JP3692571B2 - 通信サーバ負荷分散処理方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メインフレームであるホスト計算機と連携したクライアント・サーバ・システムにおいて、クライアント計算機とホスト計算機との間の通信制御を行う通信サーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来のホスト計算機とクライアント・サーバ・システムが連携して動作するホスト連携型クライアント・サーバ・システムのネットワーク構成を示すシステム構成図である。
図において、18はホスト計算機、11はクライアント計算機、19はホスト計算機18とクライアント計算機11との通信を制御する通信サーバ、10はホスト計算機18と通信サーバとを接続する通信回線、9は通信サーバ19とクライアント11を接続するLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)である。
【0003】
なお、ホスト計算機18と通信サーバ19とが接続される通信回線10としては、専用線、パケット交換網、回線交換網、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などが使用されている。
【0004】
また、図14は上記、従来のホスト連携型クライアント・サーバ・システムにおける通信サーバ19の構成を示す通信サーバの構成図である。
図において、1はサーバ計算機本体、2はオペレーティング・システム、3はホスト計算機18との通信制御を行なう通信制御プログラム、4はクライアント11との通信プロトコルとホスト計算機18との通信プロトコルとの間のプロトコル変換を行うクライアント制御プログラム、5は通信サーバ19がクライアント11との通信制御を行うLAN制御プログラム、6は回線制御プログラム、7はLAN制御装置、8は回線制御装置、9はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、10は通信回線(ホスト接続回線)である。
【0005】
次に図14に示す通信サーバ19の動作について説明する。
ホスト連携型クライアント・サーバ・システムにより、クライアント11は以下の機能を使用する事ができる。
(1)ホスト計算機の端末エミュレーション
(2)ホスト計算機とクライアントとのファイル転送
(3)ホスト計算機とクライアントとのアプリケーション間通信
上記機能をクライアント11に提供するために通信サーバ19はLAN制御プログラム5と、通信制御プログラム3及び回線制御プログラム6と、クライアント制御プログラム4とから構成されている。
【0006】
通信サーバ19の通信制御プログラム3はシステムの立上時にあらかじめホスト計算機18との接続要求を通信回線制御プログラム6に対して行い、ホスト計算機18と物理的な(ハードウェア的な)接続を行い当該ホスト計算機18との接続状況を管理すると共に、ホスト計算機18に搭載された通信制御プログラム(図示せず)との間で論理回線の活性化処理を行い、全ての論理回線を使用可能とする。
【0007】
ここで、論理回線とは通信回線プログラム6で作成され、物理回線上に複数設定できる論理的な通信路をいい、前記エミュレーション機能、ファイル転送、アプリケーション間通信等の通信サービスの各々に対応するものである。
【0008】
次に、通信サーバ19に対してクライアント11からの接続要求があった場合、通信サーバ19においてまずオペレーティング・システム2の一部であるLAN制御プログラム5が接続処理を行う。LAN制御プログラム5はクライアント制御プログラム4にクライアント11からの接続要求があった旨を伝達すると共に接続可否の判断を問い合わせる。次にクライアント制御プログラム4は上記の通信制御プログラム3に対して現在接続可能なホスト論理回線が存在するかどうかを問い合わせ、接続が可能な論理回線が存在すればクライアント制御プログラム4はLAN制御プログラム5に対して上記クライアント11との接続を行うように指示を返す。
【0009】
上記接続処理により、通信サーバ19を介してクライアント11とホスト計算機18との間でデータ送受信が可能となる。クライアント11からホスト計算機18への送信データ及びホスト計算機18からクライアント11への送信データは以下の流れで処理される。
1.クライアント11からホスト計算機18への送信データ
LAN制御プログラム5 => クライアント制御プログラム4
=> 通信制御プログラム3 => 通信回線制御プログラム6
2.ホスト計算機18からクライアント11への送信データ
通信回線制御プログラム6 => 通信制御プログラム3
クライアント制御プログラム4 => LAN制御プログラム5
【0010】
この際に、クライアント11と通信サーバ19との間の通信プロトコルと、通信サーバ19とホスト計算機18との間の通信プロトコルとはお互いに異なるため、クライアント制御プログラム4は両通信プロトコルの変換を行う。また、クライアント11と通信サーバ19との間を流れるデータフォーマットと通信サーバ19とホスト計算機18との間を流れるデータフォーマットも異なるため、クライアント制御プログラム4は両データフォーマットのフォーマット変換を行う。
【0011】
以前には、ホスト計算機18を接続する通信回線10(以下ホスト接続回線という)の速度がクライアント11を接続するLAN9よりも低速であったため、ホスト接続回線10における通信速度がボトルネックとなり、通信サーバ19側の処理の過負荷といった問題はほとんど発生しなかった。また、以前はシステム規模(クライアント11の数)も小さく1台の通信サーバに接続できるクライアント11の数はそれほど多くなかったため、通信サーバ19側の処理が問題となる事は少なかった。
【0012】
しかし、近年ではホスト計算機18を接続する通信回線のLAN化、高速化が進んでおり、上記ホスト接続回線10の通信速度のボトルネックは解消されて来ており、より多くのクライアント11を収容しなければいけない大規模なシステム構築が要求されて来ている。このようなシステム構成を取った場合、今度は多数のクライアント11が接続される事により通信サーバ19の過負荷が発生してきている。具体的には、クライアント11とホスト計算機18がオンライン業務を行っている際の応答性能が低下したり、ファイル転送を実行時に一度に処理できるデータ転送量の低下の問題が発生している。
【0013】
上記の問題は図14に示すLAN制御プログラム5及び、システムで最もCPU使用率の高いクライアント制御プログラム4が同時に多数のクライアント11との通信処理を行わなければならない事に起因している。クライアント制御プログラム4は通信プロトコルの変換処理やデータフォーマット変換処理を行うのでCPU使用率は他プログラムと比較してかなり高い。
【0014】
さらに、クライアント制御プログラム4はオペレーティング・システム2の上で動作する1つのプロセスとして構成されているので、複数のクライアント11が接続された場合には、各クライアント11との処理を一つずつシーケンシャルに行わなければならない。従って、従来技術のシステム構成ではクライアント制御プログラム4の処理がボトムネックとなり、ホスト接続回線10の高速化を行っても通信システム全体のスループットはなかなか向上できない。
【0015】
また、このような通信サーバ19の過負荷が発生したサーバ計算機本体1においては、CPU、メモリ、ディスク資源もクライアント11とホスト計算機18との間の通信処理のために占有されるので、データベース処理、オンライン処理等の他の業務システムが通信サーバ19のサーバ計算機本体1の上で動作している場合、その処理能力も低下させてしまう結果となる。
【0016】
