JP3687223B2 - Textile processing agent and method for manufacturing textile product - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維製品に独特の風合いや香り、あるいはうるおいのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などを付与することができる繊維製品加工用処理剤およびそれを用いてなる繊維製品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、疎水性物質を繊維製品に付与する加工用処理剤としては、疎水性物質を有機溶剤に溶解するか、または乳化剤を用いて水に分散乳化させる方法などの手段が採用されていた。かかる有機溶剤に溶解する方法の場合、人体に有害のものが多いため取扱いに十分注意が必要で、生産における設備では換気装置が必要であったり、また、有機溶剤は、繊維製品の染色堅牢度を低下させる傾向が強いなどの問題があって、実際にはあまり採用されてないのが実状である。つぎに繊維製品に付与する方法としてパッド法、スプレイ法、グラビアコーティング法など通常の方法で行い、このときは常温であるが、その後乾燥機にて乾燥を行うので、出来上った製品は、疎水性物質の付与前に比較してかなり風合いの粗硬なものになってしまっていた。顕微鏡で観察してみれば、疎水性物質が部分的に固まった状態で特に繊維の交絡点に多く見受けられ、また繊維が束状に拘束されていたりして、これが風合いを固くしていたものである。またこの様な付着形態は物理的作用で簡単に脱落し易いので耐久性にも問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術での問題に鑑み、耐久性に優れたレベルを維持したまま、独特の風合いや香り、あるいはうるおいのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などを付与することができる繊維製品加工用処理剤およびそれを用いてなる繊維製品の製造方法を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の繊維製品加工用処理剤は、疎水性物質および重合度1500〜5000で、かつ、ケン化度60〜80%未満の部分ケン化ポリビニルアルコールとが乳化されていることを特徴とするものである。
【0005】
また、本発明の繊維製品の製造方法は、かかる繊維製品加工用処理剤の水溶液に繊維製品を浸漬し、該水溶液の曇点以上の温度で処理することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、独特の風合いや香り、あるいはうるおいのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などを付与することができる繊維製品加工用処理剤について、鋭意検討したところ、疎水性物質と特定な部分ケン化ポリビニルアルコールとからなる組成物を処理剤として使用すると、意外にも、上述課題を一挙に解決することができることを究明したものである。
【0007】
その場合、つまりかかる処理剤を使用して繊維製品を製造する際に、該処理剤の曇点を利用して、すなわち、曇点以上の温度条件を維持しながら処理する、意外にも、浴中で繊維にむらなく疎水性物質を付着させることができ、これが上述課題の解決に極めて優れた効果を奏することを究明したものである。
【0008】
ここで、曇点とは、ある界面活性剤の水溶液を徐々に加熱していくと急に全体が白濁してきて、その界面活性剤が細かい液滴になって析出してくるときの温度のことである。この時析出した界面活性剤および疎水性物質が繊維製品にむらなく付着(吸着ともいう)する。
【0009】
本発明において、疎水性物質とは、化粧品原料エステル油、動植物系油性材料、鉱物性油性材料、高級アルコール系材料、および固形微細粉体などを使用することができる。具体的には、化粧品原料エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸オクタデシル、2−エチルヘキサン酸セチルなどを使用することができる。動植物系油性材料としては、ラノリン、スクワラン、馬油、ミンク油、ヤシ油、オリーブ油、ひまし油、オレンジラフィー油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、しそ油などを使用することができる。鉱物性油性材料としては、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、ワセリンなどを使用することができる。高級アルコール系材料としては、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、バノールアルコール、ベヘニルアルコールなどを使用することができる。固形微細粉体としては、金属化合物、無機物などを使用することができる。
【0010】
これらの薬剤の中には、化粧品にも用いられ保湿、肌荒れ防止、抗菌性、日焼け防止などの効果があるものや、また布帛物に独特のヌメリ感、さらさら感や香りなどを付与する機能を有するものがあるので、適宜必要に応じて、使用することができる。
【0011】
上述の部分ケン化ポリビニルアルコールは、下記一般式[1]で示される化合物であり、重合度およびケン化度は下記式で求める。
【0012】
【化1】

Figure 0003687223
ここで
【0013】
【式1】
Figure 0003687223
本発明において、使用できる部分ケン化ポリビニルアルコールは、重合度が1500〜5000の範囲で、より好ましくは重合度が2000〜3000の範囲である。さらにケン化度が60%〜80%未満のものであり、より好ましくはケン化度が70%〜80%未満の範囲のものである。重合度が1500未満のものは、乳化力が不足し、疎水性物質の安定した乳化物が得にくい。また重合度が5000を超えるものは水に溶けにくくなり、また水溶液の粘度も上昇し乳化分散性に問題となる。ケン化度が60%未満のものでは曇点が低くなり、低温で付着するため、むらづきになりやすい。反対にケン化度が80%以上となると曇点が上昇し、繊維に付着しなくなる。
【0014】
また乳化分散を行なうにあたって、繊維製品加工処理剤の安定化のため一般的な乳化剤も併用できる。アニオン系乳化剤としては、脂肪酸石鹸、アルキルサルフェートの金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルキル硫酸塩などがある。カチオン系乳化剤としては、アルキルアミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩などがある。ノニオン系乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンアルキルエステル型、ソルビタンアルキルエステル型、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル型などを用いてもよい。
【0015】
本発明の繊維製品製造方法において、風合い調整や疎水性物質の付着耐久性向上の目的でバインダー樹脂液を繊維製品加工用処理剤と同時に用いることができる。樹脂としては水分散乳化系のアクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、酢酸ビニール系などから適宜選べば良い。また樹脂の重合度は特に限定しないが、低分子量の樹脂を用い、ある一定温度になったら溶液中で重合が開始し高分子量となり繊維に付着するものが良い。この時に架橋剤を用いても良い。かかる樹脂付着繊維を取り出し、乾燥後、好ましくは120〜180℃の温度でキュアするのがよい。
