JP3689405B2 - 回転球体法定規セット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は回転球体法定規セットに関し、特に、建築工作物に避雷設備を施設するに先立ち、当該建築物の避雷保護範囲を設定する設計時に使用する回転球体法定規セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
避雷設備の規格として、JIS−A−4201が昭和27年に制定されているが、制定以来避雷設備の施行実績と効果を再検討し内容の見直しが行われ、これまでに数回の改正が加えられてきた。
特に、雷撃に対する建築物の保護範囲については、これまでの理論的実験的検討結果から、従来規格でもそれを一応の根拠として一般建築物では保護角60度、危険物取扱い建築物では保護角45度という値が決められた。しかし、これまでの避雷の実績からみてこの値では必ずしも完全な保護を期待できないことが分かってきた。事実、保護角60度以内にある屋上パラペットや屋根などに雷撃があったという報告は少なくなく、最新の避雷理論に基づく見直しの必要性が指摘されてきた。また、コンピュータなどの電子機器が多用されるようになり、配電線などから進入する雷サージや建築物への落雷時に建物と配線間に生じる電位差などによって、これら電子機器が損傷する例が増えつつあり、その対策を考慮する必要性があった。
【0003】
一方、近年、雷現象に関する研究が世界的に進展し、蓄積されたデータを基に国際基準や規格が整備されつつある。そして、IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)では、国際規格作成の審議が行われ、1990年にIEC 1024−1“建築物の雷保護”が制定され、国際的に使用されている。このIEC 1024−1“建築物の雷保護”では、その保護範囲について、雷放電の最終段階進展距離である雷撃距離の理論に基づく回転球体法を主体に採用し、これと等価な保護角法、メッシュ法が規定されている。
そして、上記JIS−A−4201の規格は国際整合化をはかることとし、上記IEC 1024−1を基準とする規格改正が為される。
【0004】
また、従来のJIS規格の課題は、「建築物等の避雷設備(避雷針)」であったが、今回上記IECに合わせ「建築物等の雷保護」とした。
以上のように、近日改訂が為される「JIS−A−4201建築物等の雷保護」で避雷設備の保護範囲を設定する場合、基本的には回転球体法に基づき行うことが規定されることとなる。
【0005】
このJIS規格で規定される回転球体法は、図7に示すように、2つ以上の受雷部に同時に接するように、または1つ以上の受雷部と大地とに同時に接するように球体を回転させたときに、球体表面の包絡面から被保護物側を保護範囲とする方法であり、また、図8に示すように、雷保護する対象物に対して設定された4つの保護レベルごとに、雷撃距離(球体の半径)Rが20m、30m、45m、60mに分けられるものである。
【0006】
【非特許文献1】
JIS−A−4201
【非特許文献2】
IEC 1024−1,Protection of structures against lightning,part 1:General principles
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
建築物の避雷保護範囲の設定に際し、上記回転球体法に基づいて、例えば1/100、または1/200の縮尺でかかれた建築図面に対して円弧線を描画するとき、コンパス、または分度器等を用いることが考えられる。
しかしながら、上記JIS規格で規定される、20m、30m、45m、及び60mの4種類の球体半径の1/100、または1/200の縮尺の円弧線を描画するようなコンパス、または分度器となるとサイズが大きくなり、使用が困難になるとともに、持ち運びが困難である。
【0008】
本発明は上記問題を解決するために為されたものであり、コンパス、及び分度器を使用することなく、容易に、JIS規格に定められた回転球体法に基づいて避雷設備の設置位置、及び避雷保護範囲の設定を行うことのできる回転球体法定規セットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本発明の請求項1に記載の回転球体法定規セットは、建築工作物に対し避雷設備あるいは避雷保護範囲を設定する設計を行う際に用いる、複数枚の回転球体法定規からなる回転球体法定規セットであって、上記各回転球体法定規は、該定規の所定の球体半径の、1つまたは複数の所定の縮尺の円弧の一部が、1つまたは複数の分割円弧線として透明プレートに描画されたものであり、上記各回転球体法定規は、該定規上における、上記所定の縮尺毎の高さ0mを表す地表線と、該地表線との垂直度を示す鉛直線とを備え、上記鉛直線は、地表面からの所定の高さ間隔毎に若干長の長さで形成された高さ目盛り線を有し、上記各分割円弧線は、1つまたは複数の線が水平に描画され、そのそれぞれが高さを示す高さ指示線を有するものであり、所定の縮尺で描かれた建築図面に対して、所要の球体半径の定規をあてがい、該建築図面と同じ縮尺の円弧の一部である1の円弧線または複数の分割円弧線が連なった円弧線を、回転球体法に基づいて、大地と避雷設備とに、または2つ以上の避雷設備に同時に接するように描画するものである。
これにより、コンパスや分度器を用いることなく、容易に、JIS規格に定められた回転球体法に基づいて、避雷設備の設置位置、及び避雷保護範囲の設定を行うことができる。
また、建築図面の地表面、または陸屋根との位置合わせが可能になるとともに、垂直を確認することができ、建築図面に描画する円弧線の位置決めを容易に行うことができる。
また、建築図面上の地表面または陸屋根からの高さを確認することができ、建築図面に描画する円弧線の位置決めを容易に行うことができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の回転球体法定規セットは、請求項1に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規毎の所定の球体半径は、20m、30m、45m、及び60mの4種類であるものとしたものである。
