JP3688961B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP3688961B2
JP3688961B2 JP35375699A JP35375699A JP3688961B2 JP 3688961 B2 JP3688961 B2 JP 3688961B2 JP 35375699 A JP35375699 A JP 35375699A JP 35375699 A JP35375699 A JP 35375699A JP 3688961 B2 JP3688961 B2 JP 3688961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
payout
counter
ball
prize ball
game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35375699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001162028A (ja
JP2001162028A5 (ja
Inventor
詔八 鵜川
康男 神林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP35375699A priority Critical patent/JP3688961B2/ja
Publication of JP2001162028A publication Critical patent/JP2001162028A/ja
Publication of JP2001162028A5 publication Critical patent/JP2001162028A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3688961B2 publication Critical patent/JP3688961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者の操作に応じて遊技が行われるパチンコ遊技機やコイン遊技機、スロット機等の遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技領域において遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。遊技媒体の払い出しは払出機構によって行われる。また、遊技機には、遊技者からの玉貸し操作があると、所定個の貸し玉が払い出されるものがある。
【0003】
払出機構は、一般に、賞球制御基板に搭載された賞球制御手段によって制御される。遊技の進行は主基板に搭載された遊技制御手段によって制御されるので、玉切れによる払出停止は、遊技制御手段によって決定され、賞球制御基板に送信される。従って、玉切れが発生すると、賞球制御手段により、払出停止制御が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ストックしている遊技媒体数以上の払出要求があると、玉切れ状態となる場合がある。玉切れが賞球の一単位の個数の払出途中で発生すると、連続的に払い出そうとする遊技球の一部を払い出したに過ぎない区切りの悪い状態で払出が停止されてしまい、払出途中であった残りの遊技球については玉切れ状態が解除されても払い出されないおそれがあった。このように、適正な払出制御が図られていないということが課題となっていた。
【0005】
また、区切りなく払出が行われ、遊技球の補給と比較して払出動作が速すぎる場合が頻繁に生じていたため、払出動作と遊技球の補給とのバランスを欠くこととなっており、頻繁に玉切れを引き起こしてしまうおそれもあった。
【0006】
そこで、本発明は、区切りの良い遊技媒体の払出を行うようにすると共に、玉切れの発生を抑制し、円滑な払出動作が可能である適正な払出制御を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による遊技機は、遊技者が所定の遊技を行い、遊技に応じてあらかじめ決められた個数の遊技媒体が景品として払い出される遊技機であって、入賞に応じて遊技媒体の払出しを行う払出手段と、払出手段から払い出された遊技媒体を検出する遊技媒体カウントスイッチと、複数の入賞に応じた遊技媒体の払出しを各入賞毎に区切ることなく連続的に行うように、払出手段を制御する払出制御手段とを備え、払出制御手段は、複数の入賞に応じた遊技媒体の未払出総数を記憶する払出予定数カウンタに、入賞が検出されたことにもとづいて該入賞に応じて払い出すべき遊技媒体数を加算する加算手段と、払出予定数カウンタに未払出の遊技媒体数が記憶されているか否かを判定する判定手段と、遊技媒体の払出中でないときに、払出可能な遊技媒体が所定数以上確保されており、かつ、判定手段により払出予定数カウンタに未払出の遊技媒体数が記憶されていることが判定されたときに、該未払出の遊技媒体数の範囲内で所定数を限度として連続払出数を払出予定数カウンタとは異なる払出カウンタに設定する連続払出設定手段と、連続払出設定手段が払出カウンタに連続払出数を設定したら払出手段の動作を開始させる払出動作開始手段と、遊技媒体カウントスイッチが遊技媒体を検出する払出カウンタの値を1減算する減算手段と、減算手段の減算により払出カウンタの値が0になるまで連続的な払出制御を行い、連続的な払出制御が終了したら払出手段の動作を停止させる連続払出制御手段とを含み、連続払出設定手段が、払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数が所定数以上であれば連続払出数として所定数を払出カウンタに設定し、払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数が所定数以上でなければ連続払出数として払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数を払出カウンタに設定し、連続払出制御手段による連続的な払出制御を開始したあとは、払出可能な遊技媒体が所定数以上確保されているか否かに関わらず、当該連続的な払出制御を終了するまで行うことを特徴とするものである。
【0008】
出制御手段は、貸出要求に基づき遊技媒体を払い出す制御が可能であり、続払出制御手段による連続的な払出制御の完了前に貸出要求が入力された場合には、当該連続的な払出制御を完了させた後、貸出要求に基づく遊技媒体の払出制御を開始させる貸出要求制御手段含むように構成されていてもよい。
【0010】
連続払出設定手段、一の入賞に応じた遊技媒体の最大払出量よりも多く連続払出数を払出カウンタに設定す構成としてもよい。
【0011】
払出手段に供給される遊技媒体の有無を検出するための供給遊技媒体状態検出手段を備え、連続払出設定手段は、供給遊技媒体状態検出手段の検出に基づく遊技媒体の有無に応じて、払出カウンタに連続払出数を設定するようにしてもよい。
【0012】
供給遊技媒体状態検出手段は、払出手段に供給される払出可能な遊技媒体が所定以上確保されているか否かを検出可能な位置に設けられ、連続払出設定手段は、供給遊技媒体状態検出手段の検出状態が所定以上の遊技媒体が確保されていることを示した場合に、払出カウンタに連続払出数を設定するようにしてもよい。
【0013】
供給遊技媒体状態検出手段は、遊技媒体が払出手段に供給される経路上に設けられ、連続払出設定手段は、供給遊技媒体状態検出手段から払出手段までのあいだに貯留可能な遊技媒体の数量の範囲内で連続払出数を払出カウンタに設定するように構成されていてもよい。
【0014】
払出制御手段は、貸出要求に基づき遊技媒体を払い出す制御が可能であり、供給遊技媒体状態検出手段から払出手段までのあいだに貯留可能な遊技媒体の数量は、貸出要求に基づく遊技媒体の払出一単位分の数量以上であることを特徴とするとしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の機構板を背面からみた背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。
【0017】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0018】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントLEDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。この実施の形態では、可変表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0019】
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段となる。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0020】
遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられている。
【0021】
そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0022】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0023】
打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。
【0024】
可変表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容される。
【0025】
停止時の可変表示部9内の画像の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
【0026】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。
可変表示装置8の背面では、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク38に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に至る。
【0027】
機構板36には、中継基板30を介して可変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表示制御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33、および景品玉の払出制御を行う賞球制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球制御基板37が設置されている。さらに、機構板36の下部には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、遊技効果ランプ・LED28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52に信号を送るためのランプ制御基板35が設置されている。
【0028】
また、図3はパチンコ遊技機1の機構板を背面からみた背面図である。誘導樋39を通った玉は、図3に示されるように、玉切れ検出器187a,187bを通過して玉供給樋186a,186bを経て玉払出装置97に至る。玉払出装置97から払い出された景品玉は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されている。入賞にもとづく景品玉が多数払い出されて打球供給皿3が満杯になり、ついには景品玉が連絡口45に到達した後さらに景品玉が払い出されると景品玉は、余剰玉通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに景品玉が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ48を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態では、玉払出装置97内のステッピングモータの回転が停止して玉払出装置97の動作が停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。
【0029】
