JP3689653B2 - デバイス制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された複数のAV機器等を制御するデバイス制御システムに関し、詳細には、複数のホスト機器とゲスト機器がネットワーク上に接続され、ホスト機器が有する機器制御プログラムの使用により、ホスト機器を介してユーザにより操作されるデバイス制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭内で複数の家電機器をケーブルで接続し、音声及び画像データの送受信を行うネットワークシステムが注目を集めている。例えば、デジタルビデオカメラで撮った映像を、ケーブルを用いてモニタに接続して見ることや、あるいはビデオに接続して画像の編集を行ったりすることがよく見られるようになった。
【0003】
家庭内AVネットワークを実現するための技術として、例えば2000年1月に標準化が完了したHAVi(Home Audio/Video Interoperability)Architectureと呼ばれる標準仕様がある。この仕様は、HAVi V1.0 Specification版の概要部分(1 Generalの1.1 Scope)に記述されているように、家庭用電化製品やコンピュータを接続して、ユーザがある機器を使って別の機器を操作するためのインタフェースの提供を実現している。HAVi仕様書では、一例としてIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394とIEC(International Electrotechnical Commission)61883準拠の家庭用電化製品によるネットワークの構築を想定している。また、同仕様書の同概要部分にあるように、HAViによって実現されたネットワークに接続されている機器をすべてのユーザが自由に使用できる。このように、家庭内にあるAV機器を接続してAVネットワークを構築することにより、ユーザは離れた部屋にある機器であっても自由に組み合わせて使用できるようになった。
【0004】
従来、ネットワークにおいて、ある機器が他の機器用の制御プログラムをインストールする方法として、例えば特開平6−30144号公報には、制御対象となっている機器からアップロードする方法が開示されている。しかし、この方法ではある機器に対する制御プログラムを変更できないという問題点があった。
また、特開平9−282251号公報には、ある機器に対する制御プログラムをネットワーク上にある複数の制御プログラムから最新かつ最適なものをシステムが判断して自動的に選択する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなネットワーク接続されたAV機器等の機器制御プログラムの選択システムは、以下のような課題がある。
すなわち、システムが最新かつ最適であると判断した制御プログラムであっても、ユーザの希望とは一致しない場合がある。このような場合には、ユーザの希望を反映するシステムは実現されない。また、機器制御プログラムを選択するに際し、ユーザが決定を下す際のよりどころとなる情報を提供することが望ましい。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、ネットワークに接続されたある機器を制御するための機器制御プログラムを複数ある中から選択する際に、システムではなくユーザが最適であると判断したものをインストールすることができるデバイス制御システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のデバイス制御システムは、複数のホスト機器とゲスト機器がネットワーク上に接続され、前記ホスト機器は、前記ゲスト機器を制御する機器制御プログラムをネットワークを経由して取得し、該機器制御プログラムを用いて該当ゲスト機器を制御するデバイス制御システムであって、前記ホスト機器は、ネットワークを通して、他の機器からの情報を送受信する通信手段と、前記ゲスト機器を制御するための機器制御プログラムを記憶する機器制御プログラム記憶手段と、前記ゲスト機器の機器識別IDと、それに対応する機器制御プログラムのID、及びサポートしている機器制御プログラムの機能を情報テーブルとして記憶する情報テーブル記憶手段と、制御しようとするゲスト機器に関する機器制御プログラムの情報を他のホスト機器と通信して収集するとともに、該収集した情報と前記情報テーブル記憶手段により記憶している情報テーブルに基づいて、ネットワーク上に複数存在する機器制御プログラムの機能や所在地を一覧にした機能比較表を作成する制御手段と、作成した機能比較表を表示する表示手段と、ユーザからの入力を受け付ける入力手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
