JP3696181B2 - 通信機器及びその通信方法 - Google Patents

通信機器及びその通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自己の通信機器と、他の通信機器との間で情報の交換を行う通信機器及びその通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ネットワーク上の複数の通信機器で分散して同一のデータの共有を行い、共同作業を行う技術が提案されている。例えば、ワープロの文書データを共有しているような場合に、任意の1人がデータを変更した時は、同時に残りの人の文書データも同様に変更されることを特徴とする技術である。
【0003】
複数の通信機器を論理的通信リンクで接続を行い、論理的通信リンクに接続されている通信機器にデータの同報通信を行うことにより、個人のデータを複数の人に配送を行う。また、特定の通信機器で発生したデータの変更は、前記論理的通信リンクを通じてすべての通信機器に同報され、各通信機器でデータの変更を行う。このような方法によりデータの共有を複数の通信機器で行うことができる。なお、ここで、論理的通信リンクとは、相互に通信可能な通信機器であって、かつ、通信を希望する通信機器を、一のグループに設定して、このグループ内の通信機器を、ユーザが特別な操作や処理をしないで、通信可能な状態に接続することをいう。
【0004】
会議や共有文書作成のような共同作業においては、参加者が同時に集まる場合ばかりではなく、あとから新たな人物が共同作業に参加を行う場合がある。このような場合、新規参加者の通信機器に、現在共有されているデータを配送する必要がある。
【0005】
このような新たな通信機器に対してデータの配送を行う手順を、論理的通信リンクMで接続されており、同一のデータを保持し共同作業を行っている通信機器A,B,C,Dがあり、通信機器Bが対応を行う通信機器として選ばれているものとし、ここに、論理的通信リンクMで接続されていない通信機器Eが、接続要求を行った場合の共有データの配送方法を、図20のフローチャートを用いて説明を行う。
【0006】
(ステップk1)
最初に、新たな接続要求を受信した場合に、対応を行う通信機器の選定を行う。共有データを分散して各通信機器で管理を行っている場合は、共同作業を開始する前や、アプリケーションを起動したときに人間の間で何らかの調停が行われ、そのような役割を行う特定の通信機器が前もって決められる。例えば、共同作業が会議の場合は、議長役をつとめる人物の通信機器が選ばれる。
【0007】
このような設定は、議長が中途退出を行うか、通信リンクに障害が発生する場合などを除いて最後まで固定である。
【0008】
次に各通信機器をメイン論理的通信リンクMで接続を行い、個人所有のデータを互いに配送を行うことにより、データの共有を行う。
【0009】
(ステップk2)
メイン論理的通信リンクMで接続されていない通信機器Eが、すべての通信機器と通信できる制御リンクを通じて論理的通信リンクMに属する通信機器A,B,C,Dに通信を行い、作業参加要求を行う。
【0010】
(ステップk3)
通信機器A,B,C,Dのそれぞれが受信した場合は、対応を行う通信機器に決められた通信機器Bが制御リンクを通じて通信機器Eと新たなサブ論理的通信リンクNの設定を行う。
【0011】
(ステップk4)
通信機器Bは、通信機器Eにすでに共有しているデータの配送を行う。
【0012】
(ステップk5,6)
データ配送後、サブ論理的通信リンクNの削除を行い、通信機器Eをメイン論理的通信リンクMに加える。
【0013】
以上のような手順で新たに接続要求を行った通信機器に対してデータの配送を行っていたが、新たな通信機器が接続要求を行った時に、通信機器Bが何かの理由でダウンしていたり、通信機器Bとの間の通信リンクに障害が生じた場合は、要求を受け入れてもらえなかった。
【0014】
また、本通信システムの対応を行っていない通信機器では、データの配送状況を知ることができないため、共同作業を行っている人が、新規参加者にデータが配送されたかどうか確認するのが困難であった。
【0015】
さらに、通信機器Bが通信機器Eに論理的通信リンクNの設定を行い、共有データの配送を行おうとする場合やデータの配送中に、新たな通信機器Fからのデータ共有要求を受信した場合は、通信機器Eのデータの配送処理が終わるまで新たな要求を持たせるか、新たに別のプロセスの起動を行い、通信機器Fとの間に新たな論理的通信リンクLを設定し、1つの通信機器で複数の通信機器に別々に対応を行っていた。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法では、共同作業を行う人達が、予め協議してそのような役割を通信機器に持たせる必要があり、そのような役割を与えられた通信機器は、共同作業の途中で抜けることが困難であり、例え抜られたとしても、そのような場合は、残った通信機器の内から新規参加者にデータ配送を行う新たな通信機器の選定を行う必要がある。
【0038】
また、接続要求を行ったときに、その通信機器が何らかの理由でダウンしている場合や、そのような役割を与えられた通信機器との間に通信リンクの障害が発生した場合は、新規参加者は、その通信機器との間で論理的通信リンクが設定できないため、共有データを受け取ることができない。
【0039】
さらに、1つの通信機器の要求に対応中に新たな別の通信機器からの接続要求を受け取った場合は、新たに要求を出した通信機器は、データの配送が完了するまでは対応してもらえず、待ち時間が生ずる。あるいは、要求を送った通信機器との間に新たに論理的通信リンクを設けて、1つの通信機器で複数の共有データ配送処理を同時に行っている。
【0040】
このように従来の方法では配送する共有データが多量にあると、新規に加わる人々に共有データを渡すのに時間がかかり、新しい人を交えて共同作業を素早く開始することが困難であった。
【0041】
発明は、共同作業を行う人達が前もって設定を行わなくても、新規参加者に対して共有データの配送を行うことが可能であり、複数の通信機器から同時に要求を受けても効率良く共有しているデータの配送を行うことを可能とする通信機器及びその通信方法を提供することである。
【0050】
【課題を解決するための手段】
発明の通信機器及びその通信方法は、自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定するグループ設定手段と、このグループ設定手段によって設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定するメイン論理的通信リンク設定手段と、このメイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求をを受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定するサブ論理的通信リンク手段と、前記グループ内の通信機器から、その参加要求通信機器とサブ論理的通信リンクを設定する通信機器を選定する通信機器選定手段と、このサブ論理的通信リンク手段により設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行うデータ配送手段とよりなるものである。
【0055】
【作 用】
発明の通信機器及びその通信方法について説明する。
【0056】
グループ設定手段は、自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定する。
【0057】
メイン論理的通信リンク設定手段は、このグループ設定手段によって設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定する。
【0058】
サブ論理的通信リンク手段は、メイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求を受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定する。
【0059】
通信機器選定手段は、前記グループ内の通信機器から、その参加要求通信機器とサブ論理的通信リンクを設定する通信機器を選定する。
【0060】
データ配送手段は、このサブ論理的通信リンク手段により設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行う。
【0061】
これにより、共有データの配送要求を受信したときに、通信可能な通信機器の中から選択を行うため、メイン論理的通信リンクに接続されている通信機器の構成が変化した場合やこの通信リンクの障害が発生しても対応できる。
【0087】
【実施例】
<1>参考の発明
以下に本発明の権利範囲外ではあるが、以下の本発明の参考となる参考発明の一参考例を図1から図13に基づいて説明する。
【0088】
図1に、本参考例が効果的に利用できる会議の状況を示す。
【0089】
参加者はそれぞれ1台以上の携帯型の情報通信機器を使って、自由な場所で打ち合わせや会議を行う。
【0090】
図2に情報通信機器1,5,6の構成を示す。
【0091】
情報通信機器1は、CPU1、メモリ2、通信装置3、マイクロフォン4を備えており、他の情報通信機器5,6と通信できる。
【0092】
以下に簡単に使用状況を説明する。
【0093】
図3は、通信制御装置100のブロック図である。通信制御装置100は、ユーザ情報処理部101と通信制御部102と無線送受信部103とにより構成されている。なお、この通信制御装置100は、第2〜4の発明にも使用されている。
【0094】
ユーザ情報処理部101は、いわゆるアプリケーションを実行する部分であり、通信制御部102は、通信制御を行う部分であり、無線送受信部103は、通信制御部102から発生される各種の制御情報と、ユーザ情報処理部101から発生される送信情報を無線を通じて送受信するための各種処理を行う部分である。
【0095】
通信制御装置100の送受信の状態を下記に説明する。
【0096】
通信端末識別情報発生部11からは、定期的に自己の通信端末識別信号が発生される。この通信端末識別信号は、制御チャネル変調部21に送られる。
【0097】
送信ユーザ情報は、ユーザ情報処理部101から宛先ヘッダ生成部12に入力される。その送信ユーザ情報を送信するグループを指定するグループ指定情報が、同時にユーザ情報処理部101からグループ設定部13に入力される。
【0098】
グループ設定部13は受入したグループ指定情報に基づいて、そのグループに属する相手通信端末の識別情報を宛先ヘッダ生成部12に出力する。
【0099】
宛先ヘッダ生成部12は、送信ユーザ情報に相手通信端末の識別情報を宛先ヘッダとして付与し、情報チャネル変調部22に出力する。
【0100】
情報信号を送信する情報チャネルと、制御信号を送信する制御チャネルは、例えば、周波数分割等によりチャネル分離されている。そして、情報チャネル変調部22及び制御チャネル変調部21は、各々のチャネルに応じた変調を行う。
【0101】
情報チャネル変調部22及び制御チャネル変調部21から出力された信号は、多重化回路23により多重された後、RF変調器24で高周波に周波数変換され、電力増幅器25により適当な電力に増幅された後、分波器30を介してアンテナ31から同報的に送信される。
【0102】
一方、アンテナ31で受信された他局からの各種の情報信号は、分波器30を介してRF復調器26で高周波からベースバンド帯域に変換された後、分離回路27により分離されて、制御チャネル復調部28と情報チャネル復調部29に導かれ、受信制御情報と受信ユーザ情報とにそれぞれ復調される。
【0103】
情報チャネル復調部29から出力される受信ユーザ情報信号は、宛先ヘッダ識別部17でユーザ情報に付与されている宛先ヘッダが検査され、該受信ユーザ情報が自局宛の情報か否かが識別される。自局宛の場合には受信した受信ユーザ情報をユーザ情報処理部101に出力し、自局宛でない場合は廃棄する。
【0104】
以上により、自局の通信端末識別番号の送信と、グループ設定がなされた通信端末間でのユーザ情報の送受信が行われる。
【0105】
グループ設定は以下のようにしてなされる。
【0106】
前述したように通信端末識別情報発生部11から発生される通信端末識別信号は、定期的に無線送受信部103を介してアンテナ31から送信されている。
【0107】
一方、他の通信端末から送信されてきた通信端末識別情報は、アンテナ31、分波器30、逓減部26を介してベースバンド信号に変換される。その後、分離回路27により制御チャネルの信号が分離され、制御チャネル復調部28に導かれる。