【0016】
本発明の繊維製品加工用処理剤の適用繊維製品の素材としては、木綿、絹、麻、羊毛、などの天然繊維あるいはナイロン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、レーヨン、ベンベルグ、アセテートなどの合成繊維、半合成繊維、再生繊維あるいはこれらの混用繊維からなるものがあげられる。
【0017】
かかる繊維からなる布帛としては、該繊維単独からなる編織物や不織布、あるいは混紡、混繊や交編織などの混用繊維布帛など各種適用されるが、いかなる構造、形状の布帛であってもさしつかえない。また糸状のものでもよい。
【0018】
本発明の繊維製品加工用処理剤および繊維製品製造方法について例示すれば、本発明の部分ケン化ポリビニルアルコールの10%以下の水溶液を事前に作成しておき、疎水性物質、適量の乳化剤、それに事前に作成した部分ケン化ポリビニルアルコールの水溶液、それに必要な水の約1/10の水をホモジナイザーを用いて混合し、温度を約50℃に保ちながら5000rpm以上で30分乳化する。その後必要な水の残り約9/10を加えて希釈し、撹拌しながら冷却すると本発明の繊維製品加工用処理剤が得られる。
【0019】
次に本発明の繊維製品製造方法は、繊維製品布帛物100に対して処理剤約1〜20部(重量比)を事前に秤量しておく、液流染色機や撹拌付きバスなどを用いて浴比1:5〜100になる様に水を張り、その中に繊維製品布帛物を投入し撹拌しながら事前に秤量しておいた処理剤を投入する、その後徐々に昇温していくとある温度(曇点)になったら液の乳化剤の白い色が消えて透明になってくる、その温度より若干高めの温度をキープしながら約5〜30分間処理を行ない、その後除冷し繊維製品布帛物を取り出し乾燥する。この時に風合い調整や疎水性物質の付着耐久性向上の目的でバインダー樹脂液を本発明の処理剤と同時に用いることもできる。
【0020】
処理温度は曇点またはそれ以上の温度が必要で、処理温度が50℃以下であれば繊維に急激に付着して斑付きとなり好ましくない。140℃以上は染色堅牢度などの物性面や設備上の制約から好ましくない。より好ましい温度範囲は60〜100℃である。
【0021】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するがこれに限定されるものではない。
【0022】
実施例1
ラノリン500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(信越化学工業(株)製L−25;重合度2500、ケン化度75%)の5%水溶液200g、ソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。つぎにバス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入しホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が50℃になったら、事前に50℃で溶解しておいたラノリンとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後50℃を30分間キープしながら撹拌し、その後加熱を停止した。次に約40℃の水1000gを加えて希釈し撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られたものは、白色に乳化し均一なものであった。この繊維製品加工用処理剤を30℃の室内で3か月間放置テストを行ったが、分離や沈降、ゲル化などの変化は見られず安定した状態であった。
【0023】
タテ糸にポリエステルフィラメントの加工糸、ヨコ糸にポリエステルスパン糸使いからなる紡毛調のブルーに染めた染色上がり織物40gをミニカラー染色機のポットに投入し、上記で作成した処理剤2gと水800gをポットに注入した。ミニカラー染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間キープした、その後2℃/分で常温まで降温し、織物を取出し水洗、乾燥した。
【0024】
得られた物は、重量変化による付着量で約1%であった。タッチはウールに良く似たヌメリ感のある良質なもので高級感があり、また硬さは若干柔らかいか、変化ない程度で問題ないレベルであった。付着状態を顕微鏡で観察して見れば、繊維1本1本に均一に付着された状態であった。重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率50%であった。
【0025】
実施例2
スクワラン500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(信越化学工業(株)製L−25;重合度2500、ケン化度75%)の5%水溶液200g、ソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。つぎにバス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入しホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が40℃になったら、事前に常温で溶解しておいたスクワランとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後50℃を30分間キープしながら撹拌し、その後加熱を停止した。次に約40℃の水1000gを加えて希釈し撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られたものは、白色に乳化し均一なものであった。この繊維製品加工用処理剤を30℃の室内で3か月間放置テストを行ったが、分離や沈降、ゲル化などの変化は見られず安定した状態であった。
【0026】
次に染色上がりナイロン製パンティストッキング1Kgをパッケージ染色機に投入し、上記で作成した処理剤50gと熱反応型水溶性ウレタンポリマー25%液125gと水20Kgを染色機に注入した。パッケージ染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間キープした、その後2℃/分で常温まで降温し、その後水洗しパンティストッキングを取出し乾燥した。
【0027】
得られた物は、重量変化による付着量で約3.5%であった。タッチはシットリした感じの良質なものであり、また硬さは染色上がりに比較して若干柔らかく良い方向であった。付着状態を顕微鏡で観察して見れば、実施例1と同じ様に繊維1本1本に均一に付着された状態であった。重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率70%であった。本発明の方法で得られたパンティストッキングと、染色上がりパンティストッキングを左右の脚に別けて縫製し10名の女性パネラーに1〜2月の2か月間、比較着用テストを行った。2週間毎に2か月間、角質水分率を測定したところ、染色上がりパンティストッキング側の脚は平均3%で、肌荒れが見受けられた。一方本発明の方法で得られたパンティストッキング側の脚は平均8%で、肌荒れは観察されなかった。着用感も本発明の方法で得られたパンティストッキングがシットリした感じで有意差があった。
実施例3
