JP3694682B2 - ハイブリッド自動車の制御装置 - Google Patents

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    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン、変速装置および回転電動機を有するハイブリッド自動車に関するものであり、特に原動機として圧縮着火燃焼モードを有するエンジンを搭載した場合の車両の駆動力性能向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
均一予混合気を圧縮して自己着火させる燃焼方式を採用した内燃機関(以下、圧縮着火エンジン)が提案されている。このエンジンは超希薄領域(空燃比80以上)の運転が可能で、火炎温度低下および均一混合気による着火燃焼を実現することから、熱効率が高く、NOx及びスス排出量の大幅な低減が可能となる。この圧縮着火エンジンの詳細については、特開平10−56413号公報などがある。
【0003】
一方、エンジンと回転電動機(以下、モータ)などから構成される複数の原動機を協調制御して、自動車の燃費低減および排気浄化性能を向上したハイブリッド自動車が知られている。
【0004】
この圧縮着火エンジンとハイブリッド自動車を組み合わせて、さらに燃費低減および排気浄化性能を向上したシステムとして特開2000−265910号公報があり、エンジン,モータおよび変速機の廃熱回収と、モータを駆動するバッテリから電気エネルギ供給によって、燃料であるガソリンを自己着火させるために、吸気管内を必要な温度まで上昇させる制御技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以下のような問題があった。即ち、上記システムでは特に低温条件での自己着火のためにはバッテリの消費電力が非常に大きくなる。よって自己着火させることで、かえってエネルギ損失が大きくなり、得策ではない。また複数の気筒を有するエンジンでは、それぞれの気筒間またはサイクル間で、温度・圧力,吸気流量,混合気分布などがばらつくことがある。これらのパラメータは、圧縮着火エンジンにおいては混合気の自己着火特性や燃焼特性に大きく影響することが知られている。
【0006】
即ち特開2000−265910号公報のように、廃熱回収や熱交換器などを用いてエンジンの吸気温度を上昇させ、自己着火可能な状態に設定したとしても、気筒間またはサイクル間に着火時期が異なることによるトルクばらつきが生じることが避けられず、その結果、自動車として満足な乗り心地や駆動力性能を得ることができないという問題がある。特に、車両の変速機が有段歯車式の変速機構である場合、変速切り換え時などに運転中のエンジン回転数が変動しやすいため、着火時期などが変動し、車両へのトルク変動ショックが大きくなるという問題が発生する。
【0007】
上記のような問題点に鑑み、本発明の目的は、排気性能および熱効率に優れるが気筒間およびサイクル間のトルクばらつきの大きい圧縮着火燃焼モードを有するエンジンを搭載したハイブリッド自動車において、圧縮着火燃焼モード時,燃焼モード切り換え時,変速切り換え時などで起こるエンジントルクの変動もしくは低下によって、車両の駆動力性能が低下することを防止するハイブリッド自動車の制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、ピストン圧縮によって混合気を自己着火させる圧縮着火燃焼モードを有するエンジンと、エンジンの出力軸トルクを車両の動力伝達系に変速比を調整して伝達する変速機と、エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する少なくとも1つのモータとを有するハイブリッド自動車において、エンジンの出力軸トルクを推定または検出するエンジントルク検出手段と、エンジントルク検出手段から車両の駆動力変動分を推定する駆動力変動分推定手段と、駆動力変動分推定手段により推定される駆動力変動分に基づいて、駆動力を補正する駆動力補正手段とを備えるようにしたものである。
【0009】
以下、上記のようなハイブリッド自動車の構成において、有段歯車方式の変速機構(AT,自動MTなど)を有するものについて作用的に説明する。有段歯車方式の変速機構を用いると、トルクコンバータ付きの自動変速機(以下、トルコン付きAT)や無段変速機(以下、CVT)などの変速機システムに比べて駆動フリクションが低く、重量も比較的軽いため、燃料消費削減効果が高い。しかし、変速切り換え時にエンジン出力軸と変速機入力軸間をつなぐクラッチを切る必要があることから、車両の駆動力がゼロとなる時間が存在し、車両の乗り心地および駆動力性能が悪化してしまう。このことに起因してトルクショックやエンジンの回転変動が大きくなり、エンジンが圧縮着火運転しているときには失火や燃焼変動が発生し易くなる。その結果、エンジンの排気性能,燃費削減効果も悪化する。本発明ではエンジンが圧縮着火燃焼モードで運転している時、火花点火燃焼モードを有するエンジンであれば圧縮着火燃焼と火花点火燃焼の燃焼モード切り換え時、また前記変速機による変速切り換え時に、エンジントルクを推定または検出して駆動力変動分を推定し、その値に基づいて駆動力補正手段を用いて、効率よく駆動力補正制御を行うことで、前述の課題を解決することができるものである。
【0010】
前記エンジントルク検出手段は、好ましくはエンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する少なくとも1つのモータであり、モータ電流の変動値からエンジントルクを推定または検出するものである。またエンジントルク検出手段は、別の実施形態として筒内圧センサでもよく、検出した筒内圧力値を演算することにより、エンジントルクを推定または検出するものである。
【0011】
前記駆動力補正手段は、好ましくはエンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する少なくとも1つのモータであり、エンジントルク検出手段によって推定または検出されたエンジントルクから駆動力変動分を推定し、その値に基づいてモータの出力を制御することによって、目標とする駆動力に補正するものである。また駆動力補正手段は、別の実施形態として前記変速機の入力軸と出力軸との間のトルク伝達を行う摩擦クラッチでもよく、エンジントルク検出手段によって推定または検出されたエンジントルクから駆動力変動分を推定し、その値に基づいて摩擦クラッチを締結または開放制御することによって、目標とする駆動力に補正するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面と共に説明する。
【0013】
