JP3693541B2 - 太陽電池モジュールとそれを用いた太陽電池パネル - Google Patents

太陽電池モジュールとそれを用いた太陽電池パネル Download PDF

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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガラスを表面に接着してなる複数のセルを備えた太陽電池モジュールとそれを用いた太陽電池パネルに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
図15に示すように、従来の宇宙用太陽電池モジュール9は、複数の太陽電池セル3の各々にガラス(カバーガラス)1を接着剤2によって接着し、接続部材(インターコネクタ)6でセル3を直列および並列に接続し、接着剤4によって基板(サブストレート)5に接着することにより形成されている。従って、インターコネクタ6およびモジュール9の端部に設けられるバスバー8は、露出しており、宇宙環境にさらされる(例えば特開平5−136441号公報参照)。
【0003】
宇宙は電磁環境でもあり、電離された電子とイオンがプラズマ状態となって存在している。従って、宇宙で太陽電池モジュール9のインターコネクタ6がむき出しになっていると、太陽電池モジュール9が、インターコネクタ6を通して放電し、発生電力の低下および太陽電池セル3の破壊を招く恐れがあるため、インターコネクタ6自体を絶縁樹脂で覆う等の対策がとられている(例えば、特開昭61−202474号公報参照)。
【0004】
また、従来のモジュールでは、図16に示すように太陽電池セル3にガラス1を接着する時に接着剤2が側面部より上部にはみ出してしまう。はみ出した接着剤2は、宇宙環境にさらされて光透過率が低下し、その下面の太陽電池セル3の出力低下を招くため、取り除くことが必要である。また、その取り除き作業は、太陽電池セル3およびガラス1が通常50μmから200μmと薄く割れ易いため、不良の発生の要因ともなった。
【0005】
さらに従来のモジュールでは、個々の太陽電池セル3にガラス1を接着するため、その接着作業には多くの手間を要する。また、太陽電池セル3がガラス板1に覆われいない部分は、宇宙環境において、特に低エネルギーの陽子線により急速に劣化する。一方、ガラス1を太陽電池セル3に対し大きくすると、モジュールの総面積に占める太陽電池セル3の面積比率が小さくなり、太陽電池パネルの面積当たりの出力が小さくなる。
【0006】
このため、ガラス1を太陽電池セル3に対し大きくするわけにはいかず、太陽電池セル3がガラス1からはみ出さないよう、ガラス1の接着の際に高い寸法精度が求められ、この作業をより手間のかかるものとしている。
また、太陽電池セル3とガラス1の位置合せ精度を高くしなければ隣接する太陽電池間の距離が結果として大きくなり、面積効率が低くなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、一枚の基板と、前記基板上に平面的に配列される複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルを電気的に接続して電気回路を形成する接続部材と、前記複数の太陽電池セルと接続部材とを覆う一枚の透明カバー板とを備える太陽電池モジュールを提供するものである。
【0008】
この発明によれば、一枚の透明カバー板が複数の太陽電池セルを覆うので、外周部を除き太陽電池セルの詳細な位置合わせは不要となり、また接着剤の透明カバー板上面へのはみ出しもない。また、太陽電池セル間の電気的な接続部材も透明カバー板に覆われるため、宇宙の電磁環境から受ける悪影響が抑制される。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明における基板は、曲率を有するパネルに装着することも考慮して、ある程度の可撓性を有する基板であることが好ましく、それには、例えば厚さ0.1〜0.2mmのポリイミドフィルムやFRPフィルムが用いられる。また、太陽電池セルには、従来公知のもの、例えばN形シリコン表面にP形不純物を拡散させて構成した、いわゆるシリコン太陽電池(厚さ50〜200μm)を用いることができる。
【0010】
太陽電池セルを電気的に接続する接続部材とは、当該技術分野で一般的にインターコネクタと呼ばれ太陽電池セル間の接続を行うものや、バスバーと呼ばれ太陽電池モジュールから出力電流を取り出すものである。インターコネクタは外部ストレスを吸収する構造、いわゆるストレスリリーフ構造を有することが好ましい。バスバーの材料としては銀材や金めっきした銀材、銀メッキしたコバール,モリブデン,アルミニウム,銅などがあげられる。
