JP3691558B2 - 文書作成装置及び翻訳装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は文書作成装置に関し、特に、予め定められた様式に従って容易に文書を作成し、且つ、該文書を共有化することができる文書作成装置に関する。
また、この発明は作成した文書を簡単に翻訳することができる翻訳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の業種において、業務の遂行等に応じて種々の様式の文書が作成されており、その作成に要する時間は膨大なものである。
このため、この文書作成を効率化して、文書作成に要する時間を短縮することが望まれる。しかし、従来の文書作成装置は、いわゆるワードプロセッサとして機能を備えるのみであり、文書の作成効率自体はあまり向上していない。いわゆる文書の雛形を作成し、これを編集して文書を作成することも可能であるが、参集内容は文書作成者の判断にゆだねられ、作成効率は、入力をしなくて済む程度の効率アップしか望めない。
【0003】
また、文書の多くは、個人の知識として使用されるものであり、過去に形成された文書を共有財産化し、多数の人により有効的に使用することは困難であった。
【0004】
さらに、現時点では、機械翻訳技術が不完全であるため、作成した文書を翻訳する作業は逐一手作業で行われており、非常に作業効率及び生産性が低いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、文書の作成を容易化し、且つ、文書作成に必要とする知識を共有化することができる文書作成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る文書作成装置は、
データ挿入位置と挿入されるべきデータの候補を選択するための情報が設定された文書を表示る表示手段と、
複数のデータを記憶するデータ記憶手段と、
表示された文書中のデータ挿入位置を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定されたデータ挿入位置に挿入すべきデータの候補を、前記情報に基づいて前記データ記憶手段を検索して読み出して表示する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータの中から1つを選択し、前記文書中の前記挿入位置に挿入するデータ選択手段と、
より構成され、
前記データ選択手段は、前記データを相互に関連付ける手段と、任意のデータ挿入位置について、2以上の他のデータ挿入位置に設置されているデータに共通に関連するデータを選択する関連データ選択手段と、前記データ記憶手段に記憶されたデータにその属性を割り当てる手段と、を備え、
前記複数のデータ挿入位置のうち、所定のデータ挿入位置には、挿入されるべきデータを選択する条件として、第1の属性と第2の属性と第3の属性とが設定されており、
前記関連データ選択手段は、前記所定のデータ挿入位置について、第1から第3の属性を設定することにより、第1の属性のデータが入力されるべきことが設定されているいずれかのデータ挿入位置に設定された第1のデータと第2の属性のデータが入力されるべきことが設定されているいずれかのデータ挿入位置に設定された第2のデータとに共に関連し、かつ、第3の属性に属すデータを選択する手段を含む、
ことを特徴とする。
【0008】
上述の文書作成装置において、データ挿入位置に挿入されたデータを非表示とする属性を設定する手段と、非表示とする属性が設定されているデータ挿入位置に挿入されたデータを非表示状態に制御する手段と、を更に配置してもよい。
上述の文書作成装置と、
前記文書の翻訳文を記憶する翻訳文記憶手段と、
前記データの訳語を記憶する訳語記憶手段と、
データ挿入位置にデータが挿入された文書について、該文書に対応する翻訳文を前記翻訳文記憶手段から読み出し、前記文書の各データ挿入位置に挿入されたデータの訳語を前記訳語記憶手段から読みだして翻訳文のデータ挿入位置に挿入することにより、前記文書作成装置により作成された文書の訳文を生成する手段と、を配置して、翻訳装置を構成することも可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態にかかる文書作成装置を説明する。
