JP3692581B2 - 熱搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒を加熱する時の圧力上昇を利用して熱を搬送する熱搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱搬送装置は、例えば特開平3−51631号公報に示されるように、図8のような構成になっている。
【0003】
すなわち、気液セパレータ1は、冷媒加熱器2の上方に配設されるとともに冷媒加熱器2の入口管3と冷媒加熱器2の出口管4とで冷媒加熱器2と連結され、環状の経路を構成している。さらに、受液器5は気液セパレータ1の上方に配設され、第1逆止弁6を有する落込み管7で下方にある気液セパレータ1へ接続され、さらに開閉弁8を有する均圧管9により出口管4を介して気液セパレータ1に接続されている。気液セパレータ1と利用側として室内側に配置される放熱器10は、ガス冷媒往き管11で接続され、放熱器10と受液器5は、第2逆止弁12を有する液冷媒戻り管13で接続されている。そして上記気液セパレータ1、放熱器10、第2逆止弁12、受液器5、第1逆止弁6は順次配管接続された環状の循環路を形成している。
【0004】
14は冷媒加熱器2の出口管4に設けた温度検知器であり、15は温度検知器14の検知する温度により、開閉弁8の開閉時間を制御する制御装置である。16は冷媒加熱器2に設けたバーナであり、このバーナ16により冷媒を加熱する。17は放熱器10に設けた送風機である。第1逆止弁6は、冷媒回路で一般に用いられる圧力差により生じる流れで開閉動作を行うものであり、受液器5が気液セパレータ1より低圧力の時開き、高圧力の時は閉止する。
【0005】
上記構成において、その動作を以下に説明する。冷媒加熱器2において、バーナ16の燃焼熱で加熱された冷媒は、ガスと液の2相状態で出口管4を通り、気液セパレータ1へ流入し、液冷媒は入口管3から再び冷媒加熱器2に流入する。一方、気液セパレータ1へ流入した2相状態の冷媒のうちガス冷媒は、ガス冷媒往き管11から放熱器10へ入り、送風機17で送られた室内空気と熱交換し、放熱凝縮し過冷却液化する。ここで、開閉弁8が閉のときには、放熱器10で凝縮液化した過冷却液冷媒は、液冷媒戻り管13から第2逆止弁12を介して、ガス冷媒を凝縮させることにより受液器5内へ流入する。このとき受液器5内の圧力は気液セパレータ1内の圧力より低くなっているため、第1逆止弁6は閉状態となる。この状態で、開閉弁8を開とすると、受液器5と気液セパレータ1とは均圧管9により連通して均圧状態となり、受液器5内の液冷媒は重力により第1逆止弁6を通り気液セパレータ1内へ流入する。
【0006】
次に、開閉弁8を再び閉にすると、受液器5内のガス冷媒が凝縮するためこの受液器5内は気液セパレータ1より低圧となり、第1逆止弁6は閉状態になる。そして、受液器5内へ放熱器10の凝縮過冷却した液冷媒が受液器5内の急減圧により吸引され、受液器5が液冷媒で満たされるサイクルを繰り返す。このように、気液セパレータ1と冷媒加熱器2間は蒸発した冷媒圧による自然循環サイクルであり、受液器5から気液セパレータ1および冷媒加熱器2への液冷媒の供給は開閉弁8の開閉周期による間欠動作サイクルである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成において、冷媒加熱による熱搬送を行なうため開閉弁8の開閉動作周期の設定は、図9に示すように、受液器5内の減圧が発生して空となった受液器5内が液冷媒で満たされ減圧が完了する開閉弁8の閉時間TOFFと満液となった受液器5から気液セパレータ1へ液冷媒が落し込まれる開閉弁8の開時間TONとの和が開閉周期TS(TS=TON+TOFF)である。閉時間TOFFは受液器5の内容積および放熱器10から受液器5までの流路抵抗により定まり、さらに開時間TONは受液器5の内容積および均圧管9と落込み管7および第1逆止弁の流路抵抗により定まる。このように開閉弁8の開閉周期TSは開時間TONと閉時間TOFFの和(TS=TON+TOFF)であり、この開時間TONが比較的大きいために、開閉周期TSを長目に設定せざるを得ない状況となっていた。
【0008】
さらに、実際の制御に於けるTON0FFは、受液器5内に液冷媒が完全に流入、流出するのに必要な時間を基準に個別に設定していたが、熱入力と放熱能力の環境変化による冷媒温度の変化と設置時の配管長さ変化による流路抵抗変化によりこの必要な時間は変化する。そのため、TON0FFの設定時間は各々に余裕を設ける必要があり開閉周期TSはさらに長く設定する必要があった。そして、過渡変化時等、受液器5内に液冷媒が完全に流入、流出しない時は、それに応じてTONとT0FFの比率を変えると熱搬送量は低下しないが、TON0FFを個別に設定することは、完全に流入、流出しない分に相当する熱搬送量能力低下を生じる。そのため、熱搬送量(暖房に利用の場合は暖房能力)の大能力化に制約があった。