ミリスチン酸オクタデシル500g、部分ケン化ポリビニルアルコール(信越化学工業(株)製L−25;重合度2500、ケン化度75%)の5%水溶液300g、ソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。つぎにバス付きビーカーに部分ケン化ポリビニルアルコール5%水溶液とポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入しホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が40℃になったら、事前に常温で溶解しておいたミリスチン酸イソプロピルとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後50℃を30分間キープしながら撹拌し、その後加熱を停止した。次に約40℃の水1000gを加えて希釈し撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られたものは、白色に乳化し均一なものであった。この繊維製品加工用処理剤を30℃の室内で3か月間放置テストを行ったが、分離や沈降、ゲル化などの変化は見られず安定した状態であった。
【0028】
次にナイロン製ナイト手袋1Kgをパッケージ染色機に投入し、上記で作成した処理剤50gと熱反応型水溶性ウレタンポリマー25%液125gと水20Kgを染色機に注入した。パッケージ染色機を2℃/分で昇温し80℃×30分間キープした、その後2℃/分で降温し、その後水洗しナイト手袋を取出し乾燥し、130℃×2分間キュアした。
【0029】
得られた物は、重量変化による付着量で約3.0%であった。タッチはシットリした感じの良質なものであり、また硬さは処理前に比較して若干柔らかく良い方向であった、付着状態を顕微鏡で観察して見れば、実施例1と同じ様に繊維1本1本に均一に付着された状態であった。重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、保持率80%であった。本発明の方法で得られたナイト手袋と、処理前ナイト手袋を左右の手に別けて10名の女性パネラーに1〜2月の2か月間、就寝時比較着用テストを行った。2週間毎に2か月間、角質水分率を測定したところ、処理前ナイト手袋側の手は平均4%で、肌荒れが見受けられた。一方本発明の方法で得られたナイト手袋側の手は平均8%で、肌荒れは観察されなかった。着用感も本発明の方法で得られたナイト手袋がシットリした感じで有意差があった。
【0030】
比較例1
実施例1で用いた本発明の繊維製品加工処理剤の製法で部分ケン化ポリビニルアルコール(信越化学工業(株)製L−25;重合度2500、ケン化度75%)の5%水溶液200gを除いた処方で、下記の通り処理剤を作成した。ラノリン500g、ソルビタントリオレエート40g、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数10モル)15gおよび水100gを秤量した。つぎにバス付きビーカーにポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと水を投入しホモジナイザーを用いて7000rpmで撹拌しながら昇温し、温度が50℃になったら、事前に50℃で溶解しておいたラノリンとソルビタントリオレエート混合物をビーカーに添加した。その後50℃を30分間キープしながら撹拌し、その後加熱を停止した。次に約40℃の水1000gを加えて希釈し撹拌速度を1000rpmに落とし冷却した。得られたものは、白色に乳化し均一なものであった。
【0031】
実施例1で用いた紡毛調のブルーに染めた染色上がり織物40gを用い、実施例1と同じミニカラー染色機を用い、同じ条件にて処理をおこなった。得られた物は、重量変化による付着量が0.2%でほとんど付着してなかった。タッチや硬さはほとんど加工前に比べて変化なく効果が得られなかった。
【0032】
比較例1で得られた処理剤を10倍の水で希釈し、常温で上記織物を希釈液に浸漬しマングルで絞液し、その後乾燥をおこなった。
【0033】
得られた物は、重量変化による付着量で約1%で実施例1と同じであった。タッチはウールに良く似たヌメリ感のある良質なものであるが、硬さが硬くなり問題があるレベルであった。付着状態を顕微鏡で観察して見れば、実施例1のように繊維1本1本に均一に付着された状態でなく、繊維の交絡点に多く、また繊維が束状に拘束された状態であった。重量変化による洗濯20回の耐久性を測定した結果、実施例1よりもかなり悪く保持率が20%であった。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、独特の風合いや香り、あるいはうるおいのある素肌を保つ保湿性や抗菌性、防臭性などを繊維製品に確実に、かつ、耐久性よく付与することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a textile processing agent capable of imparting a moisturizing property, antibacterial property, deodorizing property, etc. that keeps a unique texture and fragrance or moist skin to a textile product, and a textile product comprising the same. It relates to a manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a processing agent for imparting a hydrophobic substance to a textile product, means such as a method of dissolving a hydrophobic substance in an organic solvent or dispersing and emulsifying in water using an emulsifier has been adopted. In the case of the method of dissolving in such an organic solvent, since it is harmful to the human body, it is necessary to be careful in handling. Ventilation equipment is required in production facilities, and the organic solvent is used for dyeing fastness of textile products. There is a problem that the tendency to decrease is strong, and the fact is that it is not adopted so much in practice. Next, as a method of applying to the textile product, it is performed by a normal method such as a pad method, a spray method, a gravure coating method, etc., and at this time, it is room temperature, but since it is then dried in a dryer, Compared to before the hydrophobic substance was applied, the texture was considerably rough and hard. When observing with a microscope, the hydrophobic substance is partially solidified, especially at the entanglement points of the fibers, and the fibers are constrained in bundles, which hardened the texture It is. Further, such an adhesion form has a problem in durability because it easily drops off due to physical action.