【0010】
日頃、報告書等を作成するときは、自然に自己の知識の中の用語を関連を持たせて使用している。しかし、これらの知識のほとんどは個人の知識として存在するものである。
また、報告書等の文書は、その内容及び様式はほとんど定まっており、一部の内容(用語)を交換すれば、文書を完成できる場合が多い。
【0011】
そこで、この発明においては、文書を作成するときの構文、用語等を予めデータベースに登録させておき、それらのデータを知識ベースとして蓄積し、蓄積された用語を文書を作成する際の辞書として使用して効率的に文書を作成することを可能とする。
【0012】
次に、図1を参照してこの発明の実施の形態にかかる文書作成装置の構成を説明する。
図1はこの発明の実施の形態にかかる文書作成装置の構成を示す。図示するように、この文書作成装置は、メモリ11と、MPU(マイクロプロセッサユニット)12と、マウス13と、キーボード14と、I/Oポート15と、表示装置16と、データベース(DB)17と、バス18とより構成される。
【0013】
メモリ11は、文書作成処理に関するプログラム、表示制御プログラム等を記憶する。MPU12は、メモリ11に格納されたプログラムに従って動作し、文書を作成及び表示し、さらに、DB17の管理・運営等を制御する。I/Oポート15は、マウス13及びキーボード14からのデータ入力をMPU12に通知する。表示装置16は作成された文書等を表示する。DB17は、ハードディスク装置等から構成され、種々のデータを蓄積及び管理する。バス18はデータを伝達する。
【0014】
図2にDB17の論理構造を示す。図示するように、DB17に蓄積されるデータは、文種、文書構文、パラグラフ構文、用語種、用語、文書、用語関連、文関連、検索構文を含み、相互に関連付けが設定されている。
文種は、「営業日報」、「見積」等の文書作成装置で作成される文書を分類するための項目であり、各文種に1又は複数の文書構文及び1又は複数の文書が関連付けられている。
文書構文は、文書を作成するための一種の雛形であり、文種毎に1又は複数の文書構文が作成される。例えば、図2では、文種「営業日報」に関連づけられた文書構文としてファイル名が「営業日報1」、「営業日報2」の2つの文書構文が用意されている。同様に、文種「見積」に関連づけられた文書構文としてファイル名が「荒見積」、「詳細見積」の2つの文書構文が用意されている。
【0015】
パラグラフ構文は、基本的な文書の雛形に相当するものであり、1又は複数のパラグラフ構文より1つの文書構文が形成されている。例えば、文書構文「営業日報1」は、題目、営業活動A、営業活動B,受注金額、旅行先と命名された5つのパラグラフ構文の組み合わせから構成されており、文書構文「営業日報1」とこれら5つのパラグラフ構文は関連付けられている。
各パラグラフ構文は、内容が確定している部分と内容が未確定で文書の作成者が適宜用語を挿入する部分とから構成されている。
【0016】
用語種は、複数の用語の上位概念に相当し、パラグラフ構文内の各用語挿入位置に挿入する用語の種類を規定する。例えば、「題目」と命名されたパラグラフ構文は3つの用語挿入位置を有し、ある挿入位置には文種を表す用語が挿入され、次の挿入位置にはこの文書作成装置の操作者を表す用語が挿入され、さらに他の挿入位置には日時を表す用語が挿入される。
用語は任意の名詞、動詞、単文等からなり、パラグラフ構文内に適宜挿入され、文書を完成させるものである。各用語は1又は複数の用語種別に関連付けられている。また、各用語も用語関連により相互に関連付けられている。
【0017】
文書は、文書構文を用いて実際に作成された文書から構成され、通常、その文書を作成するために使用した文書構文と同一の文種に関連付けられる。各文書は、その文書を作成する際に使用された文書構文中に挿入された用語に関連付けられている。例えば、「営業日報10」と命名された文書は「営業日報」、「岡村栄子」、「萩市」、「桜中学」等の用語に関連付けられている。
文関連は、文書同士を関連付ける。例えば、営業日報10と営業日報20は相互に関連があるため、関連付けられている。
用語関連は、任意のキーワードをキーに複数の用語、用語種等を相互に関連付ける。
検索構文は蓄積されている文書を任意のキーワードで検索を行うための構文である。
【0018】
図3は、文書構文とパラグラフ構文のデータ構造を示す。
