JP3696138B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部情報が不正に読み出されることを防止できるICチップ内部の半導体装置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カード社会が広がるにつれ、カードの不正使用が問題になっている。これを解決するためにICカードの利用が広がりつつあるが、ICカードのセキュリティーを高めるために、ICカード内部の情報が不正に読み出されることを防止することが求められている。
【0003】
以下、従来のICカードに搭載するチップの一例について、図4(a),(b)および図5を参照しながら説明する。図4(a),(b)および図5に示す半導体装置のウェハは、ダイシングされることによりチップとなる。図4(a),(b)および図5のウェハは、ウェハの一部に設けられた検査用パッドおよびその除去方法に関する特許(特願昭59-177901,59-219916,60-216743 )におけるウェハなどと共通の構造を備えている。
【0004】
一般に、ウェハの一部に設けられる検査用パッドは出荷前の電気的検査時に使用され、その検査が終了した後には回路領域から切り離されて除去される。つまり、ICカードの出荷時には検査用パッドが除去されているため、出荷後にICカード内の情報が検査用パッドを通じて不正に読み出されることが防止できる。
【0005】
図4(a),(b)は、従来の半導体チップの製造工程のうちの電気的検査工程におけるウェハの平面図および検査用パッドの斜視図である。
【0006】
図4(a)に示すように、ウェハ107は、回路領域101と,回路領域101の側方に配置された複数の検査用パッド103と,回路領域101と検査用パッド103とを接続する長さCの接続部104と,複数の検査用パッド3に沿って配置されたPCM(プロセス管理用テストパターン)106とを備えている。回路領域101は、例えば一辺4mmのほぼ正方形に形成されており、回路領域101内には内部パッド102が配置されている。一方、検査用パッド103は、複数のメタル層が積層されて形成されている。また、各メタル層同士の間には各メタル層同士を接続するためのコンタクト105が形成されており、これにより各メタル層同士が電気的に接続される。検査用パッド103を構成する各メタル層は、例えば一辺が80μmのほぼ正方形でウェハ7上に形成されており、検査用パッド103には回路領域1の検査を行なう際に電気測定用の針を容易に当てることができる大きさが必要である。このような構造を有することにより、回路領域101は、内部パッド102と検査用パッド103とPCM106とを用いて電気的に検査される。
【0007】
次に、検査用パッド3の構造について説明する。図4(b)に示すように、検査用パッド103は、第1層メタル111と、絶縁膜(図示を省略する)を挟んで第1層メタル111の上に形成された第2層メタル113と、第1層メタル111と第2層メタル113とを互いに接続するための複数の第1層間コンタクト112とにより構成されている。第1層間コンタクト112は、第1層メタル111の上の全面に亘ってほぼ均等に配置されている。この構造をとることにより、第1層メタル111は接続部104によって回路領域101と接続され、第2層メタル113は、第1層間コンタクト112,第1層メタル111,接続部104によって回路領域101と接続されている。
【0008】
次に、ウェハ107の電気的検査工程が終了した後に、回路領域101から検査用パッド103を切り離す方法について、図5を参照しながら説明する。
【0009】
図5は、回路領域101から検査用パッド103を切り離すようにウェハ107をダイシングする工程を示す平面図である。図5に示すように、ダイシング刃121は、検査用パッド103の全体とPCM106の半分程度とに亘る刃幅Dを有している。このような刃幅Dを有するダイシング刃121でウェハ107を切断することにより、検査用パッド103のほぼ全体とPCM106のうち検査用パッド103に近い約半分の部分とを除去する。このことにより検査用パッド103は回路領域101から切り離されるため、製品化後に回路領域101の情報が検査用パッド103を通じて読み出されるおそれはなくなる。また、ダイシングによりPCM106の約半分が除去されてPCM106の機能が失われるので、PCM106から情報を読み出されるおそれも無くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体チップの製造方法では、以下に述べるような不具合が生じていた。
【0011】