これにより、JIS規格に定められた4つの保護レベルの、該それぞれの避雷設備の設置位置、及び避雷保護範囲の設定を行うことのできる定規セットを提供することができる。
【0011】
また、本発明の請求項3に記載の回転球体法定規セットは、請求項1または2に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規は、すべて同一サイズであるものとしたものである。
これにより、サイズを小さくすることで、持ち運びが簡単で、外出先等においても、容易に使用することができる。
【0012】
また、本発明の請求項4に記載の回転球体法定規セットは、請求項1ないし3のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規は、すべてA4サイズであるものとしたものである。
これにより、持ち運びが簡単で、外出先等においても、容易に使用することができる定規セットを提供することができる。
【0013】
また、本発明の請求項5に記載の回転球体法定規セットは、請求項1ないし4のいずれかにに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規に描画された各分割円弧線は、各20m、30m、45m、60mの半径の所定の縮尺円の1/4円分の円弧線、またはこれを1/2〜1/4に分割した円弧線であり、上記半径20m用の定規は、半径20mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を2分割して得られる2つの円弧線、及び/または該半径20mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を有するものであり、上記半径30m用の定規は、半径30mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線、及び/または該半径30mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を有するものであり、上記半径45m用の定規は、半径45mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を4分割して得られる4つの円弧線、及び/または該半径45mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を2分割して得られる2つの円弧線を有するものであり、上記半径60m用の定規は、半径60mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を4分割して得られる4つの円弧線、及び/または該半径60mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を有するものである。
これにより、1/100、及び1/200の縮尺の分割円弧線を、球体半径R=20m、30m、45m、及び60m用のそれぞれ1枚の定規で描画でき、該各縮尺の建築図面に対して、JIS規格に定められた4つの保護レベルの、該それぞれの避雷設備の設置位置、及び避雷保護範囲の設定を行うことのできる定規セットを提供することができる。
【0014】
また、本発明の請求項6に記載の回転球体法定規セットは、請求項5に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記半径60m用の定規は、半径60mの円の、上記1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を、該半径60m用の定規上に有さず、上記半径30m用の定規上にある、上記半径30mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を、該3つの円弧線として用いるものである。
これにより、60m用、または別の定規に1/200の縮尺の分割円弧線を形成する必要がなく、低コストを実現でき、また、該60m用の定規の視認性、及び使用性を確保することができる。
【0017】
また、本発明の請求項に記載の回転球体法定規セットは、請求項に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記地表線、上記高さ目盛り線、及び高さ指示線のいずれかを用いて、水平度を確認可能としたものである。
これにより、地表面からの高さ、及び垂直度とともに、水平度を確認することができ、建築図面に描画する円弧線の位置決めを容易に、かつ確実に行うことができる。
【0018】
また、本発明の請求項に記載の回転球体法定規セットは、請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記透明プレートに描画された各分割円弧線は、該各分割円弧線をそのまま建築図面上に描けるよう筆記用具挿通可能な溝が形成されてなるものである。
これにより、上記定規の位置合わせをした後に、透明プレートに描画された分割円弧線をなぞるだけで、容易にJIS規格に定められた回転球体法に基づいて、避雷設備の設置位置、及び建築物の避雷保護範囲の設定を行うことができる。
【0019】
また、本発明の請求項に記載の回転球体法定規セットは、請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各分割円弧線に有する1つまたは複数の高さ指示線のいずれかに、該高さ指示線をそのまま建築図面上に描けるよう筆記用具挿通可能な溝が形成されているものである。
これにより、複数の分割円弧線を繋げて描画する際に、該繋げる分割円弧線の位置を容易に合わせることができる。
【0020】
また、本発明の請求項10に記載の回転球体法定規セットは、請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記透明プレートは、該透明プレートを通して建築図面を視認可能な半透明なものである。
これにより、建築図面と当該定規とを重ねて使用でき、分割円弧線を描画する位置を容易に確認することができる。