賞球払出制御を行うために、入賞口スイッチ(図示せず)、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ22からの信号が、主基板31に送られる。主基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンすると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そして、入賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形態では、例えば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞口24からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッチ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、入賞口19からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッチ19aで検出される。
【0030】
次に、機構板36に設置されている中間ベースユニットの構成について説明する。中間ベースユニットには、玉供給樋186a,186bや玉払出装置97が設置される。図4に示すように、中間ベースユニットの上下には連結凹突部182が形成されている。連結凹突部182は、中間ベースユニットと機構板36の上部ベースユニットおよび下部ベースユニットを連結固定するものである。
【0031】
中間ベースユニットの上部には通路体184が固定されている。そして、通路体184の下部に玉払出装置97が固定されている。通路体184は、カーブ樋174(図3参照)によって流下方向を左右方向に変換された2列の景品玉を流下させる遊技球通路186a,186bを有する。遊技球通路186a,186bの上流側には、玉切れスイッチ187a,187bが設置されている。玉切れスイッチ187a,187bは、遊技球通路186a,186b内の景品玉の有無(遊技球通路186a,186b内に景品玉が満たされているかどうか)を検出するものであって、玉切れスイッチ187a,187bが景品玉を検出しなくなると玉払出装置97における払出モータ(図4において図示せず)の回転を停止して、その後玉払出が不動化される。
【0032】
なお、玉切れスイッチ187a,187bは、遊技球通路186a,186bに本例では25個以上(通常27〜28個)の景品玉が存在することを検出できるような位置に係止片188によって係止されている。なお、25個以上の景品玉の存在を検出できる位置に玉切れスイッチ187a,187bを設置するとしたのは、本例では1回の払出動作で払い出される遊技球の最大値が25個であるとしているからである。従って、1回の払出動作で払い出される遊技球の最大値が他の数量である場合には、玉切れスイッチ187a,187bは、その最大値以上の景品玉の存在を検出できる位置に設置される。
【0033】
通路体184の中央部は、内部を流下する景品玉の玉圧を弱めるように、左右に湾曲する形状に形成されている。そして、遊技球通路186a,186bの間に止め穴189が形成されている。止め穴189の裏面は中間ベースユニットに設けられている取付ボスがはめ込まれる。その状態で止めねじがねじ止めされて、通路体184は中間ベースユニットに固定される。なお、ねじ止めされる前に、中間ベースユニットに設けられている係止突片185によって通路体184の位置合わせを行えるようになっている。
【0034】
通路体184の下方には、玉払出装置97に景品玉を供給するとともに故障時等には玉払出装置97への景品玉の供給を停止する玉止め装置190が設けられている。玉止め装置190の下方に設置される玉払出装置97は、直方体状のケース198の内部に収納されている。ケース198の左右4箇所には突部が設けられている。各突部が中間ベースユニットに設けられている位置決め突片に係った状態で、中間ベースユニットの下部に設けられている弾性係合片にケース198の下端がはめ込まれる。
【0035】
図5は玉払出装置97の分解斜視図である。玉払出装置97の構成および作用を図5を参照して説明する。この実施形態における玉払出装置97は、ステッピングモータ(払出モータ)289がスクリュー288を回転させることによりパチンコ玉を1個ずつ払い出す。なお、玉払出装置97は、入賞にもとづく景品玉だけでなく、貸し出すべき遊技玉も払い出す。
【0036】
図5に示すように、玉払出装置97は、2つのケース198a,198bを有する。それぞれのケース198a,198bの左右2箇所に、玉払出装置97の設置位置上部に設けられた位置決め突片に当接される係合突部280が設けられている。また、それぞれのケース198a,198bには、玉供給路281a,281bが形成されている。玉供給路281a,281bは湾曲面282a,282bを有し、湾曲面282a,282bの終端の下方には、玉送り水平路284a,284bが形成されている。さらに、玉送り水平路284a,284bの終端に玉排出路283a,283bが形成されている。
【0037】
玉供給路281a,281b、玉送り水平路284a,284b、玉排出路283a,283bは、ケース198a,198bをそれぞれ前後に区画する区画壁295a,295bの前方に形成されている。また、区画壁295a,295bの前方において、玉圧緩衝部材285がケース198a,198b間に挟み込まれる。玉圧緩衝部材285は、玉払出装置97に供給される玉を左右側方に振り分けて玉供給路281a,281bに誘導する。
【0038】
また、玉圧緩衝部材285の下部には、発光素子(LED)286と受光素子(図示せず)とによる払出モータ位置センサが設けられている。発光素子286と受光素子とは、所定の間隔をあけて設けられている。そして、この間隔内に、スクリュー288の先端が挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部材285は、ケース198a,198bが張り合わされたときに、完全にその内部に収納固定される。
【0039】
玉送り水平路284a,284bには、払出モータ289によって回転させられるスクリュー288が配置されている。払出モータ289はモータ固定板290に固定され、モータ固定板290は、区画壁295a,295bの後方に形成される固定溝291a,291bにはめ込まれる。その状態で払出モータ289のモータ軸が区画壁295a,295bの前方に突出するので、その突出の前方にスクリュー288が固定される。スクリュー288の外周には、払出モータ289の回転によって玉送り水平路284a,284bに載置された玉を前方に移動させるための螺旋突起288aが設けられている。
【0040】
そして、スクリュー288の先端には、発光素子286を収納するように凹部が形成され、その凹部の外周には、2つの切欠部292が互いに180度離れて形成されている。従って、スクリュー288が1回転する間に、発光素子286からの光は、切欠部292を介して受光素子で2回検出される。
【0041】
つまり、発光素子286と受光素子とによる払出モータ位置センサは、スクリュー288を定位置で停止するためのものであり、かつ、払出動作が行われた旨を検出するものである。なお、発光素子286、受光素子および払出モータ289からの配線は、まとめられてケース198a,198bの後部下方に形成された引出穴から外部に引き出されコネクタに結線される。
【0042】
玉が玉送り水平路284a,284bに載置された状態において、払出モータ289が回転すると、スクリュー288の螺旋突起288aによって、玉は、玉送り水平路284a,284b上を前方に向かって移動する。そして、遂には、玉送り水平路284a,284bの終端から玉排出路283a,283bに落下する。このとき、左右の玉送り水平路284a,284bからの落下は交互に行われる。すなわち、スクリュー288が半回転する毎に一方から1個の玉が落下する。従って、1個の玉が落下する毎に、発光素子286からの光が受光素子によって検出される。
【0043】
図4に示すように、玉払出装置97の下方には、玉振分部材311が設けられている。玉振分部材311は、振分用ソレノイド310によって駆動される。例えば、ソレノイド310のオン時には、玉振分部材311は右側に倒れ、オフ時には左側に倒れる。振分用ソレノイド310の下方には、近接スイッチによる賞球カウントスイッチ301Aおよび玉貸しカウントスイッチ301Bが設けられている。入賞にもとづく賞球時には、玉振分部材311は右側に倒れ、玉排出路283a,283bからの玉はともに賞球カウントスイッチ301Aを通過する。また、玉貸し時には、玉振分部材311は左側に倒れ、玉排出路283a,283bからの玉はともに玉貸しカウントスイッチ301Bを通過する。
【0044】
このように、球振分部材311を設けることによって、2条の玉流路を落下してきた玉は、賞球カウントスイッチ301Aと玉貸しカウントスイッチ301Bとのうちのいずれか一方しか通過しない。従って、賞球であるのか玉貸しであるのかの判断をすることなく、賞球カウントスイッチ301Aと玉貸しカウントスイッチ301Bの検出出力から、直ちに賞球数または玉貸し数を把握することができる。
【0045】
図6は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図6には、賞球制御基板(払出制御基板)37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ19a,24aからの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表示器18の点灯および滅灯を行うとともに7セグメントLEDによる可変表示器10と装飾ランプ25とを駆動するランプ・LED回路60とを含む。
【0046】
また、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含む。
【0047】
基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。なお、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている場合もある。また、RAM55の一部は、遊技機の電源が遮断されても記憶内容が保存されるように、コンデンサ等でバックアップされる。
【0048】
さらに、主基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。
【0049】
なお、玉払出装置97から主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図6ではそれらは省略されている。
【0050】
遊技球を打撃して発射する打球発射装置は発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。
【0051】
図7は、賞球制御基板37および玉払出装置97の構成要素などの賞球に関連する構成要素を示すブロック図である。図7に示すように、満タンスイッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ48は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチである。
【0052】
玉切れスイッチ187(187a,187b)からの検出信号は、中継基板72および中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。玉切れスイッチ187は、遊技球通路186a,186b内の遊技球の有無(遊技球通路186a,186b内に遊技球が満たされているかどうか)を検出するスイッチである。
【0053】
主基板31のCPU56は、玉切れスイッチ187からの検出信号が玉切れ状態を示していると、賞球制御基板37に対して遊技球払出処理を禁止することを示す賞球制御コマンドを送出する。また、賞球開始に関する賞球制御コマンドを送出しない状態になる。さらに、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状態を示していると、主基板31のCPU56は、打球の発射停止指令を指示する賞球制御コマンドを賞球制御基板37に出力する。賞球制御基板37の賞球制御用マイクロコンピュータは、その賞球制御コマンドに応じて発射制御基板91に発射停止指令を出力する。
【0054】
さらに、賞球カウントスイッチ301Aからの検出信号も、中継基板72および中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。なお、賞球カウントスイッチ301Aは、玉払出装置97に設けられ、実際に払い出された賞球を検出する。
【0055】
