JP3690816B2 - 低圧水銀放電ランプを選択する為の方法及び装置 - Google Patents
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Description
本発明は、内表面で発光層を支持する放電管を各々有する放電ランプを選択する方法であって、発光層がランプ容器の内側で発生した紫外線放射により励起され、発光層により放射された光の放出スペクトルに応じて放電ランプを選択する放電ランプの選択方法に関するものである。又本発明は、内表面で発光層を支持する放電管を各々有する放電ランプを選択する装置であって、放電管の内側で紫外線放射を発生し、選択すべき各放電管の発光層を励起させる励起源が設けられ、選択すべき低圧水銀放電管から放射した光を検出する検出手段が設けられている放電ランプを選択する装置に関するものでもある。
明細書前文に記載の方法は、独国特許発明明細書第3911395C1号から知られている。このような方法は、低圧水銀放電ランプを再利用する処理の一部分をしばしば構成する。このような処理は、低圧水銀放電ランプ(以下「ランプ」という)の発光層がランプ容器から除去され、多数の別の処理工程による再利用に好適となるように或いは化学産業の基礎材料として作用するように収集される。しかしながら、大幅に相違する発光材料の混合体が、低圧水銀放電ランプの発光層に使用されている。大幅に異なる組成の発光層の混合体は再利用には好適ではない。更に、これらの材料を再利用に好適とする別の処理工程は、各発光層の組成毎に同じではない。発光層の材料が種々のタイプの低圧放電ランプから発生し異なる製造業により生産される場合には、これらの理由により再利用の為に発光層材料を一緒にすることは時には不可能である。しかしながら、個々の発光層の組成を別々に再利用することは、著しく複雑な再利用処理になってしまう。これは、発光層材料の収集において、制限された数のグループに分離することが達成されることが所望な理由であり、各グループは自身別個の処理工程により再利用に対して準備することができる。これに対して、あるグループの材料の再利用により生産された再利用される混合物の組成が、例えば一個又は数個の発光物質の添加を介して簡単に種々のタイプの低圧水銀放電ランプに使用することが好適になるようにすることが必要である。低圧水銀放電ランプの発光層の各組成が別個の各放出スペクトルに対応するという事実により、低圧水銀放電ランプの放出スペクトルの測定を介してこの組成を識別することが可能である。これに必要な発光層の励起は、例えば低圧水銀放電ランプを点孤することにより実現される。又外部の電界により低圧水銀放電ランプのプラズマ内に局部的に放電を誘導することにより発光層を励起させることもできる。例えばランプがリークし易くガス充填剤組成がこれにより変化し、その結果このガス充填中で放電がもはや生じない場合には、放電管を一端で開放した後にUV源をランプ容器内に導入し、このようにして励起を実現できる。原則的に放出スペクトルから低圧水銀放電ランプの発光層の組成を得ることは可能である。
本発明の目的は放電ランプ、更に特には低圧水銀放電ランプを選択する方法及び装置を提供することにあり、これにより、比較的簡単な選択基準に基づいてこれらランプの発光層を比較的少数のグループに細分化することができ、その結果少なくとも発光材料の主要材料が効果的に再利用できる。
本発明によれば、この目的を達成する為に、明細書前文に記載の方法は、この放電ランプの選択が、発光層が所定の発光材料を含むか否かを放出スペクトルの前もって規定した領域から結論付ける少なくとも1個の工程を具えることを特徴とする。
同様に、本発明によれば、明細書前文に記載の装置は、この検出手段が、発光層が所定の発光材料を具えるか否かを放出スペクトルの予め規定された領域から結論付ける手段を有することを特徴とする。
1個又は数個の所定の発光物質が発光層に存在するか否かを確認することにより、発光層の組成に応じて選択すべきランプの発光層を2個又はそれ以上のグループに細分類できることが判明した。発光層材料をこれらのグループに細分類することにより、比較的簡単に発光材料の主要材料を再利用することができることが判明した。
発光層が放出スペクトルの予め規定された領域で放出された放射の強度の比から所定の発光物質を有するか否かを比較的簡単に得ることが多くの場合に可能であることが判明した。
発光層が3価のユーロピウムにより活性化された酸化イットリウム、ガドリニウム及びテルビウムにより活性化されたセリウム−マグネシウム五ほう酸塩、及びハロフォスフェイトの1個又は数個の発光層を含むか否かを放出スペクトルにより決定する場合には、著しく異なる組成の発光層により選択すべき一群のランプにより、良好な結果が得られた。
選択すべき低圧水銀放電ランプの主要な部分は、いわゆる3本の発光線を有する形式である。これは、発光層が可視スペクトルの比較的狭い範囲に主として放出を各々有する主に3個の発光物質を含むことを意味する。通常は、このような低圧水銀放電ランプの発光層は、赤色の発光材料、青色の発光材料及び緑色の発光材料を含む。3価のユーロピウムにより活性化された酸化イットリウム(以下YOXと記す)は、実際にはいつも赤色の発光材料として使用されている。この発光層内のYOXが存在すると、ランプが3本の発光線を有する形式の低圧水銀放電ランプであることを強く示している。