【0021】
また、本発明の請求項11に記載の回転球体法定規セットは、請求項1ないし10のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記透明プレートは、透明ポリエチレン製であるものとしたものである。
これにより、建築図面と重ねて円弧線を描画可能な定規を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る回転球体法を用いて建築物の避雷保護範囲を設定するための回転球体法定規セット1000を示しており、図2〜図5は、該セット1000を構成する、各々がA4サイズの変性ポリエチレンテフレタート製の透明プレートよりなる、それぞれ球体半径Rが20m、30m、45m、及び60m用の回転球体法定規200、300、400、500を示すものである。
【0023】
図2に示す、球体半径Rが20m用の回転球体法定規200上には、複数の分割円弧線が描画されており、21、及び22は、球体半径R=20mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を、さらに所要の長さに2分割してそれぞれ得られる、分割円弧線であり、23は、球体半径R=20mの円の、1/200の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線である。また、201は高さ0mを示すグランドライン“▽GL”であり、202は垂直を示す鉛直線、203は該鉛直線202から所定の高さ間隔毎に若干長の長さに形成された高さ目盛り線、204は上記分割円弧線21の上端から水平方向に引き出して描いてなる、“▽GL+5m”の高さを示す高さ指示線、205は上記分割円弧線22上の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+5m”、“▽GL+10m”、“▽GL+15m”、“▽GL+20m”の高さを示す高さ指示線、206は上記分割円弧線23上の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+10m”、“▽GL+15m”、“▽GL+20m”の高さを示す高さ指示線である。
【0024】
また、上記分割円弧線23に示すように、該分割円弧線23のグランドライン“▽GL”を、グランドライン201と別の位置に設けることによって、球体半径R=20m用の定規において、同じプレート上に縮尺の違う分割円弧線を設けることが可能になる。
【0025】
図3に示す、球体半径Rが30m用の回転球体法定規300上には、複数の分割円弧線が描画されており、31、32、及び33は球体半径R=30mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を、さらに所要の長さに3分割してそれぞれ得られる、分割円弧線であり、34は球体半径R=30mの円の、1/200の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線である。また、301は高さ0mを示すグランドライン“▽GL”であり、302は鉛直線、303は該鉛直線302から所定の高さ位置毎に若干長の長さに形成された高さ目盛り線、304は上記分割円弧線31の上端から水平方向に引き出して描いてなる、“▽GL+5m”の高さを示す高さ指示線、305は上記分割円弧線32の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+5m” “▽GL+10m” “▽GL+15m”の高さを示す高さ指示線、306は上記分割円弧線33の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+15m” “▽GL+20m” “▽GL+25m” “▽GL+30m”の高さを示す高さ指示線、307は上記分割円弧線34の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+10m” “▽GL+15m” “▽GL+20m” “▽GL+25m” “▽GL+30m”の高さを示す高さ指示線である。
【0026】
また、図2に示した球体半径R=20m用の定規と同様、上記分割円弧線34に示すように、該分割円弧線34のグランドライン“▽GL”を、グランドライン301と別の位置に設けることによって、球体半径R=30m用の定規において、同じプレート上に縮尺の違う分割円弧線を設けることが可能になる。
【0027】
図4に示す、球体半径Rが45m用の回転球体法定規400上には、複数の分割円弧線が描画されており、41、42、43、及び44は球体半径R=45mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を、さらに所要の長さに4分割してそれぞれ得られる、分割円弧線であり、45、及び46は球体半径R=45mの円の、1/200の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を、さらに所要の長さに2分割してそれぞれ得られる、分割円弧線である。また、401は高さ0mを示すグランドライン“▽GL”であり、402は垂直を示す鉛直線、403は該鉛直線402から所定の高さ位置毎に若干長の長さに形成された高さ目盛り線、404は上記分割円弧線41の上端から水平方向に引き出して描いてなる、“▽GL+3m”の高さを示す高さ指示線、405は上記分割円弧線42の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+3m” “▽GL+10m” “▽GL+13m”の高さを示す高さ指示線、406は上記分割円弧線43の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+13m” “▽GL+15m” “▽GL+20m” “▽GL+25m” “▽GL+28m”の高さを示す高さ指示線、407は上記分割円弧線44の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+28m” “▽GL+30m” “▽GL+35m” “▽GL+40m” “▽GL+45m”の高さを示す高さ指示線、408は上記分割円弧線45の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+10m” “▽GL+15m”の高さを示す高さ指示線、409は上記分割円弧線46の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+15m”、“▽GL+20m”、“▽GL+25m”、“▽GL+30m”、“▽GL+35m、“▽GL+40m”、“▽GL+45m”の高さを示す高さ指示線である。