【0108】
制御チャネル復調部28からは、所定の復調を行って得られた通信端末識別情報が通信可能端末識別部14に出力される。
【0109】
通信可能端末識別部14は、受入した制御情報の中に通信端末識別情報があり、かつ、この信号がある一定時間内に繰り返し受信されると、この通信端末との通信が可能であると判別し、通信端末識別情報を比較回路16と通信可能端末記憶部15に出力する。
【0110】
比較回路16は、通信可能端末識別部14から入力される信号と通信可能端末記憶部15に記憶されている通信端末識別情報とを比較し、その比較結果に応じて制御信号を通信可能端末記憶部15に出力する。比較結果が一致しているときは、通信可能端末記憶部15の内容を書き換える必要はないので、比較回路16から通信可能端末記憶部15へは制御信号は出力されない。一方、比較結果が不一致のときには、通信可能端末記憶部15の内容を更新するように制御信号を出力する。
【0111】
このように、通信制御装置100を具備する携帯情報通信機器が近くに来て、互いに送信している無線電波が一定以上の電界強度で受信されるようになると、定期的に送信している通信端末識別情報が受信され、通信可能端末記憶部15にその通信端末識別情報が新たに書き加えられる。
【0112】
通信可能端末記憶部15の内容は、ユーザ情報処理部101とグループ設定部13にも導かれている。
【0113】
ユーザ情報処理部101は、通信可能端末記憶部15によって示される通信可能端末の中から、通信を希望する一つまたは複数個の相手を選びだし、グループ設定部13に設定命令信号を出力する。
【0114】
グループ設定部13は、この設定命令信号に従って、通信可能端末記憶部15から示される通信端末識別情報と設定するグループとの対応表を作成し保持する。
【0115】
このようにして、グループに属する通信端末間での論理的通信リンクが設定される。なお、ここで、論理的通信リンクとは、相互に通信可能な通信端末であって、かつ、通信を希望する通信端末を、一のグループに設定して、このグループ内の通信端末を、ユーザが特別な操作や処理をしないで、通信可能な状態に接続することをいう。
【0116】
通信可能端末識別部14では、通信可能端末記憶部15に記憶されている通信端末の識別情報が定期的に送信されてくるか否かも観測し、所定時間の間に全く通信端末識別情報が受信されなくなると通信不可能と判断し、通信可能端末記憶部15から該端末を取り除く。
【0117】
ユーザ情報処理部101がデータを送信するときは、前述したように、送信ユーザ情報を宛先ヘッダ生成部12に出力するとともに、その送信相手を示すグループを指定する信号をグループ設定部13に出力し、そのグループに属する通信端末にだけ同報的にユーザ情報が送られる。
【0118】
以上、詳述したような通信制御機能を有する携帯情報通信機器は、近づくだけで通信可能となり、どこででも、所望の相手と論理的通信リンクを設定することができる。また、設定された通信リンクは、携帯情報通信機器が遠ざかることにより通信不可能になると自動的に消滅する。近づくだけで、所望の相手と通信リンクを設定できることから、相手のアドレス番号等を予め設定する必要はなく、初対面の相手とでも容易に通信リンクを設定できる。さらにまた、複数の情報通信機器と同報通信ができるので、複数の情報通信機器との同時接続サービスができる。
【0119】
打ち合わせや会議において、上記情報通信機器のレイアウトを算出する方法を説明する。
【0120】
各参加者は、情報通信機器を持っており、それぞれの情報通信機器にはマイクロフォンが備えられている。説明のため3名からなる会議を考える。
【0121】
[1]図1に示すように、A,B,Cの3名がいる場合を考える(参加者と情報通信機器との距離は、参加者が操作できる範囲に置くので無視できる)。
【0122】
Aの発言を情報通信機器A,B,Cで記録した信号をそれぞれS(A,t),S(B,t),S(C,t)とする(ここでtは時刻を表す)。
【0123】
音波は340m/秒で通常伝搬するため、発言者Aに近い情報通信機器は、遠い情報通信機器より早く音響信号を記録することになる。
【0124】
この音響信号を用いて3台の情報通信機器の距離関係を(1)〜(3)の方法で算出する。
【0125】
(1)市街地距離を利用した距離の求め方
音響信号の位相差をToAB とすると、下記の式を利用して算出する。
【0126】
Figure 0003696181
を計算する。
【0127】
ここでsumは記録された間の時間についての合計を計算する操作を、またabsは絶対値をとる操作を、それぞれ示している。
【0128】
このd(A,B,TAB)を計算することにより、TABの変化に対して、d(A,B,TAB)が極小値を与えるものがToAB となる。この値からAB間の距離DABを求めることができる。すなわち、
DAB=ToAB ×SND
となる。ここでSNDは、音速で通常340m/秒として計算すればよい。
【0129】
例えば、ToAB =3m秒の値の場合、AとBの間はDAB=約1mと算出できる。同様にAC間の距離DACを求めることができる。
【0130】
BC間の距離DBCは、BまたはCが発声した場合に求めることができる。
【0131】
このように3点間の距離が計算できるので3点の相対的な位置関係を決定することができる。この3点間の位置関係を情報通信機器のレイアウトとして表示すればよい。
【0132】
(2)ユークリッド距離を利用した距離の求め方
音響信号の位相差をToAB とすると、下記の式を利用して算出する。
【0133】
Figure 0003696181
そして、上記と同様にd(A,B,TAB)の最小値をToAB として、
DAB=ToAB ×SND
を計算する。
【0134】
(3)距離の代わりに、類似度として次の相関値を利用する。
【0135】
s(A,B,TAB)=sum{S(A,t)×S(B,t+TAB)}
を計算し、極小値の代わりにs(A,B,TAB)の極大値を求めることによりToAB を求めてもよい。
【0136】
この際に、振幅の調整のため、S(m,t)の代わりに、ゼロ交差波に変換して計算すれば良い。図5にゼロ交差波の例を示す。
【0137】
次に詳細を図4のフローチャートに従って説明する。このフローチャートは、情報通信機器A、B、Cの中で情報通信機器Aにおける処理とする。
【0138】
(ステップa1)
有音信号を検出する。これは信号のある区間にわたって、エネルギーを計算し、その値が予め定められた閾値を超えた場合に音響信号が発生したとすれば良い。エネルギーEnの計算方法としては、
En=sum[abs{S(n,t)}]
En=sum{S(n,t)**2}
などによって計算する(nは情報通信機器の番号であって、B,Cである)。
【0139】
この場合のsumは、音響信号の一定区間、例えば10m秒について計算する。
【0140】
また、その区間が無音と判定されれば、次に決まった時間(例えば1m秒)後に再び同じ計算をして、有音の開始を待つ。
【0141】
(ステップa2)
有音の判定が行われると、メモリ2に記憶された長さL秒(数m秒〜数十m秒)の音響信号と開始時刻Tnを記録する。
【0142】
(ステップa3)
他の情報通信機器B,Cに対して、同じく記録されている音響信号と開始時刻を送信させる。
【0143】
(ステップa4)
処理開始後、直ちに有音と判定された場合はステップa5に進み、処理開始から無音区間が存在し、その後に有音区間となった場合は、ステップa6に進む。
【0144】
(ステップa5)
上記(1)〜(3)の方法で距離の計算を行いToAn を求める。
【0145】
また、これらの距離などが十分小さな値をとらない場合には、再度最初から処理を行う。
【0146】
(ステップa6)
処理開始から無音区間が存在し、その後に有音区間となった場合は、同じ音をすべての情報通信機器が記録しているので、同じ音であることの確認のため、d(A,n,ToAn )を計算し、ある閾値以下であることを確認する。この際ゼロ交差波を使っても良い。この条件を満たした場合は、ステップa8に進み、この条件を満たさない場合は、ステップa1に戻り再処理する。
【0147】
(ステップa7)
同じ音をすべての情報通信機器が記録しているので、その時刻の差をとればToAn が求められる。すなわち、
ToAn =abs(TA−Tn)
とすればよい。そして、ステップa8に進む。
【0148】
(ステップa8)
このようにして得られたToAn から、情報通信機器A,情報通信機器n間の距離を
DAn=ToAn ×SND
によって計算する。
【0149】
そして、DAnをメモリに記憶する。
【0150】
(ステップa9)
情報通信機器Aから測定できるすべての情報通信機器間の距離DAnが求められるまで、同様の処理を行う。
【0151】
(ステップa10)
情報通信機器B,Cでも同様の処理が行われているため、これらの距離情報を情報通信機器Aと交換する。この交換により、全ての情報通信機器間の距離が求められる。
【0152】
図6は、N台の情報通信機器間の距離を求めた場合のテーブルである。
【0153】
以上の計算は全ての情報通信機器が担当したが、テーブルのDmnが全て計算できるならば、その一部のみの情報通信機器が担当してもよい。上記の場合には、A,B,Cの3台の情報通信機器の内2台が担当すればよい。この担当の決定の方法は、例えば、処理負荷の小さいものを担当させればよい。
【0154】
次に、このように計算された情報通信機器間の距離の表示を求める方法を説明する。
【0155】
図6のテーブルを用いて2次元平面上に各情報通信機器の位置を決める。
【0156】
情報通信機器mの位置座標(xm,ym)とすると、
(xm−xn)**2+(ym−yn)**2=a×Dmn**2
なる連立方程式(但し、m>n;m,n=1〜N;Nは情報通信機器台数)が得られ、これを解くことにより、相対的な位置が決まる。またaは、表示画面に縮小するための定数である。
【0157】
また、レイアウトを表示する情報通信機器は、それぞれ自己の位置を原点に考えればよい。すなわち、情報通信機器mでのレイアウトは(xm,ym)=(0,0)として計算する。さらに位置を確定するためには、適当な一点の方向を仮に決めておく必要がある。そのため、他の情報通信機器を一つ選ぶ。この場合にランダムに選んでもよいし、最小あるいは最大のDmnとなるnを選んでもよい。そして、この情報通信機器nの座標を、(xn,0)のようにx軸上にあることを前提に解けばよい。
【0158】
これにより、一般には、原点を中心に上下左右対象な4種類の解の組み合わせが得られる。これらの処理により、情報通信機器間の相対的な位置関係であるレイアウトが計算できる。
【0159】
上の処理で情報通信機器の相対的な位置を決めることができるが、表示するためには、最終的な実際の情報通信機器の配置を反映する必要がある。そのため、得られた候補が本来の絶対的な位置を反映するために、候補を表示し、具体的な位置を情報通信機器の利用者に指示してもらえばよい。
【0160】
例えば、図7にあるように4種類のレイアウト候補を表示し、ペン入力やマウス、あるいは付加した番号指定により指示してもらえば、最終的な位置が確定する。自己の情報通信機器は、黒丸で表現されている。
【0161】
また、この4候補だけではなく、45°ずつ回転させたものを選択対象として付け加えてもよい。
【0162】
さらに、通常は会議の場合、対面して打ち合わせるので、y座標が正の値をもつものが多い候補を選んで選択対象とすることもできる。
【0163】
回転は、よく知られた一次変換を行えばよい。すなわち(x,y)の座標をα°左回りに回転した新しい座標(X,Y)は次式で求められる。
【0164】
X=xcos α−ysin α
Y=xsin α+ycos α
次に別の表示の方法としては、レイアウト計算の中で、逐次的に表示することもできる。レイアウト計算で、Dmnが順次求められていくが、計算されたDmnについて、上の表示計算を順次行い、提示していくこともできる。
【0165】
図8に示すようにある情報通信機器からの距離が決まった状態でまず表示し、次に他の情報通信機器からの距離が決まったときにそれらを表示する。
【0166】
これらの座標計算も、ある一台の情報通信機器で行った上に、他の情報通信機器に伝送し、受け取った情報通信機器が原点になるように回転して表示してもよいし、すべての情報通信機器で独立に計算してもよいことは言うまでもない。
【0167】
以上の最終的なレイアウトを表示した例が図9である。
【0168】
これにより、打ち合わせでの資料配布先や秘話の相手先が、1名でも数名でも、ペン入力やマウスなどの手段により簡単に指示できる。