さらに、前記ホスト機器は、自身の機器識別IDを記憶する自デバイス用機器識別ID記憶手段と、自身を制御するためのプログラムを記憶する自デバイス用機器制御プログラム記憶手段とを備え、前記ゲスト機器は、ネットワークを通して他の機器からの情報を送受信する通信手段と、自身の機器識別IDを記憶する自デバイス用機器識別ID記憶手段と、自身を制御するためのプログラムを記憶する自デバイス用機器制御プログラム記憶手段とを備えるものであってもよい。
【0009】
このように構成された本発明のデバイス制御システムは、あるゲスト機器用の機器制御プログラムがネットワーク上に数種類存在し、その中から1つを選択する場合に、すべての機器制御プログラムの機能を比較した表を作成し提示することによって、ユーザが自分の望む機能を備えている機器制御プログラムを選択することが可能になる。
【0010】
また、ネットワーク上に接続された前記複数のホスト機器が、前記表示手段により前記機能比較表を表示しており、前記入力手段による入力を受けたホスト機器は、前記表示手段による前記機能比較表の表示を続け、それ以外のホスト機器は、前記表示手段による前記機能比較表の表示を停止することで、すべてのホスト機器が同一の機器制御プログラムの機能比較表を表示し、その中からの選択を促した場合に、ユーザは自分が制御のために使いたいと思うホスト機器に対して選択入力を行うことによって、ユーザからの入力を受けたホスト機器がそれ以降もユーザインタフェースの表示を続けてユーザからの入力を受け付け、それ以外のホスト機器はユーザインタフェースの表示を停止することが可能になる。
【0011】
また、より好ましくは、前記表示手段により表示される機器制御プログラムの機能が同一である場合、又はユーザが機器制御プログラムの機能の違いによって選択を決定できない場合、機器制御プログラムの機能と共に表示される機器制御プログラムの所在地によって選択を決定できるように構成すれば、ホスト機器が作成し表示した機器制御プログラムの機能比較表において、すべての機器制御プログラムの機能が同じだった場合や、ユーザが機能によっては選択を決定できない場合に、その機器制御プログラムが存在するホスト機器を同時に表示することによって、選択を決定するための情報をさらに提供することが可能になる。
また、前記ホスト機器は、HAVi規格に準拠するコントローラ機能を持つ制御機器であってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適なデバイス制御システムの実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態のデバイス制御システムが適用されるホスト機器及びゲスト機器のハードウェア構成を示すブロック図、図2は、そのホスト機器及びゲスト機器のネットワーク構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るデバイス制御システムは、ネットワークシステムとして例えばディジタル放送の電波を受信可能なディジタル放送受信機能を備えたテレビジョン受信機に適用することができる。
【0013】
図1及び図2において、100はホスト機器、120はゲスト機器、130はホスト機器100とゲスト機器120が接続されるネットワークである。
ホスト機器100とは、ゲスト機器120を制御するプログラムを持っていて、そのプログラムを用いてゲスト機器120を操作することができるものである。
【0014】
ホスト機器100は、ネットワークリセットを検知するネットワーク監視部101、メッセージ受信部102(通信手段)、メッセージ送信部103(通信手段)、機器制御プログラム情報テーブル記憶部104(機器制御プログラム情報テーブル記憶手段)、ゲスト用機器制御プログラム記憶部105(機器制御プログラム記憶手段)、自デバイス用機器識別ID記憶部106(自デバイス用機器識別ID記憶手段)、自デバイス用機器制御プログラム記憶部107(自デバイス用機器制御プログラム記憶手段)、表示デバイス108(表示手段)、入力部109(入力手段)、及び上記各構成要素を制御する制御部110(制御手段)を備えて構成される。
【0015】