【0028】
図5に示す、球体半径Rが60m用の回転球体法定規500上には、複数の分割円弧線が描画されており、51、52、53、及び54は球体半径R=60mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線をさらに所要の長さに4分割してそれぞれ得られる、分割円弧線である。また、501は高さ0mを示すグランドライン“▽GL”であり、502は鉛直線、503は該鉛直線502から所定の高さ位置毎に若干長の長さに形成された高さ目盛り線、504は上記分割円弧線51の上端から水平方向に引き出して描いてなる、“▽GL+3m”の高さを示す高さ指示線、505は上記分割円弧線52の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+3m” “▽GL+10m” “▽GL+13m” の高さを示す高さ指示線、506は上記分割円弧線53の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+13m” “▽GL+15m” “▽GL+20m” “▽GL+25m” “▽GL+30m” “▽GL+35m”の高さを示す高さ指示線、507は上記分割円弧線54の各点から水平方向に引き出して描いてなる、それぞれ“▽GL+35m” “▽GL+40m” “▽GL+45m” “▽GL+50m” “▽GL+55m” “▽GL+60m”の高さを示す高さ指示線である。また、この球体半径R=60m用の定規において、透明プレート上に1/100の分割円弧線のみを設けたが、1/200の分割円弧線は球体半径R=30m用の定規の1/100と同一の分割円弧線となるため、これと共用することができ、これにより生産コストがかからず、該定規の視認性、及び使用性を確保することができる。
【0029】
また、以上のように、各定規に描画された上記各分割円弧線には、筆記用具挿通可能な円弧溝が形成されており、これにより、建築図面に合わせた該分割円弧線をそのまま描画することができる。さらに、高さ指示線に溝を形成することにより、複数の分割円弧線を繋げて描画する際に、位置合わせを容易にすることができる。
【0030】
なお、上記高さ目盛り線203、303、403、503は、1/100の縮尺において1m毎の間隔で目盛りを設けるようにしたが、これに限ったものでなく、例えば、さらに細分化した目盛りを設けるなどしてもよい。
【0031】
また、各分割円弧線に表記された上記高さ指示線は、▽GL以外の、該分割円弧線の両端と、高さ位置5m、あるいは10m毎とに設けられているが、これに限ったものでなく、使用用途に合わせた高さ位置に該高さ指示線を設けるようにしてもよい。
【0032】
また、本実施の形態に係る回転球体法定規セットは、各定規における球体半径の縮尺円を1/4分割してなる分割円弧線をさらに分割した分割円弧線のそれぞれの位置関係がわかるように、1/100の縮尺の各分割円弧線にはそれぞれ丸数字を、球体半径45m用の定規400の1/200の縮尺の各分割円弧線にはそれぞれ数字を付しているが、これに限ったものでなく、各分割円弧線の位置関係がわかるようなものであればよい。
【0033】
次に、本発明の実施の形態1に係る回転球体法定規セットの各定規の使用方法について図2〜図6を用いて説明する。
本実施の形態1に係る回転球体法定規セットにおいて、建築図面に描かれた建築物に対し、避雷設備(受雷部)の設置位置を設定する、あるいは該建築物の避雷保護範囲を設定するには、上記したJIS規格の回転球体法に基づいて、上記建築図面に対して、所要の半径の円弧線を、該円弧線が、2つ以上の受雷部に同時に接するように、あるいは1つ以上の受雷部と大地とに同時に接するように描画することにより、これを行うものである。
【0034】
まず、1/100、または1/200で描かれた建築図面600に対し、避雷設備を設計するには、4種類の球体半径、即ち20m、30m、45m、60mの各回転球体法定規200、300、400、及び500のうちの被保護物の保護レベルに応じたものを用いて以下の操作を行う。即ち、該建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径Rが20mで建築図面600が1/100の縮尺である場合には、該建築図面600上に球体半径R=20m用の定規200を置き、該定規200の1/100の縮尺円の2つの分割円弧線21、22のいずれかを、該定規の分割円弧線が大地と受雷部とに、あるいは2つ以上の受雷部に同時に接するようにするため、上記グランドライン、鉛直線、高さ目盛り線、及び高さ指示線のいずれかを用いて、該定規200を通して建築図面600を見ながら該建築図面600上でずらして、建築物の高さと該定規上の高さ表示の高さとを合わせて、上記の接する状態に、上記定規の位置を決める。そして、この状態で、図6に示すように、例えば、定規の、上記接する状態となった分割円弧線が、高い方の分割円弧線22の場合、該分割円弧線22の円弧溝22g内にペンを挿入して該分割円弧線の所要の長さだけ描画する。次に、もう一つの低い方の分割円弧線21についても定規をずらして位置を合わせた後、該分割円弧線21の円弧溝21g内にペンを挿入して該分割円弧線を描画する。これにより、該描画した両分割円弧線が連なった、球体半径R=20mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を上記回転球体法に基づいて描画することができる。
【0035】