入賞があると、賞球制御基板37には、主基板31の出力ポート(ポートG,H)577,578から賞球開始を示す賞球制御コマンドが入力される。出力ポート577は8ビットのデータを出力し、出力ポート578は1ビットのストローブ信号(賞球制御INT信号)を出力する。賞球開始等を示す賞球制御コマンドは、入力バッファ回路373を介してI/Oポート372aに入力される。入力バッファ回路373における各バッファは、主基板31から賞球制御基板37へ向かう方向にのみ信号を通過させる。なお、入力バッファ回路373の入力側にノイズフィルタを設けてもよい。
【0056】
さらに、主基板31において、賞球制御コマンドを出力する出力ポート577,578の外側にバッファ回路68が設けられている。
【0057】
また、賞球制御用CPU371は、出力ポート372gを介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載されている。さらに、出力ポート372eを介して、エラー表示用LED374にエラー信号を出力する。
【0058】
さらに、賞球制御基板37の入力ポート372bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイッチ301Aの検出信号および玉貸しカウントスイッチ301Bの検出信号が入力される。玉貸しカウントスイッチ301Bは、実際に貸し出された遊技球を検出する。賞球制御基板37からの払出モータ289への駆動信号は、出力ポート372cおよび中継基板72を介して玉払出装置97の賞球機構部分における払出モータ289に伝えられる。また、振分用ソレノイド310を駆動するための信号が、出力ポート372dおよび中継基板72を介して振分用ソレノイド310に伝えられる。
【0059】
また、図7に示された構成では、リセットスイッチ379の出力が入力ポート372bに導入されている。エラー発生後にリセットスイッチ379の押下が検出されると、賞球制御用CPU371により、制御がエラー前の状態に戻される。
【0060】
なお、賞球制御用CPU371がエラー発生後でも賞球制御コマンドを受信して記憶するように構成されていれば、リセットスイッチ379の押下にもとづいて、記憶している受信コマンドにもとづく賞球制御を行うようにすることによって、遊技者に与えられる不利益をなくすことができる。
【0061】
また、賞球制御用CPU371が内蔵するRAMの少なくとも一部は、停電時にも内容が保存されるようにバックアップされている。バックアップされるRAM領域は、バックアップ電源からバックアップ端子に電源供給されることによって遊技機の電源断時にも内容が保存される。その他のRAM領域は非バックアップ領域である。
【0062】
遊技機の外部機器としてのカードユニット50には、カードユニット制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154およびカード挿入口155が設けられている(図1参照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LED、玉貸しスイッチおよび返却スイッチが接続される。
【0063】
残高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の操作に応じて、玉貸しスイッチ信号および返却スイッチ信号が賞球制御基板37を介して与えられる。また、カードユニット50から残高表示基板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および玉貸し可表示信号が賞球制御基板37を介して与えられる。カードユニット50と賞球制御基板37の間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポート372fを介してやりとりされる。
【0064】
パチンコ遊技機1の電源が投入されると、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カードユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニット50においてカードが受け付けられ、玉貸しスイッチが操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球制御基板37にBRQ信号を出力する。そして、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371は、カードユニット50に対するEXS信号を立ち上げ、カードユニット50からのBRQ信号の立ち下がりを検出すると、払出モータ289を駆動し、所定個の貸し玉を遊技者に払い出す。このとき、振分用ソレノイド310の駆動を停止している。すなわち、球振分部材311を玉貸し側に向ける。そして、払出が完了したら、賞球制御用CPU371は、カードユニット50に対するEXS信号を立ち下げる。その後、カードユニット50からのBRDY信号がオン状態でなければ、賞球払出制御を実行する。
【0065】
このように、カードユニット50からの信号は全て賞球制御基板37に入力される構成になっている。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット50から主基板31に信号が入力されることはなく、主基板31の基本回路53にカードユニット50の側から不正に信号が入力される余地はない。なお、主基板31および賞球制御基板37には、ソレノイドおよびモータやランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されているが、図7では、それらの回路は省略されている。
【0066】
次に遊技機の動作について説明する。
図8は、主基板31におけるCPU56の動作を示すフローチャートである。この処理は、例えばCPU56の内蔵タイマがタイムアップ(例えば2ms)毎に起動される。CPU56が起動されると、CPU56は、まず、クロックモニタ制御を動作可能状態にするために、内蔵されているクロックモニタレジスタをクロックモニタイネーブル状態に設定する(ステップS1)。なお、クロックモニタ制御とは、入力されるクロック信号の低下または停止を検出すると、CPU56の内部で自動的にリセットを発生する制御である。
【0067】
次いで、CPU56は、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理を行う(ステップS2)。この例では、スタックポインタに00FFHが設定される。そして、システムチェック処理を行う(ステップS3)。システムチェック処理では、CPU56は、RAM55にエラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM55を初期化するなどの処理を行う。
【0068】
次に、表示制御基板80に送出される表示制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に(表示制御データ設定処理:ステップS4)、表示制御コマンドを出力する処理を行う(表示制御データ出力処理:ステップS5)。
【0069】
次いで、各種出力データの格納領域の内容を各出力ポートに出力する処理を行う(データ出力処理:ステップS6)。また、ホール管理用コンピュータに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報などの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処理を行う(ステップS8)。さらに、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS9)。
【0070】
次に、遊技制御に用いられる大当り判定用の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理を行う(ステップS10)。
【0071】
次に、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS11)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS12)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0072】
さらに、CPU56は、スイッチ回路58を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17およびカウントセンサ23の状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があったか否か判定する(スイッチ処理:ステップS13)。
【0073】
CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数等の表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS15)。
【0074】
また、CPU56は、各入賞口に設けられた検出器17,23,19a,24aの検出に基づく賞球数の設定などを行なう(ステップS16)。すなわち、各入賞口の入賞にもとづいて賞球制御基板37に賞球制御コマンドを出力する。賞球制御基板37に搭載されている賞球制御用CPU371は、賞球制御コマンドに応じて玉払出装置97を駆動する。その後、CPU56は、次に定期リセット回路66からリセットパルスが与えられるまで、ステップS17の表示用乱数更新処理を繰り返す。
【0075】
以下、遊技盤6に設けられている入賞領域に打球が入賞したときの遊技制御手段および賞球制御手段の処理や、カードユニット50からの玉貸し要求があったときの賞球制御手段の処理について図9〜図22を参照して説明する。図9〜図10は、主基板31におけるCPU56の処理を示すフローチャートである。図11は、主基板31から賞球制御基板37に送信される賞球制御コマンドのビット構成の一例を示す説明図である。図12は、賞球制御コマンドの内容一例を示す説明図である。図13は、賞球制御コマンドデータの出力状態を示すタイミング図である。図14は遊技制御手段が入賞球信号処理において使用するカウンタを示す説明図である。図15は、CPU56が実行する賞球制御コマンドのデータ出力処理を示すフローチャートである。また、図16、図17および図19〜図22は、賞球制御基板37の賞球制御用CPU371の動作を示すフローチャートである。そして、図18は賞球制御手段におけるバックアップRAMの構成を示す説明図である。
【0076】
まず、図9および図10のフローチャートを参照して、主基板31における入賞球信号処理を説明する。上述したように、入賞球信号処理は2msに1回実行される。
【0077】
この実施の形態では、大入賞口を経た入賞については15個の賞球を払い出し、始動入賞口14を経た入賞については6個の賞球を払い出し、その他の入賞口24,19への入賞については10個の賞球を払い出すとする。よって、カウントスイッチ23がオンしていたときには、15個入賞カウンタを+1する(ステップS201,S202)。また、賞球総数カウンタに15を加算する。なお、カウントスイッチ23のオンは、図8に示されたスイッチ処理でセットされるカウントスイッチONフラグによって認識される。
【0078】
また、始動口スイッチ17がオンしていたときには、6個入賞カウンタを+1する(ステップS203,S204)。また、賞球総数カウンタに6を加算する。なお、始動口スイッチ17のオンは、図8に示されたスイッチ処理でセットされる始動口スイッチONフラグによって認識される。
【0079】
そして、入賞口スイッチ24a,24bがオンしていたときには、10個入賞カウンタを+1する(ステップS205,S206)。また、賞球総数カウンタに10を加算する。なお、入賞口スイッチ19a,24aのオンは、図8に示されたスイッチ処理でセットされる入賞口スイッチONフラグによって認識される。また、入賞口スイッチONフラグは、ステップS205でオンが検出されるとリセットされる。
【0080】
次いで、CPU56は、払出停止中であるか否か確認する(ステップS207)。払出停止状態でなければ(払出停止指定コマンド出力済み設定がされてないとき)、玉切れ状態フラグまたは下皿満タンフラグがセットされたか否か確認する(ステップS208)。いずれかのフラグがセットされたとき(オフ状態からセット状態に変わったとき)には、払出停止指定の賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納するとともに賞球制御コマンドの送出要求フラグをセットする(ステップS209)。その要求は、メイン処理におけるデータ出力処理(ステップS6)で参照される。そして、CPU56は、賞球制御コマンドの出力済み設定を行なう(ステップS210)。
【0081】