メッセージ受信部102は、ネットワーク130を通して、他の機器からのメッセージを受け取り、メッセージ送信部103は、ネットワーク130を通して、他の機器へのメッセージを送信する。メッセージ受信部102及びメッセージ送信部103は、ネットワーク130の他のホスト機器、及びゲスト機器とデータのやり取りを行う通信装置であり、インタフェースとしては、無線インタフェースでも、ケーブルに接続された有線インタフェースでもよい。
【0016】
機器制御プログラム情報テーブル記憶部104は、ホスト機器がゲスト機器の機器制御プログラムを持っている場合、そのゲストの機器識別IDと、それに対応する機器制御プログラムのID、及びサポートしている機能を記憶する。
【0017】
ゲスト用機器制御プログラム記憶部105は、ホスト側からゲスト機器を制御するためのプログラムをインストールして記憶する。
自デバイス用機器識別ID記憶部106は、自身の機器識別IDを記憶する。
自デバイス用機器制御プログラム記憶部107は、自身を制御するためのプログラムを記憶する。
【0018】
表示デバイス108は、ユーザに対してユーザインタフェースやアプリケーションを表示するCRTやLCD等からなる表示装置である。
入力部109は、ユーザからの入力を受け付ける入力操作を行うキーボード及びマウス等のポインティングデバイスからなる入力装置であり、PDAではタッチパネルやキーボード、携帯電話機であればキー,ジョグダイヤル等のユーザ端末に対して入力を行う機能である。
【0019】
制御部110は、CPU等からなり制御プログラム選択処理の実行を含む装置全体の制御を行う。上記CPUは、ROM、RAM及び電気的に書換可能な不揮発性メモリであるEEPROM(electrically erasable programmable ROM)やFlash ROMなどを備え、プログラム、通信制御データ、さらに端末の識別コード等の種々のデータを記憶する。
【0020】
特に、制御部110は、あるゲスト機器に関する機器制御プログラムの情報を他のホスト機器と通信して収集するとともに、ネットワーク上に複数存在する機器制御プログラムの機能や所在地を一覧にした比較表を作成し、ユーザに提示する制御を行う。
【0021】
一方、ゲスト機器120は、メッセージ受信部121(通信手段)、メッセージ送信部122(通信手段)、自身の機器識別IDを記憶する自デバイス用機器識別ID記憶部123(自デバイス用機器識別ID記憶手段)、自身を制御するためのプログラムを記憶する自デバイス用機器制御プログラム記憶部124(自デバイス用機器制御プログラム記憶手段)、及び上記各構成要素を制御する制御部125を備えて構成される。
【0022】
メッセージ受信部121は、ネットワーク130を通して他の機器からのメッセージを受け取り、メッセージ送信部122は、ネットワーク130を通して他の機器へのメッセージを送信する。メッセージ受信部121及びメッセージ送信部122は、ネットワーク130の他のホスト機器、及びゲスト機器とデータのやり取りを行う通信装置であり、インタフェースとしては、無線インタフェースでも、ケーブルに接続された有線インタフェースでもよい。
【0023】
本実施の形態のゲスト機器120は、機器制御プログラムの使用により、1台又は複数台のホスト機器を通してユーザから操作される機器である。ゲスト機器120が、図2に示すようにそれぞれ複数台接続されているネットワーク環境において、あるゲスト機器をあるホスト機器を介して制御する場合に、ネットワーク上のホスト機器に存在する上記ゲスト機器用の機器制御プログラムの機能をユーザに提示する。
【0024】
また、ネットワーク130は、上記ホスト機器100及びゲスト機器120をそれぞれ任意の台数、接続している。ネットワーク130は、複数のホスト機器100及びゲスト機器120の間を結ぶ、イーサーネット(Ethernet)等によるデータ通信手段を総称する概念である。また、ネットワーク130のアクセス回線としては、FTTH(Fiber To The Home)、HFC(Hybrid Fiber Coax:光同軸ケーブル)、及びADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の大容量回線が利用可能である。
【0025】
図3は、ホスト機器100が、自デバイス内に保持しているゲスト用機器制御プログラムの一覧を示す情報テーブルの構成を示す図である。
機器制御プログラム情報テーブル記憶部104は、図3に示す機器制御プログラム情報テーブルを記憶しており、ゲスト機器の機器識別ID「ID1,ID2,…,IDn」と、それに対応する機器制御プログラムのID「プログラムID1,プログラムID2,…,プログラムIDn」、及びサポートしている機能を記憶する。
