設定し、また、コピー枚数を設定する。
【0061】
ステーションAのコピースタートキーを押すと、ステーションAは設定されたコピー枚数を各ステーションに分配し、全てのステーションに向けてプリントスタートコマンドを発行する。B,C,Dのステーションは、ステーションAからのプリントスタートコマンドを受け取ると、このコマンドに付属して送られてくるコピー枚数・用紙サイズ等のパラメータをセットする。そして、このコマンドの発行元のシステムアドレスと自分自身のシステムアドレスをもとにビデオ信号の切り替えを行なう。また、自分自身の画像メモリへの書き込みのための制御をI/F上のVIDEO制御線(VCLK,HSYNC,VE)に切り替え、画像信号待ちの状態に入る。
【0062】
一方、ステーションAは画像読み取りのための設定を行ない、自分自身の画像メモリへの書き込みのための制御信号が、I/F上のVIDEO制御線へも出るように切り替えを行なって、画像読み取り動作を開始する。また、B,C,Dのステーションは、ステーションAが出力する制御信号を用いて、各々の画像メモリへの書き込みを行なう。そして、ステーションAの画像読み取り動作が完了すると、ステーションAから画像転送終了コマンドが発行され、ステーションA、及びステーションB,C,Dは、それぞれプリントアウト動作に入る。
【0063】
同様の手順をとることによって、A,B,C,Dいずれのステーションのリーダ部の原稿台上に原稿がある場合においても、そのステーション上の操作パネルの操作により、複数のステーションを利用した出力を得ることが可能である。
【0064】
次に、タンデムシステムに接続された1つのステーションに、IPU等の外部I/F装置を介して接続されたホストコンピュータからの出力を、複数のステーションを用いて出力する際の手順について説明する。
【0065】
タンデムシステムに接続された全てのステーションの状態は、図7に示す外部I/F装置1008(以下、IPUという)を介してホストコンピュータ1009に集計されている。ホストコンピュータ1009上の操作で、タンデムシステムの状態に応じて使用するステーション,コピー枚数,用紙等を設定し、出力イメージをIPUに転送する。IPUは、これらの設定を、接続されているステーション(この場合はステーションA)1001に通達する。
【0066】
この通達を受け取ったステーション1001は、使用される他のステーションに対してプリントスタートコマンドを発行する。また、プリントスタートコマンドを受け取ったステーションは、上述した原稿台上の原稿の出力の場合と同様の手順にて、画像信号待ちの状態に入る。
【0067】
IPUが接続されているステーション1001は、ビデオ信号を「IPUからの入力」、かつ、「他のステーションへの出力」のモードに切り替えた後、IPUに対して画像を送るようにコマンドを発行する。IPUからの画像読み出し、及び、残りのステーションの画像書き込みに用いられるVIDEO制御信号は、全て、IPUが接続されているステーション1001が生成するものを用いてシステム全体の制御が行なわれる。
【0068】
従って、IPUから読み出された画像データは、ステーション1001の画像メモリに書き込まれると同時に、他のステーションの画像メモリにもに書き込まれることになる。画像書き込み後は、ステーション1001から画像転送終了コマンドが発行され、各ステーションでプリントアウト動作が開始される。
【0069】
上記いずれの場合においても、使用するステーションを選ぶ操作の際、選ばれなかったステーションに対してもプリントスタートコマンドは発行される。この場合、例えば、「コピー枚数0を含んだプリントスタートコマンドを受け取った場合、`選ばれなかった´と判断する」等の手段が有効と考えられる。
【0070】
こうすることにより、選ばれなかったステーションにおいてもI/F部を切り替えて、画像信号が目的のステーションに届くようにすることが可能になる。プリントスタートコマンド中には、スタート要求元アドレスが含まれているために、それと自分自身のアドレスとを比較することによって、I/F部をどのように切り替えればよいのかを判断することができる。
【0071】
また、個々のステーションにおいては、そのステーションの初期環境設定で、
「画像の送り元になることができ、他のステーションからの画像の送り先としての指定も許可する」
「画像の送り元になることはできるが、他のステーションからの画像の送り先としての指定は受け付けない」
「画像の送り元になることができないが、他のステーションからの画像の送り先としての指定は許可する」
「画像の送り元になることができないし、他のステーションからの画像の送り先としての指定も受け付けない」
の内のいずれかの設定を行なうことができる。
【0072】
また、タンデムシステム中に接続されているあるステーションで、ローカルにつまり、他のステーションを併用しないでコピーを行なっている際には、タンデムシステムでのシリアル通信による割り込みをマスクし、それがマスターステーションである場合には、自分自身のステータス転送コマンドと、各スレーブステーションに対するステータス要求コマンドを一定時間おきに発行する。そして、それがスレーブステーションである場合には、自分自身のステータス転送コマンドのみを一定時間おきに発行するように設定する。こうすることにより、コピー中に不必要な割り込み処理が発生することを防げるとともに、他のステーションに対して自分自身のステータスを知らせることが可能となる。
【0073】
ローカルコピーが終了すれば、再びタンデムシステムでのシリアル通信による割り込み処理を許可し、マスターステーションが発行するステータス要求コマンドに対して、ステータス転送コマンドを発行するような処理に戻す。また、ローカルにコピーを行なっているときに発行されるステータス転送コマンドの中には、コピー中であることを示す情報が含まれている。