【0169】
[2]上記の参考例では、使用者である人間の発声を基にレイアウトを算出していた。
【0170】
しかし近年の携帯型情報通信機器では、スピーカを備えている情報通信機器も多くなっており、これが使用できる場合の他の参考例を説明する。
【0171】
原理としては、人間の発声の代わりに、スピーカからブザー音や音楽などの音響音をシステムが能動的に発することでレイアウトの算出を行う。
【0172】
本参考例のフローチャートを図10に示す。
【0173】
(ステップb1)
本方式が動作を開始すると、全ての情報通信機器がマイクロフォン4の入力準備を整えてから、音響音を発声する情報通信機器Aが選択される。
【0174】
(ステップb2)
その選択されたスピーカが備えた情報通信機器Aから音響音を発声する。これにより、前参考例の人声の代わりにの音響信号が得られることになる。
【0175】
引き続く処理は、図4のステップa3からの制御と同様に行えるため、説明は省略する。
【0176】
[3]音響信号のパワーを利用して情報通信機器間の距離を算出する方法を説明する。
【0177】
すなわち、今、情報通信機器nのある長さL秒間(数m秒〜数十m秒)の音響信号のパワーを次式で計算する。
【0178】
En=sum{S(n,t)**2}
ここでsumはtに関して、L秒間の和である。
【0179】
この処理を図11のフローチャートに基づいて行う。
【0180】
なお、ステップc1からステップc2までは、図4のステップa1からステップa3と同様の処理であり、ステップc3以降(情報通信機器間の距離計算の方法)が異なる。
【0181】
(ステップc3)
最近傍の情報通信機器、すなわち、自己の情報通信機器を判定する。これは、最も小さい値を持つTn を探すことにより行う。
【0182】
(ステップc4)
パワーは音声の同じ部分について計算するために、レイアウト算出の原理を説明したときのように位相を調整してから計算する。
【0183】
すなわち、
Figure 0003696181
を計算し、極小値を与えるToAB を求める。
【0184】
(ステップc5)
Bのパワーを計算するには、
EB =sum{S(B,t+TAB)**2}
のようにパワーを計算する。
【0185】
このように位相のずれを修正して、すべての情報通信機器についてEn(n=A〜C)を計算する。これらは同じ信号を異なる場所で観測したときのパワーとなっている。
【0186】
(ステップc6)
一般に点音源から放射された音のパワーは音源からの距離の2乗に反比例するので、次式が成立する。
【0187】
DAn=DoA×{sqrt(EA /En )−1}
ここでDoAは音源から自己の情報通信機器までの距離で、すべてのDoA〜DoCについて一定値、例えば30cmとして計算すればよい(またsqrtは平方根をとる操作である)。
【0188】
また、Enとして
En=sum[abs{S(n,t)}]
を使う場合には、DAnを求めるときに、sqrtは省略してもよい。
【0189】
以上の例は、一つの机などの2次元的配置を求めることを例としていたが、3次元的なレイアウトを求めることも当然可能である。その際には、鳥かん図や垂直の断面的なレイアウト表示を行えばよい。
【0190】
[4]次に音声の記録再生機能を説明する。
【0191】
既に説明した情報通信機器の相対的位置関係を算出する手段は同じである。すなわち、図6の情報通信機器間の距離テーブルが求められており、このテーブルを使って、会議や打ち合わせにおける音声の記録方式を説明する。
【0192】
これは異なる地点で記録された音声データの位相を補正することにより、雑音などの不要なデータを相対的に低減するものである。
【0193】
図12に処理の流れを示す。
【0194】
(ステップd1)
各情報通信機器で音声のデータを記録する。次にこれらを通信により、処理する情報通信機器に伝送する。これは、ある1台の情報通信機器で処理してもよいし、本機能が利用者により求められた情報通信機器だけで処理してもよい。さらに全情報通信機器で処理を行ってもよい。このようにして得られたデータを音声の位相を補正しながら加算する。レイアウト算出時と同じように情報通信機器mの信号をS(m,t)とする。今情報通信機器mを使っている人の音声記録を次の処理により求める。
【0195】
(ステップd2)
m=1とする。
【0196】
(ステップd3)
m>Nならばステップd7に進み、m≦Nならばステップd4に進む。
【0197】
(ステップd4)
記録用バッファを設定する。M(m,t)=S(m,t)とする。
【0198】
(ステップd5)
m≠nなるすべてのnについて
Figure 0003696181
を求める。ここでsumは、ある一定の長さ(数m秒〜数十m秒)について加算する。そしてTを、(1000×Dmn/340±z)m秒の範囲で動かしてdの極小値を与えるTを求める(今、Dmnはメートル表現)。z=3とすると、±3m秒の範囲の位置のずれを認めながら、位相のずれを補正することができる。±3m秒は、情報通信機器の利用される状況に応じて±2でも、±1でもよい。求められたTをToとする。このとき波形をゼロ交差波に変換してToを求めることもできる。また市街値距離の代わりにユークリッド距離を使ってもよいし、他の距離尺度を用いてもよいのは当然である。
【0199】
M(m,t)=M(m,t)+S(n,t+To)の計算をすべてのtについて行う。このときオーバフローする可能性があれば、正規化する。この処理をすべてのn(m≠n)について行う。これにより情報通信機器mを使っている話者のデータが作成された。
【0200】
(ステップd6)
m=m+1として、ステップd3に戻る。すなわち、これを必要なmについて計算する。
【0201】
(ステップd7)
M(m,t)を全ての情報通信機器に通信して、終了する。
【0202】
以上により、それぞれの情報通信機器を使っている話者の音声記録を強調したクリアや音声記録が作成できる。
【0203】
また、位相差Toを求める計算において、(1000×Dmn/340±3)の範囲のdの極小値がある閾値以下にならない場合は、元のS(n,t)をそのまま記録すればよい。
【0204】
この場合、会議への新しい参加者が発言する場合などが可能性として考えられ、マイクロフォンの相対位置関係がわかっているので、レイアウト算出方式を援用して、音源の位置を推定することができる。これを会議録の利用者へ通知することもできる。
【0205】
さらに、情報通信機器間の位相差を補正して信号を加算したが、積極的に位相差を考慮して他の情報通信機器の音声を積極的に引き去ることにより音声を分離することもできる。
【0206】
[5]次にステレオ記録/再生方式について説明する。
【0207】
既に説明した情報通信機器の相対的位置関係を算出する手段は同じである。
【0208】
すなわち、記録再生と同様に図6の情報通信機器間の距離テーブルが求められている。
【0209】
[1]で説明したように、実際の位置が決まっているとする。
【0210】
次に、この位置情報を使って、臨場感を持って音声の再生を行う方式を説明する。これは、記録再生の場合と同様に、各情報通信機器の利用者の音声を強調した後に、再生する際の複数のチャンネル(ステレオの場合2チャンネル)に再配置して記録ないし再生するものである。
【0211】
図13に処理の流れを示す。
【0212】
各情報通信機器の音声データの処理に、上記の記録再生処理と同じ処理を施す。次に再生する場合のスピーカやイアホンの間の距離を2Fとすると左の位置と右の位置までの位相差を計算して、左右の違いを作成する。
【0213】
各情報通信機器の座標から(−F,0)と(F,0)との位置に届く音声データの時間遅れを加えながら、各情報通信機器の音声データを加算すればステレオデータを求めることができる。これは、音声の会議録を作成する際に行ってもよいし、各情報通信機器の強調音声記録と位置関係を記憶しておいて、再生時に処理してもよい。
【0214】
また、実際の位置関係が指定されていない段階、すなわち距離関係だけが求められている状態なら、図8のような図的な選択の代わりに、種々の可能性の音声データを作成して再生時に選んでもらうこともできる。
【0215】
<2>発明
<2−1>第1の実施例
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図14は、本実施例にかかわるデータの共有を行うための通信機器の構成を示すブロック図である。
【0216】
制御部211は、CPUで構成され、予め決められた手順に従い、共同会議などのデータの共有を行うプログラムの実行を制御する。
【0217】
データ記録部212は、メモリーやハードディスクから構成されており、実行するデータの共有を行うプログラムや、共有されるデータ、通信の管理を行うための情報の記録を行う。
【0218】
表示部213は、共有しているデータに表示や、プログラムからのメッセージの表示を行う。
【0219】
データ入力部214は、使用者からのキー入力やマウスの入力の管理を行う。
【0220】
通信制御装置215は、通信機器の識別を行うための識別子の管理を行い、その識別子を用いて通信相手の通信機器の特定を行い、論理的通信リンクの設定を行う。この通信制御装置215は、参考の発明で説明した通信制御装置100と同じものであり、また、論理的通信リンクの定義も同じものである。
【0221】
通信手段16は、外部とのデータのやり取りを行うものであり、有線、無線、光、赤外線、音を利用した通信方式が利用できる。制御部211、データ記録部212、表示部213、データ入力部214、通信制御装置215はバス217で接続されており、データや制御命令のやり取りを行う。
【0222】
図15はデータの共有を行うためのプログラム内部の構成図である。
【0223】
ユーザインタフェース部分221は、入力されたデータを共有データ管理部分222に送ったり、共有データ管理部分222から送られたデータの表示を行う。
【0224】
共有データ管理部分222は、共有を行うデータの管理を行う。自分の通信機器で作成された新たなデータや変更データを論理的通信リンクで接続された通信機器上の共有データ管理部分222に通信制御部分223を通じてデータを送る。
【0225】
送信側の共有データ管理部分222では、これから送るデータを受信側でどうするかといった制御命令や、データの種類を示す情報の付加を行い、通信制御部分223にデータを渡す。
【0226】
受信側の共有データ管理部分222では、通信制御部分223から受け取ったデータの解析を行い、新たなデータの作成や、送られた変更データを用いて共有しているデータの変更を行う。
【0227】
また、指定した通信機器との間で論理的通信リンクの作成を行う命令の発行や、論理的通信リンクの削除命令の発行などの論理的通信リンクの管理や、論理的通信リンクとそこに属する通信機器の対応を示すデータの管理を行う。
【0228】
通信制御部分223では、共有データ管理部分222から送られたデータに、論理通信リンクのための情報の付加を行い、送信を行う。また自分の機械が使用している論理的通信リンク宛のデータの受信を行い、不要な情報の削除を行い、共有データ管理部分222にデータを渡す。
【0229】
図16のフローチャートを用いて第1のデータ配送方法を説明する。
【0230】
前提条件として、通信機器A,B,C,Dがあり、これら機器は、論理的通信リンク(以下、メイン論理的通信リンクという)Mで接続されており、同一のデータを保持し共同作業を行っているとする。そして、メイン論理的通信リンクMで接続されていない通信機器Eが、接続要求を行ったとする。
【0231】
(ステップg1)
メイン論理的通信リンクMで接続されていない通信機器Eは、ネットワーク上で目的の作業を行っている通信機器の情報を、すべての通信機器が通信できる制御リンクを通じて入手し、そのような通信機器A,B,C,Dに予め決められた参加要求信号を送信する。
【0232】
(ステップg2)
通信機器A,B,C,Dのそれぞれが通信機器Eからの接続要求の受信を行い、対応を行う通信機器の選定を行う選定処理をそれぞれ実行する。
【0233】
対応を行う通信機器の選定方法は、例えば、その時の各通信機器の制御部211のCPUの負荷を示すデータをそれぞれに送り合い、各通信機器で負荷データの評価を行う。そして、評価の結果、負荷が一番小さい通信機器を、対応を行う通信機器として選定し、結果をそれぞれに送り合い確認する方法がある。
【0234】
このとき任意の通信機器がダウンしていたり、メイン論理的通信リンクに障害が生じている場合は、その通信機器は、負荷を示すデータを送信することができないため、残りの通信機器を置いてその通信機器は候補の対象から外れているため、その通信機器が対応を行う通信機器に選ばれることはない。