このような問題を解決する方法としては、処理のボトルネックとなっているプログラムをマルチ・プロセス構成又はマルチ・スレッド(スレッドとは1つのプロセスの中にサービスの種類毎に設けられる個々の小さい実行単位をいい、マルチ・スレッドとは1つのプロセスの中の複数の実行単位を並列処理することにより、処理時間のかかる実行単位の占有により他の実行単位が長時間待たされる事態の発生を防ぐ方法をいう)構成とする方法が従来から取られてきた。
【0017】
特開平5−81163号公報では、通信ネットワーク上のサーバに要求された処理をスレッドを用いて並列に実行し、処理効率の向上を図る方法が考案されている。しかし、この公報に示された発明によればCPUの効率的な利用はできても、ディスク資源、メモリ資源など計算機上の他の資源の有効利用をする事ができない。また、サーバ計算機自身の処理能力は変わらないため、クライアントの数が増大すると他の業務システムの処理が低下するという影響が発生する。さらに、サーバの資源自身にも限界があるため、将来のシステムの大規模化に対応する事はできない。
【0018】
また、特開平5−94360号公報は分散データベースシステムの分散データベースサーバシステムにおけるサーバープロセスの複数化による負荷分散、処理能力の改善を目指したものであるが、限られたCPU資源の有効的な利用しかできないため特開平5−81163号公報と同様の問題点がある。
【0019】
また、特開平4−271455号公報は、ネットワーク上に同一機能のサーバを複数設置することでマルチCPUシステムを実現しシステム全体のスループット向上を図った負荷分散装置に関するものであるが、クライアントはあらかじめ負荷分散に使用される全てのサーバのネットワーク上のアドレスを知る必要があり、システムの運用管理が複雑になるという問題点がある。
【0020】
また、クライアントが処理を要求するサーバを選択するためには1つ1つのサーバに問い合わせる処理形態を取っており、サーバ数が多い時はクライアントがサーバに接続するまでに複数のサーバに問い合わせを行うケースもあり、クライアントとサーバの接続に時間が掛かるという問題点がある。
【0021】
さらに、各サーバが同一LAN上でなく、中継装置を介して複数のLANに跨る場合や広域網を介している場合には、クライアントとサーバの接続にさらに時間が掛かるだけでなく、回線コストという面でも問題となってくる。
【0022】
また、特開平5−210643号公報は、ネットワーク上に複数の計算機を設置し、各計算機がクライアントとサーバの双方の機能を兼ね備えた構成となっており、クライアントとなった計算機は最も負荷の小さい計算機をサーバとして使用する事によりシステムのパフォーマンスの向上を狙ったものである。この特開平5−210643号公報の特徴はクライアントから各サーバへの問い合わせを行う際にブロードキャスト手段を用いている点であり、特開平4−271455号公報で問題となったクライアントが全てのサーバのネットワーク上のアドレスを認識する必要はなくなる。また同時に全てのサーバへの問い合わせが可能であるためクライアントとサーバの接続時間は短縮できるという効果を持つ。
しかし、同時に全てのサーバにブロードキャストデータを送信するために、サーバが広域網を介して存在する場合には接続の都度不要な回線費用が発生する。
従って、LAN内で閉じた小規模システムでしか有効でない技術である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
従来のホスト連携型クライアント・サーバ・システムは、以上のように構成されているので、以下に示す問題があった。
(1) 多数のクライアントから接続要求が発生し通信サーバに過負荷が発生した際にシステム全体のスループット、処理能力が低下する。
(2) 上記(1)の問題を解決するために通信サーバのボトルネックとなるプログラムのマルチ・プロセス、マルチ・スレッド化を行っても、CPUの有効利用のみ可能であり、ディスク、メモリ資源の資源の有効利用はできない。
(3)また、サーバ計算機は通信処理に占有されてしまう為、通信以外の他業務の処理能力が低下する。
(4)また、システム規模の拡大に対応できない。
【0024】
(5)上記(1)の問題を解決するためにネットワーク上に通信サーバを複数設置する場合にも、システムの運用管理が複雑になる。
(6)また、クライアントとサーバの接続に時間が掛かり、通信コストが掛かる。(7)また、クライアントがサーバを選択する手段が必要となる。
【0025】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、
(1)同時に多数のクライアントから接続及び処理の要求が発生し通信サーバに過負荷が発生しそうになった際にそれを未然に防ぎ、システム全体のスループット、処理能力の向上を図る。
(2)上記(1)の目的を達成する際に、通信以外の他業務の処理の低下を引き起こさない。
(3)上記(1)の目的を達成する際に、不要なクライアントとサーバの接続時間を最少限に押さえる。
(4)上記(1)の目的を達成する際に、無用な通信コストは発生させない。
(5)システム構成の変更、規模の拡大/縮小に柔軟に対応し、上記(1)の目的を達成する。
(6)CPUの有効利用のみでなく、ディスク、メモリ資源の資源の有効利用を図る。
(7) 上記(1)の目的を達成する際に、システムの運用管理を複雑にしない。
ことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は
ホストと、
クライアントとサーバがLANなどのネットワークにより構成されるクライアント/サーバシステムと、
上記ネットワーク上に設けられ、上記ホストと上記クライアント/サーバシステムとが通信回線を介して連携して動作するように制御する通信サーバと、
上記クライアントの接続台数の増加により上記通信サーバのクライアント処理に過負荷が発生しシステム全体の処理能力が低下した際に、上記ネットワークに接続されている他の計算機を上記通信サーバの代替として動作する代替サーバと、を備えたものである。
【0027】
第2の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバが該通信サーバを構成する各通信プログラムの通信処理時間を計測し、この通信処理時間に基づいて通信サーバの負荷状況を監視する負荷状況監視手段と、
上記通信処理時間が予め設定した上限値を超えた際に自動的に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、
を備えたものである。
【0028】
第3の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバが該通信サーバを構成する各通信プログラムの通信処理時間を計測し、この通信処理時間と統計情報に基づいて前回測定まで累計された処理の平均時間である累計処理平均時間を算出し、上記通信処理時間と上記累計処理平均時間とに基づいて通信サーバの負荷状況を監視する負荷状況監視手段と、
上記通信処理時間と上記累計処理平均時間に基づく上記通信サーバの負荷が予め設定した負荷上限を超えた際に自動的に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、
を備えたものである。
【0029】
第4の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバの負荷は以下の式
通信サーバの負荷 = 処理平均時間/累計処理平均時間
より求めるものである。
【0030】
第5の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバはネットワークに接続されるクライアント台数を計測するクライアント数計測手段と、
上記クライアント台数が予め設定した上限値を超えた場合に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、
を備えたものである。
【0031】
第6の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバは代替サーバを選択する場合に、予め設定した稼動順序番号に従って稼動要求を発するものである。