図1は本発明の第一の実施例にかかるハイブリッド自動車の制御装置の構成図である。図1中の12はエンジンである。エンジン12の上流からエアフローセンサ6,空気量を調整するスロットル7,吸気ポート8、また気筒毎に燃料噴射弁9(以下、インジェクタ)が配置されている。スロットル7は電子制御スロットルであることが好ましく、電気式アクチュエータによってスロットルバルブを駆動するものである。インジェクタ9からは、このスロットル7の開度信号θtpやアクセル開度信号αなどから演算される目標エンジントルクに応じて所定の燃料量を噴射する。エンジン12の始動時にはスタータ10を駆動して運転を開始する。各気筒には、筒内圧センサ11が設けられており、燃焼室19内の圧力を計測する。
【0014】
本実施例においてはこの筒内圧センサ11およびエンジン出力軸15上に設置されたクランク角センサ13を用いて、コントロールユニット1内でそれらの出力値を熱力学的に演算することによって、エンジントルクを推定(検出)する。11は筒内圧センサでなくとも、イオン電流を検出する電極など、筒内の燃焼状態を検出しエンジントルクを推定できるデバイス等でも良い。エンジン12は摩擦クラッチ(発進クラッチ)14を介して、変速機37と接続されている。
【0015】
本実施例において、変速機37は有段歯車方式(MT)を用いている。変速機37の入力軸20にギア21〜25が設置されている。本実施例においてギア
24は1速(発進)用、ギア23は2速用、ギア22は3速用、ギア21は4速用、ギア25はバック用であり、変速機出力軸31には変速機入力軸20に設置されたギア21〜25のギア比に対応した、ギア26〜30が設置されているものとする。39は反転装置である。32〜34は噛み合いクラッチ(以下、ドッグクラッチ)であり、変速比設定手段5により変速比が指定されると、変速機入力軸20もしくは変速機出力軸31と、所定の変速比を有するギアを噛み合わせて、変速比切り換えを実行する。例えば図1では、ドッグクラッチ32がギア
24と噛み合っており、ドッグクラッチ33および34が中立位置にあることから、1速の変速比に設定されていることになる。
【0016】
変速比を設定する手段としては、ドライバのシフトレバー(図示していない)操作によって変速を行うものが知られているが、本実施例においては、変速機
37はドライバの意図する変速タイミングによって手動式に変速を行う方式(以下、MT)よりも寧ろ次のようなものが好ましい。即ち、変速比設定手段5を設け、車速Vs,アクセル開度α,エンジントルク,エンジン回転数などから(最適な)変速比を演算して、油圧もしくは電動アクチュエータ(図示していない)を駆動することにより、ドッグクラッチ(32〜34)や摩擦クラッチ14を制御して変速を行う方式(以下、自動MT)を用いることが好ましい。複数のアクチュエータを強調して制御し得るからである。但し、MTにも適用できる技術であることは明らかである。なおこの変速機37の構成は自動MTの代表例として示しており、ギア配置およびギア数(変速比),ドッグクラッチ位置および数,トルクショックを低減するアブソーバ(図示しない)の有無などが図1以外の構成となっても、本実施例の範疇であることは明白である。
【0017】
インバータ17内のギア27にはギア38を介して、モータ16が接続されている。モータ16には出力を調節するインバータ17と、インバータ17に電力を供給するバッテリ18を設置している。本実施例では、検出されたエンジントルクから車両の駆動力変動分を推定し、その値を基に駆動力補正手段としてモータ16の出力を調節することで、車両の駆動力性能を向上する構成となっている。すなわち本実施例でのモータ配置は、変速機37内のギア27に接続する形であるが、変速機出力軸31側のその他のギア(例えばギア26〜30)に接続する構成や、変速機出力軸31に直結する構成であっても構わない。
【0018】
コントロールユニット1はエンジントルク検出手段2,駆動力変動分推定手段3,駆動力変動分補正手段4,変速比設定手段5を備えている。車速Vs,ブレーキ信号Sb,アクセル開度α,変速比(ギア位置)Mp,変速機出力軸回転数Nout ,空燃比A/F,エンジン吸気温度Tin,エンジン排気温度Tex,エンジン冷却水温Tw,ノックセンサ信号K,エンジン回転数Ne,筒内圧センサ信号Pi,スロットル開度θtpなどの値が入力され、これらを基に2〜5の手段それぞれの制御状態を決定する。
【0019】
図2は本発明の第一の実施例にかかるハイブリッド自動車の制御装置に適用するエンジンの構成図である。図2に示すようにシリンダブロック41,ピストン50およびシリンダヘッド42によって囲まれた燃焼室19に、吸気ポート8および排気ポート54が連通されており、吸気弁44aによって吸気ポート8を、排気弁44bによって排気ポート54を、それぞれ燃焼室19との通路開閉手段として用いている。燃焼室19内には点火装置55(以下、点火プラグ)および筒内圧センサ11を配置している。
【0020】
エンジン12において、例えば火花点火燃焼をコントロールユニット1から指示された場合(火花点火燃焼モード)には、点火プラグ55からの火花放電して混合気を火炎伝播燃焼させる。筒内圧センサ11は燃焼室19内の圧力を計測して熱力学的演算によりエンジントルクを推定(検出)する。これら点火プラグ
55および筒内圧センサ11の配置は、燃焼室19内の範囲で特に限定するものではない。コントロールユニット1には、エンジンの運転状態を検出するものとして、エアフローセンサ6の出力値Qa,エンジン冷却水温センサ46の出力値Tw,空燃比センサ47の出力値A/F,排気温度センサ49の出力値Tex,クランク角度センサ13からの出力値Ne(エンジン回転数)などが逐次取り込まれる。エアフローセンサ6は吸気温度を検出する機能を有するものであることが好ましく、この出力値Tinも同時にコントロールユニット1に取り込まれる。また吸気ポート8内にはインジェクタ9が設置されているが、燃焼室19内に直接燃料噴射できるような筒内噴射形式の配置にしてもかまわない。
【0021】
また図2に示すように吸気ポート8には同時に吸気圧センサ40が設置されていてもかまわない。またエンジン12には、吸気弁44aのバルブタイミングおよびバルブリフトを制御する吸気可変バルブ装置43a,排気弁44bのバルブタイミングおよびバルブリフトを制御する排気可変バルブ装置43bを備えている。これら43aおよび43bの装置は、スロットル7と同様に吸入空気量を調節する機能を有するが、これに加えて圧縮着火燃焼モード中の実圧縮比および内部EGR量を調節し、また筒内噴射方式のエンジンである場合には噴射時期や噴射回数なども制御することで、筒内温度・圧力・混合気状態などを制御する。結果、混合気の自己着火時期を制御することができるものである。
【0022】
次に図3および図4を用いて、本発明のハイブリッド自動車の制御装置における第一の実施例での制御方法として、エンジン12が圧縮着火燃焼モードで運転している場合についての一例を説明する。