まず、図5に示すように、一辺が80μm程度もある検査用パッド103全体とPCM106のうち半分程度とを除去するためには、広い刃幅Dを有するダイシング刃121を用いる必要がある。そのため、冷却水を供給しながらウェハ107をダイシングする際に、ダイシング刃121の中央部分にまで冷却水が行き届かずダイシング刃121が欠けやすくなってしまう。その結果として、ダイシング刃121の切れ味が悪化し高精度にダイシングすることが困難になるおそれがあった。
【0012】
さらに、従来のウェハ107から検査用パッド103を除去する際には、検査用パッド103を完全に除去し、かつ回路領域101を完全に残すようにダイシングする必要がある。したがって、回路領域101と検査用パッド103とを接続する接続部104が形成されている部分にはマージンが必要であることから接続部104の長さが長くなり、その結果としてチップの面積が大きくなっていた。
【0013】
本発明の目的は、高精度にダイシングを行ないつつ、かつチップ面積の拡大を抑制することが可能になる半導体とその製造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、半導体集積回路と検査用パッドの一部とを備えた半導体装置であって、上記半導体装置における上記検査用パッドの一部は、上記半導体集積回路と接続される導体層の一部と、上記半導体集積回路と絶縁される最上の導体層の一部と、上記導体層と上記最上の導体層との間に介在する絶縁層とを含んでいる。
【0015】
これにより、半導体装置が製品化した後に、半導体装置表面で露出している最上の導体層から、半導体集積回路内部の情報を不正に読みとられることを防止することができる。それに加えて、幅の小さなダイシング刃を用いた高精度のダイシングが可能となるので、マージンの縮小による面積の小さな半導体装置を得ることができる。
【0016】
上記検査用パッドは、ウェハの状態において、上記導体層の上記一部を除く他部と、上記最上の導体層の上記一部を除く他部とを接続する少なくとも1つのコンタクトをさらに備えており、ダイシングによって上記導体層の他部と上記最上の導体層の他部と上記少なくとも1つのコンタクトとが除去されているものすることができる。
【0017】
上記検査用パッド一部とは、上記検査用パッドのうち上記半導体集積回路に近い約半分の部分であることが好ましい。
【0018】
本発明の半導体装置の製造方法は、ウェハ上に、半導体集積回路と、上記半導体集積回路に接続される導体層,上記導体層の上方に形成される最上の導体層,上記導体層と上記最上の導体層との間に介在する絶縁体層および上記導体層と上記最上の導体層とを接続する少なくとも1つのコンタクトを有する検査用パッドとを形成する工程(a)と、ダイシングにより、上記検査用パッドにおける一部を残し,他部を除去して、上記半導体集積回路と上記検査用パッドの上記一部とを含むチップをウェハから切り出して形成する工程(b)とを含み、上記工程(a)における上記検査用パッドにおいては、上記他部に上記少なくとも1つのコンタクトが形成されて上記導体層と上記最上の導体層とが電気的に接続されており、上記工程(b)における上記検査用パッドの上記一部においては、上記最上の導体層は上記導体層と絶縁されている。
【0019】
この方法により、上記工程(b)では、検査用パッド全体を半導体集積回路から切り離す必要がないため、ダイシングのマージンを大きくとる必要がなく、半導体装置の面積の縮小を図ることができる。さらに、上記工程(b)では、ダイシングにより切り出す部分の幅が従来の幅よりも小さいため、幅の小さなダイシング刃を用いることができ、高精度のダイシングが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図1(a),(b)および図2(a),(b)を参照しながら説明する。
【0021】
図1(a),(b)は、本実施形態の回路領域の電気的検査工程におけるウェハの平面図および検査用パッドの斜視図である。
【0022】
図1(a)に示すように、ウェハ7は、回路領域1と,回路領域1の側方に配置された複数の検査用パッド3と,回路領域1と検査用パッド3とを接続する長さAの接続部4と、複数の検査用パッド3に沿って配置されたPCM(プロセス管理用テストパターン)6とを備えている。回路領域1は、例えば一辺4mmのほぼ正方形に形成されており、回路領域1内には内部パッド2が配置されている。一方、検査用パッド3は、平面形状が一辺80μmのほぼ正方形に形成されており、導電体からなる2層のメタル層が積層されて構成されている。検査用パッド3のうち、接続部4に近い約半分の領域は基部3aとなり、PCM6に近い約半分の領域は先端部3bとなっている。