3本の発光線を有する形式の低圧水銀放電ランプに使用する緑色の発光材料を時にはガドリニウム及びテルビウム(以下CBTと記す)により活性化されたセリウム−マグネシウム五ほう酸塩とする。YOXが発光層内に存在する場合には、発光層がCBTを含むか否かが確認される。この場合には、低圧水銀放電ランプの発光層は、少なくともYOXとCBTとの両方を含む第1の発光性の副層を含む。しかしながら、このようなランプのうち、ハロフォスフェイトを有する第2の発光性の副層を有するものは、極僅かである。発光層がハロフォスフェイトを含むか否かということを確認することにより、YOX及びCBTを含む発光層を2つのグループに分離することができる。第1のグループは、ハロフォスフェイトを含まない発光層により形成され、第2のグループはハロフォスフェイトを含む発光層により形成される。YOXだけでなくハロフォスフェイトをも含む発光層は、第3のグループに属する。この第3のグループに属する発光層は、通常はハロフォスフェイトだけを含む。YOXは含むがCBTは含まない発光層は、第4のグループを形成する。この第4のグループは、緑色の発光層がCBTとは異なる3本の発光線を有する形式の発光層を主に含む。最初の4つのグループの内の1つにも属さない全ての発光層は、残りのグループ即ち第5のグループに属する。同様に5つのグループに細分化することにより、3つの選択基準が上述の1つとは異なるオーダで適用されることが達成される。これら5つのグループの内最初の4つのグループい属するランプの発光層材料を個々に再利用することにより、比較的簡単且つ著しく効果的に再利用工程ができることが判明した。第5のグループは再利用されず、化学的な廃棄物を構成する。
選択工程が、低圧水銀放電ランプの発光層が緑色の発光材料を含むか否かを放出スペクトルから得る工程を含むという利点が判明した。選択すべきランプの起源に依存して、これらランプの発光層はYOXを含むが、それにもかかわらずランプが3本の発光線を有する形式でない。このようなランプの発光層は、例えば、YOXとハロフォスフェイトとの混合物を含むことができる。YOXを含むランプの発光層が又緑色の発光材料を含むか否かを確認することにより、このような発光層を正しく3本の発光線を有する形式である発光層と区別することができ、その結果これらの発光層が、第5のグループに収集することができる。発光層が緑色の発光材料を含むか否かの選択基準が適用されない場合には、このような発光層は第4のグループに収集される。比較的多い少量の選択すべきランプは、第4のグループの再利用された発光層材料の質が別の選択基準により改良された発光層にYOXとハロフォスフェイトとの混合物を含むことがこれらの場合に判明した。又、原則として発光層が青色の発光物資を含むか否かを放射スペクトルから得ること及びランプが3個のバンドタイプであるか否かを放射スペクトルから結論付けることができる。しかしながら、この基準は、実際には信頼的なものではない。この理由は、発光層が青色の発光性物質を含まない3本の発光線を有する形式のバンドタイプのランプが存在するからである。他方においては、緑色の発光性物質が3個のバンドタイプの全ランプの発光層に存在する。
又、択すべきランプの起源に依存して、選択処理が、低圧水銀放電ランプの発光層がマグネシウムゲルマネイトを含むか否かを放出スペクトルから導出する工程を含むという利点が判明した。マグネシウムゲルマネイトは、時にはYOXは含むがCBTは含まない発光層の部分を形成する。マグネシウムゲルマネイトが、第4のグループの再利用された発光層材料の質に悪影響を与えることが判明した。マグネシウムゲルマネイトの検出により、マグネシウムゲルマネイトを含む発光層を第4のグループの代わりに第5のグループに割り当てることができる。
選択処理が、低圧水銀放電ランプにより放出された光が白いか否かを放出スペクトルにより導出する工程を含む場合には、残りのグループで通常の照明目的に設計されていないランプの発光層を収集することができる。従って、少なくとも最初の4つのグループの部分の発光層の組成はそれほど広くは分散しない。この理由は、最初の4つのグループの発光層は、励起により白光を生じる発光層の混合物を全て含むからである。再利用工程の歩留りの質は、これにより、又選択すべきランプの起源に依存して改良される。
選択工程が低圧水銀放電ランプにより放出された光の全量を測定する工程を含む場合には、プラズマの組成が変化するのでこのプラズマの放電がもはや達成されないリークしているランプを検出することができる。このようなランプの発光層はランプ容器の壁を介して長波長のUV放射により少なくとも部分的に活性化させることができる。これにより例えば2価のユーロピウムを含む青色の発光性の物質が発光層内に存在するか否かを論証することができる。この場合には、恐らくランプは3本の発光線を有する形式であり、発光層は第4のグループ、そうでない場合には第5のグループに収集することができる。又、上述のように、ランプ容器を一端で開放した後にUV源をランプ容器に導入することによりこのようなランプの発光層を励起させることができる。
本発明による装置の実施例と本発明による方法の実施例を図面により説明する。
図1は、本発明の装置の実施例の図であり、
図2は、本発明による方法を表したフローチャートであり、
図3は、本発明による別の方法を表したフローチャートである。
図1において、Laは選択すべき低圧水銀放電ランプであり、このランプはガラスのランプ容器と発光層とを具える。Aはランプの中心付近に配置されるアンテナである。このアンテナAを高周波電気信号を発生する為のジェネレータHFGに結合する。PCはこの装置により行われる選択処理を制御する為のコンピュータである。コンピュータPCの第1出力を本発明の目的を達成する為にジェネレータHFGの入力に結合する。又コンピュータPCを単数或いは複数の波長範囲内でランプLaにより放射された光の強度を測定する為の解析ユニットOMAにも結合する。これを達成する為に、解析ユニットOMAの入力を光学ファイバfを介してランプLa付近に配置されたセンサSEに接続する。更にコンピュータPCをランプLaを操作する為の手段LHに結合する。この手段LHを本発明の目的を達成する為にランプLaに結合する。この結合は図1の破線により示す。