【0023】
図3には本発明の第一の実施例において、エンジン12が圧縮着火燃焼モードで運転(エンジントルク,エンジン回転数:一定)しているときの制御フローチャートの一例を示している。まずブロック1001sにおいて、車両走行状態
(例えば車速Vs)およびドライバ意図(例えばアクセル開度α)を読み込んで、ブロック1002sにおいて車両の目標駆動力を演算する。このとき演算された目標駆動力がNtgであるとする。ブロック1003sにおいて、現在の変速比,車両走行状態,ドライバ意図から目標エンジントルクを演算する。演算された目標エンジントルクをTtgとする。次にブロック1004sにおいてこのTtgおよびその他のエンジン条件(空燃比A/F,エンジン吸気温度Tin,エンジン排気温度Tex,エンジン冷却水温Tw,ノックセンサ信号K,エンジン回転数Ne,筒内圧センサ信号Pi,スロットル開度θtp)を読み込み、その値に基づいてブロック1005sで燃焼モードを決定する。ブロック1005sにおいて圧縮着火燃焼モードと決定されると、ブロック1006sのように、Ttgに相当する燃料噴射パルス幅,スロットル開度,吸排気バルブタイミングおよびバルブリフト量を決定し、制御する。このときのエンジン出力軸トルクはブロック1007sにおいて筒内圧センサ11の出力値をコントロールユニット1で熱力学的に演算し、推定(検出)する。このときの推定値Te1が、Te1=Ttgとなるように燃料噴射パルス幅,スロットル開度,吸排気バルブタイミングおよびバルブリフト量を制御する。次にブロック1008sにおいて燃焼変動などによりエンジン出力軸トルクTe1が変動したと判定すると、ブロック1009sにおいてバッテリ
18の充電量を読み込み、ブロック1010sにおいてバッテリ充電量が所定値以下であるかどうかを判定する。所定値以下である場合には、モータ16による駆動力補正制御ができないと判断し、ブロック1014sに進んで火花点火燃焼モードに切り換える。バッテリ充電量が所定値以上である場合には、ブロック
1011sに進んで、目標駆動力Ntg,目標エンジントルクTtg,エンジン出力軸トルクTe1に基づいて、駆動力変動分を推定する。ブロック1012sにおいてブロック1010sでの推定値と変速比から駆動力補正のためのモータ16の出力分を決定し、出力制御を行う。モータ出力分はTtgとTe1の差分に、噛み合っているギア比を乗じることで求められる。このとき、モータ16の出力を加えた実駆動力と目標駆動力が一致しているかどうかについて、フィードバック制御を行い、実駆動力が車両の満足する値となるように制御する(ブロック1013s)。
【0024】
図4には、本発明の第一の実施例における圧縮着火燃焼モード時の制御タイムチャートの一例を示す。図4の横軸は運転中の経過時間を示している。図3の記述にもあるように、図4において、演算された車両の目標駆動力がNtg一定(線112),目標エンジントルクがTtg一定(線114),エンジン出力軸トルクTe1=Ttg(線116)で圧縮着火運転している。時刻t1において気筒間の着火時期ばらつきなどにより、エンジン出力軸トルクが線116のようにTtg以下になると、エンジン回転数もそれに伴って低下し、さらにエンジン回転数が低下(線117)する。よって、時刻t1においてエンジントルク検出手段2によって低下したエンジン出力軸トルクから、駆動力変動分推定手段3によって駆動力変動分を推定する。バッテリ充電量が所定値(駆動力補正に充分な値)以下でなければ、この推定値と変速比から駆動力補正のためのモータ出力分を決定し、時刻t2においてインバータ17を制御して、モータ出力による駆動力補正を行う。このときの実駆動力は図4(b)の線113のようになり、車両の乗り心地および駆動力性能の悪化を抑えることができる。このとき時間(t2−t1)で微小な実駆動力変動が発生することがあるが、この時間(t2−t1)はエンジン出力軸トルク115を検出してから駆動力補正を完了するまでに要するタイムラグであり、理想的には時間(t2−t1)をゼロに近づけるように制御して、トルク変動がゼロに近づけることが望ましい。また上記の駆動力補正制御を行うためのエンジントルク検出手段(本実施例では筒内圧センサ11)および駆動力補正手段(本実施例ではモータ16)が故障した場合には、安定した圧縮着火燃焼によるエンジン運転ができない可能性があるので、圧縮着火燃焼モードを禁止すると共に、ユーザに上記内容を知らせるようにする。このように上記に示すような駆動力補正制御は、気筒毎の着火時期ばらつきやサイクル毎の燃焼変動によってエンジン出力軸トルク変動が起こる圧縮着火燃焼中において有効な方式である。
【0025】
次に図5〜図7を用いて、本実施例におけるエンジン燃焼モードを切り換える場合の制御方法の一例について説明する。
【0026】
図5にはエンジン回転数−エンジントルクで見たそれぞれの燃焼モードによる運転領域を、図6には本発明の第一の実施例において、エンジン12が圧縮着火燃焼モードから火花点火燃焼モードに燃焼切り換えする場合の制御フローチャートの一例を示している。着火時期制御の難しい低温始動時や熱発生が急激になる高負荷時では、圧縮着火燃焼モードによるエンジン運転が困難になることから、図5のように運転領域ごとに運転モードを切り換える必要がある。本実施例のハイブリッド自動車では高負荷領域を運転する場合、内部EGR量の減少,筒内到達圧力の上昇により圧縮着火燃焼による運転が困難であるため、火花点火燃焼に運転モードを切り換える。また低負荷領域を運転する場合、エンジントルクが所定値以下、もしくは回転数が所定値以下である場合、安定した圧縮着火燃焼を継続することが困難であり、火花点火燃焼では吸気絞り量増大によるポンピングロスが増大することから、この領域ではモータ駆動のみによる運転を行う。
【0027】
切り換えるポイントとしては、火花点火燃焼領域141と圧縮着火燃焼領域
143の境界は、エンジン全負荷に対して約1/2〜3/4負荷程度のところにあることが望ましく、モータ運転領域142との境界は、エンジン回転数では
500rpm 程度以下ではエンジン全負荷に対して約1/2〜3/4負荷程度、エンジン回転数500rpm 程度以上では、エンジン全負荷に対して0〜1/4負荷程度のところに設定することが望ましい。
【0028】
ここでは、圧縮着火燃焼モードの点Aから火花点火燃焼モードの点Bに運転領域が変化した場合の燃焼モード切り換えについて、その制御方法を説明する。まずエンジン12が点Aで圧縮着火燃焼モードによって運転しているとすると、ブロック133において、車両走行状態(例えば車速Vs)およびドライバ意図