【0009】
またこの熱搬送装置は、2部品以上の部品をろー付けまたは溶接等で組み立てた受液器、第一逆止弁、落し込み管、2部品以上の部品をろー付けまたは溶接等で組み立てた気液セパレータ、開閉弁、均圧管より構成し、各々をろー付けまたは溶接等で組み立てるため、部品点数が多くかつろー付け箇所も多くなり部品、組立てに高コストを要しロー付けの加工と耐久的に信頼性の維持が困難であった。
【0010】
本発明は上記課題を解決するもので、開閉弁の開閉周期を短くして能力アップを図るとともに生産性及び信頼性を向上させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、冷媒加熱器と、この冷媒加熱器の上方に配設され上部の受液部と下部の気液セパレータ液溜部とに仕切る仕切り板を内部に有する容器と、前記冷媒加熱器と前記気液セパレータ液溜部を連通する入口管ならびに出口管と、前記気液セパレータ液溜部、放熱器、および前記受液部を順次接続し、かつ前記気液セパレータ液溜部と受液部とを仕切る仕切り板に開閉弁を設けて構成した熱搬送部とを備えた構成としてある。すなわち一つの容器の中に仕切り板を介して気液セパレータ液溜部と受液部とを構成し、かつこの仕切板に開閉弁を設けた構成としている。したがって従来のような均圧管や落込み管を必要とせず、その分管路抵抗が小さくできるとともに管路容積も少なくなり、開閉弁の開閉周期が短くなって熱搬送能力を上げることができる。また部品点数の削減も図れ、生産性や信頼性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は上記課題を解決するため、容器を上部の受液部と下部の気液セパレータ液溜部に仕切り板によって仕切り、この仕切り板に開閉弁を設けることにより、均圧管と落込み管を無くし、この流路抵抗を小さくして落し込み時間を短くすることにより開閉周期を短縮し、受液部と気液セパレータ液溜部に冷媒による圧力差が生じている時は駆動発生部の動作に関わらず開閉弁の閉を維持できるため開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことができる。すなわち均圧管と落込み管にて発生する流路抵抗を無くして落し込み時間を短くできることと開閉周期TSのTONOFF比率を最適に行うことにより、開閉弁の開時間を大幅に短縮して開閉周期を小さくし、単位時間当たりの受液器の吸引・落込み回数を増大させて冷媒循環量を増大可能とし熱搬送量の大能力化が可能となる。
【0013】
また、開閉弁は駆動力発生部の駆動軸と主弁体に設けたパイロット弁部とバネで構成し、パイロット弁体に駆動軸を覆う接触部に駆動軸を間隙を介して当接し設けることにより、閉弁時、駆動力発生部により駆動軸が接触部、主弁体より離れた時は前記バネの力で主弁体は主弁座に当接し開閉弁は閉止する。さらに、駆動軸と主弁体の当接部には、間隙を設けて接触部を構成しているため、駆動軸が主弁体より離れる方向に動作した時駆動軸はこの間隙だけ接触部、主弁体と完全に離れ、駆動軸の力が主弁体に加わらずに主弁体はバネに押されて主弁座と密着できる。このため、主弁体と主弁座の間の気密性が保たれ、閉止時受液部内の減圧開始が早くなり減圧時間が短くできる。開弁時、駆動力発生部により駆動軸が主弁体を押す時は前記バネの力に打ち勝って主弁体は主弁座より離れ開閉弁は開成する。ところが、受液部に室内機から過冷却の液冷媒が流入する時は、受液部内は低温であるため冷媒の飽和圧力が気液セパレータ液溜部に比べて低くなり室内機と受液器の間の流路抵抗に相当する圧力差が生じる。この時は主弁体はこの圧力差の力で主弁座に押されている。そのため、駆動力発生部の駆動軸が主弁体を押してもこの圧力差の力とバネ以下の場合は主弁体は動かなく、駆動発生部の動作に関わらず開閉弁の閉止を維持できる。このため開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことが可能となる。さらに、主弁とパイロット弁の2回路の通路が開成し冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり落とし込み時間が短くなり開閉周期TSが短縮される。このように流路抵抗を小さくする事と開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことと開時間の短縮化により、開閉周期を小さくし、単位時間当りの受液器の吸引・落込み回数を増大させて冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量を増大できる。また、前記パイロット弁の開弁時、前記接触部と前記主弁体が当接する構成により、開弁時、駆動軸は接触部を介してパイロット弁を押し開弁する。このパイロット弁が開弁した状態を維持して、駆動軸により主弁体を押し主弁が開弁する。そのため、開弁時は、主弁とパイロット弁の2回路の通路が完全に開成し冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり落とし込み時間が短くなり、冷媒加熱量を増大できる。