図1に示した装置の動作は以下の通りである。
ジェネレータHFGは、前記装置の動作中に高周波電気信号を発生する。この高周波電気信号は、アンテナAによりランプのプラズマに放電を引き起こす。この放電は、ランプLaの発光層を局部的に励起させるので、この発光層は光を放出する。センサSEにより受光し、解析ユニットOMAによって、光ファイバfを介して受光された光の強度を多数の波長域の光毎に測定する。コンピュータPCにより、ランプの発光層が特には種々の波長範囲内の強度の比からYOX、CBT及び/又はハロフォスフェイト(halophosphate)を含むか否かを決定し、従ってランプの発光層が5つのグループのいずれかのグループに属するかを決定する。次に、図1に示さない手段により端部をランプから除去し、手段LHによりこのランプを図1に示していない5個のブローイングステーションのうちの1個のステーションに移送する。5個のブローイングステーションは、ランプの発光層が選択処理により細分される5個のグループに対応する。各ブローイングステーションにおいて、発光層は圧縮空気によりランプ容器から除去され、コンテナ内に蓄積される。
或いは又、先ず少なくともランプの一端を除去し、発光層を活性化させるようにランプ容器内にUV源を導入することもできる。
図2に示した本発明による方法を表すフローチャートは、選択処理中の第1工程では、放出スペクトルから発光層がYOXを有するか否かが結論付けられるということを示している。これは、例えば610.9nm乃至612.1nmの波長範囲で及び605.2nm乃至606.4nmの波長範囲で放出された放射の強度の比により結論付けることができる。610.9nm乃至612.1nmの波長範囲の放射強度が、605.2nm乃至606.4nmの波長範囲の放射強度よりも相当に大きい場合には、YOXが発光層内に存在すると結論付けることができる。又610.9nm乃至612.1nmの波長範囲内の強度を確認の為に435nmHgの強度と比較する。これは、610.9nm乃至612.1nmの波長範囲での放射が全てノイズで構成されるのではないことを確かめるように作用する。
発光層がYOXを含む場合には、発光層が、放出強度が486.0乃至488.7nmの波長範囲で急激に降下し、同時に488.7乃至490.5nmの波長範囲で急激に上昇するかを測定することにより、CBTを含むことが確かめられる。この急激な降下及び上昇が得られない場合には、発光層がCBTを含まず、第4のグループに属する。発光層がYOX及びCBTを含む場合には、564.0nm乃至571.0nmの波長範囲で放出された光の強度を測定し、次に435nmの水銀線と比較する測定により発光層がハロフォスフェイトを含むことが確かめられる。前者の波長範囲の強度が後者の波長範囲の強度よりも高い場合には、発光層がハロフォスフェイトを含み、第2のグループに属するという結論に達する。ハロフォスフェイトが含まれない場合には、ランプの発光層が第1のグループに属するという結論に達する。発光層がYOXを含まないことが判明した場合には、564.0nm乃至571.0nm及び622.0nm乃至629nmの波長範囲で放出される光の強度を測定することにより、発光層がハロフォスフェイトを含むか否かが決定される。前者の波長範囲での強度が後者の波長範囲での強度より大きい場合には、発光層がハロフォスフェイトを含むという結論に達する。564.0nm乃至571nmの波長範囲で放出される光の強度を、この波長範囲で放出される強度が全てノイズだけにより発生するのではないということを確かめるために再び435nmHg線と比較する。発光層がハロフォスフェイトを含む場合には、この発光層が第3のグループに属するという結論に達する。発光層がハロフォスフェイトを含まない場合には、発光層が第5のグループに属するという結論に達する。
図3に示した本発明による方法のフローチャートは、多くの更なる段階を加えた図2に示した方法の全工程を有する選択処理に関するものである。この選択処理は、選択処理の第1工程において、ランプが実際に光を放出し、可視スペクトルの光の全強度が測定されたか否かを測定し、この強度が基準値よりも大きいか否かを決定する。例えば、ランプはリークする場合があるので、充填剤の組成は、放電が生じない程度に変化させる。ランプが光を放出しないことが判明した場合には、発光層をランプ容器の壁を介して長波長のUV放射により励起させる。これは図1に示さないことにより行う。ほぼ5nmの幅を有するフィルタを具えるp−i−nダイオード検出器により438nmである量の放出が測定される場合には、発光層が2価のユーロピウムにより活性化された青く発光する材料を含み、この発光層が第4のグループに属するという結論に達する。発光層が2価のユーロピウムにより活性化される青く発光する材料を含まない場合には、発光層が第5のグループに属するという結論に達する。変形例として、光放出をさせないでランプ容器の端部を除去し、UV源をランプ容器に導入し、発光層を(局部的に)励起させ、リークしないランプに対するのと同様な方法で選択を行う。