検査用パッド3の各メタル層の間には絶縁膜(図示を省略する)が介在しており、各メタル層のうち先端部3bに位置する部分同士の間には、各メタル層を互いに電気的に接続するための導電体からなるコンタクト5が形成されている。検査用パッド3の各メタル層のうち上に位置するメタル層の上面は露出しており、そのメタル層の上面には、回路領域1の検査を行なう際に電気測定用の針が当てられるようになっている。なお、PCM6のうちで検査用パッド3に対向する部分は被ダイシング部6aであり、それ以外の部分は残存部6bとなっている。接続部4は、各メタル層のうち下に位置する方のメタル層の一部からなっており、これにより回路領域1と検査用パッド3とが互いに電気的に接続されている。以上のように、回路領域1は、内部パッド2と検査用パッド3とPCM(プロセス管理テストパターン)6とを用いて電気的に検査されることが可能となるように構成されている。
【0023】
本実施形態の特徴は、検査用パッド3のメタル層同士を互いに接続するコンタクトが、従来例のように各メタル層間の全領域において均等に配置されているのではなく、各メタル層のうち先端部3bに位置する部分の間にのみ配置されていることである。その構造について、以下に図1(b)を参照しながら述べる。
【0024】
図1(b)に示すように、検査用パッド3は、第1層メタル11と、絶縁膜(図示を省略する)を挟んで第1層メタル11の上に形成された第2層メタル13と、第1層メタル11と第2層メタル13とを互いに接続するための複数の第1層間コンタクト12とにより構成されている。第2層メタル13の上面は露出されている。
【0025】
コンタクト12は、第1層メタル11と第2層メタル12とのうち先端部3bに位置する部分同士の間に形成されている。この構造をとることにより、第1層メタル11は接続部4によって回路領域1と接続され、第2層メタル13は、第1層間コンタクト12,第1層メタル11,接続部4によって回路領域1と接続されている。一方、検査用パッド3の第1層メタル11と第2層メタル13とのうち基部3aに位置する部分同士の間にはコンタクトが形成されていない。
【0026】
次に、ウェハ7における電気的検査工程が終了した後に、ウェハ7をダイシングすることにより回路領域1から検査用パッド3の先端部3bを切り離す方法について、図2(a),(b)を参照しながら説明する。
【0027】
図2(a),(b)は、ウェハ7において回路領域1から検査用パッド3の先端部3bをダイシングにより切り離す工程を示す平面図である。
【0028】
まず、図2(a)に示す工程で、ダイシング刃21を用いてウェハ7を検査用チップ3の先端部3bとPCM6の被ダイシング層6aとに亘る部分で切断する。ダイシング刃21は、回路領域1から検査用パッド3のうちの先端部領域3aとPCM6のうち被ダイシング部6aとに亘る幅Bを有している。つまり、幅Bは、ダイシングによって検査用パッド3のうち第1層間コンタクト12が形成された領域を回路領域1から切り離すことができ、かつPCM6のうちの一部をPCM6の機能が失われる程度に切り離すことができる幅に設定されている。したがって、幅Bを有するダイシング刃21を用いてダイシングすると、検査用パッド3においては、第1層メタル11と第2層メタル13との間の電気的接続が絶たれることにより、第2層メタル13と回路領域1との電気的接続も絶たれる。
【0029】
図2(a)に示す工程でダイシングを行なうと、図2(b)に示すようなチップ8が得られる。チップ8は、回路領域1と、検査用パッド3のうちの基部3aと、回路領域1と検査用パッド3とを接続する接続部4とを備えている。チップ8においては、検査用パッド3のうちでコンタクトが形成されていない基部3aのみが残っているため、第2層メタル13は第1層メタル11と絶縁されている。よって、回路領域1を搭載しているチップ8が製品化された後にチップ8表面で露出している第2層メタル13の上面に針を当てても、回路領域1内の情報を読み出すことはできなくなる。また、ダイシングによりPCM6の機能が失われるので、チップ8が製品化された後にPCM6内の情報を外部から読みとることも困難となる。
【0030】
以下に、本実施形態において得られる利点について述べる。
【0031】
まず第1に、ダイシング刃21の刃幅Bを従来のダイシング刃の刃幅Dより薄くすることができる。このことにより、ウェハ7を冷却水で冷却しながらダイシングする際に、冷却水がダイシング刃21の先端部分全体に行き渡ってダイシング刃21が欠けにくくなる。その結果、高精度のダイシングが可能となる。
【0032】
第2に、ダイシングする際に検査用パッド3を完全に除去する必要がなく、検査用パッド3のうちコンタクト5が形成されている先端部3bのみを除去すればよくなる。このことにより、接続部4にダイシング位置のずれを考慮したマージンを大きく設ける必要がないので接続部4の長さを短くすることが可能となる。