【0014】
また、前記パイロット弁の開弁圧力を前記気液セパレータ液溜部中の冷媒飽和圧力と前記放熱器の冷媒飽和圧力の差以下の圧力とすることにより、受液部内部のガス冷媒が凝縮して液冷媒で満たされ減圧が完了するまでパイロット弁は開弁する事がなく、そのため、駆動発生部の駆動軸がパイロット弁体を押してもこの圧力差の力と開弁圧力以下の場合は主弁体は動かなく、駆動発生部の動作に関わらず開閉弁の閉止を維持できる。このため開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことが可能となる。
【0015】
さらにまた、前記主弁体の外周に、この主弁体の摺動方向に沿ってガイド部を構成し、前記主弁体の上端部と下端部に突出部を設けると、主弁体はこのガイド部を案内として動き主弁体の摺動動作はスムーズとなる。さらに摺動動作の案内となる前記主弁体の上端部と下端部の突出部によりガイド部と主弁体のクリアランスは小さくなり閉弁時の主弁体の主弁座に対して位置が固定できるため気密性が向上でき、必要な閉弁時間が安定して最小時間に設定できる。また、前記接触部と前記主弁体の当接部に前記パイロット弁座に連通する通路を設けると、開弁時、駆動軸により主弁体を押し主弁が開弁した時、接触部と主弁体の当接部にパイロット弁座に連通する通路により常にパイロット弁は気液セパレータ液溜部と受液部を連通する。そのため、開弁時は、主弁とパイロット弁の2回路の通路が完全に開成し冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり落とし込み時間が短くなり、冷媒加熱量を増大できる。
【0016】
さらにまた、前記主弁体と前記主弁座は各々設けた斜面で当接して閉弁させ、前記主弁座の斜面は前記主弁体の斜面より傾斜を小さくすることにより、主弁座と主弁体は線接触で接することになるから接触部の応力が大きく主弁座と主弁体が変形して気密性が向上でき、必要な閉弁時間が安定して最小時間に設定できる。そして、主弁座の斜面を主弁体の斜面より傾斜を小さくしたことにより、長時間使用による摩耗は、主弁座あるいは主弁体の先端より順次発生し、この摩耗により発生する異物等が主弁に挟まる等がなく信頼性の高いものとなる。
【0017】
以下本発明の実施例1を図1で説明する。図1において、図8と同一符号は同一部材を示し同一機能を有しているので詳細な説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
【0018】
18は冷媒加熱器2の上方に配置された容器であり、この容器18を上部の受液部19と下部の気液セパレータ液溜部20に仕切り板21により仕切っている。冷媒加熱器2と気液セパレータ液溜部20を入口管3と出口管4で連通してある。22はバーナ16を有する冷媒加熱器2と気液セパレータ液溜部20とを環状管路で接続し、かつ受液部19と気液セパレータ液溜部20の間の往路に開閉弁23を設けて構成した熱搬送部である。24は気液セパレータ液溜部20、放熱器10、第2逆止弁12、受液部19を順次配管接続した環状の循環路である。上記容器18は、鉄アルミ等金属を上部シェル26と下部シェル27に分割し、この上部シェル26の端部28と下部シェル27の端部29と仕切り板21の端部30を重合した後ブレージング、溶接で接合してある。また開閉弁23は仕切り板21と接合または、一体構成としてある。
【0019】
この開閉弁23は電磁コイル25とプランジャに接続した駆動軸31よりなる駆動力発生部32と、仕切り板21と一体に構成した弁座33と弁体34とバネ35より構成してある。そして、弁体34に対向して当接させて駆動軸31とバネ35を設け、駆動力発生部32に接続して開閉弁23の開閉を制御する制御部36を設けている。駆動軸31と弁体34の当接部37には間隙を設けてあり、開閉弁23を閉止させる時は駆動軸31と弁体34は離れている。弁体34は凹部38を設け、この凹部38に駆動軸31を間隙を介して挿入して構成してある。弁体31は、テフロン、ナイロン等の樹脂で構成し、この弁体31に鉄、アルミ等の金属で構成した接触部39を取付け、この接触部39に駆動軸31を間隙を介して当接している。そして、弁体34に凹部40を設け、この凹部にバネ35を当接してある。弁体34の外周には、この弁体34の摺動方向に沿ってガイド部41を構成し、このガイド部41に開口部42を設けてある。
【0020】