【0026】
前述したように、ホスト機器100は、ゲスト機器120を制御するプログラムを持っていて、そのプログラムを用いてゲスト機器120を操作することができる。本実施の形態では、ホスト機器100としては、ディスプレイ付きのTVやチューナ内蔵のTVなどに、またゲスト機器120としては、VTRに適用した例を示す。
【0027】
上記の場合、ホスト機器100は、自身のディスプレイに、ゲスト機器120であるVTRの操作用画面(「再生」,「停止」…など)を表示する。ユーザは、TV用のリモコン装置を使い、カーソル移動や決定キーによってゲスト機器120であるVTRを操作できる。すなわち、ユーザが直接VTRを操作しているのではなく、TVに向かってVTR用の操作コマンドを指定し、それを受けたTVがVTRの制御プログラムを使って操作する。これにより、TVとは離れた、例えば別の部屋にあるVTRを使って番組の再生などを行うことが可能になる。
【0028】
図4は、あるゲスト機器用の機器制御プログラムに関して、ネットワーク上に存在するすべての機器制御プログラムの機能と所在地(保有ホスト)を比較した表を示す図である。
この機能比較表は、ネットワーク上に存在するすべての機器制御プログラムの所在地(保有ホスト)と、その機能を一覧表にして記憶する。
【0029】
図4では、ゲスト機器120としてVTRの機能表を示しており、「SKIP」は録画した番組を再生する際に、一部を再生せずに飛ばすこと、「EJECT」はデッキからテープを取り出す操作である。図中、「○」は該当機能がサポートされていることを、「−」はサポートされていないことを示す。
【0030】
また、機器制御プログラムの所在地に「ホスト2」が2つあるのは、1つのホスト機器(ここではホスト2)が1台のゲスト機器(ここではVTR)用に2つの機器制御プログラムを持っている場合を示している。ユーザは、TVなどのホスト機器100のディスプレイに表示された図4に示す機能表を見て、どの機能制御プログラムを使うかを選択する。図4の例では、項目番号2で示されている「ホスト2」の機能制御プログラムと、項目番号3で示されている「ホスト2」の機能制御プログラムとを比較してインストールしたい機能制御プログラムを選択する。なお、この場合は、ユーザはサポートしている機能の多い項目番号2で示される機能制御プログラムを選択する可能性が大きいと考えられる。
【0031】
以下、上述のように構成されたデバイス制御システムの動作を説明する。
ホスト機器100のネットワーク監視部101が、ネットワークリセットを検知したら、ホスト機器100の制御部110に通知する。ホスト機器が複数ある場合は、そのうちの1台をリーダに選出する。リーダ選出の方法は、HAVi Specificationにある、DCMMのリーダ選出の方法に従う。
【0032】
リーダに選出されたホスト機器は、ネットワークに接続されているゲスト機器のための機器制御プログラムのインストールを管理する。
図5は、ネットワークリセットが起きた直後に、リーダであるホスト機器の処理を説明するためのアルゴリズムを示すフローチャートであり、ホスト機器のネットワーク監視部がネットワークリセットを検知した時のフローを示す。図中、Sはフローの各ステップを示す。
【0033】
まず、ステップS101でリーダであるホスト機器の制御部110はメッセージ送信部103を通して、全ホスト機器に対して該当ゲスト機器の機器識別IDを渡し、機器制御プログラムに関する情報を送るように要求する。
【0034】
この要求を受けたホスト機器は、機器制御プログラム情報テーブル記憶部104から、該当ゲスト機器に関する情報を検索する。一致する機器識別IDがあれば、機器制御プログラムID及びプログラムがサポートする機能一覧からなる情報をメッセージ送信部122を使って返す。ここで、前記図4のプログラムの所在地に「ホスト2」が2つある場合のように、1つのホスト機器が1台のゲスト機器用に複数の機器制御プログラムを持っている場合もある。その場合は、複数の情報すべてを返す。一致する機器識別IDがなければ、なかったというレスポンスを返す。
【0035】
ステップS102でリーダホスト機器の制御部110はメッセージ受信部102を通して各ホストからのレスポンスを受け取る。各ホスト機器から集めた情報を元に、図4に示すような機器制御プログラムの機能比較表を作成する。ここで、リストアップされた機器制御プログラムの機能がどれも全く同じ場合もありうる。
【0036】