図示するように、文書構文は、その文書構文のタイトル(構文タイトル)と構文要素とから構成される。構文要素は、1又は複数のパラグラフ構文から構成される。パラグラフ構文は、そのパラグラフ構文のタイトル(構文タイトル)と複数の用語種を含む構文要素と構文テキストからなる。構文要素は用語挿入位置に設定されている用語種からなり、構文テキストは他の固定的なテキスト部分から構成される。
【0019】
図4(A)にパラグラフ構文の例を5つ示す。図4(A)において{XX}で表される部分は、用語種XXに属する任意の用語が挿入される部分である。また、{XX&YY}で表される部分は、用語種XXに属し、且つ、用語種YYが設定された位置に既に挿入された用語に関連する用語が挿入される部分である。
また、{XX&YY+ZZ}で表される部分は、用語種YYが設定された位置に既に挿入された用語と用語種ZZが設定された位置に既に挿入された用語の両方に共通して関連する用語であって、用語種XXに属するものが設定される部分である。
用語種XXとして、この例では、日時、文種、操作者等が設定されている。
各用語種には、挿入した用語を表示(出力)するか否かを示す表示属性が設定されている。表示属性として非表示が設定されている用語種については、挿入された用語は表示(出力)されない。図4(A)では、受注金額の{地方}と{団体種別}に非表示が設定されているものとする。
【0020】
図4(B)は文書構文の一例を示す。この文書構文は、「営業日報1」いう名称が付された文書構文が、「題目」という名称が付されたパラグラフ構文と、「営業活動A」という名称が付されたパラグラフ構文と、・・・・・・「旅行先」という名称が付されたパラグラフ構文とより構成されていることを表す。
【0021】
文書構文はパラグラフ構文を連結することにより、一種の虫食い状態で形成されている。
【0022】
次に、図5を参照して、DB17に格納される用語種別及び用語のデータ構造について説明する。
DB17に格納される「用語種」は、図5(A)に示すように、それぞれ「用語種別」と「用語種別名」とより構成されている。
【0023】
また、各用語は、図5(B)に示すように、「用語種別」、「用語番号」、「用語内容」、「データ形式」、別用語種別に属す用語との「上位リンク」、「下位リンク」、同一用語種に属す用語との「上位リンク」、「下位リンク」とより構成されている。
ここで、用語種別はその用語が属す用語種であり、用語番号は、その用語に割り付けられた固有の番号であり、用語内容は、その用語本体(通常の意味での用語)であり、上位リンク及び下位リンクはそれぞれ用語間の階層の上位及び下位の用語を意味する。
該当する項目が存在しない場合には、それらの項目はカットされる。
【0024】
「用語」の実際のデータ構造の例を図5(C)に示す。例えば、用語種「業者」に属す「A社」、「Bツーリスト」等の用語は、用語種別、用語番号、用語内容、関連文書、上位リンク、下位リンク、その他の具体的な情報としての住所、電話番号、FAX等の情報から構成されている。そして業者の下位に例えば「支店」に相当する用語がリンクされている。
このようにして、例えば、用語種である「業者」に関連付けられている「A社」と、A社の「B支店」と、B支店の「課長」である「Cさん」等が相互に関連付けられる。
【0025】
また、各用語、用語種は図2に示すように、用語関連により関連付けられている。図5(D)に用語関連の構造を示す。用語関連は、関連元用語(用語、用語種)と、該関連元用語に関連付けられた1又は複数の関連先用語(用語、用語種)と、関連の形態(関連する用語が階層関係にあるか並列関係にあるか等を示す)を示す関連パターンから構成される。
例えば、後述する図7に示すように、用語種「地域」に属す「中国地方」、「山口県」、「萩市」等の地名は、それぞれ用語関連により、その地名が属す広域の地名に関連付けられている。この場合、例えば、用語関連の関連元用語として「中国地方」が設定され、関連先用語として「山口県」・・・「島根県」が設定され、関連パターンとして「階層」が設定される。また、例えば、関連元用語として「萩市」が設定され、関連先用語として「津和野町」が設定され、関連パターンとして「並列」等が設定される。
また、図9に示すように、例えば、用語種「業者」に属する全ての用語「A社」、「Bツーリスト」・・・と、用語としての動詞句「訪問して面談」が関連付けられている。