【0032】
第7の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は代替サーバは負荷を測定する負荷状況監視手段を有し、通信サーバは上記負荷測定手段により得られた全ての代替サーバの負荷情報を収集する負荷情報収集手段と、
この負荷情報収集手段によって得られた全ての代替サーバの負荷情報の内から最も負荷の少ない代替サーバを選択する代替サーバ選択手段と、
クライアントからの接続要求に対して上記代替サーバ選択手段が選択した代替サーバをクライアントに通知する通知手段と、
上記クライアントに対して上記代替サーバへの接続を行うように要求する接続要求手段と
を備えたものである。
【0033】
第8の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は代替サーバは負荷を測定する負荷状況監視手段を有し、通信サーバは上記負荷測定手段により得られた全ての代替サーバの負荷情報を収集する負荷情報収集手段と、
この負荷情報収集手段によって得られた全ての代替サーバの負荷情報の内から最も負荷の少ない代替サーバを選択する代替サーバ選択手段と、
クライアントからの接続要求に対して上記代替サーバ選択手段が選択した代替サーバのネットワーク上のアドレスをクライアントに通知する通知手段と、
上記クライアントに対して上記代替サーバへの接続を行うように要求する接続要求手段と
を備えたものである。
【0034】
第9の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバはクライアントの台数が減少し負荷が低減したら負荷の低減量に応じて代替サーバを優先順位に従って順次停止する代替サーバ停止手段を備えたものである。
【0035】
第10の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバは全ての通信サーバと代替サーバの負荷状況をシステム管理者に表示する負荷状況表示手段を備えたものである。
【0036】
第11の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバはシステム管理者が代替サーバの稼動要求、停止要求を行なう管理手段を備えたものである。
【0037】
第12の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式はネットワークが中継装置を介して複数LANから構成される場合、又は広域網を介して構成される場合、クライアントをそのネットワークアドレス情報で管理し、クライアントからの接続要求に対して最も負荷の少ない代替サーバを選択する代わりに同一ネットワークアドレス内に代替サーバが存在すればそちらを優先して選択する手段を備えたものである。
【0038】
第13の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は同一ネットワークアドレス内に代替サーバが複数存在する場合には、その代替サーバの負荷状況を調べ、最も負荷の少ない代替サーバを選択する手段を備えたものである。
【0039】
第14の発明に係る通信サーバ負荷分散処理方式は通信サーバのクライアント処理の過負荷が発生した場合だけでなく、通信サーバのホスト計算機接続回線に異常が発生した場合にも代替サーバにバックアップシステムとしての処理を行なわせるものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施例を図について説明する。
図1は、この発明に係るホスト連携型クライアント・サーバ・システムにおける通信サーバの一実施例を示すシステム構成図である。
図において、1は通信サーバ19の計算機本体を示すサーバ計算機本体、2はオペレーティング・システム、3はホスト計算機18との通信制御を行なう通信制御プログラム、4は通信プロトコルの変換を行なうクライアント制御プログラム、5はクライアント11との通信制御を行なうLAN制御プログラム、6は回線制御プログラム、7はLAN制御装置、8は回線制御装置、9はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、10はホスト計算機18に接続する通信回線、11はクライアント、14は管理ユーティリティ、17は定義ファイルである。
【0041】
1、2、7、8、9、10は図4に示した従来技術と同じものを流用したものであり、3、4、5、6、11、14、17は従来技術でも存在したものをこの発明のために改造した部分である。また、12はサーバ制御プログラム、13は時間計測/負荷監視プログラム、15はサーバ制御プログラム以外の各プログラム(3、4、5、6)に内臓された時間情報採取手段、16はサーバ情報を管理するデータベースであり、この発明のために新規に実装された部分である。
【0042】
また、図2は、上記通信サーバ19からの要求により稼動可能状態になった代替サーバの一実施例を示すシステム構成図であり、図1と同符号は同一又は相当部分を示す。
図において、20は通信サーバ19が過負荷の場合に、通信サーバ19の処理の代替えを行なう代替サーバ、1bは代替サーバ計算機本体である。
代替サーバ20のシステム構成は、通信サーバ19の構成からホスト接続機能を除いた部分から構成されており、使用される各プログラムは通信サーバ19で使用されるものと同一である。
【0043】
また、図3は、この発明によるホスト連携型クライアント・サーバ・システムのネットワーク構成例を示す構成図である。
図において、18はホスト計算機であり、通信回線10を経由して通信サーバ19と接続される。また20は代替サーバであり、ホスト計算機18と直接接続せず、通信サーバ19経由でホスト計算機18との接続を行う。
【0044】
また、図4は、通信サーバ19、代替サーバ20が保持する定義ファイル17のうち、この発明に関連する定義情報のみを抜き出したものである。
【0045】
また、図5は、通信サーバ19又は代替サーバ20の図2に示す時間計測/負荷監視プログラム13が、時間情報採取手段15を使用して、時間情報の採取と計測、及びサーバ管理プログラム12への負荷状況の報告方法を示した負荷状況報告図である。
【0046】
また、図6は、通信サーバ19から代替サーバ20への代替サーバ稼動要求の通信シーケンス、代替サーバ20から通信サーバ19への代替サーバ20の負荷情報、および代替サーバ20が管理するクライアント11の情報を通知するシーケンスを示したシーケンス図である。
【0047】
また、図7は、通信サーバ19にて過負荷が発生した状態において、クライアント11から通信サーバ19への接続要求が発生した際に、通信サーバ19が最も負荷の小さい代替サーバ20を選択しクライアント11へ通知する方法を示した代替サーバ選択図である。
【0048】
次に図1〜図7に示した通信サーバ及び代替サーバの動作を説明する。
システムを運用するに当たり、システム管理者は予め通信サーバ19の管理ユーティリティ14を用いて、通信サーバ19の図4に示す定義情報を定義ファイル17に登録する。
ここで定義ファイル17に記述すべき情報を図4に従い説明する。
(1) 代替サーバ20のアドレス情報(情報S41)
ネットワーク上で通信サーバ19の代替サーバ20としての機能を持つ全計算機のネットワーク上のアドレス情報及び稼動順序を定義する。ここで代替サーバ20としての機能を持つ計算機とは図2に示すシステム構成の計算機の事である。図4に示すように、以下の定義情報s41を設定する。
SERVERーAのアドレスはA.100、稼動順序は1
SERVERーBのアドレスはB.15 、稼動順序は2
SERVERーCのアドレスはC.222、稼動順序は3
【0049】
(2) どこのプログラム間の処理時間を計測するかを指定しておく。図4では、クライアント制御プログラムとLAN制御プログラムとの間のデータ通信時間を設定することにより、従来技術の通信サーバ19でボトルネックとなっていたクライアント制御プログラム4の処理時間を計測することを示している。送信、受信それぞれに対して設定する。(情報S42)
