JP3692499B2 - 化粧シートの製造方法及びその方法により製造される化粧シート - Google Patents

化粧シートの製造方法及びその方法により製造される化粧シート Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧シートの製造方法及びその方法により製造される化粧シートに係り、より詳しくは、任意の模様に編み込んだ編織突板とこの編織突板の裏面に接着された任意の素材の基材とによりなる化粧シートの製造を可能とし、大量生産に適するとともに、汎用性のある化粧シートを得ることを可能とした化粧シートの製造方法及びその方法により製造される化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、化粧板としては、低コストを目的として、天然木を薄いシート状にした突板素材を編み込み、この編み込んだ突板素材(以下「編織突板」という。)を丈夫な台板に張り付けたものが使用されていた。
【0003】
しかし、この従来から使用されていた化粧板では、突板素材を編み込んで編織突板を形成した後に、その編織突板を一体に台板に接着していたために、突板素材同士が交差している部分には接着剤がまわらずに接着しないために、外力が繰り返し加えられたり、擦れたりすると、突板素材の交差部分が折れたり、剥落したりして、突板の信頼性や高級感が損なわれてしまう。
【0004】
そこで、この問題点を解決する方法として、突板を構成する素材同士が接着したものとすることにより、突板素材の交差部分の折損や剥がれなどの欠点を解決して突板の信頼性や高級感を向上した化粧板(以下「従来の化粧板」という。)が提供された(特公平08−5043号参照)。
【0005】
図15は、この従来の化粧板31を示した斜視図であり、この従来の化粧板31は、裏面に接着層を形成した複数の細長状の突板素材32及び33を互いに編み込むことにより形成した編織突板34(図16)と、この編織突板34の裏面に接着された台板35とにより構成されており、これを製造する場合には、表面が平坦になっている台板35上において、突板素材32、33を、台板35に仮接着しながら互いに編み込んで化粧板31を形成し、その後に、化粧板31に熱と圧力を加えることにより、編織突板34と台板35とを完全に接着させる。
【0006】
このように、従来の化粧板31では、編織突板を構成する突板素材32、33の裏面に接着手段を形成しているために、突板素材同士を編み込んだ際に、突板を構成する素材同士が接着したものとすることができ、突板素材の交差部分の折損や剥がれなどの欠点を解決して突板の信頼性や高級感を向上することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、裏面に接着手段を形成していない突板素材の場合には、編織突板を形成した後にその歪み等を容易に修正可能であるため、台板上において突板素材を編み込む必要はないが、裏面に接着手段を形成してある突板素材を用いた従来の化粧板の場合には、突板素材を編み込んで編織突板を製造する過程で突板素材どうしがその交差部分で仮接着されてしまい、更に外気温度が高い場合には突板素材どうしがその交差部分で完全に接着されてしまい、編織突板を形成した後にこれを修正することが不可能になってしまうため、突板素材を編み込んで編織突板34を形成する際には、鉛筆等で予め編み込み模様を描いた台板35を用いて、この台板35上において、予め描いた編み込み模様に従って正確に突板素材32、33を編み込んでいく必要がある。
【0008】
一方、従来の化粧板31では、裏面に接着層が形成された突板素材32、33を用いているため、編み込んでいく過程において、突板素材32、33が台板35上に接着されてしまい、突板素材32、33の編み込みが終了して編織突板34が完成した後に、編織突板34を台板35から剥離することは困難であるため、1枚の化粧板31に対して1枚の台板35を必要とし、1枚の化粧板31を製造する度ごとに台板35上に編み込み模様を描かなければならなかった。
【0009】
このように、従来の化粧板では、1枚の化粧板31の製造に対して1枚の台板が必要であるとともに、この台板のそれぞれに編み込み模様を描く作業が必要であったために、製造に要する作業が大変となり、大量生産には適さないという問題点があるとともに、すべての化粧シートを同一の模様に織り込むことが困難であるという問題点もあった。
【0010】
また、従来の化粧板では、例えば台板として柔軟な素材を用いた場合には、突板素材を編み込む過程で台板が捩れてしまい化粧板としての商品価値が無くなってしまうため、台板としては、十分な平坦性と剛性を具備したものでなければならない。
【0011】
そしてその結果、従来の化粧板31では、化粧板31自体が剛性を帯びることになり、柔軟性を持たせることができず、その結果、壁、床等の平面な部分にしか使用することができず、用途が限定されてしまっていた。
【0012】
更に、従来から、蛍光灯などの照明器具には、その外観等をよくするためにかさやカバーを設けることが多いが、この照明器具の装飾等に用いられるかさやカバーとしては、プラスチック製のものや、あるいは、木片等を使用して高級感を出したものがある。しかし、プラスチック製のものでは、コストを低くするために模様が固定されてしまう問題があり、また、木片等を使用したものではコストが高くなってしまうため、突板素材を用いた化粧板を照明器具のかさやカバーとして用いることができればこれらの問題が解決できる。
【0013】
一方、照明器具のかさやカバーとして使用するためには、化粧板を透過性のものとしなければならないが、そのためには、化粧板を構成する台板を透過性のものとするとともに、突板素材を編み込む際に、突板素材間にある程度の間隔を設ける必要がある。突板素材には透過性がないため、編み込む突板素材間にある程度の間隔を設けない場合には、蛍光灯などの光を外に出すことが不可能になるからである。
【0014】
しかしながら、上述したように、従来の化粧板では剛性を有する台板を用いなければならなかったために、編み込む突板素材間に間隔を設けると、図17の斜線で示した部分のように、間隔を設けた部分においては、突板素材33と台板35との接着が不十分になり、すきまが生じてしまう。
【0015】
即ち、突板素材を編み込む際には、突板素材が交差する部分の近傍において突板素材にゆがみが生じるが、突板素材間に間隔を設けた場合にはこのゆがみが大きくなる。一方、従来の化粧板では台板に剛性を有する合板等を使用しているために、突板素材のゆがみが生じている部分においては台板と突板素材が接着せず、その結果、外力が繰り返し加えられたり、擦れたりすると、編織突板が基材から剥がれてしまい危険があり、かかる場合には化粧板自体の信頼性が損なわれるという問題が発生する。そのために、従来の化粧板では、図15に示されるように、編み込む突板素材間に間隔が形成されることがないようにして、突板素材と台板との接着をより完全に近づける必要があり、その結果、照明器具のかさやカバーとして使用することができる化粧板を製造することができなかった。
【0016】
一方、このような問題点を解決するために、台板として柔軟性のある素材を用いる方法も考えられるが、前述したように、柔軟性のある素材、例えば和紙等の上において突板素材を編み込んでいく方法では、突板素材を編み込む過程において和紙が縒れてしまい、化粧シートとしての商品価値が無くなってしまう。
【0017】
そこで、本発明は、同一の模様の化粧シートを大量生産することが容易であるとともに、柔軟性に富み汎用性があり、更に編み込む突板素材間に間隔を設けた場合であっても編織突板と基材とが十分に接着可能である化粧シートを得ることが可能な化粧シートの製造方法及びその方法により製造される化粧シートを提供することを課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の化粧シートの製造方法は、表面に凹凸を有する台板の凹凸面に剥離用材料を塗布して、前記凹凸面の凸部先端の剥離用材料を取り去り、前記台板の表面上において、裏面に接着手段を備える複数の細長い突板素材を任意の模様に編み込んで編織突板を形成し、該編織突板を台板上から剥離し、該剥離した編織突板の裏面に基材を接着することを特徴としている。
【0019】
本発明の化粧シートの製造方法では、表面に凹凸を有する台板を用いて、この台板の凹凸面に剥離用材料を塗布した後に、凸部先端の剥離用材料を取り去って、この凹凸面上において、裏面に接着手段を有する突板素材を編み込んで編織突板を製造するため、編織突板と台板との接着は凸部の先端部分のみとなり、編織突板を容易に台板から剥離することが可能である。そのため、編織突板を台板から剥離した後に、編織突板の裏面に基材を接着することにより化粧シートを完成することができるので、1枚の台板を用いて多数枚の化粧シートを製造することが可能となり、多数枚の台板のそれぞれに編み込み模様を描く必要が無くなり、同一の模様の化粧シートを大量生産することが可能である。
【0020】
また、編織突板を台板より剥離した後にこの編織突板の裏面に任意の素材の基材を接着することが可能であるため、例えば基材として折り曲げ自在で柔軟性のあるものを用いた場合には、化粧シート自体を柔軟なものとすることができ、壁や床等の平面部分のみでなく、局面部分にも使用可能であり、また、照明器具等のかさやカバーとしても使用可能な化粧シートを得ることができる。
【0021】
更に、編織突板を折り曲げ自在で柔軟性のある基材に接着した場合には、編み込む突板素材間に間隔を設けた場合であっても、突板素材のゆがみ部分において突板素材と基材との間にすきまが生じることが無く、その結果、基材として透過性のあるものを使用することにより、照明器具等のかさやカバーとしても使用可能な化粧板を提供することが可能となった。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の化粧シートの製造方法では、まず、表面に凹凸を有する台板の凹凸面に剥離用材料を塗布した後に、前記凹凸面の凸部先端の剥離用材料を取り去る。
【0023】
そして、凸部先端の剥離用材料を取り去った前記台板の表面上において、裏面に接着手段を備える複数の細長い突板素材を任意の模様に編み込み、台板上に編織突板を形成する。
【0024】
次に、この編織突板を台板上から剥離し、剥離した編織突板の裏面に基材を接着し、これにより化粧シートが完成する。
【0025】
ここで、前記剥離用材料としては、編織突板を台板から容易に剥離可能なものであればいずれでも良く、例えばが考えられる。
【0026】
また、前記基材の素材は特に限定されず、剛性のあるものや柔軟性のあるものいずれを用いてもよいが、例えば、折り曲げ自在でかつ柔軟性があるもの、更に透過性のあるものを用いると化粧シートの使用範囲が広がる。
【0027】
次に、本発明の化粧シートは、前述した方法により製造される化粧シートであり、裏面に接着手段を備えた複数の細長い突板素材を任意の模様に編み込むことにより形成した編織突板と、該編織突板の裏面に接着された任意の素材よりなる基材とにより構成されることを特徴とする。
【0028】
【実施例】
本発明の化粧シートの製造方法及びその方法により製造される化粧シートの実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の化粧シートを示す図であり、図において1が本実施例の化粧シートである。
【0029】
そして、本実施例の化粧シート1は、細長い複数の突板素材4、5を任意の模様に編み込むことにより形成される編織突板2と、該編織突板2の裏面に接着された基材3とにより構成されている。
【0030】
ここで、図2は、前記編織突板2を示した斜視図であり、本実施例の化粧シート1を構成する編織突板2は、縦用の突板素材4と横用の突板素材5をそれぞれ複数枚用いて、これらを、縦用の突板素材4と横用の突板素材5が交差するように編み込むことにより形成される。
【0031】
また、前記突板素材4、5の裏面には、図4に示されるように、接着層6が形成されており、従って、前記編織突板2では、突板素材4、5が交差する部分において、縦用の突板素材4と横用の突板素材5が接着されている。
【0032】
更に、本実施例の化粧シートにおいては、突板素材4、5を編み込む際に、縦用の突板素材4間、及び横用の突板素材5間に間隔が生じるようにしており、これにより、化粧シートが透過性を有することになり、蛍光灯などの照明器具のかさやカバーとしても使用可能としている。
【0033】
なお、突板素材4、5としては、天然木を薄いシート状にして細長い形状に裁断したものを用いており、本実施例においては、縦用の突板素材4と横用の突板素材5とは同一の材質のものを用いている。また、突板素材4、5の裏面の接着層6としては、熱と圧力を加えることにより接着力が強くなる接着剤を用いている。
【0034】
次に、図3は基材3を示した図であり、本実施例の化粧シート1では、上述したように、前記編織突板2の裏面に基材3を接着することにより構成され、基材3としては、折り曲げ自在であるとともに柔軟性があり、更に透過性も備える素材として、和紙を用いている。但し、必ずしも折り曲げ自在で柔軟性があり更に透過性がある素材としては和紙には限定されず、また、剛性を有する素材を基材として用いてもよい。
【0035】
このように、本実施例の化粧シート1では、編織突板2の裏面に、折り曲げ自在であるとともに柔軟性があり更に透過性のある和紙を基材3として接着しているために、化粧シート1全体を柔軟にすることが可能となり、従来の化粧シートと異なり、平面な部分のみならず、曲面部にも用いることができ、使用範囲を広げることが可能となった。
【0036】
また、突板素材を編み込む際に、縦用の突板素材4間、及び横用の突板素材5間に間隔が生じるようにしているために、縦用の突板素材4間、及び横用の突板素材5間においては和紙3が露出し、この和紙が露出した部分においては光を透過させることができる。従って、図9及び図10に示されるように、本実施例の化粧シート1では、蛍光灯などの照明器具等のかさやカバーとして用いることも可能である。
【0037】
ここで図5は、本実施例の化粧シート1の構造を示した図であり、また、図6は図5の一部を拡大した図であるが、図にも示されるように、本実施例の化粧シート1では、柔軟性のある和紙を基材3として使用しているために、剛性のある台板を用いた場合と異なり、縦用の突板素材4間、横用の突板素材5間に間隔を設けた場合であっても、基材3が突板素材のゆがみに沿って変形して突板素材の裏面に接着されるので、突板素材と基材との間にすきまが生じることが無く、その結果、外力が繰り返し加えられた場合であっても、編織突板2と基材3とが剥がれることがなく、信頼性のある化粧シートを提供することが可能となる。
【0038】
なお、図7は本実施例の化粧シート1の平面を示した図であり、本実施例の化粧シート1では、上述したように、縦用の突板素材4間及び横用の突板素材5間に間隔が生じるようにしているが、本発明の化粧シートでは、必ずしも縦用の突板素材4間、及び横用の突板素材5間に間隔をあけて編み込む必要はなく、照明器具等に用いることを考慮せずに柔軟性のみを得る場合には、たとえば、図8に示されるように、突板素材4、5を詰めて編み込んでもよい。
【0039】
次に、このように構成される本実施例の化粧シート1の製造方法について説明すると、まず、図11に示されるような、表面に凹凸を有する台板7を用いて、この台板7の凹凸面に、図12に示されるように、剥離用材料である8を塗布する。
【0040】
そして次に、8を塗布した台板7の凹凸面をペーパーでこすり、凸部702の先端部分の8を取り去る。これにより、台板7の凹部701内にのみ8が塗布されたことになる。この状態を示した図が図13であり、この状態においては、凸部702の先端部分はが取り除かれている。なお、本実施例では、台板7としてはベニヤ板を用いている。
【0041】
その後に、図14に示されるように、台板7の前記凹凸面上において、裏面に接着層6を形成した複数の細長い突板素材4、5を、これらが交差するように編み込んでいき(図2参照)、台板7の表面上において編織突板2を形成する。この編織突板2を形成した状態においては、交差させた突板素材4、5の交差部分において突板素材4、5どうしが仮接着されているとともに、編織突板2と台板7とは、8を取り去った凸部702の先端部分のみで仮接着されている。なおこのとき、好ましくは、予め、突板素材を編み込むパターンを台板7上に描いておくとよく、これにより、同一模様の編織突板を製造することができる。
【0042】
次に、形成した編織突板2を台板7より剥離し、その裏面に和紙等の任意の素材による基材3を仮接着して化粧シート1を形成する。そしてその後に、この化粧シート1全体に熱と圧力を加えて、編織突板2と基材3とを完全接着する。なお、本発明の化粧シートの製造方法では、台板表面の凹部701内には、剥離用材料としてが塗布され、編織突板2と台板7とは凸部702先端でのみ仮接着されるため、形成した編織突板2を台板7上から容易に剥離することが可能である。
【0043】
なお、突板素材4、5を編み込む際には、図2に示されるように、縦用の突板素材4間、及び横用の突板素材5間に間隔を設けてもよく、また、図8に示されるように間隔を設けないようにしてもよい。
【0044】
このように、本発明では、表面に凹凸を有する台板の凹凸面に蝋を塗布した後に凸部先端部のを取り去り、その後にこの台板上において編織突板を形成しているため、編織突板と台板との接着面が凸部先端部のみとなり、容易に編織突板を台板より剥離することができる。そのため、編織突板を台板から剥離した後に、編織突板の裏面に基材を接着することにより化粧シートを完成することができるので、1枚の台板を用いて多数枚の化粧シートを製造することが可能となり、多数枚の台板のそれぞれに編み込み模様を描く必要が無くなり、同一の模様の化粧シートを大量生産することが可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明の化粧シートの製造方法及びその方法により製造される化粧シートは以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0046】
本発明の化粧シートの製造方法では、表面に凹凸を有する台板を用いて、この台板の凹凸面に剥離用材料を塗布した後に、凸部先端の剥離用材料を取り去って、この凹凸面上において、裏面に接着手段を有する突板素材を編み込んで編織突板を製造するため、編織突板と台板との接着は凸部の先端部分のみとなり、編織突板を容易に台板から剥離することが可能である。そのため、編織突板を台板から剥離した後に、編織突板の裏面に基材を接着することにより化粧シートを完成することができるので、1枚の台板を用いて多数枚の化粧シートを製造することが可能となり、多数枚の台板のそれぞれに編み込み模様を描く必要が無くなり、同一の模様の化粧シートを大量生産することが可能である。
【0047】
また、編織突板を台板より剥離した後にこの編織突板の裏面に任意の素材の基材を接着することが可能であるため、例えば基材として折り曲げ自在で柔軟性のあるものを用いた場合には、化粧シート自体を柔軟なものとすることができ、壁や床等の平面部分のみでなく、局面部分にも使用可能であり、また、照明器具等のかさやカバーとしても使用可能な化粧シートを得ることができる。
【0048】
更に、編織突板を折り曲げ自在で柔軟性のある基材に接着した場合には、編み込む突板素材間に間隔を設けた場合であっても、突板素材のゆがみ部分において突板素材と基材との間にすきまが生じることが無く、その結果、基材として透過性のあるものを使用することにより、照明器具等のかさやカバーとしても使用可能な化粧板を提供することが可能となった。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化粧シートの実施例の斜視図である。
【図2】 本発明の化粧シートの実施例に使用する編織突板を示す図である。
【図3】 本発明の化粧シートの実施例に使用する基材を示す図である。
【図4】 本発明の化粧シートの実施例に使用する突板素材を説明するための図である。
【図5】 突板素材と基材との接着状態を説明するための図である。
【図6】 突板素材と基材との接着状態を説明するための図である。
【図7】 本発明の化粧シートの実施例の平面を示す図である。
【図8】 本発明の化粧シートの他の実施例の平面を示す図である。
【図9】 本発明の化粧シートの実施例の使用状態を示す図である。
【図10】 本発明の化粧シートの実施例の使用状態を示す図である。
【図11】 本発明の化粧シートの製造に用いる台板を示す図である。
【図12】 台板の凹凸面にを塗布した状態を示す図である。
【図13】 台板の凸部先端の蝋を取り去った状態を示す図である。
【図14】 凸部先端のを取り去った台板上で編織突板を形成した状態を示す図である。
【図15】 従来の化粧板の斜視図である。
【図16】 従来の化粧板に使用する編織突板の斜視図である。
【図17】 従来の化粧板における突板素材と基材との接着の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 化粧シート
2 編織突板
3 基材
4、5 突板素材
6 接着層
7 台板
8 蝋

Claims (3)

  1. 表面に凹凸を有する台板(7)の凹凸面に剥離用材料(8)を塗布して、前記凹凸面の凸部(702)先端の剥離用材料を取り去り、前記台板(7)の表面上において、裏面に接着手段(6)を備える複数の細長い突板素材(4、5)を任意の模様に編み込んで編織突板(2)を形成し、該編織突板(2)を台板(7)上から剥離し、該剥離した編織突板(2)の裏面に基材(3)を接着することによりなることを特徴とする化粧シートの製造方法。
  2. 前記剥離用材料(8)としてを用いることを特徴とする請求項1に記載の化粧シートの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の方法により製造される化粧シートであって、
    裏面に接着手段(6)を備えた複数の細長い突板素材(4、5)を任意の模様に編み込むことにより形成した編織突板(2)と、
    該編織突板(2)の裏面に接着された基材(3)とにより構成されることを特徴とする化粧シート。
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