ランプが十分な量の光を放出する場合には、放出スペクトルが435nm水銀線を含むかどうかということを確認する。このことが確認されない場合には、ランプの発光層が最初の4つのグループの内の1つには決して属さず、従って発光層が第5のグループに属するということが結論付けられる。放射スペクトルが435nm水銀線を含む場合には、ランプがバックライトブルーランプであるかどうかということが確認される。バックライトブルーランプは衣類のような物により可視光として反射される紫外線を放出する。このようなランプを例えばディスコ(disco)等に使用する。363nm乃至373nmの波長範囲内の強度と435nmの水銀線の強度との間の比が基準値よりも高い場合には、ランプがバットライトブルーランプであることが結論付けられる。その場合の発光層は第5のグループに属する。実際には、バックライトブルーランプには、しばしば可視光を反射する層を設ける。選択されたランプのランプ容器をガラスの再利用の為に収集する場合には、他のランプ容器からコーティングを有するこのようなランプ容器を分離することがしばしば所望である。これは図3の番号6により指示される。ランプがバックライトブルーランプでない場合には、ランプが白色(ファンシーカラー)とは異なる色の可視光を放出するかどうかが確認される。ランプにより放出される全可視スペクトルに亘る光の強度と435nm水銀線の強度との間の比が基準値以上の場合には、このランプは白色(ファンシーカラー)ランプでないと結論付けられる。多くの白色ではないランプは、可視スペクトルの一部分と435nm水銀線とを吸収する吸収層を有する。この結果、435nmHg線の強度に対するランプによって放射された全可視スペクトルに亘る光の強度の比は、白色光を放出する通常のランプから得られる値よりも高い値を有する。ランプが白色光を放射する通常のランプであることが判明した場合には、発光層が図2により上述したような方法でYOXを含むか否かということが確認される。発光層がYOXを含む場合には、ランプは恐らく、しかし絶対的な確信が有るわけではないが、3本の発光線を有する形式のランプである。次に435nmHg線の強度に対して484.0nm乃至491.0nmの波長範囲内の放射強度の比が、基準値よりも大きいかどうかを決定し、ランプが3本の発光線を有する形式のランプであるかどうかを確認する。この場合には、ランプの発光層が緑色の発光材料を含み、従ってランプは3本の発光線を有する形式である。ランプの発光層が緑色の発光材料を含む場合には、発光層が第5のグループに属するという結論に達する。
図2に示した全選択工程とは異なる図3に示したフローチャートの最終選択工程は、発光層がCBTを含まない場合にマグネシウムゲルマネイト(magunesiumgermanate)を含むかどうかを決定することである。これを確かめるために、657nmの放射と675nmの放射との間で強度差が決定される。435nm水銀線の強度に対するこの差の比が基準値よりも大きい場合には、ランプの発光層はマグネシウムゲルマネーテを含み、第5のグループに属するという結論に達する。発光層がマグネシウムゲルマネーテを含まない場合には、発光層は第4のグループに属するという結論に達する。最初の4つのグループの発光層材料は、例えば真空での加熱を介して先ず水銀を取り去る。このハロフォスフェイトを選択的な分解を介して第2のグループの発光材料から除去することができる。ハロフォスフェイトを除去した後に第2グループの発光層と同様に、第1のグループ及び第4のグループの発光層は、3本の発光線を有する形式のランプの発光層として再度使用することができる。ランプの所望なカラーポイントは赤、青及び/又は緑の発光材料の混合を介して調整することができる。CBTが著しく効率的な緑色の発光材料であるので、発光層が第1或いは第2のグループからリサイクルされた材料を含むランプは、発光材料が第4のグループからのリサイクルされた材料を含むランプと比較して比較的高い発光効率を有する。第3のグループに選択されたハロフォスファラスは、例えば肥料産業のような化学産業の良好な基礎材料を形成する。
従って、比較的簡単な選択基準により、廃棄された低圧水銀放電ランプの発光層が制限された数のグループ(この実施例中の5)に細分化されることが達成される。これら5つのグループの最初の4つのグループの発光材料は、有効に再度使用することができる。ただ5番目のグループだけが化学的廃棄物を構成する。
明細書前文に記載の方法は、独国特許発明明細書第3911395C1号から知られている。このような方法は、低圧水銀放電ランプを再利用する処理の一部分をしばしば構成する。このような処理は、低圧水銀放電ランプ(以下「ランプ」という)の発光層がランプ容器から除去され、多数の別の処理工程による再利用に好適となるように或いは化学産業の基礎材料として作用するように収集される。しかしながら、大幅に相違する発光材料の混合体が、低圧水銀放電ランプの発光層に使用されている。大幅に異なる組成の発光層の混合体は再利用には好適ではない。更に、これらの材料を再利用に好適とする別の処理工程は、各発光層の組成毎に同じではない。発光層の材料が種々のタイプの低圧放電ランプから発生し異なる製造業により生産される場合には、これらの理由により再利用の為に発光層材料を一緒にすることは時には不可能である。しかしながら、個々の発光層の組成を別々に再利用することは、著しく複雑な再利用処理になってしまう。これは、発光層材料の収集において、制限された数のグループに分離することが達成されることが所望な理由であり、各グループは自身別個の処理工程により再利用に対して準備することができる。これに対して、あるグループの材料の再利用により生産された再利用される混合物の組成が、例えば一個又は数個の発光物質の添加を介して簡単に種々のタイプの低圧水銀放電ランプに使用することが好適になるようにすることが必要である。低圧水銀放電ランプの発光層の各組成が別個の各放出スペクトルに対応するという事実により、低圧水銀放電ランプの放出スペクトルの測定を介してこの組成を識別することが可能である。これに必要な発光層の励起は、例えば低圧水銀放電ランプを点孤することにより実現される。又外部の電界により低圧水銀放電ランプのプラズマ内に局部的に放電を誘導することにより発光層を励起させることもできる。例えばランプがリークし易くガス充填剤組成がこれにより変化し、その結果このガス充填中で放電がもはや生じない場合には、放電管を一端で開放した後にUV源をランプ容器内に導入し、このようにして励起を実現できる。原則的に放出スペクトルから低圧水銀放電ランプの発光層の組成を得ることは可能である。