その結果、チップ8の大きさを、従来の場合と比較して縮小することができる。
【0033】
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては検査用パッドが2層のメタル層からなる場合について述べたが、本発明においては検査用パッドが3層以上のメタル層からなっていてもよく、本実施形態では、その場合について図3を参照しながら説明する。
【0034】
本実施形態の回路領域の電気的検査工程におけるウェハでは、第1の実施形態の図1(a)における検査用パッド3が3層以上のメタル層からなっていることが特徴である。なお、本実施形態では、半導体装置のうち検査用パッド3を除く部分の構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略して、検査用パッド3の構造についてのみ述べる。
【0035】
図3は、本実施形態の検査用パッドの構造を示した斜視図である。
【0036】
図3に示すように、検査用パッド3は、第1層メタル11と、第1の絶縁膜(図示を省略する)を挟んで第1層メタル11の上に形成された第2層メタル13と、第1層メタル11と第2層メタル13とを互いに接続するための複数の第1層間コンタクト12と、第2の絶縁膜(図示を省略する)を挟んで第2層メタル12の上に形成された第3層メタル14と、第2層メタル13と第3層メタル14とを互いに接続するための複数の第2層間コンタクト15とにより構成されている。接続部4は、検査用パッド3の第1層メタル11の一部からなっている。
第3層メタル14の上面はウェハ7上に露出している。
【0037】
検査用パッド3は、回路領域1に近い約半分の領域の基部3aとPCM6に近い約半分の領域の先端部3bとに分けられる。検査用パッド3の第2層メタル13と第3層メタル14とのうち先端部3bに位置する部分には、複数の第2層間コンタクト15が配列されている。一方、検査用パッド3の第2層メタル13と第3層メタル14とのうち基部3aに位置する部分にはコンタクトが形成されていない。そして、検査用パッド3の第1層メタル11と第2層メタル13との間の全領域には、第1層間コンタクト12が形成されている。
【0038】
このようにコンタクトが配置されることによって、検査用パッド3の第2層メタル13と第3層メタル14とは先端部3bにおいて電気的に接続されている。
よって、第1の実施形態の場合と同様に、幅Bを有するダイシング刃21を用いてダイシングを行なうと、全ての第2層間コンタクト15が回路領域1から切り離されるために第3層メタル14と回路領域1との電気的接続を絶つことができる。その結果、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0039】
なお、本実施形態のように、第2層メタル13と第3層メタル14とのうち先端部3bに位置する部分同士の間にのみ第2層間コンタクト15が形成されている場合には、検査用パッド3の第1層メタル11と第2層メタル13との間に形成される第1層間コンタクト12は、第1層メタル11と第2層メタル13とを電気的に接続するために少なくとも1つ形成されておればよく、その第1層間コンタクト12が基部3a,先端部3bにおけるどの部分に形成されていてもよい。
【0040】
また、第1層間コンタクト12が第1層メタル11と第2層メタル13とのうち先端部3bに位置する部分同士の間のみに形成されていてもよく、その場合には、第2層間コンタクト15が第2層メタル13と第3層メタル14との間の領域のうちのどこかに少なくとも1つ形成されておればよい。
【0041】
さらに、検査用パッド3が3層以上のメタル層から構成されている場合においても、各メタル層間にあるコンタクト5のうち少なくとも一対の相対向するメタル層の間にあるコンタクトが先端部3bにのみ形成されていると、第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる。
【0042】
さらに、検査用パッド3が3層以上のメタル層から構成されている場合において、接続部4は各メタル層のうち最上のメタル層を除くいずれのメタル層の一部からなっていてもよい。その場合には、接続部4が形成されている層より上に位置し,かつ相対向する各メタル層間のうち少なくとも一対のメタル層間にあるコンタクト5が先端部3bにのみ形成されていると、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0043】