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the problems in the prior art, the present invention provides moisture retention, antibacterial properties, deodorization properties, etc. that maintain a unique texture and scent, or moist skin while maintaining a level of excellent durability. It is intended to provide a processing agent for processing textile products and a method for producing a textile product using the same.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve such problems. That is, the textile processing agent of the present invention is characterized in that a hydrophobic substance and a partially saponified polyvinyl alcohol having a polymerization degree of 1500 to 5000 and a saponification degree of less than 60 to 80% are emulsified. To do.
[0005]
Moreover, the manufacturing method of the textiles of this invention is characterized by immersing textiles in the aqueous solution of the processing agent for textiles processing, and processing at the temperature more than the cloud point of this aqueous solution.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention has been intensively studied on processing agents for processing textile products that can impart moisturizing, antibacterial, and deodorant properties that maintain a unique texture, fragrance, or moist skin. The present inventors have unexpectedly found that the above-described problems can be solved at once when a composition comprising such partially saponified polyvinyl alcohol is used as a treating agent.
[0007]
In this case, that is, when a textile product is produced using such a treatment agent, the treatment is performed utilizing the cloud point of the treatment agent, that is, while maintaining the temperature condition above the cloud point. It has been found that a hydrophobic substance can be uniformly attached to the fiber, and that this has an extremely excellent effect in solving the above-mentioned problems.
[0008]
Here, the cloud point is the temperature at which the entire solution suddenly becomes cloudy when an aqueous solution of a surfactant is gradually heated, and the surfactant is deposited as fine droplets. It is. At this time, the deposited surfactant and hydrophobic substance adhere to the fiber product evenly (also referred to as adsorption).
[0009]
In the present invention, as the hydrophobic substance, cosmetic raw material ester oil, animal and plant oil-based materials, mineral oil-based materials, higher alcohol-based materials, solid fine powders, and the like can be used. Specifically, as the cosmetic raw material ester oil, isopropyl myristate, octyl myristate, octadecyl myristate, cetyl 2-ethylhexanoate, or the like can be used. As animal and vegetable oil-based materials, lanolin, squalane, horse oil, mink oil, coconut oil, olive oil, castor oil, orange luffy oil, jojoba oil, macadamian nut oil, perilla oil and the like can be used. As the mineral oily material, liquid paraffin, solid paraffin, isoparaffin, petrolatum and the like can be used. As the higher alcohol material, myristyl alcohol, cetanol, stearyl alcohol, vanol alcohol, behenyl alcohol and the like can be used. As the solid fine powder, a metal compound, an inorganic substance, or the like can be used.