また、制御部36は、開閉弁23に電気的に接続し開閉弁23を開閉させ、閉止動作をさせる時は閉を維持した後、開閉弁23を開とする動作を制御するものであり、そして、制御部36は、バーナ16の燃焼量を増減する燃焼量可変装置42と温度検知器14に電気的に接続してある。この図1は開閉弁23が閉成しており、図2は開閉弁23が開成した図である。
【0021】
そして、仕切り板21に開閉弁23を有し、開閉弁23を動作させる開閉駆動力発生部32を上部シェル26にろう付け等で設け、上部シェル26の端部28と仕切り板21の端部30を嵌合部43にて嵌合させて構成してある。また、上部シェル26の端部28と下部シェル27の端部29と仕切り板21の端部30を溶接等で溶着する部分に内接してガイド板44を設けてある。
【0022】
図2は、本発明の実施例2のシステム構成図を示し、上部シェル26に設けた拡管部45に仕切り板21を位置させ、該仕切り板21の端部30を接合した後、上部シェル26の端部28と下部シェル27の端部29を接合して構成してある。
【0023】
上記構成において、開閉弁8の開閉動作とバーナ16での燃焼、送風機17の運転により冷媒加熱による熱搬送の暖房を行なう。ここで冷媒の流れは、開閉弁23が閉状態の時に、ガスの冷媒が放熱器10で凝縮液化し過冷却となって放熱した後この液冷媒が液冷媒戻り管13から第2逆止弁12を介して受液部19に流入し、このガス冷媒が凝縮することにより受液部19内の圧力が低下し、急激に受液部19へ液冷媒が流入する。この受液部19内が液冷媒で満液状態になると液冷媒の流れは停止する。そこで、開閉弁23を開とすると、受液部19と気液セパレータ液溜部20とは連通して均圧状態となり、受液部19内の液冷媒は重力により開閉弁23を通り気液セパレータ液溜部20内へ流入する。この時、受液部19の液冷媒と置換する気液セパレータ1のガス冷媒は、開閉弁23を通り受液器19へと流れる。
【0024】
次に、受液器19内の液冷媒が全て流れ出た時、開閉弁23を再び閉にすると、受液器19内でガス冷媒の凝縮が始まり、受液部19が瞬時に減圧され低圧となる。そのため、受液部19内に放熱器10の凝縮過冷却した液冷媒が吸引され、受液部19が液冷媒で満たされるサイクルを繰り返す。
【0025】
ここで、従来例にある均圧管9を無くし、開閉弁23から液冷媒の落下と同時にガス冷媒が置換する様に開閉弁23の口径を大きくすることにより最短の長さで通路面積が確保でき、従来の落し込み管7に相当する部分は仕切り板21に開閉弁23を取り付けたことにより最短長さとなる。そのため、この開閉弁23を流れるガス冷媒と液冷媒のおのおの共流路抵抗は小さくでき、開閉弁23が開成と同時に満液である受液部19の液冷媒はガス冷媒と置換し気液セパレータ液溜部20へ大量に落し込まれる。従って、流路抵抗を小さくすることにより、開閉弁23の開時間TONを大幅に短縮できる。そのため、受液部19での液冷媒の吸引・落込み回数の増加により冷媒循環能力が増大し、冷媒加熱器2での燃焼量を増大させ熱搬送量(暖房に利用の場合は暖房能力)の大能力化ができる。
【0026】
図3に開閉弁23の周期動作を示す。この図3から明らかなように、開閉弁23の開閉周期TSは開時間TONと閉時間TOFFの和(TS=TON+TOFF)であるが、実際の開閉弁23の開弁は駆動発生部31による閉時間TOFFに関わらず受液部19内に液冷媒が完全に流入し液冷媒で満たされるまで閉止した状態である。この時間をTOFF’とすると、実際の開時間TON’は、
ON’=TS−TOFF’となる。これは、TON’の時間で受液部19から流出した液冷媒に相当する量を次のTOFF’の時間で受液部19に流入することを表し、周期TSに於てTON’で落し込んだ冷媒量に必要なTOFF’に常に変化し、TON0FF比率を最適に行う。そのため、熱入力と放熱能力の環境変化による冷媒温度の変化と設置時の配管長さ変化による流路抵抗変化によりTON0FFの必要な時間が変化した場合、受液部19に完全に液冷媒を吸引する時間にTOFF’が動作し、次のTONは設定周期からTON’となり、次のTOFF’はTON’に相当する閉成時間と、順次変化する。そのため、周期TSの全ての時間が常に液冷媒の流入流出動作をする有効な時間となる。
【0027】
このように流路抵抗を小さくする事と開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことにより、開閉弁のムダ時間を無くし開閉周期を小さくでき、単位時間当りの受液部19の吸引・落込み回数を増大させて冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量を増大できる。そして、容器18を上部の受液部19と下部の気液セパレータ液溜部20に仕切り板21により仕切り、気液セパレート機能と冷媒の液溜機能を合わせ持つ気液セパレータ液溜部20としたため、上部で気液をセパレートした冷媒の液分はただちに下部に溜るため、冷媒のガス流れに付随する液が低減でき、気液セパレート性能が向上し、循環路24の渇き度が高く顕熱比が大きいため熱搬送量が増大し室内器10の能力も大きくなる。そして、液冷媒がただちに気液セパレータ液溜部20に溜るため充填冷媒量が少なく運転できる。