(例えばアクセル開度α)を読み込んで、車両の目標駆動力Ntg,目標エンジントルクTtg,エンジン出力軸トルクTe1を演算する。次にブロック134において、図1中の筒内圧センサ11およびエンジン出力軸15上に設置されたクランク角センサ13の出力値などから、エンジントルクおよびエンジン回転数を検出する。この検出結果に基づいて、燃焼モード切り換えを判定する(ブロック135)。目標エンジントルクおよび目標エンジン回転数が図5中の点Bとなり、切り換えが必要であると判断されると、ブロック136に進んで、ブロック133で演算された目標駆動力Ntg,目標エンジントルクTtg,エンジン出力軸トルクTe1に基づいて、燃焼モードが切り換えられる際に生じる駆動力変動分を推定する。ブロック137に進んで、ブロック136での推定値から駆動力補正のためのモータ16の出力分を決定し、燃焼切り換えを行う(ブロック138)。このときの燃焼切り換え方法としては、好ましくはスロットル7の開度θtpが圧縮着火燃焼モード時よりも小さくなるように制御し、さらに点火プラグ55による火花点火を行うものである。この燃焼切り換えの実行と同時にブロック139に進み、インバータ17を制御しモータ16を駆動して出力補正を行う。モータ出力分はTtgとTe1の差分に、噛み合っているギア比を乗じることで求められる。モータ駆動によって、燃焼モード切り換え中のトルク段差による駆動力変動が抑えられ、エンジンの回転変動による燃焼悪化を防止できることから、駆動力性能,乗り心地,排気性能を悪化させることなく、スムーズに燃焼モード切り換えを完了
(ブロック140)することができる。
【0029】
図7には、本発明の第一の実施例における燃焼切り換え時の制御タイムチャートの一例を示す。図7の横軸は運転中の経過時間を示している。図7において、エンジン12が圧縮着火燃焼モードで運転しており、変速比一定(変速切り換え指令なし、線145参照)で、目標駆動力がNtg1からNtg2に上昇し(線146)、この際の時刻t1において、エンジントルクがTe2、かつエンジン回転数が
Ne2に達するとき、図5における圧縮着火領域の(エンジン回転数−エンジントルク)範囲を超えるため、火花点火燃焼に切り換える。圧縮着火燃焼モードでは、基本的にはオープンスロットル運転であるが、火花点火燃焼への切り換え時には、可変バルブを制御して内部EGR量をステップ的に減少144させる。このときノッキング防止および燃焼室19内の空燃比ずれ防止の観点から、スロットル7の開度を制御して、燃焼室19内の空気量を制御する。このとき、図7の線147および線149のようにエンジントルクはTe3まで、エンジン回転数は
Ne3まで減少する。このときの駆動力変動分を図1中の駆動力変動分推定手段3によって推定し、この推定値と変速比から駆動力補正のためのモータ出力分を決定し、時刻t1においてモータ出力制御を行って駆動力補正を行う。火花点火燃焼モードに切り換え制御が終了すると、エンジン12において目標駆動力を満足するエンジントルクNe4とエンジン回転数Te4に制御し、モータ出力を停止する。このときの実駆動力は線148のようになり、車両の乗り心地および駆動力性能の悪化を極力抑えることができる。また燃焼モード切り換え中には変速機37の変速比切り換えを禁止して、エンジン出力軸15ならびに変速機入力軸20での軸振動をなるべく抑えるようにする。この上記に示す駆動力補正制御は、エンジン出力軸トルク変動や回転数変動が起こる燃焼モード切り換え時において有効な制御方式である。
【0030】
次に図8および図9を用いて、本実施例における変速切り換え時の制御フローチャートの一例について説明する。
【0031】
図8には本発明の第一の実施例において、変速機37が変速切り換えを行う場合の制御フローチャートの一例を示している。ここでは、ローギア側からハイギア側へのアップシフトの場合を例にとって説明する。まずブロック101sにおいて、車両走行状態(例えば車速Vs)およびドライバ意図(例えばアクセル開度α)を読み込んで、ブロック102sにおいてクランク角センサ13の出力値Ne,筒内圧センサ信号Piなどから、エンジントルクおよびエンジン回転数を推定(検出)する。その値に基づいてブロック103sで変速切り換えを行うかどうかについて判定する。切り換えを行う場合には、ブロック104sに進み、図1中の駆動力変動分推定手段3により駆動力変動分を推定する。次に、ブロック105sに進んで現在のエンジン運転が圧縮着火燃焼モードであるかを判定する。このとき、ブロック104sで推定した駆動力変動分が所定値以上である場合、エンジン回転数の変動が大きくなるため、安定した圧縮着火燃焼で運転することは困難となる。よって駆動力変動分が所定値以上で圧縮着火燃焼モードである場合には圧縮着火燃焼モードでの運転を禁止して、燃焼モードを火花点火に切り換えるか、燃料噴射を停止するように制御する(ブロック107s)。この燃焼切り換え制御については、前述の図5〜図7に記載の制御方法にて行う。この後、モータ16の出力分を決定し(ブロック107s)、スロットル7を操作してエンジン回転数の吹き上がりを防止し(ブロック108s)、ドッグクラッチ32をギア24(低速側)から開放して変速動作を開始する(ブロック109s)。このときエンジン12と変速機37の間で噛み合いがなくなるため、変速機出力軸31にエンジントルクが伝わらない状態となる。よってブロック107sで決定したモータ出力分に応じてモータ16を駆動し、駆動力を補正する(ブロック110s)。ドッグクラッチ32をギア23(高速側)に噛み合わせ、変速を終了する(ブロック111s)。モータ出力はドッグクラッチ32の噛み合いと同時に出力分を制御(減少)して、実駆動力が変動しないように制御する。
【0032】
図9に、本発明の第一の実施例における変速切り換え中の制御タイムチャートの一例を示す。横軸は運転中の経過時間を示している。車両の目標駆動力Ntgとなっており、時刻t1で変速を開始し時刻t2において変速を終了するものとなっている。このときエンジン回転数は変速開始時刻t1までにNe0→Ne1に上昇する。本実施例における変速機では、変速時には図1に示す摩擦クラッチ14を操作して、エンジン出力軸15と変速機入力軸20間のトルク伝達を遮断する必要があるため、時刻t1において変速制御を開始すると、駆動力変動分が所定値以上である場合には、エンジン回転の吹き上がりを防止するためにスロットル7の開度を小さくする。このため燃焼室19内の充填効率が下がり、かつエンジン回転数が大きく変動するため、圧縮着火燃焼モードでの運転は困難な条件となる。よって、変速直前の運転モードが圧縮着火燃焼モードである場合には、火花点火燃焼モードに切り換える。この燃焼モード切り換え制御については前述しているので、ここでは省略する。時刻t1において、変速のために摩擦クラッチ14を切ることにより、変速機入力軸へ入力されるエンジントルクはゼロとなるため、このときの駆動力変動分を補正するモータ出力を行って、変速時の実駆動力が変動しないように制御する。高速側のギアにドッグクラッチが噛み合うと、摩擦クラッチ14を締結してエンジントルクを変速機に伝達する。よって、モータ出力による駆動力補正を徐々に減少して、時刻t2で変速終了する。この動作中の実駆動力Nrlは線129のようになり、目標駆動力Ntgにほぼ一致するものとなる。このように上記に示すような変速制御は、気筒毎の着火時期ばらつきやサイクル毎の燃焼変動によってエンジン出力軸トルク変動が起こる圧縮着火燃焼モードを有するエンジンを用いた場合の変速切り換え時において有効である。