[0010]
Some of these drugs are also used in cosmetics and have effects such as moisturizing, rough skin prevention, antibacterial properties, sun protection, etc. Since there is what it has, it can be used as necessary.
[0011]
The above partially saponified polyvinyl alcohol is a compound represented by the following general formula [1], and the degree of polymerization and the degree of saponification are determined by the following formulas.
[0012]
[Chemical 1]
Figure 0003687223
Where [0013]
[Formula 1]
Figure 0003687223
In the present invention, the partially saponified polyvinyl alcohol that can be used has a degree of polymerization in the range of 1500 to 5000, and more preferably in a range of 2000 to 3000. Further, the saponification degree is 60% to less than 80% , more preferably the saponification degree is in the range of 70% to less than 80%. When the degree of polymerization is less than 1500, the emulsifying power is insufficient and it is difficult to obtain a stable emulsion of a hydrophobic substance. Further, those having a degree of polymerization exceeding 5000 are difficult to dissolve in water, and the viscosity of the aqueous solution is increased, resulting in a problem with emulsifying dispersibility. When the degree of saponification is less than 60%, the cloud point becomes low and the film adheres at a low temperature, so that it tends to become uneven. On the other hand, when the degree of saponification is 80% or more , the cloud point rises and it does not adhere to the fiber.
[0014]
Further, when emulsifying and dispersing, a general emulsifier can be used in combination for stabilizing the fiber product processing agent. Examples of anionic emulsifiers include fatty acid soaps, metal salts of alkyl sulfates, sodium alkylbenzene sulfonate, and alkyl sulfates. Examples of the cationic emulsifier include alkylamine salts, alkyltrimethylammonium salts, and alkyldimethylbenzylammonium salts. As the nonionic emulsifier, polyoxyethylene alkyl ether type, polyoxyethylene alkyl ester type, sorbitan alkyl ester type, polyoxyethylene sorbitan alkyl ester type and the like may be used.
[0015]
In the textile product manufacturing method of the present invention, the binder resin liquid can be used simultaneously with the treating agent for textile product processing for the purpose of adjusting the texture and improving the adhesion durability of the hydrophobic substance. The resin may be appropriately selected from water-dispersed and emulsified acrylic ester resins, polyurethane resins, silicone resins, melamine resins, polyester resins, polyamide resins, vinyl acetate resins, and the like. The degree of polymerization of the resin is not particularly limited, but it is preferable to use a low molecular weight resin, and when a certain temperature is reached, the polymerization starts in the solution and becomes a high molecular weight and adheres to the fiber. At this time, a crosslinking agent may be used. Such resin-attached fibers are taken out and dried, and are preferably cured at a temperature of 120 to 180 ° C.
[0016]
As the material of the textile product to which the processing agent for textile product processing of the present invention is applied, natural fibers such as cotton, silk, hemp, wool, or synthetic fibers such as nylon, polyester, polyacrylonitrile, polypropylene, rayon, Bemberg, acetate, Examples thereof include semi-synthetic fibers, recycled fibers, and mixed fibers thereof.
[0017]
Various fabrics such as knitted fabrics and non-woven fabrics composed of the fibers alone, or mixed fiber fabrics such as mixed spinning, blended fibers, and interwoven fabrics may be used as fabrics composed of such fibers, but any structure and shape may be used. . Moreover, a thread-like thing may be sufficient.
[0018]
For example, the fiber product processing agent and the fiber product production method of the present invention are prepared in advance with an aqueous solution of 10% or less of the partially saponified polyvinyl alcohol of the present invention, a hydrophobic substance, an appropriate amount of emulsifier, An aqueous solution of partially saponified polyvinyl alcohol prepared in advance and about 1/10 of the necessary water are mixed using a homogenizer and emulsified at 5000 rpm or higher for 30 minutes while maintaining the temperature at about 50 ° C. Thereafter, about 9/10 of the remaining necessary water is added for dilution, and the mixture is cooled with stirring to obtain the treating agent for processing textile products of the present invention.