【0235】
評価を行うデータとして、各通信機器固有の識別番号を用いる方法も考えられる。この時は、識別番号が一番小さい通信機器を選べばよい。
【0236】
(ステップg3)
選ばれた通信機器(ここではBとする)は、通信機器Eとの間で新たな論理的通信リンク(以下、サブ論理的通信リンクという)Nの設定を行う。
【0237】
(ステップg4)
通信機器Bは、共有しているデータの配送をサブ論理的通信リンクを使用して通信機器Eへ行う。
【0238】
この時複数の共有データを送る場合に、データの送る順番は、例えば、アプリケーション内部で管理されている、共有データの管理番号の小さいデータから送る方法が考えられる。
【0239】
(ステップg5)
通信機器Bは、共有データ配送後、通信機器Eとの間に設定したサブ論理的通信リンクNを削除する。
【0240】
(ステップg6)
通信機器Eをメイン論理的通信リンクMに接続する。
【0241】
以上のようにして、利用者は前もって対応を行う通信機器の設定をしなくても、共有されているデータの配送を行うことができる。また、論理的通信リンクに接続されている通信機器の構成が変化したり、任意の通信機器がダウンしていても対応を行うことができる。
【0242】
<2−2>第2の実施例
図17のフローチャートを用いて第2のデータ配送方法を示す。第1のデータ配送方法とステップg2(ステップh2)まで同様の処理を行い、ステップh3から異なる処理を行う。
【0243】
(ステップh3)
通信機器Bは、制御用通信リンクを通じて、通信機器Eとの間でサブ論理的通信リンクNの作成を行い、共有データの配送順番を決める。
【0244】
(ステップh4)
通信機器Bは、1つのデータをサブ論理的通信リンクNによって通信機器Eに送る。
【0245】
(ステップh5)
通信機器Bは、1つのデータを通信機器Eに送る毎に、第N番目のデータ転送完了データの作成を行い、データをメイン論理的通信リンクMを通じて通信機器A,C,Dに同報を行う。通信機器A,C,Dは、前記データの受信を行い、必要なメッセージをパケットから取出し、表示部213に表示する。
【0246】
(ステップh6)
通信機器Bは、通信機器Eに転送が済んでいない残りのデータ数を調べ、残りがある場合は、次のデータの配送を行なう。
【0247】
(ステップh7)
配送するデータがない場合は、サブ論理的通信リンクNを削除する。
【0248】
(ステップh8)
通信機器Eをメイン論理的通信リンクMに接続する。
【0249】
以上のように、共有データ配送の途中状況を他の通信機器に通報し、表示部213にメッセージを表示することにより、使用者に配送状況を知らせることができる。
【0250】
<2−3>第3の実施例
図18のフローチャートを用いて第3のデータ配送方式を示す。第1のデータ配送方法とステップg2(ステップi2)まで同様の処理を行い、ステップi3から異なる処理を行う。
【0251】
(ステップi3)
通信機器Bは、制御用通信リンクを通じて通信機器Eとの間でサブ論理的通信リンクNの作成を行う。
【0252】
(ステップi4)
通信機器Bは、その後決められた一定の期間、通信機器E以外の新たな通信機器からの接続要求信号があるかどうかの確認を行う。
【0253】
(ステップi5)
このとき、新たな通信機器Fからの制御用通信リンクを通じて同報されたデータ共有の要求信号を受信した場合は、制御用通信リンクを通じてサブ論理的通信リンクNに通信機器Fを加える。
【0254】
(ステップi6)
その後、再び一定の期間、新たな通信機器からの接続要求信号があるかどうかの確認を行い、要求がない場合には、サブ論理的通信リンクNを通じて、通信機器Eと通信機器Fに共有データの同報配送を行う。
【0255】
(ステップi7)
通信機器Bは、処理が完了すれば同報的に通信機器A,C,Dにそれを通知する。
【0256】
(ステップi8)
通信機器Bは、共有データ配送後、サブ論理的通信リンクNの削除を行う。
【0257】
(ステップi9)
通信機器Eと通信機器Fをメイン論理的通信リンクMに接続する。
【0258】
以上のように、サブ論理的通信リンク設定後、新たな接続要求の確認を行い、要求が存在する場合には、設定済みのサブ論理的通信リンクに加えることにより、同時に複数の通信機器にデータの配送を行うことができる。
【0259】
<2−4>第4の実施例
図19のフローチャートを用いて第4のデータ配送方式を示す。
【0260】
(ステップj1)
メイン論理的通信リンクMで接続されていない通信機器Eから、制御用通信リンクを通じて送られたデータ共有の要求信号を、メイン論理的通信リンクMで接続され、同一のデータを共有している通信機器A,B,C,Dが受信する。
【0261】
(ステップj2)
通信機器A,B,C,Dの内から1台の特定の通信機器を選ぶ(選ばれた通信機器をBとする)。
【0262】
(ステップj3)
通信機器Bは、制御用通信リンクを通じて通信機器Eとの間でサブ論理的通信リンクNの作成を行う。
【0263】
(ステップj4)
通信機器Bは、通信機器Eに共有データの配送をサブ論理的通信リンクNによって行う。
【0264】
(ステップj5)
通信機器Bは共有データ配送後は、通信機器Eとの間に設定したサブ論理的通信リンクNを削除する。
【0265】
(ステップj6)
通信機器Eをメイン論理的通信リンクMに接続する。
【0266】
(ステップj7,8)
通信機器Bが通信機器Eにデータの配送を行っているときに、メイン論理的通信リンクMで接続されていない新たな通信機器Fから、制御用通信リンクを通じて送られたデータ共有の要求信号を、通信機器A,B,C,Dが受信した場合、通信機器A,B,C,Dの中から、データの配送を行っている通信機器Bを除き、前述の方法で通信機器の選定を行う(選ばれた通信機器をDとする)。
【0267】
(ステップj9〜11)
選ばれた通信機器Dは、通信機器Fとの間に新たなサブ論理的通信リンクLの設定を行い、通信機器Fへ共有データの配送を行い、データ配送終了後、サブ論理的通信リンクLの削除を行う。そして、通信機器Fをメイン論理的通信リンクMに接続する。
【0268】
以上のように、本実施例においては、複数の接続要求を受信した場合は、複数の通信機器で同時にデータの配送を行うために、従来に比べてデータの配送を効率よく行うことができる。
【0269】
<3>発明
<3−1>第1の実施例
図21は、本実施例に係る通信機器であるサービスを要求する情報処理装置400の構成を示すブロック図である。図22にサービス要求装置のフローチャートを、図23にサービス要求受信装置のフローチャートを示す。
【0270】
制御部402は、CPUで構成され、サービスを要求するプログラムの実行を行なう。
【0271】
データ記録部404は、メモリーやハードディスクで構成され、サービスを要求するプログラムや提供可能なサービスに関する情報や利用者に関する情報を記録する。
【0272】
表示部406は、使用者にデータの表示を行なう。
【0273】
データ入力部408は、使用者からのキー入力やマウスの入力の管理を行なう。
【0274】
通信制御部410は、外部とのデータのやり取りを行なう物であり、有線、無線、光、赤外線、音を利用した通信方式が利用できる。又、一旦受信したデータを格納する受信バッファを有する。
【0275】
制御部402、データ記録部404、表示部406、データ入力部408、通信制御部410は、バス412で接続されておりデータや制御命令のやり取りを行なう。また、サービスの提供を行なう情報処理装置の構成も同様のものとする。
【0276】
本実施例が効果的に利用できる状況として、次のような状況を設定する。
【0277】
情報処理装置A、B、C、D、Eが存在し、それぞれ同一のネットワークに接続している。情報処理装置Aを有する使用者がサービスの要求を行なったとする。
【0278】
(情報処理装置Aの処理)
情報処理装置Aのデータ入力部408は使用者からのサービス要求指示を受ける。制御部402は、サービス要求を行なうためにサービス要求パケットを作成し(図22のステップp1参照)、通信制御部410より送信する(図22のステップp2参照)。
【0279】
図24にパケットの構成例、図25にサービス要求パケット構成例を示す。
【0280】
パケットを、パケット長部、宛先装置識別情報部、送信装置識別情報部、データ部、CRCより構成する。
【0281】
パケット長部のパケット長は、パケットの長さを示す。
【0282】
宛先装置識別情報部の宛先装置識別情報は、パケットの受信を行なう装置を指定するための情報である。
【0283】
送信装置識別情報部の送信装置識別情報は、パケットを送信した装置の識別情報を示す。
【0284】
データ部のデータは、装置間で送受信するデータを示す。
【0285】
CRCは、誤り検出を行なうためのものである。
【0286】
具体的には、サービス要求パケットでは、ネットワーク上の全ての装置に送信するため、予め決められた全装置を示す番号を宛先装置識別情報部に設定する。送信装置識別情報部には、装置Aの識別番号を設定する。データ部には、予め決められたサービス要求を示す情報を設定する。
【0287】
(情報処理装置B、C、D、Eの処理)
情報処理装置B、C、D、Eの通信制御部410は、データを受信し受信バッファに一旦格納する(図23のステップq1参照)。
【0288】
通信制御部410は、受信したデータの宛先装置識別情報を解析する(図23のステップq2参照)。この場合全ての装置宛てなので、受信バッファから、パケット長で示されたデータを読み出す。
【0289】
通信制御部410は、パケットのデータ部のデータと、予め決められたサービス要求を示す情報との比較を行なう。
【0290】
一致した場合は、制御部402にサービス要求を通知する。制御部402は、サービス要求宛先を調べる。全ての装置宛ての場合は、サーバの選定を行なうステップを実行する。
【0291】
以下に、サービスの提供を行なうサーバの選定方法について説明する。
【0292】
一例として、サービス要求装置上でサーバを選定する方法を説明する。
【0293】
(情報処理装置B、C、D、Eの処理)
サービス要求を受信した装置B、C、D、Eの制御部402は、サーバ選定を行なうためのサーバ選定実行要求パケットを作成し(図23のステップq3参照)、通信制御部410より送信する(図23のステップq4参照)。
【0294】
図26にサーバ選定実行要求パケット構成例を示す。
【0295】
宛先装置識別情報にサービス要求装置Aの識別番号を設定する。
【0296】
送信装置識別情報には自装置の識別番号を設定する。
【0297】
データ部には、サーバ選定実行要求を示すデータと、選定用のデータを設定する。選定用のデータとしては、各装置の識別番号、CPUの負荷情報、使用者識別番号等が利用できる。どのデータを使用するかは予め決めておく。
【0298】
(情報処理装置Aの処理)
装置Aは、自分宛てに送信されたパケットの解析を行なう(図22のステップp3,4,5参照)。サーバ選定実行要求を行なった装置の識別番号を管理する。予め決められた一定時間だけサーバ選定実行要求パケットの到着を待つ(図22のステップp6参照)。
【0299】
一定時間経過後、サーバ選定実行要求を行なった装置から、選定用データをもとにサーバの選定を行なう(図22のステップp7参照)。選定方法は、受信した選定用データの内で最小のデータを送信した装置をサーバとして選定する。あるいは、最大のデータを送信した装置等が考えられる。
【0300】
サーバ選定後、選定された装置に対してサービス要求を行なう(図22のステップp8,9参照)。この場合は、パケットの宛先情報にサーバに選定された装置の識別番号を設定する。ここでは仮に装置Bが選定されたものとする。
【0301】
(情報処理装置Bの処理)
装置Bの制御部402は、受信したパケットを解析することにより自分宛てのサービス要求を検出する。
【0302】
装置Bの制御部402は、サービスを提供するプログラムを実行する。
【0303】
(情報処理装置Aの処理)
サービス要求装置Aの制御部402が、サーバ選定後サーバ選定結果を示すパケットを作成し(図22のステップp10参照)、通信制御部410より送信することにより(図22のステップp11参照)、ネットワーク上の各装置は、サーバ選定結果を知ることができる。
【0304】
上述した方法とは異なるサーバの選定方法について説明する。
【0305】
他のサーバの選定方法は、サービス要求を受けた各装置B、C、D、Eが自律的に行う方法が考えられる。
【0306】