【0011】
透明カバー板は、通常、カバーガラスと呼ばれるが、その使用環境を考慮すると宇宙放射線等の曝露を受けても着色されず、太陽電池セルの波長感度特性に適した波長、例えば0.35〜1.2μmの波長を効率よく透過させ、太陽電池セルを宇宙放射線から保護し、機械的強度および耐熱性にすぐれた材質からなることが好ましい。それには、例えば厚さが50〜200μm程度の無機ガラスが使用されるが、特にセリウム添加ガラスは宇宙線等の曝露による着色が少ないので好ましい。
【0012】
この発明の太陽電池モジュールにおいては、複数の太陽電池セルを接続部材で直列および/又は並列接続して電気回路を形成するが、このモジュールを複数個接続して太陽電池パネルとする場合に、あるモジュールまたはセルが何らかの外因により太陽光を受光できない時、そのモジュールの電気回路をバイパスして電流が流れるようにその電気回路には保護用素子としてバイパスダイオード又はスイッチング素子を並列接続することが好ましい。
【0013】
なお、この保護用素子は太陽電池セルの各々に並列接続してもよい。しかし、それでは多量の素子が必要となるので、各モジュール毎に1つの素子を接続することが望ましい。
【0014】
また、この発明の太陽電池モジュールは、複数個接続されて太陽電池パネルを形成するが、太陽電池パネルの出力は通常負荷およびバッテリーに接続されるので、太陽電池モジュールが太陽光を受光できないときにバッテリーから印加される逆電圧を阻止するための保護用素子として逆電圧阻止ダイオード、つまりブロッキングダイオードを直列接続することが好ましい。
【0015】
なお、上記バイパスダイオードおよびブロッキングダイオードのような保護用素子は、基板と透明カバー板との間に設置される。その場合には、太陽電池セルの一部に切り欠き部を設け、その切り欠き部のスペースにバイパスダイオードやブロッキングダイオードを収納するようにしてもよい。
【0016】
また、隣接する太陽電池セル間にスペースが存在する場合には、そのスペースにこれらのダイオードを収容してもよい。その時、バイパスダイオードやブロッキングダイオードは収納されるスペースに対応する形状(例えば横断面が3角形や台形)を有することが好ましい。
【0017】
太陽電池モジュールは電気回路の出力を外部へ接続する接続端子をさらに備えてもよい。その接続端子の収納スペースを確保するため、太陽電池セルに切り欠き部を設けてもよい。
【0018】
なお、上記接続端子を用いて太陽電池モジュール間を接続する場合、接続端子部分に対応する透明カバー板の部分を予め切り欠いておき、接続後に透明カバー板の切り欠き部分をガラス板又はセラミック板で覆い、接続端子を宇宙空間の放射線や電場環境から遮蔽するようにしてもよい。
【0019】
1つの太陽電池モジュールにおいて、独立した複数の電気回路が形成されてもよい。その場合、各電気回路毎にバイパスダイオードが並列接続されることが好ましい。
また、太陽電池モジュールを複数個接続することにより、1つの電力生成回路を形成するようにしてもよい。
【0020】
太陽電池セルと透明カバー板とは樹脂によって接着され、その樹脂は、アウトガスの少ないシリコーン樹脂であることが好ましい。この場合、シリコーン樹脂は低温(約−100℃)で急激に物性が変化をするので、その時に生じる応力を緩和するために樹脂層を分断する隔離部材を設けることが好ましい。
透明カバー板は太陽電池セルを位置決めするための突起を設けてもよい。
【0021】
太陽電池セルと透明カバー板との熱膨張率の違いによる伸縮を緩和させるため、隣接する太陽電池セル間に、太陽電池セルよりも熱膨張率の高い部材をはさむことが好ましい。
この部材は、さらに機械的応力を緩和するため、太陽電池セルよりも剛性が低いことが好ましい。
【0022】
基板上に隣接する太陽電池セル間を通って先端が透明カバー板に当接する部材を設け、その先端は太陽光を反射して太陽電池セルに入射させるように形成されてもよい。
【0023】
透明カバー板については、太陽電池セルと同じ大きさの複数のガラスを、熱膨張率がそのガラスよりも小さい材料で貼り合わせ、一枚の透明カバー板としてもよい。
透明カバー板は、機械的あるいは熱的な応力を受けた時に、隣接する太陽電池セル間で割れるよう、あらかじめ、傷又はスリットが形成されることが好ましい。
【0024】
この発明はまた、互いに電気的に接続され平面的に配列された複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルを覆う一枚の透明カバー板とを備え、複数の太陽電池セルと透明カバー板とが接着された太陽電池モジュールを提供するものである。