本発明の目的は放電ランプ、更に特には低圧水銀放電ランプを選択する方法及び装置を提供することにあり、これにより、比較的簡単な選択基準に基づいてこれらランプの発光層を比較的少数のグループに細分化することができ、その結果少なくとも発光材料の主要材料が効果的に再利用できる。
本発明によれば、この目的を達成する為に、明細書前文に記載の方法は、この放電ランプの選択が、発光層が所定の発光材料を含むか否かを放出スペクトルの前もって規定した領域から結論付ける少なくとも1個の工程を具えることを特徴とする。
同様に、本発明によれば、明細書前文に記載の装置は、この検出手段が、発光層が所定の発光材料を具えるか否かを放出スペクトルの予め規定された領域から結論付ける手段を有することを特徴とする。
1個又は数個の所定の発光物質が発光層に存在するか否かを確認することにより、発光層の組成に応じて選択すべきランプの発光層を2個又はそれ以上のグループに細分類できることが判明した。発光層材料をこれらのグループに細分類することにより、比較的簡単に発光材料の主要材料を再利用することができることが判明した。
発光層が放出スペクトルの予め規定された領域で放出された放射の強度の比から所定の発光物質を有するか否かを比較的簡単に得ることが多くの場合に可能であることが判明した。
発光層が3価のユーロピウムにより活性化された酸化イットリウム、ガドリニウム及びテルビウムにより活性化されたセリウム−マグネシウム五ほう酸塩、及びハロフォスフェイトの1個又は数個の発光層を含むか否かを放出スペクトルにより決定する場合には、著しく異なる組成の発光層により選択すべき一群のランプにより、良好な結果が得られた。
選択すべき低圧水銀放電ランプの主要な部分は、いわゆる3本の発光線を有する形式である。これは、発光層が可視スペクトルの比較的狭い範囲に主として放出を各々有する主に3個の発光物質を含むことを意味する。通常は、このような低圧水銀放電ランプの発光層は、赤色の発光材料、青色の発光材料及び緑色の発光材料を含む。3価のユーロピウムにより活性化された酸化イットリウム(以下YOXと記す)は、実際にはいつも赤色の発光材料として使用されている。この発光層内のYOXが存在すると、ランプが3本の発光線を有する形式の低圧水銀放電ランプであることを強く示している。
3本の発光線を有する形式の低圧水銀放電ランプに使用する緑色の発光材料を時にはガドリニウム及びテルビウム(以下CBTと記す)により活性化されたセリウム−マグネシウム五ほう酸塩とする。YOXが発光層内に存在する場合には、発光層がCBTを含むか否かが確認される。この場合には、低圧水銀放電ランプの発光層は、少なくともYOXとCBTとの両方を含む第1の発光性の副層を含む。しかしながら、このようなランプのうち、ハロフォスフェイトを有する第2の発光性の副層を有するものは、極僅かである。発光層がハロフォスフェイトを含むか否かということを確認することにより、YOX及びCBTを含む発光層を2つのグループに分離することができる。第1のグループは、ハロフォスフェイトを含まない発光層により形成され、第2のグループはハロフォスフェイトを含む発光層により形成される。YOXだけでなくハロフォスフェイトをも含む発光層は、第3のグループに属する。この第3のグループに属する発光層は、通常はハロフォスフェイトだけを含む。YOXは含むがCBTは含まない発光層は、第4のグループを形成する。この第4のグループは、緑色の発光層がCBTとは異なる3本の発光線を有する形式の発光層を主に含む。最初の4つのグループの内の1つにも属さない全ての発光層は、残りのグループ即ち第5のグループに属する。同様に5つのグループに細分化することにより、3つの選択基準が上述の1つとは異なるオーダで適用されることが達成される。これら5つのグループの内最初の4つのグループい属するランプの発光層材料を個々に再利用することにより、比較的簡単且つ著しく効果的に再利用工程ができることが判明した。第5のグループは再利用されず、化学的な廃棄物を構成する。
選択工程が、低圧水銀放電ランプの発光層が緑色の発光材料を含むか否かを放出スペクトルから得る工程を含むという利点が判明した。選択すべきランプの起源に依存して、これらランプの発光層はYOXを含むが、それにもかかわらずランプが3本の発光線を有する形式でない。このようなランプの発光層は、例えば、YOXとハロフォスフェイトとの混合物を含むことができる。YOXを含むランプの発光層が又緑色の発光材料を含むか否かを確認することにより、このような発光層を正しく3本の発光線を有する形式である発光層と区別することができ、その結果これらの発光層が、第5のグループに収集することができる。発光層が緑色の発光材料を含むか否かの選択基準が適用されない場合には、このような発光層は第4のグループに収集される。比較的多い少量の選択すべきランプは、第4のグループの再利用された発光層材料の質が別の選択基準により改良された発光層にYOXとハロフォスフェイトとの混合物を含むことがこれらの場合に判明した。又、原則として発光層が青色の発光物資を含むか否かを放射スペクトルから得ること及びランプが3個のバンドタイプであるか否かを放射スペクトルから結論付けることができる。しかしながら、この基準は、実際には信頼的なものではない。この理由は、発光層が青色の発光性物質を含まない3本の発光線を有する形式のバンドタイプのランプが存在するからである。他方においては、緑色の発光性物質が3個のバンドタイプの全ランプの発光層に存在する。