例えば、各装置B、C、D、Eの処理の能力情報等の選定用情報をそれぞれ交換し、各装置B、C、D、Eの制御部402が、処理の能力を評価する。
【0307】
そして、処理の能力が一番大きい装置をサーバとして選定し(例えば、装置B)、結果をそれぞれに送りあい確認する方法が考えられる。
【0308】
サーバ選定結果をサービス要求装置Aに通知する。
【0309】
このとき、ある装置がダウンしていたり、通信障害が生じている場合は(例えば、装置C)、その装置Cは、選定用情報を送信することができないため、サーバの候補に含まれない。
【0310】
以上のように、サービス要求時に、ネットワーク上の各装置にサービス要求を行ない、サーバの選定を行なうことにより、予めサービスを提供する装置の情報を各装置に登録したり、特定の装置に登録を行なわなくても、自動的にサービスを行なう装置と通信することが可能となる。さらに、サービス要求時に装置Cがネットワークより退出した場合や、装置Cとの間に通信障害が生じている場合は、装置Cからサーバ選定実行要求パケットは到着しない。それゆえ、装置Cを除いてサーバの選定を行なうので、サービス要求を行なった時に、通信可能な状態の装置の中からサーバを選定することが可能となる。
【0311】
<3−2>第2の実施例
第2の実施例について説明する。第1の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0312】
本実施例が効果的に利用できる状況として、次のような状況を設定する。
【0313】
情報処理装置A、B、C、D、Eが存在し、それぞれ同一のネットワークに接続している。A、B、C、D、Eのうち、装置A、B、CがグループXとして、装置D、Eが異なるグループZとして設定されている状況を想定する。情報処理装置Aを有する使用者がグループXを作成し、サービスの要求を行なったとする。最初に通信装置検出方法、グループ管理方法、グループ通信方法、についてそれぞれ説明する。
【0314】
(1) 通信装置検出方法について説明する。
【0315】
制御部402は、定期的に、装置確認パケットを通信制御部410から全ての装置宛に送信を行い、装置確認パケットに対して返答を行った装置を通信可能装置と判定する。
【0316】
通信可能な装置の装置識別番号をデータ記録部404に管理する。装置Aにおいては、B、C、D、Eが通信可能装置と判定される。
【0317】
(2) グループ管理方法を説明する。
【0318】
制御部402は、使用者からの指定に基づき複数の装置を1つの論理的グループとして管理する。グループ作成指示を使用者から受けた場合は、通信可能な装置を表示部406に表示する。ここで言う「論理的グループ」とは、参考の発明で説明した論理的通信リンクで接続された相互に通信可能な自己を含む情報処理装置群の集まりを言う。
【0319】
使用者は通信可能な装置のみを、グループを構成する装置として指定することが可能となる。
【0320】
グループ作成を要求した使用者の有する装置の制御部402は、作成されたグループに対してグループ識別番号を与え、グループ識別番号とグループに属する装置の識別番号を関連づけて管理する。例えば、装置Aの制御部402は、グループXに装置A、B、Cを対応付けデータ記録部404に管理する。この場合、通信可能な装置全てに対して、グループを構成する装置番号を合わせてグループ作成通知を行う。
【0321】
各装置の制御部402は、作成されたグループ識別番号と、グループに属する装置識別番号を合わせて、データ記録部404に管理する。それゆえ、装置B、C、D、Eの制御部402も同様に、グループXに装置A、B、Cを対応付けデータ記録部404に管理することが可能となる。
【0322】
グループに装置が追加された場合や、グループに属する装置がネットワークから退出した場合は、各装置においてグループ管理情報を更新する。
【0323】
(3) 指定したグループの装置とのみ通信を行うグループ通信方法を説明する。
【0324】
パケットの宛先情報にグループ識別情報部を設け、グループ識別番号を設定する。
【0325】
図26にグループ通信用パケットの構成例を示す。
【0326】
各装置の制御部402は、データを受信した場合に、グループ識別情報を調べ、グループ管理情報と比較し、自装置が属するグループ宛ならば、バッファから受信データを読み出し、解析を行う。
【0327】
装置Aの制御部402は、自装置が属するグループの識別番号を付加したサービス要求パケットを作成し、通信制御部410より送信する。
【0328】
該当するグループに属する各装置の制御部402は、パケットの解析を行い、サーバ選定実行要求パケットを作成し、通信制御部410からサービス要求装置に送信する。従って、グループに属する装置の中から選定することにより、素早くサーバの選定が可能となる。
【0329】
以上のようにネットワーク上の複数の装置をグループとして管理し、サービス要求時に指定したグループの中からサーバ選定することにより、素早いサービスの提供が可能となる。また、グループに属する装置に対してサービス要求のパケットを送信することにより、自装置の属するグループの装置からしかサービス要求を受け付けないため、特定の人物からのサービス要求に対してサービスの提供を可能とする。
【0330】
<3−3>第3の実施例
第3の実施例について、第1、第2の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0331】
サービス要求装置の制御部402は、サーバ選定後、サーバに選定されたサービス提供装置の識別番号とサービス要求情報と対応してデータ記録部404に記憶する。
【0332】
使用者からサービス要求を受信した場合は、データ記録部404のサービス要求情報と比較を行なう。
【0333】
一致した場合は、対応している装置に対してサービス要求を行なうパケットを作成し通信制御部410より送信する。
【0334】
一致しない場合は、第1の実施例で説明したサービス要求を行うステップを実行する。
【0335】
以上のように選定されたサーバ識別番号をサービス要求と関連づけてデータ記録部404に記憶することにより、使用者からのサービス要求の度にサーバを選定する必要がなく、すばやくサービスを提供することが可能となる。
【0336】
<3−4>第4の実施例
第4の実施例について、第1、第2の実施例と異なる実行ステップについて説明する。ここでは、サービス提供装置(サーバ)が、終了判定を行なった場合と、サービス要求装置が、終了判定を行なった場合についてそれぞれ説明する。
【0337】
(1) サービス提供装置(サーバ)が、終了判定を行なった場合について説明する。
【0338】
サービス提供装置の制御部402が、サービス終了判定を行なった場合は、サービスの提供を行なうプログラムを中断する。
【0339】
サービス終了判定方法は、サービス要求装置から予め決められたサービス終了要求パケットを受信した場合、または、ネットワークよりサービス要求を行なった装置が退出したことを検出した場合に終了の判定を行なう。
【0340】
サービス要求装置の退出の検出方法としては、サービス要求装置にデータを送信した時に、一定時間以内に決められたデータ受信完了を示すパケットを、サービス提供装置が受信出来なかった場合に退出とみなす方法が考えられる。
【0341】
以上のようにサービスの途中で要求を行なった装置がネットワークより退出した場合でも、正しくサービスの提供を終了することが可能となる。
【0342】
(2) サービス要求装置の制御部402が終了判定を行なった場合について説明する。
【0343】
終了判定は、サービス提供装置からの決められたデータを受信した場合に行なう。これによりサービス要求装置は、正しくサービスを得られたことを知ることが可能となる。
【0344】
このサービス終了データを受信しないうちにサービス提供装置がネットワークより退出したことを検知した場合は、サービス要求者は、サービスが不完全であることを知ることが可能となる。このような場合、サービス要求装置の制御部402は、再び、サービス要求を行なうことにより対応できる。
【0345】
サービスが正常に終了した場合は、サービス要求装置の制御部402は、サービス終了を示すパケットを作成し、通信制御部410より他の装置に送信することにより、他の装置はサービスの終了を知ることができる。
【0346】
<3−5>第5の実施例
第5の実施例について、第4の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0347】
サービス要求装置とサービス提供装置を除く他の装置の制御部402は、サーバ選定実行要求パケット送信後、サービス要求内容、サービス要求装置識別番号等のサービス要求情報を、データ記録部404に記憶する。
【0348】
サービス中断状況を検出した場合は、データ記録部404に記憶されたサービス要求情報に基づき、再びサーバの選定ステップを実行する。
【0349】
サービス中断状況の検出は、以下のステップにより実現できる。
【0350】
制御部402は、定期的に他の装置とデータの送受信を行なうことにより、他の装置がネットワーク上に存在することを確認する。
【0351】
この時、データの送受信ができなかった装置を、ネットワークから退出した装置として判定する。
【0352】
退出と判定された装置の識別番号と、データ記録部404に記憶しているサーバに選定されている装置の識別番号との比較を行なう。一致した場合は、サービス中断状況と判断する。
【0353】
データ記録部404に記憶しているサーバに選定されている装置の識別番号は、サービス終了通知に基づき更新する。
【0354】
以上のようにサービス終了以前に、サーバが退出した場合は、サービス要求装置を除く他の装置は、保持しているサービス要求情報に基づき再びサーバの選定を行ない、サービスの提供を行なう。これにより、サービスの途中でサーバがいなくなっても、対応が可能となる。
【0355】
<3−6>第6の実施例
第6の実施例について、第1、第2の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0356】
第1の装置からサービス要求を受信し、第2の装置から同様のサービス要求を受信した場合をもとに説明する。
【0357】
第1のサービス要求装置からのサービス要求パケット受信後に、各装置の制御部402は新たなサービス要求パケットの到着を一定時間待つ。
【0358】
一定時間以内にサービス要求パケットを受信した場合に、第1の装置のパケットのサービス要求内容と、次に受信したパケットのサービス要求内容の比較を行う。
【0359】
同一の場合は、複数装置用サーバ選定ステップを実行する。
【0360】
異なる場合は、各サービスの提供を行うサーバの選定ステップをおのおの実行する。
【0361】
以下に、複数装置用サーバ選定方法を説明する。
【0362】
第1と第2の装置を除く各装置の制御部402は、複数装置用サーバ選定実行要求パケットを作成し、第1のサービス要求装置へ送信する。
【0363】
第1の装置の制御部402は、第2の装置からのサービス要求を受信した場合、同一のサービス要求なので無視する。
【0364】
第2の装置の制御部402においても、第1の装置からの要求は、提供可能ではないので無視する。
【0365】
第1の装置では、第1の実施例で説明した方法によりサーバの選定を行う。
【0366】
第1の装置の制御部402は、サーバ選定結果を他の装置に通知する。
【0367】
第2の装置は、この通知によりサーバを知ることが可能となる。サーバとして選定された装置は、複数のサーバとしてサービスを提供する。
【0368】
以上のように、同一のサービスを複数の装置が要求した場合は、1つのサーバが同時にサービスを提供することにより、効率的にサービスの提供を行なうことが可能となる。
【0369】
<3−7>第7の実施例
第7の実施例について、第1、第2の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0370】
各装置の制御部402は、予め自装置が提供可能なサービスに関する情報をデータ記録部404に記憶しておく。サービス内容を予め数字に対応させ、提供可能なサービスを示す数字を全てデータ記録部404に提供可能サービス情報として記憶しておく。
【0371】
図28に提供可能サービス情報の構成例を示す。
【0372】
各装置の制御部402は、サービス要求パケットを受信した場合に、要求サービスと自装置が提供可能サービス情報と比較を行う。
【0373】
一致した場合は、制御部402は、サーバ選定実行要求パケットを作成し、サービス要求装置へ送信する。
【0374】