玉切れ状態フラグおよび下皿満タンフラグ、またはこれらのどちらか一方がリセットされ(オン状態からオフ状態に変わったとき)、玉切れ状態でなくかつ下皿満タン状態でない状態となったときには(ステップS211)、払出停止解除指定の賞球制御コマンドデータをデータ格納領域に格納するとともに賞球制御コマンドの送出要求フラグをセットする(ステップS212)。そして、CPU56は、賞球制御コマンドの出力済み設定を行なう(ステップS213)。
【0082】
次いで、CPU56は、賞球カウントスイッチ301Aがオンしたことを確認すると、賞球総数カウンタを−1する(ステップS214,S215)。なお、賞球カウントスイッチ301Aのオンは、図8に示されたスイッチ処理でセットされる賞球カウントスイッチONフラグによって認識される。また、賞球カウントスイッチONフラグは、ステップS214でオンが検出されるとリセットされる。
【0083】
図11は、主基板31から賞球制御基板37に送信される賞球制御コマンドのビット構成の一例を示す説明図である。図11に示すように、1バイト中の上位4ビットが制御指定部として使用され、下位4ビットが賞球数を示す領域として用いられる。
【0084】
図12に示すように、制御指定部において、ビット7,6,5,4が「0,1,0,0」であれば払出個数指定コマンドであることを示す。払出個数指定コマンドは、主基板31のCPU56が入賞を検出すると直ちに賞球制御基板37に送出される。
【0085】
ビット7,6,5,4が「1,0,0,0」である払出停止指定コマンドは、補給玉がなくなったことが検出されたとき、または、余剰玉受皿4が満タンとなり満タンスイッチ48がオンしたとき(満タン状態フラグがオンしたとき)に主基板31から送信される。また、ビット7,6,5,4が「1,0,1,0」である払出停止解除指定コマンドは、玉切れ状態が解除されたとき、または、余剰玉受皿4が満タン状態が解除されて満タンスイッチ48がオフしたとき(満タン状態フラグがオフしたとき)に主基板31から送信される。
【0086】
賞球制御コマンドは、主基板31から賞球制御基板37に、1バイト(8ビット:賞球制御コマンドD7〜D0)のデータとして出力される。賞球制御コマンドD7〜D0は正論理で出力される。また、賞球制御コマンドD7〜D0が出力されたときには、負論理の賞球制御INT信号が出力される。
【0087】
この実施の形態では、図13に示すように、主基板31から賞球制御コマンドD7〜D0が出力されるときに、賞球制御INT信号が5μs以上ローレベルになる。賞球制御INT信号は、賞球制御基板37において、賞球制御用CPU371の割込端子に接続されている。よって、賞球制御用CPU371は、割り込みがあると、賞球制御コマンドD7〜D0が主基板31から送出されたことを認識でき、割込処理において賞球制御コマンド受信処理を行う。
【0088】
なお、図11に示されたコマンド構成は一例であって、他の構成にしてもよい。例えば、1バイト中の上位下位を、図11に示された構成とは逆にしてもよい。また、賞球制御コマンドを2バイト構成にしてもよい。その場合、1バイト目で払出制御のモード(払出個数指定や払出可/不可指定)を指定し、2バイト目でモードに対する情報(払出個数や払出可/不可の指示)を指定してもよい。さらに、8ビット中に1バイト目であるのか2バイト目であるのかを示す情報を含めてもよい。例えば、1バイト目が「F0H」であれば払出個数指定を示すことにして、2バイト目で具体的個数を示す(例えば2バイト目の少なくともビット7は「0」)。また、1バイト目が「FFH」であれば払出モードを示すことにして、2バイト目が「00H」であれば払出可を示し、「01H」であれば払出不可を示す。
【0089】
図14は、主基板31のRAM55領域に設けられる各カウンタ領域を示す説明図である。1個カウンタ〜15個カウンタ(図14では、6個カウンタ、10個カウンタおよび15個カウンタのみが例示されている。)は、スイッチ回路58を介して入賞個数指定コマンドを受信した場合のそのデータ部に設定されている値に対応したカウンタである。例えば、データ部に「10」が設定されている入賞個数指定コマンドを受信すると、10個カウンタの値が1増やされる。そして、10個の賞球払出が完了すると、10個カウンタの値が1減らされる。
【0090】
図14における賞球総数カウンタは、未払出賞球の総数が設定される領域である。また、1個〜15個カウンタおよび賞球総数カウンタは、電源断中でもその内容を保存可能なバックアップRAM領域に形成されていることが好ましい。
【0091】
また、1個カウンタ〜15個カウンタのうち必要なカウンタのみが使用される。この実施の形態では、6個カウンタ、10個カウンタおよび15個カウンタのみが使用される。なお、多数のカウンタを用意しておけば、種々の入賞に応じた賞球個数に対応することができるので、他の機種への賞球制御手段の流用が容易である。
【0092】
図15は、図8に示されたメイン処理におけるデータ出力処理(ステップS6)の賞球制御コマンド出力処理部分を示すフローチャートである。賞球制御コマンド出力に関するデータ出力処理において、CPU56は、15個カウンタが0か否か確認する(ステップS621)。CPU56は、15個カウンタが0でなければ15個を示す払出個数指定コマンドを、賞球制御基板37に対してデータを出力するポートG577に出力し(ステップS622)、15個カウンタが0であれば、10個カウンタが0か否か確認する(ステップS623)。また、CPU56は、10個カウンタが0でなければ10個を示す払出個数指定コマンドをポートG577に出力し(ステップS624)、10個カウンタが0であれば、6個カウンタが0か否か確認する(ステップS625)。そして、CPU56は、6個カウンタが0でなければ6個を示す払出個数指定コマンドをポートG577に出力し(ステップS626)、6個カウンタが0であれば処理を終了する。
【0093】
15個、10個または6個を示す払出個数指定コマンドをポートG577に出力すると、CPU56は、データ出力を示す賞球制御INT信号をオン状態にする(ステップS627)。また、5μs以上のディレイ時間をおいた後、賞球制御INT信号をオフ状態にする(ステップS628、S629)。そして、CPU56は、払出個数指定コマンドが出力された該当する15個、10個または6個カウンタを−1する。そして、CPU56は、該当する数(15個、10個または6個)を賞球総数カウンタに加算する。以上のような処理によって、図13に示されたタイミングで、賞球制御コマンドが出力される。
【0094】
図16は、賞球制御用CPU371のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、賞球制御用CPU371は、まず、RAM領域をクリアする等の初期値設定処理を行う(ステップS701)。なお、内蔵RAMの電源バックアップされたRAM領域(バックアップRAM領域)にデータが設定されている場合には、それらの領域のクリア処理はなされない。その後、この実施の形態では、賞球制御用CPU371は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)の確認を行うループ処理に移行する。
【0095】
ステップS701の初期化処理では、後述する総合個数記憶の値が0でない場合には、非バックアップRAM領域をクリアする。そして、賞球再開のための設定を行う。例えば、賞球中処理中フラグのセット等を行う。なお、バックアップRAM領域であっても、賞球個数に関わらない領域であるならば、それらのアドレスを指定してクリアするようにしてもよい。さらに、それら処理の他に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるように賞球制御用CPU371に設けられているタイマレジスタの初期設定(タイムアウトが2msであることと繰り返しタイマが動作する設定)が行われる。すなわち、タイマ割込を能動化する処理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行される。
【0096】
従って、この実施の形態では、賞球制御用CPU371の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生するように設定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2msに設定される。そして、図17に示すように、タイマ割込が発生すると、賞球制御用CPU371は、タイマ割込フラグをセットする(ステップS711)。
【0097】
賞球制御用CPU371は、ステップS702において、タイマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに(ステップS703)、賞球制御処理および玉貸し制御処理を実行する(ステップS705,S706)。以上の制御によって、この実施の形態では、賞球制御処理および玉貸し制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、賞球制御処理等はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で賞球制御処理等を実行してもよい。
【0098】
図18は、賞球制御用CPU371が内蔵するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、バックアップRAM領域に賞球総数カウンタ、貸し玉総数カウンタ、および払出カウンタが形成されている。賞球総数カウンタは、主基板31の側から指示された賞球個数の未払出総数を記憶するものである。貸し玉総数カウンタは、カードユニット50の側からの指示に応じて未払出総数を記憶するものである。また、払出カウンタには、未払いの賞球または貸し玉の中から、払出を実行する遊技球の個数が設定され記憶される。
【0099】
払出カウンタは、払出を行う遊技球の個数を記憶するものであるため、この払出カウンタの最大記憶個数を設定するだけで、一回の連続的な払出動作で払い出される遊技球の個数を定めることができる。従って、容易に払出個数の上限を設定しあるいは変更することができる。
【0100】
なお、払出カウンタの最大記憶個数は、固定値であるとしても良く、また変動可能であるとしても良い。変動可能とする場合には、例えば遊技管理者により、例えば賞球基板37に外部から設定変更コマンドが入力される構成とし、払出カウンタの最大記憶個数を任意に変更するようにすれば良い。
【0101】
払出カウンタは、記憶個数の上限が、一回の払出動作において払い出される遊技球の最大値(本例では25個(100円分の玉貸し個数))に予め定められる。従って、最大25個までしか連続して払出動作が行われることがなく、区切り良く遊技球の払出を行うことができる。
【0102】
この場合、玉切れスイッチ187は、25個以上の遊技球の確保を確認することが可能な位置に設置される。従って、25個以上の遊技球が存在している場合でなければ払い出すべき遊技媒体が払出カウンタに新たに設定されないため、25個以上の遊技球が確保されていなければ払出が実行されないようにすることができ、払出カウンタに設定された個数の遊技球を常に払い出すことができる。すなわち、払出カウンタに設定された賞球または貸し玉の払出途中で玉切れが発生してしまうことを回避することができる。
【0103】
図19は、割込処理による賞球制御コマンド受信処理を示すフローチャートである。主基板31からの賞球制御INT信号は賞球制御用CPU371の割込端子に入力されている。よって、主基板31からの賞球制御INT信号がオン状態になると、賞球制御用CPU371に割込がかかり、図19に示す賞球制御コマンドの受信処理が開始される。
【0104】
賞球制御コマンドの受信処理において、賞球制御用CPU371は、まず、賞球制御コマンドデータの入力に割り当てられている入力ポートから1バイトのデータを読み込む(ステップS852)。読み込んだデータが払出個数指定コマンドであれば(ステップS853)、払出個数指定コマンドで指示された個数を賞球総数カウンタに加算する(ステップS858)。また、賞球制御用CPU371は、読み込んだデータが払出停止指定コマンドであれば(ステップS854)、払出停止の設定を行なう(ステップS855)。また、賞球制御用CPU371は、読み込んだデータが払出停止解除指定コマンドであれば(ステップS856)、払出停止解除の設定を行なう(ステップS857)。払出停止設定または払出停止解除設定は、例えば、払出禁止フラグをセットまたはリセットすることで行われる。
【0105】
このように、賞球制御基板37に搭載された賞球制御用CPU371は、主基板31のCPU56から送られた払出個数指定コマンドに含まれる賞球数をバックアップRAM領域(賞球総数カウンタ)に記憶する。
【0106】