[0019]
Next, in the textile product manufacturing method of the present invention, about 1 to 20 parts (weight ratio) of the treatment agent is weighed in advance with respect to the textile product 100, using a liquid dyeing machine, a bath with stirring, or the like. Water is added so that the bath ratio becomes 1: 5 to 100, and the fabric product is put therein, and the treatment agent weighed in advance is added while stirring, and then the temperature is gradually raised. When a certain temperature (cloud point) is reached, the white color of the emulsifier in the liquid disappears and becomes transparent. It is treated for about 5 to 30 minutes while keeping the temperature slightly higher than that temperature, and then cooled to remove the fiber product. The fabric is removed and dried. At this time, the binder resin liquid can be used simultaneously with the treatment agent of the present invention for the purpose of adjusting the texture and improving the durability of adhesion of the hydrophobic substance.
[0020]
The treatment temperature needs to be a cloud point or higher, and if the treatment temperature is 50 ° C. or less, it is not preferable because it abruptly adheres to the fiber and becomes mottled. A temperature of 140 ° C. or higher is not preferable due to physical properties such as dyeing fastness and restrictions on equipment. A more preferable temperature range is 60 to 100 ° C.
[0021]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described by way of examples, but is not limited thereto.
[0022]
Example 1
Lanolin 500 g, partially saponified polyvinyl alcohol (L-25 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd .; polymerization degree 2500, saponification degree 75%) 5% aqueous solution 200 g, sorbitan trioleate 40 g, polyoxyethylene nonylphenyl ether (ethylene oxide) 15 g of addition mole number 10 mol) and 100 g of water were weighed. Next, a partially saponified polyvinyl alcohol 5% aqueous solution, polyoxyethylene nonylphenyl ether and water are put into a beaker with a bath, and the temperature is raised while stirring at 7000 rpm using a homogenizer. Lanolin and sorbitan trioleate mixture, dissolved at 0 ° C., was added to the beaker. Thereafter, the mixture was stirred while keeping 50 ° C. for 30 minutes, and then the heating was stopped. Next, 1000 g of water at about 40 ° C. was added for dilution, and the stirring speed was lowered to 1000 rpm for cooling. The obtained product was emulsified white and uniform. This textile processing agent was tested in a room at 30 ° C. for 3 months, but it was in a stable state with no changes such as separation, sedimentation or gelation.
[0023]
40g of dyed woven fabric dyed in woolen blue consisting of polyester yarn processed warp yarn and polyester spun yarn for weft yarn is put into a mini color dyeing machine pot, 2g of the treatment agent prepared above and 800g of water Was poured into the pot. The mini-color dyeing machine was heated at 2 ° C./min and kept at 80 ° C. for 30 minutes, then cooled to room temperature at 2 ° C./min, and the fabric was taken out, washed with water and dried.
[0024]
The amount obtained was about 1% in terms of the amount of adhesion due to weight change. The touch was high quality with a slimy feeling very similar to wool, and had a high-class feeling, and the hardness was slightly soft or unchanged so that there was no problem. When the adhesion state was observed with a microscope, it was found to be uniformly adhered to each fiber. As a result of measuring durability of 20 washings due to weight change, the retention rate was 50%.
[0025]
Example 2
200 g of squalane, 200 g of 5% aqueous solution of partially saponified polyvinyl alcohol (L-25 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd .; polymerization degree 2500, saponification degree 75%), sorbitan trioleate 40 g, polyoxyethylene nonylphenyl ether (ethylene oxide) 15 g of addition mole number 10 mol) and 100 g of water were weighed. Next, a partially saponified polyvinyl alcohol 5% aqueous solution, polyoxyethylene nonylphenyl ether, and water are put into a beaker with a bath, and the temperature is raised while stirring at 7000 rpm using a homogenizer. The squalane and sorbitan trioleate mixture previously dissolved in was added to the beaker. Thereafter, the mixture was stirred while keeping 50 ° C. for 30 minutes, and then the heating was stopped. Next, 1000 g of water at about 40 ° C. was added for dilution, and the stirring speed was lowered to 1000 rpm for cooling. The obtained product was emulsified white and uniform. This textile processing agent was tested in a room at 30 ° C. for 3 months, but it was in a stable state with no changes such as separation, sedimentation or gelation.
[0026]
Next, 1 kg of nylon pantyhose made of dyeing was put into a package dyeing machine, and 50 g of the treating agent prepared above, 125 g of 25% heat-reactive water-soluble urethane polymer, and 20 kg of water were poured into the dyeing machine. The package dyeing machine was heated at 2 ° C./min and kept at 80 ° C. for 30 minutes, then cooled to room temperature at 2 ° C./min, then washed with water, taken out pantyhose and dried.