【0028】
また、容器を上部シェル26と下部シェル27に分割し、この上部シェル26の端部28と下部シェル27の端部29と仕切り板21の端部30を溶接等で接合することは、構成する部品が少なくなり、かつそのため、接合箇所を減少することができ信頼性の向上と低コスト化を図れる。さらに、開閉弁23を動作させる開閉駆動力発生部32を上部シェル26に設け、上部シェル26の端部28と仕切り板21の端部30を嵌合させて構成しているため、これらの位置関係は正確に出せ、上部シェル26と仕切り板21により形成している受液部19の容積のバラツキが無く、また上部シェル26に設けた開閉駆動発生部32と仕切り板21に設けた開閉弁23の位置が高精度に組立てることが簡単に可能となり開閉弁23の動作が安定する。
【0029】
また、上部シェル26の端部28と下部シェル27の端部29と仕切り板21の端部30を溶接、ろー付け等溶着する部分に内接してガイド板44を構成すると、溶接等により接合作業時に内部に火炎、高温粉の飛散が防止でき、冷媒回路内の過熱と異物混入が無く高品質を維持できる。
【0030】
そして、図2の実施例2のように上部シェル26と仕切り板21の端部30を接合し、上部シェル26の端部28と下部シェル27の端部29を接合する構成とすれば、まず上部シェル26に仕切り板21の端部30を接合して上部シェル26に設けた開閉駆動発生部32と仕切り板21に設けた開閉弁23の位置が固定され、開閉弁23の動作を十分に確認した後、上部シェル26の端部28と下部シェル27の端部29を接合することができ、組立て後の不良を大幅に低減できて不良によるロスをなくすることができる。
【0031】
なお、駆動入力は変化なく、熱搬送のための入力としては開閉弁23の入力のみであり経済性は変わらない。また、受液部19と気液セパレータ液溜部20を一つの容器18で構成したため部品点数が少なくなり、またこのためろー付け箇所の減少になり信頼性が向上し、かつコンパクト、低コストとなる。
【0032】
また、本発明の実施例3を図4〜図7を用いて説明する。図4〜図7において、開閉弁23は電磁コイル25とプランジャに接続した駆動軸26よりなる駆動力発生部32と、仕切り板21と一体に構成した主弁座46と主弁体47とこの主弁体47に設けたパイロット弁部48とバネ35より構成する。そして、主弁体47に対向して駆動軸26とバネ35を設け、パイロット弁部48はパイロット弁座49とパイロット弁体50とパイロットバネ51より構成し、パイロット弁体50に駆動軸26を覆う形状とした接触部39を取り付けてある。この接触部39は駆動軸26と間隙37を介して当接し、駆動力発生部32に接続して開閉弁23の開閉を制御する制御部36を設けている。また、主弁体46と接触部39は、開弁時に間隙52を設けているが、パイロット弁部48の開弁動作時は、駆動軸26が接触部39を押し、この駆動軸26の力でパイロット弁体50を押し下げる。
【0033】
パイロット弁部48が開弁すると接触部39は主弁体47と当接部53で当たる様に設けてある。そのため、駆動軸26の力は主弁体47を押し下げる様に働く。そして、パイロット弁部48の開弁圧力は、パイロット弁座49の開口面積とパイロット弁体50の自重、パイロットバネ51の強さにより決まる。パイロット弁部48の開弁圧力を気液セパレータ液溜部20中の冷媒飽和圧力と放熱器10の冷媒飽和圧力の差以下の圧力としている。また、主弁体47の外周に、この主弁体47の摺動方向に沿ってガイド部41を構成し、主弁体47の外周の上端部と下端部に突出部54を設けてある。さらに、接触部39と主弁体47の当接部53にパイロット弁座49に連通する通路55を設けてあり、パイロット弁部48の開弁動作時、駆動軸26が接触部39とパイロット弁体50を押し下げた時、気液セパレータ液溜部20中からパイロット弁部48を通り受液部19に至る通路が常に開かれている。そして、図5に示すように、主弁体47と主弁座46に各々設けた斜面56、57で当接して閉弁し、主弁座46の斜面56は主弁体47の斜面57より傾斜を小さくした構成としてある。
【0034】
主弁体47は、テフロン、ナイロン等の樹脂を真鍮、アルミ等の金属切削品を咬しめて構成し、この主弁体47に鉄、アルミ等の金属で構成した接触部39を取付け、この接触部39に駆動軸26を間隙37を介して当接している。また、接触部39は、筒状に成形して間隙を介して駆動軸26を覆う構成としてある。ガイド部41には開口部42を設けてある。また、制御部36は、開閉弁23に電気的に接続し開閉弁23を開閉させ、閉止動作をさせる時は閉を維持した後、開閉弁23を開とする動作を制御するものである。