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態では、検査用パッド3の各メタル層のうちのいずれか1層を延長して接続部4としているが、本発明では接続部4を第1層メタル11とは別の層から形成してもよい。その場合には、接続部4を構成する導電体層として、金属層や不純物拡散層を用いることができる。
【0044】
また、上記実施形態では、検査用パッド3のうち接続部4に近い約半分の領域を基部3aとして,PCM6に近い約半分の領域を先端部3bとしたが、本発明においては、基部3aと先端部3bとの境界は検査用パッド3のどの位置に設けられていてもよい。例えば、検査用パッドのうち接続部4に近い約2/3の領域を基部3aとしてPCM6に近い約1/3の領域を先端部3bとしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明の半導体装置とその製造方法においては、従来よりも薄いダイシング刃を用いてダイシングすることによりウェハ上の回路領域から検査用パッドを切り離すことができる。よって、ダイシングする際に、冷却水がダイシング刃の先端部の全体に行き渡るのでダイシング刃が欠けにくくなり、高精度なダイシングが容易になる。
【0046】
さらに、ダイシングの際に、検査用パッドの全体を除去しないので必要なマージンの長さが短くなる。その結果、ICチップ領域と検査用パッドとを接続する接続部の長さを短くすることができ、ICチップ領域の小型化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、第1の実施形態の回路領域の電気的検査工程におけるウェハの平面図および検査用パッドの斜視図である。
【図2】(a),(b)は、第1の実施形態の回路領域を有するウェハにおいて、回路領域から検査用パッドの先端部をダイシングにより切り離す工程を示す平面図である。
【図3】第2の実施形態の検査用パッド3の構造を示した斜視図である。
【図4】(a),(b)は、従来の回路領域の電気的検査工程におけるウェハの平面図および検査用パッドの斜視図である。
【図5】従来のウェハ107において回路領域101から検査用パッド103をダイシングにより切り離す工程を示す平面図である。
【符号の説明】
1 回路領域
2 内部パッド
3 検査用パッド
3a 基部
3b 先端部
4 接続部
5 コンタクト
6 PCM(プロセス管理用テストパターン)
6a 被ダイシング部
6b 残存部
7 ウェハ
8 チップ
11 第1層メタル
12 第1層間コンタクト
13 第2層メタル
14 第3層メタル
15 第2層間コンタクト
21 ダイシング刃
Claims (4)
- 半導体集積回路と検査用パッドの一部とを備えた半導体装置であって、
上記半導体装置における上記検査用パッドの一部は、
上記半導体集積回路と接続される導体層の一部と、
上記半導体集積回路と絶縁される最上の導体層の一部と、
上記導体層と上記最上の導体層との間に介在する絶縁層と
を含んでいることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1記載の半導体装置であって、
上記検査用パッドは、ウェハの状態において、上記導体層の上記一部を除く他部と、上記最上の導体層の上記一部を除く他部とを接続する少なくとも1つのコンタクトをさらに備えており、
ダイシングによって上記導体層の上記他部と上記最上の導体層の上記他部と上記少なくとも1つのコンタクトとが除去されることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1または2に記載の半導体装置であって、
上記検査用パッドの上記一部は、上記検査用パッドのうち上記半導体集積回路に近い約半分の部分であることを特徴とする半導体装置。 - ウェハ上に、半導体集積回路と、上記半導体集積回路に接続される導体層,上記導体層の上方に形成される最上の導体層,上記導体層と上記最上の導体層との間に介在する絶縁体層,および上記導体層と上記最上の導体層とを接続する少なくとも1つのコンタクトを有する検査用パッドとを形成する工程(a)と、
ダイシングにより、上記検査用パッドにおける一部を残し,他部を除去して、上記半導体集積回路と上記検査用パッドの上記一部とを含むチップをウェハから切り出して形成する工程(b)とを含み、
上記工程(a)における上記検査用パッドにおいては、上記他部に上記少なくとも1つのコンタクトが形成されて上記導体層と上記最上の導体層とが電気的に接続されており、
上記工程(b)における上記検査用パッドの上記一部においては、上記最上の導体層は上記導体層と絶縁されている半導体装置の製造方法。
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