また、上記建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径が20mで、建築図面600が1/200の縮尺である場合には、球体半径R=20mの1/200の縮尺円の分割円弧線23を、該定規の分割円弧線が大地と受雷部とに、あるいは2つ以上の受雷部に同時に接するようにするため、上記グランドライン、鉛直線、高さ目盛り線、及び高さ指示線を用いて、該定規200を通して建築図面600を見ながら該建築図面600上でずらして、建築物の高さと該定規上の高さ表示の高さとを合わせて、上記の接する状態にする。そして、この状態で、定規の、上記接する状態となった分割円弧線23の円弧溝23g内にペンを挿入して該分割円弧線の円弧を所要の長さだけ描画する。これにより、球体半径R=20mの円の、1/200の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を回転球体法に基づいて描画することができる。
【0036】
次に、該建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径Rが30mで建築図面600が1/100の縮尺の場合には、該建築図面600上に球体半径R=30m用の定規300を置き、該定規300の1/100の縮尺円の3つの分割円弧線31、32、33のいずれかを、該定規の分割円弧線が大地と受雷部とに、あるいは2つ以上の受雷部に同時に接するようにするため、上記球体半径R=20mの定規で説明した使用方法と同様に、該定規300を建築図面600上でずらして、上記の接する状態に、上記定規の位置を決め、該3つの分割円弧線31、32、33を、該各分割円弧線の円弧溝に沿って順次描画する。これにより、該描画した3つの分割円弧線が連なった、球体半径R=30mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を上記回転球体法に基づいて描画することができる。
【0037】
また、上記建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径Rが30mで、建築図面600が1/200の縮尺である場合には、球体半径R=30mの1/200の縮尺円の分割円弧線34を、該定規の分割円弧線が大地と受雷部とに、あるいは2つ以上の受雷部に同時に接するようにするため、上記球体半径R=20mの定規で説明した使用方法と同様に、該定規300を建築図面600上でずらして、上記の接する状態に、上記定規の位置を決め、分割円弧線34を該分割円弧線の円弧溝に沿って描画する。これにより、球体半径R=30mの円の、1/200の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を回転球体法に基づいて描画することができる。
【0038】
次に、該建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径Rが45mで建築図面600が1/100の縮尺の場合には、該建築図面600上に球体半径R=45m用の定規400を置き、該定規400の1/100の縮尺円の4つの分割円弧線41、42、43、44のいずれかを、該定規の分割円弧線が大地と受雷部とに、あるいは2つ以上の受雷部に同時に接するようにするため、上記球体半径R=20mの定規で説明した使用方法と同様に、該定規400を建築図面600上でずらして、上記の接する状態に、上記定規の位置を決め、該4つの分割円弧線41、42、43、44を、該各分割円弧線の円弧溝に沿って順次描画する。これにより、該描画した4つの分割円弧線が連なった、球体半径R=45mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を上記回転球体法に基づいて描画することができる。
【0039】
また、上記建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径Rが45mで、建築図面600が1/200の縮尺である場合には、球体半径R=45mの1/200の縮尺円の2つの分割円弧線45、46のいずれかを、該定規の分割円弧線が大地と受雷部とに、あるいは2つ以上の受雷部に同時に接するようにするため、上記グランドライン、鉛直線、高さ目盛り線、及び高さ指示線のいずれかを用いて、該定規400を通して建築図面600を見ながら該建築図面600上でずらして、建築物の高さと該定規上の高さ表示の高さとを合わせて、上記の接する状態に、上記定規の位置を決める。そして、この状態で、例えば、定規の、上記接する状態となった分割円弧線が、高い方の分割円弧線46の場合、該分割円弧線46の円弧溝内にペンを挿入して該分割円弧線の所要の長さだけ描画する。次に、もう一つの低い方の分割円弧線45についても定規をずらして位置を合わせた後、ペンで該分割円弧線を描画する。これにより、該描画した両分割円弧線が連なった、球体半径45mの円の、1/200の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を上記回転球体法に基づいて描画することができる。
【0040】
次に、該建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径Rが60mで建築図面600が1/100の縮尺の場合には、該建築図面600上に球体半径R=60m用の定規500を置き、該定規500の1/100の縮尺円の4つの分割円弧線51、52、53、54のいずれかを、該定規の分割円弧線が大地と受雷部とに、あるいは2つ以上の受雷部に同時に接するようにするため、上記球体半径R=20mの定規で説明した使用方法と同様に、該定規500を建築図面600上でずらして、上記の接する状態に、上記定規の位置を決め、該4つの分割円弧線51、52、53、54を、該各分割円弧線の円弧溝に沿って順次描画する。これにより、該描画した4つの分割円弧線が連なった、球体半径R=60mの円の、1/100の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を上記回転球体法に基づいて描画することができる。
【0041】