【0074】
さらに、サービスエラー等を引き起こして、複写機単体での使用すらもできなくなってしまった装置は、その時点においてタンデムシステム関連のI/Fを閉じる。
【0075】
図12に示すような画面設定においては、各ステーションからのステータス転送コマンドの内容をもとに選択できるステーションが、操作者には一目で解るように表示されているが、「使用不可」の旨の表示があるステーションには、画像の送り先としての指定を受け付けないように設定されているものや、ローカルコピーを行なっているもの、あるいは、エラーを引き起こしたステーション等も含まれている。
【0076】
また、画像転送先に指定されたステーションにおいては、プリントスタートコマンドを受け取ってから出力が終了するまでの間、操作部上に、図13に示すような表示が行なわれるとともに、操作部からの入力を制限するようになっている。
【0077】
以上説明したように、本実施例によれば、画像信号と制御信号を複数の複写機相互に伝送し、自己が発生する画像信号以外にも他の複写機が発生する画像信号をもページメモリ内に記憶させるようにし、複写機の環境設定に従って複写機を選択して画像データの転送を行なうことで、必要なCVに応じて画像データの転送先の複写機を任意に選択可能な画像形成システムを構築することができる。
【0078】
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、環境設定に基づいて画像データの出力先となる画像形成装置を任意に選択でき、システム内において、必要なCVに対して画像データの出力先となる画像形成装置の構成数を柔軟に変更できる。
【0080】
また、他の発明によれば、画像データ出力中に不要な割り込みが発生するのを防ぐことができ、さらに、使用不能状態にある画像形成装置に対する画像データ出力の要求の発生を防止できる。
【0081】
また、他の発明によれば、画像データ出力先として指定した画像形成装置の状態を容易に把握できるとともに、画像データ出力先の指定を制限できる。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るカラー複写装置の構成を示す概観図である。
【図2】実施例に係るリーダ部のデジタル画像処理部のブロック図である。
【図3】実施例に係るビデオバスセレクタ及びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【図4】実施例に係るポリゴンスキャナの構成を示す図である。
【図5】実施例に係る他装置とのインターフェイス部及び信号の流れを示す図である。
【図6】実施例に係る画像メモリユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図7】実施例に係る複写装置のシステム接続形態を示す図である。
【図8】実施例に係る重連システム内でのビデオ信号の接続形態を示す図である。
【図9】実施例に係る重連システム内でのシリアル通信線の接続形態を示す図である。
【図10】実施例に係る重連システム内でのシリアル通信信号の信号データ送信のタイミングチャートである。
【図11】実施例に係る重連システムでのシリアル通信に用いるコマンドを示す図である。
【図12】選択できるステーションを表示する画面設定例を示す図である。
【図13】画像転送先に指定されたステーションでの表示例を示す図である。
【符号の説明】
130 ビデオバスセレクタ
504,505,514,515,519,520,526,527,524,525 双方向バッファ
530 出力バッファ
523 周波数変換回路
508,510,516 セレクタ
507,512,518 D−F/F

Claims (11)

  1. 複数の画像形成装置が通信可能に接続され、相互に画像データの送受信を行なう画像形成システムにおいて、
    前記複数の画像形成装置各々について、画像データの送信元及び画像データの送り先としての指定を許可する設定、画像データの送信元となるが画像データの送り先としての指定を許可しない設定、画像データの送信元とならないが画像データの送り先としての指定を許可する設定、画像データの送信元とならず、かつ、画像データの送り先としての指定をも許可しない設定の内のいずれかの設定を行なう設定手段と、
    前記複数の画像形成装置の内、画像データの出力先となる画像形成装置を指定する指定手段と、
    前記指定手段によって指定された画像形成装置に画像データを転送する転送手段と、
    前記設定手段による設定に基づいて前記指定された画像形成装置における画像データの出力を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記指定手段によって指定された画像形成装置が画像データ出力中の場合には、該画像形成装置は、画像データ出力中を示すコマンドを返送し、当該画像データの出力を続行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記複数の画像形成装置夫々において、該複数の画像形成装置の状態を可視表示する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 前記指定手段によって指定された画像形成装置は、画像データ出力中の場合、該画像データ出力が終了するまで、画像データ出力中を示す可視表示を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  5. 他の画像形成装置と通信可能な画像形成装置であって、
    画像データを前記他の画像形成装置に送信して前記他の画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なわせる第1の画像形成モードと、前記他の画像形成装置から画像データを受信して、前記画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なう第2の画像形成モードを実行する制御手段と、