サービス提供可能な装置のみが、サーバ選定実行要求パケットをサービス要求装置に送信することにより、サーバの選定を効率良く行うことができる。
【0375】
以上のように自装置が提供できるサービス情報を予め登録しておくことにより効率良くサーバの選定を行なうことが可能となる。
【0376】
<3−8>第8の実施例
第8の実施例について、第7の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0377】
第11の実施例で説明した提供可能サービス情報に、サービス提供可能な条件を文字情報として複数合わせて、データ記録部404に記憶しておく。
【0378】
図28に提供可能サービス情報の構成例を示す。また、各装置は予め使用者の名前、住所、組織等の文字情報を使用者情報としてデータ記録部404に記憶しておく。
【0379】
図30に使用者情報の構成例を示す。
【0380】
制御部402は、全員宛のサービス要求パケットを受信した場合は、サービス要求内容を調べ、提供可能なサービスかどうか判定を行う。
【0381】
提供可能なサービスであれば、制御部402は、使用者情報送信要求を示すパケットを作成し、通信制御部410からサービス要求装置へ送信する。
【0382】
サービス要求装置の制御部402は、使用者情報送信要求パケットを受信すると、データ記録部404に記憶されている使用者情報から使用者情報通知パケットを作成し、通信制御部410から使用者情報の要求を行なった装置へ送信する。
【0383】
使用者情報を要求した装置は、受信した使用者情報と、提供可能な条件との比較を行なう。一致した場合、制御部402は、サーバ選定実行要求パケットを作成し、サービス要求装置へ送信する。
【0384】
条件を満たした使用者に対してのみ、サーバ選定実行要求パケットを送信することにより、権限をもつ使用者のみにサービス提供を行うことが可能となる。
【0385】
以上のように、サービス提供可能な条件をサービスに関する情報として管理し、サービス要求時にサービス要求者の使用者情報と比較することにより、権限を有する人物に対してのみサービスを提供することが可能となる。
【0386】
<3−9>第9の実施例
第9の実施例について、第1、第2の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0387】
サービス要求装置の制御部402は、サービス要求を行なうときに、サーバとして選定する装置の条件及び基準値を付加したサービス要求パケットを作成する。
【0388】
図31に条件付きサービス要求パケットの構成例を示す。サーバの選定条件として、CPUの処理能力や、搭載メモリーサイズ、現在のCPUの負荷等が考えられる。このような条件を、予め数値化して登録しておく。
【0389】
次に、条件つきサーバの選定方法について説明する。
【0390】
サービス要求を受けた各装置の制御部402は、サービス要求パケットのサーバ条件と基準値を調べ、自分の装置が条件を満たしているかどうか判定する。
【0391】
条件を満たしている場合は、制御部402は、サーバ選定実行要求パケットを作成し、通信制御部410よりサービス要求装置に送信する。
【0392】
条件を満たした装置のみが、サーバ選定実行要求パケットをサービス要求装置に送信することにより、条件を満たす装置からサーバを選択することが可能となる。
【0393】
以上のようにサービスを要求するときに条件を付加し、この条件に適合する装置からサーバを選定することにより、能力の高い装置や負荷の軽い装置をサーバとして選定できるために、効率の良いサービスを提供することが可能となる。
【0394】
<3−10>第10の実施例
第10の実施例について、第1、第2の実施例と異なる実行ステップについて説明する。
【0395】
制御部402が、サーバ選定不可能の判定を行った場合は、データ記録部404に記憶されている、決められたメッセージを表示部406に表示する。
【0396】
サーバ選定不可能の判定は、以下のステップで行うことができる。
【0397】
制御部402は、サービス要求を行ったあと、一定時間、サーバ選定実行要求パケットと到着を待つ。一定時間内に1つもパケットが到着しない場合に、サーバ選定不可能と判定する。
【0398】
以上のようにサービス提供が不可能な場合は、使用者にメッセージを表示することにより、使用者は状況を把握することができる。
【0399】
<4>第2の参考発明
<4−1>実施例
本参考発明の一実施例の情報通信機器について図32〜図41に基づいて説明する。
【0400】
図32は、本実施例の情報通信機器の構成を表す。
【0401】
情報通信機器は、入力部301、表示部302、記憶管理部303、通信部307、制御部309からなる。また、記憶管理部303は、共有情報管理部304、共有情報記憶部312、入力表示域管理部305、入力表示域情報記憶部310、出力表示域管理部306、出力表示域情報記憶部311、装置情報管理部313、装置情報記憶部314とからなる。
【0402】
ここで、本説明に使用する言葉について定義する。
【0403】
「グループ」とは、参考の発明で説明した論理的通信リンクで接続された相互に通信可能な自己を含む情報通信機器群の集まりをいう。
【0404】
「ユーザ入力情報」とは、カーソル、文章、図形、画像、表のデータ入力情報、及び、それを表示する位置である指定位置とよりなる。
【0405】
「出力表示域」とは、表示部302においてユーザへカーソル、文章、図形、画像、表のデータ出力情報を表示できる情報の大きさ及び範囲とする。
【0406】
「入力表示域」とは、ユーザ入力情報が、該情報通信機器の表示部302にて、ユーザ入力情報を表示できる情報の大きさ及び範囲とする。
【0407】
なお、一つの情報通信機器における入力表示域と出力表示域は、物理的に同一範囲であり、例えば、カーソルで入力表示域の点(100,250)を指示した場合は、出力表示域においてカーソルは点(100,250)の位置にいる。そして、出力表示域と入力表示域を分けているのは次のような理由による。
【0408】
すなわち、各情報通信機器の入力表示域は、互いに物理的位置関係が下記のように固定されているが、各情報通信機器の出力表示域は、互いに独立して存在するからである。
【0409】
以下、各装置を順番に説明する。
【0410】
[制御部309、通信部307]
制御部309は、入力部301、表示部302、記憶管理部303、通信部307の動作と、動作の相互関係を制御する。そして、全ての通信は、通信部307から行う。
【0411】
[入力部301]
入力部301は、キーボード、マウス、ペン等によるユーザ入力情報を受け取る装置である。
【0412】
[表示部302]
表示部302は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置である。
【0413】
[装置情報管理部313、装置情報記憶部314]
装置情報管理部313は、情報通信機器の論理的通信リンクを接続したりするものであり、その装置情報を装置情報記憶部314から取出す。すなわち、第1発明の通信制御装置に該当する。
【0414】
[入力表示域管理部305,入力表示域情報記憶部310]
入力表示域管理部305は、入力表示域情報記憶部310から入力表示域情報を取得し、該入力表示域情報に基づいて、ユーザ入力情報が自己の該情報通信機器の入力表示域内に収まるか否かを判断する。この判断の方法は、ユーザ入力情報の指定位置が、自己の入力表示域内にあるか否かで判断する。
【0415】
入力表示域であれば、ユーザ入力情報を記憶管理部303にて記憶させ、ユーザ入力情報を共有情報操作情報、入力表示域情報操作情報、出力表示域情報操作情報、その他の制御操作情報に分類し、共有情報管理部304、入力表示域管理部305、出力表示域管理部306、制御部309へ出力する。また、ユーザ入力情報を表示部302によって入力表示域に表示する。
【0416】
入力表示域外であれば、ユーザ入力情報が入力表示域に収まる入力表示域情報を持つ、グループ内の他の情報通信機器に対し、ユーザ入力情報として通信部307を通じ送信する。
【0417】
入力表示域情報記憶部310は、グループ内の情報通信機器の各入力表示域の相互関係である入力表示域情報を記憶するものであり、各情報通信機器の入力表示域を各々隣接するように対応づける。この関係は後述の出力表示域情報記憶部311の出力表示域情報と無関係に定めることができる。
【0418】
図33が入力表示域情報記憶部310の例であり、グループ内の情報通信機器の識別ID番号と、該情報通信機器の入力表示域情報の対応を示している。
【0419】
入力表示域情報は、入力表示域フィールドと入力表示域左上隅フィールドの2つからなる。
【0420】
入力表示域フィールドは、入力表示域の大きさを示し、図33では情報通信機器aは640×480ピクセルの大きさを持つことを示す。
【0421】
入力表示域左上隅フィールドは、入力表示域内の原点となる入力表示域左上隅点の座標のグループ内の情報通信機器の入力表示域各々の相対関係を示しており、空欄時は、該入力表示域の左上隅座標を原点とみなす。
【0422】
情報通信機器aの左上隅座標が原点(0,0)である。
【0423】
情報通信機器bの入力表示域の左上隅座標は、(情報通信機器aの左上隅x座標+情報通信機器aの入力表示域x方向の大きさ、情報通信機器aの左上隅y座標)となり、y軸の負方向を上、x軸の正方向を右に割り当てると、情報通信機器bの入力表示域は、情報通信機器aの入力域の上辺に隣接し、情報通信機器cの入力表示域は情報通信機器aの入力表示域の右辺に隣接する。
【0424】
入力表示域外のそれ以外の部分は、どの情報通信機器の入力表示域とも隣接せず、その領域への入力は無効または入力が行わないとする。
【0425】
図34は、図33の内容に従い、情報通信機器a、b及びcがあって、それらの入力表示域が入力表示域情報記憶部310によって、相互に隣接するよう対応づけられて表示部302によって表示されている状態を示す。
【0426】
図34にて情報通信機器aの入力表示域上に現在のユーザの指示位置を示すカーソルがあり、カーソルはユーザ入力情報によって入力表示域内を自由に移動させることが可能であるが、カーソルがaの入力表示域の上辺よりも上に移動する場合、カーソルはcの入力表示域に移動したと扱われ、情報通信機器cの画面出力にカーソルが移動する。
【0427】
入力表示域管理部306は、図35(a) (b) に示すフローチャートの処理も行う。
【0428】
・自情報通信機器のユーザからユーザ入力情報が入力した場合の処理(図35(a) 参照)
1. ユーザ入力情報に従って入力表示域情報記憶部310の入力表示域情報を更新する。
【0429】
2. 入力表示域情報記憶部310の入力表示域情報の変化情報である入力表示域情報操作情報を、入力表示域情報記憶部310の入力表示域情報の変更後と変更前の各々の差分とする。
【0430】
3. 入力表示域情報操作情報をグループ内の他の情報通信機器に同報的に送信する。
【0431】
・グループ内の他の情報通信機器からユーザ入力情報の送信を受けた場合の処理(図35(b) 参照)
1. 受信情報を入力表示域情報操作情報とする。
【0432】
2. 入力表示域情報操作情報に基づいて入力表示域情報記憶部310の入力表示域情報を更新する。
【0433】
以上によって、複数の情報通信機器間で各々の情報通信機器が管理する入力表示域記憶部310の入力表示域情報を同一の内容に維持する。
【0434】
[出力表示域管理部306,出力表示域情報記憶部311]
出力表示域管理部306は、出力表示域情報記憶部311から出力表示域情報を取得し、該出力表示域情報に基づいて、出力情報、その表現形式を決定し、表示部302に表示する。なお、出力情報は、共有情報管理部304から呼び出してくる。
【0435】
出力表示域情報記憶部310は、複数の情報通信機器の表示部302が参照するそれぞれの情報通信機器の出力表示域情報を記憶する。
【0436】
図36が出力表示域情報記憶部311の出力表示域情報の例であり、情報通信機器の識別ID番号と、出力表示域の大きさ及び他の情報通信機器の出力表示域との関係である出力表示域情報を示している。
【0437】
出力表示域情報である他の出力表示域との関係は、下記の関係となる。
【0438】
1. 各々の情報通信機器の出力表示域を包含する仮想出力表示域における各情報通信機器の出力表示域の隣接、重ね合わせ、一定間隔等の位置関係。
【0439】
2. 「『X年の企業Aの技術計画』情報に対する『(X+10)年における技術見通し』情報」「情報Aと情報Bの両方に登場するキーワードの一覧」のような論理的関係。
【0440】