ステップS103で作成した機能比較表を各ホストに送り、表示するよう要求する。この要求を受けたホスト機器は、受け取った機能比較表を表示デバイス108に表示する。
各ホストが機能比較表を表示した時点で、リーダの役割は終了し、他のホスト機器と同じ立場となってユーザの入力を待つことになる(ステップS104)。
【0037】
図6は、ユーザが、機器制御プログラムの機能比較表から1つの機器制御プログラムを選択する際のホスト機器の処理を説明するためのアルゴリズムを示すフローチャートであり、全ホストがユーザからの機器制御プログラム選択の入力を待っている時のフローを示す。
【0038】
ユーザは、いずれかのホスト機器の表示デバイスでこの機能比較表を見て、インストールしたい機器制御プログラムを選択する。機能を比較して選ぶこともできるし、機能がどれも全く同じ場合や、機能の違いだけでは決定できない場合は機器制御プログラムを所有するホスト機器によって選ぶこともできる。ユーザからの選択入力を受けたホスト機器は、他のホスト機器に対して機能比較表の表示停止を要求する(ステップS111、S112)。
【0039】
ユーザが選択入力を行ったホスト機器(表示ホストと呼ぶ)は、選択された機器制御プログラムの情報に基づいて、プログラムの所在地であるホスト機器(制御ホストと呼ぶ)に選択された機器制御プログラムIDを渡す。以後、制御ホストは表示ホストからの要求を受けてゲスト機器を制御することになる。表示ホストと制御ホストが同一の場合は、機器制御プログラムIDの受け渡しを行う必要はない。ユーザから入力を受けたホスト機器が直接ゲスト機器を制御することになる。
【0040】
ユーザが表示ホスト、制御ホスト、機器制御プログラムのいずれかを変更したい時は、再びネットワークリセットを起こして選びなおせばよい。
図7は、ネットワーク上に存在しない機器制御プログラムをダウンロードする際の、ユーザの手順を説明するためのアルゴリズムを示すフローチャートであり、新しい機能制御プログラムをダウンロードする時のフローを示す。
【0041】
もし、ネットワーク上のどのホスト機器も持っていないような最新の機器制御プログラムを使いたい場合は、外部からダウンロードする。URL(Uniform Resource Location)機能を備えたデバイスがあればURLを指定したり、CD−ROMリーダがあればそこから読みこませる(ステップS121)。次に、ステップS122でダウンロード先のホスト機器を選択し、ダウンロードを実行する。
【0042】
ダウンロードを行ったホスト機器は、ゲスト用機器制御プログラム記憶部105に新しい機器制御プログラムを書き込む。記憶容量に余裕があれば複数の機器制御プログラムを持つこともできるが、もし記憶容量に余裕がなくなった場合は、古い機器制御プログラムを削除することになる。
【0043】
この場合、表示デバイス108に現在ある機器制御プログラムの一覧を機器制御プログラム情報テーブルの形式で表示し、削除するものをユーザに選択させる。制御部110は、機器制御プログラム情報テーブル記憶部104の更新に従って、機器制御プログラム情報テーブルも更新する。
【0044】
上述したフローを実行することにより、具体的には以下のような動作が行われる。
ホスト機器は、チューナ内蔵TVと普通のTVの2台があり、ゲスト機器はVTRとする。この2つのホスト機器は、前記図3の形式の機器制御プログラム情報テーブルを持っている。
【0045】
VTRのための機器制御プログラムをインストールする場合、前記図4に示すような機能比較表がディスプレイに表示される。ユーザは、表示された機能比較表を見ることによりVTRの操作に必要なコマンド1つ1つがサポートされているか否かがわかる。ユーザは、TV用のリモコン装置を使い、カーソル移動や決定キーによって、自分の希望に合うプログラムを選択する。
【0046】
選択によりプログラムがホスト機器にインストールされる。インストール後、ゲスト機器の操作は、ホスト機器が持つディスプレイに表示される操作画面によって操作される。例えば、画面上の「再生」ボタンをリモコン装置で選択し決定すれば、ホスト機器がゲストのVTRに対して「再生」コマンドを送信する。
【0047】