    前記第1の画像形成モードと前記第2の画像形成モードのいずれも許可する第1の設定、または、前記第1の画像形成モードを許可して前記第2の画像形成モードを禁止する第2の設定を設定する設定手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 他の画像形成装置と通信可能な画像形成装置であって、
    画像データを前記他の画像形成装置に送信して前記他の画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なわせる第1の画像形成モードと、前記他の画像形成装置から画像データを受信して、前記画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なう第2の画像形成モードを実行する制御手段と、
    前記第1の画像形成モードと前記第2の画像形成モードのいずれも許可する第1の設定、または、前記第1の画像形成モードを禁止して前記第2の画像形成モードを許可する第2の設定を設定する設定手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 他の画像形成装置と通信可能な画像形成装置であって、
    画像データを、前記他の画像形成装置に送信して、前記他の画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なわせる第1の画像形成モードと、前記他の画像形成装置から画像データを受信して、前記画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なう第2の画像形成モードを実行する制御手段と、
    前記第1の画像形成モードを許可するか禁止するかの設定、または、前記第2の画像形成モードを許可するか禁止するかの設定を設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 複数の画像形成装置が通信可能に接続され、相互に画像データの送受信を行なう画像形成システムが実行する画像形成方法であって、
    前記複数の画像形成装置各々について、画像データの送信元及び画像データの送り先としての指定を許可する設定、画像データの送信元となるが画像データの送り先としての指定を許可しない設定、画像データの送信元とならないが画像データの送り先としての指定を許可する設定、画像データの送信元とならず、かつ、画像データの送り先としての指定をも許可しない設定の内のいずれかの設定を行なう設定工程と、
    前記複数の画像形成装置の内、画像データの出力先となる画像形成装置を指定する指定工程と、
    前記指定工程によって指定された画像形成装置に画像データを転送する転送工程と、
    前記設定工程による設定に基づいて前記指定された画像形成装置における画像データの出力を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  9. 他の画像形成装置と通信可能な画像形成装置が実行する画像形成方法であって、
    画像データを前記他の画像形成装置に送信して前記他の画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なわせる第1の画像形成モードと、前記他の画像形成装置から画像データを受信して、前記画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なう第2の画像形成モードを実行する制御工程と、
    前記第1の画像形成モードと前記第2の画像形成モードのいずれも許可する第1の設定、または、前記第1の画像形成モードを許可して前記第2の画像形成モードを禁止する第2の設定を設定する設定工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  10. 他の画像形成装置と通信可能な画像形成装置が実行する画像形成方法であって、
    画像データを前記他の画像形成装置に送信して前記他の画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なわせる第1の画像形成モードと、前記他の画像形成装置から画像データを受信して、前記画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なう第2の画像形成モードを実行する制御工程と、
    前記第1の画像形成モードと前記第2の画像形成モードのいずれも許可する第1の設定、または、前記第1の画像形成モードを禁止して前記第2の画像形成モードを許可する第2の設定を設定する設定工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  11. 他の画像形成装置と通信可能な画像形成装置が実行する画像形成方法であって、
    画像データを、前記他の画像形成装置に送信して、前記他の画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なわせる第1の画像形成モードと、前記他の画像形成装置から画像データを受信して、前記画像形成装置の画像形成部により画像形成を行なう第2の画像形成モードを実行する制御工程と、
    前記第1の画像形成モードを許可するか禁止するかの設定、または、前記第2の画像形成モードを許可するか禁止するかの設定を設定する設定工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
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