3. 「装置/通信状態表示専用」「装置操作メニュー」のような機能的関係
を設定することが可能である。
【0441】
図36の例では、情報通信機器aの出力表示域は640×480ピクセルの大きさを持ち、「資料その4」の「25頁目」を出力する。
【0442】
情報通信機器bの出力表示域は、同じ大きさで、「情報通信機器aと同じ資料の中の、情報通信機器aが参照している頁の次頁」を出力するよう関係づけられている。
【0443】
情報通信機器cの出力表示域は、「操作メニュー」を出力することが割り当てられている。
【0444】
図37の例は、図36の出力表示域情報記憶部311に基づいた各情報通信機器の表示部302における表示を示している。3台の情報通信機器a,b,cの画面出力に、出力表示域情報記憶部311の出力表示域情報に基づいた割り当てが行われている。
【0445】
出力表示域管理部306は、図38(a) (b) に示すフローチャートの処理も行う。
【0446】
・自情報通信機器のユーザからユーザ入力情報が入力した場合の処理(図38(a) 参照)
1. ユーザ入力情報に従って出力表示域情報記憶部311の出力表示域情報を更新する。
【0447】
2. 出力表示域情報記憶部311の出力表示域情報の変化情報である出力表示域情報操作情報を、出力表示域情報の変更後と変更前の各々の差分とする。
【0448】
3. 出力表示域情報操作情報を、グループ内の他の情報通信機器に同報的に送信する。
【0449】
・グループ内の他の情報通信機器からの送信を受けた場合の処理(図38(b) 参照)
1. 受信情報を出力表示域情報操作情報とする。
【0450】
2. 出力表示域情報操作情報に基づいて出力表示域情報記憶部311の出力表示域情報を更新する。
【0451】
以上によって、複数の情報通信機器間で各々の情報通信機器が管理する出力表示域情報記憶部311の出力表示域情報を同一の内容に維持する。
【0452】
[共有情報管理部304,共有情報記憶部312]
共有情報管理部304は、図39(a) (b) に示すフローチャートの処理を行う。
【0453】
・自情報通信機器のユーザからユーザ入力情報が入力した場合の処理(図39(a) 参照)
1. ユーザ入力情報に従って共有情報記憶部312の共有情報を更新する。
【0454】
2. 共有情報記憶部312の共有情報の変化情報である共有情報操作情報を、共有情報の変更後と変更前の各々の差分とする。
【0455】
3. 共有情報操作情報を、グループ内の他の情報通信機器に同報的に送信する。
【0456】
・グループ内の他の情報通信機器からの送信を受けた場合の処理(図39(b) )
1. 受信情報を共有情報操作情報とする。
【0457】
2. 共有情報操作情報に基づいて、共有情報記憶部312の共有情報を更新する。
【0458】
以上によって、複数の情報通信機器間で各々の情報通信機器が管理する共有情報記憶部312の共有情報を同一の内容に維持する。
【0459】
以上が、本装置の構成とその機能である。
【0460】
次に動作の説明として、ユーザが、複数の情報通信機器間で情報を共有し作業を行う場合を図40のフローチャートに基づいて説明する。
【0461】
(ステップm1 グループの形成)
ユーザ入力情報による指示、または予め設定された手順を制御部309が実行することにより、他の情報通信機器との間の通信路を確保する。
【0462】
(ステップm2 格納情報の共有化)
確保された通信路を通じ、一つの情報通信機器が格納している情報を共有化することをユーザが指示する。空の共有情報を各々の情報通信機器に作成し、共有化する情報と空の共有情報の差分を該情報通信機器の共有情報に対する入力とし、また共有情報操作情報としてグループ内の他の情報通信機器に配送する。
【0463】
(ステップm3 出力表示域情報の設定と変更)
出力表示域情報は、ユーザによってまたはグループ内の他の情報通信機器からの出力表示域情報操作情報に基づいて設定される。その場合に、その優先度及びデフォルト設定を設けることを可能とする。例えば、出力表示域情報及び出力表示域情報の設定を以下のようにする。
【0464】
(a)ユーザの指定。
【0465】
(b)他情報通信機器からの出力表示域情報操作情報に基づいて設定。
【0466】
(c)予めユーザによって指定されたデフォルト設定。
【0467】
(d)情報通信機器のデフォルト設定。
【0468】
この時、(a) 、(b) 、(c) 、(d) の順に出力表示域情報の設定、更新する。
【0469】
(ステップm4 入力表示域情報の設定と変更)
入力表示域情報は、ユーザによってまたはグループ内の他の情報通信機器からの入力表示域情報操作情報に基づいて設定されるが、その優先度及びデフォルト設定を設けることを可能とする。
【0470】
例えば、入力表示域情報の設定を以下のように設定する。
【0471】
(a)ユーザの指定。
【0472】
(b)他情報通信機器からの入力表示域情報操作情報に基づいて設定。
【0473】
(c)出力表示域情報中で、文書中の頁など位置関係が設定されている出力表示域情報を、例えば次の手順によって入力表示域情報に変換する。
【0474】
(c−1) 一つの資料中の頁は、頁順に上下に隣接するように並べる。
【0475】
(c−2) 異なる資料は、左辺に隣接するように配置する。
【0476】
(c−3) メニュー、メッセージ用ウィンドウは、右辺に隣接するように配置する。
【0477】
(c−4) 上下方向配列の中心が一直線になるように上下方向を調整する。
【0478】
なお、出力表示域情報から入力表示域情報への変換法は、上に挙げたものに限られることはない。
【0479】
(d)予めユーザによって指定されたデフォルト設定。
【0480】
(e)情報通信機器のデフォルト設定。
【0481】
この時、(a) 、(b) 、(c) 、(d) の順に入力表示域情報の設定、更新する。
【0482】
ステップm4(c) の操作は、出力表示域情報にて「特定の資料の連続する頁」「資料中の特定部分とその右側部分」といった位置関係が設定されている場合には、入力表示域情報もそれに倣う設定にすることで、表示上と操作上の一致を図るものである。
【0483】
以上の段階で、グループ内の各情報通信機器の入力表示域と出力表示域がそれぞれ関連づけられ複数の入力表示域に渡るカーソルの移動や、入力及びその表示出力が可能となる。
【0484】
(ステップm5 共有情報、入力表示域情報、出力表示域情報の操作とグループ内での一貫性維持)
ユーザ入力情報によって、自情報通信機器が記憶する共有情報を変更した場合、共有情報管理部304によって、その変更内容を共有情報操作情報として、グループ内の情報通信機器に送信する。
【0485】
グループ内の他の情報通信機器より送信され、自情報通信機器にて受信した、他の情報通信機器が記憶する共有情報に対する共有情報操作情報の内容を、自情報通信機器が記憶する共有情報に適用、更新することで、グループ内の共有情報の一貫性を保持する。
【0486】
ユーザ入力情報によって、自情報通信機器が記憶する入力表示域情報記憶部310を変更した場合、入力表示域管理部305によって、その変更内容を入力表示域情報操作情報として、グループ内の情報通信機器に送信する。またグループ内の他の情報通信機器より送信され、自情報通信機器にて受信した、他の情報通信機器が記憶する入力表示域情報記憶部310に対する入力表示域情報操作情報の内容を、自情報通信機器が記憶する入力表示域情報記憶部310に適用、更新することで、グループ内の入力表示域情報記憶部310の一貫性を保持する。
【0487】
ユーザ入力情報によって、自情報通信機器が記憶する出力表示域情報記憶部311を変更した場合、出力表示域管理部306によって、その変更内容を出力表示域情報操作情報として、グループ内の情報通信機器に送信する。
【0488】
グループ内の他の情報通信機器より送信され、自情報通信機器にて受信した、他の情報通信機器が記憶する出力表示域情報記憶部311に対する出力表示域情報操作情報の内容を、自情報通信機器が記憶する出力表示域情報記憶部311に適用、更新することで、グループ内の出力表示域情報記憶部311の一貫性を保持する。
【0489】
<4−2>変更例1
最近の情報通信機器では、一つの出力表示域を複数の出力領域であるウィンドウに分割し、各々の出力領域に異なるユーザ出力を可能とする、マルチウィンドウ方式が採用されることが多くなっている。
【0490】
入力表示域情報、出力表示域情報を上記例の装置毎に加え、ウィンドウ毎に割り当てることを可能とし、入力表示域情報及び出力表示域情報は、ウィンドウ毎に割り当てられた入力表示域情報及び出力表示域情報の相互関係をも保持することを可能とする。
【0491】
図41に、本変更例での入力表示域と出力表示域の割当を示す。図34及び図37の場合と比較して、情報通信機器毎の入力位置及びデータ画面の相互関係から、ウィンドウ毎の入力位置及びデータ画面の相互関係に変わっていることが異なる。
【0492】
<4−3>変更例2
上記情報通信機器では、入力表示域情報記憶部310及び出力表示域情報記憶部311はユーザまたはシステムによって予め指定された内容を設定されるが、情報通信機器に相互の入力表示域の物理的な位置関係を接触または非接触にて検出する手段を設け、検出された情報通信機器相互の入力位置関係を、入力表示域情報記憶部310及び出力表示域情報記憶部311に設定することで、自動的に「任意の資料の連続する頁」を表示、操作することを可能とする。
【0493】
<4−4>変更例3
入力表示域と出力表示域が同一に設定されている上記情報通信機器において、入力表示域、出力表示域のユーザ出力がスクロール可能である場合、カーソル位置を入力表示域外に移動した場合に、入力位置相互関係にある別入力表示域にカーソル位置を移動させるか、または該入力表示域、出力表示域のユーザ出力をスクロールさせて該情報通信機器の該入力位置を変更、更新することで、該入力位置が指す更新後入力表示域にカーソル位置が収まるようにさせる、二種類の操作モードを備え、該操作モードをユーザ入力情報によって切り換える手段を備える。
【0494】
<4−5>変更例4
上記情報処理システムでは、共有情報と入力表示域情報及び出力表示域情報を、各々の情報通信機器が維持管理する場合について説明したが、グループ内の特定の一つまたは複数の情報通信機器がサーバとして、共有情報または入力表示域情報または出力表示域情報の内の一つ、または二つの組み合わせ、または全てを集中的に維持管理し、各情報通信機器の入力及び出力は、サーバに格納される該情報を操作、参照することによって行う場合にも、適用可能である。
【0495】
【発明の効果】
発明の通信機器によれば、メイン論理的通信リンクで接続されていない通信機器から、共同作業参加要求やデータ共有要求の信号を受け取った場合、通信可能な通信機器の中からデータの配送を行う通信機器の選定を行うので、利用者は前もって、データの共有手順に関する知識を必要としない。
【0496】
また、メイン論理的通信リンクの構成が変化したり、ある通信機器に障害が発生していても、要求を受信したときに対応を行う通信機器の選定を行うため、必ず論理的通信リンクが設定され、データの配送が行われる。
【0497】
すなわち、この発明は、共同作業を行う人達が前もって設定を行わなくても、新規参加者に対して共有データの配送を行うことが可能であり、複数の通信機器から同時に要求を受けても効率良く共有しているデータの配送を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考の発明の装置の使用状況を示す図。
【図2】情報通信機器のブロック図。
【図3】通信制御装置のブロック図。
【図4】距離情報の演算を示すフローチャート。
【図5】ゼロ交差波を示すグラフ。
【図6】距離情報を格納したテーブル
【図7】レイアウト選択画面例の図。
【図8】レイアウト逐次表示例の図。
【図9】レイアウトの表示例の図。
【図10】距離情報を信号音によって演算する場合のフローチャート。
【図11】距離情報を信号パワーによって演算する場合のフローチャート。
【図12】音声分離記録方式を示すフローチャート。
【図13】ステレオ記録/再生方式を示すフローチャート。
【図14】発明の実施例を示す通信機器のブロック図。
【図15】実行するプログラムの構成図。
【図16】第1のデータ配送方法を示すフローチャート。
【図17】第2のデータ配送方法を示すフローチャート。
【図18】第3のデータ配送方法を示すフローチャート。
【図19】第4のデータ配送方法を示すフローチャート。
【図20】従来のデータ配送方法を示すフローチャート。
【図21】発明に関する情報処理装置のブロック図。