また、該建築物に必要な保護レベルに対応する球体半径Rが60mで建築図面600が1/200の縮尺の場合には、その描画する円弧線が球体半径R=30m用の定規300の1/100の縮尺円の円弧線31、32、33と同一であるので、該定規300と同じ使用方法で描画する。これにより、該描画した3つの分割円弧線が連なった、球体半径R=60mの円の、1/200の縮尺円を、1/4分割してなる分割円弧線を上記回転球体法に基づいて描画することができる。
なお、建築図面の建物に対して右側に円弧線を描画する、即ち、左上がりの円弧線を描画するとき、当該定規を裏返して使用するのは言うまでもない。
【0042】
以上のように、1/100、1/200の縮尺で描かれた建築図面に対し、上記JIS規格で規定された回転球体法に基づいて、球体半径Rが20m、30m、45m、60mの該縮尺の円弧線を描画可能としたので、コンパスや分度器等を用いることなく、容易に、JIS規格に基づいて避雷設備の設置位置、及び建築物の避雷保護範囲を設定することができる。また、1/100、1/200の縮尺で描かれた建築図面に対して、上記JIS規格で規定された4つの保護レベルの、該それぞれの避雷設備の設置位置、及び建築物の避雷保護範囲を、4枚の定規で設定可能な定規セットを実現することができる。また、該4枚の定規をすべてA4サイズとしたので、持ち運びが簡単で、外出先等においても、容易に使用可能な定規セットを実現することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のような本発明の請求項1に記載の回転球体法定規セットによれば、建築工作物に対し避雷設備あるいは避雷保護範囲を設定する設計を行う際に用いる、複数枚の回転球体法定規からなる回転球体法定規セットであって、上記各回転球体法定規は、該定規の所定の球体半径の、1つまたは複数の所定の縮尺の円弧の一部が、1つまたは複数の分割円弧線として透明プレートに描画されたものであり、上記各回転球体法定規は、該定規上における、上記所定の縮尺毎の高さ0mを表す地表線と、該地表線との垂直度を示す鉛直線とを備え、上記鉛直線は、地表面からの所定の高さ間隔毎に若干長の長さで形成された高さ目盛り線を有し、上記各分割円弧線は、1つまたは複数の線が水平に描画され、そのそれぞれが高さを示す高さ指示線を有するものであり、所定の縮尺で描かれた建築図面に対して、所要の球体半径の定規をあてがい、該建築図面と同じ縮尺の円弧の一部である1の円弧線または複数の分割円弧線が連なった円弧線を、回転球体法に基づいて、大地と避雷設備とに、または2つ以上の避雷設備に同時に接するように描画するので、コンパスや分度器を用いることなく、容易に、JIS規格に定められた回転球体法に基づいて、避雷設備の設置位置、及び避雷保護範囲の設定を行うことができる定規セットを提供することができる効果がある。
また、建築図面の地表面、または陸屋根との位置合わせが可能になるとともに、垂直を確認することができ、建築図面に描画する円弧線の位置決めを容易に行うことができる効果がある。
また、建築図面上の地表面または陸屋根からの高さを確認することができ、建築図面に描画する円弧線の位置決めを容易に行うことができる効果がある。
【0044】
また、本発明の請求項2に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規毎の所定の球体半径は、20m、30m、45m、及び60mの4種類であるので、JIS規格に定められた4つの保護レベルの、該それぞれの避雷設備の設置位置、及び避雷保護範囲の設定を行うことのできる定規セットを提供することができる効果がある。
【0045】
また、本発明の請求項3に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1または2に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規は、すべて同一サイズであるので、サイズを小さくすることで、持ち運びが簡単で、外出等においても、容易に使用することができる効果がある。
【0046】
また、本発明の請求項4に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規は、すべてA4サイズであるので、持ち運びが簡単で、外出先等においても、容易に使用することができる定規セットを提供することができる効果がある。
【0047】
また、本発明の請求項5に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各回転球体法定規に描画された各分割円弧線は、各20m、30m、45m、60mの半径の所定の縮尺円の1/4円分の円弧線、またはこれを1/2〜1/4に分割した円弧線であり、上記半径20m用の定規は、半径20mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を2分割して得られる2つの円弧線、及び/または該半径20mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を有するものであり、上記半径30m用の定規は、半径30mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線、及び/または該半径30mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を有するものであり、上記半径45m用の定規は、半径45mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を4分割して得られる4つの円弧線、及び/または該半径45mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を2分割して得られる2つの円弧線を有するものであり、上記半径60m用の定規は、半径60mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を4分割して得られる4つの円弧線、及び/または該半径60mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を有するものであるので、1/100、及び1/200の縮尺の分割円弧線を、球体半径R=20m、30m、45m、及び60m用のそれぞれ1枚の定規で描画でき、該各縮尺毎の建築図面に対して、JIS規格に定められた4つの保護レベルの、該それぞれの避雷設備の設置位置、及び避雷保護範囲の設定を行うことのできる定規セットを提供することができる効果がある。