図20、図21は、賞球制御処理(ステップS705)を示すフローチャートである。賞球制御処理において、賞球制御用CPU371は、払出カウンタのカウント値が0でないか否か(払出中か否か)の確認を行う(ステップS511)。カウント値が0でない場合(払出中の場合)には、賞球制御用CPU371は、払い出されている遊技媒体が賞球によるものであるかどうかの確認を行う(ステップS512)。
【0107】
ステップS511の判断でカウント値が0である場合(払出中でない場合)には、賞球制御用CPU371は、払出停止中であるか否かを本例では払出禁止フラクにより確認する(ステップS513)。払出停止中でなければ、貸し玉総数カウンタのカウント値が0でないか否かの確認を行う(ステップS514)。貸し玉総数カウンタのカウント値が0であれば、賞球制御用CPU371は、カードユニット50からの玉貸し準備要求があるか否かの確認を行う(ステップS515)。なお、この確認は、賞球制御用CPU371により、カードユニット50より入力するBRDY信号のオン(要求あり)またはオフ(要求なし)を確認することにより行われる。
【0108】
カードユニット50からの玉貸し準備要求がなければ、賞球制御用CPU371は、賞球総数カウンタのカウント値が0でないか否かの確認を行う(ステップS516)。賞球総数カウンタのカウント値が0でなければ、賞球制御用CPU371は、賞球総数カウンタのカウント値が本例では25以上であるか否かの確認を行う(ステップS517)。
【0109】
賞球総数カウンタのカウント値が25以上であると、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに25を設定する(ステップS518)。一方、賞球総数カウンタのカウント値が25以上でなければ、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに賞球総数カウンタのカウント値の同一の値を設定する(ステップS519)。
【0110】
次いで、払出カウンタのカウント値を設定すると、または、ステップS512にて賞球払出中であれば、賞球制御用CPU371は、賞球払出処理を行う(ステップS520)。賞球払出処理では、払出モータ289がオンしていなければオンするとともに、賞球カウントスイッチ301Aの検出出力によって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そして、1個の払出が行われたことを確認したら(ステップS521)、払出カウンタのカウント値および賞球総数カウンタのカウント値をそれぞれ−1する(ステップS522,S523)。また、払出カウンタのカウント値が0になったら(ステップS524)、払出モータ289をオフする(ステップS525)。
【0111】
このように、払出カウンタのカウント値の上限を25個と定めるようにしたため、1回の払出動作で払い出される賞球の個数の上限を25個に設定することができ、区切り良く賞球の払出を行うことができる。
【0112】
また、払出カウンタのカウント値の上限を25個としたため、25個以上の遊技球が存在している場合でなければ払い出すべき遊技媒体が払出カウンタに新たに設定されないため、25個以上の遊技球が確保されていなければ払出が実行されないようにすることができ、払出カウンタに設定された個数の遊技球については常に払い出すことができる。従って、払出カウンタに設定された賞球の払出途中で玉切れが発生してしまうことを回避することができる。
【0113】
また、払出を行う遊技球の個数を記憶する払出カウンタを設けたことで、この払出カウンタの最大記憶個数を設定するだけで一回の払出操作で払い出される賞球の個数を定めることができるため、容易に払出賞球個数の上限を設定しあるいは変更することができる。
【0114】
なお、この実施の形態では貸し玉の払出処理を優先するようにしているが、賞球払出を優先するようにしても良い。この場合、ステップS514における貸し玉総数カウンタの確認およびステップS515における玉貸し準備要求の有無の確認を行わないようにすれば良い。
【0115】
また、この実施の形態では賞球総数カウンタのカウント値の一部または全部を払出カウンタに複写(すなわち、賞球総数カウンタのカウント値を減算することなく、所定の最大値を限度として払出カウンタのカウント値を加算する)するようにしているが、賞球総数カウンタのカウント値を払出カウンタに移す(すなわち、所定の最大値を限度として払出カウンタのカウント値を加算し、その加算した個数だけ賞球総数カウンタのカウント値を減算する)ようにしても良い。この場合、ステップS523における賞球総数カウンタのカウント値の減算処理は不要である。
【0116】
さらに、賞球制御用CPU371は、主基板31から指示された賞球個数を賞球総数カウンタで総数として管理したが、賞球数毎(例えば15個、10個、6個)に管理してもよい。例えば、賞球数毎に対応した個数カウンタを設け、払出個数指定コマンドを受信すると、そのコマンドで指定された個数に対応する個数カウンタを+1する。そして、賞球数毎に払出カウンタに設定し、賞球払出が終了すると、対応する個数カウンタを−1する。
【0117】
図22は、玉貸し制御処理(ステップS706)を示すフローチャートである。玉貸し制御処理において、賞球制御用CPU371は、払出カウンタのカウント値が0であるか否か(払出中であるか否か)をチェックする(ステップS531)。払出中であれば、払出が玉貸しによるものであるか否かの確認を行う(ステップS532)。払出中でなければ、例えば払出禁止フラグにより払出停止中であるか否かの確認を行なう(ステップS533)。払出停止中でなければ、貸し玉総数カウンタのカウント値が0でないか否かの確認を行い(ステップS534)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0でなければ払出カウンタに25を設定する(ステップS535)。一方、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であれば、カードユニット50から玉貸し要求があったか否かを確認し(ステップS542)、要求があれば25(要求単位数に応じた個数)を貸し玉総数カウンタに設定する(ステップS543)。
【0118】
貸し玉払出中であるか、または、ステップS535にて払出カウンタに25を設定すると、賞球制御用CPU371は、玉貸し処理を行う(ステップS536)。玉貸し処理では、払出モータ289がオンしていなければオンするとともに、玉貸しカウントスイッチ301Bの検出出力によって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そして、1個の払出が行われたことを確認したら(ステップS537)、払出カウンタのカウント値および貸し玉総数カウンタのカウント値をそれぞれ−1する(ステップS538,S539)。また、払出カウンタのカウント値が0になったら(ステップS540)、払出モータ289をオフする(ステップS541)。なお、この実施の形態では、賞球も玉貸しも同じ払出装置で行われる。
【0119】
このように、払出カウンタのカウント値の上限を25個と定めるようにしたため、1回の払出動作で払い出される貸し玉個数の上限を25個に設定することができ、区切り良く貸し玉の払出を行うことができる。この場合、払出数毎(玉貸し100円分毎)に区切ったので、連続的な払出動作の途中で動作が停止されることがない。
【0120】
また、払出カウンタのカウント値の上限を25個として、未払いである払出予定数があった場合であっても、25個以上の遊技球が存在している場合でなければ払い出すべき遊技媒体が払出カウンタに新たに設定されないため、25個以上の遊技球が確保されていなければ払出が実行されないようにすることができ、払出カウンタに設定された個数の貸し玉については常に払い出すことができる。従って、払出カウンタに設定された貸し玉の払出途中で玉切れが発生してしまうことを回避することができる。
【0121】
なお、この実施の形態では貸し玉の払出処理を優先するようにしているが、賞球払出を優先するようにしても良い。この場合、ステップS534における貸し玉総数カウンタの確認の前に賞球総数カウンタを確認し、カウント値が0であればステップS534以降の処理を行い、カウント値が0でなければ処理を終了するようにすれば良い。
【0122】
また、この実施の形態では貸し玉総数カウンタのカウント値を払出カウンタに複写するようにしているが、貸し玉総数カウンタのカウント値を払出カウンタに移すようにしても良い。この場合、ステップS539における貸し玉総数カウンタのカウント値の減算処理は不要である。
【0123】
次に、図23に示すタイミングで入賞スイッチがオンされ、玉貸し要求がされた場合の払出処理について、図20〜図22を参照して詳細に説明する。なお、ここでは払出停止状態とはされないものとする。主基板31のCPU56が15個入賞スイッチのオンを検出すると賞球制御コマンドを出力する。賞球制御用CPU371は、賞球制御コマンドを受信すると、賞球総数カウンタに15を加算する。賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS511)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS514、S515)、賞球総数カウンタに設定されている15個を払出カウンタに設定する(ステップS516、S517、S519)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された15個の賞球の払出を行う(ステップS520)。賞球制御用CPU371は、賞球の払出を一つ終える毎に払出カウンタおよび賞球総数カウンタのカウント数を−1していく(ステップS522、S523)。
【0124】
なお、主基板31のCPU56は、上記賞球の払出中に10個入賞スイッチのオンを検出すると、賞球制御コマンドを出力して賞球基板37の賞球総数カウンタに10を加算する。また、上記賞球の払出中にカードユニット50からのBRQ信号の入力があると、賞球制御用CPU371は、貸し玉総数カウンタに一単位の玉貸し個数(本例では25個)を入れる。
【0125】
15個の賞球の払出を終えると、賞球制御用CPU371は、貸し玉総数カウンタが0でないため(ステップS531、S534)、払出カウンタに一度の動作で貸し出す貸し玉の個数である25を入れる(ステップS535)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された25個の貸し玉の払出を行う(ステップS536)。賞球制御用CPU371は、貸し玉の払出を一つ終える毎に払出カウンタおよび貸し玉総数カウンタのカウント数を−1していく(ステップS538、S539)。
【0126】
この間、主基板31のCPU56は、10個入賞スイッチのオンを2回検出したため、賞球制御コマンドを出力して賞球基板37の賞球総数カウンタに10を2回加算する。25個の貸し玉の払出を終えると、賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS511)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS514、S515)、賞球総数カウンタにカウントされている30個のうちの25個を払出カウンタに入れる(ステップS516、S517、S518)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された25個の賞球の払出を行う(ステップS520)。賞球制御用CPU371は、賞球の払出を一つ終える毎に払出カウンタおよび賞球総数カウンタのカウント数を−1していく(ステップS522、S523)。
【0127】
25個の賞球の払出を終えると、賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS511)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し要求がないため(ステップS514、S515)、賞球総数カウンタにカウントされている残りの5個を払出カウンタに入れる(ステップS516、S517、S519)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された5個の賞球の払出を行う(ステップS520)。
【0128】
この処理の実行中に玉切れや下皿満タンとなり払出停止状態とされた場合には、払出停止状態とされたときに払出カウンタに設定されている数の遊技球を払い出したあと払出処理が停止される(ステップS513,ステップS533)。
【0129】