【0033】
図10に本実施例における車両停車時の制御フローチャートの一例を示す。まず車速Vs,アクセル開度α,ブレーキ状態を読み込み(ブロック201s)、車両状態を検出する。次のブロック202sで、Vs=0,α=0,ブレーキ
onの状態、すなわち車両停止状態で目標駆動力がゼロであると判定されると、ブロック203sに進んで、バッテリ充電量を読み込む。次にブロック204sにおいて、この読み込んだバッテリ充電量が所定値以下、すなわち車両発進時以降のモータ駆動に必要な充電量に満たないと判定されると、ブロック206sに進んで、触媒48の状態(空燃比センサ47の出力値,温度センサ49の出力値など)を読み込んで、バッテリ充電中のエンジン燃焼モードを選択する(ブロック207s)。このブロック207sで読み込んだ出力値から、触媒が活性化していると判定される場合は、エンジン運転を効率の良い圧縮着火燃焼モードとし、活性化が不充分であるとされる場合は、エンジン運転を排気温度の高い火花点火燃焼モードで運転するものである。ブロック208に進んで、所定のドッククラッチを中立にし、車両の駆動力をゼロにしたまま、エンジントルクをモータ
16に伝達してバッテリを充電する。必要量の充電が完了すると、ブロック205sにてエンジン運転を停止し、アイドルストップを行う。すなわち上記の方法によって、本実施例の構成のハイブリッド自動車において、排気を悪化させずに効率よくアイドルストップ、ならびにバッテリ充電を行うことができる。
【0034】
図11に本実施例における車両がクリープ走行時の制御フローチャートの一例を示す。まず車速Vs,アクセル開度α,ブレーキ状態を読み込み(ブロック
301s)、車両状態を検出する。次のブロック302sで、Vs>0,α=0,ブレーキoffの状態、すなわち車両がクリープ状態で走行していると判定されると、ブロック303sに進んで、バッテリ充電量を読み込む。次にブロック304sにおいて、この読み込んだバッテリ充電量が所定値以下、すなわちモータ駆動によるクリープ走行に必要な充電量に満たないと判定されると、ブロック306sに進んで、触媒48の状態(空燃比センサ47の出力値,温度センサ
49の出力値など)を読み込んで、エンジン燃焼モードを選択し(ブロック307s)、エンジントルクによるクリープ走行を行う。このときブロック307sで読み込んだ出力値から、触媒が活性化していると判定される場合は、エンジン運転を効率の良い圧縮着火燃焼モードとし、活性化が不充分であるとされる場合は、エンジン運転を排気温度の高い火花点火燃焼モードで運転する。ブロック304sにおいて、バッテリ充電量が所定値以上、すなわちモータ16の駆動によるクリープ走行が可能な充電量であると判定されると、エンジン運転を停止して、モータ駆動によるクリープ走行を行う。すなわち上記の方法によって、本実施例の構成のハイブリッド自動車において、排気を悪化させずに効率よくクリープ走行を行うことができる。
【0035】
図12は本発明のハイブリッド自動車の制御装置における第二の実施例の構成図である。図12の構成ではスタータ10の代わりにモータ56を設けている。エンジン始動時にはモータ56を用いて始動することで、冷間時の燃焼悪化による排気悪化を防止し、エンジン暖機後にはエンジン運転中のモータ電流を演算して、エンジントルクTiを検出するものである。第一の実施例と比較してエンジントルク検出精度が向上するため、より駆動力性能を向上することができる。このとき、モータ16でエンジントルクTiを検出して、モータ56で駆動力補正を行う制御構成としても良い。
【0036】
図13は本発明のハイブリッド自動車の制御装置における第三の実施例の構成図である。図13の構成では、変速機37内に摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61,ギア59,ギア60を付加しているものである。この構成では、変速中は摩擦クラッチ14を締結したままとし、ドッグクラッチ開放時に摩擦クラッチ
61を締結することによって変速機出力軸31へのエンジントルク中断を防止し、駆動力の落ち込みを防止するものである。この様子を図16に示す。
【0037】
図16は、例えば1速から2速に変速する際のタイムチャートを表している。時刻aまでの時間帯は1速、時刻bからの時間帯は2速という具合である。MTに適用したと考えると、変速の際、通常左足で発進クラッチ(図1,13での
14に相当)を踏み込んで、シフトレバーを1速から2速へ入れ、その後左足の踏み込みを戻していくという動作が行われる。これでは発進クラッチを踏み込んでいる期間中(時刻a〜b)は車両の駆動トルクは0となって駆動力が落ち込むこととなる(トルク1)。そこで、摩擦クラッチ14を締結したまま、当該期間に、摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61を自動的に制御してトルク2を発生させる。
【0038】
変速機の動作としては、第1速とドッグクラッチとの連結を解放して、摩擦クラッチ(アシストクラッチ)を締結し、この後第2速とドッグクラッチとの連結を行うものである。トルクの伝達経路としては、ドッグクラッチ32とギヤ24との連結によって形成された第1のトルク伝達経路(時刻aまで)から、摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61の締結による第2のトルク伝達経路(時刻a〜b)を介して、ドッグクラッチ32とギヤ23との連結によって形成された第3のトルク伝達経路(時刻bから)へと至るものである。以上によって、変速機出力軸31へのトルク中断を防止し、駆動力の落ち込みを防止するものである(トルク3)。
【0039】
この構成により、図8および図9を用いて説明した変速切り換え時の駆動力補正手段として摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61を用いることができる。
【0040】
なお、変速とは回転数の変化のことをいうので、図16においては時刻a〜bが変速中ということになる。この変速中に摩擦クラッチ(アシストクラッチ)