以上のように、本実施の形態のデバイス制御システムは、ホスト機器100が、ネットワークリセットを検知するネットワーク監視部101、メッセージ受信部102、メッセージ送信部103、ゲストの機器識別IDとそれに対応する機器制御プログラムのID、及びサポートしている機能を記憶する機器制御プログラム情報テーブル記憶部104、ホスト側からゲスト機器を制御するためのプログラムをインストールして記憶するゲスト用機器制御プログラム記憶部105、自デバイス用機器識別ID記憶部106、自デバイス用機器識別プログラム記憶部107、表示デバイス108、入力部109、及び制御部110を備え、制御部110は、あるゲスト機器に関する機器制御プログラムの情報を他のホスト機器と通信して収集するとともに、ネットワーク上に複数存在する機器制御プログラムの機能や所在地を一覧にした比較表を作成し、ユーザに提示する制御を行う構成としたので、複数あるホスト機器のうち、リーダに選ばれたものは、あるゲスト機器に関して他のホスト機器の持つテーブルから情報を入手して自分のテーブルと比較し、比較した結果を表にして提示し、どの機器制御プログラムを選択するかをユーザに対して尋ねることができる。
【0048】
これにより、従来例では、システムが最新かつ最適であると判断した制御プログラムであっても、ユーザの希望とは一致しない場合もあったが、本実施の形態では、機器制御プログラムの機能や所在地を一覧にして提示することにより、ユーザにとって最も好ましい選択をさせることができ、利用者の操作性を向上させることができる。
【0049】
なお、上記実施の形態に係るデバイス制御システムを、上述したようなHAViに準拠する機器に適用することもできるが、適用する機器は何でもよい。
また、複数のホスト機器とゲスト機器について述べてきたが、これ以上、又はこれ以下の装置がネットワーク130に接続されている場合でも構わない。
【0050】
また、デバイス制御システムによって制御される機器は、どのようなものでもよい。また、記録装置の種類や記録方法等は限定されず、全ての装置に適用可能である。例えば、CSチューナや、記録装置として、VTR(Video Tape Recorder)のほか、HDDやDVD(Digital Versatile Disc)に記録するものでもよい。
さらに、上記デバイス制御システムを構成する各回路部、例えばメッセージ送受信部、記憶部等の種類、数及び接続方法などは前述した実施の形態に限られない。
【0051】
以上説明したデバイス制御システムは、このデバイス制御システムを機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、メインメモリそのものがプログラムメディアであってもよいし、また外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはCPUがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0052】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0053】
さらに、図示されていないが、外部の通信ネットワークとの接続が可能な手段を備えている場合には、その通信接続手段を介して通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように、流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、あるゲスト機器用の機器制御プログラムがネットワーク上に数種類存在し、その中から1つを選択する場合に、すべての機器制御プログラムの機能を比較した表を作成し提示することによって、ユーザが自分の望む機能を備えている機器制御プログラムを選択することができる。
【0055】
また、すべてのホスト機器が同一の機器制御プログラムの機能比較表を表示し、その中からの選択を促した場合に、ユーザは自分が制御のために使いたいと思うホスト機器に対して選択入力を行うことによって、ユーザからの入力を受けたホスト機器がそれ以降もユーザインタフェースの表示を続けてユーザからの入力を受け付け、それ以外のホスト機器はユーザインタフェースの表示を停止することができる。
【0056】
また、ホスト機器が作成し表示した機器制御プログラムの機能比較表において、すべての機器制御プログラムの機能が同じだった場合や、ユーザが機能によっては選択を決定できない場合に、その機器制御プログラムが存在するホスト機器を同時に表示することによって、選択を決定するための情報をさらに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のデバイス制御システムが適用されるホスト機器及びゲスト機器のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のデバイス制御システムのホスト機器及びゲスト機器のネットワーク構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態のデバイス制御システムのホスト機器が自デバイス内に保持しているゲスト用機器制御プログラムの一覧を示す情報テーブルの構成を示す図である。
【図4】本実施の形態のデバイス制御システムのゲスト機器用の機器制御プログラムに関して、ネットワーク上に存在するすべての機器制御プログラムの機能と所在地を比較した表を示す図である。
【図5】本実施の形態のデバイス制御システムのネットワークリセットが起きた直後に、リーダであるホスト機器の処理を説明するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態のデバイス制御システムのユーザが機器制御プログラムの機能比較表から1つの機器制御プログラムを選択する際のホスト機器の処理を説明するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態のデバイス制御システムのネットワーク上に存在しない機器制御プログラムをダウンロードする際の、ユーザの手順を説明するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 ホスト機器
101 ネットワーク監視部
102 メッセージ受信部(通信手段)
103 メッセージ送信部(通信手段)
104 機器制御プログラム情報テーブル記憶部(機器制御プログラム情報テーブル記憶手段)
105 ゲスト用機器制御プログラム記憶部(機器制御プログラム記憶手段)
106,123 自デバイス用機器識別ID記憶部(自デバイス用機器識別ID記憶手段)
107,124 自デバイス用機器制御プログラム記憶部(自デバイス用機器制御プログラム記憶手段)
108 表示デバイス(表示手段)
109 入力部(入力手段)
110,125 制御部(制御手段)
120 ゲスト機器
121 メッセージ受信部(通信手段)
122 メッセージ送信部(通信手段)
130 ネットワーク

Claims (4)

  1. 複数のホスト機器とゲスト機器がネットワーク上に接続され、前記ホスト機器は、前記ゲスト機器を制御する機器制御プログラムをネットワークを経由して取得し、該機器制御プログラムを用いて該当ゲスト機器を制御するデバイス制御システムであって、
    前記ホスト機器は、
    ネットワークを通して、他の機器からの情報を送受信する通信手段と、
    前記ゲスト機器を制御するための機器制御プログラムを記憶する機器制御プログラム記憶手段と、
    前記ゲスト機器の機器識別IDと、それに対応する機器制御プログラムのID、及びサポートしている機器制御プログラムの機能を情報テーブルとして記憶する情報テーブル記憶手段と、
    制御しようとするゲスト機器に関する機器制御プログラムの情報を他のホスト機器と通信して収集するとともに、該収集した情報と前記情報テーブル記憶手段により記憶している情報テーブルに基づいて、ネットワーク上に複数存在する機器制御プログラムの機能や所在地を一覧にした機能比較表を作成する制御手段と、
    作成した機能比較表を表示する表示手段と、
    ユーザからの入力を受け付ける入力手段と
    を備えることを特徴とするデバイス制御システム。
  2. さらに、前記ホスト機器は、
    自身の機器識別IDを記憶する自デバイス用機器識別ID記憶手段と、
    自身を制御するためのプログラムを記憶する自デバイス用機器制御プログラム記憶手段とを備え、
    前記ゲスト機器は、
    ネットワークを通して他の機器からの情報を送受信する通信手段と、
    自身の機器識別IDを記憶する自デバイス用機器識別ID記憶手段と、
    自身を制御するためのプログラムを記憶する自デバイス用機器制御プログラム記憶手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のデバイス制御システム。
  3. ネットワーク上に接続された前記複数のホスト機器が、前記表示手段により前記機能比較表を表示しており、
    前記入力手段による入力を受けたホスト機器は、前記表示手段による前記機能比較表の表示を続け、
    それ以外のホスト機器は、前記表示手段による前記機能比較表の表示を停止することを特徴とする請求項1記載のデバイス制御システム。
  4. 前記ホスト機器は、
    HAVi規格に準拠するコントローラ機能を持つ制御機器であることを特徴とする請求項1記載のデバイス制御システム。
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