(3) 通信サーバ19、代替サーバ20の上記処理時間の平均値の採取を行う際の時間間隔を指定する。例えば30分と指定した場合、30分毎にその間に送受信された全てのデータに関する処理時間の平均値を求め通信サーバデータベース16へ格納しておく。(情報S43)
【0050】
(4) この発明では、通信サーバ19の過負荷による代替サーバ20の稼動、及び負荷低下に基づき、元の通信サーバ19に切り換えるため代替サーバ20の停止を行なうための判断条件として、前回までの履歴に基づく処理時間の平均値に対する最新の処理時間の平均値の割合を使用しており、その稼動条件の割合と停止条件の割合を指定する。(情報S44)
【0051】
なお、定義ファイル17の情報S41は通信サーバ19の起動時、及び代替サーバ20の稼動時にサーバ制御プログラム12によりその初期化情報として読み込まれる。定義ファイル17の情報S42、S43、S44は通信サーバ19の起動時、及び代替サーバ20の稼動時に時間計測/負荷監視プログラム13によりその初期化情報として読み込まれる。
【0052】
次に運用中の通信サーバ19の負荷状況の監視方法に関して、図5に示す負荷状況報告図に従って説明を行う。
通信サーバ19の起動時に時間計測/負荷監視プログラム13は定義ファイル17から計測方法に関する情報を読み込み(S51)、計測を行うべきプログラムであるLAN制御プログラム5とクライアント制御プログラム4に対して計測の開始を指示する(S52)。
【0053】
図1に示すクライアント11からデータを受信した場合には、LAN制御プログラム5は通信処理を行った後にクライアント制御プログラム4にデータを渡すが、その際にLAN制御プログラム5に設けられた時間情報採取手段15はデータをクライアント制御プログラム4に渡した時刻T1の情報を同時にクライアント制御プログラム4に渡す。データを受け取ったクライアント制御プログラム4は通信処理を行った後にデータを次の通信処理プログラムに渡すが、その際にクライアント制御プログラム4に設けられた時間情報採取手段15はデータを次の通信処理プログラムに渡した時刻T2を確認し、クライアント11の処理時間として(T2−T1)より算出される時間を時間計測/負荷監視プログラム13に通知する(S53)。
【0054】
時間計測/負荷監視プログラム13は上記方法により処理時間に関する情報の収集を行い、定義ファイル17に設定した時間毎にその間の処理平均時間Tnを計測しサーバ情報データベース16への格納を行う(S54)。また、サーバ情報データベース16は上記方法により時間計測/負荷監視プログラム13から通知された処理平均時間Tnをシステム起動直後から現在までの全ての情報について保持しており(S59)、時間計測/負荷監視プログラム13はサーバ情報データベース16の情報を参照する(S55)事によりシステム起動直後から現在までの処理平均時間Tnの累計処理平均時間Tを求める事ができる(S56)。
【0055】
時間計測/負荷監視プログラム13はこの累計処理平均時間Tと現在の処理平均時間Tnを比較して(S57)、以下の条件を満たせなくなった場合にはサーバの過負荷が発生したと判断して、過負荷の通知処理をサーバ制御プログラム12に対して行う(S58)。
【0056】
処理平均時間 Tn / 累計処理平均時間 T × 100
< 定義ファイルに設定した負荷上限の割合 UPPER
【0057】
次に通信サーバ19からの代替サーバ20の稼動要求に関して、図6に示すシーケンス図に従い説明を行う。図6において、12aは通信サーバ19のサーバ制御プログラム、12bは代替サーバ20のサーバ制御プログラムである。本処理は通信サーバ19のサーバ制御プログラム12aと代替サーバ20のサーバ制御プログラム12bが直接送受信を行う。
通信サーバ19において、図1に示す時間計測/負荷監視プログラム13から過負荷の通知処理を受けたサーバ制御プログラム12aは、代替サーバ20の機能を持つ計算機に対して代替サーバ20の稼動要求を行う(S61)。
【0058】
稼動要求を受けた代替サーバ20の機能を持つ計算機が代替サーバ20になる事が可能であるならば稼動要求了解のメッセージを通信サーバ19へ返答する(S62)事により、サーバの分散処理が完了する。代替サーバ20の機能を持つ計算機から応答がない場合(タイムアウト)又は、拒否の応答が返ってきた場合には、他の代替サーバ20の機能を持つ計算機に対して稼動要求を試みる。
【0059】
なお、通信サーバ19は定義ファイル17の代替サーバアドレス情報S41に記述された代替サーバ20の稼動順序番号に従い、次に稼動要求を行う代替サーバ20の選択を行う。代替サーバ20はクライアント11との接続が完了する都度、クライアント情報としてそのアドレスを通信サーバ19に報告する(S63)。実際にクライアント11とホスト計算機18間のデータの送受信が開始されると、その送受信データは代替サーバ20と通信サーバ19を経由して送受信される事になる(データ転送フェーズS64)。
【0060】
また、代替サーバ20も定義ファイル17に設定した処理時間計測方法に従い、時間計測/負荷監視プログラム13を動作させ、代替サーバ20の処理平均時間を自分自身のサーバ情報データベース16に格納すると共にサーバ制御プログラム12b経由で通信サーバ19のサーバ制御プログラム12aにも通知する(S65)。
【0061】
次に通信サーバ19にて過負荷が発生した状態において、クライアント11から通信サーバ19への接続要求が発生した際に、通信サーバ19が最も負荷の小さい代替サーバ20を選択しクライアント11へ通知する方法について、図7に示す代替サーバ選択図に従い説明する。
【0062】
全てのクライアント11からの接続要求(S71)は通信サーバ19のクライアント制御プログラム4を介して、サーバ制御プログラム12aに通知される(S72)。サーバ制御プログラム12aは現在稼動可能となっている全ての代替サーバ20に関する最新の処理平均時間Tnをサーバ情報データベース16から取り出し、最も負荷の少ない代替サーバ20を選択する(S73)。次にサーバ制御プログラム12aはクライアント制御プログラム4経由で代替サーバ20のネットワーク上のアドレスをクライアント11へ通知する(S74)。通知を受けたクライアント11はその代替サーバ20への接続要求を試みる(S75)。
【0063】
上記、一連の動作により、通信サーバ19における過負荷が発生した際に、ネットワーク上の代替サーバ20を稼動可能にしてクライアント11の処理を複数サーバに分散化させる事が可能であり、その効果としてシステム全体の処理能力の低下を未然に防ぐ事が可能である。また、この発明では分散処理を同一計算機上でなく、ネットワーク上の複数の計算機上で行うので、マルチ・プロセス、マルチ・スレッド構成による分散技術と異なりCPU、メモリ、ディスクといった全ての計算機資源の有効利用が可能である。
【0064】
また、代替サーバ20をシステム規模に応じて順次増やす事も可能であり、システム規模の拡大に柔軟に対応できる特徴を持っている。さらに、通信サーバ19がネットワーク上に分散する全ての代替サーバ20の負荷状況、動作状況を管理しているため、クライアント11は全てのサーバのネットワーク上のアドレスを知る必要やブロードキャストによる接続要求を行う必要がなく、かつクライアント側で最も負荷の低いサーバを判断する必要もないので、クライアントとサーバの接続時間は従来技術と比較して短縮されている。
【0065】
なお、本実施の形態では「処理平均時間Tn/累計処理平均時間T」を負荷上限の割合UPPERあるいは負荷下限の割合LOWERと比較したが、処理平均時間Tnを予め設定した処理時間の上限値あるいは下限値と比較してもよいのはいうまでもない。この場合、計算処理の簡単化が図れ、処理速度が向上するという効果を奏する。
【0066】
実施の形態2.