61への油圧を適当な油圧に制御することができれば、駆動トルクの急激な変動を抑えることができる。例えば、エンジントルクがデルタ関数的に変動して摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61部分にトルク2の数倍のトルクが入力されたときであっても、摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61に作用する油圧を、トルク2を発生することができる油圧より多少高くなるように設定しておけば、摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61の出力は、最高でもトルク2より少しだけ大きいトルクしか出力することができない。押し付け油圧が足りなければ(弱ければ)、入力トルクが100%伝わるわけではなく、押し付け油圧の強さに応じて伝達されるトルク(出力トルク)が決定されるからである。従って、斯様なエンジントルク変動があったとしても駆動トルクへの変動は摩擦クラッチ(アシストクラッチ)61の部分で吸収され、常にトルク2程度の大きさの駆動トルクを伝達することとなる(ショックが殆ど発生しない)。以上のように制御すれば、変速中に燃焼モードを切り替えたことによるエンジントルクの変動を抑制し、ドライバや他の乗員に対して乗り心地の良い車両を提供することができる。
【0041】
一方、比較的エンジントルク変動の小さい圧縮着火燃焼モード時および燃焼モード切り換え時の駆動力補正手段にはモータ16を用いることもできる。よってモータ16を駆動するためのバッテリ18の充電量が少なくても、変速切り換え時の駆動力変動を抑えることが可能で、更にモータ16の容量を小さくすることができ、低コストを図ることができる。また、モータ16を変速機入力軸20側のギア(21〜25)、もしくは入力軸20に直接接続しても駆動力補正が可能となるため、モータ16,エンジン12,変速機37などのレイアウト自由度が高くなるというメリットを有する。
【0042】
図14は本発明のハイブリッド自動車の制御装置における第四の実施例の構成図である。図14の構成では、図1の構成から筒内圧センサ11をなくし、モータ16およびクランク角度センサ13の出力値からエンジントルクTiを推定する構成である。すなわちモータ16はエンジントルク推定手段と駆動力補正手段の役割を有するものであり、低コスト化を図ることができる。
【0043】
図15には、本発明の第四の実施例における圧縮着火燃焼モード時の制御タイムチャートの一例を示す。図15の横軸は運転中の経過時間を示している。演算された車両の目標駆動力がNtg一定(線152),目標エンジントルクがTtg一定(線154),エンジン出力軸トルクTe1=Ttg(線156)で圧縮着火運転している。時刻t1において気筒間の着火時期ばらつきなどにより、エンジン出力軸トルクが線156のようにTtg以下になると、エンジン回転数もそれに伴って低下し、結果として実駆動力が低下する。よって、時刻t1においてエンジントルク検出手段2(ここではモータ16)に用いて、低下したエンジン出力軸トルクを検出し、駆動力変動分推定手段3によって駆動力変動分を推定する。バッテリ充電量が所定値以下でなければ、この推定値と変速比から駆動力補正のためのモータ出力分を決定し、時刻t2においてモータ16を出力側に働かせるようにインバータ17を制御して駆動力補正を行う。このときの実駆動力は図15(b)の線153のようになり、車両の乗り心地および駆動力性能の悪化を抑えることができる。このとき時間(t2−t1)で微小な実駆動力変動が発生することがあるが、この時間(t2−t1)はエンジン出力軸トルク156を検出してから駆動力補正を完了するまでに要するタイムラグであり、理想的には時間(t2−t1)をゼロに近づけるように制御して、トルク変動をゼロに近づけることが望ましい。また上記の駆動力補正制御を行うためのモータ16が故障した場合には、安定した圧縮着火燃焼によるエンジン運転ができない可能性があるので、圧縮着火燃焼モードを禁止すると共に、ユーザに上記内容を知らせるようにする。このように上記に示すような駆動力補正制御は、気筒毎の着火時期ばらつきやサイクル毎の燃焼変動によってエンジン出力軸トルク変動が起こる圧縮着火燃焼中において、非常に有効であると同時に、図1に構成と比較して筒内圧センサ11をなくすことができるため、システム簡素化を図ることができる。
【0044】
以上の実施例によれば、本発明によれば、排気性能および熱効率に優れるが気筒間およびサイクル間のトルクばらつきの大きい圧縮着火燃焼モードを有するエンジンと、トルク伝達効率に優れるが変速切り換え時のショックの大きい有段歯車式の変速機を搭載したハイブリッド自動車において、圧縮着火燃焼モード時,燃焼モード切り換え時,変速切り換え時などで起こるエンジントルクの変動もしくは低下によって、車両の駆動力性能が低下することを防止するハイブリッド自動車の制御装置を提供することができる。なお、上記のすべての実施例の構成が第一の実施例の構成における制御方式を適用、もしくは応用できることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
圧縮着火燃焼モード時,燃焼モード切り換え時,変速切り換え時に最適な駆動力制御を行い、車両の乗り心地に優れる車両走行を実現できる。また、駆動力性能に優れる車両走行を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるハイブリッド自動車の制御装置の構成図。
【図2】本発明の第一の実施例におけるハイブリッド自動車の制御装置に適用するエンジンの構成図。
【図3】本発明の第一の実施例において、エンジンが圧縮着火燃焼モードで運転しているときの制御フローチャートの一例。
【図4】本発明の第一の実施例における圧縮着火燃焼モード時の制御タイムチャートの一例。
【図5】エンジン回転数−エンジントルクで見た各燃焼モードによる運転領域。
【図6】本発明の第一の実施例において、エンジンが圧縮着火燃焼モードから火花点火燃焼モードに燃焼切り換えする場合の制御フローチャートの一例。
【図7】本発明の第一の実施例における燃焼切り換え時の制御タイムチャートの一例。
【図8】本発明の第一の実施例における変速切り換えを行う場合の制御フローチャートの一例。
【図9】本発明の第一の実施例における変速切り換え中の制御タイムチャートの一例。
【図10】本発明の第一の実施例における車両停車時の制御フローチャートの一例。
【図11】本発明の第一の実施例における車両がクリープ走行時の制御フローチャートの一例。
【図12】本発明の第二の実施例におけるハイブリッド自動車の制御装置の構成図。
【図13】本発明の第三の実施例におけるハイブリッド自動車の制御装置の構成図。
【図14】本発明の第四の実施例におけるハイブリッド自動車の制御装置の構成図。
【図15】本発明の第四の実施例における圧縮着火燃焼モード時の制御タイムチャートの一例。
【図16】変速する際のタイムチャートの一例。
【符号の説明】
1…コントロールユニット、6…エアフローセンサ、7…スロットル、8…吸気ポート、9…インジェクタ、10…スタータ、12…エンジン、15…エンジン出力軸、16…モータ、17…インバータ、18…バッテリ、19…燃焼室、20…変速機入力軸、31…変速機出力軸、35…減速ギア、36…車輪、37…変速機。

Claims (23)

  1. ピストン圧縮によって混合気を自己着火させる圧縮着火燃焼モードを有するエンジンと、前記エンジンの出力軸トルクを車両の動力伝達系に変速比を調整して伝達する変速機と、前記エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する少なくとも1つの回転電動機とを有するハイブリッド自動車の制御装置において、
    前記エンジンの出力軸トルクを推定または検出するエンジントルク検出手段と、前記エンジントルク検出手段から車両の駆動力変動分を推定する駆動力変動分推定手段と、前記駆動力変動分推定手段により推定される駆動力変動分に基づいて、駆動力を補正する駆動力補正手段と、バッテリの充電量を検出するバッテリ充電量検出手段と、前記エンジンの排気を浄化する触媒と、前記触媒の状態を検出する触媒状態検出手段とを備え、車両停止状態で目標駆動力がゼロである場合、前記バッテリ充電量検出手段の検出結果と、前記触媒状態検出手段の検出結果に応じて、前記エンジンの燃焼モードを決定して、前記回転電動機を介して前記エンジンの出力軸トルクの全てもしくは一部をバッテリ充電に用いるバッテリ充電制御を行い、前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以下で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを圧縮着火燃焼モードとして、前記バッテリの充電制御を行うこと、を特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
  2. ピストン圧縮によって混合気を自己着火させる圧縮着火燃焼モードと点火装置を用いた火花点火燃焼モードとを切り換えて運転するエンジンと、前記エンジンの出力軸トルクを車両の動力伝達系に変速比を調整して伝達する変速機と、前記エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する少なくとも1つの回転電動機とを有するハイブリッド自動車の制御装置において、
    前記エンジンの出力軸トルクを推定または検出するエンジントルク検出手段と、前記エンジントルク検出手段から車両の駆動力変動分を推定する駆動力変動分推定手段と、前記駆動力変動分推定手段により推定される駆動力変動分に基づいて、駆動力を補正する駆動力補正手段と、バッテリの充電量を検出するバッテリ充電量検出手段と、前記エンジンの排気を浄化する触媒と、前記触媒の状態を検出する触媒状態検出手段とを備え、車両停止状態で目標駆動力がゼロである場合、前記バッテリ充電量検出手段の検出結果と、前記触媒状態検出手段の検出結果に応じて、前記エンジンの燃焼モードを決定して、前記回転電動機を介して前記エンジンの出力軸トルクの全てもしくは一部をバッテリ充電に用いるバッテリ充電制御を行い、前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以下で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを圧縮着火燃焼モードとして、前記バッテリの充電制御を行うこと、を特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
  3. ピストン圧縮によって混合気を自己着火させる圧縮着火燃焼モードを有するエンジンと、前記エンジンの出力軸トルクを車両の動力伝達系に変速比を調整して伝達する変速機と、前記エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する少なくとも1つの回転電動機とを有するハイブリッド自動車の制御装置において、
    前記変速機は有段歯車式の変速機構を有しており、前記エンジンの出力軸トルクを推定または検出するエンジントルク検出手段と、前記エンジントルク検出手段から車両の駆動力変動分を推定する駆動力変動分推定手段と、前記駆動力変動分推定手段により推定される駆動力変動分に基づいて、駆動力を補正する駆動力補正手段と、バッテリの充電量を検出するバッテリ充電量検出手段と、前記エンジンの排気を浄化する触媒と、前記触媒の状態を検出する触媒状態検出手段とを備え、車両停止状態で目標駆動力がゼロである場合、前記バッテリ充電量検出手段の検出結果と、前記触媒状態検出手段の検出結果に応じて、前記エンジンの燃焼モードを決定して、前記回転電動機を介して前記エンジンの出力軸トルクの全てもしくは一部をバッテリ充電に用いるバッテリ充電制御を行い、前記バッテリ 充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以下で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを圧縮着火燃焼モードとして、前記バッテリの充電制御を行うこと、を特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
  4. ピストン圧縮によって混合気を自己着火させる圧縮着火燃焼モードと点火装置を用いた火花点火燃焼モードとを切り換えて運転するエンジンと、前記エンジンの出力軸トルクを車両の動力伝達系に変速比を調整して伝達する変速機と、前記エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する少なくとも1つの回転電動機とを有するハイブリッド自動車の制御装置において、
    前記変速機は有段歯車式の変速機構を有しており、前記エンジンの出力軸トルクを推定または検出するエンジントルク検出手段と、前記エンジントルク検出手段から車両の駆動力変動分を推定する駆動力変動分推定手段と、前記駆動力変動分推定手段により推定される駆動力変動分に基づいて、駆動力を補正する駆動力補正手段と、バッテリの充電量を検出するバッテリ充電量検出手段と、前記エンジンの排気を浄化する触媒と、前記触媒の状態を検出する触媒状態検出手段とを備え、車両停止状態で目標駆動力がゼロである場合、前記バッテリ充電量検出手段の検出結果と、前記触媒状態検出手段の検出結果に応じて、前記エンジンの燃焼モードを決定して、前記回転電動機を介して前記エンジンの出力軸トルクの全てもしくは一部をバッテリ充電に用いるバッテリ充電制御を行い、前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以下で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを圧縮着火燃焼モードとして、前記バッテリの充電制御を行うこと、を特徴とするハイブリッド自動車の制御装置。
  5. 前記エンジントルク検出手段は、前記エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する回転電動機であること、を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  6. 前記エンジントルク検出手段は、前記エンジンの燃焼室内の圧力を検出する筒内圧センサであること、を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  7. 前記駆動力補正手段は、前記エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する回転電動機であること、を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  8. 前記駆動力補正手段は、前記エンジンの出力軸に直接またはギアを介して接続する回転電動機であり、該回転電動機の出力制御により前記駆動力補正制御を行うこと、を特徴とする請求項7に記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  9. 前記駆動力補正手段は、前記変速機の入力軸と出力軸との間のトルク伝達を行う摩擦クラッチであること、を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  10. 前記エンジンの運転モードが圧縮着火燃焼モード時に、前記駆動力補正手段による駆動力補正制御を行うこと、を特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  11. 前記変速機を用いた変速切り換え時に、前記駆動力補正手段による駆動力補正制御を行うこと、を特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  12. 前記エンジンの燃焼モード切り換え時に、前記駆動力補正手段による駆動力補正制御を行うこと、を特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  13. 前記エンジンの燃焼モード切り換え時には、前記変速機を用いた変速切り換えを禁止すること、を特徴とする請求項1〜12の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  14. 前記変速機による変速切り換え時において、前記駆動力変動分推定手段によって推定される変速中の駆動力変動分が所定値以上である場合には、変速中の前記エンジンへの燃料噴射を禁止すること、を特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  15. 前記エンジンの変速切り換え時において、前記駆動力変動分推定手段によって推定される変速中の駆動力変動分が所定値以上である場合には、変速中の燃焼モードを火花点火燃焼とすること、を特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  16. 前記エンジントルク検出手段および前記駆動力補正手段のうち、少なくともどちらか一方が故障した場合には、前記エンジンの圧縮着火燃焼モードを禁止すること、を特徴とする請求項1〜15の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  17. 前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以下で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が不活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを火花点火燃焼モードとして、前記バッテリの充電制御を行うこと、を特徴とする請求項1〜16の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  18. 前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以上で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が活性状態である場合、前記エンジンの運転を禁止して、アイドルストップを行うこと、を特徴とする請求項1〜17の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  19. 車両がクリープ走行状態である場合、前記バッテリ充電量検出手段の検出結果に応じて駆動力を発生する手段を決定し、前記触媒状態検出手段の検出結果に応じて、前記エンジンの燃焼モードを決定すること、を特徴とする請求項1〜18の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  20. 前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以上である場合、前記回転電動機の駆動による車両走行を行うこと、を特徴とする請求項19に記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  21. 前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以上で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が不活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを火花点火燃焼モードとし、前記回転電動機と協調して車両走行を行うこと、を特徴とする請求項19または20に記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  22. 前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以下で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを圧縮着火燃焼モードとして車両走行を行うこと、を特徴とする請求項19〜21の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
  23. 前記バッテリ充電量検出手段によって検出されるバッテリ充電量が所定値以下で、前記触媒状態検出手段によって検出される触媒状態が不活性状態である場合、前記エンジンの燃焼モードを火花点火燃焼モードとして車両走行を行うこと、を特徴とする請求項19〜22の何れかに記載のハイブリッド自動車の制御装置。
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