【0035】
そして、制御部36は、バーナ16の燃焼量を増減する燃焼量可変装置42と温度検知器14に電気的に接続してある。この図4は開閉弁23が閉成しており、図7は開閉弁23が開成した図である。
【0036】
上記構成において、開閉弁23は駆動力発生部32の駆動軸26と主弁体47に設けたパイロット弁部48とバネ35で構成し、パイロット弁体50に駆動軸26を筒状に形成して覆う接触部39に駆動軸26を間隙37を介して当接し設けてあるため、閉弁時、駆動力発生部32により駆動軸26が接触部39、主弁体47より離れ、バネ35の力で主弁体47は主弁座46に当接し開閉弁23は閉止する。このため、閉弁時に駆動軸26が主弁体47より離れる方向に動作した時、駆動軸26はこの間隙37だけ接触部39、主弁体47と完全に離れた位置に保持でき、駆動軸26の摺動、位置ズレ等の力が主弁体47に加わらずに主弁体47はバネ35の力のみに押されて主弁座46と密着できる。駆動軸26は主弁体47の固定した位置(中心に)に常に保たれ、駆動軸26の主弁体47を押す力と主弁体47の摺動する方向を一致する案内となり主弁体47の摺動動作をスムーズとできる。また、主弁体47の動作過渡期等主弁体47と駆動軸26の動作スピードに一時的なズレを生じた場合も主弁体47から駆動軸26が外れる事が無く安定した動作が保証できる。そして、間隙37を設けたため、駆動軸26と主弁体47の組立ばらつきを吸収でき、駆動軸26の動作振動が主弁体47に伝わらず主弁体47は安定した動作が可能となる。このため、主弁体47は主弁座46に常に正しい位置に保持され主弁体47と主弁座46の間の気密性が保つことができ、閉止時受液部19内の減圧開始が早くなり減圧時間が短くできる。
【0037】
そして、開弁時、駆動力発生部32により駆動軸26が主弁体47を押す時はバネ35の力に打ち勝って主弁体47は主弁座46より離れ開閉弁23は開成する。ところがこの時、受液部19に室内機10から過冷却の液冷媒が流入し、受液部19内は低温であるため、冷媒の飽和圧力が気液セパレータ液溜部20に比べて低くなり、室内機10と受液部19の間の流路抵抗に相当する圧力差が生じる。この時は主弁体47はこの圧力差の力で主弁座46に押されている。そのため、駆動力発生部32の駆動軸26が主弁体47を押してもこの圧力差の力とバネ以下の場合は主弁体47は動かなく、駆動力発生部32の動作に関わらず開閉弁23の閉止を維持できる。このため開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことが可能となる。
【0038】
また、受液部19と気液セパレータ液溜部20を一つの容器18で構成できるため部品が少なくまたろー付け箇所の減少になることにより信頼性の向上と低コスト化を図れる。また、パイロット弁48の開弁時は接触部39と主弁体47が当接する構成により、開弁時、駆動軸26は接触部39を介してパイロット弁48のパイロット弁体50を押し開弁する。このパイロット弁48が開弁した状態を維持して、駆動軸26により主弁体47を押し主弁が開弁する。このため、パイロット弁48の開弁時は、間隙52が無くなり当接部53で接触部39と主弁体47が当接する。そのため、主弁体47とパイロット弁48の2回路の通路が開成し、主弁体47を主として液冷媒が流下し、パイロット弁48を主として置換用のガス冷媒が上昇する。したがって冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり、落とし込み時間が短くなり開閉周期TSが短縮され冷媒加熱量を増大できる。
【0039】
また、主弁体47を樹脂で構成しこの主弁体47に真鍮、アルミ、ステンレス等金属で構成した接触部39を取付け、この接触部39に駆動軸26を間隙37を介して当接したため、主弁体47が主弁座46に密接して開閉弁23が閉止した時、主弁体47は樹脂であるため閉止圧力で容易に主弁座46に合わせて変形でき主弁閉止の気密性が高度に維持できる。そして、駆動軸26の動作衝撃をこの接触部39で受け、主弁体47は接触部39と常に広い面積で当接しているため、繰り返し衝撃による樹脂の主弁体47に摩耗を生じなく長期間使用しても信頼性を維持できる。そして、接触部39は、間隙37を介して駆動軸26を覆う構成としたため、摩耗が少なくかつ案内部の強度が向上し、より確実な動作を長期適に保証できるものである。
【0040】
そして、パイロット弁48の開弁圧力を気液セパレータ液溜部20中の冷媒飽和圧力と放熱器10の冷媒飽和圧力の差以下の圧力としたため、受液部19内部のガス冷媒が凝縮して液冷媒で満たされ減圧が完了するまでパイロット弁48は開弁する事がなく、駆動力発生部32の駆動軸26がパイロット弁体50を押してもこの圧力差の力が開弁圧力以下の場合は主弁体47は動かなく、駆動力発生部32の動作に関わらず開閉弁23の閉止を維持できる。さらに、この圧力差の力が開弁圧力以上となると、直ちに主弁体47は駆動力発生部32の力で動き開閉弁23は開状態となる。このため開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことが可能となる。