又、択すべきランプの起源に依存して、選択処理が、低圧水銀放電ランプの発光層がマグネシウムゲルマネイトを含むか否かを放出スペクトルから導出する工程を含むという利点が判明した。マグネシウムゲルマネイトは、時にはYOXは含むがCBTは含まない発光層の部分を形成する。マグネシウムゲルマネイトが、第4のグループの再利用された発光層材料の質に悪影響を与えることが判明した。マグネシウムゲルマネイトの検出により、マグネシウムゲルマネイトを含む発光層を第4のグループの代わりに第5のグループに割り当てることができる。
選択処理が、低圧水銀放電ランプにより放出された光が白いか否かを放出スペクトルにより導出する工程を含む場合には、残りのグループで通常の照明目的に設計されていないランプの発光層を収集することができる。従って、少なくとも最初の4つのグループの部分の発光層の組成はそれほど広くは分散しない。この理由は、最初の4つのグループの発光層は、励起により白光を生じる発光層の混合物を全て含むからである。再利用工程の歩留りの質は、これにより、又選択すべきランプの起源に依存して改良される。
選択工程が低圧水銀放電ランプにより放出された光の全量を測定する工程を含む場合には、プラズマの組成が変化するのでこのプラズマの放電がもはや達成されないリークしているランプを検出することができる。このようなランプの発光層はランプ容器の壁を介して長波長のUV放射により少なくとも部分的に活性化させることができる。これにより例えば2価のユーロピウムを含む青色の発光性の物質が発光層内に存在するか否かを論証することができる。この場合には、恐らくランプは3本の発光線を有する形式であり、発光層は第4のグループ、そうでない場合には第5のグループに収集することができる。又、上述のように、ランプ容器を一端で開放した後にUV源をランプ容器に導入することによりこのようなランプの発光層を励起させることができる。
本発明による装置の実施例と本発明による方法の実施例を図面により説明する。
図1は、本発明の装置の実施例の図であり、
図2は、本発明による方法を表したフローチャートであり、
図3は、本発明による別の方法を表したフローチャートである。
図1において、Laは選択すべき低圧水銀放電ランプであり、このランプはガラスのランプ容器と発光層とを具える。Aはランプの中心付近に配置されるアンテナである。このアンテナAを高周波電気信号を発生する為のジェネレータHFGに結合する。PCはこの装置により行われる選択処理を制御する為のコンピュータである。コンピュータPCの第1出力を本発明の目的を達成する為にジェネレータHFGの入力に結合する。又コンピュータPCを単数或いは複数の波長範囲内でランプLaにより放射された光の強度を測定する為の解析ユニットOMAにも結合する。これを達成する為に、解析ユニットOMAの入力を光学ファイバfを介してランプLa付近に配置されたセンサSEに接続する。更にコンピュータPCをランプLaを操作する為の手段LHに結合する。この手段LHを本発明の目的を達成する為にランプLaに結合する。この結合は図1の破線により示す。
図1に示した装置の動作は以下の通りである。
ジェネレータHFGは、前記装置の動作中に高周波電気信号を発生する。この高周波電気信号は、アンテナAによりランプのプラズマに放電を引き起こす。この放電は、ランプLaの発光層を局部的に励起させるので、この発光層は光を放出する。センサSEにより受光し、解析ユニットOMAによって、光ファイバfを介して受光された光の強度を多数の波長域の光毎に測定する。コンピュータPCにより、ランプの発光層が特には種々の波長範囲内の強度の比からYOX、CBT及び/又はハロフォスフェイト(halophosphate)を含むか否かを決定し、従ってランプの発光層が5つのグループのいずれかのグループに属するかを決定する。次に、図1に示さない手段により端部をランプから除去し、手段LHによりこのランプを図1に示していない5個のブローイングステーションのうちの1個のステーションに移送する。5個のブローイングステーションは、ランプの発光層が選択処理により細分される5個のグループに対応する。各ブローイングステーションにおいて、発光層は圧縮空気によりランプ容器から除去され、コンテナ内に蓄積される。
或いは又、先ず少なくともランプの一端を除去し、発光層を活性化させるようにランプ容器内にUV源を導入することもできる。
図2に示した本発明による方法を表すフローチャートは、選択処理中の第1工程では、放出スペクトルから発光層がYOXを有するか否かが結論付けられるということを示している。これは、例えば610.9nm乃至612.1nmの波長範囲で及び605.2nm乃至606.4nmの波長範囲で放出された放射の強度の比により結論付けることができる。610.9nm乃至612.1nmの波長範囲の放射強度が、605.2nm乃至606.4nmの波長範囲の放射強度よりも相当に大きい場合には、YOXが発光層内に存在すると結論付けることができる。又610.9nm乃至612.1nmの波長範囲内の強度を確認の為に435nmHgの強度と比較する。これは、610.9nm乃至612.1nmの波長範囲での放射が全てノイズで構成されるのではないことを確かめるように作用する。
発光層がYOXを含む場合には、発光層が、放出強度が486.0乃至488.7nmの波長範囲で急激に降下し、同時に488.7乃至490.5nmの波長範囲で急激に上昇するかを測定することにより、CBTを含むことが確かめられる。この急激な降下及び上昇が得られない場合には、発光層がCBTを含まず、第4のグループに属する。発光層がYOX及びCBTを含む場合には、564.0nm乃至571.0nmの波長範囲で放出された光の強度を測定し、次に435nmの水銀線と比較する測定により発光層がハロフォスフェイトを含むことが確かめられる。前者の波長範囲の強度が後者の波長範囲の強度よりも高い場合には、発光層がハロフォスフェイトを含み、第2のグループに属するという結論に達する。ハロフォスフェイトが含まれない場合には、ランプの発光層が第1のグループに属するという結論に達する。発光層がYOXを含まないことが判明した場合には、564.0nm乃至571.0nm及び622.0nm乃至629nmの波長範囲で放出される光の強度を測定することにより、発光層がハロフォスフェイトを含むか否かが決定される。前者の波長範囲での強度が後者の波長範囲での強度より大きい場合には、発光層がハロフォスフェイトを含むという結論に達する。564.0nm乃至571nmの波長範囲で放出される光の強度を、この波長範囲で放出される強度が全てノイズだけにより発生するのではないということを確かめるために再び435nmHg線と比較する。発光層がハロフォスフェイトを含む場合には、この発光層が第3のグループに属するという結論に達する。発光層がハロフォスフェイトを含まない場合には、発光層が第5のグループに属するという結論に達する。
図3に示した本発明による方法のフローチャートは、多くの更なる段階を加えた図2に示した方法の全工程を有する選択処理に関するものである。この選択処理は、選択処理の第1工程において、ランプが実際に光を放出し、可視スペクトルの光の全強度が測定されたか否かを測定し、この強度が基準値よりも大きいか否かを決定する。例えば、ランプはリークする場合があるので、充填剤の組成は、放電が生じない程度に変化させる。ランプが光を放出しないことが判明した場合には、発光層をランプ容器の壁を介して長波長のUV放射により励起させる。これは図1に示さないことにより行う。ほぼ5nmの幅を有するフィルタを具えるp−i−nダイオード検出器により438nmである量の放出が測定される場合には、発光層が2価のユーロピウムにより活性化された青く発光する材料を含み、この発光層が第4のグループに属するという結論に達する。発光層が2価のユーロピウムにより活性化される青く発光する材料を含まない場合には、発光層が第5のグループに属するという結論に達する。変形例として、光放出をさせないでランプ容器の端部を除去し、UV源をランプ容器に導入し、発光層を(局部的に)励起させ、リークしないランプに対するのと同様な方法で選択を行う。
ランプが十分な量の光を放出する場合には、放出スペクトルが435nm水銀線を含むかどうかということを確認する。このことが確認されない場合には、ランプの発光層が最初の4つのグループの内の1つには決して属さず、従って発光層が第5のグループに属するということが結論付けられる。放射スペクトルが435nm水銀線を含む場合には、ランプがバックライトブルーランプであるかどうかということが確認される。バックライトブルーランプは衣類のような物により可視光として反射される紫外線を放出する。このようなランプを例えばディスコ(disco)等に使用する。363nm乃至373nmの波長範囲内の強度と435nmの水銀線の強度との間の比が基準値よりも高い場合には、ランプがバットライトブルーランプであることが結論付けられる。その場合の発光層は第5のグループに属する。実際には、バックライトブルーランプには、しばしば可視光を反射する層を設ける。選択されたランプのランプ容器をガラスの再利用の為に収集する場合には、他のランプ容器からコーティングを有するこのようなランプ容器を分離することがしばしば所望である。これは図3の番号6により指示される。ランプがバックライトブルーランプでない場合には、ランプが白色(ファンシーカラー)とは異なる色の可視光を放出するかどうかが確認される。ランプにより放出される全可視スペクトルに亘る光の強度と435nm水銀線の強度との間の比が基準値以上の場合には、このランプは白色(ファンシーカラー)ランプでないと結論付けられる。多くの白色ではないランプは、可視スペクトルの一部分と435nm水銀線とを吸収する吸収層を有する。この結果、435nmHg線の強度に対するランプによって放射された全可視スペクトルに亘る光の強度の比は、白色光を放出する通常のランプから得られる値よりも高い値を有する。ランプが白色光を放射する通常のランプであることが判明した場合には、発光層が図2により上述したような方法でYOXを含むか否かということが確認される。発光層がYOXを含む場合には、ランプは恐らく、しかし絶対的な確信が有るわけではないが、3本の発光線を有する形式のランプである。次に435nmHg線の強度に対して484.0nm乃至491.0nmの波長範囲内の放射強度の比が、基準値よりも大きいかどうかを決定し、ランプが3本の発光線を有する形式のランプであるかどうかを確認する。この場合には、ランプの発光層が緑色の発光材料を含み、従ってランプは3本の発光線を有する形式である。ランプの発光層が緑色の発光材料を含む場合には、発光層が第5のグループに属するという結論に達する。