このような処理により、メイン基板31に賞球総数カウンタを設けない場合であっても、1回の払出動作で払い出される遊技球の個数の上限を25個に制限することができ、区切り良く遊技球の払出を行うことができる。また、25個以上の遊技球が確保されている状態でなければ払出カウンタのカウント値が加算されないため、払出カウンタに設定された個数の遊技球を常に払い出すことができる。従って、払出カウンタに設定された賞球または貸し玉の払出途中で払出停止状態となってしまうことを回避することができる。
【0130】
次に、図24に示すタイミングで入賞スイッチがオンされ、玉貸し要求がされた場合の払出処理について、図20〜図22を参照して詳細に説明する。なお、図24においては、賞球総数カウンタは、メイン基板31に設けられており、賞球制御基板37には賞球総数カウンタを設けない構成としている。ここでは、処理の実行中に払出停止状態とはされないものとする。主基板31のCPU56は、10個入賞スイッチのオンを検出すると、メイン基板31の賞球総数カウンタに10を加算する。賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS511)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS514、S515)、メイン基板31から入力した賞球制御コマンドを受けて10個を払出カウンタに入れる(ステップS516、S517、S519)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された10個の賞球の払出を行う(ステップS520)。賞球制御用CPU371は、賞球の払出を一つ終える毎に払出カウンタのカウント数を−1していく(ステップS522)。
【0131】
なお、主基板31のCPU56は、上記賞球の払出中に5個入賞スイッチおよび10個入賞スイッチのオンをそれぞれ1回検出すると、メイン基板31の賞球総数カウンタに5および10を加算する。
【0132】
10個の賞球の払出を終えると、賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS511)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS514、S515)、メイン基板31から入力した賞球制御コマンドに従い15個を払出カウンタに入れる(ステップS516、S517、S519)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された15個の賞球の払出を行う(ステップS520)。
【0133】
なお、主基板31のCPU56は、上記賞球の払出中に10個入賞スイッチのオンを検出すると、メイン基板31の賞球総数カウンタに10を加算する。また、上記賞球の払出中にカードユニット50からのBRQ信号の入力があると、賞球制御用CPU371は、貸し玉総数カウンタに一単位の玉貸し個数(本例では25個)を入れる。
【0134】
15個の賞球の払出を終えると、賞球制御用CPU371は、貸し玉総数カウンタが0でないため(ステップS531、S534)、払出カウンタに一度の動作で貸し出す貸し玉の個数である25を入れる(ステップS535)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された25個の貸し玉の払出を行う(ステップS536)。賞球制御用CPU371は、貸し玉の払出を一つ終える毎に払出カウンタおよび貸し玉総数カウンタのカウント数を−1していく(ステップS538、S539)。
【0135】
この間、主基板31のCPU56は、10個入賞スイッチのオンを2回検出したため、メイン基板31の賞球総数カウンタに10を2回加算する。25個の貸し玉の払出を終えると、賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS511)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS514、S515)、メイン基板31から入力した賞球制御コマンドに従い本例において記憶可能な最大値である25個を払出カウンタに入れる(ステップS516、S517、S518)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された25個の賞球の払出を行う(ステップS520)。賞球制御用CPU371は、賞球の払出を一つ終える毎に払出カウンタのカウント数を−1していく(ステップS522)。
【0136】
25個の賞球の払出を終えると、賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS511)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS514、S515)、メイン基板31から入力した賞球制御コマンドに残りの5個を払出カウンタに入れる(ステップS516、S517、S519)。そして、賞球制御用CPU371は、払出カウンタに設定された5個の賞球の払出を行う(ステップS520)。
【0137】
この処理の実行中に玉切れや下皿満タンとなり払出停止状態とされた場合には、払出停止状態とされたときに払出カウンタに設定されている数の遊技球を払い出したあと払出処理が停止される(ステップS513,ステップS533)。
【0138】
このような処理により、賞球制御基板37に賞球総数カウンタを設けない場合であっても、1回の払出動作で払い出される遊技球の個数の上限を25個に制限することができ、区切り良く遊技球の払出を行うことができる。また、25個以上の遊技球が確保されている状態でなければ払出カウンタのカウント値が加算されないため、払出カウンタに設定された個数の遊技球を常に払い出すことができる。従って、払出カウンタに設定された賞球または貸し玉の払出途中で払出停止状態となることを回避することができる。
【0139】
以上のように、本発明では、払出カウンタのカウント値の上限を25個と定めるようにしたため、1回の払出動作で払い出される遊技球の個数の上限を25個に設定することができ、区切り良く遊技球の払出を行うことができる。
【0140】
また、払出カウンタのカウント値の上限を25個としたため、25個以上の遊技球が存在している場合でなければ払出カウンタのカウント値が加算されないことから、払出カウンタに設定された個数の遊技球を常に払い出すことができる。従って、払出カウンタに設定された賞球または貸し玉の払出途中で玉切れなとの発生による払出停止状態となってしまうことを回避することができる。
【0141】
また、払出を行う遊技球の個数を記憶する払出カウンタを設けたことで、この払出カウンタの最大記憶個数を設定するだけで一回の連続的な払出操作で払い出される遊技球の個数を定めることができるため、容易に賞球の払出個数の上限を設定しあるいは変更することができる。
【0142】
各個数の賞球をまとめて管理する賞球総数カウンタを設ける構成としたことで、賞球個数毎に別個にメモリ領域を確保することを要しないため、メモリに必要とされる記憶容量の節減を図ることができ、また、一括して管理することができるため容易に未払いの賞球個数を管理することができる。
【0143】
また、上述したように玉貸し優先としているため、払出を行った払出カウンタのカウント値が0になる毎に玉貸しカウンタや玉貸し要求に対する制御を実行する構成としたことで、すべての賞球を払い出し終えない状態であっても玉貸し制御の割込みをすることができる。なお、上述したように、賞球優先とした場合には、逆に賞球制御の割込みをすることができる。
【0144】
さらに、上記したようにの玉貸し優先として、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であってもさらに玉貸し準備信号の確認を行なう構成としたことで、例えば5単位(例えば500円)分の貸し玉要求があるときに、100円分と次の100円分との区切りで賞球の払出に移行してしまうことを回避することができる。
【0145】
上述の実施の形態では、払出カウンタのカウント値の上限を25個としたが、これは1回の払出動作で払い出される個数の最大値の例として設定したものであり、例えば他の個数を1回の払出動作で払い出される遊技球の最大値とする装置に適用する際には、かかる個数を払出カウンタの最大値とすれば良い。この場合、玉切れスイッチ187は、払出カウンタに設定される上限値以上の遊技球の確保を確認することができる位置に設置される。
【0146】
このように構成することで、払出カウンタのカウント値の最大値以上の遊技球が存在している場合でなければ払い出すべき遊技媒体が払出カウンタに新たに設定されないため、払出カウンタのカウント値の最大値以上の遊技球が確保されていなければ払出が実行されないようにすることができ、払出カウンタに設定された個数の貸し玉については常に払い出すことができる。従って、どのような払出個数が設定されている装置であっても、払出カウンタに設定された賞球または貸し玉の払出途中で払出停止状態とされてしまうことを回避することができ、常に区切り良く遊技球の払出を行うことができる。
【0147】
また、上述した実施の形態では払出カウンタのカウント値を払出に伴って減算する構成としていたが、払出に伴い加算する構成としても良い。この場合の処理について、図25〜図27を参照して説明する。図25、図26は、賞球制御処理(ステップS705)を示すフローチャートである。賞球制御処理において、賞球制御用CPU371は、払出カウンタのカウント値が0でなければ(ステップS551)、払い出されている遊技媒体が賞球によるものであるかどうかの確認を行う(ステップS552)。
【0148】
賞球制御用CPU371は、払出カウンタのカウント値が0であれば(ステップS551)、払出停止状態であるか否かの確認を行う(ステップS551)。払出停止状態でなく、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であれば(ステップS554)、カードユニット50からの玉貸し準備要求があるか否かの確認を行う(ステップS555)。なお、この確認は、賞球制御用CPU371により、カードユニット50より入力するBRDYのオン(要求あり)またはオフ(要求なし)を確認することにより行われる。
【0149】
カードユニット50からの玉貸し準備要求がなければ、賞球制御用CPU371は、賞球総数カウンタのカウント値が0でないか否かの確認を行う(ステップS556)。
【0150】
次いで、賞球総数カウンタのカウント値が0でなければ、または、ステップS552にて賞球払出中であれば、賞球制御用CPU371は、賞球払出処理を行う(ステップS557)。賞球払出処理では、払出モータ289がオンしていなければオンするとともに、賞球カウントスイッチ301Aの検出出力によって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そして、1個の払出が行われたことを確認したら(ステップS558)、払出カウンタのカウント値を+1すると共に賞球総数カウンタのカウント値を−1する(ステップS559,S560)。また、払出カウンタのカウント値が0でないことを確認すると(ステップS561)、賞球制御用CPU371は、払出カウンタのカウント値が25であれば(ステップS562)、払出カウンタをリセットすると共に払出モータ289をオフする(ステップS563、S564)。
【0151】
このように、払出カウンタのカウント値の上限を25個と定めるようにしたため、カウント値を加算するようにした場合であっても、1回の払出動作で払い出される賞球の個数の上限を25個に設定することができ、区切り良く賞球の払出を行うことができる。
【0152】
また、払出カウンタのカウント値の上限を25個としたため、未払いである払出予定数があった場合であっても、25個以上の遊技球が存在している場合でなければ払出カウンタの加算が開始されないことから、払出カウンタに設定された個数の遊技球については常に払い出すことができる。従って、払出カウンタに設定された賞球の払出途中で玉切れなどにもとづき払出停止状態をされてしまうことを回避することができる。
【0153】
また、一回の動作中で払い出されている遊技球の個数を記憶する払出カウンタを設けたことで、この払出カウンタの最大記憶個数を設定するだけで一回の払出操作で払い出される賞球の個数を定めることができるため、カウント値を加算するようにした場合であっても、容易に払出賞球個数の上限を設定しあるいは変更することができる。
【0154】
なお、この実施の形態では貸し玉の払出処理を優先するようにしているが、賞球払出を優先するようにしても良い。この場合、ステップS554における貸し玉総数カウンタの確認およびステップS555における玉貸し準備要求の有無の確認を行わないようにすれば良い。
【0155】