【0041】
さらに、主弁体47の外周に、この主弁体47の摺動方向に沿ってガイド部41を構成し、このガイド部41に開口部42を設けてあるため、主弁体47はこのガイド部41を案内として動き、主弁体47の摺動動作はよりスムーズとなり閉弁開弁動作時の主弁体47の主弁座46に対する位置が固定でき、閉止時の気密性と開弁時の開口面積を左右する弁動作ストロークが安定して固定でき、このことにより、必要な閉弁時間と開弁時間が安定した一定の時間となり設定時間を最小時間に設定できる。また、主弁体47の上端部と下端部に突出部54を設けてあるため、摺動動作の案内となる主弁体47の上端部と下端部の突出部54によりガイド部41と主弁体47のクリアランスは小さくなり、閉弁時の主弁体47の主弁座46に対して位置が固定できる。そのため気密性が向上でき、必要な閉弁時間が安定して最小時間に設定できる。また突出部54とガイド部41で接触するため接触面積が小さくなり周動抵抗が低減でき動作が安定する。
【0042】
また、接触部39と主弁体47の当接部53にパイロット弁座49に連通する通路55を設けたため、開弁時、駆動軸26により主弁体47を押し主弁が開弁した時、接触部39と主弁体47の当接部53にパイロット弁座49に連通する通路55により常にパイロット弁48は気液セパレータ液溜部20と受液部19を連通することになる。そのため、開弁時は、主弁とパイロット弁の2回路の通路が完全に開成し冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり落とし込み時間が短くなり、冷媒加熱量を増大できる。
【0043】
さらに、主弁体47と主弁座46に各々設けた斜面56、57で当接して閉弁し、主弁座46の斜面57は主弁体47の斜面56より傾斜を小さくしたことにより、主弁座46と主弁体47は線接触で接することになり、接触部の応力が少しの閉弁圧力で大きく設定できる。このため、主弁座46と主弁体47の接触部が変形して気密性が向上できるため、必要な閉弁時間が安定して最小時間に設定できる。そして、主弁座46の斜面57を主弁体47の斜面56より傾斜を小さくしたことにより、閉弁時の接触位置が外側となり、長時間使用による摩耗は主弁座46あるいは主弁体47の先端より順次発生し、この摩耗により発生する異物等が主弁に挟まる等がなく信頼性の高いものである。
【0044】
また、制御部36により開閉弁23を閉としこの閉を維持した後、開閉弁23を開とするものであるため、制御動作としては、閉弁時間を必要閉止時間より短く設定し、開閉周期(閉動作から次の閉動作迄の周期)を制御する。このため、閉時間は、一定値とし、開閉周期を冷媒の温度と受液部19の容積から制御することにより常に最大の熱搬送を行う最適条件に維持できる。そしてそのことにより熱搬送量(暖房に利用の場合は暖房能力)の大能力化を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明の熱搬送装置は、以下の効果がある。
【0046】
(1)容器を上部の受液部と下部の気液セパレータ液溜部に仕切り板によって仕切り、開閉弁から液冷媒の落下と同時にガス冷媒が置換するようにしているから、開閉弁が開くと同時に満液となった受液部の液冷媒は気液セパレータ液溜部へ大量に短時間に落し込まれ、その結果開閉弁の周期が短くなって熱搬送能力が向上する。
【0047】
)開閉弁にパイロット弁体を設け、このパイロット弁体に駆動軸を覆う接触部を設け、この接触部に間隙を介して前記動軸を当接し設けたことにより、閉弁時、駆動軸が主弁体より離れる方向に動作した時駆動軸は完全に離れ、主弁体と主弁座の間の気密性が保たれ、閉止時受液器内の減圧開始が早くなり減圧時間が短くできる。さらに、主弁とパイロット弁体の2回路の通路が開成し、冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり落とし込み時間が短くなって開閉周期TSが短縮される。このように流路抵抗を小さくする事と開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことと開時間の短縮化により、開閉周期を小さくし、単位時間当りの受液器の吸引・落込み回数を増大させて冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量を増大できる。
【0048】
)主弁体に対向した位置に当接させて駆動軸とバネを設けたことにより、受液部に液冷媒が流入している場合は圧力差が生じ、このため、駆動発生部の動作に関わらず開閉弁は閉止を維持できる。TON0FF比率を最適に行え、開閉周期を小さくでき、単位時間当りの受液部の吸引・落込み回数を増大させて冷媒循環量を増大可能とし、冷媒加熱量を増大できる。