【0048】
また、本発明の請求項6に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項5に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記半径60m用の定規は、半径60mの円の、上記1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を、該半径60m用の定規上に有さず、上記半径30m用の定規上にある、上記半径30mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を、該3つの円弧線として用いるので、60m用または別の定規に1/200の縮尺の円弧線を形成する必要がなく、低コストを実現でき、また、該60m用の定規の視認性、及び使用性を確保することができる効果がある。
【0051】
また、本発明の請求項に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項に記載の回転球体法定規セットにおいて、上記地表線、上記高さ目盛り線、及び高さ指示線のいずれかを用いて、水平度を確認可能としたので、地表面からの高さ、及び垂直度とともに、水平度を確認することができ、建築図面に描画する円弧線の位置決めを容易に、かつ確実に行うことができる効果がある。
【0052】
また、本発明の請求項に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記透明プレートに描画された各分割円弧線は、該各分割円弧線をそのまま建築図面上に描けるよう筆記用具挿通可能な溝が形成されてなるものであるので、上記定規の位置合わせをした後に、透明プレートに描画された分割円弧線をなぞるだけで、容易にJIS規格に定められた回転球体法に基づいて、避雷設備の設置位置、及び建築物の避雷保護範囲の確認を行うことができる効果がある。
【0053】
また、本発明の請求項に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記各分割円弧線に有する1つまたは複数の高さ指示線のいずれかに、該高さ指示線をそのまま建築図面上に描けるよう筆記用具挿通可能な溝が形成されているので、複数の分割円弧線を繋げて描画する際に、該繋げる分割円弧線の位置を容易に合わせることができる効果がある。
【0054】
また、本発明の請求項10に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記透明プレートは、該透明プレートを通して建築図面を視認可能な半透明なものであるので、建築図面と当該定規とを重ねて使用でき、位置合わせ、及び円弧線の描画を容易に行うことができる効果がある。
【0055】
また、本発明の請求項11に記載の回転球体法定規セットによれば、請求項1ないし10のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、上記透明プレートは、透明ポリエチレン製であるので、建築図面と重ねて円弧線を描画可能な定規を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る回転球体法定規セットを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る回転球体法定規セットにおける球体半径20m用の回転球体法定規である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る回転球体法定規セットにおける球体半径30m用の回転球体法定規である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る回転球体法定規セットにおける球体半径45m用の回転球体法定規である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る回転球体法定規セットにおける球体半径60m用の回転球体法定規である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る回転球体法定規セットにおける使用中の回転球体法定規を示す図である。
【図7】回転球体法を説明するための図である。
【図8】保護レベルに合わせて受雷部を設置するための適合表である。
【符号の説明】
21,22 球体半径R=20m用の回転球体法定規における1/100の縮尺の分割円弧線。
23 球体半径R=20m用の回転球体法定規における1/200の縮尺の分割円弧線。
31,32,33 球体半径30m用の回転球体法定規における1/100の縮尺の分割円弧線。
34 球体半径R=30m用の回転球体法定規における1/200の縮尺の分割円弧線。
41,42,43,44 球体半径R=45m用の回転球体法定規における1/100の縮尺の分割円弧線。
45,46 球体半径R=45m用の回転球体法定規における1/200の縮尺の分割円弧線。
51,52,53,54 球体半径R=60m用の回転球体法定規における1/100の縮尺の分割円弧線。
200 球体半径R=20m用の回転球体法定規
300 球体半径R=30m用の回転球体法定規
400 球体半径R45m用の回転球体法定規
500 球体半径R60m用の回転球体法定規
501 グランドライン
202,302,402,502 鉛直線
203,303,403,503 高さ目盛り線
204,205,206,304,305,306,307,404,405,406,407,408,409,504,505,506,507 高さ指示線
600 建築図面
21g,22g,23g 分割円弧線の円弧溝
1000 回転球体法定規セット

Claims (11)

  1. 建築工作物に対し避雷設備あるいは避雷保護範囲を設定する設計を行う際に用いる、複数枚の回転球体法定規からなる回転球体法定規セットであって、