また、賞球制御用CPU371は、主基板31から指示された賞球個数を賞球総数カウンタで総数として管理したが、賞球数毎(例えば15個、10個、6個)に管理してもよい。例えば、賞球数毎に対応した個数カウンタを設け、払出個数指定コマンドを受信すると、そのコマンドで指定された個数に対応する個数カウンタを+1する。そして、賞球数毎に払出カウンタに設定し、賞球払出が終了すると、対応する個数カウンタを−1する。
【0156】
図27は、玉貸し制御処理(ステップS706)を示すフローチャートである。玉貸し制御処理において、賞球制御用CPU371は、払出カウンタのカウント値が0でなければ(払出中)、払出が玉貸しによるものであるか否かの確認を行う(ステップS571、S572)。
【0157】
貸し玉払出中であるか、または、払出カウンタのカウント値が0であり(ステップS571)、払出停止中でなく貸し玉総数カウンタのカウント値が0でなければ(ステップS573、S574)、賞球制御用CPU371は、玉貸し処理を行う(ステップS575)。玉貸し処理では、払出モータ289がオンしていなければオンするとともに、玉貸しカウントスイッチ301Bの検出出力によって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そして、1個の払出が行われたことを確認したら(ステップS576)、払出カウンタのカウント値を+1すると共に貸し玉総数カウンタのカウント値を−1する(ステップS577,S578)。また、払出カウンタのカウント値が25になったら(ステップS579)、払出カウンタをリセットする(ステップS580)と共に払出モータ289をオフする(ステップS581)。なお、この実施の形態では、賞球も玉貸しも同じ払出装置で行われる。
【0158】
一方、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であれば(ステップS574)、カードユニット50から玉貸し要求があったか否かを確認し(ステップS582)、要求があれば25個(要求単位数に応じた個数)を貸し玉総数カウンタに設定する(ステップS583)。
【0159】
このように、払出カウンタのカウント値の上限を25個と定めるようにしたため、カウント値を加算するようにした場合であっても、1回の払出動作で払い出される貸し玉個数の上限を25個に設定することができ、区切り良く貸し玉の払出を行うことができる。
【0160】
また、払出カウンタのカウント値の上限を25個としたため、未払いである払出予定数があった場合であっても、25個以上の遊技球が存在している場合でなければ払出カウンタの加算が開始されないことから、払出カウンタに設定された貸し玉個数については常に払い出すことができる。従って、カウント値を加算するようにした場合であっても、払出カウンタに設定された貸し玉の払出途中で玉切れなどにもとづき払出停止状態とされてしまうことを回避することができる。
【0161】
なお、この実施の形態では貸し玉の払出処理を優先するようにしているが、賞球払出を優先するようにしても良い。この場合、ステップS574における貸し玉総数カウンタの確認の前に賞球総数カウンタを確認し、カウント値が0であればステップS574以降の処理を行い、カウント値が0でなければ処理を終了するようにすれば良い。
【0162】
次に、図28に示すタイミングで入賞スイッチがオンされ、玉貸し要求がされた場合の払出処理について、図25〜図27を参照して詳細に説明する。なお、図28においては、賞球総数カウンタは、賞球基板37に設けられており、メイン基板31には賞球総数カウンタを設けない構成としている。また、ここでの処理の実行中には払出停止状態とされないものとする。主基板31のCPU56は、15個入賞スイッチのオンを検出すると、賞球制御コマンドを出力して賞球基板37の賞球総数カウンタに15を加算する。賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS551)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS554、S555)、賞球払出処理を行う(ステップS556、S557)。賞球制御用CPU371は、賞球の払出を一つ終える毎に払出カウンタを+1すると共に賞球総数カウンタのカウント数を−1していく(ステップS559、S560)。
【0163】
なお、主基板31のCPU56は、上記賞球の払出中に10個入賞スイッチのオンを検出すると、賞球制御コマンドを出力して賞球基板37の賞球総数カウンタに10を加算する。また、上記賞球の払出中にカードユニット50からのBRQ信号の入力があると、賞球制御用CPU371は、貸し玉総数カウンタに一単位の玉貸し個数(本例では25個)を入れる。
【0164】
払出中に賞球総数カウンタに加算された10個を含む賞球の払出を行い、賞球総数カウンタのカウント値が0になると(ステップS561)、賞球制御用CPU371は、払出カウンタをリセットして払出モータの駆動を停止する(ステップS563、S564)。そして、賞球制御用CPU371は、貸し玉総数カウンタが0でないため(ステップS571、S573、S574)、貸し玉の払出を行う(ステップS575)。賞球制御用CPU371は、貸し玉の払出を一つ終える毎に払出カウンタのカウント値を+1すると共に貸し玉総数カウンタのカウント数を−1していく(ステップS577、S578)。
【0165】
この間、主基板31のCPU56は、10個入賞スイッチのオンを2回検出したため、賞球制御コマンドを出力して賞球基板37の賞球総数カウンタに10を2回加算する。払出カウンタのカウント値が25になると、賞球制御用CPU371は、払出カウンタをリセットして一単位の貸し玉の払出を終える(ステップS579、S580)。そして、本例では、賞球制御用CPU371は、遊技球の払出中でなく(ステップS551)、貸し玉総数カウンタのカウント値が0であると共に玉貸し準備要求がないため(ステップS554、S555)、賞球の払出を行う(ステップS556、S557)。賞球制御用CPU371は、賞球の払出を一つ終える毎に払出カウンタのカウント値を+1すると共に賞球総数カウンタのカウント値を−1していく(ステップS559、S560)。
【0166】
賞球の払出を行って賞球総数カウンタのカウント値が0になると(ステップS561)、賞球制御用CPU371は、払出カウンタをリセットして払出モータの駆動を停止する(ステップS563、S564)。
【0167】
この処理の実行中に玉切れや下皿満タンとなり払出停止状態とされた場合には、払出停止状態とされたときに払出カウンタに設定されている数の遊技球を払い出したあと払出処理が停止される(ステップS553,ステップS573)。
【0168】
このような処理により、払出カウンタのカウント値を加算する構成であっても、1回の払出動作で払い出される遊技球の個数の上限を25個に制限することができ、区切り良く遊技球の払出を行うことができる。また、25個以上の遊技球が確保されている状態でなければ払出カウンタのカウント値の加算が開始されないため、払出カウンタに設定された個数の遊技球を常に払い出すことができる。従って、払出カウンタに設定された賞球または貸し玉の払出途中で払出停止状態となってしまうことを回避することができる。
【0169】
また、上述した実施の形態では、賞球の払出および貸し玉の払出を行う構成としていたが、賞球または玉貸しのどちらか一方の払出制御を行う構成としても良い。
【0170】
また、上記の各実施の形態では、遊技球通路186a,186bの25個以上(通常27〜28個)の遊技球が存在することを検出できるような位置に係止された玉切れスイッチ187a,187bにより払出可能な遊技球が25個以上あるか否かについて判断して、玉切れ検出がされないときには25個を上限として払出カウンタに設定するようにしていたが、払出可能な遊技球の個数を把握するようにして、認識している払出可能な遊技球の数量以下の数を払出カウンタに設定するようにしてもよい。この場合、例えば遊技球通路186a,186bを通過した遊技球を計数する装置を設けると共に、実際に払い出された遊技球の数を計数する装置を設けて、両者の差をとることにより払出可能な遊技球の数量を把握するようにすればよい。
【0171】
また、上記の各実施の形態では、記憶手段としてRAMを用いた場合を示したが、記憶手段として、電気的に書き換えが可能な記憶手段であればRAM以外のものを用いてもよい。
【0172】
さらに、上記の各実施の形態では、一単位(25個)の玉貸しが完了すると、次の一単位分の個数が貸し玉総数カウンタに設定されたが、カードユニット50からの要求にもとづく貸し玉の総数をあらかじめ貸し玉総数カウンタに設定するようにしても良い。例えば、5単位(500円分:125個)毎に貸し玉総数カウンタに設定し、5単位分の払出が完了したときに次の5単位分の個数が貸し玉総数カウンタに設定されるようにする。なお、この場合、払出カウンタには一単位毎に設定するようにする。
【0173】
また、上記の各実施の形態のパチンコ遊技機1は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0174】
さらに、パチンコ遊技機に限られず、スロット機等においても、一回の動作で払い出される遊技媒体の最大個数が定められている場合には本発明を適用することができる。
【0175】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、遊技者が所定の遊技を行い、遊技に応じてあらかじめ決められた個数の遊技媒体が景品として払い出される遊技機であって、入賞に応じて遊技媒体の払出しを行う払出手段と、払出手段から払い出された遊技媒体を検出する遊技媒体カウントスイッチと、複数の入賞に応じた遊技媒体の払出しを各入賞毎に区切ることなく連続的に行うように、払出手段を制御する払出制御手段とを備え、払出制御手段は、複数の入賞に応じた遊技媒体の未払出総数を記憶する払出予定数カウンタに、入賞が検出されたことにもとづいて該入賞に応じて払い出すべき遊技媒体数を加算する加算手段と、払出予定数カウンタに未払出の遊技媒体数が記憶されているか否かを判定する判定手段と、遊技媒体の払出中でないときに、払出可能な遊技媒体が所定数以上確保されており、かつ、判定手段により払出予定数カウンタに未払出の遊技媒体数が記憶されていることが判定されたときに、該未払出の遊技媒体数の範囲内で所定数を限度として連続払出数を払出予定数カウンタとは異なる払出カウンタに設定する連続払出設定手段と、連続払出設定手段が払出カウンタに連続払出数を設定したら払出手段の動作を開始させる払出動作開始手段と、遊技媒体カウントスイッチが遊技媒体を検出する払出カウンタの値を1減算する減算手段と、減算手段の減算により払出カウンタの値が0になるまで連続的な払出制御を行い、連続的な払出制御が終了したら払出手段の動作を停止させる連続払出制御手段とを含み、連続払出設定手段が、払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数が所定数以上であれば連続払出数として所定数を払出カウンタに設定し、払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数が所定数以上でなければ連続払出数として払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数を払出カウンタに設定し、連続払出制御手段による連続的な払出制御を開始したあとは、払出可能な遊技媒体が所定数以上確保されているか否かに関わらず、当該連続的な払出制御を終了するまで行うことを特徴とするため、連続払出数を設定して区切りの良い遊技媒体の払出を行うことができ、適正な払出制御を実現することができる。また、払出カウンタが計数するまで連続的に払出を行うことができるため、連続的な払出処理の途中で払出が停止されることがない。また、賞球個数毎に別個にメモリ領域を確保することを要しないため、メモリに必要とされる記憶容量の節減を図ることができ、また、払出予定数カウンタにて一括して管理することができるため容易に未払いの賞球個数を管理することができる。さらに、払出処理実行中に玉切れ状態となってしまっても、実行中の連続払出数の遊技媒体の払出を行うことができるため、常に区切りの良い状態で払出停止状態とすることができる。
【0176】
また、出制御手段は、貸出要求に基づき遊技媒体を払い出す制御が可能であり、続払出制御手段による連続的な払出制御の完了前に貸出要求が入力された場合には、当該連続的な払出制御を完了させた後、貸出要求に基づく遊技媒体の払出制御を開始させる貸出要求制御手段含むように構成されているので、連続的な払出処理の途中で貸出要求が入力されても払出カウンタが計数するまで連続的に払出を行うことができ連続的な払出処理の途中で払出が停止されることがない
【0178】