【0049】
)パイロット弁体の開弁時、接触部と主弁体が当接する構成により、主弁とパイロット弁体の2回路の通路が完全に開成し冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり落とし込み時間が短くなり、冷媒加熱量を増大できる。
【0050】
)パイロット弁の開弁圧力を気液セパレータ液溜部中の冷媒飽和圧力と放熱器の冷媒飽和圧力の差以下の圧力とすることにより、駆動軸がパイロット弁体を押してもこの圧力差の力と開弁圧力以下の場合は主弁体は動かなく、駆動発生部の動作に関わらず開閉弁の閉止を維持できる。このため開閉周期TSのTON0FF比率を最適に行うことが可能となる。
【0051】
)主弁体の外周に、この主弁体の摺動方向に沿ってガイド部を構成し、主弁体の上端部と下端部に突出部を設たため、主弁体の摺動動作はスムーズとなる。さらに突出部によりガイド部と主弁体のクリアランスは小さくなり閉弁時の主弁体の主弁座に対して位置が固定できるため気密性が向上でき、必要な閉弁時間が安定して最小時間に設定できる。
【0052】
)接触部と主弁体の当接部にパイロット弁座に連通する通路を設けたため、開弁時、この通路により常にパイロット弁は気液セパレータ液溜部と受液部を連通することになって、主弁とパイロット弁の2回路の通路が完全に開成し冷媒の液とガスの置換がスムーズとなり、落とし込み時間が短くなって、冷媒加熱量を増大できる。
【0053】
)主弁体と主弁座は各々設けた斜面で当接し、主弁座の斜面は主弁体の斜面より傾斜を小さくしたことにより、接触部の応力が大きく主弁座と主弁体が変形して気密性が向上できる。このため、必要な閉弁時間が安定して最小時間に設定できる。そして、主弁座の斜面を主弁体の斜面より傾斜を小さくしたことにより、摩耗は、主弁座あるいは主弁体の先端より順次発生し、異物等が主弁に挟まる等がなく信頼性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の熱搬送装置のシステム構成図
【図2】 本発明の実施例2の熱搬送装置のシステム構成図
【図3】 本発明の実施例2の熱搬送装置における受液部の減圧特性図
【図4】 本発明の実施例3の熱搬送装置のシステム構成図
【図5】 図4に示す実施例の開閉弁部分の構成図
【図6】 図4に示す実施例の主弁体の半裁斜視図
【図7】 本発明の実施例3における熱搬送装置の開弁時のシステム構成図
【図8】 従来の熱搬送装置のシステム構成図
【図9】 従来の熱搬送装置での受液器の減圧特性図
【符号の説明】
2 冷媒加熱器
3 入口管
4 出口管
10 放熱器
18 容器
19 受液部
20 気液セパレータ液溜部
21 仕切り板
22 熱搬送部
23 開閉弁
24 循環路
26 上部シェル
27 下部シェル
28、29、30 端部
31 開閉駆動力発生部
43 勘合部
44 ガイド部
45 拡管部

Claims (6)

  1. 冷媒加熱器と、この冷媒加熱器の上方に配設され上部の受液部と下部の気液セパレータ液溜部とに仕切る仕切り板を内部に有する容器と、前記冷媒加熱器と前記気液セパレータ液溜部を連通する入口管ならびに出口管と、前記気液セパレータ液溜部、放熱器、および前記受液部を順次接続し、かつ前記気液セパレータ液溜部と受液部とを仕切る仕切り板に開閉弁を設けて構成した熱搬送部とを備え、前記開閉弁は駆動力発生部とこの駆動力発生部の駆動軸と主弁座と主弁体とこの主弁体に設けたパイロット弁部とバネで構成し、かつ前記主弁体に対向して前記駆動軸と前記バネを設け、前記パイロット弁部はパイロット弁座とパイロット弁体とパイロットバネより構成し、前記パイロット弁体に前記駆動軸を覆う構成とした接触部を取付け、この接触部に前記駆動軸を間隙を介して当接し、かつ前記駆動力発生部に接続し前記開閉弁の開閉を制御する制御部を設けてなる熱搬送装置。
  2. パイロット弁の開弁時、接触部と前記主弁体が当接するように構成した請求項1記載の熱搬送装置。
  3. パイロット弁の開弁圧力を気液セパレータ液溜部中の冷媒飽和圧力と放熱器の冷媒飽和圧力の差以下の圧力とした請求項1記載の熱搬送装置。
  4. 主弁体の外周に、この弁体の摺動方向に沿ってガイド部を構成し、前記主弁体の上端部と下端部に突出部を設けた請求項1記載の熱搬送装置。
  5. 接触部と主弁体の当接部に前記パイロット弁座に連通する通路を設けた請求項1記載の熱搬送装置。
  6. 主弁体と主弁座は各々に設けた斜面で当接して閉弁し、前記主弁座の斜面は前記主弁体の斜面より傾斜を小さくした請求項1記載の熱搬送装置。
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