実施の形態1では、通信サーバ19における過負荷が発生した際にネットワーク上の代替サーバ20を稼動可能にしシステム全体の処理能力の低下を未然に防ぐ方法に関するものであるが、一方、接続クライアント数が縮小したり、システムの規模が縮小化した際にはシステムのスループット、処理能力の向上が期待できるはずである。しかし、従来のシステムのように固定的にサーバを設置していた場合にはシステム全体の処理能力の低下はないものの、常に一定の処理能力となりスループットの向上、処理能力の向上はそれほど期待できなかった。
【0067】
また、システム規模が縮小しても不要なサーバが存在し使用されていたのでは運用管理の面で問題となる可能性がある。
この発明のホスト連携型クライアント・サーバ・システムにおいては通信サーバ19が全ての代替サーバ20の負荷状況を監視しているため、システム負荷の低下、接続クライアント数が減少に対応させ、代替サーバ20を停止させる機能を有している。
【0068】
代替サーバ20の停止機能の動作に関して、図8に従い説明を行う。
通信サーバ19において以下の条件を満たした場合にはサーバの過負荷が解除されたと判断してデータ転送フェーズS81にある代替サーバ20の終了準備を行う。
【0069】
処理平均時間 Tn / 累計処理平均時間 T× 100
< 定義ファイルに設定した負荷下限の割合 LOWER
【0070】
また、通信サーバ19は代替サーバ20からの負荷情報報告(S82)に従い、代替サーバ20の最新の通信処理平均時間Tnを有していると共にその累計平均時間Tも保持しており、通信サーバ19及び代替サーバ20が共に上記条件を満たした際には、通信サーバ19は代替サーバ20に対して停止の要求を行う(フェーズS83)。
【0071】
代替サーバ20は停止の要求を受けたら全てのクライアント11との通信が完了(フェーズS84)するのを待つ。ここで新規にクライアント11からの接続要求があった際にはまだ受け付け処理を行うが、既に通信サーバ19は代替サーバ20の終了処理中に入っているので通信サーバ19に対してクライアント11から接続要求があっても終了処理中の代替サーバ20のアドレスはクライアント11に通知しないので、代替サーバ20に対する新規クライアント11からの接続要求は来ないようになる。最後に全てのクライアント11との処理が完了(フェーズS84)したところで、代替サーバ20は通信サーバ19に対して停止完了報告(S85)を行いホスト連携型クライアント・サーバ・システムを分散前の構成に戻す。
【0072】
以上のように本発明の通信サーバ19はシステム構成の変化、拡大、縮小に柔軟に対応できる機能を持つと共にシステム管理の面でも不要なサーバ管理を行う必要がなく簡素化する事が可能である。
【0073】
実施の形態3.
ネットワークシステムが広域網を介して構築されている例を図9に示す。
図において、100、101はデータ量又は接続時間に応じて回線使用量が課金される公衆パケット網、又は公衆回線網(以降、総称して広域網と称す)であり、通信速度は一般にLAN(9a、9b、9c)と比較して低速である。
このようなネットワーク構成では、クライアント11は単純にシステム負荷の最も少ない代替サーバ20に接続しようとすると、広域網を介して最も回線速度の遅い代替サーバ20を使用する結果となり、また通信費用も余計に掛かるという問題が発生する。
【0074】
例えば、クライアント11aが通信サーバ19aに接続要求を行った際にネットワークシステム全体でシステム負荷が最も低い代替サーバは20bであったとすると、実施の形態1の動作に従いクライアント11aは代替サーバ20bを使用して通信を行う事になる。この時のデータの流れはクライアント11aから通信サーバ19a、広域網100を介して代替サーバ20bに送信され、次に代替サーバ20bから広域網100を介して通信サーバ19aに送信される事になる。このような結果を回避するために本発明では通信サーバ19aが代替サーバを選択する際に負荷の最も少ない代替サーバ20bよりも同一ネットワークアドレス内に存在する代替サーバ20aを優先選択しクライアント11aへ通知する機能を有している。
【0075】
次に、図9に示す同一ネットワークアドレス内に存在する代替サーバ20aを優先選択する場合の動作について以下に説明する。
本発明では通信サーバ19、代替サーバ20及びクライアント11間の通信プロトコルとして以下のようなアドレス体系を持った通信プロトコルを前提としている。
【0076】
各計算機のアドレス=XX.YY
XX:その計算機が所属するネットワークに付けられたアドレス本アドレスをネットワーク・アドレスという。
YY:上記ネットワーク・アドレスにより識別されるネットワーク内において、その計算機のために割り付けられたネットワーク内で1つしか存在しない値。
【0077】
図9においては、ネットワークはネットワーク・アドレスAを持つネットワークA(21a)、ネットワーク・アドレスBを持つネットワークB(21b)、ネットワーク・アドレスCを持つネットワークC(21c)、ネットワーク・アドレスDを持つネットワークD(21d)に分類され、それぞれのネットワークに接続される計算機のアドレスは、A.YY、B.YY、C.YY、D.YYで示される。
【0078】
通信サーバ19aの図5に示すサーバ制御プログラム12は定義ファイル17から各代替サーバのアドレス情報を読み込み保持しているが、各代替サーバのアドレス体系は上記の構成となっているため、通信サーバ19aのサーバ制御プログラム12は各代替サーバが所属するネットワークのネットワーク・アドレスを以下のように把握している。
【0079】
代替サーバ名アドレスネットワーク・アドレス
代替サーバ20a A.Y1 => A
代替サーバ20b B.Y1 => B
代替サーバ20c1 C.Y1 => C
代替サーバ20c2 C.Y2 => C
代替サーバ20d D.Y1 => D
ここで、クライアント11aから通信サーバ19aに接続要求があった場合、通信サーバ19aのサーバ制御プログラム12はクライアント11aのアドレス情報A.YYからクライアント11aがネットワーク・アドレスAに所属している事を知る。次に通信サーバ19aのサーバ制御プログラム12はネットワーク・アドレスAに所属する代替サーバを探す。その結果、同一ネットワークク・アドレスAに所属する代替サーバが20aの1台だけである場合は図7で示した最も負荷の低い代替サーバの選択処理は行わず、代替サーバ20aのアドレス情報をクライアント11aに通知する。
【0080】
この機能によりネットワークシステムが料金課金のある広域網を介している際に、不要な通信コストを発生させないようにする事、及び不要なネットワーク経路を通りシステム全体の処理性能を低下させない事が可能である。
【0081】
実施の形態4.
図9において、クライアント11dは直接広域網101に接続されており、全ての代替サーバ20a、20b、20c1、20c2、20dのネットワーク・アドレスと異なるネットワーク・アドレスを所有している。このような場合には、通信サーバ19aのサーバ制御プログラム12はクライアント11dのネットワークアドレスをチェックし対応するネットワークアドレスを持つ代替サーバが見つからないと判断し直接通信サーバ19aに接続させる。
【0082】
これにより実施の形態3と同様の問題を回避することができる。
【0083】
実施の形態5.
図9において、クライアント11cと同一LAN9c上に代替サーバ20c1と20c2を設置した場合は、通信サーバ19aのサーバ制御プログラム12はクライアント11cと同一ネットワーク・アドレスC上に2つの代替サーバ20c1と20c2が存在していると認識する。
【0084】
この場合、クライアント11cから接続要求があると、通信サーバ19aのサーバ制御プログラム12はまず実施の形態3で示した同一ネットワーク・アドレスC上に存在する代替サーバの選択処理を行い、20c1と20c2の2つを代替サーバの候補として選択する。次に、図7で示した最も負荷の少ない代替サーバの選択処理を行い、選択された代替サーバ20c1をクライアント11cに対して通知する。本機能により、システム全体の有効利用、処理能力を最大限に引き上げる事が可能である。
【0085】
実施の形態6.
実施の形態1〜実施の形態5に関しては、予め通信サーバ19は1台設置し、システム負荷状況に応じて順次代替サーバ20の拡張、縮小を行う内容に関して述べてきたが、システム運用開始時に予め代替サーバ20を複数台固定的に稼動させておき運用する方法も可能である。
【0086】
図10は本動作を行うための定義ファイル17の記述例を示した図である。
次に、この発明の動作について以下に説明する。
システム管理者は端末を利用して定義ファイル17に代替サーバ20のアドレス情報を記述する際に、その代替サーバ20を固定的に使用する事を追記しておく(情報S101)。次に通信サーバ19の起動時にサーバ制御プログラム12は定義ファイル17を読み込み、固定的に使用する代替サーバ20が存在すると判断した場合には、図5に示す時間計測/負荷監視プログラム13からの過負荷通知S58を受けなくても、指定された代替サーバ20に対して図6に示すシーケンスに従い代替サーバの稼動要求を行う。以降のクライアント11との接続処理に関しては実施の形態1の処理と同じである。
【0087】
本運用方法はシステム構成の変更がほとんど見込まれない場合や通信サーバ19に対する負荷が常に一定である場合に有効である。
【0088】
実施の形態7.
この発明における通信サーバ19は図1に示す管理ユーティリティ14からサーバ情報データベース16に格納されている通信サーバ及び代替サーバの負荷状況に関する情報を参照する事が可能である。従って、システム管理者はシステム全体の稼動状況、負荷状況を把握する事が可能である。
【0089】
実施の形態8.
上記、管理ユーティリティ14を用いてシステム管理者が直接、代替サーバ20の設置要求を行ったり、停止要求を行ったりする事が可能である。
【0090】
次に、この発明に係る通信サーバの動作について以下に説明する。
管理ユーティリティ14からの代替サーバ稼動要求を通信サーバ19のサーバ制御プログラム12が受け付けると、図5に示す時間計測/負荷監視プログラム13からの過負荷通知S58を受けなくても、指定された代替サーバ20に対して図6に示すシーケンスに従い代替サーバの稼動要求を行う。以降のクライアント11との接続処理に関しては実施の形態1と同じである。
【0091】
本機能はシステムの運用管理、メンテナンスを行う際に有効となる機能である。また、システム全体の負荷調整を人為的に行いたい場合に有効である。
【0092】
実施の形態9.
実施の形態1〜実施の形態8に関しては、通信サーバ19、代替サーバ20の負荷状況を監視する機能を使用しているが、通信サーバ19と代替サーバ20に接続するクライアント台数を計測する事により、通信サーバの負荷を監視する事も可能である。
【0093】
図11は本動作を行うための通信サーバ19の定義ファイル17の記述例を示した図である。代替サーバのアドレス情報の記述S111は図4に示す情報S41と同じであるが、測定方法としてクライアント台数により行う事を指定(記述情報S112)し、さらに代替サーバ設置要求の判断条件として接続クライアント台数の上限値と代替サーバ停止判断の条件として接続クライアント台数の下限値を記述する(記述情報S113)。
【0094】
また本動作方法では、実施の形態1の時間計測/負荷監視プログラム13と時間情報採取手段15は不要である。また、サーバ情報データベース16には各代替サーバ20から通知された現在のクライアント接続台数が格納される。
【0095】
次に、図11に示した定義ファイル例の場合の通信サーバの動作について説明する。
通信サーバ19のサーバ制御プログラム12はクライアント11からの接続要求毎に現在の接続クライアント総数を計算する。計算した結果が以下の条件を満たせなくなった場合にはサーバの過負荷が発生したと判断する。
【0096】
現在のクライアント接続台数
< 定義ファイルに記述した負荷上限のクライアント台数 UPPER
【0097】
通信サーバ19の過負荷発生による代替サーバ20の稼動要求以降の処理に関しては実施の形態1と同じである。
【0098】
実施の形態10.
図12に示す代替サーバ20が通信サーバ19と同様にホスト接続機能とホスト接続回線10を持っている場合に、通信サーバ19の回線がダウンした時に代替サーバ20をバックアップシステムとして使用する例を示した図である。図において、図1と同符号は同一又は相当部分を示す。通信サーバ19は自分のホスト接続回線がダウンすると各代替サーバ20に対してバックアップシステムとなるように要求を行う。
【0099】
次に通信サーバ19は各代替サーバ20に対してバックアップシステムとなった代替サーバ20のアドレス情報を通知し、以降のクライアントとホスト計算機間の送受信データはバックアップシステムとなった代替サーバ20で行う事を通知する。
【0100】
なお、代替サーバ20が通信サーバ19のバックアップシステムとなった場合においても各クライアント11からの接続要求処理は通信サーバ19にて行う。
【0101】
本機能により通信サーバ19に接続されているホスト回線に異常が発生した際にもシステム処理を継続できる効果を持つ事ができる。
【0102】
【発明の効果】
第1の発明によれば、クライアントの接続台数の増加により通信サーバのクライアント処理に過負荷が発生しシステム全体の処理能力が低下した際に、ネットワークに接続されている他の計算機を上記通信サーバの代替として動作する代替サーバを備えたので、システム全体の処理能力の低下を未然に防ぐことが可能であり、CPU、メモリ、ディスプレイなどの全ての計算機資源の有効利用が可能であり、システム規模の拡充に柔軟に対応できるという効果を奏する。
【0103】
第2の発明によれば、通信サーバは該通信サーバを構成する各通信プログラムの通信処理時間を計測し、この通信処理時間に基づいて通信サーバの負荷状況を監視する負荷状況監視手段と、上記通信処理時間が予め設定した上限値を超えた際に自動的に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、を備えたので、負荷の監視が容易で負荷に応じた対応が高速にできるという効果を奏する。
【0104】
第3の発明によれば、通信サーバは該通信サーバを構成する各通信プログラムの通信処理時間を計測し、この通信処理時間と統計情報に基づいて前回測定まで累計された処理の平均時間である累計処理平均時間を算出し、上記通信処理時間と上記累計処理平均時間とに基づいて通信サーバの負荷状況を監視する負荷状況監視手段と、上記通信処理時間と上記累計処理平均時間に基づく上記通信サーバの負荷が予め設定した負荷上限を超えた際に自動的に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、を備えたので、負荷の監視および対応がより高性能にできるという効果を奏する。
【0105】
第4の発明によれば、通信サーバの負荷は以下の式
通信サーバの負荷 = 処理平均時間/累計処理平均時間
より求めるので、負荷の監視が高性能にできるという効果を奏する。
【0106】
第5の発明によれば、通信サーバはネットワークに接続されるクライアント台数を計測するクライアント数計測手段と、上記クライアント台数が予め設定した上限値を超えた場合に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、を備えたので、監視および対応が簡単化され、高速に処理できるという効果を奏する。
【0107】
第6の発明によれば、通信サーバは代替サーバを選択する場合に、予め設定した稼動順序番号に従って稼動要求を発するので、最も低い代替サーバを判断する必要がなく、クライアントと代替サーバの接続時間が短縮されるという効果を奏する。
【0108】
第7の発明によれば、代替サーバは負荷を測定する負荷状況監視手段を有し、通信サーバは上記負荷測定手段により得られた全ての代替サーバの負荷情報を収集する負荷情報収集手段と、この負荷情報収集手段によって得られた全ての代替サーバの負荷情報の内から最も負荷の少ない代替サーバを選択する代替サーバ選択手段と、クライアントからの接続要求に対して上記代替サーバ選択手段が選択した代替サーバをクライアントに通知する通知手段と、上記クライアントに対して上記代替サーバへの接続を行うように要求する接続要求手段とを備えたので、システム全体の有効利用、処理能力を最大限に引き上げることが可能であるという効果を奏する。
【0109】
第8の発明によれば、代替サーバは負荷を測定する負荷状況監視手段を有し、通信サーバは上記負荷測定手段により得られた全ての代替サーバの負荷情報を収集する負荷情報収集手段と、この負荷情報収集手段によって得られた全ての代替サーバの負荷情報の内から最も負荷の少ない代替サーバを選択する代替サーバ選択手段と、クライアントからの接続要求に対して上記代替サーバ選択手段が選択した代替サーバのネットワーク上のアドレスをクライアントに通知する通知手段と、上記クライアントに対して上記代替サーバへの接続を行うように要求する接続要求手段とを備えたので、システム規模の拡充に対してより少ない代替サーバで対応でき有効な対応が可能になるという効果を奏する。
【0110】
第9の発明によれば、通信サーバはクライアントの台数が減少し負荷が低減したら負荷の低減量に応じて代替サーバを優先順位に従って順次停止する代替サーバ停止手段を備えたので、システム構成の変化、拡大、縮小に柔軟に対応できる機能を持つと共にシステム管理の面でも不要なサーバ管理を行う必要がなく簡素化する事が可能であるという効果を奏する。
【0111】
第10の発明によれば、通信サーバは全ての通信サーバと代替サーバの負荷状況をシステム管理者に表示する負荷状況表示手段を備えたので、システム管理者はシステム全体の稼動状況、負荷状況を把握することが可能であるという効果を奏する。
【0112】
第11の発明によれば、通信サーバはシステム管理者が代替サーバの稼動要求、停止要求を行なう管理手段を備えたので、システムのの運用管理、メンテナンスを有効に行なうことができ、システム全体の負荷調整を人為的に行なうことができるという効果を奏する。
【0113】
第12の発明によれば、ネットワークが中継装置を介して複数LANから構成される場合、又は広域網を介して構成される場合、クライアントをそのネットワークアドレス情報で管理し、クライアントからの接続要求に対して最も負荷の少ない代替サーバを選択する代わりに同一ネットワークアドレス内に代替サーバが存在すればそちらを優先して選択する手段を備えたので、ネットワークシステムが料金課金のある広域網を介している際に、不要な通信コストを発生させないようにする事、及び不要なネットワーク経路を通りシステム全体の処理性能を低下させない事が可能であるという効果を奏する。
【0114】
第13の発明によれば、同一ネットワークアドレス内に代替サーバが複数存在する場合には、その代替サーバの負荷状況を調べ、最も負荷の少ない代替サーバを選択する手段を備えたので、不要な通信コストを発生させず、かつより有効な資源利用が可能であるという効果を奏する。
【0115】
第14の発明によれば、通信サーバのクライアント処理の過負荷が発生した場合だけでなく、通信サーバのホスト計算機接続回線に異常が発生した場合にも代替サーバにバックアップシステムとしての処理を行なわせるので、通信サーバに接続されているホスト回線に異常が発生した際にもシステム処理を継続できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示すホスト連携型クライアント・サーバ・システムにおける通信サーバのシステム構成図である。
【図2】 この発明の一実施例を示す通信サーバからの要求により設置される代替サーバのシステム構成図である。
【図3】 この発明の一実施例を示すホスト連携側クライアント・サーバ・システムのネットワーク構成図である。
【図4】 この発明の一実施例を示す通信サーバが保持する定義ファイルのうち、この発明に関連する定義情報を示す図である。
【図5】 この発明の一実施例を示す通信サーバの時間計測/負荷監視プログラムが時間情報の採取と計測、及びサーバ管理プログラムへの負荷状況の報告方法を示す図である。
【図6】 この発明の一実施例を示す通信サーバから代替サーバとなる計算機への代替サーバ設置要求の通信シーケンス、及び代替サーバから通信サーバへの負荷情報、クライアント情報通知の通信シーケンスを示す図である。
【図7】 この発明の一実施例を示すクライアントから通信サーバへ接続要求を行う方法、通信サーバからクライアントへ代替サーバのアドレスを通知する方法を示す図である。
【図8】 この発明の一実施例を示す代替サーバの機能停止方法を示す通信シーケンス図である。
【図9】 この発明の一実施例を示すネットワークシステムが広域網を介して構築されている例を示す図である。
【図10】 この発明の一実施例を示す実施例6の定義ファイル17の記述例を示した図である。
【図11】 この発明の一実施例を示す実施例7の定義ファイル17の内容を示す図である。
【図12】 この発明の一実施例を示す実施例9の定義ファイル17の内容を示す図である。
【図13】 従来例のホスト連携側クライアント・サーバ・システムのネットワーク構成を示す図である。
【図14】 従来のホスト連携型クライアント・サーバ・システムにおける通信サーバ19の構成を示す通信サーバ構成図である。
【符号の説明】
1 通信サーバ計算機本体
1b 代替サーバ計算機本体
2 オペレーティング・システム
3 通信制御プログラム
4 クライアント制御プログラム
5 LAN制御プログラム
6 回線制御プログラム
7 LAN制御装置
8 回線制御装置
9 LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
9a ネットワークAのLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
9b ネットワークBのLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
9c ネットワークCのLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)
10 通信回線(ホスト接続回線)
100 広域網
101 広域網
11 クライアント
11a ネットワークAのクライアント
11b ネットワークBのクライアント
11c ネットワークCのクライアント
11d ネットワークDのクライアント
12 サーバ制御プログラム
13 時間計測/負荷監視プログラム
14 管理ユーティリティ
15 時間情報採取機能
16 サーバ情報データベース
17 定義ファイル
18 ホスト計算機
19 通信サーバ
19a ネットワークAの通信サーバ
20 代替サーバ
20a ネットワークAの代替サーバ
20b ネットワークBの代替サーバ
20c ネットワークCの代替サーバ
21a ネットワーク・アドレスAを持つネットワークA
21b ネットワーク・アドレスBを持つネットワークB
21c ネットワーク・アドレスCを持つネットワークC
21d ネットワーク・アドレスDを持つネットワークD

Claims (14)

  1. ホストと、
    クライアントとサーバがLANなどのネットワークにより構成されるクライアント/サーバシステムと、
    上記ネットワーク上に設けられ、上記ホストと上記クライアント/サーバシステムとが通信回線を介して連携して動作するように制御する通信サーバと、
    上記クライアントの接続台数の増加により上記通信サーバのクライアント処理に過負荷が発生しシステム全体の処理能力が低下した際に、上記ネットワークに接続されている他の計算機を上記通信サーバの代替として動作する代替サーバと、を備えたことを特徴とする通信サーバ負荷分散処理方式。
  2. 通信サーバは該通信サーバを構成する各通信プログラムの通信処理時間を計測し、この通信処理時間に基づいて通信サーバの負荷状況を監視する負荷状況監視手段と、
    上記通信処理時間が予め設定した上限値を超えた際に自動的に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  3. 通信サーバは該通信サーバを構成する各通信プログラムの通信処理時間を計測し、この通信処理時間と統計情報に基づいて前回測定まで累計された処理の平均時間である累計処理平均時間を算出し、上記通信処理時間と上記累計処理平均時間とに基づいて通信サーバの負荷状況を監視する負荷状況監視手段と、
    上記通信処理時間と上記累計処理平均時間に基づく上記通信サーバの負荷が予め設定した負荷上限を超えた際に自動的に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  4. 通信サーバの負荷は以下の式
    通信サーバの負荷 = 処理平均時間/累計処理平均時間
    より求めることを特徴とする請求項3記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  5. 通信サーバはネットワークに接続されるクライアント台数を計測するクライアント数計測手段と、
    上記クライアント台数が予め設定した上限値を超えた場合に代替サーバの稼働要求を行う代替サーバ稼働要求手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  6. 通信サーバは代替サーバを選択する場合に、予め設定した稼動順序番号に従って稼動要求を発することを特徴とする請求項1〜5記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  7. 代替サーバは負荷を測定する負荷状況監視手段を有し、通信サーバは上記負荷測定手段により得られた全ての代替サーバの負荷情報を収集する負荷情報収集手段と、
    この負荷情報収集手段によって得られた全ての代替サーバの負荷情報の内から最も負荷の少ない代替サーバを選択する代替サーバ選択手段と、
    クライアントからの接続要求に対して上記代替サーバ選択手段が選択した代替サーバをクライアントに通知する通知手段と、
    上記クライアントに対して上記代替サーバへの接続を行うように要求する接続要求手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  8. 代替サーバは負荷を測定する負荷状況監視手段を有し、通信サーバは上記負荷測定手段により得られた全ての代替サーバの負荷情報を収集する負荷情報収集手段と、
    この負荷情報収集手段によって得られた全ての代替サーバの負荷情報の内から最も負荷の少ない代替サーバを選択する代替サーバ選択手段と、
    クライアントからの接続要求に対して上記代替サーバ選択手段が選択した代替サーバのネットワーク上のアドレスをクライアントに通知する通知手段と、
    上記クライアントに対して上記代替サーバへの接続を行うように要求する接続要求手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  9. 通信サーバはクライアントの台数が減少し負荷が低減したら負荷の低減量に応じて代替サーバを優先順位に従って順次停止する代替サーバ停止手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  10. 通信サーバは全ての通信サーバと代替サーバの負荷状況をシステム管理者に表示する負荷状況表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  11. 通信サーバはシステム管理者が代替サーバの稼動要求、停止要求を行なう管理手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8通信サーバ負荷分散処理方式。
  12. ネットワークが中継装置を介して複数LANから構成される場合、又は広域網を介して構成される場合、クライアントをそのネットワークアドレス情報で管理し、クライアントからの接続要求に対して最も負荷の少ない代替サーバを選択する代わりに同一ネットワークアドレス内に代替サーバが存在すればそちらを優先して選択する手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  13. 同一ネットワークアドレス内に代替サーバが複数存在する場合には、その代替サーバの負荷状況を調べ、最も負荷の少ない代替サーバを選択する手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8記載の通信サーバ負荷分散処理方式。
  14. 通信サーバのクライアント処理の過負荷が発生した場合だけでなく、通信サーバのホスト計算機接続回線に異常が発生した場合にも代替サーバにバックアップシステムとしての処理を行なわせることを特徴とする請求項1通信サーバ負荷分散処理方式。
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