【0026】
用語種と用語、及び用語間のリンクの具体的な例を図6〜図9を参照して説明する。
例えば、図6は、用語種「業者」に属す「A社」、「Bツーリスト」等の業者と、業者の下位にリンクされた支店と、支店の下位にリンクされた役職と、役職の下位にリンクされた担当者の具体例を示す。
【0027】
図7は、複数の情報から用語を絞り込む例を示す。
図7において、各用語種に属す「中国地方」、「山口県」、「萩市」等の地名は、それぞれ用語関連により、その地名が属す広域の地名に関連付けられており、例えば、用語「中国地方」とその地方内の「山口県」及び「山口県」と山口県内の「萩市」が用語関連により相互に関連付けられている。
【0028】
また、図7において、用語種「団体種別」に属す用語である「一般企業」・・・「中学校」等とその下位の団体名は相互にリンク付けされている。ここで、地名と団体名は用語関連でリンク付けされており、例えば、地名「萩市」と団体種別「中学校」を特定することにより、多数の団体名の中から萩市内の中学校を検索することができる。
【0029】
図8は、用語としての団体種別と旅行目的との相互関係の具体例を示す。また、図9は、用語種と動詞句とを用語関連により関連付けた例を示す。
【0030】
次に、実際に作成され、DB17に格納されている文書の論理構造を図10に示す。
図示するように、各文書は、文書番号、タイトル、作成者、文書要素、表示内容、イメージ又は音声、文書構文リンク、参照文書リンク等から構成される。
文書要素は、上述の例で考えると用語種{XX}に挿入された用語から構成されている。各用語は、図5を参照して前述した構造を有する。なお、イメージ又は音声については後述する。
【0031】
次に、図4(C)の文書「営業日報10」を作成する場合を例に、文書の作成方法及び作成手順を説明する。
先ず、メニュー画面より文書編集新規メニューをマウス13等により選択する。この選択は、MPU12に通知され、MPU12は表示装置16に図11に示す文書選択画面を表示させる。ここで、操作者が文種欄をマウス13でクリックすると、MPU12は、I/O15から供給される情報から、文種欄がクリックされたことを判別し、DB17に登録されている文種の一覧を表示装置16に表示させ、操作者はこの中から「営業日報」を選択する。
文種「営業日報」の選択に従って、MPU12はDB17から営業日報に属する文書構文を読み出し、その一覧を表示する。
【0032】
文書構文として「営業日報1」を選択すると、図12に示す文書編集画面が表示される。この画面は、選択した文書構文を構成するパラグラフ構文の一覧を示す欄W1と、入力対象のパラグラフ構文が虫食い状態で表示される欄W2と、虫食い部分に挿入すべき用語の一覧が表示される欄W3と、作成が終了したパラグラフ構文の内容が表示される内容編集欄W4と、虫食い部分に入力する確定済の用語の一覧を表示する欄W5を備える。
【0033】
次に、操作者は、文書を完成するため、任意の{用語種}をマウス13又はキーボード14で指示する。ここでは、理解を容易にするため、{用語種}を順番に埋めていくものとする。
先ず、用語種として{日時}が選択状態にあるので、MPU12は用語種{日時}に関連付けられている年月日の一覧をDB17から読み出し用語欄W3に一覧表示する。一覧の中から95/8/30を選択すると、その選択が内容編集欄W4に反映され、また、選択した用語を確定することにより確定用語一覧W5にも反映される。
【0034】
1つのパラグラフ構文の入力が終了すると、次のパラグラフ構文を読み出してパラグラフ表示欄W2に表示して編集を続ける。
例えば、パラグラフ構文「題名」の編集時に{操作者}として「岡村栄子」を選択するが、この選択は、同一文書を構成する他のパラグラフの{操作者}にも反映され、逐一入力する必要はない。
【0035】
また、パラグラフ構文「営業活動A」を入力する段階において、例えば{業者}として「A社」を選択した後で、{支店&業者}を入力する場合には、従前に選択している「A社」に図6に示すようにリンク付けされている支店のみが用語欄W3に表示され、ここでは「博多支店」を選択する。
同様に、例えば{支店&業者}を入力した後で、{担当者&支店}を入力する場合には、従前に選択している「A社」の「博多支店」に図6に示すようにリンク付けされている担当者のみが用語欄W3に表示される。このようにして、図6に矢印F1で示すように用語の絞り込みが行われる。