[0027]
The amount obtained was about 3.5% in terms of the amount of adhesion due to weight change. The touch was a good quality with a soft feeling, and the hardness was slightly softer and better than the dyed finish. When the adhesion state was observed with a microscope, it was in a state where it was uniformly adhered to each fiber as in Example 1. As a result of measuring durability of 20 washings due to weight change, the retention rate was 70%. The pantyhose obtained by the method of the present invention and the dyed pantyhose were sewn separately on the left and right legs, and a comparative wear test was conducted on 10 female panelists for two months from January to February. When the stratum corneum moisture content was measured every two weeks for 2 months, the legs on the pantyhose side after dyeing averaged 3%, and rough skin was found. On the other hand, the legs on the pantyhose side obtained by the method of the present invention averaged 8%, and rough skin was not observed. There was also a significant difference in feeling of wearing in the feeling that the pantyhose obtained by the method of the present invention was tight.
Example 3
500 g of octadecyl myristate, 300 g of 5% aqueous solution of partially saponified polyvinyl alcohol (L-25 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd .; polymerization degree 2500, saponification degree 75%), sorbitan trioleate 40 g, polyoxyethylene nonylphenyl ether ( Ethylene oxide addition mole number 10 mol) 15g and water 100g were weighed. Next, a partially saponified polyvinyl alcohol 5% aqueous solution, polyoxyethylene nonylphenyl ether, and water are put into a beaker with a bath, and the temperature is raised while stirring at 7000 rpm using a homogenizer. The isopropyl myristate and sorbitan trioleate mixture previously dissolved in was added to the beaker. Thereafter, the mixture was stirred while keeping 50 ° C. for 30 minutes, and then the heating was stopped. Next, 1000 g of water at about 40 ° C. was added for dilution, and the stirring speed was lowered to 1000 rpm for cooling. The obtained product was emulsified white and uniform. This textile processing agent was tested in a room at 30 ° C. for 3 months, but it was in a stable state with no changes such as separation, sedimentation or gelation.
[0028]
Next, 1 Kg of nylon night gloves was put into a package dyeing machine, and 50 g of the treating agent prepared above, 125 g of 25% heat-reactive water-soluble urethane polymer, and 20 kg of water were injected into the dyeing machine. The package dyeing machine was heated at 2 ° C./minute and kept at 80 ° C. for 30 minutes, then cooled at 2 ° C./minute, then washed with water, taken out night gloves, dried, and cured at 130 ° C. for 2 minutes.
[0029]
The obtained thing was about 3.0% in the adhesion amount by a weight change. The touch was a good quality with a soft feeling, and the hardness was slightly softer and better than before the treatment. When the adhesion state was observed with a microscope, the fiber 1 was the same as in Example 1. It was in the state adhered uniformly to one book. As a result of measuring the durability of 20 washings due to weight change, the retention rate was 80%. The night glove obtained by the method of the present invention and the night glove before treatment were divided into left and right hands, and 10 female panelists were subjected to a comparative wearing test at bedtime for two months from January to February. When the stratum corneum moisture content was measured every two weeks for 2 months, the hands on the night gloves before treatment averaged 4%, and rough skin was observed. On the other hand, the hands on the night glove side obtained by the method of the present invention averaged 8%, and rough skin was not observed. There was also a significant difference in the feeling of wearing that the night gloves obtained by the method of the present invention were tight.
[0030]
Comparative Example 1
200 g of a 5% aqueous solution of partially saponified polyvinyl alcohol (L-25 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd .; polymerization degree 2500, saponification degree 75%) was produced by the method for producing the textile product processing agent of the present invention used in Example 1. With the excluded formulation, a treatment agent was prepared as follows. Lanolin (500 g), sorbitan trioleate (40 g), polyoxyethylene nonylphenyl ether (ethylene oxide addition mole number: 10 mol) and water (100 g) were weighed. Next, polyoxyethylene nonylphenyl ether and water are put into a beaker equipped with a bath and heated with stirring at 7000 rpm using a homogenizer. When the temperature reaches 50 ° C., lanolin dissolved at 50 ° C. in advance The sorbitan trioleate mixture was added to the beaker. Thereafter, the mixture was stirred while keeping 50 ° C. for 30 minutes, and then the heating was stopped. Next, 1000 g of water at about 40 ° C. was added for dilution, and the stirring speed was lowered to 1000 rpm for cooling. The obtained product was emulsified white and uniform.
[0031]
Using 40 g of the dyed fabric dyed in woolen blue used in Example 1, the same mini-color dyeing machine as in Example 1 was used and the treatment was performed under the same conditions. The obtained product had almost no adhesion at 0.2% due to weight change. The touch and hardness were almost the same as before processing and no effect was obtained.
[0032]
The treatment agent obtained in Comparative Example 1 was diluted with 10 times the water, the fabric was immersed in the diluent at room temperature, squeezed with mangles, and then dried.