    上記各回転球体法定規は、該定規の所定の球体半径の、1つまたは複数の所定の縮尺の円弧の一部が、1つまたは複数の分割円弧線として透明プレートに描画されたものであり、
    上記各回転球体法定規は、該定規上における、上記所定の縮尺毎の高さ0mを表す地表線と、該地表線との垂直度を示す鉛直線とを備え、
    上記鉛直線は、地表面からの所定の高さ間隔毎に若干長の長さで形成された高さ目盛り線を有し、上記各分割円弧線は、1つまたは複数の線が水平に描画され、そのそれぞれが高さを示す高さ指示線を有するものであり、
    所定の縮尺で描かれた建築図面に対して、所要の球体半径の定規をあてがい、該建築図面と同じ縮尺の円弧の一部である1の円弧線または複数の分割円弧線が連なった円弧線を、回転球体法に基づいて、大地と避雷設備とに、または2つ以上の避雷設備に同時に接するように描画する、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  2. 請求項1に記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記各回転球体法定規毎の所定の球体半径は、20m、30m、45m、及び60mの4種類である、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  3. 請求項1または2に記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記各回転球体法定規は、すべて同一サイズである、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記各回転球体法定規は、すべてA4サイズである、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記各回転球体法定規に描画された各分割円弧線は、各20m、30m、45m、60mの半径の所定の縮尺円の1/4円分の円弧線、またはこれを1/2〜1/4に分割した円弧線であり、
    上記半径20m用の定規は、半径20mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を2分割して得られる2つの円弧線、及び/または該半径20mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を有するものであり、
    上記半径30m用の定規は、半径30mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線、及び/または該半径30mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を有するものであり、
    上記半径45m用の定規は、半径45mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を4分割して得られる4つの円弧線、及び/または該半径45mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を2分割して得られる2つの円弧線を有するものであり、
    上記半径60m用の定規は、半径60mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を4分割して得られる4つの円弧線、及び/または該半径60mの円の、1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を有するものである、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  6. 請求項5に記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記半径60m用の定規は、半径60mの円の、上記1/200の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を、該半径60m用の定規上に有さず、上記半径30m用の定規上にある、上記半径30mの円の、1/100の縮尺の1/4円分の円弧線を3分割して得られる3つの円弧線を、該3つの円弧線として用いる、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  7. 請求項に記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記地表線、上記高さ目盛り線、及び高さ指示線のいずれかを用いて、水平度を確認可能とした、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記透明プレートに描画された各分割円弧線は、該各分割円弧線をそのまま建築図面上に描けるよう筆記用具挿通可能な溝が形成されてなるものである、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  9. 請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記各分割円弧線に有する1つまたは複数の高さ指示線のいずれかに、該高さ指示線をそのまま建築図面上に描けるよう筆記用具挿通可能な溝が形成されている、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  10. 請求項1ないしのいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記透明プレートは、該透明プレートを通して建築図面を視認可能な半透明なものである、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の回転球体法定規セットにおいて、
    上記透明プレートは、透明ポリエチレン製である、
    ことを特徴とする回転球体法定規セット。
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