【図22】サービス要求装置のフローチャート。
【図23】サービス要求受信装置のフローチャート。
【図24】パケット構成例の図。
【図25】サービス要求パケット構成例の図。
【図26】サーバ選定実行要求パケットの構成例の図。
【図27】グループ通信用パケットの構成例の図。
【図28】提供可能サービス情報の構成例の図。
【図29】提供可能サービス情報の構成例の図。
【図30】使用者情報の構成例の図。
【図31】条件付きサービス要求パケットの構成例の図。
【図32】第2の参考発明の実施例の情報通信機器の構成図。
【図33】入力表示域情報記憶部の例。
【図34】入力表示域情報記憶部に基づく入力表示域の割り当ての例。
【図35】入力表示域管理部のフローチャート。
【図36】出力表示域情報記憶部の例。
【図37】出力表示域情報記憶部に基づく出力表示域の割り当ての例。
【図38】出力表示域管理部のフローチャート。
【図39】共有情報管理部のフローチャート。
【図40】全体の処理フローチャート。
【図41】変更例1の入力表示域と出力表示域の割り当ての例。
【符号の説明】
1 プロセッサ
2 メモリ
3 通信装置
4 マイクロフォン
5 情報通信機器
6 情報通信機器
7 情報通信機器
11 通信端末識別番号発生部
12 宛先ヘッダ生成部
13 グループ設定部
14 通信可能端末識別部
15 通信可能端末記憶部
16 比較部
17 宛先ヘッダ識別部
21 制御チャネル変調部
22 情報チャネル変調部
23 多重化回路
24 RF変調部
26 RF復調部
28 制御チャネル復調部
29 情報チャネル復調部
31 アンテナ
101 ユーザ情報処理部
102 通信制御部
103 無線送受信部
211 制御部
212 データ記録部
213 表示部
214 データ入力部
215 通信制御部
216 通信手段
221 ユーザインタフェース部
222 共有データ管理部
223 通信制御部
301 入力部
302 表示部
303 記憶管理部
304 共有情報管理部
305 入力表示域管理部
306 出力表示域管理部
307 通信部
309 制御部
310 入力表示域情報記憶部
312 共有情報記憶部
313 装置情報管理部
400 情報処理装置
402 制御部
404 データ記録部
406 表示部
408 データ入力部
410 通信制御部
412 バス

Claims (12)

  1. 自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定するグループ設定手段と、
    このグループ設定手段によって設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定するメイン論理的通信リンク設定手段と、
    このメイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求を受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定するサブ論理的通信リンク手段と、
    前記グループ内の通信機器から、その参加要求通信機器とサブ論理的通信リンクを設定する通信機器を選定する通信機器選定手段と、
    このサブ論理的通信リンク手段により設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行うデータ配送手段とよりなる
    ことを特徴とする通信機器。
  2. 前記サブ論理的通信リンクを設定した通信機器が前記参加要求通信機器に共有データの配送中に、前記メイン論理的通信リンクで接続されていない新たな参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データ共有の要求を受信した場合、前記グループ内の通信機器で、共有データの配送を行っている前記通信機器を除いた通信機器の中からその新たな参加要求通信機器と新たなサブ論理的通信リンクを設定する通信機器を選定する通信機器追加選定手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信機器。
  3. 自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定するグループ設定手段と、
    このグループ設定手段によって設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定するメイン論理的通信リンク設定手段と、
    このメイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求を受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定するサブ論理的通信リンク手段と、
    このサブ論理的通信リンク手段により設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行うデータ配送手段とよりなり、前記データ配送手段は、
    前記参加要求通信機器へ共有データの配送中の途中経過や処理の完了を示す経過データをメイン論理的通信リンクに接続されているグループ中の全ての通信機器に同報的に配送する
    ことを特徴とする通信機器。
  4. 自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定するグループ設定手段と、
    このグループ設定手段によって設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定するメイン論理的通信リンク設定手段と、
    このメイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求を受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定するサブ論理的通信リンク手段と、
    このサブ論理的通信リンク手段により設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行うデータ配送手段とよりなり、
    前記サブ論理的通信リンク手段は、このサブ論理的通信リンクの設定後、前記参加要求通信機器以外の通信機器からの共同作業参加要求、または、データ共有要求の存在を一定時間中調べ、新たな参加要求通信機器が存在した場合にこのサブ論理的通信リンクに追加させる
    ことを特徴とする通信機器。
  5. 前記メイン論理的通信リンク設定手段により設定されたグループ内の通信機器とだけ相互に通信を行う特定通信手段と、
    前記設定したグループ中の通信機器へ前記特定通信手段を介してサービス要求を行うサービス要求手段と、
    前記特定通信手段を介して前記設定したグループ中の他の通信機器からのサービス要求を検知するサービス要求検知手段と、
    このサービス要求検知手段がサービス要求を検知した場合にサービス要求を行なった通信機器を除く通信機器の中であって、かつ、前記設定したグループ中の他の通信機器からサービスを提供する通信機器を選定するサーバ選定手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1から4の中で少なくとも一項に記載の通信機器。
  6. 前記サーバ選定手段は、
    同一のサービスを要求する複数の通信機器が前記サービス要求検知手段により検知された場合に、サービス要求を行なった複数の通信機器を除く通信機器、または、サービス要求を行なった複数の通信機器を除くグループ内の通信機器の中から一の通信機器を、これら複数の通信機器へサービスを提供する通信機器として選定する
    ことを特徴とする請求項記載の通信機器。
  7. 自己の通信機器が処理できるサービス機能に関する情報を保持するサービス情報保持手段と、
    サービス要求を行なった通信機器から要求されたサービスが処理できるか否かを前記サービス情報保持手段の情報から判定する処理可能判定手段とを有し、
    前記サーバ判定手段は、
    サービス要求を行なった通信機器を除く通信機器、または、サービス要求を行なった通信機器を除くグループ内の通信機器であって、かつ、前記処理可能判定手段の判定結果に基づきそのサービス機能を有しない通信機器を除く通信機器の中からサービスを提供する通信機器を選定する
    ことを特徴とする請求項記載の通信機器。
  8. サービス要求を行なった通信機器がサービスの提供ができる条件を満たしているか否かを判定する提供可能判定手段を有し、
    前記サーバ判定手段は、
    サービス要求を行なった通信機器を除く通信機器、または、サービス要求を行なった通信機器を除くグループ内の通信機器であって、かつ、前記処理可能判定手段の判定結果に基づきそのサービス機能を有しない通信機器を除く通信機器であって、かつ、前記提供可能判定手段の判定結果に基づきサービスを提供できない通信機器を除く通信機器の中からサービスを提供する通信機器を選定する
    ことを特徴とする請求項記載の通信機器。
  9. 前記サービス要求手段は、
    所定の条件を付加してサービス要求を行う条件付加サービス要求手段を有し、
    前記サービス要求検知手段は、
    付加された条件を満たすことができるかどうかを判定する付加条件具備判定手段を有し、
    前記サーバ判定手段は、
    サービス要求を行なった通信機器を除く通信機器、または、サービス要求を行なった通信機器を除くグループ内の通信機器であって、かつ、前記付加条件具備判定手段から判定結果に基づき付加条件を満たしていない通信機器を除く通信機器の中からサービスを提供する通信機器を選定する
    ことを特徴とする請求項記載の通信機器。
  10. 自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定し、
    この設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定し、
    このメイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求を受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定し、
    前記グループ内の通信機器から、その参加要求通信機器とサブ論理的通信リンクを設定する通信機器を選定し、
    この設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行う
    ことを特徴とする通信機器の通信方法。
  11. 自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定し、
    この設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定し、
    このメイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求を受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定し、
    この設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行い、また、前記参加要求通信機器へ共有データの配送中の途中経過や処理の完了を示す経過データをメイン論理的通信リンクに接続されているグループ中の全ての通信機器に同報的に配送する
    ことを特徴とする通信機器の通信方法。
  12. 自己の通信機器と通信を希望する複数の通信機器を接続して、これら通信機器を一のグループとして設定し、
    この設定されたグループに属する全ての通信機器を、相互に通信可能な状態にするメイン論理的通信リンクを設定し、
    このメイン論理的通信リンクで接続されていない参加要求通信機器から共同作業参加要求、または、データの共有の要求を受信した場合に、その参加要求通信機器との間でサブ論理的通信リンクを設定し、
    この設定されたサブ論理的通信リンクを通じて前記グループで共有されている共有データの配送を前記参加要求通信機器へ行い、
    このサブ論理的通信リンクの設定後、前記参加要求通信機器以外の通信機器からの共同作業参加要求、または、データ共有要求の存在を一定時間中調べ、新たな参加要求通信機器が存在した場合にこのサブ論理的通信リンクに追加させる
    ことを特徴とする通信機器の通信方法。
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