[0033]
The obtained product was the same as in Example 1 with an adhesion amount of about 1% due to weight change. The touch is a good quality with a slimy feeling that is very similar to wool, but the hardness becomes hard and there is a problem level. When the adhesion state is observed with a microscope, it is not in a state where the fibers are uniformly adhered to each fiber as in Example 1, but in a state in which the fibers are confined in a bundle shape with many at the entanglement points of the fibers. there were. As a result of measuring durability of 20 washings due to weight change, the retention rate was 20% which was considerably worse than Example 1.
[0034]
【The invention's effect】
According to the present invention, a moisturizing property, antibacterial property, deodorizing property and the like for keeping a unique texture, fragrance, or moist skin can be imparted to a textile product reliably and with good durability.

Claims (11)

疎水性物質および重合度1500〜5000で、かつ、ケン化度60〜80%未満の部分ケン化ポリビニルアルコールとが乳化されていることを特徴とする繊維製品加工用処理剤。A treating agent for processing fiber products, wherein a hydrophobic substance and a partially saponified polyvinyl alcohol having a polymerization degree of 1500 to 5000 and a saponification degree of 60 to less than 80% are emulsified. 該疎水性物質が、化粧品原料エステル油、動植物系油性材料、鉱物性油性材料、高級アルコール系材料および固形微細粉体から選ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1記載の繊維製品加工用処理剤。2. The textile product according to claim 1, wherein the hydrophobic substance is at least one selected from a cosmetic raw material ester oil, an animal and vegetable oil material, a mineral oil material, a higher alcohol material and a solid fine powder. Processing agent. 該化粧品原料エステル油が、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチル、ミリスチン酸オクタデシルおよび2−エチルヘキサン酸セチルから選ばれた少なくとも1種である請求項2記載の繊維製品加工用処理剤。The processing agent for textile processing according to claim 2, wherein the cosmetic raw material ester oil is at least one selected from isopropyl myristate, octyl myristate, octadecyl myristate and cetyl 2-ethylhexanoate. 該動植物系油性材料が、ラノリン、スクワラン、馬油、ミンク油、ヤシ油、オリーブ油、ひまし油、オレンジラフィー油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油およびしそ油から選ばれた少なくとも一種である請求項2記載の繊維製品加工用処理剤。3. The animal and vegetable oil-based material is at least one selected from lanolin, squalane, horse oil, mink oil, coconut oil, olive oil, castor oil, orange luffy oil, jojoba oil, macadamian nut oil and perilla oil. Treatment agent for textile products. 該鉱物性油性材料が、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィンおよびワセリンから選ばれた少なくとも一種である請求項2記載の繊維製品加工用処理剤。The processing agent for processing textile products according to claim 2, wherein the mineral oily material is at least one selected from liquid paraffin, solid paraffin, isoparaffin and petrolatum. 該高級アルコール系材料が、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、バノールアルコールおよびベヘニルアルコールから選ばれた少なくとも一種である請求項2記載の繊維製品加工用処理剤。The textile processing agent according to claim 2, wherein the higher alcohol material is at least one selected from myristyl alcohol, cetanol, stearyl alcohol, vanol alcohol and behenyl alcohol. 該固形微細粉体が、金属化合物および無機物の少なくとも一種である請求項2記載の繊維製品加工用処理剤。The processing agent for processing textile products according to claim 2, wherein the solid fine powder is at least one of a metal compound and an inorganic substance. 請求項1〜7のいずれかに記載の繊維製品加工用処理剤の水溶液に繊維製品を浸漬し、該水溶液の曇点以上の温度で処理することを特徴とする繊維製品の製造方法。A method for producing a textile product, comprising immersing the textile product in an aqueous solution of the processing agent for processing textile products according to any one of claims 1 to 7 and treating the fiber product at a temperature equal to or higher than a cloud point of the aqueous solution. 該曇点以上の温度が、50〜140℃の範囲である請求項8記載の繊維製品の製造方法。The method for producing a textile product according to claim 8, wherein the temperature above the cloud point is in the range of 50 to 140 ° C. 該繊維製品加工用処理剤の水溶液が、バインダー樹脂を含むものである請求項9記載の繊維製品の製造方法。The method for producing a textile product according to claim 9, wherein the aqueous solution of the processing agent for textile product processing contains a binder resin. 該バインダー樹脂が、アクリル酸エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂および酢酸ビニール系樹脂から選ばれた少なくとも一種である請求項10記載の繊維製品の製造方法。The textile product according to claim 10, wherein the binder resin is at least one selected from an acrylic ester resin, a polyurethane resin, a silicone resin, a melamine resin, a polyester resin, a polyamide resin, and a vinyl acetate resin. Manufacturing method.
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