この発明においても、太陽電池およびその電気的接続部材(インターコネクタ)が透明カバー板により覆われているので、これらが宇宙の電磁環境から蒙る影響が軽減されている。
また、この太陽電池モジュールは、複数個を一枚の基板上に平面的に設置して用いることができる。従って、太陽電池の取扱いや設置についての作業性が向上する。
【0025】
実施例
以下、図面に示す実施例を用いてこの発明を詳述する。
図1はこの発明の実施例である太陽電池モジュール19の要部断面図を示す。同図に示すように、太陽電池モジュール19は、一枚の基板15と、基板15上に平面的に配列され接着剤14により接着される複数の太陽電池セル13と、複数の太陽電池セル13を電気的に接続する接続部材つまりインターコネクタ16と、太陽電池セル13とインターコネクタ16とを覆う一枚のカバーガラス(以下ガラスという)11を備える。ガラス11は接着剤12により太陽電池セル13とインターコネクタ16に接着されている。
【0026】
太陽電池モジュール19は、複数の太陽電池セル13が1枚のガラス11に覆われて形成されており、ガラス11内に太陽電池セル13を収めれば良いため、太陽電池セル13の位置合せ精度を高くする必要がない。
【0027】
また、接着剤12は、外周部を除きガラス11の上面にはみ出すことがない。また、図示していないが、インターコネクタ16は、ストレスリリーフ部を持った構造にしておくと、宇宙での熱環境により生じる熱歪みが生じても応力が緩和され、接着剤12の剥離や、太陽電池セル13およびガラス11の破損が軽減される。
【0028】
図2はこの実施例の太陽電池モジュール19の平面図、図3は側面図である。但し、図を簡単にするため、図2は基板15を除去した状態を示す。これらの図において、ガラス11と基板15との間には図2に示すように左右それぞれ5つの太陽電池セル13が接着され、さらにバイパスダイオード17,ブロッキングダイオード29,バスバー18が接着されている。
【0029】
従って、太陽電池セル13,インターコネクタ16,バスバー18,バイパスダイオード17,ブロッキングダイオード29等のモジュールに必要な電気回路部品はすべてガラス11に覆われており、宇宙環境から保護する事ができる。この時の電気回路図の一例を図4に示す。
【0030】
図4に示すように太陽電池モジュール19では、それぞれ5つの太陽電池セル13をインターコネクタ16で直列接続した2組の直列回路をバスバー18でさらに直列接続して1つの電力生成回路を形成している。そして、電力生成回路の一端はバスバー18で外部へ引出され、他端はブロッキングダイオード29を直列に介して外部へ引出され、この電力生成回路にはバイパスダイオード17が並列接続されている。
【0031】
なお、図4は4つの太陽電池モジュール19の直並列回路から負荷LにスイッチSを介して電力を供給する一般的な回路の一例を示し、補助バッテリBが太陽電池モジュール19の直並列回路に並列に挿入されている。
【0032】
太陽電池モジュール19に光が照射される時にはその起電力は負荷Lに電力を供給すると共にバッテリBを充電する。太陽電池モジュール19の1つに光が照射されなくなると、他の太陽電池モジュール19からの電流はその照射されない太陽電池モジュール19のバイパスダイオード17を通って負荷LやバッテリBに供給される。また、太陽電池モジュール19の起電圧が低くなりバッテリBから逆電圧が印加されるとブロッキングダイオード29の作用により太陽電池モジュール19は保護される。
【0033】
次に、10個の太陽電池モジュール19をバスバー18で電気的に直列又は並列に接続して基台25の上に装着した太陽電池パネル22を図5に示す。
【0034】
図6はこの発明の他の実施例を示し、太陽電池セル13は両肩を切り欠いた形状をしており、隣接する太陽電池モジュール19間の接続は、この切り欠き部分のスペースを利用して行われる。なお、ガラス11もこの接続部分に対応した切り欠き部分を有し、接続作業の終了後にこの切り欠き部分には、図示しないカバーガラスが接着される。なお、モジュール19間の接続ははんだ付け又は溶接により行われる。
【0035】
図7と図8はそれぞれ形状の異なるブロッキングダイオード29を収容した太陽電池モジュール13の変形例について、隣接する2つの太陽電池モジュール13を互いに接続する状況を示した要部拡大図であり、図7はブロッキングダイオード29が三角形の板状である場合を、図8はバスバー18とほぼ同じ幅を有する長方形の板状である場合を示している。
【0036】
図9はこの発明の他の実施例を示す平面図である。同図において、太陽電池モジュール22は4つの太陽電池モジュール19aと4つの太陽電池モジュール19bとを組合せたものである。太陽電池モジュール19aは2組の太陽電池セル13の直列回路とバイパスダイオード17とブロッキングダイオード29とを備え、太陽電池モジュール19bは1組の太陽電池セル13の直列回路のみを備えている。
【0037】
そして、太陽電池モジュール19aと19bを接続することによって図4の太陽電池モジュール19のような電力生成回路が得られるようになっている。従って、太陽電池モジュールの回路が長く1枚のガラスで覆うには作業性や取扱性が悪くなる場合に、有効である。なお、太陽電池モジュール19a,19bはそれぞれ図1に示すように構成部品がすべてガラス11によって覆われている。
【0038】
図10〜図14は、太陽電池セル3の接着部分の変形例を示す要部断面図である。図10は、ガラス11に突起34を設け、太陽電池セル13の位置を決めて複数の太陽電池セル13を接着し易いようにした例を示す。この突起34は、ガラス11を形成する際にその表面を機械的処理又はアルカリ等によるエッチング処理によって削る方法や、突起34となるガラスまたはセラミック材料をガラス11に貼り合わせる方法などによって形成される。
【0039】
ガラス11の熱膨張係数は、太陽電池セル13や基板15(図1)の材料に比べて大きいため、宇宙での熱環境により熱歪みが生じ、接着剤12の剥離や、太陽電池セル13およびガラス11の破損に繋がる。これを防ぐために、図11に示すように、太陽電池セル13と太陽電池セル13との間に、太陽電池セル13より熱膨張係数が高く剛性が低い部材35を設置する。これにより熱歪みを緩和することができる。
【0040】
また、接着剤12としてシリコーン接着剤を用いた場合、シリコーン接着剤は、温度を低温(−100℃)に下げていくと急激な物性変化を生じ、熱膨張係数,弾性率等が、数桁変動する。このため、シリコーン接着剤の剥離や太陽電池セル13又はガラス11の破損をもたらすことがある。特に大きなガラス11や大面積の接着剤の場合にこの影響が大きくなる。
【0041】
そこで、図12に示すように接着剤12が連続した1枚の層にならないように接着剤12を分断する部材36を太陽電池セル間に設けている。なお、部材35,36の材料としては、シリコーン樹脂,エポキシ樹脂,アクリル樹脂などがあげられる。
【0042】
またガラス11は、小さな複数枚のガラスを熱膨張率がそのガラスよりも小さい材料で貼り合わせ、一枚のガラスとしてもよい。それにより、ガラス11に加わる機械的あるいは熱的な応力が緩和され、ガラス11が割れにくくなる。
【0043】
またガラス11は、あらかじめ、表面に傷又はスリットを備え、ガラス11に機械的あるいは熱的な応力が加わった時に、太陽電池セル3と太陽電池セル3の間で割れるようにしてもよい。これによって、太陽電池セル13が割れるという重大な損傷を免れる事ができる。
【0044】
図13は、太陽電池セル13の位置ぎめ用又は、接着剤の分断用として、基板15上に部材37を設けたものを示す。部材37は図14に示すように太陽光38が反射して太陽電池セル13に入射するように先端が尖った形状で反射特性の高いものが用いられる。この反射により、より多くの太陽光が太陽電池セル13表面に照射される。このため、太陽電池モジュールの発電量が増大する。部材37の先端はアルミや銀を蒸着して反射率を向上させてもよい。
【0045】
図17はこの発明のさらに他の実施例を示す側面図である。
同図に示すように太陽電池モジュール19aでは、複数の太陽電池セル13を平面的に配列し、それらを並列および直列方向にインターコネクタ16で電気的に接続した後、太陽電池セル13とインターコネクタ16とを一枚のガラス11で覆い、太陽電池セル13とインターコネクタ16をガラス11の下面にシリコーン接着剤のような接着剤12により固着している。つまり、この実施例における太陽電池モジュール19aは、図1に示す太陽電池モジュール19から基板15を除去した形で形成される。
【0046】
図18と図19は8個の太陽電池モジュール19aを用いて構成した電力生成回路を示す平面図と側面図である。ここでは、8つの太陽電池モジュール19aが互いに電気的に直並列接続され、1つの電力生成回路を構成する。この実施例においても、太陽電池13とインターコネクタ16がガラス11で覆われているので、宇宙の電磁環境から蒙る影響が軽減される。また、太陽電池をモジュール単位で基板に設置できるので、太陽電池の取扱いや設置作業が容易になる。
【0047】
【発明の効果】
この発明によれば、一枚のガラスに複数の太陽電池セルを接着するため、ガラスと太陽電池セルとの精密な位置合わせは不要となり、また接着剤のガラス上面へのはみ出しが無くなるため、組立て作業が大幅に簡素化される。ガラスと太陽電池セルとの精密な位置合わせが必要な場合は、あらかじめ太陽電池セルの位置合わせ用突起を設けたガラス等を使用すれば、作業が簡素化される。
【0048】
また、太陽電池セル間の電気的接続部材もガラスに覆われるため、その接続部材と宇宙の電磁環境との相互作用も少なくなる。
また、隣接する太陽電池セル間に太陽電池セルより熱膨張係数が高く剛性が低い材料を設置することにより、宇宙での熱環境による熱歪みが緩和されるため、接着剤の剥離や、太陽電池セルおよびガラスの破損が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の太陽電池モジュールの要部断面図である。
【図2】図1に示す太陽電池モジュールの平面図である。
【図3】図2に示す太陽電池モジュールの側面図である。
【図4】図2に示す太陽電池モジュールの回路とその使用例を示す電気回路図である。
【図5】図2に示す太陽電池モジュールを組込んだパネルの一例を示す平面図である。
【図6】この発明の他の実施例の太陽電池モジュールを示す平面図である。
【図7】この発明の太陽電池モジュールの変形例を示す要部拡大図である。
【図8】この発明の太陽電池モジュールの他の変形例を示す要部拡大図である。
【図9】この発明の太陽電池モジュールの他の実施例を示す平面図である。
【図10】この発明の太陽電池モジュールの他の実施例を示す要部断面図である。
【図11】この発明の太陽電池モジュールの他の実施例を示す要部断面図である。
【図12】この発明の太陽電池モジュールの他の実施例を示す要部断面図である。
【図13】この発明の太陽電池モジュールの他の実施例の要部断面図である。
【図14】図13の要部拡大図である。
【図15】従来例の太陽電池モジュールの要部断面図である。
【図16】従来例の太陽電池モジュールの要部拡大断面図である。
【図17】この発明の太陽電池モジュールの他の実施例を示す側面図である。
【図18】図17に示す太陽電池モジュールの配置例を示す平面図である。
【図19】図17に示す太陽電池モジュールの配置例を示す側面図である。
【符号の説明】
11 ガラス
12 接着剤
13 太陽電池セル
14 接着剤
15 基板
16 インターコネクタ
19 太陽電池モジュール

Claims (15)

  1. 一枚の基板と、前記基板上に平面的に配列される複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルを電気的に接続して電気回路を形成する接続部材と、前記複数の太陽電池セルと接続部材とを覆う一枚の透明カバー板とを備え、電気回路に接続される保護用素子を基板と透明カバー板との間に備え、太陽電池セルは一部に切り欠き部を有し、保護用素子はその切り欠き部に設置されてなる太陽電池モジュール。
  2. 保護用素子がバイパスダイオード又はブロッキングダイオードである請求項記載の太陽電池モジュール。
  3. 太陽電池セルは一部に切り欠き部を有し、その切り欠き部において外部回路と接続される請求項1記載の太陽電池モジュール。
  4. 請求項1記載の太陽電池モジュールを複数組合わせた太陽電池モジュール。
  5. 透明カバー板はセリウム添加ガラスからなり、厚さが50〜200μmである請求項1記載の太陽電池モジュール。
  6. 太陽電池セルは厚さが50〜200μmである請求項1記載の太陽電池モジュール。
  7. 太陽電池セルは透明カバー板に接着される請求項1記載の太陽電池モジュール。
  8. 透明カバー板は各太陽電池セルを位置決めするために太陽電池セルの方向へ突出する突起部を備えてなる請求項1記載の太陽電池モジュール。
  9. 複数の太陽電池セルは透明カバー板に接着剤層を介して接着され、隣接する太陽電池セル間に介在して接着剤層を太陽電池セル毎に隔離する隔離部材を備えてなる請求項1記載の太陽電池モジュール。
  10. 基板から延出し太陽電池セル間を通って先端が透明カバー板に当接する反射部材をさらに備え、その反射部材の先端は透明カバー板から入射する光を太陽電池セルへ反射するように形成されてなる請求項1記載の太陽電池モジュール。
  11. 隣接する太陽電池間に熱膨張吸収部材をさらに備えてなる請求項1記載の太陽電池モジュール。
  12. 熱膨張吸収部材は太陽電池セルよりも剛性が低い請求項13記載の太陽電池モジュール。
  13. 透明カバー板は機械的又は熱的応力により破壊されるようにスリット状の傷を有する請求項1記載の太陽電池モジュール。
  14. 複数の請求項1記載の太陽電池モジュールと、前記複数の太陽電池モジュールを装着する基体とを備えた太陽電池パネル。
  15. 保護用素子が切り欠き部の形状に対応する外形を有する請求項4記載の太陽電池モジュール。
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