連続払出設定手段、一の入賞に応じた遊技媒体の最大払出量よりも多く連続払出数を払出カウンタに設定す構成とした場合には、一単位分の賞球の払出量を確保することができ、一回の連続的な払出動作で払い出される賞球について区切りの良い払い出しが可能となる。
【0179】
払出手段に供給される遊技媒体の有無を検出するための供給遊技媒体状態検出手段を備え、連続払出設定手段は、供給遊技媒体状態検出手段の検出に基づく遊技媒体の有無に応じて、払出カウンタに連続払出数を設定するとした場合には、準備されている遊技媒体の有無に応じて実際に払出すことができる適切な連続払出数を設定することができる。
【0180】
供給遊技媒体状態検出手段は、払出手段に供給される払出可能な遊技媒体が所定個以上確保されているか否かを検出可能な位置に設けられ、連続払出設定手段は、供給遊技媒体状態検出手段の検出状態が所定個以上の遊技媒体が確保されていることを示した場合に、払出カウンタに連続払出数を設定するとした場合には、確保されていると認識されている遊技媒体を連続払出数として設定することができ、実際に払出すことができる適切な連続払出数を設定することができる。
【0181】
供給遊技媒体状態検出手段は、遊技媒体が払出手段に供給される経路上に設けられ、連続払出設定手段は、供給遊技媒体状態検出手段から払出手段までのあいだに貯留可能な遊技媒体の数量の範囲内で連続払出数を払出カウンタに設定すとした場合には、認識可能な遊技媒体個数を連続払出数として設定することができ、実際に払出すことができる適切な連続払出数を設定することができる。
【0182】
払出制御手段は、貸出要求に基づき遊技媒体を払い出す制御が可能であり、供給遊技媒体状態検出手段から払出手段までのあいだに貯留可能な遊技媒体の数量は、貸出要求に基づく遊技媒体の払出一単位分の数量以上であることを特徴とする場合には、玉貸しの際の払出一単位分の遊技媒体の有無を認識することができ、払出一単位分の個数を連続払出数として設定することができるため、玉貸し処理についても区切れのない連続的な払出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技盤を正面からみた正面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の機構板を背面からみた背面図である。
【図4】 機構板に設置されている中間ベースユニット周りの構成の例を示す正面図である。
【図5】 玉払出装置の例を示す分解斜視図である。
【図6】 遊技制御基板(主基板)の回路構成の例を示すブロック図である。
【図7】 賞球制御基板および玉払出装置の構成要素などの賞球に関連する構成要素の例を示すブロック図である。
【図8】 遊技制御基板における基本回路の動作の例を示すフローチャートである。
【図9】 遊技制御手段の賞球制御に関する処理の例を示すフローチャートである。
【図10】 遊技制御手段の賞球制御に関する処理の例を示すフローチャートである。
【図11】 賞球制御コマンドの構成例を示す説明図である。
【図12】 賞球制御コマンドのビット構成の例を示す説明図である。
【図13】 賞球制御コマンドデータの出力の様子の例を示すタイミング図である。
【図14】 遊技制御手段におけるRAMの一構成例を示す説明図である。
【図15】 賞球制御コマンドのデータ出力処理の例を示すフローチャートである。
【図16】 賞球制御用CPUが実行するメイン処理の例を示すフローチャートである。
【図17】 賞球制御用CPUのタイマ割込処理の例を示すフローチャートである。
【図18】 賞球制御手段におけるRAMの一構成例を示す説明図である。
【図19】 賞球制御用CPUのコマンド受信処理の例を示すフローチャートである。
【図20】 賞球制御処理の例を示すフローチャートである。
【図21】 賞球制御処理の例を示すフローチャートである。
【図22】 玉貸し制御処理の例を示すフローチャートである。
【図23】 払出処理の例を示すタイミングチャートである。
【図24】 払出処理の他の例を示すタイミングチャートである。
【図25】 賞球制御処理の他の例を示すフローチャートである。
【図26】 賞球制御処理の他の例を示すフローチャートである。
【図27】 玉貸し制御処理の他の例を示すフローチャートである。
【図28】 払出処理のさらに他の例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
31 主基板
37 賞球制御基板
53 基本回路
56 CPU
371 賞球制御用CPU

Claims (7)

  1. 遊技者が所定の遊技を行い、遊技に応じてあらかじめ決められた個数の遊技媒体が景品として払い出される遊技機であって、
    入賞に応じて遊技媒体の払出しを行う払出手段と、
    前記払出手段から払い出された遊技媒体を検出する遊技媒体カウントスイッチと、
    複数の入賞に応じた遊技媒体の払出しを各入賞毎に区切ることなく連続的に行うように、前記払出手段を制御する払出制御手段とを備え、
    前記払出制御手段は、
    複数の入賞に応じた遊技媒体の未払出総数を記憶する払出予定数カウンタに、入賞が検出されたことにもとづいて該入賞に応じて払い出すべき遊技媒体数を加算する加算手段と、
    前記払出予定数カウンタに未払出の遊技媒体数が記憶されているか否かを判定する判定手段と、
    遊技媒体の払出中でないときに、払出可能な遊技媒体が所定数以上確保されており、かつ、前記判定手段により前記払出予定数カウンタに未払出の遊技媒体数が記憶されていることが判定されたときに、該未払出の遊技媒体数の範囲内で前記所定数を限度として連続払出数を前記払出予定数カウンタとは異なる払出カウンタに設定する連続払出設定手段と、
    前記連続払出設定手段が前記払出カウンタに連続払出数を設定したら前記払出手段の動作を開始させる払出動作開始手段と、
    前記遊技媒体カウントスイッチが遊技媒体を検出すると前記払出カウンタの値を1減算する減算手段と、
    前記減算手段の減算により前記払出カウンタの値が0になるまで連続的な払出制御を行い、連続的な払出制御が終了したら前記払出手段の動作を停止させる連続払出制御手段とを含み、
    前記連続払出設定手段は、前記払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数が前記所定数以上であれば連続払出数として前記所定数を前記払出カウンタに設定し、前記払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数が前記所定数以上でなければ連続払出数として前記払出予定数カウンタに記憶されている未払出の遊技媒体数を前記払出カウンタに設定し、
    前記連続払出制御手段による連続的な払出制御を開始したあとは、払出可能な遊技媒体が前記所定数以上確保されているか否かに関わらず、当該連続的な払出制御を終了するまで行う
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 出制御手段は、
    貸出要求に基づき遊技媒体を払い出す制御が可能であり、
    続払出制御手段による連続的な払出制御の完了前に貸出要求が入力された場合には、当該連続的な払出制御を完了させた後、貸出要求に基づく遊技媒体の払出制御を開始させる貸出要求制御手段含む
    請求項1記載の遊技機。
  3. 連続払出設定手段、一の入賞に応じた遊技媒体の最大払出量よりも多く連続払出数を払出カウンタに設定す
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
  4. 払出手段に供給される遊技媒体の有無を検出するための供給遊技媒体状態検出手段を備え、
    連続払出設定手段は、前記供給遊技媒体状態検出手段の検出に基づく遊技媒体の有無に応じて、払出カウンタに連続払出数を設定する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の遊技機。
  5. 供給遊技媒体状態検出手段は、払出手段に供給される払出可能な遊技媒体が所定以上確保されているか否かを検出可能な位置に設けられ、
    連続払出設定手段は、前記供給遊技媒体状態検出手段の検出状態が所定以上の前記遊技媒体が確保されていることを示した場合に、払出カウンタに連続払出数を設定する
    請求項記載の遊技機。
  6. 供給遊技媒体状態検出手段は、遊技媒体が払出手段に供給される経路状に設けられ、
    連続払出設定手段は、前記供給遊技媒体状態検出手段から払出手段までのあいだに貯留可能な遊技媒体の数量の範囲内で連続払出数を払出カウンタに設定す
    ことを特徴とする請求項または請求項記載の遊技機。
  7. 払出制御手段は、貸出要求に基づき遊技媒体を払い出す制御が可能であり、
    供給遊技媒体状態検出手段から払出手段までのあいだに貯留可能な遊技媒体の数量は、貸出要求に基づく遊技媒体の払出一単位分の数量以上であること
    を特徴とする請求項記載の遊技機。
JP35375699A 1999-12-13 1999-12-13 遊技機 Expired - Fee Related JP3688961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35375699A JP3688961B2 (ja) 1999-12-13 1999-12-13 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35375699A JP3688961B2 (ja) 1999-12-13 1999-12-13 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001162028A JP2001162028A (ja) 2001-06-19
JP2001162028A5 JP2001162028A5 (ja) 2005-08-18
JP3688961B2 true JP3688961B2 (ja) 2005-08-31

Family

ID=18433012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35375699A Expired - Fee Related JP3688961B2 (ja) 1999-12-13 1999-12-13 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3688961B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002000857A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Mrd:Kk パチンコ機
JP5014720B2 (ja) * 2006-09-25 2012-08-29 株式会社平和 パチンコ機
JP5014719B2 (ja) * 2006-09-25 2012-08-29 株式会社平和 パチンコ機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001162028A (ja) 2001-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6445059B2 (ja) 遊技機
JP3583339B2 (ja) 遊技機
JP2002000918A (ja) 遊技機
JP2018196553A (ja) 遊技機
JP2003320130A (ja) 遊技機
JP2003320131A (ja) 遊技機
JP2002355432A (ja) 遊技機
JP3688961B2 (ja) 遊技機
JP4112131B2 (ja) 遊技機
JP5026315B2 (ja) 遊技機
JP2000126426A (ja) 遊技機
JP3558942B2 (ja) 遊技機
JP6445058B2 (ja) 遊技機
JP3583327B2 (ja) 遊技機
JP3510567B2 (ja) 遊技機
JP2002095806A (ja) 遊技機
JP5096196B2 (ja) 遊技機
JP3670171B2 (ja) 遊技機
JP4421019B2 (ja) 遊技機
JP3510566B2 (ja) 遊技機
JP2002000899A (ja) 弾球遊技機
JP2001347012A (ja) 弾球遊技機
JP4137346B2 (ja) 遊技機
JP3732363B2 (ja) 遊技機
JP3462829B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080617

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees