JP3689741B2 - 情報の路面投影装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報の路面投影装置、さらに詳しくは例えば自動車運転者に交通情報を表示するために路面に情報を投影する装置に関し、交通安全分野をはじめ広告・宣伝等の分野にも応用可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来の交通情報路面表示装置は、道路面に白色または黄色ペイント等で描画することで、規制表示である最高速度、転回禁止等の表示、また指示表示である横断歩道等の表示が行われている。
【0003】
これらのペイント等による描画の欠点としては、表示内容が固定されているため、例えば「8時から12時は右折禁止」という時間制限などの表示が不必要な時もされており、運転者の認知性が低下する場合がある。もちろん事故などによる臨時に表示する規制も不可能であった。横断歩道に関しても同様であり、都市部では数が多いために慣れてしまい運転者の注意喚起力が低下することで事故につながる可能性がある。これらの問題点を克服するために、前例においては別に設けた電光表示板などにより時間制限や刻々と変わる渋滞の状況を表示することが行われていたが、装置が大型となり設置場所が限られる、設置費用が高価になるなどの、さらなる問題が生じていた。
【0004】
横断歩道に関しては、歩行者が横断する場合に横断歩行者を赤外センサや超音波センサにより検出して道路に埋めた発光鋲に通電することで発光させ、特に事故の多い夜間時に運転者の注意喚起力を向上させている方式がある。同様に発光鋲でなく横断歩道を照明して注意喚起力を向上させる方式も一部では採用されている。
【0005】
これらの方式では環境が明るい昼間時においては光の視認性が悪く、注意喚起がされづらい点が問題となる。また発光鋲方式に関しては埋設時の工事による交通遮断、道路改修時の処理の問題も大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、昼間時においても光の視認性が良く、注意喚起力が従来の路面表示よりも優れ、埋設時の工事による交通遮断、道路改修時の処理などの問題もなく、情報の路面表示を行うことができる情報の路面投影装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、この発明は、レーザ光源と、このレーザ光源と接続された光ファイバと、この光ファイバと接続され、支柱の上部に設置された投光装置とを備え、前記投光装置からの出射光により交通情報を路面に投影する装置であって、前記レーザ光源の光が、赤外線レーザであり、前記路面の投影面が、白色等の可視光領域でコントラストが良く、かつエレクトロン・トラッピング剤が混入した材質を路面に塗布、貼り付け又は敷設して構成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る交通情報路面投影装置の一実施の形態を図に基づいて説明する。図1において1は強力なレーザ光線を発光するレーザ光源で、該レーザ光源は光ファイバ2により、支柱3の上部に設けた投光装置4に導かれる。投光装置4からの出射光5は、路面に塗装により描かれた白線6の上に投影パターン7を投影する。この投影パターン7は、この場合は運転者に「横断歩行者が居る!」という注意力を喚起するためのものであれば、形状は問わない。例では破線の光にしたが、走行する矢印にしたり、直線にしたりすることは、投光装置4内の二次元光スキャナとレーザ光の強度変調をすることで容易に変更が可能である。
【0010】
参考までに一般的な二次元光スキャナの構造を図2に示し、それにより動作を説明する。レーザ光源1からの出射光は、垂直揺動鏡10に入射する。該鏡には垂直揺動用モータ11がついており、入力された制御信号に従い、揺動鏡10の角度を制御する。垂直揺動鏡10の表面で反射された光は水平揺動鏡12に入射する。水平揺動鏡12にも同様に水平揺動用モータ13がついており、入力された制御信号に従い、水平揺動鏡12の角度を制御する。水平揺動鏡12の表面で反射された光は投影面14に光の点Aを投影する。同様にして揺動鏡10,12の角度が変化した場合にはレーザ光源1からの出射光は一点鎖線で示された経路を通って、投影面14に光の点Bを投影する。
【0011】
以上の動作により、揺動鏡10,12の角度を制御することで投影面全てに光の点を投影することが可能となる。また、揺動鏡10,12のスキャン速度を速くすることにより人間の目の残像効果で、テレビ画面同様に投影面全面が同時に発光するように見せることも可能である。このため、このレーザを用いた二次元光スキャナ装置は、制御用コンピュータと組み合わせて屋内および野外でのイベントなどに使用されている。
【0012】
この実施の形態は、この投影装置を簡素化したものを交通安全の目的に応用したものである。近年の半導体レーザの高出力化、低価格化、および制御用コンピュータの高速化、低価格化により、小型で低価格な路面情報表示装置が提供できるようになった。
【0013】
なお、本装置で使用するレーザ光源としては人間の目に高感度の赤色半導体レーザを使用することが、最も低価格である。また、投影面としては、従来から路面に横断歩道を描くのに使用されている白色で光反射体を含んだ塗装面がコントラスト、耐久性、価格の観点から好適である。
【0014】
また、可視光線が歩行者の目に入ることが懸念される場合には、例えば1400nmの波長の赤外半導体レーザを光源に使用すれば人間の目で検出限界であり、安全性の問題は生じない。この場合は、投影面に同波長のレーザで励起されて発光するエレクトロン・トラッピング剤(米国LUMITEK社製)を混入することで、レーザ光のあたった部分のみが発光し、可視光半導体レーザと同様に運転者の注意力が喚起出来る発光表示が可能となる。その他、レーザとして紫外線の波長を用い、投影面材料に蛍光物質を混入しても、同様に運転者の注意力が喚起出来る発光表示が可能となる。
【0015】
図3は別の実施の形態を示し、この実施の形態は前記実施の形態において小型軽量である光半導体レーザを使用した例である。強力なレーザ光線を発光するレーザ光源および光スキャナを内蔵した投光装置24は、路面に投影するために高い位置に支柱23の上部に設けられている。投光装置24からの出射光25は、路面に塗装により描かれた白線26の上に投影パターン27を投影する。
【0016】
例では破線の光にしたが、走行する矢印にしたり、直線にしたりすることは、投光装置内の二次元光スキャナとレーザ光のオンオフをタイミングよく行うことで容易に変更が可能である。レンズなどにより光のスポットを広げれば1次元スキャナを使用してもよい。
【0017】
図4はさらに別の実施の形態を示し、この実施の形態において強力なレーザ光線を発光するレーザ光源および光スキャナを内蔵した投光装置34は支柱33の上部に設けられている。投光装置34からの出射光35は、路面38に描かれた白色塗装面36の上に投影パターン37を投影する。この実施の形態では「8−12時右折禁止」と時間制限のある禁止表示を行っている。右折禁止時間帯のみ表示されることで、運転者の注意力が喚起出来る発光表示が可能となる。その他の応用例としては無線通信装置と本装置を組み合わせることで、事故、災害等による臨時の交通規制情報を即座に表示することも可能となり、交通安全の向上に寄与するものと考えられる。
【0018】
また、本装置は図5に示すように交通情報以外の情報にも応用が可能である。この例では店舗の前の歩道に敷いたマット等の投影面に「11−13時ランチサービスドリンク付き700円!」と投影して店舗、商品の宣伝用途に用いている。
【0019】
前記のように昼間でも視認性の良い強力な光源の光としては、可視光レーザ、紫外線レーザ、赤外線レーザ、など任意のものを選択して採用することが可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、交通情報を路面に高輝度の光で表示することにより、運転者等の着目性も高く注意喚起力が従来の路面表示よりも優れている利点を有する。また路面を投影面として利用しているために、書き換えなどの必要が無く即応性の情報を表示することが可能である。同様に光を利用して注意喚起をおこなう発光鋲方式と比較しても、埋設時の工事による交通遮断、道路改修時の処理などの費用も不要になる。また、ほぼ同等の目的を達成する電光表示板などに比較しても、装置が小型、低価格となり設置場所も比較的自由に選べる利点がある。さらには強力なレーザ光を使用すれば、昼間時においても光の視認性が良く、注意喚起力が従来向上することで、事故の軽減に寄与するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるレーザ光源から出射した光を光ファイバにより導光して路面に投影する方式の情報投影装置設置例を示す図面である。
【図2】一般的な二次元光スキャナの構造を示す図面である。
【図3】別の実施の形態であるレーザ光源が小型な場合に光ファイバを介さず直接路面に投影する方式の情報投影装置設置例を示す図面である。
【図4】さらに別の実施の形態である可変情報を表示する場合の情報投影装置設置例を示す図面である。
【図5】交通情報以外の可変情報を表示する場合の情報投影装置設置例を示す図面である。
【符号の説明】
1 レーザ光源
2 光ファイバ
3,23,33 支柱
4,24,34 投光装置
5,25,35 出射光
6,26 白線
7,27,37 投影パターン
38 路面
Claims (1)
- レーザ光源と、このレーザ光源と接続された光ファイバと、この光ファイバと接続され、支柱の上部に設置された投光装置とを備え、前記投光装置からの出射光により交通情報を路面に投影する装置であって、
前記レーザ光源の光が、赤外線レーザであり、
前記路面の投影面が、白色等の可視光領域でコントラストが良く、かつエレクトロン・トラッピング剤が混入した材質を路面に塗布、貼り付け又は敷設して構成されていることを特徴とする情報の路面投影装置。
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