図2に示した全選択工程とは異なる図3に示したフローチャートの最終選択工程は、発光層がCBTを含まない場合にマグネシウムゲルマネイト(magunesiumgermanate)を含むかどうかを決定することである。これを確かめるために、657nmの放射と675nmの放射との間で強度差が決定される。435nm水銀線の強度に対するこの差の比が基準値よりも大きい場合には、ランプの発光層はマグネシウムゲルマネーテを含み、第5のグループに属するという結論に達する。発光層がマグネシウムゲルマネーテを含まない場合には、発光層は第4のグループに属するという結論に達する。最初の4つのグループの発光層材料は、例えば真空での加熱を介して先ず水銀を取り去る。このハロフォスフェイトを選択的な分解を介して第2のグループの発光材料から除去することができる。ハロフォスフェイトを除去した後に第2グループの発光層と同様に、第1のグループ及び第4のグループの発光層は、3本の発光線を有する形式のランプの発光層として再度使用することができる。ランプの所望なカラーポイントは赤、青及び/又は緑の発光材料の混合を介して調整することができる。CBTが著しく効率的な緑色の発光材料であるので、発光層が第1或いは第2のグループからリサイクルされた材料を含むランプは、発光材料が第4のグループからのリサイクルされた材料を含むランプと比較して比較的高い発光効率を有する。第3のグループに選択されたハロフォスファラスは、例えば肥料産業のような化学産業の良好な基礎材料を形成する。
従って、比較的簡単な選択基準により、廃棄された低圧水銀放電ランプの発光層が制限された数のグループ(この実施例中の5)に細分化されることが達成される。これら5つのグループの最初の4つのグループの発光材料は、有効に再度使用することができる。ただ5番目のグループだけが化学的廃棄物を構成する。
Claims (14)
- 内表面で発光層を支持する放電管を各々有する放電ランプを選択する方法であって、発光層がランプ容器の内側で発生した紫外線放射により励起され、発光層により放射された光の放出スペクトルに応じて放電ランプを選択するに際し、この放電ランプの選択が、発光層が所定の発光材料を含むか否かを放出スペクトルの前もって規定した領域から結論付ける少なくとも1個の工程を具えることを特徴とする放電ランプの選択方法。
- 前記発光層が所定の発光材料を有するか否かを放出スペクトルの前もって規定した領域の放出放射の強度比から結論付けることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記放電ランプを低圧水銀放電ランプとし、発光層が、3価のユーロピウムにより活性化された酸化イットリウム、ガドリニウム及びテルニウムにより活性化されたセリウム−マグネシウム五ほう酸塩、及びハロフォスフェイトの1個又は複数個の発光材料を含むか否かを放出スペクトルから結論付けることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 前記選択処理が、低圧水銀放電ランプの発光層が緑色の発光材料を含むかどうかを放出スペクトルから結論付ける工程を具えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の方法。
- 前記選択処理が、低圧水銀放電ランプの発光層がマグネシウムゲルマネイトを含むかどうかを放出スペクトルから結論付ける工程を具えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記選択工程が低圧水銀放電ランプにより放出される光が白色か否かを放出スペクトルにより結論付ける工程を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記選択処理が、低圧水銀放電ランプにより放出される光の総量を測定する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至6の単数或いは複数の請求項のうちのいずれか1項に記載の方法。
- 内表面で発光層を支持する放電管が各々設けられている放電ランプを選択する装置であって、前記放電管の内側で紫外線放射を発生し、選択すべき各放電管の発光層を励起させる励起源が設けられ、選択すべき低圧水銀放電管から放射した光を検出する検出手段が設けられている放電ランプを選択する装置において、前記検出手段が、発光層が所定の発光材料を含むか否かを放出スペクトルの予め規定された領域から結論付ける手段を有することを特徴とする装置。
- 前記検出手段が、発光層が一定の発光材料を有するか否かを放出スペクトルの予め規定された領域の放出放射の強度比から結論付ける手段を具えることを特徴とする請求項8に記載の装置。
- 前記低圧水銀放電ランプの発光層が3価のユーロピウムにより活性化された酸化イットリウムを含むかどうかを放出スペクトルから結論付ける手段と、低圧水銀放電ランプの発光層がガドリニウム及びテルビウムにより活性化されたセリウム−マグネシウム五ほう酸塩を含むか否かを放出スペクトルから結論付ける手段と、低圧水銀放電ランプの発光層がハロフォスフェイトを含むか否かを放出スペクトルから結論付ける手段との単数或いは複数の手段を具える低圧水銀放電ランプの選択に関する請求項7或いは8に記載の装置。
- 前記装置が、低圧水銀放電ランプの発光層が緑色の光を放出する発光材料を含むか否かを放出スペクトルから結論付ける手段を有することを特徴とする請求項1乃至10の内の単数或いは複数の請求項のうちのいずれか1項に記載の装置。
- 前記装置が、低圧水銀放電ランプの発光層がマグネシウムゲルマネイトを含むか否かを放出スペクトルから結論付ける手段を具えることを特徴とする請求項1乃至11の単数或いは複数のの内の請求項に記載の装置。
- 前記装置が、低圧水銀放電ランプにより放出された光が白か否かを放出スペクトルにより結論付ける手段を具えることを特徴とする請求項1乃至12の内の単数或いは複数の請求項のうちのいずれか1項に記載の装置。
- 前記装置が低圧水銀放電ランプにより放出される光の総量を測定する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至13の内の単数或いは複数の請求項のうちのいずれか1項に記載の装置。
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