例えば、パラグラフ構文「営業活動A」の担当者の前に「役職」を入れると、図6に矢印F2で示すように用語の絞り込みが行われる。
【0036】
同様に、{動詞句&業者}の入力時には、図9に示すように「業者」に関連付けられている動詞句「訪問して面談」、「電話して面談」等が用語欄に表示され、「訪問して面談」を選択する。
【0037】
図4(A)において、パラグラフ構文「営業活動A」の入力が終了すると、パラグラフ構文「営業活動B」の入力に移るが、{担当者&支店}は先に選択しているので、ここでは入力する必要がない。
【0038】
また、パラグラフ構文「受注金額」の入力時には、{地方}として「中国地方」を入力する。但し、{地方}には表示属性として「非表示」が設定されているので、選択した「中国地方」は表示されない。また、{地方}として「中国地方」が設定されているので、{都道府県&地方}の用語の候補として、中国地方の県名の一覧が表示され、その中から「山口県」を選択する。この選択により、{市区&都道府県}として山口県内の市区の一覧が表示され、「萩市」を選択する。また、{団体種別}として「中学校」を入力する。但し、{団体種別}には表示属性として「非表示」が設定されているので、選択した「中学校」は表示されない。また、{団体名&団体種別+市区}として萩市の中学校名の一覧が表示され、桜中学を選択する。
【0039】
このように、先に選択した情報に基づいて、用語を絞り込みながら、順次用語を選択することにより、目的とする文書が作成される。
パラグラフ構文「旅行先」の入力を開始した時点の表示装置16の表示の例を図13に示す。
【0040】
文書が完成すると、操作者は文書名を付して文書の登録を指示する。MPU12は指示に従って、作成された文書をDB17に登録する。
【0041】
このようにして、一旦虫食い状態の文書を作成すると、何人でもこの文書を読み出して、用語を選択するだけで適切な文書を作成することができる。
【0042】
このようにして作成した文書を再利用したい場合、操作者は例えば、文書名を特定して、この文書を読み出して再利用できる。
また、文書中の適切なキーワードを指定して、目的とする文書を検索することもできる。この検索を行うための検索構文の構成を図14に示す。検索構文は、検索構文番号、検索要素(検索したい文書に使用されている用語)、検索条件(複数の用語間のAND条件、OR条件など)、取得要素(検索した文書の文書番号等)からなる。
図4(D)の検索構文の例で考えると、検索要素として用語「A社」と「雲仙」が設定されており、検索条件として「A社」と「雲仙」の論理積が設定される。
【0043】
検索構文が作成されて検索が指示されると、検索条件を満足する文書要素を有する文書が検索されて表示され、検索された文書の文書番号等が取得要素として設定される。
図4(D)の例では、「A社」と「雲仙」を文書要素(用語)として有する図4(C)の文書が検索されて表示され、また、取得要素としてその文書番号が設定される。
検索構文を保存することができる。次回からは、検索要素及び検索条件が設定されているので、直に、文書を検索することができる。
【0044】
以上説明したように、この発明の実施の形態によれば、虫食い状態の文書中に任意の用語を選択して挿入するだけで、所定フォーマットの文書を作成することができる。しかも、虫食い状態の文書を共有化することにより、文書の様式等を統一化することができる。
【0045】
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、上記の実施の形態では、パラグラフ構文に挿入されるのは、「用語」であったが、例えば、イメージ、音声などを挿入できるようにしてもよい。この場合、例えば、各パラグラフ構文の各挿入位置に、イメージデータファイルの名称、音声ファイルの名称等を設定し、イメージファイルや音声ファイルが設定された文書を開くと、対応するファイルを読み出し、文書の対向箇所にイメージを表示し、対応する音声を報音する。
【0046】
この場合も、例えば、各地の観光地の風景写真のイメージと用語種(データ種)「観光地」を関連付けておき、パラグラフ構文中の{観光地}が選択された際に、データ種「観光地」に関連付けられている用語、イメージファイル、音声ファイルのリストを表示し、この中から任意のものを選択して挿入する。
また、データ種「担当者」に各担当者の「名前」(用語)とその担当者の顔写真(イメージ)とを関連付けておき、データ種「担当者」が設定された挿入位置が指示された際に、担当者の名前のリストと担当者の写真のリストを表示し、その中から任意のものを選択して挿入するようにしてもよい。
設定されたイメージファイル、音声ファイル等は、図10の文書のデータ構造に示すように、文書中の所定位置に格納される。また、文書中に設定されるイメージファイル及び音声ファイルの数は任意である。イメージはベクトル画像とビットマップ画像のいずれでも良い。
【0047】
また、上記の実施の形態では、文書作成装置について説明したが、この発明は翻訳装置にも適用可能である。この場合、各パラグラフ構文に対応する虫食い状態の英文と各用語の英訳をDB17に予め格納しておき、日本語での文書が完成した後で翻訳が指定された際に、虫食い状態の英文に選択された各用語の翻訳文を挿入するだけで翻訳が完成する。
【0048】
例えば、パラグラフ構文「営業活動A」の英文として「I,{操作者の英訳}{動詞句の英訳} {担当者の英訳} of {業者の英訳} {支店の英訳}」をDB17に登録し、これらの用語「岡村栄子」「訪問し、面談した」「A社」「博多支店」「伊藤」の英訳として、「Eiko Okamura」、「visited and had a meeting with」、 「A corporation」、「Hakata branch」、「Mz. Ito」をDB17に設定しておく。このような構成とすれば、図5の文書を完成した後で、パラグラフ構文「営業活動A」の英訳文に各単語の英訳を挿入するだけで、最終的な翻訳文「I, Eiko Okamura visited and had a meeting with Mz. Ito of A corporation, Hakata branch.」を生成し、出力することができる。
【0049】
なお、元の文書を完成した後で英訳を行うのではなく、例えば、日本語の用語を選択する度に、対応する英訳を設定するようにしてもよい。
また、例えば、日本語で「A社」と入力した場合に、翻訳として「A corporation」と「A company」のように、複数の訳語の候補が存在する場合に、訳語選択用のビューワを開き、候補となる訳語をビューワ内に表示し、操作者に選択させるようにしてもよい。
また、優先順位一位の訳語で一旦翻訳文を作成し、その後、操作者が任意に修正できるようにしてもよい。
【0050】
これらの場合、翻訳作業は単に対応する英文及び英単語を組み合わせるだけなので、その翻訳速度は短時間で済む。
【0051】
また、このようにして作成した文書を、他のデータ処理に活用することも可能である。例えば、特定操作者に関する文種「営業日報」に分類された文書の内容を検索して、受注情報を抽出することにより、担当別売上成績表を作成すること等も可能である。
【0052】
また、図1では、スタンドアロン型の文書作成装置を示したが、知識の共有化をより進めるために、図15に示すように、文書作成装置を分散型のシステムから構成してもよい。図15の文書作成装置は、通信を介して相互に接続された複数の文書作成・検索端末(クライアント)211〜21nと、全ての情報を記憶するグローバルデータベース(DB)サーバ22と、ローカルDBサーバ23と、ローカルなシステムを相互に接続するルータ24とより構成される。
【0053】
文書作成・検索端末211〜21nは、図1に示す構成と通信制御部を備え、グローバルデータベース(DB)サーバ22とローカルDBサーバ23が蓄積する情報の一部を自己のDB17に複写して使用する。
【0054】
次に、グローバルDBサーバ22は、例えば、ユーザのシステムセンタなどに配置されこのシステム全体のデータを蓄積する。ローカルDBサーバ23は、例えば、各支店等に配置され、グローバルDBサーバ22に蓄積された情報のうち、所轄部門で必要なものを蓄積する。
【0055】
このような構成によれば、各ユーザは、常時必要とする情報は自己の端末内のDB17に保持し、必要に応じてローカルDBサーバ23から情報を取得し、さらに、ローカルDBサーバ23に蓄積されていないものについては、グローバルDBサーバ22にアクセスして取得することができる。
【0056】
従って、知識の共有化をより進めることができる。しかも、DBにアクセスするためのトラフィックを抑えることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、文書を共有化し、しかも、各文書を簡単に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる文書作成装置の構成例を示す図である。
【図2】データベースに蓄積されるデータの論理構造を示す図である。
【図3】文書構文とパラグラフ構文のデータ構造を示す図である。
【図4】(A)はパラグラフ構文の例を示す図であり、
(B)は文書構文の一例を示す図であり、
(C)は作成したい文書の例を示す図であり、
(D)は検索構文の一例を示す図である。
【図5】用語種及び用語のデータ構造を示す図である。
【図6】用語間のリンクの例を示す図である。
【図7】用語関連を用いて用語を絞り込む例を示す図である。
【図8】用語関連を用いた用語種と用語の関連付けの例を示す図である。
【図9】用語間のリンクの例とリンクを用いて用語を絞り込む例を示す図である。
【図10】文書のデータ構造を示す図である。
【図11】文書構文選択画面の例を示す図である。
【図12】文書編集画面の例を示す図である。
【図13】文書編集画面の例を示す図である。
【図14】検索構文のデータ構造を示す図である。
【図15】文書作成装置の構成の変形例を示す図である。
【符号の説明】
11 メモリ
12 MPU
13 マウス
14 キーボード
15 I/Oポート
16 表示装置
17 データベース
18 バス
21 文書作成・検索端末
22 グローバルDBサーバ
23 ローカルDBサーバ
24 ルータ
Claims (3)
- データ挿入位置と挿入されるべきデータの候補を選択するための情報が設定された文書を表示する表示手段と、
複数のデータを記憶するデータ記憶手段と、
表示された文書中のデータ挿入位置を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定されたデータ挿入位置に挿入すべきデータの候補を、前記情報に基づいて前記データ記憶手段を検索して読み出して表示する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータの中から1つを選択し、前記文書中の前記挿入位置に挿入するデータ選択手段と、
より構成され、
前記データ選択手段は、前記データを相互に関連付ける手段と、任意のデータ挿入位置について、2以上の他のデータ挿入位置に設置されているデータに共通に関連するデータを選択する関連データ選択手段と、前記データ記憶手段に記憶されたデータにその属性を割り当てる手段と、を備え、
前記複数のデータ挿入位置のうち、所定のデータ挿入位置には、挿入されるべきデータを選択する条件として、第1の属性と第2の属性と第3の属性とが設定されており、
前記関連データ選択手段は、前記所定のデータ挿入位置について、第1から第3の属性を設定することにより、第1の属性のデータが入力されるべきことが設定されているいずれかのデータ挿入位置に設定された第1のデータと第2の属性のデータが入力されるべきことが設定されているいずれかのデータ挿入位置に設定された第2のデータとに共に関連し、かつ、第3の属性に属すデータを選択する手段を含む、
ことを特徴とする文書作成装置。 - データ挿入位置に挿入されたデータを非表示とする属性を設定する手段と、
非表示とする属性が設定されているデータ挿入位置に挿入されたデータを非表示状態に制御する手段と、を更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の文書作成装置。 - 請求項1又は2に記載された文書作成装置と、
前記文書の翻訳文を記憶する翻訳文記憶手段と、
前記データの訳語を記憶する訳語記憶手段と、
データ挿入位置にデータが挿入された文書について、該文書に対応する翻訳文を前記翻訳文記憶手段から読み出し、前記文書の各データ挿入位置に挿入されたデータの訳語を前記訳語記憶手段から読みだして翻訳文のデータ挿入位置に挿入することにより、前記文書作成装置により作成された文書の訳文を生成する手段と、
を備えることを特徴とする翻訳装置。
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